JP2013132925A - 車両用空気調和システムの吸込口装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゾーン空調モードでは所望量の空調風を吸い込むことができ、全体空調モードでは空調風の流れを阻害しない吸込口装置を提供する。
【解決手段】 ゾーン空調モードと全体空調モードを有する車両用空気調和システムであって、シートの車両前後方向投影領域内に配置され、空調風の流れ方向と直交する方向に開口し、空調風を吸い込む吸込口33を備えた。
【選択図】図4
【解決手段】 ゾーン空調モードと全体空調モードを有する車両用空気調和システムであって、シートの車両前後方向投影領域内に配置され、空調風の流れ方向と直交する方向に開口し、空調風を吸い込む吸込口33を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、車室内の全領域を空調する全体空調モードと、車室内の一部のゾーンを空調領域とするゾーン空調モードを備えた車両用空気調和システムに用いられた吸込口装置に関する。
従来より全体空調モードとゾーン空調モードを行うことができる車両用空気調和システムが提案されている(特許文献1、2参照)。この車両用空気調和システムは、例えば前席のシートやシート周辺に吸込口を有し、ゾーン空調時では吸込口より空調風を吸い込んで車室後方に流れる空調風を抑制する。これにより、空調領域を狭くして空調装置の空調負荷を低減させることができる。
ところで、前記特許文献1、2の車両用空気調和システムでは、吸込口は、シート自体、詳細には、シートの車室前後方向の投影エリア内に設けられている。しかし、このような構造では、ゾーン空調モードにあって、吸込口が乗員に遮蔽されるおそれがある。
そこで、図22及び図23に示すような構造が従来例として考えられる。つまり、吸込口装置153は、シート151のヘッドレスト151aの左右両側に吸込口152a,152bを有する。つまり、吸込口152a,152bは、シート152の車室前後方向の投影エリア外で、且つ、空調風の流れ方向に向かって開口するよう設けられている。このような構成にすれば、ゾーン空調モードにあって、吸込口152a,152bが乗員に遮蔽されるおそれがない。
しかし、前記従来例では、吸込口152a,152bがヘッドレスト151aから突き出るため、全体空調モード時には空調風の流れが吸込口152a,152bによって妨げられ、吸込口152a,152bより車室後方に流れる空調風の風量が減り、車室全体を均一に空調できない。
そこで、この発明は、全体空調モードでは空調風の流れを阻害せず、しかも、ゾーン空調モードでは乗員に遮蔽されることなく空調風を吸い込むことができる車両用空気調和システムの吸込口装置を提供することを目的としている。
本発明は、吹き出し口から空調風を吹き出して車室内を空調する空気調和装置を備え、車室の全体を空調する全体空調モードと、吹き出された空調風を乗員の着座周辺で吸い込んで車室内の一部ゾーンを空調するゾーン空調モードとを行うことができる車両用空気調和システムであって、車室内に設けられたシートの車両前後方向の投影領域内に配置され、空調風の流れ方向と直交する方向に開口し、空調風を吸い込む吸込口を備えたことを特徴とする車両用空気調和システムの吸込口装置である。
前記吸込口から吸い込んだ空調風を前記空気調和装置側へ戻すダクトを備えることが好ましい。
前記シートの車両前後方向の投影領域内に収容される収容位置と、前記シートの車両前後方向の投影領域から突出されて空調風を捕集し前記吸込口に吸い込ませる捕集位置との間を移動する捕集部材を備えることが好ましい。
前記吸込口は、吸引力に応じて開口面積に変化がつけられており、吸引力が高い領域では開口面積が狭く、吸引力が低い領域では開口面積が広いことが好ましい。
前記吸込口は、吸込ダクトの左右側面と上面に開口するものを含む。
前記捕集部材は、空調風を前記吸込口の方向に整流して流す整流ルーバを備えることが好ましい。
前記捕集部材は、スライド移動によって収容位置と捕集位置の間を変移するものを含む。
前記捕集部材は、光透過性部材で形成することが好ましい。
前記捕集部材は、軟質材料で形成することが好ましい。
本発明の吸込口装置によれば、吸込口がシートの車両前後方向投影領域内に配置されているため、車室の前方から後方に流れる空調風の流れを阻害しない。又、吸込口が空調風の流れ方向と直交する方向に開口しているため、吸込口が乗員に遮蔽されない。以上より、全体空調モードでは空調風の流れを阻害せず、しかも、ゾーン空調モードでは乗員に遮蔽されることなく空調風を吸い込むことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5は第1実施形態を示す。この第1実施形態では、本発明にかかる吸込口装置30を適用した車両用空気調和システム10Aが示されている。
図1〜図5は第1実施形態を示す。この第1実施形態では、本発明にかかる吸込口装置30を適用した車両用空気調和システム10Aが示されている。
図1及び図2において、車両1は、車室2内の最前部にインストルメントパネル3を有し、車室2内には2つの前席(運転席、助手席)のシート4と1つの長い後席のシート5が設けられている。前席の各シート4は、シートクッション4aとシートバック4bとヘッドレスト4cを有し、後席のシート5は、シートクッション5aとシートバック5bと2つのヘッドレスト5cを有している。
車両用空気調和システム10Aは、空気調和装置11と、この空気調和装置11より車室2内に吹き出された空調風を乗員の着座周辺で吸い込む吸込口装置30と、吸込口装置30で吸い込んだ空調風を空気調和装置11に戻すダクト40を備えている。
空気調和装置11は、インストルメントパネル3の内側に配置された空調ユニット12を有する。図3に示すように、空調ユニット12内には、送風路13が形成されている。送風路13の最上流には、車室2外の空気である外気を導入する外気導入口14と、車室2内の空気である内気を導入する内気導入口15が設けられている。外気導入口14と内気導入口15は、2枚のインテークドア16a,16bによって開閉される。
送風路13内には、送風機17と共に熱交換部であるエバポレータ18及びヒータコア19がこの順に配置されている。エバポレータ18は送風の冷却源であり、ヒータコア19は送風の加熱源である。エバポレータ18とヒータコア19の間には、ミックスドア20が設けられている。
送風機17は、ファンの回転によって送風路13に内気や外気を吸い込む。エバポレータ18は、送風路13を通る全ての送風が通るように配置され、送風を冷却する。ヒータコア19は、送風路13のほぼ半分の領域に配置され、送風を加熱する。ミックスドア20は、ヒータコア19を流れる送風とヒータコア19をバイパスする送風との割合を調整する。この風量割合によって所望温度の空調風を作製する。
ヒータコア19の下流には、デフロスタ吹出口21とベント吹出口22a,22bとフット吹出口23a,23bが設けられている。デフロスタ吹出口21は、空調風をフロントガラスに向かって吹き出す。ベント吹出口22a,22bは、運転席側のベント吹出口22aと助手席側のベント吹出口22bを有する。ベント吹出口22a,22bは、空調風を各乗員の上半身に向かって吹き出す。フット吹出口23a,23bは、運転席側のフット吹出口23aと助手席側のフット吹出口23bを有する。フット吹出口23a,23bは、空調風を各乗員の下半身に向かって吹き出す。デフロスタ吹出口21はデフドア24によって開閉される。ベント吹出口22a,22bはベントドア25によって開閉される。フット吹出口23a,23bはフットドア26によって開閉される。
吸込口装置30は、運転席と助手席の各シート4にそれぞれ取り付けられている。吸込口装置30は、図4及び図5に詳しく示すように、吸込口ダクト32と、吸込口ダクト32に対して左右方向にスライド自在に支持された一対の捕集部材31とを備えている。吸込口ダクト32は、各シート4のヘッドレスト4cの背部に配置されている。吸込口ダクト32の両方の側面には、吸込口33がそれぞれ形成されている。つまり、各吸込口33は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。各吸込口33は、吹き出された空調風の流れ方向と直交する方向に開口している。
図4及び図5に示すように、各吸込口33は、ダクト40からの距離が遠くなればなるほど吸引力が小さくなるため、上下方向の位置で開口面積に変化がつけられている。つまり、各吸込口33は、吸引力が高い領域では開口面積が狭く、吸引力が低い領域では開口面積が広くなるよう三角形状に形成されている。これにより、吸込口33内の吸い込み位置に応じて空調風の吸引力の均一化を図っている。
各捕集部材31は、図4及び図5に示すように、捕集プレート部31aと、この捕集プレート部31aの周縁より前方に突出された周壁31bとを有し、前面に捕集口34が形成されている。捕集部材31は、スライド移動によって、収容位置と捕集位置(図4の位置)の間で変移する。捕集部材31は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。捕集部材31は、収容位置ではヘッドレスト4cの陰に隠れるので、ベント吹出口22a,22bから各乗員の上半身に向かって吹き出す空調風に対する流通抵抗にならない。捕集部材31は、捕集位置ではヘッドレスト4cの両側より外方に突出し、ヘッドレスト4cの両外側に捕集口34が開口する。これにより、捕集位置では、ヘッドレスト4cの周囲を流れる空調風を捕集し、捕集した空調風を吸込口33に吸い込ませることができる。捕集部材31は、収容位置と捕集位置の間の任意の中間位置でも停止できる。
捕集部材31のスライド移動は、アクチュエータ(図示せず)によって行うことができるように構成されている。尚、捕集部材31のスライド移動は、手動で行うことができるようにしても良い。
ダクト40は、その一端が吸込口33側に接続されている。ダクト40の他端は、空調ユニット12の送風機17より上流の送風路13側に接続されている。ダクト40の開口位置には、吸込選択手段である吸込選択ドア41が配置されている。吸込選択ドア41は、ダクト40内を空調ユニット12の送風路13に対して開閉する。吸込選択ドア41は、制御部50によって制御される。
又、ダクト40内には、温度センサS1が配置されている。温度センサS1は、各吸込口装置30の吸込口33より吸い込まれる空調風の空気温度を検出する。温度センサS1の検出データは、制御部50に出力される。
操作パネル(図示せず)は、種々の空調状態を指令できる。例えば、車室2内の全体を空調する全体空調モードと、車室2内の前席空間を優先空調するゾーン空調モードとを選択できる。
制御部50は、操作パネル(図示せず)からの指令等によって空気調和装置11を制御すると共に吸込選択ドア41の切り替えを制御する。制御部50は、操作パネルによって全体空調モードが選択されると、吸込選択ドア41を閉位置にし、インストルメントパネル3の近くに配置された空気調和装置11の温度センサ(図示せず)によって吹き出し温度等を制御すると共に、アクチュエータ(図示せず)によって吸込口装置30の捕集部材31を収容位置とする。
制御部50は、操作パネルによって車室2内の前席空間を優先空調するゾーン空調モードが選択されると、吸込選択ドア41を開位置にし、ダクト40内の温度センサS1によって吹き出し温度等を制御すると共に、吸込口装置30の捕集部材31を捕集位置とする。
上記構成において、空気調和装置11が駆動されると、送風機17によって外気導入口14や内気導入口15より空気が送風路13内に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、エバポレータ18とヒータコア19によって所望温度の空調風にされ、その空調風が少なくとも一つの吹出口21,22a,22b,23a,23b、例えばベント吹出口22a,22bより車室2内に吹き出される。
全体空調モードでは、吸込選択ドア41が閉止される。又、捕集部材31が収容位置に位置され、捕集口34及び吸込口33が閉口される。これにより、吸込口装置30は、空調風の吸い込みをしない。又、吸込口装置30は、ヘッドレスト4cに隠れるため、後席のシート5側への空調風の流れを阻害しない。従って、空気調和装置11から車室2内に吹き出された空調風は、車室2内のほぼ全域に行き渡るような流れとなり、車室2内の全体が空調される。
ゾーン空調モードでは、吸込選択ドア41が開位置にされる。又、捕集部材31が捕集位置に位置される。これにより、空気調和装置11から車室2内に吹き出された空調風は、送風機17の吸引力によって前席の各シート4の吸込口33で吸い込まれる。その際に、捕集部材31によって捕集された空調風が吸込口33に効率良く送り込まれる。吸込口33より吸い込まれた空調風は、ダクト40を通って空調ユニット12に戻される。図1及び図2に示すように、空調風は前席の乗員の周辺を集中的に通って吸込口33より回収され、且つ、吸込口33より後方の車室空間への流れが抑制されるので、車室2内の前席にゾーン空調領域が形成される。
以上説明したように、吸込口装置30は、吸込口33がシート4の車両前後方向の投影領域内に配置されているため、車室2の前方から後方に流れる空調風の流れを阻害しない。又、吸込口33が空調風の流れ方向と直交する方向に開口しているため、吸込口33が乗員に遮蔽されない。以上より、全体空調モードでは空調風の流れを阻害せず、しかも、ゾーン空調モードでは乗員に遮蔽されることなく空調風を吸い込むことができる。
ゾーン空調モードでは、捕集部材31によって吸込口33の周辺を流れる空調風を確実に捕集し、捕集した空調風を吸込口33に吸い込ませることができるため、吸い込み効率が向上する。
吸込口33は、捕集口における風速分布に応じて形状若しくは通気抵抗を変えることで捕集効率の最大化が図られている。つまり、吸込口33の位置に応じて開口面積が可変され、吸込口33の面積により通気抵抗を変えるにはダクトが下側にある場合、吸引力が高い領域で開口面積が狭く、吸引力が低い領域では開口面積が広く設定されている。従って、吸込口33の高さ方向において吸引力の調整を行っているため、空調風の吸込み効率を向上させることができる。
捕集部材31は、中間位置に位置させることができるので、捕集口34の開口面積を可変でき、空調風の吸い込み量を調整できる。これにより、ゾーン空調領域の空調状態をさらに細かく快適な状態に設定することができる。
(第2実施形態)
図6〜図8は、本発明の第2実施形態の吸込口装置60を示す。吸込口装置60以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図6〜図8は、本発明の第2実施形態の吸込口装置60を示す。吸込口装置60以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置60は、前記第1実施形態のものと同様に、吸込口ダクト62と、これに左右方向にスライド自在に支持された一対の捕集部材61とを備えている。吸込口ダクト62には、左右両側の側面と上面に吸込口63が形成されている。各吸込口63は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。各吸込口63の形状は、前記第1実施形態のものは異なり、長方形である。各吸込口63は、空調風の流れ方向と直交する方向に形成されている。前記第1実施形態と比較して、左右の吸込口63に加えてダクト40から最も遠い上部にも吸込口63を設けたことにより、空調風の吸引力が極力均一化されている。
各捕集部材61は、四分の1円板状の捕集プレート部61aとこの各捕集プレート部61aの周縁より前方に突出する周壁61bとを有し、前面に捕集口65が形成されている。各捕集部材61は、スライド移動によって、収容位置と捕集位置の間で変移する。捕集部材61は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。
この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
吸込口ダクト62の左右の側面のみならず吸引力が弱い上面にも形成されている。従って、高さ方向について吸引量を極力均一化できるため、車室後方に流れる空調風を高さ方向でほぼ均一に阻止できる。
(第3実施形態)
図9〜図11は、本発明の第3実施形態の吸込口装置70を示す。吸込口装置70以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図9〜図11は、本発明の第3実施形態の吸込口装置70を示す。吸込口装置70以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置70は、前記第1実施形態と同様に、吸込口ダクト72と、この吸込口ダクト72に左右スライド自在に支持された一対の捕集部材71とを備えている。吸込口73は、前記第1実施形態のものと異なり、吸込口73が四角形状である。各吸込口73は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。
各捕集部材71は、スライド移動によって、収容位置と捕集位置の間で変移する。捕集部材71は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。
各捕集部材71の内部には、複数枚の整流ルーバ74が設けられている。整流ルーバ74は、角度を調整することによって、捕集した空調空気を吸込口73の方向に整流し、効率良く吸い込ませることができる。各捕集部材71の前面には捕集口75が開口している。
吸込口装置70の他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
捕集部材71のスライド移動と整流ルーバ74の角度調整は、アクチュエータ(図示せず)によって行うことができるようになっている。尚、捕集部材71のスライド移動と整流ルーバ74の角度調整は、手動で行うようにしても良い。
この第3実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
各捕集部材71の内部には、整流ルーバ74が設けられている。整流ルーバ74の整流効果によって空調風の吸込効率が向上する。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態の吸込口装置80が示されている。吸込口装置80以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図12は、本発明の第4実施形態の吸込口装置80が示されている。吸込口装置80以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置80は、前記第1実施形態と同様に、吸込口ダクト82と、この吸込口ダクト82に左右スライド自在に支持された一対の捕集部材81とを備えている。吸込口83は、前記第1実施形態のものと異なり、吸込口ダクト82の左右の両面と上面に形成されている。各吸込口83は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。
各捕集部材81は、前記第1実施形態のものと異なり、捕集プレート部81aとこの捕集プレート部81aの側端より前方に突出された周壁81bとから構成されている。各捕集部材81は、スライド移動によって、収容位置と捕集位置の間で変移する。捕集部材81は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。
吸込口装置80の他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
この第4実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
吸込口83は、吸込口ダクト82の左右の側面のみならず吸引力が弱い上面にも形成されている。従って、高さ方向について吸込量を極力均一化できるため、車室後方に流れる空調風を高さ方向でほぼ均一に阻止できる。
(第5実施形態)
図13及び図14は、本発明の第5実施形態の吸込口装置90が示されている。吸込口装置90以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図13及び図14は、本発明の第5実施形態の吸込口装置90が示されている。吸込口装置90以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置90は、吸込口ダクト92と、この吸込口ダクト92に対し上下方向にスライド自在に支持された単一の捕集部材91とを備えている。吸込口93は、前記第1実施形態のものと異なり、長方形状に形成されている。各吸込口93は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。
捕集部材91は、前記第1実施形態のものと異なり、フラットなプレート形状である。捕集部材91は、上下方向のスライド移動によって、吸込口ダクト92の収容溝95内に収容する収容位置と収容溝95より上方に突出する捕集位置の間で変移する。捕集部材91は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。
吸込口装置90の他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
この第5実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
(第6実施形態)
図15及び図16は、本発明の第6実施形態の吸込口装置100を示す。吸込口装置100以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図15及び図16は、本発明の第6実施形態の吸込口装置100を示す。吸込口装置100以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置100は、吸込口ダクト102と、吸込口ダクト102に対し左右方向にスライドする一対の捕集部材101と、吸込口ダクト102に対し上下方向にスライドする単一の捕集部材101とを備えている。各捕集部材101は、ヘッドレスト4cの後方に配置されている。吸込口ダクト102は、各シート4の背部に縦方向に取り付けられている。吸込口ダクト102の左右両側の側面と上面に吸込口103がそれぞれ設けられている。各吸込口103は、空調風の流れ方向と直交する方向に形成されている。左右の吸込口103に加えて、吸込口ダクト102から最も遠い上部にも吸込口103が設けられている。各吸込口103は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。
各捕集部材101は、スライド移動によって、収容位置と捕集位置(図15及び図16の位置)の間で変移できる。各捕集部材101は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。捕集部材101は、図15及び図16に示す捕集位置では、ヘッドレスト4cの上下方向と上方の周囲に突出する。
この第6実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
吸込口103は、吸込口ダクト102の左右の側面のみならず吸引力が弱い上面にも形成されている。従って、高さ方向について吸込量を極力均一化できるため、車室後方に流れる空調風を高さ方向でほぼ均一に阻止できる。
(第7実施形態)
図17及び図18は、本発明の第7実施形態の吸込口装置110を示す。吸込口装置110以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
図17及び図18は、本発明の第7実施形態の吸込口装置110を示す。吸込口装置110以外の車両用空気調和システム10Aの構成は、第1実施形態と同様の構成である。第1実施形態と同一構成箇所には図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
吸込口装置110は、吸込口ダクト113と、この吸込口ダクト113に対し回転支持部111を中心に開閉可能な複数個の扇状の捕集部材112とを備えている。
吸込口ダクト113には、空調風の流れ方向と直交する方向に左右一対の吸込口114が設けられている。各吸込口114は、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置されている。
各捕集部材112は回転支持部111を中心に展開・収納でき、これによって、収容位置と捕集位置の間で移動できる。各捕集部材112は、収容位置では、ヘッドレスト4cの車両前後方向の投影領域内に配置される。
各捕集部材112は、捕集位置では、ヘッドレスト4cの左右の側方と上方に突出する。各捕集部材112は、収容位置と捕集位置の間の任意の中間位置にも位置させることができる。
この第7実施形態でも、前記第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
又、第7実施形態では、吸込口114は、ダクト40の両側方のみならず上方側にも形成すれば、ヘッドレスト4cの上方側を通過する空調風を有効に吸い込むことができる。
(変形例)
図19〜図21は本発明の変形例を示す。この変形例の車両用空気調和システム10Bは、第1実施形態のものと比較して、ダクト40の他端側の構成等が相違する。
図19〜図21は本発明の変形例を示す。この変形例の車両用空気調和システム10Bは、第1実施形態のものと比較して、ダクト40の他端側の構成等が相違する。
つまり、この変形例では、ダクト40の他端側には、車室内に開放された開口部40aが設けられている。空調ユニット12には内気導入口15の付近に補助内気導入口27が設けられており、開口部40aは、内気導入口15と補助内気導入口27の近くで、これらに向かって開口している。補助内気導入口27は補助吸込ドア28によって開閉される。ダクト40内には、空調風の流れを促進するダクト用送風機42が設けられている。
制御部50は、操作パネル(図示せず)からの指令等によって空気調和装置11を制御すると共にダクト用送風機42の駆動及び補助吸込ドア28の切り替えを制御する。制御部50は、操作パネルによって全体空調が選択されると、ダクト用送風機42を駆動せず、インストルメントパネル3の近くに配置された空気調和装置11の温度センサ(図示せず)によって空調風の吹き出し温度等を制御する。制御部50は、操作パネルによってゾーン空調が選択されると、ダクト用送風機42を駆動し、ダクト40内の温度センサS1によって空調風の吹き出し温度等を制御する。又、制御部50は、全体空調が選択された時、及び、ゾーン空調モードで、且つ、内気導入モードが選択された時には、補助吸込ドア28を閉位置に制御し、ゾーン空調モードで、且つ、外気導入モードが選択された時には、補助吸込ドア28を開位置に制御する。
上記構成において、空気調和装置11が駆動されると、外気導入口14や内気導入口15から空気が送風路13内に吸い込まれ、エバポレータ18とヒータコア19によって所望温度の空調風にされ、その空調風が少なくとも一つの吹出口21,22a,22b,23a,23b、例えばベント吹出口22a,22bより車室2内に吹き出される。
全体空調モードでは、ダクト用送風機42が駆動されない。これにより、各シート4の吸込口33(吸込口装置30)は、空調風を吸い込まない。従って、空気調和装置11より車室2内に吹き出された空調風は、車室2内のほぼ全域に行き渡るような流れとなり、車室2内の全体が空調される。
ゾーン空調モードでは、ダクト用送風機42が駆動される。これにより、各シート4の吸込口33は、ダクト用送風機42の吸引力によって空調風を吸い込む。従って、空気調和装置11より車室2内に吹き出された空調風は、各シート4の吸込口33で吸い込まれ、ダクト40の開口部40aから空調ユニット12の近くに吹き出され、その後直ちに空調ユニット12内に吸い込まれる。ここで、内気導入モードでは、内気導入口15より空調ユニット12内に吸い込まれ、外気導入モードでは、補助内気導入口27より空調ユニット12内に吸い込まれる。
図19及び図20に示すように、空調風は前席の乗員の周辺を集中的に通って吸込口33より回収され、且つ、吸込口33より後方の車室空間への流れが抑制される。これにより、車室2内の前席側にゾーン空調領域が形成される。
この変形例においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記のように、車両用空気調和システム10Bは、全体空調モードとゾーン空調モードを有する空気調和装置11を備えており、このような車両用空気調和システム10Bが予め搭載されている車両1においては、例えば、吸込口装置30、ダクト用送風機42等を設置するだけで本発明を適用可能である。従って、本発明は、簡単に後付け設置が可能である。
又、ダクト用送風機42の駆動を制御することによって全体空調とゾーン空調を選択的に行うことができ、切り替え制御が容易である。
又、ダクト40の開口部40aは、空調ユニット12の内気導入口15の近くで、且つ、内気導入口15に向かって開口されている。従って、ダクト40より吹き出された空調風は、空調ユニット12の送風機17の吸引力と、ダクト40のダクト用送風機42の吹出力の相乗作用によって、確実に、且つ、迅速に空調ユニット12内に戻される。
空調ユニット12は、補助内気導入口27と、補助内気導入口27を開閉する補助吸込ドア28とを有する。従って、ダクト40より吹き出される空調風を補助内気導入口27より空調ユニット12内に戻すことができるため、外気導入時にもゾーン空調を行うことができる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
前記各実施形態において、捕集部材31、61、71、81、91、101、112は、光が透過する光透過性材料で作製することが好ましい。このように構成することにより、後席のシート5の乗員の前方視界を妨げること、あるいは、シート4の乗員(特に、ドライバー)の後方視認性などを妨げることが避けられる。
前記各実施形態において、捕集部材31、61、71、81、91、101、112は、光が透過する光透過性材料で作製することが好ましい。このように構成することにより、後席のシート5の乗員の前方視界を妨げること、あるいは、シート4の乗員(特に、ドライバー)の後方視認性などを妨げることが避けられる。
前記各実施形態において、捕集部材31、61、71、81、91、101、112やダクト40は、軟質材料で作製することが好ましい。このように構成することにより、乗員がぶつかった時の衝撃を緩和することができる。
捕集部材31、61、71、81、91、101、112は、ヘッドレスト4cの背後位置ではなく、シート4の他の部分、例えば、シートバック4bの背後に配置してもよい。
なお、回転支持部を中心に捕集部材を収容位置まで退避させるには、第7実施形態のように扇状の捕集部材を閉じる他に、例えば、捕集部材の下端に回転支持部を設け、後方に回転させるか、又は、シートの背面に沿って回転させてもよい。
又、本発明の吸込口装置の変形例としては、全ての乗員の着座位置のそれぞれに吸込口を設け、吸い込んだ空調風をそれぞれ空気調和装置の空調ユニットの近くに戻すダクトを設けてもよい。このようにすれば、各乗員に対してゾーン空調が可能であり、又、乗車率に合わせたゾーン空調が可能である。
2 車室
4 シート
11 空気調和装置
30、60、70、80、90、100、110 吸込口装置
31、61、71、81、91、101、112 捕集部材
40 ダクト
33、63、73、83、93、103、114 吸込口
74 整流ルーバ
4 シート
11 空気調和装置
30、60、70、80、90、100、110 吸込口装置
31、61、71、81、91、101、112 捕集部材
40 ダクト
33、63、73、83、93、103、114 吸込口
74 整流ルーバ
Claims (9)
- 吹き出し口(22a,22b、23a,23b)から空調風を吹き出して車室(2)内を空調する空気調和装置(11)を備え、車室(2)の全体を空調する全体空調モードと、吹き出された空調風を乗員の着座周辺で吸い込んで車室(2)内の一部ゾーンを空調するゾーン空調モードとを行うことができる車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
車室(2)内に設けられたシート(4)の車両前後方向の投影領域内に配置され、空調風の流れ方向と直交する方向に開口する吸込口(33、63、73、83、93、103、114)を備えたことを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。 - 請求項1に記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記吸込口(33、63、73、83、93、103、114)から吸い込んだ空調風を前記空気調和装置(11)側へ戻すダクト(40)を有することを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。 - 請求項1又は請求項2に記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記シート(4)の車両前後方向の投影領域内に収容される収容位置と、前記シート(4)の前記車両前後方向の投影領域から突出されて空調風を捕集し前記吸込口(33、63、73、83、93、103、114)に吸い込ませる捕集位置との間を移動する捕集部材(31、61、71、81、91、101、112)を備えたことを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記吸込口(33)は、吸引力に応じて開口面積に変化がつけられており、吸引力が高い領域では開口面積が狭く、吸引力が低い領域では開口面積が広いことを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30)。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記吸込口(63、83、103)は、吸込ダクト(32)の左右側面と上面に開口していることを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(60、80、100)。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記捕集部材(71)は、空調風を前記吸込口(73)の方向に整流して流す整流ルーバ(74)を備えていることを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(70)。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記捕集部材(31、61、71、81、91、101、112)は、スライド移動によって収容位置と捕集位置の間を変移することを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記捕集部材(31、61、71、81、91、101、112)は、光透過性部材によって形成されていることを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)であって、
前記捕集部材(31、61、71、81、91、101、112)は、軟質材料によって形成されていることを特徴とする車両用空気調和システム(10A、10B)の吸込口装置(30、60、70、80、90、100、110)。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011282786A JP2013132925A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 車両用空気調和システムの吸込口装置 |
| PCT/JP2012/082793 WO2013094604A1 (ja) | 2011-12-22 | 2012-12-18 | 車両用空気調和システム用の吸込口装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011282786A JP2013132925A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 車両用空気調和システムの吸込口装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013132925A true JP2013132925A (ja) | 2013-07-08 |
Family
ID=48909943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011282786A Pending JP2013132925A (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-26 | 車両用空気調和システムの吸込口装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2013132925A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017178275A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 車両用空調装置 |
| JP2017178273A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 車両用空調装置 |
-
2011
- 2011-12-26 JP JP2011282786A patent/JP2013132925A/ja active Pending
Cited By (2)
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| JP2017178275A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 車両用空調装置 |
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