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JP2011051056A - 吊下げ型協調作業ロボット - Google Patents

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JP2011051056A JP2009201792A JP2009201792A JP2011051056A JP 2011051056 A JP2011051056 A JP 2011051056A JP 2009201792 A JP2009201792 A JP 2009201792A JP 2009201792 A JP2009201792 A JP 2009201792A JP 2011051056 A JP2011051056 A JP 2011051056A
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Abstract

【課題】人と共存、協調する作業場所に作業ロボットを投入する場合に、作業場所の近傍の床上の障害物があっても作業ロボットを配置することができ、その作業ロボットを配置した際に作業者の安全を確保することができ、しかも高精度の位置決めも作業命令の大規模な改変も必要としない作業ロボットを提供することにある。
【解決手段】撮像手段と、可動部を逆入力可能に駆動する関節を持つ少なくとも1本の作業腕と、前記作業腕を支持する胴部と、作業場所の天井又は壁に基部を着脱可能に固定されて吊り下げられるとともに先端部で前記胴部と前記撮像手段とを支持する支持部材と、前記撮像手段が撮像した画像に基づき前記作業場所での作業対象物と当該作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき前記作業対象物に対する作業を前記作業腕に行わせる作動制御手段と、前記作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、前記作業腕の関節を作動させるモータの出力を低下させる出力制御手段と、を具えてなる吊下げ型作業ロボットである。
【選択図】図1

Description

本発明は、人と共存、協調することが予定されるロボット(以下、「協調作業ロボット」と呼ぶ。)に関し、特には、ロボットの支持のためのスペースを作業場所の床に確保する必要のない吊下げ型の協調作業ロボットに関するものである。
今日の産業用ロボットの多くは、高速化され、人では為し得ない重量物の移動や組立、悪環境での作業等に使用されている。一方、ヒューマノイドロボットのような自律形ロボットも進歩してきている。
それゆえ今後は、1人ないし数人の作業者が1つの製品を作り上げるセル生産の現場等に投入することが予定される協調作業ロボットが多くなると予想され、かかる協調作業ロボットに用いる作業ロボットとしては従来、例えば特許文献1記載の双腕ロボットのように、下半身に台車を具え、その台車で作業場所内の床上を簡便に移動することで、作業腕を持つ上半身を作業台上等の作業領域の近傍の作業位置に位置させることができるものが提案されている。
特開2007−118176号公報
しかしながら、作業位置の近傍の床上には、作業者が用いる他の作業台や、無人搬送台車の走路等の障害物が存在する場合があり、上記特許文献1に記載されたように台車で床上を移動する作業ロボットを協調作業ロボットとして用いたのでは、それらの障害物が妨げになって作業位置に上半身を移動させられず、作業位置から作業領域に作業腕を伸ばして作業を行わせるのが困難な場合がある。
このため、支持位置を作業場所の床上に確保する必要がないように吊下げ型の作業ロボットを作業位置に配置してそこから作業腕を作業領域に伸ばさせることも考えられるが、作業者との干渉に対し防護柵なしで安全を確保する本質安全設計がなされていない従来の吊下げ固定型の産業用ロボットでは、協調作業ロボットとして作業場所に投入することは作業者の安全上の問題から難しい。
しかも上記吊下げ固定型の産業用ロボットや移動型作業ロボットも含めて従来の作業ロボットでは、作業領域やワークに対するロボットの位置決めが高精度になされることを前提に作業命令がプログラミングされているため、作業位置に大まかな位置決め状態で配置して作業させようとすると作業命令の大規模な改変が必要となり極めて困難である。
ところで、人と同様に胴部の左右に双腕を具え、人との共存・協調を前提に設計されたヒューマノイド型ロボットにおいては、上記の本質安全設計の観点および動作の教示の便宜から、外力で動かせる逆入力可能な構造の関節を持つものが知られている。
それゆえこの発明は、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に作業ロボットを投入する場合に、作業場所内の作業位置の近傍の床上に障害物があっても作業ロボットを作業位置に配置して作業させることができ、かつ上述したヒューマノイド型ロボットの本質安全設計の観点に鑑みて、その作業ロボットを作業位置に防護柵なしで配置しても作業者の安全を確保することができ、しかも作業場所への投入の際に高精度な位置決めも作業命令の大規模な改変も要しない協調作業ロボットを提供することを目的としている。
この発明は、上記課題を有利に解決するものであり、この発明の吊下げ型協調作業ロボットは、撮像手段と、可動部を逆入力可能に駆動する関節を持つ少なくとも1本の作業腕と、前記作業腕を支持する胴部と、作業場所の天井又は壁に基部を着脱可能に固定されて吊り下げられるとともに先端部で前記胴部と前記撮像手段とを支持する支持部材と、前記撮像手段が撮像した画像に基づき前記作業場所での作業対象物と当該協調作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき前記作業対象物に対する作業を前記作業腕に行わせる作動制御手段と、前記作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、前記作業腕の関節を作動させるモータの出力を前記作業に必要な限度内で低下させる出力制御手段と、を具えてなるものである。
かかるこの発明の吊下げ型協調作業ロボットにあっては、作業場所の天井又は壁に基部を着脱可能に固定されて吊り下げられる支持部材が、その先端部で胴部と撮像手段とを支持し、その胴部が、可動部を逆入力可能に駆動する関節を持つ少なくとも1本の作業腕を支持し、作動制御手段が、撮像手段が撮像した画像に基づき作業場所での作業対象物と当該協調作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき作業対象物に対する作業を作業腕に行わせ、そして出力制御手段が、その作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、作業腕の関節を作動させるモータの出力を低下させる。
従ってこの発明の吊下げ型協調作業ロボットによれば、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に協調作業ロボットを投入する場合に、支持部材を介して胴部を天井又は壁から吊下げてその胴部および作業腕を作業場所内の作業位置に配置するので、作業位置の近傍の床上に障害物があっても協調作業ロボットの作業腕を作業位置で作業させることができ、その作業腕が、可動部を逆入力可能に駆動する関節を持ち、また出力制御手段が、作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、作業腕の関節を作動させるモータの出力を低下させるので、協調作業ロボットを作業位置に防護柵なしで配置してその作業腕と作業者との間で接触が生じても作業者の安全を確保できる本質安全設計がなされており、しかも制御手段が、撮像手段が撮像した画像に基づき作業場所での作業対象物と当該協調作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき作業対象物に対する作業を作業腕に行わせるので、投入の際に高精度な位置決めも作業命令の大規模な改変も要せず協調作業ロボットに作業を行わせることができる。
なお、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記作業腕は、前記胴部の両側にそれぞれ設けられていても良い。このように胴部の両側にそれぞれ作業腕を具える双腕ロボットは、双腕の協調作動により、一方の腕でワークを保持するとともに他方の腕で工具を保持して加工を行ったり、両腕でそれぞれワークを保持してそれらを組み合わせることで製品の組立てを行ったりできるので、作業内容の自由度を高めることができる。
また、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記撮像手段は、前記胴部の下端部に設けられ、前記胴部を介して前記支持部材で支持されていても良い。このように撮像手段が胴部の下端部に設けられていれば、作業場所のワークや工具等を撮像してそれらの位置や種類等を同定する際に、撮像手段が作業場所に近く、しかも支持部材や胴部が撮像の妨げにならないので、ワークや工具等を鮮明にかつ容易に撮像することができる。
さらに、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記支持部材は、天井または壁にあらかじめ固定された取り付け部材に前記基部を着脱可能に装着されるものであっても良い。このように天井または壁にあらかじめ取り付け部材を固定しておいて、そこに支持部材の基部を固定するようにすれば、作業場所にいる作業者だけでは人手が不足している場合に協調作業ロボットを容易に投入でき、人手が余ったら協調作業ロボットを容易に取り外して収納したり別の作業場所に回したりすることができる。
さらに、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記支持部材は、天井にあらかじめ形成された装着孔に装着具を介して前記基部を着脱可能に装着されるものであっても良い。このように天井にあらかじめ装着孔を形成しておいて、そこに装着具を介して支持部材の基部を固定するようにしても、作業場所にいる作業者だけでは人手が不足している場合に協調作業ロボットを容易に投入でき、人手が余ったら協調作業ロボットを容易に取り外して収納したり別の作業場所に回したりすることができる。
さらに、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記支持部材は、伸縮可能なものであっても良い。このように支持部材を手動伸縮機構または電動伸縮機構等により伸縮可能に構成すれば、作業領域の変更に応じて協調作業ロボットの作業位置の高さや水平位置を容易に変更できるので、作業内容の変更の自由度を高めることができる。
さらに、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記出力制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像と、前記作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づき、前記作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識するものであっても良い。このように出力制御手段が、作業が人と共存、協調して行うものであることを、撮像手段が撮像した画像と、作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づいて認識するようにすれば、その認識を自動的に行い得るので、例えば作業が人と共存、協調して行うものであることを出力制御手段に指示して認識させるスイッチと組み合わせた場合に、作業者がそのスイッチの操作を忘れた場合でもモータの出力が低下するので作業者の安全を確保することができる。
そして、この発明の吊下げ型協調作業ロボットにおいては、前記出力制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像と、前記作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づき、人体の少なくとも一部が前記作業腕またはその作業腕に設けられたエンドエフェクタと干渉する可能性のある位置にあることを認識すると、その干渉の可能性がなくなるまで、前記作業腕の関節を作動させるモータの出力を制御してその関節の作動を停止させるものであっても良い。このように出力制御手段が、撮像手段が撮像した画像と、作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づいて、人体の少なくとも一部、例えば作業者の手等が作業腕またはその作業腕に設けられたハンド等のエンドエフェクタと干渉する可能性のある位置にあることを認識し、その干渉の可能性がなくなるまで、例えばロボットを、モータドライバの電源が切られ制御部のみ電源が入った休止状態、もしくは各関節の作動停止が保証された一旦停止状態(モータのサーボロック状態を含む)等とすることにより、作業腕の関節を作動させるモータの出力を制御して関節の作動を停止させるようにすれば、作業者の安全を確保しつつ、作業者と協調作業ロボットとの間での物の受け渡し等の、作業者と作業腕等との干渉の可能性がある作業を行うことができる。
この発明の一実施例としての吊下げ型協調作業ロボットが3台で、1台の台車型協調作業ロボットおよび2人の作業者と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す正面図である。 (a),(b),(c)および(d)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの主要部を示す正面図,下面図,側面図および斜視図である。 (a)および(b)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの支柱基部を天井や壁面に固定する台座を示す分解斜視図および組み立て状態の斜視図である。 上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの制御装置の一構成例を示すブロック線図である。 上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットが視覚系によって作業テーブル等の位置を認識する方法を示す説明図である。 上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットが2台(他の2台は休止状態もしくは一旦停止状態)で、2人の作業者と共存、協調して製品の組み立てを行うセル生産現場の全体を示す正面図である。 図6に示すセル生産現場において上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットが4台で、1人の作業者と共存、協調して行う作業状況を示す正面図である。 図1に示すセル生産現場に台車型の協調作業ロボットに替えて上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットを1台追加した場合の作業状況を示す正面図である。 図8に示すセル生産現場において上記実施例の4台の吊下げ型協調作業ロボットだけで作業を行う場合の作業状況を示す正面図である。 上記実施例の1台の吊下げ型協調作業ロボットと、2台の台車型協調作業ロボットと、1人の作業者とが作業テーブルを囲んで作業する状況を示す平面図である。 この発明の他の一実施例としての吊下げ型協調作業ロボットが2台で、1人の作業者と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す透視図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの支柱基部の支持構造の一例を示す天井の断面図、支柱上部の部分断面図および支柱上部の斜視図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの支柱基部の支持構造の他の一例を示す天井の断面図、支柱上部の側面図および支柱上部の斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の一実施例としての吊下げ型協調作業ロボットが3台で、1台の台車型協調作業ロボットおよび2人の作業者と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す正面図、図2(a),(b),(c)および(d)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの主要部を示す正面図,下面図,側面図および斜視図、そして図3(a)および(b)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットの支柱基部を天井や壁面に固定する台座を示す分解斜視図および組み立て状態の斜視図である。
図1に示すセル生産現場は、作業場所としての作業室内の床面F上に3つの机T1〜T3を配置して具えており、左右の机T1,T3には2人の作業者M1,M2がそれぞれ配置されている。また、この作業室内の天井Cの中央部には、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が2台、着脱可能に固定され、さらにここでは、天井Cの側部の照明器具Lを避けるため、この作業室内の図1では右側の壁面Wに、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が1台着脱可能に固定され、そしてこの作業室内の図1では左端の机T1の横の床面F上には、先に本願出願人が特願2008−131159号および特願2008−233533号にて提案した台車型協調作業ロボットR2が配置されている。
台車型作業ロボットR2は、製品G1を構成する複数種類の部品を図示しない自動搬送台車上から取り上げて机T1上の作業領域に移送するとともに、検査が済んだ製品G1を机T1上の作業領域からその自動搬送台車上に移送し、また壁面Wに固定された吊下げ型協調作業ロボットR1は、もう1種類の製品G2を構成する複数種類の部品を図示しない自動搬送台車上から取り上げて机T3上の作業領域に移送するとともに、検査が済んだ製品G2を机T3上の作業領域からその自動搬送台車上に移送する。作業者M1は、机T1上の作業領域で、製品G1を構成する複数種類の部品を図示しないパレット上の所定位置にセットして中央の机T2上の作業領域に供給するとともに、組み立てられた製品G1の検査を行い、作業者M2は、机T3上の作業領域で、製品G2を構成する複数種類の部品を図示しないパレット上にセットして中央の机T2上の作業領域に供給するとともに、組み立てられた製品G2の検査を行う。そして天井Cから吊り下げられた中央の2台の吊下げ型作業ロボットR1はそれぞれ、作業者M1,M2から供給されたパレット上の部品を机T2上の作業領域で組み合わせて製品G1,G2を組み立てる。
上記のように作業者M1,M2と共存、協調して作業を行うため、この実施例の吊下げ型作業ロボットR1は各々、図2(a)〜(d)に示すように、頭部に位置する撮像手段としての2台のテレビカメラ2と、2本の作業腕3と、それらの作業腕3を支持する胴部4とを有する倒立状態の上半身1と、その上半身1の胴部4の上端部から上方へ延在する支持部材としての支柱5とを具えている。2台のテレビカメラ2は互いに略同一方向へ向いて一緒に支持板6に固定され、その支持板6は、支持板6を水平なピッチ軸線P1周りに揺動させる首ピッチ軸駆動機構と、その首ピッチ軸駆動機構を鉛直なヨー軸線Y1周りに回動させる首ヨー軸駆動機構とを有する2自由度の首部関節7を介して胴部4の下端部に取り付けられている。そして胴部4の上端部は、ヨー軸線Y1周りに胴部4を回動させる胴部ヨー軸駆動機構を有する1自由度の胴部関節8を介して支柱5の下端部に取り付けられ、これにより支柱5はその下端部で、胴部4と2台のテレビカメラ2とを支持している。
また、2本の作業腕3は、胴部4の左右両側にそれぞれ設けられ、各作業腕3は、胴部4と作業腕3の上腕3aとの間の肩関節10と、上腕3aと下腕3bとの間の肘関節11と、下腕3bと図1に示すハンド9や工具等のエンドエフェクタとの間の手首関節12とを有して、胴部4と異なり正立状態で配置されており、肩関節10は、図2(a),(d)に示すように、胴部4の左右に突設された略コ字状の二個の肩ブラケット13にそれぞれ配置され、胴部4に対し作業腕3の全体をヨー軸線Y2周りに相対的に左右に回動させる肩ヨー軸駆動機構と、胴部4に対し、そのヨー軸線Y2と直交するピッチ軸線P2周りに作業腕3の全体を相対的に前後に傾動させる肩ピッチ軸駆動機構とを有している。
ここで、肩ブラケット13の肩ヨー軸駆動機構支持面は、鉛直なヨー軸線Y1に対して斜め下方に15度傾いて配置されており、このため各ヨー軸線Y2は、胴部4の上下方向に対して15度傾いて、下方へ行くほど胴部4に近くなるように延在し、それに伴い、各ヨー軸線Y2と直交する各ピッチ軸線P2も、床面に対して15度傾いている。そして、作業腕3の上腕3aは、下に下げた状態で肘関節11に近い部分ほど胴部4に近くなるように傾いて延在している。この構成によれば、作業者M1,M2の横に位置する肘関節11が、作業者M1,M2から離れており、しかも横に動かないので、作業者M1,M2が作業腕3と干渉する可能性を小さくすることができる。
さらに、各肘関節11は、上腕3aに対し下腕3bを、ピッチ軸線P2に平行なピッチ軸線P3周りに上下に傾動させる肘ピッチ軸駆動機構を有し、また各手首関節12は、下腕3bに対してハンド9や工具等のエンドエフェクタをピッチ軸線P4周りに相対的に上下に傾動させる手首ピッチ軸駆動機構と、そのエンドエフェクタをピッチ軸線P4と直交するヨー軸線Y3周りに相対的に左右に回動させる手首ヨー軸駆動機構と、下腕3bに対して手首ピッチ軸駆動機構および手首ヨー軸駆動機構をその下腕3bに沿って延在するロール軸線R周りにねじる手首ロール軸駆動機構とを有している。この結果として各作業腕3は6自由度を有し、これらピッチ軸、ヨー軸およびロール軸駆動機構の軸配置により、2本の作業腕3は特異点がなく自由な姿勢を作ることができる。なお、上記各関節のピッチ軸、ヨー軸およびロール軸の軸駆動機構は各々、周知のように例えばサーボモータ等のモータの出力回転を例えば商品名ハーモニックドライブ等の減速機で減速して出力する、逆入力可能な回動機構で構成されている。
さらに、この実施例の吊下げ型作業ロボットR1は各々、図3(a),(b)に示すように、支柱5の上端側に位置する基部を天井Cや壁面Wに固定する台座14を具えており、この台座14は、支柱5の基部を昇降可能に支持して台座14に対し伸縮可能とする筒状支持部14aと、筒状支持部14aの基端部を一体的に固定されたブラケット板14bと、上半身1を人手で容易に昇降させ得るように、筒状支持部14a内に収容されて支柱5の基部を上半身1および支柱5の重量と概ね釣り合う力で常時上向きに附勢する図示しないバランサスプリングと、上半身1の任意の昇降位置で例えばねじ部材の手動操作により支柱5の基部を締め付けて筒状支持部14aに固定する図示しないストッパとを有し、そのブラケット板14bの四隅付近には長孔14cが形成され、またブラケット板14bの中央部には図示しない配線取り回し孔が形成されている。
この台座14を天井Cや壁面Wに着脱可能に固定するためには、図1に示すように、あらかじめ天井Cや壁面Wに、取り付け部材としての取り付け板15を図示しないアンカーボルト等で固定しておく。この取り付け板15の四隅付近には、雌ねじを持つねじ孔15aが、ブラケット板14bの四隅付近の長孔14cと整列するように形成され、またこの取り付け板15の中央部には、配線取り回し孔15bが形成されており、台座14を天井Cや壁面Wに固定する際には、図3(a)に示すようにブラケット板14bの四隅付近の長孔14cにそれぞれ挿通したボルト16を図3(b)に示すように取り付け板15の四隅付近のねじ孔15aに締着して、吊下げ型作業ロボットR1が作業に都合良さそうな位置に概ね位置するように台座14を取り付け板15の適当な位置に装着し、また吊下げ型作業ロボットR1を天井Cや壁面Wから撤去する際には、それらのボルト16を緩めて台座14を取り付け板15から取り外す。
そして3台の上記吊下げ型協調作業ロボットR1の各々の、2台のテレビカメラ2並びに、首部関節7、胴部関節8、肩関節10、肘関節11および手首関節12の軸駆動機構には図示しない電気ケーブルが接続され、この電気ケーブルは、支柱5内を通って台座14に至り、ブラケット板14bの中央部の配線取り回し孔および取り付け板15の中央部の配線取り回し孔15bを通って天井Cおよび壁面Wの裏側に敷設されて、床面F上あるいは別の部屋に置いた図示しない制御装置に接続され、これにより2台のテレビカメラ2および各関節の軸駆動機構はその制御装置により給電および作動制御される。
なお、上記電気ケーブルは、ブラケット板14bの中央部の配線取り回し孔および取り付け板15の中央部の配線取り回し孔15b付近に位置する図示しないコネクタによって分離可能とされており、吊下げ型協調作業ロボットR1を天井Cや壁面Wに取り付ける際には、先にロボット側のコネクタと天井Cや壁面W側のコネクタとを接続し、その一方、吊下げ型協調作業ロボットR1を撤去しておく場合は、天井Cや壁面W側のコネクタを取り付け板15の配線取り回し孔15b内に入れ、その配線取り回し孔15bに蓋をしておくと好ましい。
図4は、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1の上述した制御装置の一構成例を示すブロック線図であり、この制御装置は、各々通常のマイクロコンピュータで構成された、作動制御手段としての作業対象物認識部21および作動制御部22と、これも各々通常のマイクロコンピュータで構成された、出力制御手段としての作業者認識部23および出力制御部24とを具え、その出力制御部24は、各関節の各軸用のモータを駆動する図示しないモータドライバ回路を有している。
ここで、作業対象物認識部21は、2台のテレビカメラ2が撮像する画像から、机T1〜T3、その机T1〜T3上のパレットPや作業台WT、それらパレットPや作業台WT上の製品G1,G2およびその部品、そして作業者M1,M2を、それらの輪郭からパターンマッチング等の画像処理によって認識するとともに、それらの三次元位置を三角測量や写真測量等の方法により計測して、2本の作業腕3をそれら机T1〜T3、その机T1〜T3上のパレットPや作業台WT、製品G1,G2およびその部品の認識した種類および計測した位置を作動制御部22に知らせ、作動制御部はそれらの種類および位置に応じて2本の作業腕3を適宜作動させ、上述した移送や組み立てを行う作動命令を出力制御部24に出力する。
図5は、作業対象物としての、机T1〜T3と、その机T1〜T3上のパレットPおよび作業台WTとを識別して認識するとともにそれらの作業対象物の三次元位置および姿勢を計測する方法の一例を示し、ここでは、机T1〜T3およびパレットPの四隅付近のうち少なくとも3箇所にクロスマークCMを、机T1〜T3の間およびそれらとパレットPとの間で、机T1〜T3に例示する横の間隔aと縦の間隔bとの組み合わせが互いに異なるように貼り付け、また円形の作業台WT上の、その作業台WTと同心の円上の互いに周方向に等間隔な3箇所にクロスマークCMを、複数の作業台WT間で上記円の半径が異なるように貼り付け、それら作業対象物毎に独自の配置になるように貼り付けた3箇所以上のクロスマークCMの組を、各机T1〜T3、各パレットPおよび各作業台WT毎に、あらかじめ吊下げ型協調作業ロボットR1の2台のテレビカメラ2で真上の所定位置から一度に撮像して、クロスマークCMの座標の組をマーカとして作業対象物認識部21のデータベースに取り込んでおく。なお、作業対象物としての製品G1,G2およびその部品については、各製品G1,G2およびその部品毎に、あらかじめ吊下げ型協調作業ロボットR1の2台のテレビカメラ2で真上の所定位置から撮像して、画像処理により輪郭形状および寸法を作業対象物認識部21のデータベースに取り込んでおく。
そして、実際の作業の際には、作業対象物認識部21が、吊下げ型協調作業ロボットR1の2台のテレビカメラ2で撮像した各クロスマークCMの画像から例えば三角測量の方法により計測した各クロスマークCMの三次元座標を3個以上のクロスマークCMについて組み合わせ、その座標の組をデータベース内の元のクロスマークCMの座標の組と比較してパターンマッチングおよびパターン変形処理により、その撮像したクロスマークCMの組がどの作業対象物に貼られ、元のクロスマークCMの組からどのように変形しているかを調べることで、作業対象物の種類を識別するとともに、2台のテレビカメラ2に対するその作業対象物の距離および姿勢を計測し、これにより、図中X,Yで2次元分を示す各作業対象物の3次元直角座標系を、これも図中X,Yで2次元分を示す吊下げ型協調作業ロボットR1の3次元直角座標系に変換して作動制御部22に出力し、作動制御部22は、あらかじめ与えられた作業命令中のその作業対象物の位置および姿勢に上記計測で求められた位置および姿勢を当てはめて作業命令を出力する。また作業対象物としての各製品G1,G2およびその部品については、作業対象物認識部21が、吊下げ型協調作業ロボットR1の2台のテレビカメラ2で撮像したそれらの画像からパターンマッチングおよびパターン変形処理により、作業対象物の種類、姿勢および、吊下げ型協調作業ロボットR1の3次元直角座標系での3次元座標を計測して作動制御部22に出力し、作動制御部22は、あらかじめ与えられた作業命令中のその作業対象物の位置および姿勢に上記計測で求められた位置および姿勢を当てはめて作業命令を出力する。
また、作業者認識部23は、図4に示すように、作業者がON/OFF操作するとONの間は協調指示信号を出力する協調指示スイッチ25に接続されるとともに、作業者検知サンサとして例えば光カーテン26と感圧マット27との少なくとも一方(図1の作業場所では図示しない感圧マット)と2台のテレビカメラ2とに接続されて、それらからの情報に基づき後述のように、実行する作業が作業者M1または作業者M2(人)と共存・協調して行う作業であるか否かを認識するとともに、作業者M1または作業者M2の人体の少なくとも一部が作業腕3と干渉する可能性のある位置にあるか否かを認識し、その結果、作業者M1または作業者M2が所定の作業位置に存在し、実行する作業が作業者M1または作業者M2(人)と共存・協調して行う作業であると認識した場合には、出力制御部24に各関節の各軸用のモータMを駆動する駆動電流を制限させて、作動制御部22からの作動命令を実行可能な範囲でモータMの出力を低下させ、また作業者M1または作業者M2の人体の少なくとも一部すなわち腕や手等が作業腕3またはエンドエフェクタと干渉する可能性のある位置にある場合には、その腕や手等が作業腕3から離れるように動いて干渉の可能性がなくなるまで、出力制御部24に各関節の各軸用のモータMを駆動する駆動電流を止めさせて、モータMの作動を停止させる。
ここで、光カーテン26は、吊下げ型協調作業ロボットR1と作業者M1またはM2との間の空間を挟む位置に立設される2本の柱26a,26bのうち、一方の柱26aに横向きかつ縦並びに埋設された多数の発光素子からの検出光を、他方の柱26bに横向きかつ縦並びに埋設された多数の受光素子で受光してそれらの受光素子から信号を出力するもので、何れか所定数以上の受光素子が検出光を遮られて信号を出力しなくなったら、柱26a,26b間に作業者M1もしくはM2の人体の一部すなわち手や腕等、または吊下げ型協調作業ロボットR1の作業腕3もしくはそこに装着されたハンド9や工具等が侵入したと判断できる。なお、吊下げ型協調作業ロボットR1と作業者M1またはM2との間に光カーテン26を2台並べて、それらの光カーテン26何れの受光素子が先に検出光を遮られたかにより、それらの光カーテン26の間に吊下げ型協調作業ロボットR1が進入したのか作業者M1またはM2が侵入したのかを識別するようにしても良い。
また、感圧マット27は、床面F上の作業者M1および作業者M2の各作業位置に敷設され、その感圧マット27上の物体の重量を検出して信号を出力するもので、その信号から求まる重量が一般的な作業者の最低体重に相当する値、例えば30kgWを超えるものであれば、作業者M1または作業者M2が所定の作業位置にいて、作業が人と共存、協調して行う作業であると判断できる。
そして2台のテレビカメラ2が出力する画像情報からは、パターンマッチングおよびパターン変形処理により作業者M1および作業者M2の腕や手の存在を検出できるので、その腕や手の、ロボット3次元直角座標系における座標を前述のようにして求めることで、その腕や手と、作業腕3やハンド9等のエンドエフェクタとの距離を計測でき、この計測結果に基づき、作業者M1または作業者M2の腕や手と作業腕3やハンド9等との間の距離が所定値以下に近づいたら作業腕3の各モータMの作動を停止させることができる。また、代わりに作業者M1および作業者M2の腕または手の甲、服の袖や手袋等に3個以上のクロスマークCMの組を貼り付けて、作業対象物認識部21に認識させたと同様にして作業者認識部23に認識させておくことで、作業者の腕や手と作業腕3やハンド9等のエンドエフェクタとの距離を計測するようにしても良い。
従って、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に協調作業ロボットを投入する場合に、支柱5を介して上半身1を天井又は壁から吊下げて胴部4および作業腕3を作業場所内の作業位置に配置するので、作業位置の近傍の床面F上に机T2,T3等の障害物があっても協調作業ロボットR1の作業腕3を作業位置で作業させることができ、その作業腕3が、可動部を逆入力可能に駆動する関節7,8,10,11,12を持ち、また出力制御手段として、作業者認識部23が、作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、出力制御部24が、作業腕3の関節を作動させるモータMの出力を低下させるので、協調作業ロボットR1を作業位置に防護柵なしで配置してその作業腕3と作業者M1,M2との間で接触が生じても作業者M1,M2の安全を確保できる本質安全設計がなされており、しかも作動制御手段としての作動対象物認識部21および作動制御部22が、撮像手段としての2台のテレビカメラ2が撮像した画像に基づき作業場所での作業対象物としての製品G1,G2およびその部品と当該協調作業ロボットR2との相対位置を認識し、その相対位置に基づき製品G1,G2およびその部品に対する作業を作業腕3に行わせるので、投入の際に高精度な位置決めも作業命令の大規模な改変も要せず協調作業ロボットR1に作業を行わせることができる。
また、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、作業腕3が胴部4の両側にそれぞれ設けられていることから、その双腕3の協調作動により、一方の作業腕3でワークとしての製品や部品を保持するとともに他方の作業腕3で工具を保持して加工を行ったり、両方の作業腕3でそれぞれワークとしての部品を保持してそれらを組み合わせることで製品の組立てを行ったりできるので、作業内容の自由度を高めることができる。
さらにこの実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、撮像手段としての2台のテレビカメラ2は、胴部4の下端部に設けられ、胴部4を介して支柱5で支持されていることから、作業場所のワークや工具等を撮像してそれらの位置や種類等を認識する際に、テレビカメラ2が作業場所に近く、しかも支柱5や胴部4が撮像の妨げにならないので、ワークや工具等を鮮明にかつ容易に撮像することができる。
さらにこの実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、支柱5が、天井Cまたは壁Wにあらかじめ固定された取り付け板15に基部5aを着脱可能に装着されるので、作業場所にいる作業者だけでは人手が不足している場合に協調作業ロボットR1を容易に投入でき、人手が余ったら協調作業ロボットR1を容易に撤去して収納したり別の作業場所に回したりすることができる。
さらにこの実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、支柱5が手動操作により伸縮可能なものであることから、作業領域の変更に応じて協調作業ロボットR1の作業位置の高さや水平位置を容易に変更できるので、作業内容の変更の自由度を高めることができる。
さらにこの実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、作業者認識部23が、2台のテレビカメラ2が撮像した画像と、作業場所に設けられた作業者検知センサとしての光カーテン26や感圧マット27の出力信号との冗長な手段に基づき、作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識することから、その認識を自動的にかつ確実に行い得るので、作業が人と共存、協調して行うものであることを作業者認識部23に指示して認識させる協調指示スイッチ25を作業者M1,M2が操作し忘れた場合でも出力制御部24がモータMの出力を低下させて作業者M1,M2の安全を確保することができる。
そしてこの実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、作業者認識部23が、2台のテレビカメラ2が撮像した画像と、作業場所に設けられた作業者検知センサとしての光カーテン26の出力信号との少なくとも一方に基づき、人体の少なくとも一部が作業腕3またはそこに設けられたハンド9等のエンドエフェクタと干渉する可能性のある位置にあることを認識すると、その干渉の可能性がなくなるまで、出力制御部24が、作業腕3の関節を作動させるモータMの出力を停止させるので、作業者M1,M2の安全を確保しつつ、作業者M1,M2と協調作業ロボットR1との間での物の受け渡し等の、作業者M1,M2と作業腕3等との干渉の可能性がある作業を行うことができる。
なお、台車型協調作業ロボットR2は、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1の上半身1と実質的に同一の上半身1をその左右の作業腕3とともに正立させ、その胴部4の下端部を、支柱5を介して手押し式の台車17で支持したものであり、かかる台車型協調作業ロボットR2も、床面F上に障害物があると任意の作業場所に上半身1を配置できない点を除けば、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1と同様の作用効果を奏するので、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に簡便に投入し得るとともに、その作業場所で安全に作業させることができる。
図6は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が2台で、2人の作業者M1,M2と共存、協調して2種類の製品G1,G2の組み立てを行うセル生産現場の全体を示す正面図であり、図7は、図6に示すセル生産現場において上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が4台で、1人の作業者M1と共存、協調して行う作業状況を示す正面図である。
すなわち、このセル生産現場では、図6に示すように、作業場所の天井Cから上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が3台吊下げられるとともに、作業場所の左側の壁面Wから上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が1台吊下げられていて、それらの吊下げ型協調作業ロボットR1のうちの中央の2台が2人の作業者M1,M2と共存、協調して作業する状態にあり、作業者M1,M2に近い残りの2台は、モータドライバの電源が切られ各制御部21〜24のみ電源が入った休止状態、もしくは各関節の作動停止が保証された一旦停止状態(サーボロック状態を含む)とされて、各関節の作動を停止している。
作業者M1は、複数種類の部品を、手押し式台車MWを用いて搬入し、その台車MW上のパレットから複数種類の部品PTを、床面F上に配置されたベルトコンベヤV上へ移送する。また作業者M2は、それらの部品PTから組み立てられた2種類の製品G1,G2を、ベルトコンベヤV上から台車MW上へ移送し、その台車MWを用いて搬出する。そして作業場所の中央の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1のうち左側の1台は、図では左方から右方へベルトが移動するベルトコンベヤV上で上記複数種類の部品PTを組み合わせて2種類の製品G1,G2を組み立て、右側の1台は、それらの製品G1,G2の検査を行う。そしてその組立てや検査動作の際に各吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M1または作業者M2の腕や手が所定距離以内に近づいたことを、2台のテレビカメラ2が撮像した画像で認識すると、作業腕3の作動を停止して、作業者M2の腕や手がその所定距離よりも離れるのを待機する。
作業者M1がこのセル生産状態から別の生産現場へ移動する必要が生じるとともに製品G1,G2の生産量の増加の必要が生じた場合には、図7に示すように、休止状態もしくは一旦停止状態とされていた残りの2台の吊下げ型協調作業ロボットR1も作業状態とされる。ここで、壁面Wから吊下げられた1台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M1が別の生産現場への移動前に支柱5を水平に伸ばしておいたため、床面F上に配置されたベルトコンベヤVに上半身1が近づけられている。
これにより、壁面Wから吊下げられた1台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、無理なく作業者M1の代わりに、図示しない自動搬送台車から複数種類の部品PTをベルトコンベヤV上へ移送する。また作業者M2は、それらの部品PTから組み立てられた2種類の製品G1,G2を、手押し式の台車MWを用いて搬出する。そして作業場所の中央の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1のうち左側の1台は、図では左方から右方へベルトが移動するベルトコンベヤV上で上記複数種類の部品PTを組み合わせて2種類の製品G1,G2を組み立て、右側の1台は、それらの製品G1,G2の検査を行う。さらに作業場所の右端の1台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M2が作業の開始前に図6に示すように手を掛けて、図7に示すように支柱5を下方へ伸ばしておいたため、ベルトコンベヤVに近い作業位置で製品G1,G2を無理なくベルトコンベヤV上から台車MW上へ移送する。そしてその移送動作の際に吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M2の腕や手が所定距離以内に近づいたことを、2台のテレビカメラ2が撮像した画像で認識すると、作業腕3の作動を停止して、作業者M2の腕や手がその所定距離よりも離れるのを待機する。
従って、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、図6,7に示すようなセル生産現場で、作業者と共存、協調しつつ、作業者の人数の増減や生産量の増減に対応してセル生産作業を実施することができる。
図8は、図1に示すセル生産現場に台車型の協調作業ロボットに替えて上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1を1台追加した場合の作業状況を示す正面図、また図9は、図8に示すセル生産現場において上記実施例の4台の吊下げ型協調作業ロボットR1だけで組立作業を行う場合の作業状況を示す正面図である。
すなわち、このセル生産現場では、図8に示すように、作業場所の天井Cから上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が2台吊下げられるとともに、作業場所の左側および右側の壁面Wから上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1が1台ずつ吊下げられていて、それらの吊下げ型協調作業ロボットR1のうちの中央の2台および右側の1台が、2人の作業者M1,M2と共存、協調して作業する状態にあり、左側の1台は上述した休止状態もしくは一旦停止状態とされている。またここでは、図1に示す状態から机T1が除かれ、左側の壁面Wに沿って部品棚Sが設けられている。
作業者M1は、製品G1を構成する複数種類の部品PTを部品棚Sから取り出して図示しないパレット上の所定位置にセットし、そのパレットを中央の机T2上の作業領域に移送するとともに、検査が済んだ製品G1を机T2上の作業領域から図示しない自動搬送台車上に移送し、また右側の壁面Wに固定された吊下げ型協調作業ロボットR1は、もう1種類の製品G2を構成する複数種類の部品を図示しない自動搬送台車上から取り上げて机T3上の作業領域に移送するとともに、検査が済んだ製品G2を机T3上の作業領域からその自動搬送台車上に移送する。作業者M1は、机T2上の作業領域で、製品G1を構成する複数種類の部品を図示しないパレット上の所定位置にセットするとともに、組み立てられた製品G1の検査を行い、作業者M2は、机T3上の作業領域で、製品G2を構成する複数種類の部品を図示しないパレット上にセットするとともに、組み立てられた製品G2の検査を行う。そして天井Cから吊り下げられた中央の2台の吊下げ型作業ロボットR1のうち右側の1台は、机T3上から机T2上へ上記パレットを移送し、左側の1台は、作業者M1および右側の吊下げ型作業ロボットR1から供給されたパレット上の部品を机T2上の作業領域で組み合わせて製品G1,G2を組み立てる。かかる配置により、作業場所の床面F上の左側部分に例えば作業者M3や自動搬送台車等のための通路を形成することができる。
作業者M1,M2が2人ともこのセル生産状態から別の生産現場へ移動する必要が生じた場合には、図9に示すように、机T1が図1におけると同様の位置に戻され、休止状態もしくは一旦停止状態とされていた残りの1台の吊下げ型協調作業ロボットR1も作業状態とされる。ここで、その休止状態もしくは一旦停止状態であった、左側の壁面Wから吊下げられた1台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M1が別の生産現場への移動前に支柱5を水平に伸ばしておいたため、戻された机T1に上半身1が近づけられている。
これにより、左側の壁面Wから吊下げられた1台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者M1の代わりに、製品G1を構成する複数種類の部品PTを部品棚Sから取り出して、机T1上の作業領域でその複数種類の部品PTを図示しないパレット上の所定位置にセットし、そのパレットを中央の机T2上の作業領域に移送するとともに、机T2上の作業領域から机T1上の作業領域へ組み立てられた製品G1を移送してその製品G1の検査を行い、検査が済んだ製品G1を机T2上の作業領域から図示しない自動搬送台車上に移送する。また右側の壁面Wに固定された吊下げ型協調作業ロボットR1は、もう1種類の製品G2を構成する複数種類の部品を図示しない自動搬送台車上から取り上げて机T3上の作業領域に移送するとともに、組み立てられた製品G2の検査を行い、検査が済んだ製品G2を机T3上の作業領域からその自動搬送台車上に移送する。そして天井Cから吊り下げられた中央の2台の吊下げ型作業ロボットR1のうち右側の1台は、机T3上の作業領域で、製品G2を構成する複数種類の部品を図示しないパレット上にセットして、机T3上から机T2上へそのパレットを移送し、左側の1台は、左側の壁面Wおよび右側の天井Cからそれぞれ吊下げられた2台の吊下げ型協調作業ロボットR1から供給されたパレット上の部品を机T2上の作業領域で組み合わせて製品G1,G2を組み立てる。
従って、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、図8,9に示すようなセル生産現場で、作業者と共存、協調しつつ、作業者の人数の増減や作業設備のレイアウトの変更に対応してセル生産作業を実施することができる。そして図9に示すように、作業場所に作業者がいず、作業者認識部23が、作業者と共存、協調して作業を行う場合でないと認識し、吊下げ型協調作業ロボットR1だけで作業を行う場合には、作業者認識部23は、出力制御部24にモータ出力の制限を行わせず、これにより吊下げ型協調作業ロボットR1は、作業者と共存、協調して作業を行う場合のモータ出力の制限中よりも作業速度を速めたりより重いものを扱ったりすることができる。
図10は、上記実施例の1台の吊下げ型協調作業ロボットR1と、前述した2台の台車型協調作業ロボットR2と、1人の作業者M4とが作業テーブルT4を囲んで作業する状況を示す平面図であり、このように作業テーブルT4が壁面Wに接して配置されていて、床面F上で作業テーブルT4と壁面Wとの間に作業ロボットの配置スペースが存在しない場合でも、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によれば、その作業テーブルT4上の作業領域に2本の作業腕3を配置して、他の台車型協調作業ロボットR2や作業者M4と共存、協調し、工数のかかる作業を効率的に実施したり、1つの作業対象物に対して集団作業を行ったりすることができる。
図11は、この発明の他の一実施例としての2台の吊下げ型協調作業ロボットR1が作業者M5と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す透視図、また図12(a),(b)および(c)は、上記実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1の支柱5の支持構造の一例を示す天井Cの断面図、支柱上部の部分断面図および支柱上部の斜視図、そして図13(a),(b)および(c)は、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1の支柱5の支持構造の他の一例を示す天井Cの断面図、支柱上部の側面図および支柱上部の斜視図である。なお、図中先の実施例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
図11に示すセル生産現場は、床面F上に机T5を、ベルトコンベヤVに沿わせて配置して具えており、机T5には作業者M5が配置され、作業者M5は、机T5上で複数種類の部品PTを組み合わせて製品G1を組み立てて、その製品G1を箱Bに並べて詰める。
ベルトコンベヤVの上方および自動搬送台車AWの上方の作業位置には、この実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1が、作業者M5と共存、協調して作業するように配置されており、ここで、図中右側の吊下げ型協調作業ロボットR1は、ベルトコンベヤVで運ばれてきた部品PTを机T5上に移載し、図中左側の吊下げ型協調作業ロボットR1は、製品G1が詰められた箱Bを机T5上から自動搬送台車AW上に移載する。
かかる作業を行うこの実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1もそれぞれ、先の実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1と同様に、2台のテレビカメラ2、2本の作業腕3および胴部4を有する上半身1と、支柱5とを具えるとともに、それら2台のテレビカメラ2およびここでは図示しない光カーテン26等を用いて作業者M5を認識してモータの出力低下や作動停止により作業者M5の安全を確保するここでは図示しない制御装置を具えており、支柱5を天井Cに着脱可能に固定する構成のみ先の実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1と異なっているので、ここでは主としてその支柱5を天井Cに固定する構造のみについて説明する。
すなわち、この作業場所の天井Cは、図12(a)に示すように、床面Fに向いている下板31とその上側に間隔をあけて配置されて図示しない梁材で結合された上板32とを有する二重構造になっており、下板31には、図11に示すように円形の多数の装着孔33が形成され、上板32には、下板31の各装着孔33に対し上下に整列するように円形の凹部34が形成されている。また下板31には、図12(a)に示すように、各装着孔33に隣接して位置決めピン孔35が形成されている。
一方、この実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1の支柱5の上部には、図12(b),(c)に示すように、外周フランジ5aと、その上側に隣接するボス部5bとが形成され、支柱5の、ボス部5bよりも先の上端部はボス部5bよりも細径に形成されており、ボス部5bは天井パネルCの下板31の装着孔33と密に嵌合し、ボス部5bよりも先の上端部は天井パネルCの上板32の凹部34と密に嵌合するように、それぞれ外径を設定されている。
支柱5の上部にはさらに、図12(b),(c)に示すように、ボス部5bの上側で半径方向へ進退移動可能に支持されて半径方向外方へ突出する二つのロック爪5cと、それらのロック爪5cとそれぞれ一体をなすとともに外周フランジ5aの下側で半径方向へ進退移動可能に支持されて半径方向外方へ突出する二つのロック解除ボタン5dと、それらロック爪5cおよびロック解除ボタン5dを突出方向へ常時附勢するスプリング5eとが設けられており、加えて、図12(b),(c)に示すように、外周フランジ5aの上面には位置決めピン5fが突設されている。
この実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、かかる支柱5の上部を、天井パネルCの下板31の多数の装着孔33のうち、ベルトコンベヤVの上方および自動搬送台車AWの上方にそれぞれ位置する装着孔33内に選択的に、ロック解除ボタン5dを押してロック爪5cを引っ込めた状態で差し込んで、支柱5のボス部5bを下板31の装着孔33と密に嵌合させるとともに、支柱5の上端部を上板32の凹部34に密に嵌合させて支柱5の傾きを防止し、外周フランジ5aの上面を下板31の下面に当接させて上下方向の位置決めをし、位置決めピン5fを位置決めピン孔35に密に嵌合させて支柱5を回り止めし、その状態でロック解除ボタン5dを解放してロック爪5cを突出させ、下板31の上面にロック爪5cを掛合させることで、天井パネルCに固定支持される。
また、この実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1に対する電源供給および制御は、先の実施例におけると同様、床面F上に設けた図示しない制御装置により、その制御装置から壁面の裏側を通して天井パネルCの裏側まで敷設した図示しない電気ケーブルおよびその端部の図示しないコネクタを介して行われる。
そして、このセル生産現場から吊下げ型協調作業ロボットR1を撤去する場合には、その吊下げ型協調作業ロボットR1を人手等で下から支持した状態で、ロック解除ボタン5dを押してロック爪5cを引っ込めれば、支柱5の上部を装着孔33から引き抜いて吊下げ型協調作業ロボットR1を天井パネルCから容易に取り外すことができる。
これにより、この実施例の2台の吊下げ型協調作業ロボットR1は、それぞれ天井Cによって支柱5の上部を着脱可能に固定支持され、その支柱5を介して上半身1ひいては胴部4を吊下げられて作業腕3を作業場所に配置し、それらの2本の作業腕3で、互いに協調作動して製品G1や箱Bを持ち上げ、製品G1や箱Bの搬送等を行うことができ、また各吊下げ型協調作業ロボットR1は先の実施例と同様、2台のテレビカメラ2が撮像する画像から製品G1や箱B等の種類をパターンマッチング等の画像処理によって認識するとともに、それら製品G1や箱B等の三次元位置を三角測量や写真測量等により計測して、2本の作業腕3をそれら製品G1や箱B等の認識した種類および計測した位置に応じて適宜作動させ、製品G1や箱Bの上記搬送等を行うことができる。
従って、この実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1によっても、先の実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1と同様、セル生産の現場等の作業者と共存、協調する作業場所に投入する場合に、支柱5を介して胴部4を吊下げて作業腕3を作業位置に配置するので、作業場所の近傍の床面F上にベルトコンベヤVや自動搬送台車AW等の障害物があっても作業腕3を作業位置に配置して作業することができ、また、上述のように制御装置の機能に作業者M5に対する安全対策が施されているので、作業者M5は吊下げ型協調作業ロボットR1との協調作業を安全に行うことができ、しかもロック解除ボタン5dの操作で装着孔33に対して支柱5を着脱できるので、吊下げ型協調作業ロボットR1を作業場所の任意の作業位置に容易に配置することができる。
なお、上記例では支柱5の上部を、ロック爪5cを用いて天井Cに取り外し可能に固定支持しているが、これに代えて、図13(a),(b)および(c)に例示する支持構造を用いることもでき、この支持構造では、天井Cの下板31に、各装着孔33を囲繞して下板31の下面から突出するとともに外周面に雄ねじを有するねじ部36を形成し、そのねじ部36と装着孔33とにかけて軸線方向へ延在するキー溝37を形成する一方、支柱5の上部に、下端部に内周フランジ5gを有するとともに内周面に雌ねじ5hを有する環状のナット5iを下から挿通して、その内周フランジ5gを支柱5の上部の外周フランジ5aに掛合させ、さらに支柱5の、外周フランジ5aの上側に隣接するボス部5bに軸線方向へ延在するキー5jを突設している。
この支持構造によれば、吊下げ型協調作業ロボットR1は、その支柱5の上部を、天井Cの下板31の多数の装着孔33のうち、ベルトコンベヤVの上方および自動搬送台車AWの上方にそれぞれ位置する装着孔33内に選択的に差し込んで、支柱5のボス部5bを下板31の装着孔33と密に嵌合させるとともに、支柱5の上端部を上板32の凹部34に密に嵌合させて支柱5の傾きを防止し、外周フランジ5aの上面を下板31の装着孔33の周囲のねじ部36の下面に当接させて上下方向の位置決めをし、キー5jをキー溝37に密に嵌合させて支柱5を回り止めし、その状態でナット5iの雌ねじ5hをねじ部36の雄ねじに螺合させてナット5iを締め込むことで、天井Cに固定支持される。
そして、このセル生産現場から吊下げ型協調作業ロボットR1を撤去する場合には、その吊下げ型協調作業ロボットR1を人手等で下から支持した状態で、ナット5iを緩めれば、支柱5の上部を装着孔33から引き抜いて吊下げ型協調作業ロボットR1を天井パネルCから容易に取り外すことができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1は双腕ロボットとしたが、本発明の適用対象の吊下げ型協調作業ロボットは片腕のロボットでも良い。また、上記実施例の吊下げ型協調作業ロボットR1は肩ヨー軸の軸線が傾斜しているが、本発明の適用対象の吊下げ型協調作業ロボットは肩ヨー軸の軸線が鉛直方向へ延在するロボットでも良い。
さらに、吊下げ型協調作業ロボットに対する電源供給および制御は、上記実施例では床面上に設けた制御装置から電気ケーブルを介して行っているが、吊下げ型協調作業ロボットの胴部や支柱等に設けたバッテリおよび制御装置で行うようにしても良い。また、上記実施例では支柱5は台座14にスプリングを介して伸縮可能に支持されているが、本発明の吊下げ型協調作業ロボットの支持部材は、電動アクチュエータ等によって台座から伸縮あるいは進退移動される支柱でも良く、支柱以外のものでも良い。そして、撮像手段は、上記実施例では胴部4の下端部に設けたが、胴部の前面や上端部等に設けても良く、あるいは胴部の下端部、前面および上端部等を含む二箇所以上にそれぞれ設けても良い。さらに撮像手段をハンドにも設置して、胴部に設けた撮像手段で机や作業台を認識する一方、ハンドに設けた撮像手段で部品や製品を認識するようにしても良い。
かくしてこの発明の吊下げ型協調作業ロボットによれば、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に協調作業ロボットを投入する場合に、支持部材を介して胴部を天井又は壁から吊下げてその胴部および作業腕を作業場所内の作業位置に配置するので、作業位置の近傍の床上に障害物があっても協調作業ロボットの作業腕を作業位置で作業させることができ、その作業腕が、可動部を逆入力可能に駆動する関節を持ち、また出力制御手段が、作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、作業腕の関節を作動させるモータの出力を低下させるので、協調作業ロボットを作業位置に防護柵なしで配置してその作業腕と作業者との間で接触が生じても作業者の安全を確保できる本質安全設計がなされており、しかも制御手段が、撮像手段が撮像した画像に基づき作業場所での作業対象物と当該協調作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき作業対象物に対する作業を作業腕に行わせるので、投入の際に高精度な位置決めも作業命令の大規模な改変も要せず協調作業ロボットに作業を行わせることができる。
1 上半身
2 テレビカメラ
3 作業腕
3a 上腕
3b 下腕
4 胴部
5 支柱
5a 外周フランジ
5b ボス部
5c ロック爪
5d ロック解除ボタン
5e スプリング
5f 位置決めピン
5g 内周フランジ
5h 雌ねじ
5i ナット
5j キー
6 支持板
7 首部関節
8 胴部関節
9 ハンド
10 肩関節
11 肘関節
12 手首関節
13 肩ブラケット
14 台座
14a 筒状支持部
14b ブラケット板
14c 長孔
15 取り付け板
15a ねじ孔
15b 配線取り回し孔
16 ボルト
17 台車
21 作業対象物認識部
22 作動制御部
23 作業者認識部
24 出力制御部
25 協調指示スイッチ
26 光カーテン
26a,26b 柱
27 感圧マット
31 下板
32 上板
33 装着孔
34 凹部
35 ピン孔
36 ねじ部
37 キー溝
AW 自動搬送台車
B 箱
C 天井
CM クロスマーク
F 床面
G1,G2 製品
L 照明器具
M モータ
M1〜M5 作業者
MW 手押し式台車
P パレット
P1〜P4 ピッチ軸線
PT 部品
R ロール軸線
R1 吊下げ型協調作業ロボット
R2 台車型協調作業ロボット
S 部品棚
T1〜T5 机
W 壁面
WT 作業台
Y1〜Y3 ヨー軸線
V ベルトコンベヤ

Claims (8)

  1. 撮像手段と、
    可動部を逆入力可能に駆動する関節を持つ少なくとも1本の作業腕と、
    前記作業腕を支持する胴部と、
    作業場所の天井又は壁に基部を着脱可能に固定されて吊り下げられるとともに先端部で前記胴部と前記撮像手段とを支持する支持部材と、
    前記撮像手段が撮像した画像に基づき前記作業場所での作業対象物と当該協調作業ロボットとの相対位置を認識し、その相対位置に基づき前記作業対象物に対する作業を前記作業腕に行わせる作動制御手段と、
    前記作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識すると、前記作業腕の関節を作動させるモータの出力を低下させる出力制御手段と、
    を具えてなる、吊下げ型協調作業ロボット。
  2. 前記作業腕は、前記胴部の両側にそれぞれ設けられている、請求項1記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  3. 前記撮像手段は、前記胴部の下端部に設けられ、前記胴部を介して前記支持部材で支持されている、請求項1または2記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  4. 前記支持部材は、天井または壁にあらかじめ固定された取り付け部材に前記基部を着脱可能に装着されるものである、請求項1から3までの何れか1項記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  5. 前記支持部材は、天井にあらかじめ形成された装着孔に装着具を介して前記基部を着脱可能に装着されるものである、請求項1から3までの何れか1項記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  6. 前記支持部材は、伸縮可能なものである、請求項1から5までの何れか1項記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  7. 前記出力制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像と、前記作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づき、前記作業が人と共存、協調して行う作業であることを認識するものである、請求項1から6までの何れか1項記載の吊下げ型協調作業ロボット。
  8. 前記出力制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像と、前記作業場所に設けられた作業者検知センサの出力信号との少なくとも一方に基づき、人体の少なくとも一部が前記作業腕またはその作業腕に設けられたエンドエフェクタと干渉する可能性のある位置にあることを認識すると、その干渉の可能性がなくなるまで、前記作業腕の関節を作動させるモータの出力を制御してその関節の作動を停止させるものである、請求項1から7までの何れか1項記載の吊下げ型協調作業ロボット。
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