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JP2010529221A - フローリング接着剤 - Google Patents

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JP2010529221A
JP2010529221A JP2010509765A JP2010509765A JP2010529221A JP 2010529221 A JP2010529221 A JP 2010529221A JP 2010509765 A JP2010509765 A JP 2010509765A JP 2010509765 A JP2010509765 A JP 2010509765A JP 2010529221 A JP2010529221 A JP 2010529221A
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ヴァーケイ ジョティ
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/336Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
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    • C09J171/02Polyalkylene oxides

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Abstract

床材を床ベース要素に接着的に結合させるための接着剤組成物が提供される。さらに床及び該床に床材を接着的に且つしっかりと結合させるための該接着剤組成物を使用する床の構築方法も提供される。

Description

本発明は35U.S.C.§119(e)に従う仮特許出願である。
技術分野
開示されたのは、一液湿気硬化型接着剤組成物である。湿気硬化型接着剤組成物は、床材を広範囲の種々の床基材にしっかりと接着させるために使用される。
背景
硬化性接着剤は床材を床基材に接着させるために使用される。最新の利用可能な木材用接着剤は主としてウレタン化学に基づく。ウレタンベースの接着剤はイソシアネートから誘導され且つ配合工程において溶剤の使用を必要とする。従って、ウレタン接着剤の配合は、危険な化学物質を利用し且つ環境不調和な揮発性有機成分(VOC)の存在下で最終的な接着剤製品をもたらす。最終的な接着剤中のVOCの存在は、有害な臭いを有する接着剤の一因となる。
ウレタンベースの接着剤組成物はさらに清浄化が困難である。湿潤ウレタン接着剤を床材から単純なクロス又は布きれで除去することは困難である。更に、床材から硬化した接着剤を除去するために、しばしば危険な化学物質又は道具を使用することが必要である。ウレタン接着剤を除去するための危険な化学物質又は道具の使用は、偶発的に床材の美的外観を変えるか、又は床材に修復不可能な損傷さえも与え得る。
従って、最終的な接着剤製品のVOC成分を減らすために、床接着剤の製造中の危険な化学物質の使用を最小限にすることがフローリング産業において望ましい。更に損傷を与えることなく又は床材の美的な仕上げを妥協することなく床材から容易に清浄される接着剤組成物を提供することも望ましい。
要約
開示されたのは、床材要素を床基材に接着的に結合させるための接着剤であって、上記接着剤は、反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む、一液湿気硬化型ポリマーを含む。
更に開示されたのは、床基材を含む床、少なくとも上記床基材の一部に塗布された反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む一液湿気硬化型ポリマーを含む接着剤、及び上記接着剤の上に施工された少なくとも1つの床材要素である。
更に開示されたのは、床の構築方法であって、該方法は、反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む一液湿気硬化型ポリマーを含む接着剤を、床基材の表面の少なくとも一部に塗布し、且つ上記接着剤の上に少なくとも1つの床材要素を施工することを含む。
詳細な説明
床接着剤は一液湿気硬化型組成物を含む。限定されないで、一定の例示的実施態様によって、床接着剤組成物の配合中に使用されるポリマーはシラン基で改質されたポリエーテルを含む。更に詳細には、床接着剤組成物の配合中に使用されるポリマーは反応性シラン基で終端された又は末端キャップされたポリエーテルを含む。床接着剤組成物を配合するために使用してよい好適なポリマーは、Kaneka Belgium社(Westerlo-Oevel, Belgium)から市販されている反応性シラン基で終端されたポリエーテルポリマーを含む。このポリマーは、ポリプロピレングリコールの主鎖を有し且つ加水分解性シラン基で終端された湿気硬化型液体ポリマーを含む。例示的なシラン改質ポリエーテルポリマーの化学構造を以下の式I:
Figure 2010529221
(式中、nは2以上の整数を含む)に示す。
好適な触媒の存在下で、加水分解性シラン基が湿気と反応して架橋を形成し、それによって接着剤組成物を硬化させる。シラン改質ポリエーテルポリマーの硬化機構を以下に記載する:
Figure 2010529221
床接着剤組成物は、溶媒の無い組成物であり、有利には1%以下のVOCを含有する。一定の実施態様によって、接着剤組成物は実質的にVOCが無い。
床接着剤組成物は、性能に影響しないで低い又は高い湿度条件下で塗布される。限定されないで、床接着剤は約30〜約100%の相対湿度の範囲の湿度レベルで床基材に塗布されてよい。
床接着剤組成物は、当業者に公知の従来の塗布用具によって床基材の表面に容易に塗布される。例示であって、それに限定されることなく、床接着剤組成物は、手のこて塗により床基材の表面に塗布されてよい。
床接着剤組成物は少なくとも1時間の作業時間を有する。本明細書で使用される「作業時間」という用語は、接着剤組成物が外部環境からの湿気に曝された時から該接着剤組成物が硬化するまでの時間を意味する。例示的な実施態様によれば、接着剤組成物は70°F及び40%の相対湿度で約60〜約120分の作業時間を有する。
接着剤組成物は優れた耐湿性を示す。接着剤組成物の耐湿性は、ASTM F−1869試験法によって無水カルシウム塩化物の湿分試験に従って測定して、約3lbs/1000sq.ft/24時間未満である。
床接着剤組成物は未乾燥接着特性(green grab property)を有する。「未乾燥接着」という用語は、床材要素を即時接着させる接着剤の早強性を指す。
床接着剤組成物は、床材又は他の領域の表面から容易に清浄され、塗布時間から約48〜約72時間後でも清浄される。
床接着剤組成物は、バッチ配合物の加工又は最終的な製品の性能特性を改善する追加の成分を含んでよい。限定されないで、これらの追加の成分は、可塑剤、顔料、充填剤、例えば、軽量型充填剤、希釈剤、レオロジー調節剤、架橋剤、湿気捕捉剤、硬化触媒及びそれらの組み合わせを含んでよい。限定されないで、軽量型充填剤はセラミック、ガラス又はポリマー微小球を含む。好適な微小球はEXPANDCEL(商標)の商品名で市販されているものを含む。
ポリエーテルポリマーは、接着剤配合物の全質量を基準として約15〜約40質量パーセントの量で床接着剤配合物に含まれてよい。ポリエーテルポリマーの他の好適な範囲として、約15〜約30質量パーセント、約20〜約30質量パーセント、約25〜約30質量パーセント、約16〜18質量パーセント及び約19〜25質量パーセントが挙げられる。
可塑剤は、接着剤配合物の全質量を基準として約5〜約20質量パーセントの量で床接着剤配合物に含まれてよい。可塑剤の他の好適な範囲として、約9〜約15質量パーセント及び約10〜約15質量パーセントが挙げられる。
顔料は、接着剤配合物の全質量を基準として約0.1〜約1質量パーセントの量で床接着剤組成物に含まれてよい。例示的な実施態様によれば、顔料は約0.1〜約0.5質量パーセントの量で床接着剤組成物に含まれてよい。
レオロジー調節剤は、接着剤配合物の全質量を基準として約0.1〜約5質量パーセントの量で存在してよい。レオロジー調節剤の他の好適な範囲として、約0.1〜約4質量パーセント、約0.1〜約3質量パーセント及び約0.2〜約3質量パーセントが挙げられる。
充填材、例えば、表面処理の及び未処理の炭酸カルシウムは、接着剤配合物の全質量を基準として約15〜約70質量パーセントの量で床接着剤組成物に含まれてよい。
追加のシランは、接着剤配合物の全質量を基準として約0.1〜約20質量パーセントの量で床接着剤組成物に含まれてよい。追加のシランの他の好適な範囲として、0.3〜約20、0.5〜約20、5〜約20、10〜約20及び15〜約20が挙げられる。
限定されないで、硬化触媒は、接着剤配合物の全質量を基準として約0.1〜約1質量パーセントの量で床接着剤組成物に含まれてよい。
硬化された床接着剤組成物は、25以上のショアA硬度値を示す。一定の例示的な実施態様によれば、床接着剤組成物は、約25〜約70の範囲のショアA硬度を示す。他の例示的な実施態様によれば、床接着剤組成物は、40又は50より大きなショアA硬度を示す。
限定されないで、硬化された床接着剤組成物は、ASTM D−412によって測定して、100psi以上の引っ張り強度を示す。一定の実施態様によれば、硬化された床接着剤組成物は、ASTM D−412によって測定して、約100〜約300psiの範囲の引っ張り強度を示す。
硬化された床接着剤組成物は、ASTM D−412によって測定して、約25〜約300%の値で破断点伸びを示す。
硬化された床接着剤組成物は、ASTM D−412によって測定して、0〜約250の範囲で100%のモジュラス値を示す。
限定されないで、硬化された床接着剤組成物は、約50〜約300psiの範囲の木材対木材の重ね剪断値を示す。
限定されないで、硬化された床接着剤組成物は、約20〜約200psiの範囲の木材対コンクリートの重ね剪断値を示す。
一定の例示的な実施態様によれば、木製の床が提供される。木製の床は、床基材(即ち、床下地)、少なくとも1部の床基材の表面に塗布されたシラン改質ポリエーテルポリマーをベースとした接着剤組成物、及び接着剤組成物によって床基材に接着的に結合された少なくとも1つの床材要素を含む。
一定の例示的な実施態様によれば、木製の床が提供される。木製の床は、床基材(即ち、床下地)、少なくとも1部の床基材の表面に塗布されたシラン改質ポリプロピレングリコールをベースとした接着剤組成物、及び接着剤組成物によって床基材に接着的に結合された少なくとも1つの床材要素を含む。
接着剤組成物は連続又は不連続パターンで床下地の表面に塗布されてよい。一定の実施態様によれば、接着剤組成物は、実質的に床下地の全表面を覆う連続層として床下地の表面に塗布される。
接着剤組成物は、広範囲の種々の床材要素を床下地に固定するために使用されてよい。限定されないで、接着剤組成物は、木製の床材要素、ビニル床材、VCT及び同様な床材を接着的に固定するために使用されてよい。一定の例示的な実施態様によれば、接着剤組成物は、複数の木製の床材要素を床基材に接着的に結合させるために使用されてよい。限定されないで、木製の床要素として、木製の寄木片、工業化木材板、アクリル含浸板、前加工及び未加工の平らに圧延された短固形物、竹類及び他の外来の木材種が挙げられる。
床材要素は、広範囲の種々のベースの床下地要素に結合されてよい。限定されないで、例えば、床材要素は、合板せき板、配向性板、パーティクルボード、ウェハーボード、コルク下敷、現存のビニルタイル及びシートフローリング、セメント性下敷、コンクリート、石造、テラゾ、無水下敷、温度が約85°Fを超えない放射熱床下地、及び同様な床基材に接着的に結合され得る。一定の実施態様によれば、床材要素は、木製の床下地に接着剤組成物により接着的に結合される木製の寄木片を含む。
また接着剤組成物を木製の床材要素と組み合わせて使用する床の構築方法も提供される。本方法は、接着剤組成物を床基材の表面の少なくとも1部に塗布し且つ木製の床材要素を接着剤の層に施工することを含む。
一定の実施態様によれば、本方法は、シラン改質ポリエーテルポリマー接着剤組成物を、床基材の表面の少なくとも1部に塗布し且つ木製の床材要素を接着剤の層に施工することを含む。
例示的な実施態様によれば、本方法は、シラン改質ポリプロピレングリコールポリマーベースの接着剤組成物を、床基材の表面の少なくとも1部に塗布し且つ木製の床材要素を接着剤の層に施工することを含む。
不規則な床基材は、場合により、接着剤組成物を床基材表面へ塗布する前に一定にしてよい。接着剤組成物の施工前に床基材を均すために、セメントのもしくはポリマー改質セメントの補修又は均展性下敷き材を使用してよい。限定されないで、使用してよい好適なポリマー改質セメントの補修組成物は、BASF Building Systems社(Shakopee, MN)よりCHEMREX LEVELPREPの商標の下で市販されている。CX−SLUの商品名で市販されている好適なポリマー改質セメントの自己均展性下敷き組成物を、床基材を均すために使用してよい。補修組成物又は均展性組成物を床基材表面の少なくとも1部に塗布して、接着剤組成物の施工前に硬化させる。
実施例
次の実施例は、床接着剤を更に詳細に説明するために且つその製造方法を例示するために示される。これらの実施例は、床接着剤組成物、床構造又は任意の手法で床構造を構築する方法を限定するものとして解釈されるべきではない。実施例全体にわたって、全てのパーセンテージは、特記しない限り、質量部であり且つ接着剤組成物の成分の全質量を基準とする。特に指示しない限り、引っ張り強度、破断点伸び及び100%モジュラス試験をASTM D−412に従って実施した。
実施例1−4
一液湿気硬化型床接着剤は次の成分から製造された:
Figure 2010529221
Kanekaから市販されている。
ジイソオクチルフタレート
SUPERCOATの商品名で市販されている。
DRIKALITEの商品名で市販されている。
DISPARLON 6500の商品名で市販されている。
SILQUEST A 171の商品名で市販されている。
SILQUEST A 1120の商品名で市販されている。
NEOSTANN U−220の商品名で市販されている。
簡単に説明すると、シラン改質ポリエーテルポリマーと可塑剤は、窒素下において中速で合され且つ混合される。表面処理の及び未処理の炭酸カルシウムを、シラン改質ポリエーテルポリマーと可塑剤の混合物に添加し、混合を窒素下において中速で継続する。シラン改質ポリエーテルポリマー、可塑剤及び炭酸カルシウムが均一に混合されたら、TiOを添加し、混合を窒素下において中速で継続する。レオロジー調節剤(DISPARLON 6500)を他の成分の混合物に添加し且つ窒素下で混合する。レオロジー調節剤は、混合物を約170°Fの温度に約25〜約30分間加熱することによって活性化される。次にこの混合物を約90°Fに冷却し、シランA171及びA1120をバッチに添加し且つ約10分間混合する。硬化触媒NEOSTANN U−220を添加し、このバッチ全体を真空下で約25分間混合する。次に製品を、外部環境からの湿気に曝されることを避けるために適切な包装で包装する。
4種の別個の試験片を配合物Aから製造し、7日の硬化期間後の、最大荷重、引っ張り強度、破断点伸び、及び100%モジュラスについて試験した。試験の結果を以下の表Iに示す:
Figure 2010529221
床接着剤組成物は約42の平均ショアA硬度を示した。
実施例5−38
黄褐色の一液湿気硬化型床接着剤は次の配合から製造され、これを以下に示す。
Figure 2010529221
Kanekaから市販されている。
ジイソオクチルフタレート
KOTAMITEの商品名で市販されている。
DRIKALITEの商品名で市販されている。
CRAVALLAC SLXの商品名で市販されている。
SILQUEST A 171の商品名で市販されている。
SILQUEST A 1120の商品名で市販されている。
NEOSTANN U−220の商品名で市販されている。
配合物Bは、最終的な接着剤製品に対して黄褐色を達成するために顔料混合物を使用する。表面処理された炭酸カルシウム(KOTAMITE)は、3ミクロンの表面処理された炭酸カルシウムであり、これを配合物A(SUPERCOAT)に利用された7ミクロンの表面処理された炭酸カルシウムに置き換えた。更に、配合物BはCravallac SLXを使用しており、これは微粉砕化アミドワックスのレオロジー調節剤である。
シラン改質ポリエーテルポリマー及び可塑剤は、窒素下において中速で合され且つ混合される。表面処理の及び未処理の炭酸カルシウムを、シラン改質ポリエーテルポリマーと可塑剤の混合物に添加し、混合を窒素下において中速で継続する。シラン改質ポリエーテルポリマー、可塑剤及び炭酸カルシウムが均一に混合されたら、顔料混合物を添加し、混合を窒素下において中速で継続する。レオロジー調節剤(CRAVALLAC SLX)を他の成分の混合物に添加し且つ窒素下で混合する。レオロジー調節剤は、混合物を約170°Fの温度に約25〜約30分間加熱することによって活性化される。次にこの混合物を約90°Fに冷却し、シランA171及びA1120をバッチに添加し且つ約10分間混合する。硬化触媒NEOSTANN U−220を添加し、このバッチ全体を真空下で約25分間混合する。次に製品を、外部環境からの湿気に曝されることを避けるために適切な包装で包装する。
6種の別個の試験片を配合物Bから製造し、7日及び14日の硬化期間後の、引っ張り強度、破断点伸び、100%モジュラス、及びショアA硬度について試験した。試験の結果を以下の表IIA及びIIBに示す:
Figure 2010529221
Figure 2010529221
床接着剤組成物は、49.3の平均ショアA硬度を示す。
付加的に、重ね剪断試験を、木製の及びコンクリートの床基材で製品の接着強度を評価するために行った。接着剤を、ASTM D1002試験標準に従って、二枚合わせ合板の間、及び合板とコンクリートとの間に塗布した。接着剤の強度を、この材料が破断する前に材料が要する最大荷重として測定した。木材/木材試験をwd-wdとして表し、木材/コンクリート試験をwd-concとして表す。測定を接着剤の硬化の7、14及び28日後に行った。床接着剤の7及び14日の硬化期間後のwd-wd試験の結果を、以下の表IIIA及びIIIBに示す:
Figure 2010529221
Figure 2010529221
上の配合Bに従って製造される試験片を、29日の硬化期間後にwd-wdの重ね剪断強度について試験した。その結果を以下の表IIIに示す。
Figure 2010529221
床接着剤の7及び14日の硬化期間後のwd-conc試験の結果を、以下の表IVA及びIVBに示す:
Figure 2010529221
Figure 2010529221
上の配合Bに従って製造される試験片を、29日の硬化期間後にwd-concの重ね剪断強度について試験した。その結果を以下の表IVCに示す。
Figure 2010529221
実施例43
黄褐色の一液湿気硬化型床接着剤は次の配合から製造された:
Figure 2010529221
Kanekaから市販されている。
ジイソオクチルフタレート
KOTAMITEの商品名で市販されている。
DRIKALITEの商品名で市販されている。
CRAVALLAC SLXの商品名で市販されている。
SILQUEST A 171の商品名で市販されている。
SILQUEST A 1120の商品名で市販されている。
NEOSTANN U−220の商品名で市販されている。
上に記載された配合物Cから製造される実施例43の接着剤組成物を、上の実施例5〜42に記載された方法に従って製造した。
配合物Cから製造された接着剤組成物の試験片を、7日の硬化期間後に木材/木材("wd−wd")及び木材/コンクリート("wd−conc")を用いて引っ張り強度、破断点伸び、100%モジュラス、ショア硬度及び重ね剪断試験について試験した。表Vは、引っ張り強度、破断点伸び、及び100%モジュラスについて試験結果を報告する。
Figure 2010529221
硬化された床接着剤は約57のショアA硬度を示した。
表VIは上記の配合物から製造された床接着剤組成物の試験片のwd−wd接着試験の結果を報告する。
Figure 2010529221
表VIIは上記の配合物Cから製造された床接着剤組成物の試験片のwd−conc接着試験の結果を報告する。
Figure 2010529221
実施例62
黄褐色の一液湿気硬化型床接着剤は次の配合から製造された:
Figure 2010529221
Kanekaから市販されている。
ジイソオクチルフタレート
KOTAMITEの商品名で市販されている。
DRIKALITEの商品名で市販されている。
CRAVALLAC SLXの商品名で市販されている。
SILQUEST A 171の商品名で市販されている。
SILQUEST A 1120の商品名で市販されている。
NEOSTANN U−220の商品名で市販されている。
上に記載された配合物Dから製造される実施例62の接着剤組成物を、上の実施例5〜42に記載された方法に従って製造した。このバッチの特性を、木材/木材及び木材/コンクリートを用いて、引っ張り強度、破断点伸び、100%モジュラス、ショアA硬度、重ね剪断試験について試験した。実施例62の動作特性を、実施例63(上の配合物Cから製造される)及び従来技術のウレタン床接着剤C64と比較した。その試験の結果を以下の表VIIIに報告する。
Figure 2010529221
実施例62及び63の床接着剤に、タケ、ケンパス(マハガ二)、及びアフリカンチークを含む外来種の木材を使用する木材−木材、木材−コンクリート重ね剪断試験を行った。その試験の結果を以下の表IXに報告する。
Figure 2010529221
更に、実施例62と比較例64(Bostik's Bestの商品名で販売されたウレタン接着剤)との間の並列試験によって4日間にわたり接着剤の日常的な性能を評価する。この試験の結果を表Xに報告する。
Figure 2010529221
床接着剤、木製床及び床の構築方法が、ある例示的な実施態様について上述されたが、他の類似の実施態様を使用するか又はそこから逸脱することなく、同じ機能を実行するために記載された実施態様に対して変更及び追加を行ってよいことが理解されるべきである。更に、開示された全ての実施態様は、必ずしも種々の実施態様としての代替ではないが、所望の特性を提供するために組み合わされてよい。変法は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに当業者によって成され得る。従って、床接着剤、木製床及び方法は、ある単一の実施態様に限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲の記載に従って広さ及び範囲において解釈されるべきである。

Claims (23)

  1. 床材要素を床基材に接着的に結合させるための接着剤であって、反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む一液湿気硬化型ポリマーを含む、接着剤。
  2. 前記反応性シラン基で終端されたポリエーテルが反応性シラン基で終端されたポリプロピレングリコールを含む、請求項1記載の接着剤。
  3. 少なくとも1つの可塑剤、顔料、充填剤、希釈剤、レオロジー調節剤、架橋剤、湿気捕捉剤、硬化触媒及びそれらの組み合わせを更に含む、請求項2記載の接着剤。
  4. 床接着剤配合物中に存在する前記反応性シラン基で終端されたポリプロピレングリコールの量が、接着剤組成物の全質量を基準として約15〜約40質量パーセントを含む、請求項3記載の接着剤。
  5. 床接着剤配合物中に存在する可塑剤の量が、接着剤組成物の全質量を基準として約5〜約20質量パーセントを含む、請求項4記載の接着剤。
  6. 床接着剤組成物中に存在する前記顔料の量が、接着剤組成物の全質量を基準として約0.1〜約1質量パーセントを含む、請求項5記載の接着剤。
  7. 接着剤組成物中に存在する前記レオロジー調節剤の量が、接着剤組成物の全質量を基準として約0.1〜約5質量パーセントの量を含む、請求項6記載の接着剤。
  8. 床接着剤組成物中に存在する前記充填剤の量が、接着剤組成物の全質量を基準として約15〜約70質量パーセントの量を含む、請求項7記載の接着剤。
  9. 床接着剤組成物中に存在する前記硬化触媒の量が、接着剤組成物の全質量を基準として約0.1〜約1質量パーセントの量を含む、請求項8記載の接着剤。
  10. 硬化後に25以上のショアA硬度値を示す、請求項2記載の接着剤。
  11. 硬化後に40以上のショアA硬度を示す、請求項10記載の接着剤。
  12. 硬化後にASTM D−412によって測定して、100psi以上の引っ張り強度を示す、請求項2記載の接着剤。
  13. 硬化後にASTM D−412によって測定して、約25〜約300%の値で破断点伸びを示す、請求項2記載の接着剤。
  14. 硬化後にASTM D−412によって測定して、0〜約250の範囲で100%のモジュラス値を示す、請求項2記載の接着剤。
  15. 硬化後に約50〜約300psiの範囲で木材対木材の重ね剪断値を示す、請求項2記載の接着剤。
  16. 硬化後に床が約20〜約200psiの範囲で木材対コンクリートの重ね剪断値を示す、請求項2記載の接着剤。
  17. 床構造であって:
    床基材と
    前記床基材の少なくとも一部に塗布された反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む一液湿気硬化型ポリマーを含む接着剤と
    前記接着剤の上に施工された少なくとも1つの床材要素と
    を含む床構造。
  18. 前記反応性シラン基で終端されたポリエーテルが反応性シラン基で終端されたポリプロピレングリコールを含む、請求項17記載の床。
  19. 前記床基材が、合板せき板、配向性板、パーティクルボード、ウェハーボード、コルク下敷、現存のビニルタイル及びシートフローリング、セメント性下敷、コンクリート、石造、テラゾ、無水下敷、及び温度が約85°Fを超えない放射熱床下地からなる群から選択される、請求項18記載の床。
  20. 前記床材が、木製の床材要素、ビニル床材、VCT及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項19記載の床。
  21. 前記木製の床材が、木製の寄木片、工業化木材板、アクリル含浸板、前加工及び未加工の平らに圧延された短固形物、竹類及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項20記載の床。
  22. 前記床基材が木材を含み且つ前記床材が木製の床材を含む、請求項21記載の床。
  23. 床の構築方法であって:
    反応性シラン基で終端されたポリエーテルを含む一液湿気硬化型ポリマーを含む接着剤を、床基材の表面の少なくとも一部に塗布すること;及び
    前記接着剤の上に少なくとも1つの床材要素を施工すること
    を含む、床の構築方法。
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