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JP2010260819A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

水中油型乳化組成物 Download PDF

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JP2010260819A
JP2010260819A JP2009112985A JP2009112985A JP2010260819A JP 2010260819 A JP2010260819 A JP 2010260819A JP 2009112985 A JP2009112985 A JP 2009112985A JP 2009112985 A JP2009112985 A JP 2009112985A JP 2010260819 A JP2010260819 A JP 2010260819A
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Yoshihiro Tokunaga
義弘 徳永
Shoko Hishitani
昇子 菱谷
Sachi Matsumoto
幸 松本
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Abstract

【課題】多価アルコールの配合量を多くしてもべたつき感がなく、うるおい感が付与されるとともに優れた保湿効果を発揮し、良好な乳化安定性を有する乳化組成物の提供。
【解決手段】炭化水素系油分及びエステル系油分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分(A)と、主鎖がSi−O結合の繰返し構造からなるシリコーン化合物(B)と、多価アルコール(C)20〜50質量%と、式(d1−1)[式中、R及びRは有機基、ヒドロキシ基又は水素原子]で表される繰返し単位(d1)と式(d2−1)[式中、Rはアルキレン基]で表される繰返し単位(d2)と式(d3−1)[式中、nは2〜4の整数]で表される繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物(D)と、非イオン界面活性剤(E)とを含有する水中油型乳化組成物。[化1]
Figure 2010260819

【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化組成物に関する。
食品、薬剤、化粧品などの分野においては、水と油を乳化して作られる、たとえば水中に油粒子が分散した水中油滴(O/W)型の水−油エマルションを形成した乳化組成物が利用されている。
化粧品の分野において、当該乳化組成物はたとえば皮膚化粧料などに用いられており、肌の乾燥や肌荒れを防いで保湿効果を発揮しやすい商品としてこれまで数多く市場に提供されている。
O/W型の乳化組成物は、水や多価アルコールからなる水相が分散媒であるため、皮膚に塗布した際にべたつき感がなく、肌にうるおい感が付与されて使用感が良好であるため、使用者に広く好まれている。
しかしながら、依然として肌の乾燥や肌荒れに悩む生活者が減ることはない上に、保湿効果がさらに高く、良好な使用感を有する乳化組成物の開発が望まれている。
乳化組成物には、皮膚に水分を供給する保水作用を有する保湿剤として多価アルコールが古くから用いられている。
しかしながら、従来、保湿効果を高めるために、乳化組成物中の多価アルコールの配合量を多く(20質量%以上と)した場合、べたつき感が強まるとともに、うるおい感が失われて使用感が悪くなり、加えて、油粒子の分散不良が生じる等、乳化安定性に悪影響を与えるという問題があった。
多価アルコールの配合量を多くした場合の乳化安定性を向上させる目的で、常温で固形又は半固形状である油性成分5.0〜25.0質量%を含有する乳化組成物が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、常温で固形又は半固形状の油性成分を多く配合する必要があり、べたつき感が生じる問題があった。
皮膚化粧料においては、皮膚からの水分の蒸散を防ぐ閉塞作用を有する保湿剤として炭化水素系油分又はエステル系油分などの油性成分が用いられている。
しかしながら、これらの油性成分は、皮膚に塗布した際にべたつき感が生じやすい問題があった。
この油性成分のべたつき感を低減するために、従来、シリコーンが広く用いられている。
しかしながら、シリコーンには、皮膚からの水分の蒸散を防ぐ閉塞作用による保湿効果は期待できず、また、シリコーンに特有の肌のすべり感が発現することから、うるおい感が付与されにくい問題があった。さらに、シリコーンは、炭化水素系油分又はエステル系油分などの油性成分との相溶性が低いため、乳化安定性に悪影響を与えるという問題があった。
この炭化水素系油分又はエステル系油分とシリコーンとを配合した乳化安定性を向上させる目的で、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ポリシロキサン−ポリオキシアルキレン直鎖型ブロック共重合体等のシリコーン系界面活性剤を配合した乳化化粧料が提案されている(たとえば特許文献2、3参照)。
また、シリコーンの微細な分散物を得るために、水溶性アルコールとポリシロキサン−ポリオキシアルキレン直鎖型ブロック共重合体とを配合した、O/W型の特に毛髪化粧料に好適な化粧品組成物が提案されている(特許文献4参照)。
特開2005−97124号公報 特開平10−120524号公報 特開平04−234307号公報 特開平07−316010号公報
しかしながら、特許文献2、3に記載された発明においては、多価アルコールを多く配合することは想定されておらず、乳化化粧料として保湿効果又はうるおい感が不充分である。
特許文献4に記載された発明においては、炭化水素系油分又はエステル系油分などの油性成分を配合することは想定されておらず、化粧品組成物として保湿効果又はうるおい感が不充分である。
さらに、エマルションが形成された乳化組成物において、経時保存に伴う乳化安定性を確保することは必須であり、撹拌直後のシリコーン油の分散状態を観察しているのみである特許文献4の技術では、乳化安定性が不充分である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多価アルコールの配合量を多くしてもべたつき感がなく、うるおい感が付与されるとともに優れた保湿効果を発揮し、かつ、良好な乳化安定性を有する乳化組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、保湿剤として多価アルコールを20質量%以上配合しても、安定なO/W型エマルションを形成でき、かつ、保湿効果及び使用感にも優れる成分の組合せをあらたに見出すことにより、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の水中油型乳化組成物は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含有することを特徴とする。
(A)成分:炭化水素系油分及びエステル系油分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分。
(B)成分:主鎖がSi−O結合の繰返し構造からなるシリコーン化合物。
(C)成分:多価アルコール20〜50質量%。
(D)成分:下記一般式(d1−1)で表される繰返し単位(d1)と、下記一般式(d2−1)で表される繰返し単位(d2)と、下記一般式(d3−1)で表される繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物。
(E)成分:非イオン界面活性剤。
Figure 2010260819
[式(d1−1)中、R及びRはそれぞれ独立して有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。式(d2−1)中、Rはアルキレン基を表す。式(d3−1)中、nは2〜4の整数を表す。]
本発明の水中油型乳化組成物においては、前記(D)成分と前記(E)成分との合計の含有量[(D)成分+(E)成分]に対する、前記(A)成分と前記(B)成分との合計の含有量[(A)成分+(B)成分]が、質量比[(A)成分+(B)成分]/[(D)成分+(E)成分]で1.0〜5.0であることが好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物によれば、多価アルコールの配合量を多くしてもべたつき感がなく、うるおい感が付与されるとともに優れた保湿効果を発揮し、かつ、良好な乳化安定性が得られる。
≪水中油型乳化組成物≫
本発明の水中油型乳化組成物は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含有するものである。
(A)成分:炭化水素系油分及びエステル系油分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分。
(B)成分:主鎖がSi−O結合の繰返し構造からなるシリコーン化合物。
(C)成分:多価アルコール20〜50質量%。
(D)成分:前記一般式(d1−1)で表される繰返し単位(d1)と、前記一般式(d2−1)で表される繰返し単位(d2)と、前記一般式(d3−1)で表される繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物。
(E)成分:非イオン界面活性剤。
本発明に係る乳化組成物は、O/W型のエマルションをなすものである。
<(A)成分:油性成分>
本発明において、(A)成分は、炭化水素系油分及びエステル系油分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分である。
ここで、「炭化水素系油分」とは、炭素と水素とからなる化合物及びその誘導体、並びに、炭素と水素とからなる化合物又はその誘導体を主成分とする成分を包含するものをいう。
炭素と水素とからなる化合物として具体的には、パラフィン炭化水素、オレフィン炭化水素、アセチレン系炭化水素などの鎖式炭化水素、環式炭化水素(芳香族化合物、脂環式化合物、非ベンゼノイド芳香族化合物などに属するものを含む。)である。
「エステル系油分」とは、酸の水素原子を炭化水素基で置換したもの及びその誘導体、並びに、酸の水素原子を炭化水素基で置換したもの又はその誘導体を主成分とする成分を包含するものをいう。
炭化水素系油分としては、たとえば、流動パラフィン、スクワラン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
エステル系油分としては、たとえば、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、イソオクタン酸セチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、ステアリン酸コレステリル、ピバリン酸2−オクチルデシル、イソステアリン酸フィトステリル等が挙げられる。
上記のなかでも、(A)成分としては、べたつき感が低いことから、常温で液状のもの(液状油)が好ましい。
当該液状油のなかでも、べたつき感が低いことに加えて、シリコーン化合物との相溶性が良く、乳化安定性の点でも優れていることから、流動パラフィン、スクワラン、水添ポリイソブテン;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルがより好ましく、そのなかでも、べたつきのなさ、乳化安定性、保湿効果のいずれも優れていることから、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピルが特に好ましい。
(A)成分は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の乳化組成物中、(A)成分の配合量は1〜20質量%であることが好ましく、3〜9質量%であることがより好ましい。
(A)成分の配合量が1質量%以上であると、保湿効果がより向上し、20質量%以下であると、べたつき感がより低減され、乳化安定性がより向上する。
なかでも、(A)成分の配合量が3〜9質量%であると、保湿効果、べたつきのなさ、乳化安定性が特にバランスよく優れる。
本発明において、(A)成分は、乳化組成物を皮膚に塗布した際、主として皮膚からの水分の蒸散を防ぐ閉塞作用により保湿効果の向上に寄与すると考えられる。
<(B)成分:主鎖がSi−O結合の繰返し構造からなるシリコーン化合物>
本発明において、(B)成分は、ケイ素原子と酸素原子とが結合したSi−O結合の繰返し構造のみで構成された主鎖をもつシリコーン化合物である。
(B)成分としては、鎖状のものでもよく、環状のものでもよく、具体的には、ジメチルシリコーン、環状シリコーン、変性シリコーン(たとえば、フェニル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなど)等が挙げられる。
(B)成分は、たとえば、下記一般式(b1−1)で表される繰返し単位(b1)を有するシリコーン化合物として表すことができる。
Figure 2010260819
[式(b1−1)中、R及びRはそれぞれ独立して有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。]
ここで「有機基」とは、炭素原子を含む基を意味し、炭素原子以外の原子(たとえば水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ハロゲン原子等)を含んでいてもよい。
(B)成分において、鎖状のシリコーン化合物としては、たとえば、両末端の間に、前記繰返し単位(b1)からなる鎖状構造を有するものが挙げられる。
環状のシリコーン化合物としては、たとえば、複数の前記繰返し単位(b1)が結合して環を形成したものが挙げられる。
前記式(b1−1)中、R及びRは、それぞれ独立して、有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。
又はRの有機基は、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、脂環式基などの脂肪族炭化水素基;アリール基、アリールアルキル基(ベンジル基CCH−、フェネチル基CCHCH−、CCH(CH)−CH−等)などの芳香族炭化水素基;アミノ基(−NH)を含む基、オキシアルキレン基(−CO−、−CO−等)を含む基などが挙げられる。
なかでも、(B)成分としては、RとRとがいずれもメチル基である繰返し単位(以下この繰返し単位を「繰返し単位(b1−11)」という。)からなる鎖状シリコーン化合物(ジメチルシリコーン)若しくは環状シリコーン化合物(環状シリコーン);前記繰返し単位(b1−11)と、Rがメチル基でかつRがフェニル基、又はR及びRがいずれもフェニル基である繰返し単位とを有するシリコーン化合物(フェニル変性シリコーン); 前記繰返し単位(b1−11)と、Rがメチル基でかつRが水素原子である繰返し単位とを有するシリコーン化合物(メチルハイドロジェンシリコーン); 前記繰返し単位(b1−11)と、Rがメチル基でかつRがメチル基以外の有機基である繰返し単位とを有するシリコーン化合物(アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等)が好適なものとして挙げられる。
なお、ここでアミノ変性シリコーンは、Rがアミノ基(−NH)を含む基であるものを示し;ポリエーテル変性シリコーンは、Rがオキシアルキレン基(−CO−、−CO−等)を含む基であるもの(側鎖型:いわゆるペンダントタイプ)を示し;アルキル変性シリコーンは、Rが一例として長鎖アルキル基であるものを示す。
前記繰返し単位(b1)を有するシリコーン化合物の両末端としては、たとえば、当該両末端が(R11)(R12)(R13)Si−O−と−Si(R14)(R15)(R16)との組合せである場合、
(a)R11〜R16がいずれもメチル基であるもの;
(b)R11〜R15がいずれもメチル基、R16がメチル基以外の有機基又はヒドロキシ基であるもの;
(c)R11がメチル基以外の有機基又はヒドロキシ基、R12〜R16がいずれもメチル基であるもの;
(d)R11がメチル基以外の有機基又はヒドロキシ基、R12〜R15がいずれもメチル基、R16がメチル基以外の有機基又はヒドロキシ基であるもの、が挙げられる。
(B)成分は、25℃における粘度が1〜100万mm/sであるものが好ましく、1〜1万mm/sであるものがより好ましく、4〜5000mm/sであるものがさらに好ましい。
特に(B)成分がジメチルシリコーンの場合、25℃における粘度が1〜100万mm/sであるものが好ましく、5〜5000mm/sであるものがより好ましく、5〜1000mm/sであるものがさらに好ましい。
特に(B)成分が環状シリコーンの場合、25℃における粘度が100mm/s以下であるものが好ましく、1〜10mm/sであるものがより好ましい。
特に(B)成分がフェニル変性シリコーンの場合、25℃における粘度が5〜2000mm/sであるものが好ましく、10〜200mm/sであるものがより好ましい。
特に(B)成分がアルキル変性シリコーンの場合、25℃における粘度が1〜100mm/sであるものが好ましく、1〜50mm/sであるものがより好ましい。
特に(B)成分がアミノ変性シリコーンの場合、25℃における粘度が1〜100万mm/sであるものが好ましく、500〜10万mm/sであるものがより好ましい。
特に(B)成分がポリエーテル変性シリコーン(側鎖型)の場合、25℃における粘度が1〜1万mm/sであるものが好ましく、100〜2000mm/sであるものがより好ましい。
上述したいずれのシリコーン化合物においても、前記粘度の範囲の下限値以上であると、べたつき感を低減する効果がより向上し、上限値以下であると、(A)成分との相溶性が高まり、乳化安定性がより向上する。
なお、(B)成分の粘度は、オストワルド型粘度計(毛管粘度計)に、25℃に保たれた(B)成分10mLをセットし、測定液の上面が一定の距離を通過する時間tを測定する方法により求められる値を示す。
かかる粘度の測定は、JIS K2220に記載された方法で行う。基準液体の粘度をη、密度をρ、流下時間をtとすると、動粘度(mm/s(cs))は、次式により算出される。式:動粘度=(η/ρ)×(t/t
上記のなかでも、(B)成分としては、ジメチルシリコーン、環状シリコーン、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーンがより好ましく、そのなかでも、(A)成分との相溶性が高く、乳化安定性がより向上することから、ジメチルシリコーン、環状シリコーン、フェニル変性シリコーンがさらに好ましく、ジメチルシリコーンが特に好ましい。
環状シリコーンとしては、たとえばデカメチルシクロペンタシロキサンが挙げられる。
フェニル変性シリコーンとしては、たとえばメチルフェニルポリシロキサンが挙げられる。
ジメチルシリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学社製のメチルポリシロキサン(KF−96A−2cs(2mm/s)、KF−96A−5cs(5mm/s)、KF−96A−6cs(6mm/s)、KF−96A−10cs(10mm/s)、KF−96A−20cs(20mm/s)、KF−96A−30cs(30mm/s)、KF−96A−50cs(50mm/s)、KF−96A−100cs(100mm/s)、KF−96A−200cs(200mm/s)、KF−96A−300cs(300mm/s)、KF−96A−350cs(350mm/s)、KF−96A−500cs(500mm/s)、KF−96A−1000cs(1000mm/s)、KF−96A−3000cs(3000mm/s)、KF−96A−5000cs(5000mm/s))、高重合メチルポリシロキサン(KF−96H−6000cs(6000mm/s)、KF−96H−1万cs(1万mm/s)、KF−96H−1.25万cs(1.25万mm/s)、KF−96H−3万cs(3万mm/s)、KF−96H−5万cs(5万mm/s)、KF−96H−6万cs(6万mm/s)、KF−96H−10万cs(10万mm/s)、KF−96H−30万cs(30万mm/s)、KF−96H−50万cs(50万mm/s)、KF−96H−100万cs(100万mm/s))(以上、商品名)等;東レ・ダウコーニングシリコーン社製のメチルポリシロキサン(SH200 C Fluid 1.5cs(1.5mm/s)、SH200 C Fluid 2cs(2mm/s)、SH200 C Fluid 5cs(5mm/s)、SH200 C Fluid 6cs(6mm/s)、SH200 C Fluid 10cs(10mm/s)、SH200 C Fluid 20cs(20mm/s)、SH200 C Fluid 30cs(30mm/s)、SH200 C Fluid 50cs(50mm/s)、SH200 C Fluid 100cs(100mm/s)、SH200 C Fluid 200cs(200mm/s)、SH200 C Fluid 350cs(350mm/s)、SH200 C Fluid 500cs(500mm/s)、SH200 C Fluid 1000cs(1000mm/s)、SH200 Fluid 3000cs(3000mm/s)、SH200 C Fluid 5000cs(5000mm/s)、SH200 Fluid 10000cs(10000mm/s)、SH200 Fluid 12500cs(12500mm/s)、SH200 Fluid 30000cs(30000mm/s)、SH200 Fluid 60000cs(60000mm/s)、SH200 Fluid 100000cs(100000mm/s)、SH200 Fluid 1000000cs(1000000mm/s))(以上、商品名)等を用いることができる。
環状シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学社製のデカメチルシクロペンタシロキサン(商品名:KF−995(4.0mm/s))等を用いることができる。
フェニル変性シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学社製のメチルフェニルポリシロキサン(KF−50−100cs(100mm/s)、KF−50−1000cs(1000mm/s)、KF−53(175mm/s)、KF−54(400mm/s)、KF−56(14mm/s))(以上、商品名)等;東レ・ダウコーニングシリコーン社製のメチルフェニルポリシロキサン(SH556(22mm/s)、PH−1555 HRI C.F.(175mm/s)、2−2078Fluid(2000mm/s))(以上、商品名)等を用いることができる。
他の変性シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学社製のステアロキシ変性シリコーン(商品名:KF−7002(固体))等;東レ・ダウコーニングシリコーン社製のアルキル変性シリコーン(FZ−3196(2.9mm/s)、SS−3408(2.9mm/s)、SS−3412(5mm/s)、2502Cosmetic Fluid(45mm/s))(以上、商品名)等を用いることができる。
また、他の変性シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学社製のポリエーテルシリコーンとして、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(KF−6011(100mm/s)、KF−6011P(140mm/s)、KF−6013(400mm/s)、KF−6015(150mm/s)、KF−6016(150mm/s)、KF−6017(600mm/s)、KF−6017P(850mm/s)、KF−6028(900mm/s)、KF−6028P(900mm/s))、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(KF−6012(1600mm/s))(以上、商品名)等;東レ・ダウコーニングシリコーン社製のポリエーテル変性シリコーンとして、たとえば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(SH3771M(400mm/s)、SH3772M(1050mm/s)、SH3773M(650mm/s)、SH3775M(1600mm/s)、SS−2801(130mm/s)、SS−2802(130mm/s)、SS−2804(390mm/s))、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(SH3749(1300mm/s))(以上、商品名)等も用いることができる。
さらに、信越化学社製のアミノ変性シリコーン(KF−8004(800mm/s)、KF−8015(50000−100000mm/s)、KF867S(1300mm/s))(以上、商品名)等;東レ・ダウコーニングシリコーン社製のアミノ変性シリコーン(SF8452C(700mm/s)、SS−3551(1000mm/s))(以上、商品名)等も用いることができる。
(B)成分は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の乳化組成物中、(B)成分の配合量は0.5〜20質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることがより好ましい。
(B)成分の配合量が0.5質量%以上であると、べたつき感を低減する効果がより向上する。(B)成分の配合量が20質量%以下であると、シリコーン特有の肌のすべり感が抑えられ、うるおい感がより向上する。また、(B)成分自体の溶解性が良好となり、乳化安定性がより向上する。
なかでも、(B)成分の配合量が1〜5質量%であると、べたつきのなさ、うるおい感、乳化安定性が特にバランスよく優れる。
本発明において、(B)成分は、乳化組成物を皮膚に塗布した際、主として(A)成分に起因するべたつき感を低減する効果の向上に寄与すると考えられる。
<(C)成分:多価アルコール>
本発明において、(C)成分は多価アルコールである。
(C)成分としては、たとえば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン等のポリグリセリン類;1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、3−メチル−1,2−ペンタンジオール、4−メチル−1,2−ペンタンジオール、4,4−ジメチル−1,2−ペンタンジオール、3,4−ジメチル−1,2−ペンタンジオール等のアルカンジオール類;ソルビトール等の糖アルコール;ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000等の重量平均分子量が200〜10,000のポリエチレングリコールなどが挙げられる。
上記のなかでも、(C)成分としては、保湿効果の付与、べたつき感の低減の効果に優れることから、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、1,2−ペンタンジオールが特に好ましい。
ここで、「重量平均分子量」は、医薬部外品原料規格2006(株式会社薬事日報社),1383頁に収載の試験法により測定される値を示す。
(C)成分は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の乳化組成物中、(C)成分の配合量は20〜50質量%であり、25〜40質量%であることがより好ましい。
(C)成分の配合量が20質量%以上であると、保湿効果が充分に得られる。また、乳化安定性においても、水相と油相の界面張力が充分に低下し、特に乳化初期において、微細な油滴を形成することが容易となる。
(C)成分の配合量が50質量%以下であると、べたつき感が低減し、乳化安定性が良好となる。
なかでも、(C)成分の配合量が25〜40質量%であると、保湿効果、べたつきのなさ、乳化安定性が特にバランスよく優れる。
本発明において、(C)成分は、乳化組成物を皮膚に塗布した際、主として皮膚に水分を供給する保水作用により保湿効果の向上に寄与すると考えられる。
<(D)成分:繰返し単位(d1)と繰返し単位(d2)と繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物>
本発明において、(D)成分は、下記一般式(d1−1)で表される繰返し単位(d1)と、下記一般式(d2−1)で表される繰返し単位(d2)と、下記一般式(d3−1)で表される繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物である。
すなわち、(D)成分は、Si−O結合の繰返し構造と、オキシアルキレン基の繰返し構造と、アルキレン基とが結合して形成された主鎖を有する化合物である。
Figure 2010260819
[式(d1−1)中、R及びRはそれぞれ独立して有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。式(d2−1)中、Rはアルキレン基を表す。式(d3−1)中、nは2〜4の整数を表す。]
前記式(d1−1)中、R及びRは、それぞれ独立して、有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。
又はRの有機基は、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アリール基等が挙げられ、炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基であることが好ましい。
前記式(d2−1)中、Rはアルキレン基を表し、炭素数1〜4のアルキレン基が好ましく、なかでもエチレン基、プロピレン基(−C−、−CH(CH)CH−、−C(CH−)がより好ましい。
前記式(d3−1)中、nは、2〜4の整数を表し、4であることが好ましい。すなわち、前記式(d3−1)で表される繰返し単位(d3)は、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基であり、これらは直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
(D)成分は、ブロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。
(D)成分としては、繰返し単位(d1)、繰返し単位(d2)、繰返し単位(d3)がそれぞれブロック状に配列してなるものでもよいし;かかる3種の繰返し単位が、たとえば、繰返し単位(d1)、繰返し単位(d2)、繰返し単位(d3)、繰返し単位(d1)、繰返し単位(d3)、繰返し単位(d2)のように一つ一つの繰返し単位がランダムに配列してなるものでもよいし;少なくとも1種の繰返し単位がブロック状に配列したものと、繰返し数が1の繰返し単位とを含むブロックが繰り返されてなるものでもよい。
また、(D)成分は、繰返し単位(d1)、繰返し単位(d2)及び繰返し単位(d3)以外の他の繰返し単位を有していてもよい。
(D)成分のなかで好適なものとしては、たとえば、繰返し単位(d1)からなるブロック構造と、繰返し単位(d2)からなるブロック構造とが、繰返し単位(d3)(アルキレン基)を介して結合した直鎖型のブロック共重合体が挙げられる。
かかるブロック共重合体として具体的には、下記一般式(D−1)で表されるシリコーン化合物が挙げられる。
Figure 2010260819
[式中、R31、R32、R41及びR42はそれぞれ独立してメチル基又はフェニル基である。mは5〜40の数であり、pは2〜20の数である。aは0〜45の数であり、bは0〜45の数である。ただし、a+b≧1である。n’及びn”はそれぞれ独立して2〜4の数である。EOはオキエチレン基、POはオキシプロピレン基を示す。]
前記式(D−1)中、R31、R32、R41及びR42は、それぞれ独立して、メチル基又はフェニル基であり、メチル基であることが好ましい。
31とR32とは同一であることが好ましく、R41とR42とは同一であることが好ましい。
なかでも、R31、R32、R41及びR42は、いずれも同一であることが好ましく、R31、R32、R41及びR42のいずれもメチル基であることが最も好ましい。
n’及びn”は、それぞれ独立して、2〜4の数であり、4であることが好ましく、n’ とn” とは同一であることが好ましい。
前記式(D−1)で表されるシリコーン化合物としては、たとえば、主として両末端にヒドロキシ基を有するメチルポリシロキサンと、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)とを、ブチレンで結合したブロック共重合体[ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体]が挙げられる。
また、前記ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)を、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンに置き換えたものも挙げられる。
また、(D)成分は、親水親油バランス(HLB値)が1〜6であるものが好ましく、HLB値が2.5〜6であるものがより好ましい。
HLB値が1以上であると、水と油を乳化して安定なエマルションを作る効果(乳化性能)がより発揮されやすくなり、HLB値が6以下であると、(D)成分の親水性が高くなりすぎず、水相への溶解性が適度に抑えられるため、乳化安定性がより向上する。
なお、(D)成分のHLB値は、以下の方法で求めることができる。
すなわち、曇数Aを測定し、下記の換算式によって求められる。
HLB値=0.89×(曇数A)+1.11
ここで「曇数A」とは、(D)成分0.5gをエタノール5mLで溶解し、25℃に保ちながら2質量%−フェノール水溶液で滴定する(液が混濁するときを終点とする)ときに要する、2質量%−フェノール水溶液のmL数をいう。
(D)成分は、25℃における粘度が50〜30000mm/sであるものが好ましく、100〜25000mm/sであるものが好ましく、2000〜20000mm/sであるものがより好ましい。
上述した粘度の範囲の下限値以上であると、乳化安定性、べたつき感を低減する効果、うるおい感がより向上し、上限値以下であると、(D)成分自体の溶解性が良好となる。
なお、(D)成分の粘度を測定する方法は、(B)成分の粘度を測定する方法と同様である。
(D)成分の市販品としては、たとえば、前記一般式(D−1)で表されるシリコーン化合物に該当する、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体タイプのFZ−2222(20000mm/s、HLB値6)、FZ−2233(5000mm/s、HLB値2.5)、FZ−2203(5000mm/s、HLB値1);ポリオキシエチレン共重合体タイプのFZ−2231(2500mm/s、HLB値4)、FZ−2154(110mm/s、HLB値6)、FZ−2207(2500mm/s、HLB値3);ポリオキシプロピレン共重合体タイプのFZ−2206(2000mm/s、HLB値1)(以上、商品名;日本ユニカー社製)等を用いることができる。
(D)成分は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の乳化組成物中、(D)成分の配合量は0.05〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
(D)成分の配合量が0.05質量%以上であると、乳化安定性、べたつき感を低減する効果、うるおい感がより向上する。(D)成分の配合量が10質量%以下であると、(D)成分と他の成分との相溶性が高まり、乳化安定性がより向上する。
なかでも、(D)成分の配合量が0.5〜5質量%であると、べたつきのなさ、うるおい感、乳化安定性が特にバランスよく優れる。
本発明において、(D)成分は、乳化組成物を皮膚に塗布した際、主として乳化安定性の向上に寄与するとともに、べたつかず、うるおった感触を付与していると考えられる。
<(E)成分:非イオン界面活性剤>
本発明において、(E)成分は非イオン界面活性剤である。ただし、上述した(D)成分に該当するシリコーン化合物及びエステル系油分は当該(E)成分から除くものとする。
(E)成分は、たとえば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトステロール等が挙げられる。
(E)成分として具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、モノラウリン酸ヘキサグリセリル(HLB値14.5)、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル(HLB値11.0)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB値9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB値9.0)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB値14.0)、モノステアリン酸デカグリセリル(HLB値12.0)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB値12.0)、モノオレイン酸デカグリセリル(HLB値12.0);ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとして、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB値14.9)、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB値9.5)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB値10.5)、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB値15.0)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB値15.0)、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB値11.0);グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体として、モノステアリン酸POE(5)グリセリル(HLB値9.5)、モノステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB値13.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB値9.5)、モノステアリン酸POE(5)グリセリル(HLB値14.5);ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB値10.5)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB値11.0)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB値12.5)、POE(50)硬化ヒマシ油(HLB値13.5)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB値14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB値15.0);ポリオキシエチレンフィトステロールとして、POE(5)フィトステロール(HLB値9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB値12.5)が挙げられる。
なお、一例として、上記「POE(20)」は、オキシエチレン基の平均の繰返し数(エチレンオキサイドの平均付加モル数)が20であることを示す。
上記のなかでも、(E)成分としては、HLB値が9〜15であるものが好ましく、HLB値が10〜13であるものがより好ましい。
HLB値が9以上であると、(D)成分との併用効果が高まり、特に乳化安定性が向上する。一方、HLB値が15以下であると、(E)成分の水相への溶解性が適度に抑えられるため、乳化安定性がより向上する。
なかでも、HLB値が10〜13の範囲であると、乳化安定性が特に優れる。
また、(E)成分は、乳化安定性がさらに向上することから、親水性(好ましくはHLB値が9〜15)の非イオン界面活性剤と、親油性(好ましくはHLB値が2〜6)の非イオン界面活性剤とを組み合わせて用いることも好ましい。
なお、(E)成分におけるHLBは、以下に示す「川上の式」により求められるHLB値を示す。
HLB値=7+11.7log(M/M
:界面活性剤の親水部分の分子量
:界面活性剤の親油部分の分子量
(E)成分は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の乳化組成物中、(E)成分の配合量は0.05〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
(E)成分の配合量が0.05質量%以上であると、乳化安定性がより向上する。(E)成分の配合量が10質量%以下であると、べたつき感が低減され、うるおい感がより向上する。また、(E)成分と他の成分との相溶性が高まり、乳化安定性がより向上する。
なかでも、(E)成分の配合量が0.5〜5質量%であると、べたつきのなさ、うるおい感、乳化安定性が特にバランスよく優れる。
本発明において、(E)成分は、乳化組成物を皮膚に塗布した際、主として乳化安定性の向上に寄与すると考えられる。
本発明の水中油型乳化組成物においては、前記(D)成分と前記(E)成分との合計の含有量[(D)成分+(E)成分]に対する、前記(A)成分と前記(B)成分との合計の含有量[(A)成分+(B)成分]が、質量比[(A)成分+(B)成分]/[(D)成分+(E)成分]で1.0〜5.0であることが好ましい。
当該質量比が1.0以上であると、(D)成分及び(E)成分と、(A)成分及び(B)成分との相溶性が高まり、乳化安定性がさらに向上する。当該質量比が5.0以下であると、べたつき感を低減する効果とうるおい感が共に向上し、より安定なエマルションが形成されやすくなり、乳化安定性が充分に確保される。
<その他の成分>
本発明の水中油型乳化組成物においては、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した(A)〜(E)成分以外の成分を適宜、配合することができる。
(A)〜(E)成分以外の成分としては、たとえば、一価のアルコール類、保湿剤、高級アルコール、高分子、防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物は、たとえば、水溶性成分((C)成分を含む。)と、油溶性成分((A)成分、(B)成分、(D)成分及び(E)成分を含む。)とを、加熱等によりそれぞれ個別に溶解して水相と油相とを調製し、撹拌条件等を制御しながら、水相に油相を少しずつ投入した後、撹拌を続けながら室温付近まで冷却し、必要に応じてpH調整などを行うことにより製造できる。
かかる製造により、水中油滴(O/W)型の水−油エマルションを形成した乳化組成物が得られる。
本発明の水中油型乳化組成物の粘度は、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜、設定することができる。
たとえば皮膚化粧料に用いる場合、当該乳化組成物の粘度は、1000〜20000mPa・sであることが好ましく、2000〜5000mPa・sであることがより好ましい。
当該乳化組成物の粘度は、25℃に調温した乳化組成物を、B型粘度計(製品名:型式B8L又はB8H、いずれも東京計器製造所製)を用い、所定の条件(粘度0〜4000mPa・sの範囲はロータNo.3,回転速度30rpm;粘度4000〜10000mPa・sの範囲はロータNo.4,回転速度30rpm;粘度10000mPa・s以上の範囲はロータNo.3,回転速度20rpmなど)で、60秒後の指示値を読み取ることにより測定される値を示す。
また、本発明の水中油型乳化組成物に分散している油滴粒子の平均粒子径は10μm以下であることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。油滴粒子の平均粒子径が上限値以下であると、乳化安定性がより良好となる。また、保湿効果が高まり、使用感(べたつきのなさ、うるおい感)もより向上する。
当該油滴粒子の平均粒子径は、光学顕微鏡を用い、倍率600倍にて観察する方法により測定される値を示す。
以上説明した本発明の水中油型乳化組成物によれば、多価アルコールの配合量を多くしてもべたつき感がなく、うるおい感が付与されるとともに優れた保湿効果を発揮し、かつ、良好な乳化安定性が得られる。
本発明の水中油型乳化組成物においては、多価アルコール(C)20〜50質量%を含有する。従来、多価アルコール20質量%以上を含有する乳化組成物を皮膚に塗布した場合、上述したように、べたつき感が強まるとともに、うるおい感が失われて使用感が悪くなり、加えて、油粒子の分散不良が生じる等、乳化安定性に悪影響を与えるという問題があった。
また、油性成分のべたつき感を低減するためにシリコーンを用いた場合、その特有の肌のすべり感から、うるおい感が付与されにくい問題があった。
エマルションの水相中に多価アルコールを多く存在させることにより、水相と油相との界面張力を低下させ、乳化初期において、微細な油滴を形成することが可能となる。
本発明者らは、検討を続けるなかで、水相中に含まれる多価アルコール量が多いため、界面活性剤が水相中に溶解しやすくなり、すなわち、水相と油相との界面に存在する界面活性剤が減少するため、分離、油浮きなどが起こりやすくなって乳化安定性が悪くなるとの考えに至った。
界面活性剤は、親水部を水相側に、疎水部を油相側に向けて配向し、疎水部は油相に突き刺さったような状態で、水相と油相との界面に存在する。
水相と油相との界面に界面活性剤が留まろうとする力は、界面活性剤の疎水部と油相との相溶性である。しかしながら、一般的な界面活性剤の場合、たとえば長鎖炭化水素基等の疎水部は1本(多くても数本)しかないので、水相と油相との界面に界面活性剤が留まろうとする力は弱い。従って、水相中に含まれる多価アルコール量が多いことによって界面活性剤が水相中に溶解しやすくなった場合、界面活性剤は油相から外れやすくなる、と考えられる。
これに対して、繰返し単位(d1)と繰返し単位(d2)と繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合した(D)成分は、主鎖に、親水部と疎水部とが繰り返されてなる直鎖型のブロック構造を有している。かかる(D)成分は、親水部を水相側に、疎水部を油相側に向けて配向するために、繰返し単位(d1)の繰り返し数分の疎水部が油相に突き刺さり、当該疎水部が油相を縫うような状態で、水相と油相との界面に波線状に存在する、と考えられる。
これにより、水相中に含まれる多価アルコール量が多いことによって界面活性剤が水相中に溶解しやすくなった場合においても、(D)成分の水相と油相との界面に留まろうとする力は一般的な界面活性剤に比べて非常に強いため、油相から外れにくく、乳化安定性の向上が図られると推測される。この効果は、側鎖に繰返し単位(d2)を有するタイプ(いわゆるペンダントタイプ)のシリコーン化合物よりも高く、主鎖に繰返し単位(d2)を有するタイプの(D)成分の方が格段に乳化安定性に優れる。
また、(D)成分と(E)成分との併用により、(D)成分の疎水部が油相に突き刺さったところに、(E)成分が水相と油相との界面にさらに存在することで、当該界面における配向性が高まってパッキングが密な状態となり、一層の乳化安定性の向上が図られている、と考えられる。
また、上記のように、(D)成分は、主鎖に、親水部と疎水部とが繰り返されてなる直鎖型のブロック構造を有している。この親水部はうるおい感を付与し、この疎水部はべたつき感を低減する効果を発揮する、と考えられる。これにより、乳化組成物を皮膚に塗布した際、べたつき感が抑えられると同時に、うるおい感が付与されるため、従来問題とされていたシリコーンの添加により、うるおい感が付与されにくい問題も解決される。
一方、水相中に多価アルコールを多く含むことにより、水相と油相との界面張力が低下し、乳化初期において、微細な油滴を形成することが可能となる。加えて、(E)成分が水相と油相との界面へバランスよく配向しやすくなるため、乳化安定性がさらに向上する、と考えられる。
以上の理由により、本発明の水中油型乳化組成物は、多価アルコールを従来よりも多く含んでいても、べたつきのなさ、うるおい感、保湿効果及び乳化安定性のいずれも優れる、という効果が得られると考えられる。
本発明の水中油型乳化組成物は、その用途が特に限定されるものではなく、従来、皮膚若しくは毛髪などに利用されている化粧料、医薬品又は医薬部外品;食品などの様々な分野で、目的に応じて用いることができる。
なかでも、皮膚に利用されている化粧料、医薬品又は医薬部外品の用途に好適であり、たとえば、本発明の水中油型乳化組成物を、乳液、クリーム又は美容液として用いることができる。
具体的には、水中油型乳化組成物を、乳液、クリーム又は美容液として、顔、腕、首、胸、尻などに手で塗布して用いたり;水中油型乳化組成物を不織布に含浸したシートを、顔、腕、首、胸、尻などに貼付して用いたりすることができる。その際、塗布量又は含浸量も、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜、設定することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
(実施例1〜42、比較例1〜6)
下記の表に示す組成の乳化組成物を調製し、後述する評価方法により、乳化組成物の保湿効果、べたつき感としてべたつきのなさ、うるおい感、乳化安定性をそれぞれ評価した。
[乳化組成物の調製(1)]
実施例1〜37と比較例1〜6の乳化組成物を以下のようにして調製した。
1)まず、水相と、油相と、トリイソプロパノールアミン水溶液をそれぞれ個別に調製した。
水相は、(C)成分と、カルボキシビニルポリマーと、精製水とを、70〜75℃に加温しながら撹拌し、均一に溶解して調製した。
油相は、(A)成分と、(B)成分と、(D)成分又は(D’)成分と、(E)成分と、セトステアリルアルコ−ルとを、70〜75℃に加温しながら撹拌し、均一に溶解して調製した。
トリイソプロパノールアミン水溶液は、トリイソプロパノールアミンを、精製水の一部に溶解して調製した。
2)70〜75℃の温度下で、ホモミキサーを用いて回転速度6000rpmで水相を撹拌しながら、油相を、30秒間を費やして添加し、続けて2分間撹拌(乳化)した。
3)次いで、40℃付近まで冷却した後、トリイソプロパノールアミン水溶液を添加してpHを約6に調整(中和)し、乳化組成物を得た。
得られた乳化組成物の粘度(25℃)は、いずれの例も、約2000〜5000mPa・sであった。
[乳化組成物の調製(2)]
実施例38〜42の乳化組成物は、前記調製(1)と同様、水相と油相とを個別に調製し、温度を制御しながら水相と油相とを撹拌し、その後、pHを5〜8(弱酸性〜中性)に調整することにより調製した。
得られた乳化組成物の粘度(25℃)は、実施例38は5000mPa・s、実施例39は10000mPa・s、実施例40は15000mPa・s、実施例41は7000mPa・s、実施例42は3000mPa・sであった。
pHの測定は、pHメータ(製品名:HM−20S、東亜ディーケーケー株式会社製)とpH電極(製品名:GST−5211C、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて、約25℃の乳化組成物に対してpH電極を浸漬し、15秒経過後の指示値を読み取ることにより行った。
粘度の測定は、25℃に調温した乳化組成物を、B型粘度計(製品名:型式B8L又はB8H、いずれも東京計器製造所製)を用い、所定の条件(粘度0〜4000mPa・sの範囲はロータNo.3,回転速度30rpm;粘度4000〜10000mPa・sの範囲はロータNo.4,回転速度30rpm;粘度10000mPa・s以上の範囲はロータNo.3,回転速度20rpm)で、60秒後の指示値を読み取ることにより測定した。
乳化組成物の平均粒子径は、いずれの例も0.5〜10μmであった。
平均粒子径の測定は、光学顕微鏡を用い、倍率600倍にて観察する方法により測定した。
[乳化組成物の保湿効果の評価]
前腕内側部を石けんで洗浄し、次に、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて30分間馴化後、前腕内側部に、乳化組成物(試料)2mg/cmを塗布した。
塗布後7時間30分が経過するまでは、温度25℃に設定された空調の環境下で安静に過ごし、再度、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて30分間馴化後、試料を塗布してから8時間後の角質水分量(コンダクタンス値)を測定して評価した。
かかる評価は、一つの乳化組成物について、20〜40才の6名の評価パネラーに対して実施した。
角質水分量は、SKICON200(アイ・ビイ・エス社製)を用い、温度25℃、相対湿度50%の環境下で測定した。
保湿効果の評価は、以下の計算式より保湿効果(%)を算出して6名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。その結果を表に示す。
保湿効果(%)=(塗布後8時間後の角質水分量/未塗布時の角質水分量)×100
(判断基準)
◎:保湿効果(%)が、200%以上500%未満であった。
○:保湿効果(%)が、150%以上200%未満であった。
△:保湿効果(%)が、110%以上150%未満であった。
×:保湿効果(%)が、100%以上110%未満であった。
[乳化組成物のべたつきのなさ(べたつき感)とうるおい感の評価]
前腕内側部を石けんで洗浄し、次に、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて30分間馴化後、前腕内側部に、乳化組成物(試料)2mg/cmを塗布した。指で軽くなじませた後の「べたつき」と「うるおい」について、専門の官能評価パネラー10名により、下記の5段階の官能評価基準で評価を行った。
そして、10名の評点の平均点を求め、下記判断基準に基づいて、べたつきのなさ(べたつき感)の評価と、うるおい感の評価とをそれぞれ行った。その結果を表に示す。
なお、かかる評価において、「べたつき」とは、試料の塗布部位で、指をすべらせたときに、指がひっかかり、重く感じることをいう。
(官能評価基準)
5点:べたつきを感じなかった。
4点:べたつきをわずかに感じた。
3点:べたつきをやや感じた。
2点:べたつきをかなり感じた。
1点:べたつきを非常に感じた。
(判断基準)
◎:平均点が4.5点以上5点以下。
○:平均点が3.5点以上4.5点未満。
△:平均点が3.0点以上3.5点未満。
×:平均点が3.0点未満。
なお、かかる評価において、「うるおい」とは、試料の塗布部位で、指をすべらせたときに、肌がみずみずしく感じられることをいう。
(官能評価基準)
5点:うるおいを非常に感じた。
4点:うるおいをかなり感じた。
3点:うるおいをやや感じた。
2点:うるおいをわずかに感じた。
1点:うるおいを感じなかった。
(判断基準)
◎:平均点が4.5点以上5点以下。
○:平均点が3.5点以上4.5点未満。
△:平均点が3.0点以上3.5点未満。
×:平均点が3.0点未満。
[乳化安定性の評価]
各例の乳化組成物約50mLを、容量70mLの透明ガラスバイヤルびんにそれぞれ入れて密栓し、50℃で1ヶ月間静置して保存した。
そして、当該保存後の乳化組成物の外観(分離状態)を目視観察し、以下の評価基準に基づいて乳化安定性を評価した。その結果を表に示す。
(判断基準)
◎:表面につやがあり、分離又はツブの発生が認められなかった。
○:表面のつやが若干失われるが、分離又はツブの発生が認められなかった。
△:分離又はツブの発生がわずかに認められた。
×:分離又はツブの発生が認められた。
Figure 2010260819
Figure 2010260819
Figure 2010260819
*1 商品名:FZ−2233、東レ・ダウコーニング社製。
*2 商品名:FZ−2203、日本ユニカー社製。
*3 商品名:FZ−2231、東レ・ダウコーニング社製。
*4 商品名:FZ−2222、東レ・ダウコーニング社製。
*5 商品名:KF−6016、信越化学社製;(D)成分の比較成分(D’)。
*6 商品名:NIKKOL BPS−10、日光ケミカルズ社製。
*7 商品名:NIKKOL TS−10V、日光ケミカルズ社製。
*8 商品名:NIKKOL TO−106V、日光ケミカルズ社製。
*9 商品名:NIKKOL Hexaglyn 1−S、日光ケミカルズ社製。
*10 商品名:ハイビスワコー105、和光純薬社製。
Figure 2010260819
*11 商品名:FZ−2207、日本ユニカー社製。
*12 商品名:NIKKOL TMGO−15、日光ケミカルズ社製。
*13 商品名:NIKKOL HCO−40、日光ケミカルズ社製。
*14 商品名:NIKKOL BPS−30、日光ケミカルズ社製。
*15 商品名:NIKKOL BO−7、日光ケミカルズ社製。
*16 商品名:NIKKOL MGS−AV、日光ケミカルズ社製。
*17 商品名:NIKKOL Decaglyn 5−IS、日光ケミカルズ社製。
*18 商品名:NIKKOL BS−2、日光ケミカルズ社製。
*19 商品名:エコーガムT、大日本住友製薬社製。
*20 商品名:HPC−H、日本曹達社製。
*21 商品名:TR−1、日光ケミカルズ社製。
*22 商品名:ローズウォーター、豊玉香料社製。
表1〜4の結果から、本発明に係る実施例1〜42の乳化組成物はいずれも、多価アルコールの配合量が多くてもべたつき感がなく、うるおい感が付与されるとともに優れた保湿効果を発揮し、かつ、良好な乳化安定性を有することが確認できた。
また、実施例1と、実施例5〜7と、実施例12〜15と、実施例27〜30と、実施例33〜34との対比から、質量比[(A)成分+(B)成分]/[(D)成分+(E)成分]が1.0〜5.0であることにより、さらに本発明の効果が向上することが分かる。特に、乳化安定性に優れるとともに、べたつきのなさとうるおい感がいずれも向上することが分かる。

Claims (2)

  1. 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。
    (A)成分:炭化水素系油分及びエステル系油分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分。
    (B)成分:主鎖がSi−O結合の繰返し構造からなるシリコーン化合物。
    (C)成分:多価アルコール20〜50質量%。
    (D)成分:下記一般式(d1−1)で表される繰返し単位(d1)と、下記一般式(d2−1)で表される繰返し単位(d2)と、下記一般式(d3−1)で表される繰返し単位(d3)とが直鎖状に結合したシリコーン化合物。
    Figure 2010260819
    [式(d1−1)中、R及びRはそれぞれ独立して有機基、ヒドロキシ基又は水素原子を表す。式(d2−1)中、Rはアルキレン基を表す。式(d3−1)中、nは2〜4の整数を表す。]
    (E)成分:非イオン界面活性剤。
  2. 前記(D)成分と前記(E)成分との合計の含有量[(D)成分+(E)成分]に対する、前記(A)成分と前記(B)成分との合計の含有量[(A)成分+(B)成分]が、
    質量比[(A)成分+(B)成分]/[(D)成分+(E)成分]で1.0〜5.0である請求項1記載の水中油型乳化組成物。
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