JP2010065379A - 電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キー備え付けのエマージェンシーキーが不正に交換されてしまっても、この不正交換によって起こり得る不正行為(不正使用や盗難等)に対して防犯性を高いものとすることができる電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムを提供する。
【解決手段】携帯機2のイモビライザー照合部37は、携帯機2に収納されたエマージェンシーキー30に組み付けられたトランスポンダ29との間でイモビライザー照合の成立可否を見ることにより、エマージェンシーキー30の正当性を確認する。そして、通信処理部38は、携帯機2が車両1とスマート通信を行う際に、この正当性確認結果を含ませてスマート通信を行う。車両1のキー正当性通知部39は、不正交換有りの通知を携帯機2から受け付けると、例えばインストルメントパネル等にその旨を通知してユーザに警告する。
【選択図】図4
【解決手段】携帯機2のイモビライザー照合部37は、携帯機2に収納されたエマージェンシーキー30に組み付けられたトランスポンダ29との間でイモビライザー照合の成立可否を見ることにより、エマージェンシーキー30の正当性を確認する。そして、通信処理部38は、携帯機2が車両1とスマート通信を行う際に、この正当性確認結果を含ませてスマート通信を行う。車両1のキー正当性通知部39は、不正交換有りの通知を携帯機2から受け付けると、例えばインストルメントパネル等にその旨を通知してユーザに警告する。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子キーに緊急用に備え付けられたエマージェンシーキーの不正交換を監視する電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムに関する。
近年、車両においては、自身が持つ固有のキーコードを無線で車両に発信する電子キー(以下、携帯機と言う)を車両キーとして用いる電子キーシステムが広く使用されている。この電子キーシステムの一種には、携帯機のキーコード発信をユーザの意志に関係なく自動で行うキー操作フリーシステムがある。このキー操作フリーシステムは、車両からキーコード返信のリクエストを無線発信させ、このリクエストを受けて携帯機が返信してきたキーコードを車両で受信すると、車両がこのキーコードでキー照合(いわゆるスマート照合)を行い、この時のスマート照合が成立すれば、例えばドアロック施解錠やエンジン始動が許可又は実行されるシステムである。
この種の電子キーシステムは、携帯機が自身に内蔵された電池を電源にキーコード発信を行っている関係上、例えば携帯機が電池切れになってしまうと、携帯機からキーコード発信が行えず、ドアロック施解錠操作やエンジン始動操作を行うことができなくなる。よって、一般的に携帯機の携帯機本体には、電池切れになった際に少なくとも車両のドアロックを施解錠操作できるように、エマージェンシーキーとしてメカニカルキーが収納されているものが多い。よって、携帯機が電池切れの際には、携帯機本体からメカニカルキーを抜き取り、このメカニカルキーを車外ドアハンドルノブのキーシリンダに挿し込んでこれを回し操作することにより、ドアロック施解錠を行う。なお、この種のシステムは、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2004−190323号公報
ところで、この種のメカニカルキーをエマージェンシーキーとして備えた携帯機においては、例えば車内への不正侵入を画策する第三者によって、携帯機本体に挿し込まれたメカニカルキーを、他のメカニカルキー(模倣品を含む)と不正交換される場合も想定される。このとき、メカニカルキーが不正交換されたことをユーザが気付くには、メカニカルキーを実際に使用する状況となるまでこの交換に気付くことができない。よって、キー交換がなされた間は、正規のメカニカルキーを盗難した第三者に自由に車内に侵入される状況に陥り、例えば車載機器(カーナビゲーションシステム)を勝手に操作されたり、或いは車内の貴重品が盗難されたりする問題に繋がる懸念があった。
本発明の目的は、電子キー備え付けのエマージェンシーキーが不正に交換されてしまっても、この不正交換によって起こり得る不正行為(不正使用や盗難等)に対して防犯性を高いものとすることができる電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、キーコードを無線により通信相手に送ってキー照合が可能な電子キーに、当該電子キーとは異なる形式でキー照合が可能なエマージェンシーキーが設けられ、前記エマージェンシーキーの不正交換を監視する電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムにおいて、前記電子キーに設けられ、前記エマージェンシーキーの不正交換の有無を監視する監視手段と、前記電子キーに設けられ、前記監視手段の監視結果を前記通信相手に無線で発信する通知手段と、前記通信相手に設けられ、前記電子キーから受信した前記監視結果を基に、前記不正交換があった際にはその旨の通知を前記通信相手の側で行う通知実行手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、電子キーに備え付けのエマージェンシーキーが不正交換されていないかが監視手段で監視され、その監視結果が通知手段によって電子キーからその通知相手に通知される。このとき、不正交換があった旨の監視結果が通信相手に通知された際には、不正交換有りの通知が通知実行手段によって通信相手側で実行される。このため、エマージェンシーキーが不正交換された際には、不正交換があったことをユーザに通知してその対処を取らせることが可能となるので、正規エマージェンシーキーを盗み取った盗難者による通信相手の不正使用や盗難等に対する防犯性(セキュリティ性)を確保することが可能となる。また、この通知行為を行う表示体や報知体等の部品群は予め通信相手に備え付けられている場合が多いので、この種の通知を通信相手側で実行するようにすれば、通知用の部品群を新たに設置するというような大きなシステム変更も必要とせずに済む。
本発明では、前記監視手段は、前記エマージェンシーキーに組み込まれたタグから当該エマージェンシーキーが持つ固有の識別コードを取得し、この識別コードの照合成立の可否を見る電子照合により、前記不正交換の有無を判定することを要旨とする。
この構成によれば、電子照合という認証性の高い形式で、エマージェンシーキーの不正交換有無を判定することが可能となる。
本発明では、前記通知手段は、前記電子キーが前記通信相手と無線通信によりキー照合を行う際に、当該キー照合の照合通信に前記監視結果を含ませて前記通信相手に送ることにより、前記監視結果を前記通信相手に通知することを要旨とする。
本発明では、前記通知手段は、前記電子キーが前記通信相手と無線通信によりキー照合を行う際に、当該キー照合の照合通信に前記監視結果を含ませて前記通信相手に送ることにより、前記監視結果を前記通信相手に通知することを要旨とする。
この構成によれば、キー照合(例えばスマート照合)の照合通信に不正交換の監視結果を含ませるので、監視結果通知用の新たな無線通信を設けずに済む。
本発明では、前記通知手段は、前記通信相手における前記電子キーの専用の置き場所に前記電子キーが載置された際に、前記監視結果を前記通信相手に通知することを要旨とする。
本発明では、前記通知手段は、前記通信相手における前記電子キーの専用の置き場所に前記電子キーが載置された際に、前記監視結果を前記通信相手に通知することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーの専用の置き場所に電子キーが載置された際に監視結果を電子キーからその通信相手に送り渡すので、この監視結果の無線通信は監視結果通知の専用の無線通信となる。よって、監視結果の通知を他の通信に依存させずに済むので、従来使用していた通信形式に変更を加える必要がない。このため、各々の通信が役割に応じた個別の通信となるので、無線通信が煩雑化せずに済む。
本発明によれば、電子キー備え付けのエマージェンシーキーが不正に交換されてしまっても、この不正交換によって起こり得る不正行為(不正使用や盗難等)に対して防犯性を高いものとすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
以下、本発明を具体化した電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーとして電子キー(以下、携帯機と記す)2を使用してキー照合を行い、この照合成立を条件に例えばドアロック施解錠やエンジン始動等を許可又は実行する電子キーシステム3が搭載されている。この電子キーシステム3の一種には、携帯機2がIDコード(キーコード)を発信するときに個別のキー操作を必要とせずにIDコード発信を行うことが可能なキー操作フリーシステム4が搭載されている。なお、携帯機2とは、車両1との間で狭域無線通信が可能であって、携帯機2が固有に持つキーコードを無線通信により車両1に発信して車両1にキー照合を行わせるキーのことをいう。また、車両1が通信相手に相当し、携帯機2が電子キーに相当する。
キー操作フリーシステム4には、ドアロック施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステムがある。このスマートエントリーシステムでは、車両1に、携帯機2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)5が設けられている。照合ECU5には、車外にLF(Low frequency)帯(約130KHz)の信号を発信する車外LF発信機6と、車内に同じLF帯の信号を発信する車内LF発信機7と、RF(Radio Frequency)帯(約312MHz)の信号を受信可能なRF受信機8とが接続されている。また、照合ECU5には、ドアロック施解錠を制御するドアECU9が車内LAN(Local Area Network)10を介して接続されている。このドアECU9には、ドアロック施解錠時の駆動源としてドアロックモータ11が接続されている。
一方、携帯機2には、携帯機2の各種動作を統括制御する通信制御部12が設けられている。この通信制御部12は、CPU13やメモリ14等の各種デバイスを持ち、携帯機2が持つ固有のキーコードとしてIDコードがメモリ14に登録されている。通信制御部12には、LF帯の無線信号を受信可能なLFアンテナ15と、RF帯(約312MHz)の無線信号を発信可能なRFアンテナ16とが接続されている。通信制御部12は、LFアンテナ15でどの種の無線信号を受け付けたか否かを逐次監視するとともに、RFアンテナ16からの信号発信の動作を管理する。
車両1が駐車状態の際、照合ECU5は、車外LF発信機6からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺(約数m)にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成して、狭域無線通信(以降、スマート通信と記す)の成立を試みる。携帯機2がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、携帯機2はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ14に登録されたIDコードを乗せたID信号Sidを低RF帯の信号で返信する。照合ECU5は、RF受信機8でID信号Sidを受信してスマート通信(車外通信)が確立すると、自身のメモリ17に登録されたIDコードと携帯機2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU5は、この車外照合が成立したことを確認すると、ドアECU9によるドアロック施解錠動作を許可又は実行する。
また、キー操作フリーシステム4には、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン18の始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。このワンプッシュエンジンスタートシステムでは、車内にワンプッシュエンジンスタートシステムの操作系としてエンジンスイッチ19が設けられている。このエンジンスイッチ19は、例えばプッシュモーメンタリ式をとるとともに、エンジン始動停止機能の他に、例えば電源遷移機能も割り当てられている。
この場合、車両1には、エンジン18を統括制御するエンジンECU20と、各種車載電装品を制御する電源ECU21とが接続されている。これらECU20,21は、車内LAN10を介して照合ECU等の他のECUに接続されている。また、電源ECU21は、車載アクセサリに繋がるACC(Accessory)リレー22と、走行系の各種電装品に繋がる第1IG(Ignition)リレー23と、エンジンECU20やスタータリレーに繋がる第2IGリレー24に接続されている。
そして、運転者の車内への乗車が例えばカーテシスイッチ25により確認されると、照合ECU5はそれまでの車外LF発信機6からではなく、今度は車内LF発信機7からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU5は、携帯機2がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号SidをRF受信機8で受信してスマート通信(車内通信)が確立すると、自身に登録されたIDコードと携帯機2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU5は、この車内照合が成立したことを確認すると、エンジンスイッチ19によるエンジン始動操作及び電源遷移操作を許可する。
また、車両1には、電子キーシステム3の一種として、スマート通信とは別系統の通信網で携帯機2とキー照合を行うイモビライザーシステム26が搭載されている。イモビライザーシステム26は、近距離無線通信(以降、イモビライザー通信と記す)が用いられ、本例は例えばRFID(Radio Frequency IDentification)が使用されている。このイモビライザーシステム26では、車両1に、同イモビライザーシステム26を統括制御するイモビライザーECU27が設けられている。このイモビライザーECU27は、車内LAN10を介して照合ECU5に接続されている。イモビライザーECU27には、イモビライザーシステム26の車両側におけるアンテナとしてコイル式のイモビアンテナ28が接続されている。このイモビアンテナ28は、例えばエンジンスイッチ19の周辺に巻回された取り付け状態をとり、本例はLF帯の信号を送受信可能となっている。
一方、携帯機2には、イモビライザーシステム26における携帯機2側のID登録先としてトランスポンダ29が内蔵されている。トランスポンダ29は、イモビアンテナ28から発信された駆動電波Skdを受信すると、この駆動電波Skdによって駆動を開始し、自身の固有コードであるトランスポンダコード(識別コード)を乗せたイモビ信号Strを車両1に向けて発信する。イモビライザーECU27は、このイモビ信号Strをイモビアンテナ28で受信すると、このイモビ信号Strによりイモビライザー照合を行い、この照合が成立すればエンジン始動を許可する。なお、近距離無線通信とは、スマート通信よりも通信エリアが狭い無線通信のことを言い、実際にはイモビアンテナ28にトランスポンダ29をかざす程度に近づける必要のある無線通信である。なお、トランスポンダ29が監視手段及びタグを構成する。
エンジンECU20は、運転者によりエンジンスイッチ19がプッシュ操作されてエンジン18の始動操作が行われた際、車内照合及びイモビライザー照合のうち少なくとも一方が成立していることを以て、エンジン18を始動させる。これは、携帯機2が電池駆動式であることから、電池切れになると携帯機2はスマート通信を実行することができなくなるので、もし仮に携帯機2が電池切れとなっても、無線通信によるID照合成立条件下でエンジン18を始動できるようにするためである。
また、車両1には、携帯機2のキー本体31から、緊急用に携帯機2に備え付けられた正規メカニカルキー(以降、これをエマージェンシーキー30(図2及び図3参照)と記す)が抜き取られた状況となった際に、これを車両1においてユーザに通知するエマージェンシーキー正当性通知システム32が設けられている。ところで、このように携帯機2にエマージェンシーキー30を備え付けるのは、携帯機2は電池駆動式であることから、もし仮に携帯機2が電池切れになるとID信号Sidを発信できない状態になって、無線通信でキー照合を行うことができなくなるので、このときは機械キー操作でドアロックの施解錠やエンジン始動停止の操作を行う必要があるからである。
このエマージェンシーキー正当性通知システム32では、図2及び図3に示すように、キー本体31の端縁寄りの位置に、エマージェンシーキー30を収納するためのキー挿込穴33が形成されている。このエマージェンシーキー30には、同キーを持つ際の把持箇所となるノブ部34と、このノブ部34から延びつつキー溝が形成されたキープレート35とが設けられている。エマージェンシーキー30は、自身のキープレート35をキー挿込穴33に挿し込みつつ、ノブ部34がキー本体31の外部に露出する状態でキー本体31に収納される。
キー挿込穴33の穴入口付近には、キー本体31へのエマージェンシーキー30の挿し込み有無(収納有無)を検出するキー挿入検出部36が設けられている。このキー挿入検出部36は、例えば接点式スイッチ(リミットスイッチ)からなり、ノブ部34の接触有り無しを見ることにより、キー本体31へのエマージェンシーキー30の挿し込み有無を監視する。キー挿入検出部36は、自身がオンしてエマージェンシーキー30の挿し込みを検出すると、例えばオン信号を通信制御部12に出力し、一方で自身がオフしてエマージェンシーキー30の挿し込みを検出しなくなると、例えばオフ信号を通信制御部12に出力する。
図4及び図5に示すように、通信制御部12には、キー本体31に挿し込まれたエマージェンシーキー30が正規キーであるか否かをイモビライザー照合によって判定するイモビライザー照合部37が設けられている。このため、本例のトランスポンダ29は、エマージェンシーキー30のノブ部34に組み込まれている。また、イモビライザー照合はLF帯の信号をトランスポンダ29との間で受け渡しすることから、本例のLFアンテナ15はLF帯の信号をやり取り可能な送受信アンテナとなっている。なお、イモビライザー照合部37が監視手段を構成する。
イモビライザー照合部37は、キー挿入検出部36でキー本体31へのエマージェンシーキー30のキー挿し込みを検出するとイモビライザー照合を実行し、自身のメモリ14に予め登録されたトランスポンダコードと、トランスポンダ29から取得したトランスポンダコードとを照らし合わせて、エマージェンシーキー30の正当性を確認する。イモビライザー照合部37は、このイモビライザー照合の照合結果を自身のメモリ14に保持し、例えばイモビライザー照合が成立すればメモリ14に、正当性確認済みフラグを立ててエマージェンシーキー30の妥当性を認識する。イモビライザー照合部37は、キー挿入検出部36でキー挿し込みを検出する度に、このイモビライザー照合を実行する。
また、通信制御部12には、エマージェンシーキー30の正当性の確認結果を車両1に無線で通知する通信処理部38が設けられている。この通信処理部38は、携帯機2が車両1と車外通信を行う際、ID信号Sidに正当性確認結果を含ませて発信させる。例えば、車外照合の際、メモリ14に正当性確認済みフラグが立っていれば、正当性確認済みを通知し得るID信号Sidとして第1ID信号Sid1が発信される。一方、車外通信の際、メモリ14に正当性確認済みフラグが立っていなければ、正当性を確認できていないID信号Sidとして第2ID信号Sid2が発信される。なお、通信処理部38が通知手段に相当し、ID信号Sid1,Sid2が監視結果に相当する。
さらに、照合ECU5には、車外通信時に携帯機2から受信するID信号Sid(第1ID信号Sid1、第2ID信号Sid2)を基に、携帯機2に正規エマージェンシーキー30が挿し込まれているか否かを車両1側で通知するキー正当性通知部39が設けられている。また、車両1には、例えばインストルメントパネル、車両ライト、ホーン、ブザー等の各種車両機器を制御する機器ECU40が設けられている。この機器ECU40は、車内LAN10を介して他のECUと接続され、例えば照合ECU5から送られてくる指令に基づき動作することが可能となっている。なお、キー正当性通知部39が通知実行手段に相当する。
キー正当性通知部39は、車外通信時に第1ID信号Sid1を受信すると、携帯機2には正規エマージェンシーキー30が収納されていると認識し、特別な通知動作は行わない。一方、キー正当性通知部39は、車外通信時に第2ID信号Sid2を受信すると、携帯機2には正規エマージェンシーキー30が収納されていないと認識し、例えば車内LAN10を介して動作開始要求を機器ECU40に出力する。機器ECU40は、照合ECU5から動作開始要求を受け付けると、例えば車内インストルメントパネル、車両ライト、ホーン、ブザー、カーナビゲーションシステムのディスプレイ等を用いて、その旨をユーザに通知する。
次に、本例のエマージェンシーキー正当性通知システム32の動作を説明する。
まず、図4に示すように、キー本体31に正規エマージェンシーキー30が収納される場合を想定する。イモビライザー照合部37は、キー本体31にエマージェンシーキー30が挿し込まれたことをキー挿入検出部36で検出すると、このキー検出タイミングでイモビライザー照合を開始する。ここでは、挿込キーが正規エマージェンシーキー30を想定しているので、イモビライザー照合が成立し、メモリ14には、エマージェンシーキー30が正規キーであることの認識を保持すべく、前述した正当性確認済みフラグが立てられた状態をとる。
まず、図4に示すように、キー本体31に正規エマージェンシーキー30が収納される場合を想定する。イモビライザー照合部37は、キー本体31にエマージェンシーキー30が挿し込まれたことをキー挿入検出部36で検出すると、このキー検出タイミングでイモビライザー照合を開始する。ここでは、挿込キーが正規エマージェンシーキー30を想定しているので、イモビライザー照合が成立し、メモリ14には、エマージェンシーキー30が正規キーであることの認識を保持すべく、前述した正当性確認済みフラグが立てられた状態をとる。
そして、この携帯機2を所持したユーザが車両1に乗り込むべく車両1に近づき、携帯機2が車外通信エリアに入り込むと、車両1から発信されるリクエスト信号Srqを携帯機2が受信し、携帯機2はリクエスト信号Srqに応答してID信号Sidを車両1に返信する。このとき、メモリ14には正当性確認済みフラグが立てられているので、通信処理部38はその旨を車両1に通知すべく第1ID信号Sid1をRFアンテナ16からRF帯の信号で発信させる。この第1ID信号Sid1には、スマート照合時に使用するキーコードとしてIDコード41が含まれるとともに、エマージェンシーキー30の正当性が確認済みであることを車両1に伝えるデータ列として正当性確認済みビット42が含まれている。
照合ECU5は、第1ID信号Sid1をRF受信機8で受信すると、まずはこの第1ID信号Sid1に含まれるIDコード41で車外照合を実行する。照合ECU5は、車外照合が成立することを認識すると、ドアロック施解錠を許可する。このため、例えばドアロックが施錠状態のときにユーザが車外ドアハンドルに触れるとドアロックが解錠され、ドアロックが解錠状態のときにユーザが車外ドアハンドルのロックボタンを押し操作するとドアロックが施錠される。一方、照合ECU5は、車外照合が成立しないことを認識すると、このときに受け付けた受信信号を破棄し、次の新たな受信信号の待ち受けに入る。
また、キー正当性通知部39は、第1ID信号Sid1で車外照合の成立を認識すると、同じ第1ID信号Sid1においてIDコード41に続くビットデータを基に、このときに通信を行った携帯機2に正規エマージェンシーキー30が挿し込まれているか否かを確認する。ここでは、携帯機2に正規エマージェンシーキー30が収納されていることを想定しているので、キー正当性通知部39は正当性確認済みビット42を取得する。よって、キー正当性通知部39は、この正当性確認済みビット42を入手することを以て、携帯機2には正規エマージェンシーキー30が挿し込まれていることを認識する。このため、キー正当性通知部39は、機器ECU40に動作開始要求を出さず、インストルメントパネルや車両ライト等を使用した警告動作を実行させない。
ところで、例えばユーザが携帯機2を一時的にテーブル等の上に置いていた際、脇見をしているときなどの一瞬の隙に、第三者が携帯機2から正規エマージェンシーキー30を他のキーに不正交換する盗難行為を企てる場合も想定される。この場合、図5に示すように、キー盗難者は正規エマージェンシーキー30の変わりに不正キーKdmをキー本体31に挿し込んでおいて、正規エマージェンシーキー30が交換されたことをユーザに暫く気付かれないようにし、例えばユーザが帰宅して車両1を駐車した深夜など、ユーザが暫く車両1に近づかない間に、盗難した正規エマージェンシーキー30で車両1を持ち去る盗難行為を企てることも考えられる。なお、この不正キーKdmには、例えば他トランスポンダを持ったキーや、トランスポンダを持たない単なるメカニカルキーや、キーの模倣品等を含む。
イモビライザー照合部37は、キー本体31に不正キーKdmが挿し込まれた際、このキー挿し込みをキー挿入検出部36で検出すると、キー検出タイミングでイモビライザー照合を開始する。ここでは、挿込キーが不正キーKdmを想定しているので、イモビライザー照合部37はこの照合時に正規のトランスポンダコードを受け取ること、若しくはトランスポンダコードを受け取ること自体ができず、イモビライザー照合が成立しない。よって、メモリ14には、前述した正当性確認済みフラグが立たない状態をとる。
そして、この携帯機2を所持したユーザが車両1に乗り込むために車両1に近づくと、携帯機2が車外通信エリアに入り込んだタイミングで、携帯機2は車両1と車外照合を開始する。ここでは、携帯機2に不正キーKdmが挿し込まれていることを想定しているので、メモリ14には、正当性確認済みフラグがたっていない。よって、通信処理部38は、キー本体31に正規エマージェンシーキー30が収納されていない旨の通知として、第2ID信号Sid2をRFアンテナ16からRF帯の信号で発信する。この第2ID信号Sid2には、前述したIDコード41が含まれるとともに、エマージェンシーキー30の正当性が未確認であることを車両1に伝えるデータ列として正当性未確認ビット43が含まれている。
照合ECU5は、第2ID信号Sid2をRF受信機8で受信すると、まずはこの第2ID信号Sid2に含まれるIDコード41で車外照合を実行する。照合ECU5は、車外照合が成立することを認識すると、ドアロック施解錠を許可する。このため、前述したように、車外ドアハンドルノブをタッチ操作(ノブのタッチセンサがタッチ操作を検出)することによるドアロック解錠操作と、車外ドアハンドルノブのロックボタンを押し操作することによるドアロック施錠操作とが許可される。一方、照合ECU5は、車外照合が成立しないことを認識すると、このときに受け付けた受信信号を破棄し、次の新たな受信信号の待ち受けに入る。
また、キー正当性通知部39は、第2ID信号Sid2で車外照合の成立を認識すると、同じ第2ID信号Sid2においてIDコード41に続くビットデータを基に、このときに通信を行った携帯機2に正規エマージェンシーキー30が挿し込まれているか否かを確認する。ここで、携帯機2に不正キーKdmが挿し込まれていることを想定しているので、キー正当性通知部39は正当性未確認ビット43を取得する。よって、キー正当性通知部39は、この正当性未確認済みビット43を入手することを以て、携帯機2には正規エマージェンシーキー30が挿し込まれていないと認識する。このため、キー正当性通知部39は、機器ECU40に動作開始要求を出し、前述した機器群を使用した警告動作を実行させる。これにより、エマージェンシーキー30の不正交換がユーザに通知され、盗み取られたキーで車両1が盗難されないように各種対処が実行されるので、車両1が盗難に遭う可能性を低く抑えることが可能となる。
さて、本例においては、携帯機2に挿し込まれたエマージェンシーキー30の正当性を、エマージェンシーキー30に内蔵されたトランスポンダ29との間のイモビライザー照合により確認し、携帯機2が車両1とスマート通信を行うときに、この正当性確認結果を車両1に送って、車両1のインストルメントパネル等でエマージェンシーキー30の正当性をユーザに通知する。このため、もし仮にエマージェンシーキー30がユーザの知らないところで不正に交換されたとしても、携帯機2のエマージェンシーキー30を実際に使用する状況となる前段階で、エマージェンシーキー30の不正交換を知ることが可能となる。よって、キー不正交換の際に、車両盗難に対する対処を早い段階でとることが可能となるので、車両1が盗難に遭う可能性を低く抑えることに効果が高くなる。
また、エマージェンシーキー30が正規のものではない警告動作は、車両1のインストルメントパネル、車両ライト、ホーン、ブザー、カーナビゲーションシステムのディスプレイ等で行うというように車両1側で実行される。このため、この種の警告用の機器は予め車両1に備え付けてあるものを使用すれば済むので、ハード面では大きな変更を必要としない。また、ユーザは車両1に乗り込んで運転行為に入る際、例えばインストルメントパネル等の機器を注視する動作を必ずとるので、この種の警告を車両1側で行うようにすれば、正規エマージェンシーキー30が携帯機2に取り付いていない警告を、より確実にユーザに伝えることも可能である。
なお、この正当性確認済みフラグは、キー本体31に挿し込まれたエマージェンシーキー30がキー本体31から抜き取られるまでメモリ14に保持され、キー本体31からエマージェンシーキー30が抜き取られた際、キー挿入検出部36のキー抜き取り検出タイミングでメモリ14からクリアされる。こうすれば、携帯機2から単にエマージェンシーキー30が抜き取られているときも、第2ID信号Sid2が発信される状態をとるので、ユーザの知らないところで携帯機2からエマージェンシーキー30が勝手に抜き取られていることも、車両1で通知することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)携帯機2に備え付けられたエマージェンシーキー30が不正交換された際、この携帯機2が車両1とスマート通信を行うときにその旨が車両1に通知され、不正交換有りの警告が車両1で実行される。このため、エマージェンシーキー30が不正交換にあったことをユーザに通知してその対処をとらせることが可能となるので、例えば車両1が不正使用や盗難等に遭ってしまう状況を少なく抑えることができる。また、この種の警告を車両1側で行うようにすれば、車両1には警告を実行可能な各種機器が予め備わっているので、警告のための機器を新たに用意せずに済み、ハード面で大きな変更を必要としない。また、ユーザは車両1に乗り込んだ際、インストルメントパネル等の車載機器を注視する動作を必ずとるので、この種の警告を車両1側で行うようにすれば、警告をより確実にユーザに伝えることもできる。
(1)携帯機2に備え付けられたエマージェンシーキー30が不正交換された際、この携帯機2が車両1とスマート通信を行うときにその旨が車両1に通知され、不正交換有りの警告が車両1で実行される。このため、エマージェンシーキー30が不正交換にあったことをユーザに通知してその対処をとらせることが可能となるので、例えば車両1が不正使用や盗難等に遭ってしまう状況を少なく抑えることができる。また、この種の警告を車両1側で行うようにすれば、車両1には警告を実行可能な各種機器が予め備わっているので、警告のための機器を新たに用意せずに済み、ハード面で大きな変更を必要としない。また、ユーザは車両1に乗り込んだ際、インストルメントパネル等の車載機器を注視する動作を必ずとるので、この種の警告を車両1側で行うようにすれば、警告をより確実にユーザに伝えることもできる。
(2)キー本体31に挿し込まれている正規エマージェンシーキー30の正当性の確認は、エマージェンシーキー30に組み込まれたトランスポンダ29が正しいものかを見るイモビライザー照合により行う。このため、キー本体31に挿し込まれた正規エマージェンシーキー30の正当性確認を、イモビライザー照合という認証性の高い形式で判定することができる。
(3)エマージェンシーキー30の正当性の確認結果は、携帯機2のスマート通信に併せて実行されるので、正当性確認結果を車両1に通知するための新たな無線通信を設けずに済む。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6〜図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、エマージェンシーキー30の正当性確認結果の通知形式を、第1実施形態のようなスマート通信を使用した形式ではなく、別の形式に変更したのみの構成である。よって、本例は、第1実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
次に、第2実施形態を図6〜図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、エマージェンシーキー30の正当性確認結果の通知形式を、第1実施形態のようなスマート通信を使用した形式ではなく、別の形式に変更したのみの構成である。よって、本例は、第1実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図6〜図8に示すように、車内運転席横のセンタークラスター50には、車内での携帯機2の専用の置き場所としてキー置き場51が設けられている。このキー置き場51は、センタークラスター50の外表面から所定量だけ凹設することにより形成されるとともに、例えば開口が略三角形状をとりつつ、しかも運転席寄りの位置にオフセット配置されている。運転者は、車両ドアを開操作して車内に乗り込んだ際、所持する携帯機2を目に届く位置に置いて運転するには、所持する携帯機2をキー置き場51に載置してから実際の運転動作に入る。なお、キー置き場51が置き場所に相当する。
また、キー置き場51の下方位置には、キー置き場51の周囲にLF帯の信号を発信可能なキー置き場LF発信機52が埋設されている。このキー置き場LF発信機52は、キー置き場51の周囲という非常に小さいエリアにのみLF信号を発信可能であって、信号発信動作が照合ECU5によって管理されている。照合ECU5は、携帯機2に収納されたエマージェンシーキー30の正当性を確認する際、その正当性確認結果を携帯機2から発信させる要求、即ち第1ID信号Sid1又は第2ID信号Sid2を発信させる確認結果通知要求信号Sofを、キー置き場LF発信機52から発信させる。
さて、運転者が車両1に乗り込む際には、携帯機2を所持して車外通信エリアに入り込む。このとき、車両1から発信されているリクエスト信号Srqを携帯機2が受信すると、携帯機2がID信号Sidを返信して車外照合が開始される。なお、このときに携帯機2から発信されるID信号Sidは、第1実施形態に記載したキー正当性確認通知を含んでおらず、携帯機2のキーコードであるIDコード41を主として含む信号となっている。そして、携帯機2のIDコードが車両1のそれと一致して車外照合が成立すると、ドアロックの施解錠が許可又は実行される。
続いて、携帯機2を所持したユーザが解錠した車両ドアを開けて車内に乗車すると、今度はドア開操作のタイミングで車内LF発信機7からリクエスト信号Srqが発信され、車内通信の実行が開始される。そして、携帯機2が車内通信エリアに入り込むと、車両1と携帯機2との間で車内照合が実行され、携帯機2のIDコードが車両1のそれと一致して車内照合が成立すると、エンジンスイッチ19のスイッチ操作によるエンジン始動操作及び電源遷移操作が許可される。
また、車内に乗車したユーザは、携帯機2を目の届く位置に置いて運転する場合、携帯機2をキー置き場51に載置する。ここで、照合ECU5は、ドア開操作を検出して車内照合を実行する際、キー置き場LF発信機52に確認結果通知要求信号Sofの発信動作も開始させる。このため、車両1に乗車したユーザが携帯機2をキー置き場51に携帯機2を載置した際には、キー置き場LF発信機52から発信される確認結果通知要求信号Sofを携帯機2が受信する状態をとる。よって、携帯機2は、この確認結果通知要求信号Sofに従って動作して、前述したID信号Sidの発信動作に移る。
ここで、通信処理部38は、受け付けた確認結果通知要求信号Sofに応答する形で正当性確認結果を車両1に送り渡す際、メモリ14に正当性確認済みフラグが立っていることを確認すると、携帯機2に正規エマージェンシーキー30が挿し込まれていると認識して、第1ID信号Sid1をRFアンテナ16から発信させる。このため、キー正当性通知部39は、携帯機2から第1ID信号Sid1を受け付けることになるので、携帯機2に挿し込まれているエマージェンシーキー30が正規のものと認識し、警告動作を実行しない。なお、この第1ID信号Sid1の発信は、例えば数回実行され、信号発信後は元の待機状態に戻る。
一方、通信処理部38は、受け付けた確認結果通知要求信号Sofに応答する形で正当性確認結果を車両1に送り渡す際、メモリ14に正当性確認済みフラグが立っていないことを確認すると、携帯機2には正規エマージェンシーキー30が挿し込まれていないと認識して、第2ID信号Sid2をRFアンテナ16から発信させる。このため、キー正当性通知部39は、携帯機2から第2ID信号Sid2を受け付けることになるので、携帯機2に不正キーKdmが挿し込まれていると認識する。よって、キー正当性通知部39は、機器ECU40に動作開始要求を出し、前述した機器群を使用した警告動作を実行させる。なお、この第2ID信号Sid2の発信も、第1ID信号Sid1と同様に例えば数回実行され、信号発信後は元の待機状態に戻る。
さて、本例においては、センタークラスター50にキー置き場51を設けつつ、このキー置き場51の下方位置にキー置き場LF発信機52を設ける。そして、キー置き場51に携帯機2が載置されたときに、キー置き場LF発信機52から発信される確認結果通知要求信号Sofによって携帯機2を起動させて正当性確認結果を車両1に向けて発信させ、正当性確認結果を車両1に通知する。このため、エマージェンシーキー30の正当性確認結果の車両1への通知を、第1実施形態とは異なり、スマート通信に依存しない独立した通信形式とすることが可能となるので、スマート通信を行う各種部品やプログラムに変更を加える必要がなく、この観点から効果が高いと言える。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(1),(2)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(4)車内のキー置き場51に携帯機2が載置された際に、エマージェンシーキー30の正当性確認結果を車両1に通知するので、この確認結果の無線通信は、車内のキー置き場51に携帯機2が載置されたことをトリガとする専用の無線通信となる。よって、エマージェンシーキー30の正当性確認結果の通知を他の通信に依存させずに済むので、例えばスマート通信等の従来からある無線通信をそのままの形式で使用することが可能となる。このため、各々の無線通信がそれらの役割に応じた個別の通信となるので、無線通信が煩雑化せずに済む。
(4)車内のキー置き場51に携帯機2が載置された際に、エマージェンシーキー30の正当性確認結果を車両1に通知するので、この確認結果の無線通信は、車内のキー置き場51に携帯機2が載置されたことをトリガとする専用の無線通信となる。よって、エマージェンシーキー30の正当性確認結果の通知を他の通信に依存させずに済むので、例えばスマート通信等の従来からある無線通信をそのままの形式で使用することが可能となる。このため、各々の無線通信がそれらの役割に応じた個別の通信となるので、無線通信が煩雑化せずに済む。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー30の正当性確認は、必ずしもイモビライザー照合を用いた形式に限定されない。例えば、単にキー本体31に対するエマージェンシーキー30の挿し込み有無を見るだけの形式でもよい。即ち、キー本体31にエマージェンシーキー30が挿入されていない際に、警告を実行させる通知(第2ID信号Sid2)を車両1に発信して、車両1に警告を実行させるものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー30の正当性確認は、必ずしもイモビライザー照合を用いた形式に限定されない。例えば、単にキー本体31に対するエマージェンシーキー30の挿し込み有無を見るだけの形式でもよい。即ち、キー本体31にエマージェンシーキー30が挿入されていない際に、警告を実行させる通知(第2ID信号Sid2)を車両1に発信して、車両1に警告を実行させるものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー30の妥当性を電子照合で行う場合、これは必ずしもイモビライザー照合に限定されず、例えばスマート照合等の他の照合形式を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、正規エマージェンシーキー30が交換されている旨の警告は、必ずしも車両1のみで行われることに限定されず、携帯機2側でも行ってもよい。携帯機2側での通知形式としては、例えばLEDの点灯又は点滅、キー本体31の振動、キー本体31に備え付けられた液晶(ディスプレイ)での表示等がある。
・ 第1及び第2実施形態において、携帯機2に、エマージェンシーキー30の正当性確認ボタンを設け、このボタンが押された際に、正当性確認結果が車両1に発信されてその確認結果が車両1側で通知されるものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、電子キーシステム3は、必ずしもキー操作フリーシステム4に限定されず、キーコード発信に電子キー側でボタン操作を要するワイヤレスキーシステムでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、イモビライザー照合部37は、照合開始が必ずしもキー挿し込みをトリガとされることに限定されず、例えば定期的に照合を行ってキー正当性を監視するものでもよい。
・ 第2実施形態において、キー置き場LF発信機52からの確認結果通知要求信号Sofの発信は、必ずしもドア開をトリガとすることに限定されない。例えば、キー置き場51に携帯機2が載置されたことを検出可能な検出部(スイッチ、センサ等)をキー置き場51に配置し、キー置き場51に携帯機2が載置されたことをこの検出部で検出したときに確認結果通知要求信号Sofを発信してもよい。
・ 第2実施形態において、通知要求信号Sofの応答信号であるID信号Sid1,Sid2には、必ずしもIDコードが含まれる必要はなく、単なるキー有無の監視結果のみを通知する信号でもよい。
・ 第2実施形態において、キー置き場51のアンテナと携帯機2との通信形式は、必ずしもLF帯の信号に限らず、例えばRF帯の信号を用いてもよい。さらに、この通信で使用する信号は、必ずしも電波(電磁波)に限らず、例えば電磁結合(磁界)により信号を送り渡す方式を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー30の正当性結果を無線で車両1に通知する場合、この無線通信で使用する周波数は、必ずしもRF帯に限定されず、種々の周波数を利用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー正当性通知システム32は、必ずしも車両1に採用されることに限定されず、他の機器や装置に採用可能であることは言うまでもない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項3において、前記照合通信は、前記通信相手から連続的又は断続的に発信されるキーコード返信の要求を前記電子キーが受信した際に、当該要求に応答する形で前記キーコードを返信するキー操作フリーシステムに準じた無線通信である。この構成によれば、キー操作フリーシステムの無線通信に監視結果の通知を含ませるので、監視結果を通信相手に通知するに際して、特別な操作を別途必要とせずに済む。
(1)請求項3において、前記照合通信は、前記通信相手から連続的又は断続的に発信されるキーコード返信の要求を前記電子キーが受信した際に、当該要求に応答する形で前記キーコードを返信するキー操作フリーシステムに準じた無線通信である。この構成によれば、キー操作フリーシステムの無線通信に監視結果の通知を含ませるので、監視結果を通信相手に通知するに際して、特別な操作を別途必要とせずに済む。
(2)請求項2〜4、前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記キー本体への前記エマージェンシーキーの挿し込み有無を検出するキー挿込検出手段を備え、前記監視手段は、前記キー挿込検出手段で前記キー本体への前記エマージェンシーキーの挿し込みを検出した際に前記電子照合を開始する。この構成によれば、キー本体へのエマージェンシーキーの挿し込みを検出したときにのみ監視手段を起動させることが可能となるので、電子キーの省エネルギー化を図ることが可能となる。
1…通信相手としての車両、2…電子キーとしての携帯機、29…監視手段及びタグを構成するトランスポンダ、30…エマージェンシーキー、37…監視手段を構成するイモビライザー照合部、38…通知手段としての通知処理部、39…通知実行手段としてのキー正当性通知部、51…置き場所としてのキー置き場、Sid1,Sid2…監視結果としての各種ID信号。
Claims (4)
- キーコードを無線により通信相手に送ってキー照合が可能な電子キーに、当該電子キーとは異なる形式でキー照合が可能なエマージェンシーキーが設けられ、前記エマージェンシーキーの不正交換を監視する電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システムにおいて、
前記電子キーに設けられ、前記エマージェンシーキーの不正交換の有無を監視する監視手段と、
前記電子キーに設けられ、前記監視手段の監視結果を前記通信相手に無線で発信する通知手段と、
前記通信相手に設けられ、前記電子キーから受信した前記監視結果を基に、前記不正交換があった際にはその旨の通知を前記通信相手の側で行う通知実行手段と
を備えたことを特徴とする電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システム。 - 前記監視手段は、前記エマージェンシーキーに組み込まれたタグから当該エマージェンシーキーが持つ固有の識別コードを取得し、この識別コードの照合成立の可否を見る電子照合により、前記不正交換の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システム。
- 前記通知手段は、前記電子キーが前記通信相手と無線通信によりキー照合を行う際に、当該キー照合の照合通信に前記監視結果を含ませて前記通信相手に送ることにより、前記監視結果を前記通信相手に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システム。
- 前記通知手段は、前記通信相手における前記電子キーの専用の置き場所に前記電子キーが載置された際に、前記監視結果を前記通信相手に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー備え付けエマージェンシーキーの不正交換監視システム。
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