JP2011056705A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】千鳥状に複数のヘッドを配置した画像形成装置におけるスジの程度を改善し、さらにオーバーラップ処理による不具合の発生を防止することで画像品質を向上させる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の記録ヘッドからなるヘッドモジュールアレイにおける隣接する記録ヘッド間ごとのノズル列重複部分において、記録ヘッド間固有のノズル重複量(S2)に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方の記録ヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する(S7)。
【選択図】図10
【解決手段】複数の記録ヘッドからなるヘッドモジュールアレイにおける隣接する記録ヘッド間ごとのノズル列重複部分において、記録ヘッド間固有のノズル重複量(S2)に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方の記録ヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する(S7)。
【選択図】図10
Description
本発明は、複数の短尺ヘッドを1つの記録ヘッドとして用いるインクジェット記録装置などの画像形成装置に関するものである。
インクジェット記録装置などの画像形成装置における画像形成は、ヘッド(記録ヘッドともいう)のインク吐出口(ノズル)から液滴を用紙に吐出しつつ、ヘッドを用紙搬送方向と直交する方向に走査(主走査)しながら用紙上に画像を記録し、次いで用紙を副走査方向に所定量搬送し、再び前述同様に主走査方向に走査しながら画像を記録する、ことを繰り返すことにより画像を形成している。
また、他の構成として、ヘッドの吐出口を等間隔ピッチで用紙のほぼ最大記録幅の長さに配置し、固定のラインヘッドを使用するフルラインヘッド方式がある。この構成によれば、前記ヘッドの走査(主走査)は不要であり、前記走査方向と直交する方向の用紙の搬送(副走査)のみで画像形成が可能となるため、ヘッドの主走査移動が不要な分、高速の記録が行える。
しかし、フルラインヘッド方式では、記録ヘッドが長尺のものになると、吐出口であるノズルの加工上のばらつきで、精度よく製造することが困難になる。また、このような長尺ヘッドを製造できたとしても良品率が低く、製造コストが高くなる。そこで、このような場合には、比較的精度よく安価に製造可能な短尺ヘッドを幅方向に複数配列するという方法がとられており、一直線上に短尺ヘッドを繋ぐ方法、あるいは短尺ヘッドを千鳥状に配列する方法等が考えられている。
短尺ヘッドを幅方向に複数配列する方法では、ヘッドを精度よくつなぎ合わせる必要があり、ヘッド間の位置ずれが原因となって、ヘッド間のつなぎ部分に相当する画像にスジが入ってしまう。特に、ヘッド間が離れる方向に配置された場合は白スジが発生し、画像品質を大きく低下するという問題があった。
そこで、従来のインクジェット記録装置として、特許文献1に記載されているように、ヘッドの各印字領域が少なくとも1ノズル分重複(オーバーラップ)するように複数のヘッドを取りつけ、オーバーラップ部分は各ヘッドのノズルで分担して印字を行ない発生するスジを防止しようとするものがある。
また、短尺ヘッドの重複(繋ぎ目)部の画質低下を防止することを目的として、隣り合うヘッドの重複部分(オーバーラップ部分)のノズルからの吐出について、液滴の吐出を変更して打つオーバーラップ処理を行うことが提案されている。
例えば、特許文献2では、短尺記録ヘッドを厳密な位置調整により配設せずとも、隣接する短尺記録ヘッドのつなぎ目部分を起因とするスジ状の濃度むらや白抜き等を目立たなくし、かつ、短尺記録ヘッドの記録濃度特性の不均一に起因する濃度むらについても補正することを目的として、重複した短尺記録ヘッド間におけるノズル位置の位相差に応じて、短尺ヘッドの各ノズルの駆動を制御することを行い、ノズル毎の記録濃度特性に応じて、短尺記録ヘッドの各ノズルの駆動を制御することが提案されている。
また、特許文献3では、短尺記録ヘッドの繋ぎ目部の画質低下を防止することを目的として、駆動データに補正をかけることが提案されている。
また、特許文献4では、短尺記録ヘッド間で発生するスジの抑制を目的として、ノズル間のオーバーラップ量に応じて液滴吐出を制御してスジを抑制することが提案されている。
しかしながら、前述したようなオーバーラップ処理ではスジ発生の問題を解消することはできなかった。例えば、黒スジに対してはオーバーラップ部のノズルのインク吐出パターンや吐出量を変更することで間引き処理や滴量の減少を行っていたが間引き処理によりドット間に空隙ができてしまったり、滴量の減少によってドット径が小さくなることで同様に空隙ができてしまったりすることで、特ににじみの少ない用紙では用紙の地肌が現れることになり、黒スジの程度は改善されるものの若干の白抜けが発生するという問題があった。また、白スジに対しても同様にオーバーラップ部のノズルのインク吐出パターンや吐出量を変更することで滴量の増大を行っていたが、ドット間の重複部ができてしまうことで濃度が濃くなって目立ってしまい、白スジの程度は改善されるものの若干の画像濃度ムラが発生するという問題があった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、千鳥状に複数のヘッドを配置した画像形成装置におけるスジの程度を改善し、さらにオーバーラップ処理による不具合の発生を防止することで画像品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 ある色の液滴を吐出するノズルが一方向に配列されたノズル列(ノズル列200a〜200d,201a〜201d)を、色毎に該ノズル配列方向と直交する方向に並べてなるヘッド(記録ヘッド200,201)が、ノズル配列方向に千鳥状に複数配置されるとともに、隣接するヘッドのお互いのノズル列の一部がノズル配列方向と直交する方向(副走査方向、Y方向)において重複するように配置された画像形成装置であって、画像データに基づいて各ノズルより吐出する液滴を制御する吐出液滴制御手段(吐出液滴制御手段302)と、前記隣接するヘッド間のノズル重複量を記憶した重複量記憶手段(ノズル重複量記憶手段304)と、各々のヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色(K)ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色(CMY)から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段(データ変換手段307)と、を備えることを特徴とする画像形成装置(図1〜図5,図9,図10,図11(c),図12(b),図13(c),図15(c),図16(c))。
〔2〕 前記特定色ノズルから替えられた該特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置(図17)。
〔3〕 前記一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えたとき、他方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 ある色の液滴を吐出するノズルが一方向に配列されたノズル列を、色毎に該ノズル配列方向と直交する方向に並べてなるヘッドが、ノズル配列方向に千鳥状に複数配置されるとともに、隣接するヘッドのお互いのノズル列の一部がノズル配列方向と直交する方向において重複するように配置された画像形成装置であって、画像データに基づいて各ノズルより吐出する液滴を制御する吐出液滴制御手段と、前記隣接するヘッド間のノズル重複量を記憶した重複量記憶手段と、各々のヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の第1のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズル、及び該第1のヘッドの端部側であって第2のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルに隣り合う特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置(図12(c)、図16(d))。
〔5〕 前記特定色と異なる複数の色は、該複数の色すべてを重ねた複合色が前記特定色あるいは特定色の擬似色となるものであることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔6〕 前記特定色がブラックであり、前記特定色と異なる複数の色がシアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔1〕 ある色の液滴を吐出するノズルが一方向に配列されたノズル列(ノズル列200a〜200d,201a〜201d)を、色毎に該ノズル配列方向と直交する方向に並べてなるヘッド(記録ヘッド200,201)が、ノズル配列方向に千鳥状に複数配置されるとともに、隣接するヘッドのお互いのノズル列の一部がノズル配列方向と直交する方向(副走査方向、Y方向)において重複するように配置された画像形成装置であって、画像データに基づいて各ノズルより吐出する液滴を制御する吐出液滴制御手段(吐出液滴制御手段302)と、前記隣接するヘッド間のノズル重複量を記憶した重複量記憶手段(ノズル重複量記憶手段304)と、各々のヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色(K)ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色(CMY)から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段(データ変換手段307)と、を備えることを特徴とする画像形成装置(図1〜図5,図9,図10,図11(c),図12(b),図13(c),図15(c),図16(c))。
〔2〕 前記特定色ノズルから替えられた該特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置(図17)。
〔3〕 前記一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えたとき、他方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
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〔5〕 前記特定色と異なる複数の色は、該複数の色すべてを重ねた複合色が前記特定色あるいは特定色の擬似色となるものであることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔6〕 前記特定色がブラックであり、前記特定色と異なる複数の色がシアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置。
本発明によれば、千鳥状に複数のヘッドを配置した画像形成装置において、隣接するヘッドにおけるノズル列重複部分の所定の特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるようにするので、スジの低減とその不具合の改善が可能となり、画像品質を向上させることができる。すなわち、ある色インクを吐出するノズル列のノズル列重複部分(オーバーラップ部)における所定ノズルの液滴吐出を中止し、他色インクによってその液滴吐出を補完するので同色で補完するより濃度差を抑制することができ、画像品質を向上させることができる。
以下に、本発明に係る画像形成装置について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図であり、図2は、本発明に係る画像形成装置を上から見た図である。
図1,図2に示すように、本発明に係る画像形成装置は、ライン型画像形成装置であり、装置本体1と、用紙10を積載し給紙する給紙トレイ2と、印刷された用紙10を排紙積載する排紙トレイ3と、用紙10を給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙10に液滴を吐出し印字する記録ヘッドを構成するヘッドモジュールアレイ50を含む画像形成ユニット5と、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット5の各ヘッドモジュールアレイ50の複数のヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるヘッドクリーニング装置6と、ヘッドクリーニング装置6を開閉する搬送ガイド部7と、画像形成ユニット5のヘッドモジュールアレイ50にインクを供給する図示しないサブタンクやメインタンクで構成されるインク供給系とを備えている。なお、被記録媒体である用紙10には、紙に限られず、OHPシートなどの他の材料からなるシートも用いられる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図であり、図2は、本発明に係る画像形成装置を上から見た図である。
図1,図2に示すように、本発明に係る画像形成装置は、ライン型画像形成装置であり、装置本体1と、用紙10を積載し給紙する給紙トレイ2と、印刷された用紙10を排紙積載する排紙トレイ3と、用紙10を給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙10に液滴を吐出し印字する記録ヘッドを構成するヘッドモジュールアレイ50を含む画像形成ユニット5と、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット5の各ヘッドモジュールアレイ50の複数のヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるヘッドクリーニング装置6と、ヘッドクリーニング装置6を開閉する搬送ガイド部7と、画像形成ユニット5のヘッドモジュールアレイ50にインクを供給する図示しないサブタンクやメインタンクで構成されるインク供給系とを備えている。なお、被記録媒体である用紙10には、紙に限られず、OHPシートなどの他の材料からなるシートも用いられる。
装置本体1は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている用紙10は、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送ユニット4に給紙される。
搬送ユニット4は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bと、これらのローラ41A、41B間に掛け回された無端状の搬送ベルト43とを備えている。この搬送ベルト43の表面には複数の図示しない吸引穴が形成されており、搬送ベルト43の下部には用紙10を吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが図示しないガイドに保持されて、自重にて搬送ベルト43に当接している。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動し、用紙10は搬送ベルト43上に吸引ファン44により吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ41B、搬送ガイドローラ42A、42Bは搬送ベルト43に従動して回転する。
搬送ユニット4の上部には、用紙10に印字する液滴を吐出するヘッドモジュールアレイ50で構成される画像形成ユニット5が矢示A方向(及び逆方向)に移動可能に配置されている。この画像形成ユニット5は、維持回復動作時(クリーニング時)にはクリーニング装置6上方まで移動され、画像形成時には図1の位置に戻される。
画像形成ユニット5は、搬送ベルト43上に吸着保持されて搬送される用紙10に対して4色分のインク(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の液滴を吐出するライン型記録ヘッドを構成するヘッドモジュールアレイ50を有している。
ヘッドモジュールアレイ50では、各列の記録ヘッド101にインクを分配して供給する分岐部材54が一体に設けられている。分岐部材54には図示しないサブタンクからインクが供給され、サブタンクにはメインタンクからインクが供給される。なお使用するインク色はこれら4色に限らず再現する色や階調の領域を拡大するためにレッド、グリーン、ブルー、グレー等の色を加える構成となる場合もある。
また、ヘッド配列方向(図2においてX方向、用紙搬送方向に対して直交する方向)において隣り合う2つの記録ヘッド101の端部の1又は複数のノズルが重なり合う(重複する)ように記録ヘッド101は配列されている。これにより、2つの記録ヘッド101それぞれのノズルによって同じ記録位置(ドット位置)に記録を行うことができる。この同じ記録位置に記録を行うことのできる記録ヘッド101の端部のノズルを「重複ノズル」といい、重複ノズルの領域を「繋ぎ部」、「ノズル列重複部分」、「重複ノズル領域(又は部分)若しくは「オーバーラップ領域(又は部分)」という。
搬送ユニット4の下流側には用紙10を排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部7が設けられている。搬送ガイド部7にて案内されて搬送される用紙10は排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、用紙10の幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙10の先端を規制するエンドフェンス32を備えている。
ヘッドクリーニング装置6は、維持回復機構であり、画像形成ユニット5の各記録ヘッドの各ヘッド101に対応するキャップ部材62及び図示しないがワイパ部材と、キャップ部材62で記録ヘッド101のノズル面(ノズル102aが形成された面)をキャッピングした状態でノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ63が配置されている。
また、この画像形成装置においては、印刷終了後、液滴を吐出する記録ヘッド101の各記録ヘッド101のノズル面をヘッドクリーニング装置6のキャップ部材62でキャッピングした状態でノズルからインクを吸引する場合、あるいは、記録ヘッドの各ヘッド101のノズル面に付着したインクをワイピング部材で清掃する場合は、図1にも示すように、印刷停止後、搬送ユニット4全体が搬送従動ローラ41Bを支点に矢印B方向に回動し、画像形成ユニット5との間の空間を画像形成時よりも大きくすることで、画像形成ユニット5の移動スペースを確保するようにしている。このとき、ヘッドクリーニング装置6上部に配置されている搬送ガイド部7の搬送ガイド板71も支点72にて矢印C方向上方に回動され、ヘッドクリーニング装置6の上方が開放される。
そして、搬送ユニット4と搬送ガイド部7がそれぞれ解放(解除)された後に、画像形成ユニット5が用紙通紙方向(矢示A方向)に移動し、ヘッドクリーニング装置6上方で停止され、キャップ部材62などが上昇して記録ヘッドの各ヘッド101のクリーニング動作(維持回復動作)に移行する。
図3は、ヘッドモジュールアレイ50の基本構造を示す平面図であり、図4は、ヘッドモジュールアレイ50における隣り合う二つの記録ヘッド101の理想的配置例を示す図である。
図3に示すように、ヘッドモジュールアレイ50では、複数のモジュール化した記録ヘッド101a,101bがノズル配列方向(X方向)に、記録ヘッド101aが先行記録ヘッド、記録ヘッド101bが後方記録ヘッドとして、千鳥状に配置されるとともに、隣接する記録ヘッド101a,101bのお互いのノズル列102の一部がノズル配列方向と直交する方向(Y方向)において重複して繋ぎ目部(ノズル列重複部分)を形成するように配置されている。
また、図4に示すように、記録ヘッド101a,101bにおけるノズル列102は、ある色のインクの液滴を吐出する複数のノズル102aが一方向(X方向、用紙搬送方向に対して直交する方向、主走査方向)に一列に配列されたものであり、記録ヘッド101a,101bは、該ノズル列102がノズル配列方向に対して直交する方向(Y方向、用紙搬送方向、副走査方向)に4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の色毎に並べられた4列で構成されている。
なお、図4では、隣接する記録ヘッド101a,101bそれぞれの端部のノズル102aがノズル配列方向に直交する方向(Y方向)において同じ位置となるようにオーバーラップ配置された構成となっているが、1ノズルに限らずそれ以上の数のノズル102aがオーバーラップされている構成としても良い。
また、記録ヘッド101a,101bにおけるノズル数は、記録ヘッド101a,101bの物理解像度が300dpiならば1インチ当たり300個のノズル102aが配列される構成となるが、図4では簡略化のためノズル数を8個としている。また、記載の図では4色を使用するヘッド構成となっているが、4色よりも多色構成としても良い。
図5は、本発明の画像形成装置の制御部の基本構成を示すブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラム、また記録ヘッド101を組み付けてヘッドモジュールアレイ50とする時の隣接する記録ヘッド101間のお互いのノズル列102が重複した部分でそれぞれの端部となるノズル102a間のノズル配列方向の距離をノズル重複量情報(ヘッド繋ぎ部の間隔情報ともいう)として記憶する重複量記憶手段であるROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505と、を備えている。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラム、また記録ヘッド101を組み付けてヘッドモジュールアレイ50とする時の隣接する記録ヘッド101間のお互いのノズル列102が重複した部分でそれぞれの端部となるノズル102a間のノズル配列方向の距離をノズル重複量情報(ヘッド繋ぎ部の間隔情報ともいう)として記憶する重複量記憶手段であるROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505と、を備えている。
また、ヘッドモジュールアレイ50の各記録ヘッド101を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含むヘッド駆動制御部508と、ヘッドモジュールアレイ50の各記録ヘッド101を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、画像形成ユニット5を移動させる画像形成ユニット移動モータ510を駆動するための画像形成ユニット移動モータ駆動部511と、搬送ベルト移動モータ512を駆動するための搬送ベルト移動モータ駆動部513と、吸引ファン44に対する吸引モータ514を駆動する吸引モータ駆動部515と、各種センサからの情報を入力するI/O516を有している。
ここで、I/O516にはセンサ情報として、図示しない環境温度や環境湿度を検出する環境センサ、ヘッドモジュールアレイ50に備えた用紙を検知する用紙センサ521、搬送ベルト43の前記位相情報教示手段を検知する位相センサ522からの各種検知信号が入力される。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル517が接続されている。
ここで、制御部500は、パーソナルコンピュータ(以下PCと称す)等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してホストI/F506で受信する。なお、画像出力するための印刷データのビットマップデータ(印刷ラスタデータ)への変換は、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開し印刷データのビットマップデータ(印刷ラスタデータ)を作成した上で、該印刷ラスタデータをこの装置に転送するようにしている。
CPU501は、ホストI/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ヘッド繋ぎ部に位置するデータにおいてはROM502に記憶されたノズル重複量情報に基づいて判断を行い、その判断結果に従って画像データを補正し(オーバーラップ処理)、ASIC505にてデータの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部508に画像データを転送する。
ここで、記憶されたノズル重複量情報とその情報に基づく判断内容について説明する。
例えばノズル102aが300dpiの解像度で配列されている場合、隣接するノズル102aの距離は理想的には約85μmとなる。ここで、隣接する記録ヘッド101のお互いのノズル列102が重複している部分(ノズル重複部分、繋ぎ部分ともいう)において、ノズル102aがノズル配列方向に直交する方向(Y方向)で同じ位置となるようにオーバーラップ配置される場合を考える。まず、隣接するヘッド101の繋ぎ部分でオーバーラップノズル数(重複するノズル数)が1つである場合(図3に示す場合)の理想的な状態を考えると、第一の記録ヘッド101(図4の左上の記録ヘッド101a)のノズル重複部分において端部となるノズル102aと第二の記録ヘッド101(図4の右下の記録ヘッド101b)のノズル重複部分において端部となるノズル102aとの主走査方向(X方向)の距離(ノズル重複量の理想値)は0である。また、オーバーラップノズル数が2の場合、その距離は85μmとなる。このようにオーバーラップノズル数の増加につれその理想距離(ノズル重複量の理想値)は、解像度300dpiの場合には85μmの倍数となる関係で増加していく。
例えばノズル102aが300dpiの解像度で配列されている場合、隣接するノズル102aの距離は理想的には約85μmとなる。ここで、隣接する記録ヘッド101のお互いのノズル列102が重複している部分(ノズル重複部分、繋ぎ部分ともいう)において、ノズル102aがノズル配列方向に直交する方向(Y方向)で同じ位置となるようにオーバーラップ配置される場合を考える。まず、隣接するヘッド101の繋ぎ部分でオーバーラップノズル数(重複するノズル数)が1つである場合(図3に示す場合)の理想的な状態を考えると、第一の記録ヘッド101(図4の左上の記録ヘッド101a)のノズル重複部分において端部となるノズル102aと第二の記録ヘッド101(図4の右下の記録ヘッド101b)のノズル重複部分において端部となるノズル102aとの主走査方向(X方向)の距離(ノズル重複量の理想値)は0である。また、オーバーラップノズル数が2の場合、その距離は85μmとなる。このようにオーバーラップノズル数の増加につれその理想距離(ノズル重複量の理想値)は、解像度300dpiの場合には85μmの倍数となる関係で増加していく。
なお、オーバーラップノズル数が2以上の場合には、ノズル列重複部分の一方の記録ヘッドの端部に位置するノズルを基準ノズルとした場合、該基準ノズルのノズル配列方向の前後それぞれに他方の記録ヘッドのノズルが少なくとも1または複数存在することになり、隣接する記録ヘッド間で1ノズル間ピッチ以上ずれた配置となっても本発明のオーバーラップ処理により精度よく位置ズレの補正が可能となる。また、製造工程上においても組付け精度が緩和されるため、歩留まりが向上することになる。
ところで、実際のヘッド重複量は、その理想値に対してずれていることがあり、ヘッドモジュールアレイ50の製造工程での記録ヘッド101組み付け時に決まるものである。そこで、本発明では、ヘッドモジュールアレイ50の隣接する記録ヘッド101ごとに実際のヘッド重複量を測定しておき、その個体固有のノズル重複量情報として重複量記憶手段であるROM502に予め記憶させている。あるいは、画像形成装置においてテスト印字を行ったものをスキャナなどで読み込んで測定した結果をヘッド重複量として記憶させてもよい。
そして、判断手段であるCPU501は、ROM502に記憶されている隣接する記録ヘッド101間ごとのノズル重複量と理想値(設定値)とを比較し、例えば記憶されたノズル重複量情報が理想値に対して第一のノズル群と第二のノズル群が互いに寄る方向に配置されている状態と判断された場合、オーバーラップ部分の画像データ変更(吐出パターン変更)が行われ、新規印刷ラスタデータが作成される。画像データ変更(吐出パターン変更)を伴うオーバーラップ処理については後述する。
ヘッド駆動制御部508は、印刷ラスタデータを受け取ると、このドットパターンデータ(印刷ラスタデータ)を、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ509にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ509に送出する。
このヘッド駆動制御部508は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM502で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ509は、ヘッド駆動制御部508からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部508からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的にヘッドモジュールアレイ50のアクチュエータ手段に印加して記録ヘッド101を駆動し、画像データを印刷してドットパターンを形成する。
図6に、図1〜図5に示したライン型画像形成装置において用紙上に画像形成を行う手順を示す。
画像形成に当たっては、まず給紙トレイ2から搬送ユニット4によって記録媒体である用紙10がヘッドモジュールアレイ50に向かって搬送される(図6(a))。
ついで、用紙10がヘッドモジュールアレイ50の先行記録ヘッド101a直下に到達すると、先行記録ヘッド101aからの画像データに従ったインク吐出が行われ、一部の画像形成が行われる(図6(b))。
続いて、用紙10が記録ヘッド間ピッチ(副走査(Y)方向)だけ搬送された時点で、後方記録ヘッド101bからの画像データに従ったインク吐出が行われ、残りの画像形成が行われる(図6(c))。
これにより、用紙10上には見かけ上一本線の画像が形成される(図6(d))。
そして、用紙10の搬送を行いながら、図6(b),(c)の処理を繰り返し行うことにより、画像データに基づいた画像が形成されるようになる。
画像形成に当たっては、まず給紙トレイ2から搬送ユニット4によって記録媒体である用紙10がヘッドモジュールアレイ50に向かって搬送される(図6(a))。
ついで、用紙10がヘッドモジュールアレイ50の先行記録ヘッド101a直下に到達すると、先行記録ヘッド101aからの画像データに従ったインク吐出が行われ、一部の画像形成が行われる(図6(b))。
続いて、用紙10が記録ヘッド間ピッチ(副走査(Y)方向)だけ搬送された時点で、後方記録ヘッド101bからの画像データに従ったインク吐出が行われ、残りの画像形成が行われる(図6(c))。
これにより、用紙10上には見かけ上一本線の画像が形成される(図6(d))。
そして、用紙10の搬送を行いながら、図6(b),(c)の処理を繰り返し行うことにより、画像データに基づいた画像が形成されるようになる。
つぎに、このような画像形成における黒スジや白抜けの発生状態について説明する。
図7は、図4に示す構成を前提としたヘッドモジュールアレイ50における隣り合う二つの記録ヘッド200,201の実際の配置例(図7(a))とその記録ヘッドにより吐出されたドット202のパターン(図7(b))を示す概略図である。なお、図7(b)では、ある1色のインクの液滴がノズル列200aと201aから4回分吐出されたときのパターンを示している。
図7は、図4に示す構成を前提としたヘッドモジュールアレイ50における隣り合う二つの記録ヘッド200,201の実際の配置例(図7(a))とその記録ヘッドにより吐出されたドット202のパターン(図7(b))を示す概略図である。なお、図7(b)では、ある1色のインクの液滴がノズル列200aと201aから4回分吐出されたときのパターンを示している。
1ノズル分オーバーラップする場合、本来は図4に示すようにヘッド端部に位置するノズル同士が同じ副走査線上の位置となるように配置されるのが理想であるが、記録ヘッドの組み付け上のばらつきなどにより位置ズレが生じる場合がある。図7(a)では組み付け時のばらつき等によりノズル列重複部分(オーバーラップ部分)が増加する方向にズレて配置された場合(黒スジ側に寄った場合)を表している。
また、オーバーラップ部分では、両方の記録ヘッド200,201それぞれの端部ノズルからインクを吐出するとその部分で滴が2倍吐出されることになるため、滴が重ならないように間引いて打つオーバーラップ処理が行われる。
図7(b)では、オーバーラップ処理の一例として、1ドットずつ双方の記録ヘッド200,201から交互に吐出している例を記載しているが、片方の記録ヘッドからのみ吐出しても良いし、1ドットに限らず複数ドット数ごとで交互に吐出するようにしてもかまわない。またランダムに双方の記録ヘッド200,201から吐出してもかまわない。
図7(b)に示すように、ある1色のインク(例えばKインク)の液滴がノズル列200aと201aから吐出された場合、記録ヘッド200,201が黒スジ側に寄って配置されていると記録ヘッド200の端部ノズルから吐出されたドット202(図中、縦線が入った丸)は、記録ヘッド201の端部ノズルに隣接するノズルから吐出されたドット202(図中、横線が入った丸)に寄った状態となり、記録ヘッド201の端部ノズルから吐出されたドット202は、ヘッド200の端部ノズルに隣接するノズルから吐出されたドット202に寄った状態となる。そのため、ノズル列重複部分ではドット202の位置が交互にそれぞれの相手の記録ヘッド側に寄った状態となり黒スジが発生してしまう。また、にじみの少ない用紙を用いた場合、オーバーラップノズル数によっては、着弾位置の間隔があいた部分が白抜けとして目立ってしまう場合もある。
図8に、記録ヘッド200,201が2ノズルオーバーラップした場合の着弾状態(ドット202のパターン)を示す。
前記オーバーラップ処理無しの場合、図8(a)のように、図中央の上下方向にドット202が重なった部分が延びる黒スジ画像が形成される。これに対して、オーバーラップ処理の一例としてオーバーラップ部の片方の記録ヘッド201のみから吐出した場合、図8(b)に示す状態となる。この場合、図8(a)の状態に比べて黒スジの程度は改善されるものの、依然としてドット202間のピッチが狭いラインが残存することにより黒スジの不具合は完全には改善されない。
前記オーバーラップ処理無しの場合、図8(a)のように、図中央の上下方向にドット202が重なった部分が延びる黒スジ画像が形成される。これに対して、オーバーラップ処理の一例としてオーバーラップ部の片方の記録ヘッド201のみから吐出した場合、図8(b)に示す状態となる。この場合、図8(a)の状態に比べて黒スジの程度は改善されるものの、依然としてドット202間のピッチが狭いラインが残存することにより黒スジの不具合は完全には改善されない。
また、図8(c)は、記録ヘッド200と記録ヘッド201のオーバーラップ部分において交互に片方の記録ヘッドのみから吐出されるように間引き処理を入れた状態を示したものである。この場合、図8(a),(b)と比べてさらに程度は改善されるが、ドット間ピッチ203bのように他のドット間ピッチよりも狭くなる部分が生じ、その部分において若干の黒スジが生じる可能性がある。また、間引き処理を入れた場合にドット間ピッチ203aのように他のドット間ピッチよりも広くなり空隙が生じ、普通紙では目立たなくても写真用紙などの滲みの少ない用紙に印刷した場合はこの空隙が白抜けとなって目立ってしまう場合がある。
また、図8(d)に示すように、図8(c)においてドット202ごとの滴量変更を伴う間引き処理とすることにより、ある色のインク(例えばKインク)の滴量を変更した場合でも、黒スジの程度は改善されるものの完全ではなく、依然として白抜けが発生する問題は解決されない。
以上のような問題を改善するために、本発明は、各々の記録ヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方の記録ヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段を備えることを特徴とするものとしている。
あるいは、本発明は、各々の記録ヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の第1の記録ヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズル、及び該第1の記録ヘッドの端部側であって第2の記録ヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルに隣り合う特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段を備えることを特徴とするものとしている。
以下、本発明の画像形成装置の要部構成について具体例により説明する。
図9は、本発明に係る画像形成装置における制御ブロック図である。
本発明に係る画像形成装置は、コンピュータ等PCから転送されてくる画像データに基づいてヘッドモジュールアレイ50の記録ヘッド200,201における液滴吐出のための吐出制御データを生成する吐出液滴制御手段302と、ノズル重複量記憶手段304から記憶されているノズル重複量を取得して、設定値と比較するノズル重複量比較手段303と、吐出液滴制御手段302からの吐出制御データ及びノズル重複量比較手段303の比較結果から記録ヘッド200,201のノズル列重複部分(繋ぎ部)の吐出(印字)結果を予測する印字結果予測手段305と、印字結果予測手段305で予測された結果に基づいて前記吐出制御データにおいて予定されていた色(特定色)のノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズル(他色ノズル)からの吐出に替えるか否かを判断する他色ノズル吐出判断手段306と、他色ノズル吐出判断手段306で他色ノズルからの吐出に替えると判断された場合に、前記吐出制御データにおいて対象のノズルからの液滴吐出を同吐出位置に吐出可能な他色ノズルからの吐出に替えるデータ変換を行うデータ変換手段307と、を備える。なお、吐出液滴制御手段302、ノズル重複量比較手段303、印字結果予測手段305、他色ノズル吐出判断手段306、データ変換手段507は、図5のCPU501及びASIC505に相当する。また、ノズル重複量記憶手段304は、図5のROM502に相当する。
図9は、本発明に係る画像形成装置における制御ブロック図である。
本発明に係る画像形成装置は、コンピュータ等PCから転送されてくる画像データに基づいてヘッドモジュールアレイ50の記録ヘッド200,201における液滴吐出のための吐出制御データを生成する吐出液滴制御手段302と、ノズル重複量記憶手段304から記憶されているノズル重複量を取得して、設定値と比較するノズル重複量比較手段303と、吐出液滴制御手段302からの吐出制御データ及びノズル重複量比較手段303の比較結果から記録ヘッド200,201のノズル列重複部分(繋ぎ部)の吐出(印字)結果を予測する印字結果予測手段305と、印字結果予測手段305で予測された結果に基づいて前記吐出制御データにおいて予定されていた色(特定色)のノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズル(他色ノズル)からの吐出に替えるか否かを判断する他色ノズル吐出判断手段306と、他色ノズル吐出判断手段306で他色ノズルからの吐出に替えると判断された場合に、前記吐出制御データにおいて対象のノズルからの液滴吐出を同吐出位置に吐出可能な他色ノズルからの吐出に替えるデータ変換を行うデータ変換手段307と、を備える。なお、吐出液滴制御手段302、ノズル重複量比較手段303、印字結果予測手段305、他色ノズル吐出判断手段306、データ変換手段507は、図5のCPU501及びASIC505に相当する。また、ノズル重複量記憶手段304は、図5のROM502に相当する。
図10は、本発明に係る画像形成装置における画像形成の制御例を示すフローチャートである。図9,図10に基づいて、本発明の画像形成装置における画像形成の制御手順を説明する。
(S1) まずコンピュータ等PCにおいて印字実行されると、画像形成装置に画像データが転送される。
(S2) つぎに、ノズル重複量比較手段303は、予めノズル重複量記憶手段304に記憶されているヘッドモジュールアレイ50において隣接する記録ヘッド200,201ごとのノズル重複量情報を取得する。
(S3) ついで、ノズル重複量比較手段303は、取得した各ノズル重複量情報と設定値と比較し、隣接する記録ヘッド200,201の理想的な位置からの位置ずれ量を算出する。
(S4) 吐出液滴制御手段302は、転送されてきた画像データに基づいてヘッドモジュールアレイ50の記録ヘッド200,201における液滴吐出のための吐出制御データを生成する。
(S5) 印字結果予測手段305は、吐出液滴制御手段302からの吐出制御データ及びノズル重複量比較手段303の比較結果(位置ずれ量)から記録ヘッド200,201のノズル列重複部分(繋ぎ部)の吐出(印字)結果を予測する。
(S6) 他色ノズル吐出判断手段306は、印字結果予測手段305で予測された結果に基づいて前記吐出制御データにおいて予定されていた色(特定色)のノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズル(他色ノズル)からの吐出に替えるか否かを判断する。
他色ノズルからの吐出への切替をしない場合(S6のN)、ステップS8に進む。
他色ノズルからの吐出への切替をする場合(S6のY)、ステップS7に進む。
(S7) データ変換手段307は、前記吐出制御データにおいて対象のノズルからの液滴吐出を同吐出位置に吐出可能な他色ノズルからの吐出に替えるデータ変換を行う(オーバーラップ処理)。
(S8) 吐出制御データ、すなわち他色ノズルからの吐出への切替をする場合(S6のY)にはデータ変換手段307でデータ変換された吐出制御データ、他色ノズルからの吐出への切替をしない場合(S6のN)には吐出液滴制御手段302からの吐出制御データに基づいた吐出制御を行い、画像を形成して終了する。
(S1) まずコンピュータ等PCにおいて印字実行されると、画像形成装置に画像データが転送される。
(S2) つぎに、ノズル重複量比較手段303は、予めノズル重複量記憶手段304に記憶されているヘッドモジュールアレイ50において隣接する記録ヘッド200,201ごとのノズル重複量情報を取得する。
(S3) ついで、ノズル重複量比較手段303は、取得した各ノズル重複量情報と設定値と比較し、隣接する記録ヘッド200,201の理想的な位置からの位置ずれ量を算出する。
(S4) 吐出液滴制御手段302は、転送されてきた画像データに基づいてヘッドモジュールアレイ50の記録ヘッド200,201における液滴吐出のための吐出制御データを生成する。
(S5) 印字結果予測手段305は、吐出液滴制御手段302からの吐出制御データ及びノズル重複量比較手段303の比較結果(位置ずれ量)から記録ヘッド200,201のノズル列重複部分(繋ぎ部)の吐出(印字)結果を予測する。
(S6) 他色ノズル吐出判断手段306は、印字結果予測手段305で予測された結果に基づいて前記吐出制御データにおいて予定されていた色(特定色)のノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズル(他色ノズル)からの吐出に替えるか否かを判断する。
他色ノズルからの吐出への切替をしない場合(S6のN)、ステップS8に進む。
他色ノズルからの吐出への切替をする場合(S6のY)、ステップS7に進む。
(S7) データ変換手段307は、前記吐出制御データにおいて対象のノズルからの液滴吐出を同吐出位置に吐出可能な他色ノズルからの吐出に替えるデータ変換を行う(オーバーラップ処理)。
(S8) 吐出制御データ、すなわち他色ノズルからの吐出への切替をする場合(S6のY)にはデータ変換手段307でデータ変換された吐出制御データ、他色ノズルからの吐出への切替をしない場合(S6のN)には吐出液滴制御手段302からの吐出制御データに基づいた吐出制御を行い、画像を形成して終了する。
以上の画像形成処理により、黒スジ、白スジの低減とその不具合の改善が可能となり、画像品質を向上させることができる。
つぎに、本発明の画像形成装置における画像形成の制御手順のうち、ステップS7におけるデータ変換手段307によるデータ変換処理(オーバーラップ処理)の具体例を従来のオーバーラップ処理と比較して説明する。
図11,図12に、隣接する記録ヘッド200,201が2ノズルオーバーラップした場合の実際の配置例(1)におけるオーバーラップ処理と着弾状態の関係を示す。ここでは、記録ヘッド200が黒スジ側に1/4ピッチ(ノズル間隔の1/4)以下の距離だけ位置ズレして寄った場合を示している(図11(a))。
ある1色のインク(例えばKインク)の液滴がノズル200aと201aから吐出される場合、隣接する記録ヘッド200,201同士の吐出を制御するオーバーラップ処理において、それぞれの記録ヘッドにおける端部不使用ノズル数を1とした場合は、ノズル列200aではヘッド端部側のNo.1ノズルを、ノズル列201aではヘッド端部側のNo.5ノズルを吐出しないものとし、ノズル列200aにおけるNo.2ノズルと、ノズル列201aにおけるNo.6ノズルを、記録ヘッド200,201それぞれの吐出端部ノズルとする。このようなオーバーラップ処理の場合、記録ヘッド200,201のノズル列重複部分に対応するドットパターンは、図11(b)に示すように、黒のドットのうち、No.2ノズルから吐出されたドット202(No.2ドットと称する。以下これに準ずる。)とNo.6ドットの間隔が狭まった状態となる。このように、No.2ドットとNo.6ドットから構成される画像部分は黒スジとなり画像品質が低下することになる。
これに対して、本発明では、No.2ノズル、No.6ノズルのいずれかのオーバーラップのノズルからの吐出をノズル列200b,200c,200dまたは201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからの吐出に替えるオーバーラップ処理を行う。図11(c)は、No.6ノズルからのKインクの吐出をノズル列201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからのCMYインクの吐出に替えた場合のドットパターンである。これにより、No.6ノズルから吐出される黒のドットの代わりに、ノズル列201b,201c,201dの所定のヘッドから吐出されるCMYの複数のドットとすることで、黒スジの濃度は低下し、画像品質の向上を図ることができる。なお、図11(c)では、No.6ドットを変更したが、No.2ドットを変更しても構わない。あるいはNo.2,6ドットの両方を変更しても良い。また、No.2ドットとNo.6ドットを交互にCMYドットに置き換えるなどの構成をとっても良い。
また、図12(a)に、オーバーラップ処理において、記録ヘッド200,201のオーバーラップノズルから交互もしくはある個数毎に吐出するような間引き処理を行う場合のドットパターンを示す。記録ヘッド200,201のノズル列重複部分に対応するドットパターンにおいてドットが間引かれるため、多少黒スジの程度は軽減される。しかし、No.1ドットとNo.5ドットの間ではドット間ピッチが拡大しているため、白抜けの問題が発生する可能性がある。
そこで、本発明では、No.1,2,5,6ノズルからの吐出を、ノズル列200b,200c,200d及び201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからの吐出に替えるオーバーラップ処理を行う。図12(b)は、No.1,2,5,6ノズルからのKインクの吐出をノズル列200b,200c,200d及び201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからのCMYインクの吐出に替えた場合のドットパターンである。これにより、No.1,2ノズルから吐出される黒のドット(No.1,2ドット)の代わりに、それぞれノズル列200b,200c,200dの所定ノズルから吐出されるCMYの複数のドットとし、No.5,6ノズルから吐出される黒のドット(No.5,6ドット)の代わりに、それぞれノズル列201b,201c,201dの所定ノズルから吐出されるCMYの複数のドットとすることで、黒スジの濃度は低下し、さらに用紙上ではドットの僅かな着弾位置の違いや、インク滲みために白抜けの程度も低減されるようになる。
あるいは、図12(c)に示すように、図12(b)についてCMYの吐出パターンに変更を加えてもよい。
すなわち、記録ヘッド201側のNo.5,6ドットをCMYのドットに置き換えることなく、記録ヘッド200側において、No.1,2ドットに加えて、記録ヘッド201側のNo.5ドットに隣接する記録ヘッド200側のNo.3ドットもCMYのドットに置き換える対象とする。また、No.3ドットのうち、No.5ドットに隣接しない場合は、CMYのドットに置き換えることは行わない。このようにノズル列重複部分(オーバーラップ部)のノズルに加え、オーバーラップ部に隣接するノズルからのKインクの吐出に関しても、CMYインクの吐出に変更することで、CMYインクに置き換えたドット画像が分散され繋ぎ部分の境界が目立ちにくくなり画像品質の低下をさらに効果的に防止することが出来る
すなわち、記録ヘッド201側のNo.5,6ドットをCMYのドットに置き換えることなく、記録ヘッド200側において、No.1,2ドットに加えて、記録ヘッド201側のNo.5ドットに隣接する記録ヘッド200側のNo.3ドットもCMYのドットに置き換える対象とする。また、No.3ドットのうち、No.5ドットに隣接しない場合は、CMYのドットに置き換えることは行わない。このようにノズル列重複部分(オーバーラップ部)のノズルに加え、オーバーラップ部に隣接するノズルからのKインクの吐出に関しても、CMYインクの吐出に変更することで、CMYインクに置き換えたドット画像が分散され繋ぎ部分の境界が目立ちにくくなり画像品質の低下をさらに効果的に防止することが出来る
なお、記録ヘッド200の位置ズレがない理想的な状態の場合、記録ヘッド200のノズルと記録ヘッド201のノズルはノズル配列方向に直交する方向(Y方向)で同じ位置となるので、ノズル列重複部分では記録ヘッド200,201のいずれかの一方のノズルのみから吐出を行うようにするとよい。これにより、黒スジを防止することができる。
図13に、隣接する記録ヘッド200,201が2ノズルオーバーラップした場合の実際の配置例(2)におけるオーバーラップ処理と着弾状態の関係を示す。ここでは、記録ヘッド200が黒スジ側に1/4ピッチ以上、1/2ピッチ以下の距離だけ位置ズレして寄った場合を示している(図13(a))。
ある1色のインク(例えばKインク)の液滴がノズル200aと201aから吐出される場合、隣接する記録ヘッド200,201同士の吐出を制御するオーバーラップ処理において、それぞれの記録ヘッドにおける端部不使用ノズル数を1とした場合は、ノズル列200aではヘッド端部側のNo.1ノズルを、ノズル列201aではヘッド端部側のNo.5ノズルを吐出しないものとし、ノズル列200aにおけるNo.2ノズルと、ノズル列201aにおけるNo.6ノズルを、記録ヘッド200,201それぞれの吐出端部ノズルとする。このようなオーバーラップ処理の場合、記録ヘッド200,201のノズル列重複部分に対応するドットパターンは、図13(b)に示すように、黒のドットのうち、No.2ドットとNo.6ドットが一部重なった状態となる。このように、No.2ドットとNo.6ドットから構成される画像部分は黒スジとなり画像品質が低下することになる。
これに対して、本発明では、No.2ノズルからの吐出をノズル列200b,200c,200dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからの吐出に替え、No.6ノズルからの吐出をノズル列201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからの吐出に替えるオーバーラップ処理を行う。図13(c)は、No.2,6ノズルからのKインクの吐出をノズル列200b,200c,200d及び201b,201c,201dにおいて同吐出位置に吐出可能なノズルからのCMYインクの吐出に替えた場合のドットパターンである。これにより、No.2,6ドットの代わりに、ノズル列200b,200c,200d及び201b,201c,201dの所定のヘッドから吐出されるCMYの複数のドットとすることで、黒スジの濃度は低下し、画像品質の向上を図ることができる。なお、この場合もNo,2ドットもしくはNo.6ドットのいずれか一方のCMYドットへの置き換えによっても黒スジ低減の効果は認められるが、ノズル列重複部分におけるノズルの位置ズレ量が図11の場合より大きくなっているため、No.2,6ドット両方を置き換えた場合の方が効果が高い。
また、図13(a)の位置ズレ状態の場合においても、図12(a)と同様の間引き処理を行うと、白抜けの問題が発生する可能性がある。そこで、この場合にも、図12(b),(c)に示したオーバーラップ処理を行うとよい。
図14に、隣接する記録ヘッド200,201が2ノズルオーバーラップした場合の実際の配置例(3)を示す。ここでは、記録ヘッド200が黒スジ側に1/2ピッチより大の距離だけ位置ズレして寄った場合を示している。
図15に、図14の記録ヘッド200,201の配置例の場合のオーバーラップ処理(間引き処理なしのとき)と着弾状態の関係を示す。
ある1色のインク(例えばKインク)の液滴がノズル列200aと201aから吐出される場合、隣接する記録ヘッド200,201同士の吐出を制御するオーバーラップ処理において、それぞれの記録ヘッドにおける端部不使用ノズル数を1とした場合は、ノズル列200aではヘッド端部側のNo.1ノズルを、ノズル列201aではヘッド端部側のNo.5ノズルを吐出しないものとし、ノズル列200aにおけるNo.2ノズルと、ノズル列201aにおけるNo.6ノズルを、記録ヘッド200,201それぞれの吐出端部ノズルとする。このようなオーバーラップ処理の場合、記録ヘッド200,201のノズル列重複部分に対応するドットパターンは、図15(a)に示すように、No.2ドットとNo.6ドットが一部重なった状態となる。また、図13(b)の場合と比較して、それらのドット202の重なり程度が大きい。
ある1色のインク(例えばKインク)の液滴がノズル列200aと201aから吐出される場合、隣接する記録ヘッド200,201同士の吐出を制御するオーバーラップ処理において、それぞれの記録ヘッドにおける端部不使用ノズル数を1とした場合は、ノズル列200aではヘッド端部側のNo.1ノズルを、ノズル列201aではヘッド端部側のNo.5ノズルを吐出しないものとし、ノズル列200aにおけるNo.2ノズルと、ノズル列201aにおけるNo.6ノズルを、記録ヘッド200,201それぞれの吐出端部ノズルとする。このようなオーバーラップ処理の場合、記録ヘッド200,201のノズル列重複部分に対応するドットパターンは、図15(a)に示すように、No.2ドットとNo.6ドットが一部重なった状態となる。また、図13(b)の場合と比較して、それらのドット202の重なり程度が大きい。
そこで、位置ズレ量が1/2ピッチより大のときには、記録ヘッド200における画像データをシフトする処理を行う。ここで、画像データのシフトとは、No.2ノズルで吐出されるべき画像データをNo.3ノズルで吐出するものとし(対象のドットをNo.2’と表記)、No.3ノズルで吐出されるべき画像データをNo.4ノズルで吐出するものとする(対象のドットをNo.3’と表記)。他のノズルについても、以後同様に、No.nノズルで吐出されるべきデータをNo.(n+1)ノズルで吐出するように画像データをシフトする。
このように画像データをシフトする処理した場合のドットパターンを図15(b)に示す。No.2’ドットとNo.6ドットの間隔はノズルピッチより大きく白スジ画像となる。
つぎに、黒のドット202のうち、No.2’ドットとNo.6ドットをCMYの複数のドットに置き換えた場合のドットパターンを図15(c)に示す。CMYそれぞれのドット202の着弾位置の僅かな違いやインクの滲みにより白スジによる画像品質の低下を防止することが可能である。
図16(a)に、図14の記録ヘッド200,201の配置例の場合のオーバーラップ処理において、記録ヘッド200,201のオーバーラップノズルから交互もしくはある個数毎に吐出するような間引き処理を行う場合のドットパターンを示す。この場合、黒スジと白抜けの程度が悪い。
ここで、図15(b)と同様に、記録ヘッド200の画像データを1ノズル分シフトし、No.1ノズルは使用しないものとする処理を行うと、図16(b)に示す状態となる。そして、図16(b)の黒のドット202のうち、No.1’,2’,5,6のドットをCMYの複数のドットに置き換えた場合のドットパターンを図16(c)に示す。図16(a)の場合よりも着弾後の白抜け、黒スジを防止することが可能となる。
また、図16(d)に示すように、図16(b)についてCMYの吐出パターンに変更を加えてもよい。すなわち、黒のドット202のうち、記録ヘッド200側のNo.1’,2’のドット及び記録ヘッド201側のNo.5ドットに隣接する記録ヘッド200側のNo.3’ドットをCMYの複数のドットに置き換えることを行う。なお、No.5ドットに隣接しないNo.3’ドットはCMYのドットに置き換えることはしない。こうすることでCMYの複数のドットに置き換えたドット画像領域が分散されることにより繋ぎ部分の境界が目立ちにくくなり画像品質の低下をさらに効果的に防止することが出来る。
なお、図11(c)や図13(c)に示したオーバーラップ処理において、第2のヘッド(記録ヘッド201)の端部に位置する特定色ノズル(ノズル列201aのNo.5ノズル)より吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することが好ましい。
図17に、その具体的な画像形成の制御に関するフローチャートを示す。なお、本制御例は、図10に示した制御フローチャートにおいてステップS6のYとステップS7の間で行う処理に特徴があり、それ以外は図10の制御内容と同じである。ここでは、その特徴部分のみについて図9,図11,図13,図15及び図17を参照しながら説明する。
(S11) 他色ノズル吐出判断手段306が、印字結果予測手段305で予測された結果に基づいて前記吐出制御データにおいて予定されていた色(特定色)のノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズル(他色ノズル)からの吐出に替えると判断した場合(S6のY)、対象の記録ヘッド200,201間の前記ノズル重複量が大であるか否かを判断する。ノズル重複量が大とは、図11(a)のように、記録ヘッド200,201において記録ヘッド200が黒スジ側に1/4ピッチ(ノズル間隔の1/4)以下の距離だけ位置ズレして寄っている場合である。あるいは、前記ノズル重複量情報に基づき、それぞれの吐出するノズルのうち端部に位置するノズル(例えば、ノズル列200aのNo.2ノズルとノズル列201aのNo.6ノズル)のドットの重複量が大であるか否かを判断してもよい。ここで、ドットの重複量が大とは、例えば図15(a)におけるNo.2,6ドットの重なりの程度である。
重複量が大であると判断した場合(S11のY)、ステップS14に進む。
重複量が大でないと判断した場合(S11のN)、ステップS12に進む。
(S12) つぎに、前記ノズル重複量が中であるか否かを判断する。ノズル重複量が中とは、図13(a)のように、記録ヘッド200,201において記録ヘッド200が黒スジ側に1/4ピッチ以上、1/2ピッチ以下の距離だけ位置ズレして寄っている場合である。あるいは、前記ドットの重複量が中であるか否かを判断してもよい。ここで、ドットの重複量が中とは、例えば図13(b)におけるNo.2,6ドットの重なりの程度である。
重複量が中であると判断した場合(S12のY)、ステップS15に進む。
重複量が中でないと判断した場合(S12のN)、ステップS13に進む。
(S13) 前記ノズル重複量が小であると判断する。ノズル重複量が小とは、図14のように、記録ヘッド200,201において記録ヘッド200が黒スジ側に1/2ピッチより大の距離だけ位置ズレして寄っている場合である。あるいは、前記ドットの重複量は小であると判断してもよい。ここで、ドットの重複量が小とは、例えば図11(b)におけるNo.2,6ドットのように重なりがないか、重なりがあるとしてもわずかな程度である。
(S14) 前記他色ノズルから吐出されるドットを小滴サイズの構成とする。なお、前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色を一次色という。
(S15) 前記他色ノズルから吐出されるドットを中滴サイズの構成とする。
(S16) 前記他色ノズルから吐出されるドットを大滴サイズの構成とする。ここでいう、小滴、中滴、大滴サイズは記録ヘッド200,201で制御可能な吐出量範囲を3段階に区切り、それぞれの吐出量に対応した液滴の大きさをいう。
以上の処理後にステップS7の画像データ変換に進む。
重複量が大であると判断した場合(S11のY)、ステップS14に進む。
重複量が大でないと判断した場合(S11のN)、ステップS12に進む。
(S12) つぎに、前記ノズル重複量が中であるか否かを判断する。ノズル重複量が中とは、図13(a)のように、記録ヘッド200,201において記録ヘッド200が黒スジ側に1/4ピッチ以上、1/2ピッチ以下の距離だけ位置ズレして寄っている場合である。あるいは、前記ドットの重複量が中であるか否かを判断してもよい。ここで、ドットの重複量が中とは、例えば図13(b)におけるNo.2,6ドットの重なりの程度である。
重複量が中であると判断した場合(S12のY)、ステップS15に進む。
重複量が中でないと判断した場合(S12のN)、ステップS13に進む。
(S13) 前記ノズル重複量が小であると判断する。ノズル重複量が小とは、図14のように、記録ヘッド200,201において記録ヘッド200が黒スジ側に1/2ピッチより大の距離だけ位置ズレして寄っている場合である。あるいは、前記ドットの重複量は小であると判断してもよい。ここで、ドットの重複量が小とは、例えば図11(b)におけるNo.2,6ドットのように重なりがないか、重なりがあるとしてもわずかな程度である。
(S14) 前記他色ノズルから吐出されるドットを小滴サイズの構成とする。なお、前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色を一次色という。
(S15) 前記他色ノズルから吐出されるドットを中滴サイズの構成とする。
(S16) 前記他色ノズルから吐出されるドットを大滴サイズの構成とする。ここでいう、小滴、中滴、大滴サイズは記録ヘッド200,201で制御可能な吐出量範囲を3段階に区切り、それぞれの吐出量に対応した液滴の大きさをいう。
以上の処理後にステップS7の画像データ変換に進む。
以上のオーバーラップ処理によるドットパターン例を図18に示す。
図18(a)は、図11(a)のノズル列重複関係によりドットの重複量が小となる場合であり、ドットパターンは図11(c)と同じである。
また、図18(b)は、図13(a)のノズル列重複関係によりドットの重複量が中となる場合であり、ドットパターンは図13(c)のものよりもCMYドットの重なりが小さくなり、黒スジの程度が軽減されている。
また、図18(c)は、図14のノズル列重複関係によりドットの重複量が大となる場合であり、小さなCMYドットにより、CMYドット同士の重なりが小さくなり、黒スジの程度が軽減されるとともに白スジを防止することが可能となっている。
図18(a)は、図11(a)のノズル列重複関係によりドットの重複量が小となる場合であり、ドットパターンは図11(c)と同じである。
また、図18(b)は、図13(a)のノズル列重複関係によりドットの重複量が中となる場合であり、ドットパターンは図13(c)のものよりもCMYドットの重なりが小さくなり、黒スジの程度が軽減されている。
また、図18(c)は、図14のノズル列重複関係によりドットの重複量が大となる場合であり、小さなCMYドットにより、CMYドット同士の重なりが小さくなり、黒スジの程度が軽減されるとともに白スジを防止することが可能となっている。
以上のように、ノズル列重複部分におけるドットの重複の程度に応じてCMYドットサイズを調整するので、黒スジ、白スジを抑え、画像品質の向上を図ることができる。
また、一方のヘッド(例えば、記録ヘッド201)の吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズル(例えば、No.6ノズル)からの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えたとき、他方のヘッド(例えば、記録ヘッド200)の吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズル(例えば、No.2ノズル)より吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更するようにしてもよい。
これによっても、ノズル列重複部分におけるドットの重複の程度に応じて黒のドットサイズを調整するので、黒スジ、白スジを抑え、画像品質の向上を図ることができる。
これによっても、ノズル列重複部分におけるドットの重複の程度に応じて黒のドットサイズを調整するので、黒スジ、白スジを抑え、画像品質の向上を図ることができる。
なお、本発明では、記録ヘッドのノズル列ごとの吐出するインクの色の関係も重要である。ここでは、特定色のインクと該特定色と異なる複数の色のインクに分けて説明してきたが、該複数の色すべてを重ねた複合色が前記特定色あるいは特定色の擬似色となるものであることが好ましい。また、とくに前記特定色がブラックであり、前記特定色と異なる複数の色がシアン、マゼンタ、イエローであることが好適である。
例えば、記録ヘッド200,201のノズル列200a,201aがブラック(K)で他色のノズル列200b〜200d,201b〜201dがシアン、マゼンタ、イエロー(CMY)で、Kインク繋ぎ部に対してCMYインクで補完する場合、CMYインクの少なくとも何れか1色のインクを吐出することでKの間引き処理による白抜け不具合を補完することができる。用紙の白とKインクの明度差より、他色インクと用紙の明度差の方が小さいため何れか一色を吐出すれば程度が改善されるためである。また、CMYの3色のインクの液滴を打つことで滲み量が大きくなることや、3色のインクの液滴の着弾位置が若干異なるため隠蔽率が高まり白抜け不具合を改善することができる。また、CMY3色のインクを重ねた場合、擬似ブラック色(コンポジットブラック)となるが、K一色のインクの濃度よりも低くなるため、同色で補完するより濃度差を抑制することができ、黒スジを軽減して画像品質を向上させることも可能である。
また、本発明では、Kインクが複合色、CMYが複合色の構成色に変更になった場合も同様の効果が見込める。これにより、複合色に対してその構成色を用いて補完することでより元画像に近い色味で画像品質を向上させることができる。複合色としては、例えばレッド、グイリーン、ブルーが挙げられる。これら三色は画像形成装置で再現可能な色空間を広げるために用いられる可能性がある色であり、これらの色を使用した場合における画像不具合を解消することで画像品質の向上が可能となる。なお、複合色をブルーとした場合、その構成色はシアン及びマゼンタとなる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、図11〜図16に示したCMYドットの吐出パターンは、隣接する記録ヘッド200,201のオーバーラップノズル数2の場合であり、用紙上に着弾する滴径も一定の場合についてのみ例示しているが、これに限定されるものではなく、CMYドットの吐出パターンはオーバーラップノズル数に応じて変更しても良いし、また吐出滴径の違いにより適宜変更しても良い。さらに上述した例ではKインクの代わりにCMYインクの吐出を行う場合についてのみ示してあるが、CMY3色を必ず用いる必要もない。さらにKインクで構成するべき階調に応じて、置き換える際のCMYドットの吐出パターンや使用インク数を変更しても良い。ドット間ピッチが広い場合などはKとCMYの4色インクで吐出しても良い。またKインクとCMYインクを組み合わせたヘッド構成のみではなく、複合色とその複合色を構成する単色の構成に対して適用しても良い。
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送ユニット
5 画像形成ユニット
6 ヘッドクリーニング装置(維持回復機構)
7 搬送ガイド部
10 用紙
21 分離ローラ
22 給紙ローラ
31 サイドフェンス
32 エンドフェンス
41A 搬送駆動ローラ
41B 搬送従動ローラ
42A,42B 搬送ガイドローラ
43 搬送ベルト
44 吸引ファン
50 ヘッドモジュールアレイ
54 分岐部材
62 キャップ部材
63 吸引ポンプ
71 搬送ガイド板
72 支点
101,101a,101b,200,201 記録ヘッド
102,200a〜200d,201a〜201d ノズル列
102a ノズル
202 ドット
203a,203b ドット間隔(ドット間ピッチ)
200k,201k ノズル列駆動回路
200u,201u ノズル列ユニット
302 吐出液滴制御手段
303 ノズル重複量比較手段
304 ノズル重複量記憶手段
305 印字結果予測手段
306 他色ノズル吐出判断手段
307 データ変換手段
500 制御部
501 CPU
502 ROM(重複量記憶手段)
503 RAM
504 不揮発メモリ(NVRAM)
505 ASIC
506 ホストI/F
508 ヘッド駆動制御部
509 ヘッドドライバ(ドライバIC)
510 画像形成ユニット移動モータ
511 画像形成ユニット移動モータ駆動部
512 搬送ベルト移動モータ
513 搬送ベルト移動モータ駆動部
514 吸引モータ
515 吸引モータ駆動部
516 I/O
517 操作パネル
521 用紙センサ
522 位相センサ
PC コンピュータ等
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送ユニット
5 画像形成ユニット
6 ヘッドクリーニング装置(維持回復機構)
7 搬送ガイド部
10 用紙
21 分離ローラ
22 給紙ローラ
31 サイドフェンス
32 エンドフェンス
41A 搬送駆動ローラ
41B 搬送従動ローラ
42A,42B 搬送ガイドローラ
43 搬送ベルト
44 吸引ファン
50 ヘッドモジュールアレイ
54 分岐部材
62 キャップ部材
63 吸引ポンプ
71 搬送ガイド板
72 支点
101,101a,101b,200,201 記録ヘッド
102,200a〜200d,201a〜201d ノズル列
102a ノズル
202 ドット
203a,203b ドット間隔(ドット間ピッチ)
200k,201k ノズル列駆動回路
200u,201u ノズル列ユニット
302 吐出液滴制御手段
303 ノズル重複量比較手段
304 ノズル重複量記憶手段
305 印字結果予測手段
306 他色ノズル吐出判断手段
307 データ変換手段
500 制御部
501 CPU
502 ROM(重複量記憶手段)
503 RAM
504 不揮発メモリ(NVRAM)
505 ASIC
506 ホストI/F
508 ヘッド駆動制御部
509 ヘッドドライバ(ドライバIC)
510 画像形成ユニット移動モータ
511 画像形成ユニット移動モータ駆動部
512 搬送ベルト移動モータ
513 搬送ベルト移動モータ駆動部
514 吸引モータ
515 吸引モータ駆動部
516 I/O
517 操作パネル
521 用紙センサ
522 位相センサ
PC コンピュータ等
Claims (6)
- ある色の液滴を吐出するノズルが一方向に配列されたノズル列を、色毎に該ノズル配列方向と直交する方向に並べてなるヘッドが、ノズル配列方向に千鳥状に複数配置されるとともに、隣接するヘッドのお互いのノズル列の一部がノズル配列方向と直交する方向において重複するように配置された画像形成装置であって、
画像データに基づいて各ノズルより吐出する液滴を制御する吐出液滴制御手段と、
前記隣接するヘッド間のノズル重複量を記憶した重複量記憶手段と、
各々のヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の少なくとも一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記特定色ノズルから替えられた該特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記一方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えたとき、他方のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルより吐出される液滴の吐出量を、前記ノズル重複量に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- ある色の液滴を吐出するノズルが一方向に配列されたノズル列を、色毎に該ノズル配列方向と直交する方向に並べてなるヘッドが、ノズル配列方向に千鳥状に複数配置されるとともに、隣接するヘッドのお互いのノズル列の一部がノズル配列方向と直交する方向において重複するように配置された画像形成装置であって、
画像データに基づいて各ノズルより吐出する液滴を制御する吐出液滴制御手段と、
前記隣接するヘッド間のノズル重複量を記憶した重複量記憶手段と、
各々のヘッドのノズル列重複部分において、前記ノズル重複量に基づいて、ノズル列重複部分の第1のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズル、及び該第1のヘッドの端部側であって第2のヘッドの吐出するノズルのうち端部に位置する特定色ノズルに隣り合う特定色ノズルからの液滴吐出を、同吐出位置に吐出可能な前記特定色と異なる複数の色から選択される1または複数色のノズルからの吐出に替えるように画像データを変換する画像データ変換手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記特定色と異なる複数の色は、該複数の色すべてを重ねた複合色が前記特定色あるいは特定色の擬似色となるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記特定色がブラックであり、前記特定色と異なる複数の色がシアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2009206899A JP2011056705A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013223988A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Seiko Epson Corp | 印刷制御装置、及び、プログラム |
JP2015189171A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | キヤノン株式会社 | 記録装置、記録方法およびプログラム |
US9576342B2 (en) | 2014-03-04 | 2017-02-21 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing apparatus, non-transitory computer-readable medium, and image processing method |
CN115069490A (zh) * | 2021-03-10 | 2022-09-20 | 株式会社日立制作所 | 液滴涂布装置 |
-
2009
- 2009-09-08 JP JP2009206899A patent/JP2011056705A/ja active Pending
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