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JP2012078383A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2012078383A
JP2012078383A JP2010220604A JP2010220604A JP2012078383A JP 2012078383 A JP2012078383 A JP 2012078383A JP 2010220604 A JP2010220604 A JP 2010220604A JP 2010220604 A JP2010220604 A JP 2010220604A JP 2012078383 A JP2012078383 A JP 2012078383A
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JP2010220604A
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English (en)
Inventor
Makoto Fujii
誠 藤井
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】紙エッジ傷を防止するため、定着部を通紙方向と直角に揺動させ、用紙の通紙位置を分散させる方法が知られている。しかし、定着部を揺動させると定着部を通過する用紙位置は変わらないため、定着部の定着ローラ軸方向で温度傾きが生じ、定着不良や紙しわなどの定着画像不良や、定着部での紙詰まりが発生してしまう。
【解決手段】定着部材の両端部の温度を検知する複数の温度センサと、定着部材の両端部近傍に設置され、定着部材の軸方向に向いた複数の送風部(ファン)と、用紙の進行方向と直角に、定着部材を揺動させる揺動機構と、複数の温度センサの検知出力に応じて、定着部材の軸方向における温度傾きを補正するように、複数の送風部(ファン)を制御する制御部とを有する画像形成装置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来より、電子写真方式の画像形成装置における、トナー像定着装置(以降、定着部)は、連続して同一サイズ用紙を通紙すると、用紙の端部で定着部の定着ローラがキズつき、その後で大サイズ紙を通紙させると画像上へ紙エッジ傷と言われる画像不良が発生する。特に用紙が厚い場合は、用紙端部が定着部材へ接触する圧力が高くなり、紙エッジ傷が増大する。この紙エッジ傷を防止するため、定着部を用紙の進行方向と直角に揺動させ、用紙の通紙位置を分散させる方法が知られている。
しかし、定着部を揺動させると定着部を通過する用紙位置は変わらないため、定着部の定着ローラ軸方向で表面温度が異なってしまう温度傾きが生じ、定着不良や紙しわなどの定着画像不良や、定着部での紙詰まりが発生してしまう。
定着部の定着ローラ軸方向での温度傾きを防止する方法としては、例えば特許文献1のように、温度傾きを生じた定着ローラの端部高温部分を、定着ローラ軸に直角に設置された、複数の冷却ファンにより均一化する方法が提案されている。
さらに特許文献2では、定着ローラ加熱用の電磁コイル冷却手段として、電磁コイル温度検知センサと電磁コイル端部に設置した冷却ファンを利用する方法が提案されている。この方法によれば、電磁コイル端部に設けた電磁コイル温度センサが、規定値より高温を検知すると、電磁コイル端部のファンを駆動し、発熱用の電磁コイル温度を規定値まで下げる構成になっている。
特開平6−242701号公報 特開2008−281879号公報
しかし、特許文献1においては、定着ローラの一部に風が当たり冷却するので、定着ローラ全体の温度傾きを補正するには、定着ローラ全域にファンを設置し、ファンごとに細かい制御が必要となる。また、特許文献2においては、電磁コイルの温度上昇に対応するものであり、定着ローラの温度傾きには対応できない。
さらに、いずれの引用文献も定着部を用紙の進行方向と直角に揺動させる構成における定着ローラの温度傾きに対応するものではない。
本発明は、上記問題に鑑み、定着部を用紙の進行方向と直角に揺動させる構成における定着ローラの温度傾きを補正することを目的とするものである。
上記の課題は、下記の構成により達成される。
1.定着部材の両端部の温度を検知する複数の温度センサと、
前記定着部材の両端部近傍に設置され、前記定着部材の一端から他端に向かって軸方向に送風する複数の送風部と、
用紙の進行方向と直角に、前記定着部材を揺動させる揺動機構と、
前記複数の温度センサの検知出力に応じて、前記定着部材の軸方向における温度傾きを補正するように、前記複数の送風部を制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御部は、前記複数の温度センサの検知出力を比較し、温度が高い側から、低い側へ風が流れるように、前記複数の送風部を制御することを特徴とする前記1記載の画像形成装置。
3.定着部材の両端部近傍に設置され、前記定着部材の一端から他端に向かって軸方向に送風する複数の送風部と、
用紙の進行方向と直角に、前記定着部材を揺動させる揺動機構と、
前記揺動機構により揺動する前記定着部材の位置に応じて、前記定着部材の軸方向における温度傾きを補正するように、前記複数の送風部を制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
4.前記制御部は、前記揺動機構により揺動する前記定着部材の位置と前記複数の送風部の制御タイミングに、位相差を持たせることを特徴とする前記3に記載の画像形成装置。
5.前記制御部は、前記定着部材の揺動の中央位置または中央位置をすぎた所で、前記複数の送風部の風向きを、前記定着部材が揺動で移動する方向と同一から、反対方向に変化させることを特徴とする前記4記載の画像形成装置。
本発明によれば、揺動する定着ローラの温度傾きを、定着ローラ両端に設けた温度検知センサまたは、定着ローラの揺動位置に基づき、定着ローラの軸方向に設けたファンの風向きや風量を制御することで補正し、定着画像不良や、定着部での紙詰まりの低減を可能にする。
画像形成装置の全体構成図である。 本発明に係る加熱ローラ方式の定着部の断面図である。 定着ローラを支持する定着部を用紙の進行方向と直角(幅方向)に揺動する揺動部を示す定着部と装置架台部の正面図である。 定着部の底部と揺動部としての装置架台部を示す拡大断面図である。 揺動部の歯車G1と線形歯車G6の噛み合いの状態を示す模式図(平面図)である。 揺動する定着部の定着ローラの軸方向での温度分布を示す図である。 定着ローラの両端部温度センサの検知出力に基づき、定着ローラの温度傾きを補正する図である。 定着ローラの温度傾きを補正する制御の概念図である。 定着ローラの揺動位置によりファンを制御する図である。 定着ローラの揺動位置とファンのON及びOFFに位相差を持たせた図である。 定着ローラの揺動動作と定着ローラ両端部温度センサの検知出力により両端部ファンの風向きを制御する図である。 定着ローラの揺動と回転駆動力を利用し羽根を回転させ発生した温度傾きを補正する図である。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、画像読取部SC、自動原稿送り部DFを備えた画像形成装置Aの全体構成図である。画像形成装置Aは、像担持体1、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写部5、除電部6、分離爪7、クリーニング装置100等から成る画像形成部GKと、定着装置(以降、定着部)9と、用紙搬送系YHと、操作部OPと、制御部80とから構成されている。さらに制御部80は、ネットワークに接続されプリンタとして機能するネットワークユニット801を有している。
自動原稿送り部DFの原稿台上に載置された原稿dは原稿給紙手段により搬送され、画像読取部SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が、イメージセンサCCDにより読み込まれる。イメージセンサCCDにより読み込まれた原稿のアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、制御部80内の画像メモリー81にページ単位で記憶される。画像メモリー81のページ単位のデータは画像伸張処理後、像露光部3に画像データとして送られる。
画像形成部GKにおいては、像担持体1に対し帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の電子写真プロセス処理が行われ、像担持体1に作成されたトナー像は、転写部5によりタイミングを調整されて搬送された記録紙Pに転写される。
用紙搬送系YHは、給紙カセット10、第1給紙部11、第2給紙部12、搬送部13、排紙部14、及び手差し給紙トレイ15と、記録紙Pを循環再給紙する循環再給紙部JKとから構成されている。
給紙カセット10および第1給紙部11は、複数の給紙部(図示の3段)により形成され、複数種のサイズの記録紙Pを収容して給紙する。記録紙サイズは、操作部OPによる手動設定、又は原稿サイズ検知手段による自動記録紙サイズ設定によって制御部80に入力され給紙制御に利用される。
記録紙Pは、給紙カセット10又は、手差し給紙トレイ15から制御部80の指示に基づき給送され、転写部5に搬送されトナー像が転写され、搬送部13を経由して定着部9によってトナー像が記録紙Pに定着される。
記録紙Pの両面に画像形成する場合は、表面にトナー像が定着された記録紙Pを搬送路切換部16により排紙部14の手前で分岐させ、記録紙Pを循環再給紙路JKに沿って搬送する。
記録紙Pは、循環再給紙路JK途中で反転搬送ローラ17により反転された後に、第2給紙部12を経て画像形成部GKに再給紙される。像担持体1に作成されたトナー像は、転写部5で記録紙Pの裏面に転写し、定着部9で裏面のトナー像が定着される。
記録紙Pは、操作部OPにより設定されたモード、又はネットワークユニット801より指示されたモードに基づき、搬送路切換部16により、ストレート排紙パスの搬送路r1、反転排紙パスの搬送路r2、両面循環パスの搬送路r3の何れかに選択されて搬送される。
搬送路r1を通過する記録紙Pは、画像形成面を上(フェースアップ)にして排出され、搬送路r2を通過する記録紙Pは、表面画像形成面を下(フェースダウン)にして排出される。
図2は、加熱ローラ方式の定着部9の断面図である。定着部9は、一対の定着部材の一方としての定着ローラ31及び一対の定着部材の他方としての加圧ローラ32、定着ローラ31を加熱する、ハロゲンランプ、誘導加熱手段等からなる加熱源33を有する。
また定着ローラ31と加圧ローラ32は相互に圧接してニップNを形成している。定着ローラ31の周囲には、クリーニングローラ35、温度検出手段(温度センサ)TS1、及び図示しない異常温度防止用のサーモスタット等が配置されている。
定着ローラ31は、円筒状の熱伝導性基体としての芯金311と芯金311上に被覆された耐熱性樹脂を有する。耐熱樹脂は、耐熱性弾性層312と耐熱性被覆層313により構成されている。
詳しく記載すると、定着ローラ31は、熱伝導性基体311、耐熱性弾性層312、耐熱性被覆層313から成る外径20〜100mmの円筒状部材である。熱伝導性基体311は、熱伝導性の良好なアルミニウム材が主として用いられ、非磁性ステンレス鋼材、耐熱性ガラス等も用いられる。熱伝導性基体311は、所要の機械的強度を有し、厚さ(肉厚)が0.8〜20mm厚のものである。
耐熱性弾性層312は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性樹脂弾性体で形成される。さらに画像形成の高速化対応のために、上記耐熱性樹脂弾性体に、フィラーとしてシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末5〜30質量%を配合させて熱伝導率を向上させる方法が好ましい。混入されたフィラーは、導電性カーボンブラックと同様に、良導電性のものが好ましい。そうすることにより、耐熱性弾性層312の電気抵抗(体積抵抗率)を容易に低く設定することができる。耐熱性弾性層312の厚さ(肉厚)は、0.3〜3mm、好ましくは1〜3mm厚で、JIS−Aゴム硬度のゴム硬度5Hs〜30Hsである。
耐熱性被覆層313は、耐熱性弾性層312の外側(外周面)に被覆された、離型性を有するPFA、PTFE等の耐熱性樹脂チューブである。
加圧ローラ32は、定着ローラ31と対をなす下側の円筒状部材であり、熱伝導性基体321、耐熱性弾性層322、耐熱性被覆層323から成る。加圧ローラ32の構成部材は、定着ローラ31の構成部材とほぼ同一の材料、特性、寸法に形成されている。
例えば、熱伝導性基体321は厚さ1〜3mmのSTKMである。耐熱性弾性層322は、熱伝導性基体321の外周面に形成されたシリコーンゴム層、フッ素ゴム層、あるいはシリコーンゴムの発泡材を用いたスポンジ状のゴム層である。そして、耐熱性弾性層の層厚(肉厚)は0.3〜5mmであり、ゴム硬度は30Hs〜70Hs(JIS−Aゴム硬度)である。耐熱性被覆層323は、耐熱性弾性層322の外側(外周面)に被覆された、離型性を有するPFA、PTFE等の耐熱性樹脂チューブである。加圧ローラ32は、30〜70mm程度の外径を有する。
加圧ローラ32は固定位置に回転可能に支持され、上側の定着ローラ31にバネの付勢力で圧接されて、定着ローラ31との間で平面状のニップNを形成している。ニップNに記録紙Pが導入されると、記録紙Pはニップで熱と圧力の作用を受ける。その結果、記録紙P上のトナー像は記録紙P上に定着される。
ニップNを通過した記録紙Pは、定着ローラ31及び加圧ローラ32の外周面から分離され、搬送ローラ対37に移動し排紙される。ニップNの下流側位置する分離爪36は、定着ローラ31から分離した記録紙Pを搬送ローラ対37にスムーズに案内している。
温度検出手段TS1は、定着ローラ31の表面温度を検出している。さらに、定着ローラ31の表面温度は、温度検出手段TS1の検知温度に基づき加熱源33により所定温度を維持するように、制御部80又は定着部9の温度調整部(不図示)が制御している。
これより、本発明に係わる定着部9の揺動機構に関して図2から図5を用いて説明する。図2において定着部9は、定着部材支持部38と装置架台部39で構成され、装置架台部39で用紙の進行方向と直角(幅方向)に揺動可能に支持される。
定着部材支持部38は、定着部9の筐体381と、筐体381の底部に手前側の2箇所と奥側の2箇所に固設された4つの支持軸382と、各支持軸382に回転可能に支持されるローラ383とを有する。そして、一対の定着部材としての定着ローラ31及び加圧ローラ31が筐体381に回転可能に一体的に支持されている。
つまり、定着部材支持部38は、4つの回転ローラ383で装置架台部39の架台部材391上に載置され、架台部材391の規制部391Aで規制されて幅方向に移動可能に支持されている。従って、定着部材支持部38の筐体381に支持された一対の定着部材としての定着ローラ31及び加圧ローラ32と加熱源33は、装置架台部39に対し幅方向に移動可能である。
定着部9の揺動機構について、図3に定着ローラを支持する定着部を用紙の進行方向と直角(幅方向)に揺動する揺動部を示す、定着部と装置架台部の正面図と、図4の定着部の底部と揺動部としての装置架台部を示す、拡大断面図を用いて説明する。また、図4は、図3に示すAA断面である。
図3、図4に示すように、揺動部としての装置架台部39は、定着部9の定着部材支持部38を下方から支持する架台部材391と規制部391Aを有し、定着部材支持部38を幅方向に移動可能に構成されている。
架台部材391には回転軸392、回転軸393及び回転軸394が固設の軸受で垂直、且つ回転可能に支持されている。
歯車G1と歯車G2が回転軸392に装着され、歯車G3と歯車G4が回転軸393に装着されている。そして、回転軸394は架台部材391に固設する揺動モータM1の駆動軸であり、歯車G5が回転軸394に装着されている。
歯車G2は歯車G3と噛み合い、歯車G4は歯車G5と噛み合っており、結果として揺動モータM1の駆動により歯車G1が回転するように駆動連結を構成している。
線形歯車G6は、平歯が幅方向に展開された構成であって、筐体381の底部切欠部38Cに固設されており(図5参照)、装置架台部39の歯車G1と噛み合っている。
加熱源33は定着部材支持部38の筐体381にネジ止めされた一対の加熱源支持部396(奥側は非図示)に装着、支持されている。加熱源支持部396内には、非図示のリード線と、加熱源の凹型端子と接触する凸型端子397とを有しており、加熱源33に電力が供給される。
従って、定着部材支持部38の筐体381は、揺動モータM1の駆動により矢印a(手前側)、あるいは矢印b(奥側)に示す幅方向に変位可能である。換言すると、定着部材である定着ローラ31、加熱源33と加圧ローラ32は、揺動モータM1の駆動によって用紙の進行方向と直角(幅方向)に揺動する。
図5は、揺動部の歯車G1と線形歯車G6の噛み合いの状態を示す、模式図(平面図)である。図示の破線は最奥側に変位した筐体381及び線形歯車G6の状態を示し、実線は最手前側に変位した状態を示す。L1は、定着部9の筐体381、つまり定着ローラ31、加熱源33と加圧ローラ32が揺動する揺動範囲(最手前側から最奥側までの距離)を示す。揺動速度は0.05mm/秒で、揺動距離L1は10mmとして本実施例では説明する。
定着部9での揺動動作は、画像形成装置の電源がONしている時や、印刷動作が行われている間、定着部9の定着ローラ31が回転駆動されている間など様々な対応が考えられる。揺動の目的からすると、どの様に制御されても良く、本実施例では印刷動作中に制御部80により、揺動動作を行わせることとして以降説明する。
図示の第1位置センサPS1は、筐体381の最手前側位置と揺動の中央位置を検出する手段であり、第2位置センサPS2は、筐体381の最奥位置を検出する手段である。第1位置センサPS1および第2位置センサPS2は、筐体381の底部にある検出孔Wがそれぞれの検出位置に到達すると、検出信号をONからOFFに切り替え制御部80へ入力する事で、揺動モータM1の回転を制御するものである。図示のように第1位置センサPS1の検出位置は第2位置センサPS2の検出位置に対し距離L1で離間している。センサ信号による制御内容は、後述する。
図6は、揺動する定着部9の定着ローラ31の軸方向での温度分布を示す図である。この図6では、定着部9の定着部材が、手前側(F側)及び奥側(R側)に、揺動距離L1として10mm移動した場合に、連続して同一サイズの記録紙Pを印刷した場合の温度分布を示している。図6で示すように、定着ローラ31の両端部に設置した端部温度センサ1、2(▼印)での温度は、温度検出手段TS1により設定温度に加熱源33を制御しても、大きく温度傾きを持つ事がわかる。
図7は、定着ローラの両端部温度センサの検知出力に基づき、定着ローラの温度傾きを補正する図である。また図7は、定着ローラ31の両端部温度センサ1、2の検知出力に基づき、定着ローラ軸両端に設けた送風部(以降ファンと称す)1、2を制御し、定着部9の定着ローラ31の温度傾きを補正する動作を説明した制御部80での制御タイムチャートでもある。なお、定着ローラ31両端近傍に設けたファンは、前述の図3及び図4に図中FANとして、その位置を明示した。また図8は、制御の概念図である。
以下、F側の端部温度センサ1、R側の端部温度センサ2の検知出力に基づき、F側のファン1、R側のファン2を、制御部80が制御する内容を説明する。図7のタイムチャートでは、定着部材は最奥位置に停止している状態から、手前方向(F方向)に揺動モータM1を駆動し揺動する場合を示している。また、PS1、2の動作は検出孔Wを検出すると信号はOFFし、検出孔W以外では信号はONする。更に、検出孔Wは揺動距離L1に対し、その半分の長さのL1/2であり、定着部材の揺動の中央位置を検出できるように構成されている。
PS2は定着部材揺動と同時に検出孔Wからはずれ、ONする。PS1は、揺動に伴い揺動中点で検出孔Wを検知しOFFした後、検出孔Wが閉じる揺動の最手前側位置でONする。この信号で揺動モータM1は制御部80により回転方向を反転し、最手前側位置から最奥位置へ奥方向(R方向)への揺動を開始する。その後PS1は揺動中点でONし、PS2は最奥位置に達した時点でOFFする。このように、PS1、2と揺動モータM1を制御部80が制御することにより定着部材は筐体381とともに揺動する。
ここで、F側端部温度センサ1の検知出力をOS1、定着ローラ31のF側端部に設けたファンをファン1、R側端部温度センサ2の検知出力をOS2、定着ローラ31のR側端部に設けたファンをファン2とし、定着ローラ31軸補正温度をT1とする。この定着ローラ31軸補正温度T1は、定着ローラ31表面の定着温度より高く設定し、発生した温度傾きを補正するための温度である。また、これらセンサは入力、ファンは出力として全て制御部80に接続され、制御される。
図7では、OS1、2共に定着ローラ31軸補正温度T1より高い方をTH、低い方をTLとして示した。定着ローラ31が最手前位置に揺動したとき、OS1は、最も高くなり、OS2は最も低くなる。又、定着ローラ31が最奥位置へ揺動したとき、OS1は最も低くなり、OS2は最も高くなる。
この時の制御部80のファン制御は、OS1>T1の時に、ファン1をONし、OS1≦T1の時に、ファン1をOFFする。OS2>T1の時に、ファン2をONし、OS2≦T1の時に、ファン2をOFFする。ファン1、2は、ONするとそれぞれ定着ローラ31側へ風を送るように設けてある。
この制御部80によるファン制御により、温度が高い端部より低い端部へ、風を送ることで、発生した温度傾きを補正する。
図7において、OS1、2を用いてファンの制御を実施したが、定着ローラ31の揺動位置を利用してファンを制御しても良い。図9は、定着ローラ31の揺動位置によりファンを制御部80が制御するタイムチャートである。ここでPS1、2を用いて定着ローラ31を揺動させる動作は、図7と同じである。
定着ローラ31の位置による制御部80のファン制御は、定着ローラ31が中央位置より手前側にあるとき、ファン1をONしファン2をOFFする。そして、定着ローラ31が中央位置より奥側にあるとき、ファン2をONしファン1をOFFする。
但し、定着ローラ31の揺動位置でのファン制御において、定着ローラ31の揺動位置に対して、定着ローラ31の温度分布の変化は遅れて発生する。そのため、ファンをON及びOFFするタイミングに定着ローラ31との位相差Iを設けて、発生した温度傾きを補正する。この制御を図10に示す。図10は、定着ローラ31揺動位置とファン1、2のON及びOFF制御タイミングに位相差を持たせた図である。
この位相差は、定着ローラ31の揺動速度、揺動距離、定着部熱容量などで変わってくる。一例として、一般的な紙質のA4サイズ紙を、1分間に60枚印刷可能な定着部において、揺動速度が0.05mm/秒、揺動距離が中心に対して±5mmの場合は、定着ローラ31位置との間に、30秒の位相遅れが見られた。
したがって、この場合は定着ローラ31を冷却するファンのON、OFF両タイミングは定着ローラ31位置と30秒遅らせて制御部80が制御することで、定着ローラ31に発生した温度傾きを補正する。
図11は、定着ローラ31の揺動動作と定着ローラ31両端部温度センサの検知出力により両端部ファンの風向きを変化させる図である。図11では、揺動する定着ローラ31揺動位置に対し、定着ローラ31両端部温度センサの検知出力OS1、2は位相差を有している。そのOS1、2の定着ローラ31軸補正温度T1に基づき、定着ローラ31両端に設けたファン1、2のON、OFFを制御部80が制御するだけでなく、ファン1、2の風向きを同時に制御し、定着ローラ31で発生した温度傾きを補正する。図11では、ファン1、2はともに手前側へ風を送るときにF向き、奥側へ風を送るときにR向き、と表した。
制御部80での制御は、定着ローラ31が奥より手前方向(F方向)に揺動し、手前端部温度センサの検知出力OS1が、補正温度T1より高くなると、ファン1はR向きに制御され、補正温度T1より低い奥側へ熱い風を送り、発生した温度傾きを補正する。このとき、定着ローラ31奥側温度センサの検知出力OS2は、定着ローラ31軸補正温度T1より低いので、ファン2は発生した温度傾きを補正するため、R向きに制御される。
定着ローラ31が手前から奥側(R方向)に揺動するときは、ファン1、2共にR向きに制御されたまま揺動する。その後、定着ローラ31両端温度センサの検知出力OS1、2は、定着ローラ31軸補正温度T1を境にOS2がTH、OS1がTLとなると、ファン1、2は今までとは逆向となる、F向きに制御される。
以上、揺動する定着ローラ両端部温度センサの検知出力や、定着ローラの位置によりファンを制御部80が制御する発明を述べたが、揺動する定着ローラを利用して、機械的に風を送る方法も考えられる。図12(a)、(b)、(c)は、定着ローラの揺動と回転駆動力を利用し、羽根を回転させ、発生した温度傾きを補正する図である。
羽根1は、定着ローラがF方向に揺動すると、定着ローラの回転駆動力を得て回転し、風を定着ローラ方向に送るように構成されている。又、羽根2は、定着ローラがR方向に揺動すると、定着ローラの回転駆動力を得て回転し、風を定着ローラ方向に送るように構成されている。すなわち、羽根1と2は同一方向に回転しても、風を定着ローラ中央に向け送るように構成されている。
図12(a)は、定着ローラが揺動の中点にいる図である。このときは羽根1、2共に定着ローラの回転駆動力は得られないため、回転しない。
図12(b)は、定着ローラがR方向に揺動し、羽根2に定着ローラから回転駆動力が伝わり回転し、風を定着ローラ中央方向へ送り、発生した温度傾きを補正する動作を示している。
図12(c)は、定着ローラがF方向に揺動し、羽根1に定着ローラから回転駆動力が伝わり回転し、風を定着ローラ中央方向へ送り、発生した温度傾きを補正する動作を示している。
本方式は、羽根の直径や枚数、ピッチを変える事で風量を変化させる事がでる。更に、定着ローラの回転駆動力をギア等で増速又は減速して利用することも可能である。また、駆動力を得る構成は、様々な既存の構成を利用し、羽根を回転させる事が考えられ、いずれの場合も、揺動する定着ローラに発生した温度傾きを補正する効果を有する。
さらに、本方式では定着ローラ両端部での、温度センサや温度傾き補正用のファンが不要となり、価格を抑えられる効果がある。
本発明を、定着部の定着部材として定着ローラ方式で説明したが、定着ベルト方式でも定着ローラ、定着ベルト、定着ベルト従動ローラ、加圧ローラ、加熱源など定着部の筐体を揺動させることで、全く同様に対応できる事は言うまでもない。
1 像担持体
2 帯電部
3 像露光部
4 現像部
5 転写部
6 除電部
7 分離爪
9 定着部
10 給紙カセット
11 第1給紙部
12 第2給紙部
13 搬送部
14 排紙部
15 手差し給紙トレイ
16 搬送路切換部
20 画像処理部
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33 加熱源
35 クリーニングローラ
38 定着部材支持部
39 装置架台部
80 制御部
81 画像メモリー
100 クリーニング装置
801 ネットワークユニット
A 画像形成装置
CCD 画像読み取り素子
d 原稿
DF 自動原稿送り装置
G1、2、3、4、5 歯車
G6 線形歯車
GK 画像形成部
JK 循環再給紙部
M1 揺動モータ
OP 操作部
OS1、2 端部温度センサ検知出力
P 記録紙
PS1、2 位置センサ
SC スキャナーユニット
T1 定着ローラ軸補正温度
TS1 温度検出手段(温度センサ)
YH 用紙搬送系
W 検出孔

Claims (5)

  1. 定着部材の両端部の温度を検知する複数の温度センサと、
    前記定着部材の両端部近傍に設置され、前記定着部材の一端から他端に向かって軸方向に送風する複数の送風部と、
    用紙の進行方向と直角に、前記定着部材を揺動させる揺動機構と、
    前記複数の温度センサの検知出力に応じて、前記定着部材の軸方向における温度傾きを補正するように、前記複数の送風部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の温度センサの検知出力を比較し、温度が高い側から、低い側へ風が流れるように、前記複数の送風部を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 定着部材の両端部近傍に設置され、前記定着部材の一端から他端に向かって軸方向に送風する複数の送風部と、
    用紙の進行方向と直角に、前記定着部材を揺動させる揺動機構と、
    前記揺動機構により揺動する前記定着部材の位置に応じて、前記定着部材の軸方向における温度傾きを補正するように、前記複数の送風部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記揺動機構により揺動する前記定着部材の位置と前記複数の送風部の制御タイミングに、位相差を持たせることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記定着部材の揺動の中央位置または中央位置をすぎた所で、前記複数の送風部の風向きを、前記定着部材が揺動で移動する方向と同一から、反対方向に変化させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016194732A (ja) * 2016-08-24 2016-11-17 富士ゼロックス株式会社 定着部の構造及び画像形成装置

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