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JP2014010291A - 円偏光板および表示装置 - Google Patents

円偏光板および表示装置 Download PDF

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JP2014010291A
JP2014010291A JP2012146703A JP2012146703A JP2014010291A JP 2014010291 A JP2014010291 A JP 2014010291A JP 2012146703 A JP2012146703 A JP 2012146703A JP 2012146703 A JP2012146703 A JP 2012146703A JP 2014010291 A JP2014010291 A JP 2014010291A
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Japan
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light
film
polarizing plate
polarizer
diffusion layer
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Pending
Application number
JP2012146703A
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English (en)
Inventor
Hironori Yaginuma
寛教 柳沼
Susumu Shimizu
享 清水
Nao Murakami
奈穗 村上
Hiroyuki Takemoto
博之 武本
Taketo Fuchida
岳人 淵田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】有機ELパネルに代表される表示装置の正面方向の色相と斜め方向の色相との差を大きく低減し得る円偏光板を提供すること。
【解決手段】本発明の円偏光板は、偏光子と光拡散層と位相差フィルムとを備える。位相差フィルムの面内位相差は、Re(450)<Re(550)の関係を満たす。光拡散層の光拡散半値角は25°以上である。本発明の円偏光板は、有機ELパネルに代表される表示装置に用いられる。なお、Re(450)およびRe(550)は、それぞれ、23℃における波長450nmおよび550nmで測定した面内位相差を表す。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に反射防止を目的として使用される円偏光板および表示装置に関する。
近年、スマートフォンに代表されるスマートデバイス、またデジタルサイネージやウィンドウディスプレイなどの表示装置が強い外光の下使用される機会が増加している。それに伴い、表示装置自体または表示装置に用いられるタッチパネル部やガラス基板、金属配線等の反射体による外光反射や背景の映り込み等の問題が生じている。特に、近年実用化されてきている有機ELパネルは、反射性の高い金属層を有するため、外光反射や背景の映り込み等の問題を生じやすい。そこで、λ/4板を有する円偏光板を視認側に設けることにより、これらの問題を防ぐことが知られている。一般的な円偏光板として、シクロオレフィン(COP)系樹脂フィルムに代表される位相差フィルム(代表的には、λ/4板)を、その遅相軸が偏光子の吸収軸に対して約45°の角度をなすように積層したものが知られている。COP系樹脂の位相差フィルムは、位相差値が測定光の波長に依存せずほぼ一定であるいわゆるフラットな波長分散特性を有することが知られている。このようなフラットな波長分散特性を有する位相差フィルムを含む円偏光板を有機ELパネルに代表される表示装置に用いた場合、優れた反射色相が得られないという問題がある。
上記のような問題を解決するために、位相差値が測定光の波長に応じて大きくなるいわゆる逆分散の波長依存性(逆分散波長特性)を有する位相差フィルムを含む円偏光板が提案されている(例えば、特許文献1)。このような円偏光板を有機ELパネルなどの表示装置に用いた場合、正面方向における外光反射および反射色相は大きく改善され得る。しかし、パネルを斜め方向から見た場合に、正面方向の色相とは異なる色相が得られてしまい、この色相差が大きな問題となっている。
特開2006−171235号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、有機ELパネルなどの表示装置の正面方向の色相と斜め方向の色相との差を大きく低減し得る円偏光板を提供することにある。
本発明の円偏光板は、偏光子と光拡散層と位相差フィルムとを備え、該位相差フィルムの面内位相差が、Re(450)<Re(550)の関係を満たし、該光拡散層の光拡散半値角が30°以上である。ここで、Re(450)およびRe(550)は、それぞれ、23℃における波長450nmおよび550nmで測定した面内位相差を表す。本発明の円偏光板は、表示装置に用いられる。
好ましい実施形態においては、上記円偏光板は、上記偏光子と上記位相差フィルムと上記光拡散層とをこの順に備える。
好ましい実施形態においては、上記円偏光板は、上記偏光子と上記光拡散層と上記位相差フィルムとをこの順に備える。
好ましい実施形態においては、上記円偏光板は、上記光拡散層と上記偏光子と上記位相差フィルムとをこの順に備える。
好ましい実施形態においては、上記光拡散層は、光拡散粘着剤、光拡散接着剤、光拡散硬化層および光拡散フィルムからなる群から選択される1つで構成されている。
好ましい実施形態においては、上記光拡散層のヘイズ値は40%〜98%である。
好ましい実施形態においては、上記偏光子、上記光拡散層および上記位相差フィルムは長尺状であり、該位相差フィルムは35°≦θ≦55°の関係を満たす。ここで、θは、該位相差フィルムの長尺方向と遅相軸とのなす角度である。
本発明の別の局面によれば、表示装置が提供される。この表示装置は、上記円偏光板を備える。
好ましい実施形態においては、上記表示装置は有機ELパネルである。
本発明によれば、有機ELパネルに代表される表示装置に用いられる円偏光板において、逆分散の波長依存性を有する位相差フィルムを用い、かつ、所定の光拡散性能を有する光拡散層を設けることにより、表示装置の正面反射率を低減させると同時に正面方向の色相(反射色相)と斜め方向の色相(反射色相)との差を大きく低減することができる。
(a)は本発明の1つの実施形態による円偏光板の概略断面図であり、(b)は本発明の別の実施形態による円偏光板の概略断面図であり、(c)は本発明のさらに別の実施形態による円偏光板の概略断面図である。 光拡散半値角を算出する方法を説明するための模式図である。 本発明の好ましい実施形態による円偏光板に用いられる光拡散層のヘイズ値と光拡散半値角との関係を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの面内位相差である。Re(550)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Re=(nx−ny)×dによって求められる。なお、「Re(450)」は、23℃における波長450nmの光で測定したフィルムの面内位相差である。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。Rth(550)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Rth=(nx−nz)×dによって求められる。なお、「Rth(450)」は、23℃における波長450nmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
A.円偏光板
図1(a)は、本発明の1つの実施形態による円偏光板の概略断面図である。本実施形態の円偏光板100は、偏光子10と、偏光子10の片側に配置された保護フィルム20と、偏光子10のもう片側に配置された位相差フィルム30と、位相差フィルム30の偏光子10と反対側に配置された光拡散層40とを備える。必要に応じて、偏光子10と位相差フィルム30との間に、別の保護フィルム(以下、内側保護フィルムと称する場合がある:図示せず)を配置してもよい。
図1(b)は、本発明の別の実施形態による円偏光板の概略断面図である。本実施形態の円偏光板100’は、偏光子10と、偏光子10の片側に配置された保護フィルム20と、偏光子10のもう片側に配置された光拡散層40と、光拡散層40の偏光子10と反対側に配置された位相差フィルム30とを備える。必要に応じて、偏光子10と光拡散層40との間に、内側保護フィルム(図示せず)を配置してもよい。
図1(c)は、本発明のさらに別の実施形態による円偏光板の概略断面図である。本実施形態の円偏光板100”は、偏光子10と、偏光子10の片側に配置された光拡散層40と、偏光子10のもう片側に配置された位相差フィルム30と、光拡散層40の偏光子10と反対側に配置された保護フィルム20とを備える。必要に応じて、保護フィルム20と光拡散層40の配置を入れ替えてもよい。また、必要に応じて、偏光子10と光拡散層40との間に、内側保護フィルム(図示せず)を配置してもよい。
位相差フィルムは、いわゆる逆分散の波長依存性を示す。具体的には、その面内位相差は、Re(450)<Re(550)の関係を満たす。このような関係を満たすことにより、有機ELパネルの正面方向において優れた反射色相を達成することができる。また、後述する偏光子と位相差フィルムとの光軸角度を調整することによる効果を顕著に得ることができる。
位相差フィルム30は、屈折率特性がnx>nyの関係を示し、遅相軸を有する。偏光子10と位相差フィルム30とは、偏光子10の吸収軸と位相差フィルム30の遅相軸とが所定の角度をなすように積層されている。偏光子10の吸収軸と位相差フィルム30の遅相軸とのなす角度θは、好ましくは35°≦θ≦55°、より好ましくは38°≦θ≦52°、さらに好ましくは39°≦θ≦51°の関係を満たす。なお、本明細書において角度に言及するときは、特に明記しない限り、当該角度は時計回りおよび反時計回りの両方の方向の角度を包含する。
光拡散層40は、その光拡散半値角が30°以上である。このような光拡散層を偏光子の保護フィルムと反対側(有機ELパネルに用いた場合には当該パネル側)あるいは偏光子の保護フィルム側に設けることにより、斜め方向の色相を顕著に改善し、結果として、正面方向の色相と斜め方向の色相との差を顕著に低減することができる。光拡散半値角は、光拡散層の正面からレーザー光を照射し、拡散した光の拡散角度に対する拡散輝度を、ゴニオフォトメーターで1°おきに測定し、図2に示すように、レーザーの直進透過光を除く光拡散輝度の最大値から半分の輝度となる拡散角度を、拡散の両側で測定し、当該両側の角度を足したもの(図2の角度A+角度A’)として定義され得る。
1つの実施形態においては、円偏光板100は長尺状であり、したがって、偏光子10、位相差フィルム30および光拡散層40もまた長尺状である。長尺状の円偏光板は、例えば、ロール状に巻回されて保管および/または運搬され得る。本実施形態においては、代表的には、偏光子の吸収軸が長尺方向に対応する。したがって、位相差フィルム30の遅相軸と長尺方向とのなす角度θは、好ましくは35°≦θ≦55°、より好ましくは38°≦θ≦52°、さらに好ましくは39°≦θ≦51°の関係を満たす。
本発明の円偏光板全体の厚みは、その構成により異なるが、代表的には40μm〜300μm程度である。以下、本発明の円偏光板を構成する各層について説明する。
A−1.偏光子
上記偏光子としては、任意の適切な偏光子が採用され得る。具体例としては、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質による染色処理および延伸処理が施されたもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。好ましくは、光学特性に優れることから、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸して得られた偏光子が用いられる。
上記ヨウ素による染色は、例えば、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することにより行われる。上記一軸延伸の延伸倍率は、好ましくは、3〜7倍である。延伸は、染色処理後に行ってもよいし、染色しながら行ってもよい。また、延伸してから染色してもよい。必要に応じて、ポリビニルアルコール系フィルムに、膨潤処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が施される。例えば、染色の前にポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して水洗することで、ポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるだけでなく、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させて染色ムラなどを防止することができる。
偏光子の厚みは、代表的には、1μm〜80μm程度である。
A−2.位相差フィルム
上記位相差フィルムは、上述のとおり、屈折率特性がnx>nyの関係を示す。位相差フィルムの面内位相差Re(550)は、好ましくは100nm〜180nm、より好ましくは135nm〜155nmである。
位相差フィルムは、上述のとおり、いわゆる逆分散の波長依存性を示す。具体的には、その面内位相差は、Re(450)<Re(550)の関係を満たす。Re(450)/Re(550)は、好ましくは0.8以上1.0未満であり、より好ましくは0.8〜0.95である。
位相差フィルムは、nx>nyの関係を有する限り、任意の適切な屈折率楕円体を示す。好ましくは、位相差フィルムの屈折率楕円体は、nx>ny≧nzの関係を示す。位相差フィルムのNz係数は、好ましくは1〜2であり、より好ましくは1〜1.5であり、さらに好ましくは1〜1.3である。
位相差フィルムは、上記のような光学特性を満足させ得る、任意の適切な樹脂で形成される。位相差フィルムを形成する樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、シクロオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロースエステル系樹脂等が挙げられる。好ましくは、ポリカーボネート樹脂である。位相差フィルムを形成する樹脂は、単独で用いてもよく、所望の特性に応じて組み合わせて用いてもよい。
好ましい実施形態においては、上記ポリカーボネート樹脂は、例えば、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを反応させる溶融重合法により製造することができる。この場合、炭酸ジエステルとしては、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート等の置換基を有していてもよいジアリールカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等のジアルキルカーボネートが例示されるが、好ましくはジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート等の置換基を有していてもよいジアリールカーボネートが用いられ、特に好ましくはジフェニルカーボネートが用いられる。これらの炭酸ジエステルは、1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。なお、炭酸ジエステルは、塩化物イオンなどの不純物を含む場合があり、重合反応を阻害したり、得られるポリカーボネート樹脂の色相を悪化させたりする場合があるため、必要に応じて、蒸留などにより精製したものを使用することが好ましい。
上記の炭酸ジエステルの一部を、その50モル%以下、好ましくは30モル%以下の量のジカルボン酸又はそのエステルで置換しても良い。このようなジカルボン酸又はそのエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル等が用いられる。炭酸ジエステルの一部を、ジカルボン酸又はそのエステルで置換した場合、当該ポリカーボネート樹脂を、ポリエステルカーボネート樹脂と称する場合がある。
(ジヒドロキシ化合物)
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、前記の通り、例えば、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを反応させる溶融重合法により製造することができ、用いるジヒドロキシ化合物としては通常ポリカーボネート樹脂を製造することができるものであれば如何なるものも使用することができるが、ジヒドロキシ化合物の少なくとも1種がヒドロキシ基に結合した炭素原子の少なくとも1つのβ位またはγ位にエーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物であることが好ましい。なお、本実施形態のジヒドロキシ化合物における「エーテル性酸素原子」とは、酸素原子が2つの炭素と単結合していることを意味し、ヒドロキシル基やカルボニル基を構成する酸素原子と区別される。また、「ヒドロキシ基に結合した炭素原子の少なくとも1つのβ位またはγ位にエーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物」において、β位、γ位とは、ジヒドロキシ化合物においてヒドロキシ基に結合した炭素原子を基準にして、隣接する炭素原子の位置をα位、更にその隣の炭素原子をβ位、更にその隣の炭素原子をγ位とすることを意味する。例えば、後述するイソソルビドの場合は、ヒドロキシ基に結合した炭素原子を基準にして、β位に相当する炭素原子がエーテル性酸素原子となっており、「ヒドロキシ基に結合した炭素原子のβ位にエーテル性酸素原子を有する脂肪族ジヒドロキシ化合物」に該当する。
上記エーテル性酸素原子は、下記式(1)で表される構造の一部であること、具体的には、少なくともメチレン基と結合していることが好ましい。
前記エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物は、下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物であることが好ましい。
上記式(2)中、R〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜炭素数20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜炭素数20のシクロアルキル基、または、置換基を有していてもよい炭素数6〜炭素数20のアリール基を表す。R〜Rはそれぞれ独立に、それぞれの環に対して複数存在していても構わない。そして、XおよびXは置換基を有していてもよい炭素数2〜炭素数10のアルキレン基、置換基を有していてもよい炭素数6〜炭素数20のシクロアルキレン基、または、置換基を有していてもよい炭素数6〜炭素数20のアリーレン基を表す。
また、前記エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物は、下記式(3)で表されるジヒドロキシ化合物であることが好ましい。
上記式(3)中、Rは置換若しくは無置換の炭素数2〜炭素数10のアルキレン基を示し、pは2から100の整数である。
その他のエーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物としては、環状エーテル構造を有する化合物があげられる。環状エーテル構造を有する化合物のなかでも、エーテル性酸素原子を複数有することが好ましく、複数の環状構造を有することが好ましい。そして、環状エーテル構造を複数有する化合物がより好ましい。より具体的には、下記式(4)および(5)で代表されるような環状エーテル構造を有する化合物が挙げられる。
前記式(4)で表されるジヒドロキシ化合物としては、例えば、立体異性体の関係にあるイソソルビド、イソマンニド、イソイデットが挙げられる。これらのジヒドロキシ化合物のうち、資源として豊富に存在し、容易に入手可能な種々のデンプンから製造されるソルビトールを脱水縮合して得られるイソソルビドが、入手及び製造のし易さ、光学特性、成形性の面から最も好ましい。
<前記一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物>
前記一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物として、より具体的には、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル)フルオレン等の式(2)で代表される、芳香族基に結合したエーテル性酸素原子を有する化合物があげられる。
<前記一般式(3)で表されるジヒドロキシ化合物>
前記式(3)で表されるジヒドロキシ化合物としては、具体的には、ジエチレングルコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量150〜2000)などのオキシアルキレングリコール類があげられ、その中でもジエチレングリコール又はポリエチレングリコールが好ましい。
エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物は、得られるポリカーボネート樹脂の要求性能に応じて、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
1つの実施形態においては、式(2)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位と、式(3)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位と、式(4)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むことが好ましい。
<エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物>
本実施形態のポリカーボネート樹脂を、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを反応させる溶融重合法により製造する際には、例えば得られる樹脂から作製されるフィルムの靭性を高めるため、前記エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物を併用することが好ましい。
エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物として、より具体的には、下記式(6)で表されるジヒドロキシ化合物、および下記式(7)で表されるジヒドロキシ化合物からなる群より選ばれた一種以上のジヒドロキシ化合物があげられる。
上記式(6)中、Rは炭素数4から炭素数20の置換若しくは無置換の単環構造のシクロアルキレン基を示す。
上記式(7)中、Rは炭素数4から炭素数20の置換若しくは無置換の単環構造のシクロアルキレン基を示す。
(前記式(6)で表されるジヒドロキシ化合物)
前記式(6)で表されるジヒドロキシ化合物としては、単環構造のシクロアルキレン基を含む化合物(脂環式ジヒドロキシ化合物)が挙げられる。単環構造とすることにより、得られるポリカーボネート樹脂をフィルムとしたときの靭性を改良することが出来る。脂環式ジヒドロキシ化合物の代表例としては、5員環構造又は6員環構造を含む化合物が挙げられる。5員環構造又は6員環構造であることにより、得られるポリカーボネート樹脂の耐熱性を高くすることができる。6員環構造は共有結合によって椅子形もしくは舟形に固定されていてもよい。具体的には、1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−メチル−1,4−シクロヘキサンジオール等が挙げられる。式(6)で表されるジヒドロキシ化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(前記式(7)で表されるジヒドロキシ化合物)
前記式(7)で表されるジヒドロキシ化合物としては、単環構造のシクロアルキレン基を含む化合物(脂環式ジヒドロキシ化合物)が挙げられる。単環構造とすることにより、得られるポリカーボネート樹脂をフィルムとしたときの靭性を改良することが出来る。脂環式ジヒドロキシ化合物の代表例としては、前記式(7)におけるRが下記一般式(Ia)(式中、Rは水素原子、又は、置換若しくは無置換の炭素数1〜炭素数12のアルキル基を表す。)で示される種々の異性体が挙げられる。このような異性体の好ましい具体例としては、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これらは、入手が容易で、かつ、取扱い性に優れる。一般式(7)で表されるジヒドロキシ化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、式(6)および(7)で表されるジヒドロキシ化合物に関して上記で例示した化合物は、使用し得る脂環式ジヒドロキシ化合物の一例であって、何らこれらに限定されるものではない。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、更にその他のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含んでいてもよい。その他のジヒドロキシ化合物としては、例えば、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−n−プロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−n−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−プロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン、好ましくは、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等の、エーテル性酸素原子を有さないフルオレン系ジヒドロキシ化合物があげられる。
また、例えば、ビスフェノール類等も挙げられる。ビスフェノール類としては、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[=ビスフェノールA]、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−(3,5−ジフェニル)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジクロロジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−2,5−ジエトキシジフェニルエーテル等が挙げられる。
上記ポリカーボネート樹脂中、エーテル性酸素原子を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位は、好ましくは18モル%以上であり、より好ましくは20モル%以上であり、更に好ましくは25モル%以上である。該構造単位が過度に小さいと、逆分散の波長依存性が得られない場合がある。
前記一般式(3)で表されるジヒドロキシ化合物、前記一般式(4)で表されるジヒドロキシ化合物、前記一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物及び前記一般式(6)で表されるジヒドロキシ化合物からなる群より選ばれた一種以上のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、前記ポリカーボネート樹脂中、25モル%以上であることが好ましく、より好ましくは30モル%以上、更に好ましくは35モル%以上である。該構造単位が過度に少ないと、フィルムとしたときの靭性が乏しくなる場合がある。
別の実施形態においては、上記ポリカーボネート樹脂として、特許第3325560号に記載の樹脂を用いてもよい。
前記ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、110℃以上150℃以下であることが好ましく、より好ましくは120℃以上140℃以下である。ガラス転移温度が過度に低いと耐熱性が悪くなる傾向にあり、フィルム成形後に寸法変化を起こす可能性があり、又、得られる有機ELパネルの画像品質を下げる場合がある。ガラス転移温度が過度に高いと、フィルム成形時の成形安定性が悪くなる場合があり、又フィルムの透明性を損なう場合がある。なお、ガラス転移温度は、JIS K 7121(1987)に準じて求められる。
前記ポリカーボネート樹脂の分子量は、還元粘度で表すことができる。還元粘度は、溶媒として塩化メチレンを用い、ポリカーボネート濃度を0.6g/dLに精密に調製し、温度20.0℃±0.1℃でウベローデ粘度管を用いて測定される。還元粘度の下限は、通常0.30dL/gが好ましく、より好ましは0.35dL/g以上である。還元粘度の上限は、通常1.20dL/gが好ましく、より好ましくは1.00dL/g、更に好ましくは0.80dL/gである。還元粘度が前記下限値より小さいと成形品の機械的強度が小さくなるという問題が生じる場合がある。一方、還元粘度が前記上限値より大きいと、成形する際の流動性が低下し、生産性や成形性が低下するという問題が生じる場合がある。
上記ポリビニルアセタール樹脂としては、任意の適切なポリビニルアセタール樹脂を用いることができる。代表的には、ポリビニルアセタール樹脂は、少なくとも2種類のアルデヒド化合物及び/又はケトン化合物と、ポリビニルアルコール系樹脂とを縮合反応させて得ることができる。ポリビニルアセタール樹脂の具体例および詳細な製造方法は、例えば、特開2007−161994号公報に記載されている。当該記載は、本明細書に参考として援用される。
位相差フィルムは、代表的には、樹脂フィルムを少なくとも一方向に延伸することにより作製される。
上記樹脂フィルムの形成方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。例えば、溶融押出し法(例えば、Tダイ成形法)、キャスト塗工法(例えば、流延法)、カレンダー成形法、熱プレス法、共押出し法、共溶融法、多層押出し、インフレーション成形法等が挙げられる。好ましくは、Tダイ成形法、流延法およびインフレーション成形法が用いられる。
樹脂フィルム(未延伸フィルム)の厚みは、所望の光学特性、後述の延伸条件などに応じて、任意の適切な値に設定され得る。好ましくは50μm〜300μmであり、より好ましくは80μm〜250μmである。
上記延伸は、任意の適切な延伸方法、延伸条件(例えば、延伸温度、延伸倍率、延伸方向)が採用され得る。具体的には、自由端延伸、固定端延伸・自由端収縮、固定端収縮などの様々な延伸方法を、単独で用いることも、同時もしくは逐次で用いることもできる。延伸方向に関しても、水平方向、垂直方向、厚さ方向、対角方向等、様々な方向や次元に行なうことができる。延伸の温度は、好ましくは、樹脂フィルムのガラス転移温度(Tg)±20℃の範囲である。
上記延伸方法、延伸条件を適宜選択することにより、上記所望の光学特性(例えば、屈折率楕円体、面内位相差、Nz係数)を有する位相差フィルムを得ることができる。
1つの実施形態においては、位相差フィルムは、樹脂フィルムを一軸延伸もしくは固定端一軸延伸することにより作製される。一軸延伸の具体例としては、樹脂フィルムを長尺方向に走行させながら、長手方向(縦方向)に延伸する方法が挙げられる。延伸倍率は、好ましくは10%〜500%である。
別の実施形態においては、位相差フィルムは、長尺状の樹脂フィルムを長尺方向に対して角度θの方向に連続的に斜め延伸することにより作製される。斜め延伸を採用することにより、フィルムの長尺方向に対して角度θの配向角を有する長尺状の延伸フィルムが得られ、例えば、偏光子との積層に際してロールツーロールが可能となり、製造工程を簡略化することができる。
斜め延伸に用いる延伸機としては、例えば、横および/または縦方向に、左右異なる速度の送り力もしくは引張り力または引き取り力を付加し得るテンター式延伸機が挙げられる。テンター式延伸機には、横一軸延伸機、同時二軸延伸機等があるが、長尺状の樹脂フィルムを連続的に斜め延伸し得る限り、任意の適切な延伸機が用いられ得る。
斜め延伸の方法としては、例えば、特開昭50−83482号公報、特開平2−113920号公報、特開平3−182701号公報、特開2000−9912号公報、特開2002−86554号公報、特開2002−22944号公報等に記載の方法が挙げられる。
位相差フィルム(延伸フィルム)の厚みは、好ましくは20μm〜100μm、より好ましくは30μm〜80μmである。
位相差フィルムは、市販のフィルムをそのまま用いてもよく、市販のフィルムを目的に応じて2次加工(例えば、延伸処理、表面処理)して用いてもよい。市販フィルムの具体例としては、帝人社製の商品名「ピュアエースWR」が挙げられる。
位相差フィルム30の偏光子10側の表面には、表面処理が施されていてもよい。表面処理としては、例えば、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理、プライマー塗布処理、ケン化処理が挙げられる。コロナ処理としては、例えば、コロナ処理機により常圧空気中で放電する方式が挙げられる。プラズマ処理は、例えば、プラズマ放電機により常圧空気中で放電する方式が挙げられる。フレーム処理は、例えば、フィルム表面に直接火炎を接触させる方式が挙げられる。プライマー塗布処理は、例えば、イソシアネート化合物、シランカップリング剤等を溶媒で希釈し、当該希釈液を薄く塗布する方式が挙げられる。ケン化処理は、例えば、水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬させる方式が挙げられる。好ましくは、コロナ処理、プラズマ処理である。
A−3.光拡散層
光拡散層40は、光拡散素子で構成されてもよく、光拡散粘着剤または光拡散接着剤で構成されてもよい。光拡散素子は、マトリクスと当該マトリクス中に分散した光拡散性微粒子とを含む。光拡散素子は、光拡散硬化層(例えば、マトリクス用樹脂と光拡散性微粒子と必要に応じて添加剤とを含む分散液(光拡散層形成用塗工液)を任意の適切な基材上に塗工し、硬化および/または乾燥させて形成したもの)であってもよく、光拡散フィルム(例えば、市販のフィルム)であってもよい。光拡散粘着剤はマトリクスが粘着剤で構成され、光拡散接着剤はマトリクスが接着剤で構成される。
光拡散層の光拡散性能は、例えば、ヘイズ値および/または光拡散半値角で表すことができる。光拡散層のヘイズ値は、好ましくは40%〜98%であり、より好ましくは45%〜98%である。光拡散層の光拡散半値角は、上述のとおり30°以上であり、好ましくは35°以上であり、より好ましくは40°以上である。光拡散半値角の上限は、例えば90°である。光拡散半値角が90°を超えると、散乱成分が大きくなり過ぎ、正面色相が斜め方向に拡散する以上に、斜め方向の拡散成分が正面に混在し、反射色相を悪化させる場合がある。ヘイズ値および/または光拡散半値角を上記の範囲とすることにより、斜め方向の色相を顕著に改善し、結果として、正面方向の色相と斜め方向の色相との差を顕著に低減することができる。光拡散層の光拡散性能は、マトリクス(光拡散粘着剤の場合は粘着剤)の構成材料、ならびに、光拡散性微粒子の構成材料、体積平均粒子径および配合量等を調整することにより制御することができる。例えば、光拡散層のマトリクスおよび光拡散性微粒子の材料を変化させた場合のヘイズ値と光拡散半値角との関係を図3に示す。
光拡散層の全光線透過率は、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上であり、さらに好ましくは85%以上である。
光拡散層の厚みは、構成および拡散性能等に応じて適切に調整することができる。例えば、光拡散層が光拡散素子で構成される場合には、厚みは好ましくは5μm〜200μmである。また例えば、光拡散層が光拡散粘着剤または光拡散接着剤で構成される場合には、厚みは好ましくは5μm〜100μmである。
上記のとおり、光拡散層は、光拡散素子で構成されてもよく、光拡散粘着剤で構成されてもよい。光拡散層が光拡散素子で構成される場合には、光拡散層は、マトリクスと当該マトリクス中に分散した光拡散性微粒子とを含む。マトリクスは、例えば電離線硬化型樹脂で構成される。電離線としては、例えば、紫外線、可視光、赤外線、電子線が挙げられる。好ましくは紫外線であり、したがって、マトリクスは、好ましくは紫外線硬化型樹脂で構成される。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、脂肪族系(例えば、ポリオレフィン)樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられる。光拡散性微粒子については後述する。
1つの実施形態においては、上記マトリクスは樹脂成分および超微粒子成分を含む。この場合、光拡散性微粒子の表面近傍外部に、屈折率が実質的に連続的に変化する屈折率変調領域が形成され得る。屈折率変調領域は、代表的には、マトリクス中の超微粒子成分の分散濃度の実質的な勾配により形成されている。このような構成を採用することにより、有機ELパネルにおける後方散乱が抑制され得る。樹脂成分は、上記のとおり、好ましくは紫外線硬化型樹脂(例えば、アクリル系樹脂)で構成される。アクリル系樹脂を構成するモノマー成分の具体例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA:分子量298)、ネオペンチルグリコールジアクリレート(NPGDA:分子量212)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA:分子量632)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(DPPA:分子量578)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA:分子量296)が挙げられる。超微粒子成分は、好ましくは無機化合物で構成される。好ましい無機化合物としては、例えば、金属酸化物、金属フッ化物が挙げられる。金属酸化物の具体例としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)(屈折率:2.19)、酸化アルミニウム(屈折率:1.56〜2.62)、酸化チタン(屈折率:2.49〜2.74)、酸化ケイ素(屈折率:1.25〜1.46)が挙げられる。金属フッ化物の具体例としては、フッ化マグネシウム(屈折率:1.37)、フッ化カルシウム(屈折率:1.40〜1.43)が挙げられる。このようなマトリクスを含む光拡散層(光拡散素子)の詳細は、例えば、特開2010−250295号公報または特開2012−088692号公報に記載されており、これらの記載は本明細書に参考として援用される。
1つの実施形態においては、光拡散層は光拡散粘着剤または光拡散接着剤で構成される。この場合、例えば、図1(a)の実施形態では、円偏光板を有機ELに貼り合わせる際の接着層(粘着剤層または接着剤層)を省略することができ、図1(b)の実施形態では、光拡散層が偏光子と位相差フィルムとを貼り合わせる接着層として機能し得、図1(c)の実施形態では、光拡散層が偏光子と保護フィルムとを貼り合わせる接着層として機能し得る。このような構成を採用することにより、光拡散層が光拡散素子で構成される場合に必要とされる接着層が不要となるので、円偏光板(結果として、有機ELパネル)の薄型化に寄与し、かつ、接着層の有機ELパネルの表示特性に対する悪影響を排除することができる。この場合、光拡散層は、粘着剤または接着剤と当該粘着剤または接着剤中に分散した光拡散性微粒子とを含む。粘着剤または接着剤としては、任意の適切なものを用いることがでる。粘着剤の具体例としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、エポキシ系粘着剤、セルロース系粘着剤等が挙げられ、好ましくは、アクリル系粘着剤である。アクリル系粘着剤を用いることにより、耐熱性および透明性に優れた光拡散層が得られ得る。接着剤の具体例としては、ポリビニルアルコール系接着剤が挙げられる。粘着剤または接着剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アクリル系粘着剤としては、任意の適切なものを用いることができる。アクリル系粘着剤のガラス転移温度は、好ましくは−60℃〜−10℃であり、より好ましくは−55℃〜−15℃である。アクリル系粘着剤の重量平均分子量は、好ましくは20万〜200万であり、より好ましくは25万〜180万である。このような特性を有するアクリル系粘着剤を用いることにより、適切な粘着性を得ることができる。アクリル系粘着剤の屈折率は、好ましくは1.40〜1.65であり、より好ましくは1.45〜1.60である。
上記アクリル系粘着剤は、通常、粘着性を与える主モノマー、凝集性を与えるコモノマー、粘着性を与えつつ架橋点となる官能基含有モノマーを重合させて得られる。上記特性を有するアクリル系粘着剤は、任意の適切な方法で合成することができ、例えば、大日本図書(株)発行 中前勝彦著「接着・粘着の化学と応用」を参考に合成できる。
光拡散層中における粘着剤の含有量は、好ましくは50重量%〜99.7重量%であり、より好ましくは52重量%〜97重量%である。
光拡散性微粒子としては、任意の適切なものを用いることができる。具体例としては、無機微粒子、高分子微粒子などが挙げられる。光拡散性微粒子は、好ましくは高分子微粒子である。高分子微粒子の材質としては、例えば、シリコーン樹脂、メタアクリル系樹脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル)、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、粘着剤に対する優れた分散性および粘着剤との適切な屈折率差を有するので、拡散性能に優れた光拡散層が得られ得る。好ましくは、シリコーン樹脂、ポリメタクリル酸メチルである。光拡散性微粒子の形状は、例えば、真球状、扁平状、不定形状であり得る。光拡散性微粒子は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光拡散性微粒子の体積平均粒子径は、好ましくは1μm〜10μmであり、より好ましくは1.5μm〜6μmである。体積平均粒子径を上記範囲にすることにより、優れた光拡散性能を有する光拡散層を得ることができる。体積平均粒子径は、例えば、超遠心式自動粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
光拡散性微粒子の屈折率は、好ましくは1.30〜1.70であり、より好ましくは1.40〜1.65である。
光拡散性微粒子とマトリクスとの屈折率差の絶対値は、好ましくは0を超えて0.2以下であり、より好ましくは0を超えて0.15以下であり、さらに好ましくは0.01〜0.13である。
光拡散層中における光拡散性微粒子の含有量は、好ましくは0.3重量%〜50重量%であり、より好ましくは3重量%〜48重量%である。光拡散性微粒子の配合量を上記の範囲にすることにより、優れた光拡散性能を有する光拡散層を得ることができる。
光拡散層は、任意の適切な添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、帯電防止剤、酸化防止剤が挙げられる。
光拡散層は、例えば、マトリクス用樹脂(あるいは、粘着剤または接着剤)と光拡散性微粒子と必要に応じて添加剤とを含む分散液(光拡散層形成用塗工液)を任意の適切な基材上に塗工し、硬化および/または乾燥させることにより形成され得る。基材は、例えば、セパレーターであってもよく、上記の位相差フィルムであってもよい。基材としてセパレーターを用いる場合には、基材上に形成された光拡散層は、円偏光板の構成に応じて所定の光学フィルム(例えば、上記の位相差フィルム)に転写され得る。基材として上記の位相差フィルムを用いる場合には、転写工程が省略され得るので、円偏光板の製造効率を向上させることができる。このように光拡散層は塗工により形成され得るので、長尺状の位相差フィルムおよび長尺状の偏光子を用いれば、ロールツーロールにより円偏光板を作製することができる。
A−4.保護フィルム
保護フィルム20は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
上記(メタ)アクリル系樹脂としては、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは115℃以上、より好ましくは120℃以上、さらに好ましくは125℃以上、特に好ましくは130℃以上である。耐久性に優れ得るからである。上記(メタ)アクリル系樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の観点から、好ましくは170℃以下である。
上記(メタ)アクリル系樹脂としては、本発明の効果を損なわない範囲内で、任意の適切な(メタ)アクリル系樹脂を採用し得る。例えば、ポリメタクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂など)、脂環族炭化水素基を有する重合体(例えば、メタクリル酸メチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体など)が挙げられる。好ましくは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸C1−6アルキルが挙げられる。より好ましくは、メタクリル酸メチルを主成分(50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%)とするメタクリル酸メチル系樹脂が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系樹脂の具体例としては、例えば、三菱レイヨン社製のアクリペットVHやアクリペットVRL20A、特開2004−70296号公報に記載の分子内に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂、分子内架橋や分子内環化反応により得られる高Tg(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系樹脂として、高い耐熱性、高い透明性、高い機械的強度を有する点で、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が特に好ましい。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂としては、特開2000−230016号公報、特開2001−151814号公報、特開2002−120326号公報、特開2002−254544号公報、特開2005−146084号公報などに記載の、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、質量平均分子量(重量平均分子量と称することもある)が、好ましくは1000〜2000000、より好ましくは5000〜1000000、さらに好ましくは10000〜500000、特に好ましくは50000〜500000である。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは115℃以上、より好ましくは125℃以上、さらに好ましくは130℃以上、特に好ましくは135℃、最も好ましくは140℃以上である。耐久性に優れ得るからである。上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の観点から、好ましくは170℃以下である。
なお、本明細書において「(メタ)アクリル系」とは、アクリル系および/またはメタクリル系をいう。
保護フィルム20の偏光子と反対側の表面には、必要に応じて、ハードコート処理、反射防止処理、スティッキング防止処理、アンチグレア処理等の表面処理が施されていてもよい。保護フィルムの厚みは、代表的には5mm以下であり、好ましくは1mm以下、より好ましくは1μm〜500μm、さらに好ましくは5μm〜150μmである。
内側保護フィルム(図示せず)を設ける場合には、当該内側保護フィルムは、光学的に等方性であることが好ましい。本明細書において「光学的に等方性である」とは、面内位相差Re(550)が0nm〜10nmであり、厚み方向の位相差Rth(550)が−10nm〜+10nmであることをいう。
内側保護フィルムの厚みは、好ましくは20μm〜200μm、より好ましくは30μm〜100μm、さらに好ましくは35μm〜95μmである。
A−5.易接着層
1つの実施形態においては、位相差フィルム30の偏光子10側の表面に易接着層(図示せず)が設けられてもよい。易接着層を設ける場合、位相差フィルムは、上述の表面処理が施されていてもよく、施されていなくてもよい。好ましくは、位相差フィルムには表面処理が施されている。易接着層と表面処理とを組み合わせることにより、偏光子10と位相差フィルム30との間の所望の接着力の実現が促進され得る。易接着層は、好ましくは、反応性官能基を有するシランを含む。このような易接着層を設けることにより、偏光子10と位相差フィルム30との間の所望の接着力の実現が促進され得る。易接着層の詳細は、例えば、特開2006−171707号公報に記載されている。
A−6.その他
本発明の円偏光板を構成する各層の積層には、任意の適切な粘着剤層または接着剤層が用いられる。粘着剤層は、代表的にはアクリル系粘着剤で形成される。接着剤層は、代表的にはポリビニルアルコール系接着剤で形成される。上記のとおり、光拡散層が光拡散粘着剤または光拡散接着剤で構成される場合には、偏光子と位相差フィルムとを積層する粘着剤層または接着剤層は省略され得る。
図示しないが、円偏光板100の位相差フィルム30側には、粘着剤層が設けられていてもよい。粘着剤層が予め設けられていることにより、他の光学部材(例えば、有機ELパネル)へ容易に貼り合わせることができる。なお、この粘着剤層の表面には、使用に供されるまで、剥離フィルムが貼り合わされていることが好ましい。上記のとおり、光拡散層が光拡散粘着剤または光拡散接着剤で構成される場合には、当該粘着剤層は省略され得る。
B.表示装置
本発明の表示装置は上記円偏光板を備える。1つの実施形態においては、本発明の表示装置は有機ELパネルである。有機ELパネルは、その視認側に上記円偏光板を備える。円偏光板は、その位相差フィルムが有機ELパネル側となるように(偏光子が視認側となるように)積層されている。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。各特性の測定方法は以下の通りである。なお、特に明記しない限り、実施例および比較例における「部」および「%」は重量基準である。
(1)厚み
ダイヤルゲージ(PEACOCK社製、製品名「DG−205 type pds−2」)を用いて測定した。
(2)位相差
Axometrics社製のAxoscanを用いて測定した。測定波長は450nm、550nm、測定温度は23℃であった。なお、位相差フィルムから50mm×50mmのフィルム片を切り出して、測定サンプルとした。
(3)光拡散半値角
得られた光拡散層の正面からレーザー光を照射し、拡散した光の拡散角度に対する拡散輝度を、ゴニオフォトメーターで1°おきに測定し、図2に示すように、レーザーの直進透過光を除く光拡散輝度の最大値から半分の輝度となる拡散角度を、拡散の両側で測定し、当該両側の角度を足したもの(図2の角度A+角度A’)を光拡散半値角とした。
(4)ヘイズ値
JIS 7136で定める方法により、ヘイズメーター(村上色彩科学研究所社製、商品名「HN−150」)を用いて測定した。
(5)反射色相
得られた有機ELパネルに黒画像を表示させ、コノスコープ(Autronic−Melchers製、Conoscope)を用いて、正面方向および斜め方向(極角45°方向)の反射色相を測定した。正面方向の反射色相および斜め方向の反射色相をそれぞれCIE表色系のxy色度図にプロットし、その2点間距離Δxyを測定した。なお、2点間距離Δxyが0.07を超えると、その2点間で異なる色相(例えば、青色と黄色)が認識される可能性があるので、実用的には、2点間距離Δxyが0.07以下であることが好ましい。
(6)正面反射率
得られた有機ELパネルに黒画像を表示させ、MCPD3000(大塚電子製)を用いて正面反射率を測定した。なお、正面反射率としては、評価に用いたディスプレイに何も貼らない状態での反射率の1/10程度が望ましい。実施例で用いたディスプレイの場合、何も貼らない状態での反射輝度は60%程度であった。
[実施例1]
(偏光子の作製)
長尺状のポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ素を含む水溶液中で染色した後、ホウ酸を含む水溶液中で速比の異なるロール間にて6倍に一軸延伸し、長手方向に吸収軸を有する長尺状の偏光子を得た。この長尺状の偏光子は延伸後、巻き取って巻回体とした。
(保護フィルム)
保護フィルムとして、長尺状のトリアセチルセルロースフィルム(厚み40μm、コニカミノルタ社製、商品名:KC4UYW)を用いた。この保護フィルムは巻回体として用意した。なお、この保護フィルムの面内位相差Re(550)は5nmであり、厚み方向の位相差Rth(550)は45nmであった。
(位相差フィルム)
逆分散の波長依存性を示す市販の位相差フィルム(帝人社製、商品名「ピュアエースWR」)を用いた。この位相差フィルムの面内位相差Re(550)は147nmであり、Re(450)/Re(550)は0.89であった。
(光拡散層の作製)
トルエン10部にシリコーン樹脂微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアル社製、商品名「トスパール130」、平均粒径3.0μm、屈折率1.43)2部を加え、十分に撹拌して分散液を調製した。一方、アクリル系粘着剤(屈折率1.47)をトルエンに溶解し、アクリル系粘着剤の濃度が20%の溶液を調製した。上記分散液と上記溶液とをアクリル系粘着剤に対するシリコーン樹脂微粒子濃度が20%となるように混合し、さらに、トルエンを加えて当該粘着剤のトルエンに対する濃度が20%となるように濃度調整を行った後、十分に撹拌して光拡散層形成用塗工液を調製した。得られた塗工液を、アプリケーターを用いてセパレーター上に塗工し、100℃で10分間乾燥して、厚み25μmの光拡散層(ここでは、光拡散粘着剤層)を形成した。光拡散層の光拡散半値角は30°であり、ヘイズ値は80%であった。
(円偏光板の作製)
上記の偏光子、保護フィルム、位相差フィルムおよび光拡散層を、それぞれ50mm×50mmに切り出した。偏光子と保護フィルムとをポリビニルアルコール系接着剤を介して貼り合わせた。一方、光拡散層を位相差フィルムに転写した。偏光子/保護フィルムの積層体と位相差フィルム/光拡散層の積層体とを、光拡散層(光拡散粘着剤層)を介して偏光子と位相差フィルムとが隣接するようにして貼り合わせ、保護フィルム/偏光子/光拡散層/位相差フィルムの構成を有する円偏光板を作製した。なお、位相差フィルムは、貼り合わせた際に、その遅相軸と偏光子の吸収軸とが45°の角度をなすように切り出した。
(有機ELパネルの作製)
有機ELディスプレイ(LG社製、製品名「15EL9500」)から有機ELパネルを取り出し、この有機ELパネルに貼り付けられている偏光板を剥がし取り、かわりに、得られた円偏光板を貼り合わせて有機ELパネルを得た。得られた有機ELパネルの色相差(Δxy)および正面反射率を測定した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒く、かつ、斜め方向の反射色相も黒く良好であった。
[実施例2]
実施例1と同様にして偏光子および光拡散層を作製し、位相差フィルムおよび保護フィルムを準備した。次いで、偏光子、保護フィルム、位相差フィルムおよび光拡散層を、それぞれ50mm×50mmに切り出した。偏光子の一方の面にポリビニルアルコール系接着剤を介して保護フィルムを貼り合わせ、他方の面にポリビニルアルコール系接着剤を介して位相差フィルムを貼り合わせた。さらに、位相差フィルムの外側に光拡散層(光拡散粘着剤層)を貼り合わせ、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム/光拡散層の構成を有する円偏光板を作製した。なお、位相差フィルムは、貼り合わせた際に、その遅相軸と偏光子の吸収軸とが45°の角度をなすように切り出した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒く、かつ、斜め方向の反射色相も黒く良好であった。
[実施例3]
実施例1と同様にして偏光子および光拡散層を作製し、位相差フィルムおよび保護フィルムを準備した。次いで、偏光子、保護フィルム、位相差フィルムおよび光拡散層を、それぞれ50mm×50mmに切り出した。偏光子の一方の面に光拡散層(光拡散粘着剤層)を介して保護フィルムを貼り合わせ、他方の面にポリビニルアルコール系接着剤を介して位相差フィルムを貼り合わせ、保護フィルム/光拡散層/偏光子/位相差フィルムの構成を有する円偏光板を作製した。なお、位相差フィルムは、貼り合わせた際に、その遅相軸と偏光子の吸収軸とが45°の角度をなすように切り出した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒く、かつ、斜め方向の反射色相も黒く良好であった。
[実施例4]
光拡散層形成用塗工液におけるシリコーン樹脂微粒子の濃度を変更して光拡散半値角が60°、ヘイズ値が95%の光拡散層を作製したこと以外は実施例2と同様にして、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム/光拡散層の構成を有する円偏光板を作製した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒く、かつ、斜め方向の反射色相も黒く良好であった。
[実施例5]
(ポリカーボネート樹脂フィルムの作製)
イソソルビド(ISB)26.2部、9,9−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(BHEPF)100.5部、1,4−シクロヘキサンジメタノール(1,4−CHDM)10.7部、ジフェニルカーボネート(DPC)105.1部、および、触媒として炭酸セシウム(0.2%水溶液)0.591部をそれぞれ反応容器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、反応容器の熱媒温度を150℃にし、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。
次いで、反応容器内の圧力を常圧から13.3kPaにし、反応容器の熱媒温度を190℃まで1時間で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。反応容器内温度を190℃で15分保持した後、第2段目の工程として、反応容器内の圧力を6.67kPaとし、反応容器の熱媒温度を230℃まで、15分で上昇させ、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。攪拌機の攪拌トルクが上昇してくるので、8分で250℃まで昇温し、さらに発生するフェノールを取り除くため、反応容器内の圧力を0.200kPa以下に減圧した。所定の攪拌トルクに到達後、反応を終了し、生成した反応物を水中に押し出した後に、ペレット化を行い、BHEPF/ISB/1,4−CHDM=47.4モル%/37.1モル%/15.5モル%のポリカーボネート樹脂Aを得た。得られたポリカーボネート樹脂Aのガラス転移温度は136.6℃であり、還元粘度は0.395dL/gであった。
得られたポリカーボネート樹脂Aを80℃で5時間真空乾燥をした後、単軸押出機(いすず化工機社製、スクリュー径25mm、シリンダー設定温度:220℃)、Tダイ(幅200mm、設定温度:220℃)、チルロール(設定温度:120〜130℃)および巻取機を備えたフィルム製膜装置を用いて、厚み120μmのポリカーボネート樹脂フィルムを作製した。
(位相差フィルムの作製)
得られた樹脂フィルムを、ラボストレッチャー(Bruckner社製、KARO IV)を用いて延伸温度138℃、延伸倍率2.5倍で縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムのRe(550)は147nmであり、Re(450)/Re(550)は0.89であった。
(有機ELパネルの作製)
得られた位相差フィルムを用いたこと以外は実施例1と同様にして、円偏光板および有機ELパネルを得た。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒く、かつ、斜め方向の反射色相も黒く良好であった。
[比較例1]
実施例1で作製した光拡散粘着剤の代わりに通常のアクリル系粘着剤を用いたこと、すなわち、光拡散層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、保護フィルム/偏光子/位相差フィルムの構成を有する円偏光板を作製した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒かったものの、斜め方向の反射色相は色づきが強かった(視認方向によって青色または黄色がかっていた)。
[比較例2]
光拡散層形成用塗工液におけるシリコーン樹脂微粒子の濃度を変更して光拡散半値角が20°、ヘイズ値が30%の光拡散層を作製したこと以外は実施例2と同様にして、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム/光拡散層の構成を有する円偏光板を作製した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射色相は黒かったものの、斜め方向の反射色相は色づきが強かった(視認方向によって青色または黄色がかっていた)。
[比較例3]
フラットな波長分散特性を示すシクロオレフィン系樹脂フィルム(JSR社製、商品名「ARTON5」、厚み100μm)を、ラボストレッチャー(Bruckner社製、KARO IV)を用いて延伸温度155℃、延伸倍率2倍で縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得られた位相差フィルムの面内位相差Re(550)は147nmであり、Re(450)/Re(550)は1.00であった。この位相差フィルムを用いたこと以外は実施例2と同様にして、保護フィルム/偏光子/位相差フィルム/光拡散層の構成を有する円偏光板を作製した。さらに、得られた円偏光板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、有機ELパネルを作製した。得られた有機ELパネルを実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。なお、目視観察によれば、正面の反射率は大きく、かつ、正面および斜め方向とも反射色相の色づきが強かった(視認方向によって青色または黄色がかっていた)。
[評価]
表1から明らかなように、逆分散の波長依存性を有する位相差フィルムを用い、かつ、所定の光拡散性能を有する光拡散層を設けた本発明の実施例は、有機ELパネルの正面反射率を低減させると同時に正面方向の色相(反射色相)と斜め方向の色相(反射色相)との差Δxyを大きく低減することができる。光拡散層を設けなかった比較例1、光拡散半値角が所定値より小さかった比較例2、および、いわゆるフラット分散の位相差フィルムを用いた比較例3はいずれも、実施例に比べてΔxyが顕著に大きい。
本発明の円偏光板は、有機ELパネルなどの表示装置に好適に用いられる。
10 偏光子
20 保護フィルム
30 位相差フィルム
40 光拡散層
100 円偏光板
100’ 円偏光板
100” 円偏光板

Claims (9)

  1. 偏光子と光拡散層と位相差フィルムとを備え、
    該位相差フィルムの面内位相差が、Re(450)<Re(550)の関係を満たし、
    該光拡散層の光拡散半値角が30°以上であり、
    表示装置に用いられる、
    円偏光板:
    ここで、Re(450)およびRe(550)は、それぞれ、23℃における波長450nmおよび550nmで測定した面内位相差を表す。
  2. 前記偏光子と前記位相差フィルムと前記光拡散層とをこの順に備える、請求項1に記載の円偏光板。
  3. 前記偏光子と前記光拡散層と前記位相差フィルムとをこの順に備える、請求項1に記載の円偏光板。
  4. 前記光拡散層と前記偏光子と前記位相差フィルムとをこの順に備える、請求項1に記載の円偏光板。
  5. 前記光拡散層が、光拡散粘着剤、光拡散接着剤、光拡散硬化層および光拡散フィルムからなる群から選択される1つで構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の円偏光板。
  6. 前記光拡散層のヘイズ値が40%〜98%である、請求項1から5のいずれかに記載の円偏光板。
  7. 前記偏光子、前記光拡散層および前記位相差フィルムが長尺状であり、該位相差フィルムが35°≦θ≦55°の関係を満たす、請求項1から6のいずれかに記載の円偏光板:
    ここで、θは、該位相差フィルムの長尺方向と遅相軸とのなす角度である。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の円偏光板を備える、表示装置。
  9. 有機ELパネルである、請求項8に記載の表示装置。
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