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JP2012028086A - 非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池及びその製造方法 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池及びその製造方法 Download PDF

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大輔 加藤
Takanobu Chiga
貴信 千賀
Naoki Imachi
直希 井町
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Abstract

【課題】非水電解質の浸透性に優れた非水電解質二次電池用正極、それを備える非水電解質二次電池及びその製造方法を提供する。
【解決手段】非水電解質二次電池用正極12は、正極集電体12aと、正極活物質層12bとを備えている。正極活物質層12bは、正極集電体12aの上に形成されている。正極活物質層12bは、正極活物質、結着剤及び酸無水物を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、非水電解質二次電池用正極、それを備える非水電解質二次電池及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の小型・軽量化が急速に進展してきている。それに伴い、移動情報端末の駆動電源として用いられる非水電解質二次電池には、さらなる高容量化が要求されている。また、近年においてはHEVや電動工具などの高出力が要求される用途への非水電解質二次電池の適用も進んできている。このため、非水電解質二次電池に対する高出力化の要求も高まってきている。
非水電解質二次電池の高容量化及び高出力化を達成するためには、電極の活物質層を厚膜化及び高密度化する必要がある。しかしながら、活物質層を厚膜化及び高密度化した場合、活物質層への非水電解質の浸透性が悪化し、電極体に非水電解質を含浸させる工程に要する時間が長くなる。その結果、非水電解質二次電池の生産性が低下するという問題がある。
このような問題に鑑み、例えば下記の特許文献1では、活物質層にスリット状の空隙を端面に達するように形成することにより活物質層に対する非水電解質の浸透性を改善することが記載されている。
特開2001−35484号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように活物質層に空隙を設けた場合、活物質層の占める体積が小さくなり、電池の高容量化に不利となる。また、活物質層に空隙を形成する工程が必要となるため、非水電解質二次電池の製造工程が煩雑になるという問題がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、非水電解質の浸透性に優れた非水電解質二次電池用正極、それを備える非水電解質二次電池及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る非水電解質二次電池用正極は、正極集電体と、正極活物質層とを備えている。正極活物質層は、正極集電体の上に形成されている。正極活物質層は、正極活物質、結着剤及び酸無水物を含む。
このように、本発明においては、正極活物質層が酸無水物を含んでいるため、正極活物質層への非水電解質の浸透性が良好である。また、正極活物質層に溝などを形成する必要がないため、正極活物質層の体積を大きくできる。従って、電池の高容量化が可能となる。さらに、製造工程が煩雑になることを抑制することができる。
なお、酸無水物を正極活物質層に含有させることにより非水電解質の浸透性が改善される理由としては、以下の理由が考えられる。
すなわち、非水電解質との親和性が高い酸無水物が正極活物質層に含まれていることにより、正極活物質層に対する非水電解質の親和性が改善されることが要因の一つとして考えられる。また、酸無水物は、非水電解質に対して溶解するため、正極活物質層が非水電解質に接触すると、正極活物質層から酸無水物が溶出し、正極活物質に空孔が生じる。その結果、生じた空孔を経由して、非水電解質が正極活物質層の内部にまで迅速に供給されることも要因の一つとして考えられる。
また、上述のように、本発明に係る非水電解質二次電池用正極では、非水電解質と接触することにより酸無水物が溶出し、空孔が生じる。このため、非水電解質と正極活物質との接触面積が増大し、電池容量を大きくすることができる。また、非水電解質中において、正極活物質層は、高い柔軟性を有する。従って、正極活物質層が正極集電体から剥離したり、崩壊したりし難い。
本発明において、酸無水物の種類は特に限定されないが、正極活物質層は、酸無水物として、無水コハク酸、無水マレイン酸及び無水フタル酸のうちの少なくとも一つを含むものであることが好ましい。
正極活物質に対する酸無水物の含有率も、特に限定されないが、0.01質量%〜5質量%の範囲内にあることが好ましく、0.1質量%〜2質量%の範囲内にあることがより好ましい。酸無水物の含有率が低すぎると非水電解質の浸透性を十分に改善できない場合がある。一方、酸無水物の含有率が高すぎると、正極活物質層と正極集電体との密着性が低下する場合がある。
本発明において、正極活物質及び結着剤の種類は特に限定されない。
好ましく用いられる正極活物質の具体例としては、例えば、層状構造やスピネル型構造、オリビン型構造を有するリチウム遷移金属複合酸化物などが挙げられる。なかでも、高いエネルギー密度を有する層状構造のリチウム遷移金属複合酸化物が好ましく用いられる。層状構造のリチウム遷移金属複合酸化物の具体例としては、リチウム−ニッケルの複合酸化物、リチウム−ニッケル−コバルトの複合酸化物、リチウム−ニッケル−コバルト−アルミニウムの複合酸化物、リチウム−ニッケル−コバルト−マンガンの複合酸化物、リチウム−コバルトの複合酸化物等が挙げられる。また、高価なコバルトの使用量を低減する観点からは、正極活物質中に含まれる遷移金属に占めるニッケルの割合が50モル%以上であるリチウム遷移金属複合酸化物が好ましい。なかでも、結晶構造の安定性の観点から、リチウムとニッケルとコバルトとアルミニウムを含有したリチウム遷移金属複合酸化物がより好ましい。
好ましく用いられる結着剤の具体例としては、例えば、PVDFやPVDFの変性体等、フッ化ビニリデン単位を有するフッ素樹脂などが挙げられる。
また、本発明において、正極活物質層は、導電剤をさらに含んでいてもよい。好ましく用いられる導電剤の具体例としては、例えば、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック等のカーボンブラックや、ニードルコークス等の無定形炭素などが挙げられる。
本発明において、正極集電体は特に限定されない。正極集電体は、例えば、アルミニウム箔などの金属箔や合金箔により構成することができる。
なお、本発明の非水電解質二次電池用正極は、正極集電体の上に、正極活物質、結着剤、酸無水物及び溶剤を含む正極スラリーを塗布し、乾燥させることにより作製することができる。正極スラリーの乾燥後、必要に応じて圧延してもよい。正極スラリーの調製に用いられる溶媒の好ましい具体例としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が挙げられる。
本発明に係る非水電解質二次電池は、上記本発明に係る非水電解質二次電池用正極、負極、及び正極と負極との間に配置されているセパレーターを含む電極体と、電極体に含浸されている非水電解質とを備えている。
本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、上記本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法に関する。本発明に係る非水電解質二次電池の製造方法は、電極体を作製する工程と、電極体に非水電解質を含浸させる工程とを備えている。
上述のように、本発明に係る非水電解質二次電池用正極は、非水電解質の浸透性に優れている。このため、本発明によれば、非水電解質二次電池を、煩雑な製造工程を得ることなく、短い時間で製造することができる。
なお、本発明において、負極及びセパレーターは特に限定されない。
負極は、一般的に、負極集電体と、負極活物質層とを備えている。負極集電体は、例えば、銅箔などの金属箔や合金箔により構成することができる。
負極活物質層は、一般的に、負極活物質、結着剤、導電剤を含んでいる。負極活物質は、リチウムを吸蔵、放出可能な材料であれば特に限定されない。負極活物質の具体例としては、例えば、黒鉛及びコークス等の炭素材料、酸化錫等の金属酸化物、ケイ素及び錫等のリチウムと合金化してリチウムを吸蔵することができる金属、金属リチウム等が挙げられる。なかでも、リチウムの吸蔵、放出に伴う体積変化が少なく、可逆性に優れている黒鉛系の炭素材料が好ましく用いられる。
負極活物質層に添加する結着剤の具体例としては、例えば、ラテックス系樹脂やポリフッ化ビニリデン等が挙げられる。
本発明において、負極集電体は、導電性を有するものである限りにおいて特に限定されない。負極集電体は、例えば、導電性金属箔により構成することができる。導電性金属箔の具体例としては、例えば、銅、ニッケル、鉄、チタン、コバルト、マンガン、錫、ケイ素、クロム、ジルコニウム等の金属またはこれらの金属の一種以上を含む合金からなる箔が挙げられる。これらの中でも、導電性金属箔は、活物質粒子中に拡散しやすい金属元素を含有するものが好ましいため、銅薄膜または銅を含む合金からなる箔により構成されていることが好ましい。
非水電解質に用いられる溶媒も特に限定されない。非水電解質に用いられる溶媒の具体例としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネートなどの環状カーボネートや、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネート、環状カーボネートと鎖状カーボネートとの混合溶媒などが挙げられる。なかでも、環状カーボネートと鎖状カーボネートとの混合溶媒が好ましく用いられ、体積比(環状カーボネート:鎖状カーボネート)が1:9〜5:5である環状カーボネートと鎖状カーボネートとの混合溶媒がより好ましく用いられる。
非水電解質に用いられる溶質も特に限定されない。非水電解質に用いられる溶質の具体例としては、例えば、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO、LiC(CSOやLiClOなど及びそれらの混合物等が挙げられる。また、電解質として、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリルなどのポリマー電解質に電解液を含浸したゲル状ポリマー電解質や、LiI、LiNなどの無機固体電解質を用いてもよい。
本発明によれば、非水電解質の浸透性に優れた非水電解質二次電池用正極、それを備える非水電解質二次電池及びその製造方法を提供することができる。
実施例1において作製した非水電解質二次電池の略図的断面図である。 実施例1において作製した正極の一部分を拡大した略図的断面図である。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1)
本実施例では、下記の要領で、図1に示す非水電解質二次電池1を作製した。
〔正極12の作製〕
正極活物質であるLiCoOと、導電剤であるAB(アセチレンブラック)と、結着剤であるPVDFとを、溶剤であるNMPと共に混錬した。その後、無水コハク酸が溶解したNMP溶液を更に加えて攪拌し、正極スラリーを作製した。なお、正極スラリーの作製において、正極スラリー中におけるLiCoO、AB、PVDF及び無水コハク酸の質量比(LiCoO:AB:PVDF:無水コハク酸)は94:2.5:2.5:1となるよう調整した。従って、本実施例においては、無水コハク酸は、正極活物質に対して0.1質量%含有されていた。
次に、作製したスラリーを304mg/10cmとなるようにアルミニウム箔12aの両面に塗布し、乾燥後圧延することにより、正極活物質層12bを形成した。尚、正極12の充填密度は3.8g/ccとした。
〔負極11の作製〕
負極活物質である黒鉛と、結着剤であるスチレン・ブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、水溶液中にて混練することにより負極スラリーを作製した。負極スラリーにおいて、黒鉛とSBRとCMCとの質量比(黒鉛:スチレン・ブタジエンゴム:CMC)を、98:1:1とした。
次に、上記作製の負極スラリーを銅箔からなる負極集電体の両面に塗布し、これを乾燥した後、圧延することにより負極11を作製した。
〔非水電解質の調製〕
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、体積比(EC:DEC)が3:7となるように混合し、さらに、LiPFを1.0mol/lとなるように添加することにより非水電解質を調製した。
〔非水電解質二次電池の組み立て〕
上記正極及び上記負極にそれぞれリード端子を取り付け、セパレーター13を介して渦巻状に巻き取ったものをプレスして扁平状に押し潰した電極体10を作製した。この電極体10を、電池外装体17としてのアルミニウムラミネート内に挿入した後、上記非水電解質を注入することにより、非水電解質二次電池1を作製した。なお、充電終止電圧が4.4Vとなり、電池の設計容量が750mAhとなるように電池設計を行った。
(実施例2)
無水コハク酸の正極活物質に対する含有量が0.5質量%となるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
(実施例3)
無水コハク酸の正極活物質に対する含有量が1.0質量%となるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
(実施例4)
無水コハク酸の正極活物質に対する含有量が2.0質量%となるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
(実施例5)
無水コハク酸に替えて無水マレイン酸を正極活物質層に添加したこと以外は、上記実施例2と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
(実施例6)
無水コハク酸に替えて無水フタル酸を正極活物質層に添加したこと以外は、上記実施例2と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
(比較例1)
正極の作製において、無水コハク酸を添加せず、正極スラリー中におけるLiCoO、AB、PVDFの質量比(LiCoO:AB:PVDF)を95:2.5:2.5となるよう調整したこと以外は実施例1と同様にして非水電解質二次電池を作製した。
〔非水電解質の浸透性の評価〕
上記実施例1〜6及び比較例1のそれぞれにおいて作製した正極の上に、プロピレンカーボネートを3μL滴下し、液滴が消滅する時間を浸透時間として測定した。結果を下記の表1に示す。
Figure 2012028086
上記表1に示すように、正極活物質層に酸無水物を添加しなかった比較例1よりも、正極活物質層に酸無水物を添加した実施例1〜6の方が浸透時間が短かった。この結果から、正極活物質層に酸無水物を添加することにより、非水電解質の浸透性を改善できることが分かる。また、無水コハク酸が添加された実施例1〜4のなかでも、実施例2〜4が特に浸透時間が短かった。
次に、正極活物質層に酸無水物を添加しなかった比較例1において、滴下するプロピレンカーボネートに無水コハク酸を添加した場合の浸透性について検討した。具体的には、プロピレンカーボネートに対する無水コハク酸の添加量を、0質量%、1質量%、10質量%として、比較例1において上記浸透性の評価を行った。結果を下記の表2に示す。
Figure 2012028086
上記表2に示すように、非水電解質に無水コハク酸を添加すると、浸透時間が長くなった。この結果から、無水コハク酸を非水電解質に添加しても非水電解質の浸透性が改善されず、非水電解質の浸透性を改善するためには、酸無水物を正極活物質層に添加する必要があることが分かる。
〔出力特性評価〕
実施例1及び比較例1のそれぞれにおいて作製した非水電解質二次電池を、1It(750mA)の電流で電池電圧4.4Vまで定電流充電を行った後、4.4V定電圧で電流が1/20It(37.5mA)となるまで充電を行った。次に、3It(2250mA)の電流で電池電圧2.75Vまで定電流放電を行った。結果を下記の表3に示す。
Figure 2012028086
上記表3に示すように、無水コハク酸を正極活物質層に添加することにより、放電容量が増大することが分かる。
〔密着性評価〕
実施例1〜6のそれぞれにおいて作製した正極について、正極活物質層と正極集電体との密着強度を、90度剥離試験法によって評価した。具体的には、70mm×20mmサイズの両面テープ(ニチバン株式会社社製「ナイスタック NW−20」)を用いて120mm×30mmサイズのアクリル板に正極を貼付した。次に、貼り付けられた正極の端部を日本電産シンポ株式会社社製小型卓上試験機(「FGS−TV」及び「FGP−5」)で正極活物質層の表面に対して90度の方向に、一定速度(50mm/分)で上方に55mm引っ張り、剥離時の強度を測定した。結果を下記の表4に示す。なお、表4に示す結果は、実施例1の剥離強度を100として規格化した値である。
Figure 2012028086
上記表4に示すように、無水コハク酸の添加量が多くなると、密着性が低下する傾向にあることが分かる。この表4及び上記表1に示す結果から、正極活物質に対する酸無水物の添加量は、0.1質量%〜2.0質量%の範囲内の範囲内にあることが好ましく、0.5質量%〜1.0質量%の範囲内の範囲内にあることがより好ましいことが分かる。
1…非水電解質二次電池
10…電極体
11…負極
12…正極
12a…アルミニウム箔(正極集電体)
12b…正極活物質層
13…セパレーター
17…電池外装体

Claims (5)

  1. 正極集電体と、
    前記正極集電体の上に形成されており、正極活物質、結着剤及び酸無水物を含む正極活物質層と、
    を備える、非水電解質二次電池用正極。
  2. 前記正極活物質層は、前記酸無水物として、無水コハク酸、無水マレイン酸及び無水フタル酸のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極。
  3. 前記正極活物質に対する前記酸無水物の含有率が0.1質量%〜2質量%の範囲内にある、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用正極。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の非水電解質二次電池用正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されているセパレーターとを含む電極体と、
    前記電極体に含浸されている非水電解質と、
    を備える、非水電解質二次電池。
  5. 請求項4に記載の非水電解質二次電池の製造方法であって、
    前記電極体を作製する工程と、
    前記電極体に前記非水電解質を含浸させる工程と、
    を備える非水電解質二次電池の製造方法。
JP2010164101A 2010-07-21 2010-07-21 非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池及びその製造方法 Withdrawn JP2012028086A (ja)

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