[go: up one dir, main page]

JP2013115965A - 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ - Google Patents

回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013115965A
JP2013115965A JP2011261353A JP2011261353A JP2013115965A JP 2013115965 A JP2013115965 A JP 2013115965A JP 2011261353 A JP2011261353 A JP 2011261353A JP 2011261353 A JP2011261353 A JP 2011261353A JP 2013115965 A JP2013115965 A JP 2013115965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
teeth
ring
stator
shaped
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011261353A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaya Nagahama
貴也 長濱
Masami Naka
正美 仲
Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
Shigeki Nagase
茂樹 長瀬
Takashi Kageyama
孝 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2011261353A priority Critical patent/JP2013115965A/ja
Priority to CN2012104690238A priority patent/CN103138501A/zh
Priority to US13/686,443 priority patent/US20130134827A1/en
Priority to EP12194350.0A priority patent/EP2600506A2/en
Publication of JP2013115965A publication Critical patent/JP2013115965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Processes or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Processes or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Processes or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Processes or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/021Magnetic cores
    • H02K15/022Magnetic cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/185Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49009Dynamoelectric machine

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】リング状ティース部材とリング状ヨーク部材との嵌合組付けが容易であり、コギングトルクを低減することができる回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータを提供する。
【解決手段】ティース連結部22を加熱溶融させて非磁性化処理した後に、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧している。これにより、ティース連結部22を容易に塑性変形させることができ、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とを容易に嵌合組付けすることができる。また、ティース連結部22は、加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化されている。これにより、漏れ磁束を減少し、磁気特性の良好な回転機の製造方法を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転機に用いられるステータの製造方法および回転機用ステータに関するものである。
例えば、特開平2−307339号公報(特許文献1)には、ステータをリング状のティース部材とリング状のヨーク部材とに分割し、ティースに対し巻線を配置した後にリング状ティース部材とリング状ヨーク部材とを嵌合組付けした構成の回転機が記載されている。このステータによれば、リング状ティース部材とリング状ヨーク部材とが分離されているので、ティースに対する巻線の配置を容易に行うことができる。また、複数個のティースは、互いに連結して構成されている。該ティース連結部は、所定の機械的強度を保つ幅に形成することが望ましいが、幅広になると所謂磁気パスを起こして磁束が減少し、回転機の特性を悪化させる。このため、ティース連結部の中央部付近には、磁気抵抗を増加した部分が設けられており、これにより、磁気パスを減少させることができる。
特開平2−307339号公報
特許文献1に記載の回転機用のステータでは、リング状ティース部材とリング状ヨーク部材とを嵌合組付けする必要があるが、従来よりプレス加工による加工精度では該嵌合組付けは困難であり、かかる構成の回転機の実現は容易でない。また、磁気抵抗を増加する方法として以下の方法が採られている。すなわち、レーザ照射によって結晶配向を変えて微小磁区が磁気の通る方向と直角にする方法、加工歪みを残存させる方法、急熱急冷を加える方法である。しかし、何れの方法も、磁気抵抗を増加する効果は小さく、非磁性体にはならないため漏れ磁束が残り、トルクの減少等の回転機の特徴が悪化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、リング状ティース部材とリング状ヨーク部材との嵌合組付けが容易であり、磁気特性良好な回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータを提供することを目的とする。
(回転機用ステータの製造方法)
(請求項1)本発明の回転機用ステータの製造方法は、前記回転機用ステータは、径方向外方に突設され巻線が配置された複数個のティース、および、隣接する前記ティースの径方向内方縁同士を連結するティース連結部を備えるリング状ティース部材と、リング状に形成され、その内周部に前記複数個のティースの嵌合が可能な複数個のティース嵌合部が設けられたリング状ヨーク部材と、を備え、前記回転機用ステータの製造方法は、前記リング状ティース部材の前記ティースに巻線を配置する巻線配置工程と、前記リング状ティース部材を前記リング状ヨーク部材に挿入し、前記ティースと前記ティース嵌合部とを位置決めする位置決め工程と、前記リング状ティース部材の内周部を径方向外方に押圧し、前記ティース連結部を塑性変形させることにより、前記ティースを前記ティース嵌合部に嵌合して前記リング状ティース部材と前記リング状ヨーク部材とを組付ける組付工程と、を備える。
(請求項2)前記組付工程の前に、前記ティース連結部を加熱する加熱工程を備えるようにしてもよい。
(請求項3)前記組付工程の前に、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、加熱溶融して非磁性化元素を供給することにより非磁性化する非磁性化工程を備えるようにしてもよい。
(請求項4)前記非磁性化工程は、前記非磁性化元素の配合割合を周方向に変化させて供給することにより非磁性化するようにしてもよい。
(請求項5)前記非磁性化工程は、前記ティース連結部の中央を加熱溶融させて前記非磁性化元素を攪拌することにより非磁性化するようにしてもよい。
(請求項6)前記非磁性化工程は、前記ティース連結部を少なくとも2以上に分割し、各分割領域を加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化するようにしてもよい。
(請求項7)前記組付工程の前に、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、高密度に加熱することでキーホールを形成するとともに前記キーホールの周囲に溶融池を形成し、前記溶融池に非磁性化元素を配置することで非磁性化する非磁性化工程を備えるようにしてもよい。
(回転機用ステータ)
(請求項8)本発明の回転機用ステータは、径方向外方に突設され巻線が配置された複数個のティース、および、隣接する前記ティースの径方向内方縁同士を連結するティース連結部を備えるリング状ティース部材と、リング状に形成され、その内周部に前記複数個のティースの嵌合が可能な複数個のティース嵌合部が設けられたリング状ヨーク部材と、を備えた回転機用ステータであって、前記リング状ティース部材および前記リング状ヨーク部材は、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、加熱溶融して非磁性化元素を供給することにより非磁性化し、前記リング状ティース部材の内周部を径方向外方に押圧し、前記ティース連結部を塑性変形させ、前記ティースを前記ティース嵌合部に嵌合することにより組付けられている。
(請求項1)リング状ティース部材の内周部を径方向外方に押圧して、ティース連結部を塑性変形させている。これにより、リング状ティース部材とリング状ヨーク部材とを容易に嵌合組付けすることができる。
(請求項2)ティース連結部を加熱しているので、ティース連結部を容易に塑性変形させることができる。
(請求項3)ティース連結部は、加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化されている。ティース連結部においては、非磁性化元素が合金化して非磁性化が進むが、ティース連結部全体を均一に非磁性化することにはならず、ティース連結部の溶融中心から周方向の溶融端部に向かうに従って非磁性体から強磁性体へと緩やかに変化することになる。よって、回転機の回転中におけるコギングトルクを低減することができる。
(請求項4)ティース連結部は、非磁性化元素の配合割合を周方向に変化させて供給することにより非磁性化されている。これにより、ティース連結部におけるティースとの境界付近において、非磁性体から強磁性体へと緩やかに変化させることができる。
(請求項5)ティース連結部は、該ティース連結部の中央を加熱溶融させて非磁性化元素を攪拌することにより非磁性化されている。ティース連結部においては、加熱溶融の中心部においては高温なため非磁性化元素が合金化して非磁性化が進むが、加熱溶融の中心部から離間するにつれて温度が低下するため非磁性化元素が合金化し難くなる。これにより、ティース連結部におけるティースとの境界付近において、非磁性体から強磁性体へと確実に緩やかに変化させることができる。
(請求項6)ティース連結部は、少なくとも2以上に分割され、各分割領域を加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化されている。これにより、ティース連結部におけるティースとの境界付近において、非磁性体から強磁性体へと確実に緩やかに変化させることができる。
(請求項7)リング状ティース部材のティース連結部の少なくとも一部を、高密度エネルギを照射し、加熱することで、金属蒸発圧と母材表面張力によりキーホールを形成し、キーホール周囲の溶融池に非磁性化元素を固溶合金化することで非磁性化するので、リング状ティース部材の熱変形を抑制することができる。
(請求項5)本発明の回転機用ステータによれば、上述した回転機用ステータの製造方法における効果と同様の効果を奏する。
回転機用ステータの平面図である。 回転機用ステータのリング状ティース部材の平面図である。 回転機用ステータのリング状ヨーク部材の平面図である。 ステータの接続部を非磁性化するための第1の加熱溶融方法を示す図である。 ステータの接続部を非磁性化するための第2の加熱溶融方法を示す図である。 永久磁石との非接触部を非磁性するための第3の加熱溶融方法を示す模式断面図である。 永久磁石との非接触部を非磁性するための第3の加熱溶融方法を示す模式斜視図である。 ステータの製造方法を説明するためのフローチャートである。 ステータの接続部における溶融中心から溶融部端にかけての透磁率の変化を示す図である。
(1.回転機用ステータの構成)
回転機に用いられるステータとして、インナーロータモータのステータについて、図1〜図3を参照して説明する。なお、以下の説明において、「径方向」および「軸方向」とは、ステータの径方向および軸方向を指す。
図1〜図3に示すように、ステータ1は、リング状のティース部材2と、リング状のヨーク部材3と、巻線9(図1参照)とを備えて構成される。
リング状ティース部材2は、例えば電磁鋼板でなる薄板リング状の強磁性板4が複数枚積層されて構成されている。リング状ティース部材2には、複数個(本例では、12個)の略T字状のティース21が、T字の脚部が径方向外方を向いて等角度間隔で突設されている。隣接するティース21の径方向内方縁同士は、ティース連結部22によりそれぞれ接続されている。各ティース21には、巻線9が配置されている。
リング状ヨーク部材3は、リング状ティース部材2と同材質の電磁鋼板でなる薄板リング状の強磁性板5が複数枚積層されて構成されている。リング状ヨーク部材3の内周部には、リング状ティース部材2の12個のティース21の嵌合が可能な12個のティース嵌合部31が設けられている。
ステータ1は、リング状のティース部材2とリング状のヨーク部材3とに分割されており、詳細は後述するが、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧し、ティース連結部22を塑性変形させ、各ティース21を各ティース嵌合部31に嵌合することにより組付けられる。
リング状ティース部材2におけるティース21間のティース連結部22は、加熱溶融しながら非磁性化元素(マンガンまたはニッケル等)を供給することにより非磁性化されている。そして、ティース連結部22とティース21との境界、すなわち非磁性相と強磁性相との境界では、透磁率が緩やかに変化するように、非磁性化元素の配合割合を変化させて供給することにより非磁性化されている。
例えば、図4に示すように、ティース連結部22の外周部における周方向中央にレーザLを照射してティース連結部22の内周部における周方向中央を加熱溶融させ、供給した非磁性化元素23を図示矢印のように攪拌することにより非磁性化する。また、図5に示すように、ティース連結部22を周方向に3つに分割し、各分割領域22a,22b,22cにレーザL1,L2,L3を照射し、各分割領域22a,22b,22cを加熱溶融しながら中央の分割領域22bには非磁性化元素23を多めに供給し、両側の分割領域22a,22cには非磁性化元素23を少なめに供給することにより非磁性化する。なお、分割領域は、3つに限定されるものではなく、少なくとも2つ以上に分割すればよい。
また、ティース連結部22は、高密度に加熱することでキーホールを形成するとともに、キーホールの周囲に溶融池を形成し、溶融池に非磁性化元素を配置することにより非磁性化するようにしてもよい。ここで、ティース連結部22の非磁性化処理について図6および図7を参照して説明する。非磁性化処理は、キーホール形成工程および元素配置工程で構成される。キーホール形成工程は、ティース連結部22に対し、ティース連結部22の内周部(リング状ティース部材2の内周部)側からレーザLを照射してキーホール6を形成する工程である。キーホール6とは、レーザLの照射によって、レーザLが照射されるティース連結部22の内周部から外周部に亘って貫通して形成される円孔を意味する。そして、キーホール6形成時には蒸発金属が発生し、キーホール6の周囲には金属蒸発圧と母材表面張力により溶融池7が形成される。
元素配置工程は、キーホール6周囲の溶融池7に非磁性化元素81を配置する工程である。非磁性化元素81(非磁性化元素であるマンガンまたはニッケル等)により形成されたワイヤ8をティース連結部22の内周部のレーザL照射位置周辺に配置する。そして、ティース連結部22の内周部に対するレーザL照射位置を相対移動させ、レーザL照射位置に合わせてワイヤ8も相対移動させる。レーザL照射位置が相対移動すると、前照射位置のキーホール6は、溶融したティース連結部22により埋められる。なお、溶融池7の周囲には熱影響を受けた熱影響部Aが形成される。
ワイヤ8は、溶融池7に当接して溶融し、溶融したワイヤ8(すなわち、非磁性化元素81)は、溶融池7内に混入し拡散する。溶融池7では、対流(図6矢印参照)が発生しやすいので、非磁性化元素81は、ティース連結部22の半径方向に拡散し、ティース連結部22の外周部から内周部にまで供給される。これにより、ティース連結部22は、合金化して非磁性体に変化する。
なお、溶接の技術分野において、キーホールとは、レーザ溶接、電子ビーム溶接、およびアーク溶接等の溶接中に生じる深く狭い穴のことである。複数の部材を溶接する際に、一方の部材にキーホールを形成することで、当該一方の部材と他方の部材とを溶接する。詳細には、一方の部材の表面にレーザなどの熱源を当てた場合に、当該一方の部材にキーホールを形成することで、当該一方の部材の裏面側と他方の部材の表面側とを溶接する。一方、非磁性化処理で形成するキーホール6は、複数層を溶接するためのキーホール溶接とは異なり、一層のティース連結部22に対してキーホール6を形成し、ティース連結部22の厚みに関わらず、ティース連結部22の外周部から内周部まで均一に磁性改質するものである。このように、溶接の技術分野は、磁性改質の技術分野と全く異なっている。
(2.回転機用ステータの製造方法)
ステータ1の製造方法について図8のフローチャートを参照して説明する。図8に示すように、例えば電磁鋼板をプレス装置にセットし、強磁性板4,5の形状にそれぞれ打抜く(ステップS1)。打抜かれた各強磁性板4,5は、金型内に落下して収納される。そして、所定枚数の強磁性板4,5が打抜かれて金型内に積層されたら(ステップS2)、積層された複数枚の強磁性板4,5をそれぞれ軸方向にプレスし、強磁性板4,5にプレス成形されたカシメ(図略)により固定してリング状ティース部材2およびリング状ヨーク部材3をそれぞれ作製する(ステップS3)。
リング状ティース部材2のティース21に巻線を配置したら(ステップS4、本発明の「巻線配置工程」に相当する)、リング状ティース部材2をリング状ヨーク部材3に挿入し、ティース21の先端がティース嵌合部31の開口と一致するように位置決めする(ステップS5、本発明の「位置決め工程」に相当する)。そして、ティース連結部22に、例えばレーザを照射して加熱溶融しながらマンガンを配合割合を変化させて供給し、該ティース連結部22を非磁性化する(ステップS6、本発明の「加熱工程」および「非磁性化工程」に相当する)。このときのティース連結部22の温度は、例えば1600°Cに達している。
ティース連結部22の非磁性化が完了し、ティース連結部22の温度が、例えば500〜700°C以上の所定温度以上であるか所定温度以下であるかを判断し(ステップS7,S8)、所定温度以下であるときはブリッジ部22をレーザ照射して加熱する(ステップS9)。ブリッジ部22の温度が、所定温度になったら、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧し、ティース連結部22を塑性変形させる温間成形を行う(ステップS10)。そして、ティース21をティース嵌合部31に嵌合し、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とを組付ける(ステップS11、ステップS7〜S11が本発明の「組付工程」に相当する)。以上により、ステータ1が完成する。
なお、上述の「加熱工程」および「非磁性化工程」を行わず、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧し、ティース連結部22を塑性変形させて、ティース21をティース嵌合部31に嵌合し、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とを組付けるようにしてもよい。また、「非磁性化工程」を行わず、「加熱工程」のみを行い、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧し、ティース連結部22を塑性変形させて、ティース21をティース嵌合部31に嵌合し、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とを組付けるようにしてもよい。
(3.回転機用ロータの作用効果)
ステータ1は、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とに分割されている。これにより、リング状ティース部材2に形成されているティース21に対し巻線の配置を容易に行うことができる。また、リング状ティース部材2の内周部を径方向外方に押圧して、ティース連結部22を塑性変形させている。これにより、リング状ティース部材2とリング状ヨーク部材3とを容易に嵌合組付けすることができる。
また、ティース連結部22を加熱しているので、ティース連結部22を容易に塑性変形させることができる。また、ティース連結部22は、加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化されている。ティース連結部22においては、非磁性化元素が合金化して非磁性化が進むが、ティース連結部22全体を均一に非磁性化することにはならず、図9に示すように、ティース連結部22の溶融中心から周方向の溶融端部に向かうに従って非磁性体から強磁性体へと緩やかに変化することになる。よって、回転機の回転中におけるコギングトルクを低減することができる。
また、ティース連結部22は、非磁性化元素の配合割合を周方向に変化させて供給することにより非磁性化されている。詳細には、ティース連結部22は、該ティース連結部22の中央を加熱溶融させて非磁性化元素を攪拌することにより非磁性化されている。ティース連結部22においては、加熱溶融の中心部においては高温なため非磁性化元素が合金化して非磁性化が進むが、加熱溶融の中心部から離間するにつれて温度が低下するため非磁性化元素が合金化し難くなる。これにより、ティース連結部22におけるティース21との境界付近において、非磁性体から強磁性体へと確実に緩やかに変化させることができる。また、ティース連結部22は、3つに分割され、各分割領域22a,22b,22cを加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化されている。これにより、ティース連結部22におけるティース21との境界付近において、非磁性体から強磁性体へと確実に緩やかに変化させることができる。また、リング状ティース部材2のティース連結部22の少なくとも一部を、高密度エネルギを照射し、加熱することで、金属蒸発圧と母材表面張力によりキーホール6を形成し、キーホール6周囲の溶融池7に非磁性化元素81を固溶合金化することで非磁性化するので、リング状ティース部材2の熱変形を抑制することができる。
(4.変形例)
上述の実施形態では、非磁性化元素81により形成されたワイヤ8をティース連結部22の内周部のレーザL照射位置周辺に配置し、キーホール6周囲に形成される溶融池7に非磁性化元素81を供給して非磁性化処理するようにしたが、以下の方法により非磁性化処理するようにしてもよい。すなわち、ティース連結部22の内周部に非磁性化元素81のペレットを配置し、プレス加工により非磁性化元素81のペレットをティース連結部22の内周部に打込み、該非磁性化元素81のペレットにレーザ2を照射して非磁性化処理するようにしてもよい。また、ティース連結部22の内周部に非磁性化元素81の粉末や粗粒あるいは薄膜を配置し、該非磁性化元素81の粉末にレーザ2を照射して非磁性化処理するようにしてもよい。また、ティース連結部22の溶融にレーザLを用いたが、高密度エネルギを照射可能な手段であればよく、例えば電子ビームでもよい。
1:ステータ、 2:リング状ティース部材、 3:リング状ヨーク部材
4,5:強磁性板、 9:巻線
21:ティース、 22:ティース連結部
31:ティース嵌合部

Claims (8)

  1. 回転機用ステータの製造方法であって、
    前記回転機用ステータは、
    径方向外方に突設され巻線が配置された複数個のティース、および、隣接する前記ティースの径方向内方縁同士を連結するティース連結部を備えるリング状ティース部材と、
    リング状に形成され、その内周部に前記複数個のティースの嵌合が可能な複数個のティース嵌合部が設けられたリング状ヨーク部材と、
    を備え、
    前記回転機用ステータの製造方法は、
    前記リング状ティース部材の前記ティースに巻線を配置する巻線配置工程と、
    前記リング状ティース部材を前記リング状ヨーク部材に挿入し、前記ティースと前記ティース嵌合部とを位置決めする位置決め工程と、
    前記リング状ティース部材の内周部を径方向外方に押圧し、前記ティース連結部を塑性変形させることにより、前記ティースを前記ティース嵌合部に嵌合して前記リング状ティース部材と前記リング状ヨーク部材とを組付ける組付工程と、を備えたことを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記組付工程の前に、前記ティース連結部を加熱する加熱工程を備えたことを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記組付工程の前に、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、加熱溶融して非磁性化元素を供給することにより非磁性化する非磁性化工程を備えたことを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  4. 請求項3において、
    前記非磁性化工程は、前記非磁性化元素の配合割合を周方向に変化させて供給することにより非磁性化することを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  5. 請求項3において、
    前記非磁性化工程は、前記ティース連結部の中央を加熱溶融させて前記非磁性化元素を攪拌することにより非磁性化することを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  6. 請求項3において、
    前記非磁性化工程は、前記ティース連結部を少なくとも2以上に分割し、各分割領域を加熱溶融しながら非磁性化元素を供給することにより非磁性化することを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  7. 請求項2〜5の何れか一項において、
    前記組付工程の前に、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、高密度に加熱することでキーホールを形成するとともに前記キーホールの周囲に溶融池を形成し、前記溶融池に非磁性化元素を配置することで非磁性化する非磁性化工程を備えたことを特徴とする回転機用ステータの製造方法。
  8. 径方向外方に突設され巻線が配置された複数個のティース、および、隣接する前記ティースの径方向内方縁同士を連結するティース連結部を備えるリング状ティース部材と、
    リング状に形成され、その内周部に前記複数個のティースの嵌合が可能な複数個のティース嵌合部が設けられたリング状ヨーク部材と、
    を備えた回転機用ステータであって、
    前記リング状ティース部材および前記リング状ヨーク部材は、前記リング状ティース部材の前記ティース連結部の少なくとも一部を、加熱溶融して非磁性化元素を供給することにより非磁性化し、前記リング状ティース部材の内周部を径方向外方に押圧し、前記ティース連結部を塑性変形させ、前記ティースを前記ティース嵌合部に嵌合することにより組付けられていることを特徴とする回転機用ステータ。
JP2011261353A 2011-11-30 2011-11-30 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ Pending JP2013115965A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011261353A JP2013115965A (ja) 2011-11-30 2011-11-30 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ
CN2012104690238A CN103138501A (zh) 2011-11-30 2012-11-19 电机用定子的制造方法以及电机用定子
US13/686,443 US20130134827A1 (en) 2011-11-30 2012-11-27 Method for manufacturing stator for motor and stator for motor
EP12194350.0A EP2600506A2 (en) 2011-11-30 2012-11-27 Method for manufacturing stator for motor and stator for motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011261353A JP2013115965A (ja) 2011-11-30 2011-11-30 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013115965A true JP2013115965A (ja) 2013-06-10

Family

ID=47257608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011261353A Pending JP2013115965A (ja) 2011-11-30 2011-11-30 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20130134827A1 (ja)
EP (1) EP2600506A2 (ja)
JP (1) JP2013115965A (ja)
CN (1) CN103138501A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015089277A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社ジェイテクト 回転機用ロータ
WO2022004206A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 株式会社ミツバ ステータコアの製造方法
KR20230172103A (ko) * 2022-06-15 2023-12-22 엘지전자 주식회사 모터의 회전자
EP4391308A1 (de) * 2022-12-21 2024-06-26 maxon international ag Verfahren zum herstellen eines stators für einen elektromotor

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104348268B (zh) * 2013-08-09 2019-07-23 德昌电机(深圳)有限公司 单相无刷电机
CN104348271B (zh) * 2013-08-09 2019-07-23 德昌电机(深圳)有限公司 单相无刷电机
JP6664958B2 (ja) * 2015-12-25 2020-03-13 サンデンホールディングス株式会社 コンプレッサ用モータ及びそれを備えたコンプレッサ
CN106357020A (zh) * 2016-10-28 2017-01-25 上海大学 一种用于提高电机性能的电机定子
US20190107122A1 (en) * 2017-10-05 2019-04-11 Asia Vital Components (China) Co., Ltd. Slim pump structure
US11658522B2 (en) * 2017-10-13 2023-05-23 Ford Global Technologies, Llc Electric machine having magnetically modified region
US10920782B2 (en) * 2019-01-30 2021-02-16 Asia Vital Components (China) Co., Ltd. Low-profile, high-power pump for electronics fluid cooling system
RU2753739C1 (ru) * 2020-11-17 2021-08-23 Общество с ограниченной ответственностью "ЭТК" Отказоустойчивая электрическая машина со статором из двухфазного материала
DE102022103645A1 (de) 2022-02-16 2023-08-17 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Herstellung einer Komponente für eine elektrische Maschine, Komponente für eine elektrische Maschine und elektrische Maschine

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2845941B2 (ja) 1989-05-19 1999-01-13 株式会社日立製作所 電機固定子

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015089277A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社ジェイテクト 回転機用ロータ
WO2022004206A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 株式会社ミツバ ステータコアの製造方法
JP2022010605A (ja) * 2020-06-29 2022-01-17 株式会社ミツバ ステータコアの製造方法
JP7474134B2 (ja) 2020-06-29 2024-04-24 株式会社ミツバ ステータコアの製造方法
KR20230172103A (ko) * 2022-06-15 2023-12-22 엘지전자 주식회사 모터의 회전자
KR102666841B1 (ko) * 2022-06-15 2024-05-16 엘지전자 주식회사 모터의 회전자
EP4391308A1 (de) * 2022-12-21 2024-06-26 maxon international ag Verfahren zum herstellen eines stators für einen elektromotor
WO2024133750A1 (de) * 2022-12-21 2024-06-27 Maxon International Ag Verfahren zum herstellen eines stators für einen elektromotor

Also Published As

Publication number Publication date
US20130134827A1 (en) 2013-05-30
CN103138501A (zh) 2013-06-05
EP2600506A2 (en) 2013-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013115965A (ja) 回転機用ステータの製造方法および回転機用ステータ
JP5910036B2 (ja) 回転機用ロータの製造方法
JP5299514B2 (ja) ロータおよびその製造方法
CN102111028B (zh) 轴向间隙型旋转电机以及其中所使用的转子
JP6056385B2 (ja) 回転機用ロータおよび回転機用ロータの製造方法
JP5126414B2 (ja) ロータおよびその製造方法
JP2019068701A (ja) 回転電機ロータ及びその製造方法
JP2014079068A (ja) ロータコア及びその製造方法
JP5327257B2 (ja) 巻鉄心、電磁部品とその製造方法および電磁機器
JP2010068686A (ja) 回転電機用の固定子
JP2011067027A (ja) 鋼板対、積層鋼板、及び回転電機コアの製造方法
JP2018046703A (ja) 永久磁石式回転電機及びその製造方法
JP5906694B2 (ja) 回転機用ロータの製造方法
CN112737166A (zh) 旋转电机和旋转电机的制造方法
JPWO2017158642A1 (ja) 永久磁石式回転電機及びその製造方法
JP6350964B2 (ja) ロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法
JP6127450B2 (ja) 回転機用ロータ
JP6424615B2 (ja) ロータ及びその製造方法、並びにそれを備えた回転電気機械
JP6728864B2 (ja) 配向着磁装置
JP2005057955A (ja) モータ及びその回転子の製造方法
JP6217319B2 (ja) 回転機用ロータ
US20230207179A1 (en) Magnetic core and magnetic component
JP2008187828A (ja) 永久磁石型回転電機の回転子
JP6627520B2 (ja) ロータの製造方法、及びロータ
JP2014064422A (ja) ロータコアおよびその製造方法