JP2011096584A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調理器本体に設けられ、被加熱物に対する加熱場所が異なり独立して動作条件が設定可能な電気式加熱源で加熱原理の異なる2種類の加熱源6R,22,23と、前記2種類の加熱源の動作条件をそれぞれ設定する操作部61と、該操作部によって設定された動作条件に従って前記2種類の加熱源の動作を制御する通電制御手段200と、前記2種類の加熱源の動作条件を同時に表示可能な表示手段100とを備え、前記操作部61によって、同一の被加熱物を対象として、1種類の加熱源による加熱調理と、それに引き続いてもう1種類の加熱源による加熱調理が設定された場合、前記表示手段100では、1種類の加熱源による調理ともう1種類の加熱源による調理が関連していることを示す複合調理表示を行うようにした。
【選択図】図2
Description
図1〜図18は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示すものであって、組込式又はビルトイン式と称される加熱調理器の例を示している。
図1は本発明の実施の形態1の加熱調理器の一部を分解した状態の斜視図、図2は同加熱調理器の天板部を取り外した状態での本体部全体を示す斜視図、図3は同加熱調理器の天板部の平面図、図4は同加熱調理器の主要な構成部品を取り外した状態の分解斜視図、図5は図1のV−V線縦断面図、図6は図1のVI−VI線縦断面図、図7は同加熱調理器の駆動回路の概略構成図、図8は同加熱調理器の部品ケースと冷却ダクト部分の分解した状態の斜視図、図9は同加熱調理器の本体部の上面中央前方部の平面図、図10は同加熱調理器の調理容器の断面図、図11は同加熱調理器の調理容器を右IH加熱源の上方に置いた状態縦断面図である。
本発明の加熱調理器は、1つの矩形の本体部Aを備えている。この本体部Aは、通常、本体部Aの上面を構成する天板部B、本体部Aの上面以外の周囲(外郭)を構成する筐体部C、鍋や食品等を電気的エネルギー等で加熱する加熱手段D、使用者により操作される操作手段E、操作手段からの信号を受けて加熱手段を制御する制御手段F、及び加熱手段の動作条件を表示する表示手段Gを備えている。
また、加熱手段Dの一部として、以下に説明する実施の形態のように、グリル庫(グリル加熱室)又はロースターと称される電気加熱手段を備えたものもある。
加熱手段Dの動作条件とは、加熱するための電気的、物理的な条件を言い、通電時間、通電量(火力)、加熱温度、通電パターン(連続通電、断続通電等)等を総称したものである。つまり加熱手段Dの通電条件をいうものである。
右IH加熱部などの「IH」とは、誘導加熱(Induction Heating)の意味である。
報知手段とは、特に明示のない限り、ブザーやスピーカ等の可聴音による報知手段と、文字や記号、イラスト、あるいは可視光による報知手段とを含んでいる。
加熱動作の連携とは、電気輻射式加熱源の動作とIH加熱源の動作の間において、一方の加熱源が他方の加熱源の動作中に何らかの動作を開始すること又は動作の予約ができることを意味し、双方の動作が互いに相手の動作に影響を与えるということを意味したものではない。
図1、図2、図4及び図5〜図6において、Aは上面全体を後述する天板部Bで覆われた本体部であり、この本体部Aは、外形形状が流し台等の厨房家具KT(図6参照)に形成した設置口K1を覆う大きさ、スペースに合わせている所定の大きさで、略正方形又は長方形に形成されている。
2は筐体部Cの外郭面を形成する本体ケースで、図2に示すように、1枚の平板状の金属板をプレス成形機械で複数回折り曲げ加工して形成した胴部2Aと、この胴部の端部に、溶接又はリベット、ネジ等の固定手段で継ぎ合わせた金属板製の前部フランジ板2Bとから構成されており、これら前部フランジ板2Bと胴部2Aとを固定手段で結合した状態では、上面が開放した箱形になる。その箱型の胴部2Aの背面部下部が傾斜部2Sで、これより上方が垂直な背面壁2Uになっている。
そして、加熱調理器が厨房家具KTの設置口K1に完全に収容された状態では、厨房家具KTの前方に形成した開口部KTKから加熱調理器の前面部が露出するようになり、厨房家具KTの前面側から加熱調理器の前面(左右)操作部60(図2参照)が操作可能となる。
その後に遅れて後ろ側が弧を描くようにして設置口K1に落とし込む(このような設置方法は、例えば特開平11−121155号公報に詳しく記載されている)。このような設置方法のために、前部フランジ板2Bは、調理装置を厨房家具KTに設置する際に、厨房家具KTの設置口K1の設置口前縁部(図6参照)との間に十分なスペースSPが確保されるような大きさになっている。
筐体部Cの内部は、図2に示すように、大きく分けて前後方向に長く伸びた右側冷却室8R、同じく前後方向に長く伸びた左側冷却室8L、箱形のグリル(又はロースター)加熱室9、上部部品室10、後部排気室12が区画形成されているが、各部屋は互いに完全に隔絶されている訳ではない。例えば右側冷却室8R及び左側冷却室8Lは、後部排気室12に対し、それぞれ上部部品室10を経由して連通している。
グリル加熱室9は、その前面開口部9Aが後述するドア13が閉じられた状態では、略独立した密閉空間になっているが、排気ダクト14を介して筐体部Cの外部空間、つまり台所などの室内空間に連通している(図6参照)。
天板部Bは以下述べるように、上枠(枠体ともいう)20とトッププレート(上板、トップガラス、天板とも称する)21の2つの大きな部品から構成されている。上枠20は、全体が非磁性ステンレス板又はアルミ板などの金属製板から額縁状に形成され、本体ケース2の上面開口を塞ぐような大きさを有している(図3、図6参照)。
トッププレート21は、額縁形状の上枠20の中央に設けられた大きな開口部を隙間無く完全に覆うように本体ケース2上方に重ね合わせて設置されている。
さらにトッププレート21の前後左右側縁は、上枠20の開口部との間にゴム製パッキンやシール材(図示せず)を介在させて水密状態に固定されている。したがって、トッププレート21の上面から水滴などが上枠20とトッププレート21との対面部分に形成される間隙を通じて本体部Aの内部に侵入しないようにしてある。
トッププレート21は、実際の調理の段階では後で詳しく述べる右IH加熱源6R、左IH加熱源6Lによって誘導加熱され、高温になった鍋等の被加熱物Nからの熱を受けて300度以上にもなることがある。
トッププレート21の上面には、図1及び図3に示すように後記する右IH加熱源6R、左IH加熱源6L、中央電気加熱源7のおおまかな位置を示す円形の案内マーク6RM、6LM、7Mが、それぞれ印刷などの方法で表示されている。
この発明の実施態様1では加熱手段Dとして、本体部Aの上部右側位置にある右IH加熱源6R、反対に左側にある左IH加熱源6L、本体部Aの左右中心線上で後部寄りにある輻射式中央電気加熱源7及びグリル加熱室9の内部にロースター用の上下1対の輻射式電気加熱源(ヒータ)22,23を備えている。これら加熱源は制御手段Fにより互いに独立して通電が制御されるように構成されているが、詳細は後で図7を参照しながら述べる。
右IH加熱源6Rは、図2に示すように、本体ケース2の内部に区画形成された前記上部部品室10内部に設置されている。そして、前記トッププレート21の右側位置の下面側に、右IH加熱コイル6RCを配置している。
このコイルの上端部がトッププレート21の下面に微小間隙を置いて近接しており、IH(誘導)加熱源となる。この実施の形態では例えば、最大消費電力(最大火力)3kWの能力を備えたものが使用されている。
右IH加熱コイル6RCは、渦巻状に0.1mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。右IH加熱コイル6RCの直径(最大外径寸法)は約180mm程度である。
磁束漏洩防止材は、左右IH加熱コイル6LC、6RCの下面全体を覆う必要はなく、断面が例えば正方形又は長方形等で棒状に成形した磁束漏洩防止材を右IH加熱コイル6RCと交差するように所定間隔で複数個設ければ良い。各コイルの中心部から放射状に複数個設ければ良い。
案内マーク6RMは適正な誘導加熱領域を示すものである。図3の破線の円が大体右IH加熱コイル6RCの最外周位置を示す。
31Rは、右IH加熱コイル6RCの中央部に設けた空間6S内部に設置された赤外線式の温度検出素子であり、上端部にある赤外線受光部をトッププレート5の下面に向けている(図7、図11参照)。
赤外線式の温度検出素子(以下、赤外線センサーという)は、鍋などの被加熱物Nから放射される赤外線の量を検知して温度を測定できるフォトダイオード等から構成されている。なお、前記温度検出素子は伝熱式の検知素子、例えばサーミスタ式温度センサーでも良い。
温度検出素子31Rが赤外線センサーである場合は、被加熱物から放射された赤外線を集約させ、かつリアルタイムで(時間差が殆んどなく)受信してその赤外線量から温度を検知できることで(サーミスタ式よりも)優れている。
すなわち、被加熱物から放射される赤外線がトッププレート21に吸収されたり遮断されたりしないように工夫しているためである。例えばトッププレート21は4.0μm又は2.5μm以下の波長域の赤外線を透過させる素材が選択されており、一方、温度センサー31Rは4.0μm又は2.5μm以下の波長域の赤外線を検出するものが選択されている。
また、被加熱物が無い場合でもトッププレート21の温度を検出できるものである。なお、温度検出素子がサーミスタ等の伝熱式の場合には、その温度感知部をトッププレート21の下面に直接接触させ、あるいは伝熱性樹脂等のような部材を介在させて、トッププレート21自身の温度を出来るだけ正確に把握させるようにしても良い。温度感知部とトッププレート21の下面との間に空隙があると、温度の伝達に遅れが生ずるからである。
左IH加熱源6Lは、本体部Aの左右中心線を挟んで右IH加熱源6Rと対照的な位置に設置されており、右IH加熱源6Rと同様な構成になっている。この実施の形態では例えば、最大消費電力(最大火力)3kW又は2.5kWの能力を備えたものが使用されている。
また、左IH加熱コイル6LCの直径(最大外径寸法)は最大火力が3kWの場合は約180mmであり、2.5kWの場合は約170mm程度となっている。
なお、トッププレート21に表示された円(図1と図3において実線)である案内マーク6LMの位置は、左IH加熱コイル6LCの最外周位置と完全に一致しているものではない。
以下の説明において、左右に共通に配置された部材について共有する内容については、名称における「左、右」および符号における「L、R」の記載を省略する場合がある。
7は輻射式中央電気加熱源(以下、「中央加熱源」と称す)であり(図2、図3参照)、本体部Aの内部であって、トッププレート21の左右中心線上で、かつ、トッププレート21の後部寄りの位置に配置されている。中央加熱源7は、輻射によって加熱するタイプの電気ヒータ(例えばニクロム線やハロゲンヒータ、ラジエントヒータ)が使用され、トッププレート21を通してその下方から鍋等の被加熱物を加熱するものである。そして、例えば、最大消費電力(最大火力)1.2kWの能力を備えたものが使用されている。
トッププレート21に表示された円(図1と図3において実線)である案内マーク7Mの位置は、中央加熱源7の最外周位置と完全に一致しているものではない。案内マークは適正な加熱領域を示すものである。図3の破線の円が大体中央加熱源7の最外周位置を示す。
24Rは、垂直に設置されている右側の上下仕切板であり(図2、図4参照)、筐体部Cの内部で右側冷却室8Rとグリル加熱室9間を隔絶している仕切壁の役目となっている。24Lは、同じく左側の上下仕切板であり、筐体部Cの内部で左側冷却室8Lとグリル加熱室9間を隔絶している仕切り壁の役目となっている(図2、図4参照)。なお、上下仕切板24R、24Lはグリル加熱室9の外側壁面と数mm程度の間隔を保って設置されている。
25は水平仕切板であり(図2、図5参照)、左右の上下仕切板24L、24Rの間全体を上下2つの空間に区画する大きさを有しており、この仕切り板の上方が前記上部部品室10である。またこの水平仕切板25はグリル加熱室9の天井面と数mmから1cm程度の所定の空隙116(図6参照)を持って設置されている。
24Aは左右の上下仕切板24L、24Rにそれぞれ形成した切欠き部で、後述する冷却ダクト42を水平に設置する際にそれと衝突しないように設けている。
ここで「広がる」とは、シーズヒータの途中が水平面において複数回屈曲して、できるだけ平面的に広い範囲を蛇行するようにしている状態をいい、平面形状がW字形になっているものが代表的な例である。
例えば、グリル加熱室9の上部天井付近のシーズヒータ22は最大消費電力(最大火力)1200W、底部付近のシーズヒータ23は最大消費電力800Wのものが使用されている。
26は水平仕切板25とグリル加熱室9との間に形成された空隙で(前記した空隙116と同じものである)、これは最終的に後部排気室12と連通しており、空隙26内の空気が後部排気室12を通じて本体部Aの外に誘引されて排出されるようになっている。
この実施の形態でいう送風機30は、遠心型多翼式送風機(代表的なものとしてシロッコファンがある)を使用しており(図4、図5参照)、駆動モータ300の回転軸32の先端に翼部30Fを固定したものを用いている。また送風機30は、前記右側冷却室8Rと左側冷却室8Lのそれぞれに設置され、左右の左IH加熱コイル6LC、6RC用の回路基板とそれらコイル自体を冷却するようになっており、詳しくは以下で説明する。
前記送風機30は、その駆動用モータ300の回転軸32が水平になっている、いわゆる横軸型であり、右側冷却室8Rの中に設置されたファンケース37の内部に収容されている。
その送風機30の多数の翼30Fを囲むようにファンケース37内部には円形の送風空間が形成され送風室39が形成されている。37Aはファンケース37の吸い込み筒であり、その最上位には吸い込み口37Bが形成されている。37Cはファンケース37の一端部に形成した排気口(出口)である。
なお、この回路基板41には、インバータ回路の部分と離して前記送風機30の駆動用モータ300駆動用の電源及び制御回路部33を一緒に実装している。
なお、図5においてY1〜Y5は送風機30により吸い込まれる空気と排出される空気の流れを示すものであり、Y1、Y2、・・Y5と順次冷却風は流れていく。
42Cは上ケース42Aの上面の全体に亘りその壁面を貫通するよう多数形成した噴き出し孔で、送風機30からの冷却風を噴き出すために形成されており、各噴き出し孔42Cの口径は同じにしてある。
42Dは、上ケース42Aの中に一体成型で直線又は曲線状に形成したリブ(凸条)形状の仕切り壁で、これにより部品ケース34の排気口34Aに一端が連通した通風空間42Fが区画形成される。
さらに、通風空間42Hの一側部(図4では部品ケース34に近い側)は、前記部品ケース34の第2の排気口34Bの真上になるように冷却ダクト42が設置される。
これにより、部品ケース34から吐き出される冷却風は、冷却ダクト42の通風空間42Hに入り、ここから通風空間42Gに展開して各噴き出し孔42Cから噴出される。
42Kは上ケース42Aの通風空間42Hに対応して形成した四角形の通風口で、これは後述する液晶表示画面45R、45Lを冷却する風を出すものである。
この放熱フィンは図5に示すように、部品ケース34の中で天井部に近い側に設置され、下方は十分な空間を確保し、その空間内を冷却風Y4が流れるようになっている。
つまり、送風機30の特性上、吐き出し能力(吹出し能力)が吐き出し口(排気口37C)の全域に亘り均一ではなく、吐き出し能力の最高部分はその排気口37Cの上下中心点より下方にあるが、この位置の延長線上の位置とならないよう、前記放熱フィン43A,43Bの位置を上方へ設定している。
また、回路基板41の表面に実装された各種の小型電子部品や印刷配線パターン部分に向けて冷却風が吹きつけられることはない。
前記2つの独立した冷却ユニットCUは、前記冷却室8R,8Lに上方から挿入されて固定された状態では、横幅の大きなファンケース37の部分が前記空間SXに一部突出している。
このように冷却ユニットCUのファンケース37の部分は、グリル加熱室9があってもその空間SXに配置され、前方から投影した形で見た場合、冷却ユニットCUのファンケース37の部分がグリル加熱室9と一部重なる状態になっていることで、本体部Aの横幅寸法を増大させることを防止できている。
この実施の形態における加熱調理装置の操作手段Eは、前面操作部60と上面操作部61とからなっている(図1〜図4参照)。
(前面操作部)
本体ケース2の左右両側の前面にプラスチック製の前面操作枠62R,62Lが取り付けられており、この操作枠前面が前面操作部60となっている。
この前面操作部には、左IH加熱源6L、右IH加熱源6R、中央加熱源7及びグリル加熱室9の電気ヒータ22、23の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ63(図2参照)の操作ボタン63Aと、右IH加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する右電源スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する右操作ダイアル64Rと、同じく左IH加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する左制御スイッチ(図示せず)の左操作ダイアル64Lと、がそれぞれ設けられている。主電源スイッチ63を経由して図7に示す全ての電気回路構成部品へ電源が供給される。
なお、左操作ダイアル64Lと右操作ダイアル64Rは、使用しない状態では、図4に示されるように、前面操作部60の前方表面から突出しないように内側へ押し込まれており、使用する場合には、使用者が指で一度押してから指を離すと、前面操作枠62に内蔵しているバネ(図示せず)の力によって突出し(図2参照)、使用者が周囲を掴んで回せる状態になるものである。
そして、この段階で1段階右か左に回せば、初めて左IH加熱源6Lおよび右IH加熱源6Rにはそれぞれ(最小設定火力120Wでの)通電が開始される。
なお、左操作ダイアル64L、右操作ダイアル64Rの何れも、初期の状態であるか途中で左右に回した状態であるかに関係なく、使用者が指で一度押して前面操作部10の前方表面から突出しないような所定の位置に押し込むと、左IH加熱源6L、右IH加熱源6Rの何れも通電を停止できる(例えば、調理中であっても、右操作ダイアル64Rを押し込めば、右IH加熱源6Rは直ちに通電停止される)。
また、前面操作枠62の前面下部には、図示していないが3つの独立したタイマーダイアルが設けられている。これらタイマーダイアルは、それぞれ左IH加熱源6L、右IH加熱源6R、中央加熱源7を通電開始から所望の時間(タイマーセット時間)だけ通電し、その設定時間を経過した後は自動的に電源を切るタイマースイッチ(タイマーカウンターともいう。図示せず)を操作するためのものである。
上面操作部61は、図3に示すように右火力設定用操作部70、左火力設定用操作部71及び中央操作部72とからなっている。すなわち、トッププレート21の上面前部において、本体部Aの左右中心線を挟んで、右側には右IH加熱源6Rの右火力設定用操作部70が、中央部には中央加熱源7及びグリル加熱室9に設置された電気ヒータ22,23の中央操作部72が、左側には左IH加熱源6Lの左火力設定用操作部71が、それぞれ配置されている。
この上面操作部61には、後述する調理容器80を使用する場合の各種キーが設けてあり、その中にはパン専用キー250が設けてある。
なお、特定の調理(例えばパン)の専用キーではなく、調理容器使用のための専用の共通キーを1個設け、それを押すたびに、後述する統合表示装置100の中に所望の調理名(例えばパン)が表示された操作可能なキー(後述する入力キー141〜145など)を表示させ、当該キーのエリアを使用者が指で触れてその所望の調理開始指令を入力するような形態にしても良い。
この実施の形態1では、右IH加熱源6Rとグリル加熱室9の電気輻射加熱源22、23との複合加熱ができるようにしたものであり、前記複合調理キー251は、後述する右火力設定用操作部70寄りに設けてある(図3参照)。
なお、前記複合調理キー251は、固定式のキーやボタン、摘み等ではなく、後述する統合表示装置100の表示画面(液晶画面など)の中に所望のキーを表示させ、当該キーのエリアを使用者が指で触れることで、複合調理の入力を可能にする形態であっても良い。つまり統合表示装置100の表示画面中にソフトウエアによって適時に入力可能なキー形状を表示し、それをタッチして入力操作する方法でも良い。
図3及び図9に示す右火力設定用操作部70には、図9に示すように、使用者が1度押圧するだけで右IH加熱源6Rの火力を簡単に設定することができる各火力のワンタッチ設定用キー部90が設けられている。具体的には弱火力キー91、中火力キー92、および強火力キー93の3つのワンタッチキーを備えており、弱火力キー91は右IH加熱源6Rの火力を300Wに設定し、中火力キー92は750Wに設定し、強火力キー93は2.5kWに設定する。さらに、右ワンタッチキー部の右端部に強火力キー94が設けられ、右IH加熱源6Rの火力を3kWにしたい場合には、これを押圧操作する。
同様に左IH加熱源6Lの火力設定のための左火力設定用操作部71にも右火力設定用操作部70と同様なワンタッチキー群が設置されている。
図3及び図9に示す中央操作部72には、図9に示すように、グリル(ロースト)調理およびオーブン調理に用いられるグリル加熱室9のヒータ22,23の通電を開始する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタン95と、その通電を停止する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタン96が並べて設けられている。
また、中央操作部72には、図9に示すように、ヒータ22,23によるグリル調理や左IH加熱源6L、右IH加熱源6Rによる電磁調理における制御温度を、1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチ(図示せず)の操作ボタン97A、97Bが横一列に設けられている。また、中央加熱源7の電源入り・切りスイッチボタン98及び火力を1段階ずつ加算的又は減算的に設定する設定スイッチ99A、99Bもここに設けてある。
パン専用キー250の右側には、ハードボタンからなる右IH便利メニューボタン131Rが設けられており、これは右加熱コイル6Rについての各種の設定をするための設定ボタンである。同様な設定ボタンは左加熱コイル6Lについても設けられている(図示省略)。
なお、液晶表示画面45R、45Lの表示光はトッププレート21を透過し、経過時間が「分」と「秒」単位で明瞭に使用者に表示される。
左側の左火力設定用操作部71にも、右火力設定用操作部70と同様に、左タイマースイッチ(図示せず)と、左液晶表示部45Lが設けられ、これらは本体1の左右中心線を挟んで左右対象的位置に設けられている。
トッププレート21の右前側で、右IH加熱源6Rと右火力設定用操作部70との間の位置に、右IH加熱源6Rの火力の大きさを表示する右火力表示ランプ101Rが設けられている。
右火力表示ランプ101Rはトッププレート21を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート21の下面近傍に設けられている。
同様に、左IH加熱源6Lの火力の大きさを表示する左火力表示ランプ101Lが、トッププレート21の左前側で、左IH加熱源6Lと左火力設定用操作部22との間の位置に設けられ、トッププレート21を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート21の下面近傍に設けられている。
なお、これら表示ランプ101R、101Lは図7の回路構成図には表示を省略している。
図10において、80は全体が鉄やステンレス等の磁性を有する厚さ1〜2mm程度の薄板金属からプレス成型等で形成された調理容器で、前記グリル加熱室9の内部にその前面開口9Aから挿入され、焼き網109の上に置かれて使用される。
その調理容器80は、平面形状が円形の上容器81と、同じく平面形状が円形の下容器82とから構成されている。上容器81と下容器82は、平面的な外形形状が同じであり、上容器81と下容器82はともにその直径はW1であり、上容器81の深さH1に対し、下容器82の深さH2はその1.4倍程度の寸法関係になっている。例えばH1=25mm、H2=35mmである。
上容器81の鍔部84は、その天井面83からH3の距離だけ離れた位置にあり、一方、下容器82の鍔部86は、その底面85からH4の距離だけ離れた位置にある。ここでH3は例えば25mm、H4は35mmである。なお、鍔部84、86の貼り出し幅は使用者がミトンを装着した手でしっかりとその上下面を持てるように、最低でも30mmの大きさになっており、この実施の形態1では60mmになっている。
上容器81の天井面83と下容器82の底面85は、何れも出来るだけ全体が平坦面になっていることが望ましい。その詳しい理由は後述するが、左IH加熱源6L又は右IH加熱源6Rによって誘導加熱されるという使用方法を想定しているからである。
この位置関係と前記した対向間隔H3,H4を設けた工夫によって、上容器81と下容器82とは、その天井面83、又は底面85の何れかがトッププレート21の上面に対面した状態で、右IH加熱コイル6RC又は左IH加熱コイル6LCによって加熱された場合でも、鍔部84、86自体が直接誘導加熱されて高温になることが防止されている。
つまり、左右IH加熱コイル6RC、6LCから離れる距離の三乗に反比例して誘導加熱される磁界の強度は小さくなるから、十分な間隔を置いた鍔部84、86は調理容器80の底壁面85や周壁面のように直接誘導加熱されて高温になることはない。
調理容器80の最大横幅寸法W2は、前記グリル加熱室9の内側空間の最大幅(有効横幅寸法)に近いものとなっている。例えばこの実施の態様におけるグリル加熱室9は、内側の有効横幅寸法が360mm、奥行き290mm、高さは120mm程度になっているため、W2は350mmである。
この実施の形態1ではH5は例えば59mm(=H3+H4+鍔部84の板厚2mm+鍔部86の板厚2mm)である。H6は65mmである。
これは、図6に示した焼き網109の上面から、シーズヒータ22の下面までの対向間隔(H6)を広く確保できるからである。
統合表示手段100が、トッププレート21の左右方向の中央部で、前後方向の前側に設けられている。この統合表示手段は液晶パネルを主体に構成され、トッププレート21を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート21の下面近傍に設けられている。
統合表示手段100は、左IH加熱源6L、右IH加熱源6R、中央加熱源7及びグリル加熱室9のヒータ22、23等の通電状態(火力や時間等)を入力したり、確認したりすることができるものである。すなわち、
(1) 左右IH加熱源6L、6Rの機能(調理動作中であるかどうか等)
(2) 中央加熱源7の機能(調理中であるかどうか等)
(3) グリル加熱室9での調理の場合には、その加熱調理を行う場合の操作手順や機能(例えば、現在ロースター、グリル、オーブンの調理の何れが行われているかどうか)
の3つの場面に対応して、動作状況や火力等の加熱条件が、文字やイラスト、グラフなどによって明瞭に表示されるものである。
液晶画面は1層だけではなく、表示情報を増やすために上下2層以上で表示するものを使用しても良い。液晶画面の表示領域の大きさは縦(前後方向)約4cm、横約10cmとなっている長方形である。
(1)左IH加熱源6Lに対応する表示エリア100L(火力用100L1と時間用100L2の計2個)。
(2)中央加熱源7に対応する表示エリア100M(火力用100M1と時間用100M2の計2個)。
(3)右IH加熱源6Rに対応する表示エリア100R(火力用100R1と時間用100R2の計2個)。
(4)グリル加熱室9の調理用表示エリア100G。
(5) 各種調理における参考情報を随時又は使用者の操作を表示するとともに、異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知する全ての熱源に共通するガイドエリア100GD。
(6)各種調理条件等を直接入力可能な機能を有する、互いに独立した6つの入力キー141、142、143、144、145、146を表示するキー表示エリア(100Fの1個)と、
(7)全ての熱源に共通する任意表示エリア100Nと、
をそれぞれ備えている。
また、前記表示エリアの背景色は、通常では全体が統一された色彩(例えば白)で表示されるようになっているが、表示エリア100Rと100Gは、前記した「複合調理」の場合は、同じ色でしかも他の加熱源の表示エリア100L、100Mとは異なる色(例えば黄色や青など)に変化するようになっている。このような色変化は表示画面が液晶の場合は、そのバックライトの動作切り替えで可能になるが、詳細な説明は省略する。
すなわち、画面表示のソフトウエア(マイコンのプログラム)により確立されたものであるので、そのソフトウエアによりその都度面積や形、位置を変えることは可能であるが、使用者の使い勝手を考え、左IH加熱源6L、中央加熱源7、右IH加熱源6Rなど各加熱源の左右の並び順序に合わせて常に同じ並び順序にしている。
つまり、画面上では左側に左IH加熱源6L、真中に中央加熱源7、右側に右IH加熱源6Rについての情報が表示される。またグリル加熱室9の調理用表示エリア100Gは、必ず上記左IH加熱源6Lの表示エリア100L、中央加熱源7の表示エリア100M、右IH加熱源6Rの表示エリア100Rよりも手前側に表示される。さらに入力キーの表示エリア100Fがいかなる場面でも必ず最も手前に表示される。
前記入力キー141〜146の部分(区域)を構成する前記ガラス板上には、キーの入力機能を示す文字や図形、記号(図9のキー143,145の矢印を含む)を印刷や刻印等で何ら表示していないが、これらキーの下方の液晶画面(キー表示エリアF)には、それら入力キーの操作場面毎にキーの入力機能を示す文字や図形、記号を表示する構成になっている。
また、入力キー146は、調理条件を決定したい場合及び調理をスタートしたい場合に操作されるためのキーである。
これを一度操作して調理動作がスタートすると、「停止」という表示の入力キーに変更される。その他の入力キー141〜145も、その都度入力命令が変化することがあり、有効な入力機能はその都度表示される文字や図形、記号などで用意に識別できる。
グリル加熱室9の前面開口9Aは、図1と図6に示すように、ドア13によって開閉自在に覆われ、ドア13は使用者の操作によって前後方向に移動自在になるよう前記グリル加熱室9にレール、コロ等の支持機構(図示せず)によって保持されている。また、ドア13の中央開口部13Aには耐熱ガラス製の窓板が設置され、グリル加熱室9の内部が外側から視認できるようになっている。13Bはドア13を開閉操作するために前方に突出した取っ手である。なお、グリル加熱室9は、前述したように本体の内側後壁面との間に所定の空間SX(図6参照)が形成され、この空間を利用して後述する排気ダクト14が設置され、また後部排気室12が形成されている。
これにより、ドアを前方に水平に引き出した場合、その引出し動作に伴って受皿108(焼網109が載っている場合はその焼網)も一緒にグリル加熱室9の前方へ水平に引き出される。
なお、受皿108は、通常ドア13と連結された左右一対の金属製レール(図示せず)の上に左右両端部が着脱自在に支持されているため、受皿108をレールの上から単独で取り外すことが出来るようになっている。
また、焼網109の形状と受皿108の位置、形状等は、受皿108を前方に引き出す際に下部のヒータ23に当たって引き出せないことがないように工夫してある。
このように、グリル加熱室9では、焼網109の上に肉や魚、その他食品を載せてヒータ22、23を(同時又は時分割等で)通電すれば、それら食品を上下両面から加熱する「両面焼き機能」を有するものである。
また、グリル加熱室9には、この室内温度を検出する庫内温度センサー242(図7参照)が設けられており、庫内温度を所望の温度に維持させて調理をすることも可能になっている。
なお、307はグリル加熱室9の外枠9Dと本体ケース2の底壁面との間に形成された空隙である。
外枠9Dは、左右両側壁面、上面、底面及び背面の5つの面を有し、全体が鋼板などで形成されている。これら内枠9Cと外枠9Dの内側表面は、ホーロー等の清掃性の良い被覆を形成するか又は耐熱塗装膜を塗ったり、あるいは赤外線放射皮膜を形成したりしている。
赤外線放射皮膜を形成した場合、食品などの被加熱物に対する赤外線放射量を増大させ、加熱効率を高め、またむら焼けの改善にもなる。9Eは外枠9Dの背壁面上部に形成した排気口である。
121は排気ダクト14の内部で、排気口9Eの下流側位置に設置された脱臭用触媒で、触媒ヒータ(図示せず)により加熱されることで活性化し、排気ダクト14を通るグリル加熱室9内部の熱い排気から臭気成分を除去する働きをする。
前記した通り、図1に示すように、上枠20の後部には横に長く右通風口(吸気口になる)20B、中央通風口(排気口になる)20C、左通風口20Dがそれぞれ形成されている。
これら3つの後部通風口20B、20C、20Dの上には、上方全体を覆うように全体に亘り無数の小さな連通孔が形成された金属製平板状のカバー130(図1参照)が着脱自在に載せられている。カバーは金属板に連通孔用の小孔をプレス加工で形成したもの(パンチングメタルとも言う)の他に、金網や細かい格子状のものでも良い。何れにしても上方から使用者の指や異物等が各通風口20B、20C、20Dに入らないようなものであれば良い。
また、図5に示すように、ファンケース37の吸い込み筒37A最上位にある吸い込み口37Bは、前記カバー130の右端部の直下に臨んでおり、カバー130の連通孔を通して台所などの外部の室内空気を本体部Aの中の左右冷却室8R、8Lに導入できるようになっている。
言い換えると、排気ダクト14の左右両側には、前記グリル加熱室9の周囲に形成されている空隙116と連通している後部排気室12が確保されている。
グリル加熱室9は、前記した水平仕切板25との間に所定の空隙116を持って設置されているが、この空隙116は最終的には後部排気室12に連通している。
前記したように後部仕切板28に形成した1対の排気口28Aを通じて上部部品室10の内部は後部排気室12と連通しているから、上部部品室10の中を流れる冷却風(図5の矢印Y5)が本体1の外部へ図2の矢印Y9のように排出されるが、この際、これに誘引されて前記空隙116内部の空気も一緒に排出される。
なお、前記電力制御素子225は、誘導加熱駆動動作に伴って大きな電力が流れるので発熱するから、これを空冷するため前記した放熱フィン43A、43B(図5参照)に熱伝的に取り付け、送風機30からの冷却風で冷却するようにしている。
図4、図5において、46は内部に前記上面操作部61の各種電気・電子部品56や誘導加熱調理時の火力を光で表示する発光素子(LED)57などが取付基板58上に固定されて収容された前部部品ケースで、上面が開放した透明プラスチック製の下ダクト46Aと、この下ダクトの上面開口を塞ぐように密閉する蓋となる透明プラスチック製の上ダクト46Bとから構成されている。
下ダクト46Aの右端部と左端部にはそれぞれ通風口46R、46Lが開口しており、また中央の後部には通風を許容する切欠き46Cが形成されている。
上ダクト46Bの天井面には、中央に前記統合表示装置100が、また左右には液晶表示部45R,45Lがそれぞれ設置されている。
これにより、液晶表示部、統合表示装置100ともに常に送風機30からの冷却風で冷却される。特にこの部品ケース34の第2の排気口34Bからの冷却風は、誘導加熱動作時に高温になる左右IH加熱コイル6LC、6RCを冷却した風でないから、その温度は低く、液晶表示部45R、45L及び統合表示装置100ともに、冷却風の風量が少ないながらも効果的に温度上昇が抑制される。
特に、冷却風の流れ(図5の矢印Y5)で下流側になる左右IH加熱コイル6LC、6RCの後部位置が冷えにくいため、この実施の形態では、通風空間42Fに第1の排気口34Aからの低温の風が直接供給されて、この風で当該部分を冷やすようにしている。
図6に示すように、排気ダクト14の脱臭用触媒120より下流側に、一段階下方へ凹ませた形状の筒形底部14Bが形成されている。14Cはこの底部14Bに形成された通気孔である。106はこの通気孔に臨ませた補助排気用の軸流形送風機で、106Aはその回転翼、106Bはその回転翼106Aを回転させる駆動用のモータであり、排気ダクト14に支持されている。
グリル加熱室9で調理中、そのグリル加熱室9は高温になるから自然と内部気圧が上昇し、それに伴って高温の雰囲気が排出され、排気ダクト14を上昇してくるが、その送風機106を運転して矢印Y7で示すように本体部Aの内部の空気を排気ダクト14に取り入れることにより、その新鮮な空気にグリル加熱室9の高温空気は誘引され、温度が下がりながら排気ダクト14の上端部開口14Aから矢印Y8で示すように排気される。
また、この図6におけるY7、Y8の空気の流れと、図5におけるY1〜Y5の空気の流れとは全く関連しておらず、また連続した流れでもない。
(制御回路)
図7は、この調理装置の制御回路の全体を示す構成要素図であり、該制御回路は、1つ又は複数のマイクロコンピュータを内蔵して構成されている通電制御回路200によって形成されている。
通電制御回路200は、入力部201と、出力部202と、記憶部203と、演算制御部204と、の4つの部分から構成され、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給されて、全ての加熱源と表示手段Gを制御する中心的な制御手段の役目を果たすものである。
図7において、100V又は200V電圧の商用電源に対し、整流回路(整流ブリッジ回路ともいう)221を介して右IH加熱源6R用のインバータ回路210Rが接続されている。
211は中央加熱源7のヒータ駆動回路、212はグリル加熱室9の庫内加熱用ヒータ22を駆動するヒータ駆動回路、213は同じくグリル加熱室9の庫内加熱用ヒータ23を駆動するヒータ駆動回路、214は前記排気ダクト14の途中に設けた触媒ヒータ121を駆動するヒータ駆動回路、215は統合表示手段100の液晶画面を駆動する駆動回路である。
前記IGBT225のエミッタは、平滑化コンデンサ223と整流ブリッジ回路221の共通接続点に接続されている。フライホイールダイオード226のアノードがエミッタ側になるようIGBT225のエミッタとコレクタ間に接続されている。Nは被加熱物となる金属鍋を示す。
電流検出センサー227の検出出力は通電制御回路200の入力部に供給され、誘導加熱に不適当な鍋などが用いられた場合や、何らかの事故などによって正規の電流値に比較して所定値以上の差の過少電流や過大電流が検出された場合は、通電制御回路200により駆動回路228を介してIGBT225が制御され、瞬時に誘導加熱コイル220の通電を停止するようになっている。
同様に左IH加熱源6Lのインバータ回路210Lは、右加熱源回路206Rと同等の回路構成であるので説明は省略するが、6LCは左IH加熱コイル、224Lは共振コンデンサである。
電流検出センサー227は、図示していないが、左IH加熱源6Lのインバータ回路210Lにも同様に設けられている。なお電流検出センサー227としては抵抗器を用いて電流を計測する分流器や、カレントトランスを用いて構成する方法がある。
被加熱物N(金属物)を含めたIH加熱コイル6RC、6LCのインダクタンスと、共振コンデンサ(図7の224)を接続した回路に、スイッチング手段(図7でいうIGBT225)を20〜40KHz程度の駆動周波数でオン・オフ制御する構成である。
また、共振型インバータには、200V電源用に適すると言われている電流共振型と、100V電源に適すると言われている電圧共振型とがある。
このような共振型インバータ回路の構成には、IH加熱コイル6RC、6LCと共振コンデンサ224の接続先をリレー回路でどのように切り替えるかによって、いわゆるハーフ・ブリッジ回路とフル・ブリッジ回路と呼ばれる方式に分かれる。
本発明のインバータ回路210R、210Lは、ハーフ・ブリッジ回路でもフル・ブリッジ回路で構成しても良い。
そのため、高電気導電率の材料で作られている被加熱物Nの場合は、60〜70KHzの駆動周波数でオン・オフ制御することを行っている。
33は、本体部Aの内部空間を一定の温度範囲に保つための前記送風機30の駆動モータ300の駆動回路であり、231は排気ダクト14に設置した補助排気ファン106のモータ106Bの駆動回路である。
図7において、240は温度検出回路で、これには以下の各温度センサーからの温度検出情報が入力される。
(1) 右IH加熱コイル6RCの中央部に設けた前記温度センサー31R。
(2) 左IH加熱コイル6LCの中央部に設けた前記温度センサー31L。
(3) 中央加熱源7の電気ヒータ近傍に設けた温度センサー241。
(4) グリル加熱室9の庫内温度検出用温度センサー242。
(5) 統合表示手段100の近傍に設置した温度センサー243。
(6) 部品ケース34の内部の2つの放熱フィン43A、43Bに密着して取り付けられ、それら2つの放熱フィンの温度を個別に検出する温度センサー244、245。
また、温度センサーを異なる原理を利用したもので構成しても良い。例えば右IH加熱コイル6RCの中央部の温度検出素子は赤外線方式で、外周部分に設けたものはサーミスタ式としても良い。
送風機30のモータ300の駆動回路33は、温度検出回路240からの温度測定状況に応じ、それぞれの温度測定部分が所定温度以上高温にならないように常に送風機30を運転して、風で冷却する。
次に、上記の構成からなる加熱調理器の動作の概要を説明する。
電源投入した場合、その投入から調理準備開始までの基本動作プログラムが、通電制御回路200の内部にある記憶部203に格納されている。
まず電源プラグを200Vの商用電源に接続し、主電源スイッチ63の操作ボタン63A(図2参照)を押して電源を投入する。
すると、定電圧回路(図示せず)を介して所定の低い電源電圧が通電制御回路200に供給され、通電制御回路200は起動される。通電制御回路200自身の制御プログラムにより自己診断し、異常がない場合には送風機30の駆動モータ300を駆動するためのモータ駆動回路33が予備駆動される。
また、左IH加熱源6Lおよび右IH加熱源6R、統合表示手段100の液晶表示部の駆動回路215もそれぞれ予備起動する。
以上のようにして通電制御回路200には、主要な構成部分の回路電流や電圧、温度などのデータが集まるので、調理前の異常監視制御として、異常加熱判定を行う。例えば、統合表示手段100の液晶基板周辺の温度がその液晶表示基板の耐熱温度(例えば70℃)よりも高い場合は、異常高温と判定する。
以上の自己診断ステップによって異常判定が無かった場合は「調理開始準備完了」となる。しかし、異常判定が行われた場合には、所定の異常時処理が行われ、調理開始ができないようになる。
次に、調理前異常監視処理を終えたあとに調理モードに移行した場合について、右IH加熱源6Rを使用した場合を例にして説明する。
まず、前面操作部60の右操作ダイアル64Rを右か左へ回す(回した量に応じて火力が設定される)。
前面操作部60からの操作信号が通電制御回路200に入力され、また上面操作部61からの各種入力キーの操作信号が通電制御回路200に入力され、火力レベルや加熱時間などの調理条件が設定される。
次に、通電制御回路200が駆動回路228を駆動し、右IH加熱源回路210Rを駆動する。
また、統合表示手段100が駆動回路215によって駆動されるので、その表示エリアには火力や調理時間などの調理条件が表示される。
駆動回路228はIGBT225のゲートに駆動電圧を印加するので、右IH加熱コイル6RCに高周波電流が流れる。但し、最初から高火力通電加熱はせず、鍋などの被加熱物Nの適否検知が以下のように行われる。
そして、何らかの事故や導通不良などによって正規の電流値に比較して過少電流や過大電流が検出された場合は、通電制御回路200は異常と判定する。通電制御回路200は上記のような種類の異常判定機能に加え、使用される鍋(調理器具)の大きさが適当かどうか判定する機能を有している。
具体的には、共振回路225に、最初の数秒間は使用者が設定した火力(電力)ではなく、所定電力(例えば1kW)を流し、その時の入力電流値を電流検出センサー227で検出するように構成している。
したがって、事前に実験結果などから過剰に小さい鍋を載置した場合の電流検出センサー227の部分を流れる電流の値を判定基準データとして用意している。
そうすると、電流検出センサー227において小さ過ぎる電流が検出された時は、異常な使用形態であることが通電制御回路200側で推定できるため、異常処理の処理ルートに移行する。
なお、スイッチング手段225に対する通電率を通電制御回路200が自ら変更し、例えば使用者が設定した火力でも、導通比率を許容範囲まで下げることで正常な加熱状態を維持確保できる場合は、自動的に電力適応制御処理が実行されるものであり、小さい電流値が検出された場合、全て一律で無条件に異常処理に行くのではないようになっている。
なお、本発明は、適合する鍋の最小直径寸法を、上記「10cm以上」に限定するものではなく、加熱コイルの直径寸法に依存した数値に適宜設定されるものである。
この鍋適否判定結果が出された場合、右IH加熱源6Rの表示エリア100R1,100R2は、その面積が図9の状態から数倍大きく拡大され、その表示エリアに鍋が適当ではないことが表示される。
その後、鍋の交換などの措置を使用者が行わなかった場合、通電制御回路200を停止せずに、表示エリアEに鍋が小さすぎると表示した時点から一定時間後に、一旦右IH加熱源による加熱動作を自動停止する。
使用者が鍋を大きいものに変更し、再度調理開始の操作を行えば再度調理を再開することができる。
以上のような鍋検知動作を行って、適合する鍋(被加熱物N)であると判定された場合、通電制御回路200は右IH加熱源6Rが本来の設定火力を発揮するように、自動的に適応する通電制御処理を実行する。
整流ブリッジ回路221と平滑化コンデンサ223によって得られた直流電流はスイッチング素子であるIGBT225のコレクタに入力される。
IGBT225のベースには駆動回路228からの駆動信号が入力されることでIGBT225のオン・オフ制御を行う。
IGBT225のオン・オフ制御と共振コンデンサ224を組み合わせることで右IH加熱コイル6RCに高周波電流を発生させ、この高周波電流がもたらす電磁誘導作用により右IH加熱コイル6RC上方のトッププレート21上に載置された鍋等の被加熱物Nに渦電流が発生する。
こうして、被加熱物Nに生じた渦電流はジュール熱となって被加熱物が発熱し、調理に用いることが可能となる。
なお、右IH加熱源6Rの通電停止指令が出された場合には、右IH加熱源6Rの通電は停止されるが、送風機30は、前記通電停止後も2分間〜5分間運転継続する。
これにより、送風機30からの送風停止直後から右IH加熱源6Rの加熱コイル6RC周辺に熱気が滞留したままになり、温度が急激に上昇するというオーバーシュート問題も未然に防ぐことができる。
但し、送風機30からの異常電流が検出される等、冷却用ファン自体の故障であることが判明した場合(例えば、冷却フィン43A、43Bの温度だけが上昇している場合)は、その送風機30への通電も同時に停止する。
そこで、この実施の形態1では、統合表示手段100の温度上昇を抑制するため送風機30により左右両側から空冷している。
このように正常な運転環境下で送風機30が駆動された場合には、本体部Aの外部の空気がファンケース37の吸い込み筒37Aの吸い込み口37Bからファンケース37の内部に吸引される。吸引された空気はファンケース37の内部で高速回転している翼部30Fにより排気口(出口)37Cから水平方向で前方に吐き出される。
その送り込まれた冷却風の一部は、部品ケース34の上面部で排気口37Cに近い側にある第1の排気口34Aから空気が放出される。この放出された空気の温度は、途中で高温の発熱体や発熱性電気部品などを冷却していないから、排気口37Cから出た直後の温度と殆ど同じであり、新鮮な空気のままである。
そして、第1の排気口34Aから冷却ダクトの通風空間42Fに送りこまれた冷却用空気は、噴き出し孔42Cから図5、図8の矢印Y3で示すように上方へ噴出し、真上にある右IH加熱コイル6RCの下面に衝突してそのコイルを効果的に冷却する。
なお、右IH加熱コイル6RCの形状が、上記のような空冷用空気を一部で貫通させる空隙を有している場合はその空隙にも第1の排気口34Aからの冷却風が貫通するように流れて冷却する。
冷却風は回路基板41の表面(一側面)に突出した構造物となっている放熱フィン43A、43Bの部分を中心に多数の熱交換フィン素子間を通るから、放熱フィン43A,43Bが主に冷却される。
さらに、排気口37Cから押し込まれた冷却風(図8の矢印Y2)の中で、最も速度が速い部分である本流は図5に矢印Y4で示すように排気口37Cから前方に一直線状に流れ、部品ケース34において冷却風の流れの最も下流側位置にある第2の排気口34Bから噴出される。
この第2の排気口34Bは第1の排気口34Aよりも数倍大きな開口面積を有しているため、排気口37Cから部品ケース34に押し込まれた冷却風の大部分はこの第2の排気口34Bから噴出するものである。
冷却ダクトの空間42Hの中に案内された冷却風の一部は、各種電気・電子部品56や誘導加熱調理時の火力を光で表示する、右火力表示ランプ101Rと左火力表示ランプ101Lのそれぞれの発光素子(LED)などが収容された前部部品ケース46の中に導かれる。
具体的には、前記送風機30の冷却風は、前記部品ケース34の第2の排気口34Bから冷却ダクト42の通風空間42Hに入り、ここから通風空間42Hに対応して形成した冷却ダクト42の通風口42Kを通り、その通風口42Kの真上に密着するように位置している下ダクト46Aの通風口46R、46Lに入る。
これにより、液晶表示部45R、45L、統合表示装置100、各種電気・電子部品56や誘導加熱調理時の火力を光で表示する右火力表示ランプ101Rと左火力表示ランプ101L用の発光素子等は順次冷却風で冷却される。
特に、この前部部品ケース46の中に案内された冷却風は、誘導加熱動作時に高温になる左右IH加熱コイル6LC、6RCを冷却した風でないから、その温度は低く、液晶表示部45R、45L及び統合表示装置100などは、冷却風の風量が少ないながらも効果的に温度上昇が抑制されるように冷却され続ける。
冷却ダクト42の多数の噴き出し孔42Cから噴出された冷却風は、図2、図3、図5及び図8に示すように、上部部品室10を後方に向かって矢印Y5、Y6のように流れる。この冷却風の流れに、切欠き46Cから上部部品室10に排出された冷却風も合流し、本体部Aで外部に開放している後部排気室12に流れることで最終的に後部排気室12から排出される。
ヒータ22,23を同時又は個別に通電することでグリル加熱室9内部で各種調理ができるが、この調理に伴ってグリル加熱室9の内部には高温の熱気が発生する。
このため、グリル加熱室9の内部圧力は自然と高まり、後部の排気口9Eから排気ダクト14の中を自然と上昇していく。その過程で駆動用ヒータ駆動回路214によりヒータ121に通電され高温になっている脱臭用触媒121によって排気中の臭い成分が分解される。
一方、排気ダクト14の途中には補助排気用の軸流形送風機106が設けてあるため、排気ダクト14を上昇してくる熱気に対し、その送風機106を運転して矢印Y7で示すように本体部Aの内部の空気を排気ダクト14に取り入れることにより、その新鮮な空気にグリル加熱室9の高温空気は誘引され、温度が下がりながら排気ダクト14の上端部開口14Aから矢印Y8で示すように排気される。
このように排気ダクト14の上端部開口14Aからの排気流により、その開口14Aと隣り合っている後部排気室12の中の空気も誘引されて外部へ排出される。つまり、本体内部のグリル加熱室9と水平仕切板25との間の空隙26の空気や上部部品室10内部の空気も一緒に後部排気室12を経由して排出される。
調理容器80では、パンや、パエリア、フルーツタルトを含む様々な加熱調理を行うことができるが、パン作りを行う場合の動作について説明し、その後、他の加熱調理を行う場合の動作について説明する。なお、右IH加熱源6Rなどのような他の熱源による調理は同時に行われていないものとして説明する。
本実施の形態1に係る調理容器80では、パンの発酵及びパン焼きを行うことができる。図12はパン生地を発酵させ、そのあと連続してパン焼き動作をする場合のフローチャートである。
最初にパン作りのためのパン生地発酵を行う場合には、調理容器80を用いる。調理容器80の下容器82にパン生地を入れて、上容器81をかぶせることにより、調理容器80内にパン生地を収容する。
そして、加熱調理器2のドア13を手前に引いて引き出して焼き網109の上に調理容器80を載置し、再びドア13を押し込んで閉める。
ここで、パン発酵のための時間設定を行う。時間設定は、調理するパンの量や気温、材料などによって適宜ユーザが定めるが、これらの量や気温、材料の種類等のパラメータを基にした目安となる時間を統合表示装置100やその他部分に表示しても良い。
そして、上面操作部61に備えられたスタートキー(図示せず)を押下すると、所定の温度で加熱が開始され、パン・発酵動作中(ステップS4)となる。
発酵動作が完了した後(発酵時間は通電制御回路200の制御プログラムによって前記スタートキーを押した時点からの経過時間がカウントされており)、当該時間経過したことが統合表示装置100に表示されるか、ブザーや音声ガイド機構によって合成音声で報知される。
焼き動作時間は、通電制御回路200の制御プログラムによって自動的に決定される場合と、使用者が任意に設定する場合の2通りある。自動的に焼き時間を設定することは、パン生地の量や焼き加減を使用者が選択することで通電制御回路200の制御プログラムによって自動的に計算して決定され、あるいは予め記憶された時間テーブルの中の数値から選択される。
所定のパン焼き時間が経過してパン焼き動作(ステップS6)が終了すると、通電制御回路200の制御プログラムによって当該終了が統合表示装置100に表示されるか、ブザーや音声ガイド機構によって合成音声で報知される。そこで使用者はパン焼きを続けない場合は、上面操作部61に備えられた停止キーを押下すると、電源起動状態(ステップS2)へと戻る。
パン生地23を入れた調理容器80をグリル加熱室9内に配置した状態で、前記したように電源を起動して、上面操作部61に設けたパン専用キー250を1回押下してパン・発酵モード(ステップS3)をスタートさせる。パンの発酵動作を開始すると(ステップS11)、通電制御回路200はまず(前回の調理が魚焼きなどのような加熱時に強い臭いが発生する食材を使用した調理、例えば秋刀魚などの青魚を焼いた場合には)セルフクリーン処理を実行する(ステップS12)。このセルフクリーン処理においては、ヒータ駆動回路214が動作して触媒121の加熱用ヒータ(図示せず)を所定時間オンし、触媒を高温度になるまで加熱する。
このため、前回の調理時にパンの香ばしい香りを阻害するような魚や肉の加熱調理時から残存している臭い等がパン生地に付着するのを防ぐことができる。
なお、セルフクリーン処理は、触媒121の加熱用ヒータ(図示せず)だけを通電するものであっても良い。また加熱調理の終了時にこのような加熱による浄化処理を手動又は自動的に行った場合には、パン作り時にセルフクリーニング処理は不要にできる。
発酵のための温度制御(ステップS13)においては、通電制御回路200は、前述の温度センサー242から温度制御回路240を経由して送られるグリル加熱室9内の温度測定データを取得する。
本実施の形態1においては、パンは調理容器80に収容されており、調理容器80内の温度はグリル加熱室9内の温度とは異なる。したがって、調理容器80内の温度を、発酵に適した温度に制御する必要がある。
そこで、通電制御回路200は、グリル加熱室9内の検知温度に基づいて、調理容器80内の温度を所定の処理により推測し、調理容器80の閉鎖空間87内部の温度が発酵に適した温度となるよう上部のヒータ22及び下部のヒータ23の加熱制御を行う。
このようにすることで、調理容器80にパン生地を入れて発酵させる場合でも、適切な発酵温度で発酵させることができる。
発酵することによりパン生地は膨らむが、パン生地は下容器82に収容されて蓋となる上容器81が被せられているため、パン生地が上部のヒータ22に接触することはない。 また、上容器81はパン生地の膨らみによっても簡単に移動しないような一定の重さがあるので、パン生地の発酵により上容器82がずれてパン生地が調理容器80からはみ出すようなこともない。
なお、下容器82と上容器81は前記したように突起などによって横にずれないように鍔部84、86で位置合わせしてあれば更に確実にパン生地を収容したまま発酵を完了させることができる。
調理容器80の下容器82にパン以外の食材を入れて加熱調理を行うことができる。この場合、通電制御回路200は、温度センサー242が出力する温度に基づいて調理容器80内の温度を推測し、調理容器80内が調理に適した温度となるよう上部のヒータ22と下部のヒータ23の動作条件を制御する。
また、下容器82は、通常は蓋として機能する上容器81を取り外した状態で単独で使用することもできる。
例えば、ピザやトーストなど、厚みの少ない食材を加熱する場合には、下容器82に食材を入れてグリル加熱室9内に収容し、加熱調理を行うことができる。
例えば、グラタンやパエリアなど、調理物の容量が大きい場合には、下容器82をそのまま深皿として使用し、容量が小さい場合には、上容器81をひっくり返して使用することにより、適切に加熱調理を行うことができる。
上容器81、下容器82とも、使用者が確実に掴めるような鍔部84,86という取っ手が設けられているので、取り扱いが容易である。
また、上容器81は、パンの膨らみによっても移動しないような所定の重さで形成されているので、パンが膨らんでも上容器81が簡単に上や横にずれるようなことはなく、パンが調理容器80からはみ出すようなこともない。これにより、加熱調理により膨らむ食材であっても、適切に加熱調理することができる。
さらに、下容器82は上容器81よりも高さ寸法(深さ)が大きくなるように構成されており、調理する食材の量などに応じて、下容器82と上容器81の何れか一方を下にして使用することもできる。
これにより、調理の幅を広げることができる。加えて、上容器81と下容器82とも、それら個々に持ち運ぶことができるような取っ手として機能する鍔部84、86を設けたので、使用、運搬するときも把持が容易であり、取り扱い利便性を向上させることができる。
調理容器80では、パンや、パエリア、フルーツタルトを含む様々な加熱調理を行うことができることは述べたが、複合加熱調理の一例としてハンバーグステーキを行う場合の動作について説明する。
その説明の前に、従来の誘導加熱調理器でフライパンを使用してハンバーグステーキを作る手順について述べる。なお、ハンバーグの生地を作るまでの工程は省略する。
(1)フライパンにバターとサラダ油を熱して、誘導加熱する(火力は中火)。
(2)ハンバーグにしっかりと焦げ目が付いてくればひっくり返し、ヒータ火力を更に弱めの中火に落として、蓋をして7〜8分焼き上げる。
(3)ハンバーグを取り出して食器に盛り付け、使用していたフライパンの油を切り、赤ワイン、デミグラスソース、ブイヨンを軽く煮詰め、バターと塩、コショウで味付けする。
(4)食器の上のハンバーグに付け合わせのフライドポテトやクレソン等を添え、前記のソースをかけて完成。
これに対し、本発明の実施の態様1では以下のような複合調理を行うことができる。
すなわち、調理容器80の中の下容器82にハンバーグを入れ、この下容器82を右IH加熱源6Rの加熱エリアであるトッププレート21の上に置く。
すると、通電制御回路200は、「複合加熱調理」を行う場合の基本動作について使用者に説明する。実際には統合表示手段100のガイドエリア100GDに説明文が出て来て案内する(同時に音声ガイド機能により、使用者に報知しても良い)(ステップS22)。
また、右IH加熱源6Rを複合加熱調理の場合の熱源と予め通電制御回路200の制御プログラムに設定されているので、表示エリア100R1、100R2にはデフォルト値として火力や時間が表示される(それを使用者が変更することも可能)。
また、ハンバーグ以外の調理メニューも表示されるので、目的の調理メニューを選らんで、誘導加熱を開始する(ステップS23)。
調理容器80(下容器82や上容器81)は、右IH加熱源6Rにとっては不適合な鍋ではないので、前記した「鍋適否検知」動作は本来不要であるが、調理容器80の特に底面が変形して平坦になっていなかった場合、正しい温度検知や制御動作を行えない可能性があるので、念のため鍋検知のステップは実行する。
具体的には、グリル加熱室9の内部の電気ヒータ22、23に通電開始して予熱動作を開始する。
本実施の形態1ではグリル加熱室9の上部天井付近のヒータ22は最大消費電力(最大火力)1200W、底部付近のヒータ23は最大消費電力800Wのものが使用されているので、予熱開始時から合計2kW加熱をしても良いが、誘導加熱によってハンバーグの表面に最初に焦げ目を付ける工程に数分以上要することが通電制御回路200には予め分かるので、その焦げ目を付ける時間内に所定温度(例えばグリル加熱室9の内部検知温度が250℃)以上になるようであれば、最大電力通電しない。
また、誘導加熱調理と同時に使用する電力の制限もある(通電制御回路200が調理器全体の電力につき、いわゆるデマンド制御する)ため、実際にはグリル加熱室9はヒータ22,23合計で1.5kW程度の火力で加熱開始される。
グリル加熱室9の中に容器80を入れたあと、グリル加熱調理を開始する(ヒータ22,23用の操作ボタン95を押せば良い)(S25)。
通電制御回路200は、温度センサー242、温度制御回路240からの情報を受けて、グリル加熱室9の内部雰囲気温度が予め通電制御回路200で設定している目標温度になるように、前記ヒータ22、23の通電を制御し、調理開始から所定時間を経過した段階でその旨報知し(統合表示手段100による表示や音声ガイド機構による報知)、調理は終了する(ステップS27)。
特に、IH加熱の最大の特徴である「スピーディーな加熱調理」というメリットを損なわないようにできることは、調理の幅を広げることと相俟って利便性を大きく向上させることができる。
なお、グリル加熱室9によってハンバーグの内部までじっくり加熱している間、通常のフライパンなどを使用してハンバーグ用のソースを左右IH加熱源6R、6Lで作ることも可能であり、従来のようにフライパンに出たハンバーグの脂をキッチンペーパーなどに吸わせて取り除くという手間は不要である。
ここで、グリル加熱室9による加熱を開始する前に、前記複合加熱を実行することを、複合調理キー251を押して選択する。
すると、通電制御回路200は、「複合調理」を行う場合の基本動作について使用者に説明する。実際には統合表示手段100のガイドエリア100GDに説明文が出て来る(同時に付属している音声ガイド機能により、使用者に報知しても良い)。
また、グリル加熱室9の加熱源22,23による調理用の表示エリア100Gにはデフォルト値として火力や時間が表示される(それを使用者が変更することも可能)。
この電気輻射加熱の開始と同時に、通電制御回路200は、「複合調理」の内、後段のIH加熱を行うための準備を指令する。具体的にはIH加熱のための各種制御パラメータ(火力や通電時間など)を予め予約状態でセットすることを許可する。
このため、統合表示手段100の各種入力キー141〜145やその他各種火力キー91〜94等を操作して、IH加熱するための誘導加熱源6R、6Lの動作条件を決めることができる。
そして、右IH加熱源6Rの上方に調理容器80を置いたあと、IH加熱調理を開始する。
なお、調理容器80(下容器82や上容器81)は、本調理器専用のものであり、右IH加熱源6Rにとっては不適合な材質、大きさ等の鍋ではないので、前記した「鍋適否検知」動作は省略し、迅速に本体のIH加熱に移行することができる(もちろん、念のため鍋適否検知のステップは実行しても良い)。
なお、上容器81を逆さまにしてIH加熱や電気輻射加熱した場合も、基本的に前記した調理と同様に調理ができる。また最初は上容器81を下にして加熱し、途中から上下逆にして上容器82を下において加熱調理しても良い。
(1)左IH加熱源6Lに対応する表示エリア100L。
(2)中央加熱源7に対応する表示エリア100M。
(3)右IH加熱源6Rに対応する表示エリア100R。
(4)グリル加熱室9の調理用表示エリア100G。
(5)異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知する全ての熱源に共通するガイドエリア100GD。
(6)各種調理条件等を直接入力可能な機能を有する、互いに独立した6つの入力キー141、142、143、144、145、146を表示するキー表示エリア100F。
(7)全ての熱源に共通する任意表示エリア100N(図15〜18では図示省略している)。
最初に複合加熱を実行することを、前記複合調理キー251を押して選択する。
すると、通電制御回路200は、「複合調理」を行う場合の基本動作について使用者に説明する。実際には統合表示手段100の表示画面のガイドエリア100GDに図15のような「先に使用する熱源を選んで下さい」のような説明文が出て来る(同時に付属している音声ガイド機能により、使用者に報知しても良い)。
また、右IH加熱源6Rの表示エリア100R(100R1、100R2)はデフォルト状態の面積から図15に示すように大きく拡大される。すなわちデフォルト状態では中央加熱源7の表示エリア100Mや左IH加熱源6Lの表示エリア100Lと同等な面積であるが、それが2倍以上に拡大される。これは表示エリア面積を拡大して、より多くの情報を見やすく表示したいためである。
「最初に使う」とは調理の最初の熱源にこの右IH加熱源6Rを使用するということを意味し、「グリル後に使う」とは調理の最初の熱源にグリル加熱室9の加熱源22,23を使用し、その後に右IH加熱源6Rを使うということを意味する。
「メニューで選択」とは、これを選択すると、具体的な調理の名称、例えばパン作りやハンバーグ、焼き魚、煮物等の細かい選択肢が表示され、その何れか1つを選択することによって、自動的に最初に使用する加熱源が設定される機能である。このようなメニューの表示は、通電制御回路200の制御プログラムによって自動的に行われる。
入力キー142,143を操作すると、操作する度に、前記「最初に使う」、「グリル後に使う」、「メニューで選択」の部分が一つずつ順番に一段と明るくなる(この輝度変化は入力キー142,143を押せば何回でも巡回する)。そこで例えば「最初に使う」部分が明るくなった状態で、それを選択するには「決定」と文字が表示された入力キー146の部分をタッチすれば良い。
右IH加熱源6Rの表示エリア100Rには、加熱動作時間や火力などの入力欄も現れるので、それらを入力(例えば設定温度は300℃に設定)し、最後に決定の表示のある入力キー146を押せば良い。なお、「決定」機能は必ず入力キー146が発揮するものではなく、場面によっては別の入力キーに決定機能が付与される。
また、図16に示すように、後段で加熱動作を開始することになる加熱源22,23の調理条件などが表示されるエリア100Gには、「グリル」という名称の近傍に、星形(★)マークや「予約」という文字が表示される。
このようなマークRMを予約マークと呼ぶが、これはこの加熱源について何らかの動作が予約されていることを示すものである。
また、図15、図16に示しているように、統合表示手段100の前記表示エリアの内、複合調理に関係する加熱源の表示エリア100R1、100R2、100Gの背景色のみを他の加熱源の表示エリア(通常は白)100L、100Mの色とは異ならせている。 つまり、全体が統一された色彩(例えば黄色や青色)で表示し、「複合調理」の場合は、同じ色で表示されている表示エリアのところを明確にし、使用者が調理条件の確認や調理の進捗確認等を行う場合に、混乱しない効果を期待している。
なお、図15から18においてガイドエリア100GDも加熱源の表示エリア100R1、100R2、100Gの背景色と統一感を持たせるように同じ色調にしても良い。
グリル加熱室9の加熱源22,23の通電条件等の設定が終わると、スタートボタンが前記入力キー141、142、143、144、145、146の何れかのところに表示されるので、その部分を押すと図16に示したように右IH加熱が最初に行われる。図16に示した場面では、既に4分間の加熱調理時間の内、3分経過し、あと1分で右IH加熱が終了することが分かる。なおこの例では調理中の誘導加熱火力は1kWである。
図16において、AMは加熱動作の行われていることを示す加熱動作表示マークで、実際は赤いブロックが点灯したような形で表示される。CMは表示エリア100R1と100R2に跨るように表示される複合調理マークで、矢印形状であり、矢印の向きが加熱源の動作順序に合致している。
つまり、図16の例では最初に右IH加熱が先であるので、矢印は右IH加熱の表示エリア100Rから下向きになっている。
調理器容器80をグリル加熱室9内部にセットし、ドア13を閉じた上で前記表示エリア100Fのところに「スタート」と表示される入力キー141、142、143、144、145、146の何れかにタッチすると、電気輻射加熱を開始する。
通電制御回路200は、「複合調理」の前段である右IH加熱の加熱開始と同時に、この電気輻射加熱を行うため予約加熱の動作の開始を指令する。
具体的には、電気輻射加熱を行うために予約された各種制御パラメータ(グリル加熱室9の内部雰囲気温度を何度に維持するかということや、通電時間など)に従って動作開始する。そしてその設定温度が所定値よりも高い場合には、直ぐに通電開始しても、その目的の設定温度まで雰囲気温度が上がらないことを考慮し、通電を開始させる。
なお、図17は電気輻射加熱の動作が行われている状態を示している。前記した予約マークRMは既に消えていることが分かる。
また、図18は最初にグリル加熱室9を使用した加熱調理をし、その後右IH加熱に移行する場合の統合表示手段の表示画面の例を示したものである。図18に示すように、通電制御回路200は、電気輻射加熱を先に行う「複合調理」を行う場合、統合表示手段100の表示画面の表示エリア100Gに「最初の加熱」の表示を出す。
複合調理マークCMは、右IH加熱源6Rの表示エリア100Rにおいて、上向きの矢印の図形で表示される。なお、図18では既に加熱動作マークAMが示されていることから、加熱動作が開始されているので、ガイドエリア100GMには、「グリル加熱は・・・・使えません」と注意喚起される。
さらに、前記実施の形態1では、複合調理を行う場合に図14のフローチャートに示すように、誘導加熱を開始する(ステップS23)と同時に、通電制御回路200は「複合調理」の内、後段の電気輻射加熱を行う準備のため「予約加熱」の動作を指令(ステップS24)していたが、誘導加熱を開始してから所定時間以内に、グリル加熱室9の内部の電気ヒータ22、23への予約加熱動作を開始しても良い。
これは前段の誘導加熱動作が所定の時間(例えば5分間)必要であり、一方、後段の予熱に3分間必要であると通電制御回路200が判断した場合、誘導加熱開始から最大2分以内に後段の電気輻射加熱を開始する。
このようにすれば、誘導加熱の終了時には予熱が完了していることになり、調理容器80を速やかに移動させれば、迅速に電気輻射調理に移行できる。
更に、上下仕切板24R,24Lや水平仕切板25は本発明を実施する上では必ずしも必要ではない。例えばグリル加熱室9の外壁面を断熱材で覆うことはもちろん、グリル加熱室9の外壁面との間に十分な間隙が確保できる場合、あるいはその間隙の温度を低く抑えることができる場合(例えば空気を自然対流又は強制対流させる)には、それら仕切板24,25や断熱材は省略しても良い。
さらに、冷却ユニットCU自体の外壁面の内、グリル加熱室9の外壁面に対面する側に遮熱パネルを取り付けたり、断熱性皮膜を形成したりしても良い。こうすれば、グリル加熱室9の外壁面との対面間隔を最終にでき、本体部Aの横幅を同じであるとすれば、その分グリル加熱室9の横幅寸法を大きくすることができる。
Claims (7)
- 調理器本体に設けられ、被加熱物に対する加熱場所が異なり独立して動作条件が設定可能な2種類の加熱源と、前記2種類の加熱源の動作条件をそれぞれ設定する操作部と、該操作部によって設定された動作条件に従って前記2種類の加熱源の動作を制御する通電制御手段と、前記2種類の加熱源の動作条件を同時に表示可能な表示手段とを備えた加熱調理器において、
前記操作部によって、同一の被加熱物を対象とて、1種類の加熱源による加熱調理と、それに引き続いてもう1種類の加熱源による加熱調理が設定された場合、前記表示手段は1種類の加熱源による調理ともう1種類の加熱源による調理とが関連していることを示す複合調理表示を行うことを特徴とする加熱調理器。 - 前記2種類の加熱源は、互いに加熱原理の異なる電気式熱源で、前記いずれか1種類の加熱源は少なくとも2つ以上であることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 前記1種類の加熱源は電磁誘導式加熱源であって調理器本体の上面を構成する天板の下方に設置され、当該天板上面に載置された被加熱物を加熱するものであり、
前記もう1種類の加熱源は電気輻射式加熱源であり、前記調理器本体の内部に区画形成された加熱室の内部を加熱するものであることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記1種類の加熱源による調理と前記もう1種類の加熱源による調理の関連性を示す複合調理表示は、前記1種類の加熱源と前記もう1種類の加熱源の通電順位を示す文字又は図形による表示であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記1種類の加熱源による調理と前記もう1種類の加熱源による調理の関連性を示す複合調理表示は、前記1種類の加熱源と前記もう1種類の加熱源の動作条件を個別に示す表示領域同時に同じ色調で表示させること特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記2種類の加熱源のうち、2番目に通電することを設定された加熱源の表示領域に、加熱動作の予約状態を示す予約マークが表示されることを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
- 前記被加熱物は、内部に調理の材料を収容し、前記天板上面に載置されて誘導加熱され、また前記加熱室の内部にも収容可能な金属製の調理容器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理器。
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