本実施例では、コンテンツを受信する受信機50と、配信システム60の例を説明する。
図1は、本実施例を適用するコンテンツ送受信システムの構成の例である。配信網は、ルータ43を介し、家庭に接続し、網内でネットワーク品質を保証するコンテンツ配信網40と、コンテンツ配信ネットワーク40から接続される外部のインターネット網45と、から構成される。配信システム60は、ネットワークスイッチ42を介し、コンテンツ配信網40に接続される場合と、汎用性を重視しインターネット網45にルータ44を解して接続される場合がある。
家庭へのネットワーク接続は、同軸ケーブル、光ファイバ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、無線通信等、さまざまな通信経路46が想定され、それぞれの経路に適した変復調が、伝送路変復調器45によって行われ、IPネットワークに変換される。
家庭内では、伝送路変復調器46で復調され、ネットワークインタフェースに変換されたIPネットワークは、ルータ48を介し、家庭内の機器に接続される。
家庭内の機器としては、受信機50や、IPネットワーク対応の記憶装置(Network Attached Storage)32、パソコン33、ネットワーク接続可能なAV機器などが想定される。受信機50は、アンテナ35から受信した放送を再生したり、蓄積する機能を併せ持つこともありえる。
図2は、コンテンツ配信システム40の構成例である。
コンテンツの配信システム60は、Web文書71を配信するWebサーバ61、配信するコンテンツの属性情報などを記述するECGメタデータ400、コンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御情報200を配信するメタデータサーバ62、コンテンツ本体75を配信するコンテンツサーバ63、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンス300を配信するDRMサーバ64、配信サービスの顧客情報を管理する顧客管理サーバ65、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う課金・決済サーバ63などを有する。
各サーバは、IP網67によって相互に接続されると共に、IP網67を介して、図1のインターネット網45、または、コンテンツ配信網40に接続される。
なお、各サーバの一部、または、すべてが、IP網67を介さず、直接、インターネット網45、または、コンテンツ配信網40に接続され、相互に通信を行う構成であってもよい。
なお、配信システム60が持つ各サーバは、あくまで便宜的なモデルであり、実際の配信システムにおいては、複数種類のサーバを統合したサーバを実体として持つ構成としてもよいし、いくつかのサーバは無くてもよいかもしれない。また、メタデータサーバ62のように複数のデータの配信に使われているサーバを、データの種類別に、実体のサーバを分割して構成してもよい。それぞれのサーバ間は、インターネットなどのネットワークで接続されている。
図3は、受信機50の構成例である。
受信機50は、受信したコンテンツを再生したり、リムーバブルメディアやネットワークに出力することができ、さらにコンテンツを蓄積できるストレージ550を持つ。なお、図において、実線矢印はコンテンツの流れ、破線矢印は制御の流れを示す。
受信機50は、IPネットワークに物理的に接続を行い、IP(Internet Protocol)データパケットを送受信する通信I/F(Interface)510と、通信I/F510を介し、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、DNS(domain name server)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、等の各種IP通信プロトコルの処理を行う通信処理部511を備える。
ダウンローダ55は、コンテンツやコンテンツに関連する情報を取得する処理を行う処理部である。DRMクライアント54は、コンテンツの著作権を管理し、コンテンツの購入条件に応じて、コンテンツの視聴やコピーを制御する機能を提供する。デクリプタ514は、DRMクライアント54からの指示に基づき、ダウンロードするコンテンツを復号する。ストリーム出力処理部57は、コンテンツを受信機50に接続されたリムーバブルメディア560へのコンテンツの出力を行う。または、ストリーム出力処理部57は、通信処理部511、通信I/F510を介して接続されたネットワーク接続機器570へのコンテンツの出力を行う。
リムーバブルメディア560は、ストリーム出力処理部541に接続されたリムーバブルメディアI/F534を介して、アクセス可能な脱着可能な記憶メディアである。
受信機50は、操作のためのリモコンI/F533を備え、これにより受信したリモコン信号に従い、ユーザにより操作される。
また、受信機50は、オンデマンドの映像・音声コンテンツのストリーミング配信サービスを受信する機能を備える可能性がある。この場合、通信処理511を介して、映像・音声コンテンツのリアルタイム受信を処理するストリーミング受信処理部512を備える。
AVプレーヤ53は、ダウンロードしたコンテンツや、ストリーミング配信したコンテンツ、あるいは、放送受信したコンテンツを復号し、映像、音声信号に変換する。
AVプレーヤ53は、内部に、デマルチプレクサ521を持ち、この処理部がデクリプタ514で復号されたコンテンツを、映像、音声、字幕のパケットに分離し、それぞれのパケットを映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524に送出する。これらのデコーダ522、523、524により、それぞれ映像、音声、字幕情報が復号され、映像・音声出力処理530により、統合された映像・音声信号に変換される。この映像・音声信号は、映像・音声出力I/F531を介して、受信機50から外部に出力される。
このため、映像・音声出力I/F531に、テレビ等を接続することで、利用者は、映像・音声からなるコンテンツを視聴することができる。
なお、映像・音声出力処理530、映像・音声出力I/F531は、映像・音声を統合して処理し出力する、HDMI(登録商標)規格のインタフェースも考えられるが、映像、音声を独立して処理して、外部に出力するような、映像コンポジット信号出力、アナログ音声出力のような例も想定される。
さらに、受信機50は、デジタル放送の受信、録画を行う機能を兼ね備えるケースもある。その場合は、受信機50は、放送電波を入力する放送I/F501、デジタル放送信号を復号し、映像音声ストリームに変換するデジタル放送受信処理部502、デジタル放送信号の復号に際し、著作権保護の処理を行うCAS(Conditional Access System)503を持つ。
受信機50では、ダウンロードしたコンテンツを、直接、ストリーム出力処理部57に出力し、リムーバブルメディア560などに出力することができる。
また、受信機50は、ダウンロードしたコンテンツをいったんストレージ550に格納することもできる。この場合、その後、受信機の操作により、ストリーム出力処理部57は、ストレージ550から取得したコンテンツをリムーバブルメディア560などに出力する。
ストレージ550を有する構成でも、ストレージ550にコンテンツを保存することなくエクスポートの処理と、いったんストレージ550にコンテンツを格納してから、エクスポートする処理の、どちらを行ってもよい。
この場合、受信機がHDDなどのストレージ550を有するときであっても、ダウンロードしたコンテンツをストリーム出力処理部57を介してリムーバブルメディア560へのエクスポートが可能となるため、ストレージ550にコンテンツを格納する必要がなく、ストレージの記録容量に空きが少ない場合でもダウンロードが可能となるという利点もある。
また、図3の受信機50で、ストレージ550経由せず、直接リムーバブルメディアへ560のエクスポートを行うサービスのみを実施する場合は、ストレージ550を搭載しない、より安価な受信機を実現することが可能となる。
また、ダウンロードしたコンテンツを復号せずに、そのままいったんストレージ550に格納し、ストレージ550に格納されたコンテンツを再生、または、リムーバブルメディア560等にエクスポートするときに、DRMクライアント54がDRMサーバ64からライセンス300を取得し、そのライセンス300に記載されたコンテンツ鍵311に基づき、デクリプタ514がストレージ550に格納されたコンテンツを復号することもできる。
コンテンツの再生の場合は、デクリプタ514がコンテンツを復号し、デマルチプレクサ521が映像、音声、字幕データのパケットに分離する。映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524は分離されたそれぞれの映像パケット、音声パケット、字幕データパケットを復号する。映像・音声出力処理部530は、復号された映像・音声を映像・音声出力I/F531を介して、外部に出力する。これらの処理により、ユーザはコンテンツを視聴することができる。
コンテンツのエクスポートの場合は、デクリプタ514がコンテンツを復号し、ストリーム出力処理部541が複合されたコンテンツをリムーバブルメディア560等に出力する。
なお、図3に記載された、デジタル放送受信処理部502、CAS503、通信処理部511、ストリーミング受信処理部512、デクリプタ514、デマルチプレクサ521、映像デコーダ522、音声デコーダ523、字幕デコーダ524、映像・音声出力処理部530、ストレージ550、ブラウザ51、ECG処理部52、AVプレーヤ53、DRMクライアント54、ダウンローダ55、ローカルナビゲーション56、ストリーム出力処理部57は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。
また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、デジタル放送受信処理プログラム502、CASプログラム503、通信処理プログラム511、ストリーミング受信処理プログラム512、デクリプタプログラム514、デマルチプレクサプログラム521、映像デコーダプログラム522、音声デコーダプログラム523、字幕デコーダプログラム524、映像・音声出力処理プログラム530、ストレージ550、ブラウザプログラム51、ECG処理プログラム52、AVプレーヤプログラム53、DRMクライアントプログラム54、ダウンローダプログラム55、ローカルナビゲーションプログラム56、ストリーム出力処理プログラム57などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
次に、図3のシステム構成の受信機50と、図2のコンテンツの配信システム60の、コンテンツ配信サービスにおけるデータの授受関係について、図4、図5、図6を用いて説明する。なお、図4〜5には図3の受信機50から、処理の流れで使われる一部のブロックのみを表示しているが、それぞれ、図3の受信機50のその他の処理部等を有していてもよく、また図4〜5に記載された構成がかならずしも必要とは限らない。一部を省略しても良い。
図4の受信機581は、図3の受信機50から、ストリーミング配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出したサブセットである。
コンテンツの配信システム60は、Web文書71を配信するWebサーバ61、配信するコンテンツの属性情報などを記述するECGメタデータ400、コンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御メタファイル200を配信するメタデータサーバ62、コンテンツ本体75を配信するコンテンツサーバ63、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンス300を配信するDRMサーバ64、配信サービスの顧客情報を管理する顧客管理サーバ65、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う課金・決済サーバ63などからなる。
以上のデータを、受信機581と、配信システム60の間でデータ通信する伝送路67は、図1の配信網を想定している。
図4の場合、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、別の方法として、受信機アプリケーションのECG(Electric Content Guide)処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をECGの形でユーザに提示し、ユーザがECGから見たいコンテンツ75を検索し、探し出す方法を提供してもよい。
見たいコンテンツを選択し、Web文書71上でユーザがコンテンツの再生指示を行うと、ブラウザ51が、Web文書71に参照先が記述された再生制御メタファイル200をメタデータサーバ62から取得し、AVプレーヤ53に再生要求を行う。あるいは、ECG処理部52が表示したECG上でユーザがコンテンツの再生指示を行うと、ECG処理部52が、ECGメタデータ400に参照先が記述された再生制御メタファイル200をメタデータサーバ62から取得し、AVプレーヤ53に再生要求を行う。
AVプレーヤ53は、再生制御メタファイル200の内容に従い、DRMクライアント54から、コンテンツのライセンス300に記述されたコンテンツ鍵とRMPI(Right. Management and Protection Information)と呼ばれる信号出力制限・コピー制御情報を取得し、コンテンツ鍵をデクリプタ514に設定し、RMPIに従い、映像、音声等の出力条件を映像・音声出力I/F531に設定して、コンテンツサーバ63から配信されるコンテンツ75のストリーミング再生を行う。
DRMクライアント54は、有効なライセンス300を保持し、AVプレーヤ53やストリーム出力制御部57から要求があれば、対応するライセンス300から、コンテンツ鍵やRMPIを提供する。また、要求されたライセンス300が未取得であれば、DRMサーバ64からコンテンツの再生に必要なライセンス300を取得する。
図5の受信機582は、図3の受信機50から、ダウンロード配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出したサブセットである。
図5の場合も、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、別の手段として、受信機アプリケーションのECG処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をECGの形でユーザに提示し、ユーザがECGから見たいコンテンツ75を検索し、探し出す手段を提供してもよい。
見たいコンテンツを選択し、Web文書71上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ブラウザ51が、Web文書71に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。あるいは、ECG処理部52が表示したECG上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ECG処理部52が、ECGメタデータ400に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。
ダウンローダ55は、再生制御メタファイル200を取得し、その内容に従い、DRMクライアント54から、コンテンツのライセンス300に記述されたコンテンツ鍵とRMPI(Right. Management and Protection Information)と呼ばれる信号出力制限・コピー制御情報を取得し、コンテンツ鍵をデクリプタ514に設定し、RMPIに従いエクスポート先のリムーバブルメディア560、ネットワーク接続機器570に対し、映像、音声等の出力条件を設定して、コンテンツサーバ63から配信されるコンテンツ75をダウンロードし、デクリプタ514で復号したコンテンツをストリーム出力制御部57へ出力し、エクスポート処理を行う。
図6の受信機583は、図3の受信機50から、ストレージ550を介したダウンロード配信システムとデータの授受を行うブロックを抽出して記載した。
図6の場合、ブラウザ51は、Webサーバ61から受信したWeb71を提示し、リモコンなどの操作デバイスで操作することで、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す。また、図では省略したが、図5と同様に、受信機アプリケーションのECG処理部52が、メタデータサーバ62から取得したECGメタデータ400をユーザに提示し、ユーザが見たいコンテンツ75を検索し、探し出す手段を提供してもよい。
ユーザから見たいコンテンツの選択を受信し、Web文書71上でユーザがコンテンツのダウンロード指示を行うと、ブラウザ51は、Web文書71に参照先が記述されたダウンロード制御情報100をメタデータサーバ62から取得し、ダウンローダ55にダウンロードの実行要求を行う。
ダウンローダ55は、ダウンロードするコンテンツのECGメタデータ400、再生制御メタファイル200、コンテンツ75を取得し、ストレージ550に蓄積する。
蓄積されたコンテンツ75は、受信機のローカルナビゲーション56というアプリケーションで、検索し、選択して、再生したり、エクスポートすることができる。
ローカルナビゲーション56で、コンテンツの再生が指示された場合は、AVプレーヤ53を起動して、再生を要求し、コンテンツのエクスポートが指示された場合は、ストリーム出力制御部57を起動して、エクスポート処理を要求する。
次に、受信機が処理する情報の内容について、詳しく説明する。
図7は、ECG処理部52がECGとしてコンテンツ検索のために提示するECGメタデータ400の相関図である。ECGメタデータ400は、XML形式で記述される。
ECGメタデータ400は、個々の配信される番組の名称や説明、映像、音声、ジャンルなどの属性情報を記述するコンテンツメタデータ430、個々の番組を一連のシリーズをグループ化して管理し、検索可能にするシリーズメタデータ410、番組の購入ライセンスを記述したライセンスメタデータ470、番組やグループ化された番組の購入条件を記載したパッケージメタデータ450から構成される。コンテンツメデデータ430には、その番組が所属するグループメタデータ410を一意に識別するグループIDを記述することができ、グループメタデータ410は、それ自体が所属するグループメタデータ410のグループIDを記述することで、階層的なグループ構成を定義できる。
ライセンスメタデータ470は、そのライセンスで利用できる番組のコンテンツメデデータ430を一意に識別するコンテンツIDと、購入条件として利用できるパッケージメタデータ450を一意に識別する購入IDを持ち、コンテンツメデデータ430とパッケージメタデータ450は、お互いに対応する購入ID、コンテンツIDを持つ。コンテンツメタデータ430は、そのコンテンツが、ストリーミング再生、または、ダウンロードできる、あるいは両方ができる場合、ストリーミング再生用の再生制御情報200、および、コンテンツダウンロード用のダウンロード制御情報100を取得するための参照情報を持つことができる。
図8は、ECGメタデータ400の中で、パッケージメタデータ470の構成例である。
パッケージメタデータ450は、課金の開始日時、終了日時を記述する課金有効期間451、パッケージメタデータ450を一意に識別する購入ID452、パッケージメタデータ450の購入対象となるコンテンツを識別する対象コンテンツID453を保持する。
パッケージメタデータ450は、一つのパッケージメタデータに複数のパッケージを記述でき、それぞれのパッケージについて次の情報を持つ。
パッケージ名称461、パッケージ価格462、説明文465は、ユーザにパッケージ内容を提示するための情報である。購入タイプ463は、パッケージが、コンテンツ単体での購入なのか、シリーズ一括の購入なのか、月極め契約での購入なのかといった、パッケージの購入形態を識別する情報で、配信タイプ464は、コンテンツの配信を、ストリーミング配信なのか、ダウンロード配信なのか、あるいは両方なのかといった、配信形態を識別する情報である。
購入要求URL466は、ユーザの購入操作に基づき、購入トランザクションを要求するサーバのアクセス先を記述する情報である。
すなわち、ECG処理部52は、コンテンツメデデータ430、または、グループメタデータ410を参照して、検索画面を提示し、利用したいコンテンツを見つけたら、そのコンテンツのライセンスメタデータ470を参照することで、ユーザにコンテンツの購入条件を提示し、パッケージメタデータ450に従い購入操作を行わせる。ECG処理部52により提示されたECG上で、コンテンツのストリーミング再生が指示された場合には、コンテンツメタデータ430に記述されたURLに従い再生制御情報200を取得し、AVプレーヤ53は再生制御情報200の記述内容に従いストリーミング再生が行う。
ECG処理部52により提示されたECG上で、コンテンツのダウンロードが指示された場合には、コンテンツメタデータ430に記述されたURLに従いダウンロード制御情報100を取得し、ダウンローダ55は、ダウンロード制御情報100の記述内容に従い、コンテンツのダウンロードを行う。
図9はダウンロード制御情報100の構成例である。ダウンロード制御情報100は、メタファイル自身の内容を記述したダウンロード制御属性情報110と、一つまたは複数のコンテンツをダウンロードするのに用いるダウンロード実行単位情報150を含む。
ダウンロード制御情報100は、例えばRSS(RDF Site SummaryまたはReally Simple Syndication)で記述される。ダウンロード制御情報は、或るパッケージ内の任意の複数コンテンツに対し作成(用意)可能であるが、複数のパッケージはまたがない。
また、或るパッケージに対して複数用意することも可能である。ただし、必ずパッケージ内の全コンテンツがダウンロードできるように、ダウンロード制御情報を用意するべきである。ダウンロード制御情報100は更新されることがあり、受信機は一定周期でチェックし、差分を更新する。なお、RSSの場合にはenclosure urlで各コンテンツを一意に識別する。
ダウンロード制御情報100には、対応するダウンロード制御情報100の名称(例えばダウンロード予約の名称、ファイル名、ID等)を示すダウンロード制御情報の名称111、対応するダウンロード制御情報100の所在(例えば、ダウンロード予約を提供するウェブサイトのインターネット上のURL。但しURLに限らず、その他のアドレスであってもよい、以下所在について同様。)を示すダウンロード制御情報の所在112、対応するダウンロード制御情報100の説明(例えばダウンロード予約についての説明や言語タイプ等)を示すダウンロード制御情報の説明文113、更新チェックフラグ114、更新期限日時115などの情報を持つ。
更新チェックフラグ114は、メタデータサーバ62上のダウンロード制御情報100の内容が変更されていないか、周期的にチェックを行うかどうかを判別するフラグであり、チェックを行う「更新」と、最初に取得した後は、周期的にチェックを行わない「単発」の値をとる。更新期限日時115は、更新チェックフラグ114が「更新」の場合に有効で、ダウンロード制御情報100の更新をチェックし続ける期限の日時を記載する。
更新期限日時115は、コンテンツの更新を監視する期限を示す。期限の単位(日単位、時単位、分単位等)は任意である。「期限なし」すなわち半永久的にチェックをし続けることを示す値を取ることも可能である。また、別の実施方法として、更新期限日時115の特殊な値(例えばすべて0)を更新チェックフラグ114「単発」を示す値として扱うことにより、更新チェックフラグ114を省略する構成も実現可能である。
ダウンロード実行単位情報150は、ダウンロード制御情報100に複数記述可能である。ダウンロードする各々のコンテンツについて、そのコンテンツのタイトル(番組名等であってもよいし、ファイル名やIDであってもよい)を示す配信コンテンツのタイトル151、そのコンテンツの説明(特徴や備考等)を示す配信コンテンツの説明文152、そのコンテンツを配信する日時(日単位、分単位であっても良い)を示す配信日時153、そのコンテンツをインターネット上で一意に識別する配信コンテンツのコンテンツID154、配信コンテンツの種別155、配信コンテンツの取得先URLを示すコンテンツの所在156、そのコンテンツに対応するECGメタデータの取得先URLを示すECGメタデータの所在157、そのコンテンツに対応する再生制御情報の取得先URLを示す再生制御情報の所在158、配信コンテンツのサイズ159などの情報を格納する。
コンテンツID識別子154は、一例としては、“CRID://authority/content_id”というスキーマで規定される文字列で記述され、authorityの部分が、コンテンツの配信者をネットワーク上で唯一に識別するキーワードである。本実施例では、インターネット上で唯一の名称として管理されるドメインネームをauthorityとして運用する。
authority/の後のcontent_idは、authority内でコンテンツを一意に識別するIDで、文字列の形式はauthorityで自由に運用してよい。このような運用により、インターネット上のコンテンツを、コンテンツ識別子154で一意に識別することが可能になり、コンテンツ識別子154をインターネット上のURLとしてアクセスすることにより、対象のコンテンツや関係するメタデータを取得することが可能になる。
配信日時153は、通常、コンテンツがコンテンツサーバ63に格納され、公開された日時を記載するが、ダウンロード制御情報100が配信されたときには、コンテンツがまだ公開されず、配信日時153には配信予定の未来の日時が記載される場合もある。また、一度、配信されたコンテンツの内容が更新された場合、配信日時153には、更新された日時を記載する。
配信コンテンツの種別155は、例えばサーバから配信される映像、写真、音楽、プログラム、マルチメディアデータなどの種別を記載する。映像の中で更に細分化して、映画、ニュース、スポーツ等、音楽の中で更に細分化してクラシック、ロック、ジャズ等の種別を記載してもよい。
配信コンテンツ用メタデータとは、コンテンツの再生や実行に必要な付属情報のことで、一例としてはコンテンツ検索用のジャンルやキーワード情報、コンテンツが映像情報であれば、そのサムネイルやチャプタ情報などがある。
図10は再生制御メタファイル200の構成例である。ダウンロード制御情報100を参照することによって取得される、再生制御メタファイル200の構成について説明する。
再生制御メタファイル200は、コンテンツ再生の際に必要なコンテンツ自身のAVストリームの情報であるコンテンツ固有属性情報210と、暗号化されたコンテンツの暗号を解くために著作権管理サーバにアクセスして復号ためのコンテンツ鍵などを取得する際に必要なライセンス取得情報220、ストリーミングVODの場合にその再生制御を行うのに必要なネットワーク制御情報230の3つのXML文書を含む。なお、ネットワーク制御情報230は、ダウンロード配信の場合は不要である。
コンテンツ固有属性情報210は、コンテンツ本体ファイルのファイル名と参照先211、コンテンツが暗号化されているか否かの区別情報212、コンテンツの時間長213、映像符号化方式や解像度・走査・アスペクト比など映像信号の属性情報214、ステレオ/モノラル/マルチチャンネル区別など音声信号の属性情報215等を提供する。
コンテンツのライセンス取得情報220は、対象コンテンツのライセンス取得先になる著作権管理サーバアドレス情報221、著作権管理方式の種別情報223、コンテンツに付随する著作権保護範囲の種別を示すライセンスID224、著作権管理サーバとクライアントである受信機間でサーバ認証を行う為の署名対象の要素の値222と参照先226、ライセンスの利用条件情報225、ある署名の検証に必要な公開鍵証明書227などの情報を提供する。
ネットワーク制御情報230は、利用可能なストリーミングプロトコル方式の情報231や、特殊再生やコンテンツの頭出し方式232や、一時中断した再生が途中から再開可能かなど、さまざまなストリーミングサーバ機能情報や、サーバの機能で複数段階の可変速再生が可能な場合、各々の段階について、どのような倍率かを示す情報233と、その再生方式の情報234を、記述する。
再生方式としては、可変速再生専用のストリームをサーバ側で用意し配信する方式や、通常速再生のストリームに含まれる静止画を飛ばし再生することで擬似的に高速再生を実現する方式などが想定される。
図11はライセンス300の構成例である。ダウンロード制御情報100を参照することによって取得される、あるいは、コンテンツの再生開始時、エクスポート開始時に取得される、ライセンス300の構成について説明する。
ライセンスは、番組を視聴する権利を記述する再生ライセンス310と、外部メディアやネットワークへの出力する権利を記述するエクスポートライセンス320がある。
ライセンスには、コンテンツを複合するのに必要なコンテンツの暗号鍵311、321を保持し、再生ライセンス310の場合、利用開始日時および利用終了日時312や、再生時の信号出力制限やコピー制御情報313を持つ。
利用開始日時および利用終了日時312は無期限の指定をすることも可能である。
エクスポートライセンス320には、エクスポート可能なメディア(あるいはネットワーク)毎に、それぞれのメディアに出力する場合の、コピー制限やアナログ出力制限などの利用条件情報322を指定することができる。
エクスポートライセンス320は、1つのライセンスで1回のエクスポートが行え、一つのコンテンツをN回エクスポートできるようにするためには、N個のエクスポートライセンス320を、DRMサーバ64から受信機50に配信する。
次に、以上のシステム構成、およびデータ構成に基づき実現される受信機アプリケーションのユーザインタフェース例について、図12から図19を用いて、説明する。
図12は、ECG処理部52で実現するコンテンツ検索画面1000の例である。
リモコンこの画面において起動されるこの画面においては、キーワード1001、ジャンル1002、配信日1003、価格1004、提供形態1005などの選択肢や、入力フィールドを用意し、検索開始1005を指示すると、ユーザの指定内容に応じECGメタデータ400を検索する。
図13は、ECG処理部52が表示する検索結果画面1100の表示例である。この例では、検索の結果をリスト表示し、タイトル1101、提供形態1102、購入状態1103、コンテンツに対する操作ボタンとして、購入または詳細1104、VOD視聴1105、DL関連のボタン1106が表示される。
提供形態欄1102には、パッケージメタデータ450にそのコンテンツが、VOD配信(ストリーミング配信)のみで提供されるなら「VOD」、ダウンロード配信のみで提供されるなら「DL」、両方で提供されるなら「VOD/DL」と表示されるものとする。なおVODとはVideo On Demandのことである。
購入状態欄1103には、そのコンテンツをユーザが購入済か、未購入か、あるいは、無料コンテンツかといった受信機が管理する情報が提示される。
購入または詳細のボタン1104は、そのコンテンツが未購入であれば「購入」ボタンが表示され、コンテンツが購入済み、あるいは、無料で購入が必要でない場合は「詳細」ボタンが表示される。
「VOD視聴」ボタン1105は、そのコンテンツがVOD(ストリーミング)視聴可能な場合にのみ表示され、このボタンを選択すると、VOD視聴が開始される。
DL関連のボタン1106は、ダウンロード可能なコンテンツにのみ表示され、状態に応じ、ダウンロードは指示したが、まだダウンロードしていないコンテンツは、操作できない「DL待ち」ボタンが表示され、ダウンロードが開始されると「DL中」ボタンに変わり、ダウンロードが完了すると、「DL視聴」が表示され、「DL視聴」ボタンを選択すると、ダウンロード済みのコンテンツを視聴できる。なお、「DL中」でも、ある程度バッファリングされていれば、コンテンツを視聴できるようにする受信機があってもよい。
図14は、ECG処理部52が表示するコンテンツ購入画面1200の例である。検索結果画面1100で、「購入」ボタンを選択した場合にコンテンツ購入画面1200が提示される
コンテンツの購入に必要なタイトル1201、内容1202、監督1203、出演者1204、ジャンル1205、視聴期限1206、再生時間や映像・音声の情報1207、エクスポートできる回数や出力先の情報1208、提供形態の選択肢1209、価格1210などを、ECGメタデータ400を元に提示し、提供形態1209が選択可能な場合は、VOD、ダウンロード、あるいはその両方を選択できる。
図14の例では、「VOD」は抹消線により無効になっていることが表示されており、「ダウンロード」が有効になっていることが表示されている。またチェックマークによりユーザが「ダウンロード」を選択していることを表している。
選択後、「購入」ボタン1223を選択することで、コンテンツの購入トランザクションが、配信システムとの間で発生する。
「戻る」ボタン1224を選択した場合は、検索結果画面1100に戻るものとする。
図15は、ECG処理部52が表示するコンテンツ詳細画面1250の例である。コンテンツ購入後に、検索結果画面1100で「詳細」ボタンを選択することによりコンテンツ詳細画面1250が提示される。
この画面は、表示される情報は、コンテンツ購入画面1200とほぼ同じであるが、購入済みなので「購入」ボタン1223はなく、代わりに「VOD視聴」1220、「ダウンロード視聴」1221、「エクスポート」1222といったボタンが表示され、それぞれの機能が有効なコンテンツについて、ボタンが有効になり操作できる。
また、提供形態1209の欄は、購入済みのため選択はできず、購入したコンテンツの提供形態が表示されるのみであり、ダウンロード視聴可能なコンテンツについては、ダウンロードの進捗状況1211を表示する場合がある。
図16は、ECG処理部52が表示するコンテンツ再生画面1300の例である。コンテンツの検索結果画面1100、あるいは、コンテンツ詳細画面1250で、VOD視聴、あるいは、ダウンロード視聴を選択した場合、コンテンツ再生画面1300が提示される。
コンテンツ再生画面1300には、再生制御情報200に基づき、タイトルバナー1302に、コンテンツのタイトル1303、再生時間1304、映像・音声の詳細情報1305が表示され、リモコン等による操作に応じ、操作内容がアイコン表示1301され、また、受信機によっては全体の再生時間の中で、現在の再生位置を表示1406ものもある。
図17は、ECG処理部52が表示するエクスポート画面1400の例である。コンテンツ詳細画面1250で、エクスポートが指示された場合、エクスポート画面1400が提示される。
この画面では、ECGメタデータ400に基づき、コンテンツのタイトル1401、容量1402などを表示した上で、許される出力先の選択肢1403と、受信機が管理するエクスポートの残り回数1404を表示する。
ユーザーが出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタン1405を選択すると、エクスポートしたいコンテンツが、エクスポート先のメディアに記録可能かどうかをチェックし、可能であれば「正常」、不可能であれば、その原因を、状態欄1407に表示する。
「エクスポート開始」ボタン1406を選択した場合も、「エクスポート先チェック」ボタン1405を選択した場合と同様に、事前チェックを行い、問題があれば、状態欄1407にその原因を表示するが、「エクスポート開始」ボタン1406の場合は、正常であればエクスポートを開始する。
エクスポートの進み具合は、進行状況1406として表示され、エクスポートが完了すれば、残り回数1404が1回減ったエクスポート画面1400が表示されるものとする。
エクスポート完了前にエクスポートを中止し、コンテンツ詳細画面1250に戻りたい場合は、「中止」ボタン1409を選択する。
以上のように、ECG処理部52により生成されるECGの画面は構成される。
別の実施例として、ECG処理部52ではなく、ブラウザ51により、Webサーバ61から取得するWeb文書71を提示することで、コンテンツの検索から再生までを行うこともできる。
図18はブラウザ51上で提示するWeb文書71の遷移例である。
ブラウザ51の起動時のホームページ、あるいはブックマークの選択を受け付けることにより、ブラウザ51はまずコンテンツ販売ポータルページ1501を表示する。ここで、コンテンツの検索が指示されると、ブラウザ51は検索結果のコンテンツ一覧ページ1502を表示し、検索結果からコンテンツを選択すると、コンテンツ購入ページ1503を表示する。
コンテンツ購入画面1503で、配信形態を選択してコンテンツを購入する配信形態により、VODでの購入が選択された場合は、ブラウザ51はVOD再生開始ページ1504を表示し、VOD再生が指示されると、再生制御メタファイル200を参照し、図16のコンテンツ再生画面を表示する。
また、コンテンツ購入画面1503でダウンロードでの購入が選択された場合、ブラウザ51はダウンロード開始ページ1505を表示し、ダウンロード開始の指示を行うと、ダウンロード制御情報100に基づき、バックグラウンドでコンテンツのダウンロードを開始する。
図19はブラウザ51が表示する、ローカルナビゲーション画面1600である。ダウンロード配信されるコンテンツは、ローカルナビゲーション画面1600で状態が表示される。
この画面では、ダウンロード指示されたコンテンツや、ダウンロード済みのコンテンツが一覧表示され、コンテンツのタイトル1601、ダウンロード状態1602、購入状態1603、コンテンツに対する操作ボタンとして、「購入」または「詳細」ボタン1604が表示され、購入条件として視聴可能なコンテンツには「視聴」ボタン1605、エクスポート可能なコンテンツには「エクスポート」ボタン1606が表示される。
ダウンロード状態欄1602には、ダウンロード指示されたが見ダウンロード状態の「DL待ち」、ダウンロード開始しその進捗状況も表示する「DL中」、ダウンロードが完了した「DL完了」、ダウンロード中にエラーが発生し中断した「DLエラー」といった状態表示が行われる。
購入状態欄1603には、未購入、購入済、無料といった状態が表示される。
ボタン類については、未購入コンテンツには、「購入」ボタンが表示され、購入済みのコンテンツには、「詳細」ボタンが表示される。視聴ボタンは、ダウンロード完了、あるいは、ダウンロード中でも再生可能な程度にバッファリングが進むと、有効表示になり選択できるようになる。 また、コンテンツが、エクスポート可能な状態になれば、「エクスポート」ボタン1606が、有効表示になり選択できるようになる。
「視聴」ボタン1605を選択すると、コンテンツ視聴画面1300に遷移し、「エクスポート」ボタン1606を選択すると、エクスポート画面1400に遷移する。
以上により、Webサイトで、コンテンツの検索から、コンテンツの再生まで行える。
次に、エクスポートの処理について、図20、図21で詳しく説明する。
図20は、受信機とリムーバブルメディアとのインタフェース部分の構成例である。リムーバブルメディアとしては、例えばiVDR(登録商標)などのリムーバブルHDDなどが想定される。しかしながらiVDRに限定されるものではない。
図において、実線矢印はコンテンツの流れ、破線矢印は制御の流れを示す。
図20に、著作権保護機能のあるリムーバブルメディア560へのエクスポート処理を行うストリーム出力処理部57の構成例を示す。受信機50のストリーム出力制御部57は、リムーバブルメディアと認証をおこなうメディア認証処理部541、メディアへ転送するコンテンツを暗号化する暗号鍵を生成するコンテンツ鍵生成部543、コンテンツ鍵に基づきコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化処理部542、生成したコンテンツ鍵をリムーバブルメディアに暗号化して転送する鍵暗号化処理部544からなる。
コンテンツ暗号化処理部542に入力されるコンテンツは、受信機50のデクリプタ514、または、デマルチプレクサ521から入力される。
なお、図20に記載された、メディア認証処理部541、コンテンツ鍵生成部543、コンテンツ暗号化処理部542、鍵暗号化処理部544は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、メディア認証処理プログラム541、コンテンツ鍵生成プログラム543、コンテンツ暗号化処理プログラム542、鍵暗号化処理プログラム544などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
リムーバブルI/F534を介して、接続されるリムーバブルメディア560には、受信機50のメディア認証処理部541と相互に認証を行うメディア認証処理部561、暗号化されたコンテンツ鍵を受信して復号してコンテンツ鍵を取り出す鍵復号化処理部563、相互認証済みの信頼おける受信機50のみが読み書きできる保護記憶領域564に、受け取ったコンテンツ鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を、コンテンツと対応させて記憶する。
ここで、コピー回数とは、記録されたコンテンツを、さらに複製できる数を示し、この数がMだとすると、もともとのコンテンツ本体に加えて、M+1個のコンテンツが利用できる。利用可能期限は、リムーバブルメディア等の上でのコンテンツの利用期限を示し、次のような記述方法が可能である。
(1)リムーバブルメディア等にコンテンツを書き込んだ時点からの相対時間
(2)リムーバブルメディア上で、最初にコンテンツにアクセスした時点からの相対時間
(3)絶対的な利用開始日時、利用終了日時(いずれも省略可能で、省略された開始日時、終了日時は制限なしとみなす)
なお、図20に記載された、メディア認証処理部561、鍵復号化処理部563、は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、データ記憶領域562や保護記憶領域564や図示しないメモリ領域などに格納された、メディア認証処理プログラム561、鍵復号化処理プログラム563などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
メディア暗号化処理部542で暗号化されたコンテンツは、リムーバブルI/F534を通し、データ記憶領域562に保存される。
メディア認証処理部541では、リムーバブルメディア560の信頼性を認証する場合と、リムーバブルメディア560と、リムーバブルI/F534を備える受信機50の両方の信頼性を認証する場合が考えられる。
リムーバブルメディア560に保存されたコンテンツを、相互認証された受信機50が読み出す場合、そのコンテンツのコンテンツ鍵を、保護記憶領域564から読み出し、データ記憶領域562から読み出した暗号化されたコンテンツを、受信機50でコンテンツ鍵を用いて復号することで、利用可能になる。
図21は、受信機とネットワーク接続機器とのインタフェース部分の構成例である。図21に、著作権保護機能のあるネットワークを介してエクスポート処理を行うストリーム出力処理部57の構成例を示す。この場合、受信機50のストリーム出力制御部57は、ネットワーク接続機器との相互認証を行う通信認証処理部545、認証時に交換した共通鍵を元に、コンテンツを暗号化する通信鍵を生成する通信鍵生成部547、生成した通信鍵に基づきコンテンツを暗号化し、通信I/F510を介して送出する通信暗号化処理部546からなる。
なお、図21に記載された、通信認証処理部545、通信暗号化処理部546、通信鍵生成部547は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、通信認証処理プログラム545、通信暗号化処理プログラム546、通信鍵生成プログラム547などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
ネットワーク接続機器は、通信I/F571で、ネットワーク580に接続され、受信機50と通信を行う。
通信認証処理部572は、受信機の通信認証処理部545と相互認証を行う。通信鍵生成部574は、認証時に交換した共通鍵を元に、コンテンツを復号化する通信鍵を生成する。通信復号化処理部573は、生成した通信鍵に基づき、通信I/F510を介して受信したコンテンツを復号する。
通信復号化処理部573で復号されたコンテンツは、図21の例では、ネットワーク接続機器570の暗号化方式によるローカル暗号化処理部575により暗号化され、ネットワーク接続機器570が持つデータ記憶領域578に保存される。このときの暗号鍵は、ローカル鍵生成部576で生成し、そのコンテンツに対応するローカル鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報は、信頼できるデバイスやソフトウェアのみがアクセスできる保護記憶領域577に保存される。
なお、図21に記載された、通信復号化処理部573、通信鍵生成部574、ローカル暗号化処理部575、ローカル鍵生成部576は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、データ記憶領域578や保護記憶領域577や図示しないメモリ領域などに格納された、通信復号化処理プログラム573、通信鍵生成プログラム574、ローカル暗号化処理プログラム575、ローカル鍵生成プログラム576などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
なお、図21の例では、ネットワーク接続機器570が、機器固有のデータ記憶領域578を持つ場合であったが、ネットワーク接続機器570が、図20の受信機50が持つようなリムーバブルI/F534を持ち、ネットワークを介して受信したコンテンツを、リムーバブルI/F534を介して、リムーバブルメディア560に転送する構成であってもよく。その場合のネットワーク接続機器570の構成は、図20の受信機50の構成に順ずるものとする。
以上のような、コンテンツ配信に対応した受信機の例について、受信機が行う処理の例を図22から図25で説明する。
図22は、ECG処理部52の処理フロー図2000の例である。
ECG処理部52は、メタデータサーバよりECGメタデータを取得し(S2001:Sはステップを表す)、取得したECGメタデータを、データ処理しやすい形にデータベース化して、ストレージに格納し(S2002)、コンテンツ検索画面1000を提示する(S2003)。
ここで、検索条件の入力、設定を行い(S2004)、検索実行を指示すると、検索結果画面1100を提示する。この画面で、コンテンツに対する操作を受けつけ(S2006)、「購入ボタン」が選択されると、ECG処理部52はコンテンツ購入画面1200を表示する(S2007)。この画面でユーザが、購入条件を選択し、購入ボタンを選択すると(S2008)、ECG処理部52は、コンテンツ詳細表示画面1250を表示する(S2009)。コンテンツ詳細表示画面1250は、検索結果画面1100から、「詳細」ボタンを選択することでも表示される。
ユーザが検索結果画面1100から、「VOD視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤを起動し、VOD視聴が開始される(S2011)。「DL視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤを起動し、ダウンロード視聴が開始される(S2012)。
コンテンツ詳細表示画面1250では、ユーザの操作により、「VOD視聴」ボタンが選択されると、AVプレーヤを起動し、VOD視聴が開始される(S2011)。「DL視聴」ボタンが選択されると、AVプレーヤを起動し、ダウンロード視聴が開始され(S2012)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(S2013)。
図23は、エクスポート画面1400において、リムーバブルメディア560へコンテンツをエクスポートする場合のストリーム出力処理部57の処理フローの例である。
エクスポート画面1400を提示した後(S2101)、ユーザが、画面上の操作で(S2102)で、出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタンを選択すると、ストリーム出力処理部57は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(S2103)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを提示する(S2110)。
接続されていれば、次に、メディア認証処理部541が出力先のリムーバブルメディア560との認証を確認し(S2104)、リムーバブルメディア560の詳細なチェックを行う(S2105)。ここで、コンテンツを書き込むために異常がなければ、正常を示す結果を提示する(S2106)が、異常があれば、エラー原因を提示し(S2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(S2102)。
このときのエラーとしては、リムーバブルメディア560または受信機50側の原因による認証エラー、コンテンツを書き込むのに必要な残容量不足のエラー、コンテンツの再生に必要な速度を満たさないリムーバブルメディア560の速度エラー、リムーバブルメディア560で規定されたファイル形式が、コンテンツの保存に適しない場合の保存形式エラー、リムーバブルメディア560の読み書き異常など、さまざまな要因が考えられる。
エクスポート画面1400で、「エクスポート開始」ボタンを選択した場合は、ストリーム出力処理部57は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(S2107)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを提示する(S2110)。接続されていれば、ストリーム出力処理部57は、次に、出力先リムーバブルメディア560との認証を確認し(S2108)、出力先リムーバブルメディア560の詳細なチェックを行う(S2109)。ここで、コンテンツを書き込むために異常があれば、エラー原因を提示し(S2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(S2102)。異常がなければ、エクスポート処理に移る。
エクスポート処理では、まず、DRMクライアント54がDRMサーバ64からエクスポートライセンス320を取得し(S2118)、次にコンテンツ鍵生成部543がコンテンツ鍵を生成する(S2111)。鍵暗号化処理部544がその鍵を暗号化し、出力先リムーバブルメディア560と鍵交換する(S2112)。また、コンテンツ鍵生成部543はコンテンツ暗号化処理部542にコンテンツ鍵を設定する(S2113)。コンテンツ暗号化処理部542はリムーバブルメディア560へのエクスポート処理を実行する(S2114)。
エクスポートが完了すれば(S2115)、エクスポート終了処理(S2116)において、メディア認証処理部561はリムーバブルメディア560へのコンテンツ鍵やコンテンツの利用条件情報の保存や、ファイル管理情報の更新などの処理を行い、他の受信機等でも、リムーバブルメディア560の読み書きが可能な状態とする。エクスポート完了前に、ユーザの中止指示や、リムーバブルメディア560の異常が発生し、エクスポートが正常に完了しなかった場合には、異常終了の原因を提示し(S2117)、エクスポート画面の提示に戻る(S2101)。
図24は、エクスポート画面1400において、ネットワーク接続機器570へエクスポートする場合の、ストリーム出力処理部57の処理フローの例である。
エクスポート画面1400を提示した後(S2201)、画面上の操作で(S2202)で、出力先を選択し、「エクスポート先チェック」ボタンが選択されると、通信認証処理部545は出力先にネットワーク接続機器570が接続されているかどうかチェックを行う(S2203)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを表示する(S2210)。接続されていれば、次に、通信認証処理部545は出力先のネットワーク接続機器570との認証を確認し(S2204)、ネットワーク接続機器570の詳細なチェックを行う(S2105)。ここで、コンテンツを書き込むために異常がなければ、正常の結果を提示する(S2106)が、異常があれば、エラー原因を提示し(S2110)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(S2102)。
この場合のエラーも、リムーバブルメディア560へのエクスポートと同様、ネットワーク接続機器570または受信機50側の原因による認証エラー、コンテンツを保存に必要なネットワーク接続機器570側の残容量不足のエラー、コンテンツの再生に必要な速度を満たさないネットワーク接続機器570の速度エラー、ネットワーク接続機器570で規定されたファイル形式が、コンテンツの保存に適しない場合の保存形式エラー、ネットワーク接続機器570の機器異常など、さまざまな要因が考えられる。
エクスポート画面1400で、「エクスポート開始」ボタンが選択された場合は、通信認証処理部545は、出力先にリムーバブルメディア560が接続されているかどうかチェックを行う(S2207)。接続されていなければ、未接続を示すエラーメッセージを表示する(S2210)。接続されていれば、次に、通信認証処理部545は出力先ネットワーク接続機器570との認証を確認し(S2208)、出力先ネットワーク接続機器570の詳細なチェックを行う(S2209)。ここで、コンテンツを書き込むために異常があれば、エラー原因を提示し(S2210)、エクスポート画面の操作受付状態に戻る(S2202)り、異常がなければ、エクスポート処理に移る。
エクスポート処理では、まず、DRMクライアント54がDRMサーバ64からエクスポートライセンス320を取得し(S2218)、通信認証処理部545が相互認証時に交換した鍵を元に生成した通信鍵を、通信暗号化処理部546に設定し(S2213)、通信暗号化処理部546はネットワーク接続機器570へのエクスポート処理を実行する(S2214)。
エクスポートが完了すれば(S2215)、エクスポート終了処理(S2216)において、通信セッションのクローズなどの処理を行う。エクスポート完了前に、ユーザの中止指示や、ネットワーク接続機器570の異常が発生し、エクスポートが正常に完了しなかった場合には、異常終了の原因を提示し(S2217)、エクスポート画面の提示に戻る(S2201)。
図25は、図19のローカルナビゲーション画面1600でのECG処理部52の処理フロー図の例である。
ローカルナビゲーション画面1600では、ECG処理部52が、図示しない記憶部に格納された、ダウンロード配信のコンテンツのECGメタデータを読み出し(S2301)、その情報に基づきローカルナビゲーション画面1600を提示する(S2302)。
この状態で、ユーザの操作を受けつけ(S2303)、「購入」ボタンが選択されると、ECG処理部52はコンテンツ購入画面1200を表示する(S2304)。この画面でユーザが購入条件を選択し、購入ボタンを選択すると(S2305)、ECG処理部52は、コンテンツ詳細表示画面1250を表示する(S2306)。コンテンツ詳細表示画面1250は、ローカルナビゲーション画面1600から、「詳細」ボタンを選択することでも表示される。
ローカルナビゲーション画面1600から、「視聴」ボタンが選択されると、ECG処理部52はAVプレーヤ53を起動し、ダウンロード視聴が開始され(S2308)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(S2309)。
コンテンツ詳細表示画面でも、ユーザの操作(S2307)により、「視聴」ボタンを選択すると、AVプレーヤ53を起動し、ダウンロード視聴が開始され(S2308)、「エクスポート」ボタンが選択されると、エクスポート画面1400に遷移する(S2309)。
以上説明した実施例によれば、受信機50は、ECG処理部52に表示されるECG、または、ブラウザ51に表示されるWeb画面、ローカルナビゲーション1600を介して、ネットワークで接続された配信システム60からコンテンツを取得し、視聴することができる。
なお、図22、図25においては、ECG処理部52により生成されたコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面により、コンテンツを視聴したりエクスポートしたりする場合について説明したが、これに限定されない。ブラウザ51がコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面を生成して、同様の処理を行ってもよいし、AVプレーヤ53がコンテンツ検索画面や、ローカルナビゲーション画面を生成して同様の処理を行ってもよい。
受信機50が利用するリムーバブルメディアの別の例を、図26、図27に示す。
図26は、リムーバブルメディアが光ディスクメディアの場合の例で、リムーバブルメディアI/F534には、メディアドライブ580が接続され、メディアドライブ580にリムーバブルメディア585を挿入して、メディア読書き部582を介して、読み書きを行うことができる。
ストリーム出力処理部57は、ドライブ認証処理部551、コンテンツ鍵生成部548、鍵読書き処理部548、コンテンツ暗号化処理部550からなる。
著作権保護機能を持つリムーバブルメディア585を、著作権保護機能を持つメディアドライブ580に挿入した場合、著作権保護されたコンテンツを読み書きすることが可能になるが、受信機50のストリーム出力制御部57は、メディアドライブ580が持つ認証処理部581と、ドライブ認証処理部551との間で、リムーバブルメディア585とメディアドライブ580が著作権保護に対応しているかどうかの認証処理を行う。
認証確立後、コンテンツ鍵生成部548が生成した鍵を、コンテンツ暗号化処理部550に設定して、コンテンツを暗号化してリムーバブルメディア585に書き込み、鍵読書き処理部549を通して、リムーバブルメディア585に暗号化に用いたメディア鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を書き込む。
なお、図26に記載された、ドライブ認証処理部551、コンテンツ鍵生成部548、コンテンツ暗号化処理部550、鍵読書き処理部549は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、ドライブ認証処理プログラム551、コンテンツ鍵生成プログラム548、コンテンツ暗号化処理プログラム550、鍵読書き処理プログラム549などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
なお、図26に記載された、メディア読書き部582、認証処理部581、は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、図示しないメモリ領域などに格納された、メディア読書きプログラム582、認証処理プログラム581などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
図27は、リムーバブルメディアがメモリカードの場合の例で、リムーバブルメディアI/F534には、直接リムーバブルメディア590が接続される。
ストリーム出力処理部57は、ドライブ認証処理部552、コンテンツ鍵生成部553、鍵読書き処理部554、コンテンツ暗号化処理部555からなる。
直接リムーバブルメディア590は、一般のデータ記憶領域591と、データを暗号化する鍵を保持する保護記憶領域592からなり、ドライブ認証処理部552は、リムーバブルメディア590が著作権保護対応かどうかを、保護記憶領域592の有無で判定し、認証確立後、コンテンツ鍵生成部553が生成した鍵を、コンテンツ暗号化処理部555に設定して、コンテンツを暗号化してリムーバブルメディア590のデータ記憶領域591に書き込み、鍵読書き処理部554を通して、保護記憶領域592に用いたメディア鍵とコンテンツの利用条件(コピー回数、利用可能期限)を示す情報を記憶させる。
なお、図27に記載された、メディア認証処理部552、コンテンツ鍵生成部553、コンテンツ暗号化処理部555、鍵読書き処理部554は、その全て又は一部を各処理を行う処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現することができる。また、ストレージ550や図示しないメモリ等の記憶装置などに格納された、メディア認証処理プログラム552、コンテンツ鍵生成プログラム553、コンテンツ暗号化処理プログラム555、鍵読書き処理プログラム554などを、図示しない中央制御部などの演算プロセッサで処理することにより、その全て又は一部の各処理をソフトウェアにより実現することもできる。
説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明している。なお各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
以上の実施例によれば、受信機50は、受信したコンテンツ75を様々な形態のリムーバブルメディアに対し、著作権保護されたコンテンツをエクスポートすることができる。
本実施例では、配信されたコンテンツを、リムーバブルメディア等に、エクスポートする際、コピー回数や利用期限などのエクスポート条件を付与して、出力する受信機の例を説明する。
本実施例で実現するエクスポート機能の定義を、表1に示した。
単純エクスポートは、コンテンツを、購入契約で定められたエクスポート可能回数分、リムーバブルメディア、あるいは、外部インタフェースに対し出力し、コピーを作成する。リムーバブルメディア、あるいは、外部インタフェースの接続機器においては、コピーされたコンテンツを、コピー先がもつ著作権保護機能で管理する。
さらに、拡張されたエクスポート機能としては、購入契約で定められたエクスポート可能回数内の任意の複数回数をコピー回数管理情報として、一つのコンテンツの実体に対し付与し、リムーバブルメディア、あるいは、外部インタフェースの接続機器にエクスポート出力するコピー回数付きエクスポート機能と、購入契約で定められたエクスポートの期限情報を、期限管理情報として付与し、リムーバブルメディア、あるいは、外部インタフェースの接続機器にエクスポート出力する利用期限付きエクスポート機能を想定する。
図1〜図11、図21、図22、図26、図27の構成は、実施例1と同様である。
なお、実施例1で説明した図に示された構成と同一の符号を付された構成は、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
図28は、図7で示したライセンスメタデータ470の詳細な構成を示したもので、ライセンスメタデータ470では、例えばあるコンテンツにエクスポートライセンスと再生ライセンスが両方付随していた場合、再生ライセンス情報471と、エクスポートライセンス情報473の2つの権利情報が示される。
著作権管理サーバ2から取得するライセンスは、141、146のライセンスIDにより、一意に識別され、エクスポートライセンスか再生ライセンスかは、142、147のライセンスタイプにより識別される。
143、148のライセンス利用期限は、著作権管理サーバ2からライセンスを取得可能な期限を示す。
エクスポートライセンスは、エクスポートメディア識別144、エクスポート可能回数145、視聴期限情報フラグ150、本体視聴期間一致フラグ151、出力先視聴期間152、トランスコードフラグ153などの情報を持つ。再生ライセンスは、再生視聴可能期限149などの情報を持つ。
エクスポートメディア識別144は、エクスポート可能なメディアを指定し、エクスポート可能回数145は、エクスポートメディア識別144で指定されたメディアにエクスポートできる回数を指定する。
視聴期間情報フラグ150は、エクスポート時に視聴期間付きで行うかどうかを示す情報で、視聴期間付きの場合、出力視聴期間152にその期間情報を指定する。
本体視聴期間一致フラグ151は、エクスポート先のメディアでの視聴期間を、再生ライセンスの出力先視聴期間152と一致させる運用をするかどうかを示すフラグで、このフラグが「一致する」の値の場合、出力先視聴期間152に視聴期間情報を記述する必要はなく、再生ライセンスの再生視聴可能期間149が記述されていれば、その期間情報をエクスポート時の視聴期間としても使用することができる。
本体視聴の利用期間とエクスポート先のメディアでの利用期間を一致さえる運用を行う場合、本体視聴用のメタデータを、エクスポート時のメタデータとして共用し、利用することで、メタデータの容量を削減できる。図28の例では出力先視聴期間に「2010.1.1 1:00」という値が入っているが、本体視聴期間一致フラグ151が「一致する」の値の場合、出力先視聴期間152に視聴期間情報を記述する必要はなく、値は空欄でもよい。
なお、出力先視聴期間152およびの再生視聴可能期限149の記述形式は、絶対日時で、A年B月C日D時E分F秒〜G年H月I日J時K分L秒のように指定する場合や、エクスポート後M時間N分O秒のように、エクスポート直後を基点とした相対的な指定をする場合、両者の組み合わせで、エクスポート後、G年H月I日J時K分L秒まで、というような記述方法が許される。
図29は、図11に示したエクスポートライセンス320に記述するメディア種別ごとまたは外部機器への出力I/F毎の利用条件情報322の詳しい構成例である。
著作権保護フラグ331は、エクスポートするコンテンツを著作権保護するかどうかを指定する情報である。本体視聴期間一致フラグ332は、エクスポートコンテンツを著作権保護する場合に、エクスポート先のメディアでの視聴期間と、本体再生の視聴期間とを一致させることを示す情報である。出力先視聴期間情報333は、エクスポート先のメディアでの視聴期間が、本体再生の視聴期間と一致しない場合に、メディア毎の視聴期間を指定する情報である。トランスコードフラグ333は、エクスポート時に、コーデック変換などのトランスコートをしていいかどうかを表す情報である。
なお、本実施例では、ライセンスメタデータ470のエクスポートライセンス情報473に、エクスポート可能回数145を持ち、受信機50は、この回数分のエクスポートライセンス320をDRMサーバ64から取得する。しかし、別の変形例として、ライセンスメタデータ470のエクスポートライセンス情報473には、エクスポート可能回数145を持たず、代わりに、エクスポートライセンス320にエクスポート可能回数の情報を持ち、1つのライセンスで、指定されたエクスポート可能回数のエクスポートを可能にする例もありえる。
実施例2の画面構成例は、図12〜図16、図18、図19については、実施例1と同じである。
実施例2の場合は、実施例1の図17のエクスポート画面は、図30の1420のように表示される。
実施例1と異なるのは、ライセンスメタデータ470の記述内容に基づき、エクスポート残り回数1404に加え、エクスポート先コンテンツ期限1421が提示される点と、エクスポート開始1406ボタンを選択した後、直ちにエクスポートが介されるのではなく、図31のエクスポート方法選択画面1430に遷移することである。
エクスポート方法選択画面1430には、コピーの方法の選択肢が提示され、1回分のコピーを実行1431、残りのコピー回数をすべて使ってコピーを実行1432、指定されたコピー回数でコピーを実行1433の3種類が選択できる。
1431を選択した場合は、エクスポート残り回数1404を1回減じて、リムーバブルメディアやネットワーク接続機器に対し、コンテンツ75をダビングし、エクスポート先の出力条件として、コンテンツ75をコピー不可(No More Copy)状態に設定する。
1432を選択した場合は、エクスポート残り回数1404の値Xを0に変更し、リムーバブルメディアやネットワーク接続機器に対し、コンテンツ75をダビングし、エクスポート先の出力条件として、コンテンツ75のコピー回数をX−1回として設定する。
これは、受信機50では、コピー回数をエクスポートライセンス500の数(X)で管理しており、X回、コピー不可(No More Copy)状態のリムーバブルメディア等に出力可能であるが、リムーバブルメディア等では、記録したコンテンツ75の実体に加えて、コンテンツを複製できる数をコピー回数として管理する。このため、リムーバブルメディア等にエクスポートする際は、Xから1減じた値を、リムーバブルメディア等のコピー回数として設定することになる。
1433を選択した場合は、1434の入力欄にコピー回数を数値Pで入力し、その回数を使用する。エクスポート残り回数1434の値XをX−P回に変更し、リムーバブルメディアやネットワーク接続機器に対し、コンテンツ75をダビングし、エクスポート先の出力条件として、コンテンツ75のコピー回数をP−1回として設定する。
1432、1433を選択したときの、エクスポート実行後のエクスポート可能な残り回数は1435に反映される。
エクスポート方法を選択し、エクスポート開始ボタン1406を選択すると、エクスポートが開始される。進行状況は1408に表示され、中止ボタン1409を選択すると、エクスポートを開始前、または、途中で中断できる。エクスポートが完了すると、図32のエクスポート結果表示画面1470に遷移する。
エクスポート結果表示画面1470では、残りのエクスポート回数(この例の場合0回)(1422)と、エクスポート先のコンテンツのコピー回数(この例の場合3回)(1424)、エクスポート先のコンテンツ期限(1421)の情報がユーザに提示される。
図33は、エクスポート画面の別の例で、ライセンスメタデータ470の記述に基づき、エクスポート残り回数1404は1回と提示され、エクスポート先コンテンツ期限1421が無期限ではなく、「エクスポート後48時間」のように期限が提示されている場合である。
この場合、エクスポート開始ボタン1406が選択されると、図34のようなエクスポート実行画面1450に遷移する。
ここでは、エクスポート実行後の残り回数1404が提示され、エクスポート開始ボタン1406が選択されると、エクスポートが実行され、進行状況が1408のように表示される。エクスポートが完了すると、図35のようなエクスポート結果表示画面1460に遷移し、ここでは、エクスポート先のコンテンツの期限1421が、絶対値として確定した場合は、その期限を提示する。
例えば、エクスポートライセンス320で記述されている期限が、エクスポート後の相対時間であれば、エクスポート完了時に、利用終了期限が絶対時刻として確定する。エクスポートライセンス320で記述されている期限が、最初から絶対的な開始日時、終了日時であれば、エクスポート画面の最初から、絶対的な期限の日時を提示可能である。
また、図32と同様に、残りのエクスポート回数(この例の場合0回)(1422)と、エクスポート先のコンテンツのコピー回数(この例の場合、コピー不可)(1424)の情報もユーザに提示される。
図36に、以上の画面提示例を実現するストリーム出力制御部57の処理フロー2150を示す。処理フロー2150が、実施例1の処理フロー2100と異なるのは、次の点である。
出力先メディアチェック後(2109)、エクスポートの残り回数が2回以上かをチェックし(2122)、2回以上であれば、コピー回数付きのエクスポートが可能なため、エクスポート方法の選択操作を行い、エクスポートの実行を指示する(2119)。エクスポートの残り回数が1回であれば、エクスポート先ではコピー回数つきのエクスポートはできないため、エクスポート方法の選択画面は提示されず、エクスポートが実行される。エクスポートが指示されると、選択した方法に応じて、エクスポートに使用する回数を減算して、エクスポート残り回数を変更し(2120)、エクスポート終了処理(2116)後、エクスポートの結果(エクスポート残り回数や、エクスポート先のコンテンツの期限)をユーザに提示する(2121)ステップが追加されている。
以上の例では、リムーバブルメディアへのエクスポートについて説明したが、ネットワーク接続機器へのエクスポートの場合には、図24のフロー図の2200において、出力先接続機器チェック(2209)後、上の例同様、エクスポートの残り回数のチェック(2122)、エクスポート方法の選択操作(2119)と、選択した方法に応じて、エクスポートに使用する回数を減算して、エクスポート残り回数を変更する(2120)ステップが追加され、エクスポート終了処理(2216)後、エクスポートの結果(エクスポート残り回数や、エクスポート先のコンテンツの期限)をユーザに提示する(2121)ステップが追加される。
これにより、リムーバブルメディアや、ネットワーク接続機器に対して、著作権保護が必要なコンテンツをエクスポートする際、ユーザが指定したコピー回数を付与したコピー回数付きエクスポートや、利用期限付きエクスポートを実現できる。
また、コピー回数付きエクスポートを実行したとき、エクスポートの結果、エクスポート先でのコンテンツのコピー回数が明示でき、利用期限付きエクスポートを実行したときには、実行後、コンテンツの利用期限が絶対値で確定する場合に、その期限を明示することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。