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JP2010276069A - ツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置 - Google Patents

ツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置 Download PDF

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JP2010276069A
JP2010276069A JP2009127372A JP2009127372A JP2010276069A JP 2010276069 A JP2010276069 A JP 2010276069A JP 2009127372 A JP2009127372 A JP 2009127372A JP 2009127372 A JP2009127372 A JP 2009127372A JP 2010276069 A JP2010276069 A JP 2010276069A
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Yuichi Hidaka
祐一 日高
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Honda Motor Co Ltd
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    • F16H61/68Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for stepped gearings
    • F16H61/684Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for stepped gearings without interruption of drive
    • F16H61/688Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for stepped gearings without interruption of drive with two inputs, e.g. selection of one of two torque-flow paths by clutches

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Abstract

【課題】 ツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置の小型化および構造の簡素化を図る。
【解決手段】 ツインクラッチ式トランスミッションにおいて、油圧を第1、第2シフトバルブV1,V2の一方から他方を経由して複数の油圧アクチュエータA1〜A4の各々に設けられた第1、第2ポートP1,P2に供給し、油圧アクチュエータA1〜A4で同期装置を作動させることで所定の変速段を確立する。油圧アクチュエータA1〜A4は、前記第1、第2ポートP1,P2の両方に油圧が作用しない第1不作動モードと、前記第1、第2ポートP1,P2の両方に油圧が作用する第2不作動モードとを有するので、前記第1不作動モードだけで油圧アクチュエータA1〜A4を不作動状態に維持する場合に比べて、第1、第2シフトバルブV1,V2の軸方向寸法を短縮して小型化および応答性の向上を図るとともに油圧回路の簡素化を図ることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の噛み合い式摩擦係合要素と、奇数変速段を確立する第1クラッチと、偶数変速段を確立する第2クラッチとを備えたツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置に関する。
かかるツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置は、下記特許文献1により公知である。
特開2008−309213号公報
ところでツインクラッチ式トランスミッションでは、変速軸に相対回転自在に支持したギヤを、マニュアルトランスミッションで使用されるシンクロメッシュ機構(噛み合い式同期装置)を用いて変速軸に結合することで、所望の変速段を確立するようになっている。一つの噛み合い式同期装置を中立位置から左動および右動させて二つの変速段を確立する油圧アクチュエータは、二つのポートに選択的に油圧を作用させてピストンを中立位置から左動あるいは右動させ、そのピストンに接続されたシフトフォークで噛み合い式同期装置を作動させる。
例えば、前進7速、後進1速の多段のツインクラッチ式トランスミッションは、4個の噛み合い式同期装置を作動させる4個の油圧アクチュエータを備えているため、それらの油圧アクチュエータの作動を制御するために油路が複雑化してシフトバルブの数が増え、シフトバルブを収納するバルブボディが大型化する問題があり、その改善が望まれていた。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置の小型化および構造の簡素化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンに第1クラッチを介して接続された第1入力軸と、前記エンジンに第2クラッチを介して接続された第2入力軸と、駆動輪に接続された出力軸と、前記第1、第2入力軸の回転を前記出力軸に伝達するギヤ列と、前記ギヤ列の所定のギヤを前記第1、第2入力軸あるいは前記出力軸に選択的に結合する複数の噛み合い式係合手段と、各々が第1、第2ポートを備え、その一方のポートに作用する油圧により作動して前記噛み合い式係合手段を係合させる複数の油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに油圧を供給する油圧供給手段と、前記油圧アクチュエータおよび前記油圧供給手段の間に配置された第1、第2シフトバルブと、前記第1、第2シフトバルブをそれぞれ作動させる第1、第2シフトバルブ駆動手段とを備え、前記油圧供給手段から供給された油圧を前記第1、第2シフトバルブの一方から他方を経由して前記油圧アクチュエータに供給することで、所定の前記油圧アクチュエータを作動させて所定の変速段を確立するツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置において、前記油圧アクチュエータは、前記第1、第2ポートの両方に油圧が作用しない第1不作動モードと、前記第1、第2ポートの両方に油圧が作用する第2不作動モードとを有することを特徴とするツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、2個の前記油圧アクチュエータは、それらの2個の第1ポートに共通の油路を介して共通の油圧が作用し、それらの2個の第2ポートに別個の油路を介して別個の油圧が作用することで、四つの変速段を選択的に確立可能であることを特徴とするツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置が提案される。
尚、実施の形態の第1、第2出力軸15,16は本発明の出力軸に対応し、実施の形態の油圧ポンプ41は本発明の油圧供給手段に対応し、実施の形態の第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4は本発明の油圧アクチュエータに対応し、実施の形態の奇数段クラッチC1は本発明の第1クラッチに対応し、実施の形態の偶数段クラッチC2は本発明の第2クラッチに対応し、実施の形態の第1〜第4同期装置S1〜S4は本発明の噛み合い式係合手段に対応し、第1、第2オン・オフソレノイドSA,SBはそれぞれ本発明の第1、第2シフトバルブ駆動手段に対応する。
請求項1の構成によれば、ツインクラッチ式トランスミッションにおいて、油圧供給手段から供給された油圧を第1、第2シフトバルブの一方から他方を経由して複数の油圧アクチュエータの各々に設けられた第1、第2ポートに供給し、油圧アクチュエータで同期装置を作動させることで所定の変速段を確立する。油圧アクチュエータは、前記第1、第2ポートの両方に油圧が作用しない第1不作動モードと、前記第1、第2ポートの両方に油圧が作用する第2不作動モードとを有するので、前記第1不作動モードだけで油圧アクチュエータを不作動状態に維持する場合に比べて、第1、第2シフトバルブの軸方向寸法を短縮して小型化および応答性の向上を図るとともに油圧回路の簡素化を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、2個の油圧アクチュエータの2個の第1ポートに共通の油路を介して共通の油圧を作用させ、2個の油圧アクチュエータの2個の第2ポートに別個の油路を介して別個の油圧を作用させるので、一方の油圧アクチュエータを2位置に作動させ、かつ他方の油圧アクチュエータを2位置に作動させて四つの変速段を確立することができる。
ツインクラッチ式トランスミッションのスケルトン図。 油圧アクチュエータを制御する油圧回路を示す図。 各変速段毎のオン・オフソレノイドおよびシフトバルブの作動表。 リバース変速段および1速変速段の確立時の油圧回路を示す図。 2速変速段および3速変速段の確立時の油圧回路を示す図。 4速変速段および5速変速段の確立時の油圧回路を示す図。 6速変速段および7速変速段の確立時の油圧回路を示す図。 油圧アクチュエータの作動原理を示す図。 油圧アクチュエータおよびシフトバルブの作動概念を示す図。
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、前進7速、後進1速のツインクラッチ式トランスミッションTは、エンジンEのクランクシャフト11にダンパー12を介して同軸に接続された奇数段クラッチC1および偶数段クラッチC2と、クランクシャフト11と同軸かつ相互に径方向内外に配置された第1入力軸13および第2入力軸14と、第1、第2入力軸13,14と平行に配置された第1出力軸15および第2出力軸16とを備える。奇数段クラッチC1を係合するとクランクシャフト11が第1入力軸13に結合され、偶数段クラッチC2を係合するとクランクシャフト11が第2入力軸14に結合される。
径方向内側の第1入力軸13には1速ドライブギヤ17、3速ドライブギヤ18、5速ドライブギヤ19および7速ドライブギヤ20が固設され、径方向外側の第2入力軸14には2速−リバースドライブギヤ21および4速−6速ドライブギヤ22が固設されれる。
第1出力軸15には1速ドライブギヤ17に噛合する1速ドリブンギヤ23と、2速−リバースドライブギヤ21に噛合する2速ドリブンギヤ24と、3速ドライブギヤ18に噛合する3速ドリブンギヤ25と、4速−6速ドライブギヤ22に噛合する4速ドリブンギヤ26とが相対回転自在に支持される。1速ドリブンギヤ23および3速ドリブンギヤ25は第1同期装置S1で第1出力軸15に選択的に結合可能であり、2速ドリブンギヤ24および4速ドリブンギヤ26は第2同期装置S2で第1出力軸15に選択的に結合可能である。
第2出力軸16には5速ドライブギヤ19に噛合する5速ドリブンギヤ27と、4速−6速ドライブギヤ22に噛合する6速ドリブンギヤ28と、7速ドライブギヤ20に噛合する7速ドリブンギヤ29と、2速−リバースドライブギヤ21にリバースアイドルギヤ30を介して噛合するリバースドリブンギヤ31とが相対回転自在に支持される。5速ドリブンギヤ27および7速ドリブンギヤ29は第3同期装置S3で第2出力軸16に選択的に結合可能であり、6速ドリブンギヤ28およびリバースドリブンギヤ31は第4同期装置S4で第2出力軸16に選択的に結合可能である。
第1出力軸15に固設した第1ファイナルドライブギヤ32と、第2出力軸16に固設した第2ファイナルドライブギヤ33とが、ディファレンシャルギヤDのファイナルドリブンギヤ34に噛合する。
しかして、第1同期装置S1を右動して1速ドリブンギヤ23を第1出力軸15に結合した状態で奇数段クラッチC1を係合すると1速変速段が確立し、第2同期装置S2を左動して2速ドリブンギヤ24を第1出力軸15に結合した状態で偶数段クラッチC2を係合すると2速変速段が確立し、第1同期装置S1を左動して3速ドリブンギヤ25を第1出力軸15に結合した状態で奇数段クラッチC1を係合すると3速変速段が確立し、第2同期装置S2を右動して4速ドリブンギヤ26を第1出力軸15に結合した状態で偶数段クラッチC2を係合すると2速変速段が確立する。
また第3同期装置S3を右動して5速ドリブンギヤ27を第2出力軸16に結合した状態で奇数段クラッチC1を係合すると5速変速段が確立し、第4同期装置S4を右動して6速ドリブンギヤ28を第2出力軸16に結合した状態で偶数段クラッチC2を係合すると6速変速段が確立し、第3同期装置S3を左動して7速ドリブンギヤ29を第2出力軸16に結合した状態で奇数段クラッチC1を係合すると7速変速段が確立し、第4同期装置S4を左動してリバースドリブンギヤ31を第2出力軸16に結合した状態で偶数段クラッチC2を係合するとリバース変速段が確立する。
図2は、第1〜第4同期装置S1〜S4を作動させる第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4を駆動する油圧回路である。図2において、第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4は、その右端に第1ポートP1…を備えるとともに、その左端に第2ポートP2…を備えており、第1、第2ポートP1,P2に作用する油圧の圧力差で中立位置から左右位置に駆動される。このとき、奇数変速段の確立に関与する第1、第3油圧アクチュエータA1,A3の2個の第1ポートP1,P1には別個の油圧が供給され、2個の第2ポートP2,P2には共通の油圧が供給される、同様に、偶数変速段(リバース変速段を含む)の確立に関与する第2、第4油圧アクチュエータA2,A4の2個の第1ポートP1,P1には別個の油圧が供給され、2個の第2ポートP2,P2には共通の油圧が供給される。
第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4が中立位置から左動あるいは右動すると、それらに設けられたフォーク(不図示)により第1〜第4同期装置S1〜S4が中立位置から左動あるいは右動して対応する変速段が確立する。
第1油圧アクチュエータA1は、第2ポートP2に油圧が作用して右動することで1速変速段が確立し、逆に第1ポートP1に油圧が作用して左動することで3速変速段が確立する。第2油圧アクチュエータA2は、第2ポートP2に油圧が作用して右動することで2速変速段が確立し、逆に第1ポートP1に油圧が作用して左動することで4速変速段が確立する。第3油圧アクチュエータA3は、第2ポートP2に油圧が作用して右動することで7速変速段が確立し、逆に第1ポートP1に油圧が作用して左動することで5速変速段が確立する。第4油圧アクチュエータA4は、第2ポートP2に油圧が作用して右動することでリバース変速段が確立し、逆に第1ポートP1に油圧が作用して左動することで6速変速段が確立する。
油圧ポンプ41が発生した油圧はレギュレータバルブ42で調圧されてライン圧となり、レギュレータバルブ42で余剰となったオイルはリリーフバルブ43を介して一部が潤滑油としてトランスミッションTの潤滑に供される。
第3オン・オフソレノイドバルブSCを介してライン圧が供給されて2位置を切替え可能な第3シフトバルブV3は、ライン圧を第1リニアソレノイドバルブLAで調圧した制御圧を、第1、第2シフトバルブV1,V2と、偶数変速段(リバース変速段を含む)を確立する偶数段クラッチC2とに選択的に供給する。また第4オン・オフソレノイドバルブSDを介してライン圧が供給されて2位置を切替え可能な第4シフトバルブV4は、ライン圧を第2リニアソレノイドバルブLBで調圧した制御圧を、第1、第2シフトバルブV1,V2と、奇数変速段を確立する奇数段クラッチC1とに選択的に供給する。
第1シフトバルブV1は、第1オン・オフソレノイドバルブSAを介してライン圧が供給されて2位置を切替え可能であり、第2シフトバルブV2は、第2オン・オフソレノイドバルブSBを介してライン圧が供給されて2位置を切替え可能である。
第4オン・オフソレノイドバルブSDがONして第4シフトバルブV4のスプールが右動した状態では奇数変速段の何れかが予備確立(プリシフト)しており、この状態で第4オン・オフソレノイドバルブSDがOFFして第4シフトバルブV4のスプールが左動すると、奇数段クラッチC1が係合して奇数変速段の何れかが確立する。奇数変速段が確立しているときに第3オン・オフソレノイドバルブSCがONして第3シフトバルブV3のスプールが右動した状態では偶数変速段の何れかが予備確立(プリシフト)しており、この状態で第3オン・オフソレノイドバルブSCがOFFして第3シフトバルブV3のスプールが左動すると、偶数段クラッチC2が係合して偶数変速段の何れかが確立する。
このように、第3オン・オフソレノイドバルブSCおよび第4オン・オフソレノイドバルブSDを交互にON/OFFすることで、駆動力の抜けを防止しながらシフトアップあるいはシフトダウンが可能になる。
次に、第1油圧アクチュエータA1〜第4油圧アクチュエータA4の作動について説明する。
図3に示すように、プリシフトモードには、1速−リバースモードと、2速−3速モードと、4速−5速モードと、6速−7速モードとがあり、1速−リバースモードでは第1オン・オフソレノイドバルブSAがOFFして第2オン・オフソレノイドバルブSBがONし(図4参照)、2速−3速モードでは第1オン・オフソレノイドバルブSAがOFFして第2オン・オフソレノイドバルブSBがOFFし(図5参照)、4速−5速モードでは第1オン・オフソレノイドバルブSAがONして第2オン・オフソレノイドバルブSBがOFFし(図6参照)、6速−7速モードでは第1オン・オフソレノイドバルブSAがONして第2オン・オフソレノイドバルブSBがONする(図7参照)。
図4(A)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAがOFFして第2オン・オフソレノイドバルブSBがONする1速−リバースモードにおいて、第1リニアソレノイドバルブLAがONすると第4油圧アクチュエータA4の第2ポートP2に油圧が作用して第4同期装置S4が作動することで、リバース変速段が確立する。このとき第2油圧アクチュエータA2の第1、第2ポートP1,P2にも油圧が作用するが、それらの油圧は同じ圧で対向しているため、第2油圧アクチュエータA2は作動しない。
図4(B)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAがOFFして第2オン・オフソレノイドバルブSBがONする1速−リバースモードにおいて、第2リニアソレノイドバルブLBがONすると第1油圧アクチュエータA1の第2ポートP2に油圧が作用して第1同期装置S1が作動することで、1速変速段が確立する。このとき第3油圧アクチュエータA3の第1、第2ポートP1,P2にも油圧が作用するが、それらの油圧は同じ圧で対向しているため、第3油圧アクチュエータA3は作動しない。
図5(A)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAおよび第2オン・オフソレノイドバルブSBが共にOFFする2速−3速モードにおいて、第1リニアソレノイドバルブLAがONすると第2油圧アクチュエータA2の第2ポートP2に油圧が作用して第2同期装置S2が作動することで、2速変速段が確立する。このとき第4油圧アクチュエータA4の第1、第2ポートP1,P2にも油圧が作用するが、それらの油圧は同じ圧で対向しているため、第4油圧アクチュエータA4は作動しない。
図5(B)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAおよび第2オン・オフソレノイドバルブSBが共にOFFする2速−3速モードにおいて、第2リニアソレノイドバルブLBがONすると第1油圧アクチュエータA1の第1ポートP1に油圧が作用して第1同期装置S1が作動することで、3速変速段が確立する。
図6(A)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAがONして第2オン・オフソレノイドバルブSBがOFFする4速−5速モードにおいて、第1リニアソレノイドバルブLAがONすると第2油圧アクチュエータA2の第1ポートP1に油圧が作用して第2同期装置S2が作動することで、4速変速段が確立する。
図6(B)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAがONして第2オン・オフソレノイドバルブSBがOFFする4速−5速モードにおいて、第2リニアソレノイドバルブLBがONすると第3油圧アクチュエータA3の第1ポートP1に油圧が作用して第3同期装置S3が作動することで、5速変速段が確立する。
図7(A)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAおよび第2オン・オフソレノイドバルブSBが共にONする6速−7速モードにおいて、第1リニアソレノイドバルブLAがONすると第4油圧アクチュエータA4の第1ポートP1に油圧が作用して第4同期装置S4が作動することで、6速変速段が確立する。
図7(B)に示すように、第1オン・オフソレノイドバルブSAおよび第2オン・オフソレノイドバルブSBが共にONする6速−7速モードにおいて、第2リニアソレノイドバルブLBがONすると第3油圧アクチュエータA3の第2ポートP2に油圧が作用して第3同期装置S3が作動することで、7速変速段が確立する。このとき第1油圧アクチュエータA1の第1、第2ポートP1,P2にも油圧が作用するが、それらの油圧は同じ圧で対向しているため、第1油圧アクチュエータA1は作動しない。
従来は、油圧アクチュエータを作動させないとき、その油圧アクチュエータのピストンの両端に油圧を作用させないが、本実施の形態では、油圧アクチュエータのピストンの両端に油圧を作用させない第1不作動モードと、油圧アクチュエータのピストンの両端に同じ油圧を作用させる第2不作動モードとを併用しており、これにより第1、第2シフトバルブV1,V2の軸方向寸法の小型化および油路の簡素化を図っている。以下、第1、第2シフトバルブV1,V2の軸方向寸法の小型化および油路の簡素化を図れる理由を説明する。
図2における右側の第1、第3油圧アクチュエータA1,A3と左側の第2、第4油圧アクチュエータA2,A4とは、実質的に左右対称な同一構造であるため、第1、第3油圧アクチュエータA1,A3を例にとって説明する。
図8に従来例として示すように、第1油圧アクチュエータA1の第2ポートP2に加わる油圧をB、第1ポートP1に加わる油圧をDとし、第3油圧アクチュエータA3の第2ポートP2に加わる油圧をAとし、第1ポートP1に加わる油圧をCとする。油圧Aを作用させると第3油圧アクチュエータA3が右動し、油圧Bを作用させると第1油圧アクチュエータA1が右動し、油圧Cを作用させると第3油圧アクチュエータA3が左動し、油圧Dを作用させると第1油圧アクチュエータA1が左動する。つまり、従来は4種類の油圧A,B,C,Dを制御することで第1油圧アクチュエータA1および第3油圧アクチュエータA3の作動を四つの態様に制御していた。
それに対して、図8の実施の形態では、その左欄に示すように、油圧Cを作用させると第3油圧アクチュエータA3が左動し、油圧Dを作用させると第1油圧アクチュエータA1が左動する。ここまでは従来例と同じである。しかしながら油圧A,B,Dを作用させると油圧B,Dがキャンセルし合って第1油圧アクチュエータA1は作動せず、第3油圧アクチュエータA3が右動する。また油圧A,B,Cを作用させると油圧A,Cがキャンセルし合って第3油圧アクチュエータA3は作動せず、第1油圧アクチュエータA1が右動する。このとき、油圧A,Bは全く同じ態様でON/OFFしているため、それらを別個に制御することなく、油圧Aとして纏めて制御することができる。
即ち、図8の実施の形態の右欄に示すように、第1油圧アクチュエータA1および第3油圧アクチュエータA3の第2ポートP2,P2は同じ油圧AをON/OFF制御することで、図8の実施の形態の左欄と同様に第1油圧アクチュエータA1および第3油圧アクチュエータA3をそれぞれ右動および左動させ、従来例と同じ機能を発揮させることができる。
図9は、図8の従来例および実施の形態を模式的に示す図である。シフトバルブVA、VB,VCは実施の形態の第1シフトバルブV1および第2シフトバルブV2の機能を模式的に示すものであり、図9(A)の従来例では第1油圧アクチュエータA1および第3油圧アクチュエータA3の第2ポートP2,P2に異なる油圧A,Bを供給するために、シフトバルブVB,VCを小型化できなかった。一方、図9(B)の実施の形態では第1油圧アクチュエータA1および第3油圧アクチュエータA3の第2ポートP2,P2に同じ油圧Aを供給するために、シフトバルブVB,VCを小型化することが可能になる。
以上のように、本実施の形態によれば、ツインクラッチ式トランスミッションTにおいて、第1〜第4同期装置S1〜S4を作動させて所望の変速段を確立するための第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4の各々に設けられた第1、第2ポートP1,P2に油圧を作用させる際に、前記第1、第2ポートP1,P2の両方に油圧が作用しない第1不作動モードと、前記第1、第2ポートP1,P2の両方に油圧が作用する第2不作動モードとを併用するので、前記第1不作動モードだけで第1〜第4油圧アクチュエータA1〜A4を不作動状態に維持する場合に比べて、第1、第2シフトバルブV1,V2の軸方向寸法を短縮して小型化および応答性の向上を図るとともに油圧回路の簡素化を図ることができる。
特に、2個の油圧アクチュエータ(第1、第3油圧アクチュエータA1,A3あるいは第2、第4油圧アクチュエータA2,A4)の2個の第2ポートP2,P2に共通の油路を介して共通の油圧を作用させ、2個の第1ポートP1,P1に別個の油路を介して別個の油圧を作用させるので、一方の油圧アクチュエータを2位置に作動させ、かつ他方の油圧アクチュエータを2位置に作動させて四つの変速段を確立することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のトランスミッションTは第1〜第4アクチュエータA1〜A4を備えているが、本発明は2個の油圧アクチュエータを持つものであれば成立する。
またトランスミッションTの構造は実施の形態に限定されず、ツインクラッチ式のものであれば良い。
13 第1入力軸
14 第2入力軸
15 第1出力軸(出力軸)
16 第2出力軸(出力軸)
41 油圧ポンプ(油圧供給手段)
A1 第1油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ)
A2 第2油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ)
A3 第3油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ)
A4 第4油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ)
C1 奇数段クラッチ(第1クラッチ)
C2 偶数段クラッチ(第2クラッチ)
E エンジン
P1 第1ポート
P2 第2ポート
S1 第1同期装置(噛み合い式係合手段)
S2 第2同期装置(噛み合い式係合手段)
S3 第3同期装置(噛み合い式係合手段)
S4 第4同期装置(噛み合い式係合手段)
SA 第1オン・オフソレノイドバルブ(第1シフトバルブ駆動手段)
SB 第2オン・オフソレノイドバルブ(第2シフトバルブ駆動手段)
V1 第1シフトバルブ
V2 第2シフトバルブ

Claims (2)

  1. エンジン(E)に第1クラッチ(C1)を介して接続された第1入力軸(13)と、
    前記エンジン(E)に第2クラッチ(C2)を介して接続された第2入力軸(14)と、
    駆動輪に接続された出力軸(15,16)と、
    前記第1、第2入力軸(13,14)の回転を前記出力軸(15,16)に伝達するギヤ列と、
    前記ギヤ列の所定のギヤを前記第1、第2入力軸(13,14)あるいは前記出力軸(15,16)に選択的に結合する複数の噛み合い式係合手段(S1〜S4)と、
    各々が第1、第2ポート(P1,P2)を備え、その一方のポート(P1,P2)に作用する油圧により作動して前記噛み合い式係合手段(S1〜S4)を係合させる複数の油圧アクチュエータ(A1〜A4)と、
    前記油圧アクチュエータ(A1〜A4)に油圧を供給する油圧供給手段(41)と、
    前記油圧アクチュエータ(A1〜A4)および前記油圧供給手段(41)の間に配置された第1、第2シフトバルブ(V1,V2)と、
    前記第1、第2シフトバルブ(V1,V2)をそれぞれ作動させる第1、第2シフトバルブ駆動手段(SA,SB)とを備え、
    前記油圧供給手段(41)から供給された油圧を前記第1、第2シフトバルブ(V1,V2)の一方から他方を経由して前記油圧アクチュエータ(A1〜A4)に供給することで、所定の前記油圧アクチュエータ(A1〜A4)を作動させて所定の変速段を確立するツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置において、
    前記油圧アクチュエータ(A1〜A4)は、前記第1、第2ポート(P1,P2)の両方に油圧が作用しない第1不作動モードと、前記第1、第2ポート(P1,P2)の両方に油圧が作用する第2不作動モードとを有することを特徴とするツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置。
  2. 2個の前記油圧アクチュエータ(A1,A3;A2,A4)は、それらの2個の第1ポート(P1)に共通の油路を介して共通の油圧が作用し、それらの2個の第2ポート(P2)に別個の油路を介して別個の油圧が作用することで、四つの変速段を選択的に確立可能であることを特徴とする、請求項1に記載のツインクラッチ式トランスミッションの変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102519192B1 (ko) * 2022-10-18 2023-05-08 이래에이엠에스 주식회사 오일 처닝에 의한 오일 순환 메커니즘을 갖는 차량용 전동 구동 장치

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