JP2010202932A - 高耐食性表面処理鋼板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】亜鉛系めっき鋼板などの表面に、必要に応じて有機、無機または有機無機複合皮膜を形成し、その上層またはめっき鋼板表面に、特定のエポキシ樹脂を軟質成分で変性し、さらに活性水素を有するヒドラジン誘導体を反応させて得られる樹脂に特定の架橋剤と非クロム系防錆添加剤と特定の複合固形潤滑剤を配合した表面処理組成物を塗布し、乾燥させることにより形成された表面処理皮膜を有するものであり、特に優れた加工後耐食性が得られる。
【選択図】なし
Description
従来、クロム酸塩処理やリン酸塩処理以外の処理方法として、例えば、以下のようなものが提案されている。
(1)重燐酸アルミニウムを含有する水溶液で処理した後、150〜550℃の温度で加熱する表面処理方法(例えば、特許文献1)
(2)タンニン酸を含有する水溶液で処理する方法(例えば、特許文献2)
(3)亜硝酸ナトリウム、硼酸ナトリウム、イミダゾール、芳香族カルボン酸、界面活性剤等による処理方法若しくはこれらを組み合せた処理方法
一方、耐食性を向上させるために、ヒドラジン誘導体を用いた表面処理組成物が開発され、例えば、特許文献3,4にはそのような表面処理組成物で処理する方法が提案されている。しかし、この方法において表面処理組成物に高分子量エポキシ樹脂を使用したとしても、鋼板に厳しい加工を加えた場合は十分に満足する塗膜性能が得られない。
本発明は以上のような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
(A)エポキシ当量が750〜5000で且つ数平均分子量が1500〜10000のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)に、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を反応させて得られた樹脂溶液
(B)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤
(C)非クロム系防錆添加剤
(D)ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤
その上層に第二層として、下記成分(A)〜(D)を含有する表面処理組成物を塗布し、乾燥することにより形成された皮膜厚が0.1〜3.0μmの表面処理皮膜を有することを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
(A)エポキシ当量が750〜5000で且つ数平均分子量が1500〜10000のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)に、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を反応させて得られた樹脂溶液
(B)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤
(C)非クロム系防錆添加剤
(D)ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの表面処理鋼板において、表面処理組成物が含有する成分(A)において、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)が、脂肪族ジカルボン酸であることを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの表面処理鋼板において、表面処理組成物が含有する成分(A)において、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)が、メルカプトトリアゾールおよび/またはアミノトリアゾールであることを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかの表面処理鋼板において、表面処理組成物が、成分(C)の非クロム系防錆添加剤として、下記(c1)〜(c5)の中から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
(c1)酸化ケイ素
(c2)カルシウム化合物
(c3)難溶性リン酸化合物
(c4)モリブデン酸化合物
(c5)トリアゾール類、チオール類、チアジアゾール類、チアゾール類、チウラム類の中から選ばれる1種以上の、S原子を含有する有機化合物
[9]上記[1]〜[8]のいずれかの表面処理鋼板において、表面処理組成物が含有する成分(D)において、ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)の融点が100〜130℃であることを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
[10]上記[1]〜[9]のいずれかの表面処理鋼板において、表面処理組成物が含有する成分(D)において、ポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)の平均粒子径が1〜7μmであることを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
本発明の表面処理鋼板のベースとなる亜鉛系めっき鋼板としては、亜鉛めっき鋼板、Zn−Ni合金めっき鋼板、Zn−Fe合金めっき鋼板(電気めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板)、Zn−Cr合金めっき鋼板、Zn−Mn合金めっき鋼板、Zn−Co合金めっき鋼板、Zn−Co−Cr合金めっき鋼板、Zn−Cr−Ni合金めっき鋼板、Zn−Cr−Fe合金めっき鋼板、Zn−Al合金めっき鋼板(例えば、Zn−5%Al合金めっき鋼板、Zn−55%Al合金めっき鋼板)、Zn−Mg合金めっき鋼板、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板(例えば、Zn−6%Al−3%Mg合金めっき鋼板、Zn−11%Al−3%Mg合金めっき鋼板)、さらにはこれらのめっき鋼板のめっき皮膜中に金属酸化物、ポリマーなどを分散した亜鉛系複合めっき鋼板(例えば、Zn−SiO2分散めっき鋼板)などを用いることができる。
また、本発明の表面処理鋼板のベースとなるアルミニウム系めっき鋼板としては、アルミニウムめっき鋼板、Al−Si合金めっき鋼板などを用いることができる。
また、めっき鋼板としては、鋼板面に予めNiなどの薄目付めっきを施し、その上に上記のような各種めっきを施したものであってもよい。
めっき方法としては、電解法(水溶液中での電解または非水溶媒中での電解)、溶融法、気相法のうち、実施可能ないずれの方法を採用することもできる。
さらに、めっきの黒変を防止する目的で、めっき皮膜中にNi,Co,Feの1種以上の微量元素を1〜2000ppm程度析出させたり、或いはめっき皮膜表面にNi,Co,Feの1種以上を含むアルカリ性水溶液または酸性水溶液による表面調整処理を施し、これらの元素を析出させるようにしてもよい。
本発明の表面処理鋼板において、亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面に形成される表面処理皮膜は、下記成分(A)〜(D)を含有する表面処理組成物を塗布し、乾燥することにより形成された皮膜厚が0.1〜3.0μmの皮膜である。この表面処理皮膜はクロム(但し、不可避不純物としてのクロムを除く)を含まない。
(A)エポキシ当量が750〜5000で且つ数平均分子量が1500〜10000のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)に、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を反応させて得られた樹脂溶液
(B)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤
(C)非クロム系防錆添加剤
(D)ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤
上記ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)としては、数平均分子量が1500〜10000、好ましくは2000〜8000、エポキシ当量が750〜5000、好ましくは1000〜4000の範囲のものを用いる。数平均分子量が1500未満またはエポキシ当量が750未満では、硬化反応率が低くなり、皮膜硬度が不足する。一方、数平均分子量が10000超またはエポキシ当量が5000超では、塗液が高粘度化して取扱が困難になる。また、このような塗液の高粘度化に対して塗液濃度を低下させると、目標膜厚の確保が難しくなり、実用性が低下する。
また、得られる塗膜の耐食性の面からは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)としては、ビスフェノールAとエピハロヒドリンとの反応生成物である下記化学構造式で示されるビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることが好ましい。
多塩基酸化合物としては、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、ドデカンニ酸、ピメリン酸、アゼライン酸、イタコン酸、ジトラコン酸等の炭素数4〜10の脂肪族ジカルボン酸、前記炭素数4〜10の脂肪族ジカルボン酸の誘導体、ダイマー酸及び水添ダイマー、フタル酸、テレフタル酸等が挙げられる。これらのなかでも特に、例えばアジピン酸、セバシン酸、ドデカンニ酸などのような炭素数が4以上の直鎖二塩基酸が、プレス加工性の面から好ましい。
(1)カルボヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、チオカルボヒドラジド、4,4′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、ベンゾフェノンヒドラゾン、アミノポリアクリルアミドなどのヒドラジド化合物;
(3)1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、4−アミノ−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、5−アミノ−3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1,2,4−トリアゾール、1H−ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1水和物)、6−メチル−8−ヒドロキシトリアゾロピリダジン、6−フェニル−8−ヒドロキシトリアゾロピリダジン、5−ヒドロキシ−7−メチル−1,3,8−トリアザインドリジンなどのトリアゾール化合物;
(5)5−アミノ−2−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールなどのチアジアゾール化合物;
(6)マレイン酸ヒドラジド、6−メチル−3−ピリダゾン、4,5−ジクロロ−3−ピリダゾン、4,5−ジブロモ−3−ピリダゾン、6−メチル−4,5−ジヒドロ−3−ピリダゾンなどのピリダジン化合物;
また、これらのなかでも5員環または6員環の環状構造を有し、環状構造中に窒素原子を有するピラゾール化合物、トリアゾール化合物が特に好適である。
以上挙げたヒドラジン誘導体は、1種を単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
また、メルカプトトリアゾール、アミノトリアゾールは、エポキシ基との反応性に優れ、且つ塗料の保管安定性にも優れるため、特に好適である。
成分(A)の製造において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)と、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)の反応割合は、各モル数の合計に対して、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)を35〜90モル%、好ましくは40〜70モル%、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)を5〜50モル%、好ましくは10〜45モル%、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を5〜45モル%、好ましくは8〜40モル%の範囲とすることが適当である。
緻密なバリア皮膜を形成するために、樹脂組成物中に水酸基と反応する官能基を有する硬化剤を配合し、皮膜を加熱硬化させる。樹脂組成物による皮膜を形成する場合の硬化方法としては、(1)イソシアネートと基体樹脂中の水酸基とのウレタン化反応を利用する硬化方法、(2)メラミン、尿素およびベンゾグアナミンの中から選ばれた1種以上にホルムアルデヒドを反応させてなるメチロール化合物の一部若しくは全部に炭素数1〜5の1価アルコールを反応させてなるアルキルエーテル化アミノ樹脂と基体樹脂中の水酸基との間のエーテル化反応を利用する硬化方法、が適当であるが、このうちイソシアネートと基体樹脂中の水酸基とのウレタン化反応を利用する硬化方法が好ましい。
(i)m−またはp−フェニレンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、o−またはp−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
(ii)上記(i)の化合物単独またはそれらの混合物と多価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコールなどの2価アルコール類;グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール;ペンタエリスリトールなどの4価アルコール;ソルビトール、ジペンタエリスリトールなどの6価アルコールなど)との反応生成物であって、1分子中に少なくとも2個のイソシアネートが残存する化合物
これらのポリイソシアネート化合物は、1種を単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
(1)メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、オクチルアルコールなどの脂肪族モノアルコール類;
(2)エチレングリコールおよび/またはジエチレングリコールのモノエーテル類、例えば、メチル、エチル、プロピル(n−,iso)、ブチル(n−,iso,sec)などのモノエーテル;
(3)フェノール、クレゾールなどの芳香族アルコール;
(4)アセトオキシム、メチルエチルケトンオキシムなどのオキシム;
などが使用でき、これらの1種または2種以上と前記ポリイソシアネート化合物とを反応させることにより、少なくとも常温下で安定に保護されたポリイソシアネート化合物を得ることができる。
また、成分(B)である硬化剤として、上記のようなポリイソシアネート化合物を用いる場合には、上記成分(A)である樹脂溶液に対して、固形分の質量比で(A)/(B)=95/5〜55/45、好ましくは(A)/(B)=90/10〜65/35の割合で配合するのが適当である。ポリイソシアネート化合物には吸水性があり、これを過剰に配合すると皮膜の密着性を劣化させてしまう。さらに、未反応のポリイソシアネート化合物が電着塗装などによる上塗り塗膜中に移動し、塗膜の硬化阻害や密着性不良を起こしてしまう。
なお、エポキシ樹脂は以上のような架橋剤(硬化剤)の添加により十分に架橋するが、さらに低温架橋性を増大させるため、公知の硬化促進触媒を使用することが望ましい。この硬化促進触媒としては、例えば、N−エチルモルホリン、ジブチル錫ジラウレート、ナフテン酸コバルト、塩化第1スズ、ナフテン酸亜鉛、硝酸ビスマスなどが使用できる。
表面処理皮膜中に非クロム系防錆添加剤を含有させることにより、より優れた防食性能(自己補修性)を得ることができる。
この非クロム系防錆添加剤は、特に下記(c1)〜(c5)の中から選ばれる1つ以上を用いることが好ましい。
(c1)酸化ケイ素
(c2)カルシウム化合物
(c3)難溶性リン酸化合物
(c4)モリブデン酸化合物
(c5)トリアゾール類、チオール類、チアジアゾール類、チアゾール類、チウラム類の中から選ばれる1種以上の、S原子を含有する有機化合物
まず、上記(c1)の成分としては微粒子シリカであるコロイダルシリカや乾式シリカを使用することができるが、耐食性の観点からは特に、カルシウムをその表面に結合させたカルシウムイオン交換シリカを使用するのが望ましい。
コロイダルシリカとしては、例えば、日産化学(株)製のスノーテックスO、20、30、40、C、S(いずれも商品名)を用いることができ、また、ヒュームドシリカとしては、日本アエロジル(株)製のAEROSIL R971、R812、R811、R974、R202、R805、130、200、300、300CF(いずれも商品名)を用いることができる。また、カルシウムイオン交換シリカとしては、W.R.Grace&Co.製のSHIELDEX C303、SHIELDEX AC3、SHIELDEX AC5(いずれも商品名)、富士シリシア化学(株)製のSHIELDEX、SHIELDEX SY710(いずれも商品名)などを用いることができる。これらシリカは、腐食環境下において緻密で安定な亜鉛の腐食生成物の生成に寄与し、この腐食生成物がめっき表面に緻密に形成されることによって、腐食の促進を抑制する。
上記(c2)の成分であるカルシウム化合物は、カルシウム酸化物、カルシウム水酸化物、カルシウム塩のいずれでもよく、これらの1種または2種以上を使用できる。また、カルシウム塩の種類にも特に制限はなく、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどのようなカチオンとしてカルシウムのみを含む単塩のほか、リン酸カルシウム・亜鉛、リン酸カルシウム・マグネシウムなどのようなカルシウムとカルシウム以外のカチオンを含む複塩を使用してもよい。この(c2)の成分は、腐食環境下においてめっき金属である亜鉛やアルミニウムよりも卑なカルシウムが優先溶解し、これがカソード反応により生成したOH−と緻密で難溶性の生成物として欠陥部を封鎖し、腐食反応を抑制する。また、上記のようなシリカとともに配合された場合には、表面にカルシウムイオンが吸着し、表面電荷を電気的に中和して凝集する。その結果、緻密で且つ難溶性の保護皮膜が生成して腐食が封鎖し、腐食反応を抑制する。
なお、上記(c1)〜(c5)の防錆添加剤を2種以上複合添加してもよく、この場合にはそれぞれ固有の防食作用が複合化されるため、より高度の耐食性が得られる。特に、上記(c1)の成分としてカルシウムイオン交換シリカを用い、且つこれに(c3)、(c4)、(c5)の成分の1種以上、特に好ましくは(c3)〜(c5)の成分の全部を複合添加した場合に特に優れた耐食性が得られる。
表面処理皮膜(表面処理組成物)中には、皮膜の加工性を向上させ、ひいては加工部耐食性を向上させるために、ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤を配合する。
このようにポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)とからなる複合固形潤滑剤を配合することにより、それらを単独で配合した場合に比べて、特に優れた加工性を得ることができる。
また、ポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)としては、例えば、ダイキン工業(株)製のルブロンL−2、ルブロンL−5(いずれも商品名)、三井・デュポンフロロケミカル(株)製のMP1100、MP1200(いずれも商品名)、旭硝子(株)製のフルオンL150J、フルオンL155J(いずれも商品名)、シャムロック社製のSST−3(商品名)などを用いることができる。
ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)は、融点が100〜130℃であることが好ましい。融点が100℃未満、130℃超のいずれの場合も加工性が低下しやすい。
また、ポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)は平均粒子径が1〜7μmであることが好ましい。平均粒子径が1μm未満では加工性が低下しやすい。一方、平均粒子径が7μm超では固形潤滑剤が皮膜から脱落しやすくなり、この場合も加工性が低下しやすい。
また、以上のような複合固形潤滑剤の他に、必要に応じて、脂肪酸アミド系化合物(例えば、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、オレイン酸アミド、エシル酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミドなど)、金属石けん類(例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸鉛、ラウリン酸カルシウム、パルミチン酸カルシウムなど)、金属硫化物(例えば、二硫化モリブデン、二硫化タングステンなど)、グラファイト、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、ポリアルキレングリコール、アルカリ金属硫酸塩などの1種または2種以上を適量配合してもよい。
表面処理皮膜の乾燥膜厚は0.1〜3.0μm、好ましくは0.3〜1.5μmとする。表面処理皮膜の膜厚が0.1μm未満では耐食性が不十分であり、一方、膜厚が3.0μmを超えると溶接性や電着塗装性が低下する。
この下層皮膜の機能はめっき面との強固な密着性を付与し、下層皮膜−めっき界面でのめっき金属の腐食を抑制することにある。このような下層皮膜とその上層の表面処理皮膜とによる二層皮膜構造により、表面処理皮膜単層の場合よりもさらに優れた耐食性を実現することができる。
下層皮膜中に非晶質性のリン酸化合物を含有させるためには、下層皮膜用の処理液にリン酸および必要に応じて水溶性リン酸塩を配合すればよい。水溶性リン酸塩としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、メタリン酸などの金属塩の1種以上を用いることができる。また、有機リン酸の塩(例えば、フィチン酸、ホスホン酸、およびこれらの金属塩)の1種以上を用いてもよい。また、それらのなかでも第一リン酸塩が特に好適である。
なお、従来のリン酸塩処理(結晶性)は、加工性・溶接性が劣るため、好ましくない。
また、下層皮膜は、無機皮膜、有機皮膜または有機無機複合皮膜のいずれでもよいが、自動車用鋼板として厳しいプレス加工を配慮すると、有機樹脂を配合していること、すなわち有機皮膜または有機無機複合皮膜であることが望ましい。有機樹脂としては、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリヒドロキシポリエーテル樹脂、ポリアルキレングリコール変性エポキシ樹脂、及びこれらの有機樹脂をさらに変性させた樹脂などが好ましく、これらの有機樹脂の1種または2種以上を用いることができる。
下層皮膜の皮膜厚は0.01〜2.0μmとすることが好ましい。皮膜厚が0.01μm未満では、耐食性の向上効果が顕著でなく、一方、2.0μmを超えると加工性が低下するため、加工による皮膜損傷が大きくなり、加工後耐食性の向上効果が顕著でなくなるので好ましくない。
また、溶接性や電着塗装性の観点からは、下層皮膜と第二層の表面処理皮膜の合計膜厚は3.0μm以下であることが好ましい。
亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面に上記表面処理皮膜を形成するには、上述した組成を有する表面処理組成物(処理液)を上述した乾燥膜厚となるようにめっき鋼板面に塗布し、加熱乾燥を行う。
表面処理組成物をめっき鋼板面に形成する方法としては、塗布法、浸漬法、スプレー法のいずれでもよい。塗布処理方法としては、ロールコーター(3ロール方式、2ロール方式など)、スクイズコーター、ダイコーターなどいずれの方法でもよい。また、スクイズコーターなどによる塗布処理または浸漬処理、スプレー処理の後に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量の調整、外観の均一化、膜厚の均一化を行うことも可能である。
第二層用の表面処理組成物については、エポキシ樹脂溶液として表3に示すものを用い、これらに硬化剤を配合して表4に示す樹脂組成物とした。この樹脂組成物に、非クロム系防錆添加剤(表5)、固形潤滑剤(表6)を適宜配合し、塗料用分散機(サンドグラインダー)を用いて所定時間撹拌し、表面処理組成物を調製した。
・1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物の製造
[製造例1]
温度計、撹拌機、加熱装置および精留塔を備えた反応装置に、アジピン酸2810質量部(2モル)、1,6ヘキサンジオール1135質量部(1モル)を仕込み、160℃まで昇温し、160℃から230℃までを3時間かけて徐々に昇温し、230℃で30分間反応を続けた後、精留塔を水分離器と置換し、内容物にキシレン144質量部を加え水分離器にもキシレンを入れて、水とキシレンとを共沸させて縮合水を除去し、酸価が300mgKOH/gになるまで反応させた後、冷却し、次いで、シクロヘキサノン256質量部を加え、固形分90%の1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物Xを得た。
[製造例2]
上記製造例1の製造条件中、“アジピン酸2810質量部”をセバチン酸3055質量部(3モル)に、“1,6ヘキサンジオール1135質量部”を1,4ブチレングリコール906質量部(2モル)にそれぞれ置き換え、シクロヘキサノンにて固形分を調整して、固形分90%の1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物Yを得た。
表3に示す種類と配合割合のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)、化合物(a2)および活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)により、本発明条件を満足するエポキシ樹脂溶液No.1〜7と、比較例となるエポキシ樹脂溶液No.8〜11を製造した。
温度計、撹拌機および加熱装置を備えた反応装置に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂「jER1009」1307質量部とシクロヘキサノン571質量部を仕込み、140℃に昇温し、2時間で完全に溶解させ。次いで、ドデカン二酸25質量部を仕込み、この温度で酸価が1mgKOH/g以下になるまで反応させた。このものを80℃に冷却し、シクロヘキサノン539質量部、メチルイソブチルケトン540質量部、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール18質量部を加え、エポキシ基が消失するまで約6時間反応させた。その後、シクロヘキサノン1095質量部、メチルイソブチルケトン405質量部を加え、固形分30%のエポキシ樹脂溶液No.1を得た。
表3に示すような配合内容とする以外は上記と同様の方法にて、エポキシ樹脂溶液No.2〜11を得た。
なお、一部の実施例については、下層皮膜(第一層)を形成することなく、めっき鋼板の表面に表4に示す表面処理組成物をロールコーターにより塗布し、加熱乾燥した。
(1)耐食性
各サンプルについて、下記の複合サイクル試験(CCT)を施し、45サイクル経過後の白錆発生面積率および赤錆発生面積率で評価した。
塩水噴霧(JIS−Z−2371に基づく):4時間
↓
乾燥(60℃):2時間
↓
湿潤(50℃、95%RH):2時間
その評価基準は以下の通りである。
◎ :白錆発生面積率10%未満
○ :白錆発生面積率10%以上、30%未満
○−:白錆発生面積率30%以上で赤錆発生なし
△ :赤錆発生ありで、赤錆発生面積率10%未満
× :赤錆発生面積率10%以上
各サンプルに対して、下記の条件によるドロービードで変形と摺動を付加し、このサンプルを日本パーカライジング(株)製「FC−4460」を用いて、45℃、2分間の条件で脱脂した後、前記「(1)耐食性」で行ったCCTを施し、36サイクル経過後の白錆発生面積率および赤錆発生面積率で評価した。
押付荷重:800kgf
引抜速度:1000mm/min
ビード肩R:オス側2mmR,メス側3mmR
押し込み深さ:7mm
使用油:スギムラ化学工業(株)製「プレトンR−352L」
その評価基準は以下の通りである。
◎ :白錆発生面積率10%未満
○ :白錆発生面積率10%以上、30%未満
○−:白錆発生面積率30%以上で赤錆発生なし
△ :赤錆発生ありで、赤錆発生面積率10%未満
× :赤錆発生面積率10%以上
各サンプルについて、使用電極:CF型Cr−Cu電極、加圧力:200kgf、通電時間:10サイクル/50Hz、溶接電流:10kAの条件で連続打点性の溶接試験を行い、連続打点数で評価した。その評価基準は以下の通りである。
◎ :2000点以上
○ :1000点以上、2000点未満
△ :500点以上、1000点未満
× :500点未満
各サンプルにカチオン系電着塗料(関西ペイント(株)製「GT−10LF」)を膜厚20μmとなるように塗装した後、170℃×30分の焼付を行った。塗装したサンプルを沸水中に2時間浸漬し、直ちに碁盤目(10×10個、1mm間隔)のカットを入れて接着テープによる貼着・剥離を行い、塗膜の剥離面積率を測定した。その評価基準は以下の通りである。
◎ :剥離なし
○ :剥離面積率5%未満
△ :剥離面積率5%以上、20%未満
× :剥離面積率20%以上
*1:表1に記載のNo.(めっき鋼板)
*2:表2に記載のNo.(表面処理組成物)
*3:表4に記載のNo.(樹脂組成物)
*4:表5に記載のNo.(非クロム系防錆添加剤)
*5:表6に記載のNo.(固形潤滑剤)
*6:固形分の質量部
*7:ポリエチレン系固形潤滑剤(g1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(g2)の質量比(g1)/(g2)
Claims (10)
- 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面に、下記成分(A)〜(D)を含有する表面処理組成物を塗布し、乾燥することにより形成された皮膜厚が0.1〜3.0μmの表面処理皮膜を有することを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
(A)エポキシ当量が750〜5000で且つ数平均分子量が1500〜10000のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)に、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を反応させて得られた樹脂溶液
(B)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤
(C)非クロム系防錆添加剤
(D)ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤 - 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面に、第一層として、クロムを含まない有機、無機または有機無機複合皮膜を有し、
その上層に第二層として、下記成分(A)〜(D)を含有する表面処理組成物を塗布し、乾燥することにより形成された皮膜厚が0.1〜3.0μmの表面処理皮膜を有することを特徴とする高耐食性表面処理鋼板。
(A)エポキシ当量が750〜5000で且つ数平均分子量が1500〜10000のビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)に、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)と、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)を反応させて得られた樹脂溶液
(B)水酸基と反応する官能基を有する硬化剤
(C)非クロム系防錆添加剤
(D)ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)とポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)を(d1)/(d2)=5/5〜1/9の質量比で含む複合固形潤滑剤 - 表面処理組成物が含有する成分(A)は、[ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)のモル数]/[1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)のモル数]の比が1.1〜5であることを特徴とする請求項1または2に記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が含有する成分(A)において、1分子中にカルボキシル基を2個以上有する化合物(a2)が、脂肪族ジカルボン酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が含有する成分(A)において、活性水素を有するヒドラジン誘導体(a3)が、メルカプトトリアゾールおよび/またはアミノトリアゾールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が、成分(C)の非クロム系防錆添加剤を、成分(A)および(B)の樹脂固形分の合計100質量部に対して固形分の割合で0.1〜50質量部含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が、成分(C)の非クロム系防錆添加剤として、下記(c1)〜(c5)の中から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
(c1)酸化ケイ素
(c2)カルシウム化合物
(c3)難溶性リン酸化合物
(c4)モリブデン酸化合物
(c5)トリアゾール類、チオール類、チアジアゾール類、チアゾール類、チウラム類の中から選ばれる1種以上の、S原子を含有する有機化合物 - 表面処理組成物が、成分(D)の複合固形潤滑剤を、成分(A)および成分(B)の樹脂固形分の合計100質量部に対して、固形分の割合で1〜30質量部含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が含有する成分(D)において、ポリエチレン系固形潤滑剤(d1)の融点が100〜130℃であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
- 表面処理組成物が含有する成分(D)において、ポリテトラフルオロエチレン系固形潤滑剤(d2)の平均粒子径が1〜7μmであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の高耐食性表面処理鋼板。
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