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JP2013157277A - 発光装置、画像形成装置及び撮像装置 - Google Patents

発光装置、画像形成装置及び撮像装置 Download PDF

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JP2013157277A JP2012018815A JP2012018815A JP2013157277A JP 2013157277 A JP2013157277 A JP 2013157277A JP 2012018815 A JP2012018815 A JP 2012018815A JP 2012018815 A JP2012018815 A JP 2012018815A JP 2013157277 A JP2013157277 A JP 2013157277A
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light emitting
organic
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Abstract

【課題】 最も強い光干渉効果を用いた有機EL素子において、良好に発光する有機EL素子を提供する。
【解決手段】 各有機EL素子の発光層13R,13G,13Bと第1電極11との間の第1光学距離Lが、各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長λ、波長λにおける第1電極11の反射面の位相シフトΦに対して
>0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π)
を満たし、正孔輸送層12aは第1電極11と基板10とに跨って、塗布法で形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を用いてなる発光装置、画像形成装置及び撮像装置に関する。
近年、有機EL素子を用いて構成された表示装置の低消費電力化の要求が高まり、有機EL素子の発光効率の改善が期待されている。発光効率を改善させるために、光干渉効果を利用する方法が知られている(特許文献1)。
具体的には、有機EL素子の反射性の電極と発光位置との間の光学距離Lが、強めたい波長λ、反射性の電極で反射される際の位相シフトの和Φ、0以上の整数mを用いて下記の式1に設定される。また、m=0の場合には、光干渉効果が最も大きくなることが知られている。
L=(2m−(Φ/π))×(λ/4) ・・・式1
一方、有機EL素子の有機化合物層を形成する方法としては、真空蒸着法や塗布法が知られている。
国際公開第01/039554号
S.Nowy et.al.,Journal of Applied Physics 104,123109(2008).
しかし、式1でm=0のときの光学距離に設定された有機EL素子では、従来のような低圧の真空蒸着法を用いると以下のような問題が生じる。すなわち、従来の真空蒸着法は、蒸発された有機化合物からなる分子の平均自由行程が長く、直進性が高いという性質を有するため、電極の側面まで有機化合物が付着しない。この様子を図5に示す。従来の真空蒸着法では、図5で示すように、電極21、基板10上に有機化合物層22a,22bが形成される。一方、電極21の側面は、電極21の端部の上に付着した有機化合物層22aの影になり、有機化合物が付着しにくくなる。さらに、m=0の条件を満たす有機EL素子では、この有機化合物層の膜厚が薄いためにこの問題が顕著に表れる。そして、有機化合物によって電極21の側面が覆われないまま他方の電極が形成されると、この部分でショートしてしまい、有機EL素子が発光しないという問題がある。
この問題に対して電極21の端部を絶縁層で覆う方法が挙げられるが、この方法では、プロセス数を増やし、また絶縁層のパターニングの際にでるゴミが除去されずに電極21上に残る恐れがある。そして、上述したのと同様に、このゴミの側面や下部には有機化合物が付着せずに、電極21と他方の電極との間のショートの原因なってしまう。
本発明では、上記課題に対して、式1でm=0のときの光学距離に設定され、良好に発光する有機EL素子を提供することを目的とする。
本発明は、基板上に、第1電極と、第2電極と、発光層と、前記第1電極と前記発光層との間に電荷輸送層と、を有する複数の有機EL素子を備え、前記第1電極が有機EL素子ごとに形成され、前記第2電極から光が出射される発光装置であって、各有機EL素子の前記発光層の発光位置と前記第1電極の反射面との間の第1光学距離Lは下記式Aを満たし、前記電荷輸送層は前記第1電極と前記基板とに跨って、塗布法で形成されたことを特徴とする発光装置。
>0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式A
ここで、λは各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長、Φは波長λにおける前記第1電極の反射面の位相シフトを表す。
また、本発明は、基板上に、第1電極と、第2電極と、発光層と、前記第1電極と前記発光層との間に電荷輸送層と、を有する複数の有機EL素子を備え、前記第1電極が有機EL素子ごとに形成され、前記第2電極から光が出射される発光装置の製造方法であって、基板の上に第1電極を形成する工程と、前記基板と前記第1電極とに跨って、電荷輸送層を塗布法で形成する工程と、前記電荷輸送層の上に発光層を形成する工程と、前記発光層の上に第2電極を形成する工程と、を有し、各有機EL素子の前記発光層の発光位置と前記第1電極の反射面との間の第1光学距離Lは下記式Cを満たすことを特徴とする発光装置の製造方法。
>0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式C
ここで、λは各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長、Φは波長λにおける前記第1電極の反射面の位相シフトを表す。
本発明によれば、式1でm=0のときの光学距離に設定され、良好に発光する有機EL素子を提供することができる。
本発明の発光装置の一例を示す断面模式図 本発明の発光装置の第1電極近傍の拡大模式図 塗布法と蒸着法それぞれで形成された膜の屈折率を示す図 本発明の発光装置の製造方法の一例を示す断面模式図 従来の発光装置の基板上の電極近傍の拡大模式図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されない。なお、本明細書で特に図示または記載されない部分に関しては、当該技術分野の周知または公知技術を適用する。
[発光装置]
図1(a)は、本発明に係る発光装置を示す斜視模式図である。本発明の発光装置は、有機EL素子を備える画素100を複数有している。そして、複数の画素100はマトリックス状に配置され、表示領域101を形成している。なお、画素とは、1つの発光素子の発光領域に対応した領域を意味している。本発明の発光装置では、発光素子は、有機EL素子であり、画素100のそれぞれに1つの色の有機EL素子が配置された発光装置である。有機EL素子の発光色としては、赤色、緑色、青色が挙げられ、そのほかに白色、黄色、シアンなどでもよい。また、本発明の発光装置には、発光色の異なる複数の画素(例えば赤色を発する画素、緑色を発する画素、及び青色を発する画素)からなる画素ユニットが複数配列されている。ここで、画素ユニットとは、各画素の混色によって所望の色の発光を可能とする最小の単位を示す。また、本発明の発光装置は、例えばプリントヘッド用に同一色の複数の画素が一次元方向に配列された構成であってもよい。
図1(b)は、図1(a)のA−A’線における部分断面模式図である。1つの画素100には、基板10上に、第1電極(陽極)11と、正孔輸送層12a、12bと、発光層13R,13G,13Bと、電子輸送層14と、第2電極(陰極)15と、を備える有機EL素子を有している。本発明の有機EL素子は第1電極11に発光層から放射されて第1電極11に向かう光を反射する反射面を有し、第2電極15から光を出射する構成である。また、発光層13Rは赤色を発する発光層、発光層13Gは緑色を発する発光層、発光層13Bは青色を発する発光層である。発光層13R,13G,13Bはそれぞれ、赤色、緑色、青色を発する画素(有機EL素子)に対応してパターン形成されている。また、第1電極11は、隣の画素(有機EL素子)の第1電極11と分離され、画素(有機EL素子)ごとに形成されている。そして、電子輸送層14と第2電極15は、隣の画素と共通で形成されていてもよいし、画素ごとにパターン形成されていてもよい。また、有機EL素子は、水分や酸素の侵入を防ぐために封止ガラス(不図示)によって封止されている。
また、本発明の有機EL素子は、光干渉効果を利用するために発光層13R,13G,13Bの発光位置と第1電極11の反射面との間の第1光学距離Lが下記の式2を満たすように設定されている。
=−(Φ/π)×(λ/4) ・・・式2
ここで、λは各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長、Φは波長λにおける第1電極11の位相シフトを表す。
なお、反射面での位相シフト(φ)は、反射面を構成する2つの材料のうち、光の入射元の材料と光の入射先の材料のそれぞれの光学定数を(n,k)、(n,k)とすると、下記の式3で表すことができる。なお、これらの光学定数は、例えば分光エリプソメーター等を用いて測定することができる。つまり、位相シフトΦは負の値をとる。
φ=tan−1(2n/(n −n −k )) ・・・式3
式2を満たすようにするためには、正孔輸送層12aの膜厚を調整したり、一部の有機EL素子に正孔輸送層12bを形成したりする等の方法が挙げられる。
なお、有機化合物層の成膜時に生じる誤差や、発光層内の発光分布の影響によって式2を満たさない場合があるが、第1光学距離Lが式2を満たす値から±λ/8ずれた値の範囲の中であれば波長λが強められる。
つまり、本発明の有機EL素子は、下記式4を満たすように設定されればよい。ただし、L>0である。
(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式4
さらには、第1光学距離Lが式3を満たす値から±λ/16ずれた値の範囲内にあれば好ましい。つまり、本発明の有機EL素子は、下記式5を満たすことがより好ましい。ただし、L>0である。
(λ/16)×(−1−4Φ/π)≦L≦(λ/16)×(1−4Φ/π) ・・・式5
なお、金属層を有する第1電極11の位相シフトはおよそ−πであるので、式4,5から
λ/8<L<3λ/8 ・・・式4’
3λ/16≦L≦5λ/16 ・・・式5’
を満たすようにしてもよい。
さらに、発光層13R,13G,13Bの発光位置と第2電極15の反射面との間の第2光学距離Lが下記の式6を満たすように設定されていることが光干渉効果を強める上で好ましい。
=−(Φ/π)×(λ/4) ・・・式6
ここで、Φは波長λにおける第2電極15の位相シフトを表す。
また、上述したように、有機化合物層の成膜時に生じる誤差や、発光層内の発光分布の影響によって式6を満たさない場合があるが、第2光学距離Lが式6を満たす値から±λ/8ずれた値の範囲の中であれば波長λが強められる。さらに、第2光学距離Lが式6を満たす値から±λ/16ずれた値の範囲内にあることがより好ましい。つまり、本発明の有機EL素子は、下記の式7または式8を満たすようにすればよい。ただし、L>0である。
(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式7
(λ/16)×(−1−4Φ/π)≦L≦(λ/16)×(1−4Φ/π) ・・・式8
なお、金属層を有する第2電極15の位相シフトはおよそ−πであるので、式7,8から
λ/8<L<3λ/8 ・・・式7’
3λ/16≦L≦5λ/16 ・・・式8’
を満たすようにしてもよい。
図1(b)の正孔輸送層12aが本発明の電荷輸送層に対応しており、正孔輸送層12bは、複数の第1電極11と基板10とに跨って形成されている。本発明の基板10とは、第1電極11よりに先に形成された構造物を指し、例えば、ガラス基板上に薄膜トランジスタを絶縁層で覆ったものも含まれる。そして、正孔輸送層12aは、第1電極11とこの基板10とに跨って接して形成されている。つまり、本発明では、第1電極11の端部を覆うように配置された絶縁層を有さない構成であり、正孔輸送層12aが第1電極11の端部を覆うように配置された絶縁層上に形成された構成ではない。ただし、2つの第1電極11の間に電極の端部を覆わずに形成されたリブのような構造物が配置された構成は本発明に含まれる。
また、本発明の正孔輸送層12aは、スリットコート法、スピンコート法などの塗布法で形成された構成である。第1電極11上のスリットコート法で形成された正孔輸送層12aの拡大模式図を図2(a)に示す。このように、塗布法で形成された正孔輸送層12aは、第1電極11の側面まで覆っており、第1電極11の上面から基板10にわたって滑らかに形成されている。これは、正孔輸送層12aの材料を含有する溶液の表面張力の影響で、第1電極11と基板10との段差部分で途切れずに、第1電極11の側面まで正孔輸送層12aの材料を含有する溶液で覆うことができるためである。この溶液を乾燥させて溶媒部分を取り除くことで、第1電極11の側面まで覆われた正孔輸送層12aが形成される。この結果、第1電極11と第2電極15とがショートして有機EL素子が発光できなくなることを防ぐことができる。
図2(b)は、別の塗布法の例であるスピンコート法で形成された正孔輸送層12aと第1電極11の拡大模式図である。スピンコート法でも第1電極11の側面まで正孔輸送層12aで覆うことができる。しかし、図2(b)で示すように、スピンコート法では、第1電極11の端部でのメニスカス形状が、回転中心(基板10の中心)側とその反対側とで差が生じてしまい、第1電極11上の正孔輸送層12aの膜厚ばらつきが大きくなる。
一方、スリットコート法は基板を回転させる必要がなく、図2(a)で示されるように、第1電極11上の正孔輸送層12aの膜厚ばらつきは小さい。
本発明では、光干渉効果を利用した有機EL素子、特に式2,4乃至8’を満たすような、最も光干渉効果が大きく、膜厚の薄い有機EL素子を用いるため、膜厚ばらつきが大きくなると発光特性に大きく影響を及ぼす。このため、正孔輸送層12aを形成する方法としてはスリットコート法を用いることがより好ましい。
また、本発明のように塗布法で形成された正孔輸送層12aは、同一材料を真空蒸着法で形成された膜よりも屈折率が低い膜となる。これは、溶媒が揮発するため、正孔輸送層12a内の膜密度(分子密度)が小さくなるためだと考える。
以下、正孔輸送材料として使用できる下記の化合物1を例として、成膜方法による屈折率の違いを説明する。図3は、シリコン基板上に塗布法(スリットコート法)で形成された膜と同じ基板上に蒸着法で形成された膜それぞれの屈折率を表すものである。図中のAが塗布膜、Bが蒸着膜を表している。
スリットコート法の条件は、化合物1が含量0.5wt%で含まれたトルエン溶液を使用し、スリットの間隔が50μm、スリットのヘッドと基板との間隔が50μm、ヘッドの移動速度が60mm/sであった。さらに、塗布後、基板を真空オーブンにて80℃10分間加熱し、塗布膜をアニールし、膜厚18nmの薄膜とした。一方、蒸着法の条件は、圧力1.0×10−4Pa、成膜速度1.00Å/sであり、膜厚18nmの化合物1の薄膜を形成した。得られた塗布膜(A)と蒸着膜(B)の屈折率をエリプソメトリーで測定して比較した。
図3から分かるように、可視領域400nm以上750nm以下にわたって、塗布膜(A)の方が蒸着膜(B)よりも屈折率が小さいことが分かる。
このように屈折率の小さい正孔輸送層12aを用いると、第1電極11表面に生じる表面プラズモン(SP)による損失を抑えることができ、発光効率が向上する。SP損失とは、発光分子の励起エネルギーにより金属のSPが励起される結果、その励起エネルギーがジュール熱に転化される現象である。このSP損失は発光位置と電極との距離が近いと大きくなるため、本発明のような式2,4乃至8’を満たすような有機EL素子では、特に表れてしまう。
一般に膜厚が光学的に無限に厚い金属と有機化合物層との界面で発生するSPの波数は、下記の式9の関係を有する。
ここで、εは金属(陽極)の複素誘電率、εorg≒(norgは有機化合物層の複素誘電率、kは空気中のSPの波数である。ここでは、簡単のため有機化合物層の消衰係数は0としている。ちなみに、複素屈折率は物質の表面で光が反射する際の偏光状態の変化を観測して、その物質の光学定数を決定する方法である周知のエリプソメトリーを用いた市販の分光エリプメーターにて計測できる。式9より、金属からなる陽極上の正孔輸送層の屈折率依存性が小さくなればSPの波数は小さくなることが分かる。SPの波数が小さいとSP損失が小さくなる。
この正孔輸送層の屈折率と発光効率の関係について、支持基板/Al(100nm)/正孔輸送層/電子ブロック層(10nm)/発光層(20nm)/正孔ブロック層(10nm)/電子輸送層(10nm)/電子注入層(10nm)/Ag(24nm)の素子を用いたシミュレーションで考察してみる。この素子において、正孔輸送層の屈折率が2.00、1.85、1.60、1.40、1.20の場合について発光効率を計算する。なお、括弧内は各層の厚さである。正孔輸送層の膜厚は、式2を満たす膜厚である。また、発光層からの発光の最大ピーク波長はほぼ有機EL素子から出射される光のスペクトルの最大ピーク波長とほぼ等しく460nmとする。シミュレーションは非特許文献1と同様の手法を用いる。
正孔輸送層の屈折率を変化させると、色度CIEy=0.06において、屈折率が2.00、1.85、1.60、1.40、1.20に対して、発光効率が3.0cd/A、4.2cd/A、6.1cd/A、7.0cd/A、7.8cd/Aとなる。すなわり、正孔輸送層の屈折率が小さくなると発光効率大きくなる傾向があることが分かる。
[発光装置の製造方法]
次に、本実施形態の発光装置の製造方法について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の発光装置の各製造工程を示す断面模式図である。
まず、図4(a)に示すように、基板10の上に複数の第1電極11が形成される。この第1電極11は各画素(各有機EL素子)に対応する位置に形成される。第1電極11は公知の方法で形成される。
第1電極11は、例えば、AgやAl等の高い反射率を持つ導電性の金属材料、あるいはその合金で形成され、単層、あるいは2層以上で構成される。特に、正孔注入性の観点からAlやAgを含む金属層とMo金属層との積層構成が好ましい。第1電極11の膜厚は、30nm以上300nm以下である。第1電極11が金属層のみからなる場合、第1電極11の反射面は、第1電極11と後に形成される正孔輸送層12aとの界面である。また、第1電極11は、上記材料からなる金属層と酸化インジウム錫(ITO)などの透明導電性材料からなる透明導電層との積層構成を採ってもよい。この場合、第1電極11の反射面は金属層と透明導電層との界面である。
基板10は、ガラス板やプラスティック板、またはそれらの上に薄膜トランジスタが形成されたもの、シリコン基板上にトランジスタが形成されたものなどが挙げられ、第1電極11よりも先に形成されたものを総称したものである。基板10はフレキシブル性を有していてもよい。
次に、図4(b)で示すように、正孔輸送層12aが、塗布法によって形成される。塗布法は、公知の方法であればどんなものでもよいが上述したように、膜厚ばらつきが小さくなるように、スリットコート法を選択されることが望ましい。以下では、具体的に、スリットコート法で正孔輸送層12aを形成する例を挙げて説明するが、スピンコート法など他の塗布法で形成してもよい。
まず、正孔輸送層12aは公知の材料を使用することができる。この正孔輸送層12aの材料(固形成分)をトルエンなどの溶媒に混ぜ、塗布溶液を作成する。このとき、溶液に対する固形成分の割合は、1.0wt%以下が好ましく、0.50wt%がより好ましい。第1電極11の側面まで覆うためには、塗布溶液は好ましくは0.5cP乃至1.0cPの粘性を有することが望ましい。
次に、この溶液を第1電極11が形成された基板10上に塗布し塗布膜を形成する。塗布条件は、スリット間隔10μm以上100μm以下、スリットのヘッドと基板10との間隔が10μm以上100μm以下、ヘッドの移動速度が10mm/s以上100mm/s以下の中で適宜設定すればよい。
続いて、塗布膜が形成された基板10をアニールし、溶媒を揮発させて、正孔輸送層12aを形成する。
次に、赤色の有機EL素子に対応する領域に、正孔輸送層12bを形成する。これは、赤色の有機EL素子の光学距離を調整するためである。正孔輸送層12bは塗布法で形成されても蒸着法で形成されてもよい。正孔輸送層12aと正孔輸送層12bとは同じ材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよく、それぞれ公知の材料を使用することができる。
また、必要に応じて、他の色の有機EL素子に対応する領域にも正孔輸送層を形成してもよい。この場合、異なる色の有機EL素子の正孔輸送層どうしは、異なる膜厚でもよいし、同じ膜厚でもよく、互いに共通に形成されてもよく、さらに同じ材料でも異なる材料でもよい。
なお、正孔輸送層12a、12bの上に電子ブロック性を有する別の正孔輸送層を有していてもよいし、正孔輸送層12a、12bが2層以上であってもよい。
次に、図4(c)で示すように、正孔輸送層12a、12bの上でかつ、各有機EL素子に対応する位置に発光層13R,13G,13Bが形成される。さらに、発光層13R,13G,13Bの上に電子輸送層14が形成される。
発光層13R,13G,13Bの発光位置は、発光層内で最も発光強度の大きい領域のことをいう。この発光位置は、例えば、発光層13R,13G,13Bがホスト材料および発光ドーパント材料を含む場合、ホスト材料および発光ドーパント材料のHOMO準位エネルギー、LUMO準位エネルギーの関係によって決まる。
発光層13R,13G,13Bのホスト材料のHOMO準位エネルギー、LUMO準位エネルギーをそれぞれH、Lとし、発光ドーパント材料のHOMO準位エネルギー、LUMO準位エネルギーをそれぞれH、Lとする。式10を満たす場合には、発光層13R,13G,13Bの発光位置が発光層の中心よりも正孔輸送層12a,12b側にある。より具体的には、発光位置は、発光層13R,13G,13Bと正孔輸送層12a,12bと界面近傍(発光層13R,13G,13Bと正孔輸送層12a,12bとの界面から10nm以内)にある。
|H|<|H|かつ|H|−|H|>|L|−|L| ・・・式10
式10を満たす発光層の場合、正孔が発光ドーパント材料にトラップされやすく、正孔の移動度が小さくなる。このため、正孔輸送層12a,12b側で、電子と正孔との再結合する確率が高くなるため、正孔輸送層12a,12b側で発光強度が大きくなると考える。
一方、式11を満たす場合には、発光層13R,13G,13Bの発光位置は、発光層13R,13G,13Bの中心よりも電子輸送層14側にある。より具体的には発光位置は、発光層13R,13G,13Bと電子輸送層14と界面近傍(発光層13R,13G,13Bと電子輸送層14との界面から5nm以内)にある。
|L|>|L|かつ|L|−|L|>|H|−|H| ・・・式11
式11を満たす発光層の場合、電子が発光ドーパント材料にトラップされやすく、電子の移動度が小さくなる。このため、電子輸送層14側で、電子と正孔との再結合する確率が高くなるため、電子輸送層14側で発光強度が大きくなると考える。
発光層13R,13G,13B、電子輸送層14はそれぞれ公知の材料で、公知の方法で形成される。発光層13R,13G,13Bは混色防止のために他の画素領域まで形成しないよう、直進性を有する蒸着方法、つまり、1.0×10−5Pa以上1.0×10−3Pa以下の圧力下で蒸着するのが好ましい。
なお、電子輸送層14が2層以上であってもよく、また、一部の画素にだけ、電子輸送層が2層で形成されていてもよい。電子輸送層14は正孔ブロック性を有していてもよい。特に電子輸送層14が2層以上の構成の場合、発光層13a,13b,13c側の電子輸送層が正孔ブロック性を有する構成がよい。また、電子輸送層14は、電子注入性を高めるためにアルカリ金属、アルカリ土類金属、またはそれらの化合物を含んでいてもよい。
次に、図4(d)で示すように、電子輸送層14の上に第2電極15が形成される。
第2電極15としては、AgやAgMg,AgCsなどの電子注入性に優れた導電性の金属材料や、ITOなどの透明導電性材料を用いることができる。また、第2電極15が金属材料からなる場合、その膜厚は2nm以上30nm以下で形成される。また、第2電極15が透明導電性材料からなる場合、50nm以上200nm以下の膜厚で形成される。また、第2電極15が金属材料と透明導電性材料との積層構成であってもよい。
また、第2電極15の上には、有機材料や無機材料からなる光学調整層を配置してもよい。この光学調整層の膜厚を調整することにより、光干渉効果を高めて発光効率を向上させることができる。
第2電極15の反射面は、第2電極15が金属層を有する場合には金属層の有機化合物層(発光層)側の界面であり、酸化物導電層のみからなる場合には酸化物導電層の有機化合物層(発光層)とは反対側の界面である。
また、有機EL素子は、封止ガラスによって封止されていてもよいし、第2電極15上に無機材料からなる封止膜によって封止されていてもよい。封止膜は、窒化シリコンや酸化シリコン、酸窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機材料からなる層が単層あるいは2層以上で構成される。また、封止膜の膜厚は、100nm以上10μm以下である。
本発明の発光装置はレーザービームプリンタなどの画像形成装置に適用することができる。より具体的には、画像形成装置は、発光装置によって潜像が形成される感光体と、感光体を帯電する帯電手段と、を備えている。また、本発明の発光装置は、異なる色を発する複数の有機EL素子を含んでいてもよく、この場合には、CMOSセンサなどの撮像素子を有するデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置のディスプレイや電子ビューファインダに使用することができる。その他に、画像形成装置のディスプレイ、携帯電話やスマートフォンなどの携帯情報端末のディスプレイに使用することができる。また、本発明の発光装置は、単色の複数の有機EL素子と、赤色、緑色、青色のカラーフィルタと、を備える構成であってもよい。
以下、本発明の実施例について図4を用いて説明するが、実施例に用いた材料や素子構成は、好ましい例であるが、これに限定されるものではない。
(実施例1)
まず、図4(a)で示すように、ガラス板上に薄膜トランジスタ(TFT)、有機平坦化層が形成された基板10の上に、Al/Mo積層構成の第1電極(陽極)11を形成した。Al層、Mo層の膜厚はそれぞれ、45nm、5nmであった。そして、第1電極11が形成された基板を純水洗浄した後、真空雰囲気下でベイク処理を経て、酸素プラズマにより前処理を行った。
続いて、図4(b)で示すように、正孔輸送層12aとして上記の化合物1を27nm成膜した。具体的には、スリットコート法の条件は、化合物1が含量0.5wt%で含まれたトルエン溶液を使用し、スリットの間隔が50μm、スリットのヘッドと基板10との間隔が50μm、ヘッドの移動速度が60mm/sであった。さらに、塗布後、基板10を真空オーブンにて80℃10分間加熱し、塗布膜をアニールし、正孔輸送層12aを形成した。
次に画素形状の金属マスクを用い、正孔輸送層12a上の赤色の画素となる部分に対して下記の化合物2を蒸着し、膜厚45nmの正孔輸送層12bを形成した。蒸着条件は、圧力1.0×10−4Pa、成膜速度1.00Å/sであった。
続いて、図4(c)で示すように、画素形状の金属マスクを用い、正孔輸送層12b上に、ホスト材料として下記の化合物3、発光ドーパントとして下記の化合物4(体積比4%)、アシストドーパントとして上記の化合物2(体積比15%)を25nmの厚さに共蒸着し、赤色発光の発光層13Rとした。蒸着条件は、正孔輸送層12bの成膜時と同じであった。赤色発光の発光層13Rに含まれる、化合物3、化合物4は式10を満たすため、発光位置は正孔輸送層12b側であった。
次に画素形状の金属マスクを用い、正孔輸送層12a上の緑色の画素となる部分に対して緑色の発光層13Gを蒸着した。具体的には、ホスト材料として下記の化合物5、発光ドーパントとして下記の化合物6(体積比1.5%)、アシストドーパントとして下記の化合物7(体積比60%)を35nmの厚さに共蒸着した。蒸着条件は、正孔輸送層12bの成膜時と同じであった。緑色発光の発光層13Gに含まれる、化合物5、化合物6は式10を満たすため、発光位置は電子輸送層14側であった。
次に画素形状の金属マスクを用い、正孔輸送層12a上の青色の画素となる部分に対してホスト材料として上述の下記の化合物8、発光ドーパントとして下記の化合物9(体積比0.5%)を20nmの厚さに共蒸着し、青色発光の発光層13Bとした。蒸着条件は、正孔輸送層12bの成膜時と同じであった。青色発光の発光層13Bに含まれる、化合物8、化合物9は式11を満たすため、発光位置は電子輸送層14側であった。
次に電子輸送層14として、下記の化合物10で示されるフェナントロリン誘導体を全ての発光層13R,13G,13B上にわたって40nmの膜厚で蒸着した。蒸着条件は、正孔輸送層12bの成膜時と同じであった。
次に、図4(d)で示すように、電子輸送層14上に、炭酸セシウム(体積比3%)とAgを6nmの厚さに共蒸着し、更にAgを20nmの厚さに蒸着して第2電極15を形成した。
その後、基板をグローブボックスに移し、窒素雰囲気中で乾燥剤を入れたガラスキャップにより封止した。
上記手順で得られた発光装置を評価したところ、得られた発光から赤色、緑色、青色の有機EL素子からの出射される光のスペクトルの最大ピーク波長はそれぞれ、λ=623nm、λ=517nm、λ=452nmであった。
また、上記手順で作製した青色の有機EL素子について第1光学距離を算出すると、波長λにおける、正孔輸送層12aと発光層13Bのそれぞれの屈折率は1.88、1.80であり、27nm×1.88+20nm×1.80=86.8nmであった。
また、上述した式2から算出される第1光学距離は、第1電極11側の屈折率、吸収係数から算出される位相シフトΦ=−139°、λ=452nmから、87.3nmであり、作製した有機EL素子の第1光学距離とほぼ合っている。尚、屈折率と吸収係数はそれぞれの材料の膜を実際に分光エリプソメトリー測定装置を用いて測定した。
表1に本実施例で作製した有機EL素子の各色の第1光学距離と第2光学距離、及び式2,6から算出される光学距離をまとめた。赤色、緑色、青色の有機EL素子で実施例1の構成と式2から算出された値とがほぼ一致していた。また、実施例1の構成は、式4,5,4’,5’,7,8,7’,8’を満たしていた。
(実施例2)
本実施例は、正孔輸送層12aを形成する工程で、化合物1が含量0.5wt%で含まれたトルエン溶液をスピンコート法を用いて成膜した点を除いては、実施例1と同様にして各有機EL素子を作製した。スピンコートの条件は、850rpmであった。
(比較例1)
本比較例は、正孔輸送層12aを形成する工程で、化合物1を蒸着法を用いて成膜した点を除いては、実施例1と同様にして各有機EL素子を作製した。蒸着条件は、圧力1.0×10−4Pa、成膜速度1.00Å/sであった。
(有機EL素子の評価)
各実施例、比較例にて作製した有機EL素子の点灯評価結果を行った。点灯評価は、印加電圧は3Vで、全面均一点灯させて非点灯画素数を数え、その個数の全画素数に対する比率で表し、実施例1,実施例2,比較例1の順で、0.10ppm,0.25ppm,1.00ppmであった。0.25ppmは、発光装置で非点灯画素が1個未満であり、発光装置としては良品である。この結果から、塗布膜の正孔輸送層12aの方が、蒸着膜のそれよりも歩留まりが向上する。
なお、実施例1、比較例1においてそれぞれ任意の赤色、緑色、青色の有機EL素子の発光効率を測定した。その結果、実施例1と比較例1の赤色、緑色の有機EL素子では発光効率の差はほぼなかったが、青色の有機EL素子では、比較例1の発光効率が4.6cd/Aに対し、実施例1の発光効率は5.5cd/Aであり、1.2倍の向上していた。これは、正孔輸送層12aの低屈折率化によるSP損失の低減効果によるものと考える。
10 基板
11 第1電極
12a 正孔輸送層
13R,13G,13B 発光層
15 第2電極

Claims (8)

  1. 基板上に、第1電極と、第2電極と、発光層と、前記第1電極と前記発光層との間に電荷輸送層と、を有する複数の有機EL素子を備え、前記第1電極が有機EL素子ごとに形成され、前記第2電極から光が出射される発光装置であって、
    各有機EL素子の前記発光層の発光位置と前記第1電極の反射面との間の第1光学距離Lは下記式Aを満たし、
    前記電荷輸送層は前記第1電極と前記基板とに跨って、塗布法で形成されたことを特徴とする発光装置。
    >0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式A
    ここで、λは各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長、Φは波長λにおける前記第1電極の反射面の位相シフトを表す。
  2. 各有機EL素子の前記発光層と前記第2電極との間の第2光学距離Lは下記式Bを満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
    >0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式B
    ここで、Φは波長λにおける前記第2電極の位相シフトを表す。
  3. 前記電荷輸送層はスリットコート法で形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置と、前記発光装置によって潜像が形成される感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記複数の有機EL素子が、異なる色を発する複数の有機EL素子を含んでいることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置と、撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 基板上に、第1電極と、第2電極と、発光層と、前記第1電極と前記発光層との間に電荷輸送層と、を有する複数の有機EL素子を備え、前記第1電極が有機EL素子ごとに形成され、前記第2電極から光が出射される発光装置の製造方法であって、
    基板の上に第1電極を形成する工程と、
    前記基板と前記第1電極とに跨って、電荷輸送層を塗布法で形成する工程と、
    前記電荷輸送層の上に発光層を形成する工程と、
    前記発光層の上に第2電極を形成する工程と、を有し、
    各有機EL素子の前記発光層の発光位置と前記第1電極の反射面との間の第1光学距離Lは下記式Cを満たすことを特徴とする発光装置の製造方法。
    >0でかつ(λ/8)×(−1−2Φ/π)<L<(λ/8)×(1−2Φ/π) ・・・式C
    ここで、λは各有機EL素子の発する光のスペクトルの最大ピーク波長、Φ
    は波長λにおける前記第1電極の反射面の位相シフトを表す。
  8. 前記電荷輸送層はスリットコート法で形成されることを特徴とする請求項7に記載の発光装置の製造方法。
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