JP2013200336A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像安定化制御後の記録紙の裏汚れを低減させつつ,裏汚れが発生した場合にもその視認性を低いものとした画像形成装置を提供する。
【解決手段】各画像形成部の画像形成条件を適正化する画像安定化制御部は,その実行時には,被覆トナー像Cを,テスト画像Tがニップ部N1に到達する前に,記録紙の種類に応じて予め定められた画像形成部により形成させて転写部の外周面に付着させる。そして,テスト画像を,転写部の外周面に付着した被覆トナー像と対面させつつニップ部を通過させる。さらに,テスト画像がニップ部を通過した後,転写部には,被覆トナー像を中間転写部材に転写させるクリーニングバイアスを印加させる。
【選択図】図4
【解決手段】各画像形成部の画像形成条件を適正化する画像安定化制御部は,その実行時には,被覆トナー像Cを,テスト画像Tがニップ部N1に到達する前に,記録紙の種類に応じて予め定められた画像形成部により形成させて転写部の外周面に付着させる。そして,テスト画像を,転写部の外周面に付着した被覆トナー像と対面させつつニップ部を通過させる。さらに,テスト画像がニップ部を通過した後,転写部には,被覆トナー像を中間転写部材に転写させるクリーニングバイアスを印加させる。
【選択図】図4
Description
本発明は,電子写真方式の画像形成装置に関する。さらに詳細には,画像形成部によりテスト画像を現像させ,そのテスト画像によりその画像形成部の画像形成条件を適切に制御する,画像安定化制御を行う画像形成装置に関する。
従来より,複写機やプリンター,ファクシミリ,またはこれらの機能を複合的に備える複合機などの画像形成装置では,画像安定化制御を行うことにより,高品質な画像が形成できるようにされている。
例えば,一般的なタンデム型のカラー複写機では,4色のトナーにより画像が形成される。このため,4つの画像形成部を有している。さらに,各画像形成部において現像されたトナー像を担持する中間転写部材と,中間転写部材に圧接されて転写ニップを形成する2次転写ローラーなどを有している。そして,通常の画像形成時においては,まず,各画像形成部において現像したトナー像がそれぞれ中間転写部材上に1次転写される。次に,中間転写部材上のトナー像と記録紙とを,これらのタイミングを合わせつつ,転写ニップへ通過させる。このとき,2次転写ローラーにはトナーと逆極性の転写バイアスが印加されている。よって,記録紙には,転写ニップを通過するとともにトナー像が2次転写される。
また,画像形成装置には,形成されたトナー像の濃度や位置を検出するため,中間転写部材上を検出位置とするセンサーが設置されている。そして,画像安定化制御においては,各画像形成部によりテスト画像を形成させ,そのテスト画像を中間転写部材上でセンサーにより検出させる。さらに,そのテスト画像の検出値に基づいて,各画像形成部の画像形成条件(帯電装置の帯電バイアス,露光装置の露光光量および露光位置,現像装置の現像バイアスなど)が適切となるような制御を行うのである。なお,テスト画像については記録紙へ転写させる必要がないため,画像安定化制御は記録紙の給紙を停止させた状態で行われる。また,センサーの検出位置を通過したテスト画像は,中間転写部材のクリーナーによって除去される。
ここで,中間転写部材のクリーナーは,中間転写部材の回転方向について,記録紙への2次転写を行う転写ニップよりも下流側に設けられている。そのクリーナーによって,通常の画像形成時に記録紙に2次転写されなかった転写残トナーの除去をも行うためである。つまり,画像安定化制御のテスト画像は,中間転写部材のクリーナーによって除去されるまでに,転写ニップを通過する。このため,テスト画像のトナーの一部が,2次転写ローラーに転写されて付着してしまうことがあった。これにより,その後の通常の画像形成時において,2次転写ローラーに付着したトナーが記録紙の裏面に転写してしまう裏汚れが発生することがあった。
この記録紙の裏汚れを防止するため,2次転写ローラーを中間転写部材から離間させつつ画像安定化制御を行うようにした画像形成装置が知られている。しかし,そのためには2次転写ローラーを圧接,離間させるための複雑な機構が必要となり,そのコストが問題であった。このため,2次転写ローラーを圧接状態としたままで画像安定化制御を行う画像形成装置が主流となりつつある。
その画像形成装置においては,2次転写ローラーにテスト画像のトナーと同極性のバイアス(通常の画像形成時の転写バイアスとは逆極性のバイアス)を印加させつつ,画像安定化制御を行う。これにより,テスト画像の2次転写ローラーへの転写をある程度防止することができる。しかし,2次転写ローラーとテスト画像とは物理的に接触するため,テスト画像のトナーの一部は2次転写ローラーへ付着する。このため,画像安定化制御の終了後には,2次転写ローラーにクリーニングバイアスを印加させつつ,2次転写ローラーに付着したトナーを中間転写部材に逆転写させる(戻す)ためのクリーニング制御が行われている。しかし,2次転写ローラーに付着したトナーを記録紙の裏汚れが目立たない程度にまで中間転写部材に逆転写させるためには,長時間,クリーニング制御を行う必要があった。また,2次転写ローラーに付着したトナーのすべてを中間転写部材に逆転写させることは不可能であり,記録紙には裏汚れが発生していた。
そこで,例えば特許文献1には,2次転写ローラーを圧接状態としたまま画像安定化制御を行いつつ,その後の記録紙の裏汚れを目立たなくした画像形成装置が開示されている。特許文献1では,画像安定化制御においてテスト画像を形成させた後,イエロートナーのベタ画像を形成させている。そして,イエロートナーのベタ画像を2次転写ローラーに転写させ,テスト画像が付着した2次転写ローラーの最外周をイエロートナーのベタ画像によって被覆させている。これにより,その後に発生する裏汚れはイエロートナーによるものとなるため,記録紙として一般的に用いられる白色紙において,裏汚れの視認性を低くすることができるとされている。
しかしながら,上記のような従来技術には,以下のような問題があった。すなわち,特許文献1の技術では,イエロートナーに被覆された2次転写ローラーの表面には,テスト画像のトナーが残ったままである。このため,イエロートナーが記録紙に転写されると同時に,もしくはイエロートナーが記録紙に転写された後に,2次転写ローラーの表面に残っているテスト画像が記録紙に転写される。つまり,記録紙には,視認性の高い裏汚れが発生してしまうという問題があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,画像安定化制御後の記録紙の裏汚れを低減させつつ,裏汚れが発生した場合にもその視認性を低いものとした画像形成装置を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,各色のトナー像を形成する複数の画像形成部と,複数の画像形成部から転写されたトナー像を担持する中間転写部材と,中間転写部材に圧接してトナー像を記録紙に転写させるニップ部を形成する転写部とを有する画像形成装置であって,中間転写部材上のトナー像を検出する検出部と,画像形成部にテスト画像を形成させ,そのテスト画像を検出部に検出させることにより,画像形成部の画像形成条件を適正化する画像安定化制御部とを有し,画像安定化制御部は,画像形成条件を適正化するときには,記録紙をニップ部に通すことなく,転写部の外周面のうち中間転写部材に担持されたテスト画像がニップ部を通過する際に接触する領域を少なくとも包含する大きさおよび形状の被覆トナー像を,テスト画像の中間転写部材による搬送方向の先端がニップ部に到達する前に,複数の画像形成部のうち記録紙の種類に応じて予め定められたものにより形成させて転写部の外周面に付着させ,テスト画像を,転写部の外周面に付着した被覆トナー像と対面させつつニップ部を通過させ,テスト画像の搬送方向の後端がニップ部を通過した後,転写部に,被覆トナー像を中間転写部材に転写させるクリーニングバイアスを印加させるものであることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の画像形成装置は,テスト画像がニップ部に到達する前に,被覆トナー像により転写部を被覆させる。テスト画像は,被覆トナー像と対面しつつニップ部を通過することにより,被覆トナー像の上にのみ付着する。また,テスト画像がニップ部を通過した後には,転写部に付着している被覆トナー像とテスト画像とを中間転写部材上に逆転写させるクリーニングバイアスを転写部に印加する。ここで,転写部に付着しているトナーのすべてを中間転写部材上に逆転写させることは困難である。しかし,少なくとも記録紙に対して視認性の高いテスト画像については,中間転写部材上に逆転写させることができる。テスト画像は被覆トナー像の上に付着しているからである。一方,被覆トナー像は逆転写されずに転写部に残ってしまうことがある。しかし,被覆トナー像は,その後の通常の画像形成時において記録紙に付着しても目立つことがない。被覆トナー像は,記録紙の種類に応じて予め定められた画像形成部,すなわち,記録紙に対して最も視認性の低い色のトナー像を形成する画像形成部により形成されたトナー像だからである。
また,複数の画像形成部として,少なくともイエロー色のトナー像を形成する画像形成部を有し,画像安定化制御部は,記録紙の種類が白色紙の場合には,イエロー色のトナー像を形成する画像形成部により被覆トナー像を形成することが好ましい。カラー画像を形成する画像形成装置においては,通常,イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナーが用いられている。このうち,記録紙として一般的に用いられる白色紙に対し,最も視認性の低いトナーはイエロートナーである。このため,記録紙が白色紙の場合には,イエロー色のトナー像を形成する画像形成部に被覆トナー像を形成させることが好ましいのである。
また,上記に記載の画像形成装置において,画像安定化制御部は,クリーニングバイアスとして,マイナスのバイアスとプラスのバイアスとを交互に印加させるものであることが好ましい。トナーは,その多くが正規帯電トナーである。しかし,正規帯電トナーと逆極性に帯電している逆帯電トナーも存在する。よって,2次転写ローラーにマイナスのバイアスとプラスのバイアスとを交互に印加させることにより,正規帯電トナーと逆帯電トナーとをいずれも,中間転写部材に逆転写させることができるのである。またこのとき,マイナスのバイアスとプラスのバイアスとは,転写部の1回転毎に切り替えつつ印加させればよい。
また,上記に記載の画像形成装置において,画像安定化制御部は,形成される被覆トナー像の中間転写部材による搬送方向における長さを,少なくとも転写部の外周の長さ以上とするものであってもよい。その被覆トナー像によって転写部の外周面を連続して1周,被覆することができるからである。また,画像安定化制御部は,転写部の外周面の,画像形成幅内の領域の全体を被覆トナー像で覆うものであってもよい。
また,上記に記載の画像形成装置において,転写部は,弾性層を有する円筒状のローラー部材であり,弾性層は,導電性を有するソリッド状もしくは発泡セル状の材料により形成されていることが望ましい。
本発明によれば,画像安定化制御後の記録紙の裏汚れを低減させつつ,裏汚れが発生した場合にもその視認性を低いものとした画像形成装置が提供されている。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,タンデム型カラーデジタル複写機に本発明を適用したものである。
図1に,本形態の複写機1の概略構成を示す。複写機1は,イメージリーダー部2と,プリンター部3とを有している。イメージリーダー部2は,その上面が原稿ガラス板となっており,置かれた原稿の画像をスキャナーによって読み取ることができる。プリンター部3は,イメージリーダー部2において読み取った原稿の画像を,図1中下部に収容されている記録紙Pに複写するためのものである。
また,図1に示すように,プリンター部3の中央付近には,中間転写ベルト30が配置されている。中間転写ベルト30は,導電性を有する無端状のベルト部材であり,その図1中両端部がローラー31,32によって支持されている。画像形成時には,図1中右側のローラー31が,図中矢印で示すように反時計回りに回転駆動される。これにより,中間転写ベルト30および図1中左側のローラー32はそれぞれ,図中に矢印で示す方向に従動回転する。
中間転写ベルト30のうち,図1中右側のローラー31に支持されている部分の外周面には,2次転写ローラー40が設けられている。2次転写ローラー40は,中心に位置する芯金と,芯金の外側に形成された弾性層とにより構成されている。その弾性層には,セル径が100〜300μmの発泡体であるエチレンプロピレンゴム(EPDM)にカーボンを分散させた電子導電タイプのものを用いている。なおこの他にも,2次転写ローラー40の弾性層として,ニトリルブタジエンゴム(NBR)やウレタンゴム,ヒドリンゴムなどのイオン導電タイプのものを用いることもできる。
2次転写ローラー40は,中間転写ベルト30へ向けて軸と垂直の方向(図1中左向き)に常時,圧接されている。この圧接による2次転写ローラー40の弾性層の変形量は,0.1〜0.3mmの間となるように設定されている。また,中間転写ベルト30と2次転写ローラー40とが接触している部分には,2次転写領域である転写ニップN1が形成されている。2次転写ローラー40は,画像形成時には,回転する中間転写ベルト30への圧接による摩擦力によって,図1中に矢印で示す方向に従動回転する。さらに,2次転写ローラー40には,HV(高圧)トランス41が接続されている。HVトランス41は,2次転写ローラー40に,正負のバイアスを切り替えて印加することができる。
また,中間転写ベルト30のうち,図1中左側のローラー32に支持されている部分の外周面には,ベルトクリーナー42が設けられている。ベルトクリーナー42は,中間転写ベルト30の表面に付着しているトナーを回収するためのものである。つまり,ベルトクリーナー42は,転写ニップN1において記録紙Pに転写されなかった転写残トナーや,後述するテストパターンのトナー像などの回収を行う。
中間転写ベルト30の図1中下部には左から右に向かって順に,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Kが配置されている。画像形成部10Y,10M,10C,10Kはいずれも,該当色のトナー像を中間転写ベルト30上に転写するためのものである。また,中間転写ベルト30の回転方向における画像形成部10Kの下流側であって転写ニップN1の上流側の位置には,中間転写ベルト30の外周面を検出位置とするセンサー20が設けられている。センサー20は,例えば照射部と受光部とを有する反射光量を検出するものであり,中間転写ベルト30上のトナー像の濃度や位置を検出するためのものである。また,画像形成部10Y,10M,10C,10Kはいずれも,その構成は同じである。このため,図1では,画像形成部10Yによって代表して符号をつけている。
すなわち,画像形成部10Y,10M,10C,10Kは,円筒状の静電潜像担持体である感光体11,および,その周囲に配置された帯電装置12,露光装置13,現像装置14,および感光体クリーナー16を有している。また,感光体11と中間転写ベルト30を挟んで対向する位置には,1次転写ローラー15が配置されている。帯電装置12は,感光体11の表面を均一に帯電させるためのものである。露光装置13は,該当色の画像データに基づいたレーザー光を感光体11の表面に照射させ,静電潜像を形成するためのものである。現像装置14は,収容しているトナーを感光体11の表面に付与するためのものである。現像装置14内に収容されているトナーは,負に帯電されている。つまり,本形態における正規帯電トナーは,負に帯電したトナーのことである。
なお,図1では,帯電装置12としてローラー形状をしたローラー帯電方式のものを示しているが,本発明はこれに限るものではない。コロナ放電方式の帯電チャージャー,ブレード状の帯電部材,またはブラシ状の帯電部材などを用いても良い。また,感光体クリーナー16として,板状でその一端部が感光体11の外周面に接触しているものを示しているが,本発明はこれに限るものではない。その他のクリーニング部材,例えば固定ブラシ,回転ブラシ,ローラーまたはそれらのうちの複数の部材を組み合わせたものを使用することができる。あるいは,感光体11上の未転写トナーを現像装置14により回収するクリーナーレス方式を採用すれば,感光体クリーナー16はなくてもよい。
また,複写機1の下部には,着脱可能な給紙カセット51が装着されている。給紙カセット51の図1中右側より上方に向かっては,搬送経路50が設けられている。そして,給紙カセット51に積載により収容された記録紙Pは,その最上部のものより1枚ずつ給紙ローラー52によって搬送経路50に送り出されるようになっている。給紙ローラー52により送り出された記録紙Pの搬送経路50には,1対のレジストローラー53,転写ニップN1,定着装置54,排紙ローラー55がこの順で配置されている。搬送経路50のさらに下流側には,画像形成の完了した記録紙Pが排出される排紙部56が設けられている。レジストローラー53は,記録紙Pを転写ニップN1へ送り出すタイミングを調整するためのものである。定着装置54は,定着ニップN2において,記録紙Pを加熱しつつ加圧することにより,記録紙Pに転写されたトナー像の定着処理を行うためのものである。なお,本形態における記録紙Pは,複写機やプリンター,ファクシミリ,またはこれらの機能を複合的に備える複合機などの画像形成装置において,最も一般的に用いられている白色紙である。
さらに,本形態の複写機1は,制御部100,記憶部110を有している。制御部100は,複写機1の各部,すなわち,各色の画像形成部10の画像形成動作やローラー31の回転駆動,定着装置54の定着処理などを制御するためのものである。そして,通常の画像形成時における制御部100は,イメージリーダー部2によって読み取られた画像に基づいて,プリンター部3によって記録紙Pに画像を形成させる。また,プリンター部3によって形成される画像の品質を良好に保つため,後に詳述する画像安定化制御を行うことにより,各色の画像形成部10のそれぞれの画像形成条件が適切となるように制御する。画像形成条件とは,帯電装置12に印加される帯電バイアス,露光装置13の露光光量および露光位置,現像装置14の現像バイアスなどである。
記憶部110は,プリンター部3が形成する画像の画像データを記憶するためのものである。通常の画像形成時における記憶部110は,制御部100がイメージリーダー部2より取得した画像データを記憶する。そして,記憶部110が記憶した画像データは,制御部100の指示により,各色の画像形成部10のそれぞれの露光装置13に送信される。また,記憶部110は,画像安定化制御に用いる被覆パターンCおよびテストパターンTを記憶している。
本形態の複写機1による,通常の画像形成動作の一例について簡単に説明する。以下の説明は,4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードにおける画像形成動作の一例である。
通常の画像形成時には,まず,イメージリーダー部2によって原稿の画像が読み取られる。読み取られた画像は,赤(R),緑(G),青(B)の三色に分解された後,CCDセンサーによって電気信号に変換され,制御部100に送信される。制御部100は,赤(R),緑(G),青(B)の画像データを,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の画像データに変換する処理を行うとともに記憶部110に記憶させる。
次に,中間転写ベルト30および各色の画像形成部10の感光体11はそれぞれ,図1に矢印で示す向きに所定の周速度で回転される。感光体11の外周面は,帯電装置12によりほぼ一様に帯電される。また,記憶部110に記憶されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の画像データはそれぞれ,該当色の画像形成部10の露光装置13に送信される。帯電された感光体11の外周面には,露光装置13によって画像データに応じた光が投射され,静電潜像が形成される。続いて,静電潜像は現像装置14によって現像され,感光体11上にはトナー像が形成される。各色のトナー像は,1次転写ローラー15によって中間転写ベルト30上に転写(1次転写)される。すなわち,中間転写ベルト30上には,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像がこの順で重ね合わされる。中間転写ベルト30に転写されず,1次転写ローラー15を過ぎた後も感光体11上に残留している転写残トナーは,感光体クリーナー16によって掻き取られ,感光体11上から除去される。そして,重ね合わされた4色のトナー像は,中間転写ベルト30の回転によって2次転写領域である転写ニップN1に搬送される。
一方,給紙カセット51に収容されている記録紙Pは,給紙ローラー52によって最上部のものから1枚ずつ搬送経路50に引き出される。引き出された記録紙Pは,搬送経路50に沿って搬送され,レジストローラー53により,中間転写ベルト30に載置されたトナー像とタイミングを合わせて転写ニップN1に搬送される。このときの2次転写ローラー40には,HVトランス41によって,正規帯電トナーと逆極性の転写バイアスが印加されている。すなわち,2次転写ローラー40に印加されている転写バイアスは,正である。これにより,転写ニップN1において,重ね合わされた4色のトナー像が記録紙Pに転写(2次転写)される。トナー像が転写された記録紙Pは,さらに搬送経路50の下流側へと搬送される。つまり,記録紙Pは,定着装置54によってトナー像が定着された後,排紙ローラー55によって排紙部56に排出される。なお,転写ニップN1を通過した後も中間転写ベルト30上に残留するトナー像は,ベルトクリーナー42によって回収される。これにより,中間転写ベルト30上から除去される。
そして,本形態の複写機1では,上記の画像形成動作によって目標とする高品質な画像を形成するため,画像安定化制御が行われる。画像安定化制御においては,画像形成部10Y,10M,10C,10Kにより形成されるトナー像の濃度や位置が適正となるように,画像形成条件の最適化を行う。
画像安定化制御には,記憶部110に記憶されているテストパターンTが用いられる。テストパターンTは,一般的にはベタ画像や線画像などを組み合わせたものである。すなわち,画像形成部10Y,10M,10C,10Kにそれぞれベタ画像を形成させ,その濃度をセンサー20によって検出する。制御部100は,検出されたベタ画像の濃度に基づいて,各色の画像形成部10ごとに画像形成条件の補正を行う。例えば,画像形成部10Kにより形成されたベタ画像の濃度が想定より薄い場合には,画像形成部10Kの現像装置14に印加する現像バイアスを高くする補正などを行う。
また,画像形成部10Y,10M,10C,10Kにそれぞれ線画像を形成させ,その位置をセンサー20によって検出する。制御部100は,検出された線画像の位置に基づいて,各色の画像形成部10ごとに画像形成条件の補正を行う。例えば,画像形成部10Kにより形成された線画像の位置がずれていた場合には,画像形成部10Kの露光装置13による露光位置の補正などを行う。
さらに,本形態の画像安定化制御では,テストパターンTに先立って,記憶部110に記憶されている被覆パターンCの形成が行われる。本形態における被覆パターンCは,ベタ画像である。ここで,被覆パターンCの中間転写ベルト30の搬送方向における長さは,2次転写ローラー40の外径の円周の長さよりもわずかに長いものである。また,被覆パターンCの中間転写ベルト30の搬送方向に直行する幅方向(図1において奥行き方向)の長さは,テストパターンTの幅方向の長さよりもわずかに長いものである。そして,本形態においては,イエロー(Y)のトナー像を形成する画像形成部10Yのみが,被覆パターンCの形成を行う。
次に,本形態の画像安定化制御の手順について,図2のフローチャートにより説明する。画像安定化制御は,制御部100により,例えば,複写機1の電源がONされた場合や,画像形成動作が予め定めた所定枚数分繰り返された場合に実行される。その他にも,複写機1の環境の温度や湿度が大きく変化した場合,消耗品の交換がされた場合など,形成される画像の濃度や位置が目標値からずれたと想定されるタイミングで実行してもよい。また,画像安定化制御は,記録紙Pの給紙を停止させた状態で実行される。
画像安定化制御時には,まず,記憶部110に記憶されている被覆パターンCが画像形成部10Yの露光装置13に送信され,画像形成部10Yによって被覆パターンCのトナー像が形成される(S101)。被覆パターンCは,中間転写ベルト30上に転写された後,その回転によって転写ニップN1に搬送される。
また,制御部100は,HVトランス41による2次転写ローラー40への転写バイアスの印加を開始する(S102)。ここで2次転写ローラー40に印加される転写バイアスは,負に帯電している被覆パターンCと逆極性の正である。転写バイアスの印加は,少なくとも被覆パターンCの中間転写ベルト30による搬送方向の先端が転写ニップN1に到達するまでに開始される。
なお,中間転写ベルト30の周長や感光体11の直径,センサー20の検出位置などは設計上,既知である。さらに,露光装置13による露光位置,ローラー31や感光体11の回転速度は制御部100によって制御されている。よって,制御部100は,形成した被覆パターンCの現在位置を把握することができる。つまり,制御部100は,被覆パターンCの先端や後端が転写ニップN1に到達するタイミングを把握している。さらに,後述するテストパターンTの位置についても同様に把握することができる。
そして,図3に示すように,被覆パターンCは,転写ニップN1を通過するとともに,2次転写ローラー40の外周面に転写される。2次転写ローラー40には,転写バイアスが印加されているからである。また,図3に示す状態の後,被覆パターンCの後端が転写ニップN1を通過した後には(S103:Yes),2次転写ローラー40への転写バイアスの印加が停止される(S104)。ここで,前述したように,被覆パターンCの搬送方向の長さは,2次転写ローラー40の外径の円周の長さよりも長い。よって,被覆パターンCは,2次転写ローラー40の外周面を連続して1周,覆うように被覆している。
次に,画像形成部10Y,10M,10C,10Kのそれぞれによって,記憶部110に記憶されているテストパターンTが形成される(S105)。テストパターンTは,中間転写ベルト30上に転写され,その回転によってセンサー20の検出位置に到達する。センサー20は,検出位置を通過するテストパターンTの検出を行う(S106)。なお,テストパターンTの検出値は,センサー20によって検出されるとともに,制御部100に送信される。
そして,センサー20の検出位置を通過したテストパターンTは,転写ニップN1を通過する。テストパターンTは,図4に示すように,転写ニップN1を通過した後においても,そのほとんどが中間転写ベルト30の表面に付着したままである。テストパターンTが転写ニップN1を通過する間,2次転写ローラー40には転写バイアスが印加されていないからである。しかし,図4に示すように,テストパターンTの一部は,2次転写ローラー40側に転写される。2次転写ローラー40は,常に中間転写ベルト30に圧接されているため,その表面がテストパターンTと接触してしまうからである。
ここで,2次転写ローラー40の外周面は連続して1周,前もって被覆パターンCに被覆されている。また被覆パターンCの幅方向(図4において奥行き方向)の長さは,テストパターンTの幅方向の長さよりも長い。このため,テストパターンTが付着しているのは,2次転写ローラー40の外周面を被覆している被覆パターンCの上である。
よって,そのまま通常の画像形成動作を行った場合には,記録紙Pが転写ニップN1を通過する際に,記録紙Pへの画像の形成がなされる面の反対の面である記録紙Pの裏面と,2次転写ローラー40に付着しているテストパターンTとが接触する。これにより,記録紙Pの裏面には,テストパターンTが転写されてしまうおそれがある。
そこで,テストパターンTが転写ニップN1を通過した後(S107:Yes),2次転写ローラー40には,その外周面に付着しているトナーを中間転写ベルト30に逆転写させる(戻す)ためのクリーニングバイアスが印加される(S108)。クリーニングバイアスは,ローラー31を回転させることにより中間転写ベルト30と2次転写ローラー40とを従動回転させつつ,HVトランス41によって印加される。
図5は,本形態において2次転写ローラー40に印加されるクリーニングバイアスを説明するための図である。図5において,縦軸に電位を,横軸に時間をとっている。クリーニングバイアスは,正規帯電トナーと同極性であるマイナスのバイアスと,正規帯電トナーと逆極性であるプラスのバイアスとを,交互に印加させるものである。本形態では図5に示すように,マイナスのバイアスは,−1000Vである。プラスのバイアスは,+1000Vである。また,図5に示す−1000Vのバイアスと+1000Vのバイアスとが印加されるそれぞれの時間tは,2次転写ローラー40が1回転する時間と同じである。すなわち,クリーニングバイアスは,2次転写ローラー40の1回転毎に反転させつつ交互に印加されるのである。
まず,図5に示すように,2次転写ローラー40の回転の1回転目には,−1000Vのバイアスが印加される。これにより,2次転写ローラー40上に付着しているトナーのほとんどが,中間転写ベルト30上に逆転写される。トナーは,その多くが負に帯電している正規帯電トナーだからである。しかし,トナーの中には,正に帯電している逆帯電トナーも存在する。この逆帯電トナーは,−1000Vのバイアスを印加することによっては中間転写ベルト30上に逆転写させることができない。そこで,時間tが経過した2次転写ローラー40の回転の2回転目には,+1000Vのバイアスが印加される。これにより,2次転写ローラー40上に付着している逆帯電トナーを,中間転写ベルト30上に逆転写させることができる。なお,−1000Vのバイアスと+1000Vのバイアスとを1回転(時間t)ずつ印加しただけでは2次転写ローラー40のクリーニングが不十分であるため,本形態においては,これらを反転させつつ交互に3回転ずつ印加させる。
そして,制御部100は,ステップS106においてセンサー20が検出したテストパターンの検出値に基づいて,画像形成部10Y,10M,10C,10Kのそれぞれの画像形成条件が最適となるように制御する(S109)。これにより,複写機1は,その後の通常の画像形成動作において,目標とする高品質な画像を形成することができる。
なお,転写ニップN1を通過したテストパターンTは,その後,中間転写ベルト30の回転によってベルトクリーナー42へと搬送される。また,クリーニングバイアスの印加によって2次転写ローラー40上から中間転写ベルト30上に逆転写されたトナーも,中間転写ベルト30の回転によってベルトクリーナー42へと搬送される。よって,これらのトナーは,ベルトクリーナー42によって回収される。これにより,中間転写ベルト30上から除去される。
ここで本形態では,ステップS108のクリーニングバイアスの印加において,マイナスのバイアスとプラスのバイアスとをそれぞれ3回転ずつ,2次転写ローラー40に印加させている。この3回転ずつというのは,被覆パターンCによって2次転写ローラー40の外周面を被覆させない場合に必要な回数よりも少ないものである。すなわち,テストパターンTのみを用いて画像安定化制御を行った場合には,クリーニングバイアスの印加において,マイナスのバイアスとプラスのバイアスとをそれぞれ5回転ずつ,2次転写ローラー40に印加させる必要があった。
テストパターンTのみを用いて画像安定化制御を行った場合には,これが直に2次転写ローラー40の外周面に付着する。テストパターンTは,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナーにより形成されたものである。つまり,テストパターンTには,白色紙である記録紙Pに対して視認性の高いトナーも含まれているのである。このため,2次転写ローラー40の外周面に直にテストパターンTが付着した場合には,これが記録紙Pの裏汚れとして目立たなくなるまでクリーニングバイアスを印加させる必要があるのである。
しかし,本形態においては,テストパターンTが転写ニップN1を通過する前に,被覆パターンCにより2次転写ローラー40の外周面を被覆させている。そして,本形態においては,クリーニングバイアスを,被覆パターンCの上に付着しているテストパターンTが,すべて中間転写ベルト30上に逆転写されるまで印加すればよいだけである。被覆パターンCは,白色紙である記録紙Pに対して視認性の低いイエロートナーのみにより形成されたものだからである。つまり,被覆パターンCが多少,2次転写ローラー40の外周面に残っていたとしても影響が少ないのである。よって,本形態の複写機1の画像安定化制御においては,2次転写ローラー40にクリーニングバイアスを印加する時間を短くすることができるのである。
また,クリーニングバイアスを印加することにより,2次転写ローラー40の外周面に付着しているトナーのすべてを,中間転写ベルト30上に逆転写させることは困難である。トナーの中には,帯電していない無帯電トナーも存在するからである。しかし,クリーニングバイアスの印加終了後にも2次転写ローラー40の外周面に付着しているトナーは,イエロートナーにより形成された被覆パターンCの一部だけである。従って,記録紙Pに対して視認性の低い被覆パターンCが2次転写ローラー40の外周面に残っていたとしても,これが記録紙Pの裏汚れとして目立つことがないのである。
以上詳細に説明したように,本形態の複写機1は,目標とする高品質な画像を形成するため,各色の画像形成部10にテストパターンTを形成させ,そのテストパターンTに基づいて画像形成条件を制御する画像安定化制御を行う。また,そのテストパターンTが転写ニップN1を通過する前には,被覆パターンCにより2次転写ローラー40の外周面を被覆させている。このため,テストパターンTは,転写ニップN1を通過する際に,被覆パターンCの上に付着する。よってその後,2次転写ローラー40にクリーニングバイアスを印加することにより,少なくともテストパターンTを中間転写ベルト30上に逆転写させることができる。また,クリーニングバイアスの印加終了後にも2次転写ローラー40の外周面に残りやすい被覆パターンCは,白色紙である記録紙Pに対して最も視認性の低いイエロートナーを用いて形成したものである。これにより,画像安定化制御後の記録紙の裏汚れを低減させつつ,裏汚れが発生した場合にもその視認性を低いものとした複写機が提供されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本形態においては,被覆パターンを,各色の画像形成部のうち,イエローのトナー像を形成する画像形成部により形成させているが,これに限るものではない。例えば,白色や透明色のトナー像を形成する画像形成部を有する複写機であれば,被覆パターンを,各色の画像形成部のうち,白色や透明色のトナー像を形成する画像形成部により形成させることが好ましい。すなわち,被覆パターンは,用いる記録紙に対して最も視認性の低い色のトナー像を形成する画像形成部により形成させることが好ましいのである。なお,イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナーを用いてカラー画像を形成する複写機においては,記録紙の種類に関係なく,イエローのトナー像を形成する画像形成部により被覆トナー像を形成させてもよい。一般的には,記録紙として白色紙が用いられることが最も多いからである。
また例えば,本形態においては,中間転写ベルトに圧接して転写ニップを形成する2次転写ローラーを有する構成について説明したが,2次転写ローラーに代えて無端状の2次転写ベルト有する構成であってもよい。すなわち,複数のローラーに張架された2次転写ベルトを中間転写ベルトに圧接させることにより転写ニップを形成する構成である。また,2次転写ベルトとして周長の長いものを用いた場合には,被覆パターンは,必ずしも2次転写ベルトの周長の長さよりも長い必要はなく,その外周面を連続して1周,覆うものでなくてよい。被覆パターンの大きさは,少なくともテストパターンが転写ニップを通過する際に,そのテストパターンが2次転写ベルトに接触する領域を覆う大きさであればよい。そして,画像安定化制御においては,中間転写ベルト上のテストパターンを,2次転写ベルト上の被覆パターンと対面させつつ転写ニップを通過させればよい。これにより,テストパターンが2次転写ベルトの外周面に直に付着することはなく,被覆パターンの上に付着するからである。
また例えば,本形態においては,負に帯電したトナーを正規帯電トナーとして用いる例について説明したが,正に帯電したトナーを正規帯電トナーとして用いることもできる。この場合には,HVトランスによって印加される2次転写ローラーへのバイアスの正負を逆にすればよいだけである。
また本発明は,上記の形態においてタンデム型カラーデジタル複写機に限らず,1つの感光体の周囲に各色の現像装置が設けられている,いわゆる4サイクル型の複写機にも適用することができる。また例えば,プリンター,ファクシミリ,またはこれらの機能を複合的に備える複合機などにも適用可能である。
1…複写機
10Y,10M,10C,10K…画像形成部
20…センサー
30…中間転写ベルト
40…2次転写ローラー
100…制御部
C…被覆パターン
P…記録紙
T…テストパターン
10Y,10M,10C,10K…画像形成部
20…センサー
30…中間転写ベルト
40…2次転写ローラー
100…制御部
C…被覆パターン
P…記録紙
T…テストパターン
Claims (7)
- 各色のトナー像を形成する複数の画像形成部と,前記複数の画像形成部から転写されたトナー像を担持する中間転写部材と,前記中間転写部材に圧接してトナー像を記録紙に転写させるニップ部を形成する転写部とを有する画像形成装置において,
前記中間転写部材上のトナー像を検出する検出部と,
前記画像形成部にテスト画像を形成させ,そのテスト画像を前記検出部に検出させることにより,前記画像形成部の画像形成条件を適正化する画像安定化制御部とを有し,
前記画像安定化制御部は,前記画像形成条件を適正化するときには,記録紙を前記ニップ部に通すことなく,
前記転写部の外周面のうち前記中間転写部材に担持されたテスト画像が前記ニップ部を通過する際に接触する領域を少なくとも包含する大きさおよび形状の被覆トナー像を,テスト画像の前記中間転写部材による搬送方向の先端が前記ニップ部に到達する前に,前記複数の画像形成部のうち記録紙の種類に応じて予め定められたものにより形成させて前記転写部の外周面に付着させ,
テスト画像を,前記転写部の外周面に付着した被覆トナー像と対面させつつ前記ニップ部を通過させ,
テスト画像の搬送方向の後端が前記ニップ部を通過した後,前記転写部に,被覆トナー像を前記中間転写部材に転写させるクリーニングバイアスを印加させるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において,
前記複数の画像形成部として,少なくともイエロー色のトナー像を形成する画像形成部を有し,
前記画像安定化制御部は,記録紙の種類が白色紙の場合には,前記イエロー色のトナー像を形成する画像形成部により被覆トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
前記画像安定化制御部は,前記クリーニングバイアスとして,マイナスのバイアスとプラスのバイアスとを交互に印加させるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において,
前記画像安定化制御部は,前記マイナスのバイアスと前記プラスのバイアスとを,前記転写部の1回転毎に切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において,
前記画像安定化制御部は,形成される被覆トナー像の前記中間転写部材による搬送方向における長さを,少なくとも前記転写部の外周の長さ以上とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載の画像形成装置において,
前記画像安定化制御部は,前記転写部の外周面の,画像形成幅内の領域の全体を被覆トナー像で覆うものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において,
前記転写部は,弾性層を有する円筒状のローラー部材であり,
前記弾性層は,導電性を有するソリッド状もしくは発泡セル状の材料により形成されていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2019132894A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2012
- 2012-03-23 JP JP2012066856A patent/JP2013200336A/ja active Pending
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