JP2012084739A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 p型GaNバリア層の電位を確実に固定することでピンチオフ特性、耐圧性能の向上を安定して得ることができる縦型の半導体装置を提供する。
【解決手段】 GaN系積層体15に開口部28が設けられており、開口部の壁面を覆うように位置するチャネルを含む再成長層27と、ソース電極Sとオーミック接触するn+型ソース層8と、p型GaNバリア層6と、その間に位置するp+型GaN補助層7とを含み、p型GaNバリア6の電位をソース電位に固定するために、p+型GaN補助層7が、n+型ソース層8とトンネル接合を形成することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 GaN系積層体15に開口部28が設けられており、開口部の壁面を覆うように位置するチャネルを含む再成長層27と、ソース電極Sとオーミック接触するn+型ソース層8と、p型GaNバリア層6と、その間に位置するp+型GaN補助層7とを含み、p型GaNバリア6の電位をソース電位に固定するために、p+型GaN補助層7が、n+型ソース層8とトンネル接合を形成することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、大電力のスイッチングに用いられる、半導体装置およびその製造方法、とくに窒化物半導体のうちGaN系半導体を用いた半導体装置およびその製造方法に関するものである。
大電流用のスイッチング素子には、高い逆方向耐圧と低いオン抵抗とが求められる。III族窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)は、バンドギャップが大きいことから、高耐圧、高温動作などの点で優れており、とくにGaN系半導体を用いた縦型トランジスタは、大電力の制御用トランジスタとして注目されている。たとえばGaN系半導体に開口部を設けて、その開口部の壁面に二次元電子ガス(2DEG:2 Dimensional Electron Gas)のチャネルを含む再成長層を設けることで、移動度を高めオン抵抗を低くした縦型GaN系FETの提案がなされている(特許文献1、2)。この縦型GaN系FETでは、ピンチオフ特性を改善するためにp型GaNバリア層などを配置する機構が提案されている。
上記の縦型GaN系FETでは、上記p型GaNバリア層によりピンチオフ特性や耐圧性能を改善できるかもしれない。しかし、p型GaNバリア層は、チャネル近くに位置する等の理由で、p型不純物濃度を十分高くできず、ピンチオフ特性や耐圧性能の向上も条件がよい場合にのみ実現でき、安定して確実に向上させることが難しい。
本発明は、縦型GaN系半導体装置において、p型GaNバリア層の電位を確実に固定することでピンチオフ特性および耐圧性能の向上を安定して得ることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、縦型GaN系半導体装置において、p型GaNバリア層の電位を確実に固定することでピンチオフ特性および耐圧性能の向上を安定して得ることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、開口部が設けられたGaN系積層体を備える縦型の半導体装置である。この半導体装置は、開口部の壁面を覆うように位置するチャネルを含む再成長層と、開口部の壁面において再成長層にその端面が被覆されるp型GaN系半導体層と、GaN系積層体の表層を形成するn+型GaN系半導体層と、p型GaN系半導体層とn+型GaN系半導体層との間に位置する、該p型GaN系半導体層よりも高濃度のp型不純物を含むp+型GaN系補助層と、開口部において再成長層の上に位置するゲート電極と、開口部の周囲のGaN系積層体上において再成長層およびn+型GaN系半導体層に接して位置するソース電極とを備える。再成長層は電子走行層および電子供給層を含み、チャネルが電子走行層内の前記電子供給層との界面に生じる二次元電子ガスにより形成される。そして、p型GaN系半導体層の電位をソース電極の電位に固定するために、p+型GaN系補助層が、p型GaN系半導体層とソース電極とを電気的に接続する電気的接続構造に含まれていることを特徴とする。
上記の構成において、p型GaN系半導体層(以後、p型バリア層と記す)は次の作用を発揮することが期待されている。
(a1)バンドの正方向へのシフトによるピンチオフ特性の向上
(a2)耐圧性能の向上
しかし、p型バリア層については、次の理由によりp型不純物濃度を十分高くできない。
(b1)p型バリア層は、チャネルに面しており、p型不純物の混入はチャネル特性の劣化を生じる。すなわちp型不純物が電子走行層/電子供給層に混入すると、オン抵抗が増大するおそれが高い。
(b2)当該p型バリア層は、直下のn−型GaN系ドリフト層とpn接合を形成し、チャネルOFF時に、良好な逆方向I(電流)−V(電圧)特性(耐圧性能)を得る。しかし、p型不純物濃度が高いと、逆方向特性が劣化する。
上記(b1)および(b2)によって、p型不純物濃度を十分高くできないために、たとえソース電極を延長してp型バリア層に接触させても、p型バリア層の電位は確実に固定されず、上記(a1)および(a2)の作用を確実に得ることができない。
本発明では、p型バリア層とn+型GaN系半導体層(以下、n+型ソース層と記す)との間に、p+型GaN系補助層を配置する。そのp+型GaN系補助層を、p型バリア層とソース電極とを電気的に接続する電気的接続構造に参加させる。このため、p型バリア層の電位は、低い接触抵抗で確実かつ安定してソース電極の電位に固定される。この結果、上記の(a1)および(a2)の作用を確実に得ることができる。とくに(a2)または(b2)に関連して、上記のpn接合において逆バイアス電圧下で発生した正孔を、上記の電気的接続構造を通じて吸収することができるため、正孔が残存することによる耐圧劣化を防止して、良好な耐圧性能を安定して得ることができる。
(a1)バンドの正方向へのシフトによるピンチオフ特性の向上
(a2)耐圧性能の向上
しかし、p型バリア層については、次の理由によりp型不純物濃度を十分高くできない。
(b1)p型バリア層は、チャネルに面しており、p型不純物の混入はチャネル特性の劣化を生じる。すなわちp型不純物が電子走行層/電子供給層に混入すると、オン抵抗が増大するおそれが高い。
(b2)当該p型バリア層は、直下のn−型GaN系ドリフト層とpn接合を形成し、チャネルOFF時に、良好な逆方向I(電流)−V(電圧)特性(耐圧性能)を得る。しかし、p型不純物濃度が高いと、逆方向特性が劣化する。
上記(b1)および(b2)によって、p型不純物濃度を十分高くできないために、たとえソース電極を延長してp型バリア層に接触させても、p型バリア層の電位は確実に固定されず、上記(a1)および(a2)の作用を確実に得ることができない。
本発明では、p型バリア層とn+型GaN系半導体層(以下、n+型ソース層と記す)との間に、p+型GaN系補助層を配置する。そのp+型GaN系補助層を、p型バリア層とソース電極とを電気的に接続する電気的接続構造に参加させる。このため、p型バリア層の電位は、低い接触抵抗で確実かつ安定してソース電極の電位に固定される。この結果、上記の(a1)および(a2)の作用を確実に得ることができる。とくに(a2)または(b2)に関連して、上記のpn接合において逆バイアス電圧下で発生した正孔を、上記の電気的接続構造を通じて吸収することができるため、正孔が残存することによる耐圧劣化を防止して、良好な耐圧性能を安定して得ることができる。
なお、p型バリア層は、p型GaN層でもよいし、p型AlGaN層でもよい。p型AlGaN層とした場合、さらにバンドを正方向に持ち上げることができピンチオフ特性をさらに向上することができる。GaN系積層体を構成するその他の層についても、場合に応じて、GaN層を他のGaN系半導体層としてよい。
上記のGaN系積層体は、GaNの所定結晶面上にエピタキシャル成長されたものであるが、その下地のGaNは、GaN基板でも、または支持基体上のGaN膜でもよい。さらに、GaN系積層体の成長時にGaN基板等の上に形成して、その後の工程で、GaN基板等の所定厚み部分を除いて、製品の状態では薄いGaN層下地のみが残っているものであってもよい。その薄い下地のGaN層は、導電性でも非導電性でもよく、ドレイン電極は、製造工程および製品の構造によるが、薄いGaN層の表面または裏面に設けることができる。
GaN基板または支持基体等が製品に残る場合、当該支持基体または基板は、導電性でも、非導電性でもよい。導電性の場合は、ドレイン電極は、その支持基体または基板の裏面(下)またはおもて面(上)に直接設けることができる。また、非導電性の場合は、非導電性基板の上であって、上記半導体層中の下層側に位置する導電層の上に、ドレイン電極を設けることができる。
上記のGaN系積層体は、GaNの所定結晶面上にエピタキシャル成長されたものであるが、その下地のGaNは、GaN基板でも、または支持基体上のGaN膜でもよい。さらに、GaN系積層体の成長時にGaN基板等の上に形成して、その後の工程で、GaN基板等の所定厚み部分を除いて、製品の状態では薄いGaN層下地のみが残っているものであってもよい。その薄い下地のGaN層は、導電性でも非導電性でもよく、ドレイン電極は、製造工程および製品の構造によるが、薄いGaN層の表面または裏面に設けることができる。
GaN基板または支持基体等が製品に残る場合、当該支持基体または基板は、導電性でも、非導電性でもよい。導電性の場合は、ドレイン電極は、その支持基体または基板の裏面(下)またはおもて面(上)に直接設けることができる。また、非導電性の場合は、非導電性基板の上であって、上記半導体層中の下層側に位置する導電層の上に、ドレイン電極を設けることができる。
n+型ソース層と前記p+型GaN系補助層とがトンネル接合を形成し、ソース電極とp型バリア層を、該トンネル接合によって電気的に接続することができる。
上記の構成において、GaN系積層体の表層であるn+型ソース層は、ソース電極がオーミック接触するため、もともと高濃度のn+型GaN系半導体層で形成される。この高濃度のドナー濃度をそのまま、またはさらに高くして、n+型ソース層/p+型GaN系補助層、がトンネル接合を形成するようにできる。このトンネル接合が、上記の電気的接続構造に該当する。
上記半導体装置におけるトンネル接合としては、この他、接合界面近傍のドナー濃度のみを更に高くする構造も可能である。
n+型ソース層/p+型GaN系補助層によるトンネル接合では、フェルミ準位は、n+型ソース層では伝導帯に、またp+型GaN系補助層では価電子帯に入り込む。空乏層は非常に狭くなり、n+型ソース層の伝導帯の底部とp+型GaN系補助層の価電子帯の上部が同じエネルギレベルになる。この状況において、いずれかの側に電位の変動があった場合、たとえばn+型ソース層の伝導帯の電子は、高い電位障壁を乗り越えるよりもトンネル効果によって禁止帯を通り抜けて、直接、p+型GaN系補助層の価電子帯に入る。また、逆方向の電位変化の場合、p+型GaN系補助層の価電子帯の頂部の電子はトンネル効果によって空乏層を通り抜けてn+型ソース層の伝導帯に移動する。すなわち、見かけ上、n+型ソース層/p+型GaN系補助層、には電位障壁はなく電気的に平坦であり接続されている。
このため、非常に低い接触抵抗でp型バリア層は、ソース電位に固定される。この結果、上記の作用(a1)および(a2)を安定して確実に得ることができる。また、上記のトンネル接合のバンド構造の描像によれば、(a2)および(b2)に関連して、正孔の吸収または消滅は行うことができ、正孔が残存することによる耐圧低下を避けることができる。
さらに、このトンネル接合では、延長する電極等を追加的に設ける必要がない。このため構造が簡単になり、かつ製造工程も簡素化される。
上記の構成において、GaN系積層体の表層であるn+型ソース層は、ソース電極がオーミック接触するため、もともと高濃度のn+型GaN系半導体層で形成される。この高濃度のドナー濃度をそのまま、またはさらに高くして、n+型ソース層/p+型GaN系補助層、がトンネル接合を形成するようにできる。このトンネル接合が、上記の電気的接続構造に該当する。
上記半導体装置におけるトンネル接合としては、この他、接合界面近傍のドナー濃度のみを更に高くする構造も可能である。
n+型ソース層/p+型GaN系補助層によるトンネル接合では、フェルミ準位は、n+型ソース層では伝導帯に、またp+型GaN系補助層では価電子帯に入り込む。空乏層は非常に狭くなり、n+型ソース層の伝導帯の底部とp+型GaN系補助層の価電子帯の上部が同じエネルギレベルになる。この状況において、いずれかの側に電位の変動があった場合、たとえばn+型ソース層の伝導帯の電子は、高い電位障壁を乗り越えるよりもトンネル効果によって禁止帯を通り抜けて、直接、p+型GaN系補助層の価電子帯に入る。また、逆方向の電位変化の場合、p+型GaN系補助層の価電子帯の頂部の電子はトンネル効果によって空乏層を通り抜けてn+型ソース層の伝導帯に移動する。すなわち、見かけ上、n+型ソース層/p+型GaN系補助層、には電位障壁はなく電気的に平坦であり接続されている。
このため、非常に低い接触抵抗でp型バリア層は、ソース電位に固定される。この結果、上記の作用(a1)および(a2)を安定して確実に得ることができる。また、上記のトンネル接合のバンド構造の描像によれば、(a2)および(b2)に関連して、正孔の吸収または消滅は行うことができ、正孔が残存することによる耐圧低下を避けることができる。
さらに、このトンネル接合では、延長する電極等を追加的に設ける必要がない。このため構造が簡単になり、かつ製造工程も簡素化される。
p+型GaN系補助層のp型不純物濃度を5E18cm−3以上5E20cm−3以下とし、n+型GaN系半導体層のドナー濃度を1E18cm−3以上5E20cm−3以下とすることができる。
上記の構成によって、トンネル接合を容易に形成することができ、p型バリア層をソース電位に確実に固定することができる。
上記の構成によって、トンネル接合を容易に形成することができ、p型バリア層をソース電位に確実に固定することができる。
また、別の電気的な接続構造では、ソース電極と、p+型GaN系補助層に導電接続する延長電極を備え、ソース電極と延長電極が電気的に接続されることにより、ソース電極とp型バリア層が電気的に接続されることができる。
これによって、確実にp型バリア層をソース電位(グランド電位)に固定することができる。上記の延長電極/p+型GaN系補助層が、電気的接続構造に該当する。
これによって、確実にp型バリア層をソース電位(グランド電位)に固定することができる。上記の延長電極/p+型GaN系補助層が、電気的接続構造に該当する。
またソース電極が延長電極を兼ねるように延在している構造をとることができる。
これによって半導体装置の構造および製造工程を簡単化することができる。
これによって半導体装置の構造および製造工程を簡単化することができる。
p+型GaN系補助層の厚みを、p型バリア層の厚みの1/5以下とすることができる。
これによって、p型不純物濃度を高濃度にしても、チャネルへの悪影響を回避することができる。また、逆方向I−V特性(耐圧性能)にも悪影響を及ぼさないようにできる。
これによって、p型不純物濃度を高濃度にしても、チャネルへの悪影響を回避することができる。また、逆方向I−V特性(耐圧性能)にも悪影響を及ぼさないようにできる。
p+型GaN系補助層の厚みを5nm以上100nm以下とすることができる。
良好な電気的接続(低抵抗なトンネル接合やコンタクト抵抗)を得るためには100nm以下で可能である。一方、5nm未満では、一様に薄膜を形成させることが難しく、所々、未成長で穴あきの部分が生じてしまい、安定して良好な薄膜を形成することができない。
良好な電気的接続(低抵抗なトンネル接合やコンタクト抵抗)を得るためには100nm以下で可能である。一方、5nm未満では、一様に薄膜を形成させることが難しく、所々、未成長で穴あきの部分が生じてしまい、安定して良好な薄膜を形成することができない。
p+型GaN系補助層を、開口部の壁面から距離をあけて位置させることができる。
p+型GaN系補助層は、p型バリア層と同じように開口部以外の領域全体を被覆する必要はない。p+型GaN系半導体層が開口部から距離をあけて位置することで、p型不純物のチャネルに及ぼす悪影響を避けることができる。
p+型GaN系補助層は、p型バリア層と同じように開口部以外の領域全体を被覆する必要はない。p+型GaN系半導体層が開口部から距離をあけて位置することで、p型不純物のチャネルに及ぼす悪影響を避けることができる。
再成長層上であって、ゲート電極の下に、絶縁層を備えることができる。
これによって、ゲート電極下に絶縁層を配置することで、ゲートに正電圧を印加したときのゲートリーク電流を抑制できるため、大電流動作がしやすくなる。また、しきい値電圧をより正方向にシフトできるため、ノーマリーオフを得やすくなる。
これによって、ゲート電極下に絶縁層を配置することで、ゲートに正電圧を印加したときのゲートリーク電流を抑制できるため、大電流動作がしやすくなる。また、しきい値電圧をより正方向にシフトできるため、ノーマリーオフを得やすくなる。
本発明の半導体装置の製造方法では、縦型GaN系半導体装置を製造する。この製造方法は、n−型GaN系ドリフト層上にp型バリア層を形成する工程と、p型バリア層上にp+型GaN系補助層を形成する工程と、p+型GaN系補助層上にn+型ソース層を形成する工程と、エッチングにより、表層からn−型GaN系半導体層にまで届く開口部を形成する工程と、開口部に、電子走行層および電子供給層を含む再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、開口部の周囲において再成長層およびn+型GaN系半導体層に接して位置するソース電極を形成する工程とを備える。そして、n+型ソース層とp+型GaN系補助層とがトンネル接合を形成するように、n+型ソース層のドナー濃度を1E18cm−3以上5E20cm−3以下とし、p+型GaN系補助層のp型不純物濃度を5E18cm−3以上5E20cm−3以下とすることを特徴とする。
上記の方法によって、簡単な構造の電気的接続構造によって、p型バリア層をソース電位に固定することができ、上記(a1)および(a2)の作用を得ることができる。とくにp型バリア層と、その直下のn−型ドリフト層とのpn接合に生じる正孔をトンネル接合によって吸収または消滅させることができる。この結果、正孔が残存することによる耐圧低下を防止して、常時、安定して耐圧性能を確保することができる。
本発明の他の半導体装置の製造方法は、一方の主面にソース電極、また他方の主面にドレイン電極を備える縦型GaN系半導体装置を製造する。この製造方法は、n−型GaN系ドリフト層上にp型バリア層を形成する工程と、p型バリア層上にp+型GaN系補助層を形成する工程と、p+型GaN系補助層上にn+型ソース層を形成する工程と、エッチングにより、表層からn−型GaN系ドリフト層にまで届く開口部を形成する工程と、開口部に、電子走行層および電子供給層を含む再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、フォトリソグラフィによって、n+型ソース層を選択的に除いてp+型GaN系補助層を露出させ、次いで導電材料を充填して延長電極を形成する工程と、該延長電極、n+型ソース層、および再成長層に接するようにソース電極を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
上記の方法によって、原理的に簡単な電気的接続構造によって、p型バリア層をソース電位に固定することができ、上記(a1)および(a2)の作用を得ることができる。またp型バリア層とその直下のn−型ドリフト層とのpn接合に生じる正孔をトンネル接合によって吸収または消滅させ、正孔が残存することによる耐圧劣化を防止することができる。
延長電極形成工程およびソース電極形成工程において、ソース電極が延長電極を兼ねるように、フォトリソグラフィにおいて、当該ソース電極が、p+型GaN系補助層、n+型ソース層、および前記再成長層に接するように、n+型ソース層および再成長層を選択的に除いてp+型GaN系補助層を露出させ、次いで導電材料を充填して当該ソース電極を形成することができる。
これによって、製造工程を省略して簡単に延長電極を兼ねるソース電極を形成して、延長電極を別に設けた半導体装置とほぼ同等の性能を得ることができる。
これによって、製造工程を省略して簡単に延長電極を兼ねるソース電極を形成して、延長電極を別に設けた半導体装置とほぼ同等の性能を得ることができる。
p型バリア層上にp+型GaN系補助層を形成する工程において、開口部に貫通される領域から所定範囲離れた該p型バリア層の領域にイオン注入によってp型不純物を注入することで、開口部から離れた範囲にp+型GaN系補助層を形成することができる。
この方法によって、部分的にp+型GaN系補助層を設けることで、チャネルに対してp型不純物の悪影響を及ぼさずに、p型バリア層による、ピンチオフ特性および耐圧性能の向上の作用を得ることができる。
この方法によって、部分的にp+型GaN系補助層を設けることで、チャネルに対してp型不純物の悪影響を及ぼさずに、p型バリア層による、ピンチオフ特性および耐圧性能の向上の作用を得ることができる。
p型バリア層上にp+型GaN系補助層を形成する工程において、開口部に貫通される領域から所定範囲離れた該p型バリア層の領域上に、選択的にp+型GaN系補助層を成長させることができる。
この方法によっても、上記の方法と同様に、チャネルに対してp型不純物の悪影響を及ぼさずに、p型バリア層による、ピンチオフ特性および耐圧性能の向上の作用を得ることができる。p+型GaN系補助層は、厚みが薄いので、このあと、n+型ソース層を通常の方法で成長させて、表面を平坦化すればよい。
この方法によっても、上記の方法と同様に、チャネルに対してp型不純物の悪影響を及ぼさずに、p型バリア層による、ピンチオフ特性および耐圧性能の向上の作用を得ることができる。p+型GaN系補助層は、厚みが薄いので、このあと、n+型ソース層を通常の方法で成長させて、表面を平坦化すればよい。
本発明の半導体装置によれば、縦型GaN系半導体装置において、p型バリア層の電位を確実にソース電位に固定することができ、ピンチオフ特性および耐圧性能を安定して高めることができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における縦型GaN系FET(半導体装置)10の断面図である。また、図2は平面図であり、I−I線に沿う図が図1の断面図である。縦型GaN系FET10は、導電性のGaN基板1と、その上にエピタキシャル成長した、n−型GaNドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+GaN補助層7/n+型GaNソース層8、を備える。p+GaN補助層7は、p型GaNバリア層6の電位を固定するために配置された層であり、ソース電位に固定するための電気的接続構造に組み込まれている。
上記の、n−型GaNドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+型GaN補助層7/n+型GaNソース層8は、連続して形成されたGaN系積層体15を形成する。GaN基板1の種類によっては、GaN基板1とn−型GaNドリフト層4との間にAlGaN層またはGaN層からなるバッファ層を挿入してもよい。
なお、GaN基板1は、支持基体上にオーミック接触するGaN層を有する基板であってもよいし、上述のように製品状態では、GaN基板等の相当の厚み部分が除去されてGaN系積層体のエピタキシャル成長の下地膜としての薄いGaN層のみが残った状態でもよい。これら、GaN基板、支持基体上にオーミック接触するGaN層を有する基板、製品に薄く残された下地のGaN層などを、単にGaN基板と略称する場合もある。
また、p型GaNバリア層は、本実施の形態ではp型GaNバリア層6としているが、p型AlGaN層を用いてもよい。GaN系積層体15を構成するその他の層についても、場合に応じて、GaN層を他のGaN系半導体層としてよい。
図1は、本発明の実施の形態1における縦型GaN系FET(半導体装置)10の断面図である。また、図2は平面図であり、I−I線に沿う図が図1の断面図である。縦型GaN系FET10は、導電性のGaN基板1と、その上にエピタキシャル成長した、n−型GaNドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+GaN補助層7/n+型GaNソース層8、を備える。p+GaN補助層7は、p型GaNバリア層6の電位を固定するために配置された層であり、ソース電位に固定するための電気的接続構造に組み込まれている。
上記の、n−型GaNドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+型GaN補助層7/n+型GaNソース層8は、連続して形成されたGaN系積層体15を形成する。GaN基板1の種類によっては、GaN基板1とn−型GaNドリフト層4との間にAlGaN層またはGaN層からなるバッファ層を挿入してもよい。
なお、GaN基板1は、支持基体上にオーミック接触するGaN層を有する基板であってもよいし、上述のように製品状態では、GaN基板等の相当の厚み部分が除去されてGaN系積層体のエピタキシャル成長の下地膜としての薄いGaN層のみが残った状態でもよい。これら、GaN基板、支持基体上にオーミック接触するGaN層を有する基板、製品に薄く残された下地のGaN層などを、単にGaN基板と略称する場合もある。
また、p型GaNバリア層は、本実施の形態ではp型GaNバリア層6としているが、p型AlGaN層を用いてもよい。GaN系積層体15を構成するその他の層についても、場合に応じて、GaN層を他のGaN系半導体層としてよい。
GaN系積層体15には、n+型GaNソース層8からp型GaNバリア層6まで貫通してn−型GaNドリフト層4内に至る開口部28が設けられている。その開口部28の壁面およびGaN系積層体15の表層(n+型GaNソース層8)を被覆するように、エピタキシャル成長した再成長層27が形成されている。再成長層27は、i(intrinsic)型GaN電子走行層22およびAlGaN電子供給層26で構成される。i型GaN電子走行層22とAlGaN電子供給層26との間にAlN等の中間層を挿入してもよい。ゲート電極Gは、絶縁膜9を介在させて、再成長層27上に位置し、ドレイン電極DはGaN基板1の裏面に位置する。ソース電極Sは、GaN系積層体15上において再成長層27およびn+型GaNソース層8にオーミック接触する。図1では、ソース電極Sは、再成長層27の端面に接触してn+型GaNソース層8上に接して位置している。
本実施の形態の半導体装置では、電子は、ソース電極Sから、(P1)直接、電子走行層22に入るか、または(P2)n+型GaNソース層8を経て、電子走行層22に入る。上記(P1)および(P2)を経て電子走行層22内では、電子走行層22の電子供給層との界面に2次元電子ガスを形成する。電子走行層22からn−型GaNドリフト層4を経てドレイン電極Dへと、厚み方向または縦方向に流れる。この電子の経路において、p型GaNバリア層6は、n−型GaNドリフト層4と、n+型GaNソース層8とに挟まれている。p型GaNバリア層6は、電子のバンドエネルギーを持ち上げ、かつ耐圧性能を向上するなどのバックゲート効果を発揮することが期待される。すなわち、次の作用(a1)および(a2)を発揮することが期待されている。
(a1)バンドの正方向へのシフトによるピンチオフ特性の向上
(a2)耐圧性能の向上
しかし、p型GaNバリア層6は、次の理由によりアクセプタ濃度を十分高くできない。
(b1)p型GaNバリア層6はチャネルに面しているので、アクセプタ濃度を高くすると、チャネル特性とくにオン抵抗に悪影響を及ぼすおそれがある。
(b2)アクセプタ濃度を高くすると、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層とのpn接合における、良好な逆方向電流−電圧特性(耐圧性能)を損なうおそれがある。
p+型GaN補助層7を含まない構造では、p型GaNバリア層6のアクセプタ濃度を十分高くできない場合、p型GaNバリア層の電位は固定されず、上記(a1)および(a2)の作用を安定して得ることができない。縦型GaN系FET10では、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間に1kV程度という非常に高い電圧を印加するので、上記の作用を常時安定して得られないと実用化は難しくなる。
本実施の形態では、p型GaNバリア層6とn+型GaNソース層8との間に、p+型GaN補助層7を配置する。n+型GaNソース層8とp+型GaN補助層7とは、ソース電極Sとp型GaNバリア層6との間に、トンネル接合を形成する。
n+型GaNソース層8/p+型GaN補助層7によるトンネル接合では、フェルミ準位は、n+型GaNソース層8では伝導帯に、またp+型GaN補助層7では価電子帯に入り込む。空乏層は非常に狭くなり、n+型GaNソース層8の伝導帯の底部とp+型GaN補助層7の価電子帯の上部が同じエネルギレベルになる。この状況において、いずれかの側に電位の変動があった場合、たとえばn+型GaNソース層8の伝導帯の電子は、高い電位障壁を乗り越えるよりもトンネル効果によって禁止帯を通り抜けて、直接、p+型GaN補助層7の価電子帯に入る。また、逆方向の電位変化の場合、p+型GaN補助層7の価電子帯の頂部の電子はトンネル効果によって空乏層を通り抜けてn+型GaNソース層8の伝導帯に移動する。すなわち、見かけ上、n+型GaNソース層8/p+型GaN補助層7、には電位障壁はなく電気的に接続されている。
このため、非常に低い接触抵抗でp型バリア層は、ソース電位に固定され、上記の作用(a1)および(a2)を安定して確実に得ることができる。また、上記のトンネル接合のバンド構造の描像によれば、(a2)および(b2)に関連して、正孔の吸収または消滅は行うことができ、正孔が残存することによる耐圧劣化は防止され、良好な耐圧性能を継続して長期間、安定に得ることができる。
さらに、このトンネル接合では、延長する電極等を追加的に設ける必要がない。このため構造が簡単になり、かつ製造工程も簡素化される。
(a1)バンドの正方向へのシフトによるピンチオフ特性の向上
(a2)耐圧性能の向上
しかし、p型GaNバリア層6は、次の理由によりアクセプタ濃度を十分高くできない。
(b1)p型GaNバリア層6はチャネルに面しているので、アクセプタ濃度を高くすると、チャネル特性とくにオン抵抗に悪影響を及ぼすおそれがある。
(b2)アクセプタ濃度を高くすると、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層とのpn接合における、良好な逆方向電流−電圧特性(耐圧性能)を損なうおそれがある。
p+型GaN補助層7を含まない構造では、p型GaNバリア層6のアクセプタ濃度を十分高くできない場合、p型GaNバリア層の電位は固定されず、上記(a1)および(a2)の作用を安定して得ることができない。縦型GaN系FET10では、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間に1kV程度という非常に高い電圧を印加するので、上記の作用を常時安定して得られないと実用化は難しくなる。
本実施の形態では、p型GaNバリア層6とn+型GaNソース層8との間に、p+型GaN補助層7を配置する。n+型GaNソース層8とp+型GaN補助層7とは、ソース電極Sとp型GaNバリア層6との間に、トンネル接合を形成する。
n+型GaNソース層8/p+型GaN補助層7によるトンネル接合では、フェルミ準位は、n+型GaNソース層8では伝導帯に、またp+型GaN補助層7では価電子帯に入り込む。空乏層は非常に狭くなり、n+型GaNソース層8の伝導帯の底部とp+型GaN補助層7の価電子帯の上部が同じエネルギレベルになる。この状況において、いずれかの側に電位の変動があった場合、たとえばn+型GaNソース層8の伝導帯の電子は、高い電位障壁を乗り越えるよりもトンネル効果によって禁止帯を通り抜けて、直接、p+型GaN補助層7の価電子帯に入る。また、逆方向の電位変化の場合、p+型GaN補助層7の価電子帯の頂部の電子はトンネル効果によって空乏層を通り抜けてn+型GaNソース層8の伝導帯に移動する。すなわち、見かけ上、n+型GaNソース層8/p+型GaN補助層7、には電位障壁はなく電気的に接続されている。
このため、非常に低い接触抵抗でp型バリア層は、ソース電位に固定され、上記の作用(a1)および(a2)を安定して確実に得ることができる。また、上記のトンネル接合のバンド構造の描像によれば、(a2)および(b2)に関連して、正孔の吸収または消滅は行うことができ、正孔が残存することによる耐圧劣化は防止され、良好な耐圧性能を継続して長期間、安定に得ることができる。
さらに、このトンネル接合では、延長する電極等を追加的に設ける必要がない。このため構造が簡単になり、かつ製造工程も簡素化される。
p型GaNバリア層6は、p型不純物濃度は、通常、1E17cm−3〜1E19cm−3程度とするのがよい。p型不純物にはMg等、GaN系半導体にアクセプタを形成する不純物が用いられる。p型GaNバリア層6の厚みは、n−型GaNドリフト層の厚み等によって変わり、設計事項である。このため、厚み範囲は一概に決めることはできない。しかし、代表的な厚みについては、上記の(a1)および(a2)の作用を、多くの仕様において用いられる厚みという点から、0.5μmをあげることができる。これより薄いと、上記の(a1)および(a2)の作用を十分得られないので、厚みの下限とみてもよい。このp型GaNバリア層6は、この0.5μm程度の厚みを持つことから、あまり高濃度のMg濃度を含有させると、チャネルに悪影響を及ぼす。また、チャネルOFF時のn−型GaNドリフト層とのpn接合での逆方向特性(耐圧性能)を劣化させる。
p+型GaN補助層7の厚みは、p型GaNバリア層6の1/5以下とするのがよい。アクセプタ濃度たとえばMg濃度は、5E18cm−3〜5E20cm−3とするのがよい。p+型GaN補助層7の厚みの絶対値としては、5nm以上100nm以下とするのがよい。
n+型GaNソース層8のドナー濃度は、1E18cm−3以上5E20cm−3以下とするのがよい。これによってp+型GaN補助層7とトンネル接合を形成することができる。n+型GaNソース層8の厚みは、0.2μm〜0.6μm程度とするのがよい。
n−GaNドリフト層4は、たとえば厚み4μm、キャリア濃度1E16cm−3程度とするのがよい。
p+型GaN補助層7の厚みは、p型GaNバリア層6の1/5以下とするのがよい。アクセプタ濃度たとえばMg濃度は、5E18cm−3〜5E20cm−3とするのがよい。p+型GaN補助層7の厚みの絶対値としては、5nm以上100nm以下とするのがよい。
n+型GaNソース層8のドナー濃度は、1E18cm−3以上5E20cm−3以下とするのがよい。これによってp+型GaN補助層7とトンネル接合を形成することができる。n+型GaNソース層8の厚みは、0.2μm〜0.6μm程度とするのがよい。
n−GaNドリフト層4は、たとえば厚み4μm、キャリア濃度1E16cm−3程度とするのがよい。
図2を参照して、開口部28およびゲート電極Gを六角形とし、ゲート配線12を避けながら、その周囲をほぼソース電極Sで覆って、最密充填(ハニカム構造)とすることにより単位面積当たりのゲート電極周囲長を長く取れ、オン抵抗を下げることができる。電流は、ソース電極Sから、(P1)直接に、または(P2)n+GaNソース層8を経由して、再成長層27内のチャネル(電子走行層22)に入り、n−型GaNドリフト層4を経て、ドレイン電極Dにいたる経路で流れる。ソース電極Sおよびその配線と、ゲート電極G、ゲート配線12およびゲートパッド13から構成されるゲート構成体とが、相互に干渉しないために、ソース配線は、図示しない層間絶縁膜上に設けられる。層間絶縁膜にはビアホールが設けられ、そのビアホールに充填された導電部を含むソース電極Sは、層間絶縁膜上のソース導電層(図示せず)と導電接続される。このような構造によって、ソース電極Sを含むソース構成体は、大電力用の素子に好適な、低い電気抵抗および高い移動度、を持つことができる。
上記の六角形のハニカム構造は、畝状にして、畝状の開口部を密に配置することでも、上記の面積当たりの開口部周囲長を大きくでき、この結果、電流密度を向上させることができる。
上記の六角形のハニカム構造は、畝状にして、畝状の開口部を密に配置することでも、上記の面積当たりの開口部周囲長を大きくでき、この結果、電流密度を向上させることができる。
次に、本実施の形態における半導体装置10の製造方法を説明する。図3に示すように、上記の意味のGaN基板1の上に、n−型GaNドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+型GaN補助層7/n+型GaNソース層8、のGaN系積層体15をエピタキシャル成長する。GaN基板1とn−型GaNドリフト層4との間にGaN系バッファ層(図示せず)を挿入してもよい。
上記の層の形成は、例えば、MOCVD(有機金属化学気相成長)法を用いる。MOCVD法で成長することで、結晶性の良好なGaN系積層体15を形成できる。GaN基板1の形成において、導電性基板上に窒化ガリウム膜をMOCVD法によって成長させる場合、ガリウム原料として、トリメチルガリウムを用いる。窒素原料としては高純度アンモニアを用いる。キャリアガスとしては純化水素を用いる。高純度アンモニアの純度は99.999%以上、純化水素の純度は99.999995%以上である。n型ドーパント(ドナー)のSi原料には水素ベースのシランを用い、p型ドーパント(アクセプタ)のMg原料にはシクロペンタジエニルマグネシウムを用いるのがよい。
導電性基板としては、直径2インチの導電性窒化ガリウム基板を用いる。1030℃、100Torrで、アンモニアおよび水素の雰囲気中で、基板クリーニングを実施する。その後、1050℃に昇温して、200Torr、V/III比=1500で窒化ガリウム層を成長させる。
上記の方法で、GaN基板1上に、n−型GaN層ドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+型GaN補助層7/n+型GaNソース層8、の順に成長する。
上記の層の形成は、例えば、MOCVD(有機金属化学気相成長)法を用いる。MOCVD法で成長することで、結晶性の良好なGaN系積層体15を形成できる。GaN基板1の形成において、導電性基板上に窒化ガリウム膜をMOCVD法によって成長させる場合、ガリウム原料として、トリメチルガリウムを用いる。窒素原料としては高純度アンモニアを用いる。キャリアガスとしては純化水素を用いる。高純度アンモニアの純度は99.999%以上、純化水素の純度は99.999995%以上である。n型ドーパント(ドナー)のSi原料には水素ベースのシランを用い、p型ドーパント(アクセプタ)のMg原料にはシクロペンタジエニルマグネシウムを用いるのがよい。
導電性基板としては、直径2インチの導電性窒化ガリウム基板を用いる。1030℃、100Torrで、アンモニアおよび水素の雰囲気中で、基板クリーニングを実施する。その後、1050℃に昇温して、200Torr、V/III比=1500で窒化ガリウム層を成長させる。
上記の方法で、GaN基板1上に、n−型GaN層ドリフト層4/p型GaNバリア層6/p+型GaN補助層7/n+型GaNソース層8、の順に成長する。
次に、図4に示すように、開口部28をRIE(反応性イオンエッチング)によって形成する。図5(a)および(b)に示すように、エピタキシャル層4,6,7,8の表面にレジストパターンM1を形成した後、RIEによって、レジストパターンM1をエッチングして後退させながら開口を広げて開口部28を設ける。このRIE工程において、開口部28の斜面、すなわちGaN系積層体15の端面は、イオン照射を受けて損傷される。損傷部では、ダングリンドボンド、格子欠陥の高密度領域などが発生し、その損傷部にRIE装置由来または特定できていない部分からの導電性不純物が到達して富化が生じる。この損傷部の発生は、ドレインリーク電流の増大をもたらすので、修復する必要がある。水素やアンモニアを所定レベル含むことで、このあと説明する再成長層27の成長時に、ダングリンドボンド等の修復、および不純物の除去や不活性化を得ることができる。
次いで、レジストパターンM1を除去し、ウエハを洗浄した後、当該ウエハをMOCVD装置に導入して、図6に示すように、アンドープGaNからなる電子走行層22、およびアンドープAlGaNからなる電子供給層26を含む再成長層27を成長する。このアンドープGaN層22およびAlGaN層26の成長においては、(NH3+H2)雰囲気において熱クリーニングを行い、引き続き(NH3+H2)を導入しつつ有機金属原料を供給する。この再成長層27の形成前の熱クリーニング時または形成時に、上記の損傷部の修復、導電性不純物の除去やパッシベーション化を進行させる。
次いで、上記ウエハをMOCVD装置から取り出し、図7に示すように、絶縁膜9を成長させる。その後、再びフォトリソグラフィと電子ビーム蒸着法を用いて、図1に示すように、ソース電極Sをエピタキシャル層表面に、ドレイン電極DをGaN系基板1の裏面に形成する。さらにゲート電極Gを開口部28の側面に形成する。
次いで、上記ウエハをMOCVD装置から取り出し、図7に示すように、絶縁膜9を成長させる。その後、再びフォトリソグラフィと電子ビーム蒸着法を用いて、図1に示すように、ソース電極Sをエピタキシャル層表面に、ドレイン電極DをGaN系基板1の裏面に形成する。さらにゲート電極Gを開口部28の側面に形成する。
<図1の半導体装置の変形例>
図8は、本発明の実施の形態1における他の半導体装置10を示し、図1に示す半導体装置の変形例を示す図である。図1の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図8に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、p+型GaN補助層7は、n+型GaNソース層8とトンネル接合を形成することができる。
図8は、本発明の実施の形態1における他の半導体装置10を示し、図1に示す半導体装置の変形例を示す図である。図1の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図8に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、p+型GaN補助層7は、n+型GaNソース層8とトンネル接合を形成することができる。
この結果、図1と同様に、低い接触抵抗でp型GaNバリア層7の電位をグランド電位に固定して、上記の作用(a1)および(a2)を安定して常時得ることができる。また、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層4とのpn接合の逆バイアス下における空乏層から生じる正孔の吸収または消滅についても遂行することができる。
p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけているので、アクセプタまたはp型不純物が電子走行層22に移動するおそれがなくなり、低いオン抵抗などの利点を十分に生かすことができる。p型不純物のMg等は比較的移動しやすく、図1に示すp+型GaN補助層7が全面に位置する半導体装置では、p型GaNバリア層6のp型不純物濃度を高くすることに比べれば確率は小さいが、電子走行層22に進入して電子移動の妨げになるおそれがある。しかし、本変形例によれば、p+型GaN補助層7に起因するp型不純物の電子走行層22への移動は確実に防ぐことができる。
p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけているので、アクセプタまたはp型不純物が電子走行層22に移動するおそれがなくなり、低いオン抵抗などの利点を十分に生かすことができる。p型不純物のMg等は比較的移動しやすく、図1に示すp+型GaN補助層7が全面に位置する半導体装置では、p型GaNバリア層6のp型不純物濃度を高くすることに比べれば確率は小さいが、電子走行層22に進入して電子移動の妨げになるおそれがある。しかし、本変形例によれば、p+型GaN補助層7に起因するp型不純物の電子走行層22への移動は確実に防ぐことができる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における縦型GaN系FET10の断面図である。この半導体装置10では、p+型GaN補助層に延長電極が形成されており、この延長電極がソース電極と電気的に接続されている。すなわち延長電極11/p+型GaN補助層7が、p型GaNバリア層6をソース電極Sの電位に固定するための電気的接続構造に該当する。GaN系積層体15の各部の厚みおよび不純物濃度等は、実施の形態1と同じである。
この延長電極11/p+型GaN補助層7によって、本実施の形態における半導体装置10は、上記(a1)および(a2)の作用を得ることができる。また、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層4とのpn接合において逆バイアス電圧下で発生した正孔を、延長電極11を通じて吸収することができる。この結果、正孔が残存することによる耐圧劣化を防止できるので、良好な耐圧性能を安定して得ることができる。
図9は、本発明の実施の形態2における縦型GaN系FET10の断面図である。この半導体装置10では、p+型GaN補助層に延長電極が形成されており、この延長電極がソース電極と電気的に接続されている。すなわち延長電極11/p+型GaN補助層7が、p型GaNバリア層6をソース電極Sの電位に固定するための電気的接続構造に該当する。GaN系積層体15の各部の厚みおよび不純物濃度等は、実施の形態1と同じである。
この延長電極11/p+型GaN補助層7によって、本実施の形態における半導体装置10は、上記(a1)および(a2)の作用を得ることができる。また、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層4とのpn接合において逆バイアス電圧下で発生した正孔を、延長電極11を通じて吸収することができる。この結果、正孔が残存することによる耐圧劣化を防止できるので、良好な耐圧性能を安定して得ることができる。
製造方法は、実施の形態1における方法を大部分用いることができる。ただし、延長電極11の形成のために修正または追加の工程が必要である。図10および図11に修正点を例示する。多くのバリエーションがあるので、これらの図の通りに製造する必要はない。たとえば、図10に示すように、レジストパターンM2を設けて、ソース電極近傍、または直下のn+型GaNソース層8の領域を一部分除去してp+型GaN補助層7を露出させる。レジストパターンM2をマスクにしてその除去した孔部に導電材を充填して延長電極11を形成する。このときレジストパターンM2上の、延長電極11の形成時に堆積した金属層11fは、レジストパターンM2の除去時にリフトオフされる。次いで、図11に示すように、レジストパターンM3を設けて、このレジストパターンM3をマスクにしてソース電極Sを延長電極11と接続するように形成する。ソース電極形成時に堆積したレジストパターンM3上の金属層Sfは、レジストパターンM3を除去するときリフトオフされる。
延長電極11は、p+型GaN補助層7とオーミック接触するように、たとえばNi/Auで形成するのがよい。延長電極とソース電極とは電気的に接続されるように配置しなければならない。ソース電極Sは、n+型GaNソース層8にオーミック接触することを重視して、たとえばTi/Al/Ti/Auなどで形成するのがよい。このあとの実施の形態3で説明するように、延長電極がソース電極と同じ材質で良好なオーミック特性が得られる場合は共通化してもよい。
さらに、延長電極11を高濃度に不純物を含む半導体で形成してもよい。
上記のソース電極Sおよび延長電極11によって、p+型GaN補助層7と組み合って、p型GaNバリア層を低い接触抵抗でソース電位に固定することができる。
延長電極11は、p+型GaN補助層7とオーミック接触するように、たとえばNi/Auで形成するのがよい。延長電極とソース電極とは電気的に接続されるように配置しなければならない。ソース電極Sは、n+型GaNソース層8にオーミック接触することを重視して、たとえばTi/Al/Ti/Auなどで形成するのがよい。このあとの実施の形態3で説明するように、延長電極がソース電極と同じ材質で良好なオーミック特性が得られる場合は共通化してもよい。
さらに、延長電極11を高濃度に不純物を含む半導体で形成してもよい。
上記のソース電極Sおよび延長電極11によって、p+型GaN補助層7と組み合って、p型GaNバリア層を低い接触抵抗でソース電位に固定することができる。
図9に示した延長電極11の形態を大きく変えるものではないが、図12に示すように、延長電極11の上に連続してソース電極Sを形成した形態の延長電極11/ソース電極Sの組み合わせであってもよい。この場合、ソース電極Sは、側面のみでn+GaNソース層8および二次元電子ガス層と接触(オーミック接触)することになる。
<図9の半導体装置の変形例>
図13は、本発明の実施の形態2における他の半導体装置10を示し、図9に示す半導体装置の変形例を示す図である。図9の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図13に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、延長電極11は、p+型GaN補助層7とソース電極Sとを導電接続し、p型GaNバリア層6は、ソース電位(グランド電位)に、低い接触抵抗で固定される。
図13は、本発明の実施の形態2における他の半導体装置10を示し、図9に示す半導体装置の変形例を示す図である。図9の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図13に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、延長電極11は、p+型GaN補助層7とソース電極Sとを導電接続し、p型GaNバリア層6は、ソース電位(グランド電位)に、低い接触抵抗で固定される。
図13に示した延長電極11の形態を大きく変えるものではないが、図14に示すように、選択的な範囲に限定したp+型GaN補助層7の形態をとりながら、
延長電極11の上に連続してソース電極Sを形成した形態の延長電極11/ソース電極Sの組み合わせであってもよい。この場合、ソース電極Sは、側面のみでn+GaNソース層8と接触(オーミック接触)することになる。
延長電極11の上に連続してソース電極Sを形成した形態の延長電極11/ソース電極Sの組み合わせであってもよい。この場合、ソース電極Sは、側面のみでn+GaNソース層8と接触(オーミック接触)することになる。
この結果、図9に示す半導体装置と同様に、上記の作用(a1)および(a2)を得ることができる。また、p型GaNバリア層6とn−型GaNドリフト層4とのpn接合の空乏層から生じる正孔の吸収についても進行させて正孔が残存することによる耐圧劣化を防止することができる。
p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけているので、アクセプタまたはp型不純物が電子走行層22に移動するおそれがなくなり、低いオン抵抗などの利点を十分に生かすことができる。p型不純物のMg等は比較的移動しやすく、p+型GaN補助層7が開口部28に端面が露出する配置では、p型GaNバリア層6のアクセプタ濃度を高くすることに比べれば確率は小さいが、電子走行層22に進入して電子移動の妨げになるおそれがある。しかし、本変形例によれば、p型不純物の電子走行層22への移動は確実に防ぐことができる。
製造については、実施の形態1の変形例(図8に示す半導体装置)と、図9に示す半導体装置の製造工程とを組み合わせることで遂行することができる。
p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけているので、アクセプタまたはp型不純物が電子走行層22に移動するおそれがなくなり、低いオン抵抗などの利点を十分に生かすことができる。p型不純物のMg等は比較的移動しやすく、p+型GaN補助層7が開口部28に端面が露出する配置では、p型GaNバリア層6のアクセプタ濃度を高くすることに比べれば確率は小さいが、電子走行層22に進入して電子移動の妨げになるおそれがある。しかし、本変形例によれば、p型不純物の電子走行層22への移動は確実に防ぐことができる。
製造については、実施の形態1の変形例(図8に示す半導体装置)と、図9に示す半導体装置の製造工程とを組み合わせることで遂行することができる。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態2における縦型GaN系FET10の断面図である。この半導体装置10では、ソース電極Sをそのまま真下に延長しており、同じ電極材料で、また同じ断面で、p+型GaN補助層11に導電接続する延長電極が形成されている。本実施の形態では、同じ材料によって、p+型GaN補助層11にも、またn+型GaNソース層8にも、所定レベル以下の低い接触抵抗を満たすことが前提となる。低いオン抵抗を重視すれば、n+型GaNソース層8との低い接触抵抗を優先させることになる。しかし、その半導体装置に要求される仕様によって、上記の前提が満たされるか否かは変わり、仕様によっては、同じ材料でソース電極Sおよび延長電極11を形成できない場合があってもよい。
図15に示すように、共通材料でソース電極Sおよび延長電極11を形成することにより、半導体装置の10の構造が簡単になり、また製造工程も簡単化される。
この場合についても、ソース電極Sは、側面のみでソース層8および二次元電子ガス層と接触(オーミック接触)することになる。
図15は、本発明の実施の形態2における縦型GaN系FET10の断面図である。この半導体装置10では、ソース電極Sをそのまま真下に延長しており、同じ電極材料で、また同じ断面で、p+型GaN補助層11に導電接続する延長電極が形成されている。本実施の形態では、同じ材料によって、p+型GaN補助層11にも、またn+型GaNソース層8にも、所定レベル以下の低い接触抵抗を満たすことが前提となる。低いオン抵抗を重視すれば、n+型GaNソース層8との低い接触抵抗を優先させることになる。しかし、その半導体装置に要求される仕様によって、上記の前提が満たされるか否かは変わり、仕様によっては、同じ材料でソース電極Sおよび延長電極11を形成できない場合があってもよい。
図15に示すように、共通材料でソース電極Sおよび延長電極11を形成することにより、半導体装置の10の構造が簡単になり、また製造工程も簡単化される。
この場合についても、ソース電極Sは、側面のみでソース層8および二次元電子ガス層と接触(オーミック接触)することになる。
<図15の半導体装置の変形例>
図16は、本発明の実施の形態3における他の半導体装置10を示し、図15に示す半導体装置の変形例を示す図である。図15の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図16に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、延長電極11は、p+型GaN補助層7とソース電極Sとを導電接続し、p型GaNバリア層6は、ソース電位(グランド電位)に、低い接触抵抗で固定される。
図16は、本発明の実施の形態3における他の半導体装置10を示し、図15に示す半導体装置の変形例を示す図である。図15の半導体装置では、p+型GaN補助層7は開口部28以外の全領域にわたって位置していた。しかし、図16に示す変形例では、p+型GaN補助層7は、開口部28から距離をあけて設けられている。このように部分的な配置であっても、延長電極11は、p+型GaN補助層7とソース電極Sとを導電接続し、p型GaNバリア層6は、ソース電位(グランド電位)に、低い接触抵抗で固定される。
上記開示された本発明の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の半導体装置等によれば、縦型GaN系半導体装置において、p型バリア層の電位を確実に固定することでピンチオフ特性および耐圧性能の向上を得ることができる。また、p型GaNバリア層とn−型GaNドリフト層とのpn接合に逆バイアス下で生じる正孔についても、吸収または消滅させることができる。
1 GaN基板、4 n−型GaNドリフト層、 6 p型GaNバリア層、7 p+型GaN補助層、8 n+型GaNソース層、9 絶縁膜、10 半導体装置(縦型GaN系FET)、11 延長電極、11f リフトオフされる延長電極の金属層、12 ゲート配線、13 ゲートパッド、15 GaN系積層体、22 GaN電子走行層、26 AlGaN電子供給層、 27 再成長層、28 開口部、S ソース電極、Sf リフトオフされるソース電極の金属層、G ゲート電極、D ドレイン電極、M1,M2,M3 レジストパターン。
Claims (14)
- 開口部が設けられたGaN系積層体を備える縦型の半導体装置であって、
前記開口部の壁面を覆うように位置するチャネルを含む再成長層と、
前記開口部の壁面において前記再成長層にその端面が被覆されるp型GaN系半導体層と、
前記GaN系積層体の表層を形成するn+型GaN系半導体層と、
前記p型GaN系半導体層と前記n+型GaN系半導体層との間に位置する、該p型GaN系半導体層よりも高濃度のp型不純物を含むp+型GaN系補助層と、
前記開口部において前記再成長層の上に位置するゲート電極と、
前記開口部の周囲の前記GaN系積層体上において前記再成長層および前記n+型GaN系半導体層に接して位置するソース電極とを備え、
前記再成長層は電子走行層および電子供給層を含み、前記チャネルが前記電子走行層内の前記電子供給層との界面に生じる二次元電子ガスにより形成され、
前記p型GaN系半導体層の電位を前記ソース電極の電位に固定するために、前記p+型GaN系補助層が、前記p型GaN系半導体層と前記ソース電極とを電気的に接続する電気的接続構造に含まれていることを特徴とする、半導体装置。 - 前記n+型GaN系半導体層と前記p+型GaN系補助層とがトンネル接合を形成し、前記ソース電極と前記p型GaN系半導体層が該トンネル接合によって電気的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記p+型GaN系補助層のp型不純物濃度が5E18cm−3以上5E20cm−3以下であり、前記n+型GaN系半導体層のドナー濃度が1E18cm−3以上5E20cm−3以下であることを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置。
- 前記p+型GaN系補助層に導電接続する延長電極を備え、該延長電極がソース電極と電気的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記ソース電極が前記延長電極を兼ねるように延在していることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。
- 前記p+型GaN系補助層の厚みが、前記p型GaN系半導体層の厚みの1/5以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記p+型GaN系補助層の厚みが5nm以上100nm以下であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記p+型GaN系補助層が、前記開口部の壁面から距離をあけて位置することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記再成長層上であって、前記ゲート電極の下に、絶縁層を備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 縦型GaN系半導体装置の製造方法であって、
n−型GaN系半導体層上にp型GaN系半導体層を形成する工程と、
前記p型GaN系半導体層上にp+型GaN系補助層を形成する工程と、
前記p+型GaN系補助層上にn+型GaN系半導体層を形成する工程と、
エッチングにより、表層から前記n−型GaN系半導体層にまで届く開口部を形成する工程と、
前記開口部に、電子走行層および電子供給層を含む再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、
前記開口部の周囲において前記再成長層および前記n+型GaN系半導体層に接して位置するソース電極を形成する工程とを備え、
前記n+型GaN系半導体層とp+型GaN系補助層とがトンネル接合を形成するように、前記n+型GaN系半導体層のドナー濃度を1E18cm−3以上5E20cm−3以下とし、前記p+型GaN系補助層のp型不純物濃度を5E18cm−3以上5E20cm−3以下とすることを特徴とする、半導体装置の製造方法。 - 一方の主面にソース電極、また他方の主面にドレイン電極を備える縦型GaN系半導体装置の製造方法であって、
n−型GaN系半導体層上にp型GaN系半導体層を形成する工程と、
前記p型GaN系半導体層上にp+型GaN系補助層を形成する工程と、
前記p+型GaN系補助層上にn+型GaN系半導体層を形成する工程と、
エッチングにより、表層から前記n−型GaN系半導体層にまで届く開口部を形成する工程と、
前記開口部に、電子走行層および電子供給層を含む再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、
フォトリソグラフィによって、前記n+型GaN系半導体層を選択的に除いて前記p+型GaN系補助層を露出させ、次いで導電材料を充填して延長電極を形成する工程と、
前記延長電極、前記n+型GaN系半導体層、および前記再成長層に接するようにソース電極を形成する工程と、を備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。 - 前記延長電極形成工程およびソース電極形成工程において、前記ソース電極が前記延長電極を兼ねるように、前記フォトリソグラフィにおいて、当該ソース電極が、前記p+型GaN系補助層、前記n+型GaN系半導体層、および前記再成長層に接するように、前記n+型GaN系半導体層および前記再成長層を選択的に除いて前記p+型GaN系補助層を露出させ、次いで導電材料を充填して当該ソース電極を形成することを特徴とする、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記p型GaN系半導体層上にp+型GaN系補助層を形成する工程において、前記開口部に貫通される領域から所定範囲離れた該p型GaN系半導体層の領域にイオン注入によってp型不純物を注入することで、前記開口部から離れた範囲に前記p+型GaN系補助層を形成することを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記p型GaN系半導体層上にp+型GaN系補助層を形成する工程において、前記開口部に貫通される領域から所定範囲離れた該p型GaN系半導体層の領域上に、選択的にp+型GaN系補助層を成長させることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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