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JP2010183673A - 車両駆動装置 - Google Patents

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JP2010183673A
JP2010183673A JP2009022973A JP2009022973A JP2010183673A JP 2010183673 A JP2010183673 A JP 2010183673A JP 2009022973 A JP2009022973 A JP 2009022973A JP 2009022973 A JP2009022973 A JP 2009022973A JP 2010183673 A JP2010183673 A JP 2010183673A
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Kazuhito Hayashi
和仁 林
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】回転電機の制御性が改善された車両駆動装置を提供する。
【解決手段】制御装置30は、電源ノードの電圧VHが増大すると第1、第2の回転電機MG1,MG2の各々の制御モードを、矩形波電圧制御モードから非矩形波電圧制御モードに切換える制御を実行する。さらに制御装置30は、第1の回転電機MG1の制御モードと第2の回転電機MG2の制御モードとがともに矩形波電圧制御モードである場合に、第1の回転電機MG1の回転速度MRN1と第2の回転電機MG2の回転速度MRN2との差がしきい値よりも小さくなったときには、第1、第2の回転電機MG1,MG2のいずれかの制御モードが非矩形波電圧制御モードに変化するまで、電圧コンバータ12を制御して電源ノードの電圧VHを上昇させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両駆動装置に関し、特に、車両の駆動に用いられる第1、第2の回転電機を、矩形波電圧制御モードおよび非矩形波電圧制御モードで制御を切換えて行なう車両駆動装置に関する。
特開2003−244990号公報(特許文献1)は、モータの正弦波駆動と矩形波駆動とを切換えるときに、正弦波と矩形波とを合成した中間波の交流電圧を生成してモータに印加する技術を開示している。
電気自動車やハイブリッド自動車においても、モータの制御モードを矩形波電圧制御モードと非矩形波電圧制御モードのうちから選択して制御モードを決定してモータの制御を行なう場合がある。
特開2003−244990号公報 特開2007−166875号公報
モータや発電機のような回転電機を2つ備える車両駆動装置を搭載する車両が存在する。2つの回転電機をモータジェネレータMG1,MG2と呼ぶこととする。これらに与えるためにバッテリ等の直流電源の電圧を昇圧して昇圧電圧VHを発生してモータジェネレータMG1,MG2の駆動用インバータに供給する場合がある。
従来は、昇圧電圧VHを平滑する平滑コンデンサの容量が大きく、昇圧電圧VHの変動もそれほど大きくない状況であったため、モータジェネレータMG1とMG2がともに矩形波制御され、両者の回転速度が同一であったとしても特に制御性に影響を及ぼすことはなかった。しかしながら、コスト低減を進めて、平滑コンデンサの容量を小さくすると、昇圧電圧VHが変動しやすくなる。その結果、モータジェネレータMG1とMG2が矩形波電圧制御中で同一回転速度であった場合には、昇圧電圧VHが変動することで、モータジェネレータMG1およびMG2の電流が乱れるおそれがある。
図6は、モータジェネレータMG1,MG2がともに矩形波電圧制御モードで制御され、回転速度も同じ場合の状況を示す動作波形図である。
図6を参照して、縦軸には昇圧電圧VH,モータジェネレータMG1相電圧,モータジェネレータMG2相電圧が示されている。そして横軸には時間の経過が示されている。このようにモータジェネレータMG1の電気周期T1とモータジェネレータMG2の電気周期T2とが等しい場合が発生し得る。この状態においても、電気一次のパワー変動要素が特になければ問題は生じない。
しかしながら、モータジェネレータMG2の電流センサ誤差や、レゾルバ誤差の影響を受けて、モータジェネレータMG2のパワーが電気一次で変動すると、その結果昇圧電圧VHも同期して変動する。さらには、昇圧電圧VHの変動周期と、モータジェネレータMG1の電気周期とが一致しているため、モータジェネレータMG1の電流が乱れる。
図7は、昇圧電圧VHおよびモータジェネレータMG1の相電圧および電流の乱れを示した動作波形図である。
図7に示すように、電流センサのオフセット誤差やレゾルバ誤差により、モータジェネレータMG2において電気一次の変動が発生すると、昇圧電圧VHも同様に電気一次で変動する。この昇圧電圧VHを用いて矩形波電圧が生成されると、モータジェネレータMG1の相電圧の電圧が上下アンバランスとなる。すると、その結果モータジェネレータMG1の電流にオフセットが発生し、さらにモータジェネレータMG1のパワー変動まで引起こされる。
これによりモータジェネレータの制御性に昇圧電圧VHの変動が影響を及ぼすことがあり得る。
この発明の目的は、回転電機の制御性が改善された車両駆動装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両駆動装置であって、車両の駆動に用いられる第1、第2の回転電機と、第1、第2の回転電機にそれぞれ対応して設けられる第1、第2のインバータと、第1、第2のインバータの共通の電源ノードに接続される平滑コンデンサと、直流電源からの電源電圧を電圧変換して電源ノードに与える電圧コンバータと、第1、第2のインバータおよび電圧コンバータを制御する制御装置とを備える。制御装置は、電源ノードの電圧が増大すると第1、第2の回転電機の各々の制御モードを、矩形波電圧制御モードから非矩形波電圧制御モードに切換える制御を実行する。さらに制御装置は、第1の回転電機の制御モードと第2の回転電機の制御モードとがともに矩形波電圧制御モードである場合に、第1の回転電機の回転速度と第2の回転電機の回転速度との差がしきい値よりも小さくなったときには、第1、第2の回転電機のいずれかの制御モードが非矩形波電圧制御モードに変化するまで、電圧コンバータを制御して電源ノードの電圧を上昇させる。
本発明によれば、車両駆動装置において、回転電機の制御性が改善される。
本発明の実施の形態に係る車両の構成を示す回路図である。 ある昇圧電圧において、制御モードがどのように決定されているかを示した図である。 図1の制御装置30が実行する昇圧コンバータの制御を説明するためのフローチャートである。 図3のステップS8の処理の詳細を示したフローチャートである。 図3のステップS8の処理の結果昇圧電圧VHが上昇し、制御モードが矩形波電圧制御モードから非矩形波電圧制御モードに変更されることを説明するための図である。 モータジェネレータMG1,MG2がともに矩形波電圧制御モードで制御され、回転速度も同じ場合の状況を示す動作波形図である。 昇圧電圧VHおよびモータジェネレータMG1の相電圧および電流の乱れを示した動作波形図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両の構成を示す回路図である。
図1を参照して、車両100は、バッテリユニット40と、エンジン4と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構3と、車輪2と、制御装置30とを含む。
動力分割機構3は、エンジン4とモータジェネレータMG1,MG2に結合されてこれらの間で動力を分配する機構である。たとえば動力分割機構としてはサンギヤ、プラネタリキャリヤ、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。この3つの回転軸がエンジン4、モータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。たとえば、モータジェネレータMG1の回転シャフトを中空にし、その中をエンジン4の動力シャフトを貫通させることでモータジェネレータMG2、動力分割機構3、モータジェネレータMG1、エンジン4を直線上に配置することができる。
なおモータジェネレータMG2の回転軸は車輪2に図示しない減速ギヤや差動ギヤによって結合されている。また動力分割機構3の内部にモータジェネレータMG2の回転軸に対する減速機をさらに組み込んでもよい。
バッテリユニット40は、高圧バッテリB1と、高圧バッテリB1の負極に接続されるシステムメインリレーSMRGと、高圧バッテリB1の正極に接続されるシステムメインリレーSMRBとを含む。システムメインリレーSMRG,SMRBは、制御装置30から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
高圧バッテリB1としては、ニッケル水素、リチウムイオン等の二次電池や燃料電池などを用いることができる。
バッテリユニット40は、さらに、サービスカバーを開くと高電圧を遮断するサービスプラグSPと、サービスプラグSPと直列に高圧バッテリB1に接続されるフューズFと、高圧バッテリB1の端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10と、高圧バッテリB1に流れる電流IBを検知する電流センサ11とを含む。
車両100は、さらに、電源ラインPL1と接地ラインSL間に接続される平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1の両端間の電圧VLを検知して制御装置30に対して出力する電圧センサ21と、平滑コンデンサC1の端子間電圧を昇圧する昇圧コンバータ12と、昇圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する平滑コンデンサC2と、平滑コンデンサC2の端子間電圧VHを検知して制御装置30に出力する電圧センサ13と、昇圧コンバータ12から与えられる直流電圧を三相交流に変換してモータジェネレータMG1に出力するインバータ14とを含む。
昇圧コンバータ12は、一方端が電源ラインPL1に接続されるリアクトルL1と、電源ラインPL2と接地ラインSL間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
インバータ14は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジン4を始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。また、インバータ14は、エンジン4から伝達される機械的動力によってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15,V相アーム16,およびW相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に並列に接続される。
U相アーム15は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
モータジェネレータMG1は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
車両100は、さらに、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続されるインバータ22を含む。
インバータ22は車輪2を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。またインバータ22は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。インバータ22の内部の構成は、図示しないがインバータ14と同様であり、詳細な説明は繰返さない。
レゾルバ26,27は、モータジェネレータMG1,MG2のモータ回転速度MRN1,MRN2をそれぞれ検出し、その検出したモータ回転速度MRN1,MRN2を制御装置30へ送出する。なお、これらレゾルバについては、モータ回転速度を制御装置30にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置を省略してもよい。
車両100は、さらに、ヘッドランプ等の補機類52と、12Vの補機バッテリB2と、電源ラインPL1と補機バッテリB2および補機類52との間に接続されるDC/DCコンバータ50とを含む。
DC/DCコンバータ50は、制御装置30から与えられる降圧指示PWD2に応じて、電源ラインPL2の電圧を降圧して補機バッテリB2への充電や補機類52への電力供給を行なうことが可能である。また、DC/DCコンバータ50は、制御装置30から与えられる昇圧指示PWU2に応じて、補機バッテリB2の電圧を昇圧して電源ラインPL2に対して供給することも可能である。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、モータ回転速度MRN1,MRN2、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
そして制御装置30は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU1,降圧指示を行なう制御信号PWD1および動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
また制御装置30は、DC/DCコンバータ50に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU2,降圧指示を行なう制御信号PWD2を出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14に対して、昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
同様に制御装置30は、インバータ22に対して直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。
図1に示すような直流電圧をインバータによって交流電圧に変換してモータジェネレータMG1,MG2のような交流モータを駆動制御するモータ駆動システムでは、一般的には交流モータを高効率に駆動するためにベクトル制御に基づく正弦波PWM(Pulse Width Modulation)制御に従ってモータ電流が制御されることが多い。
しかしながら、正弦波PWM制御モードでは、インバータの出力電圧の基本波成分を十分に高めることができず電圧利用率に限界があるため、回転速度の高い領域で高出力を得ることが難しいという問題点がある。この点を考慮して、正弦波PWM制御モードよりも基本波成分が大きい電圧を出力可能な変調方式の採用が提案されている。
たとえば、高回転域での出力向上のために矩形波電圧を交流モータに印加して、この交流モータを回転駆動する制御構成(以下、「矩形波電圧制御モード」とも称する)において、トルク指令値と実際のトルクとの偏差に基づいてこの矩形波電圧の位相を制御することによって交流電動機のトルク制御を行なうことが提案されている。
また、上記矩形波電圧制御モードと正弦波PWM制御モードの中間的な電圧波形を利用する「過変調PWM制御モード」をさらに採用することも提案されている。本実施の形態における車両駆動装置では、正弦波PWM制御、過変調PWM制御および矩形波電圧制御の3制御モードを、変調率によって適切に切換えて使用する。
正弦波PWM制御モードは、一般的なPWM制御として用いられるものであり、各相アームにおけるスイッチング素子のオン/オフを、正弦波状の電圧指令値と搬送波(代表的には三角波)との電圧比較に従って制御する。この結果、上アーム素子のオン期間に対応するハイレベル期間と、下アーム素子のオン期間に対応するローレベル期間との集合について、一定期間内でその基本波成分が正弦波となるようにデューティ比が制御される。周知のように、正弦波PWM制御モードでは、インバータ直流入力電圧に対するこの基本波成分の実効値の比率(変調率)を0.61倍までしか高めることができない。
一方、矩形波電圧制御モードでは、上記一定期間内で、ハイレベル期間およびローレベル期間の比が1:1の矩形波1パルス分を交流モータに印加する。これにより、変調率は0.78まで高められる。
過変調PWM制御モードは、搬送波の振幅を縮小するようにを歪ませた上で上記正弦波PWM制御モードと同様のPWM制御を行なうものである。この結果、基本波成分を歪ませることができ、変調率を0.61〜0.78の範囲まで高めることができる。
交流モータでは、回転速度や出力トルクが増加すると誘起電圧が高くなり、その必要電圧が高くなる。昇圧コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧VHは、このモータ必要電圧(誘起電圧)よりも高く設定する必要がある。その一方で、昇圧コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧VHには限界値(VH最大電圧)が存在する。
したがって、モータ必要電圧(誘起電圧)がシステム電圧VHの最大値(VH最大電圧)より低い領域では、正弦波PWM制御モードまたは過変調PWM制御モードによる最大トルク制御が適用されて、ベクトル制御に従ったモータ電流制御によって出力トルクがトルク指令値に制御される。
その一方で、モータ必要電圧(誘起電圧)がシステム電圧VHの最大値(VH最大電圧)に達すると、システム電圧VHを維持した上で弱め界磁制御に従った矩形波電圧制御モードが適用される。矩形波電圧制御モードでは、基本波成分の振幅が固定されるため、電力演算あるいはベクトル制御で用いるdq軸電流値によって求められるトルク実績値とトルク指令値との偏差に基づく、矩形波パルスの電圧位相制御によってトルク制御が実行される。
図2は、ある昇圧電圧において、制御モードがどのように決定されているかを示した図である。
図2に示されるように、低回転速度域A1ではトルク変動を小さくするために正弦波PWM制御モードが用いられ、中回転速度域A2では過変調PWM制御モード、高回転速度域A3では、矩形波電圧制御モードが適用される。特に、過変調PWM制御モードおよび矩形波電圧制御モードの適用により、中回転および高回転域における交流モータの出力向上が実現される。このように、制御モードのいずれを用いるかについては、実現可能な変調率の範囲内で決定される。
図3は、図1の制御装置30が実行する昇圧コンバータの制御を説明するためのフローチャートである。
図1、図3を参照して、まず処理が開始されると、ステップS1において、制御装置30は、モータジェネレータMG1の回転速度MRN1と、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1とを取得する。
そしてステップS2において、制御装置30は、予め定められた電圧指令マップを回転速度MRN1およびトルクTR1で検索して昇圧電圧候補VH1を決定する。
続いてステップS3において、制御装置30は、モータジェネレータMG2の回転速度MRN2と、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2とを取得する。
そしてステップS4において、制御装置30は、所定の電圧指令マップを回転速度MRN2とトルク指令値TR2で検索して、昇圧電圧候補VH2を決定する。
そしてステップS5において、制御装置30は、昇圧電圧候補VH1,VH2のうちの高い方を選択して昇圧電圧指令値VHに設定する。
そしてステップS6において、制御装置30は、変調率に基づいてモータジェネレータMG1の制御モードを決定する。またステップS7において、制御装置30は、同様に変調率に基づいてモータジェネレータMG2の制御モードを決定する。
続いてステップS8では昇圧電圧VHの補正判定処理が実行される。この補正判定処理は、次の図4において詳しく説明する。
そしてステップS8において補正された昇圧電圧VHが決定されると、この昇圧電圧VHを発生するように、制御装置30は昇圧コンバータ12を制御して昇圧をステップS9で実行する。
その後ステップS10において制御はメインルーチンに移される。
図4は、図3のステップS8の処理の詳細を示したフローチャートである。
図4を参照して、ステップS8の処理が開始されると、まずステップS101において、モータジェネレータMG1のモードが矩形波電圧制御モードか否かが判断される。ステップS101においてモータジェネレータMG1の制御モードが矩形波電圧制御モードであった場合には、ステップS102に処理が進められ、矩形波電圧制御モードではなかった場合には、ステップS105に処理が進められる。
ステップS102では、制御装置30は、モータジェネレータMG2の制御モードが矩形波電圧制御モードであるか否かを判断する。
ステップS102において、モータジェネレータMG2の制御モードが矩形波電圧制御モードであった場合には、ステップS103に処理が進められ、矩形波電圧制御モードではなかった場合にはステップS105に処理が進められる。
ステップS103においては、モータジェネレータMG1の回転速度MRN1と、モータジェネレータMG2の回転速度MRN2がほぼ等しいか否かが判断される。これは、回転速度MRN1とMRN2との差が所定のしきい値以下となったか否かで判断すればよい。ステップS103において、モータジェネレータMG1,MG2の回転速度がほぼ等しいと判断された場合にはステップS104に処理が進められ、ほぼ等しいと判断されなかった場合にはステップS105に処理が進められる。
ステップS104では、制御装置30は、昇圧電圧VHを上昇(たとえば5V加算)する。そしてステップS104の処理が終了すると、ステップS105に処理が進められる。ステップS105では、図3のステップS9に制御が移される。
図4の処理が繰返し実行されることにより、モータジェネレータMG1,MG2の制御モードが両方とも矩形波電圧制御である場合には、いずれか一方が矩形波電圧制御モードでなくなるまで昇圧電圧VHが上昇されることになる。
図5は、図3のステップS8の処理の結果昇圧電圧VHが上昇し、制御モードが矩形波電圧制御モードから非矩形波電圧制御モードに変更されることを説明するための図である。
図5を参照して、昇圧コンバータ12の出力電圧である電圧VHがVH1である場合は、実線のマップAに示されるように、低回転速度域A1では正弦波PWM制御モード、中回転速度域A2では過変調PWM制御モード、高回転速度域A3では矩形波電圧制御モードが用いられる。
これに対し、電圧VHがVH1より低いVH2である場合には、破線のマップBに示されるように、低回転速度域B1は正弦波PWM制御モード、中回転速度域B2では過変調PWM制御モード、高回転速度域B3では矩形波電圧制御モードが用いられる。
このようなマップは、電圧VHごとに定められて、予め制御装置30が内蔵するメモリに記憶されている。
すなわち、回転速度とトルクが同じ領域であっても、昇圧コンバータ12の昇圧電圧VHをいくらに設定するかによって適用される制御モードが異なってくる。たとえば、図5の領域Yは、昇圧電圧VH=VH2である場合には、領域B3に属し矩形波電圧制御モードが適用される。これに対し昇圧電圧VH=VH1に昇圧電圧が上昇した場合には、領域Yは領域A1に属し正弦波PWM制御モードが適用される。すなわち昇圧電圧VHを上昇させることにより、矩形波電圧制御モードで制御されていたモータジェネレータMG1,MG2のいずれかが非矩形波電圧制御モードで制御されるように変更される。これにより、図6、図7で説明したような問題が発生しなくなるので、モータの制御性が向上する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 車輪、3 動力分割機構、4 エンジン、10,13,21 電圧センサ、11,24,25 電流センサ、12 昇圧コンバータ、14,22 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、26,27 レゾルバ、30 制御装置、40 バッテリユニット、50 DC/DCコンバータ、52 補機類、100 車両、B1 高圧バッテリ、B2 補機バッテリ、C1,C2 平滑コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、F フューズ、L1 リアクトル、MG1,MG2 モータジェネレータ、PL1,PL2 電源ライン、Q1〜Q8 IGBT素子、SL 接地ライン、SMRG,SMRB システムメインリレー、SP サービスプラグ。

Claims (1)

  1. 車両の駆動に用いられる第1、第2の回転電機と、
    前記第1、第2の回転電機にそれぞれ対応して設けられる第1、第2のインバータと、
    前記第1、第2のインバータの共通の電源ノードに接続される平滑コンデンサと、
    直流電源からの電源電圧を電圧変換して前記電源ノードに与える電圧コンバータと、
    前記第1、第2のインバータおよび前記電圧コンバータを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記電源ノードの電圧が増大すると前記第1、第2の回転電機の各々の制御モードを、矩形波電圧制御モードから非矩形波電圧制御モードに切換える制御を実行し、
    前記制御装置は、前記第1の回転電機の制御モードと前記第2の回転電機の制御モードとがともに前記矩形波電圧制御モードである場合に、前記第1の回転電機の回転速度と前記第2の回転電機の回転速度との差がしきい値よりも小さくなったときには、前記第1、第2の回転電機のいずれかの制御モードが前記非矩形波電圧制御モードに変化するまで、前記電圧コンバータを制御して前記電源ノードの電圧を上昇させる、車両駆動装置。
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