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JP2013163234A - 打撃工具 - Google Patents

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JP2013163234A
JP2013163234A JP2012026559A JP2012026559A JP2013163234A JP 2013163234 A JP2013163234 A JP 2013163234A JP 2012026559 A JP2012026559 A JP 2012026559A JP 2012026559 A JP2012026559 A JP 2012026559A JP 2013163234 A JP2013163234 A JP 2013163234A
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motor
shaft
output shaft
tool
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Yonosuke Aoki
陽之介 青木
Masao Miwa
正夫 三輪
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Makita Corp
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Makita Corp
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Abstract

【課題】 軽量化に有効な打撃工具を提供する。
【解決手段】 打撃工具であって、回転子112、固定子111及び回転子112と一体回転する出力軸113を備えたモータ110と、モータ110の回転運動を直線運動に変換するクランク機構120と、クランク機構120によって駆動され、工具ビット119を直線状に駆動する工具駆動機構140と、を有する。クランク機構120は、モータ110の出力軸113とは別体に形成されたクランク軸125と、クランク軸125の回転運動を直線運動に変換して工具駆動機構140を駆動する運動変換部材127,129とを有する。モータ110は、回転子112が固定子111の外側に配置されたアウタロータ型モータとして構成され、そして出力軸113とクランク軸125が同軸に配置されて互いに連結されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クランク機構を用いて工具ビットを直線状に駆動させることにより被加工材に所定の加工作業を行う打撃工具に関する。
特開2008−279587号公報は、クランク機構を用いて工具ビットを直線状に駆動するクランク式の電動ハンマを開示している。上記公報に記載の打撃工具としての電動ハンマは、電動モータで駆動されるクランク機構により工具ビットを直線状に駆動する構成である。電動モータには、固定子の内側に回転子が配置されたインナロータ型モータが採用されており、ギアを用いた減速機構によってモータ回転数を減速してクランク機構に伝達し、これにより所定の打撃力を確保している。
上記構成のクランク式電動ハンマは、電動モータの出力軸とクランク軸との間に減速機構を備えることから、重量が増大することとなり、かかる点でなお改良の余地がある。
特開2008−279587号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、軽量化を図る上で有効な打撃工具を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の好ましい形態によれば、工具ビットの長軸方向の打撃動作により被加工材に所定の加工作業を行う打撃工具が構成される。打撃工具は、回転子、固定子及び回転子と一体回転する出力軸を備えたモータと、モータの回転運動を直線運動に変換するクランク機構と、クランク機構によって駆動され、工具ビットを直線状に駆動する工具駆動機構と、を有する。クランク機構は、モータの出力軸とは別体に形成されたクランク軸と、クランク軸の回転運動を直線運動に変換して工具駆動機構を駆動する運動変換部材とを有する。モータは、回転子が固定子の外側に配置されたアウタロータ型モータとして構成され、そして出力軸とクランク軸が同軸に配置されて互いに連結されている。
本発明によれば、モータにつき、回転子が固定子の外側に配置されたアウタロータ型モータとしたことにより、回転部分の外径が大きく、大きなロータ慣性モーメントを持たせることが可能となり、外形寸法が同じインナロータ型モータに比べて、大きなトルクを発生することができる。このため、モータの出力軸とクランク軸とを同軸上に配置して連結することで、インナロータ型モータの場合に必要な減速機構を省略することが可能となり、機体を軽量化し、操作性を向上することができる。また、モータの出力を一定とした場合、大きなトルクを発生し得ることで回転数を低くできるため、モータ振動による打撃工具の振動を低減することができる。また、本発明によれば、モータの出力軸とクランク軸とを別体に形成したことにより、故障時にモータ側とクランク機構とに分離可能であり、修理交換性を向上できる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、出力軸とクランク軸は、それぞれが軸方向の複数箇所を軸受により支持されている。
この形態によれば、出力軸及びクランク軸につき、複数箇所を支持することにより、高出力に対応しつつ安定して回転させることができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、出力軸を支持する複数の軸受は、単一の軸受支持部材によって支持されている。
この形態によれば、複数の軸受を単一の軸受支持部材で支持する構成としたことにより、別々の軸受支持部材で支持する構成の場合に比べ、出力軸の芯出し精度を向上できるとともに、部材点数を削減し、構造の簡素化、組付け性の向上を図ることができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、出力軸とクランク軸が介在部材を介して連結され、これにより出力軸から介在部材、クランク軸の順序でトルクが伝達される。
この形態によれば、介在部材をトルク伝達部材として機能させることができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、出力軸とクランク軸のうちの一方の軸が他方の軸の内側に挿入されており、介在部材は、一方の軸の外側と他方の軸の内側との間に配置されている。
この形態によれば、介在部材につき、トルク伝達部材として機能させるのみならず、出力軸とクランク軸相互間の芯ずれを許容する芯ずれ吸収部材として機能させることが可能である。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、介在部材を軸方向に付勢する付勢部材を有する。そして一方の軸の外側には、軸方向に沿う第1凹部が形成され、他方の軸の内側には、軸方向に沿う第2凹部が形成されており、介在部材は、第1凹部と第2凹部に係合することでトルクの伝達が可能とされる。なお、この形態における「付勢部材」は、典型的には圧縮コイルばねがこれに該当する。
この形態によれば、出力軸とクランク軸とを組付けるべく、一方の軸を他方の軸の内側に挿入したときに、介在部材が第1凹部ないし第2凹部のいずれか一方の凹部と係合しなかった場合でも、挿入した状態で出力軸とクランク軸とを相対回転すれば、付勢部材の付勢力で介在部材がいずれか一方の凹部に係合する。このため、両軸の組付けを容易に行うことができる。
本発明によれば、軽量化を図る上で有効な打撃工具が提供されることとなった。
第1の実施形態に係る電動ハンマの全体構成を示す断面図である。 モータ軸とクランク軸の連結構造を拡大して示す断面図である。 図1のA−A線断面図である。 第2の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 ハンマドリルの駆動機構部の構成を拡大して示す断面図である。 図4のB−B線断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、打撃工具の一例として電動ハンマを用いて説明する。図1に示すように、電動ハンマ100は、概括的に見て、電動ハンマ100の外郭を形成する工具本体としての本体部101を主体として構成される。本体部101の先端領域には、ハンマビット119が筒状のツールホルダ159を介して着脱自在に取付けられる。ハンマビット119は、ツールホルダ159に対し長軸方向には相対移動可能とされ、周方向には一体回転するように装着される。本体部101の先端領域の反対側端部には、作業者が握るハンドグリップ107が連接されている。ハンドグリップ107は、ハンマビット119の長軸方向と交差する図1の上下方向に延在するとともに、本体部101に対して延在方向の各端部が連接された側面視で略D型のメインハンドルとして備えられている。
ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。なお、本実施の形態では、便宜上、本体部101の長軸方向におけるハンマビット119側を、「前側」ないし「前方側」として規定し、ハンドグリップ107側を、「後側」ないし「後方側」として規定する。また、図1中の紙面上方を、「上側」ないし「上方側」と規定し、紙面下方を、「下側」ないし「下方側」と規定する。
本体部101は、電動モータ110、運動変換機構120及び打撃要素140を収容したアウタハウジング103を主体として構成される。電動モータ110は、本発明における「モータ」に対応する。電動モータ110の回転出力は、運動変換機構120によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素140に伝達され、当該打撃要素140を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。電動モータ110は、ハンドグリップ107に配置されたトリガ107aの引き操作によって通電駆動される。
図2に示すように、電動モータ110は、内側に固定子111が配置され、外側にモータ軸113と一体回転する回転子112が配置されたアウタロータ型モータとして構成され、回転子112(モータ軸113)の長軸方向がハンマビット119の長軸方向(従って、本体部101の長軸方向)と直交状に交差するよう配置されている。固定子111は、回転子112を駆動するための駆動コイル111aを保持するためのコイル保持部材111bと、当該コイル保持部材111bを支持するための筒状取付部材111cとを主体として構成されている。筒状取付部材111cは、アウタハウジング103内に配置固定されたインナハウジング104によって固定状に支持されている。インナハウジング104は、上下方向において2つに分割された上ハウジング部104aと下ハウジング部104bからなる分割ハウジングとして備えられる。下ハウジング部104bは、上下方向に延在する略円筒状に形成されており、この下ハウジング部104bの筒状部外側に固定子111の筒状取付部材111cが嵌合されて固定されている。
回転子112は、モータ軸113に一体回転可能に支持された略カップ状部材として形成されるとともに、内周面(側壁内面)には固定子111の外周と対向して磁石115が取付けられ、カップ状底部の中央にはモータ軸113の軸方向の一端部(下端部)が圧入されて一体化されている。モータ軸113は、本発明における「出力軸」に対応する。回転子112が固定されたモータ軸113は、インナハウジング104の下ハウジング部104bの内部空間を遊嵌状に貫通して上方へと延在されており、内部空間内において上側が軸受(ボールベアリング)116によって支持され、下側が軸受(ニードルベアリング)117によって支持されて回転自在とされている。すなわち、モータ軸113は、軸方向の複数箇所を軸受116,117によって支持されている。軸受116,117が本発明における「複数の軸受」に対応し、軸受116,117を支持する下ハウジング部104bが本発明における「単一の軸受支持部材」に対応する。
図2に示すように、運動変換機構120は、クランク軸125、当該クランク軸125の回転中心からずれた位置に設けられた偏心軸127、ピストン131、当該ピストン131と偏心軸127とを連接する連接ロッド129等からなるクランク機構によって構成される。クランク軸125は、電動モータ110のモータ軸113とは別体に形成されるとともに、モータ軸113と同軸上に配置されて一体回転するように連結されている。クランク軸125は、モータ軸113の上方に配置され、軸方向の上下2箇所をそれぞれ軸受(ボールベアリング)126によって回転自在に支持されている。なお、クランク軸125の軸受126は、インナハウジング104の上ハウジング104aによって支持されている。クランク軸125の回転運動は、偏心軸127と連接ロッド129を介して直線運動に変換され、ピストン131に伝達される。ピストン131は、打撃要素140を駆動する駆動子として備えられ、シリンダ141内をハンマビット119の長軸方向と同方向に直線状に摺動される。偏心軸127及び連接ロッド129が本発明における「運動変換部材」に対応する。
次にクランク軸125とモータ軸113との連結構造につき、説明する。図2に示すように、クランク軸125には、中心を貫通する断面円形の貫通孔125aを有し、この貫通孔125aに対して下方からモータ軸113の上端部が遊嵌状に嵌入(挿入)されている。貫通孔125aの内面には、2個の凹溝125bがクランク軸125の上端面から下方に向かって所定長さで軸方向に延在状に形成されている。図3に示すように、凹溝125bは、クランク軸125の中心軸を挟んで対称な位置に設けられた断面略半円弧状の溝であり、各凹溝125bにはそれぞれ略円柱状の係合部材133が径方向の概ね半分が貫通孔125a側に突出するように嵌め込まれている。凹溝125bに嵌め込まれた係合部材133は、クランク軸125の軸方向には移動が許容されるが、周方向には相対移動が規制される。なお、凹溝125bは、係合部材133が凹溝125bから貫通孔125a側に脱落することを防止するために、少なくとも半円よりも大きい弧を有するよう設定されている。この凹溝125bが、本発明における「第1凹部」に対応する。
また、係合部材133は、貫通孔125aの上方側に配置された圧縮コイルばね135によって常時に下向きに付勢されている。従って、クランク軸125にモータ軸113が嵌入される組付け前の状態では、凹溝125bの下方側の端部に当接されている。なお、圧縮コイルばね135の上端は、止め輪137を介してクランク軸125により支持されている。圧縮コイルばね135は、本発明における「付勢部材」に対応する。
一方、モータ軸113の上側軸部外面には、図2及び図3に示すように、クランク軸125の凹溝125bに対応してモータ軸113の中心軸について点対称の2個の係合凹部113aが形成されている。係合凹部113aは、断面略半円弧状であり、係合部材133が軸方向の上方から挿入されて係合され、モータ軸113に対する周方向の相対移動が規制される。これにより、モータ軸113とクランク軸125が係合部材133を介して連結されることになり、モータ軸113、係合部材133、クランク軸125の順でトルクが伝達される。係合部材133は、本発明における「介在部材」に対応し、係合凹部113aは、本発明における「第2凹部」に対応する。
なお、インナハウジング104の上ハウジング部104aは、図1に示すように、シリンダ141及びツールホルダ159を収容する前後方向に延在する前方部分と、クランク軸125を収容する上下方向に延在する略円筒状の後方部分とを有する。そして、図2に示すように、上ハウジング部104aの後方部分の下方側に下ハウジング部104bが対向状に配置されるとともに、ねじ等の止着手段(図示を省略する)によって止着接合される。電動モータ110は、固定子111、回転子112、モータ軸113等の構成部材が予め下ハウジング部104bに対して組付けられたモータアッセンブリとして準備されることが好ましい。準備されたモータアッセンブリは、上記したようにモータ軸113の上端部をクランク軸125の貫通孔125a内に挿入する一方、下ハウジング部104bを上ハウジング部104aの後方部分に接合することで組付けられる。
上記の組付け時において、モータ軸113の上側軸部をクランク軸125の貫通孔125a内に下方から嵌入したとき、凹溝125bと係合凹部113aの位置が周方向についてずれていた場合には、係合部材133がモータ軸113の上端面で押されて圧縮コイルばね135の弾発力に抗して凹溝125b内を上方へ移動し、当該移動した位置に弾発状態に保持される。従って、かかる状態でクランク軸125に対してモータ軸113を周方向に相対回転すると、圧縮コイルばね135の弾発力で下向きに付勢されている係合部材133は、凹溝125bと係合凹部113aの周方向位置が一致すると同時に係合凹部113aに挿入されて係合される。このため、クランク軸125に対するモータ軸113に組付けを容易に行うことができる。
図1に示すように、打撃要素140は、シリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ159の内の前方筒部内に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の動作エネルギ(打撃力)をハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。ストライカ143は、ピストン131の摺動動作に伴うシリンダ141の空気室141aの空気バネを介して駆動され、ツールホルダ159内に配置されたインパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。打撃要素140は、本発明における「工具駆動機構」に対応する。
上記のように構成された電動ハンマ100は、トリガ107aの引き操作により電動モータ110が通電駆動されると、クランク機構によって構成される運動変換機構120から打撃要素140を介してハンマビット119に長軸方向への打撃力が加えられる。これにより、ハンマビット119が長軸方向のハンマ動作を行い、被加工材(コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
さて、本実施の形態によれば、電動モータ110につき、回転子112が固定子111の外側に配置されたアウタロータ型モータによって構成している。アウタロータ型モータを採用したことにより、回転子112の外径が大きくでき、大きなロータ慣性モーメントを持たせることが可能となる。このため、インナロータ型モータに比べて、大きなトルクを発生することができる。電動モータがインナロータ型モータの場合であれば、所定の打撃力を発生させるに必要なトルクを確保するには、モータ軸と中間軸との間に減速機構を設けなければならず、重量の増大、あるいは機体が大型化する可能性がある。しかるに、本実施の形態によれば、電動モータ110につきアウタロータ型モータで構成したことにより、減速機構が不要となるため、機体の軽量化、小型化が可能となり、これにより加工作業を行うときの電動ハンマ100の操作性を向上できる。また、電動モータ110の出力を一定とした場合、回転数を低くできるため、モータ振動による電動ハンマ100の振動を低減できるとともに、共振対策が不要となり、軸受116,117の耐久性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、モータ軸113とクランク軸125との連結構造において、クランク軸125の貫通孔125a内に係合部材133をモータ軸113側に向かって圧縮コイルばね135により軸方向に弾発状に付勢して配置した構成としている。このため、モータ軸113をクランク軸125に組付けるべく、モータ軸113を貫通孔125a内に嵌入すれば、当該嵌入時にモータ軸113の係合凹部113aに係合部材133が係合しなくても、嵌入後にモータ軸113とクランク軸125が相対回転したときに圧縮コイルばね135の弾発力で係合部材133を自動的に係合凹部113aに係合することができる。このため、モータ軸113とクランク軸125との組付けを容易に行うことができる。また、モータ軸113とクランク軸125とを別体に形成しているため、故障時にあっては、電動モータ110側とクランク機構側とに分離可能であり、修理交換性を向上できる。
また、本実施の形態によれば、クランク軸125の周方向に関して固定された係合部材133を、モータ軸113の係合凹部113aに係合させることでモータ軸113とクランク軸125とを連結する構成である。このため、係合部材133と係合凹部113aとの間に径方向ないし周方向に所定の隙間を設定することで、モータ軸113とクランク軸125間に多少の芯ずれが存在しても、当該芯ずれを許容することが可能となる。すなわち、係合部材133は、トルク伝達部材としての機能のみならず、モータ軸113とクランク軸125相互間の芯ずれを許容する芯ずれ吸収部材としても機能する。
また、本実施の形態によれば、モータ軸113は、軸方向の複数箇所を軸受116,117により支持され、またクランク軸125は、軸方向の複数箇所を軸受126により支持された構成であるため、モータ軸113及びクランク軸125につき高出力に対応しつつ安定して回転させることができる。また、モータ軸113を支持するための上下の軸受116,117は、単一の部材、すなわちインナハウジング104の下ハウジング部104bによって支持されている。このため、上下の軸受116,117を別々の軸受支持部材で支持する場合に比べ、部材点数を削減し、構造の簡素化、組付け性の向上を図ることができる。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図4〜図6を参照しつつ説明する。この実施形態は、打撃工具として電動ハンマからハンマドリルに変更した例である。図4にハンマドリル200の全体構成が示される。ハンマドリル200は、ハンマビット119に長軸方向の打撃動作に加え、長軸方向周りの回転動作が付加されるように構成されている。すなわち、運動変換機構120及び打撃要素140とは別に、電動モータ110の回転出力をハンマビット119に伝達するための動力伝達機構150を更に備えている点において電動ハンマ100と相違し、それ以外については、第1の実施形態で説明した電動ハンマ100の場合と同様に構成される。従って、この実施の形態については、主として第1の実施形態と相違する動力伝達機構150について説明し、それ以外の構成については、第1の実施形態で用いた符号と同一符号を付してその説明を省略又は簡略する。
この実施形態に係る動力伝達機構150は、図5に示すように、モータ軸113(従って、クランク軸125)に平行に配置された、第1中間軸151及び第2中間軸152を有する。第1中間軸151には、第1中間ギア154及び第1中間ギア154より小径の第2中間ギア155が固定状に取付けられ、第2中間軸152には、第2中間ギア155と常時に噛み合い係合する第3中間ギア156が固定状に取付けられている。第1中間ギア154は、電動モータ110によって駆動される駆動ギア153と常時に噛み合い係合する。従って、電動モータ110のトルクは、駆動ギア153から第1〜第3中間ギア154,155,156を経て所定の減速比で減速されて第2中間軸152に伝達される。
第2中間軸152へと伝達されたトルクは、当該第2中間軸152に一体に形成された小べベルギア157から当該小べベルギア157に噛み合い係合する大べベルギア158、そして当該大べベルギア158と結合された最終出力軸としてのツールホルダ159を介してハンマビット119へと伝達されるように構成されている。
なお、この実施の形態では、インナハウジング104のうち、電動モータ110を支持する下ハウジング部104bは、図4に示すように、電動モータ110を支持するモータ支持領域のほか、第1中間軸151及び第2中間軸152を軸受151a,152aを介して回転自在に支持する中間軸支持領域を備えており、上ハウジング部104aの下部側に接合される。
上記構成のハンマドリル200において、電動モータ110は、回転子112が固定子111の外側に配置されたアウタロータ型モータとして構成されるとともに、モータ軸113が運動変換機構120のクランク軸125と同軸上に配置されて係合部材133を介して連結されている(図5及び図6参照)。連結構造の詳細については前述した第1の実施形態と同様である。そして、この実施の形態では、モータ軸113に駆動ギア153を設け、モータ軸113のトルクをハンマビット119へと伝達する構成としている。
従って、この実施の形態によれば、ハンマドリル200において、機体の軽量化、小型化が可能となり、これにより加工作業を行うときの電動ハンマ100の操作性を向上できる等、電動ハンマ100の場合と同様の作用効果を奏することができる。
なお、この実施形態では、駆動ギア153をモータ軸113に取付けるとして説明したが、クランク軸125に設ける構成に変更してもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、係合部材133は、円柱状部材としたが、スチールボールに変えてもよい。また、第1及び第2の実施形態では、モータ軸113の外側とクランク軸125の内側との間に介在部材として係合部材を配置して両軸113,125を連結したが、介在部材については、例えば両軸113,125をカップリングを用いて連結する構成に変更してもよい。
また、モータ軸113とクランク軸125との連結構造につき、モータ軸113とクランク軸125間に圧縮コイルばね135により軸方向に弾発状に付勢された係合部材133を介在して連結する構成としたが、かかる構成に変え、キーを介在部材として連結する構成に変更してもよい。あるいは介在部材を用いずに、一方の軸にスプライン穴を、他方の軸にスプライン軸を設定し、スプライン嵌合により連結する構成に変更してもよいし、圧入による連結構造ないし二面幅を利用した連結構造に変更することも可能である。
100 電動ハンマ(打撃工具)
101 本体部
103 アウタハウジング
104 インナハウジング
104a 上ハウジング部
104b 下ハウジング部(単一の軸受支持部材)
107 ハンドグリップ
107a トリガ
110 電動モータ(モータ)
111 固定子
111a 駆動コイル
111b コイル保持部材
111c 筒状取付部材
112 回転子
113 モータ軸(出力軸)
113a 係合凹部(第2凹部)
115 磁石
116 軸受(複数の軸受)
117 軸受(複数の軸受)
119 ハンマビット(工具ビット)
120 運動変換機構(クランク機構)
125 クランク軸
125a 貫通孔(孔)
125b 凹溝(第1凹部)
126 軸受
127 偏心軸(運動変換部材)
129 連接ロッド(運動変換部材)
131 ピストン
133 係合部材(介在部材)
135 圧縮コイルばね(付勢部材)
137 止め輪
140 打撃要素(工具駆動機構)
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ
145 インパクトボルト
150 動力伝達機構
151 第1中間軸
151a 軸受
152 第2中間軸
152a 軸受
153 駆動ギア
154 第1中間ギア
155 第2中間ギア
156 第3中間ギア
157 小べベルギア
158 大べベルギア
159 ツールホルダ

Claims (6)

  1. 工具ビットの長軸方向の打撃動作により被加工材に所定の加工作業を行う打撃工具であって、
    回転子、固定子及び回転子と一体回転する出力軸を備えたモータと、
    前記モータの回転運動を直線運動に変換するクランク機構と、
    前記クランク機構によって駆動され、前記工具ビットを直線状に駆動する工具駆動機構と、を有し、
    前記クランク機構は、前記モータの出力軸とは別体に形成されたクランク軸と、前記クランク軸の回転運動を直線運動に変換して前記工具駆動機構を駆動する運動変換部材とを有し、
    前記モータは、前記回転子が前記固定子の外側に配置されたアウタロータ型モータとして構成され、
    前記出力軸と前記クランク軸が同軸に配置されて互いに連結されていることを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記出力軸と前記クランク軸は、それぞれが軸方向の複数箇所を軸受により支持されていることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項2に記載の打撃工具であって、
    前記出力軸を支持する複数の軸受は、単一の軸受支持部材によって支持されていることを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の打撃工具であって、
    前記出力軸と前記クランク軸が介在部材を介して連結され、これにより前記出力軸から前記介在部材、前記クランク軸の順序でトルクが伝達されることを特徴とする打撃工具。
  5. 請求項4に記載の打撃工具であって、
    前記出力軸と前記クランク軸のうちの一方の軸が他方の軸の内側に挿入されており、前記介在部材は、前記一方の軸の外側と前記他方の軸の内側との間に配置されていることを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項5に記載の打撃工具であって、
    前記介在部材を軸方向に付勢する付勢部材を有し、
    前記一方の軸の外側には、軸方向に沿う第1凹部が形成され、
    前記他方の軸の内側には、軸方向に沿う第2凹部が形成されており、
    前記介在部材は、前記第1凹部と前記第2凹部に係合することで前記トルクの伝達が可能とされることを特徴とする打撃工具。
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