JP2013152415A - トナー並びにこれを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂とを含むトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成り前記トナー粒子本体の外側に形成された層Aと、樹脂微粒子Bから成り前記トナー粒子本体と前記層Aの間に形成された層Bと、を備えたことを特徴とするトナー。
【選択図】なし
Description
(1) 非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂とを含むトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成り前記トナー粒子本体の外側に形成された層Aと、樹脂微粒子Bから成り前記トナー粒子本体と前記層Aの間に形成された層Bと、を備えたことを特徴とするトナー。
(2) 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂を含み、結晶性樹脂が結晶性ポリエステル樹脂であり、樹脂微粒子Aが、スチレン/アクリル樹脂微粒子であり、樹脂微粒子Bが、アクリル樹脂微粒子であることを特徴とする前記(1)項に記載のトナー。
(3) 前記スチレン/アクリル樹脂微粒子を構成するスチレン/アクリル樹脂が、未架橋樹脂であることを特徴とする前記(1)項または(2)項に記載のトナー。
(4) 前記アクリル樹脂微粒子を構成するアクリル樹脂が、架橋樹脂であることを特徴とする前記(1)項又は(2)項に記載のトナー。
(5) 少なくとも結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程Aと、前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中に添加して乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程Bと、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程Cによって製造されるトナーであって、非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂とを含むトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成り前記トナー粒子本体の外側に形成された層Aと、樹脂微粒子Bから成り前記トナー粒子本体と前記層Aの間に形成された層Bと、を備えたことを特徴とする前記(1)項乃至(4)項のいずれか一項に記載のトナー。
(6) 少なくとも非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子Aと樹脂微粒子Bを含む水系媒体中に添加して乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程と、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程と、前記有機溶媒を除去した乳化乃至分散液を加熱する工程によって製造された前記(1)項に記載のトナー。
(7) 少なくとも非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を樹脂微粒子Aを含む水系媒体中に添加する工程と、前記水系媒体に樹脂微粒子Bを添加する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程と、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程と、前記有機溶媒を除去した乳化乃至分散液を加熱する工程によって製造された前記(1)項に記載のトナー。
(8) 電子写真感光体を帯電手段により帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に露光手段により静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を形成された電子写真感光体上にトナーを含む現像剤によりトナー像を形成する現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を一次転写手段により中間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録材上に転写する二次転写手段と、熱及び圧力定着部材を含み前記記録材上に転写されたトナー像を記録材上に定着させる定着手段と、前記一次転写手段によりトナー像を中間転写体上に転写した電子写真感光体の表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備え、前記現像手段におけるトナーが前記(1)項乃至(7)項のいずれか一項に記載のトナーであることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
(9) 前記二次転写手段におけるトナー像の記録材への転写の線速度は100〜1000mm/secであることを特徴とする(8)項に記載のフルカラー画像形成装置。
(10) 電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーによりトナー像とする現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を中間転写体を介して又は介さずに記録材上に転写する転写手段と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材により記録材上に定着させる定着手段定着工程と、前記転写手段によりトナー像を中間転写体又は記録材上に転写した後の電子写真感光体表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置における各手段のうち、少なくとも前記電子写真感光体、及び前記(1)項乃至(5)項のいずれか一項に記載のトナーを備えた現像手段を、一体に支持して画像形成装置本体に着脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
(11) 前記二次転写手段のニップ部での転写時間は0.5〜60msecであることを特徴とする(9)項に記載のフルカラー画像形成装置。
樹脂微粒子Aとしては、結着樹脂等を含むトナー材料の液滴を水系媒体中に分散させるものであれば何でもよく、樹脂微粒子Bとしては、結着樹脂等から成るトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成る層Aとの間に層Bを形成するものであれば何でもよいが、結着樹脂は樹脂微粒子Bと非相溶であることが重要である。
結着樹脂、樹脂微粒子A及び樹脂微粒子Bの各樹脂種の組合せとしては、樹脂微粒子Aの樹脂種がスチレン/アクリル樹脂、樹脂微粒子Bの樹脂種がアクリル樹脂である場合には、結着樹脂の樹脂種はポリエステル樹脂、ポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂などが好ましい。また、結着樹脂の樹脂種がスチレン/アクリル樹脂である場合には、樹脂微粒子A、樹脂微粒子Bの樹脂種は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂などが好ましく、結着樹脂の樹脂種がポリエステル樹脂である場合には、樹脂微粒子A、樹脂微粒子Bの樹脂種は、スチレン/アクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、SBR樹脂などが好ましい(樹脂微粒子Aの樹脂種と樹脂微粒子Bの樹脂種とは相違する)。
また、造粒性の観点から、それぞれの酸価は、樹脂微粒子A>結着樹脂>樹脂微粒子Bであることが好ましい。
このなかでも、低温定着性に優れている点で、結着樹脂の樹脂種としてはポリエステル樹脂が好ましい。また、比較的硬い樹脂であることから転写効率をより向上させる点で、樹脂微粒子Aの樹脂種としてはスチレン/アクリル樹脂が好ましく、樹脂微粒子Bの樹脂種としてはアクリル樹脂が好ましい。
以下では、これらの樹脂種を用いた場合を例として説明するが、これらの樹脂種に本発明を限定する趣旨ではない。
特に、樹脂微粒子Bとしてのアクリル樹脂微粒子が架橋樹脂の微粒子であることが好ましい。このようなアクリル樹脂微粒子は、架橋されていて比較的硬いため、現像器内での機械的ストレスによってトナー粒子表面で変形することなく、スペーサ効果も保つため外添剤の埋没も防止し、上述の付着力維持にはさらに適している。
アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルジアリールエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸塩、ナフタレンスルホン酸フォルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、グリセリールボレイト脂肪酸エステル等が挙げられる。
<重量平均粒径(Dw)、体積平均粒径(Dv)、及び個数平均粒径(Dn)>
トナーの重量平均粒径(Dw)、体積平均粒径(Dv)、及び個数平均粒径(Dn)は、粒度測定器(「マルチサイザーIII」、ベックマンコールター社製)を用い、アパーチャー径100μmで測定し、解析ソフト(BeckmanCoulterMultisizer3Version3.51)にて解析を行なった。具体的にはガラス製100mlビーカーに10wt%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩ネオゲンSC−A;第一工業製薬性)を0.5ml添加し、各トナー0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mlを添加した。得られた分散液を超音波分散器(W−113MK−II本多電子社製)で10分間分散処理した。前記分散液を前記マルチサイザーIIIを用いて、測定用溶液としてアイソトンIII(ベックマンコールター製)を用いて測定を行なった。測定は装置が示す濃度が8±2%に成るように前記トナーサンプル分散液を滴下した。本測定法は粒径の測定再現性の点から前記濃度を8±2%にすることが重要である。この濃度範囲であれば粒径に誤差は生じない。
トナーの平均円形度は、平均円形度SR=(粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長/粒子投影像の周囲長)×100%で定義される。フロー式粒子像分析装置(「FPIA−2100」;シスメックス社製)を用いて計測し、解析ソフト(FPIA-2100DataProcessingProgramforFPIAversion00-10)を用いて解析を行なった。具体的には、ガラス製100mlビーカーに10wt%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩ネオゲンSC−A;第一工業製薬性)を0.1〜0.5ml添加し、各トナー0.1〜0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mlを添加した。得られた分散液を超音波分散器(本多電子社製)で3分間分散処理した。前記分散液を前記FPIA−2100を用いて濃度を5000〜15000個/μlが得られるまでトナーの形状及び分布を測定した。本測定法は平均円形度の測定再現性の点から前記分散液濃度が5000〜15000個/μlにすることが重要である。前記分散液濃度を得るために前記分散液の条件、すなわち添加する界面活性剤量、トナー量を変更する必要がある。界面活性剤量は前述したトナー粒径の測定と同様にトナーの疎水性により必要量が異なり、多く添加すると泡によるノイズが発生し、少ないとトナーを十分にぬらすことができないため、分散が不十分となる。またトナー添加量は粒径のより異なり、小粒径の場合は少なく、また大粒径の場合は多くする必要があり、トナー粒径が3〜7μmの場合、トナー量を0.1〜0.5g添加することにより分散液濃度を5000〜15000個/μlにあわせることが可能となる。
トナーのBET比表面積は、自動比表面積/細孔分布測定装置TriStar3000(島津製作所製)を用いて測定した。トナー1gを専用セルに入れ、TriStar用脱ガス専用ユニット、バキュプレップ061(島津製作所製)を用いて、前記専用セルないの脱気処理を行った。脱気処理は室温下で行い、少なくとも100mtorr以下の減圧条件下で20時間行った。脱気処理を行った専用セルは、TriStar3000を用いて自動でBET比表面積を得ることが出来る。なお、吸着ガスとしてはチッソガスを用いて行った。
ナノインデンテーション法でのトナー1粒子表面の硬さは、HysitronInc.製のTriboIndenterを使用して測定する。詳細条件は、以下に示す通りである。
使用圧子:Berkovich(三角錐形)最大押込み深さ:20nm上記条件にて、トナー1粒子の表面から圧子を押込み、最大圧入時の圧痕の大きさから硬さH[GPa]を測定する。なお、実際の測定では、製品形態のトナー100粒子(1粒子については、測定箇所を変えてN=10にて測定し、平均値化。)について測定し、その平均値をナノインデンテーション法でのトナー1粒子の硬さとした。
トナー本体表面に樹脂微粒子Bが付着固定化し、その外側に樹脂微粒子Aが付着固定化した構造を取るには、トナー材料を有機溶媒に溶解または分散し、このトナー材料の溶解または分散液を樹脂微粒子Aが含まれる水系媒体中で乳化乃至分散し、有機溶媒を除去した後に加熱処理を施してトナーを製造する際に、有機溶媒を除去前に水系媒体中へ樹脂微粒子Bを添加する。有機溶媒を除去しトナー粒子を形成した後、該トナー粒子を含む水を40〜60℃で加熱処理し、樹脂微粒子Bを付着固定化する。トナー材料の溶解または分散液の水系媒体中での乳化ないし分散においては、必要に応じて、油滴を安定化させ、所望の形状を得つつ粒度分布をシャープにする観点から、分散剤を用いることが好ましい。分散剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド、等を用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、界面活性剤が好ましく、結着樹脂としてポリエステル樹脂を用いた場合には、アニオン性界面活性剤がより好ましい。
(樹脂微粒子A)
前記のように、樹脂微粒子Aがスチレン/アクリル樹脂微粒子で、樹脂微粒子Bがアクリル樹脂微粒子の組合せは、本発明における好ましい例の1つであるが、樹脂微粒子Aの例として、スチレン/アクリル樹脂微粒子が用いられる場合、このスチレン/アクリル樹脂微粒子は、アニオン性であることが好ましい。先に示したアニオン性界面活性剤とともに用いた際に凝集させないためである。アニオン性のスチレン/アクリル樹脂微粒子は、後に述べる製法でアニオン活性剤を用いたり、樹脂中にカルボン酸基、スルホン酸基などのアニオン性基を導入することによっても作成できる。粒子径としては一次粒子の平均粒子径として5〜50nmが乳化粒子の粒子径と粒子径分布を制御するのに重要であり、さらに好ましくは10〜25nmの粒子径である。なお、粒子径はSEM、TEM、光散乱法などによって測定できる。好ましくはレーザー散乱測定法による堀場製作所製LA−920によって、測定レンジにはいるように適切な濃度に希釈して測定すればよい。粒子径は体積平均径として求められる。
樹脂微粒子Bとして例えばアクリル樹脂微粒子が用いられる場合、このアクリル樹脂微粒子はスチレン/アクリル樹脂微粒子と同様な方法で作成できる。粒子径としては一次粒子の平均粒子径として10〜500nmが乳化粒子の粒子径と粒子径分布を制御するのに重要であり、さらに好ましくは10〜200nmの粒子径である。なお、アクリル樹脂微粒子の粒子径と粒子径分布はスチレン/アクリル樹脂微粒子と同様な方法で測定できる。先にあげたアニオン性界面活性剤溶液と混合されたときに不安定で凝集する性質を持つものの方が、トナー材料の液滴表面に付着しやすくなる。
ポリエステル樹脂微粒子は、凝集により本発明の水性媒体中から造粒されるトナー結着樹脂の母体を構成できる微粒子を、凝集させず分散したものであってよく、粒径が10〜500nmの範囲、分子量Mwが1,000〜200,000の範囲、Tgが10〜80℃の範囲内であることが好ましく、酸価が10〜30mgKOH/gの範囲内であることが好ましい。
ポリオール樹脂微粒子は、常法にしたがって、ポリオール例えばビスフエノールA型ポリオール、アルキレンオキシド付加ビスフエノールA型ポリオールや、ポリオキシプロピレンポリオール等のポリオールに、エポキシ樹脂やポリイソシアネート、さらに所望に応じて少量の多塩基性酸を、必要ならば、溶剤に溶かして、必要ならば、テトラメチルアンモニウムクロリドのような触媒(エポキシ樹脂の場合)や、酸又は塩基(ポリイソシアネートの場合)の存在下に、エポキシ基やイソシアネート基の残存量をモニタしながら反応させ、生成物を転相乳化にて水分散体とすることにより得ることができる。
本発明のトナーの製造方法に用いるトナー材料に含まれる結着樹脂としては、特に制限はなく、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ジエン系樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂等、公知の結着樹脂を用いることができる。
本発明で用いるポリエステル樹脂とは、下記一般式(1)で表される1種若しくは2種以上のポリオールと、A−(OH)m・・・一般式(1)[式中、Aは炭素数1〜20のアルキル基、アルキレン基、置換基を有していてもよい芳香族基若しくはヘテロ環芳香族基を表す。mは2〜4の整数を表す。]下記一般式(2)で表される1種若しくは2種以上のポリカルボン酸とをポリエステル化したものである。
B−(COOH)n・・・一般式(2)[式中、Bは炭素数1〜20のアルキル基、アルキレン基、置換基を有していてもよい芳香族基若しくはヘテロ環芳香族基を表す。nは2〜4の整数を表す。]
本発明の実施例では、結着樹脂成分としては、未変性の結着樹脂及び結着樹脂前駆体(活性水素基含有化合物及び該化合物と反応可能な重合体)を用いており、最終的には結着樹脂前駆体が反応したものと未変性の結着樹脂との混合物が結着樹脂となる。
前記結晶性ポリエステル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、下記構造式(1)で表されるものが好適に挙げられる。
本発明のトナー材料中に活性水素基含有化合物及び該化合物と反応可能な重合体が含まれることにより、得られるトナーの機械的強度が高まり、樹脂微粒子Bや外添剤の埋没を抑制することができる。活性水素基含有化合物がカチオン性の極性を有す場合には、樹脂微粒子Bとしてのアクリル樹脂微粒子を静電的に引き寄せることもできる。また、トナーの加熱定着時の流動性を調節でき定着温度幅を広げることも出来る。なお、活性水素基含有化合物及び該化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂は、結着樹脂前駆体であるとも言える。
活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(以下「プレポリマー」)としては、活性水素基含有化合物と反応可能な部位を少なくとも有しているものであれば特に制限はなく、公知の樹脂等の中から適宜選択することができ、例えば、ポリオール樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、これらの誘導体樹脂、等を用いることができる。これらの中でも、溶融時の高流動性、透明性の点で、ポリエステル樹脂が特に好ましい。なお、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
アルキレングリコールとしては、炭素数2〜12のものが好ましく、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。アルキレンエーテルグリコールとしては、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等が挙げられる。また、脂環式ジオールとしては、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。また、脂環式ジオールのアルキレンオキサイド付加物としては、例えば、脂環式ジオールに対し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加物としたもの等が挙げられる。また、ビスフェノール類としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等が挙げられる。また、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物としては、例えば、ビスフェノール類に対し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加物としたもの等が挙げられる。これらの中でも、炭素数2〜12のアルキレングリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物等が好ましく、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物と炭素数2〜12のアルキレングリコールとの混合物が特に好ましい。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネート、テトラメチルヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。また、脂環式ポリイソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。また、芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ジフェニレン−4,4'−ジイソシアネート、4,4'−ジイソシアナト−3,3'−ジメチルジフェニル、3−メチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4'−ジイソシアネート等が挙げられる。また、芳香脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。また、イソシアヌレート類としては、例えば、トリス−イソシアナトアルキル−イソシアヌレート、トリイソシアナトシクロアルキル−イソシアヌレート等が挙げられる。これらは、1種単独でも使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、着色剤、離型剤、帯電制御剤、無機微粒子、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料、金属石鹸、等が挙げられる。
本発明に使用するトナー用の着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、融点が50〜120℃の低融点の離型剤が好ましい。低融点の離型剤は、前記樹脂と分散されることにより、離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これによりオイルレス(定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布しない)でもホットオフセット性が良好である。
帯電制御剤としては、特に制限はなく、公知のもの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
無機微粒子は、トナー粒子に流動性、現像性、帯電性等を付与するための外添剤として使用する。この無機微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、等を用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明で得られた着色粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための無機微粒子としては、80〜500nmの一次平均粒径を有する大粒径の無機微粒子の他にも、小粒径の無機微粒子を好ましく用いることができる。特に、疎水性シリカおよびまたは疎水性酸化チタンが好ましい。この無機微粒子の一次平均粒径は、5〜50nmであることが好ましく、特に10〜30nmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、大粒径のもの及び小粒径のものそれぞれがトナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
流動性向上剤とは、外添剤である無機微粒子の表面処理を行って疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止する剤のことであり、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル、等が挙げられる。シリカ、酸化チタンは、このような流動性向上剤により表面処理行い、疎水性シリカ、疎水性酸化チタンとして使用するのが特に好ましい。
クリーニング性向上剤は、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するためにトナーに添加される剤のことであり、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子等のソープフリー乳化重合により製造されたポリマー微粒子、などが挙げられる。ポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭いものが好ましく、体積平均粒径が0.01〜1μmのものが好適である。
磁性材料としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、鉄粉、マグネタイト、フェライト、等を用いることができる。これらの中でも、色調の点で白色のものが好ましい。
(トナー材料の溶解ないし分散液)
トナー材料の溶解ないし分散液は、トナー材料を溶媒に溶解ないし分散させて調製する。トナー材料としては、トナーを形成可能である限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結着樹脂もしくは活性水素基含有化合物、該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)と着色剤を含み、さらに必要に応じて、離型剤、帯電制御剤等の上記その他の成分を含んでいてもよい。トナー材料の溶解ないし分散液は、トナー材料を有機溶媒に溶解ないし分散させて調製することが好ましい。なお、有機溶媒は、トナーの造粒時ないし造粒後に除去することが好ましい。
トナー材料を溶解ないし分散する有機溶媒としては、トナー材料を溶解ないし分散可能な溶媒であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーの造粒時ないし造粒後の除去の容易性の点で沸点が150℃未満のものが好ましく、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等を用いることができる。また、エステル系溶剤が好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。有機溶媒の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナー材料100質量部に対し40〜300質量部が好ましく、60〜140質量部がより好ましく、80〜120質量部がさらに好ましい。なお、トナー材料の溶解ないし分散液の調製は、有機溶媒中に、活性水素基含有化合物、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体、未変性ポリエステル樹脂、離型剤、着色剤、帯電制御剤、等のトナー材料を、溶解ないし分散させることにより行うことができる。また、トナー材料の中で、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)以外の成分は、後述する水系媒体の調製において、水系媒体中に添加混合してもよいし、あるいは、トナー材料の溶解ないし分散液を水系媒体に添加する際に、溶解ないし分散液と共に水系媒体に添加してもよい。
水系媒体としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、水、水と混和可能な溶剤、これらの混合物、などを用いることができるが、これらの中でも、水が特に好ましい。水と混和可能な溶剤としては、水と混和可能であれば特に制限はなく、例えば、アルコール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ(登録商標)類、低級ケトン類、などを用いることができる。アルコールとしては、例えば、メタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等が挙げられる。また、低級ケトン類としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
トナー材料の溶解ないし分散液の水系媒体中への乳化ないし分散は、トナー材料の溶解ないし分散液を水系媒体中で攪拌しながら分散させることが好ましい。分散の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、公知の分散機などを用いて行うことができる。分散機としては、低速せん断式分散機、高速せん断式分散機などが挙げられる。このトナーの製造方法においては、乳化ないし分散の際、活性水素基含有化合物と、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体と、を伸長反応ないし架橋反応させると、接着性基材が生成する。樹脂微粒子Bは乳化中または乳化後に水系媒体に加えても良い。高速せん断分散機にて分散させながら行うか乳化後低速攪拌に切り替えて添加するか適宜トナーへの樹脂微粒子Bの付着性、固定化状況を見ながら行われる。
乳化ないし分散により得られた乳化スラリーから、有機溶媒を除去する。有機溶媒の除去は、(1)反応系全体を徐々に昇温させて、油滴中の有機溶媒を完全に蒸発除去する方法、(2)乳化分散体を乾燥雰囲気中に噴霧して、油滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子を形成し、併せて水系分散剤を蒸発除去する方法、等が挙げられる。有機溶媒の除去が行われるとトナー粒子が形成される。
有機溶媒を除去しトナー粒子を形成した後、形成されたトナー粒子に対しイオン交換水で洗浄を行い、所望の伝導度を有する分散液を作成する。
前記分散液を加熱処理する。加熱処理は、(1)静止状態で加熱処理する方法、(2)攪拌下で加熱処理する方法、等が挙げられ、加熱処理が行われると表面が平滑なトナー粒子が形成される。また、加熱処理はトナー粒子がイオン交換水で分散されている場合は、洗浄前に実施しても洗浄後に実施しても良い。
形成されたトナー粒子に対し乾燥等を行い、さらにその後、所望により分級等を行う。該分級は、例えば、液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行う。なお、乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行ってもよい。
本発明のフルカラー画像形成方法は、電子写真感光体を帯電手段により帯電させる帯電工程と、前記帯電された電子写真感光体上に露光手段により静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像を形成された電子写真感光体上にトナーを含む現像手段によりトナー像を形成する現像工程と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を一次転写手段により中間転写体上に転写する一次転写工程と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を二次転写手段により記録材上に転写する二次転写工程と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材を含む定着手段により記録材上に定着させる定着工程と、前記一次転写手段によりトナー像を中間転写体上に転写した電子写真感光体の表面に付着している転写残トナーをクリーニング手段によりクリーニングするクリーニング工程とを備えている。そして、現像工程において使用するトナーが、上述の本発明のトナーである。本発明のフルカラー画像形成方法は、二次転写工程において、トナー像の記録材への転写の線速度は100〜1000mm/secであり、二次転写手段のニップ部での転写時間は0.5〜60msecとすることが好ましい。また、本発明のフルカラー画像形成方法は、タンデム方式の電子写真画像形成プロセスを採用することが好ましい。
本発明のプロセスカートリッジは、電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーによりトナー像とする現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を中間転写体を介して又は介さずに記録材上に転写する転写手段と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材により記録材上に定着させる定着手段と、前記転写手段によりトナー像を中間転写体又は記録材上に転写した後の電子写真感光体表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置における各手段のうち、少なくとも電子写真感光体、及び現像手段を含む上記手段を一体に支持して画像形成装置本体に着脱自在としたものである。そして、現像手段には、上述の本発明の製造方法によって製造したトナーを備えている。現像手段及び帯電手段としては、上述の現像装置及び帯電装置が好適に使用できる。
本発明のフルカラー画像形成方法において使用されるフルカラー画像形成装置としては、例えば図3、図4に示したタンデム方式の画像形成装置(100)を用いることができる。図3において、画像形成装置(100)は電子写真方式によるカラー画像形成を行なうための画像書込部(120Bk,120C,120M,120Y)、画像形成部(130Bk,130C,130M,130Y)、給紙部(140)から主に構成されている。画像信号を元に、画像処理部(図示せず)で画像処理を行ない、画像形成用の黒(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各色信号に変換し、画像書込部(120Bk,120C,120M,120Y)に送信する。画像書込部(120Bk,120C,120M,120Y)は、例えば、レーザ光源、回転多面鏡等の偏向器、走査結像光学系及びミラー群(いずれも図示せず)からなるレーザ走査光学系であり、上記の各色信号に対応した4つの書込光路を有し、画像形成部(130Bk,130C,130M,130Y)に各色信号に応じた画像書込を行なう。
トナーのBET比表面積は、自動比表面積/細孔分布測定装置TriStar3000(島津製作所製)を用いて測定した。トナー1gを専用セルに入れ、TriStar用脱ガス専用ユニット、バキュプレップ061(島津製作所製)を用いて、前記専用セルないの脱気処理を行った。脱気処理は室温下で行い、少なくとも100mtorr以下の減圧条件下で20時間行った。脱気処理を行った専用セルは、TriStar3000を用いて自動でBET比表面積を得ることが出来る。なお、吸着ガスとしてはチッソガスを用いて行った。
評価に用いたトナーの具体的な作成例について説明する。本発明で用いるトナーは、これらの例に限定されるものではない。
〜未変性ポリエステル(低分子量ポリエステル)の合成〜
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物67質量部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物84質量部、テレフタル酸274質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を投入し、常圧下、230℃にて8時間反応させた。次いで、該反応液を10〜15mmHgの減圧下にて5時間反応させて、未変性ポリエステルを合成し、転相乳化にて水分散体とした。
得られた未変性ポリエステルは、酸価が17mgKOH/g、粒径が100nm、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が5,600、ガラス転移温度(Tg)が50℃であった。
水1000質量部、及びカーボンブラック(「Printex35」;デグサ社製、DBP吸油量=42ml/100g、pH=9.5)540質量部、及び前記未変性ポリエステル1200質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。該混合物を二本ロールで150℃にて30分混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチを調製した。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682質量部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81質量部、テレフタル酸283質量部、無水トリメリット酸22質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を仕込み、常圧下で、230℃にて8時間反応させた。次いで、10〜15mHgの減圧下で、5時間反応させて、中間体ポリエステルを合成した。得られた中間体ポリエステルは、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が9,600、ガラス転移温度(Tg)が55℃、酸価が0.5、水酸基価が49であった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記中間体ポリエステル411質量部、イソホロンジイソシアネート89質量部、及び酢酸エチル500質量部を仕込み、100℃にて5時間反応させて、プレポリマー(前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)を合成した。得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.60質量%であり、プレポリマーの固形分濃度(150℃、45分間放置後)は50質量%であった。
1,6‐ブタンジオール1260g、エチレングリコール120g、フマル酸1400gg、無水トリメリト酸350g、オクチル酸錫3.5g及びハイドロキノン1.5gを、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リットル容量の四つ口フラスコに入れ、160℃で5時間反応させた後、200℃に昇温して1時間反応させ、さらに8.3kPaにて1時間反応させ、結晶性ポリエステルを得た。
結晶性ポリエステルは融点が89℃であった。
ビーカー内に前記未変性ポリエステル100質量部、酢酸エチル130質量部を、攪拌し溶解させた。次いで、カルナウバワックス(分子量=1,800、酸価=2.5、針入度=1.5mm(40℃))10質量部、結晶性ポリエステル10質量部、及び前記マスターバッチ10質量部を仕込み、ビーズミル(「ウルトラビスコミル」;アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/s、及び0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして原料溶解液を調製し、前記プレポリマーを40質量部添加し、攪拌した後、[トナー材料の溶解乃至分散液]を調製した。
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、水683部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業製)16部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部、過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液[スチレン/アクリル樹脂微粒子分散液A1]を得た。[スチレン/アクリル樹脂微粒子分散液A1]の体積平均粒径(堀場製作所製LA−920で測定)は14nm、酸価は45mgKOH/g、分子量Mwは300,000、Tgは60℃であった。
微粒子A1の調製において、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業製)16部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部に代えて、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業製)16部、スチレン83部、メタクリル酸82部、アクリル酸ブチル108部、およびエチレングリコールジメタクリレート6部を用いることにより架橋構造を構築した。体積平均粒径(堀場製作所製LA−920で測定)は18nm、酸価は42mgKOH/g、分子量Mwは320,000、Tgは63℃であった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物67質量部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物84質量部、テレフタル酸274質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を投入し、常圧下、230℃にて8時間反応させた。次いで、該反応液を10〜15mmHgの減圧下にて5時間反応させて、未変性ポリエステルを合成し、転相乳化にて水分散体とした(平均粒径48nm)。
撹拌棒および温度計をセットした反応容器に、水683部、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(カチオンDS、花王製)10部、メタクリル酸メチル144部、アクリル酸ブチル50部、過硫酸アンモニウム1部、エチレングリコールジメタクリレート2部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。加熱して、系内温度65℃まで昇温し10時間反応させた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(メタクリル酸メチル)の水性分散液[アクリル樹脂微粒子分散液B1]を得た。[アクリル樹脂微粒子B1]の体積平均粒径(堀場製作所製LA−920で測定)は35nm、酸価は2mgKOH/g、分子量Mwは30,000、Tgは63℃であった。
同様に、架橋度を調整するために、エチレングリコールジメタクリレート2部の量を1部に変更しアクリル樹脂微粒子分散液B2を作成した。
同様に、架橋度を調整するために、エチレングリコールジメタクリレート2部の量を4部に変更しアクリル樹脂微粒子分散液B3を作成した。
また、アクリル樹脂微粒子B1の合成時にエチレングリコールジメタクリレート2部を0部に変更し、アクリル樹脂微粒子分散液B4を作成した。
攪拌装置、温度計、窒素導入口、および冷却管を備えた容量500mlのセパラブルフラスコに、低分子ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂[三井化学工業(株)製エポミックR140P、エポキシ当量:188(g/当量)、粘度:13500mPa・s]156.1部、高分子ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂[三井化学工業(株)製エポミックR309R、エポキシ当量:2630(g/当量)]15.0部、ビスフェノールA60.3部、安息香酸23.6部、ビスフェノールA付加プロピレオキシド[三井化学工業(株)KB−280]の無水フタル酸付加物45.0部およびキシレン33.3部を仕込み、窒素雰囲気下で昇温を開始し、内温80℃で反応触媒として50%テトラメチルアンモニウムクロリド水溶液0.12部を添加した。さらに昇温し、内温が160℃に到達したら溶液中で反応を開始した。温度を保持しながら、1時間反応を行い再度触媒の50%テトラメチルアンモニウムクロリド水溶液0.12部を添加し、キシレンの減圧濃縮を開始し、温度を保持しながら約1時間かけて10mmHgまで減圧した。反応混合物の温度を160℃に維持しながら撹拌し、反応させた。
反応中、エポキシ基の残存量を、一定時間毎に測定したところ、約6時間でエポキシ当量が20000(g/当量)以上を示し、エポキシ基が実質的に消失したことが確認された。生成した溶融状態の樹脂をフラスコから抜き出した。次いで、転相乳化にて水分散体とした(平均粒径52nm)。
膨潤性に差がある種々の樹脂微粒子を、30mlのアズワン社製スクリューバイヤルにメスピペットでそれぞれ底から20mmになるように添加し、酢酸エチルをメスピペットで10ml入れた後、24時間静置したところ、白色を有する樹脂微粒子のエマルションが下側に、酢酸エチルが上側に相分離した。そして、スクリューバイヤルの底からの、白色を有する樹脂微粒子エマルションの高さを観察することで膨潤性の違いを評価した。高い膨潤性を有するものは前記高さが高くなる。膨潤性の程度は下記のように判断した。
本発明における「膨潤する」とは◎、○、△と評価されるものをいう。
◎・・・25mm以上十分に膨潤する
○・・・21mm以上、25mm未満膨潤する
△・・・20mm以上、21mm未満不十分に膨潤する
×・・・20mm未満膨潤しない
(トナーaの製造)
〜水系媒体相の調製〜
水660質量部、前記スチレン/アクリル樹脂微粒子分散液A125質量部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5質量%の水溶液(「エレミノールMON−7」;三洋化成工業製)25質量部、及び酢酸エチル60質量部を混合撹拌し、乳白色の液体(水相)を得た。さらにアクリル樹脂微粒子分散液B1を50重量部加え、水系媒体相を得た。
なお、水系媒体相を光学顕微鏡で観察すると数百μmの凝集体が見られた。本水系媒体相をTK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数8000rpmで攪拌すると該凝集体がほぐれ、数μmの小凝集体に分散できることを光学顕微鏡によって確認した。したがってこの後行われるトナー材料の乳化工程においてもアクリル樹脂微粒子B1は分散してトナー材料成分の液滴に付着することが期待できた。このようにアクリル樹脂微粒子B1は凝集を生じるがせん断によってほぐれることがトナー表面に均一に付着させる上で重要である。
前記水系媒体相150質量部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数12,000rpmで攪拌し、これに前記トナー材料の溶解乃至分散液100質量部と、伸長剤としてイソホロンジアミンをプレポリマーの遊離イソシアネート含有量に対し1mol%添加し、10分間混合して乳化乃至分散液(乳化スラリー)を調製した。
脱気用配管、攪拌機及び温度計をセットしたフラスコに、前記乳化スラリー100質量部を仕込み、攪拌周速20m/分で攪拌しながら30℃にて12時間減圧下、脱溶剤し脱溶剤スラリーとした。
前記脱溶剤スラリー全量を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水300質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合、再分散(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を3回行い、再分散したスラリーの伝導度が0.1μS/cm以上且つ10μS/cm以下になったところで洗浄スラリーとした。
攪拌機及び温度計をセットしたフラスコに、得られた洗浄スラリーを攪拌周速20m/分で攪拌しながら50℃で60分間攪拌下、加熱処理しトナー表面に付着した微粒子B1を固定化処理した後濾過した。
得られた濾過ケーキを順風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母体粒子aを得た。
トナー母体粒子aを100質量部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ0.6質量部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0質量部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体を0.8部とをヘンシェルミキサーにて混合し、トナーaを得た。
〜トナーbの製造〜
アクリル樹脂微粒子B1の代わりに、B2を用いた以外は実施例1と同様にトナーbを作成した。トナーbに用いたアクリル樹脂微粒子B2は、結着樹脂と相溶せず、且つ、架橋構造が少ないため高い膨潤性を示すものである。また、アクリル樹脂微粒子B2を水系媒体相に加え、光学顕微鏡で観察すると数百μmの凝集体が見られた。本水系媒体相をTK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数8000rpmで攪拌すると該凝集体がほぐれ、数μmの小凝集体に分散できることを光学顕微鏡によって確認した。したがってこの後行われるトナー材料の乳化工程においてもアクリル樹脂微粒子B2は分散してトナー材料成分の液滴に付着することが期待できた。このアクリル樹脂微粒子B2を用いたトナーbは、転写率においてはトナーaよりも若干劣るが、定着上下限温度双方において課題を十分に達成出来るものであった。
〜トナーcの製造〜
アクリル樹脂微粒子B1の代わりに、B3を用いた以外は実施例1と同様にトナーcを作成した。トナーcに用いたアクリル樹脂微粒子B3は、結着樹脂と相溶しないが、架橋構造が多いため膨潤性は樹脂微粒子B1よりも劣るものである。また、樹脂微粒子B3を水系媒体相に加え、光学顕微鏡で観察すると数百μmの凝集体が見られた。本水系媒体相をTK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数8000rpmで攪拌すると該凝集体がほぐれ、数μmの小凝集体に分散できることを光学顕微鏡によって確認した。したがってこの後行われるトナー材料の乳化工程においても樹脂微粒子B3は分散してトナー材料成分の液滴に付着することが期待できた。この樹脂微粒子B3を用いたトナーcは、転写率及び定着上下限温度双方において課題を十分に達成出来るものであった。
〜トナーdの製造〜
アクリル樹脂B1の代わりに、B4を用いた以外は実施例1と同様にトナーdを作成した。
トナーdに用いたアクリル樹脂微粒子B4は、結着樹脂と相溶せず、且つ、架橋構造がないため高い膨潤性を示すものである。また、樹脂微粒子B4を水系媒体相に加え、光学顕微鏡で観察すると数百μmの凝集体が見られた。本水系媒体相をTK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数8000rpmで攪拌すると該凝集体がほぐれ、数μmの小凝集体に分散できることを光学顕微鏡によって確認した。したがってこの後行われるトナー材料の乳化工程においても樹脂微粒子B4は分散してトナー材料成分の液滴に付着することが期待できた。この樹脂微粒子B4を用いたトナーdは、転写率はトナーa、b、cよりも若干劣るが、定着上下限温度双方において課題を十分に達成出来るものであった。
〜トナーeの製造〜
前記スチレン・アクリル樹脂微粒子A1の代わりに上記未変性ポリエステル樹脂を微粒子化したポリエステル微粒子A3を用い、アクリル樹脂微粒子B1の代わりに前記ポリオール樹脂微粒子B5を用いた以外は実施例1と同様にしてトナーeを作成した。トナーeに用いた樹脂は、それぞれ相溶しないものである。
〜トナーfの製造〜
スチレン・アクリル樹脂微粒子A1の代わりに、エチレングリコールジメタクリレートにより架橋構造を構築したスチレン・アクリル樹脂微粒子A2を用いた以外は実施例1と同様にトナーfを作成した。トナーgに用いた樹脂微粒子は、トナー結着樹脂にそれぞれ相溶しないものである。
〜トナーgの製造〜
スチレン・アクリル樹脂微粒子A1の代わりに、エチレングリコールジメタクリレートにより架橋構造を構築したスチレン・アクリル樹脂微粒子A2を、アクリル樹脂微粒子B1の代わりに、架橋構造を除いたアクリル樹脂微粒子B4用いた以外は実施例1と同様にトナーgを作成した。トナーgに用いた樹脂微粒子は、トナー結着樹脂にそれぞれ相溶しないものである。
〜トナーa’の製造〜
アクリル樹脂微粒子を用いなかったこと以外は実施例1と同様にトナーa’を作成した。定着上下限温度は課題を十分に達成出来るものであったが、転写率の改善効果が得られなかった。
〜トナーb’の製造〜
スチレン・アクリル樹脂微粒子A1の添加量を実施例1よりも3倍に増量し、且つ、アクリル樹脂微粒子B1を用いなかった以外は実施例1と同様にしてトナーb’を作成した。このトナーb’は、造粒時に微粉が増え、且つ、転写率および定着上下限温度双方において、実施例1よりも劣り、改善の見込みが無かった。
結晶性樹脂を用いなかったこと以外は実施例1と同様にトナーc’を作成した。転写率は課題を達成できるものであったが、定着下限温度の改善効果が得られなかった。
粒径:5.2um、円形度:0.966、BET:1.8
次に、トナーの実機評価に用いたキャリアの具体的な作製例について説明する。本発明で用いるキャリアは、これらの例に限定されるものではない。〜キャリア〜アクリル樹脂溶液(固形分50wt%)21.0部グアナミン溶液(固形分70wt%)6.4部アルミナ粒子[0.3μm、固有抵抗1014(Ω・cm)]7.6部シリコーン樹脂溶液65.0部[固形分23wt%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]アミノシラン1.0部[固形分100wt%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]トルエン60部ブチルセロソルブ60部上記キャリア原料をホモミキサーで10分間分散し、アルミナ粒子を含むアクリル樹脂及びシリコーン樹脂の被覆膜形成溶液を得た。芯材として焼成フェライト粉[(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe2O3)48.0:平均粒径;25μm]に上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し乾燥し被覆フェライト粉を得た。得られた被覆フェライト粉を電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmの篩を用いて解砕し、キャリアを得た。結着樹脂膜厚測定は、透過型電子顕微鏡にてキャリア断面を観察することにより、キャリア表面を覆う被覆膜を観察することができるため、その膜厚の平均値をもって膜厚とした。こうして、重量平均粒径35μmのキャリアAを得た。
上記トナーa〜v’と上記キャリアAを用い、キャリア100質量部に対しトナー7質量部を容器が転動して攪拌される型式のターブラミキサーを用いて均一混合し帯電させて2成分系現像剤a〜v’を作製した。
(転写効率(%))
富士ゼロックス社製のDocuColor8000DigitalPressを改造して、線速162mm/sec及び転写時間を40msecにチューニングした評価機を用い、各現像剤について、A4サイズ、トナー付着量0.6mg/cm2のベタパターンをテスト画像として出力するランニング試験を行った。テスト画像の初期、及び100K出力後、一次転写における転写効率を下記式(3)により、二次転写における転写効率を下記式(4)により、それぞれ求めた。なお、評価基準は下記のとおりである。
一次転写効率(%)=(中間転写体上に転写されたトナー量/電子写真感光体上に現像されたトナー量)×100・・・(3)二次転写効率(%)=(中間転写体上に転写されたトナー量−中間転写体上の転写残トナー量/中間転写体上に転写されたトナー量)×100・・・(4)評価基準は、一次転写率と二次転写率の平均値を算出し以下の基準で評価した。
◎:90%以上
○:85%以上90%未満
△:80%以上85%未満
×:80%未満
リコー製フルカラー複合機ImagioNeoC600Proの定着部を改造し、温度及び線速を調整可能にした定着装置を用いて、厚紙の転写紙(株式会社リコー製の複写印刷用紙<135>)にベタ画像で、0.85±0.1mg/cm2のトナー付着量で定着評価した。定着画像をパットで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる定着ロール温度をもって定着下限温度とした。
評価基準は、
◎:120℃未満
○:140℃未満120℃以上
△:160℃未満140℃以上
×:160℃以上とした。
〜ホットオフセット発生温度〜
リコー製フルカラー複合機ImagioNeoC600Proの定着部を改造し、温度及び線速を調整可能にした定着装置を用いて、前記普通紙(株式会社リコー製のタイプ6000<70W>)に、ベタ画像で、0.85±0.3mg/cm2のトナーが現像されるように調整した。得られた画像を加熱ローラの温度を変えて定着し、ホットオフセットの発生する定着温度(オフセット発生温度)を測定した。
評価基準は、
◎:210℃以上
○:210℃未満190℃以上
△:190℃未満170℃以上
×:170℃未満とした。
1 トナー粒子
A スチレン/アクリル樹脂微粒子からなる層
B アクリル樹脂微粒子からなる層
(図2〜7について)
500 ローラ式帯電装置
501 帯電ローラ
502 芯金
503 導電ゴム層
505 感光体
510 ブラシ式帯電装置
511 ファーブラシローラ
513 ブラシ部
514 電源
515 感光体
600 現像器
601 現像スリーブ
602 電源
603 現像部
604 感光体
605 トナー
760 誘導加熱手段
710 加熱ローラ
720 定着ローラ
730 無端帯状の定着ベルト
731 基体
732 発熱層
733 中間層
734 離型層
740 加圧ローラ
741 芯金
742 弾性部材
760 誘導加熱手段
761 励磁コイル
762 コイルガイド板
763 励磁コイルコア
764 励磁コイルコア支持部材
770 記録材
800プロセスカートリッジ
801 感光体
802 帯電手段
803 現像手段
804 現像剤
805 現像手段
806 クリーニング手段
(図8について)
100 画像形成装置
120Bk,120C,120M,120Y 画像書込部
130Bk,130C,130M,130Y 画像形成部
140 給紙部
215Bk,215C,215M,215Y 帯電装置
200Bk,200C,200M,200Y 現像装置
230Bk,230C,230M,230Y 1次転写装置
300Bk,300C,300M,300Y クリーニング装置
220 中間転写ベルト
502 プレ転写チャージャ
(図9について)
50 中間転写体
51 ローラ
52 手差しトレイ
53 手差し給紙路
55 切り換え爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
59 帯電器
60 クリーニング装置(クリーニングブレード)
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 記録紙
100A、100B、100C 画像形成装置
110 ベルト式定着装置
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142a、142b 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145a、145b 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
Claims (10)
- 非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂とを含むトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成り前記トナー粒子本体の外側に形成された層Aと、樹脂微粒子Bから成り前記トナー粒子本体と前記層Aの間に形成された層Bと、を備えたことを特徴とするトナー。
- 前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂を含み、結晶性樹脂が結晶性ポリエステル樹脂であり、樹脂微粒子Aが、スチレン/アクリル樹脂微粒子であり、樹脂微粒子Bが、アクリル樹脂微粒子であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記スチレン/アクリル樹脂微粒子を構成するスチレン/アクリル樹脂が、未架橋樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー。
- 前記アクリル樹脂微粒子を構成するアクリル樹脂が、架橋樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
- 少なくとも結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程Aと、前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中に添加して乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程Bと、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程Cによって製造されるトナーであって、非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂とを含むトナー粒子本体と、樹脂微粒子Aから成り前記トナー粒子本体の外側に形成された層Aと、樹脂微粒子Bから成り前記トナー粒子本体と前記層Aの間に形成された層Bと、を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトナー。
- 少なくとも非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子Aと樹脂微粒子Bを含む水系媒体中に添加して乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程と、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程と、前記有機溶媒を除去した乳化乃至分散液を加熱する工程によって製造された請求項1に記載のトナー。
- 少なくとも非晶性の結着樹脂と結晶性樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を樹脂微粒子Aを含む水系媒体中に添加する工程と、前記水系媒体に樹脂微粒子Bを添加する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程と、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去してトナー粒子を作成する工程と、前記有機溶媒を除去した乳化乃至分散液を加熱する工程によって製造された請求項1に記載のトナー。
- 電子写真感光体を帯電手段により帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に露光手段により静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を形成された電子写真感光体上にトナーを含む現像剤によりトナー像を形成する現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を一次転写手段により中間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録材上に転写する二次転写手段と、熱及び圧力定着部材を含み前記記録材上に転写されたトナー像を記録材上に定着させる定着手段と、前記一次転写手段によりトナー像を中間転写体上に転写した電子写真感光体の表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備え、前記現像手段におけるトナーが請求項1乃至7のいずれか一項に記載のトナーであることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
- 前記二次転写手段におけるトナー像の記録材への転写の線速度は100〜1000mm/secであることを特徴とする請求項8に記載のフルカラー画像形成装置。
- 電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーによりトナー像とする現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を中間転写体を介して又は介さずに記録材上に転写する転写手段と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材により記録材上に定着させる定着手段定着工程と、前記転写手段によりトナー像を中間転写体又は記録材上に転写した後の電子写真感光体表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置における各手段のうち、少なくとも前記電子写真感光体、及び請求項1乃至5のいずれか一項に記載のトナーを備えた現像手段を、一体に支持して画像形成装置本体に着脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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