JP2010204640A - 染色プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチックレンズの変形及び変色を抑制し、且つ、屈折率1.7以上、特に屈折率1.7〜1.8のプラスチックレンズに対しても高濃度でムラ無く均一に染色することが可能な染色プラスチックレンズの製造方法を提供する。
【解決手段】ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程(1)、プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程(2)、及び前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した染料をレンズ内に浸透させる工程(3)、を有する染色プラスチックレンズの製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程(1)、プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程(2)、及び前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した染料をレンズ内に浸透させる工程(3)、を有する染色プラスチックレンズの製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、昇華染色法による染色プラスチックレンズの製造方法、さらに詳しくは、昇華性染料のプラスチックレンズへの付着とレンズ内部への浸透の2工程に分けた染色プラスチックレンズの製造方法に関する。
従来、眼鏡用のプラスチックレンズの染色には、浸漬染色法、加圧染色法、染料膜加熱法等が利用されてきた。しかし、これらの染色方法では、高屈折率(屈折率1.7以上)のプラスチックレンズに対して高濃度でムラ無く均一に染色することが困難であった。
そこで、高屈折率(屈折率1.7以上)のプラスチックレンズに対しても、高濃度でムラ無く均一に染色するため、現在は、昇華性染料を用いてプラスチックレンズを染色する昇華染色法を始めとする、様々な試みがなされている。該昇華染色法を用いてプラスチックレンズを染色する方法としては、例えば、白紙にプリンタにより染料を塗布した印刷基体を加熱して染料を昇華させる方法(特許文献1参照)、基板上に所定間隔ごとに昇華性染料を塗布して点在させてから昇華染色させる方法であって、点在させる昇華性染料の範囲をプラスチックレンズにおける着色予定の範囲以上の大きさにする方法(特許文献2参照)、及び冷却器を用いてプラスチックレンズの温度上昇を抑制しながら昇華性染料を昇華させて該レンズに付着させ、さらに加熱処理により該レンズを染色する方法(特許文献3参照)等が知られている。
そこで、高屈折率(屈折率1.7以上)のプラスチックレンズに対しても、高濃度でムラ無く均一に染色するため、現在は、昇華性染料を用いてプラスチックレンズを染色する昇華染色法を始めとする、様々な試みがなされている。該昇華染色法を用いてプラスチックレンズを染色する方法としては、例えば、白紙にプリンタにより染料を塗布した印刷基体を加熱して染料を昇華させる方法(特許文献1参照)、基板上に所定間隔ごとに昇華性染料を塗布して点在させてから昇華染色させる方法であって、点在させる昇華性染料の範囲をプラスチックレンズにおける着色予定の範囲以上の大きさにする方法(特許文献2参照)、及び冷却器を用いてプラスチックレンズの温度上昇を抑制しながら昇華性染料を昇華させて該レンズに付着させ、さらに加熱処理により該レンズを染色する方法(特許文献3参照)等が知られている。
特許文献1に開示された方法では、本発明者等の検討によると、ヒーターからの熱がプラスチックレンズに伝わり、ヒーターにおける熱の温度分布がそのままプラスチックレンズにおける染料の濃度分布に反映されてしまい、高濃度且つ均一に染色されたプラスチックレンズが得られないという問題があることが判明した。また、そもそも白紙を用いることによる環境負荷があるため、好ましくない。特許文献2に開示された方法では、染料のプラスチックレンズへの付着及び浸透を同時進行させている。この方法では、特に高屈折率のプラスチックレンズを用いた場合、染料のプラスチックレンズへの付着速度が浸透速度よりも大きくなることに起因して、染料中の色素がレンズ表面で結晶化してしまい、染色が不均一となる。さらに、プラスチックレンズを高濃度に染色するために該レンズを長時間高温にさらす必要があるため、レンズが変形したり、レンズ自体が変色することがある。また、染料の昇華工程(プラスチックレンズへの付着工程)と染料のプラスチックレンズへの浸透工程を同一の場所で実施することになるため、レンズの生産効率が低い。特許文献3に開示された方法では、冷却器付近が過度に冷却されるため、昇華した染料がプラスチックレンズに均一に付着しないことがあり、これがプラスチックレンズの染色ムラの原因になる。また、プラスチックレンズの温度上昇を抑制するために冷却器を該レンズに近づけると、昇華した染料がレンズに付着し難くなる傾向にある。
そこで、本発明は、プラスチックレンズの変形及び変色を抑制し、且つ、屈折率1.7以上、特に屈折率1.7〜1.8のプラスチックレンズに対しても高濃度でムラ無く均一に染色することが可能な染色プラスチックレンズの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者等は、上記課題について鋭意検討を行った結果、昇華染色法において、ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程を有すること、及び、染色工程において、特定条件下で染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程とプラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程とを分けて設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[8]に関する。
[1]ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程(1)、
プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程(2)、及び
前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程(3)、
を有する染色プラスチックレンズの製造方法。
[2]前記工程(2)において、ガラスからなる基板とプラスチックレンズの中心部との距離が15mm〜120mmである、上記[1]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[3]前記工程(2)において、ガラスからなる基板を加熱する温度を該基板が120〜200℃になるように設定する、上記[1]又は[2]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[4]前記工程(3)において、常圧下、加熱温度70〜160℃及び加熱時間30秒〜150分の条件にて加熱処理を行なう、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[5]前記工程(3)において、予め前記温度に加熱してある炉を用いて加熱処理を行なう、上記[4]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[6]前記工程(2)において、被染色面がプラズマ処理されたプラスチックレンズを用いる、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[7]前記工程(2)で使用するプラスチックレンズが、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、又はスルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[8]前記工程(2)で使用するプラスチックレンズの屈折率が1.7以上である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[1]ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程(1)、
プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程(2)、及び
前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程(3)、
を有する染色プラスチックレンズの製造方法。
[2]前記工程(2)において、ガラスからなる基板とプラスチックレンズの中心部との距離が15mm〜120mmである、上記[1]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[3]前記工程(2)において、ガラスからなる基板を加熱する温度を該基板が120〜200℃になるように設定する、上記[1]又は[2]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[4]前記工程(3)において、常圧下、加熱温度70〜160℃及び加熱時間30秒〜150分の条件にて加熱処理を行なう、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[5]前記工程(3)において、予め前記温度に加熱してある炉を用いて加熱処理を行なう、上記[4]に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[6]前記工程(2)において、被染色面がプラズマ処理されたプラスチックレンズを用いる、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[7]前記工程(2)で使用するプラスチックレンズが、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、又はスルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
[8]前記工程(2)で使用するプラスチックレンズの屈折率が1.7以上である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
本発明により、プラスチックレンズの変形及び変色を抑制し、且つ、屈折率1.7以上、特に屈折率1.7〜1.8のプラスチックレンズに対しても高濃度でムラ無く均一に染色することが可能な染色プラスチックレンズの製造方法を提供することができる。該製造方法により得られた染色プラスチックレンズは、変形及び変色が無く、屈折率が1.7以上のものであっても高濃度で均一に染色されている。
上記の通り、本発明は、下記工程(1)〜(3)を有する染色プラスチックレンズの製造方法である。
工程(1):ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程。
工程(2):プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程。
工程(3):前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程。
以下、上記工程(1)〜(3)について順に説明する。
工程(1):ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程。
工程(2):プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程。
工程(3):前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程。
以下、上記工程(1)〜(3)について順に説明する。
[工程(1)]
(ガラスからなる基板)
工程(1)では、ガラスからなる基板上に、プラスチックレンズを染色するための昇華性染料を塗布する。ガラスからなる基板(以下、単に基板と称することもある。)は、熱伝導性が低くて温度勾配が生じ難く、また熱による変形が起こり難い。該基板用のガラスの種類に特に制限は無く、例えば珪酸、ソーダ灰、石灰、炭酸カリウム、酸化鉛、ホウ酸等の成分を含有する公知のガラスを使用できる。
ガラスからなる基板を使用することにより、後述する工程(2)で基板を加熱する操作を行なう際に基板全体に温度勾配が生じることがなく、且つ必要以上に基板温度を上昇させることがないため、対向するプラスチックレンズへ余計な熱が伝導することを抑制でき、熱によるプラスチックレンズの変形及び変色を抑制できると共に、該レンズに付着した昇華性染料がレンズ内部へ浸透するのを抑制できる。
上記基板の厚さは、昇華性染料に熱が伝わり、該染料を昇華させることができる厚さであれば特に制限は無いが、通常、昇華染料を十分に昇華する観点から、0.5mm〜5mmが好ましく、1mm〜3mmがより好ましい。
基板は、プラスチックレンズと対向する側の面(塗布面)が、プラスチックレンズの被染色面側の曲面と重ねたときの誤差が少ない曲面を有していてもよい。この場合、基板とプラスチックレンズの間隔がレンズの曲面全体でほぼ一定になり、昇華した染料がレンズ上に均一に拡散し、プラスチックレンズを均一にムラなく染色し易くなる。
また、基板の昇華性染料を塗布する面は、プラスチックレンズを均一に染色する観点から、平滑であることが好ましい。
(ガラスからなる基板)
工程(1)では、ガラスからなる基板上に、プラスチックレンズを染色するための昇華性染料を塗布する。ガラスからなる基板(以下、単に基板と称することもある。)は、熱伝導性が低くて温度勾配が生じ難く、また熱による変形が起こり難い。該基板用のガラスの種類に特に制限は無く、例えば珪酸、ソーダ灰、石灰、炭酸カリウム、酸化鉛、ホウ酸等の成分を含有する公知のガラスを使用できる。
ガラスからなる基板を使用することにより、後述する工程(2)で基板を加熱する操作を行なう際に基板全体に温度勾配が生じることがなく、且つ必要以上に基板温度を上昇させることがないため、対向するプラスチックレンズへ余計な熱が伝導することを抑制でき、熱によるプラスチックレンズの変形及び変色を抑制できると共に、該レンズに付着した昇華性染料がレンズ内部へ浸透するのを抑制できる。
上記基板の厚さは、昇華性染料に熱が伝わり、該染料を昇華させることができる厚さであれば特に制限は無いが、通常、昇華染料を十分に昇華する観点から、0.5mm〜5mmが好ましく、1mm〜3mmがより好ましい。
基板は、プラスチックレンズと対向する側の面(塗布面)が、プラスチックレンズの被染色面側の曲面と重ねたときの誤差が少ない曲面を有していてもよい。この場合、基板とプラスチックレンズの間隔がレンズの曲面全体でほぼ一定になり、昇華した染料がレンズ上に均一に拡散し、プラスチックレンズを均一にムラなく染色し易くなる。
また、基板の昇華性染料を塗布する面は、プラスチックレンズを均一に染色する観点から、平滑であることが好ましい。
(昇華性染料)
工程(1)で使用する昇華性染料は、加熱により昇華する性質を有する染料であれば特に制限は無い。昇華性染料は工業的に容易に入手可能であり、市販品としては、例えばカヤセットブルー906(日本化薬(株)製)、カヤセットブラウン939(日本化薬(株)製)、カヤセットレッド130(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red C-LS conc(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red DX-LS(日本化薬(株)製)、Dianix Blue AC-E(ダイスタージャパン(株)製)、Dianix Red AC-E 01、(ダイスタージャパン(株)製)、Dianix Yellow AC-E new(ダイスタージャパン(株)製)、Kayalon Microester Blue C-LS conc(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Blue AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Yellow AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Yellow C-LS(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Blue DX-LS conc(日本化薬(株)製)等がある。
工程(1)で使用する昇華性染料は、加熱により昇華する性質を有する染料であれば特に制限は無い。昇華性染料は工業的に容易に入手可能であり、市販品としては、例えばカヤセットブルー906(日本化薬(株)製)、カヤセットブラウン939(日本化薬(株)製)、カヤセットレッド130(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red C-LS conc(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Red DX-LS(日本化薬(株)製)、Dianix Blue AC-E(ダイスタージャパン(株)製)、Dianix Red AC-E 01、(ダイスタージャパン(株)製)、Dianix Yellow AC-E new(ダイスタージャパン(株)製)、Kayalon Microester Blue C-LS conc(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Blue AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Yellow AQ-LE(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Yellow C-LS(日本化薬(株)製)、Kayalon Microester Blue DX-LS conc(日本化薬(株)製)等がある。
昇華性染料をガラスからなる基板に塗布する際、該昇華性染料は水系媒体に分散させてインクを調製する。該水系媒体としては、水が好ましい。水は、昇華性染料のインク中における濃度が2〜10質量%となるようにすることが好ましく、2.5〜7質量%となるようにすることがより好ましく、4〜7質量%となるようにすることがさらに好ましく、4〜6質量%となるようにすることが特に好ましい。昇華性染料のインク中における濃度が上記範囲内であると、プラスチックレンズを高濃度に染色することができる。
また、該インクには、プラスチックレンズを高濃度で均一に染色する観点から、界面活性剤、保湿剤、有機溶媒、粘度調整剤、pH調整剤、バインダー等を含有させてもよい。
上記界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤をインクに含有させる場合、アニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を併用することが好ましい。
アニオン系界面活性剤は公知のものを使用できる。該アニオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−オレインスルホン酸ナトリウム、ドデシルフェニルオキサイドジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ノニオン性界面活性剤は公知のものを使用できる。該ノニオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のエーテル系ノニオン性界面活性剤;ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸プロピレングリコール等のエステル系ノニオン性界面活性剤;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のエーテル・エステル系ノニオン性界面活性剤;ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の水溶性ポリマー系ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、水溶性ポリマー系ノニオン性界面活性剤が好ましく、メチルセルロースがより好ましい。
界面活性剤をインクに含有させる場合、アニオン系界面活性剤の含有量は、インク中における濃度が好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは0.2〜1質量%となるようにする。また、ノニオン性界面活性剤の含有量は、インク中における濃度が好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは0.2〜1質量%となるようにする。界面活性剤の含有量がそれぞれ上記範囲内であると、プラスチックレンズをより高濃度で均一に染色することができる。
また、該インクには、プラスチックレンズを高濃度で均一に染色する観点から、界面活性剤、保湿剤、有機溶媒、粘度調整剤、pH調整剤、バインダー等を含有させてもよい。
上記界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤をインクに含有させる場合、アニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を併用することが好ましい。
アニオン系界面活性剤は公知のものを使用できる。該アニオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−オレインスルホン酸ナトリウム、ドデシルフェニルオキサイドジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ノニオン性界面活性剤は公知のものを使用できる。該ノニオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のエーテル系ノニオン性界面活性剤;ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸プロピレングリコール等のエステル系ノニオン性界面活性剤;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のエーテル・エステル系ノニオン性界面活性剤;ポリビニルアルコール、メチルセルロース等の水溶性ポリマー系ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、水溶性ポリマー系ノニオン性界面活性剤が好ましく、メチルセルロースがより好ましい。
界面活性剤をインクに含有させる場合、アニオン系界面活性剤の含有量は、インク中における濃度が好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは0.2〜1質量%となるようにする。また、ノニオン性界面活性剤の含有量は、インク中における濃度が好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは0.2〜1質量%となるようにする。界面活性剤の含有量がそれぞれ上記範囲内であると、プラスチックレンズをより高濃度で均一に染色することができる。
前記保湿剤としては、例えば2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン系保湿剤;ジメチルスルホキシド、イミダゾリジノン等のアミド系保湿剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、D−ソルビトール、グリセリン等の多価アルコール系保湿剤;トリメチロールメタン等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも多価アルコール系保湿剤が好ましく、グリセリンがより好ましい。保湿剤をインクに含有させる場合、その含有量は、インク中における濃度が好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜25質量%となるようにする。保湿剤の含有量が上記範囲内であると、プラスチックレンズをより高濃度で均一に染色することができる。
なお、昇華性染料をガラスからなる基板上に塗布する方法としては特に制限は無く、例えばスプレーコーティング法、バーコーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、インクドットコーティング法、インクジェット法等が挙げられる。
なお、昇華性染料をガラスからなる基板上に塗布する方法としては特に制限は無く、例えばスプレーコーティング法、バーコーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、インクドットコーティング法、インクジェット法等が挙げられる。
[工程(2)]
工程(2)では、まず、プラスチックレンズを、該レンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するように設置する。かかるプラスチックレンズと基板の設置の仕方については、通常の昇華染色法に従えばよく、例えば特開2005−156630号公報の図1及び図2を参照できる。基板とプラスチックレンズの中心部との距離は、高濃度でプラスチックレンズを染色する観点から、好ましくは15mm〜120mm、より好ましくは17mm〜80mm、さらに好ましくは17mm〜30mmである。
工程(2)では、まず、プラスチックレンズを、該レンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するように設置する。かかるプラスチックレンズと基板の設置の仕方については、通常の昇華染色法に従えばよく、例えば特開2005−156630号公報の図1及び図2を参照できる。基板とプラスチックレンズの中心部との距離は、高濃度でプラスチックレンズを染色する観点から、好ましくは15mm〜120mm、より好ましくは17mm〜80mm、さらに好ましくは17mm〜30mmである。
(プラスチックレンズ)
工程(2)で使用するプラスチックレンズの素材としては特に制限は無く、例えばスルフィド結合を有するモノマーの単独重合体;スルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体;メチルメタクリレート単独重合体;メチルメタクリレートと1種類以上の他のモノマーとの共重合体;ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体;ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種類以上の他のモノマーとの共重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体;ハロゲン含有共重合体;ポリカーボネート;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;不飽和ポリエステル;ポリエチレンテレフタレート;ポリウレタン;ポリチオウレタン;エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、1.7以上の屈折率を得ることができるという観点から、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、又はスルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体が好ましい。
また、プラスチックレンズの形状に特に制限はなく、例えば、球面、回転対称非球面、多焦点レンズ、トーリック面等の非球面、凸面、凹面等の多様な曲面を有するプラスチックレンズを利用可能である。
プラスチックレンズは、レンズ表面に付着する昇華性染料中の色素の結晶化を防止する観点から、被染色面をプラズマ処理することが好ましい。該プラズマ処理は、公知のプラズマ処理装置を利用して実施すればよい。プラズマ処理の際のプラズマ出力は、染色ムラの抑制及び透過率の観点から、好ましくは40〜500W、より好ましくは50〜500W、より好ましくは50〜300W、より好ましくは100〜300W、さらに好ましくは200〜300Wであり、真空度は、染色ムラの抑制及び透過率の観点から、1×104Pa以下、好ましくは略真空圧下(1×10-3〜1×104Pa)、より好ましくは1×10-3〜1×103Pa、さらに好ましくは1×10-2〜2×102Paである。プラズマ出力及び真空度がこの範囲であれば、十分に表面処理が行なわれるため、昇華性染料を昇華した際にレンズ表面で色素が結晶化するという昇華染色法に特有の現象を効果的に抑制でき、且つレンズ自体の変形及び変色を抑制できるため、レンズの染色ムラがより効果的に抑制される。
なお、本発明は、屈折率1.7以上(好ましくは1.7〜1.8、より好ましくは1.70〜1.76)のプラスチックレンズを用いることもできるため有用である。
工程(2)で使用するプラスチックレンズの素材としては特に制限は無く、例えばスルフィド結合を有するモノマーの単独重合体;スルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体;メチルメタクリレート単独重合体;メチルメタクリレートと1種類以上の他のモノマーとの共重合体;ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体;ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種類以上の他のモノマーとの共重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体;ハロゲン含有共重合体;ポリカーボネート;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;不飽和ポリエステル;ポリエチレンテレフタレート;ポリウレタン;ポリチオウレタン;エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、1.7以上の屈折率を得ることができるという観点から、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、又はスルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体が好ましい。
また、プラスチックレンズの形状に特に制限はなく、例えば、球面、回転対称非球面、多焦点レンズ、トーリック面等の非球面、凸面、凹面等の多様な曲面を有するプラスチックレンズを利用可能である。
プラスチックレンズは、レンズ表面に付着する昇華性染料中の色素の結晶化を防止する観点から、被染色面をプラズマ処理することが好ましい。該プラズマ処理は、公知のプラズマ処理装置を利用して実施すればよい。プラズマ処理の際のプラズマ出力は、染色ムラの抑制及び透過率の観点から、好ましくは40〜500W、より好ましくは50〜500W、より好ましくは50〜300W、より好ましくは100〜300W、さらに好ましくは200〜300Wであり、真空度は、染色ムラの抑制及び透過率の観点から、1×104Pa以下、好ましくは略真空圧下(1×10-3〜1×104Pa)、より好ましくは1×10-3〜1×103Pa、さらに好ましくは1×10-2〜2×102Paである。プラズマ出力及び真空度がこの範囲であれば、十分に表面処理が行なわれるため、昇華性染料を昇華した際にレンズ表面で色素が結晶化するという昇華染色法に特有の現象を効果的に抑制でき、且つレンズ自体の変形及び変色を抑制できるため、レンズの染色ムラがより効果的に抑制される。
なお、本発明は、屈折率1.7以上(好ましくは1.7〜1.8、より好ましくは1.70〜1.76)のプラスチックレンズを用いることもできるため有用である。
(昇華性染料の昇華及びプラスチックレンズへの付着)
上記の通り、プラスチックレンズを該レンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するように設置した後、昇華性染料が塗布された基板を真空度1×104Pa以下にて加熱することにより、基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、プラスチックレンズの被染色面へ付着させる。
昇華性染料が塗布された基板を加熱する方法としては、昇華性染料が塗布されていない面側からヒーターにて加熱する方法が好ましく挙げられる。基板の加熱温度は、基板が好ましくは120〜250℃、より好ましくは130〜240℃、より好ましくは140〜230℃、さらに好ましくは140〜200℃になるように調整する。
基板の加熱温度を上記範囲内とすることにより、昇華性染料を十分に昇華させることができ、且つ対向するプラスチックレンズの熱による変形及び変色を抑制でき、さらに、プラスチックレンズに付着した前記染料を、該レンズの内部にまで基本的には浸透させない。プラスチックレンズに付着した前記染料が該レンズの内部に浸透する条件の場合、特に染色し難い屈折率1.7以上のプラスチックレンズでは昇華性染料がレンズに付着する速度がレンズ内に浸透する速度よりも大きくなる傾向にあり、レンズ表面にて昇華性染料中の色素が結晶化することがあり、これが不均一な染色(染色ムラ)の原因となる。本発明では、ガラスからなる基板を用いながら、染色工程を工程(2)と工程(3)とに分けることにより、染色ムラの抑制に成功した。
基板の加熱の際の真空度は、1×104Pa以下であるが、レンズ表面にて昇華性染料中の色素が結晶化するのを抑制する観点から、好ましくは略真空圧下(真空度1×10-3〜1×104Pa)、より好ましくは1×10-2〜1×103Pa、さらに好ましくは1×10-2〜5×102Paである。圧力を1×10-3Pa未満にする場合、装置の高性能化が必要である。
なお、昇華性染料が付着したレンズ表面は、図1に示されるような状態になっている。
上記の通り、プラスチックレンズを該レンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するように設置した後、昇華性染料が塗布された基板を真空度1×104Pa以下にて加熱することにより、基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、プラスチックレンズの被染色面へ付着させる。
昇華性染料が塗布された基板を加熱する方法としては、昇華性染料が塗布されていない面側からヒーターにて加熱する方法が好ましく挙げられる。基板の加熱温度は、基板が好ましくは120〜250℃、より好ましくは130〜240℃、より好ましくは140〜230℃、さらに好ましくは140〜200℃になるように調整する。
基板の加熱温度を上記範囲内とすることにより、昇華性染料を十分に昇華させることができ、且つ対向するプラスチックレンズの熱による変形及び変色を抑制でき、さらに、プラスチックレンズに付着した前記染料を、該レンズの内部にまで基本的には浸透させない。プラスチックレンズに付着した前記染料が該レンズの内部に浸透する条件の場合、特に染色し難い屈折率1.7以上のプラスチックレンズでは昇華性染料がレンズに付着する速度がレンズ内に浸透する速度よりも大きくなる傾向にあり、レンズ表面にて昇華性染料中の色素が結晶化することがあり、これが不均一な染色(染色ムラ)の原因となる。本発明では、ガラスからなる基板を用いながら、染色工程を工程(2)と工程(3)とに分けることにより、染色ムラの抑制に成功した。
基板の加熱の際の真空度は、1×104Pa以下であるが、レンズ表面にて昇華性染料中の色素が結晶化するのを抑制する観点から、好ましくは略真空圧下(真空度1×10-3〜1×104Pa)、より好ましくは1×10-2〜1×103Pa、さらに好ましくは1×10-2〜5×102Paである。圧力を1×10-3Pa未満にする場合、装置の高性能化が必要である。
なお、昇華性染料が付着したレンズ表面は、図1に示されるような状態になっている。
[工程(3)]
(昇華性染料のプラスチックレンズ内への浸透)
工程(3)では、前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、付着した昇華性染料をプラスチックレンズ内へ浸透させる。
加熱処理温度は、昇華性染料をプラスチックレンズ内へ十分に浸透させる観点及びプラスチックレンズの変形及び変色を抑制する観点から、プラスチックレンズの種類によっても条件が異なるが、通常70〜160℃が好ましく、80〜160℃が好ましく、100〜160℃がより好ましく、120〜160℃がより好ましく、135〜160℃がさらに好ましい。特に、屈折率1.7以上のプラスチックレンズの場合、特に100〜160℃、好ましくは120〜160℃で加熱処理することにより、昇華性染料をプラスチックレンズ内へ十分に浸透させることができる。なお、昇華性染料がプラスチックレンズ内へ浸透した後の該レンズ表面は、図2に示されるような状態になっている。
加熱処理は減圧下又は加圧下に実施してもよいが、常圧下に実施することが好ましい。加熱処理時間は、先程と同様にプラスチックレンズの種類によっても条件が異なるが、プラスチックレンズを高濃度に染色する観点及びプラスチックレンズの変形及び変色を抑制する観点から、30秒〜150分が好ましく、1分〜150分がより好ましく、30分〜150分がより好ましく、40分〜120分がさらに好ましい。
(昇華性染料のプラスチックレンズ内への浸透)
工程(3)では、前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、付着した昇華性染料をプラスチックレンズ内へ浸透させる。
加熱処理温度は、昇華性染料をプラスチックレンズ内へ十分に浸透させる観点及びプラスチックレンズの変形及び変色を抑制する観点から、プラスチックレンズの種類によっても条件が異なるが、通常70〜160℃が好ましく、80〜160℃が好ましく、100〜160℃がより好ましく、120〜160℃がより好ましく、135〜160℃がさらに好ましい。特に、屈折率1.7以上のプラスチックレンズの場合、特に100〜160℃、好ましくは120〜160℃で加熱処理することにより、昇華性染料をプラスチックレンズ内へ十分に浸透させることができる。なお、昇華性染料がプラスチックレンズ内へ浸透した後の該レンズ表面は、図2に示されるような状態になっている。
加熱処理は減圧下又は加圧下に実施してもよいが、常圧下に実施することが好ましい。加熱処理時間は、先程と同様にプラスチックレンズの種類によっても条件が異なるが、プラスチックレンズを高濃度に染色する観点及びプラスチックレンズの変形及び変色を抑制する観点から、30秒〜150分が好ましく、1分〜150分がより好ましく、30分〜150分がより好ましく、40分〜120分がさらに好ましい。
また、工程(3)における加熱処理は、昇華性染料をプラスチックレンズに均一に浸透させていくために、予め上記温度範囲に加熱してある炉(例えばオーブン等)に工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを入れる方法を採ることが好ましい。
(染色プラスチックレンズの特性)
以上の様にして染色された染色プラスチックレンズの透過率は86%以下、製造条件によっては80%以下、55%以下、45%以下、さらには35%以下であり、たとえ屈折率が1.7以上のプラスチックレンズであっても、昇華性染料を高濃度で含有している。さらに、本発明の製造方法により得られる染色プラスチックレンズは、高濃度で染色されているとともに、ムラが無く均一に染色されている。
以上の様にして染色された染色プラスチックレンズの透過率は86%以下、製造条件によっては80%以下、55%以下、45%以下、さらには35%以下であり、たとえ屈折率が1.7以上のプラスチックレンズであっても、昇華性染料を高濃度で含有している。さらに、本発明の製造方法により得られる染色プラスチックレンズは、高濃度で染色されているとともに、ムラが無く均一に染色されている。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定は以下の通りに行なった。
(i)外観:染色ムラ
目視にて、染色の不均一や昇華性染料中の色素の結晶化に起因する染色ムラがあるか否かを蛍光灯下で確認し、以下の基準に従って評価した。
−評価基準−
○:染色ムラを目視にて見つけるのが困難である。
×:レンズ面内に染色ムラを目視で確認できる。
(ii)外観:レンズの変形
目視にて、レンズの変形が生じたか否かを確認し、以下の基準に従って評価した。
−評価基準−
○:レンズの変形を全く確認できない。
×:若干、レンズの変形を確認できる。
(iii)透過率
分光光度計「U3410」(日立製作所(株)製)を用いて、波長585nmにおける可視光線透過率を測定した。透過率が小さいほど、高濃度で染色されていることを示す。
目視にて、染色の不均一や昇華性染料中の色素の結晶化に起因する染色ムラがあるか否かを蛍光灯下で確認し、以下の基準に従って評価した。
−評価基準−
○:染色ムラを目視にて見つけるのが困難である。
×:レンズ面内に染色ムラを目視で確認できる。
(ii)外観:レンズの変形
目視にて、レンズの変形が生じたか否かを確認し、以下の基準に従って評価した。
−評価基準−
○:レンズの変形を全く確認できない。
×:若干、レンズの変形を確認できる。
(iii)透過率
分光光度計「U3410」(日立製作所(株)製)を用いて、波長585nmにおける可視光線透過率を測定した。透過率が小さいほど、高濃度で染色されていることを示す。
また、各例で使用するプラスチックレンズは以下の通りである。
(プラスチックレンズ)
「EYRY(アイリー)」(商品名、HOYA(株)製);屈折率1.70、中心厚1.8mm、レンズ度数0.00、直径80mmの、ポリスルフィド結合を有するプラスチックレンズ
なお、各例においては、上記プラスチックレンズの被染色面を以下の条件にてプラズマ処理してから使用した。
−プラズマ処理条件−
プラズマ処理装置:PC101A(ヤマト科学(株)製)
真空度:1×102Pa
プラズマ出力:130W
処理時間:120秒
(プラスチックレンズ)
「EYRY(アイリー)」(商品名、HOYA(株)製);屈折率1.70、中心厚1.8mm、レンズ度数0.00、直径80mmの、ポリスルフィド結合を有するプラスチックレンズ
なお、各例においては、上記プラスチックレンズの被染色面を以下の条件にてプラズマ処理してから使用した。
−プラズマ処理条件−
プラズマ処理装置:PC101A(ヤマト科学(株)製)
真空度:1×102Pa
プラズマ出力:130W
処理時間:120秒
<調製例1>
(昇華性染料含有インクの調製)
昇華性染料として「Dianix Blue AC-E」(ダイスタージャパン(株)製)を水に分散させ、さらにアニオン系界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び保湿剤を混合して昇華性染料含有インクとした。各成分の組成比は以下の通りである。
昇華性染料/水/アニオン系界面活性剤/ノニオン系界面活性剤/保湿剤=5/74.55/0.25/0.2/20(質量比)
(昇華性染料含有インクの調製)
昇華性染料として「Dianix Blue AC-E」(ダイスタージャパン(株)製)を水に分散させ、さらにアニオン系界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び保湿剤を混合して昇華性染料含有インクとした。各成分の組成比は以下の通りである。
昇華性染料/水/アニオン系界面活性剤/ノニオン系界面活性剤/保湿剤=5/74.55/0.25/0.2/20(質量比)
<実施例1>
工程(1):
ガラスからなる基板上に調製例1で得られた昇華性染料含有インクをディスペンサーによって碁盤目状に塗布した。
工程(2):
得られた基板を、プラスチックレンズの中心部と20mm離れるように昇華染色機内に対向して設置し、真空度を2×102Paとし、ガラスからなる基板の温度が155℃になるように加熱して昇華性染料を10分かけて昇華させてプラスチックレンズに付着させた。
工程(3):
さらに、得られたプラスチックレンズを130℃に加熱したオーブン内に置き、プラスチックレンズを1時間加熱することにより、昇華性染料をプラスチックレンズ内に浸透させた。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
工程(1):
ガラスからなる基板上に調製例1で得られた昇華性染料含有インクをディスペンサーによって碁盤目状に塗布した。
工程(2):
得られた基板を、プラスチックレンズの中心部と20mm離れるように昇華染色機内に対向して設置し、真空度を2×102Paとし、ガラスからなる基板の温度が155℃になるように加熱して昇華性染料を10分かけて昇華させてプラスチックレンズに付着させた。
工程(3):
さらに、得られたプラスチックレンズを130℃に加熱したオーブン内に置き、プラスチックレンズを1時間加熱することにより、昇華性染料をプラスチックレンズ内に浸透させた。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を127℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を127℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を190℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を190℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1において、工程(3)におけるオーブンの温度を80℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
実施例1において、工程(3)におけるオーブンの温度を80℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例1において、工程(3)におけるオーブンの温度を140℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定を表1に示す。
実施例1において、工程(3)におけるオーブンの温度を140℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定を表1に示す。
<実施例6>
実施例1において、加熱処理時間を1分に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定を表1に示す。
実施例1において、加熱処理時間を1分に変更したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定を表1に示す。
<実施例7>
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を230℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
実施例1において、工程(2)におけるガラスからなる基板の温度を230℃に調整したこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。得られた染色プラスチックレンズの外観評価及び透過率測定結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、ガラスからなる基板をアルミニウム基板に変更し、工程(2)において昇華性染料を10分かけて昇華させたこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価結果を表1に示す。
実施例1において、ガラスからなる基板をアルミニウム基板に変更し、工程(2)において昇華性染料を10分かけて昇華させたこと以外は実施例1と同様にして実験を行なった。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例3において、ガラスからなる基板をアルミニウム基板に変更し、且つ工程(2)において昇華性染料の付着が完了した後にもさらにアルミニウム基板の加熱を続けることによりプラスチックレンズへ熱を与えて昇華性染料の該レンズ内部へ浸透させ(加熱時間の合計30分)、工程(3)を実施しなかったこと以外は、実施例3と同様にして実験を行なった。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価結果を表1に示す。
実施例3において、ガラスからなる基板をアルミニウム基板に変更し、且つ工程(2)において昇華性染料の付着が完了した後にもさらにアルミニウム基板の加熱を続けることによりプラスチックレンズへ熱を与えて昇華性染料の該レンズ内部へ浸透させ(加熱時間の合計30分)、工程(3)を実施しなかったこと以外は、実施例3と同様にして実験を行なった。
得られた染色プラスチックレンズの外観評価結果を表1に示す。
以上より、本発明に従って製造した屈折率1.70の染色プラスチックレンズは、高濃度で均一に染色されており、レンズの変形も無かった(実施例1〜7)。一方、比較例1及び2の様に、従来通り、金属基板を用いて昇華染色法を実施すると、色素が一部レンズ中に浸透してしまい、均一な染色ができなかった。また、比較例2の様に、工程(3)を設けずに工程(2)の操作によって昇華性染料のプラスチックレンズへの浸透も試みた場合、染色し難い高屈折率のプラスチックレンズを使用したため、染料中の色素の結晶化が起こり、均一な染色ができなかったうえに、染色に長時間の加熱を要したことに起因するレンズの変形も生じた。
本発明の製造方法により得られる染色プラスチックレンズは、眼鏡、サングラス、ゴーグル等に広く用いられ、特に、屈折率1.7以上の高屈折率の眼鏡用のプラスチックレンズとして有用である。
Claims (8)
- ガラスからなる基板上に昇華性染料を塗布する工程(1)、
プラスチックレンズの被染色面が前記基板の昇華性染料が塗布された面と対向するようにプラスチックレンズを設置した後、真空度1×104Pa以下にて、前記工程(1)で得られた基板を加熱することにより基板上に塗布された昇華性染料を昇華させ、昇華した該染料を前記プラスチックレンズ内に浸透させずに該レンズの被染色面に付着させる工程(2)、及び
前記工程(2)で得られた昇華性染料が付着したプラスチックレンズを加熱処理することにより、該プラスチックレンズに付着した昇華性染料をレンズ内に浸透させる工程(3)、
を有する染色プラスチックレンズの製造方法。 - 前記工程(2)において、ガラスからなる基板とプラスチックレンズの中心部との距離が15mm〜120mmである、請求項1に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(2)において、ガラスからなる基板を加熱する温度を該基板が120〜250℃になるように設定する、請求項1又は2に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(3)において、常圧下、加熱温度70〜160℃及び加熱時間30秒〜150分の条件にて加熱処理を行なう、請求項1〜3のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(3)において、予め前記温度に加熱してある炉を用いて加熱処理を行なう、請求項4に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(2)において、被染色面がプラズマ処理されたプラスチックレンズを用いる、請求項1〜5のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(2)で使用するプラスチックレンズが、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、又はスルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体である、請求項1〜6のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
- 前記工程(2)で使用するプラスチックレンズの屈折率が1.7以上である、請求項1〜7のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
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