JP2011187290A - シールドケーブル及びその接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント基板やコネクタ等への高密度実装が容易で、かつ実装部分での電気特性劣化を小さくする。
【解決手段】シールドケーブルは、並行して配置した2本で一対の芯線と、前記一対の芯線を一括被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆するシールド導体と、前記シールド導体に電気的に接続される状態で該シールド導体を被覆する金属素線または編組シールドと、前記金属素線または編組シールドを被覆するジャケットとを備える。前記一対の芯線の中心軸を通る第1の仮想平面と平行であって、前記一対の芯線と前記シールド導体との間の前記絶縁体を通る第2の仮想平面が前記絶縁体の外周面と交わる両側に、一対の溝を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】シールドケーブルは、並行して配置した2本で一対の芯線と、前記一対の芯線を一括被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆するシールド導体と、前記シールド導体に電気的に接続される状態で該シールド導体を被覆する金属素線または編組シールドと、前記金属素線または編組シールドを被覆するジャケットとを備える。前記一対の芯線の中心軸を通る第1の仮想平面と平行であって、前記一対の芯線と前記シールド導体との間の前記絶縁体を通る第2の仮想平面が前記絶縁体の外周面と交わる両側に、一対の溝を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シールドケーブル及びその接続構造に関する。
数Gbps以上の高速デジタル信号(高速信号)を扱う、サーバー・ルーター・ストレージ製品において、機器間、あるいは、機器内の基板間の信号伝送には差動信号による伝送が用いられ、その電気的接続には差動信号用ケーブルが用いられる。差動信号とは、位相を180度反転させた信号を2つの導線で伝送し、受信側で受信した各信号の差分を合成・出力するものである。2つの導線に流れる信号は、位相が互いに逆方向を向いて流れるため、伝送線路から放射される電磁波が小さく、また、外部から受けたノイズは、2つの導線に等しく重畳するので、受信側で差分を合成出力することで、ノイズによる影響を打ち消すことができる。これらの理由から、高速信号による伝送には、差動信号による伝送がよく使われる。
差動信号用のケーブルとして、芯線を絶縁体で被覆した2本の絶縁電線を撚り合せて対にしたツイストペアケーブルがある。ツイストペアケーブルは、安価で平衡性に優れており、曲げも容易であるため、中距離の信号伝送に広く使われている。しかし、このケーブルは、グランドに相当する導体が無いのでケーブル近くに置かれた金属の影響を受け易く、ケーブルの特性インピーダンスが安定しない。数GHzの高周波領域では、信号波形が崩れ易く、数Gbps以上の伝送線路にはあまり使われることがない。
一方、2本の絶縁電線を撚らずに並行して並べて、これをシールドで覆ったケーブルをツイナックスケーブルと呼ぶ。ツイナックスケーブルは、ツイストペアケーブルに比べて2本の芯線間の物理長の差が少なく、また、シールドが2本の絶縁電線に覆うように設けられているので、ケーブル付近に金属を置いても、特牲インピーダンスが不安定になることもなく、またノイズ耐性も高い。ツイナックスケーブルは、比較的、高速で短距離の信号伝送に用いられており、シールドには、導体付きテープを用いたもの、編組状の素線で覆ったもの、また、ドレイン線等を付け合わせることもある。
例えば、図11は、特許文献1で開示されたツイナックスケーブルの一例を示す断面図である。信号用の芯線1を絶縁体2で絶縁した2本の絶縁電線3に、ポリエチレンのテープにアルミ等を張りつけた金属箔テープからなるシールド導体5を巻き付け、あるいは、縦添えしている。シールド導体5と絶縁電線3の間には、ドレイン線6が、シールド導体5の導電面と接触するように縦添えされ、接地するようにしている。さらに、シールド導体5の外側には、ジャケット8で被覆してシールドケーブル内部を保護している。
また、図12は、特許文献2で開示されたツイナックスケーブルの一例を示す断面図である。信号用の芯線1を絶縁体2により被覆した2本の絶縁電線3を発泡材テープ4で覆い、これの外側をポリエチレンのテープにアルミ等を張り付けた金属箔テープからなるシールド導体5で被覆し、さらに、その外側をジャケット8で被覆している。図12のツイナックスケーブルは、図11のシールドケーブルよりも芯線同士の電磁気的結合が強く、2つの信号用導体における信号の伝搬時間の差、すなわち、スキューが小さくなることが示されている。スキューの増加は、受信側で差分を合成したデジタル信号波形を崩してしまい、10Gbps相当の高速信号伝送においては、数psのスキューにおいても、信号品質を劣化させてしまう。
また、上記のようなシールドケーブルは、コネクタやプリント基板に実装された状態で
取り扱われていることが多い。その実装方法としては、段剥きされたケーブルに合わせた溝を設けているコネクタにケーブルを配置するようにしたもの(例えば、特許文献3参照)、プリント基板にケーブル外径に合わせた溝を設け、ケーブルシールドをその溝にはめ込むようにしたもの(例えば、特許文献4参照)がそれぞれ知られている。しかし、特許文献3はケーブル構造に合わせたコネクタが必要となるため部品コストが高い。また、特許文献4においても、多芯接続の場合は溝と溝の間のスペースを確保する必要があるため、高密度実装が困難となっている。
取り扱われていることが多い。その実装方法としては、段剥きされたケーブルに合わせた溝を設けているコネクタにケーブルを配置するようにしたもの(例えば、特許文献3参照)、プリント基板にケーブル外径に合わせた溝を設け、ケーブルシールドをその溝にはめ込むようにしたもの(例えば、特許文献4参照)がそれぞれ知られている。しかし、特許文献3はケーブル構造に合わせたコネクタが必要となるため部品コストが高い。また、特許文献4においても、多芯接続の場合は溝と溝の間のスペースを確保する必要があるため、高密度実装が困難となっている。
差動信号を伝送させるために、ツイナックスケーブルが一般的に使われているが、数Gbpsの高速信号を伝送するためには、スキューを低減する必要がある。また、最近は、電磁妨害雑音(EMI)を低減する必要から、差動・同相変換量を低く抑える必要がある。これらの対策としては、一般的に、ツイナックスケーブルの芯線同士の電磁気的結合を強くすることがあげられている。
しかし、上記のような対策を施したとしても、図13に示すように、例えば図12のツイナックスケーブルの芯線1をプリント基板やコネクタの信号用パッド10にはんだや溶接等で実装する場合、信号用パッド10に対して絶縁体2ないしは発泡材テープ4の厚さ分、芯線1の位置が高いため、信号用パッド10上に乗せることが難しく、その結果、インピーダンス不整合やスキューが生じてしまう。
また、ツイナックスケーブルのドレイン線6は、通常左右対称と位置の安定性を考慮して絶縁電線3、3の間に配置するが、プリント基板やコネクタのGND用パッド11と接続する際、図13に示すように、シールド導体5をある程度長めに引き剥がして、芯線1の脇まで、ドレイン線6を引き出す必要がある。よって、接続スペースが広くなってしまい、かつグランドが不安定になるため、電気特性を損なう問題がある。
本発明の目的は、プリント基板やコネクタ等への高密度実装が容易で、かつ実装部分での電気特性劣化が小さいシールドケーブルおよびその接続構造を提供することにある。
本発明の1態様によれば、並行して配置した2本で一対の芯線と、前記一対の芯線を一括被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆するシールド導体と、前記シールド導体に電気的に接続される状態で該シールド導体を被覆する金属素線または編組シールドと、前記金属素線または編組シールドを被覆するジャケットとを備えたシールドケーブルにおいて、前記一対の芯線の中心軸を通る第1の仮想平面と平行であって、前記一対の芯線と前記シールド導体との間の前記絶縁体を通る第2の仮想平面が前記絶縁体の外周面と交わる両側に、一対の溝を設けたことを特徴とするシールドケーブルが提供される。
本発明の他の態様によれば、第1の態様において、前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記一対の芯線が残るように、前記一対の溝位置から前記シールドケーブルの外側部分の前記ジャケット、前記金属素線あるいは編組シールドを、前記一対
の溝に沿って除去することにより前記絶縁体を露出させた断面非円形の絶縁体露出部が形成され、前記絶縁体露出部がジャケット、金属素線あるいは編組シールド、絶縁体の順にそれぞれ段剥きして、芯線、絶縁体、金属素線あるいは編組シールドをむき出し状態にした剥離部が形成され、前記絶縁体露出部の絶縁体露出面を、プリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成された信号用パッドに前記芯線が、GND用パッドに前記金属素線あるいは編組シールドが、前記導電体材料を介してそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とするシールドケーブルの接続構造が提供される。
の溝に沿って除去することにより前記絶縁体を露出させた断面非円形の絶縁体露出部が形成され、前記絶縁体露出部がジャケット、金属素線あるいは編組シールド、絶縁体の順にそれぞれ段剥きして、芯線、絶縁体、金属素線あるいは編組シールドをむき出し状態にした剥離部が形成され、前記絶縁体露出部の絶縁体露出面を、プリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成された信号用パッドに前記芯線が、GND用パッドに前記金属素線あるいは編組シールドが、前記導電体材料を介してそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とするシールドケーブルの接続構造が提供される。
また、本発明の別な態様によれば、第1の態様において、前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記ジャケット、前記金属素線あるいは編組シールド、前記絶縁体の順にそれぞれ段剥きして、前記芯線、前記絶縁体、前記金属素線あるいは編組シールドをむき出し状態にした剥離部が形成され、前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記一対の芯線が残るように、前記一対の溝位置から前記シールドケーブルの外側部分の前記ジャケット、前記金属素線あるいは編組シールドを、前記一対の溝に沿って除去することにより前記絶縁体を露出させた断面非円形の絶縁体露出部が形成され、前記絶縁体露出部の絶縁体露出面を、プリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成された信号用パッドに前記芯線が、GND用パッドに前記金属素線あるいは編組シールドが、前記導電体材料を介してそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とするシールドケーブルの接続構造が提供される。
本発明によれば、プリント基板やコネクタ等への高密度実装が容易で、かつ実装部分での電気特性劣化を小さくできる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。この差動伝送用シールドケーブルは、図2に示すように、一対の芯線1と、一対の芯線1を一括被覆する絶縁体2と、絶縁体2を被覆するシールド導体5と、その外側を被覆するグランド接続用の複数本の金属素線7と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。この差動伝送用シールドケーブルは、図2に示すように、一対の芯線1と、一対の芯線1を一括被覆する絶縁体2と、絶縁体2を被覆するシールド導体5と、その外側を被覆するグランド接続用の複数本の金属素線7と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
芯線1は並行して配置された2本一対で構成される。芯線1には、銅等の電気良導体、または、これらの電気良導体にメッキ等を施した単線又は撚り線を用いる。
一対の芯線1を一括被覆する絶縁体2の横断面は、図示例では小判形としている。図示例のような小判形では、絶縁体2の断面は、互いに平行な一対の直線部と、この一対の直線部を結ぶ一対の曲部とから形成された形状をしている。小判形の長径部方向の中心線(第1の仮想平面P1)上に芯線1が配置される。小判形の一対の曲部のそれぞれに溝12が設けられる。一対の芯線1は、押出機により供給される絶縁体2で一度に被覆形成される。
絶縁体2を、押出機で供給する際、押出機の排出部の一部、溝12に当たる部分に突起を付けておくことで、絶縁体2の外周に溝12を作ることができる。この溝12は、絶縁体2の短径部分の両面に、かつ長径部分の扁平面のどちらか一方の側に寄った位置に配置する。具体的には、溝12は、一対の芯線1の両中心軸を通る第1の仮想平面P1と平行であって、一対の芯線1とシールド導体5との間の絶縁体2を通る第2の仮想平面P2が絶縁体2の外周面と交わる両側に一対設けられる。溝12は、後述するように、ケーブルの下面に入れる切れ目の深さを決める目印であるので、その溝12の断面形状は特に限定されない。例えば図示例のように四角形としても良い。四角形とする場合、絶縁体の短径部分の両面に、溝底面を対向して配置する。絶縁体2の長径部分の2つの扁平面のうち、溝12の寄った側をケーブルの下面、その反対側をケーブルの上面という。
絶縁体2は所定の誘電率を有する。絶縁体2には、誘電率、誘電正接の小さい材料が望ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフロロアルコキシ(PFA)、ポリエチレン等を用いる。また、誘電率、誘電正接を小さくするため、発泡絶縁樹脂を用いることができる。発泡絶縁樹脂を用いる場合は、成型前に発泡材を練りこみ、成型時の温度によって発泡度を制御する方法、窒素等のガスを成型圧力で注入しておき、圧力解放時に発泡させる方法等がある。
シールド導体5は、導電性のテープ、例えば、金属箔テープから構成される。例えば、シールド導体5は、ポリエチレンテープに金属箔を貼り合わせたものを用いる。金属箔は、例えば銅又はアルミ箔である。シールド導体5は、絶縁体2の外側から、このシールド導体5を巻いて絶縁体2を被覆し、絶縁体2に固定する。
金属素線7は、芯線1と同様、銅等の電気良導体、または、これらの電気良導体にメッキ等を施した単線又は撚り線を用いる。金属素線7は、シールド導体5の周囲に、シールド導体5の導体表面が金属素線7と電気的に接する状態で、複数配設されている。複数の金属素線7は、シールド導体5の周方向に等間隔で、ケーブルの長手方向に並列に配設されている。複数の金属素線7は、予めシールド導体5に電気的、機械的に密着接続しておき、この金属素線7付きのシールド導体5を、絶縁体2に巻き付けることにより、シールド導体5と一緒に絶縁体2に固定する。金属素線7のシールド導体5への接続ははんだや溶接等で行う。
ジャケット8は、ケーブル保護のためにシールド導体5の外側を被覆する。ジャケット8は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)よりなる。
ところで、差動伝送用シールドケーブルをプリント基板やコネクタ等に実装する場合、芯線1と信号用パッド10において絶縁体厚み分の高さの差が生じるため、芯線1を信号用パッド10上に乗せることが難しくなっている。これを解消するため、高さの差を縮小する必要がある。
図3〜図5に、芯線1と信号用パッド10において絶縁体厚み分の高さの差を縮小する過程を示す。図3(a)、(b)、図4(a)、(b)、及び図5の各(イ)はケーブルの境界における断面図、(ロ)は上面図、(ハ)は下面図、そして、図3(a)、(b)の(ニ)はケーブルの上下を反転した斜視図である。プリント基板やコネクタ等に差動伝送用シールドケーブルを実装する場合、信号接続するためのケーブルの先端15から、GND接続するための金属素線7とジャケットの境界16までの所定長さを必要とする。
このため、まず、図3(a)に示すように、金属素線7とジャケット8との境界16に、溝12が寄っている扁平面側からカッター30やレーザー等で溝12の深さまで下面のみ切れ目13を入れる。本実施の形態では、溝12が寄っている扁平面を下面とする。次に、図3(b)に示すように、ケーブル先端15から切り目13を入れた境界16までの長さ分を、下面のみカッター30やレーザー等でケーブルの長手方向に溝12に沿って切断除去する。切断除去面が本発明の絶縁体露出面の一態様を構成する。このように、ケーブルの一対の溝位置から外側の部分を除去すると、ケーブルの先端15から境界16までのケーブル横断面は、蒲鉾形の断面となる。この蒲鉾形の断面部分が本発明の絶縁体露出部の一態様を構成する。
次に、図4(a)に示すように、蒲鉾形の断面となったケーブルの先端15から境界16までのジャケット8をカッターやレーザー等で段剥きし、金属素線7をむき出しの状態にする。次に、図4(b)に示すように、金属素線7の一部をカッターやレーザー等で段剥きし、絶縁体2をむき出しの状態にする。これら段剥きして各金属素線7、絶縁体2、芯線1がむき出し状態となった部分が本発明の剥離部としての一態様を構成する。
次に、図5に示すように、絶縁体2の一部をカッターやレーザー等で段剥きし、芯線1をむき出しの状態にする。
このようにケーブルを段剥きした状態で、図1に示すように、ケーブルの切断面14をプリント基板9やコネクタにのせることにより、切断した絶縁体厚み分の高さの差を縮小した状態での接続が可能となる。
本実施の形態による差動伝送用シールドケーブルをプリント基板9に実装する場合には、図1に示すように、ジャケット8、金属素線7、絶縁体2を順々に段剥きし、芯線1、
絶縁体2、金属素線7が剥きだしになる状態とする。
絶縁体2、金属素線7が剥きだしになる状態とする。
段剥きした後、図1に示すように、ケーブルの下面側のジャケット8と金属素線7の境界16をプリント基板9の絶縁層17に引っ掛け、ケーブルの切断面14をプリント基板9上に乗せる。そして、プリント基板9上に形成した信号用パッド10、GND用パッド11に芯線1、金属素線7を合わせて、芯線1、金属素線7をそれぞれハンダ付けで信号用パッド10、GND用パッド11に固定(接続)する。
これにより、ケーブル下面から切断面14までの切り目13の深さ分だけ、芯線1と信号用パッド10の高さの差が小さくなる。
また、絶縁体2を一括押出にすることで絶縁体2の先端まで芯線1同士の電気長が揃うため、絶縁体を芯線毎に個別押出にしたものと比べて、芯線1をむき出しの状態にした場合、芯線1とプリント基板9上の信号用パッド10との位置ずれが抑えられ、位置ずれによるケーブル特性のばらつきを抑えることができる。
さらに、芯線の脇までドレイン線を引き出すのではなく、プリント基板9上に切断面を乗せたケーブルのジャケット8との境界16に残っている、むき出し状態にある金属素線7を、そのままGND用パッド11とはんだ接続するので、GND用パッドとの接続を容易にすることができる。また、図1(b)に示すように、プリント基板に実装するケーブル間隔を狭められるため、図12に示すような従来の差動信号用ケーブルの実装方法よりも、省スペースでの高密度実装が可能となる。
また、溝12を絶縁体2の短径部分の両面に、かつ長径部分の扁平面のどちらか一方の側に寄った位置に配置しているため、芯線1の極性を容易に識別することができ、誤接続を防止することができる。
ここで、図2のような溝12を絶縁体2に設けた場合に、その溝12がケーブル特性に影響を与えるか否かが問題になる。本実施の形態による差動信号用ケーブルでは、一対の芯線1が絶縁体2による一括被覆なので、個別被覆と比べて芯線1の間隔を自由に設定することが可能であり、図12に示す従来の差動伝送用シールドケーブルとは異なり、芯線1同士の間の電磁的結合を所望の量にすることが可能となる。電磁結合が全くない差動ケーブルでは、それぞれの芯線1とシールド導体5の間で別々に電磁波が伝搬するため、各線路の伝搬定数の僅かな違いが、スキューの増大、差動インピーダンスに大きく影響する。一方、電磁結合が強い場合ケーブル内部を伝搬する電磁波は、芯線1同士の間を伝搬する成分が増大するので、図2のような溝12を設けてもスキューが増大しにくく、また差動インピーダンスの変化量が小さい。したがって、本実施の形態のケーブル特性に対する溝の影響は小さい。本実施の形態の差動伝送用シールドケーブルは強結合型差動伝送用シールドケーブルと言える。
図6に絶縁電線3を2本有する従来の差動伝送用シールドケーブル断面18(図6(b))および本実施の形態の強結合型差動伝送用シールドケーブル断面19(図6(a))の、長径部分の扁平面の一方を切断する高さと差動インピーダンスの関係を示す(図6(c))。切断する前の両者の差動インピーダンスを100Ωに固定するため、従来の差動伝送用シールドケーブル断面18の芯線外径、芯線間距離はそれぞれ0.24mm、0.74mmとし、絶縁体2は、PFA(εr=2.1)で、外径は0.74mmとした。一方、強結合型差動伝送用シールドケーブル断面19の芯線外径、芯線間距離をそれぞれ0.2mm、0.44mmとし、絶縁体2はPFAとし、断面形状が長手方向の幅が1.48mm、厚さ方向の幅は0.74mmとした。なお、切断面の高さはシールド導体5の内面の高さを0%、芯線の下端を100%とし、切断面をGNDとして計算した。その結果
、従来の差動伝送用シールドケーブル断面18は、切断高さ40%以上で90Ω以下となるのに対し、本実施の形態の強結合型差動伝送用シールドケーブル断面19は、切断高さ50%においても90Ω以上を満たしている。
上述したように、芯線1同士の距離を狭めるほど差動インピーダンスの変化量は小さくなるため、切断高さ50%においても90Ω以上を満たしていると、図3のようにケーブルの下面を切断することにより、芯線位置を低くした状態での実装が可能となる。
、従来の差動伝送用シールドケーブル断面18は、切断高さ40%以上で90Ω以下となるのに対し、本実施の形態の強結合型差動伝送用シールドケーブル断面19は、切断高さ50%においても90Ω以上を満たしている。
上述したように、芯線1同士の距離を狭めるほど差動インピーダンスの変化量は小さくなるため、切断高さ50%においても90Ω以上を満たしていると、図3のようにケーブルの下面を切断することにより、芯線位置を低くした状態での実装が可能となる。
因みに、図6(a)の絶縁体2に溝を設けたと仮定した場合に、本実施の形態の溝寸法を例示すれば、切断高さ方向の高い方にある溝側面の深さは0.1mm、切断高さ方向の溝幅は0.05mmである。
上述したように、本発明の第1の実施の形態のシールドケーブルは、並行して配置した2本一対の芯線を断面が扁平した小判形の絶縁体で一括被覆し、これを一括して金属箔テープからなるシールド導体で巻き付け形成し、その外側を導体テープに接する状態で金属素線によって被覆し、さらに絶縁体からなるジャケットで被覆した差動信号伝送用ケーブルにおいて、前記絶縁体の短径側両側面で、長径部分の扁平面のうちどちらか一方の側に寄った位置に、溝を設けたものである。
また、本発明の第1の実施の形態のシールドケーブルの接続構造は、前記ケーブルの長径部分の扁平面のうち、前記溝に近接する扁平面のシールド導体と芯線との間を、前記ケーブルの端から前記溝に沿って長手方向に切断し、蒲鉾形の断面となったケーブルの先端をジャケット、金属素線、絶縁体の順にそれぞれ段剥きして芯線、絶縁体、金属素線をむき出した状態にし、さらにケーブルの切断面をプリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で信号用パッドに芯線を、GND用パッドに金属素線を、それぞれ導電材料を用いて電気的に接続するものである。
したがって、第1の実施の形態と、図12及び図13に示す従来例とのケーブル構造を比較すれば、次の通りである。
(1)第1の実施の形態では、絶縁電線が一対の芯線を絶縁体で一括被覆して1本で構成されているのに対して、従来例では、絶縁電線が2本の芯線を絶縁体で個別に被覆して2本で構成されている。
(2)第1の実施の形態では、GNDがシールド導体の外周を被覆した複数本の金属素線で構成されているのに対して、従来例では、シールド導体の内周に縦添えされた1本のドレイン線で構成されている。
(3)第1の実施の形態では、従来例の発泡材テープを必要としない。
(4)これにより、芯線の左右および高低の位置ばらつきが抑制でき、接続部分のインピーダンスやスキューのばらつき抑制が可能となる。
(1)第1の実施の形態では、絶縁電線が一対の芯線を絶縁体で一括被覆して1本で構成されているのに対して、従来例では、絶縁電線が2本の芯線を絶縁体で個別に被覆して2本で構成されている。
(2)第1の実施の形態では、GNDがシールド導体の外周を被覆した複数本の金属素線で構成されているのに対して、従来例では、シールド導体の内周に縦添えされた1本のドレイン線で構成されている。
(3)第1の実施の形態では、従来例の発泡材テープを必要としない。
(4)これにより、芯線の左右および高低の位置ばらつきが抑制でき、接続部分のインピーダンスやスキューのばらつき抑制が可能となる。
上述した第1の実施の形態によれば、以下に挙げる一つ又はそれ以上の効果を有する。(1)2本の芯線を絶縁体で一括押出しすることで、絶縁体剥き長が揃うため、芯線と信号用パッドとの位置ずれが抑えられる。
(2)ケーブルの扁平面の一方を溝に沿って長手方向に切断することにより、差動インピーダンスの変化を抑えながら芯線と信号用パッドとの高さの差を小さくすることができ、かつ芯線の極性を容易に識別することが可能となる。
(3)シールド導体の外側に金属素線を密着させることにより、GND用パッドとの接続を容易にし、高密度実装を可能にする。
(4)よって、ケーブルの特性ばらつきを抑えつつ、低コストかつ容易にケーブルを高密
度実装できる。その結果、プリント基板やコネクタ等への高密度実装が容易で、かつ実装部分での電気特性劣化が小さい数Gbps程度の高速伝送に用いられる差動信号伝送用ケーブルおよびその接続構造が提供できる。特に10Gbps相当の高速デジタル信号を数mから数十m伝送させる、信号波形劣化の小さい差動信号用ケーブルおよびその接続構造に好適である。
度実装できる。その結果、プリント基板やコネクタ等への高密度実装が容易で、かつ実装部分での電気特性劣化が小さい数Gbps程度の高速伝送に用いられる差動信号伝送用ケーブルおよびその接続構造が提供できる。特に10Gbps相当の高速デジタル信号を数mから数十m伝送させる、信号波形劣化の小さい差動信号用ケーブルおよびその接続構造に好適である。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、芯線及び金属素線の構成が異なっている点である。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。第2の実施の形態による差動伝送用シールドケーブルは、図7に示すように、複数の素線を撚った芯線20と、所定の誘電率を有し、かつ溝12を有する絶縁体2と、シールド導体5と、その外側に編組状の金属素線を被覆したグランド接続用の編組シールド21と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
第2の実施の形態によると、芯線20を撚り線状にし、かつグランド接続用の導体を編組シールド21にしたことから、第1の実施の形態と比較して、屈曲性に優れる。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、芯線及び金属素線の構成が異なっている点である。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。第2の実施の形態による差動伝送用シールドケーブルは、図7に示すように、複数の素線を撚った芯線20と、所定の誘電率を有し、かつ溝12を有する絶縁体2と、シールド導体5と、その外側に編組状の金属素線を被覆したグランド接続用の編組シールド21と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
第2の実施の形態によると、芯線20を撚り線状にし、かつグランド接続用の導体を編組シールド21にしたことから、第1の実施の形態と比較して、屈曲性に優れる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、溝の断面形状が異なる点である。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。第3の実施の形態による差動伝送用シールドケーブルは、図8に示すように、芯線1と、所定の誘電率を有し、かつ溝22を有する絶縁体2と、金属箔のシールド導体5と、その外側を被覆するグランド接続用の複数の金属素線7と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、溝の断面形状が異なる点である。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの断面図を示す。第3の実施の形態による差動伝送用シールドケーブルは、図8に示すように、芯線1と、所定の誘電率を有し、かつ溝22を有する絶縁体2と、金属箔のシールド導体5と、その外側を被覆するグランド接続用の複数の金属素線7と、その外側にケーブル保護用としてあるジャケット8とからなる。
ここで、第3の実施の形態の上記溝22は、第1、第2の実施の形態の溝12の断面形状とは異なり、断面略三角形をしている。上記溝22は、絶縁体2に形成された2つの溝側面22a、22bを有している。上記溝22の2つの溝側面22a、22bのうち、1つの溝側面22aは、第1の仮想平面P1と平行するように形成され、他の1つの溝側面22bは、溝側面22aと交わるように(ここでは直交するように)形成されている。すなわち、溝側面22aは、前記第1の仮想平面P1と直交する方向から見えるように形成されている。この溝22は、前述した溝12と同様に、押出機の排出部の一部に断面略三角形の突起を付けておくことで、絶縁体2の外周に作ることができる。
因みに、図6(a)の絶縁体2に断面略三角形の溝を設けたと仮定した場合に、その寸法を例示すれば、2つの溝側面の深さ(高さ)は0.1mm、溝側面の交わる角度は90°である。
第3の実施の形態によると、所望の深さまでケーブル下面を削るための目印として、絶縁体2に断面略三角形の溝22を形成する。まず、第1の実施の形態と同様に、金属素線7とジャケット8との境界となるところに下面方向からカッターやレーザー等で溝22まで切り目を入れる。そして、この溝22を目印として、ケーブル下面方向から溝22、すなわち下面方向から見える一方の溝側面22aが見えなくなるまでカッターややすり等で削ることにより、第1の実施の形態と比較して、ケーブルの芯線高さが一様に低くなるため、差動インピーダンスのばらつきが抑制できる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で最初に行っていた下面に切れ目を入れて切断する工程を、最後に行う点である。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの高さの差を縮小する過程を示す。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る差動伝送用シールドケーブルの高さの差を縮小する過程を示す。
まず、図9(a)に示すように、図4(a)、(b)と同じく、ジャケット8、金属素線7、絶縁体2を順々に段剥きし、芯線1、絶縁体2、金属素線7が剥きだしになる状態とする。
段剥きした後、図9(b)に示すように、金属素線7とジャケット8との境界16に、溝12が寄っている扁平面側からカッターやレーザー等で溝12の深さまで下面のみ切り目13を入れる。本実施例では、ケーブルの溝12が寄っている扁平面、つまり切断面14を下面とする。
そして、図9に示すように、ケーブルの先端15から切り目13を入れた境界16までの長さ分を、カッターやレーザー等でケーブルの長手方向に溝12に沿って切断する。
このように、第1の実施の形態の差動伝送用シールドケーブルの高さの差を縮小する工程の順序を変えても、絶縁体厚み分の高さの差を縮小した状態での接続が可能となる。
このように、第1の実施の形態の差動伝送用シールドケーブルの高さの差を縮小する工程の順序を変えても、絶縁体厚み分の高さの差を縮小した状態での接続が可能となる。
[他の実施の形態]
この他にも、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
この他にも、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
(1)例えば、上述した実施の形態では、絶縁体の横断面がいずれも小判形である場合について説明したが、楕円形や円形、さらには角形であってもよい。絶縁体の横断面が円形や角形の場合には、小判形や楕円形の場合のように、溝形成位置を、絶縁体2の短径部分の両面に、かつ長径部分の扁平面のどちらか一方の側に寄った位置に配置するというような規定ができない。そこで、絶縁体の横断面が円形や角形の場合に、溝形成位置を規定するために、既述したような仮想平面の概念を導入している。溝12は、一対の芯線1の両中心軸を通る第1の仮想平面P1と平行であって、一対の芯線1とシールド導体5との間の絶縁体2を通る第2の仮想平面P2が絶縁体2の外周面と交わる両側に一対設けられる。
(2)また、シールドケーブルとして、上述した実施の形態では、いずれも差動伝送用シールドケーブルとして説明したが、2芯のケーブルであれば差動伝送用シールドケーブルに限定されない。
(3)また、シールドケーブルをプリント基板に実装する場合について説明したが、コネクタに実装する場合にも適用可能である。
1 芯線
2 絶縁体
3 絶縁電線
4 発泡材テープ
5 シールド導体
6 ドレイン線
7 金属素線
8 ジャケット
9 プリント基板
10 信号用パッド
11 GND用パッド
12 溝
13 切り目
14 切断面(絶縁体露出面)
15 先端
16 ジャケットと金属素線の境界
17 プリント基板の絶縁層
18 従来の差動伝送用シールドケーブル断面
19 強結合型差動信号用シールドケーブル断面
20 芯線
21 編組シールド
22 溝
22a、22b 溝側面
30 カッター
P1 第1の仮想平面
P2 第2の仮想平面
2 絶縁体
3 絶縁電線
4 発泡材テープ
5 シールド導体
6 ドレイン線
7 金属素線
8 ジャケット
9 プリント基板
10 信号用パッド
11 GND用パッド
12 溝
13 切り目
14 切断面(絶縁体露出面)
15 先端
16 ジャケットと金属素線の境界
17 プリント基板の絶縁層
18 従来の差動伝送用シールドケーブル断面
19 強結合型差動信号用シールドケーブル断面
20 芯線
21 編組シールド
22 溝
22a、22b 溝側面
30 カッター
P1 第1の仮想平面
P2 第2の仮想平面
Claims (9)
- 並行して配置した2本で一対の芯線と、
前記一対の芯線を一括被覆する絶縁体と、
前記絶縁体を被覆するシールド導体と、
前記シールド導体に電気的に接続される状態で該シールド導体を被覆する金属素線または編組シールドと、
前記金属素線または編組シールドを被覆するジャケットとを備えたシールドケーブルにおいて、
前記一対の芯線の中心軸を通る第1の仮想平面と平行であって、前記一対の芯線と前記シールド導体との間の前記絶縁体を通る第2の仮想平面が前記絶縁体の外周面と交わる両側に、一対の溝を設けたことを特徴とするシールドケーブル。 - 前記芯線が撚り線で構成されている請求項1に記載のシールドケーブル。
- 前記溝は、断面略四角形をしている請求項1または2に記載のシールドケーブル。
- 前記溝は、断面略三角形をしており、前記絶縁体に形成された2つの溝側面を有しており、
前記2つの溝側面のうち1つの溝側面は、前記第1の仮想平面と平行である請求項1または2に記載のシールドケーブル。 - 前記溝は、前記第1の仮想平面と平行な溝側面が前記第1の仮想平面と直交する方向から見えるように形成されている請求項4に記載のシールドケーブル。
- 前記シールドケーブルが差動信号伝送用シールドケーブルである請求項1ないし5のいずれかに記載のシールドケーブル。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のシールドケーブルの接続構造において、
前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記一対の芯線が残るように、前記一対の溝位置から外側部分の前記ジャケット、前記金属素線あるいは前記編組シールドを、前記一対の溝に沿って除去することにより前記絶縁体を露出させた絶縁体露出部が形成され、
前記絶縁体露出部に、該絶縁体露出部に残った前記ジャケット、前記金属素線あるいは前記編組シールド、前記絶縁体を、これらの順にそれぞれ段剥きして、前記芯線、前記絶縁体、前記金属素線あるいは前記編組シールドをむき出し状態にした剥離部が形成され、
前記剥離部の絶縁体露出面を、プリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成された信号用パッドに前記剥離部の芯線が、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成されたGND用パッドに前記剥離部の金属素線あるいは編組シールドが、導電体材料を介してそれぞれ電気的に接続されている
ことを特徴とするシールドケーブルの接続構造。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載のシールドケーブルの接続構造において、
前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記ジャケット、前記金属素線あるいは編組シールド、前記絶縁体の順にそれぞれ段剥きして、前記芯線、前記絶縁体、前記金属素線あるいは前記編組シールドをむき出し状態にした剥離部が形成され、
前記シールドケーブルの先端から所定の長さにわたって、前記一対の芯線が残るように、前記一対の溝位置から外側部分の前記ジャケット、前記金属素線あるいは前記編組シールドを、前記一対の溝に沿って除去することにより前記絶縁体を露出させた絶縁体露出部が形成され、
前記剥離部の絶縁体露出面を、プリント基板あるいはコネクタ上にのせた状態で、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成された信号用パッドに前記剥離部の芯線が、前記プリント基板あるいはコネクタ上に形成されたGND用パッドに前記剥離部の金属素線あるいは編組シールドが、導電体材料を介してそれぞれ電気的に接続されている
ことを特徴とするシールドケーブルの接続構造。 - 前記一対の芯線の下端から前記シールドケーブルの外側部分を除去したときの除去率を100%としたとき、前記一対の溝に沿って除去したときの前記除去率が50%以下である請求項7または8に記載のシールドケーブルの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010050681A JP2011187290A (ja) | 2010-03-08 | 2010-03-08 | シールドケーブル及びその接続構造 |
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Family
ID=44793346
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JP (1) | JP2011187290A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103680743A (zh) * | 2013-12-18 | 2014-03-26 | 无锡江南电缆有限公司 | 一种带控制线芯对的四芯复合扁电缆 |
WO2018022379A1 (en) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 3M Innovative Properties Company | Electrical cable |
US12020834B2 (en) | 2019-01-15 | 2024-06-25 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Shielded communication cable |
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-
2010
- 2010-03-08 JP JP2010050681A patent/JP2011187290A/ja active Pending
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WO2018022379A1 (en) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 3M Innovative Properties Company | Electrical cable |
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