[go: up one dir, main page]

JP2013185228A - 電解銅箔及び二次電池用負極集電体 - Google Patents

電解銅箔及び二次電池用負極集電体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013185228A
JP2013185228A JP2012052765A JP2012052765A JP2013185228A JP 2013185228 A JP2013185228 A JP 2013185228A JP 2012052765 A JP2012052765 A JP 2012052765A JP 2012052765 A JP2012052765 A JP 2012052765A JP 2013185228 A JP2013185228 A JP 2013185228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
foil
electrolytic copper
tungsten
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012052765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013185228A5 (ja
Inventor
Kimiko Fujisawa
季実子 藤澤
Kensaku Shinozaki
健作 篠崎
Akitoshi Suzuki
昭利 鈴木
Takahiro Tsuruta
隆宏 鶴田
Ken Ezura
健 繪面
Atsushi Shinozaki
淳 篠崎
Masato Ebisugi
政登 胡木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2012052765A priority Critical patent/JP2013185228A/ja
Priority to KR1020157022124A priority patent/KR20150097821A/ko
Priority to PCT/JP2012/069368 priority patent/WO2013018773A1/ja
Priority to EP12819841.3A priority patent/EP2660359A4/en
Priority to TW101127554A priority patent/TWI496954B/zh
Priority to CN201280004436.7A priority patent/CN103348041B/zh
Priority to KR1020137006252A priority patent/KR101669087B1/ko
Priority to US13/965,291 priority patent/US9890463B2/en
Publication of JP2013185228A publication Critical patent/JP2013185228A/ja
Publication of JP2013185228A5 publication Critical patent/JP2013185228A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)

Abstract

【課題】活物質の大きな膨張、収縮に対して、集電体(銅箔)と活物質との密着性を保持し、集電体(銅箔)が破断しない電解銅箔を提供し、該電解銅箔を負極集電体とすることで、優れたリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】X線回折より得られたピーク強度比「I(220)/I(200)」が3以上で、箔中にタングステンを含有するある電解銅箔である。該電解銅箔中のタングステン濃度は15ppm以上、540ppm以下が好ましく、初期の引張強度は600MPa以上であることが好ましく、300℃、1時間加熱後の引張強度は450MPa以上であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性に優れた電解銅箔に関するものであり、特にリチウム二次電池電極用集電体として優れる電解銅箔に関するものである。
リチウム二次電池は、基本的に、正極、負極、電解液から構成され、負極は、集電体として用いられる銅箔の表面に炭素系材料からなる負極活物質層をコーティングすることで形成される。
負極の形成法としては、負極活物質とバインダー樹脂(活物質と銅箔基板とを結着することを目的に添加される)を溶剤に溶かしたものを銅箔基板上に塗布し、バインダー樹脂の硬化温度以上の温度で乾燥させた後、プレスすることで形成するスラリー法が一般的である。
バインダー樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等が広く用いられているが、近年、電池の高容量化に伴い着目されている、炭素系材料よりも理論容量の高いケイ素、スズ、ゲルマニウム合金系材料などは、充放電時のリチウムの挿入脱離に伴う体積膨張率が非常に大きく、これまで一般的に用いられてきたバインダー樹脂では強度が足りず活物質の剥離が起こるため、銅基板との接着強度の高いポリイミド系樹脂が好ましく使用されてきている。
しかし、ポリイミド系樹脂はこれまで広く使用されてきたバインダー樹脂と違い、硬化温度が300℃程度と非常に高く、この加熱条件に耐え得る負極集電体(銅箔)が要求されている。
このような要求に対し、本発明者等は銅箔にタングステンを添加して銅箔の耐熱性を改善し、ポリイミド系樹脂をバインダー樹脂とする活物質をコーティングする集電体用電解銅箔の開発を試みた。しかし、タングステンは電解銅箔中に非常に取り込みにくい金属である。
電解銅箔を製箔する電解液にタングステンを添加した文献として特許文献1、2が存在する。
特許文献1、2は共に印刷回路用銅箔に関するものであり、その実施例には電解液にタングステン(W)と塩化物イオンを20〜100mg/l添加した電解液で製箔した銅箔はピンホールがなく、樹脂基板との接着性に優れ、180℃における熱間伸び率が高い、と開示しているが、銅箔中にタングステンが取り込まれた、即ち、Cu−W合金箔が製造された、との記載はない。
特許3238278号公報 特開平9−67693号公報
ポリイミド系樹脂はこれまで広く使用されてきたバインダー樹脂と違い、硬化温度が300℃程度と非常に高く、この加熱条件に耐え得る負極集電体(銅箔)が要求されている。
本発明者等は、上記のような電極形成時の加熱工程に耐え得る銅箔の条件として、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上の高耐熱性銅箔の製箔を目標とし、鋭意開発に取り組んだ。
上記の目標に対して種々開発を重ねた結果、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上を保つことのできる銅箔は、融点の高いタングステンを添加し銅合金箔とすることで目的を達成できることを確認し、本発明に至った。
本発明の電解銅箔は、X線回折より得られたピーク強度比
I(220)/I(200)
が3以上で、箔中にタングステンを含有する電解銅箔である。
本発明電解銅箔に含まれるタングステン濃度は15ppm以上であることが好ましく、より好ましいタングステン濃度は15ppm以上、540ppm以下である。
本発明電解銅箔の初期の引張強度は600MPa以上であることが好ましく、より好ましくは、初期の引張強度が600MPa以上で、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上の電解銅箔である。
本発明の二次電池用負極集電体は、本発明の電解銅箔を用いた集電体である。
本発明は、タングステンを箔中に取り込むことで、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上で、耐熱性に優れる合金電解箔を提供することができる。
銅箔中にタングステンを取り込むことで、加熱時の結晶粒子の粗大化が抑制され、耐熱性が向上するが、タングステンは電解銅箔中に非常に取り込みにくい。
本発明は、電解液に所定の有機添加剤を添加し、製箔された電解銅箔のX線回折より得られるピーク強度比、I(220)/I(200)、を3以上の結晶方位に制御することで電解銅箔中にタングステンを取り込むことに成功し、タングステンを含有し、耐熱性に優れるタングステン−銅合金箔を完成した。
ポリイミド系樹脂をバインダー樹脂とする活物質を堆積する集電体用電解銅箔は、300℃、1時間加熱後の引張り強さが450MPa以上の電解銅合金箔である。
上述したように、リチウム二次電池の負極集電体を構成する集電体(銅箔)は、ポリイミドバインダーを使用する場合、通常300℃、1時間の熱処理に耐える必要性がある。即ち、リチウム二次電池用集電体表面には活物質、導電材とバインダー樹脂の混合物に溶剤などを加えてペースト状に調製した活物質組成物が塗布され、乾燥工程を経て、リチウム二次電池の負極とするが、その乾燥工程において、300℃、1時間の熱処理を必要とする。この乾燥工程の加熱条件に耐え、かつ活物質の充放電サイクルによる膨張、収縮に耐える銅箔としては、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上の電解銅箔を必要とする。
本発明者等はCu−W合金箔を製造するために種々の実験を繰り返した。その結果、塩素イオンが含まれる電解液では、液中にタングステンを多く添加しても製箔した銅箔中にタングステンが取り込まれることはなく、当然この様な電解液で製箔された銅箔の常温及び加熱後の箔の引張強度は向上しなかった。
しかし、電解液に塩素イオンを含まれていても、液中にエチレンチオ尿素等のチオ尿素系化合物を添加すると製箔条件によってはタングステンが箔中に取り込まれる、との見解を得た。
このような見解の基にタングステンが銅箔中に取り込まれる要因を解析したところ、銅箔のX線回析より得られるピーク強度比I(220)/I(200)が3以上であると、タングステンが箔中に取り込まれる、との結果を得た。
このような知見を踏まえて電解銅箔を次の条件で製箔することで、耐熱性に優れた電解銅箔を製造することに成功した。
即ち、300℃、1時間加熱後の引張り強さが450MPa以上の銅合金箔を下記基本電解浴組成、電流密度で製箔することにより、電解銅箔のX線回析より得られるピーク強度比I(220)/I(200)が3以上となり、タングステンがCu−W合金として箔内に取り込まれた電解銅箔を製箔することができる。
基本電解浴組成:
Cu=50〜150g/L
2SO4=20〜200g/L
Cl=15〜50ppm
タングステン酸ナトリウム(タングステンとして)=10〜200ppm
チオ尿素系化合物=3〜20ppm
電流密度:
電流密度=20〜60A/dm
Figure 2013185228
電解液中にタングステンを10〜200ppm添加する。タングステンの添加量を10ppm以上とするのは、これ以下ではタングステンを含有させた効果が現れず、200ppm以上含有させても引張強度向上等の効果は向上しないためである。従ってタングステンの添加量は10〜200ppmとすることが好ましい。
電解液にチオ尿素系化合物を添加する第一の目的は銅箔中にタングステンを取り込み、Cu−W合金箔とするためである。上述したように塩素イオンを添加した電解液では銅箔にまともにタングステンを取り込むことはできない。しかし、本発明ではチオ尿素系化合物を添加することで、銅箔中にWを取り込むことに成功した。添加するチオ尿素系化合物の量を3ppm〜20ppmとするのは、3ppm以下では銅箔中にタングステンを規定量取り込むことができず、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以下となり、20ppmを超えて添加すると銅箔中にタングステンが入りすぎ、引張強度が高くなり過ぎ、或いは伸びが小さくなり、好ましくない性質が現れるためで、添加量は3ppm〜20ppmが好ましい範囲である。
塩素イオンの添加量は15〜50ppmである。塩素イオンが15ppm以下の添加では、箔にピンホールが多く発生するため好ましくなく、また、塩素イオンを50ppm以上添加すると、表面粗さが著しく大きくなる等の不具合が発現すためで、従って、塩素イオンは15〜50ppmの範囲とすることが好ましく、特に好ましく20〜45ppmである。
電解銅合金箔は、タングステン、チオ尿素系化合物、塩素イオンを上記した規定量添加した硫酸銅溶液を電解液として、貴金属酸化物被覆チタンを陽極に、チタン製回転ドラムを陰極として、電流密度20〜60A/dm、液温30〜75℃の条件で電解処理することで製箔する。このような条件で製箔することでX線回析により得られるピーク強度比I(220)/I(200)を3以上とすることができ、電解銅箔中にWを規定量取り込むことができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
〈実施例1〜36〉
下記の浴組成を硫酸銅電解液の基本浴組成とした。
Cu=50〜150g/L
2SO4=20〜200g/L
Cl=15〜50ppm
表1に示す有機添加剤=3〜20ppm
上記の浴に、添加剤としてタングステン酸ナトリウム、及び表1に示されるチオ尿素、エチレンチオ尿素、N,N−ジエチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素を表2に示す濃度となるよう添加し、表2に示す電流密度で電解銅合金箔を12μm厚さに製箔した。
このようにして製箔した電解銅合金箔に下記条件で防錆処理を施した。
製箔した電解銅合金箔(未処理銅合金箔)をCrO;1g/l水溶液に5秒間浸漬して、クロメート処理を施し、水洗後乾燥させた。
なお、ここでは、クロメート処理を行ったが、ベンゾトリアゾール系処理、或いはシランカップリング剤処理、又はクロメート処理後にシランカップリング剤処理を行ってもよいことは勿論である。
このようにして作成した銅合金箔につき以下の各種測定、試験を行い、その結果を表2に示した。
Figure 2013185228
(1)結晶方位測定(XRD)
銅箔の結晶方位は、X線回折(XRD)により測定した。
使用機器 : RAD−B (理学電機)
条件 CuKα
スキャン法 θ―2θ
管電圧 40kV
管電流 20mA
測定範囲 20〜100°
(2)箔中のW濃度の測定(ICP)
銅箔中のW濃度は、一定量の銅箔を酸で溶解し、その後蒸留水で希釈したサンプルに対して、誘導結合プラズマ(ICP)発光分析装置を使用して測定を行った。
使用機器 : ICPS−7000 (島津製作所)
(3)引張強度測定
銅箔の引張強度は、IPC−TM−650に基づいて箔の加熱前と加熱後に付き測定し、 使用機器 ; AG−I (島津製作所)
(4)電池性能試験
次に実施例で製箔した電解銅箔を集電体として、リチウム二次電池を作成し、サイクル寿命試験を行った。
粉末状のSi合金系活物質(平均粒径0.1μm〜10μm)を85、バインダー(ポリイミド)を15の比率(重量比)で混合し、N−メチルピロリドン(溶剤)に分散させて活物質スラリーとした。
次いで、このスラリーを、実施例で作成した12μm厚の電解銅箔両面に塗布し、乾燥後ローラープレス機で圧縮形成し、その後、窒素雰囲気下で300℃、1時間焼結し、負極とした。この負極は、成形後の負極合剤の膜厚が両面共に20μmと同一であった。
リチウム二次電池の作成
アルゴン雰囲気下のグローブボックス内で、以下の構成で評価用三極式セルを構築した。
負極:上記で作製のSi合金系負極
対極、参照極:リチウム箔
電解液:1mol/L LiPF/EC+DEC(3:7vol%)
構築したセルをボックスから大気中に取り出し、25℃の雰囲気下で充放電測定を実施した。
充電はLiの標準単極電位基準に対して0.02VまでCC(定電流)で行い、その後はCV(定電位のまま)電流が0.05C低下した時点で充電終了とした。放電はCC(定電流)にて0.1Cで1.5V(Li基準)まで行った。同じ0.1C相当電流で充放電を繰り返した。
充放電性能の評価として、放電容量が1サイクル目の放電容量の70%に達するまでのサイクル数を測定し、サイクル数が100回以上の電極を実用上使用可能と判断し、合格レベルとした。各条件で製造した電極のサイクル数を表2及び表4に示す。
また、充放電試験終了後電池を分解し、負極集電体材料として用いた電極(銅箔)について変形の有無を観察した。その結果をシワ等の変形がないものに対して「○」を、シワ等の変形が生じたものは不合格とし「×」を付した。
(比較例1〜15)
下記の浴組成を硫酸銅電解液の基本浴組成とした。
Cu=50〜150g/L
2SO4=20〜200g/L
Cl=15〜50ppm
表3に示す有機添加剤=3〜20ppm
Figure 2013185228
上記の浴に、実施例と同様に、添加剤としてタングステン酸ナトリウム、及びチオ尿素、エチレンチオ尿素、N,N−ジエチルチオ尿素、ニカワを表4に示す濃度となるよう添加し、表4に示す電流密度で電解銅箔を12μm厚さに製箔した。
製箔した銅箔に対して実施例と同様の評価を行い、箔の結晶方位、箔中のW濃度、加熱処理前後の引張強度、電池特性を測定し、表4にその結果を示した。
Figure 2013185228
表2に、実施例1〜36で作製した銅箔の評価結果を示す。各サンプルは、添加剤濃度や電流密度の変化により、X線回折より得られるピーク強度比I(220)/I(200)が変化していることを確認することができる。表2に示される銅箔は、X線回折より得られるピーク強度比、I(220)/I(200)、が全て3以上であり、タングステンが取り込まれやすい結晶方位に制御されていることで、箔中にはタングステンが15ppm以上540ppm以下取り込まれている。
電解浴中のタングステン量を増加させると箔中へのタングステン取り込み量も増加する傾向にあることが分かる。また、加熱後の引張強度(MPa)は450MPa以上であり耐熱性に優れていることが分かった。
300℃、1時間加熱の引張強度(MPa)をみると、全ての箔において450MPa以上と耐熱性に優れており、サイクル試験後の箔の変形も全ての条件において確認することができなかった。より好ましくは、タングステン取り込み量15ppm以上となる条件においては、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上とより耐熱性に優れており、電池のサイクル数は実用上使用可能な100以上と好ましい特性を示した。さらに、その中でタングステン取り込み量が540ppm以上の箔においては、箔が切れやすく製箔が困難であるため、箔中のタングステンの取り込み量は500ppm以下であることが最も好ましい。
一方、表4に比較例1〜15の評価結果を示す。
比較例1〜6の銅箔は、実施例と同様の電解液を使用し、異なる電析条件(電流密度)で作製したサンプルの結果であるが、X線回折より得られるピーク強度比、I(220)/I(200)、が3以下であり、タングステンの取り込みに寄与すると考えられる結晶方位を示していないことが確認された。また、タングステンの取り込み量は、電解浴中のタングステン濃度に関らず全て10ppm未満とタングステンはほとんど取り込まれておらず、300℃、1時間加熱後の引張強度は450MPa以下と耐熱性が非常に低いことが明らかとなった。
また、添加剤として一般的に使用されるニカワを添加して製箔した比較例7〜15の銅箔は、どの電解条件においても、X線回折より得られるピーク強度比、I(220)/I(200)、が3以上になるような結晶方位を示すことはなく、全てのサンプルでタングステンの取り込み量は0ppmであり、加熱後の引張強度は250MPa以下と非常に低い耐熱性を示した。
比較例の箔を集電体とした電池は、サイクル試験後、全ての箔に変形が見られた。また、電池のサイクル数も85以下であり、好ましい特性ではなかった。
上記特性のW−Cu合金箔により、ケイ素系又は錫合金系活物質の大きな膨張、収縮に対して、集電体(銅箔)と活物質との密着性を保持しながら、集電体(銅箔)が破断しない電解銅箔を提供でき、該電解銅箔を負極集電体とすることで、優れたリチウム二次電池を提供することができる、優れた効果を有するものである。

Claims (6)

  1. X線回折より得られたピーク強度比
    I(220)/I(200)
    が3以上で、箔中にタングステンを含有する電解銅箔。
  2. 箔中のタングステン濃度が15ppm以上である請求項1に記載の電解銅箔。
  3. 箔中のタングステン濃度が15ppm以上、540ppm以下である請求項1に記載の電解銅箔。
  4. 初期の引張強度が600MPa以上である請求項1〜3のいずれかに記載の電解銅箔。
  5. 初期の引張強度が600MPa以上で、300℃、1時間加熱後の引張強度が450MPa以上である請求項1〜3のいずれかに記載の電解銅箔。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電解銅箔を用いた二次電池用負極集電体。
JP2012052765A 2011-07-29 2012-03-09 電解銅箔及び二次電池用負極集電体 Withdrawn JP2013185228A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052765A JP2013185228A (ja) 2012-03-09 2012-03-09 電解銅箔及び二次電池用負極集電体
KR1020157022124A KR20150097821A (ko) 2011-07-29 2012-07-30 전해 동합금박, 그 제조 방법, 그것의 제조에 이용하는 전해액, 그것을 이용한 2차 전지용 음극 집전체, 2차 전지 및 그 전극
PCT/JP2012/069368 WO2013018773A1 (ja) 2011-07-29 2012-07-30 電解銅合金箔、その製造方法、それの製造に用いる電解液、それを用いた二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
EP12819841.3A EP2660359A4 (en) 2011-07-29 2012-07-30 COPPER-BASED ELECTROLYTIC ALLOY SHEET, PROCESS FOR PRODUCTION THEREOF, ELECTROLYTIC SOLUTION USED FOR ITS PRODUCTION, NEGATIVE ELECTRODE COLLECTOR FOR SECONDARY BATTERIES USING SAME, SECONDARY BATTERY, AND SECONDARY BATTERY ELECTRODE
TW101127554A TWI496954B (zh) 2011-07-29 2012-07-30 An electrolytic copper alloy foil manufacturing method, an electrolytic solution for the production of the alloy foil, a negative electrode current collector for a secondary battery, a secondary battery and an electrode
CN201280004436.7A CN103348041B (zh) 2011-07-29 2012-07-30 电解铜合金箔、其制备方法、制备中所用的电解液、使用该电解铜合金箔的二次电池用负极集电体、二次电池及其电极
KR1020137006252A KR101669087B1 (ko) 2011-07-29 2012-07-30 전해 동합금박, 그 제조 방법, 그것의 제조에 이용하는 전해액, 그것을 이용한 2차 전지용 음극 집전체, 2차 전지 및 그 전극
US13/965,291 US9890463B2 (en) 2011-07-29 2013-08-13 Electrolysis copper-alloy foil, method of the same, electrolytic-solution using the production, negative electrode aggregation used the same, secondary battery, and electrode of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052765A JP2013185228A (ja) 2012-03-09 2012-03-09 電解銅箔及び二次電池用負極集電体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013185228A true JP2013185228A (ja) 2013-09-19
JP2013185228A5 JP2013185228A5 (ja) 2014-02-06

Family

ID=49386925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012052765A Withdrawn JP2013185228A (ja) 2011-07-29 2012-03-09 電解銅箔及び二次電池用負極集電体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013185228A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014101581A (ja) * 2013-12-25 2014-06-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
WO2014115681A1 (ja) * 2013-01-24 2014-07-31 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
JP6067910B1 (ja) * 2015-11-04 2017-01-25 古河電気工業株式会社 電解銅箔、その電解銅箔を用いたリチウムイオン二次電池

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014115681A1 (ja) * 2013-01-24 2014-07-31 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
JP5706045B2 (ja) * 2013-01-24 2015-04-22 古河電気工業株式会社 電解銅箔とその製造方法
JP2014101581A (ja) * 2013-12-25 2014-06-05 Furukawa Electric Co Ltd:The 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
JP6067910B1 (ja) * 2015-11-04 2017-01-25 古河電気工業株式会社 電解銅箔、その電解銅箔を用いたリチウムイオン二次電池
WO2017078125A1 (ja) * 2015-11-04 2017-05-11 古河電気工業株式会社 電解銅箔、その電解銅箔を用いたリチウムイオン二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5379928B2 (ja) 電解銅箔、該電解銅箔の製造方法及び該電解銅箔を集電体とするリチウムイオン二次電池
JP5730742B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電解銅箔とその製造方法
WO2013018773A1 (ja) 電解銅合金箔、その製造方法、それの製造に用いる電解液、それを用いた二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
TWI596827B (zh) 鋰離子二次電池負極材之製造方法及鋰離子二次電池用負極材
TWI767910B (zh) 電解銅箔、鋰離子二次電池用負極電極、鋰離子二次電池以及印刷配線板
JP6529646B2 (ja) 電解銅箔及びその電解銅箔を用いて得られる表面処理銅箔
JP6304681B2 (ja) 金属膜及び金属膜の形成方法
JP6975782B2 (ja) 二次電池用電解銅箔及びその製造方法
WO2015104999A1 (ja) 電解銅箔、リチウムイオン二次電池用負極電極及びリチウムイオン二次電池、プリント配線板並びに電磁波シールド材
TWI468284B (zh) Surface treatment copper foil, surface treatment copper foil manufacturing method, cathode current collector and non-aqueous secondary battery cathode material
TWI588301B (zh) Electrodeposited copper foil, electrode for lithium ion secondary battery using the same, and lithium ion secondary battery using the same
JP6975783B2 (ja) 二次電池用電解銅箔の製造方法
KR101851515B1 (ko) 전해 구리박, 그 전해 구리박을 사용한 리튬 이온 이차 전지
JP2013185228A (ja) 電解銅箔及び二次電池用負極集電体
JP2022050471A (ja) 耐屈曲性に優れた二次電池用電解銅箔及びその製造方法
JP2013095954A (ja) 銅合金箔、該銅合金箔の製造方法及び該銅合金箔を集電体とするリチウムイオン二次電池用電極及びリチウムイオン二次電池
JP5697051B2 (ja) 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
JP6248233B1 (ja) 電解銅箔、リチウムイオン二次電池用負極電極およびリチウムイオン二次電池ならびにプリント配線板
JP5503814B1 (ja) 電解銅箔とその製造方法、リチウムイオン二次電池の負極電極、およびリチウムイオン二次電池
JP2014101581A (ja) 電解銅合金箔、その製造方法、その製造に用いる電解液、二次電池用負極集電体、二次電池及びその電極
JP2023504161A (ja) 表面処理銅箔、その製造方法及びこれを含む二次電池用負極
CN110172713A (zh) 一种高屏蔽性能的镀锡铜箔加工方法
WO2019031091A1 (ja) 樹脂集電体及び樹脂集電体の製造方法
KR20130127031A (ko) 금속 합금 전극 리튬이온 이차전지 음극소재 및 이의 제조 방법
JP2010205659A (ja) Liイオン二次電池負極材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131217

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20140715