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JP2011002775A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2011002775A JP2009147762A JP2009147762A JP2011002775A JP 2011002775 A JP2011002775 A JP 2011002775A JP 2009147762 A JP2009147762 A JP 2009147762A JP 2009147762 A JP2009147762 A JP 2009147762A JP 2011002775 A JP2011002775 A JP 2011002775A
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Yasushi Tomioka
冨岡  安
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Abstract

【課題】短波長領域である青色の光損失が少ない液晶表示装置の提供。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶組成物を有する液晶層と、液晶層を介して、互いに対向して配置された一対の基板と、その一対の基板の液晶層側に配置された配向層と、液晶層側とは反対側にそれぞれ配置された偏光板と、を備え、一対の基板は、液晶組成物の配向を制御するための薄膜トランジスタを有する薄膜トランジスタ基板と、複数種類の色の画素を備える有色層242を有するカラーフィルタ基板212と、を有し、複数種類の色の画素の1つである青画素の面積は、他の種類の色の画素の面積よりも大きい。
【選択図】図11

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
液晶ディスプレイは、これまで表示装置の主流であったCRT(Cathode Ray Tube、一般にブラウン管と称される)にくらべて薄型軽量にできるという強みに加え、画質向上技術の進展に伴い、その用途、市場が拡大されてきた。
近年、地球環境の保護、特に温暖化防止対策として、化石燃料の使用量を抑止するために、電気機器の消費電力を低減することが求められている。これに対して、透過型液晶表示装置、すなわち、光源を用いる液晶表示装置においては、光源から発せられる光の利用効率を向上することが重要な対策である。これについては、電極パターンを微細化して開口率を向上する技術、また、液晶表示モードの改善による光利用効率向上、消費電力抑制のためにドライバーICの発熱防止技術等が報告されている。
また、光利用効率を向上させるために、有色層、すなわちカラーフィルタの透過率を増大するための硬化性組成物に関する技術について、例えば、特許文献1に報告されている。
さらに、近年、特に注目されている発光ダイオード(LED)を光源とする液晶表示装置において、6色のLED(青2種、緑2種、赤2種)を用い、特に青のカラーフィルタでLEDの発光をカットしない技術が報告されている。
特開2003−207887号公報
透過型液晶表示装置は、液晶パネルに配置された光源の光を、液晶層の電気光学性質により、透過する光の強度を制御することによって情報を表示する。液晶表示装置としての最大輝度(以下、白輝度と称する)は、その液晶表示装置において白輝度を表示するための電界を液晶層に印加したときに得られる液晶パネルの透過率と光源輝度の値で決まる。なお、ここでいう透過率とは、透過による物体色の三刺激値Y、として表現される視感透過率指し、分光透過率とは区別して用いている。具体的には、Y値は数1の式で求められる。
Figure 2011002775
ここで、τ(λ)は液晶パネルの分光透過率、S(λ)は光源の相対分光分布(例えば標準光源CやD65)、係数kは、全ての波長についてτ(λ)=1の物体に対してY=100%となるように定める。すなわち、視感透過率は、透過物体へ入射する光束に対する透過光束の比を表す。
液晶パネルの白表示における視感透過率は、概ね数%程度であり、光源の光を十分利用できていない。このことは、十分に高い白輝度、特に液晶テレビの白輝度として求められる500nits、さらにはピーク輝度として700nitsを実現する際には、光源の輝度をかなり高くしなければならず、消費電力の増大を招くことになる。
液晶パネルの光利用効率は、液晶パネルに用いられている各部材の視感透過率の乗算で決まる。例えば、液晶層(偏光板込み)が約28%、RGB三原色からなるカラーフィルタが約25%、開口率(表示に寄与する有効面積比)が約55%弱であれば、液晶パネルの視感透過率は3.85%となる。
一般に、液晶層とカラーフィルタの光利用効率が低くなっている。特に、広い表色範囲(表現できる色の領域)が強く求められるテレビ等のアプリケーションでは、色純度を高める必要があり、カラーフィルタの視感透過率が低くなる。これは、高い色純度を実現するカラーフィルタでは、それぞれの色に対して透過する波長を狭める、すなわち単色光に近づくことになるため、透過する光の強度が低くなってしまうためである。液晶層については、偏光と複屈折を利用した表示原理に基づくため、最大光利用効率を達成したとしても30%台が限界である。
光利用効率が最も低いのは、波長500nm以下、色でいえば青色領域の透過率である。これは、偏光板の偏光度が可視波長400〜700nmの範囲で一定の値を示さないことが主たる要因である。一般に用いられている偏光板は、波長500nm以下の偏光度がそれ以上の波長における偏光度よりも低く、白表示において青色領域の強度を減じる大きな要因となっている。例えば、視感度が最も高い550nmにおける偏光度が99.99%あっても、450nmにおいては99.8%程度しかない場合がある。この場合、550nmのコントラスト比は10000あるのに対し、450nmでは500にしかならない。しかし、通常、偏光板偏光度は、視感透過率を用いて求めるため、この偏光板は波長550nmの偏光度が仕様となり、青領域の偏光度が考慮されることは少ない。しかし、500nm以下の短波長領域における偏光度低下は、液晶ディスプレイの画質に大きく影響し、黒表示においては短波長領域の光遮断性能が劣ることから青色の光漏れが強く青みを帯びた黒となり、白表示においては短波長領域の光透過性能が劣ることから青色の強度が弱く黄色みを帯びた白表示となってしまう。
また、青色、すなわち短波長の透過光強度は、界面があるごとに損失する割合が大きい。そのため、光を拡散させる媒体があると、短波長の光損失が増大する。また、光学的にほぼ等方と見なせる透明媒体であっても、それを積層すればするほど、短波長の光損失は大きくなる。このため、例えばカラーフィルタのようにある一つの部材について、短波長の透過光強度を改善しても、損失が非常に大きい部材が存在すると、トータルでは光利用効率がそれほど改善されない、という問題がある。
一方、白表示の色度点は、いくつかの仕様が並立しており、それぞれの色度点を満たすためには、液晶パネルの白表示における透過光強度で決まる色度(標準光源を基にして定められる色度座標)に対し、用いるバックライト光源の色温度を調整することになる。液晶ディスプレイの白色度点の仕様は、例えば、s−RGBのD65(xy色度座標(0.313、0.329)、色温度6500K)、アメリカの規格として一般的なNTSC:RCAの9300K+27MPCD(xy色度座標(0.281、0.311)、色温度9300K)、ヨーロッパの規格として一般的なPAL:CIEの3550K+7MPCD(xy色度座標(0.316、0.326)、色温度3550K)、日本の規格として一般的なNTSC:NHKの9300K+8MPCD(0.283、0.297)、色温度9300K)がある。なお、MPCD(Minimum Perceptible Color Difference)は、それぞれ、黒体軌跡までの距離を示す値である。
ところが、最近の液晶テレビの白色度点は、上述の値よりもはるかに高い色温度12000Kが広く普及している。これは、輝度が高くなればなるほど、より高い色温度である白が好まれるという人間の感性に従っているためである。すなわち、従来のCRTにおいては、全画面白表示をする際には数十nits程度の明るさにしかならず、高い輝度はピーク値として表示していたのに対し、液晶テレビの場合は、全面の白表示においても高い輝度を保持するため、500nitsの全面白を見るには、高い色温度、すなわち青みを帯びた白が好まれるのである。
白表示において黄色みを帯びる液晶パネルを用いて12000Kの白色度点を実現するためには、たとえば、バックライト光源の色温度は20000K以上という非常に高い色温度を必要とするようになった。高い色温度とするには、青の領域である短波長領域の発光強度を高める必要があり、短波長領域の発光には高いエネルギーを必要とするため、消費電力の増大を招く。例えば、一般に用いられる三波長蛍光管において、色温度4000Kと10000Kの蛍光管の場合、同じ輝度を発光させるために、後者の消費電力は10%以上も増大する。青色LEDと蛍光体を組み合わせた白色LEDにおいても、発光効率の良い蛍光体の強度を弱めて、青色LEDの発光強度を高めなければならないので、高い色温度の光源は消費電力が増大する。三色のLEDも同様で、赤色LEDが最も効率がよいのは周知である。
以上から、消費電力を低減するためには、低い色温度の光源を用いることが重要であることは自明である。そのためには、液晶パネル自身の透過光強度において、いかに青色の光を損失させずに高い光利用効率を実現することが重要である。
本発明は、高い透過率を有するカラーフィルタを用いても、他の部材が光損失を与えることによって、液晶パネルにおける青色画素の光利用効率が低いという課題を解決し、液晶表示装置の光利用効率を向上し、用いる光源の色温度を低く設定することにより、消費電力を低減する。
具体的には、配向層の短波長領域、特に光源の発光波長近辺である440から470nmにおける光の吸収の平均値(各波長における吸収の度合いを平均する)が、緑の波長領域である500から600nmにおける光の吸収の平均値に対し、3%以上の低下しない構成が有効である。これについては、例えば、配向層形成プロセスにおいて、酸素を遮断した状況で焼成することにより配向層の酸化を防ぐことが有効である。このとき、ポリイミド系配向層の焼成温度は通常230度程度であるが、これを210度程度で焼成とすることで、さらに短波長領域の光吸収を抑制できる。あるいは、紫外偏光照射による光感応性配向層とすることで、より光吸収を抑制できる。
また、IPS型液晶パネルにおいては、液晶材料と配向層の2組の部材構成によって400から500nmの短波長領域における光吸収を抑制することが可能である。具体的には、屈折率異方性の波長依存性が小さい液晶材料、例えば屈折率異方性を通常よく用いられる0.1近辺から小さい値、0.07〜0.085(313K、589nm)とし、共通電極や画素電極等、複数の電極が形成される基板の対向側基板の配向膜を、電極側基板の配向膜よりもアンカリング強度が弱い、すなわち180〜210度程度の低温焼成および低ラビング密度となるラビングプロセスとする、あるいは、紫外偏光照射による光感応性配向層とする構成である。
液晶表示モードとして、液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の厚みdとの積で表されるリタデーションΔnd(複屈折位相差とも称される)を電気光学応答により制御することによって光の透過光強度を制御する場合、液晶層を透過する光の強度は、(πΔnd/λ)の三角関数の関数となる。これは、液晶分子の長軸が基板にほぼ水平方向に配向する、いわゆるインプレーンスイッチング(IPS)型、液晶分子の長軸が基板にほぼ垂直方向に配向する、いわゆる垂直配向(VA)型であっても同様である。ここで、実際に表示に寄与する液晶層の厚みは、実効膜厚として考える必要がある。例えば、配向層の液晶規制力が非常に強ければ、配向層と液晶層の界面近傍では、液晶層は電界が印加されても動くことができない層が発生する。また、平面電極をコモン電極として形成し、絶縁層を介して櫛歯の画素電極が形成される場合、絶縁層を介して櫛歯のコモン電極に重畳するように櫛歯の画素電極が形成される、いわゆるフリンジ電界を用いて液晶を駆動するIPS型液晶パネルの場合には、電極が形成されない対向基板側の液晶層は、電界強度が弱いためにほとんど動かない。このような場合には、基板で挟持される液晶層の実際の厚みに比べ、表示に寄与する実効膜厚はかなり薄い。
一方、液晶の屈折率異方性は波長に強く依存し、長波長に向かって単調減少する。このことから、(πΔnd/λ)の値は、短波長領域で非常に大きく、長波長領域で小さくなる。最大透過光強度を視感透過率で考慮すれば、最大となる(πΔnd/λ)の値は、通常、視感度が最も高い波長である555nm近辺、すなわち緑の波長領域に設定することから、短波長領域の透過光強度が、緑の領域に比べて低くなってしまう。
このΔnの波長分散特性を抑制することで、短波長領域の光損失を抑制することができる。液晶分子の分極率異方性を発現する官能基の種類(π電子よりも電気陰性度の違いを利用する)や、その官能基の分子長軸に対する角度を制御する(ラテラル方向に複数配置して、それらのベクトル和として分子長軸側、すなわち異常光屈折率を発現させる)等の手段が一例として挙げられる。また、Δnの絶対値を低減することは、変化量の絶対値が低減するので効果的である。ただし、低Δn液晶をそのままの設計で用いると、リタデーションの値が低減することになる。しかし、液晶層膜厚を増大させることは、駆動電圧増大、応答速度増大等を招きかねない。
そこで、この問題を解決するために、我々は、設計膜厚は変更せず、実効膜厚を増大する手段として、複数の電極が形成されている基板と、それに対向する基板の配向層について、アンカリング強度を変えた構成を発明した。
配向膜のついては、以下の手段が一例として挙げられる。
たとえば、配向膜として、2,2―ビス[4−(p−アミノフェノキシ)フェニルプロパン]、酸無水物としてピロメリット酸二無水物を用いたポリイミドやアミン成分としてパラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどを用い、酸無水物成分として脂肪族テトラカルボン酸二無水物やピロメリット酸に無水物などを用いたポリイミド膜を形成した後、ラビングする。このとき、ラビング強度Rは数2で表される。
Figure 2011002775
ここで、γはラビング圧。ラビング布の繊維密度、摩擦係数に関与する係数であり、Lは全ラビング長で、数3から求められる。
Figure 2011002775
ここで、lはラビングローラー外周の基板に接触する長さ、nは毎分回転数(rpm)、rはラビングローラーの半径、νは基板の送り速度である。
一般にγを厳密に求めるのは難しく、押し圧やラビング布の種類が同じであれば、ラビング強度はLの値で代用でき、この値を、概ね150から300cmとすることで、アンカリング強度が弱いという条件になる(通常は400cm以上ある)。
また、モノマー成分として、4,4’−ジアミノアゾベンゼンと4,4’−ジアミノベンゾフェノンをモル比にして6:4で混合したジアミンと、無水ピロメリット酸と1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物をモル比にして1:1で混合した酸無水物からなるポリアミック酸ワニスを印刷形成し、200℃で15分の熱処理を行い、直線偏光である紫外線を基板に対してほぼ垂直な方向から照射し、配向膜を形成した場合、上述の条件、すなわち全ラビング長を150から300cmと同様のアンカリング強度となることを我々は明らかにした。なお、偏光紫外線による光感応性配向層は、230℃の熱処理によって、アンカリング強度を強くできるので、電極側基板の熱処理を高くしてやればよい。あるいは、高配向規制力成分を加えた配向膜材料を用いることも可能である。
アンカリング強度の確認方法としては、例えば、表面に水酸基を持つように修飾した親水性表面のスペーサビーズ(直径はセルの厚みと同じ、つまり基板間の厚みを制御する)を液晶層内に配置したIPS型ユニットセルにおいて、スペーサビーズ周辺の液晶配向状態(直交偏光板間にセルを配置すると、スペーサビーズ周辺の液晶配向方向が乱れた部分を光漏れとして観察できる)を観察する方法がある。初期状態では、スペーサビーズ周辺に4つ葉のような4分割された光漏れが見える。1kHz、15Vp−pの矩形波電圧を30分印加すると、この光漏れが2分割や3分割、あるいは光漏れ領域が大きくなる等の変化が現れる場合がある。変化したスペーサビーズの割合が40%以上存在する条件を、アンカリング強度が弱い、と定義した。
電界印加試験で変化しない条件(全ラビング長が400cm以上)を設定することが通常であり、特にIPS型では、電極を形成する基板側には、通常の条件を用いて形成する。電界強度が強いため、配向方向が変化することを避けるためである。一方、対向基板側は、もともと電界強度が弱く、実効膜厚を損じていた。そこで、上記のように、液晶の配向が変わりやすい層を形成することにより、液晶層の実効膜厚を増大することを可能にした。
また、別の構成例として、通常用いられる二色性色素素延伸型偏光板(ヨウ素が用いられることが多い)、これは400nmから500nmの短波長領域における二色比が低く、短波長領域の光損失への影響が非常に大きいため、短波長領域の二色比を補償するために短波長領域に二色比を示す一軸吸収異方層を加える、あるいは補助的な偏光層を用いて、偏光層を多層にした複合偏光板の手段が挙げられる。前者は、主に液晶パネル内、すなわち基板と液晶層の間に形成する場合、後者は基板と二色性色素延伸型の偏光層の間に形成することが好ましい。
複合偏光層、すなわち補助的な偏光層により、短波長領域における二色比を向上することは、実機液晶表示装置の短波長領域(青色)の光利用効率を向上するために非常に有効な手段である。通常用いている延伸型偏光層(ヨウ素、あるいは二色性色素)は、短波長領域の偏光度(平行透過率と直交透過率の強度で定義される特性)が低い。これにより、偏光板の分光特性は、短波長領域の平行透過率(明表示に対応する透過率)は低く、クロス透過率(暗表示に対応する透過率)は高くなってしまう。典型的な例では、波長550nmにおける平行透過率が38%ある偏光板であっても、波長450nm以下においては30%未満に減少する。この場合、450nm以下の光利用効率を向上した他の部材を用いても、偏光板によって吸収されてしまい、効果が大きく減じられてしまうことになる。
また、青画素の面積を他色画素よりも拡大して青の光利用効率を向上する手段を用いる場合、偏光板による短波長の光吸収が大きいと、青の光利用効率を十分に得るためには、青画素面積をかなり大きくしなければならない。このことは、緑色の画素を縮小することにつながり、視感透過率としては大きく減少することになってしまうので、光源の輝度を非常に強くする必要が生じる。その結果、光源の色温度低下による消費電力効果よりも、輝度増大による消費電力量増大の方が大きくなってしまうことになる。
従って、色温度低減による消費電力を低減する効果を十分に得るためには、青画素面積の拡大による青の光利用効率を最大限に活用しなければならない。従来の二色性色素延伸型偏光板を用いた場合、上記理由から、青の光利用効率向上による消費電力低減は効果が十分に得られなかった。
それに対して、複合偏光層を用いる構成では、短波長領域の偏光度が保持されているため、青画素面積を拡大すれば、青の光利用効率は面積を拡大した量だけ十分に向上でき、光源の色温度低減による消費電力低減効果が顕著に得られる。
前者の異方層を形成する材料の例としては、下記に限定されないが、例えば、カラーフィルタ層を対向基板側に形成するのであれば、そのオーバーコート層樹脂、あるいは青領域のカラーレジストに一軸異方性が高い直線的棒状の分子構造を有している有機化合物を添加する方法がある。一軸異方性が高い直線的棒状分子の例としては、クリソフェニン、ダイレクトファーストイエロージーシー、カヤラススープラオレンジ2ジーエル等がある。これらは、短波長領域に二色性を示すので、短波長領域の化合物が挙げられる。これらの層を形成してから後、ほぼ直線に偏光した紫外線を照射し、加熱することによって、照射した直線偏光の軸と直交した方向に吸収軸を有する一軸吸収層を形成することができる。短波長の光損失を改善するためには、カラーレジストに添加する場合には、青色画素のみにダイレクトファーストイエローを添加すればよい。各色と化合物の吸収最大波長が一致するように選択することが有効である。
また、エポキシアクリレートをベースとしたカルボキシル基とフルオレン骨格を有する等、比較的直線性の構造単位を有する高分子を用いたオーバーコート層の樹脂に、直線に偏光した紫外線照射し、加熱処理によって一軸吸収の異方性を付与することも可能である。この場合、上述の化合物を用いる場合よりも二色比は低くなるが、十分に高い偏光度を有する偏光板偏光度を用いる場合の補償として効果的に作用する。上述の化合物を用いて、異方層の二色比が10以上得られる場合には、偏光板偏光度が低い値にばらついても、その偏光度を補償する効果が得られる。
あるいは、配向膜層で、偏光紫外線による光感応性配向層に、ごくわずかに一軸吸収異方性を発現する作用があるので、これを利用することもできる。官能基によっては、可視波長である450nm付近まで異方性を示す材料を用いることは比較的容易である。
また、クロモニック液晶相を示す二色性色素(例えばC.I.ダイクレクトブルー67に代表されるクロモニック性色素)を通常の偏光板に塗布膜を形成する、あるいは支持フィルムに塗布して作成した膜を偏光板と貼合する等、短波長領域の二色比を補助する構成とする。
また、複合としなくても延伸型偏光板で、ヨウ素ではなく二色性色素で偏光板とし、短波長領域を改善することも可能である。このとき、ヨウ素延伸型偏光板ほどの高い偏光度が得にくいという問題があるので、色素偏光板に補助偏光層を形成してもよい。色素の組合せによる複合偏光層により、短波長領域の二色比を改善することは可能である。
ヨウ素延伸型偏光板であっても、ヨウ素で染色するポリビニルアルコールの分子鎖、分子長、染色する際の温度、添加剤、延伸速度、引っ張り強度等で、I 錯体(短波長領域の偏光度、二色比発現に関与すると言われる。錯体の長さが短いために、配向秩序度が十分に取れず、二色比が低下すると言われている)の配向秩序度を十分に高くするプロセスで形成した偏光板であれば、用いることは可能である。
偏光板の平行透過光強度を直交透過光強度で除した分光コントラスト比を定義した場合、450nmにおける値が10000以上あれば、光損失は十分に抑制できるといえる。なお、一般には数千程度である。
また、青、緑、赤の三原色の面積を等分割するのではなく、青画素の有効表示面積を緑や赤よりも高い割合とする、すなわち青画素面積比を拡大させる構成を用いることは、青色の透過光強度を高めることに有効である。
さらに、上記構成に加え、緑画素の有効表示面積を赤画素の面積よりも拡大することで、視感透過率減少を抑制することができ、発効効率が非常に高い赤色が強い光源を用いることができるので、光源の消費電力を低減できる。液晶表示装置の消費電力は、そのほとんどが光源に消費される電力であるため、光源の消費電力低減は、システムとしての消費電力低減に効果が大きいのである。
液晶表示装置において、従来、弱点であった短波長領域の光利用効率を向上する。これによって、液晶表示装置として得られる効果は、光源に必要な電力消費量が抑えられること、白表示における色調と黒表示における色調変化を抑制できること、かつ青色の光強度変動による色むら発生を抑制できること、が挙げられる。
消費電力は、前述の通り、光源として色温度を低く設定できるようになるからである。白表示と黒表示の色調変化は、やはり、白表示において短波長領域の光損失によって生じており、高品質な画像を提供するためには問題でなる。白表示における短波長の光損失が大きい場合、光源の色温度が高く、短波長領域の強度が強くなる。一方、黒表示における光は、通常期待する透過光ではなく、むしろ液晶表示装置の遮断性能が低いことを示す弱点である。これは、主として、液晶パネル内に存在する各部材の光散乱現象で生じる部分偏光解消による光漏れである。そして、光散乱現象であるが故に、レイリー散乱等の原理に基づき、短波長領域の光漏れが強いという宿命がある。そのため、黒表示における光漏れは、青いのである。そこに色温度が高い光源の光が入射されるため、黒の色調は非常に青みが強いものとなるからである。そこで、本発明により、白表示における短波長の光損失を抑制することによって、光源の色温度が低くなることから、黒表示における青みが大きく緩和されるという効果を生じる。また、偏光板の波長依存性改善は、直接、直交分光透過率における短波長領域の光漏れ改善につながることから、この構成は、黒の色調改善という点で好ましい。
また、色むらについては、特に白色発光ダイオードを用いる光源としたときに効果が顕著となる。白色発光ダイオードは、青色(440nm付近)に鋭い発光スペクトルを有するLEDと、YAG蛍光体、あるいは、緑&赤蛍光体を組み合わせることが一般的である。青色発光のLEDは、その発光波長が概ね430から460nmにある。設計で変更するだけでなく、予期しない発光波長のズレも±5nm程度によくある。もし。最大10nm、青色発光波長がずれたとすると、現行のように、短波長の光損失が大きい構成では、青色の画素としての光強度が著しく変動することになり、青色の色純度低下はもちろんのこと、それだけではなく白表示の色調が黄色みを帯びたり、紫色を帯びたりする等の色むらが発生してしまう。本発明では、その短波長の光損失を抑制できることから、この発光波長変動の影響を抑制することができ、色むら発生防止に効果的となる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を概略的に示す図である。 図1の液晶表示パネルの構成を示す図である。 実施例1の液晶表示パネルの一画素付近の模式断面図である。 実施例1のアクティブマトリクス基板の一画素付近の模式図である。 実施例1のカラーフィルタ基板の一絵素付近の模式図である。 実施例1のカラーフィルタの分光透過率特性を示す図である。 実施例1のバックライトユニット表面の分光放射輝度を示す図である。 実施例2の液晶表示パネルの一画素付近の模式断面図である。 実施例2のアクティブマトリクス基板の一画素付近の模式図である。 実施例2のアクティブマトリクス基板の薄膜トランジスタ付近の拡大断面図である。 実施例2のカラーフィルタ基板の一絵素付近の模式図である。 実施例2の液晶表示の青・緑・赤色画素の分光透過率を示す図である。 実施例2のバックライトユニット表面の分光放射輝度を示す図である。 実施例3の液晶表示パネルの一画素付近の模式断面図である。 実施例3の液晶表示の青・緑・赤色画素の分光透過率を示す図である。 実施例3のバックライトユニット表面の分光放射輝度を示す図である。 実施例4の液晶表示パネルの一画素付近の模式断面図である。 実施例4のカラーフィルタの分光透過率特性を示す図である。 実施例4の液晶表示の青・緑・赤色画素の分光透過率を示す図である。 白色発光ダイオードを用いた光源の発光スペクトルを示す一例である。 実施例5の液晶表示パネルの一画素付近の模式断面図である。
次に、図面を参照して、本発明による液晶表示装置の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。初めに、本実施例でほぼ共通に用いた部材を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置100が概略的に示されている。この図に示されるように、液晶表示装置100は、上フレーム101及び下フレーム102に挟まれるように固定された液晶表示パネル103及び不図示のバックライト装置等から構成されている。
図2には、液晶表示パネル103の構成が示されている。液晶表示パネル103は、アクティブマトリクス基板111とカラーフィルタ基板112の2枚の基板を有し、これらの基板の間には液晶121が封止されている。アクティブマトリクス基板111には、駆動回路104により制御される走査電極134及び駆動回路105により制御される信号電極136が張り巡らされ、これらの信号線は、液晶表示装置100の一画素として機能する画素を形成している。なお、液晶表示パネル103は、その表示の解像度に対応する数の画素を有するが、図が煩雑になるのを避けるため、図2では簡略化して示している。
図3は、図2の液晶表示パネル103の一画素付近の模式断面図である。
(アクティブマトリクス基板)
図4は本発明による液晶表示装置の実施の形態を説明するアクティブマトリクス基板111の一画素付近の構成を示す模式図である。アクティブマトリクス基板111を構成するガラス基板131、及びカラーフィルタ基板112を構成するガラス基板132として、厚みが0.7mmである無アルカリガラス基板を用いた。ガラス基板131に形成する薄膜トランジスタ140は画素電極135、信号電極136、走査電極134及びアモルファスシリコン141から構成される。走査電極134はアルミニウム膜をパターニングし、共通電極配線146および信号電極136はクロム膜をパターニングし、画素電極135はITO膜をパターニングし、走査電極134以外はジグザグに屈曲した電極配線パターンに形成した。その際、屈曲の角度は8度に設定した。なお、電極材料は、本明細書の材料に限定されるものではない。例えば、本実施例ではITOを用いているが、透明な導電物質であればよく、IZOや、あるいは無機透明導電物質であってもよい。金属電極も同様、限定されるものではない。ゲート絶縁膜137と保護絶縁膜138は窒化珪素からなり、膜厚はそれぞれ0.3μmとした。次に、フォトリソグラフィー法とエッチング処理により、共通電極配線146まで約10μm径の円筒状にスルーホール145を形成し、その上にアクリル系樹脂を塗布し、220℃、1時間の加熱処理により透明で絶縁性のある誘電率約4の層間絶縁膜139を膜厚約3μmで形成した。
その後、約7μm径に上記スルーホール部を再度エッチング処理し、その上から共通電極配線146と接続する共通電極133をITO膜をパターニングして形成した。その際、画素電極135と共通電極133との間隔は7μmとした。さらに、この共通電極133は、信号電極136、走査電極134および薄膜トランジスタ140の上部を覆い、画素を囲むように格子状に形成し、厚さは約80μmとした。画素数は1024×3(R、G、Bに対応)本の信号電極136と768本の走査電極134から構成される1024×3×768個のアクティブマトリクス基板111が得られた。なお、フルハイビジョンであれば、1920×3×1080個のアクティブマトリクス基板とすればよい。
(カラーフィルタ基板)
図5はカラーフィルタ基板112の一絵素(R、G、B画素)付近の模式図である。ガラス基板132上に、ブラックレジストを用いて、定法であるフォトリソグラフィー法により、塗布、プリべーク、露光、現像、リンス、ポストベークの工程を経てブラックマトリクス144を形成した。本実施例では膜厚を1.5μmとしたが、膜厚は、OD値が概ね3以上になるように、用いるブラックレジストに合わせればよい。次に、各色カラーレジストを用いて、定法であるフォトリソグラフィー法に従い、塗布、プリべーク、露光、現像、リンス、ポストベークの工程を経て、カラーフィルタ142を形成する。膜厚は所望の色純度、もしくは液晶層厚に対して適宜合わせればよい。
顔料レジストの場合、青顔料はC. I. Pigment Blue 15:6(ε型銅フタロシアニン)、緑顔料はC.I.Pigment Green 36(臭素化銅フタロシアニングリーン)や C. I. Pigment Green 7(塩素化銅フタロシアニングリーン)、異種金属銅フタロシアニンなど、赤顔料はジケトピロロピロール、アントラキノンなどが一般的に用いられる。本実施例では、青色系染料であるValifast Blue 2606、2620(オリエント化学工業株式会社)を青色フィルターに用いたが、本発明はこれらの材料に特定されない。本実施例のカラーフィルタの青、緑、赤の分光透過率を図6に示す。本実施例の青フィルターの分光透過率は、図6の太線であり、細線は比較例1で用いた青フィルターの分光透過率である。
顔料系レジストを用いたカラーフィルタと染料系レジストを用いたカラーフィルタにおいて、後者の方が、光利用効率を高くする点で優れていることが多い。例えば、カラーフィルタ自身の最大分光透過率を比較してみると、染料系では90%を超えるカラーフィルタを形成することも可能である。
顔料系レジストを用いたカラーフィルタと染料系レジストを用いたカラーフィルタの最も大きな差異は、光散乱特性である。例えば、後方散乱強度を測定すると、顔料系のカラーフィルタでは、フィルタ内の微小な顔料粒子によるレイリー散乱光が観察されるが、染料系フィルターでは観察されない。この微粒子の有無が、光利用効率の差を生み、また、黒表示における光漏れ発生の有無につながる。後方散乱は、例えば、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製分光測色計CM-700d)を用いて、透過モードで測定することによって簡単に確認できる。なお、レイリー散乱光の特徴として、後方散乱も前方散乱もほぼ等しい特性を示すので、後方散乱の強度は、実機の透過型液晶表示装置において、同じ強度、分光特性の散乱光が観察者側に発生している。
次に、平坦化とカラーフィルタ層の保護を目的として新日鐵化学製V−259を用いてオーバーコート層143を形成した。露光は高圧水銀ランプのi線により200mJ/cmの光量を照射、次いで200℃30分加熱により形成した。膜厚は、カラー画素上でほぼ1.2〜1.5μmであった。次に、柱状スペーサー147を感光性樹脂を用いて、定法であるフォトリソグラフィー法とエッチングにより、青画素同士に挟まれたブラックマトリクス144上に、ほぼ3.7μmの高さで形成した。なお、柱状スペーサー147の位置は、本実施例に限定されることなく、必要に応じて任意に設置できる。また、本実施例では、図3に示されるように、ブラックマトリクス144は、TFT基板の走査電極134と重なる領域に形成し、異なる色が隣り合う画素間は、それぞれの色を重ねるように形成したが、この領域にブラックマトリクス144を形成してもよい。
(カラーフィルタ基板側配向膜)
カラーフィルタ基板側配向膜123として、2,2―ビス[4−(p−アミノフェノキシ)フェニルプロパン]、酸無水物としてピロメリット酸二無水物を用いたポリイミドやアミン成分としてパラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどを用い、酸無水物成分として脂肪族テトラカルボン酸二無水物やピロメリット酸に無水物などを用いたポリイミド膜を形成した後、ラビングする。ラビング強度を前述のLの値が約150から300cmの間になるように条件を設定した。液晶配向方向は、基板の短辺方向(TFT基板で言えば、信号電極方向)とした。
(電極基板側配向膜)
電極基板側配向膜122として、2,2―ビス[4−(p−アミノフェノキシ)フェニルプロパン]、酸無水物としてピロメリット酸二無水物を用いたポリイミドやアミン成分としてパラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどを用い、酸無水物成分として脂肪族テトラカルボン酸二無水物やピロメリット酸に無水物などを用いたポリイミド膜を形成した後、ラビングする。ラビング強度を前述のLの値が約400cm以上の値になるように条件を設定した。液晶配向方向は、基板の短辺方向(TFT基板で言えば、信号電極方向)とした。
(偏光層)
波長550nmにおけるコントラスト比(偏光軸を平行に2枚透過したときの光強度を偏光軸を直交させたときの光強度で除した値)が25000以上で、波長450nmにおけるコントラスト比が10000以上ある偏光板を用いた。
(複合偏光層)
複合偏光層は、正の一軸性を有する第一の偏光層と、負の一軸性を有する第二の偏光層で形成され、基板側に第二の偏光層、外側に第一の偏光層となる構成、基板側に第一の偏光層、外側に第二の偏光層となる構成のどちらでもよい。前者の構成であれば、黒表示における斜め方向の光漏れを低減できる効果も得られる。短波長領域の偏光度を向上するためには、前者、後者どちらの構成でもよい。
上記の正の一軸性を有する第1偏光層は、光の電場が分子長軸に平行である異常光屈折率が分子長軸に垂直である常光屈折率よりも大きい分子が、一方向に配向した層であって、分子の吸収軸が分子長軸とほぼ平行にある二色性分子からなる層のことである。また、負の一軸性を有する第2偏光層は、異常光屈折率が常光屈折率よりも小さい分子が一方向に配向した層であって、分子の吸収軸が分子長軸に対してラテラルな方向、もしくは垂直に近い角度にある分子からなる層のことである。
正の一軸性を示す偏光層の代表例は、一般的に広く用いられているヨウ素延伸型偏光板である。これは、ポリビニルアルコール高分子をヨウ素分子で染色しながら延伸することによって、ポリビニルアルコールの主鎖を一方向に並べるとともにヨウ素分子を一方向に配向させて作られる。なお、この偏光板においては、ヨウ素が二色性を持つというよりも、ポリビニルアルコールの延伸され一方向に配向した主鎖方向と平行な光の電界が振動分極をもたらし、ヨウ素系色素に転写されて熱に変動し、吸収されると考えられている。また、アゾ系の棒状分子を示す二色性色素等を用いた偏光層は、染料系偏光層として知られているが、分子長軸方向に吸収軸を持つので、同様に正の一軸性を示す偏光層である。
一方、負の一軸性を示す偏光層としては、WO97/39380号公報による化合物、インダンスロン誘導体、ペリレンテトラカルボン酸のジベンズイミダゾール誘導体やナフタレンテトラカルボン酸誘導体をスルホン酸化した化合物等が挙げられる。また、クロモニック色素として知られるC.I.ダイクレクトブルー67で代表される色素がある。これらは、色素の濃度が5〜30重量%程度の水溶液において、リオトロピック液晶相を示すが、材料としてこれらに限定されない。これらは、色素の濃度が5〜30重量%程度の水溶液において、リオトロピック液晶相を示すので、剪断応力をかけて塗布することによって色素分子を配向させて偏光層を形成できる。
短波長領域の偏光度を向上するには、第2偏光層の色素として、例えばダイレクトオレンジ、ジスアゾ系の色素で短波長領域に二色比を示す色素を用いる。
さらにまた、第2偏光層として、コマンドサーフェスによる自己組織化による偏光層が挙げられる。たとえば、基板上に光活性分子を有する層(コマンドサーフェス)を形成し、これに光活性分子が吸収する直線偏光を照射すると、膜中の光活性分子は照射された偏光軸に対し、その分子長軸が直交するように再配向する。この上に、色素溶液を塗布すると、色素の配向が誘起される。あるいは、色素分子に光架橋性の官能基を付与するか、光官能性を有し、色素同様にクロモニック液晶相を示す化合物を添加する等により、偏光紫外線照射によって配向制御と架橋形成を同時に行う方法も挙げられ、成膜方法には限定されない。
本実施形態に係る液晶表示装置の複合偏光層としては、例えば、ヨウ素延伸型偏光層による正の一軸性を示す第1偏光層と、負の一軸性を示す第2偏光層(たとえば、C.I.ダイレクトブルー67)とを、光学的に異方性を持たない接着剤を用いて貼り合わせた複合偏光層を備える。なお、正の一軸性を示す偏光層としては、ヨウ素延伸型ではなく、染料を用いた偏光層でもよい。
波長550nmにおけるコントラスト比(偏光軸を平行に2枚透過したときの光強度を偏光軸を直交させたときの光強度で除した値)が25000以上で、波長450nmにおけるコントラスト比が10000以上ある複合偏光板を用いた。
次に、これらの2枚の基板をそれぞれの液晶配向能を有する配向膜122、123を有する表面を相対させて、周辺部にシール剤を塗布し、液晶表示装置100となる液晶表示パネルを組み立てた。このパネルに、誘電率異方性が正で、その値が10.2(1kHz、20℃)であり、屈折率異方性が0.075(波長590nm、20℃)のネマティック液晶組成物を真空で注入し、紫外線硬化型樹脂からなる封止材で封止した。
この液晶パネルに2枚の偏光板113、114を貼付した。偏光板113の透過軸は液晶パネルの長辺方向(走査電極方向)とし、偏光板114はそれに直交するように配置した。なお、偏光板には、偏光板や液晶材料の屈折率異方性が有する波長分散の視角特性等を補償する複屈折性フィルムを具備する視野角補償偏光板を用いた。本実施例の横電界型液晶表示装置では、もともと中間調から白表示における視角特性は非常に良好であるが、視野角補償偏光板を用いることにより、黒表示においても非常に広い視野角特性を示す液晶表示装置を達成できる。その後、駆動回路を接続して液晶モジュールとした。
本実施例の液晶表示装置においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が1.3%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.59%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.93%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の36.4%となり、非常に高い値を示す。
本実施例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点をNTSC:NHK、色度座標xy(0.283、0.297)、CIE1976u‘v’色度座標であれば(0.189、0.446)、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライト151は図7に示す分光放射輝度特性を有し、色温度11000K、バックライト表面の輝度は8900nitsである。比較例1に対し、色温度を20%程度低減、輝度を約5%低減することができた。このため、バックライトに必要な消費電力は、比較例1に対して約10%低減することができた。
[比較例1]
本比較例においては、実施例1の液晶表示装置100における青フィルタのレジストを通常の顔料C. I. Pigment Blue 15:6(ε型銅フタロシアニン)を用いた以外は実施例1と同様である。その分光透過率特性は、図6の青の細線で示す。
本比較例の液晶表示装置においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.81%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.58%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.93%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の22.7%であった。
本比較例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点をNTSC:NHK、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライトは、色温度14000K、バックライト表面の輝度は9300nitsであった。
図8は、本発明による液晶表示装置200の表示パネル203の一画素付近の模式断面図である。液晶表示装置200及び表示パネル203の外観構成は、図1及び図2に示された実施例1の構成と同様であるため、説明を省略する。
(アクティブマトリクス基板)
図9は本発明による表示パネル203のアクティブマトリクス基板211の一画素付近の模式図である。図10は、アクティブマトリクス基板の薄膜トランジスタ付近の拡大断面図である。
図10に示されるように、アクティブマトリクス基板211のガラス基板231上には、ITO(インジウム−ティン−オキサイド)からなる共通電極(コモン電極)233が配置され、Mo/Al(モリブデン/アルミニウム)からなる走査電極(走査電極)234、および共通電極配線(コモン配線)246がITO共通電極に重なるように形成され、この共通電極233、走査電極234および共通電極配線246を被覆するように窒化珪素からなるゲート絶縁膜237が形成されている。また、走査電極234上には、ゲート絶縁膜237を介してアモルファスシリコンまたはポリシリコンからなる半導体膜241が配置され、アクティブ素子として薄膜トランジスタ(TFT)の能動層として機能する。また、半導体膜241のパターンの一部に重畳するようにCr/Mo(クロム/モリブデン)よりなる映像信号電極(ドレイン電極)236と画素電極(ソース電極)248が配置され、これら全てを被覆するように窒化珪素からなる保護膜222が形成されている。
また、保護絶縁膜238を介して形成されたスルーホール245を介してメタル(Cr/Mo)画素電極(ソース電極)248に接続するITO画素電極(ソース電極)235が保護絶縁膜238上に配置されている。また、図9からわかるように、平面的には一画素の領域においてITO共通電極(コモン電極)233は平板状に形成されており、ITO画素電極(ソース電極)235が約10度傾いた櫛歯状に形成されている。画素数が1024×3(R、G、Bに対応)本の信号電極236と768本の走査電極234から構成される1024×3×768個のアクティブマトリクス基板211を得た。なお、フルハイビジョンであれば、1920×3×1080個のアクティブマトリクス基板とすればよい。
(カラーフィルタ基板)
図11はカラーフィルタ基板212の一絵素(R、G、B画素)付近の模式図である。
ガラス基板232上に、ブラックレジストを用いて、定法であるフォトリソグラフィー法により、塗布、プリべーク、露光、現像、リンス、ポストベークの工程を経てブラックマトリクス244を形成した。本実施例では膜厚を1.5μmとしたが、膜厚は、光学濃度が概ね3以上になるように、用いるブラックレジストに合わせればよい。次に、各色カラーレジストを用いて、定法であるフォトリソグラフィー法に従い、塗布、プリべーク、露光、現像、リンス、ポストベークの工程を経て、カラーフィルタ層242を形成する。膜厚は所望の色純度、もしくは液晶層厚に対して適宜合わせればよい。
顔料レジストの場合、青顔料はC. I. Pigment Blue 15:6(ε型銅フタロシアニン)、緑顔料はC.I.Pigment Green 36(臭素化銅フタロシアニングリーン)や C. I. Pigment Green 7(塩素化銅フタロシアニングリーン)、異種金属銅フタロシアニンなど、赤顔料はジケトピロロピロール、アントラキノンなどが一般的に用いられる。本実施例では、顔料レジストを用いた。本実施例では、青フィルタ、緑フィルタと赤フィルタの面積比が1.21:1:0.82となるようにした。
次に、平坦化とカラーフィルタ層242の保護を目的として新日鐵化学製V−259を用いてオーバーコート層243を形成した。露光は高圧水銀ランプのi線により200mJ/cmの光量を照射、次いで200℃30分加熱により形成した。膜厚は、カラー画素上でほぼ1.2〜1.5μmであった。次に、柱状スペーサー247を感光性樹脂を用いて、定法であるフォトリソグラフィー法とエッチングにより、青画素同士に挟まれたブラックマトリクス244上に、ほぼ3.8μmの高さで形成した。なお、柱状スペーサーの位置は、本実施例に限定されることなく、必要に応じて任意に設置できる。また、本実施例では、ブラックマトリクス244は、TFT基板の走査電極234と重なる領域に形成し、異なる色が隣り合う画素間は、それぞれの色を重ねるように形成したが、この領域にブラックマトリクス244を形成してもよい。
(カラーフィルタ基板側配向膜)
カラーフィルタ基板側配向膜223は、モノマー成分として、4,4’−ジアミノアゾベンゼンと4,4’−ジアミノベンゾフェノンをモル比にして6:4で混合したジアミンと、無水ピロメリット酸と1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物をモル比にして1:1で混合した酸無水物からなるポリアミック酸ワニスを印刷形成し、200℃で10分の熱処理を行い、約100nmの緻密なポリイミド膜をからなる配向膜222を形成し、直線偏光である紫外線を基板に対してほぼ垂直な方向から照射することにより形成した。なお、本実施例の配向膜223は、直線偏光した紫外線照射によって、偏光面に対して直交する方向に液晶配向能を付与できる材料であればよく、特に限定はない。光源には高圧水銀ランプを用い、干渉フィルタを介して、200から400nmの範囲の紫外線を取り出し、石英基板を積層したパイル偏光子を用いて偏光比約10:1の直線偏光とし、200℃で、約1.2J/cmの照射エネルギーで照射した。本実施例においては、液晶221の初期配向状態、すなわち電圧無印加時の配向方向は、図11の水平方向となるので、照射する偏光面は、基板の短辺側である。
本実施形態の配向膜は、照射した偏光と直交方向に一軸吸収異方性を示す。例えば、直交に配置した偏光板の間に、本実施形態のカラーフィルタ基板を、紫外偏光の光軸が直交偏光板のいずれかの偏光軸と45度になるように配置すると、光が漏れてくる。ごくわずかの一軸吸収異方性であるが、本実施形態の材料は、波長400から500nm以下の短波長領域で異方性を示すので、短波長領域の偏光度向上に効果がある。
(電極基板側配向膜)
電極基板側配向膜222は、モノマー成分として、4,4’−ジアミノアゾベンゼンと4,4’−ジアミノベンゾフェノンをモル比にして6:4で混合したジアミンと、無水ピロメリット酸と1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物をモル比にして1:1で混合した酸無水物からなるポリアミック酸ワニスを印刷形成し、230℃で10分の熱処理を行い、約100nmの緻密なポリイミド膜をからなる配向膜222を形成し、直線偏光である紫外線を基板に対してほぼ垂直な方向から照射することにより形成した。なお、本実施例の配向膜は、直線偏光した紫外線照射によって、偏光面に対して直交する方向に液晶配向能を付与できる材料であればよく、特に限定はない。光源には高圧水銀ランプを用い、干渉フィルタを介して、200から400nmの範囲の紫外線を取り出し、石英基板を積層したパイル偏光子を用いて偏光比約10:1の直線偏光とし、230℃で、約1.2J/cmの照射エネルギーで照射した。本実施例においては、液晶221の初期配向状態、すなわち電圧無印加時の配向方向は、図9に示す走査電極234の方向、すなわち図面の水平方向となるので、照射する偏光面は、基板の短辺側、すなわち図9の信号電極236方向である。
(偏光層)
波長550nmにおけるコントラスト比(偏光軸を平行に2枚透過したときの光強度を偏光軸を直交させたときの光強度で除した値)が25000以上で、波長450nmにおけるコントラスト比が10000以上ある偏光板213、214を用いた。
次に、これらの2枚の基板をそれぞれの液晶配向能を有する配向膜222、223を有する表面を相対させて、周辺部にシール剤を塗布し、液晶表示装置となる液晶表示パネルを組み立てた。このパネルに、誘電率異方性が正で、その値が3.2(1kHz、20℃)であり、屈折率異方性が0.92(波長590nm、20℃)のネマティック液晶組成物221を真空で注入し、紫外線硬化型樹脂からなる封止材で封止した。なお、本実施例においては、液晶221の誘電率異方性が負である材料でもよい。その場合には、電界と水平方向が45度以上となるおように画素電極235を形成すればいよい。
この液晶パネルに2枚の偏光板213、214を貼付した。偏光板213の透過軸は液晶パネルの長辺方向(走査電極方向)とし、偏光板214はそれに直交するように配置した。なお、偏光板には、偏光板や液晶材料の屈折率異方性が有する波長分散の視角特性等を補償する複屈折性フィルムを具備する視野角補償偏光板を用いた。その後、駆動回路を接続して液晶モジュールとした。
本実施例の液晶表示装置200においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が1.09%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.55%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.75%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の30.8%となり、非常に高い値を示す。青、緑、赤画素のみを最大表示した際の分光透過率特性を図12の太線で示す。
本実施例の液晶表示装置200においては、白表示の白色度点をNTSC:NHK、色度座標xy(0.283、0.297)、CIE1976u‘v’色度座標であれば(0.189、0.446)、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライトは図13に示す分光放射輝度特性を有し、色温度7500K、バックライト表面の輝度は9780nitsである。比較例2に対し、色温度を40%程度低減、輝度は約3%の増大であるが、色温度が激減できたことから、バックライトに必要な消費電力は、比較例2に対して約15%低減することができた。
[比較例2]
本比較例においては、青、緑、赤フィルタの面積を同じとした以外は実施例2と同様である。
本比較例の液晶表示装置においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.91%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.59%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.93%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の25.4%であった。青、赤画素のみを最大表示した際の分光透過率特性を図12の細線で示す。緑は実施例2とほとんど同一である。
本実施例の液晶表示装置200においては、白表示の白色度点をNTSC:NHK、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライト251は色温度12500K、バックライト表面の輝度は9480nitsであった。
図14は、本発明による液晶表示装置300の表示パネル303の一画素付近の模式断面図である。液晶表示装置300及び表示パネル303の外観構成は、図1及び図2に示された実施例1の構成と同様であるため、説明を省略する。本実施例において、実施例2と同一又は同様の構成は、同一の符号を用い、説明は省略する。
(カラーフィルタ基板)
本実施例のカラーフィルタ342は、青フィルタ、緑フィルタと赤フィルタの面積比が1.09:1:0.85となるようにした。
(カラーフィルタ基板側配向膜)
カラーフィルタ基板側配向膜323は、モノマー成分として、4,4’−ジアミノアゾベンゼンと4,4’−ジアミノベンゾフェノンをモル比にして6:4で混合したジアミンと、無水ピロメリット酸と1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物をモル比にして1:1で混合した酸無水物からなるポリアミック酸ワニスを印刷形成し、200℃で10分の熱処理を行い、約100nmの緻密なポリイミド膜をからなる配向膜323を形成し、直線偏光である紫外線を基板に対してほぼ垂直な方向から照射することにより形成される。なお、本実施例の配向膜323は、直線偏光した紫外線照射によって、偏光面に対して直交する方向に液晶配向能を付与できる材料であればよく、特に限定はない。光源には高圧水銀ランプを用い、干渉フィルタを介して、200から400nmの範囲の紫外線を取り出し、石英基板を積層したパイル偏光子を用いて偏光比約10:1の直線偏光とし、200℃で、約1.2J/cmの照射エネルギーで照射した。本実施例においては、液晶221の初期配向状態、すなわち電圧無印加時の配向方向は、図11の水平方向となるので、照射する偏光面は、基板の短辺側である。
(電極基板側配向膜)
電極基板側配向膜322として、2,2―ビス[4−(p−アミノフェノキシ)フェニルプロパン]、酸無水物としてピロメリット酸二無水物を用いたポリイミドやアミン成分としてパラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどを用い、酸無水物成分として脂肪族テトラカルボン酸二無水物やピロメリット酸に無水物などを用いたポリイミド膜を形成した後、ラビングする。ラビング強度を前述のLの値が約400cm以上の値になるように条件を設定した。本実施例においては、液晶221の初期配向状態、すなわち電圧無印加時の配向方向は、図9に示す走査電極234の方向、すなわち図面の水平方向となるので、照射する偏光面は、基板の短辺側、すなわち図9の信号電極236方向である。
本実施例の液晶表示装置300においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が1.01%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.66%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.81%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の27.6%となり、非常に高い値を示す。青、緑、赤画素のみを最大表示した際の分光透過率特性を図15の太線で示す。
本実施例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点を12000K、色度座標xy(0.273、0.275)、CIE1976u‘v’色度座標であれば(0.190、0.430)、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライトは図16に示す分光放射輝度特性を有し、色温度13000K、バックライト表面の輝度は9310nitsである。比較例3に対し、色温度を40%近く低減でき、輝度は約2%低減できた。比較例3のバックライトは色温度20000Kを超えており、本実施例の消費電力低減効果は顕著であり、本実施例のバックライトに必要な消費電力は、比較例3に対して約22%低減することができた。
[比較例3]
本比較例においては、青、緑、赤フィルタの面積を同じとした以外は実施例3と同様である。
本比較例の液晶表示装置においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.91%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.59%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.93%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の25.4%であった。青、赤画素のみを最大表示した際の分光透過率特性を図15の細線で示す。緑は実施例3と大きく変化しないので、割愛する。
本実施例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点を12000K、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライト351は色温度21000Kで非常に高くしなければならず、バックライト表面の輝度は9480nitsであった。
図17は、本発明による液晶表示装置400の表示パネル403の一画素付近の模式断面図である。液晶表示装置400及び表示パネル403の外観構成は、図1及び図2に示された実施例1の構成と同様であるため、説明を省略する。本実施例において、実施例2と同一又は同様の構成は、同一の符号を用い、説明は省略する。
(カラーフィルタ基板)
本実施例のカラーフィルタ442においては、青色系染料であるValifast Blue 2606、2620(オリエント化学工業株式会社)を青色フィルターに用いたが、本発明はこれらの材料に特定されない。本実施例のカラーフィルタの青、緑、赤の分光透過率を図18に示す。また、本実施例では、青フィルタ、緑フィルタと赤フィルタの面積比が1.12:1:0.91となるようにした。
本実施例の液晶表示装置400においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が1.19%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.55%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.84%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の33.6%となり、非常に高い値を示す。青、緑、赤画素のみを最大表示した際の分光透過率特性を図19に示す。
本実施例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点を12000K、色度座標xy(0.273、0.275)、CIE1976u‘v’色度座標であれば(0.190、0.430)、白表示の輝度を500nitsとした。用いたバックライト451は色温度12000K、バックライト表面の輝度は9380nitsである。比較例3に対し、色温度を40%以上低減でき、輝度は約1%低減できた。液晶表示装置の白色度点とほぼ同じ色温度のバックライトを用いることができた。本実施例のバックライトに必要な消費電力は、比較例3に対して約24%低減することができ、本実施例の消費電力低減効果は顕著であった。
本実施例においては、蛍光体を用いたバックライトとしたが、光源を図20に示すような白色LED、あるいは三原色LEDや有機LED等々、他の発光光源を用いた場合でも、消費電力低減量の絶対値が異なるだけで、低減効果は同様に得ることができる。
本実施例においては、図21に示す垂直配向モード(PVA)液晶表示装置500のカラーフィルタ基板に、一軸吸収異方層541を形成した。
カラーフィルタ基板512は、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板532上に、連続スパッタリングによって、クロムを160nm、酸化クロム膜を40nmの厚さで成膜し、ポジ型レジストを塗布、プリベーク、露光、現像、エッチング、剥離、洗浄の工程を経てブラックマトリクス544を形成した。次に、各色カラーレジストを用いて、定法であるフォトリソグラフィー法に従い、塗布、プリべーク、露光、現像、リンス、ポストベークの工程を経て、カラーフィルタ542を形成した。本実施例では、Bが3.0μm、Gが2.7μm、Rが2.5μmとしたが、膜厚は所望の色純度、もしくは液晶層厚に対して適宜合わせればよい。本実施例では、青フィルタ、緑フィルタと赤フィルタの面積比が1.12:1:0.91となるようにした。
次に、新日鐵化学製V−259にダイレクトオレンジ39を2重量パーセント添加し、これを用いてオーバーコート層543を形成した。露光は高圧水銀ランプのi線により200mJ/cmの光量を照射、次いで230℃30分加熱により形成した。膜厚は、カラー画素上でほぼ1.2〜1.5μmであった。
次に、ITOをスパッタにより140nmの厚さで真空蒸着し、240℃90分間加熱により結晶化、フォト工程、エッチング処理により、共通電極533のパターンを形成した。共通電極533の開口部は、画素電極535の開口部を中間に挟む。次に、柱状スペーサーを感光性樹脂を用いて、定法であるフォトリソグラフィー法とエッチングにより、青画素同士に挟まれたブラックマトリクス544上に、ほぼ3.5μmの高さで形成した。
次に、光源に高圧水銀ランプを用い、干渉フィルタを介して、200から400nmの範囲の紫外線を取り出し、石英基板を積層したパイル偏光子を用いて偏光比約10:1の直線偏光として、230℃で約1J/cmの照射エネルギーで基板にほぼ垂直に照射した。照射した偏光の偏光方向は、基板の短辺方向(TFT基板でいえば、信号電極方向)とした。異方層の吸収軸は、出射側偏光板514の透過軸と直交する方向に形成する。本実施例では、出射側偏光板514の透過軸を基板短辺方向(信号電極536と同一方向)、吸収軸方向が基板長辺方向(走査電極534方向、図示せず)であるが、偏光板の軸配置を変えた場合には、それに合わせて軸を決定すればよい。
アクティブマトリクス基板511として厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板531上には、Mo/Al(モリブデン/アルミニウム)からなる走査電極534(図示せず)を形成した。同層に、保持容量電極がクロムやアルミニウムで形成してもよい(図示せず)。これらを被覆するようにゲート絶縁膜537が形成され、実施例1と同様に信号電極536と薄膜トランジスタを形成した(図示せず)。それらを被覆するように保護絶縁膜538が形成され、その上に開口パターンを有する画素電極535がITOで形成した。なお、IZOなどの透明導電体を用いてもよい。画素数は1024×3(R、G、Bに対応)本の信号電極536と768本の走査電極534から構成される1024×3×768個のアクティブマトリクス基板が得られた。
アクティブマトリクス基板、カラーフィルタ基板に垂直配向膜522、523をそれぞれ形成した。基板の周辺部にシール剤を塗布し、負の誘電異方性を有する液晶材料をODF法によって滴下封入し、液晶パネルを組み立てた。偏光板513、514は前述の通り、入射側偏光板513の透過軸を基板の長辺方向、出射側偏光板514の透過軸を基板短辺方向として直交させた。偏光板には、視角特性を補償する複屈折性フィルムを具備する視野角補償偏光板を用いた。その後、駆動回路を接続して液晶モジュールとした。
本実施例の液晶表示装置においては、青画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.8%、緑画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が3.00%、赤画素のみ最大階調表示する際の最大視感透過率が0.65%であり、青表示の最大視感透過率は、緑表示の最大視感透過率の26.7%となり、非常に高い値を示す。
本実施例の液晶表示装置においては、白表示の白色度点をNTSC:NHK、白表示の輝度を400nitsとした。用いたバックライト551は色温度10000K、バックライト表面の輝度は9200nitsであり、消費電力はいずれの比較例に比べても低減できた。
100,200,300,400,500 液晶表示装置、101 上フレーム、102 下フレーム、103,203,303,403 液晶表示パネル、104 駆動回路、105 駆動回路、111,211 アクティブマトリクス基板、112,212,512 カラーフィルタ基板、113,213,513 偏光板、114,214,514 偏光板、121,221 液晶、122,222,322,522 電極基板側配向膜、123,223,323 カラーフィルタ基板側配向膜、131,231 ガラス基板、132,232,532 ガラス基板、133,233,533 共通電極、134,234,534 走査電極、135,235,535 画素電極、136,236,536 信号電極、137,237,537 ゲート絶縁膜、138,238,538 保護絶縁膜、139 層間絶縁膜、140 薄膜トランジスタ、141,241 半導体膜、142,242,342,442,542 カラーフィルタ層、143,243,543 オーバーコート層、144,244,544 ブラックマトリクス、145,245 スルーホール、146,246 共通電極配線、147,247 柱状スペーサー、150 液晶表示装置、151,251,351,451,551 バックライト、248 画素電極、541 一軸吸収異方層。

Claims (11)

  1. 液晶組成物を有する液晶層と、
    前記液晶層を介して、互いに対向して配置された一対の基板と、
    前記一対の基板の前記液晶層側にそれぞれ配置された配向層と、
    前記一対の基板の前記液晶層側とは反対側にそれぞれ配置された偏光板と、
    前記一対の基板と前記液晶層の間の少なくとも一方には、500nm以下の波長領域に二色比を有する一軸吸収異方層と、を備え、
    前記一対の基板は、
    前記液晶組成物の配向を制御するための薄膜トランジスタを有する薄膜トランジスタ基板と、
    複数種類の色の画素を備える有色層を有するカラーフィルタ基板と、からなり、
    前記複数種類の色の画素の1つは青色を表示するための青画素であり、
    前記青画素の面積は、他の種類の色の画素の面積よりも大きい、ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記青画素の着色剤は有機溶剤可溶性染料である、ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記配向層の少なくとも一方の配向層は、4,4’−ジアミノアゾベンゼンと4,4’−ジアミノベンゾフェノンを混合したジアミンと、無水ピロメリット酸と1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物を混合した酸無水物からなるポリアミック酸ワニスにより形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記一軸吸収異方層が、前記配向層であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記一軸吸収異方層は、
    前記カラーフィルタ基板の前記有色層、及び前記有色層の保護のためのオーバーコート層のいずれかに形成され、
    一軸異方性が高い直線的棒状の分子構造を有する有機化合物を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 液晶組成物を有する液晶層と、
    前記液晶層を介して、互いに対向して配置された一対の基板と、
    前記一対の基板の前記液晶層側にそれぞれ配置された配向層と、
    前記一対の基板の前記液晶層側とは反対側にそれぞれ配置された偏光板と、を備え、
    前記偏光板は、少なくとも一方が、正の一軸性を示す二色性色素からなる偏光層と負の一軸性を示す二色性色素からなる偏光層の複合偏光層であり、
    前記一対の基板は、
    前記液晶組成物の配向を制御するための薄膜トランジスタを有する薄膜トランジスタ基板と、
    複数種類の色の画素を備える有色層を有するカラーフィルタ基板と、からなり、
    前記複数種類の色の画素の1つは青色を表示するための青画素であり、
    前記青画素の面積は、他の種類の色の画素の面積よりも大きい、ことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 前記薄膜トランジスタ基板及び前記カラーフィルタ基板を照らす照明である光源ユニットを更に備え、
    前記光源ユニットは、表面輝度の色温度が13000K以下である、ことを特徴とする請求項1または6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記負の一軸性を示す偏光層が、クロモニック液晶相を塗布して形成される偏光層であることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  9. 前記液晶層に含まれる液晶組成物は、屈折率異方性が0.07〜0.085である、ことを特徴とする請求項1または6に記載の液晶表示装置。
  10. 前記複数種類の色の画素は、緑色を表示するための緑画素及び赤色を表示するための赤画素を更に有し、
    前記緑画素の面積は、前記赤画素の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1または6に記載の液晶表示装置。
  11. 前記青画素の着色剤は有機溶剤可溶性染料である、ことを特徴とする請求項1または6に記載の液晶表示装置。
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