JP2011227367A - 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低印字率から高印字率の画像形成動作に移り変わった場合であっても、現像装置内におけるトナー濃度の不均一を抑制する。
【解決手段】トナー収容室とトナー収容室内のトナー濃度の高低に応じてトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定部とトナー供給速度設定部により設定されたトナー供給速度でトナー収容室にトナーを供給し、トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御部と感光体表面にトナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラとを備え、トナー供給速度設定部は、トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度をトナー供給速度として設定する現像装置。
【選択図】図8
【解決手段】トナー収容室とトナー収容室内のトナー濃度の高低に応じてトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定部とトナー供給速度設定部により設定されたトナー供給速度でトナー収容室にトナーを供給し、トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御部と感光体表面にトナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラとを備え、トナー供給速度設定部は、トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度をトナー供給速度として設定する現像装置。
【選択図】図8
Description
本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等、電子写真方式によりトナー画像を形成する現像装置において、当該現像装置に備えられたトナー収容室内のトナー濃度を調整する技術に関する。
近年、画像形成装置の高速化が進む中で、トナーの色に対応した複数の感光体を用いて、転写部材の送りに同期させてカラー画像を形成し、転写部材上で色重ねを行うタンデム方式が注目されている。
このような画像形成装置において、静電潜像の現像に用いる現像剤としては、磁性キャリアとトナーとから成る二成分系現像剤が広く使用されており、二成分現像剤を磁気ブラシロール上に保持して混合することでトナーを帯電させ、そのトナーのみを現像ロール上に均一に薄層形成し、ドラム表面に形成されている静電潜像の現像が行われる。
上記のような現像装置では、キャリアとトナーとから成る二成分系現像剤を収容する収容容器内に、現像剤を攪拌するパドルや、現像剤を攪拌しながら搬送するスパイラルなどの攪拌送り部材が設けられており、これにより、トナーとキャリアとの均一混合およびトナーの摩擦帯電が十分に行われる。
ところで、現在では、コンパクトな画像形成装置が望まれており、これに伴って、現像装置もコンパクトなものが望まれ、現像剤を収容する収容室の容量が少なくなってきている。このように収容室の容量が減少すると、画像出力に伴うトナー消費を補うためにトナー補給を頻繁に行う必要が生じる。したがって、高印字率の画像を出力する場合には、画像出力で消費するトナー量は極めて多量となり、トナー補給が間に合わなくなる虞があった。
そこで、下記特許文献1では、収容室内のトナー濃度が予め設定された設定濃度以下になると、収容室内のトナー濃度が低くなるにつれて高くなり、収容室内のトナー濃度が高まるにつれて低くなるトナーレベルに応じたトナー供給速度で収容室にトナーを供給するとともに、搬送機構によって転写部へ搬送される記録紙と次に搬送される記録紙との間隔である紙間時間を印字率の増大に応じて増大させ、一方、紙間時間を印字率の減少に応じて減少させることにより、トナー補給が間に合わなくなる虞を低減する画像形成装置が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1では、低印字率の画像形成動作から高印字率の画像形成動作に移り変わった場合に、当該高印字率の画像形成動作によって収容室内のトナーが大量に消費され、収容室内のトナー濃度が予め設定された設定濃度以下に大幅に低下すると、トナーレベルに応じて上昇したトナー供給速度で大量のトナーが収容室内に勢いよく供給される。
このため、低印字率の画像の形成時に帯電されたまま収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーと、当該補給される大量のトナーとが急激に混ざり合って収容室内のトナー濃度が不均一になり、濃度ムラやカブリ現象を発生させる虞があった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低印字率の画像形成動作から高印字率の画像形成動作に移り変わった場合であっても、現像装置内におけるトナー濃度の不均一を抑制することができる現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、トナーを収容するトナー収容室と、
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定部と、
前記トナー供給速度設定部により設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御部と、
感光体表面の潜像に前記トナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラと、
を備え、
前記トナー供給速度設定部は、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する現像装置である。
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定部と、
前記トナー供給速度設定部により設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御部と、
感光体表面の潜像に前記トナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラと、
を備え、
前記トナー供給速度設定部は、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する現像装置である。
また、請求項5に記載の発明は、トナーを収容するトナー収容室と、感光体表面の潜像に前記トナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラと、を備えた現像装置のトナー補給方法であって、
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定ステップと、
前記トナー供給速度設定ステップにより設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御ステップと、
を備え、
さらに、前記トナー供給速度設定ステップは、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定するトナー補給方法である。
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定ステップと、
前記トナー供給速度設定ステップにより設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御ステップと、
を備え、
さらに、前記トナー供給速度設定ステップは、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定するトナー補給方法である。
高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われる場合、トナー収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが連続して行われるため、収容室内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が次第に高まる。
そこで、これらの発明では、トナー供給速度設定部(トナー供給速度設定ステップ)により、高印字率の画像形成動作の後に低印字率の画像形成動作が行われているかもしれないが、上記のように高印字率の画像形成動作が連続して行われる傾向にあることが、トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加していることによって判断され、当該判断がなされると、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度でトナー収容室内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率の画像形成動作が連続して行われる傾向にある場合に、トナー収容室内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じない場合に比して、トナー収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが軽減され、収容室内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されるようになる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置であって、予め定められた所定期間毎に、当該所定期間内に形成された前記トナー画像の印字率の平均値である平均印字率を算出する平均印字率算出部と、
前記平均印字率算出部で算出された平均印字率を算出順に記憶する平均印字率記憶部と、をさらに備え、
前記トナー供給速度設定部は、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率を前記平均印字率記憶部から取得して、当該取得した前記予め定められた複数回分の平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する。
前記平均印字率算出部で算出された平均印字率を算出順に記憶する平均印字率記憶部と、をさらに備え、
前記トナー供給速度設定部は、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率を前記平均印字率記憶部から取得して、当該取得した前記予め定められた複数回分の平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のトナー補給方法であって、予め定められた所定期間毎に、当該所定期間内に形成された前記トナー画像の印字率の平均値である平均印字率を算出する平均印字率算出ステップをさらに備え、
前記トナー供給速度設定ステップは、前記平均印字率算出ステップにより算出された、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する。
前記トナー供給速度設定ステップは、前記平均印字率算出ステップにより算出された、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する。
これらの発明では、トナー供給速度設定部(トナー供給速度設定ステップ)により、上記のように高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われることが、平均印字率算出部(平均印字率算出ステップ)により算出された、直近から複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上を示すことによって判断され、当該判断がなされると、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度でトナー収容室内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われる場合に、トナー収容室内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じない場合に比して、トナー収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが軽減され、収容室内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されるようになる。
一方、高印字率の画像形成動作が行われた後に低印字率の画像形成動作が行われた場合、当該低印字率の画像形成動作によって帯電されたままトナー収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーが消費される。また、当該低印字率の画像形成動作によって消費されるトナー量は少量であるため、たとえトナー収容室内のトナー濃度が予め設定された設定濃度以下になった場合であっても、補給するトナー量は少量となる。つまり、この場合、帯電されたままトナー収容室内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給されたトナーとが混ざり合うことによってトナー収容室内のトナー濃度が不均一になることが軽減され、濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されている。
そこで、これらの発明では、トナー供給速度設定部(トナー供給速度設定ステップ)により、上記のように高印字率と低印字率のトナー画像の形成動作が交互に行われることが、平均印字率算出部(平均印字率算出ステップ)により算出された、直近から複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上を示さないことによって判断され、当該判断がなされると、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じることなく、トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度でトナー収容室内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率と低印字率のトナー画像の形成動作が交互に行われる場合に、トナー収容室内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じる場合に比して、速やかにトナー収容室にトナーが補給されるようになる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像装置を備えている画像形成装置である。
この発明では、画像形成装置において、請求項1または2に記載の発明における効果を奏することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の現像装置であって、記録紙を収容する紙収容部と、
前記現像装置により前記感光体表面に形成されたトナー画像を記録紙に転写する転写部と、
前記紙収容部に収容された記録紙を前記転写部へ搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって前記転写部へ搬送される記録紙と次の記録紙との間隔である紙間時間を前記トナー画像における印字率の増大方向に対して増大させ、当該印字率の減少方向の変化に対して減少させる紙間設定部と、
を備えている。
前記現像装置により前記感光体表面に形成されたトナー画像を記録紙に転写する転写部と、
前記紙収容部に収容された記録紙を前記転写部へ搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって前記転写部へ搬送される記録紙と次の記録紙との間隔である紙間時間を前記トナー画像における印字率の増大方向に対して増大させ、当該印字率の減少方向の変化に対して減少させる紙間設定部と、
を備えている。
この発明では、感光体表面に形成されたトナー画像が転写部によって、紙収容部から搬送機構によって搬送されてきた記録紙にトナー画像が転写されて画像形成が行われ、紙間設定部によって、転写部へ搬送される記録紙と次の記録紙との間隔である紙間時間が、トナー画像における印字率の増大に応じて増大され、当該印字率の減少に応じて減少される。
つまり、印字率が増大した場合に紙間時間が増大され、トナー補給制御部がトナー収容室内にトナーを補給してトナー濃度を調節するための時間が増大されるため、トナー収容室へのトナー補給が間に合わなくなる虞を低減することができる。また、印字率が減少し、トナー補給制御部がトナー収容室内へのトナー補給量を増大させる必要がない場合には、紙間時間が減少されることにより、単位時間あたりの画像形成枚数の減少を低減することができる。
本発明によれば、低印字率の画像形成動作から高印字率の画像形成動作に移り変わった場合であっても、現像装置内におけるトナー濃度の不均一を抑制することができる現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法を提供することが可能になる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
本発明に係る現像装置は、複写装置、プリンタ装置及びファクシミリ装置等の電子写真
方式の画像形成装置に適用することができるが、一例として、カラープリンタ装置に適用した場合について以下に説明する。
方式の画像形成装置に適用することができるが、一例として、カラープリンタ装置に適用した場合について以下に説明する。
まず、画像形成装置の一例であるカラープリンタ装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ装置の概略構成図である。図2は、図1に示すカラープリンタ装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、カラープリンタ装置CPは、用紙貯留部10(紙収容部)と、像形成部20と、定着部30と、排紙部40と、搬送機構50と、制御部60と、通信インタフェース回路70と、を備えている。
用紙貯留部10、像形成部20、定着部30、搬送機構50、制御部60、及び通信インタフェース回路70は、略箱形の装置本体1に内装され、排紙部40は、装置本体1の頂部に設けられている。
用紙貯留部10は、印刷処理に供する転写材の一例としての記録紙Pを貯留し、制御部60の制御により記録紙Pを繰り出して給紙するものである。用紙貯留部10には、所定数(本実施形態では1つ)の用紙カセット11が装置本体1に対して挿脱自在に設けられている。
用紙カセット11の上流端(図1においては、用紙カセット11の左上方)には、用紙束から記録紙Pを1枚ずつ繰り出させるピックアップローラ12が設けられている。このピックアップローラ12の駆動によって用紙カセット11から繰り出された記録紙Pは、搬送機構50に給紙される。また、搬送機構50には、記録紙Pを像形成部20に供給するタイミングを調整する一対のレジストローラ51が設けられている。
通信インタフェース回路70は、コンピュータ等の外部機器にLAN(Local Area Network)71等を介して接続され、外部機器との間で種々の信号を送受信するものであり、例えば、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等が用いられる。
像形成部20は、制御部60による制御の下、コンピュータ等から通信インタフェース回路70で受信した画像信号に基づき、用紙貯留部10に貯留された用紙束から繰り出された1枚ずつの記録紙Pに対して画像の転写処理を施すものである。
像形成部20は、トナー画像を形成する画像形成ユニット21と、この画像形成ユニット21で形成されたトナー画像を記録紙Pに転写する転写装置27と、を備えている。
画像形成ユニット21は、上流側(図1においては、紙面の右側)から下流側へ向けて順次に略水平方向に配設されたイエロー用ユニット21Y、マゼンダ用ユニット21M、シアン用ユニット21C及びブラック用ユニット21Kと、これら各ユニットの下部位置に配設された露光ユニット24と、を備えている。
これら各ユニット21Y、21M、21C、21Kは、同様の構成であり、装置本体1内における各機器に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて装着されている。そこで、以下では、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示すものとする。
各ユニット21Y、21M、21C、21Kは、それぞれ、本発明に係る感光体の一例としての感光体ドラム22と、帯電器23と、現像装置25と、クリーニング装置26と、を備えている。
感光体ドラム22は、前後方向(図1においては、紙面と直交する方向)に延びるドラム軸回りに回転可能に設けられ、当該感光体ドラム22の周面に沿うように当該感光体ドラム22の直下位置から、当該感光体ドラム22の回転方向である反時計方向に向けて、帯電器23、現像装置25及びクリーニング装置26が配設されている。感光体ドラム22は、周面に静電潜像及びこの静電潜像に従ったトナー画像(可視像)を形成させるためのものである。
帯電器23は、ドラム軸回り反時計方向に回転している感光体ドラム22の周面に一様な電荷を形成させるものであり、例えば、周面が感光体ドラム22の周面と当接しながら従動回転しつつ当該感光体ドラム22へ電荷を付与する帯電ローラを備えて構成されている。
現像装置25は、感光体ドラム22の周面にトナーを供給することによって周面の静電潜像が形成された部分にトナーを付着させ、これによって感光体ドラム22の周面にトナー画像を形成するものである。
本実施形態では、カラー画像を形成すべく、イエロー用ユニット21Yの現像装置25Yには、イエロー(Y)のトナーが収容され、マゼンダ用ユニット21Mの現像装置25Mには、マゼンダ(M)のトナーが収容され、シアン用ユニット21Cの現像装置25Cには、シアン(C)のトナーが収容され、そして、ブラック用ユニット21Kブラックの現像装置25Kには、ブラック(K)のトナーが収容されている。
さらに、現像装置25について詳述する。図3は、現像装置25の構成の一例を示す説明図であり、図3(A)は、図3(B)におけるAA線における現像装置の側面断面図、図3(B)は、現像装置の構成を示す平面断面図である。尚、図3(B)では、収容室及び撹拌機の構成を分かり易くするために、便宜上マグネットローラが省略されている。
図3に示すように、現像装置25は、現像ローラ251、マグネットローラ252、ドクターブレード253、撹拌機254及びトナー濃度センサ255を備えている。
これら現像ローラ251、マグネットローラ252、ドクターブレード253、撹拌機254及びトナー濃度センサ255は、2成分現像剤であるトナー及びキャリアを収容する収容室Rを下部に備える現像装置筐体250に内装されている。つまり、収容室Rは、本発明に係るトナー収容室の一例を示している。
収容室Rは、長尺方向に延びる区画壁W1によってそれぞれ区画され並設される第1及び第2収容室R1、R2を備えており、区画壁W1の両端部で第1及び第2収容室R1、R2が連通されている。
収容室Rの一方端上方には、2点鎖線の仮想線で示すように、図略のトナーホッパから収容室Rへトナーを補給するためのトナー補給開口256が開口されている。
収容室Rには、トナーホッパから補給されたトナーと第1及び第2撹拌機2541、2542で撹拌されるトナーとを隔てるために、第2収容室におけるトナー補給開口256の直下部分と他の部分とを区画する区画壁W2がさらに第2収容室R2に設けられている。
また、このトナー補給開口256とトナーホッパとの間には、トナーホッパからトナー補給開口256へトナーを搬送する図略のトナー搬送ローラが配設されている。このトナー搬送ローラは、制御部60によって制御される図略のトナーモータによって回転駆動される。
このトナー搬送ローラの回転によってトナーホッパからトナー補給開口256へトナーが搬送され、トナー搬送ローラの回転速度によってトナーホッパからトナー補給開口256へ搬送される単位時間当たりのトナー量(トナー供給速度)が調整される。
撹拌機254は、トナーホッパから補給されたトナーを撹拌しつつマグネットローラ252へ搬送するものであり、第1及び第2収容室R1、R2にそれぞれ配設される第1及び第2撹拌機2541、2542を備えている。第1及び第2撹拌機2541、2542は、それぞれ、軸線方向に略全域においてスパイラル状(螺旋状)羽根が形成された回転軸を備えている。
トナー濃度センサ255は、収容室R内のトナーの濃度を測定するものであり、この測定結果の測定値(トナーレベル)を制御部60へ出力する。
トナー濃度センサ255は、トナー補給開口256から所定距離離れた第1収容室R1の底部に配設されている。トナー濃度センサ255は、例えば、透磁率を測る透磁率センサを備えて構成され、トナー濃度に応じて変化する透磁率を測ることによってトナー濃度を測定するように構成されている。
トナー濃度センサ255のトナーレベルは、トナーが非磁性体である場合では、トナー濃度が低くなると高くなり、逆にトナー濃度が高くなると低くなる。また、トナー濃度センサ255のトナーレベルは、例えば10ビットで表され、0〜1023の値で示されている。
マグネットローラ252は、収容室Rからトナーを磁力により汲み上げ、この汲み上げたトナーをその外周面に被着させながら現像ローラ251の周面に搬送して供給するものである。
マグネットローラ252は、第2撹拌機2542の上方(第2収容室R2の上方)に所定距離離間して第2撹拌機2542の回転軸方向で第2撹拌機2542と並設するように配設されている。マグネットローラ252は、例えば、所要数の永久磁石が埋設され、可動軸受けに対して回転することなく固定された円柱状のマグネットローラ本体と、このマグネットローラ本体の周面に回転可能に嵌合し、非磁性金属材料から成る円筒状のスリーブとを備えて構成される。
ドクターブレード253は、マグネットローラ252の周面に被着して形成されたトナー層の厚みを規制するブレード状の部材である。ドクターブレード253は、マグネットローラ252の周面に所定距離離間して対向配置されている。
現像ローラ251は、マグネットローラ252からトナーの供給を受けることによりその外周面にトナー層を形成し、このトナー層のトナーで感光体ドラム22の周面に形成された静電潜像を現像するものである。現像ローラ251は、マグネットローラ252の周面に所定距離離間して対向配置されている。
このような構成の現像装置25は、現像ローラ251が感光体ドラム22の周面に所定距離離間して対向配置されるように配置される。
現像装置25では、トナー補給開口256から補給されたトナーは、第1撹拌機2541によって撹拌されつつ第1収容室R1の一方端部から他方端部へ搬送される。この第1撹拌機2541によって他方端部へ搬送されたトナーは、他方端部側で第1収容室R1と第2収容室R2とを連通する第1間隙CR1を通って第2収容室R2に導入される。この第2収容室に導入されたトナーは、第2撹拌機2542によって撹拌されつつ第2収容室R2の他方端部から一方端部へ搬送され、その一部がマグネットローラ252に供給され、残余が一方端部側で第2収容室R2と第1収容室R1とを連通する第2間隙CR2を通って第1収容室R1に戻される。
このようにトナーホッパから収容室Rに供給されたトナーは、第1及び第2撹拌機2541、2542によって第1及び第2収容室R1、R2を循環し、撹拌によってキャリアと混合されて摩擦帯電したトナーの一部がマグネットローラ252に汲み上げられて消費される。そして、この第1撹拌機2541による搬送の途中でトナー濃度センサ255によってトナー濃度が測定され、トナーレベルが制御部60へ出力される。
制御部60は、後述するように、トナー濃度センサ255で測定されたトナーレベルに基づいて第1及び第2収容室R1、R2におけるトナーのトナー濃度が目標値となるように、トナーホッパから補給されるトナー量を調整してトナー濃度を制御する。
ここで、第2収容室R2を搬送中に消費されて第1収容室R1に再び戻った残余のトナーのトナー濃度をより精度よく測る観点から、トナー濃度センサ255は、当該残余のトナーが第2収容室R2から第1収容室R1へ戻る箇所に配置されることが望ましいが、このような箇所に配置されると、トナー補給開口256に近くなり過ぎてトナー補給開口256に補給されたトナーのトナー濃度を直接的に測ってしまう虞がある。
このため、トナー濃度センサ255は、収容室Rにおけるトナーのトナー濃度をより精度よく測定すべく、このようなトレードオフの関係にある要因を考慮した所定距離でトナー補給開口256から離れた第1収容室R1の底部に配設されている。
図1及び図2に戻り、クリーニング装置26は、転写処理後の感光体ドラム22の周面に残留しているトナーを取り除いてクリーニングする。このクリーニング装置26によってクリーニングされた感光体ドラム22の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電器23へ向かうことになる。
露光ユニット24は、画像データに基づき強弱の付与されたレーザ光を回転している感光体ドラム22の周面に帯電器23と現像装置25との間において照射し、当該感光体ドラム22の周面に静電潜像を形成するものである。尚、画像データとは、通信インタフェース回路70で受信されたコンピュータ等の外部機器からの画像信号に公知の色補正処理等の処理を施すことによって制御部60が生成した現像色のイエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各画像データを示すものである。
露光ユニット24は、カラー画像の形成に対応するために、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各色にそれぞれ対応した各レーザ光を各ユニット21Y、21M、21C、21Kにおける各感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに照射するように構成されている。
帯電した感光体ドラム22の周面にレーザ光を照射すると、その照射された部分の電荷がレーザ光の強度に応じて消去され、これによって当該感光体ドラム22の周面に静電潜像が形成される。
転写装置27は、感光体ドラム22の周面に形成されたトナー画像を記録紙Pに転写するための装置であって、本発明に係る転写部の一例を示している。転写装置27は、中間転写ベルト271、一次転写ローラ272、駆動ローラ273、従動ローラ274及び二次転写ローラ275を備えている。
中間転写ベルト271は、無端状であり、一次転写ローラ272、駆動ローラ273及び従動ローラ274によって各ユニット21Y、21M、21C、21Kの直上位置に張架されており、駆動ローラ273の回転駆動力によって時計方向に回転可能に構成されている。
一次転写ローラ272は、各ユニット21Y、21M、21C、21Kの各感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに対応するようにそれぞれ設けられ、中間転写ベルト271を押さえ感光体ドラム22から中間転写ベルト271が浮き上がるのを防止するように配置されている。
二次転写ローラ275は、中間転写ベルト271の外周面において駆動ローラ273に対向する位置に配置されている。駆動ローラ273は、接地されている。
一次転写ローラ272は、画像領域におけるトナー画像が感光体ドラム22から中間転写ベルト271へ一次転写される間、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が一次転写バイアスとして印加されるように構成されている。また、二次転写ローラ275は、中間転写ベルト271上のトナー画像が記録紙Pへ二次転写される間、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が二次転写バイアスとして印加されるように構成されている。
従動ローラ274の紙面右側には、中間転写ベルト用クリーニング装置276が設けられており、記録紙Pへトナー画像を転写処理した後における中間転写ベルト271の表面に残留しているトナーがこの中間転写ベルト用クリーニング装置276によって取り除かれ、これによって清浄化した中間転写ベルト271が感光体ドラム22へ供給される。
定着部30は、制御部60の制御により、像形成部20によって転写処理の施された記録紙Pのトナー画像に、加熱による定着処理を施すものであり、内部に通電発熱体が装着されたヒートローラ31と、このヒートローラ31と対向して周面同士が対向配置された加圧ローラ32とを備えている。
そして、転写処理後の記録紙Pは、ローラ軸回りに時計方向に向けて駆動回転しているヒートローラ31と、ローラ軸回りに反時計方向に向けて従動回転している加圧ローラ32との間のニップ部を通過することによって、ヒートローラ31からの熱を得て定着処理が施されるように構成されている。定着処理の施された記録紙Pは、搬送機構50によって排紙部40へ排出される。
排紙部40は、定着部30で定着処理の施された記録紙Pが排紙され、この排紙された記録紙Pを貯留するものである。排紙部40は、装置本体1の頂部が凹没されることによって形成され、この凹没した凹部の底部に排紙された記録紙Pを受ける排紙トレイ41が形成されている。
搬送機構50は、制御部60による制御の下、用紙貯留部10から給紙された記録紙Pを像形成部20及び定着部30を介して排紙部40まで搬送するものである。
制御部60は、用紙貯留部10、像形成部20、定着部30、搬送機構50、及び通信インタフェース回路70等に接続され、カラープリンタ装置CPのこれら各機能動作部の制御を司るものである。
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される種々のプログラムやその実行に必要なデータ等を予め記憶するROM(Read Only Memory)、CPUのいわゆるワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)及びその周辺回路等を備えて構成されている。
制御部60は、例えば、ROM等に記憶されたプログラムをCPUによって実行することにより、トナー供給速度設定部61、トナー補給制御部62、ニアエンド判定閾値設定部63、平均印字率算出部64、平均印字率記憶部65、及び紙間設定部66として動作するように構成されている。
トナー供給速度設定部61は、トナー濃度センサ255から出力されるトナーレベルに応じて、つまり、収容室R内のトナー濃度の高低に応じて、収容室Rにトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するものである。
トナー補給制御部62は、トナー供給速度設定部61により設定されたトナー供給速度で収容室Rにトナーを供給し、収容室R内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節する第1トナー補給制御部、及び収容室R内のトナー濃度がニアエンドを検出するためのニアエンド判定閾値Nthになると、現像を停止してトナーを収容室Rに補給するトナー補給制御を行う第2トナー補給制御部として動作するものである。
ニアエンド判定閾値設定部63は、ニアエンド判定閾値Nthを、画像データの印字率の増大に応じて濃度が薄い方向に変化させ、これとは反対に、画像データの印字率の減少に応じて濃度が濃い方向に変化させるものである。
平均印字率算出部64は、予め定められた所定期間毎に、当該所定期間内に形成されたトナー画像の印字率の平均値である平均印字率を算出するものである。平均印字率記憶部65は、例えばRAM等のメモリによって構成され、平均印字率算出部64で算出された平均印字率を算出順に記憶するものである。
例えば、予め定められた所定期間として1分が定められている場合、平均印字率記憶部65には、平均印字率算出部64で算出された、現在から1分前までに画像形成された複数のトナー画像、つまり、画像データの平均印字率が記憶され、さらに、当該平均印字率以前に1分前から2分前までの平均印字率が記憶され、さらに、当該1分前から2分前までの平均印字率よりも以前に2分前から3分前までの平均印字率が記憶され、これと同様にして、N−1分前からN分前の画像データの平均印字率が平均印字率算出部64で算出された順序に従って記憶されている。
尚、ここでN分は、プリンタ装置CP稼働後の初回の画像形成動作の開始時点から現在に至るまでの時間を示している。また、予め定められた所定期間は、これに限定する趣旨ではなく、例えば、秒単位或いはミリ単位等の更に詳細な単位で定められるものであってもよい。
紙間設定部66は、二次転写ローラ275で画像が転写された記録紙Pの末端が二次転写ローラ275を通過してから次の記録紙Pの先端が二次転写ローラ275に達するまでの時間間隔である紙間時間Tを、通信インタフェース回路70で受信された画像データの印字率の増大に応じて増大し、当該印字率の減少に応じて減少するものである。
また、トナー供給速度設定部61は、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率を平均印字率記憶部65から取得して、当該取得した予め定められた複数回分の平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、収容室R内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、トナー供給速度として設定するように構成されている。
さらに、ROMには、例えば、図4に示すトナー供給速度テーブルTB1や、図5に示す拡大時間テーブルTB2が記憶されている。尚、トナー供給速度テーブルTB1及び拡大時間テーブルTB2については後述する。
尚、トナー供給速度設定部61、トナー補給制御部62、ニアエンド判定閾値設定部63、平均印字率算出部64、平均印字率記憶部65、及び紙間設定部66の各部の動作の詳細については後述する。
上記構成のカラープリンタ装置CPにおける画像形成動作について説明すると、まず、帯電器23によって感光体ドラム22に帯電が行われた後、露光ユニット24によって露光が行われ、静電潜像が感光体ドラム22の表面に形成される。
感光体ドラム22の表面に形成された静電潜像は、現像装置25でトナー画像化され、感光体ドラム22の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ローラ272に印加された転写バイアスによって中間転写ベルト271上に転写される。そして、中間転写ベルト271に転写されずに感光体ドラム22に残留した残留トナーは、クリーニング装置26によってクリーニングされ、図略の回収ボトルへ収容される。
このような露光、現像及び転写の動作がイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(B)の各現像色に対して順次に行われ、中間転写ベルト271の表面には、各色のトナー画像が重ねられ、中間転写ベルト271上にフルカラーのトナー画像が形成される。
フルカラーのトナー画像が中間転写ベルト271に形成されると、二次転写ローラ275が中間転写ベルト271に当接され、用紙貯留部10から搬送機構50によって搬送された記録紙Pが、レジストローラ51によりタイミング調整されて転写位置まで搬送され、この記録紙Pに、二次転写ローラ275に印加された二次転写バイアスにより中間転写ベルト271に形成されたフルカラーのトナー画像が転写される。
そして、記録紙Pに転写されたフルカラーのトナー画像は、定着部30による加熱及び加圧によって記録紙Pに定着され、記録紙Pは、排紙部40に排出される。なお、中間転写ベルト271に残留したトナーは、中間転写ベルト271の中間転写ベルト用クリーニング装置276を二次転写後の中間転写ベルト271に当接させることによってクリーニングされ、図略の回収ボトルに収容される。
次に、図6を用いてプリンタ装置CPにおけるトナー補給動作について説明する。尚、図6において、横軸は時間経過を示す時間軸を示し、縦軸はトナーレベルを示している。
図6に示すように、カラープリンタ装置CPが起動されると、トナー補給制御部62は、誤動作を防止するために、トナー濃度センサ255から出力されるトナーレベルを所定時間無視した後、収容室R内のトナー濃度を現像の継続可能なトナー補給レベルに保持すべく、トナーを収容室Rに補給する第1トナー補給工程(通常補給モード)を実行する。
具体的には、この通常補給モードでは、トナー補給制御部62は、トナー濃度センサ255の出力を監視しており、画像形成中にトナー濃度センサ255からのトナーレベルがトナー補給レベル以上になると、画像形成動作を継続しながらトナーホッパからトナーを補給する。
つまり、上記のトナー補給レベルは、カラープリンタ装置CPの仕様によって要求されるレベルの画質で現像が継続可能であるように収容室Rにおけるトナーのトナー濃度を保持するための目標値を示し、本発明に係る予め設定された設定濃度の一例を示している。
トナー補給制御部62は、トナーホッパからトナーを補給するにあたり、トナー供給速度設定部61により設定されたトナー供給速度で収容室Rにトナーを供給する。
ここで、トナー供給速度設定部61は、制御部60に備えられたROMに記憶されたトナー供給速度テーブルTB1を参照して、収容室R内のトナー濃度の高低に応じて収容室Rにトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定する。
具体的には、トナー供給速度テーブルTB1は、図4に例示するように、トナー濃度センサ255から出力されたトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値と、トナー補給開口256とトナーホッパとの間に設けられたトナー搬送ローラを回転駆動させるトナーモータの駆動電圧を示す通常駆動電圧と、後述するように、高印字率の画像形成動作が連続して行われている場合にトナー供給速度を軽減すべく、通常駆動電圧から減じられる補正電圧と、通常駆動電圧から補正電圧を減じた結果を示す補正後電圧と、を備えて構成されている。尚、通常駆動電圧及び補正電圧は、トナー濃度センサ255から出力されたトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値が高まるにつれて高まるように予め設定されている。
トナー供給速度設定部61は、トナー供給速度テーブルTB1を参照して、収容室R内のトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値に対応する通常駆動電圧をトナーモータの駆動電圧として決定する。トナー補給制御部62は、トナー供給速度設定部61で決定された駆動電圧でトナーモータを駆動させ、トナー搬送ローラを当該駆動電圧に応じた回転速度で回転駆動させることにより、トナーホッパからトナー補給開口256を介して収容室Rにトナーを供給する。つまり、トナーモータの駆動電圧によって、本発明に係るトナー供給速度の一例が構成されている。
一方、図6に示すように、トナーの消費にトナーの補給が追随することができなかった場合や、例えば高濃度印字等のトナーを一時に比較的大量に消費する画像を形成した場合等には、トナー濃度センサ255からのトナーレベルがトナー補給レベルを越えてさらに上昇し、ニアエンド判定閾値Nthを越えるようになる。
尚、ニアエンド判定閾値Nthは、収容室Rにおけるトナーがニアエンドである場合のトナー濃度に対応するトナーレベルを示す。ここで、ニアエンドとは、カラープリンタ装置CPの仕様によって要求されるレベルの画質で現像することができない、トナーが無い状態又はトナーがほぼ無い状態を示している。
トナーレベルがニアエンド判定閾値Nthを越えた状態が所定時間(エンプティレベル連続検知時間)継続すると、トナー補給制御部62は、通常補給モードからトリートメントモードに移行する。つまり、トリートメントモードへの移行の誤判断を防止するために、トナーレベルがニアエンド判定閾値Nthを越えた状態が所定時間(エンプティレベル連続検知時間)継続した後にトリートメントモードへ移行するように構成されている。
尚、これに限らず、トナーレベルがニアエンド判定閾値Nthを越えた時点で、通常補給モードからトリートメントモードにただちに移行するように構成されてもよい。つまり、トナーレベルがニアエンド判定閾値Nthを越えない限り、通常補給モードで、画像形成動作を継続しながらトナーホッパからトナーが補給されるように構成されていてもよい。
トリートメントモードでは、トナー補給制御部62は、制御部60に現像動作を停止させ、撹拌機2541,2542を動作させながらトナーホッパからトナーを補給するAP補給動作を実行する。
次に、トナー補給制御部62は、トナー濃度センサ255からのトナーレベルがトリートメントオフレベル以下であるか否かを判断する。トリートメントオフレベルは、トナー補給レベルと、ニアエンド判定閾値Nthとの間に設定される。当該判断の結果、トナー濃度センサ255から出力されるトナーレベルがトリートメントオフレベル以下になると、トナー補給制御部62は、トナーホッパからトナーを補給する動作を停止して攪拌機だけ所定時間動作させるAP補給後エージングを実行する。
つまり、トナー補給制御部62は、収容室Rにおけるトナーのトナー濃度がトリートメントオフレベル以下になるまでAP補給動作を継続し、現像を停止して撹拌を行いながらトナーを収容室Rに補給する第2トナー補給工程を実行する。
図6に戻り、トナー補給制御部62は、トナー濃度センサ255からのトナーレベルがトリートメントオフレベル以下になると、現像を停止して撹拌を行う第1トナー撹拌工程(AP補給後の補給無しエージング)を第1所定時間の間実行する。
具体的には、このAP補給後の補給無しエージングにおいて、トナー補給制御部62は、トナーモータの駆動を停止することにより、トナーホッパからトナーを補給する動作を停止し、第1及び第2撹拌機2541、2542だけ第1所定時間動作させる。尚、第1所定時間は、例えば、トナーが収容室Rを循環して1周する1周時間の半分の時間以上に設定される。
この第1所定時間が経過すると、トナー補給制御部62は、現像を停止して撹拌を行いながら収容室Rにトナーを補給する第2トナー撹拌工程(AP補給後の補給有りエージング)を第2所定時間の間実行する。
具体的には、このAP補給後の補給有りエージングにおいて、トナー補給制御部62は、トナーモータを駆動させ、トナー濃度センサ255から出力されるトナーレベルに応じたトナー供給速度でトナーホッパからトナーを補給しながら、第1及び第2撹拌機2541、2542を第2所定時間動作させる。尚、第2所定時間は、例えば、トナーが収容室Rを循環して1周する1周時間以上に設定される。
この第2所定時間が経過すると、トナー補給制御部62は、現像を停止して撹拌を行う第1トナー撹拌工程(AP補給後の補給無しエージング)を第1所定時間の間実行する。このように第1トナー撹拌工程と第2トナー撹拌工程が交互に実行される。
そして、当該第1所定時間が経過すると、トナー補給制御部62は、トリートメントモードを終了して、制御部60に画像形成動作を再開させ、通常補給モードでトナーを補給する。
次に、プリンタ装置CPの画像形成動作及び当該画像形成動作時に行われるトナー補給動作について詳述する。
図7に示すように、通信インタフェース回路70により、例えばコンピュータ等の外部機器からLAN71を介して印刷対象の原稿の画像を表す画像データが取得されると(S1)、紙間設定部66により、拡大時間Teが500msecに設定される(S2)。
紙間時間Tは、最短の紙間時間として予め設定された最短紙間時間Tsに、拡大時間Teが加算されて得られるように構成されている。最短紙間時間Tsは、例えば像形成部20の画像形成速度に応じて設定され、例えば100msecにされている。即ち、拡大時間Teが500msecに設定されると、紙間時間Tは、最短紙間時間Tsより長い600msec(初期紙間時間)に設定される。
次に、ニアエンド判定閾値設定部63により、画像データの印字率に応じてニアエンド判定閾値Nth(例えば、603)が設定される(S3)。
次に、制御部60により、画像データの全ページ分の画像形成が完了していないと判定されると(S4;NO)、平均印字率算出部64により、画像データ1ページ分におけるすべてのドットのうち、トナーを載せるドットの個数の割合が印字率として算出され、RAMに記憶される。さらに、平均印字率算出部64により、予め定められた所定期間(例えば1分)毎に、当該所定期間内に形成されたトナー画像の印字率の平均値である平均印字率が算出され、当該算出された平均印字率が算出順に平均印字率記憶部65に記憶される(S5、平均印字率算出ステップ)。
次に、トナー補給制御部62により、収容室R内のトナーレベルがトナー補給レベル以上であって、予め定められた紙間調整レベル未満であるか否かが判定される。尚、ここにいう紙間調整レベルとは、収容室R内のトナーレベルが当該紙間調整レベル以上となった場合に紙間設定部66によって紙間時間Tを増大させるべく定められた閾値を示し、トナー補給レベル以上であってニアエンド判定閾値Nth未満の値が予め定められ、制御部60に備えられたROM等のメモリに記憶されている。
トナー補給制御部62により、収容室R内のトナーレベルがトナー補給レベル以上であって(S6;YES)、予め定められた紙間調整レベル未満であると判定された場合(S7;NO)、トナー供給速度設定部61により、トナー供給速度テーブルTB1(図4)が参照され、当該トナーレベルに応じたトナーモータの駆動電圧が決定される。
このとき、トナー供給速度設定部61は、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率を平均印字率記憶部65から取得して、当該取得した予め定められた複数回分の平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、トナー供給速度テーブルTB1(図4)を参照して、収容室R内のトナーレベルに応じて設定した通常駆動電圧から、トナーレベル毎に予め定められた補正電圧を減じた補正後駆動電圧を、トナーモータの駆動電圧として設定する(S8、トナー供給速度設定ステップ)。
ステップS8について詳述すると、例えば、図8に示すように、トナー供給速度設定部61は、収容室R内のトナーレベルに対応するトナー供給速度テーブルTB1の通常駆動電圧を参照して、トナーモータの駆動電圧を決定する(S81)。例えば、図4に示すように、収容室R内のトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値が45を示す場合は、トナー供給速度設定部61は、トナーモータの駆動電圧を20Vに決定する。
さらに、トナー供給速度設定部61は、直近から3回分の連続する平均印字率を平均印字率記憶部65から取得し(S82)、当該取得した3回分の連続する平均印字率Dnow,Dave1,Dave2の差分であるDnow−Dave1及びDave1−Dave2を算出する(S83)。尚、ここで、平均印字率Dnowは、現在から所定期間前までの平均印字率を示し、平均印字率Dave1は、現在よりも所定期間前からそれよりも所定期間前までの平均印字率を示し、平均印字率Dave2は、平均印字率Dave1を算出する際の期間よりも更に所定期間前の期間の平均印字率を示している。
ここで、トナー供給速度設定部61は、当該算出した差分Dnow−Dave1及びDave1−Dave2が、それぞれDave1の150%、Dave2の150%以上を示す場合(S84;YES)、高印字率の画像形成動作が連続して行われていると判断して、ステップS81で決定されたトナーモータの駆動電圧から、収容室R内のトナーレベルに対応するトナー供給速度テーブルTB1の補正電圧を減じた、トナー供給速度テーブルTB1の補正後駆動電圧をトナーモータの駆動電圧として決定する(S85)。
例えば、図4に示すように、収容室R内のトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値が45を示す場合は、トナー供給速度設定部61は、通常駆動電圧20Vから補正電圧8Vを減じた補正後駆動電圧12Vをトナーモータの駆動電圧として決定する。つまり、トナー供給速度テーブルTB1の補正電圧は、本発明に係る補正速度の一例を示している。
一方、トナー供給速度設定部61は、当該算出した差分Dnow−Dave1及びDave1−Dave2の少なくとも一方が、Dave1の150%或いはDave2の150%未満である場合(S84;NO)、ステップS81で決定したトナーモータの駆動電圧(トナー供給速度テーブルTB1の通常駆動電圧)を変更することなく、これをトナーモータの駆動電圧として決定する。
尚、ステップS84におけるDave1の150%或いはDave2の150%は、本発明に係る予め定められた閾値の一例を示すものであり、これに限定する趣旨ではなく、例えば10%等の固定値であってもよい。
図7に戻り、トナー補給制御部62は、トナー供給速度設定部61により決定されたトナーモータの駆動電圧でトナーモータを駆動させ、トナー搬送ローラを当該駆動電圧に応じた回転速度で回転駆動させることにより、トナーホッパからトナー補給開口256を介して収容室Rにトナーを補給する(S9)。
一方、トナー補給制御部62により、収容室R内のトナーレベルが予め定められた紙間調整レベル以上であって(S7;YES)、ニアエンド判定閾値Nth未満であると判定された場合(S10;NO)、紙間設定部66によって、拡大時間テーブルTB2(図5)が参照され、ステップS5で平均印字率算出部64によりRAMに記憶された画像データの印字率に対応する拡大時間Teが設定される(S11)。
図5に示すように、拡大時間テーブルTB2には、画像データの印字率と拡大時間Teとが対応付けて記憶されている。例えば、図5に示す拡大時間テーブルTB2では、画像データの印字率の増大に応じて拡大時間Teが増大するように構成されている。
例えば、ステップS5で平均印字率算出部64により算出され、RAMに記憶されている画像データの印字率が40%である場合は、紙間設定部66によって、図5に示す拡大時間テーブルTB2を参照して、拡大時間Teが7216msecに設定される。
つまり、紙間設定部66によって、拡大時間テーブルTB2に基づいて印字率に対応する拡大時間Teが設定されることにより、紙間時間Tが画像データの印字率の増大に応じて増大され、当該印字率の減少に応じて減少される。
尚、ステップS11において、拡大時間テーブルTB2を用いず、拡大時間Teを予め定められた固定値(例えば1000msec)に設定するように構成してもよい。これにより、拡大時間テーブルTB2を参照して拡大時間Teを選択する処理が不要となり、ステップS11の処理を簡素化することができる。
また、トナー補給制御部62により、収容室R内のトナーレベルがニアエンド判定閾値Nth以上であると判定された場合(S10;YES)、トナー補給制御部62により、上記のトリートメントモードが実行される(S12)。
そして、トナー補給制御部62により、収容室R内のトナーレベルがトナー補給レベル未満と判定された後(S6;NO)、ステップS9が実行された後、或いは、ステップS12が実行された後、制御部60からの制御信号に応じて、用紙貯留部10に収容されている記録紙Pが像形成部20へ搬送され、像形成部20において、中間転写ベルト271に形成された画像データ1ページ分のトナー画像が二次転写ローラ275により記録紙Pに転写され、定着部30で定着されて排紙トレイ41へ排出される(S13)。
また、当該記録紙Pの末端が二次転写ローラ275を通過してから次の記録紙Pの先端が二次転写ローラ275に達するまでの時間が、最短紙間時間Tsと拡大時間Teとを加算した紙間時間Tになるように、用紙貯留部10に収容されている次の記録紙Pが搬送機構50によって搬送され、レジストローラ51で再びタイミング調整が行われる(S14)。
つまり、ステップS6,ステップS7,ステップS9,ステップS10,及びステップS12により、本発明に係るトナー補給制御ステップの一例が構成されている。
つまり、本構成では、画像データの印字率が増大した場合に紙間時間Tが増大され、トナー補給制御部62が収容室R内にトナーを補給してトナー濃度を調節するための時間が増大されるため、収容室Rへのトナー補給が間に合わなくなる虞を低減することができる。また、画像データの印字率が減少して、トナー補給制御部62が収容室R内へのトナー補給量を増大させる必要がない場合には、紙間時間Tが減少されることにより、単位時間あたりの画像形成枚数の減少を低減することができる。
尚、紙間設定部66を設けることなく、これに合わせて、トナー補給制御部62が、ステップS7及びステップS11を行わないように構成し、さらに、収容室Rのトナーレベルがトナー補給レベル以上であって(S6;YES)、ニアエンド判定閾値Nth未満であると判定した場合に(S10;NO)、ステップS8以降の処理を行うように簡易に構成してもよい。
つまり、高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われる場合、収容室R内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが連続して行われるため、収容室R内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が次第に高まる。
そこで、上記の構成では、トナー供給速度設定部61によってステップS8(トナー供給速度設定ステップ)の処理が実行されることにより、上記のように高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われることが、平均印字率算出部64によりステップS5(平均印字率算出ステップ)の処理で算出された、直近から複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上を示すことによって判断され、当該判断がなされると、収容室R内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度で収容室R内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率の画像形成動作に移り変わることが連続して行われる場合に、収容室R内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じない場合に比して、収容室R内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが軽減され、収容室R内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されるようになる。
一方、高印字率の画像形成動作が行われた後に低印字率の画像形成動作が行われた場合、当該低印字率の画像形成動作によって帯電されたまま収容室R内に余分に溜まっている劣化したトナーが消費される。また、当該低印字率の画像形成動作によって消費されるトナー量は少量であるため、たとえ収容室R内のトナー濃度が予め設定された設定濃度以下になった場合であっても、補給するトナー量は少量となる。つまり、この場合、帯電されたまま収容室R内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給されたトナーとが混ざり合うことによって収容室R内のトナー濃度が不均一になることが軽減され、濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されている。
そこで、上記の構成では、トナー供給速度設定部61によってステップS8(トナー供給速度設定ステップ)の処理が実行されることにより、上記のように高印字率と低印字率のトナー画像の形成動作が交互に行われることが、平均印字率算出部64によりステップS5(平均印字率算出ステップ)の処理で算出された、直近から複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上を示さないことによって判断され、当該判断がなされると、収容室R内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じることなく、収容室R内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度で収容室R内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率と低印字率のトナー画像の形成動作が交互に行われる場合に、収容室R内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じる場合に比して、速やかに収容室Rにトナーが補給されるようになる。
尚、上記の構成に代えて、上記の平均印字率算出部64及び平均印字率記憶部65(図2)を設けず、これに合わせて、トナー供給速度設定部61は、ステップS82、S83及びS84(図8)の処理を行うことに代えて、トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、ステップS85の処理を実行するように簡易に構成してもよい。
例えば、本構成は、トナー供給速度設定部61がステップS8を開始した場合に、横軸を時間、縦軸を印字率とする2次元座標系にトナー画像の印字率をプロットし、当該プロットされた印字率の回帰直線が予め定められた傾き以上の傾きを有する場合に、ステップS85を実行するようにして構成することができる。
本構成では、トナー供給速度設定部61(トナー供給速度設定ステップS8)により、高印字率の画像形成動作の後に低印字率の画像形成動作が行われているかもしれないが、高印字率の画像形成動作が連続して行われる傾向にあることが、トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加していることによって判断され、当該判断がなされると、収容室R内のトナー濃度に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度で収容室R内にトナーが補給される。
このため、上記のように高印字率の画像形成動作が連続して行われる傾向にある場合に、収容室R内のトナー濃度毎に応じて設定したトナー供給速度から当該トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じない場合に比して、収容室R内に余分に溜まっている劣化したトナーと補給される大量のトナーが急激に混ざり合うことが軽減され、収容室R内のトナー濃度が不均一になって濃度ムラやカブリ現象が発生する機会が軽減されるようになる。
尚、上記の実施形態では、トナーが非磁性体で構成されている場合について説明したが、トナーが磁性体で構成されていてもよく、これに合わせて、トナー濃度センサ255のトナーレベルが、トナー濃度が低くなると低くなり、逆にトナー濃度が高くなると高くなるものとして、上記のステップS6等の判定における大小関係を上記の実施形態とは反対にして構成してもよい。
また、上記の実施形態では、トナーモータの駆動電圧を調整することにより、トナー供給速度を調整する場合について説明したが、これに代えて、トナーモータのPWM(Pulse Width Modulation)制御におけるオン時間とオフ時間(デューティ)の比率を調整することによりトナー供給速度を調整するように構成し、これに合わせて、トナー供給速度テーブルTB1を、トナー濃度センサ255から出力されたトナーレベルとトナー補給レベルとの差分値と、当該デューティとを対応付けるようにして構成してもよい。
尚、上記実施形態において図1乃至図8に示した構成及び設定は単なる一例に過ぎず、本発明を当該実施形態に限定する趣旨ではない。
10 用紙貯留部(紙収容部)
21 画像形成ユニット
22 感光体ドラム(感光体)
25(25Y,25M,25C,25K) 現像装置
255 トナー濃度センサ
27 転写装置(転写部)
50 搬送機構
60 制御部
61 トナー供給速度設定部
62 トナー補給制御部
63 ニアエンド判定閾値設定部
64 平均印字率算出部
65 平均印字率記憶部
66 紙間設定部
CP カラープリンタ装置(画像形成装置)
Dnow、Dave1、Dave2 直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率
P 記録紙
R 収容室(トナー収容室)
S5 平均印字率算出ステップ
S6,S7,S9,S10,S12 トナー補給制御ステップ
S8 トナー供給速度設定ステップ
TB1 トナー供給速度テーブル
TB2 拡大時間テーブル
21 画像形成ユニット
22 感光体ドラム(感光体)
25(25Y,25M,25C,25K) 現像装置
255 トナー濃度センサ
27 転写装置(転写部)
50 搬送機構
60 制御部
61 トナー供給速度設定部
62 トナー補給制御部
63 ニアエンド判定閾値設定部
64 平均印字率算出部
65 平均印字率記憶部
66 紙間設定部
CP カラープリンタ装置(画像形成装置)
Dnow、Dave1、Dave2 直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率
P 記録紙
R 収容室(トナー収容室)
S5 平均印字率算出ステップ
S6,S7,S9,S10,S12 トナー補給制御ステップ
S8 トナー供給速度設定ステップ
TB1 トナー供給速度テーブル
TB2 拡大時間テーブル
Claims (6)
- トナーを収容するトナー収容室と、
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定部と、
前記トナー供給速度設定部により設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御部と、
感光体表面の潜像に前記トナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラと、
を備え、
前記トナー供給速度設定部は、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する現像装置。 - 予め定められた所定期間毎に、当該所定期間内に形成された前記トナー画像の印字率の平均値である平均印字率を算出する平均印字率算出部と、
前記平均印字率算出部で算出された平均印字率を算出順に記憶する平均印字率記憶部と、をさらに備え、
前記トナー供給速度設定部は、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率を前記平均印字率記憶部から取得して、当該取得した前記予め定められた複数回分の平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する請求項1記載の現像装置。 - 請求項1または2に記載の現像装置を備えている画像形成装置。
- 記録紙を収容する紙収容部と、
前記現像装置により前記感光体表面に形成されたトナー画像を記録紙に転写する転写部と、
前記紙収容部に収容された記録紙を前記転写部へ搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって前記転写部へ搬送される記録紙と次の記録紙との間隔である紙間時間を前記トナー画像における印字率の増大方向に対して増大させ、当該印字率の減少方向の変化に対して減少させる紙間設定部と、
を備えている請求項3記載の画像形成装置。 - トナーを収容するトナー収容室と、感光体表面の潜像に前記トナー収容室に収容されているトナーを供給してトナー画像を形成する現像ローラと、を備えた現像装置のトナー補給方法であって、
前記トナー収容室内のトナー濃度の高低に応じて、前記トナー収容室にトナーを供給する速度であるトナー供給速度を設定するトナー供給速度設定ステップと、
前記トナー供給速度設定ステップにより設定された前記トナー供給速度で前記トナー収容室にトナーを供給し、前記トナー収容室内のトナー濃度を予め設定された設定濃度に調節するトナー補給制御ステップと、
を備え、
さらに、前記トナー供給速度設定ステップは、前記トナー画像の印字率が予め定められた傾き以上の傾きで増加している場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定するトナー補給方法。 - 予め定められた所定期間毎に、当該所定期間内に形成された前記トナー画像の印字率の平均値である平均印字率を算出する平均印字率算出ステップをさらに備え、
前記トナー供給速度設定ステップは、前記平均印字率算出ステップにより算出された、直近から予め定められた複数回分の連続する平均印字率のうち連続する二つの平均印字率の差分の全てが予め定められた閾値以上である場合に、前記トナー収容室内のトナー濃度に応じて設定した前記トナー供給速度から前記トナー濃度毎に予め定められた補正速度を減じた速度を、前記トナー供給速度として設定する請求項5記載のトナー補給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010098551A JP2011227367A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010098551A JP2011227367A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011227367A true JP2011227367A (ja) | 2011-11-10 |
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Family Applications (1)
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JP2010098551A Pending JP2011227367A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 現像装置、画像形成装置及びトナー補給方法 |
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JP (1) | JP2011227367A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2020144336A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2010
- 2010-04-22 JP JP2010098551A patent/JP2011227367A/ja active Pending
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JP7379985B2 (ja) | 2019-09-20 | 2023-11-15 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 画像形成装置 |
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