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JP2010221452A - ケーブル保護案内機構及びプリンタ装置 - Google Patents

ケーブル保護案内機構及びプリンタ装置 Download PDF

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JP2010221452A
JP2010221452A JP2009069433A JP2009069433A JP2010221452A JP 2010221452 A JP2010221452 A JP 2010221452A JP 2009069433 A JP2009069433 A JP 2009069433A JP 2009069433 A JP2009069433 A JP 2009069433A JP 2010221452 A JP2010221452 A JP 2010221452A
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Nagatake Miyamoto
長武 宮本
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Mimaki Engineering Co Ltd
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Mimaki Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとの摩擦による粉の発生を防止したケーブル保護案内機構を提供すること
【解決手段】一端がプリンタ本体に固定され、記録ヘッドに対する信号を伝送するケーブルを収納するケーブル保護案内ベルトと、ベアベースと、前記ベアベース上に縦型に設けられ回転可能な主動プーリーと、前記ベアベースに前記主動プーリーに離隔して縦型に設けられ回転可能な従動プーリーと、前記主動プーリーの回転軸に連動連結した出力軸を有したモータと、を備え、前記ケーブル保護案内ベルトが、前記主動プーリーと前記従動プーリーに巻き掛けるように、縦型に配されていること、を特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケーブル保護案内機構及びプリンタ装置に関する。
従来より、入力信号に基づいてインクを噴射して被記録媒体に画像記録を行う画像記録装置として、記録ヘッドのアクチュエータにインクを導き、入力信号に応じた圧電素子、電歪素子等のアクチュエータの撓みや、発熱素子による局部的なインクの沸騰を利用してインクを加圧噴射するものが知られている。
例えば、シリアルプリンタと呼ばれる画像記録装置では、記録用紙の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジに前記記録ヘッドが搭載されている。そして、記録用紙が所定の改行幅で搬送される毎にキャリッジが走査されて画像記録が行われる。また、キャリッジの制御を行うために、キャリッジには可撓性のケーブルが接続されている(例えば特許文献1参照)。
該ケーブルは、キャリッジの往復移動の妨げとならないように、記録キャリッジの往復移動に追従できる十分な長さを有するものであり、記録キャリッジとメイン基板等との間に配設される。
しかしながら、キャリッジのような移動体へケーブルを接続すると、移動体の移動に伴ってケーブルに無理なねじれや屈曲、引張力が生じてケーブルを損傷させたり円滑な移動に支障が生じたりする虞れがあるため、これらのケーブルを収納して保護案内するケーブル保護案内ベルトが使用されている(例えば、非特許文献1並びに非特許文献2〜8参照)。
このケーブル保護案内ベルトGは、例えば、図7に示すように、ケーブルCをケーブル長手方向に沿って収納してケーブル固定端部G1とケーブル移動端部G5との間で順次形成されるケーブル曲げ返し部分G3を介して曲げ返されながら保護案内することができるように構成され、ケーブルCの両側に配置される一対の側面板Gaとこの側面板Gaの屈曲外周側および屈曲内周側にそれぞれ横架される連結杆Gbとで構成されたリンク体が、ケーブルCを内挿した状態でケーブル長手方向に屈曲半径を一定以上に規制して多数連結されることにより、ケーブルCを保持するようになっている。
そして、従来のインクジェットプリンタにおいては、例えば図8に示すように、ケーブル保護案内ベルト200を横に配設して、その側面がベアベース220上を摺動するようになされている。ベアベース220上には、ケーブル保護案内ベルト200の側面を滑りやすくするために保護フィルム221が貼られている。
しかしながら、前記保護フィルムは、ケーブル保護案内ベルト側面との摩擦で削られてしまい、ケーブル保護案内ベルトの摺動を阻害してしまうという問題がある。さらに、保護フィルムが削れることによる粉(削れカス)が発生してしまう。この粉の飛散が印画品質への悪影響を及ぼすとともに、機構の耐久性の低下につながるという問題がある。すなわち、経時変化による摩擦抵抗が増し、駆動モータの負荷も大きくなっていく。
保護フィルムの素材、ケーブル保護案内ベルトのコーティングで、摺動性に優れて耐久性のあるものが求められているが好適なものは見つかっていない。
特に近年、プリント速度を上げるためにヘッドが大型化され、それに伴いケーブルも増えて重くなってきており、上述したような問題が顕著となってきている。
なお、家庭用等の小型のプリンタでは、上述したような問題は、今のところ生じておらず、この問題は、高速テキスタイルインクジェットプリンタ等の大型のプリンタにおいて特に顕著な課題であると言える。
特開平6−320835号公報
http://www.indexpro.co.jp/search/search-ctg.asp?dcode=300095 http://www.jyabara.co.jp/p_kaigai.html http://www.takachiho-kk.co.jp/products/mechanical/cable/index.html http://www.tsubakimoto.jp/product/class2.html?code=360_1 http://web-1.igus.de/default.asp?LANGUAGE=J http://www.thk.com/jp/products/class/others/index.html http://www.ocm.co.jp/products/4/products_4.html http://www.pisco.jp/products/products/kudou/index.html
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとの摩擦による粉の発生を防止したケーブル保護案内機構を提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとの摩擦による粉の発生を防止し、該粉の発生による印画品質への影響をなくしたプリンタ装置を提供することを第二の目的とする。
本発明の請求項1に記載のケーブル保護案内機構は、プリンタ本体と、プラテン上に搭載された記録媒体の上方をX−Y方向に相対的に移動自在に設けられたキャリッジと、前記キャリッジに搭載され、前記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、を有するプリンタ装置において、一端が前記プリンタ本体に固定され、前記記録ヘッドに対する信号を伝送するケーブルを収納するとともに、該ケーブルを前記記録ヘッドの移動に伴って保護案内するケーブル保護案内機構であって、前記ケーブルを収納するケーブル保護案内ベルトと、ベアベースと、前記ベアベース上に縦型に設けられ回転可能な主動プーリーと、前記ベアベースに前記主動プーリーに離隔して縦型に設けられ回転可能な従動プーリーと、前記主動プーリーの回転軸に連動連結した出力軸を有したモータと、を備え、前記ケーブル保護案内ベルトが、前記主動プーリーと前記従動プーリーに巻き掛けるように、縦型に配されていること、を特徴とする。
本発明の請求項2に記載のプリンタ装置は、プリンタ本体と、プラテン上に搭載された記録媒体の上方をX−Y方向に相対的に移動自在に設けられたキャリッジと、前記キャリッジに搭載され、前記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、一端が前記プリンタ本体に固定され、前記記録ヘッドに対する信号を伝送するケーブルと、前記ケーブルを収納するとともに、該ケーブルを前記記録ヘッドの移動に伴って保護案内するケーブル保護案内機構と、を有するプリンタ装置において、前記ケーブル保護案内機構は、前記ケーブルを収納するケーブル保護案内ベルトと、ベアベースと、前記ベアベース上に縦型に設けられ回転可能な主動プーリーと、前記ベアベースに前記主動プーリーに離隔して縦型に設けられ回転可能な従動プーリーと、前記主動プーリーの回転軸に連動連結した出力軸を有したモータと、を備え、前記ケーブル保護案内ベルトが、前記主動プーリーと前記従動プーリーに巻き掛けるように、縦型に配されていること、を特徴とする。
本発明のケーブル保護案内機構では、ケーブル保護案内ベルトを縦置き構成とすることで、ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとの摩擦による粉の発生を防止することができる。さらに、プーリーを用いることで、ケーブル保護案内ベルトを縦置き構成とすることで新たに生じる振動の発生を防止することができる。
また、本発明のプリンタ装置では、ケーブル保護案内ベルトを縦置き構成とすることで、ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとの摩擦による粉の発生を防止し、ひいては粉による印画品質への影響をなくすことができる。さらに、プーリーを用いることで、ケーブル保護案内ベルトを縦置き構成とすることで新たに生じる振動の発生および印画品質への影響をなくすことができる。その結果、本発明のプリンタ装置は、印画品質に優れたものとなる。
本発明のプリンタ装置の一構成例を示す斜視図である。 本発明のプリンタを斜め後方から見た斜視である。 本発明のプリンタ装置における装置本体の要部構成を示す図である。 本発明のケーブル保護案内機構の一構成例を模式的に示す図である。 ケーブル保護案内ベルトを縦置きにした場合の振動発生のメカニズムを示す図である。 ケーブル保護案内ベルトの屈曲部にプーリーを配した状態を示す図である。 ケーブル保護案内ベルトの一例を示す斜視図である。 従来のケーブル保護案内ベルトが横型に配された状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。
まず、本発明のプリンタ装置の一構成例について説明する。
なお、本明細書中では、プリンタ装置の一例として、印刷対象面に沿った直交二軸のうち、一軸を印刷媒体移動、他の一軸をプリンタヘッド移動としたタイプを採り上げ、紫外光の照射を受けて硬化する紫外線硬化型のインク(いわゆるUVインク)を使用するUV硬化インクジェットプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)に適用した構成例について説明する。
このプリンタ装置Pを斜め前方から見た斜視図を図1に示し、斜め後方から見た斜視図を図2に示すとともに、このプリンタ装置Pにおける装置本体1の要部構成を図3に示しており、まず、これらの図面を参照してプリンタ装置Pの全体構成について概要説明する。なお、以降の説明では、図1中に付記する矢印F,R,Uの指す方向を、それぞれ前方、右方、上方と称して説明する。
プリンタ装置Pは、大別的には、描画機能を果たす装置本体1、装置本体1を支持する支持部2の前後に設けられロール状に巻かれた未印刷の印刷媒体Mを送り出す送り出し機構3、描画が終了した印刷媒体Mを巻き取る巻き取り機構4などから構成される。
装置本体1は、躯体を形成するフレーム10の上下中間部に印刷媒体Mを前後に挿通させる横長窓状のメディア挿通部15が形成され、このメディア挿通部15の下側に位置する下部フレーム10Lに、印刷媒体Mを支持するプラテン20、およびプラテン20に支持された印刷媒体Mを前後に移動させるメディア移動機構30が設けられ、メディア挿通部15の上側に位置する上部フレーム10Uに、プリンタヘッド(記録ヘッド)60を保持するキャリッジ40、およびキャリッジ40を左右に移動させるキャリッジ移動機構50が設けられている。装置本体1には、メディア移動機構30による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動、プリンタヘッド60によるインクの吐出、インク供給装置90によるインクの供給など、プリンタ装置Pの各部の作動を制御するコントロールユニット80が設けられ、操作パネル88が装置本体1の前面に配設されている。
プラテン20は、メディア挿通部15の下側を前後に延びて下部フレーム10Lに設けられておリプリンタヘッド60による左右帯状の描画領域には、印刷媒体Mを水平に支持するメディア支持部21が形成されている。メディア支持部21には、小径の吸着孔が多数開口形成されてその下側に設けられた減圧室(不図示)に繋がっており、真空発生器の作動等により減圧室を負圧に設定したときに、印刷媒体Mがメディア支持部21に吸着保持され、プリント中に印刷媒体Mの位置がずれないようになっている。
メディア移動機構30は、上部周面がプラテン20に露出して配設され左右に延びる円筒状の送りローラ31と、この送りローラ31をタイミングベルト32を介して回転駆動するローラ駆動モータ33などからなり、送りローラ31の上方には、各々前後に回動自在なピンチローラ36を有するローラアッセンブリ35が左右に並んで複数設けられている。ローラアッセンブリ35は、ピンチローラ36を送りローラ31に押しつけるクランプ位置と、送りローラ31から離隔させたアンクランプ位置とに設定可能に構成されており、ローラアッセンブリ35をクランプ位置に設定して印刷媒体Mをピンチローラ36と送りローラ31との間に挟み込んだ状態でローラ駆動モータ33を回転駆動することにより、印刷媒体Mが送りローラ31の回転角度(コントロールユニット80から出力される駆動制御値)に応じた送り量で前後に搬送される。なお、図3では、ローラアッセンブリ35をクランプ位置に設定した状態とアンクランプ位置に設定した状態の両方を併記している。
キャリッジ40は、送りローラ31と平行に延びて上部フレーム10Uに取り付けられたガイドレール45に、図示省略するスライドブロックを介して左右に移動自在に支持されており、次述するキャリッジ駆動機構50により駆動される。キャリッジ40には、UVインクを吐出するプリンタヘッド60が設けられ、ヘッド下端のノズル面がプラテン20のメディア支持部21と所定ギャップを隔てて対向配置される。
プリンタヘッド(記録ヘッド)60は、一般的には、プリンタ装置Pで用いるインクの数量に応じた数のプリンタヘッドが左右に並んで配設され、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の基本4色のUVインクについて、各色1本ずつインクカートリッジを使用するプリンタ装置の場合には、各インクカートリッジに対応した4つのプリンタヘッド60が設けられる。なお、本実施形態におけるプリンタヘッド60は、ピエゾ方式によってインクを吐出させる構成を例示している。
キャリッジ40の左右側部に、プリンタヘッド60から印刷媒体Mに吐出されたUVインクに紫外光を照射して硬化させるUV光源が設けられている。UV光源は、キャリッジ40の左側部に設けられた左UV光源70Lと、キャリッジ40の右側部に設けられた右UV光源70Rとからなり、これら左右のUV光源70L,70Rがキャリッジ40に設けられたプリンタヘッド60を左右外側から挟みこむように配設される。左UV光源70Lおよび右UV光源70Rは、波長λ=100〜380nm程度の紫外光を出射する光源、例えば、UVランプやUV−LED等を用いて構成される。左右のUV光源70L,70Rの点滅作動は、キャリッジ駆動機構50によるキャリッジ40の移動およびプリンタヘッド60からのインクの吐出に応じて、コントロールユニット80により制御される。
キャリッジ移動機構50は、ガイドレール45を挟んでフレーム10の左右側部に設けられた駆動プーリー51および従動プーリー52と、駆動プーリー51を回転駆動するキャリッジ駆動モータ53、駆動プーリー51と従動プーリー52との間に巻き掛けられた無端ベルト状のタイミングベルト55などから構成される。キャリッジ40はタイミングベルト55に連結固定されており、キャリッジ駆動モータ53を回転駆動することにより、ガイドレールに支持されたキャリッジ40が、キャリッジ駆動モータ53の回転角度(コントロールユニット80から出力される駆動制御値)に応じた移動量でプラテン20の上方を左右に移動される。
コントロールユニット80は、プリンタ装置の各部の作動を制御する制御プログラムが書き込まれたROM、印刷媒体Mに描画する印刷プログラム等を一時記憶するRAM、RAMから読みこまれた印刷プログラムや操作パネル88から入力された操作信号等について演算処理を行い、制御プログラムに従って各部の作動を制御する演算処理部、プリンタ装置Pの作動状態等を表示する表示パネルおよび各種操作スイッチが設けられた操作パネル88などを備え、メディア移動機構30による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動、インク供給装置(図示略)によるインクの供給、プリンタヘッド60の各ノズルからのインク吐出などを制御する。
例えば、コントロールユニット80に読み込まれた印刷プログラムに基づいて印刷媒体Mに描画を行う場合において、メディア移動機構30による印刷媒体の前後移動Mと、キャリッジ移動機構50によるキャリッジ40の左右移動とを組み合わせて印刷媒体Mとプリンタヘッド60とを相対移動させ、各プリンタヘッド60から印刷媒体Mにインクを吐出させるとともに、キャリッジ40の移動方向後方に位置するUV光源(例えば、キャリッジ右動時には左UV光源70L)を点灯させて、印刷プログラムに応じた情報を描画する。
このように、概要構成されるプリンタ装置Pにあって、キャリッジ2の側面には、プリンタヘッド60からインクを吐出させるための印字信号をコントロールユニット80からプリンタヘッド60の駆動回路に送信する屈撓自在なケーブル(電気配線)が取り付けられている。そして、ケーブルを介して送信された印字信号によりピエゾ素子が駆動され、プリンタヘッド60のノズルからインクが吐出される。
これらのケーブルは、キャリッジの移動に伴って無理なねじれや屈曲、引張力が生じて損傷したり、円滑な移動に支障が生じないように、ケーブル保護案内ベルトに収納され、保護案内されている。
図4は、本発明のケーブル保護案内機構の一構成例を模式的に示す図である。
ケーブル保護案内機構100は、ケーブルを収納し保護案内するケーブル保護案内ベルト110と、ベアベース101と、このベアベース101に縦型に設けられた回転可能な主動プーリー102と、ベアベース101に前記主動プーリー102に離隔して縦型に設けられた回転可能な従動プーリー103と、主動プーリー102と従動プーリー103とを連結するプーリー連結ブラケット104と、前記主動プーリー102の回転軸に連動連結した出力軸を有したモータ(図示略)とを備え、前記主動プーリー102と前記従動プーリー103に巻き掛けるように前記ケーブル保護案内ベルト110が配されている。そして特に、本発明においては、前記ケーブル保護案内ベルト110が縦型に設けられている。
上述したような、ケーブルの重さによってケーブル保護案内ベルトと保護フィルムとが擦れることによる保護フィルムの粉(削れカス)の発生を防ぐため、本発明者は、先ず、ケーブル保護案内ベルト110を縦置きにすることに想到した。これにより、ケーブル保護案内ベルト110と保護フィルムとが擦れることによる粉の発生を防ぐことが可能となった。
しかしながら、ケーブル保護案内ベルト110を縦置きにすることで振動が発生し、該振動が画質に悪影響を及ぼすという新たな問題が発生した。
ここで、ケーブル保護案内ベルト110を縦置きにした場合の振動発生のメカニズムについて、図5を参照しながら説明する。
(1)まず図5(a)に示すように、ケーブル保護案内ベルト110を移動させる力(右方向)が働くとリンク体が移動しながらストッパーに当たるまで回転する。
(2)そして図5(b)に示すように、さらにケーブル保護案内ベルト110を移動させる力(右方向)が働くと、(1)の場合と同様に、リンク体が移動しながらストッパーに当たるまで回転する。
(3)以後、図5(c)に示すように、同様にリンク体が移動しながらストッパーに当たるまで回転する。
この(1)〜(3)の一連の動きにより、リンク体がストッパーに当たる度に振動が発生することとなる。このように振動が発生すると、ヘッドの印字精度に影響が生じ、高精細な印刷を行うことができなくなる。
そこで、このような振動の発生を防ぐために、本発明者は、単にケーブル保護案内ベルト110を縦置きにするだけではなく、振動を低減させる機構として、プーリー(ホイール)を使用することに想到した。
すなわち、図6に示すように、ケーブル保護案内ベルト110の屈曲部の内側にプーリー(ホイール)120を入れることで、リンク体がプーリー120の外周に沿って移動するようになった。この作用により、リンク体の回転をストッパーに当たる前で止めることが出来るようになり、振動を軽減することが出来るようになった。さらに、プーリー120を用いることでケーブル保護案内ベルト110がベアベース101上をうまく着地するようにした。
すなわち、本発明のケーブル保護案内機構100は、図4に示したように、ベアベース101と、このベアベース101に縦型に設けられた回転可能な主動プーリー102と、ベアベース101に前記主動プーリー102に離隔して縦型に設けられた回転可能な従動プーリー103と、主動プーリー102と従動プーリー103とを連結するプーリー連結ブラケット104と、前記主動プーリー102の回転軸に連動連結した出力軸を有したモータ(図示略)とを備え、前記主動プーリー102と前記従動プーリー103に巻き掛けるように前記ケーブル保護案内ベルト110が縦型に設けられている。
従って、このようなケーブル保護案内機構100において、搬送モータの駆動により主動プーリー102を回転させることにより、従動プーリー103を連動して回転させつつ、ケーブル保護案内ベルト110を走行させることができる。これにより、ケーブル保護案内ベルト110内に収納されたケーブルをキャリッジ40と装置本体1(コントロールユニット80)に設けられた駆動回路との間で保護案内することができる。
そして特に、本発明では、ケーブル保護案内ベルト110を縦置き構成とすることで、ケーブルの重みによるケーブル保護案内ベルト110と保護フィルムとの摩擦による粉(削れカス)の発生を防止し、ひいては粉による印画品質への影響をなくすことができた。さらに、プーリーを用いることで、ケーブル保護案内ベルト110を縦置き構成とすることで新たに生じる振動の発生および印画品質への影響をなくすことができた。これにより本発明では、印画品質に優れたインクジェットプリンタを提供することができる。
また、ケーブル保護案内ベルトを、従来のように横置き構成とすると、保護フィルム上を擦れながらケーブル保護案内ベルトが動くため、摩擦による抵抗が生じ、その分、余計な力を加える必要があった。
これに対し、本発明ではケーブル保護案内ベルト110を縦置き構成にすることで、より少ない力でヘッドを駆動することが可能になる。これにより例えば、モータの負荷低減が可能となり、耐久性の向上、モータの小型化(消費電力の低減)等が可能となる。また今後の更なるヘッドの大型化にも対応することができる。また、モータのトルクに余裕ができるため、モータに一番近い駆動側の主動プーリー102を大きくすることができる。これにより、キャリッジ駆動の分解能を上げることが可能となる。
上述したような効果は、大型のプリンタ装置において特に顕著に得られる。
以上、本発明のケーブル保護案内機構及びプリンタ装置について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した説明では、UVインクを用いて印画を行うプリンタ装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の種類のインクを用いて印画を行うプリンタ装置についても本発明は適用可能である。
本発明は、ケーブル保護案内機構及びプリンタ装置に広く適用可能である。
100 ケーブル保護案内機構、101 ベアベース、102 主動プーリー、103 従動プーリー、104 プーリー連結ブラケット、110 ケーブル保護案内ベルト。

Claims (2)

  1. プリンタ本体と、プラテン上に搭載された記録媒体の上方をX−Y方向に相対的に移動自在に設けられたキャリッジと、前記キャリッジに搭載され、前記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、を有するプリンタ装置において、
    一端が前記プリンタ本体に固定され、前記記録ヘッドに対する信号を伝送するケーブルを収納するとともに、該ケーブルを前記記録ヘッドの移動に伴って保護案内するケーブル保護案内機構であって、
    前記ケーブルを収納するケーブル保護案内ベルトと、
    ベアベースと、
    前記ベアベース上に縦型に設けられ回転可能な主動プーリーと、
    前記ベアベースに前記主動プーリーに離隔して縦型に設けられ回転可能な従動プーリーと、
    前記主動プーリーの回転軸に連動連結した出力軸を有したモータと、を備え、
    前記ケーブル保護案内ベルトが、前記主動プーリーと前記従動プーリーに巻き掛けるように、縦型に配されていること、を特徴とするケーブル保護案内機構。
  2. プリンタ本体と、
    プラテン上に搭載された記録媒体の上方をX−Y方向に相対的に移動自在に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載され、前記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、
    一端が前記プリンタ本体に固定され、前記記録ヘッドに対する信号を伝送するケーブルと、
    前記ケーブルを収納するとともに、該ケーブルを前記記録ヘッドの移動に伴って保護案内するケーブル保護案内機構と、を有するプリンタ装置において、
    前記ケーブル保護案内機構は、
    前記ケーブルを収納するケーブル保護案内ベルトと、
    ベアベースと、
    前記ベアベース上に縦型に設けられ回転可能な主動プーリーと、
    前記ベアベースに前記主動プーリーに離隔して設けられ回転可能な従動プーリーと、
    前記主動プーリーの回転軸に連動連結した出力軸を有したモータと、を備え、
    前記ケーブル保護案内ベルトが、前記主動プーリーと前記従動プーリーに巻き掛けるように、縦型に配されていること、を特徴とするプリンタ装置。
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