JP2013119567A - ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物、ガスバリアフィルム及びその製造方法、並びに電子部材又は光学部材 - Google Patents
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Abstract
基材等の他の層とガスバリア層との密着性を向上させる中間層を形成するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物、この組成物により形成される中間層とガスバリア層を有するガスバリアフィルム、該ガスバリアフィルムの製造方法、及び、前記ガスバリアフィルムを備える電子部材又は光学部材を提供する。
【解決手段】
水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物、前記ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物からなる中間層、及び該中間層上に形成されたガスバリア層を少なくとも有するガスバリアフィルム、該ガスバリアフィルムの製造方法、並びに、前記ガスバリアフィルムを備える電子部材又は光学部材。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、この文献記載のフレキシブルディスプレイ基板は、透明プラスチックフィルム表面に、蒸着法やイオンプレーティング法、スパッター法等により、金属酸化物からなる透明ガスバリア層を積層したものであるため、該基板を丸めたり折り曲げたりすると、ガスバリア層にクラックが発生してガスバリア性が低下したり、プラスチックフィルムと金属酸化膜からなるガスバリア層との密着不良が発生する場合があった。
(2)前記水酸基含有樹脂が、ポリビニルアセタール系樹脂であることを特徴とする(1)請求項1に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
(3)前記ポリビニルアセタール系樹脂のアセタール化度が、50mol%以上であることを特徴とする(2)に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
(4)前記ポリビニルアセタール系樹脂が、ポリビニルアルコールと、アセトアルデヒド又はブチルアルデヒドを反応させて得られるものであることを特徴とする(2)又は(3)に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
(5)前記架橋剤が、イソシアネート系架橋剤であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
(7)前記ガスバリア層が、ケイ素系高分子化合物を含む層に、イオンが注入されて得られる層であることを特徴とする(6)に記載のガスバリアフィルム。
(8)前記ケイ素系高分子化合物が、ポリシラザン化合物であることを特徴とする(7)に記載のガスバリアフィルム。
(工程1)フィルム基材上に、水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物を塗工し、得られた塗膜を乾燥することにより中間層を形成する工程
(工程2)得られた中間層上に、ケイ素系高分子化合物を含む塗布液を塗工し、得られた塗膜を乾燥することによりケイ素系高分子化合物を含有する層を形成する工程
(工程3)得られたケイ素系高分子化合物を含有する層に、イオンを注入することにより、ガスバリア層を形成する工程
(10)前記(6)〜(8)のいずれかに記載のガスバリアフィルムを備える電子部材又は光学部材。
本発明のガスバリアフィルムは、優れたガスバリア性を有し、透明性が良好で、基材又は他の層とガスバリア層との層間密着性に優れるものである。
本発明のガスバリアフィルムの製造方法によれば、優れたガスバリア性、透明性、層間密着性を有する本発明のガスバリアフィルムを簡便かつ効率よく製造することができる。また、無機膜を成膜する方法に比して低コストにて容易に大面積化を図ることができる。
本発明の電子部材及び光学部材は、本発明のガスバリアフィルムを備えるものであるため、優れたガスバリア性を有し、層間密着性に優れるものである。
本発明のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物は、水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有することを特徴とする。
用いる水酸基含有樹脂としては、水酸基を含有する樹脂であれば特に制限されない。
例えば、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系ポリマー;ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、エチレン・ビニルアルコール共重合体のアセタール化物等のポリビニルアセタール系樹脂;アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ウレタンポリオール等のポリオール系ポリマー;ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)等の水酸基含有アクリル系ポリマー;ポリエステル;セルロース等のセルロース系ポリマー;等が挙げられる。これらは1種単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、架橋剤との相溶性に優れる観点から、ポリビニルアセタール系樹脂が好ましい。
このような樹脂と架橋剤とを組み合わせて用いることにより、本発明が目的とする層間密着性に優れるガスバリアフィルムを得ることができる。
ポリビニルアセタール系樹脂のアセタール化度は、公知の測定方法により求めることが出来る。例えば、13C−NMRにおいて観測されたポリビニルアセタールの主鎖メチン炭素(66〜75ppm近傍)のピーク面積をA、アルデヒド由来メチン炭素(94ppm近傍、101ppm近傍)のピーク面積をBとし、次式により求めることができる。
用いる酸触媒としては特に限定されず、例えば、酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸;硝酸、硫酸、塩酸等の無機酸;が挙げられる。
上記反応は、アルカリを添加することによって停止される。用いるアルカリとしては特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物;アンモニア;硝酸ナトリウム等の金属硝酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩;等が挙げられる。
架橋剤としては、水酸基含有樹脂の水酸基と反応し、水酸基含有樹脂の分子を化学結合で架橋させ、三次元網目構造を形成することがきできる多官能性化合物を使用することができる。
多官能性化合物としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、テトラメチレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリオキシエチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;
イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート;等の各種ポリイソシアネートや、それらのヌレート体、ビウレット体などが挙げられる。
これらは1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
用いる溶剤としては、例えば、トルエン、ベンゼン等の芳香族系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族系溶媒;これらの組み合わせ;等が挙げられる。
溶剤の使用量は、特に限定されないが、通常、該組成物の濃度(固形分)で1〜50質量%である。
本発明のガスバリアフィルムは、フィルム基材、本発明のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物(以下、単に「本発明の組成物」ということがある。)から形成された中間層、及び該中間層上に形成されたガスバリア層を少なくとも有することを特徴とする。
中間層の厚みは、0.1〜50μmであり、好ましくは、0.1〜10μm、より好ましくは、0.5〜1μmである。
中間層の軟化温度は、40℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。軟化温度が上記範囲内であれば、中間層の取り扱いが容易となる。
ガスバリア層は、ガスバリア性を有する限り、材質等は特に制限されない。例えば、無機蒸着膜からなるガスバリア層、ガスバリア性樹脂を含むガスバリア層、高分子化合物を含む層にイオンを注入して得られるガスバリア層等が挙げられる。
これらの中でも、薄く、ガスバリア性に優れる層を効率よく形成できることから、無機蒸着膜からなるガスバリア層、及び高分子化合物を含む層にイオンを注入して得られるガスバリア層が好ましく、高分子化合物を含む層にイオンを注入して得られるガスバリア層が特に好ましい。
無機蒸着膜を形成する方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のPVD法や、熱CVD法、プラズマCVD法、光CVD法等のCVD法が挙げられる。
無機化合物の蒸着膜の原料としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ等の無機酸化物;窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化チタン等の無機窒化物;無機炭化物;無機硫化物;酸化窒化ケイ素等の無機酸化窒化物;無機酸化炭化物;無機窒化炭化物;無機酸化窒化炭化物等が挙げられる。
金属の蒸着膜の原料としては、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、及びスズ等が挙げられる。
これらは1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせであってもよい。また、無機蒸着膜は、単層でもよく、多層でもよい。
無機蒸着膜の厚みは、ガスバリア性と取り扱い性の観点から、好ましくは10〜2000nm、より好ましくは20〜1000nm、より好ましくは30〜500nm、さらに好ましくは40〜200nmの範囲である。
ガスバリア層が、ケイ素系高分子化合物を含む層にイオンが注入されて得られる層である場合に、ケイ素系高分子化合物を含む層と中間層の界面において、水酸基含有樹脂の水酸基とケイ素系高分子化合物とが反応して、化学結合を形成することにより、基材へイオンが注入されることが阻止される。これにより、透明性に優れるガスバリアフィルムを得ることが出来る。
また、ポリシラザン化合物は、ガラスコーティング材等として市販されている市販品をそのまま使用することもできる。
本発明においては、高分子化合物を含む層がナノオーダーであっても、充分なガスバリア性を有するガスバリアフィルムを得ることができる。
なかでも、より簡便に注入することができ、特に優れたガスバリア性と透明性を有するイオン注入層が得られることから、水素、窒素、酸素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、キセノン及びクリプトンからなる群から選ばれる少なくとも一種のイオンが好ましい。
フィルム基材の素材としては、ケイ素系高分子化合物以外であって、本発明のガスバリアフィルムの目的に合致するものであれば特に制限されない。例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系ポリマー、芳香族系重合体等が挙げられる。
ポリアミドとしては、全芳香族ポリアミド、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン共重合体等が挙げられる。
保護層は、外部から衝撃が加わったときに、ガスバリア層を保護する役割を有する層である。
保護層が積層される位置は、特に限定されないが、ガスバリア層に隣接して積層されることが好ましい。
保護層としては、透明性がよく、耐擦傷性が良好なものが好ましい。更に保護層が電子デバイスや光学デバイスに組み込まれた際に、最表面に配置される場合には、防汚性、耐指紋付着防止性、帯電防止性、撥水性、親水性などの機能を具備することができる。
0.05μm以上であれば、耐擦傷性が十分なものになる。9μm以下であれば、硬化時の歪みによるカールが生じにくい。
表面粗さRa及びRtが、それぞれ、10.0nm、100nmを超えると、ガスバリア層の表面粗さが大きくなり、ガスバリアフィルムのガスバリア性が低下するおそれがある。
なお、表面粗さRa及びRtは、100μm□のサンプルを用いて、光干渉法により得られた値である。
これらは、一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いてもよい。
導電体層は、導電性を有する層であって、電子部材等において、電極として利用したり、帯電防止性や放熱性を向上させるために設けられる層である。
導電体層が積層される位置は、ガスバリアフィルムが使用される目的に応じて選択することができ、特に限定されない。
導電体層の表面抵抗率は、1000Ω/□以下が好ましく、より好ましくは200Ω/□である。
導電体層の厚みは、ガスバリアフィルムの使用目的等を考慮して適宜選択することができる。その厚みは、通常、10nmから9μm、好ましくは20nmから1.0μmである。
保護シートは、ガスバリアフィルムの最外層に積層され、ガスバリアフィルムを保存、運搬等する際に、ガスバリア層を保護する役割を有し、使用時には剥離される。
保護シートとしては、紙やプラスチックフィルム等の基材に再剥離性の粘着剤層や剥離剤層を設けたものが挙げられる。
粘着剤層は、ガスバリアフィルムを複数積層する場合や、被着体に貼付する際に設けることができる。
粘着剤層の材料としては、特に限定されず、公知の粘着剤を使用することができる。例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。
本発明のガスバリアフィルムは、高温・高湿下に長時間置かれた後であっても、基材とガスバリア層とが剥離しにくく、層間密着性に優れる。
ガスバリアフィルムの水蒸気透過率は、40℃、相対湿度90%雰囲気下で、通常0.1g/m2/day以下であり、好ましくは0.05g/m2/day以下である。水蒸気透過率は、公知の方法で測定することができる。
ガスバリアフィルムの可視光線透過率は、90%以上であることが好ましい。可視光線透過率が90%以上であれば、透明性が高く、光学特性が優れるため、電子部材用、光学部材用として用いるために好ましい。
可視光線透過率は、波長550nmにおける透過率であり、公知の測定装置を使用して測定することができる。
本発明のガスバリアフィルムの製造方法は、フィルム基材、該基材上に形成された中間層、及び該中間層上に形成されたガスバリア層を有するガスバリアフィルムの製造方法であって、下記工程を有することを特徴とする。
(工程2)得られた中間層上に、ケイ素系高分子化合物を含む塗工液を塗工し、得られた塗膜を乾燥することによりケイ素系高分子化合物を含有する層を形成する工程。
(工程3)得られたケイ素系高分子化合物を含有する層に、イオンを注入することにより、ガスバリア層を形成する工程。
(1)工程1
先ず、図1(a)に示すように、フィルム基材1上に、水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物を塗工し、得られた塗膜を乾燥することにより中間層2を形成する。
水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物としては、本発明のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物を好ましく用いることができる。
工程1において、中間層は、上記のようにして形成される間に、水酸基含有樹脂中に含まれる水酸基と、架橋剤とが反応して三次元網目構造が形成されることにより、ガスバリア層との密着性を向上することができる。
次いで、図1(b)に示すように、得られた中間層2上に、ケイ素系高分子化合物を含む塗工液を塗工し、得られた塗膜を乾燥することによりケイ素系高分子化合物を含有する層3を形成する。
ケイ素系高分子化合物を含む塗工液中のケイ素系高分子化合物の濃度は、塗工適性等の観点から、通常1〜70質量%、好ましくは1〜30質量%である。
次に、図1(c)に示すように、得られたケイ素系高分子化合物を含有する層3に、イオンを注入することにより、ガスバリア層4を形成する。
工程3において、ケイ素系高分子化合物を含有する層3に、イオンを注入する方法は、前項で例示したのと同様の方法が挙げられる。
ケイ素系高分子化合物を含有する層3にイオンを注入することにより、ケイ素系高分子化合物を含有する層3の表面部に、ガスバリア性を有するイオン注入層3aが形成される。図1(c)では、表面部にイオン注入層3aが形成された、ケイ素系高分子化合物を含有する層3全体をガスバリア層4としている。
本発明の製造方法によれば、本発明のガスバリアフィルムを効率よく簡便に製造することができる。
本発明の電子部材及び光学部材は、本発明のガスバリアフィルムを備えることを特徴とする。
電子部材としては、例えば、液晶ディスプレイ部材、有機ELディスプレイ部材、無機ELディスプレイ部材、電子ペーパー部材、太陽電池、熱電変換部材等のフレキシブル基板等が挙げられる。
光学部材としては、例えば、光学フィルター、波長変換デバイス、調光デバイス、偏光板、位相差板の光学部材等が挙げられる。
また、本発明の電子部材及び光学部材は、本発明のガスバリアフィルムを備えるものであるため、高温条件下や高湿条件下で用いる場合においても、層間密着性に優れ、ガスバリア性が低下しにくいものである。
水酸基含有樹脂として、ポリビニルアルコールと、アセトアルデヒドを反応させて得られるポリビニルアセタール系樹脂(「エスレックKS−10」、積水化学工業社製、水酸基を含む繰り返し単位:25mol%、アセタール化度:75mol%、重量平均分子量:17,000、下記第1表中「PVAC1」と表示する。)を、トルエン及び酢酸エチルからなる混合溶媒(容積比=1/1)に溶解させた後、架橋剤として、芳香族イソシアネート系架橋剤であるキシリレンジイソシアネート(XDI)(「TD―75」、綜研化学社製、下記第1表中、架橋剤「A」と表示する。)を、ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基に対する、キシリレンジイソシアネート中のイソシアネート基の比(NCO/OH)が50%となるように配合し、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物1を調製した。
得られた中間層上に、ケイ素系高分子化合物としてペルヒドロポリシラザンを主成分とするコーティング剤(「アクアミカNL110−20」、クラリアントジャパン社製)をスピンコートで、乾燥後の厚みが150nmとなるように塗布し、120℃で2分間加熱してケイ素系高分子化合物を含有する層を形成した(工程2)。
次いで、プラズマイオン注入装置を用いて、ケイ素系高分子化合物を含有する層の表面に、アルゴン(Ar)をプラズマイオン注入してガスバリア層を形成し、ガスバリアフィルム1を作製した(工程3)。形成されたガスバリア層の厚みは、150nmであった。
・ガス流量:100sccm
・Duty比:0.5%
・繰り返し周波数:1000Hz
・印加電圧:−10kV
・RF電源:周波数 13.56MHz、印加電力 1000W
・チャンバー内圧:0.2Pa
・パルス幅:5μsec
・処理時間(イオン注入時間):5分間
・搬送速度:0.2m/min
実施例1において、架橋剤Aの添加量を下記第1表に示したものとする以外は、実施例1と同様にしてガスバリアフィルム用中間層形成用組成物2〜6を調整し、ガスバリアフィルム2〜6を得た。
実施例5において、水酸基含有樹脂として、ポリビニルアルコールと、アセトアルデヒドを反応させて得られるポリビニルアセタール系樹脂(「エスレックKS−3」、積水化学工業社製、水酸基を含む繰り返し単位:25mol%、アセタール化度:75mol%、重量平均分子量:108,000、下記第1表中「PVAC2」と表示する。)に変更した以外は、実施例5と同様にして、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物7を調製し、次いでガスバリアフィルム7を作製した。
実施例5において、水酸基含有樹脂として、ポリビニルアルコールと、アセトアルデヒドを反応させて得られるポリビニルアセタール系樹脂(「エスレックBX−1」、積水化学工業社製、水酸基を含む繰り返し単位:33mol%、アセタール化度:67mol%、重量平均分子量:100,000、下記第1表中「PVAC3」と表示する。)に変更した以外は、実施例5と同様にして、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物8を調整し、次いでガスバリアフィルム8を作製した。
実施例3において、架橋剤を、架橋剤Aからキシリレンジイソシアネート(三井化学ポリウレタン社製、下記第1表中、架橋剤「B」と表示する。)に変更した以外は、実施例3と同様にして、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物9を調製し、次いでガスバリアフィルム9を作製した。
実施例3において、フィルム基材をポリカーボネートフィルム(「ピュアエース」、帝人化成社製、下記第1表中「PC」と表示する。)に変更した以外は、実施例3と同様にして、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物10を調製し、次いでガスバリアフィルム10を作製した。
架橋剤を使用せず、水酸基含有樹脂としてポリビニルアルコール樹脂(「ゴーセノールGL−03」、日本合成化学工業社製、水酸基を含む繰り返し単位:86.5〜89.0mol%、下記第1表中「PVA」と表示する。)をガスバリアフィルム用中間層形成用組成物として用いた以外は、実施例10と同様にして、ガスバリアフィルム1rを作製した。
ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物として、ウレタン系樹脂(「バイロンUR 1350」、東洋紡社製、固形分重量比8%、水酸基を含有しないポリウレタンアクリラート系UV硬化型樹脂化合物を主成分とする樹脂を、メチルエチルケトン/トルエン溶媒(重量比:65/35)に溶解した溶液)を使用し、実施例1と同様に、フィルム基材としてのPETの易接着面に、乾燥後の厚みが1μmとなるようにバーコートで塗布し、120℃で2分間乾燥後、UV照射ラインを用いて、UV照射(高圧水銀灯、ライン速度20m/分、積算光量100mJ/cm2)を行い、中間層を形成した。次いで、実施例1と同様にして、ガスバリアフィルム2rを作製した。
実施例1において、架橋剤を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして、ガスバリアフィルム用中間層形成用組成物を調製し、次いでガスバリアフィルム3rを作製した。
実施例1において、基材上に、中間層形成用組成物による中間層を形成せずに、直接、ケイ素系高分子化合物としてペルヒドロポリシラザンを主成分とするコーティング剤を塗布してガスバリア層を形成する他は、実施例1と同様にして、ガスバリアフィルム4rを得た。
40℃、相対湿度90%の条件下で水蒸気透過率測定装置(「PERMATRAN−W3/33」、mocon社製)を用いて水蒸気透過率を測定した。
高温湿熱条件(60℃、湿度90%)下に150時間載置する前後での、ガスバリアフィルムの可視光線透過率をJIS K 7631−1に準じて、「NDH2000」(日本電色工業社製)を用いて測定した。
高温湿熱条件(60℃、湿度90%)下に150時間載置した後、碁盤目試験(JIS K−5400(1990年))に従って膜の剥がれを観測した。なお、100マスを観察し、90マス以上の剥がれが見られなかったものを、「良好」と評価し、それ以外を「不良」と評価した。
中間層に架橋剤を含まない比較例1,3のガスバリアフィルム、中間層に水酸基含有樹脂を含まない比較例2のガスバリアフィルムは、層間密着性に劣り、さらに、比較例2のガスバリアフィルムは、透明性に劣っていた。
中間層を用いない比較例4のガスバリアフィルムは、層間密着性、透明性ともに劣るものであった。
2・・・中間層
3・・・ケイ素系高分子化合物を含む層
4・・・ガスバリア層
3a・・・イオン注入層
Claims (10)
- 水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
- 前記水酸基含有樹脂が、ポリビニルアセタール系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
- 前記ポリビニルアセタール系樹脂のアセタール化度が、50mol%以上であることを特徴とする請求項2に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
- 前記ポリビニルアセタール系樹脂が、ポリビニルアルコールと、アセトアルデヒド又はブチルアルデヒドを反応させて得られるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
- 前記架橋剤が、イソシアネート系架橋剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物。
- フィルム基材、請求項1〜5のいずれかに記載のガスバリアフィルム用中間層形成用組成物から形成された中間層、及び該中間層上に形成されたガスバリア層を少なくとも有するガスバリアフィルム。
- 前記ガスバリア層が、ケイ素系高分子化合物を含む層に、イオンが注入されて得られる層であることを特徴とする請求項6に記載のガスバリアフィルム。
- 前記ケイ素系高分子化合物が、ポリシラザン化合物であることを特徴とする請求項7に記載のガスバリアフィルム。
- フィルム基材、該基材上に形成された中間層、及び該中間層上に形成されたガスバリア層を有するガスバリアフィルムの製造方法であって、下記工程を有することを特徴とするガスバリアフィルムの製造方法。
(工程1)フィルム基材上に、水酸基含有樹脂及び架橋剤を含有するガスバリアフィルム用中間層形成用組成物を塗工し、得られた塗膜を乾燥することにより中間層を形成する工程
(工程2)得られた中間層上に、ケイ素系高分子化合物を含む塗布液を塗工し、得られた塗膜を乾燥することによりケイ素系高分子化合物を含有する層を形成する工程
(工程3)得られたケイ素系高分子化合物を含有する層に、イオンを注入することにより、ガスバリア層を形成する工程 - 請求項6〜8のいずれかに記載のガスバリアフィルムを備える電子部材又は光学部材。
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