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JP2012104591A - 弁制御用電磁ソレノイド装置 - Google Patents

弁制御用電磁ソレノイド装置 Download PDF

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JP2012104591A
JP2012104591A JP2010250891A JP2010250891A JP2012104591A JP 2012104591 A JP2012104591 A JP 2012104591A JP 2010250891 A JP2010250891 A JP 2010250891A JP 2010250891 A JP2010250891 A JP 2010250891A JP 2012104591 A JP2012104591 A JP 2012104591A
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cylindrical yoke
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Masanori Suzuki
政則 鈴木
Ryohei Ota
諒平 太田
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Hamanakodenso Co Ltd
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Hamanakodenso Co Ltd
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Abstract

【課題】筒状ヨーク7からの油漏れの虞をなくし、薄肉短筒部7cと筒状ヨーク7との寸法精度が損なわれることがなく、かつ部品点数の削減により製造工数を減少させて生産性に資する弁制御用電磁ソレノイド装置1を提供する。
【解決手段】薄肉短筒部7cは筒状ヨーク7と一体に形成されているので、薄肉短筒部7cと筒状ヨーク7とに熱歪みが生じず、これらの寸法精度や組付け精度が低下せず、併せて、切削などの後加工を行う必要がなくなりコスト的に有利で、優れた磁気吸引特性が得られる。非磁性体製の筒状カラー8は、薄肉短筒部7cの外周部7dに嵌め込まれて薄肉短筒部7cを補強するので、筒状ヨーク7の周方向および軸方向に対する耐圧・耐荷重性が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両搭載用部品の弁体を駆動する弁制御用電磁ソレノイド装置に係り、コイル体への通電量によりプランジャーの移動量を調節する弁制御用電磁ソレノイド装置に関する。
例えば、車両用のサスペンションに組み込まれたセミアクティブ・ダンパーは、油圧によるダンパーの減衰力を電磁制御式バルブにより微調整することにより、路面上からの突き上げ振動を抑制し、乗り心地のよい安定した車両の走行を促している。
電磁制御式バルブとしては、電磁弁のソレノイド(例えば、特許文献1参照)や電磁比例制御弁(例えば、特許文献2参照)がある。
特許文献1では、図4(a)に示すように、コイル50を外周部に設け、内部にプランジャー52を摺動可能に収容したステータコア51を備えている。
ステータコア51は、軸方向に沿って磁性体51a、非磁性体51bおよび磁性体51cを順に配列している。
非磁性体51bは、溶接手段により磁性体51a、51cの間に挟まれるようにして固定されているので、コイル50への通電時に非磁性体51bが磁気遮蔽手段として働き、ステータコア51に対するプランジャー52の磁気吸引力を大きくし、優れた磁気吸引特性を維持している。
特許文献2では、図4(b)に示すように、電磁コイル53内に設けられ、内部に可動鉄心55をプランジャーとして収容した円筒状固定鉄心54を備えている。円筒状固定鉄心54の外周部を切削することにより薄肉部54aが形成されている。薄肉部54aの外周部には、非磁性体からなる充填材56が固着されている。電磁コイル53への通電時に充填材56が磁気遮蔽手段として働き、円筒状固定鉄心54の先端部54bに対する可動鉄心55の磁気吸引力を大きくしている。
特開2003−269638号公報 実開昭57−164371号公報
特許文献1では、非磁性体51bを磁性体51a、51cに各種の溶接により接合しているため、溶接工程を必要とする。溶接の後加工で、非磁性体51bおよび磁性体51a、51cの内面をステータコア51の内面と一緒に切削して円筒度を高めて、プランジャー52との同心性を保つ必要があり製造工数が多くなりコスト的に不利となる。
非磁性体51bを接合したり、後加工したりする際、非磁性体51bと磁性体51a、51cとの接合不良などに起因してステータコア51から油漏れが生じる虞がある。
また、非磁性体51bと磁性体51a、51cとを溶接やロー付けで接合する際、局部的な熱歪みにより非磁性体51bと磁性体51a、51cとの寸法精度が損なわれ、これらの組付け精度が低下する虞がある。
特許文献2では、薄肉部54aに充填材56を固着する工程が必要であることは勿論、充填材56を一様な厚みに揃えるための研削・研磨工程も必要となり製造工数が多くなる。
薄肉部54aは、断面台形状を成す周溝の底部を形成しているため、充填材56の固着不良に起因し、薄肉部54aの補強作用が損なわれて、円筒状固定鉄心54から油漏れが生じる虞がある。
また、充填材56と円筒状固定鉄心54とについては、特許文献1と同様に、両者の境界部で熱歪みが生じて円筒度が低下し、可動鉄心55との同心性を失って、寸法精度が低下して組付け精度を損なう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄肉短筒部を設けて優れた磁気吸引特性を維持しつつも、薄肉短筒部に所要の強度を確保して油漏れの虞をなくし、熱歪みにより薄肉短筒部と筒状ヨークとの寸法精度が損なわれることがなく、組付け精度が低下せず、かつ部品点数の削減により製造工数を減少させて生産性の向上に寄与する弁制御用電磁ソレノイド装置を提供することにある。
(請求項1について)
コイル体は、スプールに導電線を巻いて筒状に形成されている。一端閉塞型の筒状ヨークは磁性体により形成されており、コイル体の内部に同心となるように配置され、一端に閉塞部を有し、他端に開口部を有する。
薄肉短筒部は、筒状ヨークの開口部に一体形成され、磁気飽和部として筒状ヨークの肉厚よりも小さい厚みを有する。非磁性体製の筒状カラーは、薄肉短筒部の外周部に嵌め込まれて薄肉短筒部を補強する。径大な接続用フランジ筒部は、薄肉短筒部と一体に連結形成され、筒状ヨークおよび薄肉短筒部よりも径大になっている。
コアステータは、接続用フランジ筒部の中央開口部に連結されて、外周端部が薄肉短筒部と筒状ヨークとの段差端部に間隙を介して対向する。
プランジャーは、筒状ヨーク内で軸方向に往復移動可能に配設され、軸方向に貫通形成した案内路を有し、コイル体への通電量に応じてコアステータ側に摺動可能になっている。接続用フランジ筒部を車両用の駆動体に接続した時、駆動体から受ける駆動油の油圧とコイル体によるプランジャーの磁気吸引力との均衡関係により、プランジャーの先端に連結した弁体の開度を調節して駆動体を循環する油量を制御する。
上記構成において、筒状ヨークとの段差端部がコアステータの外周縁部に間隙を介して対向する配置のため、コイル体の磁束が薄肉短筒部を流れ難くなる。
これにより、コイル体による磁束の多くが筒状ヨークからプランジャーに流れ、コアステータに対するプランジャーの磁気吸引力を大きくし、優れた磁気吸引特性を確保することができる。
非磁性体製の筒状カラーは、薄肉短筒部の外周部に嵌め込まれて薄肉短筒部を強固に補強するので、薄肉短筒部の周方向および軸方向に対する耐圧・耐荷重性を確保することができる。
このため、駆動油により筒状ヨークの内圧が高まっても、薄肉短筒部が容易に変形や破壊に至ることがなくなり、また組付時に関連部品の挿入操作などで薄肉短筒部に軸圧力が働いても、薄肉短筒部が不用意に変形したり、押し潰されたりせず、筒状ヨークから油漏れが生じる虞がない。
組付け時に、薄肉短筒部と筒状ヨークとに熱歪みが生じず、薄肉短筒部と筒状ヨークとの寸法精度が低下することがなく、これらの組付け精度も低下せず、また、切削などの後加工を行う必要がなくなりコスト的に有利である。
また、接続用フランジ筒部、薄肉短筒部および筒状ヨークは一体に形成されているので、別体に形成する場合と比較し、部品点数を削減することができ、製造工数が減少して生産性の向上に寄与する。
薄肉短筒部は、筒状ヨークの開口部でコアステータに対するプランジャーの磁気吸引力を大きくするように働くので、コアステータの内面形状やプランジャーの先端形状を種々に変更することにより、コイル体による磁束分布を変えて多様なバリエーションの磁気吸引特性を容易に設定することができる。
(請求項2について)
駆動体は、車両用サスペンションの油圧ダンパーであるので、路面状態に起因する振動を良好に減衰して心地のよい安定した車両の走行に寄与することができる。
(請求項3について)
筒状ヨークの外周部とコイル体の内周面との間の環状間隙に、鉄などの金属を主体とする磁性体製のブッシュを配置している。
筒状カラーが薄肉短筒部の外周部に嵌め込まれているので、筒状ヨークの外周部とコイル体の内周面との間に環状間隙が生じるが、磁性体製のブッシュにより筒状ヨークの断面積が実質的に増える。これにより、コイル体からの磁束がブッシュおよび筒状ヨークを介してプランジャーに流れ、コアステータに対するプランジャーの磁気吸引力が低下することを防ぐ。
(請求項4について)
接続用フランジ筒部には、コイル体の外周部を嵌合する外筒状部が筒状ヨークと同心となるように一体形成されている。
これにより、外筒状部、接続用フランジ筒部、薄肉短筒部および筒状ヨークの4者が一体的となっているので、これら4者のコイル体に対する取付け状態を強固にして全体を堅牢化することができる。
(請求項5について)
コイル体の一端部には、筒状ヨークを貫通させたプレートがブッシュと軸直角となるように取り付けられている。ブッシュはその一端開口部をプレートに当接させた状態で一体形成されている。
この場合、ブッシュはプレートと一体になっているので、部品点数を削減し、組付工数の減少に寄与し、生産性の向上に資する。
(請求項6について)
筒状ヨークの閉塞部は、外部に凸となる半球面状に曲成されているため、筒状ヨークの内圧が駆動油により高まっても、閉塞部が周方向に受ける引張応力を小さく抑えることができる。
弁制御用電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例1)。 プランジャーのストロークと磁気吸引力との関係を示す磁気吸引力特性図である。 弁制御用電磁ソレノイド装置の縦断面図である(実施例2)。 (a)は従来における電磁弁のソレノイドを示す縦断面図、(b)は従来における電磁比例制御弁の要部を示す縦断面図である。
本発明の弁制御用電磁ソレノイド装置における実施例としての態様を各図を参照しながら説明する。
〔実施例1の構成〕
図1および図2は本発明の実施例1を示す。図1に示す弁制御用電磁ソレノイド装置1は、一般に各種のバルブの開閉を行う車両用の制御弁に駆動体として使用されるが、実施例1では車両用サスペンションの油圧ダンパー(図示せず)に適用している。
弁制御用電磁ソレノイド装置1は、スプール2に導電線(銅線)を巻いて筒状に形成したコイル体3を備えている。コイル体3の外表面部は、樹脂によるモールド成形で包被されており、一対のターミナル4(一方のみ図示)を有するソケット部5を延出形成している。
コイル体3の一端部には、コイル体3と同心となる貫通孔6aを有するプレート6が取り付けられている。
コイル体3の内部には、磁性体により形成された一端閉塞型の筒状ヨーク7が同心となるように配置されている。筒状ヨーク7の一端は閉塞部7aを有し、他端は開口部7bを有している。閉塞部7aは平坦面を形成し、閉塞部7aの外周縁部は、プレート6の貫通孔6aに嵌合された状態に取り付けられている。
筒状ヨーク7の開口部7bには、筒状ヨーク7の肉厚よりも小さい厚みを有する薄肉短筒部7cが軸方向に沿って開口部7bと同心で一体的に延出形成されている。
薄肉短筒部7cは開口部7bの内周面を肉取りすることにより形成されているため、薄肉短筒部7cの外周部7dは筒状ヨーク7の外周部7eと面一になっている。
薄肉短筒部7cは磁気飽和部(磁気遮蔽手段)として働くため、薄肉短筒部7cの厚みは、コイル体3から筒状ヨーク7に流れた磁束を実質的に遮断する程度の大きさに設定されている。
なお、薄肉短筒部7cの外周部7dと筒状ヨーク7の外周部7eとは、面一に限らず、両外周部7d、7eの境界部に外周部7eが径小となるような段差部が生じてもよい。
薄肉短筒部7cの外周部7dには、外周部7dの全長から筒状ヨーク7の一部にかけて補強用の筒状カラー8が圧入により密着状態に嵌め込まれている。筒状カラー8は非磁性体製であり、薄肉短筒部7cの外周部7dとコイル体3の内周面3aとの間に配置されている。
筒状カラー8が薄肉短筒部7cの外周部7dに嵌め込まれているので、筒状ヨーク7の外周部7eとコイル体3の内周面3aとの間に環状間隙が生じる。この場合、磁性体製のブッシュ20を筒状ヨーク7の外周部7eに嵌め込み、環状間隙にブッシュ20を配置することにより、筒状ヨーク7の断面積を実質的に増やしている。
コイル体3の外部に存する接続用フランジ筒部9は、断面コ字状を成しており、薄肉短筒部7cの先端と同心となるように一体形成され、筒状ヨーク7および薄肉短筒部7cよりも径大に設定されている。接続用フランジ筒部9には、コイル体3の外周部を嵌合する外筒状部7gが筒状ヨーク7と同心となるように一体形成されている。
コアステータ10は、接続用フランジ筒部9の中央開口部9aに設けられ、外周縁部10aが薄肉短筒部7cと筒状ヨーク7との段差端部7fに間隙Gを介して対向するように配されている。
筒状ヨーク7内には、柱状のプランジャー11が軸方向に往復移動可能に配設されており、筒状ヨーク7の内周面を摺動ガイド部として摺動する。プランジャー11は案内路11aを軸方向に貫通形成しており、コイル体3への通電量に応じてコアステータ10側に接離する方向に摺動可能に設けられている。
また、プランジャー11には、案内路11aに平行な油戻り路11bを貫通状態に形成している。
中空のプランジャーシャフト12は、コアステータ10に形成された貫通孔10bを挿通し、プランジャー11と連動可能となるように設けられている。プランジャーシャフト12と貫通孔10bの内周面との間に設けられた隙間を排油路14としている。
プランジャーシャフト12は、中空の内部を案内路11aに連通する導入路12aとし、付勢部材としての圧縮コイルスプリング(図示せず)により、常にプランジャー11側に押圧付勢されている。これにより、導入路12aと案内路11aとの連通状態が常に保たれるようになっている。プランジャーシャフト12の後端部には、抜止め用のEリング15が嵌め込まれている。
なお、コアステータ10の後端面部は、例えば切削により形成した環状の立上辺10cを有しており、磁気吸引力によりコアステータ10に近接するプランジャー11の先端外周部に対向状態に位置している。
接続用フランジ筒部9をジョイント管部16を介して車両用サスペンションの油圧ダンパーに接続した時、車両の走行状態に応じてコンピュータの演算処理によりコイル体3への通電量を調節する。
これに伴い、油圧ダンパーから受ける駆動油の油圧とコイル体3によるプランジャー11の磁気吸引力との均衡関係により、プランジャー11の先端に連結した弁体(図示せず)の開度を調節して油圧ダンパーを循環する油量を制御する。
この過程で、油圧ダンパーの減衰力を微調整することにより、油圧ダンパーの減衰量や減衰タイミングが調節されて、路面上からの突き上げ振動を抑制して乗り心地のよい安定した車両の走行を促す。
〔実施例1の効果〕
上記構成によれば、筒状ヨーク7との段差端部7fがコアステータ10の外周縁部10aに間隙Gを介して対向する配置のため、コイル体3の磁束が薄肉短筒部7cを流れ難くなる。
これにより、コイル体3による磁束の多くが筒状ヨーク7からプランジャー11に流れ、コアステータ10に対するプランジャー11の磁気吸引力を大きくし、優れた磁気吸引特性を確保することができる。
ちなみに、図2は、プランジャー11のストロークと磁気吸引力との関係を示すに磁気吸引特性で、円筒状固定鉄心の内周面側に形成された特許文献2の薄肉部と筒状ヨーク7の外周面側に形成した本実施例1の薄肉短筒部7cとを比較している。前者を「薄肉短筒部の内側配置」として白点まじりの破線で示し、後者を「薄肉短筒部の外側配置」として黒点まじりの実線で示す。
図2における実線と破線との比較により分かるように、本実施例1の「薄肉短筒部の外側配置」では、薄肉短筒部7cの磁気遮断機能が効果的に働くため、特許文献2の「薄肉短筒部の内側配置」に比べ、プランジャー11がコアステータ10の吸引側に近づくほど磁気吸引力が大きくなる優れた磁気吸引力特性が得られる。
非磁性体製の筒状カラー8は、薄肉短筒部7cの外周部7dに嵌め込まれて薄肉短筒部7cを強固に補強するので、薄肉短筒部7cの周方向および軸方向に対する耐圧・耐荷重性を確保することができる。
このため、駆動油により筒状ヨーク7の内圧が高くなっても、薄肉短筒部7cが容易に変形や破壊に至ることがなくなり、また組付時に関連部品の挿入操作などで薄肉短筒部7cに軸圧力が働いても、薄肉短筒部7cが不用意に変形したり、押し潰されたりせず、筒状ヨーク7から油漏れが生じる虞がない。
薄肉短筒部7cは筒状ヨーク7と一体に形成されているので、温度上昇により薄肉短筒部7cと筒状ヨーク7とに熱歪みが生じず、薄肉短筒部7cと筒状ヨーク7との寸法精度が低下することがなくなり、これらの組付け精度の低下も生じない。併せて、切削などの後加工を行う必要がなくなりコスト的に有利である。
また、接続用フランジ筒部9、薄肉短筒部7cおよび筒状ヨーク7は一体に形成されているので、別体に形成する場合と比較し、部品点数を削減することができ、製造工数が減少して生産性の向上に寄与する。
薄肉短筒部7cは、筒状ヨーク7の開口部7bで、コアステータ10に対するプランジャー11の磁気吸引力を大きくするように働くので、コアステータ10の内面形状やプランジャー11の先端形状を種々に変更することにより、コイル体3による磁束分布を変えて多様なバリエーションの磁気吸引特性を容易に設定することができる。
磁性体製のブッシュ20を筒状ヨーク7の外周部7eに嵌め込みにより取り付けているので、筒状ヨーク7とコイル体3との間に生じた環状間隙にブッシュ20を配置して、筒状ヨーク7の断面積を実質的に増やしている。これにより、コイル体3からの磁束がブッシュ20および筒状ヨーク7を介してプランジャー11へ直接的に流れ、コアステータ10に対するプランジャー11の磁気吸引力が低下することを防ぐ。
接続用フランジ筒部9には、コイル体3の外周部を嵌合する外筒状部7gが筒状ヨーク7と同心となるように一体形成されている。これにより、外筒状部7g、接続用フランジ筒部9、薄肉短筒部7cおよび筒状ヨーク7の4者が一体的となり、これら4者のコイル体3に対する取付け状態を強固にして全体を堅牢化することができる。
〔実施例2〕
図3は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、筒状ヨーク7の閉塞部7aが外部に凸となる半球面状を呈することである。
これにより、筒状ヨーク7の内圧が駆動油により高くなっても、閉塞部7aが周方向に受ける引張応力を小さく抑えることができる。
〔変形例〕
(a)実施例1における薄肉短筒部7cの長さ寸法や厚み寸法は、筒状ヨーク7の大きさとの関係を考慮しながら使用状況や取付対象に応じて所望に変更してもよい。
(b)外筒状部7g、接続用フランジ筒部9、薄肉短筒部7cおよび筒状ヨーク7の4者を一体的に形成したが、外筒状部7gは他の3者と別体であってもよい。
(c)薄肉短筒部7cの外周部7dには、補強用の筒状カラー8を圧入により取り付けたが、焼嵌めや締嵌めなどの手法により取り付けてもよい。
(d)ブッシュ20は、その一端開口部20aをプレート6の貫通孔6aの周縁部に同心で当接するように配置し、プレート6と一体的に形成してもよい。これにより、部品点数を削減し、組付工数の減少に寄与し、生産性の向上に資する。
本発明では、筒状ヨークとの段差端部がコアステータの外周端部に間隙を介して対向する配置のため、コイル体の磁束が薄肉短筒部を流れ難くなり、優れた磁気吸引特性が得られる。非磁性体製の筒状カラーは、薄肉短筒部の外周部に嵌め込まれて薄肉短筒部を強固に補強するので、筒状ヨークの周方向および軸方向に対する耐圧・耐荷重性が得られる。これらの優れた観点から車両関連事業の需要を喚起し、部品の流通を介して機械産業に適用可能となる。
1 弁制御用電磁ソレノイド装置
2 スプール
3 コイル体
3a コイル体の内周面
6 プレート
7 筒状ヨーク
7a 閉塞部
7b 開口部
7c 薄肉短筒部(磁気飽和部)
7d 薄肉短筒部の外周部
7e 筒状ヨークの外周部
7f 段差端部
7g 外筒状部
8 筒状カラー
9 接続用フランジ筒部
10 コアステータ
10a コアステータの外周縁部
11 プランジャー
11a 案内路
12 プランジャーシャフト
12a 導入路
20 ブッシュ
20a ブッシュの一端開口部
G 段差端部の間隙

Claims (6)

  1. スプールに導電線を巻いて筒状に形成したコイル体と、
    前記コイル体の内部に同心となるように配置され、一端に閉塞部を有し、他端に開口部を有するように磁性体により形成された一端閉塞型の筒状ヨークと、
    前記筒状ヨークの前記開口部に一体形成され、磁気飽和部として前記筒状ヨークの肉厚よりも小さい厚みを有する薄肉短筒部と、
    前記薄肉短筒部の外周部に嵌め込まれて前記薄肉短筒部を補強する非磁性体製の筒状カラーと、
    前記薄肉短筒部と一体に連結形成され、前記筒状ヨークおよび前記薄肉短筒部よりも径大な接続用フランジ筒部と、
    前記接続用フランジ筒部の中央開口部に連結されて、外周端部が前記薄肉短筒部と前記筒状ヨークとの段差端部に間隙を介して対向するように設けられたコアステータと、
    前記筒状ヨーク内で軸方向に往復移動可能に配設され、軸方向に貫通形成した案内路を有し、前記コイル体への通電量に応じて前記コアステータ側に摺動可能なプランジャーとを備え、
    接続用フランジ筒部を車両用の駆動体に接続した時、駆動体から受ける駆動油の油圧とコイル体によるプランジャーの磁気吸引力との均衡関係により、プランジャーの先端に連結した弁体の開度を調節して駆動体を循環する油量を制御することを特徴とする弁制御用電磁ソレノイド装置。
  2. 前記駆動体は、車両用サスペンションの油圧ダンパーであることを特徴とする請求項1に記載の弁制御用電磁ソレノイド装置。
  3. 前記筒状ヨークの外周部と前記コイル体の内周面との間の環状間隙に、鉄などの金属を主体とする磁性体製のブッシュを配置したことを特徴とする請求項1に記載の弁制御用電磁ソレノイド装置。
  4. 前記接続用フランジ筒部には、前記コイル体の外周部を嵌合する外筒状部が前記筒状ヨークと同心となるように一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁制御用電磁ソレノイド装置。
  5. 前記コイル体の一端部には、前記筒状ヨークを貫通させたプレートが前記ブッシュと軸直角となるように取り付けられており、前記ブッシュはその一端開口部を前記プレートに当接させた状態で一体形成されていることを特徴とする請求項3に記載の弁制御用電磁ソレノイド装置。
  6. 前記筒状ヨークの前記閉塞部は、外部に凸となる半球面状に曲成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁制御用電磁ソレノイド装置。
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