JP2011084144A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐カット性が低下することを抑制しつつ、ランフラット耐久性を向上したランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】ランフラットタイヤ1は、ビード部10と、カーカス12と、断面形状が三日月状である補強ゴム層40と、を備え、サイドウォール部38の外側面からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部50を備え、ビード部10のタイヤ径方向内側端14からトレッド部34のタイヤ径方向外側端16までのタイヤ径方向TDに沿った高さを断面高さH1とした場合、タイヤ径方向内側端14からの高さが、通常走行時での接地端外となる断面高さH1の75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる断面高さH1の50%以上の範囲であるランフラット接地領域A1におけるサイドウォール部38の厚みGは、1mm以上、4mm以下であり、突起部50は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、ランフラット接地領域A1に設けられる。
【選択図】図2
【解決手段】ランフラットタイヤ1は、ビード部10と、カーカス12と、断面形状が三日月状である補強ゴム層40と、を備え、サイドウォール部38の外側面からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部50を備え、ビード部10のタイヤ径方向内側端14からトレッド部34のタイヤ径方向外側端16までのタイヤ径方向TDに沿った高さを断面高さH1とした場合、タイヤ径方向内側端14からの高さが、通常走行時での接地端外となる断面高さH1の75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる断面高さH1の50%以上の範囲であるランフラット接地領域A1におけるサイドウォール部38の厚みGは、1mm以上、4mm以下であり、突起部50は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、ランフラット接地領域A1に設けられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、トレッド部からサイドウォール部にかけて設けられ、断面形状が三日月状である補強ゴム層を備えるランフラットタイヤに関する。
従来、空気圧が大きく低下した場合や、パンクした場合でも車両が一定距離を走行(ランフラット走行)可能なランフラットタイヤでは、タイヤのサイドウォール部にトレッド幅方向に沿った断面が三日月状である補強ゴム層を備える構造が広く用いられている。
補強ゴム層は、空気圧が大きく低下した場合でもサイドウォール部の変形を抑制し、車両が一定距離を走行することを可能とする。
しかしながら、ランフラット走行下の補強ゴム層は、大きな応力を受けるため、補強ゴム層は、内部の発熱を伴う。その結果、ランフラット走行を続けると、補強ゴム層の内部の温度は、補強ゴム層の破壊限界を超え、200℃以上にも達する。最終的には、補強ゴム層は、破壊し、ランフラットタイヤは、故障に至る。
このようなランフラット走行下におけるランフラットタイヤの故障に至るまでの時間を長くするために、補強ゴム層の組成物や、カーカス部材を高弾性化する方法が知られている(例えば、特許文献1)。また、補強ゴム層の内部の温度を低下させるために、補強ゴム層の組成物の配合を変更し、自己発熱を抑制する方法が知られている(例えば、特許文献2)。また、車両の外側に面するサイドウォール部の表面(以下、外側面と適宜省略して示す。)に乱流発生用の突起を設けて、サイドウォール部の表面の冷却を促す方法が知られている(例えば、特許文献3)。また、サイドウォール部及び補強ゴム層の厚さを薄くして、内部の発熱を抑制する方法が知られている。
このようなサイドウォール部及び補強ゴム層の厚さを薄くしたランフラットタイヤは、タイヤの転がり抵抗を低減できるため、車の燃費向上や、原材料の削減によるコストダウンにつながるメリットも併せ持つ。しかしながら、サイドウォール部及び補強ゴム層の厚さを薄くしたランフラットタイヤのサイドウォール部は、通常の内圧条件の走行下において接地しないが、ランフラット走行下では、接地してしまう。これにより、路面に落ちている石や破片等によるサイドウォール部の外傷(いわゆるサイドカット)が、タイヤの骨格部材であるカーカスコードに達し易くなり、タイヤ故障発生の可能性が高まることになる。これは、パンク時などの空気圧が大きく低下した場合でも一定距離を安全に走行できることを目的としたランフラットタイヤとしては致命的である。
そこで、本発明は、補強ゴム層を備える場合において、サイドウォール部における耐カット性が低下することを抑制しつつ、ランフラット耐久性を向上したランフラットタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、少なくともビードコア(ビードコア10a)を含む一対のビード部(ビード部10)と、一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカス(カーカス12)と、トレッド部(トレッド部34)から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部(サイドウォール部38)にかけて設けられ、トレッド幅方向(トレッド幅方向TW)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向TD)に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層(補強ゴム層40)と、を備えるランフラットタイヤ(ランフラットタイヤ1)であって、前記サイドウォール部の外側面からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部(突起部50)を備え、前記ビード部のタイヤ径方向内側端(タイヤ径方向内側端14)から前記トレッド部のタイヤ径方向外側端(タイヤ径方向外側端16)までのタイヤ径方向に沿った高さを断面高さ(断面高さH1)とした場合、前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、通常走行時での接地端外となる前記断面高さの75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる前記断面高さの50%以上の範囲であるランフラット接地領域(ランフラット接地領域A1)における前記サイドウォール部の厚み(厚みG)の平均値は、1mm以上、4mm以下であり、突起部は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、前記ランフラット接地領域に設けられることを要旨とする。
このようなランフラットタイヤによれば、通常走行時での接地端外となる前記断面高さの75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる前記断面高さの50%以上の範囲であるランフラット接地領域におけるサイドウォール部の厚みの平均値は、1mm以上、4mm以下である。このため、従来のランフラットタイヤよりも放熱性に優れ、ランフラット耐久性を向上できる。
また、突起部は、タイヤ周方向TCに沿って延在するとともに、前記ランフラット接地領域に設けられる。このため、ランフラットタイヤがパンクした場合などのランフラット走行時に、突起部は、異物がタイヤ表面に達することを抑制できる。これにより、サイドウォール部の耐カット性が低下することを抑制できる。
従って、耐カット性が低下することを抑制しつつ、ランフラット走行時におけるランフラット耐久性を向上したランフラットタイヤを提供できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記突起部の高さHに対する、前記突起部の幅Wの割合である比W/Hは、0.8以上、1.3以下であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、前記突起部の幅Wに対する、前記突起部と、隣り合う突起部との間隔Bの割合である比B/Wは、0.5以上、2.0以下であることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れか一つの特徴に係り、前記突起部の高さHに対する、前記突起部の幅Wの割合を、比W/Hとするとともに、前記突起部の幅Wに対する、前記突起部と、隣り合う突起部との間隔Bの割合を比B/Wとする場合、前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの75%の位置における前記比W/Hは、0.8以上、1.0以下、前記比B/Wは、0.5以上、1.3以下であり、前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの50%の位置における前記比W/Hは、1.0以上、1.3以下、前記比B/Wは、1.3以上、2.0以下であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の何れか一つの特徴に係り、タイヤの側面視において、前記突起部は、タイヤ周方向(タイヤ周方向TC)に沿った直線に対して、ジグザグ状に設けられることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至5の何れか一つの特徴に係り、タイヤの側面視において、前記突起部は、第1突起部(第1突起部52B)と、前記第1突起部に交差する第2突起部(第2突起部54B)とにより構成され、前記第1突起部は、第2突起部に沿った直線に対して、傾斜し、前記第2突起部は、第2突起部に沿った直線に対して、前記第1突起部と反対側に傾斜することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至6の何れか一つの特徴に係り、前記ランフラット接地領域における前記サイドウォール部の厚みの平均値は、1.0mm以上、4.0mm以下であり、前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの50%の位置における前記サイドウォール部の厚みの平均値は、1.0mm以上3.0mm以下であり、前記外側面からの高さである前記突起部の高さHは、1.0mm以上、4.0mm以下であることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、補強ゴム層を備える場合において、耐カット性が低下することを抑制しつつ、ランフラット耐久性を向上したランフラットタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係るランフラットタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1) ランフラットタイヤの構成、(3)比較評価、(4)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1) ランフラットタイヤの構成
図1は、本発明の実施形態においてランフラットタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。図3は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の一部拡大断面図である。
図1は、本発明の実施形態においてランフラットタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の断面図である。図3は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向の一部拡大断面図である。
なお、図1、2においては、カーカス等の位置を明確にするために、一部断面のハッチングを省略している。図1乃至3に示すランフラットタイヤ1は、特に、空気圧が大きく低下した場合の高速走行における耐久性に優れたランフラットタイヤである。具体的には、(1.1)ビード部、(1.2)カーカス、(1.3)ベルト層、(1.4)補強ゴム層、(1.5)突起部50について、説明する。
(1.1)ビード部
ランフラットタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
ランフラットタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
(1.2)カーカス
ランフラットタイヤ1は、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて設けられたカーカス12を備える。カーカス12は、ビードコア10aの周りでタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に折り返される。カーカス12は、カーカスコードおよびゴムからなり、ランフラットタイヤ1の骨格を形成する。
ランフラットタイヤ1は、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて設けられたカーカス12を備える。カーカス12は、ビードコア10aの周りでタイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に折り返される。カーカス12は、カーカスコードおよびゴムからなり、ランフラットタイヤ1の骨格を形成する。
(1.3)ベルト層
ランフラットタイヤ1は、2層の交錯ベルト層(ベルト層20a及びベルト層20b)及び少なくとも1層の追加ベルト層22を有するベルト層24を備える。
ランフラットタイヤ1は、2層の交錯ベルト層(ベルト層20a及びベルト層20b)及び少なくとも1層の追加ベルト層22を有するベルト層24を備える。
(1.4)補強ゴム層
ランフラットタイヤ1は、トレッド部34から、サイドウォール部38にかけて設けられ、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層40を備える。カーカス12及び補強ゴム層40のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー18が設けられている。
ランフラットタイヤ1は、トレッド部34から、サイドウォール部38にかけて設けられ、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層40を備える。カーカス12及び補強ゴム層40のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー18が設けられている。
補強ゴム層40は、サイドウォール部38を補強する。補強ゴム層40は、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、トレッド部34からサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなり、ビードコア10aからサイドウォール部38に向かうにつれて、厚くなる。
また、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、ランフラット接地領域A1におけるサイドウォール部38の厚みGの平均値は、1mm以上、4mm以下である。
なお、ランフラット接地領域A1とは、ランフラットタイヤ1の空気圧をJATMA等の規定の空気圧とし、無負荷状態のランフラットタイヤ1において、ビード部10のタイヤ径方向内側端14からトレッド部34のタイヤ径方向外側端16までのタイヤ径方向TDに沿った高さを断面高さH1とした場合、タイヤ径方向内側端14からタイヤ径方向TDに沿った高さが、通常走行時での接地端外となる断面高さH1の75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる断面高さH1の50%以上の範囲である。すなわち、ランフラット接地領域A1は、タイヤ径方向内側端14からタイヤ径方向TDに沿った高さが、H3からH2の範囲である領域を示す。
なお、上記の通常走行時とは、ランフラットタイヤ1の空気圧をJATMA等の規定の空気圧とし、最大負荷状態の車両で、速さ80km/hで走行した場合を示す。
また、ランフラット走行時とは、ランフラットタイヤ1が、パンクした場合など、空気圧が大きく低下した場合に、最大負荷状態の車両で、速さ80km/hで走行した場合を示す。
また、サイドウォール部38の厚みGとは、ランフラットタイヤ1の空気圧をJATMA等の規定の空気圧に設定後、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、カーカス12に対して垂直な方向のカーカス12からサイドトレッド外表面(すなわち、サイドウォール部38の外表面)までの厚みを示す。
具体的には、断面高さH1の75%の位置、すなわち高さH2における厚みG2は、1.0mm以上、4.0mm以下であり、例えば、2.5mmに設定される。また、断面高さH1の50%の位置、すなわち高さH3における厚みG1は、1.0mm以上、3.0mm以下であり、例えば、1.5mmに設定される。
(1.5)突起部50
次に、突起部50について、図1乃至4を用いて、詳細の説明をする。図4は、突起部50の断面の拡大図を示す。
次に、突起部50について、図1乃至4を用いて、詳細の説明をする。図4は、突起部50の断面の拡大図を示す。
図1に示すように、ランフラットタイヤ1は、突起部50を備える。突起部50は、サイドウォール部38の外側面56(図4参照)からトレッド幅方向外側に向かって突出する。突起部50は、タイヤ周方向TCに沿って延在するとともに、タイヤ径方向内側端14からのタイヤ径方向TDに沿った高さが、断面高さH1の50%以上の領域に設けられる。
突起部50は、ランフラット接地領域A1に設けられる。突起部50は、タイヤ径方向内側端14からのタイヤ径方向TDに沿った高さが、断面高さH1の60%以上、75%以下の領域に設けられることがより好ましい。
図4に示すように、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、突起部50は、サイドウォール部38の外側面56から垂直方向に矩形状に突出する。サイドウォール部38の外側面56から垂直方向に沿った長さを突起部50の高さHとする。具体的には、突起部50の高さHは、1.0mm以上、4.0mm以下に設定され、例えば、3.0mmに設定される。また、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、サイドウォール部38の外側面56に沿った方向の長さを突起部50の幅Wとする。例えば、突起部50の幅Wは、3.0mmに設定される。また、突起部50と、隣り合う突起部50との間の外側面56に沿った方向の長さを突起部50の間隔Bとする。例えば、突起部50の間隔Bは、0.8mm以上、9.0mm以下に設定される。突起部50の間隔Bは、1.5mm以上、6.0mm以下に設定されることがより好ましい。突起部50の高さHに対する、突起部50の幅Wの割合である比W/Hは、0.8以上、1.3以下である。また、突起部50の幅Wに対する、間隔Bの割合である比B/Wは、0.5以上、2.0以下である。
具体的には、タイヤ径方向内側端14からのタイヤ径方向TDに沿った高さが、断面高さH1の75%(すなわち、高さH2)における比W/Hは、0.8以上、1.0以下、比B/Wは、0.5以上、1.3以下であることが好ましい。断面高さH1の75%(すなわち、高さH2)における比W/Hは、0.8、比B/Wは、0.5であることがより好ましい。また、断面高さH1の50%以上(すなわち、高さH3)、における比W/Hは、1.0以上、1.3以下、比B/Wは、1.3以上、2.0以下であることが好ましい。断面高さH1の50%以上(すなわち、高さH3)、における比W/Hは、1.3、比B/Wは、2.0であることがより好ましい。
(2)変形例
変形例では、タイヤ周方向TCに沿った形状の異なる突起部について、図5乃至7を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態の変形例1に係るランフラットタイヤの一部分解斜視図である。図6は、本発明の実施形態の変形例2に係るランフラットタイヤの一部分解斜視図である。図7は、本発明の実施形態に係るランフラットタイヤの突起部の拡大断面図である。なお、以下の変形例においては、実施形態と異なる点を主に説明し、重複する説明を省略する。
変形例では、タイヤ周方向TCに沿った形状の異なる突起部について、図5乃至7を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態の変形例1に係るランフラットタイヤの一部分解斜視図である。図6は、本発明の実施形態の変形例2に係るランフラットタイヤの一部分解斜視図である。図7は、本発明の実施形態に係るランフラットタイヤの突起部の拡大断面図である。なお、以下の変形例においては、実施形態と異なる点を主に説明し、重複する説明を省略する。
(2.1)変形例1
図5に示すように、タイヤの側面視において、突起部50Aは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、ジグザグ状に設けられる。具体的には、タイヤ周方向TCに沿った直線L1と突起部50Aの中心を通る直線とが成す角度θ1は、0度以上、45度以下である。
図5に示すように、タイヤの側面視において、突起部50Aは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、ジグザグ状に設けられる。具体的には、タイヤ周方向TCに沿った直線L1と突起部50Aの中心を通る直線とが成す角度θ1は、0度以上、45度以下である。
(2.2)変形例2
図6に示すように、突起部50Bは、第1突起部52Bと、第1突起部52Bに交差する第2突起部54Bとにより構成される。第1突起部52Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、傾斜する。第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、第1突起部52Bと反対側に傾斜する。具体的には、タイヤ周方向TCに沿った直線L1と、第1突起部52B及び第2突起部54Bの中心を通る直線L1とが成す角度θ2、θ3は、22.5度以上、67.5度以下である。角度θ2、θ3は、45度に設定されることがより好ましい。第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1を基準として、第1突起部52Bに線対称に位置する。
図6に示すように、突起部50Bは、第1突起部52Bと、第1突起部52Bに交差する第2突起部54Bとにより構成される。第1突起部52Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、傾斜する。第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、第1突起部52Bと反対側に傾斜する。具体的には、タイヤ周方向TCに沿った直線L1と、第1突起部52B及び第2突起部54Bの中心を通る直線L1とが成す角度θ2、θ3は、22.5度以上、67.5度以下である。角度θ2、θ3は、45度に設定されることがより好ましい。第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1を基準として、第1突起部52Bに線対称に位置する。
(2.3)変形例3
図7に示すように、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、突起部50Cは、サイドウォール部38Cの外側面56Cから、垂直方向に凸状に突出する。具体的には、突起部50Cは、湾曲した凸状に形成される。また、サイドウォール部38Cの外側面は、突起部50Cに連なり、突起部50Cと、サイドウォール部38Cの外側面との外郭線は、波状に形成される。
図7に示すように、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、突起部50Cは、サイドウォール部38Cの外側面56Cから、垂直方向に凸状に突出する。具体的には、突起部50Cは、湾曲した凸状に形成される。また、サイドウォール部38Cの外側面は、突起部50Cに連なり、突起部50Cと、サイドウォール部38Cの外側面との外郭線は、波状に形成される。
(3)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(3.1)評価方法
3種類のランフラットタイヤを用いて、(3.1.1)タイヤ内部温度ランフラット走行評価、(3.1.2)ランフラット耐久性評価、及び(3.1.3)耐カット性の評価を行った。ランフラットタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
3種類のランフラットタイヤを用いて、(3.1.1)タイヤ内部温度ランフラット走行評価、(3.1.2)ランフラット耐久性評価、及び(3.1.3)耐カット性の評価を行った。ランフラットタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :245/45R19
・ リムサイズ : 8J−19
・ 空気圧条件 : 0kPa
・ 試験車種 : 自動四輪車
・ 荷重条件 : 585kgf
・ キャンバー角 : 0度
・ スリップアングル : 0度
各ランフラットタイヤは、サイドウォール部の厚み、突起部の有無、突起部の形状、比W/H、比B/Wの値がそれぞれ異なっており、それ以外の構成は、本実施形態のランフラットタイヤ1と同様である。
・ リムサイズ : 8J−19
・ 空気圧条件 : 0kPa
・ 試験車種 : 自動四輪車
・ 荷重条件 : 585kgf
・ キャンバー角 : 0度
・ スリップアングル : 0度
各ランフラットタイヤは、サイドウォール部の厚み、突起部の有無、突起部の形状、比W/H、比B/Wの値がそれぞれ異なっており、それ以外の構成は、本実施形態のランフラットタイヤ1と同様である。
比較例1、2に係るランフラットタイヤには、突起部が備えられていない。また、比較例1に係るランフラットタイヤのサイドウォール部は、本実施形態のランフラットタイヤ1のサイドウォール部よりも厚い。実施例1乃至8に係るランフラットタイヤは、本実施形態に係るランフラットタイヤ1と比べて、突起部の形状を除き、同一である。
(3.1.1)タイヤ内部温度ランフラット走行評価
評価方法;各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、速度を80km/hに設定し、30分間走行後にランフラットタイヤの補強ゴム層の内部の温度を測定した。
評価方法;各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、速度を80km/hに設定し、30分間走行後にランフラットタイヤの補強ゴム層の内部の温度を測定した。
(3.1.2)ランフラット耐久性評価
評価方法;各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、速度を80km/hに設定し、故障が発生した際の走行距離を測定した。なお、各ランフラットタイヤの測定結果は、比較例1に係るランフラットタイヤのランフラット耐久性を100として指数表示した。指数値が大きい程、ランフラット耐久性に優れることを示す。
評価方法;各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、速度を80km/hに設定し、故障が発生した際の走行距離を測定した。なお、各ランフラットタイヤの測定結果は、比較例1に係るランフラットタイヤのランフラット耐久性を100として指数表示した。指数値が大きい程、ランフラット耐久性に優れることを示す。
(3.1.3)耐カット性
評価方法;図8に示す、縁石200を用いて耐カット性を評価した。図8(a)は、縁石200の正面図を示す。図8(b)は、縁石200の側面図を示す。図8(c)は、縁石200の平面図を示す。図8に示すように、縁石200は、高さ5mm、幅500mmからなり、先端の角度は、45度を示す。
評価方法;図8に示す、縁石200を用いて耐カット性を評価した。図8(a)は、縁石200の正面図を示す。図8(b)は、縁石200の側面図を示す。図8(c)は、縁石200の平面図を示す。図8に示すように、縁石200は、高さ5mm、幅500mmからなり、先端の角度は、45度を示す。
具体的には、各ランフラットタイヤを車両に装着して、図8(c)に示す縁石200に対して、30度の角度で、縁石200上を通過し、ランフラットタイヤのサイドウォール部の外側面において、カーカスコードの破断の有無を確認した。評価は、速度20km/hから開始し、2.5km/h毎に速度を上昇し、サイドウォール部の外側面の一部(但し、突起部を除く)に発生した断裂がカーカスへ達していることを目視にて確認された場合の速度を記録した。なお、各ランフラットタイヤの測定結果は、比較例1に係るランフラットタイヤの耐カット性を100として指数表示した。指数値が大きい程、耐カット性に優れることを示す。
比較例2に係るランフラットタイヤは、比較例1に係るランフラットタイヤよりも優れた耐久性を示すが、耐カット性が低下した。実施例1乃至8に係るランフラットタイヤは、比較例1と同等の耐カット性を備えつつ、比較例1、比較例2と同等、或いは比較例1、比較例2よりもすぐれた耐久性を示した。特に、実施例2、3、6、7に係るランフラットタイヤは、耐カット性と、耐久性とを高いレベルで両立できた。
(4)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係るランフラットタイヤ1によれば、通常走行時での接地端外となる断面高さH1の75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる断面高さH1の50%以上の範囲であるランフラット接地領域A1におけるサイドウォール部38の厚みGの平均値は、1mm以上、4mm以下である。
以上説明したように、本実施形態に係るランフラットタイヤ1によれば、通常走行時での接地端外となる断面高さH1の75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる断面高さH1の50%以上の範囲であるランフラット接地領域A1におけるサイドウォール部38の厚みGの平均値は、1mm以上、4mm以下である。
このため、従来のランフラットタイヤよりも放熱性に優れ、ランフラット耐久性を向上できる。
また、突起部50は、タイヤ周方向TCに沿って延在するとともに、ランフラット接地領域A1に設けられる。このため、ランフラットタイヤ1がパンクした場合などのランフラット走行時に、突起部50は、異物がタイヤ表面に達することを抑制できる。これにより、サイドカットの発生を抑制、すなわち、補強ゴム層40の耐カット性が低下することを抑制できる。
従って、耐カット性が低下することを抑制しつつ、ランフラット走行時におけるランフラット耐久性を向上したランフラットタイヤを提供できる。
本実施形態によれば、突起部50の高さHに対する、突起部50の幅Wの割合である比W/Hは、0.8以上、1.3以下である。比W/Hは、0.8以上であることにより、突起部50が、倒れ込むことを抑制できる。また、比W/Hは、1.3以下であることにより、突起部50が設けられていない外側面56からの放熱を促進できる。
本実施形態によれば、突起部50の幅Wに対する、突起部50と、隣り合う突起部50との間隔Bの割合である比B/Wは、0.5以上、2.0以下である。比B/Wは、0.5以上であることにより、突起部50が設けられていない外側面56からの放熱を促進できる。比B/Wは、2.0以下であることにより、突起部50によるサイドウォール部38(すなわち、サイド部)の保護効果を得ることができる。
本実施形態によれば、タイヤ径方向内側端14からのタイヤ径方向TDに沿った高さが、断面高さH1の75%の位置における比W/Hは、0.8以上、1.0以下、比B/Wは、0.5以上、1.3以下である。このため、断面高さH1の75%の位置において、サイドウォール部38の保護効果と、放熱性の向上とを効率よく両立できる。
また、タイヤ径方向内側端14からのタイヤ径方向TDに沿った高さが、断面高さH1の50%の位置における比W/Hは、1.0以上、1.3以下、比B/Wは、1.3以上、2.0以下である。このため、断面高さH1の50%の位置において、必要最小限度のサイドウォール部38の保護効果とを確保しつつ、サイドウォール部38の外側面56からの放熱を更に促進できる。
本実施形態の変形例1によれば、タイヤの側面視において、突起部50Aは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、傾斜する。このため、タイヤの転動に伴い、突起部50Aは、サイドウォール部38の外側面56に乱流を発生させる。これにより、サイドウォール部38の外側面56からの放熱を更に促進できる。
本実施形態の変形例2によれば、タイヤの側面視において、突起部50Bは、第1突起部52Bと、第2突起部54Bとにより構成され、第1突起部52B及び第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、傾斜する。このため、タイヤの転動に伴い、突起部50Bは、サイドウォール部38の外側面56に乱流を発生させる。これにより、サイドウォール部38の外側面56からの放熱を更に促進できる。
また、第2突起部54Bは、タイヤ周方向TCに沿った直線L1に対して、第1突起部52Bと反対側に傾斜する。すなわち、第1突起部52B及び第2突起部54Bは、タイヤの側面視において、交差し、互いに支え合うことで、第1突起部52B及び第2突起部54Bの剛性を更に高めることができる。これにより、接地時の第1突起部52B及び第2突起部54Bの倒れ込みを抑制できる。
なお、第1突起部52B及び第2突起部54Bの角度θ2、θ3は、45度に設定されることにより、第1突起部52B及び第2突起部54Bは、最も効果的に互いに支え合うことができ、第1突起部52B及び第2突起部54Bの剛性を効果的に高めることができる。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。上述した実施形態では、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、隣り合う突起部50の形状は、略同一の形状であるが、これに限られず、徐々に比W/H、比B/Wが変更するような形状であってもよい。
上述した実施形態では、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、突起部50は、サイドウォール部38の外側面56から垂直方向に矩形状に突出する。しかし、本発明は、これに限られず、例えば、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、突起部50は、サイドウォール部38の外側面56から垂直方向に三角形状に突出してもよい。また、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TDに沿った断面において、サイドウォール部38の外側面56は、突起部50に連なり、突起部50と、サイドウォール部38の外側面56との外郭線は、ジグザグ状に形成されてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
θ1、θ2…角度、A1…接地領域、A2…非接地領域、B…間隔、B/W…比、L1…直線、TC…タイヤ周方向、TD…タイヤ径方向、TW…トレッド幅方向、W/H…比
、1…ランフラットタイヤ、10…ビード部、10a…ビードコア、10b…ビードフィラー、12…カーカス、14…タイヤ径方向内側端、16…タイヤ径方向外側端、18…インナーライナー、20a、20b…ベルト層、22…追加ベルト層、24…ベルト層、34…トレッド部、38、38C…サイドウォール部、40…補強ゴム層、50、50A、50B、50C…突起部、52B…第1突起部、54B…第2突起部、200…縁石
、1…ランフラットタイヤ、10…ビード部、10a…ビードコア、10b…ビードフィラー、12…カーカス、14…タイヤ径方向内側端、16…タイヤ径方向外側端、18…インナーライナー、20a、20b…ベルト層、22…追加ベルト層、24…ベルト層、34…トレッド部、38、38C…サイドウォール部、40…補強ゴム層、50、50A、50B、50C…突起部、52B…第1突起部、54B…第2突起部、200…縁石
Claims (7)
- 少なくともビードコアを含む一対のビード部と、
一方の前記ビード部から他方の前記ビード部にかけて設けられたカーカスと、
トレッド部から、前記トレッド部に連なるサイドウォール部にかけて設けられ、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面形状が三日月状である補強ゴム層と、
を備えるランフラットタイヤであって、
前記サイドウォール部の外側面からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部を備え、
前記ビード部のタイヤ径方向内側端から前記トレッド部のタイヤ径方向外側端までのタイヤ径方向に沿った高さを断面高さとした場合、
前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、通常走行時での接地端外となる前記断面高さの75%以下、ランフラット走行時での接地端内となる前記断面高さの50%以上の範囲であるランフラット接地領域における前記サイドウォール部の厚みの平均値は、1mm以上、4mm以下であり、
前記突起部は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、前記ランフラット接地領域に設けられるランフラットタイヤ。 - 前記突起部の高さHに対する、前記突起部の幅Wの割合である比W/Hは、0.8以上、1.3以下である請求項1に記載のランフラットタイヤ。
- 前記突起部の幅Wに対する、前記突起部と、隣り合う突起部との間隔Bの割合である比B/Wは、0.5以上、2.0以下である請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ。
- 前記突起部の高さHに対する、前記突起部の幅Wの割合を、比W/Hとするとともに、前記突起部の幅Wに対する、前記突起部と、隣り合う突起部との間隔Bの割合を比B/Wとする場合、
前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの75%の位置における前記比W/Hは、0.8以上、1.0以下、前記比B/Wは、0.5以上、1.3以下であり、
前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの50%の位置における前記比W/Hは、1.0以上、1.3以下、前記比B/Wは、1.3以上、2.0以下である請求項1乃至3の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。 - タイヤの側面視において、
前記突起部は、タイヤ周方向に沿った直線に対して、ジグザグ状に設けられる請求項1乃至4の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。 - タイヤの側面視において、
前記突起部は、第1突起部と、前記第1突起部に交差する第2突起部とにより構成され、
前記第1突起部は、タイヤ周方向に沿った直線に対して、傾斜し、
前記第2突起部は、タイヤ周方向に沿った直線に対して、前記第1突起部と反対側に傾斜する請求項1乃至5の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。 - 前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの75%の位置における前記サイドウォール部の厚みの平均値は、1.0mm以上、4.0mm以下であり、
前記タイヤ径方向内側端からタイヤ径方向に沿った高さが、前記断面高さの50%の位置における前記サイドウォール部の厚みの平均値は、1.0mm以上3.0mm以下であり、
前記外側面からの高さである前記突起部の高さHは、1.0mm以上、4.0mm以下である請求項1乃至6の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。
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-
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- 2009-10-14 JP JP2009237572A patent/JP2011084144A/ja active Pending
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