JP2011153199A - ボールペン用インキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着色剤と、水及び/もしくは有機溶剤と、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールのブロック共重合体とその誘導体と、モノアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルリン酸、ジアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルリン酸、トリアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレントリアルキルエーテルリン酸、並びに、これらの中和物や溶液から選ばれる一種もしくは二種以上の混合物とを含有するボールペン用インキ。
【選択図】なし
Description
一方、樹脂などを添加してインキの粘度を高粘度となして、ボールとボール受座との間に形成されるインキ膜厚を厚くすると、滑らかな書き味は得られるものの、流動性の低いインキによってボールの回転は大きな抵抗を受けるため重い書き味であった。
さらに、リン酸エステル(特許文献2)や、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸やトリポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸(特許文献3)などのインキに潤滑性を付与する材料をインキに添加すると、筆記時のボールとボール受座との間の摩擦抵抗が低減するので、滑らかな書き味が得られる。このようなインキに潤滑性を付与する材料と増粘剤による粘度調整とを組み合わせる事で、さらに軽くて滑らかな書き味を得るこころみもなされてきた。(特許文献4)しかし、インキへの潤滑性向上や粘度調整だけでは、ボールとボール受座の抵抗の減少が不十分で、重い書き味になるという課題がある。
インキの液媒体としては、水を主に使用する場合と有機溶剤を主に使用する場合があるが、全液媒体中の50重量%以上が有機溶剤の場合(以下、油性インキと表記する)、(化1)で示される化合物の(n+n’)/m比が1以上の場合、プロピレンオキサイドの割合がエチレンオキサイドよりも低くなり、親水性が高くなりすぎて効果が出にくくなる。(n+n’)/m比が1未満であることによって、(化1)で示される化合物と有機溶剤との親和性が高くなり、より効果が発揮される。また、全液溶媒対中の50重量%以上が水の場合(以下、水性インキと表記する)、(化1)で示される化合物の(n+n’)/m比が1以上5未満であることによって、(化1)で示される化合物と水との親和性が高くなるので、より効果が発揮される。
尚、同じインキ中に複数の(化1)にて示される化合物が含有される場合、そのうちの少なくとも1つの化合物において、(n+n’)/m比が上記の範囲に含まれるものがあれば上記の効果が発揮される。
着色剤としては、従来、ボールペン用インキに用いられている染料、顔料の全てが使用でき、染料、顔料は単独で用いても、併用しても良い。
油溶性の染料としては、具体的には、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、BASF社製、独国)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、ああスピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)や、ネオスーパーブルーC−555(以上、中央合成化学(株)製)等の従来公知の一般的なものが使用できる。
これらはインキ中の水もしくは有機溶剤のうち少なくとも一つに可溶でなければならない。
黒色顔料としては例えば、プリンテックス3、同25、同30、同35、同40、同45、同55、同60、同75、同80、同85、同90、同95、同300、スペシャルブラック4、同5、同100、同250、同550(以上デグサヒュルスジャパン(株)製)。三菱カーボンブラック#2700、同#2650、同#2600、同#2400、同#2350、同#2300、同#2200、同#1000、同#990、同#980、同#970、同#960、同#950、同#900、同#850、同#750、同#650、同#52、同#50、同#47、同#45、同#45L、同#44、同#40、同#33、同#32、同#30、同#25、同#20、同#10、同#5、同#95、同#260、同CF9、同MCF88、同MA600、同MA77、同MA7、同MA11、同MA100、同MA100R、同MA100S、同MA220、同MA230(以上、三菱化学(株)製)、トーカブラック#8500/F、同#8300/F、同#7550SB/F、同#7400、同#7360SB/F、同#7350/F、同#7270SB、同#7100/F、同#7050(以上、東海カーボン(株)製)等のカーボンブラックや、ダイヤモンドブラックN(玉億色材(株)製)などのアニリンブラックや、ボーンブラック(三重カラーテクノ(株)製)や、鉄化ブラックKN−320(日本鉄化(株)製)などの鉄黒が挙げられる。
青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76、同80等が使用できる。
赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 2、同3、同5、同8、同14、同17、同22、同23、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同53:2、同57:1、同112、同122、同144、同146、同149、同166、同170、同175、同176、同177、同179、同184、同185、同187、同188、同202、同207、同208、同209、同210、同211、同213、同214、同242、同253、同254、同255、同256、同257、同264、同266、同268、同270、同272等が使用できる。
黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同16、同17、同55、同73、同74、同79、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同111、同120、同128、同133、同136、同138、同139、同147、同151、同154、同155、同167、同173、同174、同175、同176、同180、同185、同191、同194、同213等が使用できる。
橙色の顔料としてはC.I.Pigment Orange5、同13、同16、同34、同36、同38、同43、同62、同68、同72、同74等がある。
緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green7、同36、同37等が使用できる。
紫色の顔料としてはC.I.Pigment Violet19、同23等が使用出来る。
これらの着色剤の使用量は全インキに対し1重量%以上40重量%以下が好適に使用できる。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて耐光性試験や耐溶剤性試験を行ったときに紙面上に残る着色剤の量が少なくなり筆跡の判読がし難くなる。40重量%より多いと配合時の溶解不足や経時的な沈降による目詰まりによる筆記不能が生じやすくなる。また、これらの着色剤は単独で使用しても2種類以上を併用して使用しても良い。
例えば、フェニルグリコール、フェニルジグリコール、ベンジルモノグリコール、ベンジルジグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート等のグリコールエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等のグリコール類、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシペンタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール類、メチルイソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類を挙げることができる。
これらの溶剤は単独あるいは組み合わせて使用でき、その使用量は油性インキ全量に対し10重量%以上90重量%以下が好ましい。
これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。また、その使用量はインキ全量に対して0.5重量%以上40重量%以下の添加が好ましい。0.5重量%未満では塗布部の乾燥防止効果が弱く使用不能になる恐れがあり、40重量%を超えて添加してもその効果の向上は見られず添加することの意味が見い出せない。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
また、顔料を分散するには汎用されている一般的な方法を用いることが可能である。例えば、顔料と溶剤と分散剤を混合し、プロペラ撹拌機等で均一に撹拌した後、分散機で顔料を分散する。ロールミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー等の分散機はインキの水や有機溶媒の量、顔料濃度によって適宜選択する。
(実施例1)
プリンテックス35(カーボンブラック、デグサヒュルスジャパン(株)製) 5.0部
SPILON VIOLET C−RH(油性染料、保土谷化学工業(株)製)
17.2部
VALIFAST YELLOW C−GNH(油性染料、オリエント化学工業(株))
3.5部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 15.0部
ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル 49.9部
ベンジルアルコール 4.0部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.1部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 0.5部
ニューポール PE71((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.14、三洋化成工業(株)製) 2.0部
フォスファノールLB400(化2にて示される化合物と化3にて示される化合物との混合物、東邦化学工業(株)製) 1.0部
ナイミーンL201(PEG−1ラウリルアミン、日油(株)製) 0.8部
上記成分のうち、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルとジエチレングリコールモノイソブチルエーテルとベンジルアルコールの全量と、エスレックBL−1の全量を70℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで冷却してからプリンテックス35の全量を加えダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い、10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
SPILON VIOLET C−RH(油性染料、保土谷化学工業(株)製)
18.2部
VALIFAST YELLOW C−GNH(油性染料、オリエント化学工業(株)
8.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 35.0部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 14.5部
ベンジルグリコール 12.5部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 5.2部
PEMULEN TR−2(B.F.Goodrich社製、米国) 2.0部
ニューポール PE62((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.33、三洋化成工業(株)製) 1.0部
プロノン 102((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.33、日本油脂(株)製) 0.5部
ポリオキシエチレン〔42〕ポリオキシプロピレン〔67〕((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.63、カネダ(株)製) 0.5部
プライサーフA219(化2にて示される化合物と化3にて示される化合物との混合物、
第一工業製薬(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(PEG−1ラウリルアミン、日油(株)製) 1.1部
上記成分を70℃で3時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
NOVOPERM RED F3RK70(C.I.Pigment Red 170、
クラリアントジャパン(株)製) 4.0部
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 4.5部
SPILON RED C−BH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 22.5部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 30.6部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 10.7部
ベンジルアルコール 22.2部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.2部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 0.8部
プロノン 204((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.88、日本油脂(株)製) 1.2部
フォスファノール RD720(化2にて示される化合物のNa塩と化3にて示される化合物のNa塩との混合物、東邦化学工業(株)製) 1.5部
フォスファノールLP710(化2にて示される化合物と化3にて示される化合物との混合物、東邦化学工業(株)製) 0.8部
上記成分を70℃で3時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
NOVOPERM RED F3RK70(C.I.Pigment Red 170、
クラリアントジャパン(株)製) 4.0部
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 4.5部
SPILON RED C−BH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 22.5部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 21.5部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 10.2部
ベンジルアルコール 15.0部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.2部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 0.8部
プロノン 204((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.88、日本油脂(株)製) 19.5部
プライサーフA208(化2にて示される化合物と化3にて示される化合物との混合物、
第一工業製薬(株)製) 0.8部
上記成分を70℃で3時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 2.8部
VALIFAST BLUE 1603(C.I.DIRECT BLUE 86とC.I.BASIC BLUE 7との造塩染料、オリエント化学工業(株)製)19.1部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 25.1部
ベンジルアルコール 41.292部
エチレングリコール 8.8部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 2.0部
プロノン 201((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.14、日本油脂(株)製) 0.008部
NIKKOL TOP−0V(化4にて示される化合物、東邦化学工業(株)製)
0.9部
上記成分を70℃で3時間攪拌して青色のボールペン用油性インキを得た。
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 2.8部
VALIFAST BLUE 1603(C.I.DIRECT BLUE 86とC.I.BASIC BLUE 7との造塩染料、オリエント化学工業(株)製)19.1部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 26.092部
ベンジルアルコール 40.8部
エチレングリコール 8.8部
PEMULEN TR−2(B.F.Goodrich社製、米国) 1.0部
ジョンクリル678(スチレンアクリ酸樹脂、BASFジャパン(株)製) 0.9部
ニューポール PE62((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.33、三洋化成工業(株)製) 0.25部
ニューポール PE71((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.14、三洋化成工業(株)製) 0.25部
NIKKOL TOP−0V(化4にて示される化合物、東邦化学工業(株)製)
0.004部
NIKKOL DDP−10(化3にて示される化合物、日光ケミカルズ(株)製)
0.004部
上記成分を70℃で3時間攪拌して青色のボールペン用油性インキを得た。
実施例1において、ニューポールPE71を除して、ニューポール PE―108((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比5.45、三洋化成工業(株)製)に置き換えた以外は同様になして黒色の油性インキを得た。
FUJI SP BLACK 8922(カーボンブラック20%分散液、富士色素(株)
製) 23.0部
エチレングリコール 2.1部
グリセリン 2.3部
水酸化ナトリウム 0.5部
イオン交換水 50.1部
ペミュレンTR−1(架橋型のアクリル酸とアクリル酸エステル共重合体、B.F.Goodrich社製) 0.2部
プルロニック P−85((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比1.25、(株)
ADEKA製) 20.0部
フォスファノール RD720(化2にて示される化合物のNa塩と化3にて示される化合物のNa塩との混合物、東邦化学工業(株)製) 0.5部
ベンゾトリアゾール 0.5部
プロクセル GXL 0.5部
ハイドロキノンスルホン酸カリウム 0.1部
AKP−20(アルミナ、粒径0.5μm、住友化学工業(株)製) 0.2部
上記成分中、ペミュレンTR−1の全量とイオン交換水10部をラボミキサーにて1時間攪拌してペミュレンTR−1水溶液を調整した。残りの各成分を混合し均一になるまで1時間攪拌した液にペミュレンTR−1水溶液を加えて更に2時間混合攪拌して黒色のボールペン用水性インキを得た。
Water Red #2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業(株)
製) 5.5部
Water Yellow #6C(C.I.ACID YELLOW23、オリエント化学工業(株)製) 5.0部
エチレングリコール 3.3部
グリセリン 2.8部
水酸化ナトリウム 1.0部
イオン交換水 66.3部
ケルザン AR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.3部
ポリオキシエチレン〔196〕ポリオキシプロピレン〔67〕((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比2.96、カネダ(株)) 11.0部
フォスファノール RD720(化2にて示される化合物のNa塩と化3にて示される化合物のNa塩との混合物、東邦化学工業(株)製) 3.0部
ベンゾトリアゾール 0.5部
プロクセル GXL 0.5部
ハイドロキノンスルホン酸カリウム 0.3部
アスコルビン酸ナトリウム 0.5部
上記成分中、ケルザンARの全量とイオン交換水10部をラボミキサーにて1時間攪拌してケルザンAR水溶液を調整した。残りの各成分を混合し均一になるまで1時間攪拌した液にケルザンAR水溶液を加えて更に2時間混合攪拌して黒色のボールペン用水性インキを得た。
Water Blue 105S(C.I.ACID BLUE90、オリエント化学工業(株)製) 6.0部
エチレングリコール 1.1部
グリセリン 1.0部
水酸化ナトリウム 0.5部
イオン交換水 59.7部
ケルザン AR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.2部
ポリオキシエチレン〔54〕ポリオキシプロピレン〔39〕((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比1.38、カネダ(株)) 10.6部
フォスファノール RD720(化2にて示される化合物のNa塩と化3にて示される化合物のNa塩との混合物、東邦化学工業(株)製) 19.9部
ベンゾトリアゾール 0.3部
プロクセル GXL 0.3部
ハイドロキノンスルホン酸カリウム 0.1部
AKP−20(アルミナ、粒径0.5μm、住友化学工業(株)製) 0.2部
アスコルビン酸ナトリウム 0.1部
上記成分中、ケルザンARの全量とイオン交換水10部をラボミキサーにて1時間攪拌してケルザンAR水溶液を調整した。残りの各成分を混合し均一になるまで1時間攪拌した液にケルザンAR水溶液を加えて更に2時間混合攪拌して黒色のボールペン用水性インキを得た。
FUJI SP BLACK 8922(カーボンブラック20%分散液、富士色素(株)
製) 25.0部
エチレングリコール 2.1部
グリセリン 2.3部
水酸化ナトリウム 0.5部
イオン交換水 68.092部
ペミュレンTR−1(架橋型のアクリル酸とアクリル酸エステル共重合体、B.F.Goodrich社製) 0.2部
プルロニック L−44((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比1.00、(株)
ADEKA製) 0.008部
フォスファノール RD720(化2にて示される化合物のNa塩と化3にて示される化合物のNa塩との混合物、東邦化学工業(株)製) 0.5部
ベンゾトリアゾール 0.5部
プロクセル GXL 0.5部
ハイドロキノンスルホン酸カリウム 0.1部
AKP−20(アルミナ、粒径0.5μm、住友化学工業(株)製) 0.2部
上記成分中、ペミュレンTR−1の全量とイオン交換水10部をラボミキサーにて1時間攪拌してペミュレンTR−1水溶液を調整した。残りの各成分を混合し均一になるまで1時間攪拌した液にペミュレンTR−1水溶液を加えて更に2時間混合攪拌して黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例8において、プルロニック P−85を除して、ニューポール PE62((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.33、三洋化成工業(株)製)に置き換えた以外は同様になして黒色の水性インキを得た。
実施例8において、プルロニック P−85を除して、プルロニック F−108((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比5.50、(株)ADEKA)に置き換えた以外は同様になして黒色の水性インキを得た。
実施例1において、ニューポール PE71を除して、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルに置き換えた以外は同様になして黒色の油性インキを得た。
実施例2において、ニューポールPE62とプロノン102とポリオキシエチレン〔42〕ポリオキシプロピレン〔67〕を除して、NIKKOL−BT−5(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、(日光ケミカルズ(株)製)に置き換えた以外は同様になして黒色の油性インキを得た。
実施例6のNIKKOL TOP−0VとNIKKOL DDP−10を除して、ジエチレングリコールモノメチルエーテルに置き換え、ニューポール PE78を除して、プルロニック L−31((化1)にて示される化合物、(n+n’)/m比0.18、(株)ADEKA)に置き換えた以外は同様になして青色の油性インキを得た。
実施例8のフォスファノール RD720を除して、イオン交換水に置き換えた以外は
同様になして黒色の水性インキを得た。
実施例9のポリオキシエチレン〔196〕ポリオキシプロピレン〔67〕を除して、イオン交換水に置き換えた以外は同様になして青色の水性インキを得た。
実施例10のポリオキシエチレン〔54〕ポリオキシプロピレン〔39〕を除して、NIKKOL BT3に置き換えた以外は同様になして黒色の水性インキを得た。
上記実施例1〜6及び比較例1〜3で得たボールペン用油性インキを市販の油性ボールペン(.e―ball、製品符号 BK127、ぺんてる(株)製(ボール径φ0.7))と同構造の筆記具に0.3g充填し、遠心機にて遠心力(1000rpm、5分間)を加えてインキ中の気泡を脱気して、試験用ボールペンを作製した。
上記実施例7〜10及び比較例4〜6で得たボールペン用水性インキを市販の水性ボールペン(エナージェル、製品符号 BL17、ぺんてる(株)製(ボール径φ0.7))、と同構造の筆記具に1.8g充填し、遠心機にて遠心力(1000rpm、5分間)を加えてインキ中の気泡を脱気して、試験用ボールペンを作製した。
筆記抵抗値の測定については、測定周波数200Hz(1秒間に200プロット測定)にて2秒間測定を行ったデータの各プロットにおける値の総和を総プロット数(400プロット/2秒間)で割って平均値とし、検体に対する平均筆記抵抗値を算出した。更に、5本の検体に対する各平均筆記抵抗値からn=5本の平均値を算出して各実施例、比較例を使用した試験用のボールペンの筆記抵抗値とした。
評価基準は、重いもしくは滑らかでない(1点)、軽いが滑らかでない、もしくは滑らかだが重い(2点)、軽くて滑らか(3点)、非常に軽くて滑らか(4点)、で評価し、20人の平均値を算出した。
特に、実施例の中において、油性インキの場合、(化1)で示される化合物の、(n+n’)/m比が1未満であるものを使用した実施例1〜実施例6、水性インキの場合、(n+n’)/m比が1以上5未満である実施例8〜実施例11は、ボール紙沈みも少なく、筆記抵抗値も低く、書き味もなめらかであり、より高い潤滑性が得られている。
これに対して、上記(化1)または(化2)、(化3)、(化4)のいずれかで示される化合物を使用しない比較例1〜比較例6のインキは、ボール受座の摩耗が進行し、インキ吐出量も大きく変化し、重い書き味となり、潤滑性の低いインキとなっている。特に、比較例1〜3はボール沈みみが大きく、インキの吐出量の変化が著しい。また、ボールホルダーの紙面への接触があるので、書き味もより重く感じる。比較例4〜6は、ボールホルダーの先端の紙面への接触もないものであっても、筆跡カスレがおこり、また、筆記抵抗値も高いので重い書き味となっている。
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