JP2010149318A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 送風ヘッドによって効率よく被記録媒体上のインクを乾燥することができると共に、送風ヘッドの風から記録ヘッドを保護することができる記録装置を提供すること。
【解決手段】 記録装置(1)は、被記録媒体(P)に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド42と、該記録ヘッド42を有し、被記録媒体(P)の送り方向Yに対する幅方向Xへ移動するキャリッジ41と、前記キャリッジ41において前記記録ヘッド42と幅方向Xに並んで設けられ、被記録媒体(P)に対して風を送る送風ヘッド(45、46、(44))と、前記キャリッジ41における前記送風ヘッド(45、46(44))と、前記記録ヘッド42との間に設けられ、先端側が被記録媒体(P)に接近する方向(Z)へ延びており、前記送風ヘッド(45、46(44))から前記記録ヘッド42側への風を遮る遮風部材(51、52(50))と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】 記録装置(1)は、被記録媒体(P)に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド42と、該記録ヘッド42を有し、被記録媒体(P)の送り方向Yに対する幅方向Xへ移動するキャリッジ41と、前記キャリッジ41において前記記録ヘッド42と幅方向Xに並んで設けられ、被記録媒体(P)に対して風を送る送風ヘッド(45、46、(44))と、前記キャリッジ41における前記送風ヘッド(45、46(44))と、前記記録ヘッド42との間に設けられ、先端側が被記録媒体(P)に接近する方向(Z)へ延びており、前記送風ヘッド(45、46(44))から前記記録ヘッド42側への風を遮る遮風部材(51、52(50))と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドを有し、被記録媒体の送り方向に対する幅方向へ移動するキャリッジと、前記キャリッジにおいて前記記録ヘッドと幅方向に並んで設けられ、被記録媒体に対して風を送る送風ヘッドと、を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、キャリッジと、記録ヘッドと、送風手段とを備えていた。
図9に示すのは、従来技術における記録装置のキャリッジの一例を示す正面図である。
図9に示す如く、記録装置は、キャリッジ100と、記録ヘッド101と、送風手段である送風口102、102とを備えていた。このうち、キャリッジ100は、用紙104の幅方向に移動することができるように設けられていた。また、記録ヘッド101は、キャリッジ100に搭載され、キャリッジ100の移動に伴ってプラテン103に支持された用紙104に対してインクを吐出することができるように構成されていた。
図9に示すのは、従来技術における記録装置のキャリッジの一例を示す正面図である。
図9に示す如く、記録装置は、キャリッジ100と、記録ヘッド101と、送風手段である送風口102、102とを備えていた。このうち、キャリッジ100は、用紙104の幅方向に移動することができるように設けられていた。また、記録ヘッド101は、キャリッジ100に搭載され、キャリッジ100の移動に伴ってプラテン103に支持された用紙104に対してインクを吐出することができるように構成されていた。
またさらに、送風口102、102は、キャリッジ100における記録ヘッド101の幅方向両側に一対設けられていた。そして、記録時に用紙104に対して風を吹付けることができるように設けられていた。従って、プラテン103に支持された用紙104上のインクを乾燥させることができた。また、送風口102、102の向きは、記録ヘッド101を基準として外側へ向けて設けられていた。これにより、記録ヘッド101から吐出されるインク滴の飛行曲がりへの影響を低減することができた。
特開昭64−11841号公報
しかしながら、送風口102、102の向きを外側へ向けることにより、用紙104に対して傾いた角度で風が吹付けられる。従って、乾燥効率が低下する。
一方、送風口102、102の向きを用紙104と真向かうようにし、用紙104に対して垂直に風を当てると、記録ヘッド101側へも風が流れ、記録ヘッド101から吐出されるインク滴の飛行曲がりの原因となる。また、記録ヘッド101のノズル列を乾燥させる原因となる。係る場合、ノズル内のインクの粘度が変化することによる吐出不良が生じる虞、最悪の場合、ノズル内のインクが固化してノズルが詰まる虞がある。
一方、送風口102、102の向きを用紙104と真向かうようにし、用紙104に対して垂直に風を当てると、記録ヘッド101側へも風が流れ、記録ヘッド101から吐出されるインク滴の飛行曲がりの原因となる。また、記録ヘッド101のノズル列を乾燥させる原因となる。係る場合、ノズル内のインクの粘度が変化することによる吐出不良が生じる虞、最悪の場合、ノズル内のインクが固化してノズルが詰まる虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、送風ヘッドによって効率よく被記録媒体上のインクを乾燥することができると共に、送風ヘッドの風から記録ヘッドを保護することができる記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドを有し、被記録媒体の送り方向に対する幅方向へ移動するキャリッジと、前記キャリッジにおいて前記記録ヘッドの幅方向両側に設けられており、被記録媒体に対して風を送る複数の送風ヘッドと、前記キャリッジにおける前記記録ヘッドの幅方向両側において、前記送風ヘッドと、前記記録ヘッドとの間に設けられ、先端側が被記録媒体に接近する方向へ延びており、前記送風ヘッドから前記記録ヘッド側への風を遮る複数の遮風部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置は、前記遮風部材を備えている。従って、前記記録ヘッドが前記送風ヘッドからの風の影響を受ける虞がない。即ち、前記風により前記記録ヘッドのノズルが乾燥する虞がない。
また、前記記録ヘッドから吐出され飛行中のインク滴の飛行軌跡が、前記送風ヘッドの風によって曲がる虞がない。
また、前記記録ヘッドから吐出され飛行中のインク滴の飛行軌跡が、前記送風ヘッドの風によって曲がる虞がない。
またさらに、前記送風ヘッドの向きを被記録媒体に対して略垂直に風を当てるように構成することができる。その結果、被記録媒体に着弾したインクを効率よく乾燥させることができる。
即ち、前記送風ヘッドによって効率よく被記録媒体上のインクを乾燥することができると共に、前記送風ヘッドの風から前記記録ヘッドを保護することができる。さらに、前記送風ヘッドの風によって、インク滴の飛行曲がりが生じる虞がない。
即ち、前記送風ヘッドによって効率よく被記録媒体上のインクを乾燥することができると共に、前記送風ヘッドの風から前記記録ヘッドを保護することができる。さらに、前記送風ヘッドの風によって、インク滴の飛行曲がりが生じる虞がない。
また、前記送風ヘッドは複数設けられ、前記遮風部材は複数設けられている。従って、前記キャリッジが幅方向に往復移動するときの往路および復路の両方において記録を実行する所謂、ツーウェイパスの場合であっても、被記録媒体に吐出したインクを効率よく乾燥することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記複数の遮風部材は、被記録媒体に対して接離移動可能に構成されており、前記接離移動の方向において前記記録ヘッドより被記録媒体側へ突出し、被記録媒体に対して接近した第1の位置と、該第1の位置と比較して前記接離移動の方向において前記記録ヘッド側へ退避した第2の位置と、を有し、前記記録ヘッドによって記録が実行されているとき、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向前側の遮風部材は、前記第1の位置であり、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材は、前記第2の位置であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記記録ヘッドによって記録が実行されているとき、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向前側の遮風部材は、前記第1の位置である。従って、前記記録ヘッドは、前記キャリッジの進行方向前側の前記送風ヘッドからの風の影響を受ける虞がない。
また、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材は、前記第2の位置である。従って、該遮風部材の先端を、該遮風部材の接離移動方向において前記記録ヘッドと略同じ位置にすることが可能である。
また、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材は、前記第2の位置である。従って、該遮風部材の先端を、該遮風部材の接離移動方向において前記記録ヘッドと略同じ位置にすることが可能である。
ここで、仮に進行方向後側の前記遮蔽板が前記突出した第1の位置である場合、進行方向後側の遮蔽板と被記録媒体との間の距離が、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離より、狭くなる。係る場合、進行方向前側から後側へ向かって前記記録ヘッドに対して相対的に流れる空気の速度が、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で急激に速くなる。また、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で空気が流れる向きが大きく変わる。そのため、前記記録ヘッドから吐出されたインク滴が飛行中に曲がる所謂、飛行曲がりが生じる虞がある。
そこで、本態様では、進行方向後側の前記遮風部材を退避させる構成とする。従って、進行方向後側の遮蔽板と被記録媒体との間の距離と、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離との差を、前記進行方向後側の前記遮蔽板が前記突出している場合と比較して、小さくすることができる。
その結果、進行方向前側から後側へ向かって前記記録ヘッドに対して相対的に流れる空気の速度が、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で急激に変化する虞がない。また、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で空気が流れる向きが大きく変わる虞がない。そして、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍における前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行曲がりを低減することができる。即ち、前記遮蔽板を設けたことによる弊害をなくすことができる。
その結果、進行方向前側から後側へ向かって前記記録ヘッドに対して相対的に流れる空気の速度が、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で急激に変化する虞がない。また、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で空気が流れる向きが大きく変わる虞がない。そして、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍における前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行曲がりを低減することができる。即ち、前記遮蔽板を設けたことによる弊害をなくすことができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記複数の遮風部材は、隣接する前記送風ヘッドに対して前記遮風部材の先端側が接離する方向に揺動可能に構成されており、該遮風部材の先端側が前記隣接する送風ヘッドから離間し、かつ、被記録媒体へ接近した第1の姿勢と、該第1の姿勢と比較して該遮風部材の先端側が前記隣接する送風ヘッドへ接近し、かつ、被記録媒体から離間した第2の姿勢と、を有し、前記記録ヘッドによって記録が実行されているとき、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向前側の遮風部材の姿勢は、該遮風部材の先端側が進行方向前側の前記送風ヘッドから離間し、かつ、被記録媒体へ接近した前記第1の姿勢であり、前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の姿勢は、該遮風部材の先端側が進行方向後側の前記送風ヘッドへ接近し、かつ、被記録媒体から離間した前記第2の姿勢であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記遮風部材を揺動させることにより、前記遮風部材の被記録媒体に対する接近状態の姿勢、離間状態の姿勢を切替える構成である。従って、前記遮風部材の被記録媒体に対する接近状態、離間状態の切替えを、第2の態様の突出・退避移動する構成と比較して、短い時間で行うことができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、被記録媒体に対して平行であることを特徴とする。
ここで、「平行」は、略平行であればよい。姿勢のバラツキ範囲を含む概念である。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、被記録媒体に対して平行である。従って、進行方向後側の遮蔽板と被記録媒体との間の距離を、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離と略同じにすることが可能である。そして、進行方向前側から後側へ向かって前記記録ヘッドに対して相対的に流れる空気の速度が、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で変化する虞がない。その結果、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍における前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行曲がりを確実に防止することができる。
ここで、「平行」は、略平行であればよい。姿勢のバラツキ範囲を含む概念である。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、被記録媒体に対して平行である。従って、進行方向後側の遮蔽板と被記録媒体との間の距離を、前記記録ヘッドと被記録媒体との間の距離と略同じにすることが可能である。そして、進行方向前側から後側へ向かって前記記録ヘッドに対して相対的に流れる空気の速度が、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍で変化する虞がない。その結果、進行方向後側の前記遮蔽板の近傍における前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行曲がりを確実に防止することができる。
本発明の第5の態様は、第3の態様において、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、先端側へ進むに従って被記録媒体へ接近するように被記録媒体に対して傾いていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、先端側へ進むに従って被記録媒体へ接近するように被記録媒体に対して傾いている。即ち、先端側が進行方向後側へ傾いている。従って、進行方向後側の遮風部材は、前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行を妨げる虞がない。その一方で、進行方向後側の前記送風ヘッドから前記記録ヘッドへ流れようとする風を適度に遮ることができる。その結果、進行方向後側からの風の影響を受けて前記記録ヘッドから吐出されたインク滴に飛行曲がりが生じる虞がなく、良好な記録を実行することができる。
本発明の第5の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、先端側へ進むに従って被記録媒体へ接近するように被記録媒体に対して傾いている。即ち、先端側が進行方向後側へ傾いている。従って、進行方向後側の遮風部材は、前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛行を妨げる虞がない。その一方で、進行方向後側の前記送風ヘッドから前記記録ヘッドへ流れようとする風を適度に遮ることができる。その結果、進行方向後側からの風の影響を受けて前記記録ヘッドから吐出されたインク滴に飛行曲がりが生じる虞がなく、良好な記録を実行することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の全体の概略を示す側面図である。また、図2に示すのは、本発明に係るプリンターの全体の概略を示す平面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
図1に示すのは、本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の全体の概略を示す側面図である。また、図2に示すのは、本発明に係るプリンターの全体の概略を示す平面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
図1および図2に示す如く、プリンター1は、給送部10と、紙揃え部20と、プレヒート部30と、記録部40と、ポストヒート部50と、排出部60とを備えている。このうち、給送部10は、ローラおよびベルトを備え、用紙Pを送り方向下流側(矢印Yの方向)へ給送することができるように構成されている。また、紙揃え部20は、ローラと、ベルトと、用紙Pの側端と当接するガイド部(図示せず)とを備えている。そして、給送された用紙Pの姿勢を正しながら用紙Pを送り方向下流側へ送ることができるように構成されている。
また、プレヒート部30は、紙揃え部20から送られた用紙Pを、記録部40へ送る前の段階において、予め熱を加えて温めてから送り方向下流側の記録部40へ送ることができるように構成されている。予め熱を加えるのは、後に用紙Pに着弾するインクの乾燥を促進するためである。具体的には、プレヒート部30は、記録部40まで延設されたサクションベルト機構31と、予備加熱時用紙支持部32としてのプラテン54と、後述する予備加熱手段33としてのヒーター57とを有している。
このうち、サクションベルト機構31は、三つのローラ34、34、34aと、該三つのローラ34、34、34aに巻回された複数の穴(図示せず)を有するベルト35と、該複数の穴を介して空気を吸引する吸引手段としての吸引ファン58とを有する。そして、送り方向下流側のローラ34aが駆動することにより、ベルト35が駆動し用紙Pを送ることができるように構成されている。また、サクションベルト機構31の上面側に形成される予備加熱時用紙支持部32が、用紙Pを裏面から支持することができるように設けられている。また、予備加熱時用紙支持部32としてのプラテン54には、熱伝導式の予備加熱手段33としてのヒーター57が設けられている。
ここで、「熱伝導式」とは、物体の内部を通って高温部から低温部へ熱を伝える方式をいう。即ち、物体が用紙Pと接触することにより熱を伝導する方式である。
例えば、予備加熱手段33としてのヒーター57の一例としてニクロム線を用いる手段がある。該ニクロム線を通電させることにより、ニクロム線自体が発熱し、プラテン54を介して用紙Pの裏面に熱を伝導することができる。また、前述した吸引ファン58は、ベルト35の複数の穴を介して予備加熱時用紙支持部32の上方の空気を下方へ吸引するように構成されている。
例えば、予備加熱手段33としてのヒーター57の一例としてニクロム線を用いる手段がある。該ニクロム線を通電させることにより、ニクロム線自体が発熱し、プラテン54を介して用紙Pの裏面に熱を伝導することができる。また、前述した吸引ファン58は、ベルト35の複数の穴を介して予備加熱時用紙支持部32の上方の空気を下方へ吸引するように構成されている。
従って、吸引ファン58は、予備加熱時用紙支持部32上の用紙Pを、予備加熱時用紙支持部32にぴったりと吸着させることができる。その結果、用紙Pを加熱することができる。
またさらに、記録部40は、プレヒート部30から送られた用紙Pの表面に対して、インクを吐出して記録を実行することができるように設けられている。具体的には、記録部40は、プレヒート部30から延設された第1サクションベルト機構31と、記録時用紙支持部55としてのプラテン54と、キャリッジ41と、記録ヘッド42と、記録時乾燥手段44と、記録時加熱手段56と、遮風手段50とを有している。
またさらに、記録部40は、プレヒート部30から送られた用紙Pの表面に対して、インクを吐出して記録を実行することができるように設けられている。具体的には、記録部40は、プレヒート部30から延設された第1サクションベルト機構31と、記録時用紙支持部55としてのプラテン54と、キャリッジ41と、記録ヘッド42と、記録時乾燥手段44と、記録時加熱手段56と、遮風手段50とを有している。
このうち、プラテン54は、記録時用紙支持部55と予備加熱時用紙支持部32とを兼ねて一体に形成されている。
また、記録時用紙支持部55としてのプラテン54は、サクションベルト機構31の上面側に形成され、用紙Pを裏面から支持することができるように設けられている。またさらに、キャリッジ41は、記録ヘッド42と、記録時乾燥手段44と、遮風手段50とを備えている。また、キャリッジ41は、記録時用紙支持部55の上方に、用紙Pの幅方向Xへ移動可能に設けられている。具体的には、幅方向Xに延設されたガイド軸(図示せず)に案内されながら、図示しないモーターの動力によって移動するように構成されている。
また、記録時用紙支持部55としてのプラテン54は、サクションベルト機構31の上面側に形成され、用紙Pを裏面から支持することができるように設けられている。またさらに、キャリッジ41は、記録ヘッド42と、記録時乾燥手段44と、遮風手段50とを備えている。また、キャリッジ41は、記録時用紙支持部55の上方に、用紙Pの幅方向Xへ移動可能に設けられている。具体的には、幅方向Xに延設されたガイド軸(図示せず)に案内されながら、図示しないモーターの動力によって移動するように構成されている。
記録時乾燥手段44は、記録ヘッド42からインクを吐出して記録実行している際に、用紙Pに対して風を当てて用紙Pに着弾したインクを乾燥することができるように設けられている。具体的には、記録時乾燥手段44は、対流式である第1温風ヘッド45と、第2温風ヘッド46とを有している。
ここで、「対流式」とは、気体や液体などの流体によって熱を伝える方式をいう。
ここで、「対流式」とは、気体や液体などの流体によって熱を伝える方式をいう。
第1温風ヘッド45は、幅方向Xにおける記録ヘッド42の1桁側(図2における上側)に配設されている。一方、第2温風ヘッド46は、幅方向Xにおける記録ヘッド42の80桁側(図2における下側)に配設されている。また、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46は、温めた風を吹出すことができるように構成されている。そして、用紙Pの表面に対して温風を吹出すことによって、用紙Pの表面に着弾したインクを乾燥させることができる。
尚、温風ヘッド53の内部構造は、ニクロム線等の熱発生手段と、ファン等の風力発生手段とから構成されているものとする。
また、遮風手段50は、記録時乾燥手段44から吹出される風の記録ヘッド42側へ流れを遮ることができるように設けられている。即ち、吹出された風が記録ヘッド42側へ流れることを妨げることができるように設けられている。具体的には、遮風手段50は、遮風部材としての第1遮風板51と、第2遮風板52とを有する。第1遮風板51は、記録ヘッド42と、第1温風ヘッド45との間に配設されている。一方、第2遮風板52は、記録ヘッド42と、第2温風ヘッド46との間に配設されている。第1遮風板51および第2遮風板52の動作および作用効果について詳しくは後述するものとする。
また、記録された用紙Pは、サクションベルト機構31によって送り方向下流側の排出部60へ送られる。
排出部60は、ローラおよびベルトを備え、用紙Pを送り方向下流側へ排出することができるように構成されている。
続いて、遮風手段50としての第1遮風板51および第2遮風板52の構成について説明する。
排出部60は、ローラおよびベルトを備え、用紙Pを送り方向下流側へ排出することができるように構成されている。
続いて、遮風手段50としての第1遮風板51および第2遮風板52の構成について説明する。
図3に示すのは、本発明に係るキャリッジの概略を示す送り方向下流側からみた正面図である。
図3に示す如く、第1遮風板51および第2遮風板52は、制御部(図示せず)からの指令を受けて図示しない動力源によって揺動軸53、53を支点に揺動することができるように設けられている。具体的には、遮風時にとる遮風時姿勢(実線で示す51、52)と、第1遮風板51および第2遮風板52の先端が用紙Pから退避するように離間移動すると共に、隣接する第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46に接近した退避時姿勢(点線で示す51、52)とを有する。
図3に示す如く、第1遮風板51および第2遮風板52は、制御部(図示せず)からの指令を受けて図示しない動力源によって揺動軸53、53を支点に揺動することができるように設けられている。具体的には、遮風時にとる遮風時姿勢(実線で示す51、52)と、第1遮風板51および第2遮風板52の先端が用紙Pから退避するように離間移動すると共に、隣接する第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46に接近した退避時姿勢(点線で示す51、52)とを有する。
このうち、遮風時姿勢は、第1遮風板51および第2遮風板52のそれぞれの先端側が、Z軸方向において記録ヘッド42側からプラテン54側へ延びた状態の姿勢である。
ここで、Z軸方向は、記録ヘッド42とプラテン54とが対向する方向である。
一方、退避時姿勢は、第1遮風板51および第2遮風板52のそれぞれの先端側が、幅方向Xにおいて、記録ヘッド42より外側である第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46側へ揺動した状態の姿勢である。
ここで、Z軸方向は、記録ヘッド42とプラテン54とが対向する方向である。
一方、退避時姿勢は、第1遮風板51および第2遮風板52のそれぞれの先端側が、幅方向Xにおいて、記録ヘッド42より外側である第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46側へ揺動した状態の姿勢である。
即ち、第1遮風板51および第2遮風板52のそれぞれの先端側が、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の吹出し口47、47に接近した状態の姿勢である。
尚、前記動力源は、モーターや電磁石等の所謂、アクチュエーターを用いることができる。また、動力を伝達する手段は、カム機構やギア機構等によって構成することができるのは勿論である。
尚、前記動力源は、モーターや電磁石等の所謂、アクチュエーターを用いることができる。また、動力を伝達する手段は、カム機構やギア機構等によって構成することができるのは勿論である。
また、第1温風ヘッド45の吹出し口47の向きおよび第2温風ヘッド46の吹出し口47の向きは、用紙Pに対向している。即ち、用紙Pに対して、略垂直に温風を当てることができる構成である。従って、用紙P上のインクを効率よく乾燥させることができる。
またさらに、本実施形態における第1遮風板51および第2遮風板52は、断熱材に形成されているものとする。風を遮るだけでなく、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の熱を記録ヘッド42に伝わらないようにすることができる。
またさらに、本実施形態における第1遮風板51および第2遮風板52は、断熱材に形成されているものとする。風を遮るだけでなく、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の熱を記録ヘッド42に伝わらないようにすることができる。
続いて、第1遮風板51および第2遮風板52の動作および作用効果について説明する。
図4に示すのは、キャリッジが幅方向において80桁側から1桁側へ移動する際の第1遮風板および第2遮風板の動作を示す正面図である。
図4に示す如く、記録実行時においてキャリッジ41が80桁側から1桁側へ移動する際、制御部は、進行方向前側である第1遮風板51の姿勢を遮風時姿勢にする。一方、進行方向後側である第2遮風板52については、退避時姿勢にする。
図4に示すのは、キャリッジが幅方向において80桁側から1桁側へ移動する際の第1遮風板および第2遮風板の動作を示す正面図である。
図4に示す如く、記録実行時においてキャリッジ41が80桁側から1桁側へ移動する際、制御部は、進行方向前側である第1遮風板51の姿勢を遮風時姿勢にする。一方、進行方向後側である第2遮風板52については、退避時姿勢にする。
このとき、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の吹出し口47、47からは温風が吹出している。そして、進行方向前側の第1遮風板51は遮風時姿勢をとっているので、第1温風ヘッド45から吹出される温風が進行方向後側の記録ヘッド42へ流れることを妨げることができる。その結果、記録ヘッド42から用紙Pへ向かって吐出された飛行中のインク滴が、第1温風ヘッド45から吹出された温風の影響を受ける虞がない。即ち、進行方向前側の第1温風ヘッド45によってインク滴の所謂、飛行曲がりが生じる虞がない。
また、第1遮風板51は、第1温風ヘッド45から吹出された温風が記録ヘッド42のノズル列43に当たることを防止することができる。その結果、ノズル列43の状態を安定させることができ、良好な記録を実行することができる。即ち、第1温風ヘッド45から吹出された温風が、記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスを破壊する虞や、ノズル列43の内部のインクを乾燥させてしまう虞がない。
一方、進行方向後側の第2遮風板52は退避時姿勢をとっている。
ここで、キャリッジ41の移動中において、記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出されたインク滴は、Z軸における用紙Pに接近する方向の速度成分だけでなく、キャリッジ41の進行方向である幅方向Xの速度成分をも有する。ところが、インク滴は微小であるため、空気抵抗の影響を受けやすく減速しやすい。
ここで、キャリッジ41の移動中において、記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出されたインク滴は、Z軸における用紙Pに接近する方向の速度成分だけでなく、キャリッジ41の進行方向である幅方向Xの速度成分をも有する。ところが、インク滴は微小であるため、空気抵抗の影響を受けやすく減速しやすい。
そのため、インク滴は、移動中のキャリッジ41と相対的に、キャリッジ41の進行方向後側へ流れる傾向にある。
そこで、進行方向後側の第2遮風板52を退避時姿勢にすることによって、キャリッジ41の移動中に記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出された飛行中のインク滴が第2遮風板52と衝突することを防止することができる。即ち、第2遮風板52は、インク滴の飛行を妨げる虞がない。その結果、良好な記録を実行することができる。
そこで、進行方向後側の第2遮風板52を退避時姿勢にすることによって、キャリッジ41の移動中に記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出された飛行中のインク滴が第2遮風板52と衝突することを防止することができる。即ち、第2遮風板52は、インク滴の飛行を妨げる虞がない。その結果、良好な記録を実行することができる。
また、仮に、進行方向後側の第2遮風板52を遮風時姿勢にすると、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間の空気が、キャリッジ41の移動に伴って、幅方向Xにおいて記録ヘッド42側から第2温風ヘッド46側へ移動する際、該空気の流れを乱す虞がある。具体的には、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間においては、空気が記録ヘッド42側から第2温風ヘッド46側へZ軸方向において一様の速度で流れている。ところが、仮に、進行方向後側の第2遮風板52を遮風時姿勢にすることにより、第2遮風板52の先端によって、空気の流路がZ軸方向において狭められる。
そして、第2遮風板52より進行方向後側では、空気の流路がZ軸方向において元のように広がる構成となる。係る場合、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間において比較的ゆっくり流れていた空気が、第2遮風板52の先端によって流路が狭められた箇所において、急に空気の流れが速くなる。そして、第2遮風板52の先端を通過して流路が広がった箇所まで到達すると、再び空気がゆっくりした流れとなる。特に、Z軸方向において用紙P側よりも記録ヘッド42側の空気の速度変化および流れる向きの変化が大きい。そして、該速度変化および向きの変化によって所謂、乱流が生じ、インク滴の飛行曲がりを発生させる虞がある。
そこで、進行方向後側の第2遮風板52を退避時姿勢にすることによって、前記流路が狭められた箇所を広くすることができる。従って、空気の急な速度変化および流れる向きの変化を無くすことができる。その結果、インク滴の飛行曲がりが殆ど発生する虞がない。
尚、進行方向後側の第2温風ヘッド46から吹出される温風については、キャリッジ41が移動しているので、第2温風ヘッド46より進行方向前側へは流れにくい。従って、進行方向後側の第2遮風板52が退避時姿勢であっても、第2温風ヘッド46の温風によるインク滴の飛行曲がりへの影響は極僅かと考えてよい。また、第2温風ヘッド46の温風による記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスへの影響や、ノズル列43の内部のインクへの影響も極僅かと考えてよい。
尚、進行方向後側の第2温風ヘッド46から吹出される温風については、キャリッジ41が移動しているので、第2温風ヘッド46より進行方向前側へは流れにくい。従って、進行方向後側の第2遮風板52が退避時姿勢であっても、第2温風ヘッド46の温風によるインク滴の飛行曲がりへの影響は極僅かと考えてよい。また、第2温風ヘッド46の温風による記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスへの影響や、ノズル列43の内部のインクへの影響も極僅かと考えてよい。
仮に影響があるとしても、第2遮風板52の退避時姿勢がZ軸に対して0〜90度の間(本実施形態では約45度)の姿勢で傾いているので、第2温風ヘッド46からの温風を適度にブロックすることができる。従って、第2温風ヘッド46の温風によるインク滴の飛行曲がりを防止することができる。また、第2温風ヘッド46の温風から記録ヘッド42のノズル列43を守ることができる。
図5に示すのは、キャリッジが幅方向において1桁側から80桁側へ移動する際の第1遮風板および第2遮風板の動作を示す正面図である。
図5に示す如く、記録実行時においてキャリッジ41が1桁側から80桁側へ移動する際、制御部は、進行方向後側である第1遮風板51の姿勢を退避時姿勢にする。一方、進行方向前側である第2遮風板52については、遮風時姿勢にする。
図5に示す如く、記録実行時においてキャリッジ41が1桁側から80桁側へ移動する際、制御部は、進行方向後側である第1遮風板51の姿勢を退避時姿勢にする。一方、進行方向前側である第2遮風板52については、遮風時姿勢にする。
このとき、前述した80桁側から1桁側への移動と同様に、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の吹出し口47、47からは温風が吹出している。そして、進行方向前側の第2遮風板52は遮風時姿勢をとっているので、第2温風ヘッド46から吹出される温風が進行方向後側の記録ヘッド42へ流れることを妨げることができる。その結果、記録ヘッド42から用紙Pへ向かって吐出された飛行中のインク滴が、第2温風ヘッド46から吹出された温風の影響を受ける虞がない。即ち、進行方向前側の第2温風ヘッド46によってインク滴の所謂、飛行曲がりが生じる虞がない。
また、第2遮風板52は、第2温風ヘッド46から吹出された温風が記録ヘッド42のノズル列43に当たることを防止することができる。その結果、ノズル列43の状態を安定させることができ、良好な記録を実行することができる。即ち、第2温風ヘッド46から吹出された温風が、記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスを破壊する虞や、ノズル列43の内部のインクを乾燥させてしまう虞がない。
一方、進行方向後側の第1遮風板51は退避時姿勢をとっている。
ここで、キャリッジ41の移動中において、記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出されたインク滴は、Z軸における用紙Pに接近する方向の速度成分だけでなく、キャリッジ41の進行方向である幅方向Xの速度成分をも有する。ところが、インク滴は微小であるため、空気抵抗の影響を受けやすく減速しやすい。
ここで、キャリッジ41の移動中において、記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出されたインク滴は、Z軸における用紙Pに接近する方向の速度成分だけでなく、キャリッジ41の進行方向である幅方向Xの速度成分をも有する。ところが、インク滴は微小であるため、空気抵抗の影響を受けやすく減速しやすい。
そのため、インク滴は、移動中のキャリッジ41と相対的に、キャリッジ41の進行方向後側へ流れる傾向にある。
そこで、進行方向後側の第1遮風板51を退避時姿勢にすることによって、キャリッジ41の移動中に記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出された飛行中のインク滴が第1遮風板51と衝突することを防止することができる。即ち、第2遮風板52は、インク滴の飛行を妨げる虞がない。その結果、良好な記録を実行することができる。
そこで、進行方向後側の第1遮風板51を退避時姿勢にすることによって、キャリッジ41の移動中に記録ヘッド42から用紙Pに対して吐出された飛行中のインク滴が第1遮風板51と衝突することを防止することができる。即ち、第2遮風板52は、インク滴の飛行を妨げる虞がない。その結果、良好な記録を実行することができる。
また、仮に、進行方向後側の第1遮風板51を遮風時姿勢にすると、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間の空気が、キャリッジ41の移動に伴って、幅方向Xにおいて記録ヘッド42側から第1温風ヘッド45側へ移動する際、該空気の流れを乱す虞がある。具体的には、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間においては、空気が記録ヘッド42側から第1温風ヘッド45側へZ軸方向において一様の速度で流れている。ところが、仮に、進行方向後側の第1遮風板51を遮風時姿勢にすることにより、第1遮風板51の先端によって、空気の流路がZ軸方向において狭められる。
そして、第1遮風板51より進行方向後側では、空気の流路がZ軸方向において元のように広がる構成となる。係る場合、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空間において比較的ゆっくり流れていた空気が、第1遮風板51の先端によって流路が狭められた箇所において、急に空気の流れが速くなる。そして、第1遮風板51の先端を通過して流路が広がった箇所まで到達すると、再び空気がゆっくりした流れとなる。特に、Z軸方向において用紙P側よりも記録ヘッド42側の空気の速度変化および流れる向きの変化が大きい。そして、該速度変化および向きの変化によって所謂、乱流が生じ、インク滴の飛行曲がりを発生させる虞がある。
そこで、進行方向後側の第1遮風板51を退避時姿勢にすることによって、前記流路が狭められた箇所を広くすることができる。従って、空気の急な速度変化および流れる向きの変化を無くすことができる。その結果、インク滴の飛行曲がりが殆ど発生する虞がない。
尚、進行方向後側の第1温風ヘッド45から吹出される温風については、キャリッジ41が移動しているので、第1温風ヘッド45より進行方向前側へは流れにくい。従って、進行方向後側の第1遮風板51が退避時姿勢であっても、第1温風ヘッド45の温風によるインク滴の飛行曲がりへの影響は極僅かと考えてよい。また、第1温風ヘッド45の温風による記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスへの影響や、ノズル列43の内部のインクへの影響も極僅かと考えてよい。
尚、進行方向後側の第1温風ヘッド45から吹出される温風については、キャリッジ41が移動しているので、第1温風ヘッド45より進行方向前側へは流れにくい。従って、進行方向後側の第1遮風板51が退避時姿勢であっても、第1温風ヘッド45の温風によるインク滴の飛行曲がりへの影響は極僅かと考えてよい。また、第1温風ヘッド45の温風による記録ヘッド42のノズル列43のメニスカスへの影響や、ノズル列43の内部のインクへの影響も極僅かと考えてよい。
仮に影響があるとしても、第1遮風板51の退避時姿勢がZ軸に対して0〜90度の間(本実施形態では約45度)の姿勢で傾いているので、第1温風ヘッド45からの温風を適度にブロックすることができる。従って、第1温風ヘッド45の温風によるインク滴の飛行曲がりを防止することができる。また、第1温風ヘッド45の温風から記録ヘッド42のノズル列43を守ることができる。
図6に示すのは、キャリッジが移動する際、第1温風ヘッドおよび第2温風ヘッドのみが稼働する場合の第1遮風板および第2遮風板の動作を示す正面図である。
図6に示す如く、キャリッジ41が移動する際、記録ヘッド42による記録を伴わずに、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46のみを稼働させることが可能である。記録後において乾燥のみを目的とした場合である。また、記録前の用紙P上の不純物を除去する目的とすることもできる。
図6に示す如く、キャリッジ41が移動する際、記録ヘッド42による記録を伴わずに、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46のみを稼働させることが可能である。記録後において乾燥のみを目的とした場合である。また、記録前の用紙P上の不純物を除去する目的とすることもできる。
係る場合、第1温風ヘッド45の温風および第2温風ヘッド46の温風が記録ヘッド42と用紙Pとが対向する空間に流れ込むことを防止することができる。その結果、温風によって記録ヘッド42のノズル列43の状態が変化することを防止することができる。具体的には、ノズル列43が乾燥しないようにすることができる。再度、記録を開始する際、ノズル列43の内部のインクが乾燥して詰まっていることによるインクの吐出不良が生じる虞がない。
尚、上記実施例では、キャリッジが幅方向に往復移動するときの往路および復路の両方において記録を実行する所謂、ツーウェイパスの場合について説明したが、往路または復路の一方のみにおいて記録を実行する所謂、ワンウェイパスの場合でもよい。係る場合、温風ヘッドを記録ヘッドと幅方向に並べて一つ設けると共に、遮蔽板を記録ヘッドと温風ヘッドとの間に一つ設ける。この場合、温風ヘッドは、記録ヘッドより進行方向前側でも後側でもよい。
また、記録時乾燥手段の一例である温風ヘッドは、単に風を送る送風ヘッドでもよいのは勿論である。
また、記録時乾燥手段の一例である温風ヘッドは、単に風を送る送風ヘッドでもよいのは勿論である。
本実施形態の記録装置であるプリンター1は、被記録媒体の一例である用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド42と、記録ヘッド42を有し、用紙Pの送り方向Yに対する幅方向Xへ移動するキャリッジ41と、キャリッジ41において記録ヘッド42と幅方向Xに並んで設けられ、用紙Pに対して風を送る送風ヘッドである第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46と、キャリッジ41における第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46と、記録ヘッド42との間に設けられ、先端側が用紙Pに接近する方向へ延びており、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46から記録ヘッド42側への風を遮る遮風部材である第1遮風板51および第2遮風板52と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、送風ヘッドは第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46の複数設けられ、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46は記録ヘッド42の幅方向両側に配設されており、遮風板は第1遮風板51および第2遮風板52の複数設けられ、第1遮風板51および第2遮風板52は記録ヘッド42の幅方向両側において、第1温風ヘッド45と記録ヘッド42との間、および第2温風ヘッド46と記録ヘッド42との間に配設されていることを特徴とする。
また、本実施形態において、第1遮風板51および第2遮風板52は、隣接する第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46に対して第1遮風板51および第2遮風板52の先端側が接離する方向に揺動可能に構成されており、第1遮風板51(第2遮風板52)の先端側が前記隣接する第1温風ヘッド45(第2温風ヘッド46)から離間し、かつ、用紙Pへ接近した第1の姿勢である遮風時姿勢と、遮風時姿勢と比較して第1遮風板51(第2遮風板52)の先端側が前記隣接する第1温風ヘッド45(第2温風ヘッド46)へ接近し、かつ、用紙Pから離間した第2の姿勢である退避時姿勢と、を有している。
さらに、記録ヘッド42によって記録が実行されているとき、記録ヘッド42よりキャリッジ41の進行方向前側の遮風板(例えば図5に示す如く、1桁側から80桁側へ移動する場合は第2遮風板52)の姿勢は、該遮風板(1桁側から80桁側へ移動する場合は第2遮風板52)の先端側が進行方向前側の送風ヘッド(1桁側から80桁側へ移動する場合は第2送風ヘッド46)から離間し、かつ、用紙Pへ接近した姿勢である遮風時姿勢である。
さらに加えて、記録ヘッド42よりキャリッジ41の進行方向後側の遮風板(1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板51)の姿勢は、該遮風板(1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板51)の先端側が進行方向後側の前記送風ヘッド(1桁側から80桁側へ移動する場合は第1温風ヘッド45)へ接近し、かつ、用紙Pから離間した姿勢である退避時姿勢となる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、キャリッジ41の進行方向後側の遮風板(1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板51)の退避時姿勢は、先端側へ進むに従って用紙Pへ接近するように用紙Pに対して(上記実施例では約45度)傾いていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図7(A)(B)に示すのは、他の実施形態1のキャリッジの遮風板を示す正面図である。
図7(A)(B)に示す如く、他の実施形態1のキャリッジ70は、第1遮風板71および第2遮風板72を備えている。
尚、特に説明のないその他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
図7(A)(B)に示すのは、他の実施形態1のキャリッジの遮風板を示す正面図である。
図7(A)(B)に示す如く、他の実施形態1のキャリッジ70は、第1遮風板71および第2遮風板72を備えている。
尚、特に説明のないその他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
他の実施形態1の第1遮風板71および第2遮風板72は、制御部(図示せず)の指示により、図示しないアクチュエーターによってZ軸方向に移動可能に設けられている。そして、前述した実施形態の遮風時姿勢および退避時姿勢と同様に、遮風時ポジションおよび退避時ポジションを有している。
ここで、「遮風時ポジション」は、遮風板71、72の先端が記録ヘッド42から用紙側へ突出した位置であって、出来る限り用紙Pに接近した位置である。一方、「退避時ポジション」は、遮風板71、72の接離移動方向Zにおいて「遮風時ポジション」より記録ヘッド側に退避した位置である。実施例では、遮風板の有無を切替える構成であり、遮風板71、72の先端が記録ヘッド42のノズル列43の形成面と同じ位置となるがこれに限られない。「遮風時ポジション」より記録ヘッド側に退避していればよく、記録ヘッド42から多少突出していてもよい。
図7(A)に示すのは、キャリッジ70が移動する際、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46のみが稼働する場合の第1遮風板71および第2遮風板72の動作を示す正面図である。係る場合、第1遮風板71および第2遮風板72が、遮風時ポジションの状態である。従って、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。具体的には、ノズル列43が乾燥しないようにすることができる。
また、図7(B)に示すのは、キャリッジ70が幅方向Xにおいて1桁側から80桁側へ移動する際の第1遮風板71および第2遮風板72の動作を示す正面図である。このとき、第1遮風板71が退避時ポジション、第2遮風板72が遮風時ポジションの状態である。
尚、キャリッジ70が幅方向Xにおいて80桁側から1桁側へ移動する際、第2遮風板72が退避時ポジション、第1遮風板71が遮風時ポジションの状態となるのは言うまでもない。
従って、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。その説明は省略する。
尚、キャリッジ70が幅方向Xにおいて80桁側から1桁側へ移動する際、第2遮風板72が退避時ポジション、第1遮風板71が遮風時ポジションの状態となるのは言うまでもない。
従って、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。その説明は省略する。
他の実施形態1において、第1遮風板71および第2遮風板72は、用紙Pに対して接離移動可能に構成されており、前記接離移動の方向Zにおいて記録ヘッド42より用紙側へ突出し、用紙Pに対して接近した第1の位置である遮風時ポジションと、遮風時ポジションと比較して前記接離移動の方向Zにおいて記録ヘッド側へ退避した第2の位置である退避時ポジションと、を有している。
さらに、記録ヘッド42によって記録が実行されているとき、記録ヘッド42よりキャリッジ70の進行方向前側の遮風板(例えば図7(B)に示す如く、1桁側から80桁側へ移動する場合は第2遮風板72)は、遮風時ポジションをとり、記録ヘッド42よりキャリッジ70の進行方向後側の遮風板(1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板71)は、退避時ポジションをとる構成であることを特徴とする。
[他の実施形態2]
図8(A)(B)に示すのは、他の実施形態2のキャリッジの遮風板を示す正面図である。
図8(A)(B)に示す如く、他の実施形態2のキャリッジ80は、第1遮風板81および第2遮風板82を備えている。
尚、特に説明のないその他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
図8(A)(B)に示すのは、他の実施形態2のキャリッジの遮風板を示す正面図である。
図8(A)(B)に示す如く、他の実施形態2のキャリッジ80は、第1遮風板81および第2遮風板82を備えている。
尚、特に説明のないその他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
他の実施形態2の第1遮風板81および第2遮風板82は、制御部(図示せず)の指示により、図示しないアクチュエーターによって揺動軸53、53を支点に揺動可能に設けられている。そして、前述した実施形態と同様に、遮風時姿勢と、退避時姿勢とを有している。遮風時姿勢および退避時姿勢について、前述した実施形態と同様であるので、異なる点のみ以下に説明するものとし、同じ点についての説明は省略する。
図8(A)に示すのは、キャリッジ80が移動する際、第1温風ヘッド45および第2温風ヘッド46のみが稼働する場合の第1遮風板81および第2遮風板82の動作を示す正面図である。係る場合、第1遮風板81および第2遮風板82が、遮風時姿勢の状態である。従って、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。具体的には、ノズル列43が乾燥しないようにすることができる。
また、図8(B)に示すのは、キャリッジ80が幅方向Xにおいて1桁側から80桁側へ移動する際の第1遮風板81および第2遮風板82の動作を示す正面図である。このとき、第1遮風板81が退避時姿勢、第2遮風板82が遮風時姿勢の状態である。
他の実施形態2において、退避時姿勢は、記録ヘッド42のノズル列43が形成された面と同一面上であって、プラテン54上の用紙Pと平行となる姿勢である。
他の実施形態2において、退避時姿勢は、記録ヘッド42のノズル列43が形成された面と同一面上であって、プラテン54上の用紙Pと平行となる姿勢である。
従って、キャリッジ80が1桁側から80桁側へ移動することに伴い、記録ヘッド42と用紙Pとの間の空気が第1遮風板81を通過する際のZ軸方向における空気の流路の幅を略一定にすることができる。その結果、空気の速度変化および流れる向きの変化を無くすことができる。その分、インク滴の飛行を安定させることができ、良好な記録を実行することができる。
尚、飛行中のインク滴と、進行方向後側である第1遮風板81との接触を防止することができるのは言うまでもない。
また、キャリッジ80が幅方向Xにおいて80桁側から1桁側へ移動する際、第2遮風板82が退避時姿勢、第1遮風板81が遮風時姿勢の状態となるのは言うまでもない。
他の実施形態2において、キャリッジ80の進行方向後側の遮風板(例えば図8(B)に示す如く、1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板81)の退避時姿勢は、用紙Pに対して平行であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
尚、飛行中のインク滴と、進行方向後側である第1遮風板81との接触を防止することができるのは言うまでもない。
また、キャリッジ80が幅方向Xにおいて80桁側から1桁側へ移動する際、第2遮風板82が退避時姿勢、第1遮風板81が遮風時姿勢の状態となるのは言うまでもない。
他の実施形態2において、キャリッジ80の進行方向後側の遮風板(例えば図8(B)に示す如く、1桁側から80桁側へ移動する場合は第1遮風板81)の退避時姿勢は、用紙Pに対して平行であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター(記録装置)、10 給送部、20 紙揃え部、30 プレヒート部、
31 サクションベルト機構、32 予備加熱時用紙支持部、33 予備加熱手段、
34 ローラ、34a ローラ、35 ベルト、40 記録部、41 キャリッジ、
42 記録ヘッド、43 ノズル列、44 記録時乾燥手段、45 第1温風ヘッド、
46 第2温風ヘッド、47 吹出し口、50 遮風手段、51 第1遮風板、
52 第2遮風板、53 揺動軸、54 プラテン、55 記録時用紙支持部、
56 記録時加熱手段、57 ヒーター、58 吸引ファン、60 排出部、
70 (他の実施形態1の)キャリッジ、71 第1遮風板、72 第2遮風板、
80 (他の実施形態2の)キャリッジ、81 第1遮風板、82 第2遮風板、
100 従来技術のキャリッジ、101 記録ヘッド、102 送風口、
103 プラテン、104 用紙、P 用紙、X 幅方向、Y 送り方向、
Z 記録ヘッドとプラテンとが対向する方向
31 サクションベルト機構、32 予備加熱時用紙支持部、33 予備加熱手段、
34 ローラ、34a ローラ、35 ベルト、40 記録部、41 キャリッジ、
42 記録ヘッド、43 ノズル列、44 記録時乾燥手段、45 第1温風ヘッド、
46 第2温風ヘッド、47 吹出し口、50 遮風手段、51 第1遮風板、
52 第2遮風板、53 揺動軸、54 プラテン、55 記録時用紙支持部、
56 記録時加熱手段、57 ヒーター、58 吸引ファン、60 排出部、
70 (他の実施形態1の)キャリッジ、71 第1遮風板、72 第2遮風板、
80 (他の実施形態2の)キャリッジ、81 第1遮風板、82 第2遮風板、
100 従来技術のキャリッジ、101 記録ヘッド、102 送風口、
103 プラテン、104 用紙、P 用紙、X 幅方向、Y 送り方向、
Z 記録ヘッドとプラテンとが対向する方向
Claims (5)
- 被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、
該記録ヘッドを有し、被記録媒体の送り方向に対する幅方向へ移動するキャリッジと、
前記キャリッジにおいて前記記録ヘッドの幅方向両側に設けられており、被記録媒体に対して風を送る複数の送風ヘッドと、
前記キャリッジにおける前記記録ヘッドの幅方向両側において、前記送風ヘッドと、前記記録ヘッドとの間に設けられ、先端側が被記録媒体に接近する方向へ延びており、前記送風ヘッドから前記記録ヘッド側への風を遮る複数の遮風部材と、を備えた記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記複数の遮風部材は、被記録媒体に対して接離移動可能に構成されており、
前記接離移動の方向において前記記録ヘッドより被記録媒体側へ突出し、被記録媒体に対して接近した第1の位置と、
該第1の位置と比較して前記接離移動の方向において前記記録ヘッド側へ退避した第2の位置と、を有し、
前記記録ヘッドによって記録が実行されているとき、
前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向前側の遮風部材は、前記第1の位置であり、
前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材は、前記第2の位置である記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記複数の遮風部材は、隣接する前記送風ヘッドに対して前記遮風部材の先端側が接離する方向に揺動可能に構成されており、
該遮風部材の先端側が前記隣接する送風ヘッドから離間し、かつ、被記録媒体へ接近した第1の姿勢と、
該第1の姿勢と比較して該遮風部材の先端側が前記隣接する送風ヘッドへ接近し、かつ、被記録媒体から離間した第2の姿勢と、を有し、
前記記録ヘッドによって記録が実行されているとき、
前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向前側の遮風部材の姿勢は、該遮風部材の先端側が進行方向前側の前記送風ヘッドから離間し、かつ、被記録媒体へ接近した前記第1の姿勢であり、
前記記録ヘッドより前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の姿勢は、該遮風部材の先端側が進行方向後側の前記送風ヘッドへ接近し、かつ、被記録媒体から離間した前記第2の姿勢である記録装置。 - 請求項3に記載の記録装置において、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、被記録媒体に対して平行である記録装置。
- 請求項3に記載の記録装置において、前記キャリッジの進行方向後側の遮風部材の前記第2の姿勢は、先端側へ進むに従って被記録媒体へ接近するように被記録媒体に対して傾いている記録装置。
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