JP2013181639A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラケット装着構造による大型化を抑えることができる、新規な構造の防振装置を提供すること。
【解決手段】第2の取付部材16には一対の対向壁部36,36を設けて、それら一対の対向壁部36,36の対向方向内側に第1の取付部材14を配設すると共に、アウタブラケット22には側方に突出する一対の取付突部96,96を設けて、それら一対の取付突部96,96を第2の取付部材16の一対の対向壁部36,36に対して対向方向外側に配置し、一対の取付突部96,96を一対の対向壁部36,36の各一方に固定した。
【選択図】図1
【解決手段】第2の取付部材16には一対の対向壁部36,36を設けて、それら一対の対向壁部36,36の対向方向内側に第1の取付部材14を配設すると共に、アウタブラケット22には側方に突出する一対の取付突部96,96を設けて、それら一対の取付突部96,96を第2の取付部材16の一対の対向壁部36,36に対して対向方向外側に配置し、一対の取付突部96,96を一対の対向壁部36,36の各一方に固定した。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車用のエンジンマウント等に用いられる防振装置に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を相互に防振連結乃至は防振支持する防振装置が知られており、自動車用のエンジンマウント等への適用が検討されている。この防振装置は、振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる第1の取付部材と、振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられる第2の取付部材とが、本体ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有している。例えば、特開2009−196512号公報(特許文献1)に記載されているのが、それである。
ところで、特許文献1の防振装置にも示されているように、第1の取付部材や第2の取付部材は、一般的に、ブラケットを介して振動源や防振対象部材に取り付けられるようになっている。このブラケットは、特許文献1にも示されているように、例えば、ストッパ手段を構成する門形のアウタブラケットと、アウタブラケットに対して側方に突出するインナブラケットとを、有している。そして、特許文献1では、第1の取付部材に圧入孔が設けられて、インナブラケットが第1の取付部材に圧入固定されていると共に、アウタブラケットが第2の取付部材に外嵌固定されている。
しかしながら、このようなブラケットの装着構造では、圧入孔を形成するために第1の取付部材にある程度の大きさが求められて、防振装置の小型化(特に高さ方向での小型化)が難しくなることから、防振装置の配設スペースによっては採用し難い場合もあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ブラケット装着構造による大型化を抑えることができる、新規な構造の防振装置を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の態様は、第1の取付部材と第2の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有しており、該第1の取付部材が振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該第2の取付部材がアウタブラケットを介して振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられるようになっている防振装置において、前記第2の取付部材には一対の対向壁部が設けられており、それら一対の対向壁部の対向方向内側に前記第1の取付部材が配設されていると共に、前記アウタブラケットには側方に突出する一対の取付突部が設けられて、それら一対の取付突部が該第2の取付部材の該一対の対向壁部に対して対向方向外側に配置されて該一対の対向壁部の各一方に固定されていることを、特徴とする。
このような第1の態様に従う構造とされた防振装置によれば、アウタブラケットが一対の取付突部を有する特徴的な形状を有しており、それら一対の取付突部が第2の取付部材の一対の対向壁部に対して対向方向の外側に配置されて固定されることで、アウタブラケットが第2の取付部材に取り付けられている。このようなアウタブラケットの装着構造を採用することにより、一対の対向壁部の対向方向に対して直交する方向では、アウタブラケットの装着構造による防振装置の大型化が回避されて、コンパクトな防振装置が実現される。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載された防振装置において、前記第1の取付部材の周りを囲むように前記第2の取付部材が配置されて、該第2の取付部材の周上に前記一対の対向壁部が設けられているものである。
第2の態様によれば、第2の取付部材が環状乃至は筒状とされて、その周上に一対の対向壁部が設けられることによって、一対の対向壁部が相互に連結されて対向壁部の剛性が高められることから、一対の対向壁部の耐荷重性やアウタブラケットの固定強度等の向上が図られる。なお、本態様において、一対の対向壁部は、それらの周方向端部間が相互に連結された構造に限定されるものではなく、例えば一対の対向壁部の周方向端部間に隙間が設けられていると共に、それら一対の対向壁部を連結する環状部分が軸方向外側に設けられた構造等も含まれる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載された防振装置において、前記第2の取付部材が筒状部を有していると共に、該筒状部の周壁によって前記一対の対向壁部が構成されており、前記一対の取付突部が該筒状部の外周側に配置されているものである。
第3の態様によれば、一対の対向壁部が筒状部の周壁に設けられて、それら一対の対向壁部の周方向端部間が相互に連結されていることから、一対の対向壁部の剛性がより向上されて、耐荷重性等をより有利に実現することができる。
本発明の第4の態様は、第1〜第3の何れか1つの態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットには前記一対の取付突部を基端側で相互に連結する連結部が設けられており、該連結部が該一対の取付突部の間で前記第2の取付部材に対して固定されているものである。
第4の態様によれば、一対の取付突部の基端側を連結する連結部が第2の取付部材に固定されることで、荷重入力時に一対の取付突部に対する応力の集中を防ぐことができる。しかも、一対の対向板部を挟み込むように配置される一対の取付突部に比して、連結部は防振装置の大型化を抑えつつ剛性を高く設定することが容易であることから、充分な耐荷重性を実現することもできる。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載された防振装置において、前記第2の取付部材には側方に開口する溝状部が設けられており、前記アウタブラケットの前記連結部が該溝状部に挿入されて固定されているものである。
第5の態様によれば、アウタブラケットを第2の取付部材に対して側方から取り付けることで、側方に突出する一対の取付突部が一対の対向壁部の対向方向外側に配置されて固定されると共に、連結部が溝状部に挿入されて固定される。このように、連結部を第2の取付部材に対して固定することができて、アウタブラケットの簡単な取付けによって一対の取付突部への応力集中を防ぎ得る構造を実現することができる。
本発明の第6の態様は、第4又は第5の態様に記載された防振装置において、前記第1の取付部材がインナブラケットを介して前記振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該インナブラケットと前記アウタブラケットの前記連結部との当接によって該第1の取付部材と前記第2の取付部材の相対変位量を制限するストッパ手段が構成されているものである。
第6の態様によれば、第1の取付部材と第2の取付部材の相対変位量を制限するためのストッパ手段が連結部を利用して構成されており、インナブラケットと連結部との当接によるストッパ荷重が、アウタブラケットにおいて連結部に作用するようになっている。これにより、防振装置の小型化等を目的として一対の取付突部を小さくしても充分な耐久性が実現され得ると共に、防振装置のサイズに対する影響が小さい連結部を利用することでストッパ荷重に対する耐荷重性を充分に確保することも可能となる。
本発明の第7の態様は、第1〜第6の何れか1つの態様に記載された防振装置において、前記第2の取付部材には側方に延びる一対の支持筒状部が前記一対の対向壁部を含んで形成されており、前記アウタブラケットの前記一対の取付突部が該一対の支持筒状部によって支持されているものである。
第7の態様によれば、周上の一部が一対の対向壁部で構成されて側方に延びる一対の支持筒状部に対して、一対の取付突部が側方から挿入支持されることにより、アウタブラケットを第2の取付部材に対して容易に取り付けることができる。なお、支持筒状部は、例えば、予め筒状とされて、挿入された取付突部が圧入や絞り等の手段で固定されるようになっていても良いし、取付突部の挿入後に筒状に変形されることで形成されて、取付突部がかしめ固定されるようになっていても良い。
本発明によれば、アウタブラケットに設けられた一対の取付突部が、第2の取付部材の一対の対向壁部に対して対向方向外側に配置されて固定されるようになっている。これにより、一対の対向壁部の対向方向と直交する方向において防振装置の大型化が防止されることから、制限された配設スペースにも配設可能とされたコンパクトな防振装置を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5には、本発明に従う構造とされた防振装置の1実施形態として、自動車用のエンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、マウント本体12を備えており、マウント本体12が第1の取付部材14と第2の取付部材16とを本体ゴム弾性体18によって弾性連結した構造を有している。そして、マウント本体12は、第1の取付部材14がインナブラケット20を介して防振対象部材としての車両ボデー24に取り付けられるようになっていると共に、第2の取付部材16がアウタブラケット22を介して振動源としてのパワーユニット26に取り付けられるようになっている。なお、以下の説明において、上下方向とは、マウント本体12の軸方向である図3中の上下方向を言う。更に、前後方向とは車両への装着状態において車両前後方向となる図2中の左右方向を言うと共に、左方とは車両への装着状態において車両左方となる図2中の下方を言う。また、本実施形態において、車両ボデー24が振動伝達系を構成する一方の部材とされていると共に、パワーユニット26が振動伝達系を構成する他方の部材とされている。
より詳細には、第1の取付部材14は、鉄やアルミニウム合金、補強された合成樹脂等で形成された高剛性の部材であって、上下に延びる略円柱形状を有していると共に、下端部には外周側に突出するフランジ部28が一体形成されている。更に、第1の取付部材14には、中心軸上を上下に延びて下面に開口するねじ孔30が形成されている。更にまた、第1の取付部材14には、径方向一方向に延びる係止突部32が下方に突出して一体形成されている。
第2の取付部材16は、図6〜図10に示されているように、上下に延びる筒状部34を有している。本実施形態の筒状部34は、前後方向で相互に対向する一対の対向壁部36,36を周上に有していると共に、右方の壁部には一対の挟持片38,38が一体形成されている。挟持片38は、略軸直角方向に広がる板状であって、筒状部34の上端部と下端部からそれぞれ外周側に突出して上下方向で相互に対向している。これにより、第2の取付部材16には、筒状部34の右方の壁部と一対の挟持片38,38とによって、側方(車両への装着状態で右方となる図7中の上方)に開口する溝状部40が形成されている(図10参照)。
さらに、筒状部34の下端には、外周側に軸直角方向で広がる板状の位置決め部42が一体形成されており、下側の挟持片38が位置決め部42と一体で形成されている。
また、位置決め部42の前後方向端部には一対の支持片44,44が一体形成されている。支持片44は、左右方向(図7中、上下)に延びる略矩形板形状であって、一対が位置決め部42の端部から上方に突出して前後方向で対向している。更に、一対の支持片44,44には、それぞれかしめ片46が一体で設けられている。かしめ片46は、図6〜図10に示された第2の取付部材16の単体状態において、支持片44の左端部(図7中の下端部)から更に上方に突出している。
このような一対の支持片44,44およびかしめ片46,46が設けられることにより、筒状部34の一部と一対の支持片44,44との間には、上方に開口して左右方向(図7中、上下)に延びる溝状の挿入領域48がそれぞれ形成されている。なお、挿入領域48の前後方向での幅は、かしめ片46の突出高さと略同じとされている。
そして、図4,図5に示されているように、第1の取付部材14が第2の取付部材16の筒状部34に対して中心軸上に挿入されて、第2の取付部材16が第1の取付部材14の周りを取り囲むように配置されており、それら第1の取付部材14と第2の取付部材16が本体ゴム弾性体18によって弾性連結されている。本体ゴム弾性体18は、厚肉の略円筒形状を有しており、内周面および下端面が第1の取付部材14に加硫接着されていると共に、外周面の上部が第2の取付部材16の筒状部34に加硫接着されている。なお、本体ゴム弾性体18は、第1の取付部材14と第2の取付部材16を備えた一体加硫成形品として形成されており、かかる一体加硫成形品がマウント本体12とされている。また、マウント本体12において、第1の取付部材14の上端部分は、第2の取付部材16の筒状部34に対して挿入配置されており、第1の取付部材14が一対の対向壁部36,36の対向方向内側に配設されていると共に、第1の取付部材14と第2の取付部材16が軸直角方向の投影において少なくとも一部で相互に重なり合っている。
さらに、本体ゴム弾性体18には、上面に開口する溝状のすぐり部50が形成されており、すぐり部50の深さが周上で変化していることで、本体ゴム弾性体18のばね特性が調節されている。更にまた、本体ゴム弾性体18には、前後方向ですぐり部50内に突出する緩衝ゴム52が一体形成されており、第2の取付部材16側から第1の取付部材14側に向かって突出して、第1の取付部材14に対して所定距離を隔てて対向している。
また、本体ゴム弾性体18と一体形成された薄肉のシールゴム層54によって、第2の取付部材16の筒状部34の外周面や一対の挟持片38,38、一対の支持片44,44、一対のかしめ片46,46が被覆されている。更に、一対の挟持片38,38には、上下方向外側に突出する第1ストッパゴム56が、本体ゴム弾性体18と一体で形成されている。更にまた、一対の支持片44,44には、右端部(図9中、右端部)において前後方向外側に突出する第2ストッパゴム58が、本体ゴム弾性体18と一体で形成されている。
このような構造とされたマウント本体12には、インナブラケット20とアウタブラケット22が取り付けられている。インナブラケット20は、図11〜図14に示されているように、車両ボデー24に固定される装着枠部60と、第1の取付部材14に固定される取付板部62とを、一体で備えている。
装着枠部60は、厚さ方向(左右方向)に貫通する窓部64を備えた枠体形状とされており、前後両端部分にボルト孔66が貫通形成されている。また、装着枠部60には、上方に突出する圧入突部68が一体形成されており、ワイヤハーネスを位置決めするためのガイド部材70に形成されたスリット71に圧入突部68が圧入されることで、ガイド部材70が装着枠部60に固定されている。なお、装着枠部60には、図13に示されているように、背面側に開口する複数の肉抜凹所72が形成されており、強度を確保しつつ、軽量化が図られている。
取付板部62は、略軸直角方向に広がる板状とされて、装着枠部60の下部から左方に突出している。また、取付板部62の前後方向の中央部分は、両端部分に比して、厚肉とされて左方により大きく突出する締結部74とされており、厚さ方向(上下方向)に貫通するボルト孔76が形成されている。更に、締結部74には、上方に突出する一対の係止段部78,78が、ボルト孔76を挟んで前後両側に所定の距離を隔てて設けられている。なお、取付板部62における前後方向の両端部および装着枠部60における窓部64の開口周縁部には、補強リブ80が一体形成されており、インナブラケット20の剛性が高められている。また、取付板部62には、図12に示されているように、底面側に開口する肉抜凹所82が形成されており、強度の確保と軽量化が両立されている。
そして、インナブラケット20は、取付板部62の締結部74が第1の取付部材14の下面に重ね合わされて、ボルト孔76に対して下方から挿入される固定用ボルト84がねじ孔30に螺着されることで、第1の取付部材14に固定されている。本実施形態では、第1の取付部材14の係止突部32がインナブラケット20の係止段部78,78の間に挿入されて、それら係止突部32と係止段部78,78との係合によって、マウント本体12とインナブラケット20のマウント中心軸周りでの回転が防止されている。
また、マウント本体12に対するインナブラケット20の装着状態において、第2の取付部材16における一対の挟持片38,38が装着枠部60の窓部64に挿し入れられて、一対の挟持片38,38を含んで構成される溝状部40が窓部64を通じて側方に開口している。更に、第2の取付部材16の挿入領域48が左右方向の投影において窓部64の開口部上に位置しており、窓部64を通じて側方に開口している。要するに、溝状部40と挿入領域48の右方への開口部が何れも窓部64上に位置している。
一方、アウタブラケット22は、図15〜図18に示されているように、パワーユニット26側に固定される装着部86と、第2の取付部材16に固定される取付部88とを、一体で備えている。
装着部86は、厚肉で高剛性の板形状を有しており、複数のボルト挿通孔90が厚さ方向に貫通して形成されている。なお、装着部86には、図17に示されているように、底面側に開口する複数の肉抜凹所92が形成されており、充分な剛性を確保しつつ、軽量化が図られている。
また、装着部86の左方には、取付部88が一体で設けられている。取付部88は、連結部94と一対の取付突部96,96とを備えている。
連結部94は、厚肉で前後方向に長手の板状とされており、装着部86に対して段差を介して一体形成されており、装着部86よりも上方に位置している。なお、装着部86と連結部94の接続部分(段差)にはリブが設けられており、剛性が高められている。また、連結部94には、装着部86と同様に、底面側に開口する複数の肉抜凹所98が形成されており、剛性の確保と軽量化が図られている。
連結部94の前後方向両端部には、それぞれ取付突部96が一体形成されている。取付突部96は、略矩形断面の中実ロッド形状とされており、連結部94から側方(左方)に突出している。また、一対の取付突部96,96が前後方向で所定距離を隔てて形成されており、それら一対の取付突部96,96が基端側(右方)において連結部94で相互に連結されている。また、取付突部96の突出方向中間部分には、上面に開口する浅底溝状の係止溝部100が前後方向の全長に亘って形成されている。なお、一対の取付突部96,96の対向方向(前後方向)での離隔距離は、第2の取付部材16における一対の対向壁部36,36の対向方向での外形寸法と同じか或いはそれよりも僅かに大きくされている。また、係止溝部100の幅(左右方向での寸法)は、第2の取付部材16のかしめ片46の左右方向での寸法に対して同じか或いは大きくされている。
そして、アウタブラケット22は、第2の取付部材16に対して固定されている。即ち、アウタブラケット22がインナブラケット20の窓部64に右方から挿通されることによって、一対の取付突部96,96が筒状部34の外周側に配置されて、一対の取付突部96,96が第2の取付部材16の一対の対向壁部36,36の対向方向外側で挿入領域48,48に対して側方から挿入される。そして、第2の取付部材16の一対のかしめ片46,46がそれぞれ対向方向内側に折り曲げられて係止溝部100の底面に重ね合わされることにより、一対の取付突部96,96を備えたアウタブラケット22が第2の取付部材16に対してかしめ固定されている。
さらに、アウタブラケット22の連結部94が第2の取付部材16の溝状部40に挿入されて一対の挟持片38,38の対向面間で挟まれることにより、連結部94が一対の取付突部96,96の対向間で第2の取付部材16によって支持されている。
さらに、折り曲げられたかしめ片46が取付突部96に設けられた係止溝部100の溝内面に対して左右方向(図2中、上下方向)で係止されることによって、アウタブラケット22が第2の取付部材16に対して左右方向で位置決めされている。
なお、かしめ片46が折り曲げられることにより、第2の取付部材16には、壁部の一部を一対の対向壁部36,36で構成されて左右方向に延びる一対の支持筒状部102,102が、一対の対向壁部36,36の対向方向外側に形成されている(図5参照)。そして、一対の支持筒状部102,102に対して一対の取付突部96,96が挿通されて、かしめ片46,46でかしめ固定されることにより、一対の取付突部96,96が一対の支持筒状部102,102によって支持されている。なお、支持筒状部102は、内周面および外周面が略全体に亘って本体ゴム弾性体18と一体形成されたシールゴム層54で覆われている。
かくの如きインナブラケット20およびアウタブラケット22のマウント本体12への装着状態において、アウタブラケット22の連結部94がインナブラケット20の窓部64内に位置している。そして、連結部94が装着枠部60の内周面上下部分に挟持片38を介して当接することによって、第1の取付部材14と第2の取付部材16の上下方向での相対変位量が制限されるようになっており、もって、本実施形態における上下ストッパ手段が構成されている。
さらに、挟持片38に固着された第1ストッパゴム56が連結部94および挟持片38と装着枠部60との上下対向面間に介在されており、それら連結部94および挟持片38と装着枠部60とが緩衝的に当接することで、当接による乗り心地の急激な悪化や打音の発生等が防止されている。なお、図4では、上側の第1ストッパゴム56が装着枠部60に当接しているが、後述する車両装着状態では、パワーユニット26の分担支持荷重が作用することで、上下何れの第1ストッパゴム56も装着枠部60に対して所定のクリアランスをもって対向するようになっている。
また、アウタブラケット22の連結部94が支持片44を介して装着枠部60の内周面前後部分に当接することによって、第1の取付部材14と第2の取付部材16の前後方向での相対変位量が制限されるようになっており、本実施形態における前後ストッパ手段が構成されている。
さらに、支持片44に固着された第2ストッパゴム58が連結部94および支持片44と装着枠部60との前後対向面間に介在されており、それら連結部94および支持片44と装着枠部60とが緩衝的に当接することで、当接による乗り心地の急激な悪化や打音の発生等が防止されている。
なお、本実施形態では、第1の取付部材14の上端部分が第2の取付部材16に対して緩衝ゴム52を介して当接することによっても、第1の取付部材14と第2の取付部材16の前後方向での相対変位量を制限する前後ストッパ手段が構成されている。
このような構造とされたエンジンマウント10は、インナブラケット20の装着枠部60がボルト孔66に挿通される図示しないボルトによって車両ボデー24に取り付けられると共に、アウタブラケット22がボルト挿通孔90に挿通される図示しないボルトによってパワーユニット26に取り付けられることにより、車両に装着されるようになっている(図2参照)。
そこにおいて、エンジンマウント10では、マウント本体12を軸直角方向で挟んだ両側に配置された一対の取付突部96,96が第2の取付部材16に対してかしめ固定されることによって、アウタブラケット22がマウント本体12に装着されている。それ故、アウタブラケット22の装着構造によってマウント本体12が軸方向に大きくなることがなく、マウント本体12の軸方向での小型化が容易に実現される。従って、エンジンマウント10の配設領域の高さが小さい場合にも採用することが可能になると共に、低重心化によるマウント本体12の倒れ剛性の向上や車両の走行性能への寄与等が実現される。
さらに、一対の取付突部96,96を基端側において連結する連結部94が、一対の取付突部96,96の対向間において第2の取付部材16に設けられた溝状部40に対して嵌着固定されて支持されている。これにより、荷重の入力時に一対の取付突部96,96に応力が集中するのを防ぐことができて、一対の取付突部96,96の対向方向におけるエンジンマウント10の大型化を防ぎつつ、耐久性の向上が図られる。
しかも、第1の取付部材14と第2の取付部材16の相対変位量を制限するストッパ手段(上下ストッパ手段と前後ストッパ手段)が、連結部94と溝状部40との連結部分に設けられており、ストッパ荷重が一対の取付突部96,96よりもパワーユニット26側に位置する連結部94に及ぼされるようになっている。これにより、ストッパ荷重の作用による一対の取付突部96,96の損傷等が防止されると共に、剛性を確保し易い連結部94によって目的とするストッパ作用を安定して得ることができる。
また、第2の取付部材16に設けられる一対の支持筒状部102,102と溝状部40は、何れも一対の対向壁部36,36の対向方向と直交する側方に開口している。これにより、アウタブラケット22が第2の取付部材16に対して側方から接近することで、一対の取付突部96,96が挿入領域48に挿入されると共に、連結部94が溝状部40に挿入される。それ故、一対の取付突部96,96に加えて連結部94を固定する装着構造を容易に実現することができて、アウタブラケット22の第2の取付部材16への装着作業が簡単になる。
また、本実施形態では、一対の対向壁部36,36が第2の取付部材16の筒状部34の周壁部に設けられており、周方向で相互に連結されている。それ故、それら一対の対向壁部36,36の剛性が高められて、耐荷重性の向上等が実現される。
また、支持筒状部102の周上の一部を構成するかしめ片46が、取付突部96の係止溝部100に重ね合わされて左右方向で係止されている。これにより、アウタブラケット22が第2の取付部材16に対する左右方向での位置ずれや右方への抜けを防止されて、所定の位置に安定して保持される。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、第2の取付部材は、必ずしも筒状部34を備えた構造に限定されるものではなく、一対の対向壁部を備えていれば良い。具体的には、例えば、第2の取付部材は、下方に開口して左右方向に延びる溝状とされて、一対の側壁部が対向壁部とされていても良い。
また、前記実施形態では、取付突部96が第2の取付部材16の挿入領域48に挿入されてかしめ片46でかしめ固定されることによって、アウタブラケット22が第2の取付部材16に取り付けられていたが、必ずしもかしめによる固定に限定されるものではない。具体的には、例えば、第2の取付部材16に予め支持筒状部102が形成されており、その支持筒状部102に対して取付突部96が圧入固定されるようになっていても良いし、取付突部96の挿入後に支持筒状部に縮径加工を施すことで嵌着固定されるようになっていても良い。
また、連結部94の第2の取付部材16による支持方法も、第2の取付部材16に形成された溝状部40に連結部94を挿入して支持するものに限定されない。具体的には、例えば、アウタブラケットの連結部に対して側方(左方)に開口する溝状部を設けると共に、第2の取付部材側には側方(右方)に突出する圧入部を設けて、圧入部を溝状部に圧入固定することにより一対の取付突部の間で連結部を第2の取付部材に固定することもできる。
また、マウント本体の構造は限定的に解釈されるものではなく、例えば、内部に非圧縮性流体を封入された流体室を備えて、流体の流動作用に基づいた防振効果を利用する流体封入式防振装置等もマウント本体として採用され得る。
また、インナブラケットは、車両ボデーに対する取付構造やストッパ手段の構造等に応じて設計変更され得るものであって、実施形態の具体的な構造によって限定的に解釈されるものではない。例えば、前記実施形態では取付板部62と装着枠部60が一体で形成されていたが、第1の取付部材に固定される取付板部と、両脚部の下端が取付板部に固定される門形のストッパ部とが別体で形成されて、ボルトや溶接等によって相互に固定されるようになっていても良い。また、インナブラケット20は必須ではなく、第1の取付部材14が直接的に車両ボデー24側の部材に固定されるようになっていても良い。
また、アウタブラケットの具体的な構造も特に限定されるものではなく、例えば、装着部86の上下軸方向視での形状、ボルト挿通孔90の形成位置や形成数、取付突部96の断面形状、係止溝部100の有無や形状、連結部94と装着部86の間の段差の有無、リブの有無や形状等は、何れも必要に応じて変更され得る。
また、本発明は、エンジンマウントにのみ適用されるものではなく、ボデーマウントやサブフレームマウント、デフマウント等にも適用され得る。更に、本発明に係る防振装置は、自動車にのみ用いられるものではなく、自動二輪車や鉄道用車両、産業用車両等にも好適に用いられる。
10:エンジンマウント(防振装置)、14:第1の取付部材、16:第2の取付部材、18:本体ゴム弾性体、20:インナブラケット、22:アウタブラケット、24:車両ボデー(振動伝達系を構成する一方の部材)、26:パワーユニット(振動伝達系を構成する他方の部材)、36:対向壁部、40:溝状部、94:連結部、96:取付突部、102:支持筒状部
Claims (7)
- 第1の取付部材と第2の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有しており、該第1の取付部材が振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該第2の取付部材がアウタブラケットを介して振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられるようになっている防振装置において、
前記第2の取付部材には一対の対向壁部が設けられており、それら一対の対向壁部の対向方向内側に前記第1の取付部材が配設されていると共に、前記アウタブラケットには側方に突出する一対の取付突部が設けられて、それら一対の取付突部が該第2の取付部材の該一対の対向壁部に対して対向方向外側に配置されて該一対の対向壁部の各一方に固定されていることを特徴とする防振装置。 - 前記第1の取付部材の周りを囲むように前記第2の取付部材が配置されて、該第2の取付部材の周上に前記一対の対向壁部が設けられている請求項1に記載の防振装置。
- 前記第2の取付部材が筒状部を有していると共に、該筒状部の周壁によって前記一対の対向壁部が構成されており、前記一対の取付突部が該筒状部の外周側に配置されている請求項2に記載の防振装置。
- 前記アウタブラケットには前記一対の取付突部を基端側で相互に連結する連結部が設けられており、該連結部が該一対の取付突部の間で前記第2の取付部材に対して固定されている請求項1〜3の何れか1項に記載の防振装置。
- 前記第2の取付部材には側方に開口する溝状部が設けられており、前記アウタブラケットの前記連結部が該溝状部に挿入されて固定されている請求項4に記載の防振装置。
- 前記第1の取付部材がインナブラケットを介して前記振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該インナブラケットと前記アウタブラケットの前記連結部との当接によって該第1の取付部材と前記第2の取付部材の相対変位量を制限するストッパ手段が構成されている請求項4又は5に記載の防振装置。
- 前記第2の取付部材には側方に延びる一対の支持筒状部が前記一対の対向壁部を含んで形成されており、前記アウタブラケットの前記一対の取付突部が該一対の支持筒状部によって支持されている請求項1〜6の何れか1項に記載の防振装置。
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