JP2012131031A - 空気入りタイヤおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の空気入りタイヤの製造方法は、未加硫タイヤを成型する際に、インナーライナー9に隣接する隣接部材が、インナーライナー9に隣接する側に、空気を逃がすための通気経路を有し、該隣接部材は、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、またはブチルゴムのいずれかのゴム種からなるインスレーション層、もしくはコードに未加硫ゴムシートをトッピングしたカーカス層6であり、該インナーライナー9は、少なくとも第1層を含む単層構造または複層構造であり、該第1層は、SIBS、または該SIBSを含む熱可塑性エラストマー組成物のいずれかからなる。
【選択図】図1
Description
本発明の製造方法によって製造される空気入りタイヤの構造を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の製造方法によって製造される空気入りタイヤの右半分を示す模式的断面図である。空気入りタイヤ1は、乗用車用、トラック・バス用、重機用などとして用いることができる。空気入りタイヤ1は、トレッド部2とサイドウォール部3とビード部4とを有している。さらに、ビード部4にはビードコア5が埋設される。また、一方のビード部4から他方のビード部4にわたって設けられ、両端を折り返してビードコア5を係止するカーカス層6と、該カーカス層6のクラウン部外側に2枚のプライよりなるベルト層7とが配置されている。
本発明における空気入りタイヤ1は、インナーライナー9に隣接して隣接部材が設けられる。かかる隣接部材は、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、またはブチルゴムのいずれかのゴム種からなるインスレーション層、もしくはコードに未加硫ゴムシートをトッピングしたカーカス層6である。
本発明において、通気経路は、上記の隣接部材のインナーライナー9に隣接して設けられ、隣接部材とインナーライナー9との間に混入されるエアを逃がすために設けられるものである。通気経路は、細溝、通気性の糸、および貫通する細穴からなる群より選択される一種以上の形態で隣接部材に設けられる。以下、各形態の通気経路を説明する。
上記の通気経路が細溝によって形成される場合、細溝の単位面積当たりの総容積が2.0〜30.0mm3/cm2であることが好ましく、より好ましくは5.0〜25.0mm3/cm2である。2.0mm3/cm2未満であると、隣接部材との間のエアを効果的に逃がすことができないおそれがあり、30.0mm3/cm2を超えると、逆にエア溜まりの原因となる。このような細溝は、その深さが0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。1.0mmを超えると、逆にエア溜まりの原因となるため好ましくなく、0.3mm未満であると、エアを効率的に逃すことができない。
図6は、本発明の空気入りタイヤに用いられる隣接部材に通気性の糸を設けたときの一例を上面から見たときの模式図である。上記の通気経路が、図6に示されるように、通気性の糸16によって形成される場合、通気性の糸の単位面積当たりの総体積が0.5〜30.0mm3/cm2であることが好ましく、より好ましくは1.0〜25.0mm3/cm2である。0.5mm3/cm2未満であると、隣接部材との間に混入されるエアを効果的に逃がすことができず、30.0mm3/cm2を超えると、インナーライナーと隣接部材との界面における凹凸が増えるため、これらの両部材の接着性が低下してエア溜まりの原因になる。
図8は、本発明の空気入りタイヤに用いられる隣接部材に貫通する細穴を設けたときの一例を上面から見たときの模式図である。上記の通気経路は、図8に示されるように、隣接部材を貫通するようにして複数の細穴17を設けることによって構成されるものであってもよい。上記の通気経路が、貫通する細穴によって形成される場合、貫通する細穴は、その単位面積当たりの総面積が0.002〜5.0mm2/cm2であることが好ましく、より好ましくは0.01〜4.0mm2/cm2である。上記の細穴の単位面積あたりの総面積が0.002mm2/cm2未満であると、隣接部材との間のエアを効果的に逃がすことができないおそれがある。一方、5.0mm2/cm2を超えると、逆にエア溜まりの原因となるため好ましくない。
本発明において、インナーライナー9は、少なくとも第1層を含む単層構造または第1層および第2層を含む複層構造であることが好ましい。該第1層は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIBS」ともいう)、または該SIBSを含む熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする。以下においては、まず、図10に示される第1層のみからなる単層構造のインナーライナーを説明する。
図10に示されるように、第1層20に含まれるSIBSのイソブチレンブロックによって、優れた耐空気透過性を有する。したがって、SIBSを含む第1層をインナーライナーに用いた場合、耐空気透過性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
インナーライナーを構成する第1層は、ゴム成分を含むことが好ましい。ゴム成分は第1層にゴム成分を含む隣接部材との未加硫粘着性を与えることができる。さらに硫黄と加硫反応することにより、ポリマー組成物にカーカスやインスレーションなどの隣接部材との加硫接着性を与えることができる。
インナーライナーを構成する第1層は硫黄を含むことが好ましい。硫黄としては、ゴム工業において加硫時に一般的に用いられる硫黄を用いることができる。中でも不溶性硫黄を用いることが好ましい。ここで不溶性硫黄とは、天然硫黄S8を加熱、急冷し、Sx(x=10万〜30万)となるように高分子量化した硫黄のことをいう。不溶性硫黄を用いることで、通常、硫黄をゴム加硫剤として用いた場合に生じるブルーミングを防止することができる。
本発明の空気入りタイヤを構成するインナーライナーに用いられる第1層は、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、加硫促進剤などの添加剤を含むことができる。ステアリン酸はゴム成分の加硫助剤として機能する。ステアリン酸の含有量は、ポリマー成分100質量部に対して、1質量部以上5質量部以下であることが好ましい。ステアリン酸の含有量が1質量部未満であると、加硫助剤としての効果を得ることができない。一方、ステアリン酸の含有量が5質量部を超えると、第1層を構成する成分の粘度が低下し、破壊強度が低下するおそれがあるため好ましくない。ステアリン酸の含有量は、さらに1質量部以上4質量部以下が好ましい。
第1層のみからなる単層構造のインナーライナーは、たとえば以下の方法で製造することができる。2軸押出機に各配合剤を投入して約150〜280℃、50〜300rpmの条件下で混練し、SIBS、ゴム成分、硫黄および必要に応じて各種添加剤が動的架橋された第1層を構成する組成物のペレットを得る。得られたペレットをTダイ押出機に投入して、所望の厚さの第1層を得る。
上記の第2層は、熱可塑性エラストマーおよび硫黄を含む熱可塑性樹脂組成物であることが好ましい。熱可塑性エラストマーに硫黄を添加することにより、第1層との未加硫粘着力および加硫接着力を向上させることができる。さらに、カーカス層やインスレーション層などの隣接部材との未加硫粘着力および加硫接着力も向上する。
第2層に含まれる熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−イソブチレンジブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブテン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−エチレン・エチレン・プロピレン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−ブタジエン・ブチレン−スチレントリブロック共重合体よりなる群から選択される少なくとも1種を用いることができる。なお、これらの熱可塑性エラストマーはエポキシ基を有するエポキシ変性熱可塑性エラストマーであってもよい。なかでも、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−イソブチレンジブロック共重合体またはエポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体を用いることが好ましい。以下、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体、スチレン−イソブチレンジブロック共重合体、エポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体を説明する。
スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIS」ともいう)のイソプレンブロックはソフトセグメントであるため、SISを含む熱可塑性樹脂組成物はゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SISを含む熱可塑性樹脂組成物をインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、エアーインを防ぐことができ、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
スチレン−イソブチレンジブロック共重合体(以下、SIBともいう)のイソブチレンブロックはソフトセグメントであるため、SIBを含む熱可塑性樹脂組成物はゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SIBを含む熱可塑性樹脂組成物をインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、エアーインを防ぐことができ、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
エポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体(以下、エポキシ化SBS)は、ハードセグメントがポリスチレンブロック、ソフトセグメントがブタジエンブロックであり、ブタジエンブロックに含まれる不飽和二重結合部分をエポキシ化した熱可塑性エラストマーである。エポキシ化SBSはソフトセグメントを有するため、エポキシ化SBSを含む熱可塑性樹脂組成物はゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、エポキシ化SBSを含む熱可塑性樹脂組成物をインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、エアーインを防ぐことができ、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
硫黄は、第1層に用いられるものと同様のものを用いることができる。硫黄の含有量は、熱可塑性エラストマー100質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下である。硫黄の含有量が0.1質量部未満であると、架橋反応をしないおそれがある。一方、硫黄の含有量が5質量部を超えると、熱可塑性樹脂組成物の架橋密度が上がり粘度が上昇するおそれがある。硫黄の含有量は、さらに0.3質量部以上3質量部以下が好ましい。
このような第1層および第2層を含む複層構造のインナーライナーは、たとえば以下の方法で製造することができる。上述したように第1層を作製し、さらに押出成形やカレンダー成形などによって熱可塑性樹脂組成物をシート化して第2層を作製する。第1層と第2層とを貼り合わせて2層構造のインナーライナーを得る。また、ポリマー組成物および熱可塑性樹脂組成物のそれぞれのペレットをラミネート押出や共押出などの積層押出をして作製することもできる。
本発明の空気入りタイヤは、たとえば以下の方法で製造することができる。
(カーカス層の作製)
実施例1〜6の空気入りタイヤにおいては、インナーライナーに隣接する未加硫のカーカス層に対し、図4または図5に示される形状の細溝を設けた。一方、比較例1の空気入りタイヤにおいては、細溝を設けないカーカス層を用いた。図4の細溝は、図1の空気入りタイヤの点Aからカーカス層のエッジまで細溝を設けたものである。一方、図5の細溝は、図4の細溝に対し、さらに短い細溝を加えたものであり、かかる短い細溝は、図1の点Cからカーカス層のエッジまで細溝を設けたものである。これらの細溝の総容積および深さを表1に示す。
実施例7〜14の空気入りタイヤにおいては、インナーライナーに隣接する未加硫のカーカス層に対し、実施例1〜6の細溝に代えて、通気性の糸を用いたことが異なる他は、実施例1〜6と同様のカーカス層を作製した。かかる通気性の糸の総体積および配列本数を表2に示す。
実施例15〜18の空気入りタイヤにおいては、インナーライナーに隣接する未加硫のカーカス層に対し、実施例1〜6の細溝に代えて、細穴を設けたことが異なる他は、実施例1〜6と同様のカーカス層を作製した。かかる細穴の総面積および細穴の径を表3に示す。
まず、第1層を構成する材料として、60質量部のIIR(エクソンモービル株式会社、製品名:エクソンクロロブチル1066)と、40質量部のスチレンーイソブチレンースチレントリブロック共重合体(SIBS:カネカ株式会社製、製品名:シブスターSIBSTAR 102T)と、3質量部のステアリン酸(花王株式会社製、製品名:ステアリン酸ルナックS30)と、5質量部の酸化亜鉛(三井金属鉱業株式会社製、製品名:亜鉛華1号)と、1質量部の老化防止剤(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、大内新興化学株式会社製、製品名:ノクラック6C)と、1質量部の加硫促進剤(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、大内新興化学株式会社製、製品名:ノクセラーDM)と、0.5質量部の硫黄(鶴見化学工業株式会社、製品名:粉末硫黄)とを配合して、2軸押出機(スクリュ径:φ50mm、L/D:30、シリンダ温度:200℃)に投入し、200rpmで混練してペレット化した。得られたペレットをTダイ押出機(スクリュ径:φ80mm、L/D:50、ダイグリップ幅:500mm、シリンダ温度:220℃、フィルムゲージ:0.3mm)に投入した。
上記で作製したインナーライナーを空気入りタイヤに用いて生タイヤを準備した。なお、インナーライナーは、第1層が生タイヤの半径方向の最も内側に配置され、第2層が生タイヤのカーカス層に接するように配置した。該生タイヤを金型内で170℃で20分間プレス成形して、195/65R15サイズの加硫タイヤを作製した。加硫タイヤを100℃で3分間冷却した後、加硫タイヤを金型から取り出し空気入りタイヤを得た。得られた空気入りタイヤを用いて以下の評価を行った。
試験結果を表1〜表3に示す。
各実施例および各比較例の空気入りタイヤのエアーイン性能および屈曲亀裂成長性を以下の方法によって評価した。
加硫後のタイヤ内側を外観で検査し、以下の基準で評価を行なった。
A: 外観上、タイヤ1本当たり、直径5mm以下のエアーインの数が0個であって、かつ直径5mmを超えるエアーインの数が0個の場合。
B: 外観上、タイヤ1本当たり、直径5mm以下のエアーインの数が1〜3個であって、かつ直径5mmを超えるエアーインの数が0個の場合。
C: 外観上、タイヤ1本当たり、直径5mm以下のエアーインの数が4個以上、かつ直径5mmを超えるエアーインの数が1個以上の場合。
上記で作製した各実施例および各比較例の空気入りタイヤに対し、耐久走行試験を行なうことにより、インナーライナーが割れたり剥がれたりするかを評価した。具体的には、上記で作製した空気入りタイヤをJIS規格リム15×6JJに組み付け、タイヤ内圧を150kPaとして通常よりも低内圧に設定し、荷重600kg、速度100km/h、走行距離20,000kmで走行した後のタイヤの内部を観察し、かかるタイヤの内部に発生した亀裂および剥離の数を測定した。そして、比較例1の空気入りタイヤに発生する亀裂を基準(100)とし、それに対する各実施例の空気入りタイヤに発生した亀裂成長性を下記の算出式に基づいて指数で表示し、その結果を表1〜表3の「亀裂成長性指数」の欄に示した。なお、亀裂成長性指数の値が大きいほど、耐亀裂成長性が優れることを示す。
(総合判定)
上記のエアーイン性能および屈曲亀裂成長性を含めた総合判定の判定基準は表4の通り。
Claims (19)
- 未加硫タイヤを成型する際に、インナーライナーに隣接する隣接部材が、前記インナーライナーに隣接する側に、空気を逃がすための通気経路を有し、
前記隣接部材は、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、またはブチルゴムのいずれかのゴム種からなるインスレーション層、もしくはコードに未加硫ゴムシートをトッピングしたカーカス層であり、
前記インナーライナーは、少なくとも第1層を含む単層構造または複層構造であり、
前記第1層は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体、または該スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体を含む熱可塑性エラストマーのいずれかからなる、空気入りタイヤの製造方法。 - 前記通気経路は、前記インナーライナーの少なくとも端部に面する、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記インナーライナーの端部に面する通気経路の配列密度は、前記インナーライナーの端部に面する通気経路以外の部分の通気経路の配列密度よりも高い、請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記インナーライナーは、左右のビート部の間に延在し、
前記隣接部材が前記ビート部に前記インナーライナーの少なくとも端部に隣接して配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 前記通気経路は、前記隣接部材のインナーライナーに隣接して設けられた細溝からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記細溝は、その単位面積当たりの総容積が2.0〜30.0mm3/cm2である、請求項5に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記細溝は、その深さが1.0mm以下である、請求項5または6に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記通気経路は、前記隣接部材のインナーライナーに隣接して設けられた通気性の糸からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記通気性の糸は、その単位面積当たりの総体積が0.5〜30.0mm3/cm2である、請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記通気性の糸は、その単位長さ当たりの配列本数が10〜100本/mである、請求項8または9に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記通気経路は、前記隣接部材のエッジまで延在する、請求項5〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記通気経路は、前記隣接部材のインナーライナーに隣接して設けられた複数の貫通する細穴からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記細穴は、その単位面積当たりの総面積が0.002〜5.0mm2/cm2である、請求項12に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記細穴は、その径が1.5mm以下である、請求項12または13に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記第1層は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体であり、かつスチレンを10〜30質量%含む、請求項1〜14のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記インナーライナーは、さらに第2層を含む複層構造であって、
前記第2層は、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体からなるSIS層またはスチレン−イソブチレンブロック共重合体からなるSIB層を1層または2層以上含むか、または、前記スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体または前記スチレン−イソブチレンブロック共重合体のいずれか一方もしくは両方を含む熱可塑性エラストマーを含む、請求項1〜14のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。 - 前記SIS層に含まれるスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は、そのスチレン/イソプレンの重合比が10/90〜30/70である、請求項16に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記SIB層に含まれるスチレン−イソブチレンブロック共重合体は、その重量平均分子量が4万〜12万であり、かつスチレン/エチレンの重合比が10/90〜35/65である、請求項16または17に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 請求項1〜18のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法により製造した空気入りタイヤ。
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