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JP2012054399A - 半導体製造装置及び半導体製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及び半導体製造方法 Download PDF

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JP2012054399A
JP2012054399A JP2010195747A JP2010195747A JP2012054399A JP 2012054399 A JP2012054399 A JP 2012054399A JP 2010195747 A JP2010195747 A JP 2010195747A JP 2010195747 A JP2010195747 A JP 2010195747A JP 2012054399 A JP2012054399 A JP 2012054399A
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Masanori Nakayama
雅則 中山
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Kokusai Denki Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

【課題】基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる半導体製造装置を提供する。
【解決手段】処理ガスが供給され、基板を処理する処理室と、ヒータを内蔵し、基板を載置して前記ヒータにより加熱する基板載置部と、該基板載置部に対する相対的な位置関係として、基板搬出時の第1の位置と、基板処理時の第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置とを有し、前記第1ないし第3の位置で基板を支持する基板支持部と、基板処理時は前記基板支持部を前記第2の位置とし、基板処理終了後、前記基板支持部を前記第3の位置に所定時間保持し、その後、基板を搬出するため前記基板支持部を前記第1の位置とするよう制御する制御部とを有するよう、半導体製造装置を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、拡散・CVD(Chemical Vapor Deposition)処理装置等の半導体製造装置に係り、特に、半導体(以下、ウェハという。)等の基板を処理する処理室内において、基板載置部(サセプタ)から基板を離脱する際に、基板の変形を防止するようにした半導体製造装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されている枚葉式のCVD処理装置では、反応室内にウェハを載置するための基板載置部を備え、該基板載置部内にヒータユニットを備えており、基板載置部の載置面にウェハを載置し、その状態で、反応室内に反応ガスを流して、ヒータユニットによりウェハを加熱することにより、ウェハに成膜を施すようになっている。
近年の生産性向上の要求により、処理レシピの実行時間を短縮するため、例えば基板の搬送等においても搬送動作の速度を速くするよう求められており、基板搬送装置の動作は高速化している。また、デバイスの微細化により、基板処理後において基板の反りを小さくすることが、益々求められている。しかし、従来の枚葉式処理装置において、基板処理後に、高速搬送装置により基板載置部から高速で基板を離脱させると、基板が基板載置部から離れるときに生じる基板の急激な温度低下に起因して、基板に成膜された膜種やパターン形状によっては、基板が反るなどの変形が発生する場合がある。
図4に、従来の枚葉式プラズマ処理装置における、成膜後の基板離脱の様子を示す。また、図5に、従来の枚葉式処理装置における、成膜後のプロセス例を示す。図4において、200は基板(ウェハ)、217は基板載置部(サセプタ)、266はウェハ200を突き上げるウェハ突上げピンである。ウェハ突上げピン266は、基板搬送装置の一部を構成する。
図4(a)は、ウェハ200を成膜処理中の成膜位置の状態を示し、ウェハ200とサセプタ217は接触している。図4(a)の成膜処理中の状態において、例えば、図5の成膜ステップに示すように、処理時間は30秒から5分の間の所定の時間、例えば3分であり、処理時の圧力は150Pa、処理ガス流量は、O(酸素)ガスを1.00slm(standard liter/min)、RFパワー(高周波電力)ONとしている。
図4(b)は、成膜処理終了後、ウェハ200を処理室外へ搬送するための搬送位置に移動させた状態を示す。図4(b)においては、ウェハ突上げピン266により、ウェハ200をサセプタ217から突き上げて離脱させており、ウェハ200とサセプタ217の間隔は、10〜15mm離れている。
図4(a)の状態から、図4(b)の状態に遷移するのに、例えば、図5のサセプタ移動ステップに示すように、15秒要し、その間、ガス供給は全て停止し、排気を全開(Full Open)にして真空引きする。このとき、RFパワーOFFとしている。その後、ウェハ200を処理室外へ搬送するため、図4(b)の状態で、例えば、図5の搬送調圧ステップに示すように、15秒間、RFパワーOFFのまま、N(窒素)ガスを1.0slm供給して、圧力を100Paとしている。
このように、従来技術においては、図4(a)の成膜位置の状態から、図4(b)の搬送位置状態に移る途中において、ウェハ突上げピン266の突き上げ速度が、一旦ゼロになる(突き上げ停止)ことも、あるいは一旦突き上げ速度が下降し再び上昇することもなく、単調に上昇し下降する。したがって、従来技術においては、ウェハ200とサセプタ217の間隔が急激に離れるため、ウェハ200に対するサセプタ217からの熱供給がなくなり、ウェハ200の裏面(サセプタ側の面)から、急速に熱22が放出される。また、サセプタ217からの熱供給がなくなるため、ウェハ200の熱分布はガスの流れなどに影響され、偏った熱分布となるように温度変化が生じる。そのため、ウェハ200に熱ストレスがかかり、図4(c)に示すようにウェハ200が変形する。
特開2001−127142号公報
以上説明したように、基板が基板載置部から離れた後に起こる基板の変形は、基板裏面の急激な温度変化が主な原因と考えられる。直前まで基板載置部と接触して、基板載置部から直接熱を受けていた基板裏面が基板載置部から離れ、基板裏面と基板載置部の間に低温のガスが入り込むことにより、基板表面と比較して、基板裏面の温度は急速に低下しているものと考えられる。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することのできる半導体製造装置を提供することにある。
本発明では、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板搬送位置まで基板を移動させる途中において、基板載置部から基板を離脱させる速度を、一旦低下させたのち上昇させるものである。本発明の代表的な構成は、次のとおりである。
処理ガスが供給され、基板を処理する処理室と、
処理室内へ処理ガスを供給するガス供給部と、
処理室内からガスを排気するガス排気部と、
ヒータを内蔵し、基板を載置して前記ヒータにより加熱する基板載置部と、
該基板載置部に対する相対的な位置関係として、基板搬出時の第1の位置と、基板処理時の第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置とを有し、前記第1ないし第3の位置で基板を支持する基板支持部と、
基板処理時は前記基板支持部を前記第2の位置とし、基板処理終了後、前記基板支持部を前記第3の位置に所定時間保持し、その後、基板を搬出するため前記基板支持部を前記第1の位置とするよう制御する制御部とを有する半導体製造装置。
このように半導体製造装置を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる。
本発明の実施例に係る枚葉式処理装置の垂直断面図である。 本発明の実施例に係る枚葉式処理装置における、成膜後の基板離脱の様子を示す図である。 本発明の実施例に係る枚葉式処理装置における、成膜後のプロセスを示す図である。 従来の枚葉式処理装置における、成膜後の基板離脱の様子を示す図である。 従来の枚葉式処理装置における、成膜後のプロセス例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本実施例のプラズマ処理炉は、電界と磁界により高密度プラズマを生成できる変形マグネトロン型プラズマ源(Modified Magnetron Typed Plasma Source)を用いてウェハ等の基板をプラズマ処理する基板処理炉(以下、MMT装置と称する)である。このMMT装置は、気密性を確保した処理室に基板を設置し、シャワーヘッドを介して反応ガスを処理室に導入し、処理室をある一定の圧力に保ち、放電用電極に高周波電力を供給して電界を形成するとともに磁界を形成し、マグネトロン放電を起こす。放電用電極から放出された電子がドリフトしながらサイクロイド運動を続けて周回することにより長寿命となって電離生成率を高めるので高密度プラズマを生成できる。このように反応ガスを励起分解させて基板表面を酸化または窒化等の拡散処理、または基板表面に薄膜を形成する、または基板表面をエッチングする等、基板へ各種のプラズマ処理を施すことができる。
図1に、このようなMMT装置の概略構成図を示す。図1は、本発明の実施例に係る枚葉式処理装置であるMMT装置の垂直断面図である。MMT装置は、処理容器203を有し、この処理容器203は、第1の容器であるドーム型の上側容器210と第2の容器である碗型の下側容器211により形成され、上側容器210は下側容器211の上に被せられている。上側容器210は酸化アルミニウム又は石英等の非金属材料で形成されており、下側容器211はアルミニウムで形成されている。また後述するヒータ一体型の基板載置部(基板保持手段)であるサセプタ217を窒化アルミニウムや、セラミックス又は石英等の非金属材料で構成することによって、処理の際に膜中に取り込まれる金属汚染を低減している。
シャワーヘッド236は、処理室201の上部に設けられ、キャップ状の蓋体233と、ガス導入口234と、バッファ室237と、開口238と、遮蔽プレート240と、ガス吹出口239とを備えている。バッファ室237は、ガス導入口234より導入されたガスを分散するための分散空間として設けられる。
ガス導入口234には、ガスを供給するガス供給管232が接続されており、ガス供給管232は、開閉弁であるバルブ243a、流量制御器(流量制御手段)であるマスフローコントローラ241を介して図中省略の反応ガス230のガスボンベに繋がっている。シャワーヘッド236から反応ガス230が処理室201に供給され、また、サセプタ217の周囲から処理室201の底方向へ基板処理後のガスが流れるように下側容器211の側壁にガスを排気するガス排気口235が設けられている。ガス排気口235にはガスを排気するガス排気管231が接続されており、ガス排気管231は、圧力調整器であるAPC242、開閉弁であるバルブ243bを介して排気装置である真空ポンプ246に接続されている。ガス供給管232、バルブ243a、マスフローコントローラ241等からガス供給部が構成され、ガス排気管231、APC242、バルブ243b、真空ポンプ246等からガス排気部が構成される。
供給される反応ガス230を励起させる放電機構(放電手段)として、筒状、例えば円筒状に形成された第1の電極である筒状電極215が設けられる。筒状電極215は処理容器203(上側容器210)の外周に設置されて処理室201内のプラズマ生成領域224を囲んでいる。筒状電極215にはインピーダンスの整合を行う整合器272を介してRFパワー(高周波電力)を印加する高周波電源273が接続されている。
また、筒状、例えば円筒状に形成された磁界形成機構(磁界形成手段)である筒状磁石216は筒状の永久磁石となっている。筒状磁石216は、筒状電極215の外表面の上下端近傍に配置される。上下の筒状磁石216、216は、処理室201の半径方向に沿った両端(内周端と外周端)に磁極を持ち、上下の筒状磁石216、216の磁極の向きが逆向きに設定されている。従って、内周部の磁極同士が異極となっており、これにより、筒状電極215の内周面に沿って円筒軸方向に磁力線を形成するようになっている。
処理室201の底側中央には、基板であるウェハ200を保持するための基板載置部(基板保持手段)としてサセプタ217が配置されている。サセプタ217は、例えば窒化アルミニウムやセラミックス、又は石英等の非金属材料で形成され、内部に加熱機構(加熱手段)としてのヒータ217b、及び温度検出器(不図示)が一体的に埋め込まれており、ウェハ200を加熱できるようになっている。ヒータ217bは電力が印加されてウェハ200を500℃程度にまで加熱できるようになっている。サセプタ217は、シャフト268により支持されており、温度検出器25からの信号線は、シャフト268内を通って制御部121に接続されている。
また、サセプタ217の内部には、さらにインピーダンスを変化させるための電極である第2の電極も装備されており、この第2の電極がインピーダンス可変機構274を介して接地されている。インピーダンス可変機構274は、コイルや可変コンデンサから構成され、コイルのパターン数や可変コンデンサの容量値を制御することによって、上記電極及びサセプタ217を介してウェハ200の電位を制御できるようになっている。
ウェハ200をマグネトロン型プラズマ源でのマグネトロン放電により処理するための処理炉202は、少なくとも処理室201、処理容器203、サセプタ217、筒状電極215、筒状磁石216、シャワーヘッド236、及び排気口235から構成されており、処理室201でウェハ200をプラズマ処理することが可能となっている。
筒状電極215及び筒状磁石216の周囲には、この筒状電極215及び筒状磁石216で形成される電界や磁界を外部環境や他処理炉等の装置に悪影響を及ぼさないように、電界や磁界を有効に遮蔽する遮蔽板223が設けられている。
サセプタ217は下側容器211と絶縁され、サセプタ217を昇降させるサセプタ昇降機構(昇降手段)でもあるシャフト268が設けられている。またサセプタ217には貫通孔217aが設けられ、下側容器211底面にはウェハ200を突上げるためのウェハ突上げピン266が少なくとも3箇所に設けられている。そして、サセプタ昇降機構268によりサセプタ217が下降させられた時にはウェハ突上げピン266がサセプタ217と非接触な状態で貫通孔217aを突き抜けるような位置関係となるよう、貫通孔217a及びウェハ突上げピン266が配置される。
また、下側容器211の側壁には仕切弁となるゲートバルブ244が設けられ、開いている時には図中省略の搬送機構(搬送手段)により処理室201に対してウェハ200を搬入、または搬出することができ、閉まっている時には処理室201を気密に閉じることができる。
また、制御部(制御手段)としてのコントローラ121は、信号線Aを通じてAPC242、バルブ243b、真空ポンプ246を、信号線Bを通じてサセプタ昇降機構268を、信号線Cを通じてゲートバルブ244を、信号線Dを通じて整合器272、高周波電源273を、信号線Eを通じてマスフローコントローラ241、バルブ243aを、さらに図示しない信号線を通じてサセプタに埋め込まれたヒータ217bやインピーダンス可変機構274をそれぞれ制御するよう構成されている。このように、コントローラ121は、MMT装置の各構成部の制御を行うものである。
次に上記のような構成の処理炉を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、ウェハ200表面に対し、又はウェハ200上に形成された下地膜の表面に対し所定のプラズマ処理を施す方法について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は制御部121により制御される。
ウェハ200は処理炉202を構成する処理室201の外部からウェハを搬送する図中省略の搬送機構によって処理室201に搬入され、サセプタ217上に搬送される。この搬送動作の詳細は次の通りである。サセプタ217が基板搬送位置まで下降し、ウェハ突上げピン266の先端がサセプタ217の貫通孔217aを通過する。このときサセプタ217表面よりも所定の高さ分だけ突き上げピン266が突き出された状態となる。次に、下側容器211に設けられたゲートバルブ244が開かれ、図中省略の搬送機構によってウェハ200をウェハ突上げピン266の先端に載置する。搬送機構が処理室201外へ退避すると、ゲートバルブ244が閉じられる。サセプタ217がサセプタ昇降機構268により上昇すると、サセプタ217上面にウェハ200を載置することができ、更にウェハ200を処理する位置まで上昇する。
次に、真空ポンプ246、及びAPC242を用いて処理室201の圧力を0.1〜100Paの範囲の内、所定の圧力に維持する。また、サセプタ217に埋め込まれたヒータ217bにより、搬入されたウェハ200を室温〜500℃の範囲の内、所定のウェハ処理温度に昇温するよう加熱する。
ウェハ200の温度が目標の処理温度に達し、安定化したら、ガス導入口234から遮蔽プレート240のガス噴出孔239を介して、反応ガスである酸素ガスを処理室201に配置されているウェハ200の上面(処理面)に向けて、所定の流量導入する。このときのガス流量は、0.1〜2.0slmの範囲のうち、例えば1.00slmとする。同時に、筒状電極215に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加する。印加する電力は、150〜200Wの範囲の内、所定の出力値を投入する。このときインピーダンス可変機構274は予め所望のインピーダンス値となるように制御しておく。
筒状磁石216、216の磁界の影響を受けてマグネトロン放電が発生し、ウェハ200の上方空間に電荷をトラップしてプラズマ生成領域224に高密度プラズマが生成される。そして、生成された高密度プラズマにより、サセプタ217上のウェハ200の表面にプラズマ処理が施される。プラズマ処理が終わったウェハ200は、図示略の搬送機構を用いて、基板搬入と逆の手順で処理室201外へ搬送される。
図2に、本発明の実施例に係る枚葉式処理装置における、成膜後の基板離脱の様子を示す。また、図3に、本発明の実施例に係る枚葉式処理装置における、成膜後のプロセスを示す。図2において、200はウェハ、217はサセプタ、266はウェハ200を突き上げるウェハ突上げピンである。ウェハ突上げピン266は、基板搬送装置の一部であり、基板を支持する基板支持部を構成する。
図2(a)は、ウェハ200を成膜処理中の成膜位置の状態を示し、ウェハ200はサセプタ217の載置面に載置されている。図2(a)の成膜処理中の状態において、例えば、図3の成膜ステップに示すように、処理時間は30秒から5分の間の所定の時間、例えば3分であり、処理時の圧力は150Pa、処理ガス流量は、O(酸素)ガスを1.00slm、RFパワー(高周波電力)ON、サセプタヒータ217bへの加熱電力ONとしている。
図2(b)は、成膜処理終了後、ウェハ200を搬送するための搬送位置(後述の図2(c))に、サセプタ217を移動させる途中で、一旦停止した状態を示す。図2(b)においては、ウェハ突上げピン266により、ウェハ200をサセプタ217から突き上げて離脱させており、ウェハ200とサセプタ217の間隔は、t=0.1〜5.0mm離れている。また、図3のサセプタ移動1ステップに示すように、図2(a)から図2(b)へ移す過程では、例えば7秒要し、その間、RFパワー(高周波電力)OFFとし、サセプタヒータ217bへの加熱電力ONとし、成膜処理で用いたガスであるO(酸素)ガスを1.0slm供給して、処理室201内の圧力は100Paとしている。図2(b)の状態は、1秒間以上維持する。なお、図2(b)の状態の処理室201内圧力は、0〜200Paの間において、ウェハ200の変形を抑制するために適切な値を選択することができる。
図2(b)の状態を所定の時間、例えば1秒間以上維持した後、図2(c)の状態に遷移する。図2(c)は、ウェハ200を搬送するための搬送位置に、サセプタ217を移動させた状態を示す。図2(c)においては、ウェハ200とサセプタ217の間隔は、t=10〜15mm離れている。また、図3のサセプタ移動2ステップに示すように、図2(b)から図2(c)へ移す過程では、例えば8秒要し、その間、RFパワー(高周波電力)OFF、サセプタヒータ217bへの加熱電力ONとし、ガス供給は全て停止し、排気を全開(Full Open)にして圧力を0Paとしている。
その後、ウェハ200を処理室外へ搬送するため、図3の搬送調圧ステップに示すように、図2(c)の状態で、例えば15秒間、RFパワーOFFのまま、N(窒素)ガスを1.0slm供給して、圧力を100Paとしている。
以上説明したように、本実施例においては、図2(a)の成膜位置(第2の位置)の状態から、図2(c)の搬送位置(第1の位置)の状態に移る途中において、図2(a)の成膜位置と図2(c)の搬送位置の中間位置(第3の位置)である図2(b)の状態で、ウェハ突上げピン266の突き上げ速度が、例えば1秒間以上、一旦ゼロになる(突き上げ停止する)。したがって、ウェハ200の裏面から徐々に熱を逃がすことができ、ウェハ200の変形を抑制できる。ここで、ウェハ突上げピン266の突き上げ速度とは、ウェハ突上げピン266とサセプタ217の上下方向における相対的な位置関係が変化する速度である。
また、本実施例においては、図2(a)の成膜位置の状態から、図2(c)の搬送位置状態に移る間において、サセプタヒータ217bへの加熱電力ONとしているので、サセプタヒータ217bからウェハ200への均一な熱供給が安定して継続する。したがって、ウェハ200の表面と裏面の温度、あるいはウェハ200の面内温度は、均一に温度変化(低下)していき、ウェハ200の変形を抑制できる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
上述の実施例では、ウェハ突上げピン266を固定とし、サセプタ217を昇降させるようにしたが、ウェハ突上げピン266を昇降させるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、図2(b)の状態で、ウェハ突上げピン266の突き上げ速度が、例えば1秒間以上、一旦ゼロになる(突き上げ停止する)ようにしたが、完全に停止しなくてもよく、例えば一旦突き上げ速度が下降し再び上昇するようにしてもよい。つまり、図2(a)の成膜位置の状態から、図2(c)の搬送位置状態に移る途中において、ウェハ突上げピン266とサセプタ217の上下方向における相対的な位置関係が変化する速度が、少なくとも1回以上、下降したのち上昇するようにしてもよい。
また、上述の実施例では、図2(b)の状態で、ウェハ突上げピン266の突き上げ停止と、サセプタヒータ217bからウェハ200への熱供給とを併用しているが、いずれか一方のみを用いることもできる。
また、上述の実施例では、ウェハに処理が施される場合について説明したが、処理対象はホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
また、上述の実施例では、反応ガスとして酸素ガスを用い、基板搬送時のガスとして窒素ガスを用いたが、処理内容に応じて、反応ガスとして窒素ガス、水素ガス、アンモニアガス等を用いることができ、また、基板搬送時のガスとしてアルゴンガスやヘリウムガス等の希ガスを用いることができる。
本明細書には、少なくとも次の発明が含まれる。すなわち、第1の発明は、
処理ガスが供給され、基板を処理する処理室と、
処理室内へ処理ガスを供給するガス供給部と、
処理室内からガスを排気するガス排気部と、
ヒータを内蔵し、基板を載置して前記ヒータにより加熱する基板載置部と、
該基板載置部に対する相対的な位置関係として、基板搬出時の第1の位置と、基板処理時の第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置とを有し、前記第1ないし第3の位置で基板を支持する基板支持部と、
基板処理時は前記基板支持部を前記第2の位置とし、基板処理終了後、前記基板支持部を前記第3の位置に所定時間保持し、その後、基板を搬出するため前記基板支持部を前記第1の位置とするよう制御する制御部とを有する半導体製造装置。
このように半導体製造装置を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる。
第2の発明は、前記第1の発明における半導体製造装置であって、
前記制御部は、前記基板支持部を前記第3の位置に所定時間保持する間、前記ヒータにより前記基板を加熱するよう制御する半導体製造装置。
このように半導体製造装置を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、より効果的に基板の反りを抑制することができる。
第3の発明は、前記第2の発明における半導体製造装置であって、
前記第3の位置において、基板と基板載置部との間の距離が0.1mm〜5.0mmであり、
前記制御部が、前記基板支持部を前記第3の位置に1秒以上停止して保持するよう制御する半導体製造装置。
このように半導体製造装置を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる。
第4の発明は、
基板を処理室内に搬入し、該基板を、基板支持部の基板載置部に対する相対的な第1の位置において支持する工程と、
前記基板支持部の位置を、基板載置部に対する相対的な第2の位置として、前記基板を基板載置部の載置面に載置する工程と、
ヒータによって前記基板を加熱すると共に、前記処理室内へ処理ガスを供給して前記基板の表面を処理する工程と、
前記基板処理終了後、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置において、前記基板支持部により前記基板を所定時間保持する工程と
を有する半導体製造方法。
このように半導体製造方法を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる。
第5の発明は、
処理ガスが供給され、基板を処理する処理室と、
処理室内へ処理ガスを供給するガス供給部と、
処理室内からガスを排気するガス排気部と、
ヒータを内蔵し、基板を載置して前記ヒータにより加熱する基板載置部と、
基板搬出時は、基板と基板載置部との間隔が離間するよう、基板載置部との間で第1の位置関係を形成し、基板処理時は、基板と基板載置部とが接触するよう、基板載置部との間で第2の位置関係を形成するように、基板を支持する基板支持部と、
基板処理時は、基板支持部を前記第2の位置関係とし、基板処理終了後、基板を搬出するため基板支持部を前記第1の位置関係とするように、基板支持部と基板載置部の位置関係を相対的に変化させる途中において、該基板支持部と基板載置部の位置関係を変化させる速度を、少なくとも1回以上、下降させたのち上昇させるように制御する制御部とを有する半導体製造装置。
このように半導体製造装置を構成すると、基板処理後に基板載置部から基板を離脱させる際に、基板の反りを抑制することができる。
22…熱、121…コントローラ、200…ウェハ、201…処理室、202…処理炉、203…処理容器、210…上側容器、211…下側容器、215…筒状電極、216…筒状磁石、217…サセプタ、217a…貫通孔、217b…ヒータ、223…遮蔽板、224…プラズマ生成領域、230…反応ガス、231…ガス排気管、232…ガス供給管、233…キャップ状の蓋体、234…ガス導入口、235…排気口、235…ガス排気口、236…シャワーヘッド、237…バッファ室、238…開口、239…ガス噴出孔、240…遮蔽板、241…マスフローコントローラ、242…APC、243a…バルブ、243b…バルブ、244…ゲートバルブ、246…真空ポンプ、266…ウェハ突き上げピン、268…シャフト、272…整合器、273…高周波電源、274…インピーダンス可変機構。

Claims (2)

  1. 処理ガスが供給され、基板を処理する処理室と、
    処理室内へ処理ガスを供給するガス供給部と、
    処理室内からガスを排気するガス排気部と、
    ヒータを内蔵し、基板を載置して前記ヒータにより加熱する基板載置部と、
    該基板載置部に対する相対的な位置関係として、基板搬出時の第1の位置と、基板処理時の第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置とを有し、前記第1ないし第3の位置で基板を支持する基板支持部と、
    基板処理時は前記基板支持部を前記第2の位置とし、基板処理終了後、前記基板支持部を前記第3の位置に所定時間保持し、その後、基板を搬出するため前記基板支持部を前記第1の位置とするよう制御する制御部とを有する半導体製造装置。
  2. 基板を処理室内に搬入し、該基板を、基板支持部の基板載置部に対する相対的な第1の位置において支持する工程と、
    前記基板支持部の位置を、基板載置部に対する相対的な第2の位置として、前記基板を基板載置部の載置面に載置する工程と、
    ヒータによって前記基板を加熱すると共に、前記処理室内へ処理ガスを供給して前記基板の表面を処理する工程と、
    前記基板処理終了後、前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置である第3の位置において、前記基板支持部により前記基板を所定時間保持する工程と
    を有する半導体製造方法。
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