JP2011191135A - 移動端末、処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】現在位置の取得精度を維持しつつ、省電力化を図る。
【解決手段】絶対位置取得部30が、歩き始めの地点、歩き始めの地点から一定距離L1だけ離れた地点、及び一定距離L2だけ離れた地点で端末本体10の絶対位置を取得し、現在位置取得部36が、当該絶対位置を用いて歩行経路補正部35により補正された歩行経路に基づいて、端末本体の現在位置を取得する。この場合、一定距離L1は、端末本体が移動する2点間の実際の方位と、当該2点において絶対位置取得部により取得される絶対位置から求められる2点間の方位との最大角度差が、所定範囲内となる2点間の距離であり、一定距離2は、端末本体が移動する2点間の実際の距離と、当該2点において絶対位置取得部により取得される絶対位置から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、所定範囲内となる2点間の距離とされている。
【選択図】図3
【解決手段】絶対位置取得部30が、歩き始めの地点、歩き始めの地点から一定距離L1だけ離れた地点、及び一定距離L2だけ離れた地点で端末本体10の絶対位置を取得し、現在位置取得部36が、当該絶対位置を用いて歩行経路補正部35により補正された歩行経路に基づいて、端末本体の現在位置を取得する。この場合、一定距離L1は、端末本体が移動する2点間の実際の方位と、当該2点において絶対位置取得部により取得される絶対位置から求められる2点間の方位との最大角度差が、所定範囲内となる2点間の距離であり、一定距離2は、端末本体が移動する2点間の実際の距離と、当該2点において絶対位置取得部により取得される絶対位置から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、所定範囲内となる2点間の距離とされている。
【選択図】図3
Description
本件は、移動端末、処理装置及びプログラムに関する。
近年、ユーザの位置に応じて、ユーザの保有する携帯電話などの移動端末に対し、周辺店舗の値引き情報などの有益な情報を配信するサービスが登場しつつある。このようなサービスでは、ユーザの位置を常に把握する必要がある。ユーザ位置を把握するためには、例えばGPS(Global Positioning System)装置による位置測位が行われることが多いが、GPS装置を用いて常に位置を把握するには、連続で(例えば、約1秒ごとに)測位する必要がある。しかるに、GPS装置は、消費電力が大きいため、短時間で移動端末の電池を消耗してしまうおそれがある。
一方、最近では、方位センサ(地磁気センサやジャイロセンサ等)と加速度センサを移動端末に搭載し、方位センサで検出される方位と加速度センサで検出される歩数を用いて、現在地を自律航法にて取得する技術が出現しつつある。上記技術では、方位センサと加速度センサを用いることで、GPS装置よりもはるかに低消費電力とすることができるが、これらのセンサのみでは、移動端末の絶対位置を取得することはできない。これに対し、絶対位置を、自律航法で得られる位置と所定のタイミングで間欠的に取得するGPS測位結果とから把握する技術も出現してきている。この技術では、GPS連続測位に比べて低消費電力で、かつ連続的に現在位置を把握することができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術では、(i)ユーザの端末の持ち方(端末姿勢)によって方位誤差が生じたり、(ii)移動距離が長くなるほど、自律航法で得られる経路に誤差が累積することが考えられる。なお、(i)の方位誤差は、ユーザが端末の基準点を進行方向に向けて歩行すべきところ、当該基準点を進行方向とは異なる方向に向けて歩行することで生じる誤差である。
従来においては、地図情報を用いたマップマッチングにより、方位誤差と距離誤差を解消する方法も提案されているが、方位誤差が90°以上となったりした場合には、マップマッチングでは修正することは困難である。また、マップマッチングは、道路の特徴点(通常、曲がり角)を利用して、距離誤差を補正する距離補正係数を算出し、これを以降の歩行に適用することで距離誤差を少なくする。しかるに、距離補正係数を算出するためには、道路の曲がり角を最低でも2箇所通過する必要がある。更に、曲がり角を2箇所通過するまでの移動距離が長くなると、距離誤差が累積する。このため、例えば、ある曲がり角を曲がったときに、別の曲がり角を曲がったものと認識されたりして、マップマッチングにおける精度が低下するおそれもある。
なお、車の場合であれば、予め車種ごとに計算することが可能な距離補正係数を用いることで距離誤差を低減することができるが、人の場合には、人ごとに歩幅が異なるので事前に距離補正係数を設定することは難しい。人の場合、端末で設定する歩幅は、通常「身長×定数」で求められる値であり、実際の歩幅とは異なる可能性が高いからである。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、現在位置の取得精度を維持しつつ、省電力化を図ることが可能な移動端末、処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本明細書に記載の移動端末は、端末本体と、前記端末本体に予め定められた基準軸が指し示す方位を取得する方位取得部と、前記端末本体の加速度を取得する加速度取得部と、前記方位取得部及び前記加速度取得部による取得結果に基づいて前記端末本体の歩行経路を算出する歩行経路算出部と、前記端末本体の絶対位置情報を、第1の地点と、前記歩行経路算出部の算出結果に基づいて前記第1の地点から第1の距離離れたと判定される第2の地点と、前記歩行経路算出部の算出結果に基づいて前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れたと判定される第3の地点と、で取得する絶対位置情報取得部と、前記歩行経路算出部により算出される歩行経路を、前記絶対位置情報取得部により取得される前記絶対位置情報で補正した経路を用いて、前記端末本体の現在位置を取得する現在位置取得部と、を備えており、前記第1の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、前記第2の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離である移動端末である。
本明細書に記載の処理装置は、端末本体の絶対位置情報を取得する絶対位置情報取得部を起動する起動部と、前記端末が第1の地点と、前記第1の地点から第1の距離離れた第2の地点と、前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れた第3の地点にあるときを、前記起動部の起動タイミングとして決定する起動タイミング決定部と、を備えており、前記第1の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、前記第2の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離である処理装置である。
本明細書に記載のプログラムは、コンピュータを、端末本体の絶対位置情報を取得する絶対位置情報取得部を起動する起動部と、前記端末が第1の地点と、前記第1の地点から第1の距離離れた第2の地点と、前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れた第3の地点にあるときを、前記起動部の起動タイミングとして決定する起動タイミング決定部と、して機能させ、前記第1の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、前記第2の距離が、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離であるプログラムである。
本明細書に記載の移動端末、処理装置及びプログラムは、現在位置の取得精度を維持しつつ、省電力化を図ることができるという効果を奏する。
以下、移動端末の一実施形態について、図1〜図14に基づいて詳細に説明する。図1には本実施形態の移動端末100がブロック図にて示されている。本実施形態では、移動端末100は、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)、スマートフォンなどの携帯型の端末である。
図1に示すように、移動端末100は、端末本体10と、当該端末本体10内に設けられた、加速度センサ12と、方位センサ14と、GPS受信機16と、制御装置20と、を備えている。なお、移動端末100は、通話機能や、メール、インターネットなどの通信機能、撮影機能などの各種機能を備える場合もあるが、図1では、これらの機能を実現するための構成についての図示は省略している。
加速度センサ12は、例えば、3軸方向の加速度を検出するセンサである。方位センサ14は、例えば3軸座標系上での地磁気の検出が可能な地磁気センサ(磁気方位センサ)である。GPS受信機16は、上空に存在する複数個のGPS衛星からの信号を受けて、絶対位置(緯度・経度で示される位置)に関する情報を得るものである。
図2には、制御装置20のハードウェア構成が示されている。この図2に示すように、制御装置20は、CPU90、ROM92、RAM(例えば、HDD(Hard Disk Drive))94、入出力部96等を備えており、制御装置20の構成各部は、バス98に接続されている。制御装置20では、CPU90がROM92又はRAM94に格納されたプログラムを実行することで、図3に示す各処理部として動作する。また、RAM94又はROM92には、後述する道路DB38が記憶されているものとする。なお、道路DB38は、外部の他のコンピュータから、適宜受信することとしても良い。
図3は、図1の制御装置20を機能ブロックにて示す図である。この図3に示すように、制御装置20は、加速度取得部としての歩数取得部22、方位取得部24、曲がり角検出部26、歩行経路算出部28、絶対位置情報取得部としての絶対位置取得部30、補正係数算出部34、歩行経路補正部35、現在位置取得部36、及び制御部50として機能する。また、制御装置20は、道路DB38を有している。
歩数取得部22は、加速度センサ12の検出結果に基づいて、ユーザの歩数を取得する。方位取得部24は、方位センサ14の検出結果に基づいて、移動端末100(端末本体10)の方位を取得する。曲がり角検出部26は、方位取得部24で取得される方位の変動の大きさから、ユーザが曲がり角を曲がったことを検出する。歩行経路算出部28は、歩数と方位などを用いて歩行経路を算出するとともに、歩行経路の長さ(直線移動距離)を算出する。絶対位置取得部30は、GPS受信機16における検出結果に基づいて、移動端末100(ユーザ)の絶対位置を取得する。補正係数算出部34は、絶対位置取得部30で取得される絶対位置、歩行経路算出部28で算出される歩行経路、道路の曲がり角の情報などに基づいて、補正係数(ここでは、方位補正係数と距離補正係数)を算出する。歩行経路補正部35は、補正係数算出部34にて算出された補正係数を用いて、歩行経路算出部28で算出された歩行経路を補正する。現在位置取得部36は、マップマッチングを利用して、地図情報としての道路データ上の現在位置を取得する。また、曲がり角検出部26において検出される曲がり角の情報に基づいて、現在位置を更新する。道路DB38は、マップマッチングにおいて用いられる地図情報を格納する。制御部50は、制御装置20内の各部の動作を統括して制御する。なお、制御部50は、絶対位置取得部30を起動するタイミングを決定する起動タイミング決定部や、当該タイミングに基づいて絶対位置取得部30を起動する起動部としても機能する。
次に、本実施形態の移動端末100における処理について、図4〜図14に基づいて説明する。
図4には、移動端末100における全体的な処理の流れがフローチャートにて示されている。この図4のフローチャートは、ユーザの操作により、移動端末100が現在位置取得モードに設定された段階からスタートする。図4のフローチャートでは、まず、ステップS10において、自律航法とGPS間欠測位とマップマッチングで現在位置を取得するサブルーチンを実行する。具体的には、図5、図6の処理が行われる。
図5のステップS102では、制御部50が、移動端末100を保持するユーザが歩行を開始したか否かを判断する。ここでは、制御部50は、加速度センサ12の検出結果に基づいて歩数取得部22が取得する歩数がカウントアップされたか否かに基づいて判断を行う。このステップS102の判断が肯定されると、ステップS104に移行する。
ステップS104では、絶対位置取得部30が、制御部50の指示の下、GPS受信機16を用いた測位を行う。なお、以下においては、説明の便宜上、ここでのGPS測位結果を、「GPS測位結果(A)」と記載するものとする。また、当該GPS測位を行った地点を、「歩行経路上のGPS測位(A)地点」と記載するものとする。
次いで、ステップS106では、歩行経路算出部28が、制御部50の指示の下、予め定められている歩数N(Nは1以上の整数)単位で、自律航法にて経路を算出する。このとき、歩幅(w)は、予め入力されているユーザの身長×定数で求められ、移動距離(LN)は、歩数(N)×歩幅(w)にて求められる。また、移動方向は、方位取得部24が、方位センサ14の検出結果から取得した方位であるものとする。なお、方位取得部24による方位取得間隔がユーザがN歩歩く間隔よりも短い場合には、N歩歩いている間に検出された方位の平均値(平均方位)を用いて、経路を算出するものとする。
ここで、図7に示すように、N歩の計測がm回目であるときの移動方向をθm(θmは北を基準とする方位角)とすると、N歩がm回目に計測されたときの位置(Xm,Ym)は、次式(1)、(2)にて表すことができる。
Xm=X(m−1)+LN×cos(90−θ(m−1)) …(1)
Ym=Y(m−1)+LN×sin(90−θ(m−1)) …(2)
Xm=X(m−1)+LN×cos(90−θ(m−1)) …(1)
Ym=Y(m−1)+LN×sin(90−θ(m−1)) …(2)
したがって、歩行経路算出部28は、上式(1)、(2)で求められる位置に基づいて、歩行開始からの歩行距離を算出する。
次いで、ステップS108では、曲がり角検出部26が、方位取得部24の取得結果から、曲がり角を曲がったか否かを判断する。具体的には、曲がり角検出部26は、方位取得部24の取得した方位の変化量が所定の閾値以上となったか否かにより判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS112に移行するが、肯定された場合には、ステップS110に移行して、制御部50が、曲がり角の数(c)に1加算(c←c+1)した後、ステップS112に移行する。なお、cの初期値は0であるものとする。したがって、ユーザが最初の曲がり角を曲がった時点で、c=1となる。
ステップS112では、制御部50が、歩行距離が第1の距離としての一定距離L1(後述)よりも大きいか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS106に戻り、ステップS106〜ステップS112の処理・判断を繰り返す。一方、ステップS112の判断が肯定された場合には、ステップS114に移行する。
ステップS114では、絶対位置取得部30が、制御部50の指示の下、GPS受信機16を用いた測位を行う。すなわち、本実施形態では、歩行経路上のGPS測位(A)地点から、距離L1以上移動した後に、もう一度GPS測位を行っている。
なお、以下においては、説明の便宜上、ここでのGPS測位結果を、「GPS測位結果(B)」と記載するものとする。また、当該GPS測位を行った地点を、「歩行経路上のGPS測位(B)地点」と記載するものとする。
ここで、ステップS112で用いた一定距離L1について説明する。一定距離L1は、方位を補正する方位補正係数を算出するために適切な距離である。この距離L1は、移動端末100が移動する2点間の実際の方位と、当該2点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置(GPS計測値)から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離である。具体的には、図8に示すように、地点P1,P2をGPS測位地点とする。これら地点P1,P2における実際の方位が太線で示す方位であるとする。この場合に、GPS誤差がrであるとすると、GPS計測値から求められる2点の方位(一点鎖線で示す方位)と、実際の方位(太線)との間の誤差(方位誤差)は、最大で、図8の角度η(最大角度差と呼ぶ)となる。すなわち、本実施形態では、この最大角度差ηが所定の第1の範囲となるように距離L1を設定する。
ここで、最大角度差ηは、次式(3)にて表すことができる。
η=ArcSin(2r/L1) …(3)
η=ArcSin(2r/L1) …(3)
また、上式(3)から、L1は次式(4)にて表すことができる。
L1=2r/sinη …(4)
L1=2r/sinη …(4)
一例として、GPS誤差rが10mであるものとし、最大角度差の許容範囲(第1の範囲)を30°に設定したものとすると、L1は2×10/(1/2)=40mとなる。
なお、ステップS112では自律航法から得られた歩行距離と、L1とを比較することになるが、自律航法から得られた歩行距離には誤差が含まれていることから、当該誤差も考慮することが好ましい。すなわち、自律航法の誤差が±10%であるとするならば、L1は、36m〜44mの間にすることが好ましく、より好ましくは、最大角度差ηが小さくなるように、L1として長いほうの距離、44mを設定する。なお、上記数値は一例であるのでGPS誤差や第1の範囲の値次第で、L1の値は異なる。
次いで、ステップS116では、補正係数算出部34がGPS測位結果(A),(B)を用いて、方位補正係数(α)を算出する。ここで、図9(a)に示すように、加速度センサ12と方位センサ14の検出結果から求められる歩行経路が太線矢印で示すものであるが、歩行経路上のGPS測位(A)地点及び(B)地点は、歩行経路とは異なる位置にある。そこで、補正係数算出部34は、GPS測位結果(A)及びGPS測位結果(B)を用いて方位(ψ)を算出し、自律航法で得られた経路の方位(θ)との差を方位補正係数α(=ψ−θ)とする。
次いで、図5のステップS118では、歩行経路補正部35が、ステップS116で算出された方位補正係数αで、歩行経路の方位を補正する。なお、この補正の結果が、図9(b)に示されている(なお、図9(b)では、歩行経路の始点(歩行開始位置)をGPS測位(A)地点に補正している)。
次いで、ステップS120では、現在位置取得部36が、道路DB38の道路データ(地図情報)に基づいて、方位補正済み歩行経路にマップマッチングを適用して、現在位置を取得する。通常、マップマッチングで使われる道路データは、図9(c)に示すように、道路をノードとリンクのネットワークで表現する。ここで、ノードは主に交差点、リンクは交差点間の道路を示すものである。マップマッチングでは、歩行経路上のGPS測位(A),(B)地点に最も近く、かつ、方位修正済み経路と方位が略一致する道路リンクが選ばれる。そして、GPS測位結果(A)に最も近い道路リンク上の点が歩き始め位置とされ、そこから方位修正済み歩行経路の経路長分、道路リンクを進んだ点が現在位置であるとされる。
次いで、図5のステップS122では、現在位置取得部36が、道路リンクの方位に合わせて歩行経路の方位を修正する。また、方位補正係数αを道路リンクの進行方向の方位にあわせて更新する(更新後の方位補正係数をα’とする)。
次いで、図6のステップS130に移行する。ステップS130では、歩行経路算出部28が、N歩単位で自律航法で歩行経路を算出する。ここでは、ステップS122において既に方位補正係数α’が得られているので、歩行経路補正部35が、当該方位補正係数α’を用いて、歩行経路算出部28が算出した歩行経路を補正するものとする。
次いで、ステップS132では、曲がり角検出部26が、ステップS108と同様、方位取得部24の取得結果から、曲がり角を曲がったか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合(直進し続けている場合)には、ステップS134に移行する。ステップS134では、現在位置取得部36が、マップマッチングを用いて、ステップS120で取得された道路リンク上の現在位置からN歩の距離(歩数(N)×歩幅(w))だけ進んだ位置を現在位置とする。
次いで、ステップS136では、制御部50が、歩行経路上のGPS測位(A)地点又は曲がり角からの歩行距離が第2の距離としての一定距離L2(後述)よりも大きいか否かを判断する。ここでは、未だ曲がり角を曲がっていないので、歩行経路上のGPS測位(A)地点からの歩行距離が一定距離L2よりも大きいか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS130に戻るが、肯定された場合には、ステップS138に移行する。ステップS138では、絶対位置取得部30が、制御部50の指示の下、GPS受信機16を用いた測位を行う。すなわち、本実施形態では、歩行経路上のGPS測位(A)地点から、距離L2以上移動した後に、更にもう一度GPS測位を行っている。
なお、以下においては、説明の便宜上、ここでのGPS測位結果を、「GPS測位結果(C)」と記載するものとする。また、当該GPS測位を行った地点を、「歩行経路上のGPS測位(C)地点」と記載するものとする。
ここで、一定距離L2について、図10(a)、図10(b)に基づいて説明する。一定距離L2は、方位を補正する方位補正係数βを算出するために適切な距離である。この距離L2は、移動端末100が移動する2点間の実際の距離と、当該2点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置(GPS計測値)から求められる2点間の距離との最大距離誤差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離である。具体的には、図10(a)に示すように、地点P1,P3をGPS測位地点とする。これら地点P1,P3における実際の距離がL2であるとする。この場合に、GPS誤差がrであるとすると、GPS計測値から求められる2点の距離と、実際の距離との間の誤差(距離誤差)は、最大で±2rとなる。
ところで、図10(b)に示すように、GPSの測位誤差は、測位地点を中心に正規分布することが知られている。GPSの測位誤差は、一般的に2DRMS(2×distance root mean square)で表されることが多く、半径2DRMSの円内に95%の測位結果が入るとされている。ここで、2DRMS=rとすると、半径r/2の円内にGPS測位誤差が収まる確率は68%となる。
このGPS測位誤差は、図10(a)に示すように、地点P1,P2で同一であるので、距離の誤差が+rを超える確率、すなわち、地点P1,P2それぞれにおいてGPS測位誤差が+r/2を超える確率は、図10(b)の13.5(=95/2−68/2)%を用いると、13.5(%)×13.5(%)=1.8(%)となる。
また、同様に、距離の誤差が−rより小さくなる確率、すなわち、地点P1,P2それぞれにおいてGPS測位誤差が−r/2より小さくなる確率も、13.5(%)×13.5(%)=1.8(%)となる。このため、距離誤差が±rを超える確率は、1.8(%)+1.8(%)=3.6(%)となり、距離誤差は、非常に高い確率で±rの範囲内に収まることになる。したがって、本実施形態では、各地点P1,P2でのGPS誤差を±r/2とみなすこととする。
すなわち、本実施形態では、実際の距離との間の誤差(距離誤差)を最大±rとし、最大距離誤差の実際の距離に対する割合(最大距離誤差率)(±r/L2)×100(%)が、所定の第2の範囲となるように距離L2を設定することとする。
一例として、GPS誤差rが10mである場合に、最大距離誤差率の許容範囲(第2の範囲)を±10%に設定すると、L2は100mとなる。
なお、ステップS136では、前述したステップS112と同様、自律航法から得られた歩行距離と、L2とを比較するが、自律航法から得られた歩行距離には誤差が含まれていることから、当該誤差も考慮することが好ましい。すなわち、自律航法の誤差が±10%であるとするならば、L2は、90〜110mの間にすることが好ましく、より好ましくは、最大距離誤差が小さくなるように、L2として長いほうの距離、110mを設定する。なお、上記数値は一例であるのでGPS誤差や第2の範囲の値次第で、L2の値は異なる。
図6に戻り、ステップS140では、補正係数算出部34が、GPS測位結果を用いて距離補正係数(β)を算出する。具体的には、次式(5)より、距離補正係数βが算出される。
距離補正係数(β)
=GPS測位(A),(C)間の距離
/歩行経路上のGPS測位(A),(C)地点間距離 …(5)
距離補正係数(β)
=GPS測位(A),(C)間の距離
/歩行経路上のGPS測位(A),(C)地点間距離 …(5)
次いで、ステップS142では、歩行経路補正部35が歩行経路を補正するとともに、当該補正後の歩行経路を用いて、現在位置取得部36が現在位置を取得する。具体的には、歩行経路補正部35が、距離補正係数βを、歩行経路上のGPS測位(A)地点とGPS測位(C)地点との間の距離に積算して真の歩行距離を求める。そして、現在位置取得部36が、真の歩行距離だけ、道路リンク上を進んだ地点を現在位置として取得する。この場合、図11(a)に太線矢印で示す、歩数と歩幅とから求められる距離は、図11(b)に太線矢印で示すように補正され、図11(b)の矢印の先端が現在位置として取得されることになる。なお、現在位置取得部36は、GPS測位(C)の測位結果に最も近い道路リンク上の位置を、現在位置としても良い。
その後、ステップS130に戻ると、歩行経路算出部28は、再度、N歩単位に歩行経路を算出する。なお、この段階では、ステップS140において距離補正係数βが算出されているので、歩行経路補正部35は、方位補正係数α’及び距離補正係数βを用いて歩行経路を補正する。これ以降は、曲がり角を曲がるまで、ステップS130〜S142の処理を繰り返す。なお、次にステップS136に移行したときには、制御部50は、直近のGPS測位地点からの歩行距離が一定距離L2よりも大きいか否かを判断する。また、次にステップS138に移行した場合には、図12(a)に示すようにGPS測位(D)が行われる。そして、ステップS140で距離補正係数βが更新された後、ステップS142において、図12(b)のように距離補正係数βを用いるなどして、現在位置を取得することになる。その後、ユーザが曲がり角を曲がった時点で、ステップS132の判断が肯定され、ステップS144に移行する。
ステップS144では、制御部50が、曲がり角の数(c)に1加算する(c←c+1)。次いで、ステップS146では、現在位置取得部36が、マップマッチングで現在位置を取得する。具体的には、現在位置取得部36は、道路DBの道路データを用いたマップマッチングで、進行方向と曲がり角の角度が最も一致し、最も距離の近い道路ノードを角として検出する。そして、歩行経路上の角と道路ノードが一致しているものとして扱い、道路ノードを現在位置として取得する。図13(a)には、曲がり角を検出した時点の歩行経路が示され、図13(b)には、ステップS146でマップマッチングを行った後の歩行経路が示されている。
次いで、図6のステップS148では、制御部50が、曲がり角の数cが2以上であるか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、図4のステップS12に移行するが、判断が否定された場合、すなわち曲がり角の数c=1であった場合には、ステップS150に移行する。
ステップS150では、制御部50が、歩行経路上のGPS測位(A)の地点からの歩行距離が第3の距離としての一定距離L3(後述)よりも大きいか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS130に戻るが、判断が肯定された場合には、ステップS152に移行する。ステップS152では、補正係数算出部34が、距離補正係数βを算出しなおす。具体的には、補正係数算出部34は、次式(6)に基づいて、距離補正係数βを算出する。
距離補正係数β
=GPS測位(A)の結果と曲がり角である道路ノード(現在位置)との距離
/歩行経路上のGPS測位(A)地点と歩行経路上の曲がり角との距離
…(6)
距離補正係数β
=GPS測位(A)の結果と曲がり角である道路ノード(現在位置)との距離
/歩行経路上のGPS測位(A)地点と歩行経路上の曲がり角との距離
…(6)
ここで、一定距離L3について図14(a)、図14(b)に基づいて説明する。図10に基づいて説明する。一定距離L3は、曲がり角を1つ曲がった後に方位補正係数を算出するために適切な距離である。この距離L3は、移動端末100が移動する2点間の実際の距離と、当該2点のうちの一方の点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置及び他方の点の既知の絶対位置の間の距離と、の最大距離差の、実際の距離に対する割合が、予め定められた第3の範囲内となるような2点間の距離である。具体的には、図14(a)に示すように、地点Pcが曲がり角の位置(道路データから既知な絶対位置)で、地点P4が直近のGPS測位地点とする。これら地点Pc,P4における実際の距離がL3であるとする。この場合に、GPS誤差がrであるとすると、GPS計測値から求められる2点の距離と、実際の距離との間の誤差(距離誤差)は、最大で±rとなる。
ところで、図14(b)に示すように、GPSの測位誤差は、測位地点を中心に正規分布する。この場合、測位結果の約87%は、正規分布の特性により、±3r/4内に収まる。すなわち、±3r/4を超える確率は13(%)であるので、距離誤差は、高い確率で±3r/4の範囲内に収まる。したがって、本実施形態では、実際の距離との間の誤差(距離誤差)が最大±3r/4であるものとし、最大距離誤差の実際の距離に対する割合(最大距離誤差率)(±3r/4)/L3×100(%)が、所定の第3の範囲となるように距離L3を設定する。
一例として、GPS誤差rが10mであり、最大距離誤差率の許容範囲(第2の範囲)を±10%に設定すると、L3は、75mとなる。
なお、ステップS150では、前述したステップS112、S136と同様、自律航法から得られた歩行距離と、L3とを比較するが、自律航法から得られた歩行距離には誤差が含まれていることから、当該誤差も考慮することが好ましい。すなわち、自律航法の誤差が±10%であるとするならば、L3は、67.5〜82.5mの間にすることが好ましく、より好ましくは、最大距離誤差が小さくなるように、L3として長いほうの距離、82.5mを設定する。なお、上記数値は一例であるのでGPS誤差や第3の範囲の値次第で、L3の値は異なる。
その後、ステップS130、S132と移行し、ステップS132の判断が否定された場合には、ステップS134を経て、ステップS136に移行する。この場合のステップS136では、既に曲がり角を1度通過しているので、制御部50は、曲がり角からの歩行距離が一定距離L2よりも大きいか否かを判断する。そして、ステップS136の判断が肯定された場合には、ステップS138を経てステップS140に移行するが、ステップS140では、次式(7)のようにして、曲がり角を利用して距離補正係数βを算出する。
距離補正係数β
=曲がり角の道路ノードと、直近のGPS測位結果との距離
/歩行経路上の曲がり角と直近のGPS測位地点との距離 …(7)
距離補正係数β
=曲がり角の道路ノードと、直近のGPS測位結果との距離
/歩行経路上の曲がり角と直近のGPS測位地点との距離 …(7)
また、ステップS142においては、現在位置取得部36は、現在位置を、道路リンク上の曲がり角から、歩行経路上の曲がり角と直近のGPS測位地点間距離に距離補正係数βを積算した距離だけ進んだ位置とする。なお、これに限らず、現在位置取得部36は、直近のGPS測位結果から道路リンクに最も近い位置を現在位置としてもよい。
その後、図6の各処理を行った後、ステップS148の判断が肯定された段階、すなわち曲がり角を2箇所曲がった段階で、図4のステップS12に移行する。
図4に戻り、ステップS12では、補正係数算出部34が、マップマッチングにて、距離補正係数βを取得する。具体的には、この時点では、曲がり角を2箇所過ぎているので、道路リンク上の曲がり角間の距離と、歩行経路上の曲がり角間の距離(曲がり角間の歩数と歩幅の積)とから、次式(8)より、距離補正値βを算出する。
距離補正値β=道路リンク上の曲がり角間の距離
/歩行経路上の曲がり角間の距離 …(8)
距離補正値β=道路リンク上の曲がり角間の距離
/歩行経路上の曲がり角間の距離 …(8)
次いで、ステップS14では、歩行経路算出部28は、N歩単位で、自律航法にて歩行経路を算出する。この際、歩行経路補正部35が、距離補正値βと、方位補正値α’を用いて、歩行経路を補正することとする。次いで、ステップS16では、曲がり角検出部26が、方位取得部24の取得結果から、曲がり角を曲がったか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、マップマッチングを用いて、曲がり角に相当する道路ノードを現在位置として取得する。そして、ステップS12に戻ると、当該現在位置(曲がり角に相当する道路ノード)を用いて、上式(8)を用いて距離補正値βを再度算出する。
一方、ステップS16の判断が否定された場合には、道路リンク上の現在位置を、前述したステップS134やステップS146と同様にして取得する。その後は、ユーザによって処理終了の指示が出されるまで、又はユーザが歩行を停止するまで、ステップS12〜S20の各処理を繰り返し実行する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、絶対位置取得部30は、歩き始めの地点、歩き始めの地点から一定距離L1だけ離れた地点、及び一定距離L2だけ離れた地点、で移動端末100(端末本体10)の絶対位置を取得し、現在位置取得部36は、当該絶対位置を用いて歩行経路補正部35により補正された歩行経路に基づいて、移動端末100(端末本体10)の現在位置を取得する。この場合に、一定距離L1が、移動端末100(端末本体10)が移動する2点間の実際の方位と、当該2点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置から求められる2点間の方位との最大角度差(η)が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、一定距離2が、移動端末100(端末本体10)が移動する2点間の実際の距離と、当該2点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離とされている。これにより、本実施形態では、絶対位置の検出誤差を考慮した適切なタイミングで、絶対位置の間欠測定を行うことができる。これにより、現在位置の取得精度を維持しつつ、省電力化を図ることが可能となる。また、本実施形態では、曲がり角を2箇所曲がる以前から高精度な現在位置取得が可能である。
また、本実施形態によると、現在位置取得部36は、歩行経路補正部35により補正された歩行経路から得られる端末本体10の現在位置を、更に道路データとのマップマッチングにより補正する。このように、現在位置をマップマッチングにより補正することで、道路形状に基づいた現在位置の補正が可能である。これにより、歩行者を道路に沿って誘導する歩行者ナビや、道路沿いの店舗の広告などを移動端末100上に表示するサービスなどを効果的に提供することが可能となる。
また、本実施形態では、歩行経路補正部35は、歩き始めの地点で取得される絶対位置と、歩き始めの地点から一定距離L1だけ離れた地点で取得される絶対位置とに基づいて算出される方位補正係数α(α’)と、歩き始めの地点で取得される絶対位置と、歩き始めの地点から一定距離L2だけ離れた地点で取得される絶対位置とに基づいて算出される距離補正係数βと、を用いて歩行経路を補正する。これにより、一定距離L1だけ離れた2地点で取得された絶対位置を用いることで、適切な方位補正係数を算出することができるとともに、一定距離L2だけ離れた2地点で取得された絶対位置を用いることで、適切な距離補正係数を算出することができる。したがって、高精度な歩行経路の補正が可能となる。
また、本実施形態では、距離補正係数βを算出した後に、歩行経路上に曲がり角が出現するまでの間は、絶対位置取得部30は、最後に絶対位置を取得した地点から一定距離L2だけ離れた地点で絶対位置を再度取得し、歩行経路補正部35は、再度取得された絶対位置情報を用いて算出される距離補正係数βを用いて、歩行経路を補正する。このようにすることで、適宜取得される絶対位置を用いて、距離補正係数βを新たな値に更新することが可能となる。
また、本実施形態では、絶対位置を2箇所で取得した後に歩行経路算出部28により算出される歩行経路上に曲がり角が1つ存在していた場合で、かつ、歩き始めの地点から曲がり角までの距離が一定距離L3よりも大きい場合に、歩行経路補正部35は、歩き始めの地点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置と、道路データから得られる曲がり角の位置とを用いて算出される距離補正係数βを用いて、歩行経路を補正するので、道路データから得られる正確な曲がり角の位置を用いて算出される距離補正係数βを用いることで、歩行経路を高精度に補正することが可能となる。
また、本実施形態では、一定距離L3は、端末本体10が移動する2点間の実際の距離と、当該2点のうちの一方の点において絶対位置取得部30により取得される絶対位置及び他方の点の道路データから得られる位置の間の距離と、の最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第3の範囲内となるような2点間の距離とされている。これにより、適切な距離補正値βを得ることができるので、高精度な歩行経路の補正が可能となる。
また、本実施形態では、歩き始めの地点の後に歩行経路算出部28により算出される歩行経路上に曲がり角が2つ以上存在していた場合には、歩行経路補正部35は、地図情報から得られる2つの曲がり角の位置から算出される距離補正係数βを用いて、歩行経路を補正するので、2つの曲がり角を通過した以降も、高精度な歩行経路の補正が可能となる。
なお、上記実施形態では、歩き始めの地点で、1回目の絶対位置の取得を行うこととしたが、これに限らず、例えば、数歩歩いた時点で、1回目の絶対位置の取得を行うこととしても良い。
なお、上記実施形態では、絶対位置取得部30は、GPS受信機16から絶対位置を取得する場合について説明したが、これに限らず、その他の絶対位置検出手段から、絶対位置を取得することとしても良い。その他の絶対位置検出手段としては、RFIDシステムなどを採用することができる。また、上記実施形態では、方位センサ14が地磁気センサである場合について説明したが、これに限らず、その他の方位センサ、例えば、ジャイロセンサなどを用いることとしても良い。
なお、本実施形態における制御装置20の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、制御装置20が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
10 端末本体
22 歩数取得部(加速度取得部)
24 方位取得部
28 歩行経路算出部
35 歩行経路補正部
30 絶対位置取得部(絶対位置情報取得部)
36 現在位置取得部
50 制御部(起動部、起動タイミング決定部)
100 移動端末
22 歩数取得部(加速度取得部)
24 方位取得部
28 歩行経路算出部
35 歩行経路補正部
30 絶対位置取得部(絶対位置情報取得部)
36 現在位置取得部
50 制御部(起動部、起動タイミング決定部)
100 移動端末
Claims (10)
- 端末本体と、
前記端末本体に予め定められた基準軸が指し示す方位を取得する方位取得部と、
前記端末本体の加速度を取得する加速度取得部と、
前記方位取得部及び前記加速度取得部による取得結果に基づいて前記端末本体の歩行経路を算出する歩行経路算出部と、
前記端末本体の絶対位置情報を、第1の地点と、前記歩行経路算出部の算出結果に基づいて前記第1の地点から第1の距離離れたと判定される第2の地点と、前記歩行経路算出部の算出結果に基づいて前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れたと判定される第3の地点と、で取得する絶対位置情報取得部と、
前記歩行経路算出部により算出される歩行経路を、前記絶対位置情報取得部により取得される前記絶対位置情報で補正する歩行経路補正部と、
前記歩行経路補正部にて補正された歩行経路を用いて、前記端末本体の現在位置を取得する現在位置取得部と、を備え、
前記第1の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、
前記第2の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離であることを特徴とする移動端末。 - 前記現在位置取得部は、前記歩行経路補正部により補正された歩行経路から得られる前記端末本体の現在位置を、更に地図情報とのマップマッチングにより補正することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記歩行経路補正部は、
前記第1の地点で前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報と、前記第2の地点で前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報とに基づいて算出される方位補正係数と、
前記第1の地点で前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報と、前記第3の地点で前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報とに基づいて算出される距離補正係数と、を用いて前記歩行経路を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動端末。 - 前記第3の地点の後に、前記歩行経路算出部により算出される歩行経路上に曲がり角が出現するまでの間は、
前記絶対位置情報取得部は、最後に絶対位置情報を取得した地点から前記第2の距離離れた地点で絶対位置情報を再度取得し、
前記歩行経路補正部は、前記再度取得された絶対位置情報を用いて算出される距離補正係数を用いて、前記歩行経路を補正することを特徴とする請求項3に記載の移動端末。 - 前記第2の地点の後に前記歩行経路算出部により算出される歩行経路上に曲がり角が1つ存在していた場合で、かつ、前記第1の地点から前記曲がり角までの距離が所定の第3の距離よりも大きい場合には、
前記歩行経路補正部は、前記第1の地点において前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報と、地図情報から得られる曲がり角の位置とを用いて算出される距離補正係数を用いて、前記歩行経路を補正することを特徴とする請求項3又は4に記載の移動端末。 - 前記第3の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点のうちの一方の点において前記絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報及び他方の点の既知の絶対位置情報から求められる2点間の距離と、の最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第3の範囲内となるような2点間の距離であることを特徴とする請求項5に記載の移動端末。
- 前記第1の地点の後に前記歩行経路算出部により算出される歩行経路上に曲がり角が2つ以上存在していた場合には、
前記歩行経路補正部は、地図情報から得られる前記2つの曲がり角の位置から算出される距離補正係数を用いて、前記歩行経路を補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の移動端末。 - 前記第1の地点は、前記端末の移動開始位置であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の移動端末。
- 端末本体の絶対位置情報を取得する絶対位置情報取得部を起動する起動部と、
前記端末が第1の地点と、前記第1の地点から第1の距離離れた第2の地点と、前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れた第3の地点にあるときを、前記起動部の起動タイミングとして決定する起動タイミング決定部と、を備え、
前記第1の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、
前記第2の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離であることを特徴とする、処理装置。 - コンピュータを、
端末本体の絶対位置情報を取得する絶対位置情報取得部を起動する起動部と、
前記端末が第1の地点と、前記第1の地点から第1の距離離れた第2の地点と、前記第1の地点又は曲がり角から第2の距離離れた第3の地点にあるときを、前記起動部の起動タイミングとして決定する起動タイミング決定部と、して機能させ、
前記第1の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の方位と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の方位との最大角度差が、予め定められた第1の範囲内となるような2点間の距離であり、
前記第2の距離は、前記端末本体が移動する2点間の実際の距離と、前記2点において絶対位置情報取得部により取得される絶対位置情報から求められる2点間の距離との最大距離差の実際の距離に対する割合が、予め定められた第2の範囲内となるような2点間の距離であることを特徴とする、プログラム。
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