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JP2013243875A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数の変動を抑える。
【解決手段】スイッチング電源装置1は、帰還電圧FBと基準電圧REF2の比較結果に応じてスイッチ素子(11及び12)のオン/オフ制御を行うことにより入力電圧INから出力電圧OUTを生成する非線形制御方式のスイッチング制御部(13、14、16、及び18)と、スイッチ素子への逆流電流を検出してスイッチ素子を強制的にオフさせる逆流電流検出部19と、逆流電流の未検出時にはスイッチ素子のデューティに応じてスイッチ素子のオン時間を設定する一方、逆流電流の検出時にはスイッチ素子のオン時間を検出直前の設定値に保持するオン時間設定部15と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、非線形制御方式のスイッチング電源装置、及び、これを用いた電子機器(例えばテレビ)に関するものである。
図18は、非線形制御方式(ここではボトム検出オン時間固定方式)を採用したスイッチング電源装置の従来例を示す回路ブロック図及び動作波形図である。なお、図18に描写されているスイッチング電源装置は、入力電圧INを降圧して所望の出力電圧OUTを生成する同期整流方式の降圧型DC/DCコンバータである。
上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1〜特許文献5が挙げられる。
特開2008−29159号公報 特開2009−148155号公報 特開2009−148157号公報 米国特許第7714547号公報 特開2010−226930号公報
非線形制御方式のスイッチング電源装置は、線形制御方式(例えば電圧モード制御方式や電流モード制御方式)のスイッチング電源装置に比べて、簡単な回路構成で、高い負荷応答特性が得られるという特長を有している。
しかしながら、非線形制御方式のスイッチング電源装置では、出力トランジスタのスイッチング周波数が入力電圧IN、出力電圧OUT、及び、出力電流IOUTに応じて大きく変化する。そのため、非線形制御方式のスイッチング電源装置は、線形制御方式のスイッチング電源装置に比べて、出力電圧精度やロードレギュレーション特性(負荷の変動に対する出力電圧OUTの安定性)が悪いという課題があった。
また、入力電圧変動の大きいアプリケーションや、様々な出力電圧を必要とあるアプリケーションの電源として、非線形制御方式のスイッチング電源装置を適用しようとした場合には、広い周波数帯域をカバーし得るようにEMI[ElectroMagnetic Interference]対策やノイズ対策を施さなければならず、セットの設計が困難となっていた。
本発明は、本願の発明者らにより見出された上記の問題点に鑑み、非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数の変動を抑えることのできるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本明細書中に開示されているスイッチング電源装置は、帰還電圧と基準電圧の比較結果に応じてスイッチ素子のオン/オフ制御を行うことにより入力電圧から出力電圧を生成する非線形制御方式のスイッチング制御部と、前記スイッチ素子への逆流電流を検出して前記スイッチ素子を強制的にオフさせる逆流電流検出部と、前記逆流電流の未検出時には前記スイッチ素子のデューティに応じて前記スイッチ素子のオン時間を設定する一方、前記逆流電流の検出時には前記スイッチ素子のオン時間を検出直前の設定値に保持するオン時間設定部と、を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、第1の構成から成るスイッチング電源装置において、前記オン時間設定部は、キャパシタの充放電動作に応じた第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、前記逆流電流の未検出時には前記スイッチ素子のデューティに応じた第2電圧を生成する一方、前記逆流電流の検出時には前記第2電圧を検出直前の電圧値に保持する第2電圧生成回路と、前記第1電圧と前記第2電圧を比較して第1制御信号を生成する第1コンパレータと、を含む構成(第2の構成)にするとよい。
また、第2の構成から成るスイッチング電源装置において、前記第1電圧生成回路は、前記入力電圧に依存しない一定の充電電流を生成する定電流源と、前記定電流源に接続されたキャパシタと、前記スイッチ素子のオン/オフ制御に応じて前記キャパシタの充放電を切り替える充放電スイッチと、を含む構成(第3の構成)にするとよい。
また、第2または第3の構成から成るスイッチング電源装置において、前記第2電圧生成回路は、前記スイッチ素子をオン/オフするためのスイッチ制御信号を平滑してデューティ電圧を生成するフィルタと、前記逆流電流の未検出時には前記デューティ電圧を前記第2電圧として出力する一方、前逆流電流の検出時には前記第2電圧を検出直前の電圧値に保持する第2電圧保持部と、前記逆流電流検出部の検出結果に応じて前記第2電圧保持部を制御する制御部と、を含む構成(第4の構成)にするとよい。
また、第4の構成から成るスイッチング電源装置において、前記第2電圧保持部は、前記デューティ電圧と前記第2電圧を比較して比較信号を生成する比較回路と、前記制御部から入力されるクロック信号に同期しながら前記比較信号の論理レベルを判定してデジタル出力信号のビット値を増減するロジック回路と、前記デジタル出力信号をアナログ変換して前記第2電圧を生成するデジタル/アナログ変換回路と、を含む構成(第5の構成)にするとよい。
また、第4の構成から成るスイッチング電源装置において、前記第2電圧保持部は、スイッチとキャパシタを含み、前記制御部から入力されるクロック信号に同期して前記デューティ電圧をサンプル/ホールドすることにより前記第2電圧を生成する構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第4〜第6いずれかの構成から成るスイッチング電源装置において、前記フィルタは、抵抗とキャパシタから成るCRフィルタ回路を含む構成(第7の構成)にするとよい。
また、第7の構成から成るスイッチング電源装置において、前記フィルタは、前記CRフィルタ回路を形成する第1抵抗と共に分圧回路を形成する第2抵抗を含み、前記第1抵抗と前記第2抵抗との接続ノードを入力端または出力端とする構成(第8の構成)にするとよい。
また、第2〜第8いずれかの構成から成るスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御部は、前記出力電圧を分圧して前記帰還電圧を生成する帰還電圧生成部と、前記基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記帰還電圧と前記基準電圧を比較して第2制御信号を生成する第2コンパレータと、前記第1制御信号と前記第2制御信号に応じて出力信号の論理レベルが切り替わるフリップフロップと、前記フリップフロップの出力信号に応じて前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行うドライバとを含む構成(第9の構成)にするとよい。
また、第9の構成から成るスイッチング電源装置において、前記スイッチング制御部は前記基準電圧にリップル成分を注入するリップルインジェクション部を含む構成(第10の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているテレビは、受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局するチューナ部と、前記チューナで選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成するデコーダ部と、前記映像信号を映像として出力する表示部と、前記音声信号を音声として出力するスピーカ部と、ユーザ操作を受け付ける操作部と、外部入力信号を受け付けるインタフェイス部と、上記各部の動作を統括的に制御する制御部と、上記各部に電力供給を行う電源部と、を有し、前記電源部は、上記第1〜第10いずれかの構成から成るスイッチング電源装置を含む構成(第11の構成)とされている。
本発明によれば、非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数の変動を抑えることのできるスイッチング電源装置を提供することが可能となる。
スイッチング電源装置の第1実施形態を示すブロック図 オン時間設定部の第1構成例を示す図 第1構成例のオン時間設定動作を説明するためのタイムチャート オン時間設定部の第2構成例を示す図 第2構成例のオン時間設定動作を説明するためのタイムチャート スイッチング電源装置の第2実施形態を示すブロック図 ドライバ及び逆流検出部の一構成例を示す図 軽負荷時のスイッチング停止動作を説明するためのタイムチャート オン時間設定部の第3構成例を示す図 ホールド状態からの復帰タイミングを説明するためのタイムチャート 軽負荷モード時の効率低下を説明するためのタイムチャート 軽負荷モード時の効率向上を説明するためのタイムチャート 負荷増大時のロードトランジェント低下を説明するためのタイムチャート 負荷増大時のロードトランジェント向上を説明するためのタイムチャート オン時間設定部の第4構成例を示す図 スイッチング電源装置を搭載したテレビの一構成例を示すブロック図 スイッチング電源装置を搭載したテレビの正面図 スイッチング電源装置を搭載したテレビの側面図 スイッチング電源装置を搭載したテレビの背面図 スイッチング電源装置の一従来例を示す図
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、スイッチング電源装置の第1実施形態を示すブロック図である。第1実施形態のスイッチング電源装置1は、非線形制御方式(ここではボトム検出オン時間固定方式)により入力電圧INから出力電圧OUTを生成する降圧型DC/DCコンバータである。スイッチング電源装置1は、半導体装置10と、半導体装置10に外付けされる種々のディスクリート部品(インダクタL1、キャパシタC1、抵抗R1及びR2)とを有する。
半導体装置10は、外部との電気的な接続を確立するために、少なくとも外部端子T1〜T3を有する。半導体装置10の外部において、外部端子(電源端子)T1は、入力電圧INの印加端に接続されている。外部端子(スイッチ端子)T2は、インダクタL1の第1端に接続されている。インダクタL1の第2端、キャパシタC1の第1端、及び、抵抗R1の第1端は、いずれも出力電圧OUTの印加端に接続されている。キャパシタC1の第2端は、接地端に接続されている。抵抗R1の第2端、及び、抵抗R2の第1端は、いずれも半導体装置1の外部端子(帰還端子)T3に接続されている。抵抗R2の第2端は、接地端に接続されている。抵抗R1及びR2は、互いの接続ノードから出力電圧OUTを分圧した帰還電圧FBを出力する帰還電圧生成部として機能する。
半導体装置10は、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ11及び12と、ドライバ13と、SRフリップフロップ14と、オン時間設定部15と、コンパレータ16と、基準電圧生成部17と、を集積化したいわゆるスイッチング電源ICである。
トランジスタ11は、外部端子T1と外部端子T2との間に接続され、ドライバ13から入力されるゲート信号G1に応じてオン/オフ制御される出力トランジスタである。接続関係について具体的に述べると、トランジスタ11のドレインは、外部端子T1に接続されている。トランジスタ11のソースは、外部端子T2に接続されている。トランジスタ11のゲートは、ゲート信号G1の印加端に接続されている。
トランジスタ12は、外部端子T2と接地端との間に接続され、ドライバ13から入力されるゲート信号G2に応じてオン/オフ制御される同期整流トランジスタである。接続関係について具体的に述べると、トランジスタ12のドレインは、外部端子T2に接続されている。トランジスタ12のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ12のゲートは、ゲート信号G2の印加端に接続されている。なお、整流素子としては、トランジスタ12に代えてダイオードを用いても構わない。
ドライバ13は、SRフリップフロップ14の出力信号Qに応じてゲート信号G1、G2を生成し、トランジスタ11及び12を相補的(排他的)にスイッチング制御する。なお、本明細書中で用いられる「相補的(排他的)」という文言は、トランジスタ11、12のオン/オフが完全に逆転している場合のほか、貫通電流防止の観点からトランジスタ11、12のオン/オフ遷移タイミングに所定の遅延が与えられている場合(同時オフ期間が設けられている場合)も含む。
SRフリップフロップ14は、コンパレータ16から入力されるセット信号Sの立上がりエッジで出力信号Qをハイレベルにセットし、オン時間設定部15から入力されるリセット信号Rの立上がりエッジで出力信号Qをローレベルにリセットする。
オン時間設定部15は、SRフリップフロップ14の反転出力信号QBがローレベルに立ち下げられてから、所定のオン時間Tonが経過した後、リセット信号Rにハイレベルのトリガパルスを発生させる。オン時間設定部15の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
コンパレータ16は、外部端子T3(抵抗R1と抵抗R2との接続ノード)から反転入力端(−)に入力される帰還電圧FB(出力電圧OUTの分圧電圧)と、基準電圧生成部17から非反転入力端(+)に入力される基準電圧REFを比較してセット信号Sを出力する。帰還電圧FBが基準電圧REFよりも高ければセット信号Sはローレベルとなり、帰還電圧FBが基準電圧REFよりも低ければセット信号Sはハイレベルとなる。
基準電圧生成部17は、バンドギャップ回路などを用いて、入力電圧INや周囲温度の変動に依存しない一定の基準電圧REFを生成する。
なお、上記したドライバ13、SRフリップフロップ14、コンパレータ16、及び、基準電圧生成部17は、帰還電圧FBと基準電圧REFの比較結果に応じてスイッチ素子(トランジスタ11及び12)のオン/オフ制御を行うことにより、入力電圧INから出力電圧OUTを生成する非線形制御方式のスイッチング制御部として機能する。
[オン時間設定部(第1構成例)]
図2は、オン時間設定部15の第1構成例を示す図である。第1構成例のオン時間設定部15Xは、電圧/電流変換部X1と、キャパシタX2と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタX3と、コンパレータX4と、抵抗X5及びX6と、を含む。
電圧/電流変換部X1は、外部端子T1に印加される入力電圧INを電圧/電流変換することにより充電電流IX(=a×IN)を生成する。充電電流IXの電流値は、入力電圧INの電圧値に応じて変動する。具体的には、入力電圧INが高いほど充電電流IXは大きくなり、入力電圧INが低いほど充電電流IXは小さくなる。
キャパシタX2の第1端は、電圧/電流変換部X1に接続されている。キャパシタX2の第2端は接地端に接続されている。トランジスタX3がオフされているときには、キャパシタX2が充電電流IXによって充電され、キャパシタX2の第1端に現れる第1電圧VX1が上昇する。一方、トランジスタX3がオンされているときには、キャパシタX2がトランジスタX3を介して放電され、第1電圧VX1が低下する。
トランジスタX3は、トランジスタ11及び12のオン/オフ制御に応じてキャパシタX2の充放電を切り替える充放電スイッチである。トランジスタX3のドレインは、キャパシタX2の第1端に接続されている。トランジスタX3のソースは、接地端に接続されている。トランジスタX3のゲートは、反転出力信号QBの印加端に接続されている。
上記した電圧/電流変換部X1、キャパシタX2、及び、トランジスタX3は、キャパシタX2の充放電動作に応じた第1電圧VX1を生成する第1電圧生成回路に相当する。
コンパレータX4は、非反転入力端(+)に入力される第1電圧VX1と、反転入力端(−)に入力される第2電圧VX2を比較してリセット信号Rを生成する。第1電圧VX1が第2電圧VX2よりも高ければリセット信号Rはハイレベルとなり、第1電圧VX1が第2電圧VX2よりも低ければリセット信号Rはローレベルとなる。
抵抗X5の第1端は、出力電圧OUTが印加される外部端子T4に接続されている。抵抗X5の第2端は、抵抗X6の第1端に接続されている。抵抗X6の第2端は、接地端に接続されている。抵抗X1及びX2は、互いの接続ノードから出力電圧OUTを分圧した第2電圧VX2を出力する第2電圧生成回路に相当する。
図3は、第1構成例のオン時間設定動作を説明するためのタイムチャートである。図3では、上から順に、帰還電圧FB、セット信号S、反転出力信号QB、第1電圧VX1、リセット信号R、及び、出力信号Qが描写されている。
トランジスタ11のオフ期間中に、帰還電圧FBが基準電圧REFまで低下すると、セット信号Sがハイレベルに立ち上がり、出力信号Qがハイレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオンとなり、帰還電圧FBが上昇に転ずる。このとき、トランジスタX3は、反転出力信号QBのローレベル遷移に伴ってオフとなるので、充電電流IXによるキャパシタX2の充電が開始される。先にも述べたように、充電電流IXの電流値は、入力電圧INの電圧値に応じて変動する。従って、第1電圧VX1は、入力電圧INに応じた上昇度(傾き)を持って上昇する。
その後、第1電圧VX1が第2電圧VX2(出力電圧OUTの分圧電圧)まで上昇すると、リセット信号Rがハイレベルに立ち上がり、出力信号Qがローレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオフとなり、帰還電圧FBが再び下降に転ずる。このとき、トランジスタX3は、反転出力信号QBのハイレベル遷移に伴ってオンとなる。従って、キャパシタX2がトランジスタX3を介して速やかに放電され、第1電圧VX1がローレベルに引き下げられる。
ドライバ13は、出力信号Qに応じてゲート信号G1及びG2を生成し、これを用いてトランジスタ11及び12のオン/オフ制御を行う。その結果、外部端子T2から矩形波形状のスイッチ電圧SWが出力される。スイッチ電圧SWは、インダクタL1とキャパシタC1によって平滑され、出力電圧OUTが生成される。なお、出力電圧OUTは、抵抗R1及びR2によって分圧され、先述の帰還電圧FBが生成される。このような出力帰還制御により、スイッチング電源装置1では、極めて簡易な構成によって、入力電圧INから所望の出力電圧OUTが生成される。
また、オン時間設定部15Xは、オン時間Tonを固定値として設定するのではなく、入力電圧INと出力電圧OUTに応じた変動値として設定する。より具体的には、オン時間設定部15Xは、入力電圧INが高いほど第1電圧VX1の上昇度(傾き)を大きくしてオン時間Tonを短くし、入力電圧INが低いほど第1電圧VX1の上昇度(傾き)を小さくしてオン時間Tonを長くする。また、オン時間設定部15Xは、出力電圧OUTが低いほど第2電圧VX2を引き下げてオン時間Tonを短くし、出力電圧OUTが高いほど第2電圧VX2を引き上げてオン時間Tonを長くする。言い換えれば、オン時間設定部15Xは、入力電圧INに反比例して、出力電圧OUTに比例するオン時間Tonを設定する。
このような構成とすることにより、非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数の変動を抑制することができる。従って、出力電圧精度やロードレギュレーション特性の向上、ないしは、セット設計におけるEMI対策やノイズ対策の容易化を実現することが可能となる。また、入力電圧変動の大きいアプリケーションや、様々な出力電圧を必要とあるアプリケーションの電源手段として、スイッチング電源装置1を支障なく適用することも可能となる。
[オン時間設定部(第2構成例)]
先に説明した第1構成例のオン時間設定部15Xは、スイッチング周波数の変動を抑制するために、入力電圧INと出力電圧OUTを監視してオン時間Tonを設定する。従って、第1構成例のオン時間設定部15Xでは、出力電圧OUTを監視するための外部端子T4を半導体装置10に別途設ける必要がある。
また、第1構成例のオン時間設定部15Xでは、スイッチング周波数fの算出式(1)に、変数(出力電圧OUT、出力電流IOUT、及び、トランジスタ11及び12のオン抵抗RON)が含まれているので、スイッチング周波数fの変動を完全に払拭することはできない。なお、算出式(1)において、CはキャパシタX2の容量値(定数)を示しており、R5及びR6は抵抗X5及びX6の抵抗値(定数)を示している。また、DUTYはスイッチ電圧SWのデューティを示している。
Figure 2013243875
図4は、オン時間設定部15の第2構成例を示す図である。第2構成例のオン時間設定部15Yは、定電流源Y1と、キャパシタY2と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタY3と、コンパレータY4と、レベルシフタY5と、バッファY6と、フィルタY7とを含む。第2構成例の特徴は、電圧/電流変換部X1に代えて定電流源Y1を有する点と、抵抗X5及びX6に代えてレベルシフタY5、バッファY6、及び、フィルタY7を有する点である。
定電流源Y1は、入力電圧INや周囲温度の変動に依存しない一定の内部電源電圧REG(例えば5V)の供給を受けて動作し、入力電圧INに依存しない一定の充電電流IYを生成する。
キャパシタY2の第1端は、定電流源Y1に接続されている。キャパシタY2の第2端は接地端に接続されている。トランジスタY3がオフされているときには、キャパシタY2が充電電流IYによって充電され、キャパシタY2の第1端に現れる第1電圧VY1が上昇する。一方、トランジスタY3がオンされているときには、キャパシタY2がトランジスタY3を介して放電され、第1電圧VY1が低下する。
トランジスタY3は、トランジスタ11及び12のオン/オフ制御に応じてキャパシタY2の充放電を切り替える充放電スイッチである。トランジスタY3のドレインは、キャパシタY2の第1端に接続されている。トランジスタY3のソースは、接地端に接続されている。トランジスタY3のゲートは、反転出力信号QBの印加端に接続されている。
上記した定電流源Y1、キャパシタY2、及び、トランジスタY3は、キャパシタY2の充放電動作に応じた第1電圧VY1を生成する第1電圧生成回路に相当する。
コンパレータY4は、非反転入力端(+)に入力される第1電圧VY1と、反転入力端(−)に入力される第2電圧VY2を比較してリセット信号Rを生成する。第1電圧VY1が第2電圧VY2よりも高ければリセット信号Rはハイレベルとなり、第1電圧VY1が第2電圧VY2よりも低ければリセット信号Rはローレベルとなる。
レベルシフタY5は、内部電源電圧REGの供給を受けて動作し、外部端子T2に印加されるスイッチ電圧SWのレベルシフト処理を行う。具体的に述べると、レベルシフタY5は、入力電圧IN(より正確にはIN−IOUT×RON)と接地電圧GNDとの間でパルス駆動されるスイッチ電圧SWの入力を受けて、内部電源電圧REGと接地電圧GNDとの間でパルス駆動される電圧信号を出力する。レベルシフタY5を形成する素子の耐圧は、入力電圧INと内部電源電圧REGとの電圧差に応じて適宜設定すればよい。
バッファY6は、内部電源電圧REGの供給を受けて動作し、レベルシフタY5の出力を波形整形する。オン時間設定部15Yの回路規模縮小を優先する場合には、バッファY6を省略することも可能である。
フィルタY7は、バッファY6の出力を平滑して第2電圧VY2を生成する。バッファY6としては、キャパシタと抵抗から成るCRフィルタなどを用いることができる。
上記したレベルシフタY5、バッファY6、及び、フィルタY7は、スイッチ電圧SWのデューティに応じた第2電圧VY2を生成する第2電圧生成回路に相当する。
図5は、第2構成例のオン時間設定動作を説明するためのタイムチャートである。図5では、上から順に、帰還電圧FB、セット信号S、反転出力信号QB、第1電圧VY1、リセット信号R、及び、出力信号Qが描写されている。
トランジスタ11のオフ期間中に、帰還電圧FBが基準電圧REFまで低下すると、セット信号Sがハイレベルに立ち上がり、出力信号Qがハイレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオンとなり、帰還電圧FBが上昇に転ずる。このとき、トランジスタY3は、反転出力信号QBのローレベル遷移に伴ってオフとなるので、充電電流IYによるキャパシタY2の充電が開始される。先にも述べたように、充電電流IYの電流値は、入力電圧INに依存しない固定値である。従って、第1電圧VY1は、入力電圧INに依存しない一定の上昇度(傾き)を持って上昇する。
その後、第1電圧VY1が第2電圧VY2(スイッチ電圧SWのデューティに応じて電圧値が変動する疑似的な出力電圧OUT)まで上昇すると、リセット信号Rがハイレベルに立ち上がり、出力信号Qがローレベルに遷移される。従って、トランジスタ11がオフとなり、帰還電圧FBが再び下降に転ずる。このとき、トランジスタY3は、反転出力信号QBのハイレベル遷移に伴ってオンとなる。従って、キャパシタY2がトランジスタY3を介して速やかに放電され、第1電圧VY1がローレベルに引き下げられる。
ドライバ13は、出力信号Qに応じてゲート信号G1及びG2を生成し、これを用いてトランジスタ11及び12のオン/オフ制御を行う。その結果、外部端子T2から矩形波形状のスイッチ電圧SWが出力される。スイッチ電圧SWは、インダクタL1とキャパシタC1によって平滑され、出力電圧OUTが生成される。なお、出力電圧OUTは、抵抗R1及びR2によって分圧され、先述の帰還電圧FBが生成される。このような出力帰還制御により、スイッチング電源装置1では、極めて簡易な構成によって、入力電圧INから所望の出力電圧OUTが生成される。この点は、先の第1構成例と何ら変わりがない。
また、オン時間設定部15Yは、オン時間Tonを固定値として設定するのではなく、スイッチ電圧SWのデューティ(=(OUT+IOUT×RON)/IN)に応じた変動値として設定する。より具体的には、オン時間設定部15Yは、スイッチ電圧SWのデューティが大きいほど第2電圧VY2を引き上げてオン時間Tonを長くし、スイッチ電圧SWのデューティが小さいほど第2電圧VY2を引き下げてオン時間Tonを短くする。言い換えれば、オン時間設定部15Yは、入力電圧INに反比例して(OUT+IOUT×RON)に比例するオン時間Tonを設定する。
例えば、入力電圧INの上昇や出力電圧OUTの低下、ないしは、出力電流IOUTの増大が生じて、スイッチ電圧SWのデューティが大きくなったときには、第2電圧VY2が引き上げられてオン時間Tonが長くなる。逆に、入力電圧INの低下や出力電圧OUTの上昇、ないしは、出力電流IOUTの減少が生じて、スイッチ電圧SWのデューティが小さくなったときには、第2電圧VY2が引き下げられてオン時間Tonが短くなる。
このような構成とすることにより、先の第1構成例と同じく、非線形制御方式の長所を損なうことなく、スイッチング周波数の変動を抑制することができる。従って、出力電圧精度やロードレギュレーション特性の向上、ないしは、セット設計におけるEMI対策やノイズ対策の容易化を実現することが可能となる。また、入力電圧変動の大きいアプリケーションや、様々な出力電圧を必要とあるアプリケーションの電源手段として、スイッチング電源装置1を支障なく適用することも可能となる。
また、第2構成例のオン時間設定部15Yは、スイッチング周波数の変動を抑制するために、スイッチ電圧SWを監視してオン時間Tonを設定する。従って、先の第1構成例と異なり、出力電圧OUTを監視するための外部端子T4を半導体装置10に別途設ける必要がなくなる。
また、第2構成例のオン時間設定部15Yでは、スイッチング周波数fの算出式(2)に変数が一切含まれていないので、スイッチング周波数fの変動を完全に払拭することができる。なお、算出式(2)において、CはキャパシタY2の容量値(定数)を示しており、DUTYはスイッチ電圧SWのデューティを示している。
Figure 2013243875
<第2実施形態>
[全体構成]
図6は、スイッチング電源装置の第2実施形態を示すブロック図である。第2実施形態のスイッチング電源装置1は、先に説明した第1実施形態をベースとして、リップルインジェクション部18と逆流検出部19を追加した点に特徴を有している。
リップルインジェクション部18は、ゲート信号G1やスイッチ電圧SWを用いて生成したリップル成分を基準電圧REFに注入し、リップル注入済みの基準電圧REF2をコンパレータ16の非反転入力端(+)に出力する。このようなリップルインジェクション技術を導入すれば、出力電圧OUT(延いては帰還電圧FB)のリップル成分がそれほど大きくなくても、安定したスイッチング制御を行うことができるので、キャパシタC1としてESR[equivalent series resistance]の小さい積層セラミックコンデンサなどを用いることが可能となる。
逆流検出部19は、軽負荷時に発生するトランジスタ12への逆流電流(コイルL1からトランジスタ12を介して接地端に逆流するコイル電流IL)を監視して逆流検出信号SdetBを生成する。
図7は、ドライバ13と逆流検出部19の一構成例を示す図である。ドライバ13は、ドライバ部131及び132と、ANDゲート133と、Dフリップフロップ134とを含む。ドライバ131の入力端は、SRフリップフロップ14の出力端(クロック信号CLKの印加端)に接続されている。ドライバ131の出力端は、トランジスタ11のゲートに接続されている。ドライバ132の入力端は、ANDゲート133の出力端に接続されている。ドライバ132の出力端は、トランジスタ12のゲートに接続されている。ANDゲート133の第1入力端は、SRフロップフロップ14の出力端(クロック信号CLKの印加端)に接続されている。ANDゲート133の第2入力端は、Dフリップフロップ134の反転出力端(QB)に接続されている。Dフリップフロップ134のデータ端(D)は、入力電圧INの印加端に接続されている。Dフリップフロップ134のクロック端は、逆流検出部19の出力端(逆流検出信号SdetBの印加端)に接続されている。Dフリップフロップ134のリセット端は、SRフリップフロップ14の出力端(クロック信号CLKの印加端)に接続されている。
逆流検出部19は、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ191と、抵抗192及び193と、コンパレータ194と、インバータ195と、を含む。トランジスタ191のゲートは、トランジスタ12のゲートに接続されている。トランジスタ191のドレインは、抵抗192を介してスイッチ電圧SWの印加端に接続されている。トランジスタ191のソースは、抵抗193を介して接地端に接続されている。コンパレータ194の反転入力端(−)は、トランジスタ191のソースに接続されている。コンパレータ194の非反転入力端(+)は、接地端に接続されている。コンパレータ194の出力端は、インバータ195の入力端に接続されている。インバータ195の出力端は、逆流検出部19の出力端として、Dフリップフロップ134のクロック端に接続されている。
上記構成から成るドライバ13及び逆流検出部19の動作について説明する。トランジスタ12のオン期間(ゲート信号G2のハイレベル期間)には、トランジスタ191がオンとなり、コンパレータ194では、スイッチ電圧SWの分圧電圧と接地電圧(0V)とが比較される。すなわち、コンパレータ194では、トランジスタ12のオン期間のみ、スイッチ電圧SWのゼロクロスポイントが監視される。
トランジスタ12のオン期間中に、コイルL1からトランジスタ12を介して接地端に向けた逆流電流が流れると、スイッチ電圧SWが負から正に切り替わる。このとき、コンパレータ194から出力される逆流検出信号Sdetは、ハイレベルからローレベルに立ち下がる。従って、インバータ195から出力される逆流検出信号SdetB(逆流検出信号Sdetの論理反転信号)は、トランジスタ12への逆流電流が検出された時点で、ローレベルからハイレベルに立ち上がる。
Dフリップフロップ134は、逆流検出信号SdetBの立上りエッジをトリガとして反転出力信号QBをハイレベルからローレベルに立ち下げる。その結果、ANDゲート133は、クロック信号CLKの論理レベル(この時点ではハイレベル)に依ることなく、ローレベルの論理積信号を出力する状態となり、ドライバ部132で生成されるゲート信号G2もローレベルに立ち下げられる。すなわち、ドライバ13は、トランジスタ12への逆流電流が検出されたときには、トランジスタ12を強制的にオフするようにゲート信号G2を生成する。なお、Dフリップフロップ134は、クロック信号CLKの立上りエッジをトリガとして反転出力信号QBをローレベルからハイレベルにリセットする。従って、トランジスタ12の強制オフ状態は、少なくとも、トランジスタ12のオン期間中に逆流電流が検出されてから、次の周期でトランジスタ11のオン期間(トランジスタ12のオフ期間)が到来するまで継続されることになる。
図8は、軽負荷時のスイッチング停止動作を説明するためのタイムチャートであり、上から順に、ゲート信号G1及びG2、逆流検出信号SdetB、コイル電流IL、並びにスイッチ電圧SWが描写されている。
時刻t1〜t2では、ゲート信号G1がハイレベルとされており、ゲート信号G2がローレベルとされているので、トランジスタ11がオンとなり、トランジスタ12がオフとなる。従って、時刻t1〜t2では、スイッチ電圧SWがほぼ入力電圧INまで上昇し、コイル電流ILが増大していく。
時刻t2において、ゲート信号G1がローレベルに立ち下げられ、ゲート信号G2がハイレベルに立ち上げられると、トランジスタ11がオフとなり、トランジスタ12がオンとなる。従って、スイッチ電圧SWはほぼ接地電圧GNDまで低下し、コイル電流ILは減少に転じる。
ここで、負荷に流れる出力電流IOUTが十分に大きければ、ゲート信号G1が再びハイレベルに立ち上げられる時刻t4まで、コイル電流ILはゼロ値を下回ることなく負荷に向けて流れ続ける。一方、負荷に流れる出力電流IOUTが小さい軽負荷時には、コイルL1に蓄えられているエネルギが少ないので、時刻t3において、コイル電流ILがゼロ値を下回り、トランジスタ12への逆流電流が発生する。このような状態では電荷を接地端に捨てていることになるので、軽負荷時における効率低下の原因となる。
そこで、第2実施形態のスイッチング電源装置1は、逆流電流検出部19を用いてトランジスタ12への逆流電流を検出し、逆流検出信号SdetBがハイレベルに立ち上がる時刻t3でトランジスタ12を強制的にオフさせる構成とされている。このような構成とすることにより、軽負荷時における効率低下を解消することが可能となる。
また、第2実施形態のスイッチング電源装置1では、逆流電流検出時のスイッチング停止制御を行うに際して、オン時間設定部15の内部構成が見直されている。以下では、オン時間設定部15の第3構成例について、図9を参照しながら詳細に説明する。
[オン時間設定部(第3構成例)]
図9は、オン時間設定部の第3構成例を示す図である。第3構成例のオン時間設定部15Zは、定電流源Z1と、キャパシタZ2と、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタZ3と、コンパレータZ4と、フィルタZ5と、第2電圧保持部Z6と、制御部Z7を含む。第3構成例の特徴は、第2構成例(図4)をベースとしつつ、第2電圧保持部Z6と制御部Z7を設けることにより、逆流電流検出時のスイッチング停止制御に起因する不具合の解消が図られている点である。
定電流源Z1は、入力電圧INや周囲温度の変動に依存しない一定の内部電源電圧REG(例えば5V)の供給を受けて動作し、入力電圧INに依存しない一定の充電電流IZを生成する。
キャパシタZ2の第1端は、定電流源Z1に接続されている。キャパシタZ2の第2端は接地端に接続されている。トランジスタZ3がオフされているときには、キャパシタZ2が充電電流IZによって充電され、キャパシタZ2の第1端に現れる第1電圧VZ1が上昇する。一方、トランジスタZ3がオンされているときには、キャパシタZ2がトランジスタZ3を介して放電され、第1電圧VZ1が低下する。
トランジスタZ3は、トランジスタ11及び12のオン/オフ制御に応じてキャパシタZ2の充放電を切り替える充放電スイッチである。トランジスタZ3のドレインは、キャパシタZ2の第1端に接続されている。トランジスタZ3のソースは、接地端に接続されている。トランジスタZ3のゲートは、SRフリップフロップ14の反転出力端(反転クロック信号CLKBの印加端)に接続されている。
上記した定電流源Z1、キャパシタZ2、及び、トランジスタZ3は、キャパシタZ2の充放電動作に応じた第1電圧VZ1を生成する第1電圧生成回路に相当する。
コンパレータZ4は、非反転入力端(+)に入力される第1電圧VZ1と、反転入力端(−)に入力される第2電圧VZ2を比較して、SRフリップフロップ14のリセット信号Rを生成する。第1電圧VZ1が第2電圧VZ2よりも高ければリセット信号Rはハイレベルとなり、第1電圧VZ1が第2電圧VZ2よりも低ければリセット信号Rはローレベルとなる。
フィルタZ5は、ゲート信号G1(トランジスタ11をオン/オフするためのスイッチ制御信号に相当)を平滑してデューティ電圧Vdを生成する回路ブロックであり、抵抗Z51〜Z53と、キャパシタZ54及びZ55と、を含む。抵抗Z51の第1端は、ゲート信号G1の印加端に接続されている。抵抗Z51の第2端は、抵抗Z52の第1端とキャパシタZ54の第1端に接続されている。キャパシタZ54の第2端は、接地端に接続されている。抵抗Z52の第2端は、抵抗Z53の第1端と、キャパシタZ55の第1端に各々接続されている。抵抗Z53の第2端とキャパシタZ55の第2端は、いずれも接地端に接続されている。
このように、フィルタZ5は、抵抗Z51及びZ52とキャパシタZ54及びZ55から成るCRフィルタ回路を含む。なお、CRフィルタ回路の段数(図9では2段)については任意に増減が可能である。
また、フィルタZ5は、CRフィルタ回路を形成する抵抗Z51及びZ52と共に分圧回路を形成する抵抗Z53を含む。なお、図9では、抵抗Z52と抵抗Z53との接続ノードをフィルタZ5の出力端(デューティ電圧Vdの印加端)とする構成を例示したが、フィルタZ5の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、抵抗Z51の第1端と接地端との間に抵抗Z53を設けることにより、抵抗Z51と抵抗Z53との接続ノードをフィルタZ5の入力端(ゲート信号G1の印加端)とする構成としても構わない。
第2電圧保持部Z6は、コイルL1からトランジスタ12に向けた逆流電流の未検出時にはデューティ電圧Vdを第2電圧VZ2として出力する一方、逆流電流の検出時には第2電圧VZ2を検出直前の電圧値に保持する回路ブロックであり、比較回路Z61と、ロジック回路Z62と、デジタル/アナログ変換回路Z63と、を含む。
比較回路Z61は、非反転入力端(+)に印加されるデューティ電圧Vdと、反転入力端(−)に印加される第2電圧VZ2とを比較して比較信号S1を生成する。比較信号S1は、デューティ電圧Vdが第2電圧VZ2よりも高いときにハイレベルとなり、デューティ電圧Vdが第2電圧VZ2よりも低いときにローレベルとなる。
ロジック回路Z62は、制御部Z7から入力されるクロック信号PCLKに同期しながら比較信号S1の論理レベルを判定してデジタル出力信号S2のビット値を増減する。より具体的に述べると、ロジック回路Z62は、クロック信号PCLKのパルスエッジ毎に比較信号S1の論理レベルを判定し、比較信号S1がハイレベル(Vd>VZ2)であるときにはデジタル出力信号S2のビット値を一つインクリメントし、逆に、比較信号S1がローレベル(Vd<VZ2)であるときにはデジタル出力信号S2のビット値を一つデクリメントする。
デジタル/アナログ変換回路Z63は、デジタル出力信号S2をアナログ変換して第2電圧VZ2を生成する。
従って、上記構成から成る第2電圧保持部Z6では、クロック信号PCLKにパルスが生成されている間、デューティ電圧Vdと第2電圧VZ2が等しくなるように第2電圧VZ2の生成が行われる。一方、クロック信号PCLKにパルスが生成されない場合には、ロジック回路Z62による比較信号S1の論理レベル判定処理(延いてはデジタル出力信号S2のビット値増減処理)が停止されるので、第2電圧VZ2は、クロック信号PCLKのパルス生成が停止される直前の電圧値に保持される。
制御部Z7は、逆流検出信号Sdet(逆流電流検出部19の検出結果に相当)に応じて第2電圧保持部Z6を制御するためのクロック信号PCLKを生成する回路ブロックであり、DフリップフロップZ71及びZ72と、ANDゲートZ73と、を含む。
DフリップフロップZ71のデータ端(D)は、入力電圧INの印加端に接続されている。DフリップフロップZ71のクロック端は、逆流検出信号Sdetの印加端に接続されている。DフリップフロップZ71のリセット端(R)は、ゲート信号G1の印加端に接続されている。このように接続されたDフリップフロップZ71は、クロック端に入力される逆流検出信号Sdetの立下りエッジをトリガとして出力信号S3をハイレベルに立ち上げる一方、リセット端(R)に入力されるゲート信号G1の立上りエッジをトリガとして出力信号S3をローレベルに立ち下げる。
DフリップフロップZ72のデータ端(D)は、入力電圧INの印加端に接続されている。DフリップフロップZ72のクロック端は、クロック信号CLKの印加端に接続されている。DフリップフロップZ72のリセット端(R)は、DフリップフロップZ71の出力端(Q)に接続されている。このように接続されたDフリップフロップZ72は、クロック端に入力されるクロック信号CLKの立下りエッジをトリガとして出力信号S4をハイレベルに立ち上げる一方、リセット端(R)に入力される出力信号S3の立上りエッジをトリガとして出力信号S4をローレベルに立ち下げる。
ANDゲートZ73の第1入力端は、ゲート信号G1の印加端に接続されている。ANDゲートZ73の第2入力端は、DフリップフロップZ72の出力端(Q)に接続されている。ANDゲートZ73の出力端は、制御部Z7の出力端(クロック信号PCLKの出力端)に相当する。従って、出力信号S4がハイレベルであるときには、クロック信号PCLKとしてゲート信号G1がスルー出力される一方、出力信号S4がローレベルであるときには、ゲート信号G1の論理レベルに依ることなく、クロック信号PCLKがローレベルに保持される。言い換えれば、出力信号S4がハイレベルであるときには、クロック信号PCLKのパルス生成が行われる一方、出力信号S4がローレベルであるときには、クロック信号PCLKのパルス生成が停止される。
なお、上記のフィルタZ5、第2電圧保持部Z6、及び、制御部Z7は、逆流電流の未検出時にはトランジスタ11のオンデューティに応じた第2電圧VZ2を生成する一方、逆流電流の検出時には第2電圧VZ2を検出直前の電圧値に保持する第2電圧生成回路に相当する。
上記構成から成るオン時間設定部15Zの動作について、逆流電流の未検出時(連続モード時)と、逆流電流の検出時(軽負荷モード時)とに場合を分けて詳細に説明する。
まず、逆流電流の未検出時(連続モード時)について詳細に説明する。逆流電流の未検出時(連続モード時)には、逆流検出信号Sdetに立下りエッジが生じないので、制御部Z7内の出力信号S3がローレベルに維持されて、出力信号S4がハイレベルに維持される。その結果、クロック信号PCLKとしてゲート信号G1がスルー出力されるので、第2電圧保持部Z6ではデューティ電圧Vdと第2電圧VZ2が等しくなるように第2電圧VZ2の生成が行われる。従って、逆流電流の未検出時(連続モード時)には、トランジスタ11のオンデューティに応じてトランジスタ11のオン時間Tonが設定される。このようなオン時間Tonの設定動作は、第2構成例(図4)と基本的に同様である。
次に、逆流電流の検出時(軽負荷モード時)について詳細に説明する。逆流電流の検出時(軽負荷モード時)には、逆流検出信号Sdetに立下りエッジが生じるので、制御部Z7の出力信号S3がハイレベルに立ち上げられ、出力信号S4がローレベルにリセットされる。その結果、クロック信号PCLKのパルス生成が停止されるので、第2電圧保持部Z6では第2電圧VZ2がパルス停止直前の電圧値に保持される。従って、逆流電流の検出時(軽負荷モード時)には、トランジスタ11のオン時間Tonを逆流検出直前の設定値に保持される。
図10は、第2電圧保持部Z6が第2電圧VZ2を保持したホールド状態からデューティ電圧Vdに応じた第2電圧VZ2を生成するサンプリング状態に復帰するタイミングを説明するためのタイムチャートであり、上から順番に、コイル電流IL、出力電流IOUT、ゲート信号G1、逆流検出信号Sdet、クロック信号CLK及びPCLK、デューティ電圧Vd、並びに、第2電圧VZ2が描写されている。
第2電圧保持部Z6は、ゲート信号G1のローレベル期間において逆流検出信号Sdetがローレベルに立ち下がらなかった場合、次の周期におけるゲート信号G1の立上りエッジをトリガとして、デューティ電圧Vdのサンプリング処理(ロジック回路Z62による比較信号S1の論理レベル判定処理)を行い、最新のデューティ電圧Vdに応じた第2電圧VZ2を生成する。
例えば、図中の破線P1で示した状態では、ゲート信号G1のローレベル期間において逆流検出信号Sdetがローレベルに立ち下がっているので、クロック信号PCLKにパルスが生成されず、第2電圧VZ2がそれまでの電圧値に保持される。一方、図中の破線P2で示した状態では、ゲート信号G1のローレベル期間において逆流検出信号Sdetがローレベルに立ち下がっていないので、クロック信号PCLKにパルスが生成されて、デューティ電圧Vdのサンプリング処理が行われる。
上記で説明したように、第3構成例のオン時間設定部15Zは、第2構成例(図4)をベースとしつつ、逆流電流の未検出時にはトランジスタ11のオンデューティに応じてトランジスタ11のオン時間Tonを設定する一方、逆流電流の検出時にはトランジスタ11のオン時間Tonを検出直前の設定値に保持する構成とされている。
このような構成とすることにより、第1構成例や第2構成例と同様のメリット(スイッチング周波数の固定化、出力電圧精度やロードレギュレーション特性の向上、セット設計におけるEMI対策やノイズ対策の容易化、外部端子数の削減など)を損なうことなく、逆流電流検出時のスイッチング停止制御に起因する不具合を解消することが可能となる。
[軽負荷モード時の効率向上]
図11及び図12は、それぞれ、軽負荷モード時のスイッチング動作を示すタイムチャートであり、上から順に、出力電流IOUT、コイル電流IL、逆流検出信号Sdet、デューティ電圧Vd及び第2電圧VZ2、出力電圧OUT、並びに、スイッチ電圧SWが描写されている。なお、図11は、第2構成例のオン時間設定部15Yを用いたときに効率が低下する様子を示しており、図12は、第3構成例のオン時間設定部15Zを用いたときに効率が向上する様子を示している。
先にも述べたように、逆流電流の検出時(軽負荷モード時)にスイッチング動作を停止する第2実施形態のスイッチング電源装置1では、第2構成例のオン時間設定部15Yを採用すると、スイッチング停止時にデューティ電圧Vd(第2電圧VZ2に相当)が低下してしまうので、オン時間Tonが非常に短くなる。このような状態では、1回のスイッチング動作でコイルL1に供給されるエネルギが小さくなり、出力電圧OUTが殆ど持ち上がらなくなるので、出力電圧OUTを保持するために必要なスイッチング回数が不要に増加して効率が低下しまう(図11を参照)。
これに対して、第3構成例のオン時間設定部15Zであれば、スイッチング停止時には第2電圧VZ2が逆流検出直前の電圧値に保持されるので、オン時間Tonも逆流検出直前の長さに保持される。従って、1回のスイッチング動作でコイルL1に供給されるエネルギが大きくなり、出力電圧OUTを十分に持ち上げることができるので、出力電圧OUTを保持するために必要なスイッチング回数を減らして効率を向上することが可能となる(図12を参照)。
[負荷増大時のロードトランジェント向上]
図13及び図14は、それぞれ、負荷増大時のロードトランジェント特性を示すタイムチャートであり、上から順に、出力電流IOUT、コイル電流IL、逆流検出信号Sdet、デューティ電圧Vd及び第2電圧VZ2、出力電圧OUT、並びに、スイッチ電圧SWが描写されている。なお、図13は、第2構成例のオン時間設定部15Yを用いたときにロードトランジェント特性が低下する様子を示しており、図14は、第3構成例のオン時間設定部15Zを用いた時にロードトランジェント特性が向上する様子を示している。
逆流電流の検出時(軽負荷モード時)にスイッチング動作を停止する第2実施形態のスイッチング電源装置1では、第2構成例のオン時間設定部15Yを採用すると、スイッチング停止時にデューティ電圧Vd(第2電圧VZ2に相当)が低下してしまうので、オン時間Tonが非常に短くなる。このような状態では、軽負荷から重負荷への急峻な切り替わり(出力電流IOUTの急激な増大)に対応することができないので、出力電圧OUTに大きなドロップが生じてしまう(図13を参照)。また、出力電圧OUTが大きくドロップすると、出力電圧OUTを目標値まで引き上げるためにスイッチング周波数が大きく上昇するので、EMI特性が悪化する原因にもなり得る。
これに対して、第3構成例のオン時間設定部15Zであれば、スイッチング停止時には第2電圧VZ2が逆流検出直前の電圧値に保持されるので、オン時間Tonも逆流検出直前の長さに保持される。従って、急激な負荷増大にも速やかに対応することができるので出力電圧OUTのドロップ幅を大幅に抑制することが可能となる(図14を参照)。
[オン時間設定部(第4構成例)]
図15は、オン時間設定部の第4構成例を示す図である。第4構成例のオン時間設定部15Zは、第3構成例(図9)の変形例であり、第2電圧保持部Z6の構成要素として、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタZ64とキャパシタZ65を含む点に特徴を有している。
トランジスタZ64は、クロック信号PCLKに応じてデューティ電圧Vdの印加端と第2電圧VZ2の印加端との間を導通/遮断するスイッチに相当する。より具体的に述べると、トランジスタZ64は、クロック信号PCLKがハイレベルであるときにオンとなり、クロック信号PCLKがローレベルであるときにオフとなる。
キャパシタZ65は、第2電圧VZ2の印加端と接地端との間に接続されている。トランジスタZ64がオンされている間、キャパシタZ65はデューティ電圧Vdによって充電され、このデューティ電圧Vdが第2電圧VZ2としてスルー出力される。すなわち、トランジスタZ64のオン期間は、デューティ電圧Vdのサンプリング期間に相当する。一方、トランジスタZ64がオフされている間、キャパシタZ65は、デューティ電圧Vdの印加端から切り離され、その充電電圧(直前のサンプリング期間に充電されたデューティ電圧Vd)を第2電圧VZ2として出力する。すなわち、トランジスタZ64のオフ期間は、第2電圧VZ2(デューティ電圧Vd)のホールド期間に相当する。
従って、上記構成から成る第2電圧保持部Z6では、クロック信号PCLKにパルスが生成されている間、デューティ電圧Vdと第2電圧VZ2が等しくなるように第2電圧VZ2の生成が行われる。一方、クロック信号PCLKにパルスが生成されない場合には、デューティ電圧Vdのサンプリング動作が停止されるので、第2電圧VZ2は、クロック信号PCLKのパルス生成が停止される直前の電圧値に保持される。
このように、第2電圧保持部Z6は、スイッチZ64とキャパシタZ65を含み、制御部Z7から入力されるクロック信号PCLKに同期してデューティ電圧Vdをサンプル/ホールドすることにより、第2電圧VZ2を生成する構成とされている。当該構成によれば、先出の第3構成例(図9)と同様の作用効果を奏することが可能である。
すなわち、先出の第3構成例(図9)では、デジタル処理によってデューティ電圧Vdのサンプル/ホールド処理を実現していたが、第2電圧保持部Z6の構成はこれに限定されるものではなく、第4構成例(図15)のように、アナログ処理によってデューティ電圧Vdのサンプル/ホールド処理を実現することも可能である。
<テレビへの適用>
図16は、上記のスイッチング電源装置を搭載したテレビの一構成例を示すブロック図である。また、図17A〜図17Cは、それぞれ、上記のスイッチング電源装置を搭載したテレビの正面図、側面図、及び、背面図である。本構成例のテレビAは、チューナ部A1と、デコーダ部A2と、表示部A3と、スピーカ部A4と、操作部A5と、インタフェイス部A6と、制御部A7と、電源部A8と、を有する。
チューナ部A1は、テレビAに外部接続されるアンテナA0で受信された受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局する。
デコーダ部A2は、チューナA1で選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成する。また、デコーダ部A2は、インタフェイス部A6からの外部入力信号に基づいて、映像信号と音声信号を生成する機能も備えている。
表示部A3は、デコーダ部A2で生成された映像信号を映像として出力する。
スピーカ部A4は、デコーダ部A2で生成された音声信号を音声として出力する。
操作部A5は、ユーザ操作を受け付けるヒューマンインタフェイスの一つである。操作部A5としては、ボタン、スイッチ、リモートコントローラなどを用いることができる。
インタフェイス部A6は、外部デバイス(光ディスクプレーヤやハードディスクドライブなど)から外部入力信号を受け付けるフロントエンドである。
制御部A7は、上記各部A1〜A6の動作を統括的に制御する。制御部A7としては、CPU[central processing unit]などを用いることができる。
電源部A8は、上記各部A1〜A7に電力供給を行う。電源部A8としては、先述のスイッチング電源装置1を好適に用いることができる。
<その他の変形例>
なお、上記実施形態では、同期整流方式の降圧型スイッチング電源装置に本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、スイッチング駆動方式として非同期整流方式を採用してもよいし、また、スイッチング電源装置の出力段を昇圧型や昇降圧型としても構わない。
このように、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明に係るスイッチング電源装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、BDレコーダ/プレーヤ、セットトップボックスなど、種々の電子機器に搭載される電源として利用することが可能である。
1 スイッチング電源装置
10 半導体装置(スイッチング電源IC)
11 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
12 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(同期整流トランジスタ)
13 ドライバ
131、132 ドライバ部
133 ANDゲート
134 Dフリップフロップ
14 SRフリップフロップ
15(15X、15Y、15Z) オン時間設定部
16 コンパレータ
17 基準電圧生成部
18 リップルインジェクション部
19 逆流検出部
191 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
192、193 抵抗
194 コンパレータ
195 インバータ
L1 インダクタ
R1、R2 抵抗
C1 キャパシタ
T1〜T4 外部端子
X1 電圧/電流変換部
Y1、Z1 定電流源
X2、Y2、Z2 キャパシタ
X3、Y3、Z3 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
X4、Y4、Z4 コンパレータ
X5、X6 抵抗
Y5 レベルシフタ
Y6 バッファ
Y7、Z5 フィルタ(CRフィルタ)
Z51〜Z53 抵抗
Z54、Z55 キャパシタ
Z6 第2電圧保持部
Z61 比較回路
Z62 ロジック回路
Z63 デジタル/アナログ変換回路
Z64 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ
Z65 キャパシタ
Z7 制御部
Z71、Z72 Dフリップフロップ
Z73 ANDゲート
A テレビ
A0 アンテナ
A1 チューナ部
A2 デコーダ部
A3 表示部
A4 スピーカ部
A5 操作部
A6 インタフェイス部
A7 制御部
A8 電源部

Claims (11)

  1. 帰還電圧と基準電圧の比較結果に応じてスイッチ素子のオン/オフ制御を行うことにより入力電圧から出力電圧を生成する非線形制御方式のスイッチング制御部と、
    前記スイッチ素子への逆流電流を検出して前記スイッチ素子を強制的にオフさせる逆流電流検出部と、
    前記逆流電流の未検出時には前記スイッチ素子のデューティに応じて前記スイッチ素子のオン時間を設定する一方、前記逆流電流の検出時には前記スイッチ素子のオン時間を検出直前の設定値に保持するオン時間設定部と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記オン時間設定部は、
    キャパシタの充放電動作に応じた第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、
    前記逆流電流の未検出時には前記スイッチ素子のデューティに応じた第2電圧を生成する一方、前記逆流電流の検出時には前記第2電圧を検出直前の電圧値に保持する第2電圧生成回路と、
    前記第1電圧と前記第2電圧を比較して第1制御信号を生成する第1コンパレータと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1電圧生成回路は、
    前記入力電圧に依存しない一定の充電電流を生成する定電流源と、
    前記定電流源に接続されたキャパシタと、
    前記スイッチ素子のオン/オフ制御に応じて前記キャパシタの充放電を切り替える充放電スイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第2電圧生成回路は、
    前記スイッチ素子をオン/オフするためのスイッチ制御信号を平滑してデューティ電圧を生成するフィルタと、
    前記逆流電流の未検出時には前記デューティ電圧を前記第2電圧として出力する一方、前逆流電流の検出時には前記第2電圧を検出直前の電圧値に保持する第2電圧保持部と、
    前記逆流電流検出部の検出結果に応じて前記第2電圧保持部を制御する制御部と、
    を含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第2電圧保持部は、
    前記デューティ電圧と前記第2電圧を比較して比較信号を生成する比較回路と、
    前記制御部から入力されるクロック信号に同期しながら前記比較信号の論理レベルを判定してデジタル出力信号のビット値を増減するロジック回路と、
    前記デジタル出力信号をアナログ変換して前記第2電圧を生成するデジタル/アナログ変換回路と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第2電圧保持部は、スイッチとキャパシタを含み、前記制御部から入力されるクロック信号に同期して前記デューティ電圧をサンプル/ホールドすることにより前記第2電圧を生成することを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記フィルタは、抵抗とキャパシタから成るCRフィルタ回路を含むことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記フィルタは、前記CRフィルタ回路を形成する第1抵抗と共に分圧回路を形成する第2抵抗を含み、前記第1抵抗と前記第2抵抗との接続ノードを入力端または出力端とすることを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記スイッチング制御部は、
    前記出力電圧を分圧して前記帰還電圧を生成する帰還電圧生成部と、
    前記基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
    前記帰還電圧と前記基準電圧を比較して第2制御信号を生成する第2コンパレータと、
    前記第1制御信号と前記第2制御信号に応じて出力信号の論理レベルが切り替わるフリップフロップと、
    前記フリップフロップの出力信号に応じて前記スイッチ素子のオン/オフ制御を行うドライバと、
    を含むことを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記スイッチング制御部は、前記基準電圧にリップル成分を注入するリップルインジェクション部をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のスイッチング電源装置。
  11. 受信信号から所望チャンネルの放送信号を選局するチューナ部と、
    前記チューナで選局された放送信号から映像信号と音声信号を生成するデコーダ部と、
    前記映像信号を映像として出力する表示部と、
    前記音声信号を音声として出力するスピーカ部と、
    ユーザ操作を受け付ける操作部と、
    外部入力信号を受け付けるインタフェイス部と、
    上記各部の動作を統括的に制御する制御部と、
    上記各部に電力供給を行う電源部と、
    を有し、
    前記電源部は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置を含むことを特徴とするテレビ。
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