JP2012213375A - リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 - Google Patents
リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012213375A JP2012213375A JP2011123976A JP2011123976A JP2012213375A JP 2012213375 A JP2012213375 A JP 2012213375A JP 2011123976 A JP2011123976 A JP 2011123976A JP 2011123976 A JP2011123976 A JP 2011123976A JP 2012213375 A JP2012213375 A JP 2012213375A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- enzyme
- saccharification
- raw material
- treatment
- lignocellulosic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y02E50/16—
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
【解決手段】 酵素含有水に酵素糖化反応に適した原料とする前処理を施したリグノセルロース系原料を水溶性塩類と共に添加し、原料懸濁液の電気伝導度を5〜25mS/cmに維持して酵素糖化処理を行い、酵素糖化処理後の処理懸濁液から酵素含有液を回収し、回収した酵素含有液を前記酵素糖化に使用する酵素として循環するリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
【選択図】 図1
Description
植物系バイオマス中の多糖類から発酵基質となる単糖や小糖類を製造する方法は2つに大別できる。一つは鉱酸を用いて加水分解する酸糖化法であり、もう一つは酵素やその酵素を生産する微生物を用いて加水分解する酵素糖化法である。
そこで、酵素の回収率の改善を目的として界面活性剤を添加して処理する方法(特許文献1参照)などが提案されている。しかし、界面活性剤処理法でも、酵素の回収率が十分であるとはいえず、また、薬品添加による酵素の失活や、処理工程付加に伴うコストアップ及び後の発酵段階における微生物への悪影響などが懸念されることなどから実用的ではない。
で100%であり、酵素の残存率は24時間で95%以上であるとされている。また、酵素が残渣に吸着されて失われること、残渣の酵素の吸着機能はpHを5〜7に高めることで低下可能な場合があること、温度を5℃に下げることで低減できるという報告もあることが記載されている。
酵素糖化処理する方法である(1)項〜(9)項のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
<リグノセルロース系原料>
本発明の酵素糖化処理方法で使用するリグノセルロース系原料としては、木質系として、製紙用樹木、林地残材、間伐材等のチップ又は樹皮、製材工場等から発生する鋸屑又はおがくず、街路樹の剪定枝葉、建築廃材等が挙げられ、草本系としてケナフ、稲藁、麦わら、バガスなどの農産廃棄物、油用作物やゴム等の工芸作物の残渣及び廃棄物(例えばEFB:Eumpty Fruit Bunch)、草本系エネルギー作物のエリアンサス、ミスカンサスやネピアグラス等のリグノセルロース系バイオマスが挙げられる。また、本発明におけるリグノセルロース系原料としては、木材由来の紙、古紙、パルプ、パルプスラッジ等も利用可能である。
例えば、製紙原料用として一般に用いられるユーカリ(Eucalyptus)属の樹種の樹皮は、製紙原料用の製材工場やチップ工場等から安定して大量に入手可能であるため、特に好適に用いられる。
本発明の酵素糖化処理に適した原料とする前処理とは、前記リグノセルロース系原料に以下の前処理を行って、リグノセルロースを酵素糖化可能な状態とする処理である。
化学的処理、水熱処理、加圧熱水処理、二酸化炭素添加水熱処理、蒸煮処理、湿式粉砕処理、機械的磨砕処理、破砕繊維化処理、希硫酸処理、水蒸気爆砕処理、アンモニア爆砕処理、二酸化炭素爆砕処理、超音波照射処理、マイクロ波照射処理、電子線照射処理、γ線照射処理、超臨界処理、亜臨界処理、有機溶媒処理、相分離処理、木材腐朽菌処理、グリーン溶媒活性化処理、各種触媒処理、ラジカル反応処理、オゾン酸化処理。
これらの処理は、各単独処理もしくは複数を組み合わせた処理のいずれであってもよい。
中でも、上記リグノセルロース系バイオマスに対し、化学的処理、加圧熱水処理、破砕繊維化処理及び機械的磨砕処理から選択される1つ以上の前処理を行うことが好ましい。
化学的処理に使用する薬品等については特に限定されないが、たとえば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、硫化物、炭酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩等、硫酸、希硫酸などの酸類等から選択された1種以上であり、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、硫化ナトリウム、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等から選択された薬品の水溶液に浸漬する処理が好適である。また、オゾン、二酸化塩素などの酸化剤による化学的処理も可能である。
化学的処理は、前記破砕繊維化処理や機械的磨砕処理と組み合わせてそれらの前処理の後処理として行うことが好適である。
化学的処理における薬品の水溶液への浸漬時間及び処理温度は、使用する原料や薬品によって任意に設定可能であるが、一般的には、処理時間20〜90分、処理温度80〜200℃で行うことができる。処理条件を厳しくすることで、原料中のセルロースの液側への溶出又は過分解が起こる場合もあるため、処理時間は70分以下、処理温度は180℃以下であることが好ましい。
殺菌処理は、酸やアルカリなど、菌の生育困難なpHに原料を晒す方法でも良いが、高温下で処理する方法でも良く、両方を組み合わせても良い。酸、アルカリ処理後の原料については、中性付近、もしくは、糖化処理又は糖化発酵処理に適したpHに調整した後に原料として使用することが好ましい。また、高温殺菌した場合も、室温もしくは糖化発酵工程における処理に適した温度まで降温させてから原料として使用することが好ましい。このように、温度やpHを調整してから原料を送り出すことで酵素が失活することを防ぐことができる。
図1の工程に従った酵素糖化処理方法の場合、図1に「糖化」として示されている酵素糖化処理工程では、「前処理」として示されている前処理工程から供給されるリグノセルロース系原料と糖化酵素と電解質としての水溶性塩類を適量の水に添加して調製されている原料懸濁液が攪拌下に酵素糖化処理される。原料懸濁液中のリゴのセルロース原料濃度は、1〜30質量%であることが好ましい。1質量%未満であると、最終的に生産物の濃度が低すぎて生産物の濃縮のコストが高くなるという問題が発生する。また、30質量%を超えて高濃度となるにしたがって原料の攪拌が困難になり、生産性が低下するという問題が発生する。
pHは使用酵素が失活することのない3.5〜10.0の範囲で選択されるが、3.5〜7.5の範囲に維持することがより好ましい。
酵素糖化処理の温度は、酵素の至適温度の範囲内であれば特に制限はなく、一般的には25〜50℃であり、30〜40℃が好ましい。
また、酵素糖化反応方式としては、連続式が好ましいが、バッチ方式でも良い。
反応時間は、酵素濃度によっても異なるが、バッチ式の場合は一般的には10〜240時間であり、好ましくは15〜160時間である。連続式の場合も、一般的な平均滞留時間は10〜150時間であり、好ましくは15〜100時間である。
各セルロース分解酵素は、夫々の活性を有する酵素を適宜の量で添加しても良いが、市販されているセルラーゼ製剤には、上記した各種のセルラーゼ活性を有すると同時に、ヘミセルラーゼ活性も有しているものが多いので市販のセルラーゼ製剤を用いても良い。
原料固形分100質量部に対するセルラーゼ製剤の使用量は、0.5〜100質量部が好ましく、1〜50質量部が特に好ましい。
アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩としては、アルカリ金属やアルカリ土金属のハロゲン化物、硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸二水素塩、リン酸水素二塩、酢酸塩、クエン酸塩からなる群から選ばれる水溶性塩が挙げられる。
「糖化工程」を出た処理懸濁液は、図1中に「固液分離」として示されている濾過装置を有する固液分離工程に送られて固体残渣が除かれる。固液分離工程で濾過装置により分離された固体残渣はリグニン、ヘミセルロース、セルロースを含んでいるが、セルロースはリグニン等により保護されている状態で、それ以上の糖化は促進できない状態にあるので通常は工程外に排出される。
固液分離工程で固体残渣を除かれた液体留分は、ついで、「遠心分離」として示されている遠心分離工程に送られて固体分離工程から出る液体留分に随伴されている残留残渣が除去され、図1中に「膜分離」として示されている糖液と酵素液の回収工程に送られる。
遠心分離工程で残留残渣が除かれた液体留分は酵素と生成糖類を含有する液体留分であり、図1に「膜分離」として示されている膜分離工程で酵素含有液と糖含有液とに分離され、酵素含有液は「回収酵素」として示されている酵素液貯槽に送られ、そこから酵素源として循環される。糖類含有液はそのまま製品として取り出される。
糖類含有液には6炭糖、5炭糖等の単糖類のみならず、オリゴ糖類も含まれているので、単糖類を製造することが目的である場合は、オリゴ糖類を分離して「糖化工程」に供給し、さらに酵素処理して単糖類に分解することもできる。
図2において、前処理工程で酵素糖化処理に適した状態に処理されたリグノセルロース系原料は、電解質としての水溶性塩類、セルロース分解酵素、アルコール酵母等の発酵用微生物と共に適量の水に添加され、電気伝導度が所定の値に調整された原料懸濁液として併行糖化発酵工程において酵素糖化反応によるセルロースの糖化処理と、生成糖類を醗酵基質とするアルコール発酵等の発酵処理とが併行して行われる。
微生物は固定化しておいてもよい。微生物を固定化しておくと、次工程に微生物を回収するという工程を省くことができるか、少なくとも回収工程にかかる負担を軽減することができるし、微生物をロスするリスクを軽減することもできる。また、微生物を固定化するほどでのメリットはないが、凝集性のある微生物を選択することにより微生物の回収を容易にすることができる。
蒸留後の蒸留残液中に残る発酵生成物濃度は0.1質量%以下であることが好ましい。このような濃度とすることによって、後段の遠心分離工程において残留残渣とともに排出される発酵生成物量を低減することができ、収率を向上させることができる。
この酵素と糖類とを含有する液体留分は、図2に「膜分離」として示されている膜分離工程に送られて酵素含有液と糖類含有液に分離され、酵素含有液は図2に「回収酵素」として示されている酵素液貯槽を経て「併行糖化発酵工程」に循環供給される。また、糖含有液は図2に「糖」として示されている糖液貯槽に集められ、糖製品とされる。
また、オリゴ糖類については、必要に応じて製品として回収しても良いし、図1の工程に従った酵素糖化処理法について述べたと同様に、併行糖化発酵工程で酵素により単糖類に分解するための原料として利用することもできる。
48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlに破砕した林地残材100gを投入し、90℃、30分間処理した後にリファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。これをスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。
基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、さらに塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで、電気伝導度が11.8mS/cmのリグノセルロース懸濁液400mlを調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却した後に、酵素10ml(商品名、GC220:ジェネンコア社製)を添加した。
30℃、120rpmの攪拌下で糖化反応を行い、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10,000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
(β−グルコシダーゼ活性)
β−グルコシダーゼ活性の測定は、1.25mM 4−Methyl−umberiferyl−glucosideを含む125mM酢酸緩衝液(pH5.0)16μlに、酵素液4μl加え、37℃、10分間反応を行った後、500mM glycine−NaOH緩衝液(pH10.0)100μlを添加して反応を停止させ、350nmの励起光での460nmの蛍光強度を測定することで行った。酵素回収率は以下の計算式から求めた。
酵素回収率(%)=(上清の酵素活性/添加した酵素活性) ×100
実施例1の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、炭酸水素ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例1と同様に行った。このときの反応系内の電気伝導度は8.6mS/cmであった。
48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlに破砕した林地残材100gを投入し、90℃、30分間処理した後にリファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。これをスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。
基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで電気伝導度が12.0mS/cmの原料懸濁液を400ml調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却した後に、酵素10ml(商品名、GC220:ジェネンコア社製)を添加した。
さらに、市販酵母(商品名:Maurivin:Mauri Yeast Australia Pty Limited)を上記のように調製した原料懸濁液に添加し、30℃、120rpm攪拌下で糖化発酵培養し、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10,000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、塩化カリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は13.3mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、ヨウ化カリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は14.5mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、硫酸ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は14.7mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、亜硫酸ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は13.6mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、チオ硫酸ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は16.9mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、炭酸ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は12.6mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、リン酸水素二カリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は15.0mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、リン酸水素二ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は11.9mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、炭酸水素ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は8.9mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、クエン酸三ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は15.4mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、酢酸バッファー(pH5.0)を終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は7.1mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、クエン酸バッファー(pH5.0)を終濃度100mMとなるように添加した以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は10.9mS/cmであった。
48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlに、破砕したユーカリ・グロビュラスの樹皮100gを投入し、90℃、30分間処理した後、リファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。このリファイナーからの磨砕処理液をスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。
基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、さらに塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで、電気伝導度が11.8mS/cmのリグノセルロース懸濁液400mlを調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却した後、酵素(商品名、GC220:ジェネンコア社製)を添加した。
30℃、120rpmの攪拌下で糖化反応を行ない、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10,000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlに、破砕したユーカリ・グロビュラスの樹皮100gを投入し、90℃、30分間処理した後、リファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。このリファイナーからの磨砕処理液をスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。
基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、さらに塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで、電気伝導度が11.8mS/cmのリグノセルロース懸濁液400mlを調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却した後、酵素(商品名、GC220:ジェネンコア社製)を添加した。
さらに、市販酵母(商品名:Maurivin:Mauri Yeast Australia Pty Limited)を上記のように調製したリグノセルロース懸濁液に添加し、30℃、120rpm攪拌下で糖化発酵培養し、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10,000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
97.0%亜硫酸ソーダ20gと苛性ソーダ1gを含む水700mlに破砕した林地残材100gを投入し、170℃、60分間処理した後にリファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。これをスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。 基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、更に塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで、電気伝導度が8.9mS/cmのリグノセルロース懸濁液400mlを調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却後に酵素10ml(GC220:ジェネンコア社)を添加した。
30℃、120rpm攪拌下で糖化反応を行ない、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
97.0%亜硫酸ソーダ20gと苛性ソーダ1gを含む水700mlに破砕した林地残材100gを投入し、170℃、60分間処理した後にリファイナー(クリアランス0.5mm)で磨砕した。これをスクリュープレスにて脱水・洗浄したものを基質原料とした。
基質原料を終濃度5%、CSL(コーンスティープリカー)を終濃度1%、硫酸アンモニウムを終濃度0.5%、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することで、電気伝導度が9.4mS/cmのリグノセルロース懸濁液を400ml調製した。
このように調製したリグノセルロース懸濁液を120℃で20分間蒸気滅菌し、40℃まで冷却した後に、酵素10ml(商品名、GC220:ジェネンコア社製)を添加した。
さらに、市販酵母(商品名:Maurivin:Mauri Yeast Australia Pty Limited)を上記のように調製したリグノセルロース懸濁液に添加し、30℃、120rpm攪拌下で糖化発酵培養し、24時間後、48時間後の反応液1mlを回収し、10,000rpmで5分間遠心分離した上清の酵素活性を測定した。
実施例16の方法において、48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlのところを、97.0%亜硫酸ソーダ20gと苛性ソーダ1gを含む水700mlに代える以外は、実施例16と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は11.2mS/cmであった。
実施例17の方法において、48%苛性ソーダ20gを含む水1000mlのところを、97.0%亜硫酸ソーダ20gと苛性ソーダ1gを含む水700mlに代える以外は、実施例17と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は11.2mS/cmであった。
実施例1の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、硫酸を添加して反応系の電気伝導度を6.5mS/cmに調整した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、水酸化ナトリウムを添加して反応系の電気伝導度を8.0mS/cmに調整した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを添加しない以外は、実施例3と同様に行った。この時の反応系内の電気伝導度は4.2mS/cmであった。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、硫酸を添加して反応系内の電気伝導度を6.3mS/cmに調整する以外は、実施例3と同様に行った。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、塩酸を添加して反応系内の電気伝導度を6.6mS/cmに調整する以外は、実施例3と同様に行った。
実施例3の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、水酸化ナトリウムを添加して反応系内の電気伝導度を8.2mS/cmに調整する以外は、実施例3と同様に行った。
実施例1の方法において、塩化ナトリウムを終濃度100mMとなるように添加することに代えて、塩化ナトリウムを終濃度5mMとなるように添加して反応系の電気伝導度を4.6mS/cmに調整した以外は、実施例1と同様に行った。
これに対して、酵素糖化反応系に水溶性塩を添加せず、硫酸(比較例1、比較例4)や塩酸(比較例5)、水酸化ナトリウム(比較例2、比較例6)によって電気伝導度を調整した場合は糖化処理液からの酵素回収率は、初期段階で低く、経時での回収率の低下も著しいことを示している。また、塩を添加せず、又は添加しても、酵素反応系の電気伝導度が低い場合(比較例3、比較例7)も、糖化処理液からの酵素回収率が初期の段階で低く、経時ではさらに低下している。
Claims (10)
- 酵素糖化反応に適した原料とする前処理が施されているリグノセルロース系原料を水溶性塩類よりなる電解質と共にセルロース糖化酵素含有水中に添加し、電気伝導度を5〜25mS/cmに調整した原料懸濁液として酵素糖化処理工程で酵素糖化処理し、酵素糖化処理後の処理懸濁液から反応生成物と酵素含有液を分離回収し、回収した酵素含有液を前記酵素糖化処理工程用の酵素として循環することを特徴とするリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記酵素糖化反応に適した原料とする前処理が施されているリグノセルロース系原料が、リグノセルロース系原料に対して化学的処理、加圧熱水処理、破砕繊維化処理又は機械的磨砕処理から選択される1つ以上の処理を含む前処理が施されているリグノセルロース含有バイオマスよりなる請求項1記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記リグノセルロース系原料が林地残材である請求項1又は2に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記リグノセルロース系原料が樹皮である請求項1〜3のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記水溶性塩類がアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選ばれる少なくとも1種の水溶性塩である請求項1〜4のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記酵素糖化処理に使用されるセルロース糖化酵素がセルラーゼである請求項1〜5のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記酵素糖化処理方法が、リグノセルロース系原料に酵素糖化反応に適した原料とする処理を施す前処理工程、該前処理が施されたリグノセルロース系原料を水溶性塩類よりなる電解質と共にセルロース糖化酵素含有水中に添加し、電気伝導度を5〜25mS/cmに調整した原料懸濁液として酵素糖化反応により処理する酵素糖化処理工程、該酵素糖化処理工程から出る処理懸濁液から固形残渣を除去する固液分離工程、該固液分離工程から出る液体留分を遠心分離して残留残渣が除去された酵素及び糖類を含有する液体留分を得る遠心分離工程、該遠心分離工程から出る液体留分を酵素含有液と生成糖含有液に分離する膜分離工程、該膜分離工程から得られる酵素含有液を酵素糖化処理工程に酵素源として循環供給する酵素循環工程を有する一連の工程に従ってリグノセルロース系原料を酵素糖
化処理する方法である請求項1〜6のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。 - 前記酵素糖化処理工程が、セルロース糖化酵素と糖類を発酵基質とする発酵用微生物を併用してリグノセルロース系原料の酵素糖化反応による処理と生成糖類の発酵用微生物による発酵処理とを併行して行って糖類と共に発酵生成物を生成する併行糖化醗酵処理工程である請求項1〜7のいずれか1項に記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記酵素糖化処理方法が、リグノセルロース系原料に酵素糖化反応に適した原料とする処理を施す前処理工程、該前処理が施されたリグノセルロース系原料を糖類を発酵基質とする醗酵用微生物及び水溶性塩類よりなる電解質と共にセルロース糖化酵素含有水に添加し、電気伝導度を5〜25mS/cmに調整した原料懸濁液として酵素糖化処理と生成糖類を基質とする発酵処理を併行して行う併行糖化発酵処理工程、該併行糖化発酵処理工程から出る処理懸濁液から固形残渣を除去する固液分離工程、該固液分離工程から出る液体留分から蒸留により発酵生成物を分離回収する蒸留工程、該蒸留工程から出る蒸留残液を遠心分離して残留残渣を除去して酵素及び糖類を含有する液体留分を得る遠心分離工程、該遠心分離工程から出る液体留分を酵素含有液と糖含有液に分離する膜分離工程、該膜分離工程で分離される酵素含有液を酵素糖化処理工程に酵素源として循環供給する酵素循環工程を有する一連の工程に従ってリグノセルロース系原料を併行糖化発酵処理する方法である請求項8記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
- 前記膜分離工程から分離回収される糖含有液が、オリゴ糖を主体とする糖含有液である請求項9記載のリグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011123976A JP4947223B1 (ja) | 2010-08-31 | 2011-06-02 | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 |
CA2809519A CA2809519C (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification treatment of lignocellulose-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulose-containing biomass |
PCT/JP2011/069743 WO2012029842A1 (ja) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法及びリグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 |
EP11821857.7A EP2612920B1 (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification of lignocellulosic biomass, and method for manufacturing ethanol from lignocellulosic biomass |
CN201180052660.9A CN103189521B (zh) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | 含木质纤维素的生物质的酶解糖化处理方法以及由含木质纤维素的生物质制造乙醇的方法 |
US13/818,824 US8728770B2 (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification treatment of lignocellulose-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulose-containing biomass |
AU2011296986A AU2011296986B2 (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification of lignocellulosic-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulosic-containing biomass |
BR112013004261-3A BR112013004261B1 (pt) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Método para o tratamento de sacarificação enzimática de uma matéria-prima a base de lignocelulose |
MYPI2013000579A MY160964A (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification treatment of lignocellulose-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulose-containing biomass |
NZ607405A NZ607405A (en) | 2010-08-31 | 2011-08-31 | Method for enzymatic saccharification treatment of lignocellulose-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulose-containing biomass |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010193310 | 2010-08-31 | ||
JP2010193310 | 2010-08-31 | ||
JP2010274235 | 2010-12-09 | ||
JP2010274235 | 2010-12-09 | ||
JP2011075772 | 2011-03-30 | ||
JP2011075772 | 2011-03-30 | ||
JP2011123976A JP4947223B1 (ja) | 2010-08-31 | 2011-06-02 | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4947223B1 JP4947223B1 (ja) | 2012-06-06 |
JP2012213375A true JP2012213375A (ja) | 2012-11-08 |
Family
ID=46498706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011123976A Active JP4947223B1 (ja) | 2010-08-31 | 2011-06-02 | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4947223B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012100617A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Oji Paper Co Ltd | リグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法 |
WO2014129489A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 東レ株式会社 | 糖液の製造方法 |
JP2018104504A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | グルカン含有組成物の製造方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5924192B2 (ja) * | 2012-08-29 | 2016-05-25 | 王子ホールディングス株式会社 | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 |
CA2898969C (en) | 2013-03-04 | 2021-07-06 | Toray Industries, Inc. | Method for producing sugar solution |
CN105473729B (zh) | 2013-08-22 | 2019-05-14 | 东丽株式会社 | 糖液的制造方法 |
BR112017006195A2 (ja) * | 2014-10-31 | 2018-06-19 | Toray Industries, Inc. | A manufacturing method of honeydew and xylo oligosaccharide |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4220721A (en) * | 1979-04-27 | 1980-09-02 | University Of Arkansas Foundation | Method for enzyme reutilization |
JPS61234790A (ja) * | 1985-04-10 | 1986-10-20 | Res Assoc Petroleum Alternat Dev<Rapad> | 糖化液の処理方法 |
JPS6387994A (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-19 | Res Assoc Petroleum Alternat Dev<Rapad> | 糖化液から糖液および酵素を得る方法 |
JP2010098951A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Hitachi Zosen Corp | セルロース糖化酵素の簡易的回収・再利用方法 |
-
2011
- 2011-06-02 JP JP2011123976A patent/JP4947223B1/ja active Active
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012100617A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Oji Paper Co Ltd | リグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法 |
WO2014129489A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 東レ株式会社 | 糖液の製造方法 |
JPWO2014129489A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2017-02-02 | 東レ株式会社 | 糖液の製造方法 |
US9605291B2 (en) | 2013-02-20 | 2017-03-28 | Toray Industries, Inc. | Sugar-solution production method |
JP2018104504A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | グルカン含有組成物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4947223B1 (ja) | 2012-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2809519C (en) | Method for enzymatic saccharification treatment of lignocellulose-containing biomass, and method for producing ethanol from lignocellulose-containing biomass | |
AU2009308624B2 (en) | Sugar production process and ethanol production process | |
JP4554314B2 (ja) | リグノセルロースの連続糖化法 | |
JP4947223B1 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 | |
WO2012088108A1 (en) | Process for the production of alcohols from biomass | |
JP5621528B2 (ja) | リグノセルロース系原料の酵素糖化処理方法 | |
JP5671804B2 (ja) | エタノールの製造方法 | |
JP5685959B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからの有価物の製造方法 | |
JP4930650B1 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 | |
JP6213612B2 (ja) | リグノセルロース系原料からのエタノールの製造方法 | |
JP5924192B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 | |
JP6256967B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの前処理方法 | |
JP6331490B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 | |
JP5910427B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 | |
JP2015167480A (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 | |
JP5910367B2 (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 | |
JP2013183690A (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの前処理方法 | |
JP2015159755A (ja) | リグノセルロース含有バイオマスからのエタノール製造方法 | |
JP2013247924A (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの前処理方法 | |
JP2015167530A (ja) | リグノセルロース含有バイオマスの酵素糖化処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120220 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4947223 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |