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JP2010276872A - トナー回収装置及び画像形成装置 - Google Patents

トナー回収装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2010276872A
JP2010276872A JP2009129557A JP2009129557A JP2010276872A JP 2010276872 A JP2010276872 A JP 2010276872A JP 2009129557 A JP2009129557 A JP 2009129557A JP 2009129557 A JP2009129557 A JP 2009129557A JP 2010276872 A JP2010276872 A JP 2010276872A
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toner
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toner container
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Shusaku Tsusaka
周作 津坂
Hidefumi Kawahara
英史 川原
Takamasa Tsukada
隆正 塚田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を上げつつ、装置全体としての小型化、薄型化を実現できるトナー回収装置を提供する。
【解決手段】トナー回収装置100は、用紙に転写されなかった廃トナーを搬送ベルト33から回収するクリーニングローラ105と、クリーニングローラ105の上部を露出させた状態で第1回転軸105Xを支持し、回収された廃トナーを収容する廃トナー容器101と、収容された廃トナーを第1堆積方向D1に搬送する第1搬送手段108、107と、第1回転軸105Xと平行な第2回転軸109Aを有して廃トナー容器101内に延設され、第2堆積方向D2に廃トナーを搬送する第2搬送手段109とを備える。第2搬送手段109は、第1回転軸105Xを基準に第1搬送手段108、107とは反対側に位置し、かつクリーニングローラ105に対して上下方向で重ならない位置関係とされている。
【選択図】図6

Description

本発明はトナー回収装置及び画像形成装置に関するものである。
特許文献1の図2に従来のトナー回収装置の例が開示されている。このトナー回収装置は、既に画像が形成された被記録媒体の画像形成面上のトナーを直接的に担持しながら循環するトナー担持体としてのオフセットベルトに併設されるものであり、クリーニングローラと、廃トナー容器と、第1搬送手段と、第2搬送手段とを備える。
クリーニングローラは、オフセットベルトの循環方向と直交する第1回転軸を有し、第1回転軸周りで回転して、オフセットベルトに担持された廃トナーを自身の表面に回収するものである。廃トナー容器は、クリーニングローラにおける廃トナーを回収可能な一部を露出させた状態で第1回転軸を支持し、クリーニングローラにより回収された廃トナーを収容するものである。
第1搬送手段は、上下方法に往復動するトナー移送規制部材と、水平方向に往復動する移送板とを有する。そして、第1搬送手段は、トナー移送規制部材と移送板との連携動作により、廃トナー容器内に収容された廃トナーをクリーニングローラから離れる方向である第1堆積方向に搬送するようになっている。
第2搬送手段は、第1回転軸と平行な第2回転軸を有して廃トナー容器内に延設された搬送スクリューであり、第1回転軸を基準に第1搬送手段と同じ側に位置し、かつ第1搬送手段よりも第1堆積方向の下流側に位置する。そして、第2搬送手段は、第2回転軸周りで回転して、第2回転軸の一端側から他端側に向かう方向である第2堆積方向に廃トナーを搬送するようになっている。
このトナー回収装置は、被記録媒体の画像形成面に付着するトナーをオフセットベルトが担持しながら循環すると、クリーニングローラにより、その担持されたトナーを廃トナーとして回収し、廃トナー容器内に収容する。そして、収容した廃トナーを第1搬送手段によって第1堆積方向の下流側、すなわち、第2搬送手段に向けて搬送し、さらに、第2搬送手段によって第2堆積方向に搬送することにより、廃トナー容器内に廃トナーを充填するようになっている。
特開平9−194013号公報
ところで、トナー回収装置が搭載される画像形成装置に対しては、小型化の要求がさらに高まっており、それに伴って、トナー回収装置全体としての小型化、薄型化が求められている。また、むやみにトナー回収装置を小型化、薄型化すると、廃トナー容器の容積の減少に繋がるので、廃トナー容器内にできる限り多量のトナーを充填すること、すなわち、廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を上げることが同時に求められている。
この点、上記従来のトナー回収装置では、クリーニングローラによって回収された廃トナーは、廃トナー容器内の第1回転軸より第1堆積方向の下流側に落下し、そのまま、第1堆積方向のさらに下流側に搬送される。このため、廃トナー容器内におけるクリーニングローラの下方や第1堆積方向の上流側まで廃トナーを収容することができず、廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を上げることが難しい。この場合にトナー回収装置を小型化、薄型化すると、廃トナー容器内に収容可能な廃トナーの量が減少し、その結果として、ユーザがトナー回収装置を交換する手間やメンテナンスコストの増加という不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を上げつつ、装置全体としての小型化、薄型化を実現できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
本発明のトナー回収装置は、トナーを直接的に又は被記録媒体を介して間接的に担持しながら循環するトナー担持体の循環方向と直交する第1回転軸を有し、前記第1回転軸周りで回転して、前記被記録媒体に転写されなかったトナーを廃トナーとして前記トナー担持体から自身の表面に回収するクリーニングローラと、
前記クリーニングローラにおける前記廃トナーを回収可能な一部を露出させた状態で前記第1回転軸を支持し、前記クリーニングローラにより回収された前記廃トナーを収容する廃トナー容器と、
前記廃トナー容器内に収容された前記廃トナーを前記クリーニングローラから離れる方向である第1堆積方向に搬送する第1搬送手段と、
前記第1回転軸と平行な第2回転軸を有して前記廃トナー容器内に延設され、前記第2回転軸周りで回転して、前記第2回転軸の一端側から他端側に向かう方向である第2堆積方向に前記廃トナーを搬送する第2搬送手段とを備え、
前記第2搬送手段は、前記第1回転軸を基準に前記第1搬送手段とは反対側に位置し、かつ前記クリーニングローラに対して上下方向で重ならない位置関係とされていることを特徴とする(請求項1)。
本発明のトナー回収装置によれば、トナーを直接的に又は被記録媒体を介して間接的に担持しながらトナー担持体が循環すると、クリーニングローラが被記録媒体に転写されなかったトナーを廃トナーとしてトナー担持体から自身の表面に回収し、廃トナー容器がその回収された廃トナーを収容する。
そうすると、第1搬送手段は、クリーニングローラから離れる方向である第1堆積方向に廃トナーを搬送する。そして、第1搬送手段が第1堆積方向に廃トナーを搬送し難くなる程度まで、廃トナー容器内に廃トナーが収容されると、第1回転軸を基準に第1搬送手段とは反対側に位置し、かつクリーニングローラに対して上下方向で重ならない位置関係とされた第2搬送手段に向けて廃トナーが堆積するようになる。そして、第2搬送手段は、その廃トナーを第2回転軸の一端側から他端側に向かう方向である第2堆積方向に搬送する。
ここで、第2搬送手段は、第1回転軸を基準に第1搬送手段とは反対側に位置し、かつクリーニングローラに対して上下方向で重ならない位置関係とされているので、第1回転軸の下方、すなわち、クリーニングローラの下方及びその近傍まで廃トナーを収容できる。このため、上記従来のトナー回収装置と比較して、廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を容易に上げることができる。しかも、第2搬送手段がクリーニングローラに対して上下方向で重ならないことにより、クリーニングローラによる制約を受けることなく独立して、第2搬送手段を廃トナー容器内の上方に配設できる。このため、廃トナー容器の上下方向の厚みを容易に薄くできる。
したがって、本発明のトナー回収装置によれば、廃トナー容器内に収容される廃トナーの充填率を上げつつ、装置全体としての小型化、薄型化を実現できる。
本発明のトナー回収装置は、第1回転軸と平行な第3回転軸を有し、クリーニングローラの表面に接触しつつ第3回転軸周りで回転して、クリーニングローラの表面に付着した廃トナーを自身の表面に移動させる掻き取りローラと、第3回転軸と平行な端縁を有し、前記端縁を掻き取りローラの表面に接触させて、掻き取りローラの表面に付着した廃トナーを掻き取り、廃トナー容器内に落下させるブレードとをさらに備えることが望ましい。そして、第2搬送手段の上端は、前記端縁が掻き取りローラの表面に接触する位置であるブレード掻き取り位置に対し、同じ高さ又は下方に位置していることが望ましい(請求項2)。
第2搬送手段を廃トナー容器内のより上方に位置させれば、トナー回収装置の一層の薄型化が可能となる。しかしながら、第2搬送手段の上端をブレード掻き取り位置よりも高くしてしまうと、廃トナーが第2搬送手段の上端に到達する前に廃トナーの堆積上面がブレード掻き取り位置に達してしまい、その結果として、ブレードによる掻き取りを正常に行い難くなる。これに対して、この構成によれば、第2搬送手段の上端をブレード掻き取り位置に対して同じ高さ又は下方に位置させることで、廃トナーが第2搬送手段の上端に到達する前に廃トナーの堆積上面がブレード掻き取り位置に達してしまうことを抑制して、掻き取り不良を防止することができる。このため、トナー回収装置の薄型化と、ブレードによる廃トナーの掻き取り不良の防止とを確実に実現できる。
本発明のトナー回収装置において、第1搬送手段は、クリーニングローラ近傍で回転可能なクランク軸と、クランク軸と連結されるとともに、クリーニングローラ近傍から廃トナー容器の底面に沿って第1堆積方向に延在し、クランク軸が回転することにより第1堆積方向とその逆方向とで揺動する平板状の格子部材とを有することが望ましい。そして、第2回転軸は、格子部材のクリーニングローラ側の上端縁の揺動による軌跡よりも上方に位置していることが望ましい(請求項3)。
この構成によれば、クランク軸と格子部材とを有する第1搬送手段により、確実に廃トナーを第1堆積方向に搬送することができる。このため、第1搬送手段が廃トナーを第1堆積方向に搬送し難くなるまでに廃トナー容器内に収容される廃トナーの量を多く確保することができる。これにより、第2搬送手段が廃トナーを第2堆積方向に搬送し始める時期を遅らせることができ、廃トナーの充填率を確実に上げることができる。
また、第2搬送手段の第2回転軸が廃トナー容器の下方に位置すると仮定した場合、格子部材のクリーニングローラ側の上端縁よりも上方に堆積する廃トナーが第2搬送手段側に流れ込み易くなる。これに対して、第2回転軸を上記の位置関係とすることで、格子部材のクリーニングローラ側の上端縁よりも上方に堆積する廃トナーが第2搬送手段側に流れ込むことを抑制できる。これによっても、第2搬送手段が廃トナーを第2堆積方向に搬送し始める時期を遅らせることができ、廃トナーの充填率を確実に上げることができる。
本発明のトナー回収装置において、格子部材のクリーニングローラ側の上端縁の軌跡が第1回転軸に対して上下方向で重なるように、格子部材が配設されていることが望ましい(請求項4)。
この構成によれば、第1回転軸の下方、すなわち、クリーニングローラの下方に堆積した廃トナーについても、第1搬送手段により、第1堆積方向に搬送することができるので、廃トナーの充填率をより確実に上げることができる。
本発明のトナー回収装置において、第2搬送手段、クリーニングローラ、掻き取りローラ及びクランク軸は、第1堆積方向の上流側から下流側に向けて、この順序で廃トナー容器に配設されていることが望ましい(請求項5)。
廃トナーの廃トナー容器内への回収及び蓄積に関わる複数の部材を上記の順序で並べる構成により、トナー回収装置の薄型化をより確実に実現できる。
本発明のトナー回収装置において、廃トナー容器は、第1堆積方向の上流側に位置する第1内壁と、第2堆積方向の下流側に位置する第2内壁と、自己の一端が第1内壁に接続されて第1堆積方向に沿って延び、第2搬送手段を挿通させる連通口を有する第1隔壁と、自己の一端が第1隔壁の他端と接続され、第1搬送手段と第2搬送手段との間で第2堆積方向に沿って延びて、自己の他端が第2内壁に接続される第2隔壁とを有することが望ましい。そして、廃トナー容器の内部空間は、第1隔壁及び第2隔壁により、第1搬送手段と、第2搬送手段の一部とを収容する第1空間と、第2搬送手段の残部を収要する第2空間とに区画されていることが望ましい(請求項6)。
この構成によれば、廃トナー容器の内部空間は、第1隔壁及び第2隔壁により第1空間と第2空間とに区画されている。このため、廃トナー容器内に収容された廃トナーは、第1隔壁及び第2隔壁により、第2搬送手段側に移動することが制限されて、第1搬送手段により第1堆積方向へと一層確実に搬送される。一方、廃トナーを第1空間に収容しきれなくなると、その廃トナーは、第2搬送手段により第1隔壁の連通口を介して、第2空間側にスムーズに搬送され、第2空間内に堆積する。このように、第1搬送手段及び第2搬送手段による廃トナーの搬送作用が互いに干渉することを抑制して、それぞれの搬送作用を良好に発揮させることができるので、その結果として、第1空間及び第2空間に廃トナーを効率よく充填できる。
本発明のトナー回収装置において、廃トナー容器には、第2空間内の特定箇所に廃トナーが到達したか否かによって変位状態が変化する変位手段が配設されることが望ましい。そして、変位手段は、廃トナー容器の上面より下方、かつ廃トナー容器の下面より上方の範囲内で、第2堆積方向と交差する方向に突出していることが望ましい。さらに、トナー回収装置は、変位手段の変位状態を検出する検出手段と、検出手段による検出結果に基づき、廃トナー容器内の廃トナーの堆積状態を判断する判断手段とを備えていることが望ましい(請求項7)。
この構成によれば、検出手段によって変位手段の変位状態を検出することで、廃トナー容器内の廃トナーの堆積状態を判断手段により判断できる。そして、検出手段により検出される変位手段は、廃トナー容器により上方に突出せず、かつ下方にも突出しないので、トナー回収装置の薄型化を一層確実に実現できる。
本発明の画像形成装置は、トナー担持体と、請求項1乃至7のいずれか1項記載のトナー回収装置と、トナー担持体及びトナー回収装置を収容するハウジングとを備えることを特徴とする(請求項8)。
本発明の画像形成装置によれば、上述のトナー回収装置が奏する作用効果により、画像形成装置全体としての小型化、薄型化を実現できる。
実施例のトナー回収装置が適用される画像形成装置の概略断面図である。 実施例のトナー回収装置の斜視図である。 実施例のトナー回収装置の斜視図である(前側の上部カバー、クリーニングローラ、掻き取りローラ及びブレードを取り外した状態を示す。)。 実施例のトナー回収装置の上面図である(前側及び後側の上部カバー、クリーニングローラ、掻き取りローラ及びブレードを取り外した状態を示す。)。 実施例のトナー回収装置に係り、図2のV−V断面を示す断面図である。 実施例のトナー回収装置に係り、図2のV−V断面を示す要部拡大断面図である。 実施例のトナー回収装置の分解斜視図である。 実施例のトナー回収装置に係り、前側の上部カバーの斜視図である。 実施例のトナー回収装置の要部拡大斜視図である(搬送スクリュー、第1変位部及び第2変位部を示す)。 実施例のトナー回収装置に係り、搬送スクリュー、第1変位部及び第2変位部を離間させて示す斜視図である。 実施例のトナー回収装置に係り、搬送スクリューの回転に伴う第1変位部及び第2変位部の変位を説明する要部拡大断面図である。 実施例のトナー回収装置に係り、搬送スクリューの回転に伴う第1変位部及び第2変位部の変位を説明する要部拡大断面図である。 実施例のトナー回収装置を画像形成装置のフレーム部材に対して着脱可能とする構成を説明する概略断面図である。 実施例のトナー回収装置を画像形成装置のフレーム部材に対して着脱可能とする構成を説明する説明図である。
以下、本発明の具体的態様の一例である実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例のトナー回収装置100は、画像形成装置の一例としてのプリンタ1に適用されるものである。プリンタ1は、電子写真方式により被記録媒体としての用紙(OHPシート等を含む。)に複数色からなる画像を形成するカラーレーザプリンタである。図1では、紙面右側を装置の前側と規定し、紙面左側を装置の後側と規定する。また、装置を前側から見た場合に左手に来る側(紙面手前側)を左側と規定し、その反対側を右側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2〜図14に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1に基づいて、プリンタ1が備える各構成要素について説明した後、トナー回収装置100について詳しく説明する。
1.プリンタの概略構成
ハウジング3は略箱状体であり、その内側にはフレーム部材(図示しない。)が設けられている。このフレーム部材には、給紙部20、画像形成部10、搬送ユニット30、定着器80及びトナー回収装置100等が組み付けられている。画像形成部10は、ハウジング3の略中央に位置する。
ハウジング3の上面側には、画像形成を終えて排出ローラ28、29から排出される用紙が載置される排出トレイ5が設けられている。また、ハウジング3の前面には、下端側を揺動中心軸として開閉可能なフロントカバー6が設けられている。画像形成部10及び搬送ユニット30は、フロントカバー6を開いた状態で、フレーム部材に対して着脱可能に構成されている。画像形成部10及び搬送ユニット30をフレーム部材に対して着脱可能とする具体的構成は周知のものであるので、説明は省略する。また、トナー回収装置100も、画像形成部10及び搬送ユニット30がハウジング3から取り外された状態で、フレーム部材に対して着脱可能に構成されている。トナー回収装置100をフレーム部材に対して着脱可能とする具体的構成については後述する。
2.給紙部
給紙部20は、ハウジング3の下方に着脱可能に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて給紙トレイ21に載置された用紙を画像形成部10に給紙(搬送)する給紙ローラ22、及び用紙に所定の搬送抵抗を与えることで給紙ローラ22により給紙される用紙を1枚毎に分離する分離パッド23等を有している。
そして、用紙の搬送経路P(図1中、太い二点鎖線で示す。)のうち、前方の略U字状に転向する部位には、略U字状に湾曲しながら画像形成部10に搬送される用紙に搬送力を与える搬送ローラ24、25が配設されている。
また、搬送ローラ24、25よりも搬送経路Pの下流側には、搬送ローラ24、25により搬送されてくる用紙の先端に接触することでその用紙の斜行を補正した後、その用紙をさらに画像形成部10へ向けて搬送するレジストローラ26、27が設けられている。
3.搬送ユニット
搬送ユニット30は、下方の給紙トレイ21と上方の画像形成部10との間に配置されており、搬送ベルト33及び転写ローラ73K、73Y、73M、73C等を有している。
搬送ベルト33は、画像形成部10の後端側下方に位置する駆動ローラ31と、画像形成部10の前端側下方に位置する従動ローラ32との間に巻き付けられている。そして、駆動ローラ31が給紙部20のレジストローラ26、27等と同期して回転することにより、搬送ベルト33が駆動ローラ31と従動ローラ32との間を循環するようになっている。図1に、搬送ベルト33の循環方向R1を示す。搬送ベルト33の上側の面は、画像形成部10の直下において、略水平に配置されており、用紙の裏面と当接して、用紙を搬送経路Pに沿って搬送する用紙搬送面33Aとされている。
転写ローラ73K〜73Cは、用紙搬送面33Aの裏面側から搬送ベルト33に当接する状態で、搬送ユニット30に設けられている。搬送ベルト33は導電性ゴム製であるので、各転写ローラ73K〜73Cに印加されるマイナスの電荷(転写電圧)により搬送ベルト33も帯電する。これにより、搬送ベルト33は、静電気力で用紙を用紙搬送面33Aに吸着させつつ、搬送経路Pに沿って用紙を搬送することができる。また、搬送ベルト33は、静電気力で後述のトナー像を用紙を介して間接的に担持しながら循環する。
4.画像形成部
画像形成部10は、カラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものであり、4体のプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70C及びスキャナ部60等を有している。スキャナ部60は、ハウジング3内部の最上方に配設されている。4体のプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cは、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色のトナー(現像剤)に対応し、用紙搬送面33Aの上流から下流に向けて直列に配設されている。
4.1.スキャナ部
スキャナ部60は、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等を有している。そして、レーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が折り返され、さらに、反射鏡によって光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ70K〜70Cのそれぞれに設けられた感光体ドラム71の表面上に照射され、静電潜像を形成するようになっている。
4.2.プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ70K〜70Cは着色材としてのトナーの色が異なるのみで、その他は同一であるので、以下、プロセスカートリッジ70Cを例にその構造を説明する。
プロセスカートリッジ70Cは、周知の感光体ドラム71、帯電器72及びトナーカートリッジ74等を有して構成されている。
トナーカートリッジ74は、トナーが収容されたトナー収容室74A、供給ローラ74B及び現像ローラ74C等を有している。そして、トナー収容室74A内のトナーは、供給ローラ74Bの回転によって現像ローラ74C側に供給されて、現像ローラ74Cの表面に担持され、層厚規制ブレード74Dにより所定の厚みに調整された後、感光体ドラム71の表面に供給されるようになっている。感光体ドラム71は、搬送ベルト33の用紙搬送面33Aを挟んで転写ローラ73Cの反対側に配設されている。
5.定着器
定着器80は、用紙の搬送経路Pにおいてプロセスカートリッジ70K〜70Cより下流側に配設されている。定着器80は、加熱ローラ81と加圧ローラ82とを有している。加熱ローラ81は、用紙の画像形成面側に配設されており、搬送ベルト33等と同期して回転し、用紙に転写されたトナーを加熱しつつ、用紙に搬送力を付与する。他方、加圧ローラ82は、用紙を挟んで加熱ローラ81と反対側に配設されており、用紙を加熱ローラ81側に押圧しながら従動回転する。これにより、定着器80は、用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて用紙に定着させるとともに、用紙を搬送経路Pの下流側に搬送する。なお、搬送経路Pは、定着器80より下流側で、上方に向けて略U字形状にカーブしている。そして、搬送経路Pの最も下流側である排出トレイ5の直前には、画像が形成された用紙を排出トレイ5に排出する排出ローラ28、29が設けられている。
6.画像形成動作の概略
このような構成である実施例のプリンタ1では、以下のようにして、用紙に画像が形成される。すなわち、画像形成動作が開始されると、給紙部20及び搬送ユニット30が稼動して用紙が画像形成部10に搬送され、スキャナー部60、プロセスカートリッジ70K〜70C等が稼動する。そうすると、回転する感光体ドラム71の表面が帯電器72により一様に正帯電された後、スキャナ部60から照射されるレーザビームにより露光され、その結果、感光体ドラム71の表面に画像形成用データに対応する静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ74Cの回転により、現像ローラ74C上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光体ドラム71に対向して接触するときに、感光体ドラム71の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム71の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム71の表面には反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体ドラム71の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ73K〜73Cに印加される転写電圧によって用紙に転写される。そして、搬送ベルト33が用紙を介して間接的にトナー像を担持しながら用紙を定着器80に搬送すると、用紙に転写されたトナー像が加熱ローラ81及び押圧ローラ82により加熱加圧されて、トナー像が用紙に定着する。最後に、画像が形成された用紙が排出トレイ5に排出されて、画像形成動作が終了する。ここで、搬送ベルト33が本発明のトナー担持体に相当する。
7.トナー回収装置
プリンタ1が上述の画像形成動作を行う際、搬送ベルト33が用紙を介して間接的に担持するトナーの一部は、用紙に転写されないまま搬送ベルト33に付着して、不要なトナー(廃トナー)となる場合がある。そして、廃トナーが搬送ベルト33に付着したままで画像形成動作を行うと、用紙に廃トナーが再転写されてしまい、用紙にユーザが意図していない不要な画像が形成されてしまう。そこで、プリンタ1では、搬送ユニット30の下側に、搬送ベルト33に付着するトナーを廃トナーとして回収するトナー回収装置100を備えている。以下、トナー回収装置100の詳細を説明する。
単体としてのトナー回収装置100は、図2に示すように、用紙に転写されなかった廃トナーを収容する箱形状の廃トナー容器101の前方に、ハンドル103Cが突設されたものである。
廃トナー容器101は、図2〜図8に示すように、上部側が開放された箱形状の容器本体102と、容器本体102の上部前側を覆う上部カバー103Aと、容器本体102の上部後側を覆う上部カバー103Bとからなるものである。上部カバー103A、103Bは、ネジ等に締結手段にて分離可能に容器本体102に組み付けられている。
上部カバー103Aには、搬送ベルト33の幅と略同一の幅に開口された取込口104が形成されている。取込口104内には、クリーニングローラ105、掻き取りローラ106及びブレード106Aが前後方向にこの順序で並んで設けられている。
図1、図2、図5及び図6に示すように、クリーニングローラ105は、外表面側に樹脂製スポンジ層が形成された中実円柱である。上部カバー103Aは、クリーニングローラ105の上部を取込口104から露出させた状態で、クリーニングローラ105の第1回転軸105X(図5及び図6に示す。)の両端を軸支している。第1回転軸105Xは、搬送ユニット30の駆動ローラ31及び従動ローラ32と平行である。言い換えれば、第1回転軸105Xは、搬送ベルト33の循環方向R1と直交している。そして、クリーニングローラ105は、トナー回収装置100がフレーム部材に装着された状態で、搬送ベルト33に対して下方から接触するように構成されている。
掻き取りローラ106は、クリーニングローラ105に対して後方に位置する金属製の中実円柱であり、クリーニングローラ105の表面に接触しつつ、第1回転軸105Xと平行な第3回転軸106X(図5及び図6に示す。)周りで回転可能に軸支されている。
ブレード106Aは、軟質ウレタンシートを細長く裁断したものであり、その前側の端縁106Bを第3回転軸106Xと平行にしつつ掻き取りローラ106の表面に接触させた状態で、その根元側が取込口104の後縁側に固定されている。
図2に示すように、廃トナー容器101において、クリーニングローラ105の左端側は、駆動力供給機構190が配設されている。駆動力供給機構190は、図3及び図4に示すように、複数個のギヤ191、192、193、194、195が組み合わされてなるものである。図示は省略するが、クリーニングローラ105の左端は、駆動力供給機構190を構成するギヤ191に一体回転可能に接続されている。また、図示は省略するが、掻き取りローラ106の左端は、駆動力供給機構190を構成し、ギヤ191と噛み合うギヤ192に一体回転可能に接続されている。
トナー回収装置100がフレーム部材に装着された状態では、図4に示すように、フレーム部材側に設けられた電動モータ等の駆動源199と駆動力供給機構190とが係合する。そして、駆動源199の駆動力が駆動力供給機構190に伝達されると、ギヤ191、192等が回転して、駆動源199の駆動力がクリーニングローラ105及び掻き取りローラ106に供給される。そうすると、図1に示すように、クリーニングローラ105は、搬送ベルト33の循環方向R1とは逆向きの回転方向に回転駆動されて、搬送ベルト33の表面に付着した廃トナーを擦り落とすように自己の表面に付着させて、搬送ベルト33から除去する。掻き取りローラ106は、廃トナーが帯びている電荷と反対の電荷(本実施例では、負電荷)が印加された状態で、クリーニングローラ105の表面に接触しながら回転駆動されて、クリーニングローラ105の表面に付着した廃トナーを電気的に吸着する。そして、ブレード106Aは、掻き取りローラ106が吸着した廃トナーをその端縁106Bにより掻き取りローラ106の表面から剥離させて、廃トナー容器101内に落下させる。ここで、端縁106Bが掻き取りローラ106の表面に接触する位置をブレード掻き取り位置R2(図6に示す。)と呼ぶこととする。
図4及び図7に示すように、容器本体102の前側には、右側壁102Xから左方向にリブ状に延在し、左側壁102Yの手前で途切れる隔壁102Eが立設されている。また、隔壁102Eの左端部と二重に構成される前側壁102Zとを繋ぐように前後方向に延在するリブ状の隔壁102Fが立設されている。隔壁102Fの上端縁には、半円形状の凹部148Fが形成されている。
一方、図8に示すように、上部カバー103Aの前側には、右側壁103Xから左方向にリブ状に延在し、左側壁103Yの手前で途切れる隔壁103Eが立設されている。また、隔壁103Eの左端部と二重に構成される前側壁103Zとを繋ぐように前後方向に延在するリブ状の隔壁103Fが立設されている。隔壁103Fの下端縁には、半円形状の凹部149Fが形成されている。
図示は省略するが、容器本体102に上部カバー103Aが組み付けられると、前側壁102Zと前側壁103Zとが連結されて、第1内壁102Z、103Zが形成される。また、右側壁102Xと右側壁103Xとが連結されて、第2内壁102X、103Xが形成される。さらに、左側壁102Yと左側壁103Yとが連結されて、第3内壁102Y、103Yが形成される。
また、図示は省略するが、容器本体102に上部カバー103Aが組み付けられると、隔壁102Fと隔壁103Fとが連結されて、第1隔壁102F、103Fが形成される。第1隔壁102F、103Fは、廃トナー容器101の内部空間の前方を左右方向で区画するようになっている。この際、隔壁102Fの凹部148Fと隔壁103Fの凹部149Fとが連結されて、円穴形状の連通口148F、149Fが第1隔壁102F、103Fに形成される。
さらに、図5及び図6に示すように、容器本体102に上部カバー103Aが組み付けられると、隔壁102Eと隔壁103Eとが連結されて、第2隔壁102E、103Eが形成される。第2隔壁102E、103Eは、廃トナー容器101の内部空間を前後方向で区画するようになっている。
図3及び図4に示すように、廃トナー容器101の内部空間は、第1隔壁102F、103F及び第2隔壁102E、103Eより、多量の廃トナーを収容するための廃トナー収容空間157Aと、廃トナーの堆積量を検出するための検出用空間157Bとに区画されている。廃トナー収容空間157Aと検出用空間157Bとは、凹部148F、149Fからなる連通口により連通している。廃トナー収容空間157Aが本発明の第1空間に相当し、検出用空間157Bが本発明の第2空間に相当する。
図5及び図6に示すように、廃トナー収容空間157A内には、クリーニングローラ105の近傍であって、かつ掻き取りローラ106より後方かつ下方に位置し、第1回転軸105X及び第3回転軸106Xと平行な回転軸周りで回転可能に軸支されるクランク軸108が配設されている。また、廃トナー収容空間157A内には、クランク軸108に連結されるとともに、クリーニングローラ105近傍から廃トナー容器の底面に沿って、クリーニングローラ105から離れる方向に延在する平板状の格子部材107が配設されている。
クランク軸108の左端は、図4に示すように、駆動力供給機構190を構成するギヤ194に一体回転可能に接続されている。そして、駆動源199の駆動力が駆動力供給機構190に伝達されると、ギヤ194も回転して、駆動源199の駆動力がクランク軸108にも供給される。そうすると、クランク軸108が回転駆動され、それに伴って、格子部材107が前後方向に周期的に揺動する。
ブレード106Aにより掻き取りローラ106から剥離した廃トナーは、まず、廃トナー収容空間157Aの前方に落下した後、前後方向に周期的に揺動する格子部材107により、クリーニングローラ105から離れる方向、すなわち、廃トナー収容空間157Aの後方に向けて徐々に堆積していく。ここで、クリーニングローラ105から離れる方向を第1堆積方向D1(図3〜図6に示す。)と呼ぶことにする。
この際、図6に示すように、格子部材107のクリーニングローラ105側の上端縁107Aの軌跡R3と、第1回転軸105Xとが、上下方向で重なる部分を有するように、格子部材107が配設されている。これにより、クリーニングローラ105の下方に堆積した廃トナーについても、クランク軸108及び格子部材107により、第1堆積方向D1に積極的に搬送可能となっている。
そして、廃トナーが廃トナー収容空間157Aの後端に到達して堰き止められると、廃トナーは、徐々に、廃トナー収容空間157Aの前方側に堆積し始める。さらに、廃トナー収容空間157Aへの廃トナーの堆積が進むと、廃トナーは、連通口(凹部148F、149F)から検出用空間157B側に流入する。
図3〜図6に示すように、廃トナー容器101の第2隔壁102E、103Eより前方、すなわち、検出用空間157Bには、第1回転軸105Xと平行な第2回転軸109Aと、第2回転軸109A周りに螺旋状に形成された羽109Bとを有する搬送スクリュー109が配設されている。搬送スクリュー109は、連通口(凹部148F、149F)に挿通されており、廃トナー収容空間157Aと検出用空間157Bとを跨いでいる。
第2回転軸109Aの左端は、駆動力供給機構190を構成するギヤ195に一体回転可能に接続されている。一方、第2回転軸109Aの右端部には、第2回転軸109Aの回転軸心と平行な軸心を有する円柱状の偏心軸部109C(図9及び図10参照。)が凸設されている。
駆動源199の駆動力が駆動力供給機構190に伝達されると、ギヤ195も回転して、駆動源199の駆動力が第2回転軸109Aにも供給される。そうすると、搬送スクリュー109が回転駆動され、螺旋状の羽109Bが廃トナーを第2回転軸109Aの左端側から右端側に搬送する。その結果、廃トナー収容空間157Aに収容しきれなくなった廃トナーは、連通口(凹部148F、149F)を介して、検出用空間157B内に積極的に搬送され、検出用空間157B内の左から右へと徐々に堆積する。ここで、第2回転軸109Aの左端側から右端側に向かう方向を第2堆積方向D2(図3〜図4に示す。)と呼ぶこととする。
本実施例では、搬送スクリュー109と、クリーニングローラ105、掻き取りローラ106、ブレード106A及び格子部材107との相対的位置関係を以下の通り、規定している。
図6に示すように、クリーニングローラ105の第1回転軸105Xを基準とした場合、クランク軸108及び格子部材107は、第1回転軸105Xに対して後方に位置している。これに対して、搬送スクリュー109(第2回転軸109A)は、第1回転軸105Xに対して前方に位置している。すなわち、搬送スクリュー109は、第1回転軸105Xを基準に、クランク軸108及び格子部材107とは反対側に位置している。また、クリーニングローラ105と搬送スクリュー109との間に鉛直に延びる補助線S1(図6に示す。)を配置できることから明らかなように、搬送スクリュー109は、クリーニングローラ105に対して上下方向で重ならない位置関係とされている。このようにするのは、第1回転軸105Xの下方、すなわち、クリーニングローラ105の下方及びその近傍まで廃トナーを収容するためである。また、搬送スクリュー109がクリーニングローラ105に対して上下方向で重ならないことにより、クリーニングローラ105による制約を受けることなく独立して、搬送スクリュー109を廃トナー容器101内の上方に配設できる。
さらに、図6に示すように、ブレード掻き取り位置R2から前方に向けて水平に延びる補助線S2に対して、搬送スクリュー109の羽109Bの上端が下から接している。すなわち、搬送スクリュー109の羽109Bの上端は、ブレード掻き取り位置R2に対し、同じ高さに位置している。このようにするのは、廃トナーが搬送スクリュー109の上端に到達する前に廃トナーの堆積上面がブレード掻き取り位置R2に達してしまうことを抑制するためである。なお、羽109Bの上端をブレード掻き取り位置R2に対し、下方に位置させてもよい。
また、図6に示すように、格子部材107の上端縁107Aの揺動による軌跡R3の最も上方の位置から前方に向けて水平に延びる補助線S3に対して、第2回転軸109Aがさらに上方に位置している。このようにするのは、格子部材107の上端縁107Aよりも上方に堆積する廃トナーが搬送スクリュー109側に流れ込むことを抑制するためである。
次に、検出用空間157B内に設けられる変位手段の一例としての第1変位部110及び第2変位部120について説明する。図9に拡大して示すように、第2隔壁102E、103Eと、第1内壁102Z、103Zとの間には、搬送スクリュー109の第2回転軸109Aに隣接して、第1変位部110と、第2変位部120とが設けられている。
第1変位部110は、図9及び図10に示すように、第1接続部113と、第1受動部111と、第1遮蔽部112とを有する。第1接続部113は、第2回転軸109Aと平行な軸心回りで回転可能に軸支された細長い円柱軸形状のものである。第1受動部111は、第1接続部113の右端側から第1接続部113の軸心に対して径外方向に突出する二股形状のものである。図9に示すように、第1受動部111は、二股形状を構成するスリット111A内に第2回転軸109Aの偏心軸部109Cを挿通させた状態で組み付けられている。第1遮蔽部112は、第1接続部113の左端側から第1接続部113の軸心に対して径外方向、かつ第1受動部111と反対方向である前方に突出する細長い角柱形状のものである。
図7〜図9に示すように、第1内壁102Z、103Zには、前方に突出する第1遮蔽部112を避けるように切りかかれた凹部102M、103Mが形成されている。図9に示すように、第1遮蔽部112は、凹部102M、103M(図9には図示しない)を介して、第1内壁102Z、103Z(図9には図示しない)からさらに前方に突出した状態となっている。そして、図11及び図12に示すように、搬送スクリュー109の回転に伴って、偏心軸部109Cが偏心回転すると、偏心軸部109Cに係合する第1受動部111及び第1接続部113を介して、第1遮蔽部112が上下方向に揺動するようになっている。
一方、第2変位部120は、図9及び図10に示すように、第2接続部123と、第2受動部121と、第2遮蔽部122とを有する。第2接続部123は、第2回転軸109Aと平行な軸心回りで回転可能に軸支された細長い円柱軸形状のものである。第2接続部123の右端は、第1接続部113の左端と対面している。第2接続部123の左端は、羽109Bの右端部まで延びている。第2受動部121は、第2接続部123の左端側から第2接続部123の軸心に対して径外方向、かつ後方に突出する平板形状のものである。図9に示すように、第2受動部121は、平板形状の上方を向く面である堆積面121Aを羽109Bの右端部の下方に位置させた状態で組み付けられている。第2遮蔽部122は、第2接続部123の右端側から第2接続部123の軸心に対して径外方向、かつ第2受動部121と反対方向である前方に突出する細長い柱形状のものである。
図7〜図9に示すように、第2遮蔽部122は、第1遮蔽部112と同様に、凹部102M、103Mを介して、第1内壁102Z、103Zからさらに前方に突出した状態となっている。そして、図9及び図10に示すように、第2遮蔽部122は、第2遮蔽部122は、第1遮蔽部112の上方に位置しており、第2遮蔽部122が第1遮蔽部112に当接すると、第1遮蔽部112は、切り欠き122Aに収まるようになっている。
第2遮蔽部122の自重は、第2受動部121の自重と比較して重いので、第2変位部120は、第2受動部121及び第2遮蔽部122に対して外力が作用していない状態では、第2遮蔽部122側が下降して、図示しないストッパにより、図11に示す姿勢で保持される。この場合、第2受動部121及び第2遮蔽部122はほぼ水平方向を向く。一方、図示は省略するが、第2受動部121の堆積面121A上に廃トナーが堆積すると、図12に示すように、廃トナーの重さ、あるいは抵抗により、第2遮蔽部122と第2受動部121とのバランスが変化して、第2変位部120は、第2受動部121側が下方となるように傾く。その結果、第2変位部120は、第2受動部121が下降して下方位置で保持されるとともに、第2遮蔽部122が上昇して上方位置で保持される。第2変位部120が図12に示す状態で保持された場合でも、偏心軸部109Cが偏心回転することにより、第1遮蔽部112は単独で上下方向に揺動する。
トナー回収装置100がフレーム部材に装着された状態では、図4に示すように、第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122は、フレーム部材側に設けられた変位検出手段の一例としての光センサ144に向けて突出する状態となる。光センサ144(図4にのみ示す。)は、間隔を有して左右方向で対面する発光部144Aと受光部144Bとを有する。発光部144Aは、第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122の左側に位置し、受光部144Bは、第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122の右側に位置する。光センサ144は、発光部144Aと受光部144Bとの間に設けられる光路144Cの遮蔽又は開放を検出する周知のものである。図11及び図12に光路144Cと第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122との相対位置関係を示すように、上下方向に変位する第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122は、光路144Cを遮蔽する位置と開放する位置とを取り得る。
例えば、検出用空間157Bにおいて、第2受動部121の堆積面121A上に廃トナーが堆積するまでの間は、図11及び図12に示すように、搬送スクリュー109の回転により、偏心軸部109Cが偏心回転し、偏心軸部109Cに係合する第1受動部111が揺動する。そうすると、第1接続部113を介して、第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122が一体的に上下方向に揺動し、光路114Cを遮蔽する位置(例えば、図11に示す下降位置)と、開放する位置(例えば、図12に示す上昇位置)とを取る。つまり、一体的に上下動する第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122は、偏心軸部109Cが1回転する際、光路144Cを1回遮蔽する。
一方、図示は省略するが、検出用空間157Bにおいて、第2受動部121の堆積面121Aに廃トナーが堆積すると、廃トナーの重さ、あるいは抵抗により、第2受動部121と第2遮蔽部122とのバランスが変動する。そして、第2受動部121は下方位置に保持され、第2遮蔽部122は、周期的に上下動する第1遮蔽部112に対して上方に離反する位置に保持されて、光路144Cを開放する。一方、第1遮蔽部112は、偏心軸部109Cの回転に伴って、単独で上下動し、光路114Cを遮蔽する位置(例えば、図11に示す下降位置と、図12に示す上昇位置との中間の位置。)と、開放する位置(例えば、図11に示す下降位置、又は図12に示す上昇位置)とを取る。つまり、単独で上下動する第1遮蔽部112は、偏心軸部109Cが1回転する際、光路144Cを2回遮蔽する。また、この際の光路144Cを遮蔽する所要時間は、第1遮蔽部112及び第2遮蔽部122が一体的に揺動する場合と比較して短い。
このように、第2受動部121の堆積面121Aに廃トナーが堆積したか否かにより、光路144Cの遮蔽パターンが変化するので、光センサ144からの出力信号もそれに伴って変化する。これにより、プリンタ1に搭載されたCPU等からなる周知の制御部は、光センサ144の出力信号に基づいて、第2受動部121の堆積面121Aに廃トナーが堆積したか否かを判断することができる。そして、堆積面121Aに廃トナーが堆積したと判断した場合には、廃トナー容器内のトナー量が満杯に近い状態(「ニアフル」)であるとして、ユーザに対する報知等の適切な処置を実施できる。
なお、図2及び図4等に示すように、第1内壁102Z、103Zには、光路144Cを遮蔽することなく、第1遮蔽部112と第2遮蔽部122とを覆う樹脂製の透明なカバー143が装着されている。
8.トナー回収装置をフレーム部材に対して着脱可能とする構成
図2に示すように、トナー回収装置100において、上部カバー103Aの幅方向(左右方向)の両側面の前方には、幅方向外側に向けて突出する一対の第1ピン部201が一体に形成されている。また、容器本体102の幅方向(左右方向)の両側面の後方には、幅方向外側に向けて突出する一対の第2ピン部202が一体に形成されている。
一方、図13及び図14に示すように、ハウジング3のフレーム部材には、第1ピン部201を支持する一対の凹部211(一方のみ図示する。)と、第2ピン部202を支持する一対の平面部212(一方のみ図示する。)とが形成されている。
凹部211は、左右方向で見て、下方に向けて矩形状に凹設された切り欠きであり、水平な底面211Aと垂直な前面211Bと、垂直な後面211Cとを有している。凹部211は、上方から嵌められる第1ピン部201を下方から受け止めて、底面211Aにより、第1ピン部201の上下方向の位置を規制するとともに、前面211B及び後面211Cにより、第1ピン部201の前後方向の位置を規制するようになっている。
平面部212は、前後方向に水平に延びる平面であり、上方から載置される第2ピン部202を下方から受け止めて、第2ピン部202の上下方向の位置を規制するようになっている。
図14に示すように、円柱形状の第1ピン部201の下部には、底面211Aに対して面当たりで当接する平坦部201Aが形成され、第1ピン部201の前部には、前面211Bに対して面当たりで当接する平坦部201Bが形成され、第1ピン部201の後部には、後面211Cに対して面当たりで当接する平坦部201Cが形成されている。
平坦部201Bは、第1ピン部201の中心を通る水平線より上方に形成されている。一方、平坦部201Cは、第1ピン部201の中心を通る水平線より下方に形成されている。これにより、図14に二点鎖線で示すように、第1ピン部201は、紙面の反時計周りに回動しつつ上方に変位して、凹部211から外れることが可能となっている。
また、円柱形状の第2ピン部202の下部には、平面部212に対して面当たりで当接する平坦部202Aが形成されている。
図13に示すように、画像形成部10及び搬送ユニット30がハウジング3から取り外された状態において、トナー回収装置100のハンドル103Cを保持して、トナー回収装置100を上方に持ち上げると、第1ピン部201が凹部211から外れるので、そのままの姿勢でトナー回収装置100をハウジング3から取り外すことができる。また、取り外しとは逆の手順により、トナー回収装置100のハウジング3のフレーム部材に装着することもできる。
ここで、従来のトナー回収装置は、第1、2ピン部が平坦部を有さない円柱形状であるので、輸送時の振動等により、第1ピン部及び第2ピン部が磨耗し易い。このため、トナー回収装置のフレーム部材に対する位置ずれが発生するおそれがあり、その場合には、トナー回収装置と搬送ベルトとの相対位置関係がずれることに起因する廃トナーの回収不良が生じる可能性がある。
これに対して、トナー回収装置100は、平坦部201A〜201C、202Aにより、第1ピン部201及び第2ピン部202の磨耗を抑制できる。このため、トナー回収装置100とフレーム部材との間のガタが生じ難く、トナー回収装置100のフレーム部材に対する位置ずれを防止できる。このため、トナー回収装置100と搬送ベルト33との相対位置関係がずれることに起因する廃トナーの回収不良を抑制して、画像形成品位を良好に保つことができる。
<作用効果>
実施例のトナー回収装置100によれば、搬送スクリュー109は、第1回転軸105Xを基準にクランク軸108及び格子部材107とは反対側に位置し、かつクリーニングローラ105に対して上下方向で重ならない位置関係とされているので、第1回転軸105Xの下方、すなわち、クリーニングローラ105の下方及びその近傍まで廃トナーを収容できる。このため、上記従来のトナー回収装置と比較して、廃トナー容器101内に収容される廃トナーの充填率を容易に上げることができる。しかも、搬送スクリュー109がクリーニングローラ105に対して上下方向で重ならないことにより、クリーニングローラ105による制約を受けることなく独立して、搬送スクリュー109を廃トナー容器101内の上方に配設できる。このため、廃トナー容器101の上下方向の厚みを容易に薄くできる。
したがって、実施例のトナー回収装置100によれば、廃トナー容器101内に収容される廃トナーの充填率を上げつつ、装置全体としての小型化、薄型化を実現できる。その結果として、ユーザがトナー回収装置を交換する手間やメンテナンスコストの増加という不具合を生じ難くすることができる。
また、仮に、搬送スクリュー109を廃トナー容器101内のより上方に位置させれば、トナー回収装置100の一層の薄型化が可能となる。しかしながら、搬送スクリュー109の羽109Bの上端をブレード掻き取り位置R2よりも高くしてしまうと、廃トナーが搬送スクリュー109の羽109Bの上端に到達する前に廃トナーの堆積上面がブレード掻き取り位置R2に達してしまい、その結果として、ブレード106Aによる掻き取りを正常に行い難くなる。これに対して、トナー回収装置100では、搬送スクリュー109の羽109Bの上端をブレード掻き取り位置R2に対し、同じ高さに位置させることで、廃トナーが搬送スクリュー109の羽109Bの上端に到達する前に廃トナーの堆積上面がブレード掻き取り位置R2に達してしまうことを抑制して、掻き取り不良を防止することができる。このため、トナー回収装置100の薄型化と、ブレード106Aによる廃トナーの掻き取り不良の防止とを確実に実現できる。
さらに、トナー回収装置100によれば、クランク軸108及び格子部材107により、確実に廃トナーを第1堆積方向D1に搬送することができる。このため、クランク軸108及び格子部材107が廃トナーを第1堆積方向D1に搬送し難くなるまでに廃トナー容器101内に収容される廃トナーの量を多く確保することができる。これにより、搬送スクリュー109が廃トナーを第2堆積方向D2に搬送し始める時期を遅らせることができ、廃トナーの充填率を確実に上げることができる。
また、仮に、搬送スクリュー109の第2回転軸109Aを廃トナー容器101の下方に位置させれば、格子部材107のクリーニングローラ105側の上端縁107Aよりも上方に堆積する廃トナーが搬送スクリュー109側に流れ込み易くなる。これに対して、トナー回収装置100では、第2回転軸109Aを、格子部材107の上端縁107Aの揺動による軌跡R3よりも上方に位置させることで、格子部材107の上端縁107Aよりも上方に堆積する廃トナーが搬送スクリュー109側に流れ込むことを抑制できる。これによっても、搬送スクリュー109が廃トナーを第2堆積方向D1に搬送し始める時期を遅らせることができ、廃トナーの充填率を確実に上げることができる。
さらに、トナー回収装置100では、格子部材107の上端縁107Aの軌跡R3が第1回転軸105Xに対して上下方向で重なるように、格子部材107が配設されている。このため、第1回転軸105Xの下方、すなわち、クリーニングローラ105の下方に堆積した廃トナーについても、クランク軸108及び格子部材107により、第1堆積方向D1に搬送することができるので、廃トナーの充填率をより確実に上げることができる。
また、トナー回収装置100では、廃トナーの廃トナー容器101内への回収及び蓄積に関わる搬送スクリュー109、クリーニングローラ105、掻き取りローラ106及びクランク軸108を、第1堆積方向D1の上流側から下流側に向けて、この順序で廃トナー容器101に並べて設けているので、トナー回収装置の薄型化をより確実に実現できる。
さらに、図3及び図4に示すように、トナー回収装置100において、廃トナー容器101は、第1堆積方向D1の上流側に位置する第1内壁102Z、103Zと、第2堆積方向D2の下流側に位置する第2内壁102X、103Xと、自己の一端が第1内壁102Z、103Zに接続されて第1堆積方向D1に沿って延び、搬送スクリュー109を挿通させる連通口148F、149Fを有する第1隔壁102F、103Fと、自己の一端が第1隔壁102F、103Fの他端と接続され、クランク軸108及び格子部材107と搬送スクリュー109との間で第2堆積方向D1に沿って延びて、自己の他端が第2内壁102X、103Xに接続される第2隔壁102E、103Eとを有している。そして、廃トナー容器101の内部空間は、第1隔壁102F、103F及び第2隔壁102E、103Eにより、クランク軸108及び格子部材107と搬送スクリュー109の一部とを収容する第1空間としての廃トナー収容空間157Aと、搬送スクリュー109の残部を収要する第2空間としての検出用空間157Bとに区画されている。
上記構成により、廃トナー容器101内に収容された廃トナーは、第1隔壁102F、103F及び第2隔壁102E、103Eにより、搬送スクリュー109側に移動することが制限されて、クランク軸108及び格子部材107により第1堆積方向D1へと一層確実に搬送される。一方、廃トナーを廃トナー収容空間157Aに収容しきれなくなると、その廃トナーは、搬送スクリュー109により第1隔壁102F、103Fの連通口148F、149Fを介して、検出用空間157B側にスムーズに搬送され、検出用空間157B内に堆積する。このように、クランク軸108及び格子部材107と、搬送スクリュー109とによる廃トナーの搬送作用が互いに干渉することを抑制して、それぞれの搬送作用を良好に発揮させることができるので、その結果として、廃トナー収容空間157A及び検出用空間157Bに廃トナーを効率よく充填できる。
また、トナー回収装置100では、変位手段としての第1変位部110及び第2変位部120の変位状態を光センサ144により検出することで、廃トナー容器101内の廃トナーが所定の堆積状態(「ニアフル」)に到達したか否かを容易に判断できる。そして、図11及び図12に示すように、第1変位部110及び第2変位部120は、廃トナー容器101の上面より下方(上部カバー103Aの上面より下方)、かつ廃トナー容器101の下面より上方(容器本体102の下面より上方)の範囲内で、第2堆積方向D2と交差する方向に突出していることから、トナー回収装置100の薄型化を一層確実に実現できる。
さらに、搬送ベルト33と、トナー回収装置100と、搬送ベルト33及びトナー回収装置100を収容するハウジング3とを備える実施例のプリンタ1によれば、上述のトナー回収装置100が奏する作用効果により、プリンタ1全体としての小型化、薄型化を実現できるとともに、ユーザがトナー回収装置100を交換する手間が増えることや、メンテナンスコストの増加という不具合を生じ難くすることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、トナー担持体は、実施例の搬送ベルト33には限定されず、円筒状の感光ドラム等であってもよい。
また、第1搬送手段は、実施例のクランク軸108と格子部材107とを有する構成には限定されず、搬送スクリュー等であってもよい。第2搬送手段も、実施例の搬送スクリュー109に限定されず、複数のスクリューが回転軸に沿って直列に配設された多段スクリュー等であってもよい。
本発明は画像形成装置に利用可能である。
100…トナー回収装置
33…トナー担持体(搬送ベルト)
R1…トナー担持体(搬送ベルト)の循環方向
105X…第1回転軸
105…クリーニングローラ
101…廃トナー容器
D1…第1堆積方向
108、107…第1搬送手段(108…クランク軸、107…格子部材)
109A…第2回転軸
D2…第2堆積方向
109…第2搬送手段(搬送スクリュー)
106X…第3回転軸
106…掻き取りローラ
106A…ブレード
106B…ブレードの端縁
R2…ブレード掻き取り位置
107A…格子部材のクリーニングローラ側の上端縁
R3…格子部材のクリーニングローラ側の上端縁の揺動による軌跡
102Z、103Z…第1内壁(102Z、103Z…前側壁)
102X、103X…第2内壁(102X、103X…右側壁)
148F、149F…連通口(148F、149F…凹部)
102F、103F…第1隔壁(102F、103F…隔壁)
102E、103E…第2隔壁(102E、103E…隔壁)
157A、157B…廃トナー容器の内部空間(157A…第1空間(廃トナー収容空間)、157B…第2空間(検出用空間))
110、120…変位手段(110…第1変位部、120…第2変位部)
144…検出手段(光センサ)
3…ハウジング
1…画像形成装置(プリンタ)

Claims (8)

  1. トナーを直接的に又は被記録媒体を介して間接的に担持しながら循環するトナー担持体の循環方向と直交する第1回転軸を有し、前記第1回転軸周りで回転して、前記被記録媒体に転写されなかったトナーを廃トナーとして前記トナー担持体から自身の表面に回収するクリーニングローラと、
    前記クリーニングローラにおける前記廃トナーを回収可能な一部を露出させた状態で前記第1回転軸を支持し、前記クリーニングローラにより回収された前記廃トナーを収容する廃トナー容器と、
    前記廃トナー容器内に収容された前記廃トナーを前記クリーニングローラから離れる方向である第1堆積方向に搬送する第1搬送手段と、
    前記第1回転軸と平行な第2回転軸を有して前記廃トナー容器内に延設され、前記第2回転軸周りで回転して、前記第2回転軸の一端側から他端側に向かう方向である第2堆積方向に前記廃トナーを搬送する第2搬送手段とを備え、
    前記第2搬送手段は、前記第1回転軸を基準に前記第1搬送手段とは反対側に位置し、かつ前記クリーニングローラに対して上下方向で重ならない位置関係とされていることを特徴とするトナー回収装置。
  2. 前記第1回転軸と平行な第3回転軸を有し、前記クリーニングローラの表面に接触しつつ前記第3回転軸周りで回転して、前記クリーニングローラの表面に付着した前記廃トナーを自身の表面に移動させる掻き取りローラと、
    前記第3回転軸と平行な端縁を有し、前記端縁を前記掻き取りローラの表面に接触させて、前記掻き取りローラの表面に付着した前記廃トナーを掻き取り、前記廃トナー容器内に落下させるブレードとをさらに備え、
    前記第2搬送手段の上端は、前記端縁が前記掻き取りローラの表面に接触する位置であるブレード掻き取り位置に対し、同じ高さ又は下方に位置している請求項1記載のトナー回収装置。
  3. 前記第1搬送手段は、前記クリーニングローラ近傍で回転可能なクランク軸と、前記クランク軸と連結されるとともに、前記クリーニングローラ近傍から前記廃トナー容器の底面に沿って前記第1堆積方向に延在し、前記クランク軸が回転することにより前記第1堆積方向とその逆方向とで揺動する平板状の格子部材とを有し、
    前記第2回転軸は、前記格子部材の前記クリーニングローラ側の上端縁の揺動による軌跡よりも上方に位置している請求項1又は2記載のトナー回収装置。
  4. 前記格子部材の前記クリーニングローラ側の上端縁の前記軌跡が前記第1回転軸に対して上下方向で重なるように、前記格子部材が配設されている請求項3記載のトナー回収装置。
  5. 前記第2搬送手段、前記クリーニングローラ、前記掻き取りローラ及び前記クランク軸は、前記第1堆積方向の上流側から下流側に向けて、この順序で前記廃トナー容器に配設されている請求項3又は4記載のトナー回収装置。
  6. 前記廃トナー容器は、前記第1堆積方向の上流側に位置する第1内壁と、前記第2堆積方向の下流側に位置する第2内壁と、自己の一端が前記第1内壁に接続されて前記第1堆積方向に沿って延び、前記第2搬送手段を挿通させる連通口を有する第1隔壁と、自己の一端が前記第1隔壁の他端と接続され、前記第1搬送手段と前記第2搬送手段との間で前記第2堆積方向に沿って延びて、自己の他端が前記第2内壁に接続される第2隔壁とを有し、
    前記廃トナー容器の内部空間は、前記第1隔壁及び前記第2隔壁により、前記第1搬送手段と、前記第2搬送手段の一部とを収容する第1空間と、前記第2搬送手段の残部を収要する第2空間とに区画されている請求項1乃至5のいずれか1項記載のトナー回収装置。
  7. 前記廃トナー容器には、前記第2空間内の特定箇所に前記廃トナーが到達したか否かによって変位状態が変化する変位手段が配設され、
    前記変位手段は、前記廃トナー容器の上面より下方、かつ前記廃トナー容器の下面より上方の範囲内で、前記第2堆積方向と交差する方向に突出し、
    さらに、前記変位手段の変位状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、前記廃トナー容器内の廃トナーの堆積状態を判断手段する判断手段と、を備えている請求項6記載のトナー回収装置。
  8. 前記トナー担持体と、
    請求項1乃至7のいずれか1項記載のトナー回収装置と、
    前記トナー担持体及び前記トナー回収装置を収容するハウジングとを備えることを特徴とする画像形成装置。
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