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JP2010226004A - 半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2010226004A
JP2010226004A JP2009073821A JP2009073821A JP2010226004A JP 2010226004 A JP2010226004 A JP 2010226004A JP 2009073821 A JP2009073821 A JP 2009073821A JP 2009073821 A JP2009073821 A JP 2009073821A JP 2010226004 A JP2010226004 A JP 2010226004A
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博 世良
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Abstract

【課題】ボトムゲート構造およびトップゲート構造の双方の特長を兼ね備えた半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】素子基板10上の薄膜トランジスター30は、ボトムゲート構造を備え、かつ、ポリシリコン膜からなる島状半導体膜1aにチャネル領域1g、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、高濃度ドレイン領域1eを備えたGOLD構造を備えている。素子基板10を製造する際、諧調露光により形成したレジストマスクと、かかるレジストマスクに対するエッチバックを利用して、高濃度不純物の導入、半導体膜のパターニングと、ゲート絶縁膜2aと同層の層間絶縁膜のコンタクトホールを形成すべき領域からの半導体膜の除去、および低濃度不純物の導入とを行なう。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボトムゲート構造の薄膜トランジスターを備えた半導体装置、半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器に関するものである。
基板上に薄膜トランジスターが形成された半導体装置としては、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置等の電気光学装置に用いる素子基板や、受光素子を用いた固体撮像装置に用いる素子基板を挙げることができ、かかる半導体装置(素子基板)では、薄膜トランジスターによって画素トランジスターが構成されている。
かかる半導体装置(素子基板)に用いる薄膜トランジスターとしては、基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層がこの順に形成されたボトムゲート構造と、基板上に半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極がこの順に形成されたトップゲート構造が採用される。かかる構成のうち、ボトムゲート構造は、半導体層がアモルファスシリコン膜である場合に採用される。トップゲート構造は、半導体層がポリシリコン膜(多結晶シリコン膜)や単結晶シリコン層である場合に採用されることから、オン電流特性に優れ、高速動作が可能であるという利点がある。
但し、トップゲート構造の場合は、ソース電極やドレイン電極を半導体層に電気的接続するのに、層間絶縁膜のコンタクトホールを利用するため、フォトリソグラフィ工程が多いという欠点がある。また、半導体層がポリシリコン膜である場合、オフリーク電流が大きいことから、LDD(Lightly Doped Drain)構造やGOLD(Gate-Drain Overlapped LDD)構造を採用することが多く、かかる構造を採用するには、フォトリソグラフィ工程を追加して不純物の導入領域を制御する必要がある。
これに対して、ボトムゲート構造の場合、ソース電極やドレイン電極を半導体層に電気的接続するのに層間絶縁膜を必要とせず、かつ、LDD構造を採用しなくてもオフリーク電流が小さいことからフォトリソグラフィ工程が少なくて済む。
また、ボトムゲート構造の場合、ゲート電極と同層の第1導電層が、ゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して、ソース電極およびドレイン電極と同層の第2導電層に接続する導通部を構成する場合でも、諧調露光を利用して得たレジトストマスクを用いれば、半導体膜のパターニングと、層間絶縁膜に対するコンタクトホールの形成を1回のフォトリソグラフィ工程で行なえるという利点がある。すなわち、諧調露光を利用して厚膜部分、薄膜部分および開孔部分を備えたレジストマスクを形成すれば、1回目のエッチングを行なった後、レジストマスクにエッチングバックを行なって薄膜部分を除去すれば、2回目のエッチングでは1回目のエッチングとは異なる箇所をエッチングすることができる(特許文献1参照)。
特開2002−26333号公報
このように、ボトムゲート構造の場合、トップゲート構造に比して製造工程数が少ないという利点があるが、半導体層にアモルファスシリコン膜を用いる以上、オン電流レベルが低く、動作速度が遅いという問題点がある。
そこで、本発明の課題は、アモルファスシリコン膜を用いたボトムゲート構造のように少ない工程数で済むとともにオフリーク電流が小さいという特長と、ポリシリコン膜を用いたトップゲート構造のようにオン電流特性に優れているという特長とを兼ね備えた半導体装置の製造方法、かかる製造方法で得られた半導体装置、該半導体装置を備えた電気光学装置、および該電気光学装置を備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上に、ボトムゲート構造の薄膜トランジスターと、該薄膜トランジスターのゲート電極と同層の第1導電層が、前記薄膜トランジスターのゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して、前記薄膜トランジスターのソース電極およびドレイン電極と同層の第2導電層に接続する導通部と、を備えた半導体装置の製造方法であって、前記ゲート電極および前記第1導電層を形成する第1導電層形成工程と、前記ゲート電極および前記第1導電層の上層に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、前記絶縁膜の上層に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、前記半導体膜において前記薄膜トランジスターのチャネル領域および低濃度不純物導入領域を形成すべき部分に重なる厚膜部分、前記半導体膜において前記薄膜トランジスターの高濃度不純物導入領域を形成すべき部分に重なる薄膜部分、および前記絶縁膜において前記コンタクトホールを形成すべき部分と平面的に重なる開孔部分を備えた半導体膜パターニング用の第1レジストマスクを形成する第1レジストマスク形成工程と、前記半導体膜に対して高濃度不純物を導入する高濃度不純物導入工程と、前記半導体膜において前記第1レジストマスクから露出している部分のエッチング除去、および前記第1レジストマスクに対するエッチバックを行なう第1エッチング工程と、前記半導体膜に対して低濃度不純物を導入する低濃度不純物導入工程と、前記第1レジストマスクを除去した後、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記第2導電層を形成する第2導電層形成工程と、を有するとともに、前記第1エッチング工程での前記半導体膜に対するエッチング除去の際、または前記第1エッチング工程の後、前記第1エッチング工程によりパターニングされた前記半導体膜をエッチングマスクとしてエッチングを行なう絶縁膜エッチング工程において、前記コンタクトホールを形成することを特徴とする。
本発明において、前記半導体膜はポリシリコン膜であることが好ましい。
かかる製造方法により形成された半導体装置は、基板上に、ボトムゲート構造の薄膜トランジスターと、該薄膜トランジスターのゲート電極と同層の第1導電層が、前記薄膜トランジスターのゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して、前記薄膜トランジスターのソース電極およびドレイン電極と同層の第2導電層に接続する導通部と、を有し、前記薄膜トランジスターを構成する島状半導体膜は、チャネル領域と、前記ソース電極が接続する高濃度ソース領域と、前記ドレイン電極が接続する高濃度ドレイン領域と、前記チャネル領域と前記高濃度ソース領域との間および前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間のうちの少なくとも一方に設けられた低濃度不純物導入領域と、を備え、前記ゲート絶縁膜と前記島状半導体膜は、同一パターンをもって積層されていることを特徴とする。
本発明においては、薄膜トランジスターは、半導体膜にチャネル領域、低濃度不純物導入領域、および高濃度不純物導入領域を備えたLDD構造やGOLD構造を備えている。このため、前記半導体膜としてポリシリコン膜を用いてオン電流特性を高めてもオフリーク電流が小さい。また、ボトムゲート構造であるため、ソース電極やドレイン電極を半導体層に電気的接続するのに層間絶縁膜を必要としないので、フォトリソグラフィ工程が少なくて済む。
また、本発明において、第1エッチング工程で半導体膜のパターニングに用いる第1レジストマスクは、厚膜部分、薄膜部分および開孔部分を備えており、エッチバックを行なって薄膜部分を除去すると、第1レジストマスクは新たなマスクパターンを有することになる。ここに本発明では、第1レジストマスクを形成した後、薄膜部分を介して半導体膜に高濃度の不純物を導入した後、半導体膜にエッチングを行なうので、第1レジストマスクによって、高濃度不純物導入領域の形成と、半導体膜のパターニングと、コンタクトホールを形成すべき領域からの半導体膜の除去とを行なうことができる。また、第1レジストマスクにエッチバックを行なって第1レジストマスクのマスクパターンを変更するので、変更後に露出した半導体膜に低濃度の不純物を導入することができる。それ故、第1レジストマスクによって、高濃度不純物導入領域の形成と、半導体膜のパターニングと、コンタクトホールを形成すべき領域からの半導体膜の除去と、低濃度不純物導入領域の形成とを行なうことができる。
さらに、本発明では、第1エッチング工程での半導体膜に対するエッチング除去の際に絶縁膜にエッチングを行なえば、新たなレジストマスクを形成しなくても、コンタクトホールを形成することができる。また、第1エッチング工程とは別の絶縁膜エッチング工程において、第1エッチング工程によりパターニングされた半導体膜をエッチングマスクとしてエッチングを行なっても、新たなレジストマスクを形成せずにコンタクトホールを形成することができる。従って、第1レジストマスク形成工程での1回のフォトリソグラフィ工程で形成した第1レジストマスクによって、半導体膜に対するチャネル領域、高濃度不純物導入領域および低濃度不純物導入領域の形成と、半導体膜に対するパターニングと、コンタクトホールの形成とを行なうことができる。それ故、本発明によれば、アモルファスシリコン膜を用いたボトムゲート構造のように少ない工程数で済むとともにオフリーク電流が小さいという特長と、ポリシリコン膜を用いたトップゲート構造のようにオン電流特性に優れているという特長とを兼ね備えた半導体装置およびその製造方法を実現することができる。
本発明において、前記コンタクトホールの形成は、前記第1エッチング工程の後の前記絶縁膜エッチング工程において、前記第1エッチング工程によりパターニングされた前記半導体膜をエッチングマスクとしてのエッチングにより行なうことが好ましい。かかる構成によれば、半導体膜と絶縁膜のエッチング選択比を大きくとることができるので、絶縁膜をエッチングする際、半導体膜がエッチングされないので、半導体膜の形状やサイズ、およびコンタクトホールの形状やサイズに高い精度を得ることができる。
本発明において、前記コンタクトホールの形成は、前記第1エッチング工程での前記半導体膜に対するエッチング除去の際に行なってもよい。かかる構成によれば、生産効率の向上を図ることができる。
本発明において、前記第1エッチング工程では、前記半導体膜において前記第1レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記半導体膜パターニング用レジストマスクに対するエッチバックとをエッチング条件を変更して順次行なってもよい。
本発明において、前記第1エッチング工程では、前記半導体膜において前記第1レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記半導体膜パターニング用レジストマスクに対するエッチバックとを同時に進行させてもよい。かかる構成は、例えば、半導体膜に対するドライエッチングの際、エッチングガスに酸素を添加しておけば実現することができる。
本発明において、前記第2導電層形成工程では、前記半導体膜の上層に導電膜を形成する導電膜形成工程と、前記導電膜において前記ソース電極および前記ドレイン電極を形成すべき部分に重なる肉厚部分と、前記半導体膜上で前記ソース電極と前記ドレイン電極とを分離させる部分に重なる薄膜部分とを備えた導電膜パターニング用の第2レジストマスクを形成する第2レジストマスク形成工程と、前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出している部分のエッチング除去、前記第2レジストマスクに対するエッチバック、および該エッチバックにより前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出した部分のエッチング除去を行う第2エッチング工程と、を行なうことが好ましい。かかる構成によれば、ソース電極、ドレイン電極、および第2導電層を確実にパターニングすることができるとともに、半導体膜上でソース電極とドレイン電極とを分離する際、半導体膜がエッチングされることを防止することができる。それ故、半導体膜にソース電極およびドレイン電極を直接接続する構成を採用した場合でも、信頼性の高い薄膜トランジスターを得ることができる。
本発明において、前記第2エッチング工程では、前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記第2レジストマスクに対するエッチバックと、該エッチバックにより前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出した部分のエッチング除去とを同時に進行させてもよい。かかる構成は、例えば、半導体膜に対するドライエッチングの際、エッチングガスに酸素を添加しておけば実現することができる。
本発明において、前記第1レジストマスク形成工程では、前記厚膜部分と前記薄膜部分に重ならない前記第1導電層上に、前記第2導電層形成工程で前記第2導電層が形成されない部分と平面的に重なる他の厚膜部分または他の薄膜部分をさらに備えるように前記第1レジストマスクを形成し、前記第2導電層形成工程では、前記他の厚膜部分または前記他の薄膜部分に重なる前記半導体膜を除去し、少なくとも前記絶縁膜を残して前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記第2導電層を形成してもよい。かかる構成によれば、ドレイン電極および前記第2導電層をパターニングする際に、例えば走査線、容量線のような前記厚膜部分と前記薄膜部分に重ならない前記第1導電層を不必要なエッチングから保護することが可能となり、信頼性の高い薄膜トランジスターを得ることができる。
本発明において、前記第2エッチング工程では、前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記第2レジストマスクに対するエッチバックと、該エッチバックにより前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出した部分のエッチング除去とをエッチング条件を変更して順次行なってもよい。
本発明を適用した半導体装置では、前記ゲート電極と同層の第1配線と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同層の第2配線との交差部分では、前記第1配線と前記第2配線との間に、前記島状半導体膜と同層の半導体膜と前記ゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜とが介在している構成となる。このため、第1配線と第2配線との間で短絡が発生することはない。
本発明を適用した半導体装置は、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置等の電気光学装置の素子基板として用いることができる。かかる半導体装置(素子基板)は、前記薄膜トランジスターからなる画素トランジスターと、該画素トランジスターに電気的に接続する画素電極と、を備えた構成を有している。
本発明を適用した電気光学装置は、携帯電話機あるいはモバイルコンピューター等の電子機器において直視型の表示部等として用いられる。また、本発明を適用した液晶装置(電気光学装置)は、投射型表示装置(電子機器)のライトバルブとして用いることもできる。
本発明を適用した電気光学装置(液晶装置)の電気的構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置の液晶パネルを各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板において相隣接する画素の平面図、およびそのA−A′線に相当する位置で電気光学装置を切断したときの断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置の素子基板上での配線同士の交差部分の平面図、およびB−B′断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置の素子基板上での配線同士の接続部分の平面図、およびC−C′断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の素子基板(半導体装置)の製造方法において導通部を形成する別の方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した電気光学装置100を搭載した電子機器の説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態として、本発明を適用した半導体装置を液晶装置の素子基板として構成した例を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、本発明において、「高濃度」および「低濃度」とは、互いの不純物濃度の相対的な高低を意味する。
(電気光学装置の全体構成)
図1は、本発明を適用した電気光学装置(液晶装置)の電気的構成を示すブロック図である。図1に示すように、電気光学装置100は、概ね、液晶パネル100p、画像処理回路202、タイミング発生回路203および電源回路201によって構成されており、画像処理回路202、タイミング発生回路203および電源回路201は、液晶パネル100pに接続されたフレキシブル基板(図示せず)に実装されたIC等により構成されている。タイミング発生回路203では、液晶パネル100pの各画素100aを駆動するためのドットクロックが生成され、このドットクロックに基づいて、クロック信号VCK、HCK、反転クロック信号VCKB、HCKB、転送開始パルスHSP、VSPが生成される。画像処理回路202は、外部から入力画像データが入力されると、この入力画像データに基づいて画像信号を生成し、液晶パネル100pに供給する。電源回路201は、複数の電源VDD、VSS、VHH、VLLを生成して液晶パネル100pに供給する。
液晶パネル100pは、その中央領域に複数の画素100aがマトリクス状に配列された画素領域10bを備えている。かかる液晶パネル100pにおいて、後述する素子基板10には、画素領域10bの内側で複数本のデータ線6aおよび複数本の走査線3gが縦横に延びており、それらの交点に対応する位置に画素100aが構成されている。複数の画素100aの各々には、画素スイッチング素子としての薄膜トランジスター30および画素電極9aが形成されている。薄膜トランジスター30のソースにはデータ線6aが電気的に接続され、薄膜トランジスター30のゲートには走査線3gが電気的に接続され、薄膜トランジスター30のドレインには画素電極9aが電気的に接続されている。
素子基板10において、画素領域10bの外側領域には走査線駆動回路104およびデータ線駆動回路101が構成されている。データ線駆動回路101は各データ線6aの一端に電気的に接続しており、画像処理回路202から供給される画像信号を各データ線6aに順次供給する。走査線駆動回路104は、各走査線3gに電気的に接続しており、走査信号を各走査線3gに順次供給する。
各画素100aにおいて、画素電極9aは、後述する対向基板に形成された共通電極と液晶を介して対向し、液晶容量50aを構成している。また、各画素100aには、液晶容量50aで保持される画像信号がリークするのを防ぐために、液晶容量50aと並列に保持容量60が付加されている。本形態では、保持容量60を構成するために、走査線3gと並列するように容量線3bが形成されており、かかる容量線3bは共通電位線COMに接続され、所定の電位に保持されている。なお、保持容量60は前段の走査線3gとの間に形成される場合もある。
(液晶パネル100pおよび素子基板10の構成)
図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100の液晶パネル100pを各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。図2(a)、(b)に示すように、電気光学装置100の液晶パネル100pでは、所定の隙間を介して素子基板10と対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、シール材107は対向基板20の縁に沿うように配置されている。シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂等からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
素子基板10において、シール材107の外側領域では、素子基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する一辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材109が形成されている。
詳しくは後述するが、素子基板10には、画素電極9aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され、その内側が画像表示領域10aとされている。また、対向基板20では、素子基板10の画素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストライプ等と称せられる遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO(Indium Tin Oxide)膜等からなる透光性の共通電極21が形成されている。なお、画素領域10bには、額縁108と重なる領域にダミーの画素が構成される場合があり、この場合、画素領域10bのうち、ダミー画素を除いた領域が画像表示領域10aとして利用されることになる。また、共通電極21は、画素電極9aと同様、素子基板10の側に形成されることもある。
本形態において、電気光学装置100は透過型液晶装置であるため、画素電極9aについても、ITO膜等からなる透光性導電膜からなる。また、素子基板10の基板本体10dはガラス等の透光性基板からなる。なお、電気光学装置100が反射型液晶装置である場合、画素電極9aは、アルミニウム膜等からなる反射性導電膜により構成される。この場合、素子基板10の基板本体10dはシリコン単結晶基板など、透光性でない基板を用いることもできる。
このように形成した電気光学装置100は、後述するモバイルコンピューター、携帯電話機、液晶テレビ等といった電子機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、対向基板20には、カラーフィルター(図示せず)や保護膜が形成される。また、対向基板20および素子基板10の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板等が所定の向きに配置される。また、電気光学装置100は、投射型表示装置(液晶プロジェクター)において、RGB用のライトバルブとして用いることができる。この場合、RGB用の各電気光学装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カラーフィルターは形成されない。また、対向基板20に対して、各画素に対応するようにマイクロレンズを形成すれば、入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることができるので、明るい表示を行うことができる。さらにまた、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色をつくり出すダイクロイックフィルターを形成してもよい。このダイクロイックフィルター付きの対向基板によれば、より明るいカラー表示を行うことができる。
(各画素の構成)
図3(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板10において相隣接する画素の平面図、およびそのA−A′線に相当する位置で電気光学装置100を切断したときの断面図である。図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100の素子基板10上での配線同士の交差部分の平面図、およびB−B′断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10には、ガラス等からなる透光性の基板本体10dの表面にシリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜12が形成され、下地絶縁膜12の上層にはNチャネル型の薄膜トランジスター30(画素トランジスター)が形成されている。薄膜トランジスター30は、走査線3gの一部からなるゲート電極3a、ゲート絶縁膜2a、および島状半導体膜1aがこの順に積層されたボトムゲート構造を備えている。本形態において、島状半導体膜1aはポリシリコン膜からなる。
薄膜トランジスター30において、島状半導体膜1aは、ゲート電極3aに対してゲート絶縁膜2aと対向する部分に真性領域からなるチャネル領域1gを備えており、その両側に低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1cを備えている。また、島状半導体膜1aにおいて、低濃度ソース領域1bに対してチャネル領域1gとは反対側で隣接する位置に高濃度ソース領域1dを備え、低濃度ドレイン領域1cに対してチャネル領域1gとは反対側で隣接する位置に高濃度ドレイン領域1eを備えている。低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1cは、例えば、約0.1×1013/cm2〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度N型の不純物イオン(リンイオン)が導入された低濃度不純物導入領域であり、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eは、約0.1×1015/cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で高濃度N型の不純物イオン(リンイオン)が導入された高濃度不純物導入領域である。
本形態において、薄膜トランジスター30は、低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1cが各々、ゲート絶縁膜2aを介してゲート電極3aと対向するGOLD構造を備えている。なお、薄膜トランジスター30は、低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1cがゲート絶縁膜2aを介してゲート電極3aと対向せず、チャネル領域1gのみがゲート絶縁膜2aを介してゲート電極3aと対向するLDD構造を有する場合もある。
島状半導体膜1aの上層には、データ線6aの一部からなるソース電極6sが形成されており、かかるソース電極6sは、高濃度ソース領域1dに直接、接続している。また、島状半導体膜1aの上層には、ドレイン電極6bが形成されており、かかるドレイン電極6bは、高濃度ドレイン領域1eに直接、接続している。ここで、データ線6a(ソース電極6s)と、ドレイン電極6bとは同時形成された同層の導電膜からなる。
データ線6a(ソース電極6s)およびドレイン電極6bの上層側にはシリコン窒化膜等からなる保護膜5が形成され、保護膜5の上層には層間絶縁膜7が形成されている。本形態において、層間絶縁膜7は厚い感光性樹脂層からなり、平坦化膜として機能している。層間絶縁膜7の上層にはITO膜等からなる画素電極9aが形成されている。画素電極9aは、層間絶縁膜7および保護膜5を貫通するコンタクトホール7a、5aを介してドレイン電極6bに接続し、かかるドレイン電極6bを介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。画素電極9aの上層には、ポリイミド樹脂や無機斜向膜等からなる配向膜16が形成されている。
本形態において、図1を参照して説明した保持容量60を形成するにあたって、走査線3gに並列して容量線3bが延在している。容量線3bは、走査線3gと同時形成された導電膜からなり、容量線3bと走査線3gとは同層である。ここで、容量線3bは長さ方向の一部が幅広になった保持容量用の下電極3cを備えており、かかる下電極3cの上層には、ゲート絶縁膜2aと同時形成された誘電体層2cが形成されている。また、島状半導体膜1aは、高濃度ドレイン領域1eから延在した保持容量用の上電極1sを備えており、上電極1sは、下電極3cに対して誘電体層2cを介して重なって保持容量60を構成している。なお、上電極1sの上層は、ドレイン電極6bからの延在部分6cで覆われている。
対向基板20では、画素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストライプ等と称せられる遮光膜23が形成され、その上層側に共通電極21が形成されている。共通電極21の上層にはポリイミド樹脂や無機斜向膜等からなる配向膜26が形成されている。
このように構成した素子基板10と対向基板20とは、画素電極9aと共通電極21とが対面するように配置され、かつ、これらの基板間には、シール材107(図2(a)、(b)参照)により囲まれた空間内に電気光学物質としての液晶50が封入されている。液晶50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で16、26により所定の配向状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種のネマティック液晶を混合したもの等からなる。
かかる電気光学装置100については、図6〜図8を参照して後述する方法で製造される。このため、上電極1sを含む島状半導体膜1aと、誘電体層2cを含むゲート絶縁膜2aとは、同一パターンをもって積層されている。このため、島状半導体膜1aが形成されている領域には、ゲート絶縁膜2aが形成されており、ゲート絶縁膜2aが形成されている領域には島状半導体膜1aが形成されている。また、ゲート絶縁膜2aは、島状半導体膜1aの形成領域から張り出しておらず、島状半導体膜1aは、ゲート絶縁膜2aの形成領域から張り出していない。
(配線の交差部分の構成)
図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100の素子基板10上での配線同士の交差部分の平面図、およびB−B′断面図である。図4(a)、(b)に示すように、走査線3gや容量線3b等のようにゲート電極3aと同層の第1配線3fは、ゲート絶縁膜2aと同層の層間絶縁膜2fで覆われている。これにより、走査線3gや容量線3b等のようにゲート電極3aと同層の第1配線3fと、データ線6a等のようにソース電極6sおよびドレイン電極6bと同層に形成された第2配線6fとが交差する個所は、層間絶縁膜2fによって絶縁されることになる。また、交差部分10fには、ゲート絶縁膜2aの上層に半導体膜1fが積層されている。かかる半導体膜1fは島状半導体膜1aと同層である。
かかる交差部分10fは、走査線3gとデータ線6aとの交差部分や、容量線3bとデータ線6aとの交差部分の他、素子基板10上に形成したデータ線駆動回路101や走査線駆動回路104での多層配線部分に存在する。
(配線接続部分の構成)
図5(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100の素子基板10上での配線同士の接続部分の平面図、およびC−C′断面図である。図5(a)、(b)に示すように、本形態の電気光学装置100では、図2(a)、(b)に示す端子102に向かう配線の引き回し部分や、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104での配線の引き回し部分では、第1導電層3eと第2導電層6eとの間に層間絶縁膜2eを介在させた多層配線構造を採用する。
第1導電層3eはゲート電極3aと同層の配線や電極であり、第2導電層6eはソース電極6sおよびドレイン電極6bと同層の配線や電極である。層間絶縁膜2eは、ゲート絶縁膜2aと同層の絶縁膜である。第1導電層3eと第2導電層6eとの導通部10eでは、層間絶縁膜2eにコンタクトホール2hが形成されており、かかるコンタクトホール2hを介して第1導電層3eと第2導電層6eとが接続する。かかる導通部10e付近では、島状半導体膜1aと同時形成された半導体膜が存在しない。
(素子基板10の製造方法)
図6〜図8を参照して、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板10(半導体装置)の製造方法を説明する。図6〜図8は各々、本発明を適用した電気光学装置100の素子基板10の製造方法を示す工程断面図である。
本形態の素子基板10を製造するにあたっては、図6(a)に示すように、まず、ガラス等の基板本体10dを準備した後、CVD法等により、シリコン酸化膜等からなる下地保護膜12を基板本体10dの全面に形成する。
次に、第1導電層形成工程では、スパッタ法や蒸着法等により、下地保護膜12の上層に導電膜を基板本体10d上の全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理を用いて導電膜をパターニングし、ゲート電極3a(走査線3g)および第1導電層3eを形成する。その際、走査線3gや容量線3b(図3参照)や、その他の第1配線3f(図4参照)も形成する。
次に、ゲート絶縁膜形成工程では、CVD法等により、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等からなる絶縁膜2を基板本体10d上の全面に形成する。
次に、半導体膜形成工程では、CVD法等により、アモルファスシリコン膜からなる半導体膜1を基板本体10d上の全面に形成した後、レーザアニール等により、半導体膜1をポリシリコン膜とする。
次に、図6(b)、(c)に示す第1レジストマスク形成工程を行なう。かかる第1レジストマスク形成工程では、図6(b)に示すように、半導体膜1の上層に感光性樹脂910を塗布した後、露光マスク920を用いて、感光性樹脂910を露光し。しかる後に、現像すると、図6(c)に示す半導体膜パターニング用の第1レジストマスク91が形成される。
本形態において、図6(b)に示す感光性樹脂910は、ポジタイプの感光性樹脂である。また、図6(b)に示す露光マスク920はハーフトーンマスクであり、感光性樹脂910を諧調露光する。より具体的には、露光マスク920は、透光部921、半透光部922および遮光部923を備えており、半透光部922は、透光部921に対して数%〜数十%の光しか透過しない。かかる半透光部922は、タングステンシリサイド等のハーフトーン材料によって形成することができ、遮光部923はクロム等に材料より形成することができる。また、半透光部922は、露光解像限界以下の開口部をもったクロム膜等によって形成することもできる。
かかる露光マスク920を用いて感光性樹脂910を露光すると、透光部921と重なる部分は完全露光され、半透光部922と重なる部分はハーフ露光され、遮光部923と重なる部分は露光されない。従って、感光性樹脂910を現像すると、図6(c)に示すように、開孔部分911、薄膜部分912および厚膜部分913を備えた第1レジストマスク91を形成することができる。ここで、厚膜部分913は、半導体膜1のうち、図3に示す薄膜トランジスター30のチャネル領域1gおよび低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)を形成すべき部分に重なる。薄膜部分912は、半導体膜1のうち、図3に示す薄膜トランジスター30の高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)を形成すべき部分に重なる。開孔部分911は、島状半導体膜1aを残さない領域に重なる。
また、第1レジストマスク91は、導通部10eおよびその周辺領域にも形成されている。かかる領域に形成された第1レジストマスク91では、図5に示すコンタクトホール2hと重なる領域は開孔部分911になっており、その周りは厚膜部分913になっている。なお、第1レジストマスク91において、コンタクトホール2hの周りと重なる部分は薄膜部分912であってもよい。
また、図示しないが、第1レジストマスク91では、走査線3g、容量線3bのような第1配線3f(図4参照)の上にも他の薄膜部分あるいは他の厚膜部分が形成されていることが好ましい。かかる領域に形成された第1レジストマスク91は薄膜部分912または厚膜部分913のどちらかと同じ膜厚になっていればよい。
次に、図6(d)に示す高濃度不純物導入工程では、半導体膜1の上層に第1レジストマスク91を形成した状態で高濃度N型の不純物を導入する。その結果、第1レジストマスク91の薄膜部分912を介して半導体膜1に不純物が導入され、薄膜トランジスター30の高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)が形成される。なお、半導体膜1において開孔部分911に重なる部分にも不純物が導入される。
次に、図6(e)、(f)に示す第1エッチング工程では、半導体膜1において第1レジストマスク91から露出している部分のエッチング除去、および第1レジストマスク91に対するエッチバックを行なう。
かかる第1エッチング工程では、半導体膜1において第1レジストマスク91から露出している部分のエッチング除去、および第1レジストマスク91に対するエッチバックを同時進行的に行なう。かかる方法は、例えば、半導体膜1に対するドライエッチングの際、Cl2やCl2+Br2、SF6等のエッチングガスに酸素を添加しておけば実現することができる。また、図6(e)、(f)に示す第1エッチング工程では、半導体膜1において第1レジストマスク91から露出している部分のエッチング除去と、第1レジストマスク91に対するエッチバックとをエッチング条件を変更して順次行なってもよい。本形態では、後者の方法で行なう。
より具体的には、まず、図6(e)に示す半導体膜パターニング工程では、半導体膜1上に第1レジストマスク91を形成した状態で塩素系のエッチングガスで半導体膜1にドライエッチングを行い、島状半導体膜1aをパターニング形成する。同時に、導通部10eに形成されている半導体膜1kにおいて、図5に示すコンタクトホール2hを形成すべき部分と重なる部分に開口部1hを形成する。なお、第1レジストマスク91は、走査線3g、容量線3bのような第1配線3fの上にも形成されているので、第1配線3fの上にも層間絶縁膜2fと半導体層1fが残ることになる。かかるエッチングにはウエットエッチングを採用してもよい。
次に、図6(f)に示すエッチバック工程では、酸素を含むエッチングガスでドライエッチング(アッシング)を行い、第1レジストマスク91を縮小する。その結果、第1レジストマスク91において薄膜部分912は除去され、厚膜部分913は薄くなるとともに、平面サイズが小さくなる。それ故、島状半導体膜1aでは、薄膜トランジスター30の低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)を形成すべき部分が新たに露出した状態となる。
次に、図7(a)に示す低濃度不純物導入工程では、半導体膜1の上層に、エッチバック後の第1レジストマスク91を形成した状態で低濃度N型の不純物を導入する。その結果、島状半導体膜1aにおいて第1レジストマスク91から露出している部分に低濃度の不純物が導入され、薄膜トランジスター30の低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)が形成される。
次に、図7(b)に示す絶縁膜エッチング工程では、第1エッチング工程によりパターニングされた島状半導体膜1aおよび半導体膜1kをエッチングマスクとして絶縁膜2にエッチングを行なう。その結果、絶縁膜2は、ゲート絶縁膜2aと、導通部10eの層間絶縁膜2e等とが分離されるとともに、層間絶縁膜2eには、コンタクトホール2hが形成される。その際、第1レジストマスク91はチャネル領域1g上に残っているため、チャネル領域1gの表面が荒れることがない。かかるエッチングにはウエットエッチングおよびドライエッチングのいずれを採用してもよい。
次に、第1レジストマスク91を除去した後、図7(c)、(d)、(e)、(f)および図8(a)に第2導電層形成工程において、図3、図4および図5を参照して説明したソース電極6s(データ線6a)、ドレイン電極6b、第2配線6fおよび第2導電層6eを形成する。
それには、まず、図7(c)に示す導電膜形成工程において、スパッタ法や蒸着法により、島状半導体膜1a等の上層に導電膜6を基板本体10d上の全面に形成する。この時、走査線3g、容量線3bのような第1配線3fの上には層間絶縁膜2fと半導体層1fを介して導電膜6が形成されることになる。
次に、図7(d)、(e)に示す第2レジストマスク形成工程を行なう。かかる第2レジストマスク形成工程では、図7(d)に示すように、導電膜6の上層に感光性樹脂940を塗布した後、露光マスク950を用いて感光性樹脂940を露光し、しかる後に、現像すると、図7(e)に示す導電膜パターニング用の第2レジストマスク94が形成される。
本形態において、図7(d)に示す感光性樹脂940は、ポジタイプの感光性樹脂である。また、図7(d)に示す露光マスク950はハーフトーンマスクであり、感光性樹脂940を諧調露光する。より具体的には、露光マスク950は、透光部951、半透光部952および遮光部953を備えており、半透光部952は、透光部951に対して数%〜数十%の光しか透過しない。半透光部952は、タングステンシリサイド等のハーフトーン材料によって形成することができ、遮光部953はクロム等に材料より形成することができる。また、半透光部952は、露光解像限界以下の開口部をもったクロム膜等によって形成することもできる。
かかる露光マスク950を用いて感光性樹脂940を露光すると、透光部951と重なる部分は完全露光され、半透光部952と重なる部分はハーフ露光され、遮光部953と重なる部分は露光されない。従って、感光性樹脂940を現像すると、図7(e)に示すように、開孔部分941、薄膜部分942および厚膜部分943を備えた第2レジストマスク94を形成することができる。ここで、厚膜部分943は、図3、図4および図5を参照して説明したソース電極6s(データ線6a)、ドレイン電極6b、第2配線6fおよび第2導電層6eを形成すべき部分に重なる。薄膜部分942は、島状半導体膜1a上でソース電極6sとドレイン電極6bとを分離すべき部分に重なる。開孔部分941は、導電膜6を残さない領域に重なる。
また、第2レジストマスク94は、導通部10eおよびその周辺領域にも形成されている。かかる領域に形成された第2レジストマスク94では、コンタクトホール2hと重なる領域は厚膜部分943になっており、その周りは開孔部分941になっている。なお、第2レジストマスク94において、コンタクトホール2hの周りと重なる部分は薄膜部分942であってもよい。
次に、図7(e)、(f)および図8(a)に示す第2エッチング工程では、導電膜6において第2レジストマスク94から露出している部分のエッチング除去、第2レジストマスク94に対するエッチバック、およびエッチバックにより導電膜6において第2レジストマスク94から露出した部分のエッチング除去を行う。
かかる第2エッチング工程では、導電膜6において第2レジストマスク94から露出している部分のエッチング除去、第2レジストマスク94に対するエッチバック、およびエッチバックにより導電膜6において第2レジストマスク94から露出した部分のエッチング除去を、エッチング条件を変更して順次行なう。また、第2エッチング工程では、導電膜6において第2レジストマスク94から露出している部分のエッチング除去、第2レジストマスク94に対するエッチバック、およびエッチバックにより導電膜6において第2レジストマスク94から露出した部分のエッチング除去を同時進行的に行なってもよい。本形態では、後者の方法で行なう。
より具体的には、まず、図7(e)に示すように、導電膜6上に第2レジストマスク94を形成した状態で、導電膜6および半導体膜(シリコン膜)をエッチング可能なエッチングガスに酸素を混合してドライエッチングを行う。例えば、導電膜6がアルミニウムであれば、BCl3+Cl2ガスに酸素を添加しておく。その結果、まず、図7(f)に示すように、導電膜6において第2レジストマスク94から露出している部分がエッチング除去されるとともに、第2レジストマスク94がエッチバックされる結果、第2レジストマスク94の薄膜部分942が除去される。続いて、導電膜6において、第2レジストマスク94の薄膜部分942で覆われていた部分がエッチング除去される。さらに、導通部10e付近で導電膜6に覆われていた半導体膜1kがエッチング除去される。その結果、図3、図4および図5を参照して説明したソース電極6s(データ線6a)、ドレイン電極6b、第2配線6fおよび第2導電層6eが形成され、薄膜トランジスター30および導通部10eが完成する。なお、この時、走査線3g、容量線3bのような第1配線3fの上に形成されていた半導体層1fも除去されるが、第1配線3fと半導体層1fとの間にある層間絶縁膜2fにより、走査線3g、容量線3bのような第1配線3fはエッチングから保護されることになる。
次に、図8(b)に示す保護膜形成工程では、CVD法等により、シリコン窒化膜等からなる保護膜5を基板本体10d上の全面に形成する。次に、図8(c)に示す層間絶縁膜形成工程では、保護膜5の上層にアクリル樹脂等の感光性樹脂を塗布した後、露光、現像し、コンタクトホール7aを備えた層間絶縁膜7を形成する。次に、図8(d)に示すコンタクトホール形成工程では、層間絶縁膜7のコンタクトホール7aから保護膜5をエッチングし、コンタクトホール5aを形成する。次に、図8(d)に示す画素電極形成工程では、ECRプラズマスパッタ法やプラズマガン方式イオンプレーティング法、マグネトロンスパッタ法等方法でITO膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング処理を用いてITO膜をパターニングし、画素電極9aを形成する。しかる後に、図3(b)に示す配向膜16を形成すると、素子基板10が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の素子基板10において、薄膜トランジスター30は、島状半導体膜1aにチャネル領域1g、低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)、および高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)を備えたGOLD構造を備えている。このため、島状半導体膜1aとしてポリシリコン膜を用いてオン電流特性を高めても、薄膜トランジスター30のオフリーク電流が小さい。また、ボトムゲート構造であるため、ソース電極6sやドレイン電極6bを島状半導体膜1aに電気的接続するのに層間絶縁膜を必要としないので、フォトリソグラフィ工程が少なくて済む。
また、本形態において、第1エッチング工程で半導体膜1のパターニングに用いる第1レジストマスク91は、厚膜部分913、薄膜部分912および開孔部分911を備えており、エッチバックを行なって薄膜部分912を除去すると、第1レジストマスク91は新たなマスクパターンを有することになる。ここに本形態では、第1レジストマスク91を形成した後、薄膜部分912を介して半導体膜1に高濃度の不純物を導入した後、半導体膜1にエッチングを行なう。このため、第1レジストマスク91によって、高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)の形成と、半導体膜1のパターニングと、コンタクトホール2hを形成すべき領域からの半導体膜1の除去とを行なうことができる。
また、本形態では、第1レジストマスク91にエッチバックを行なって第1レジストマスク91のマスクパターンを変更し、変更後に露出した島状半導体膜1aに低濃度の不純物を導入することができる。それ故、第1レジストマスク91によって、高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)の形成と、半導体膜1のパターニングと、コンタクトホール2hを形成すべき領域からの半導体膜1の除去と、低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)の形成とを行なうことができる。
さらに、本形態では、第1エッチング工程とは別の絶縁膜エッチング工程において、第1エッチング工程によりパターニングされた半導体膜1kをエッチングマスクとしてエッチングを行ない、新たなレジストマスクを形成せずにコンタクトホール2hを形成している。従って、第1レジストマスク形成工程での1回のフォトリソグラフィ工程で形成した第1レジストマスク91によって、高濃度不純物導入領域(高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e)の形成と、半導体膜1のパターニングと、コンタクトホール2hを形成すべき領域からの半導体膜1の除去と、低濃度不純物導入領域(低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c)の形成と、コンタクトホール2hの形成とを行なうことができる。
それ故、本形態によれば、アモルファスシリコン膜を用いたボトムゲート構造のように少ない工程数で済むとともにオフリーク電流が小さいという特長と、ポリシリコン膜を用いたトップゲート構造のようにオン電流特性に優れているという特長とを兼ね備えた素子基板10(半導体装置)およびその製造方法を実現することができる。
また、本形態において、コンタクトホール2hの形成(絶縁膜2のエッチング)は、図6(e)、(f)に示す第1エッチング工程とは別の絶縁膜エッチング工程において、第1エッチング工程によりパターニングされた半導体膜1kをエッチングマスクとしてのエッチングにより行なう。このため、島状半導体膜1aや半導体膜1kと絶縁膜2とのエッチング選択比を約1:10程度まで大きくとることができるので、絶縁膜2をエッチングする際、島状半導体膜1aがエッチングされない。それ故、島状半導体膜1aの形状やサイズ、およびコンタクトホール2hの形状やサイズに高い精度を得ることができる。
[コンクタクトホール2hの別の形成方法]
図9は、本発明を適用した電気光学装置100の素子基板10(半導体装置)の製造方法において導通部10eを形成する別の方法を示す工程断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、図6〜図8を参照して説明した製造方法と同一であるため、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6〜図8を参照して説明した製造方法では、図6(e)、(f)に示す第1エッチング工程とは別の絶縁膜エッチング工程(図7(b)に示す工程)において、絶縁膜2をエッチングしてコンタクトホール2hを形成した。しかるに本形態では、図6(a)〜図6(d)に示す工程を行なった後、第1エッチング工程において、図9(a)に示すように、半導体膜1上に第1レジストマスク91を形成した状態で半導体膜1において第1レジストマスク91から露出している部分のエッチング除去を行なう際、絶縁膜2を同時にエッチングして、コンタクトホール2hを形成する。かかるエッチングは、Cl2やCl2+Br2、SF6等のエッチングガスにCF4やC48を混合しておくことに実現できる。かかる方法によれば、工程数を減らすことができるので、生産効率の向上を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上記形態では、本発明に係る半導体装置として液晶装置の素子基板を例に説明したが、有機エレクトロルミネッセンス装置(電気光学装置)でも、素子基板上に薄膜トランジスター、画素電極、および導通部が構成されることから、かかる有機エレクトロルミネッセンス装置の素子基板に本発明を適用してもよい。また、電気光学装置の素子基板に限らず、固体撮像装置に用いる素子基板や、その他の半導体装置においても、基板上に薄膜トランジスターおよび導通部が構成されることから、かかる半導体装置に本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を搭載した電子機器について説明する。図10(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図10(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図10(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
なお、電気光学装置100が適用される電子機器としては、図10に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置100が適用可能である。
1・・半導体膜、1a・・島状半導体膜、1g・・チャネル領域、1b・・低濃度ソース領域、1c・・低濃度ドレイン領域、1d・・高濃度ソース領域、1e・・高濃度ドレイン領域、2・・絶縁膜、2a・・ゲート絶縁膜、2e・・層間絶縁膜、2h・・コンタクトホール、3a・・ゲート電極、3b・・容量線、3g・・走査線、3e・・第1導電層
3f・・第1配線、6・・導電膜、6a・・データ線、6b・・ドレイン電極、6e・・第2導電層、6f・・第2配線、6s・・ソース電極、9a・・画素電極、10・・素子基板(半導体装置)、10f・・交差部分、10e・・導通部、30・・薄膜トランジスター、60・・保持容量、91・・第1レジストマスク、94・・第2レジストマスク、100・・電気光学装置

Claims (14)

  1. 基板上に、ボトムゲート構造の薄膜トランジスターと、該薄膜トランジスターのゲート電極と同層の第1導電層が、前記薄膜トランジスターのゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して、前記薄膜トランジスターのソース電極およびドレイン電極と同層の第2導電層に接続する導通部と、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記ゲート電極および前記第1導電層を形成する第1導電層形成工程と、
    前記ゲート電極および前記第1導電層の上層に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜の上層に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、
    前記半導体膜において前記薄膜トランジスターのチャネル領域および低濃度不純物導入領域を形成すべき部分に重なる厚膜部分、前記半導体膜において前記薄膜トランジスターの高濃度不純物導入領域を形成すべき部分に重なる薄膜部分、および前記絶縁膜において前記コンタクトホールを形成すべき部分と平面的に重なる開孔部分を備えた半導体膜パターニング用の第1レジストマスクを形成する第1レジストマスク形成工程と、
    前記半導体膜に対して高濃度不純物を導入する高濃度不純物導入工程と、
    前記半導体膜において前記第1レジストマスクから露出している部分のエッチング除去、および前記第1レジストマスクに対するエッチバックを行なう第1エッチング工程と、
    前記半導体膜に対して低濃度不純物を導入する低濃度不純物導入工程と、
    前記第1レジストマスクを除去した後、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記第2導電層を形成する第2導電層形成工程と、
    を有するとともに、
    前記第1エッチング工程での前記半導体膜に対するエッチング除去の際、または前記第1エッチング工程の後、前記第1エッチング工程によりパターニングされた前記半導体膜をエッチングマスクとしてエッチングを行なう絶縁膜エッチング工程において、前記コンタクトホールを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体膜は、ポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記コンタクトホールの形成は、前記第1エッチング工程の後の前記絶縁膜エッチング工程において、前記第1エッチング工程によりパターニングされた前記半導体膜をエッチングマスクとしてのエッチングにより行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記コンタクトホールの形成は、前記第1エッチング工程での前記半導体膜に対するエッチング除去の際に行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1エッチング工程では、前記半導体膜において前記第1レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記半導体膜パターニング用レジストマスクに対するエッチバックとをエッチング条件を変更して順次行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2導電層形成工程では、
    前記半導体膜の上層に導電膜を形成する導電膜形成工程と、
    前記導電膜において前記ソース電極および前記ドレイン電極を形成すべき部分に重なる肉厚部分と、前記半導体膜上で前記ソース電極と前記ドレイン電極とを分離させる部分に重なる薄膜部分とを備えた導電膜パターニング用の第2レジストマスクを形成する第2レジストマスク形成工程と、
    前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出している部分のエッチング除去、前記第2レジストマスクに対するエッチバック、および該エッチバックにより前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出した部分のエッチング除去を行う第2エッチング工程と、
    を行なうことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2エッチング工程では、前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出している部分のエッチング除去と、前記第2レジストマスクに対するエッチバックと、該エッチバックにより前記導電膜において前記第2レジストマスクから露出した部分のエッチング除去とを同時進行させることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1レジストマスク形成工程では、前記厚膜部分と前記薄膜部分に重ならない前記第1導電層上に、前記第2導電層形成工程で前記第2導電層が形成されない部分と平面的に重なる他の厚膜部分または他の薄膜部分をさらに備えるように前記第1レジストマスクを形成し、
    前記第2導電層形成工程では、前記他の厚膜部分または前記他の薄膜部分に重なる前記半導体膜を除去し、少なくとも前記絶縁膜を残して前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記第2導電層を形成することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の製造方法により得られたことを特徴とする半導体装置。
  10. 基板上に、ボトムゲート構造の薄膜トランジスターと、該薄膜トランジスターのゲート電極と同層の第1導電層が、前記薄膜トランジスターのゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して、前記薄膜トランジスターのソース電極およびドレイン電極と同層の第2導電層に接続する導通部と、を有する半導体装置であって、
    前記薄膜トランジスターを構成する島状半導体膜は、チャネル領域と、前記ソース電極が接続する高濃度ソース領域と、前記ドレイン電極が接続する高濃度ドレイン領域と、前記チャネル領域と前記高濃度ソース領域との間および前記チャネル領域と前記ドレイン領域との間のうちの少なくとも一方に設けられた低濃度不純物導入領域と、を備え、
    前記ゲート絶縁膜と前記島状半導体膜は、同一パターンをもって積層されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 前記半導体膜はポリシリコン膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記ゲート電極と同層の第1配線と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同層の第2配線との交差部分では、前記第1配線と前記第2配線との間に、前記島状半導体膜と同層の半導体膜と前記ゲート絶縁膜と同層の層間絶縁膜とが介在していることを特徴とする請求項10または11に記載の半導体装置。
  13. 請求項10乃至12の何れか一項に記載の半導体装置を備えた電気光学装置であって、
    前記半導体装置は、前記薄膜トランジスターからなる画素トランジスターと、該画素トランジスターに電気的に接続する画素電極を備えた素子基板であることを特徴とする電気光学装置。
  14. 請求項13に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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