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JP2010146740A - 電解液 - Google Patents

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JP2010146740A
JP2010146740A JP2008319380A JP2008319380A JP2010146740A JP 2010146740 A JP2010146740 A JP 2010146740A JP 2008319380 A JP2008319380 A JP 2008319380A JP 2008319380 A JP2008319380 A JP 2008319380A JP 2010146740 A JP2010146740 A JP 2010146740A
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carbonate
electrolyte salt
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electrolytic solution
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JP2008319380A
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Meiten Ko
明天 高
Hideo Sakata
英郎 坂田
Hitomi Nakazawa
瞳 中澤
Michiru Kagawa
みちる 賀川
Aoi Nakazono
葵 中園
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】高い耐酸化性を維持したまま、沸点と粘性(溶解性)とのバランスが良好な電解液を提供する。
【解決手段】(I)(A)式(A):Rf−O−R(式中、Rfは炭素数2または3の含フッ素アルキル基、Rは炭素数4〜6のアルキル基)で示され、かつ沸点が90℃以上の含フッ素鎖状エーテル、および(B)非フッ素系環状カーボネートを含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに(II)電解質塩を含む電解液。
【選択図】なし

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの電気化学デバイス用として好適な電解液およびそれに用いる新規含フッ素鎖状エーテルに関する。
リチウムイオン二次電池などの電気化学デバイス用の電解質塩溶解用溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネートなどのカーボネート類が汎用されている。
また、炭化水素系エーテルはリチウムイオン二次電池のレート特性を向上させる作用があることが知られているが、一方、耐酸化性が低い点が問題とされている。
そこで、耐酸化性を向上させるために含フッ素系のエーテルを使用することが試みられている。さらに炭化水素系溶媒は安全性(不燃性や難燃性)の点でも問題があり、そうした安全性を高めるためにも、含フッ素鎖状エーテルを添加することが提案されている。
含フッ素鎖状エーテルはR1−O−R2という構造をとり、R1とR2がいずれも含フッ素アルキル基であるタイプと、R1とR2のいずれか一方のみが含フッ素アルキル基であるタイプに分けられる。
前者のR1とR2がいずれも含フッ素アルキル基であるタイプの含フッ素鎖状エーテルは、他の溶媒との相溶性が低いほか電解質塩溶解性が低いものであり、二次電池用電解液の溶媒としては、さらなる耐熱性や耐酸化性を目指す場合には必ずしも充分とはいえない。
後者のR1とR2のいずれか一方のみが含フッ素アルキル基であるタイプの含フッ素鎖状エーテルとしては、特許文献1〜6に記載されているものが知られている。
特許文献1には、一般式:
1−O−(R3−O)n−R2
(R1〜R3は同じかまたは異なり、C1〜C6の直鎖あるいは分岐の1価または2価の炭化水素基、あるいは1個以上のフッ素原子を含む直鎖あるいは分岐の1価または2価のフッ素置換炭化水素基であって、R1〜R3の少なくとも1つに1個以上のフッ素原子を含む)で示される含フッ素鎖状エーテルを用いることが示されており、具体的にはHCF2CF2−O−C49が例示されている。
特許文献2には、式:Cm2m+1−O−Cn2n+1(m=2〜8、n=1〜5)で示される含フッ素鎖状エーテルが示されており、具体例としてはC37−O−CH3、C37−O−C25があげられている。
特許文献3には、式:R1−O−R2(R1は炭素数2以下のアルキル基またはハロゲン置換アルキル基、R2は炭素数2以上10以下のハロゲン置換アルキル基)で示される含フッ素鎖状エーテルが記載されおり、実施例ではペンタフルオロプロピルメチルエーテルが使用されている。
特許文献4には、式:CnmOR(Rはアルキル基、nは1〜10、mは2n+1でH/Fの比が2/3以下である)で示される含フッ素鎖状エーテルが示されており、具体例としてはC49−O−CH3とC49−O−C25があげられている。
特許文献5には、式:CF3CH2−O−CnH2n+1(n=1〜2)で示される含フッ素鎖状エーテルが示されており、具体例としてはCF3CH2−O−C25があげられている。
特許文献6には、式:R1−ORf1(R1は炭素数1〜4の分岐していてもよいアルキル基、Rf1は炭素数5〜10の分岐していてもよいフッ素化アルキル基)で示される含フッ素鎖状エーテルが示されており、具体例としてはC613−O−CH3とC613−O−C25があげられている。
特開平8−37024号公報 特開平11−307123号公報 特許第3218982号明細書 特開2001−93572号公報 特開2002−343424号公報 特開2006−49037号公報
特許文献1〜6に具体的に記載されたいずれか一方のみが含フッ素アルキル基であるタイプの含フッ素鎖状エーテルは、比較的高い耐酸化性をもっているが、電解質塩の溶解性を高め、粘性を低く抑えるために炭素数を少なくする傾向にある。しかし、炭素数を少なくすると沸点が低くなり、また引火性も低くなるため、最近要求される高温(90℃以上)での使用が制限される。一方、沸点を上げようとすると炭素数を多くしなければならず、溶解性が低くなり粘性が高くなってしまう。
たとえば特許文献1に記載のHCF2CF2−O−C49(炭素数6)、特許文献6に記載のC613−O−CH3(炭素数7)やC613−O−C25(炭素数8)では沸点は90℃を超えるが溶解性が低く粘性も高い。
一方、特許文献2に記載のC37−O−CH3(炭素数4)、C37−O−C25(炭素数5)、特許文献3に記載のペンタフルオロプロピルメチルエーテル(炭素数4)、特許文献5に記載のCF3CH2−O−C25(炭素数4)は、溶解性が高く粘性も低いが、沸点が90℃よりも低くなってしまう。
本発明者らは、これらの点について鋭意研究を重ねたところ、含フッ素アルキル基側の炭素数を抑え、かつアルキル基側の炭素数の調整と分岐構造とを組み合わせることにより、限られた狭い範囲の含フッ素鎖状エーテルが、高い耐酸化性を維持したまま、沸点と粘性(溶解性)とのバランスが良好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(I)(A)式(A):
Rf−O−R
(式中、Rfは炭素数2または3の含フッ素アルキル基、Rは炭素数4〜6のアルキル基)で示され、かつ沸点が90℃以上の含フッ素鎖状エーテル、および
(B)非フッ素系環状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含む電解液に関する。
式(A)において、Rとしては、分岐鎖を含む炭素数4〜6のアルキル基であることが、粘性がより一層低い点から好ましい。
また、含フッ素鎖状エーテル(A)の沸点は90℃以上であることが、高温(90℃以上)での貯蔵試験結果が良好な点から好ましい。
含フッ素鎖状エーテル(A)は、より具体的には、HCF2CF2−O−CH2CH2CH2CH3、HCF2CF2−O−CH2CH(CH32およびHCF2CF2−O−CH2C(CH33よりなる群から選ばれる少なくとも1種が、沸点が90℃以上で低粘性であることから特に好ましい。
非フッ素系環状カーボネート(B)としては、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネートおよびプロピレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種が、サイクル特性が良好な点から好ましい。
電解質塩溶解用溶媒(I)において、溶媒(I)全体に対して、含フッ素鎖状エーテル(A)が1〜60体積%、および非フッ素系環状カーボネート(B)が5〜50体積%含まれていることが、サイクル特性や負荷特性が良好な点から好ましい。
電解質塩溶解用溶媒(I)は、他の電解質塩溶解用溶媒(C)として、前記含フッ素鎖状エーテル(A)以外の含フッ素鎖状エーテル(C1)、含フッ素エステル(C2)、含フッ素カーボネート(C3)、含フッ素ラクトン(C4)および非フッ素系鎖状カーボネート(C5)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含んでいてもよい。
一方の電解質塩(II)としては、LiPF6、LiBF4、LiN(SO2CF32、LiN(SO2CF2CF32の1種または2種以上が好ましい。
かかる本発明の電解液はリチウムイオン二次電池用として特に有用であり、また、本発明の電解液を利用することにより、電気化学デバイス、リチウムイオン二次電池、具体的には正極、負極およびセパレータを備えるリチウムイオン二次電池を提供することができる。
本発明によれば、高い耐酸化性を維持したまま、沸点と粘性(溶解性)とのバランスが良好な電解質塩溶解用溶媒を提供でき、また、低温でも相分離せず、また難燃性や不燃性に優れ、電解質塩の溶解性が高く、放電容量が大きく、充放電サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池などの電気化学デバイスに好適な電解液を提供できる。
本発明の電解液は、特定組成の電解質塩溶解用溶媒(I)と電解質塩(II)を含む。以下、各成分について説明する。
(I)電解質塩溶解用溶媒
本発明に用いる電解質塩溶解用溶媒(I)は、式(A):
Rf−O−R
(式中、Rfは炭素数2または3の含フッ素アルキル基、Rは炭素数4〜6のアルキル基)で示され、かつ沸点が90℃以上の含フッ素鎖状エーテル(A)と非フッ素系環状カーボネート(B)を含む。
(A)含フッ素鎖状エーテル
式(A)において、含フッ素アルキル基Rfは炭素数2または3の含フッ素アルキル基であり、具体的には、CF3CF2−、HCF2CF2−、H2CFCF2−、CH3CF2−、CF3CFH−、CF3CH2−、HCF2CFH−、HCF2CH2−、H2CFCFH−、およびH2CFCH2−である。
フッ素原子の数(フッ素含有量)が小さくなると、フッ素化した効果、すなわち耐酸化性の向上効果、難燃性の向上効果などが低くなる傾向にある。これらの点から、好ましくはCF3CF2−、HCF2CF2−、H2CFCF2−、CH3CF2−、CF3CFH−、CF3CH2−があげられる。また、末端がHCF2−またはCF3CF2−を含むものが分極性に優れ、高い沸点(100℃以上)の含フッ素鎖状エーテルを与えることができることから、特にHCF2CF2−およびCF3CF2−が好ましい。
式(A)において、アルキル基Rは炭素数4〜6のアルキル基である。
炭素数4のアルキル基としては、たとえば直鎖アルキル基であるCH2CH2CH2CH3のほか、−CH2CH2C(CH3)H2、−CH2CH2C(CH32H、−CH2CH2C(CH33、−CH2C(CH3)HCH3、−CH2C(CH32CH3、−C(CH3)HCH2CH3、−C(CH32CH2CH3などの分岐鎖アルキル基があげられる。
炭素数5〜6のアルキル基としては、たとえば−CH2CH2CH(CH32、−CH2CH2C(CH33、−CH(CH3)CH2CH2CH3、−C(CH32CH2CH2CH3、−CH(CH3)CH(CH3)CH2CH3、−CH(CH3)CH(CH3)CH3、−CH2C(CH32CH3、−CH2C(CH32CH2CH3などの分岐鎖アルキル基;−CH2CH2CH2CH2CH3、−CH2CH2CH2CH2CH2CH3などの直鎖アルキル基があげられる。
これらのアルキル基Rのなかでも、溶解性の点からはCH2CH2CH2CH3が好ましく、粘性が低くなり溶解性も高くなる点からは、−CH2CH(CH32、−CH2CH2CH(CH32、−CH2CH2C(CH33などの分岐鎖アルキル基が好ましく、特に−CH2CH(CH32は沸点が90℃以上あり粘度も低いことから貯蔵試験結果および負荷特性が良好である。
含フッ素鎖状エーテル(A)の合計炭素数が6よりも少ないと含フッ素エーテルの沸点が低くなりすぎ、また、合計炭素数が8をこえると、電解質塩の溶解性が低下し、他の溶媒との相溶性にも悪影響が出始め、また粘度が上昇するためレート特性が低減する。とくに、Rfの炭素数が2または3で、Rが分岐鎖を含み炭素数が4〜6のとき、沸点が高く粘性とレート特性に優れる点で有利である。
また、含フッ素鎖状エーテル(A)はフッ素原子を含むため、この含フッ素鎖状エーテル(A)を含む本発明の電解液は、不燃性が向上する。
さらに好ましくは、含フッ素鎖状エーテル(A)のフッ素含有率は、5質量%以上、さらには10質量%以上、とくには15質量%以上が好ましく、上限は60質量%、さらには40質量%が好ましい。この範囲のフッ素含有率を有するとき、不燃性と相溶性のバランスにとくに優れたものになる。なお、本発明において、フッ素含有率は、{(フッ素原子の個数×19)/分子量}×100(%)で算出した値である。
好ましい具体的な含フッ素鎖状エーテル(A)としては、電池特性および貯蔵特性が良好な点から、HCF2CF2−O−CH2CH2CH2CH3(沸点:91.0℃、粘度:0.81mPa・s)、HCF2CF2−O−CH2CH(CH32(沸点:91.7℃、粘度:0.76mPa・s)、およびHCF2CF2−O−CH2C(CH33(沸点:99.0℃、粘度:0.70mPa・s)が好ましくあげられる。
含フッ素鎖状エーテル(A)の含有量は、溶媒(I)全体に対する含有量として1〜60体積%である。多くなりすぎると電解質塩の溶解性が低下するほか、層分離を引き起こすことがあり、また少なすぎると低温特性(低温安定性)が低下し、難燃性も低下することとなり、いずれも液体特性と電池特性のバランスが崩れる。好ましい上限は、他の溶媒との相溶性や電解質塩の溶解性が良好な点から40体積%であり、好ましい下限は低温特性の維持や難燃性の維持の観点から、5体積%、さらには20体積%である。
(B)非フッ素系環状カーボネート
非フッ素系環状カーボネート(B)のなかでも、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネート(VC)、プロピレンカーボネート(PC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)は誘電率が高く、また電解質塩の溶解性に特に優れており、本発明の電解液に好ましい。また、黒鉛系材料を負極に用いる場合には、安定な被膜を負極に形成させることもできる。また、ブチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネートなどを使用することもできる。
非フッ素系環状カーボネート(B)の含有量は、溶媒(I)全体に対する含有量として、5〜50体積%である。本発明で用いる溶媒(I)の系において、非フッ素系環状カーボネート(B)が多くなりすぎると、冬季の外気温や冷凍庫の室温といった低温雰囲気下(たとえば−30〜−20℃)において、含フッ素鎖状エーテル(A)が層分離を起こしてしまう。この観点から、好ましい上限は40体積%、さらには30体積%である。一方、少なすぎると溶媒の電解質塩(II)の溶解性が低下し、所望の電解質濃度(0.8モル/リットル以上)が達成できない。
(C)他の電解質塩溶解用溶媒
本発明において、電解質塩溶解用溶媒(I)は、他の電解質塩溶解用溶媒(C)として、前記含フッ素鎖状エーテル(A)以外の含フッ素鎖状エーテル(C1)、含フッ素エステル(C2)、含フッ素カーボネート(C3)、含フッ素ラクトン(C4)および非フッ素系鎖状カーボネート(C5)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含んでいてもよい。
ただし、本発明の課題の解決を妨げない組合せおよび量とする必要がある。
(C1)含フッ素鎖状エーテル(A)以外の含フッ素鎖状エーテル
この含フッ素鎖状エーテル(C1)には、両方のアルキル基がいずれも含フッ素アルキル基である含フッ素鎖状エーテル(C1−1)と、一方のアルキル基のみが含フッ素アルキル基であって式(A)を満たさない含フッ素エーテル(C1−2)が含まれる。
両方のアルキル基がいずれも含フッ素アルキル基である含フッ素鎖状エーテル(C1−1)としては、たとえば式(C1−1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、Rf1は炭素数3〜6の含フッ素アルキル基、Rf2は炭素数2〜6の含フッ素アルキル基である)で示される含フッ素鎖状エーテルがあげられる。含フッ素鎖状エーテル(C1−1)は具体的には、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3CF2CH2OCF2CFHCF3、HCF2CF2CH2OCF2CF2H、CF3CF2CH2OCF2CF2Hなどが例示できる。
含フッ素鎖状エーテル(C1)を配合するときは、不燃性および耐酸化性の向上という効果が期待できる。
一方のアルキル基のみが含フッ素アルキル基であって式(A)を満たさない含フッ素エーテル(C1−2)としては、特許文献1〜6に記載されている含フッ素鎖状エーテルが具体例とともにあげられる。
含フッ素鎖状エーテル(C1−2)を配合するときは、負荷特性向上という効果が期待できる。
(C2)含フッ素エステル
含フッ素エステル(C2)としては、式(C2):
Rf3COORf4
(式中、Rf3は炭素数1〜2の含フッ素アルキル基、Rf4は炭素数1〜4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エステルが、難燃性が高く、かつ他溶媒との相溶性や耐酸化性が良好な点から好ましい。
Rf3としては、たとえばCF3−、CF3CF2−、HCF2CF2−、HCF2−、CH3CF2−、CF3CH2−などが例示でき、なかでもCF3−、CF3CF2−が、レート特性が良好な点から特に好ましい。
Rf4としては、たとえば−CF3、−CF2CF3、−CH(CF32、−CH2CF3、−CH2CH2CF3、−CH2CF2CFHCF3、−CH225、−CH2CF2CF2H、−CH2CH225、−CH2CF2CF3、−CH2CF2CF2CF3などが例示でき、なかでも−CH2CF3、−CH(CF32−CH225、−CH2CF2CF2Hが、他溶媒との相溶性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素エステル(C2)の具体例としては、たとえばCF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH2CH2CF3、CF3C(=O)OCH225、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、CF3C(=O)OCH(CF32などの1種または2種以上が例示でき、なかでもCF3C(=O)OCH225、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、CF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH(CF32が、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素エステル(C2)を配合するときは、耐酸化性向上という効果が期待できる。
(C3)含フッ素カーボネート
含フッ素カーボネート(C3)としては、含フッ素鎖状カーボネート(C3−1)と含フッ素環状カーボネート(C3−2)が例示できる。
含フッ素鎖状カーボネート(C3−1)としては、たとえば式(C3−1):
Rf5OCOORf6
(式中、Rf5、Rf6は同じかまたは異なり、炭素数1〜4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素カーボネートが、難燃性が高く、かつレート特性や耐酸化性が良好な点から好ましい。
Rf5またはRf6としては、たとえば−CF3、−CF2CF3、−CH(CF32、CF3CH2−、C25CH2−、HCF2CF2CH2−、CF2CFHCF2CH2−などが例示でき、なかでもCF3CH2−、C25CH2−が、難燃性が高く、レート特性や耐酸化性が良好な点から特に好ましい。
含フッ素鎖状カーボネート(C3−1)の具体例としては、たとえばCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH3などの含フッ素鎖状カーボネートの1種または2種以上が例示でき、なかでもCF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3が、粘性が適切で、難燃性、他溶媒との相溶性およびレート特性が良好な点から特に好ましい。また、たとえば特開平06−21992号公報、特開2000−327634号公報、特開2001−256983号公報などに記載された化合物も例示できる。
含フッ素鎖状カーボネート(C3−1)を配合するときは、耐酸化性向上という効果が期待できる。
含フッ素環状カーボネート(C3−2)は、たとえば式(C3−2):
Figure 2010146740
(式中、X1〜X4は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−CF3、−CF2H、−CFH2、−CF2CF3、−CH2CF3または−CH2OCH2CF2CF3;ただし、X1〜X4の少なくとも1つは−F、−CF3、−CF2CF3、−CH2CF3または−CH2OCH2CF2CF3である)
で示されるものである。
1〜X4は、−H、−F、−CF3、−CF2H、−CFH2、−CF2CF3、−CH2CF3または−CH2OCH2CF2CF3であり、誘電率、粘性が良好で、他の溶媒との相溶性に優れる点から−F、−CF3、−CH2CF3が好ましい。
式(C3−2)において、X1〜X4の少なくとも1つが−F、−CF3、−CF2CF3、−CH2CF3または−CH2OCH2CF2CF3であれば、−H、−F、−CF3、−CF2H、−CFH2、−CF2CF3、−CH2CF3または−CH2OCH2CF2CF3は、X1〜X4の1箇所のみに置換していてもよいし、複数の箇所に置換していてもよい。なかでも、誘電率、耐酸化性が良好な点から、置換箇所は1〜2個が好ましい。
含フッ素環状カーボネート(C3−2)のフッ素含有率は、誘電率、耐酸化性が良好な点から、20〜50質量%が好ましく、30〜50質量%がより好ましい。
含フッ素環状カーボネート(C3−2)のなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性がとくに発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明におけるリチウムイオン二次電池としての特性が向上する点から、次のものが好ましい。
耐電圧が高く、電解質塩の溶解性も良好な含フッ素環状カーボネート(C3−2)としては、たとえば、
Figure 2010146740
などがあげられる。
他にも、含フッ素環状カーボネート(C3−2)としては、
Figure 2010146740
なども使用できる。
含フッ素環状カーボネート(C3−2)を含有させることにより、誘電率を上昇させる作用や耐酸化性、イオン伝導度の向上といった効果が得られる。
(C4)含フッ素ラクトン
含フッ素ラクトン(C4)としては、たとえば、式(C4):
Figure 2010146740
(式中、X5〜X10は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CH3または含フッ素アルキル基;ただし、X5〜X10の少なくとも1つは含フッ素アルキル基である)
で示される含フッ素ラクトンがあげられる。
5〜X10における含フッ素アルキル基としては、たとえば、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CH2CF3、−CF2CF3、−CH2CF2CF3、−CF(CF32などがあげられ、耐酸化性が高く、安全性向上効果がある点から−CH2CF3、−CH2CF2CF3が好ましい。
5〜X10の少なくとも1つが含フッ素アルキル基であれば、−H、−F、−Cl、−CH3または含フッ素アルキル基は、X5〜X10の1箇所のみに置換していてもよいし、複数の箇所に置換していてもよい。好ましくは、電解質塩の溶解性が良好な点から1〜3箇所、さらには1〜2箇所である。
含フッ素アルキル基の置換位置はとくに限定されないが、合成収率が良好なことから、X7および/またはX8が、特にX7またはX8が含フッ素アルキル基、なかでも−CH2CF3、−CH2CF2CF3であることが好ましい。含フッ素アルキル基以外のX5〜X10は、−H、−F、−Clまたは−CH3であり、とくに電解質塩の溶解性が良好な点から−Hが好ましい。
含フッ素ラクトン(C4)としては、前記式(C4)で示されるもの以外にも、たとえば、式(C4−1):
Figure 2010146740
(式中、AおよびBはいずれか一方がCX1617(X16およびX17は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CF3、−CH3または水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキレン基)であり、他方は酸素原子;Rf3はエーテル結合を有していてもよい含フッ素アルキル基または含フッ素アルコキシ基;X11およびX12は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Cl、−CF3または−CH3;X13〜X15は同じかまたは異なり、いずれも−H、−F、−Clまたは水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよくヘテロ原子を鎖中に含んでいてもよいアルキル基;n=0または1)
で示される含フッ素ラクトン(C4−1)などもあげられる。
式(C4−1)で示される含フッ素ラクトン(C4)としては、式:
Figure 2010146740
(式中、A、B、Rf3、X11、X12およびX13は式(C4−1)と同じである)
で示される5員環構造が、合成が容易である点、化学的安定性が良好な点から好ましくあげられ、さらには、AとBの組合せにより、式:
Figure 2010146740
(式中、Rf3、X11、X12、X13、X16およびX17は式(C4−1)と同じである)
で示される含フッ素ラクトンと、
式:
Figure 2010146740
(式中、Rf3、X11、X12、X13、X16およびX17は式(C4−1)と同じである)
で示される含フッ素ラクトンがある。
これらのなかでも、高い誘電率、高い耐電圧といった優れた特性が特に発揮できる点、そのほか電解質塩の溶解性、内部抵抗の低減が良好な点で本発明における電解液としての特性が向上する点から、
Figure 2010146740
が好ましい。
その他、
Figure 2010146740
なども使用できる。
含フッ素ラクトン(C4)を含有させることにより、イオン伝導度の向上、安全性の向上、高温時の安定性向上といった効果が得られる。
(C5)非フッ素系鎖状カーボネート
非フッ素系鎖状カーボネート(C5)としては、たとえば、CH3CH2OCOOCH2CH3(ジエチルカーボネート:DEC)、CH3CH2OCOOCH3(エチルメチルカーボネート:EMC)、CH3OCOOCH3(ジメチルカーボネート:DMC)、CH3OCOOCH2CH2CH3(メチルプロピルカーボネート)などの炭化水素系鎖状カーボネートなどの1種または2種以上があげられる。これらのうち沸点が高く、粘性が低く、かつ低温特性が良好なことから、DEC、EMC、DMCが好ましい。
非フッ素系鎖状カーボネート(C5)を含有させることにより、低温特性、粘性低下により負荷特性向上といった効果が得られる。
(D)その他の添加剤
本発明においては、成分(A)〜(B)、さらに要すれば成分(C)の体積比率を崩さず、本発明の効果を損なわない範囲で、不燃(難燃)化剤、界面活性剤、高誘電化添加剤、サイクル特性およびレート特性改善剤や過充電防止剤などの他の添加剤を配合してもよい。
不燃性や難燃性の向上のため配合する不燃(難燃)化剤としてはリン酸エステルがあげられる。配合量は、電解質塩溶解用溶媒(I)中に1〜10体積%で着火が防止できる。
リン酸エステルとしては、含フッ素アルキルリン酸エステル、非フッ素系アルキルリン酸エステル、アリールリン酸エステルなどがあげられるが、含フッ素アルキルリン酸エステルが電解液の不燃化に寄与する程度が高く、少量で不燃効果をあげることから好ましい。
含フッ素アルキルリン酸エステルとしては、特開平11−233141号公報に記載された含フッ素ジアルキルリン酸エステル、特開平11−283669号公報に記載された環状のアルキルリン酸エステルのほか、含フッ素トリアルキルリン酸エステルがあげられる。
難燃性を向上させることを目的として、(CH3O)3P=O、(CF3CH2O)3P=Oなどの難燃化剤も添加することができる。
また、界面活性剤は、容量特性、レート特性の改善を図るために配合してもよい。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでもよいが、含フッ素界面活性剤が、サイクル特性、レート特性が良好な点から好ましい。
たとえば、式:
Rf7COO-+
(式中、Rf7は炭素数3〜10のエーテル結合を含んでいてもよい含フッ素アルキル基;M+はLi+、Na+、K+またはNHR’3 +(R’は同じかまたは異なり、いずれもHまたは炭素数が1〜3のアルキル基)である)で示される含フッ素カルボン酸塩や、式:
Rf8SO3 -+
(式中、Rf8は炭素数3〜10のエーテル結合を含んでいてもよい含フッ素アルキル基;M+はLi+、Na+、K+またはNHR’3 +(R’は同じかまたは異なり、いずれもHまたは炭素数が1〜3のアルキル基)である)で示される含フッ素スルホン酸塩などが好ましく例示される。
界面活性剤の配合量は、充放電サイクル特性を低下させずに電解液の表面張力を低下させるという点から、電解質塩溶解用溶媒(I)全体に対して0.01〜2質量%が好ましい。
高誘電化添加剤としては、たとえばスルホラン、メチルスルホラン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、アセトニトリル、プロピオニトリルなどが例示できる。
過充電防止剤としては、たとえばヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、ジクロロアニリン、トルエンなどが例示できる。
サイクル特性およびレート特性改善剤としては、酢酸メチル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどが例示できる。
電解質塩溶解用溶媒(I)の調製は、成分(A)〜(B)、さらに要すれば成分(C)〜(D)を混合し均一に溶解させることにより行うことができる。
(II)電解質塩
本発明の電解液に使用する電解質塩(II)としては、たとえばLiClO4、LiAsF6、LiBF4、LiPF6、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252などがあげられ、サイクル特性が良好な点から特にLiPF6、LiBF4、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252またはこれらの組合せが好ましい。
電解質塩(II)の濃度は、要求される電池特性を達成するためには、0.8モル/リットル以上、さらには1.0モル/リットル以上が必要である。上限は電解質塩溶解用有機溶媒(I)にもよるが、通常1.5モル/リットルである。
以上に説明した本発明の電解液は、たとえば、電解コンデンサー、電気二重層キャパシタ、イオンの電荷移動により充電/放電される電池、エレクトロルミネッセンスなどの固体表示素子、電流センサーやガスセンサーなどのセンサーなどに使用することができる。
そのなかでも、正極、負極、セパレータおよび本発明の電解液を備えるリチウムイオン二次電池用として使用することが好適であり、とくに、正極に使用する正極活物質が、コバルト系複合酸化物、ニッケル系複合酸化物、マンガン系複合酸化物、鉄系複合酸化物およびバナジウム系複合酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることがエネルギー密度の高く、高出力な二次電池となることから好ましい。
コバルト系複合酸化物としては、LiCoO2が例示され、ニッケル系複合酸化物としては、LiNiO2が例示され、マンガン系複合酸化物としては、LiMnO2が例示される。また、LiCoxNi1-x2(0<x<1)で示されるCoNiの複合酸化物や、LiCoxMn1-x2(0<x<1)で示されるCoMnの複合酸化物や、LiNixMn1-x2(0<x<1)、LiNixMn2-x4(0<x<2)で示されるNiMnの複合酸化物や、LiNi1-x-yCoxMny2(0<x<1、0<y<1、0<x+y<1)で示されるNiCoMnの複合酸化物でもよい。これらのリチウム含有複合酸化物は、Co、Ni、Mnなどの金属元素の一部が、Mg、Al、Zr、Ti、Crなどの1種以上の金属元素で置換されたものであってもよい。
また、鉄系複合酸化物としては、たとえばLiFeO2、LiFePO4が例示され、バナジウム系複合酸化物としては、たとえばV25が例示される。
正極活物質として、上記の複合酸化物のなかでも、容量を高くすることができる点から、ニッケル系複合酸化物またはコバルト系複合酸化物が好ましい。とくに小型リチウムイオン二次電池では、コバルト系複合酸化物を用いることはエネルギー密度が高い点と安全性の面から望ましい。
本発明においてとくにハイブリッド自動車用や分散電源用の大型リチウムイオン二次電池に使用される場合は、高出力が要求されるため、正極活物質の粒子は二次粒子が主体となり、その二次粒子の平均粒子径が40μm以下で平均一次粒子径1μm以下の微粒子を0.5〜7.0体積%含有することが好ましい。
平均一次粒子径が1μm以下の微粒子を含有させることにより電解液との接触面積が大きくなり電極と電解液の間でのリチウムイオンの拡散をより早くすることができ出力性能を向上させることができる。
本発明で負極に使用する負極活物質は炭素材料があげられ、リチウムイオンを挿入可能な金属酸化物や金属窒化物などもあげられる。炭素材料としては天然黒鉛、人造黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、メソカーボンマイクロビーズ、炭素ファイバー、活性炭、ピッチ被覆黒鉛などがあげられ、リチウムイオンを挿入可能な金属酸化物としては、スズやケイ素を含む金属化合物、たとえば酸化スズ、酸化ケイ素などがあげられ、金属窒化物としては、Li2.6Co0.4Nなどがあげられる。
本発明に使用できるセパレータはとくに制限はなく、微孔性ポリエチレンフィルム、微孔性ポリプロピレンフィルム、微孔性エチレン−プロピレンコポリマーフィルム、微孔性ポリプロピレン/ポリエチレン2層フィルム、微孔性ポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン3層フィルムなどがあげられる。
また、本発明の電解液は不燃性であることから、上記のハイブリッド自動車用や分散電源用の大型リチウムイオン二次電池用の電解液として特に有用であるが、そのほか小型のリチウムイオン二次電池などの非水系電解液としても有用である。
つぎに、合成例、実施例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
含フッ素鎖状エーテル(A)の構造分析は、NMR分析およびIR分析により行い、沸点および粘度の測定はつぎの方法で行った。
(NMR分析)
BRUKER社製のAC−300を使用。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
(沸点)
常圧蒸留の際のトップ温度の温度を測定しその値を沸点とする。
(粘度の測定)
AND社製振動式粘度計SV−10を使用し25℃での値を粘度とする。
合成例1(含フッ素鎖状エーテルA1)
ステンレススチール製の3Lオートクレーブ系内を真空状態にし、水酸化カリウム(31g:0.55mol)、ブタノール(406g:5.48mol)を吸入し、室温で真空−窒素置換を10回行った。系内を真空にした後、テトラフルオロエチレンを0.1MPa圧入し、反応系内が45℃になるよう加熱した。内温が45℃に達してから、反応圧が0.3〜0.8MPaを保つようにテトラフルオロエチレンを少しずつ加えていった。内温は45〜90℃を保つように調節した。テトラフルオロエチレンの添加量が0.6当量になった時点で供給を止め、テトラフルオロエチレンの圧降下が見られなくなるまで攪拌し反応させた。反応終了後オートクレーブを室温に戻し、未反応のテトラフルオロエチレンをブローした。反応物の水洗を5回行い、粗フルオロエーテルをテトラフルオロエチレンの転化率45%に相当する量である255g(1.47mol)得た。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ含フッ素鎖状エーテルA1:
HCF2CF2−O−CH2CH2CH2CH3
と確認された。
19F−NMR:(アセトン):−92.90〜−92.89ppm(2F)、−138.55ppm〜−139.85(2F)
1H−NMR:(アセトン):1.06(6H)、1.26(2H)、2.16(1H)、6.02(1H)
この含フッ素鎖状エーテルA1のフッ素含有率は43.64質量%(計算値)であり、沸点は90℃、粘度は0.81mPa・sであった。
合成例2(含フッ素鎖状エーテルA2)
ステンレススチール製の3Lオートクレーブに水酸化カリウム(143g:2.55mol)、イソブタノール(401g:5.35mol)を入れ、室温で真空−窒素置換を10回行った。系内を真空にした後、テトラフルオロエチレンを0.1MPa圧入し、反応系内が50℃になるよう加熱した。内温が50℃に達してから、反応圧が0.3〜0.8MPaを保つようにテトラフルオロエチレンを少しずつ加えていった。内温は45〜90℃を保つように調節した。テトラフルオロエチレンの添加量が1.0当量の535gになった時点で供給を止め、テトラフルオロエチレンの圧降下が見られなくなるまで攪拌し反応させた。反応終了後オートクレーブを室温に戻し、未反応のテトラフルオロエチレンをブローした。反応物の水洗を5回行い、粗フルオロエーテルをテトラフルオロエチレンの転化率78%に相当する量である726g(4.13mol)得た。
つぎに、得られた粗フルオロエーテル726gの蒸留精製を行い、純度99.9%のフルオロエーテルを収率97%で得た。
この生成物を19F−NMR、1H−NMR分析により分析したところ、含フッ素鎖状エーテルA2:
HCF2CF2−O−CH2CH(CH32
であることが確認された。
19F−NMR:(アセトン):−92.755〜−92.800ppm(2F)、−137.705ppm〜−137.969(2F)
1H−NMR:(アセトン):0.635−0.835ppm(6H)、1.656−1.681ppm(1H)、3.244−3.607ppm(2H)、5.19−5.438ppm(1H)
この含フッ素鎖状エーテルA2のフッ素含有率は43.64質量%(計算値)であり、沸点は91.7℃、粘度は0.76mPa・sであった。
実施例1
合成例1で合成した含フッ素鎖状エーテルA1/エチレンカーボネート/エチルメチルカーボネートを40/20/40体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒(I)を調製し、この電解質塩溶解用溶媒(I)に電解質塩としてLiPF6を1モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
実施例2〜9および比較例1〜2
表1に示す組成の電解質塩溶解用溶媒(I)および電解質塩(II)を用いて実施例1と同様にして本発明の電解液を製造した。
なお、実施例および比較例で使用した各化合物は以下のとおりである。
(A)含フッ素鎖状エーテル
A1:HCF2CF2−O−CH2CH2CH2CH3(合成例1)
A2:HCF2CF2−O−CH2CH(CH32(合成例2)
A3:HCF2CF2CH2−O−CH3(沸点:34.0℃、粘度:0.72mPa・s)
A4:HCF2CF2CH2−O−CH2CH3(沸点:57.0℃、粘度:0.68mPa・s)
(B)非フッ素系環状カーボネート
B1:エチレンカーボネート(EC)
B2:プロピレンカーボネート(PC)
(C)他の電解質塩溶解用溶媒
C5a:エチルメチルカーボネート(EMC)
C5b:ジメチルカーボネート(DMC)
C5c:ジエチルカーボネート(DEC)
試験例(充放電特性)
(円筒型電池の作製)
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製。商品名KF−1000)を92/3/5(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ15μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥して正極合剤層を形成し、その後、ローラプレス機により圧縮成形した後、切断し、リード体を溶接して、帯状の正極を作製した。
別途、人造黒鉛粉末(日立化成(株)製。商品名MAG−D)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体(厚さ10μmの銅箔)上に均一に塗布し、乾燥し、負極合剤層を形成し、その後、ローラプレス機により圧縮成形し、切断した後、乾燥し、リード体を溶接して、帯状の負極を作製した。
ついで、帯状の正極を厚さ20μmの微孔性ポリエチレンフィルム(セパレータ)を介して帯状の負極に重ね、渦巻状に巻回して渦巻状巻回構造の積層電極体とした。その際、正極集電材の粗面側が外周側になるようにして巻回した。その後、この電極体を外径18mmの有底円筒状の電池ケース内に充填し、正極および負極のリード体の溶接を行った。
ついで、実施例および比較例で調製した電解液を電池ケース内に注入し、電解液がセパレータなどに充分に浸透した後、封口し、予備充電、エージングを行い、筒形のリチウム二次電池を作製した。
これらの電池について、放電容量および貯蔵特性をつぎの方法にて評価した。結果を表1に示す。
(放電容量)
充放電電流をCで表示した場合、1800mAを1Cとして下記の充放電測定条件で測定を行った。評価は、比較例1の放電容量の結果を100.0とした指数で行う。
充放電条件
充電:0.5C、4.35Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
放電:1.0C、2.5Vcut(CC放電)
(貯蔵特性)
充電については上記の条件で1.0C、4.35Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し1.0C相当の電流で3.0Vまで放電し、放電容量を求めた。引き続き、0.5C、4.35Vで充電電流が1/10Cになるまで充電し85℃の恒温槽に入れ10時間後取り出した。ついで4時間室温下に放置した後、1.0Cで3.0Vまで放電させた。貯蔵特性として、つぎの計算式で算出した放電容量の変化をみた。
貯蔵特性(%)=貯蔵前1C放電容量(mAh)/貯蔵後1C放電容量(mAh)×100
なお、ガスの発生が多いと、ガスを放出するために電池に設けられた開裂ベントが作動する。
Figure 2010146740
放電容量に関しては実施例1〜9で比較例1、2と比較して容量が高い。また、貯蔵特性試験では比較利1、2は沸点が低いために貯蔵時にガスを発生し開裂ベントが作動したのに対し、実施例1〜9では沸点が高い(90℃以上)ことから電解液の沸騰が起こらずガスが発生しなかったため、開裂ベントが作動しなかったと考えられる。

Claims (12)

  1. (I)(A)式(A):
    Rf−O−R
    (式中、Rfは炭素数2または3の含フッ素アルキル基、Rは炭素数4〜6のアルキル基)で示され、かつ沸点が90℃以上の含フッ素鎖状エーテル、および
    (B)非フッ素系環状カーボネート
    を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
    (II)電解質塩
    を含む電解液。
  2. 式(A)において、Rが分岐鎖を含む炭素数4〜6のアルキル基である請求項1記載の電解液。
  3. 含フッ素鎖状エーテル(A)が、HCF2CF2−O−CH2CH2CH2CH3、HCF2CF2−O−CH2CH(CH32およびHCF2CF2−O−CH2C(CH33よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の電解液。
  4. 非フッ素系環状カーボネート(B)が、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の電解液。
  5. 電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素鎖状エーテル(A)を1〜60体積%、および非フッ素系環状カーボネート(B)を5〜50体積%含む請求項1〜4のいずれかに記載の電解液。
  6. 他の電解質塩溶解用溶媒(C)として、前記含フッ素鎖状エーテル(A)以外の含フッ素鎖状エーテル(C1)、含フッ素エステル(C2)、含フッ素カーボネート(C3)、含フッ素ラクトン(C4)および非フッ素系鎖状カーボネート(C5)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む請求項1〜5のいずれかに記載の電解液。
  7. 電解質塩(II)がLiPF6またはLiBF4である請求項1〜6のいずれかに記載の電解液。
  8. 電解質塩(II)が、LiN(SO2CF32およびLiN(SO2CF2CF32よりなる群から選択される少なくとも1種の電解質塩である請求項1〜6のいずれかに記載の電解液。
  9. リチウムイオン二次電池用である請求項1〜8のいずれかに記載の電解液。
  10. 請求項1〜8記載の電解液を備える電気化学デバイス。
  11. 請求項1〜8記載の電解液を備えるリチウムイオン二次電池。
  12. さらに、正極、負極およびセパレータを備える請求項11記載のリチウムイオン二次電池。
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