JP2010046162A - 車両用シートバックのフレーム構造及び該構造を有する車両用シートバック - Google Patents
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Abstract
【課題】製造効率を低下させることなく、フレーム構造に求められるスペース上の制約条件に応じて柔軟に対応可能としながらも、シートバックに必要な強度を確保しつつ、構造全体の軽量化を達成する車両用シートバックのフレーム構造を提供する。
【解決手段】シートバックのフレーム骨格を形成するために、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される板状のサイドフレーム12を有する車両用シートバックフレーム構造であって、前記サイドフレーム12はそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部22および後縁部24それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレーム12を閉断面化した閉断面部26を有する、ことを特徴とする車両用シートバックフレーム構造。
【選択図】 図1
【解決手段】シートバックのフレーム骨格を形成するために、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される板状のサイドフレーム12を有する車両用シートバックフレーム構造であって、前記サイドフレーム12はそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部22および後縁部24それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレーム12を閉断面化した閉断面部26を有する、ことを特徴とする車両用シートバックフレーム構造。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用シートバックのフレーム構造及び該構造を有する車両用シートバックに関し、より詳細には、車両用シートにおける車両用シートバックの強度を確保しつつ、軽量化を達成した車両用シートバックのフレーム構造及び該構造を有する車両用シートバックに関する。
従来から、車両用シートは、下部が車室床部に固定されたシートクッションと、シートクッションの後部に下部が支持されたシートバックとを有し、シートバックについて、おもに、前倒し可能なタイプと、直立状態で前倒し不可能なタイプとが採用されてきた。
このような車両用シートバックは、車両用シートバックのフレーム構造をなすシートバックフレームを有し、シートバックフレームを覆うパッドおよび外皮用トリム等がシートバックフレームに設けられている。
シートバックフレーム構造としては、全体が枠組み状に構成されるタイプと、平板状のパネルタイプとに大別される。
シートバックフレーム構造としては、全体が枠組み状に構成されるタイプと、平板状のパネルタイプとに大別される。
前者のタイプに関し、従来から、車両用シートバックのフレーム構造として、一対のサイドフレームを採用したものが用いられている。より詳細には、このような車両用シートバックのフレーム構造は、一対のサイドフレームの上端同士をアッパーフレームにより掛け渡し、一方下端同士をロアフレームにより連結して、全体として、車両用シートバックのフレーム構造として強度部材を形成するようにしている。この一対のサイドフレームはそれぞれ、板幅が車両の前後方向に向くように配置されている。
このような車両用シートバックのフレーム構造において、たとえば、特許文献1に開示されているように、いわゆるテーラードブランク材を採用したものが知られている。
ここに、テーラードブランク材は、溶接により複数の鋼材を目的に合わせて組み合わせて仕立てることのできる公知のプレス素材である。
このような車両用シートバックのフレーム構造において、たとえば、特許文献1に開示されているように、いわゆるテーラードブランク材を採用したものが知られている。
ここに、テーラードブランク材は、溶接により複数の鋼材を目的に合わせて組み合わせて仕立てることのできる公知のプレス素材である。
このようなタイプの車両用シートバックのフレーム構造をより詳細に説明すれば、シートバックフレーム構造は、シートバックの左右位置に板状のサイドフレームが配設されている。サイドフレームの上端には、アッパーフレームが架け渡されて互いに剛結合されている。一方、サイドフレームの下端にはロアフレームが同様に架け渡されており、これらも同様に互いに剛結合されている。サイドフレームは、その下部がシートバックのリクライニング用の回動軸(図示せず)によって軸支された状態とされている。
サイドフレームは、複数の同材質あるいは異材質からなる板材の側部がシートバックの上部から下部の方に向かって突き当て溶接されたいわゆるテーラードブランク材をプレス加工して形成されている。より詳細には、突き当て面の板幅方向前側部位が後側部位に対して板面の面内下方向に傾斜した状態で突き当て溶接され、横断面が「こ」の字のフランジ部を有する。
このようなテーラードブランク材によれば、各板材の突き当て面が連続的な線溶接によって接合されたものであるから、各接合部に高い結合強度を得ることが可能である。
より具体的には、サイドフレームに作用する曲げモーメントは、サイドフレームの上部から下部(シートのリクライニング用回動軸)に向けて徐々に増大するように分布するところ、サイドフレーム各部にかかる負荷の大きさに対応可能な板厚(断面係数)を有する板材を最適配置することにより、板材の使用量を必要最小限に制限しつつ、各部に必要な強度を具備することが可能である。
このようなテーラードブランク材によれば、各板材の突き当て面が連続的な線溶接によって接合されたものであるから、各接合部に高い結合強度を得ることが可能である。
より具体的には、サイドフレームに作用する曲げモーメントは、サイドフレームの上部から下部(シートのリクライニング用回動軸)に向けて徐々に増大するように分布するところ、サイドフレーム各部にかかる負荷の大きさに対応可能な板厚(断面係数)を有する板材を最適配置することにより、板材の使用量を必要最小限に制限しつつ、各部に必要な強度を具備することが可能である。
しかしながら、このようなタイプの車両用シートバックのフレーム構造には、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、テーラドブランク材を採用する場合、複数の鋼板を準備し、各突き当て面を連続的な線溶接によって接合する必要がある。そのため、車両用シートバックのフレーム構造の製造効率を低下させ、車両用シートバックのフレーム構造の製造コストを引き上げてしまう。特に、複数の鋼板の各突き当て面を溶接により接合する形態をとるため、高い結合強度を確保するために、突き当て面積を増大すべく、各鋼板を傾斜した状態で突き当て溶接する必要がある。このような溶接作業は、さらに一層、車両用シートバックのフレーム構造の製造効率を低下させる。材質の異なる複数の鋼板をテーラドブランク材として採用する場合には、なおさらである。
第2に、テーラドブランク材を採用する場合、車両用シートバックの設計自由度を確保するのが困難である。より詳細には、テーラドブランク材の場合、複数の鋼板の各々の板厚あるいは材質を選択することにより、必要な強度を実現する。しかしながら、強度を決定する設計パラメータとして、板厚あるいは材質以外のパラメータを確保し、柔軟な設計が行えることが強く望まれる。
特に、車両用シートバックのフレーム構造の占めるスペース自体が、車両室内空間に大きな影響を及ぼすことから、車両用シートバックのフレーム構造に求められる強度を確保しつつ、フレーム構造に求められるスペース上の制約条件に応じて、柔軟に対応可能なフレーム構造の提供が求められる。
特開2006−51272号
特に、車両用シートバックのフレーム構造の占めるスペース自体が、車両室内空間に大きな影響を及ぼすことから、車両用シートバックのフレーム構造に求められる強度を確保しつつ、フレーム構造に求められるスペース上の制約条件に応じて、柔軟に対応可能なフレーム構造の提供が求められる。
上記技術的課題に鑑み、本発明の目的は、製造効率を低下させることなく、フレーム構造に求められるスペース上の制約条件に応じて柔軟に対応可能としながらも、シートバックに必要な強度を確保しつつ、構造全体の軽量化を達成する車両用シートバックのフレーム構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用シートバックのフレーム構造は、
シートバックのフレーム骨格を形成するために、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される、一様な板厚を有する板状のサイドフレームを有する車両用シートバックフレーム構造であって、
前記サイドフレームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレームを閉断面化した閉断面部を有する、構成としている。
シートバックのフレーム骨格を形成するために、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される、一様な板厚を有する板状のサイドフレームを有する車両用シートバックフレーム構造であって、
前記サイドフレームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレームを閉断面化した閉断面部を有する、構成としている。
このような構成の車両用シートバックのフレーム構造によれば、強度部材として機能する左右一対のサイドフレームにおいて、その板厚を全体に亘って強度上安全側の一様な厚肉とすることなしに、たとえば、車両の前後方向に作用する曲げ剛性を確保するのに効果的な左右両縁部のみその高さ方向全体に亘って、高さ方向と直交する向きに閉断面化した閉断面化部を設けることにより、強度上必要な剛性を確保するのに必要な位置に対応して、断面係数を確保することを通じて、車両用シートバックの必要強度あるいは必要剛性を確保しつつ、軽量化を達成することができる。
また、閉断面部の形状を選択するに際し、たとえば閉断面部を矩形断面とする場合、車両用シートバックのフレーム構造に求められるスペース上の制約に適合するように、その高さあるいは幅を選択することにより、柔軟に設計対応することが可能である。
また、前記閉断面化部は、矩形形状の断面を有し、板状のサイドフレームの縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のサイドフレームの縁部の一方の表面部を板状のサイドフレームの他方の表面部に突き合わせる形態で形成されるのがよい。
さらに、前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能であるのがよい。
さらにまた、前記突き合わせ部において、板状のサイドフレームの縁部の一方の表面部を板状のサイドフレームの他方の表面部に対して、溶接によって固定するのがよい。
加えて、前記左右一対のサイドフレームの上端部には、アッパーフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームの下端部には、ロアフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームのそれぞれの下端部には、リクライナーを介してロアアームが取り付けられ、
ロアアームは、シートバックの左右一対で板幅が前後方向に位置するように配設される板状であり、
前記ロアアームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のロアアームを閉断面化した閉断面部を有するのがよい。
さらに、前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能であるのがよい。
さらにまた、前記突き合わせ部において、板状のサイドフレームの縁部の一方の表面部を板状のサイドフレームの他方の表面部に対して、溶接によって固定するのがよい。
加えて、前記左右一対のサイドフレームの上端部には、アッパーフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームの下端部には、ロアフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームのそれぞれの下端部には、リクライナーを介してロアアームが取り付けられ、
ロアアームは、シートバックの左右一対で板幅が前後方向に位置するように配設される板状であり、
前記ロアアームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のロアアームを閉断面化した閉断面部を有するのがよい。
また、前記ロアアームの前記閉断面化部は、矩形形状の断面を有し、板状のロアアームの縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のロアアームの縁部の一方の表面部を板状のロアアームの他方の表面部に突き合わせる形態で形成されるのがよい。
さらに、前記ロアアームの前記閉断面化部の前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能であるのがよい。
さらにまた、前記左右一対のサイドフレームは、上端に向かって板幅が増大する台形形状であるのがよい。
また、前記左右一対のサイドフレームはそれぞれ、前後縁部に設けられた閉断面部の間に、高さ方向に整列した複数の開口を有するのでもよい。
さらに、前記ロアアームの前記閉断面化部の前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能であるのがよい。
さらにまた、前記左右一対のサイドフレームは、上端に向かって板幅が増大する台形形状であるのがよい。
また、前記左右一対のサイドフレームはそれぞれ、前後縁部に設けられた閉断面部の間に、高さ方向に整列した複数の開口を有するのでもよい。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用シートは、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフレーム構造を有する車両用シートバックと、下部が車室床部に固定されたシートクッションとを有する構成としている。
請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフレーム構造を有する車両用シートバックと、下部が車室床部に固定されたシートクッションとを有する構成としている。
このような構成の車両用シートによれば、強度部材として機能する左右一対のサイドフレームにおいて、その板厚を全体に亘って強度上安全側の一様な厚肉とすることなしに、たとえば、車両の前後方向に作用する曲げ剛性を確保するのに効果的な左右両縁部のみその高さ方向全体に亘って、高さ方向と直交する向きに閉断面化した閉断面化部を設けることにより、強度上必要な剛性を確保するのに必要な位置に対応して、断面係数を確保することを通じて、車両用シートバックの必要強度あるいは必要剛性を確保しつつ、軽量化を達成することができる。
また、閉断面部の形状を選択するに際し、たとえば閉断面部を矩形断面とする場合、車両用シートバックのフレーム構造に求められるスペース上の制約に適合するように、その高さあるいは幅を選択することにより、柔軟に設計対応することが可能である。
また、閉断面部の形状を選択するに際し、たとえば閉断面部を矩形断面とする場合、車両用シートバックのフレーム構造に求められるスペース上の制約に適合するように、その高さあるいは幅を選択することにより、柔軟に設計対応することが可能である。
本発明に係る車両用シートバックのフレーム構造および該構造を有する車両用シートバックによれば、強度部材として機能する板状のサイドフレームにおいて、その板厚を平板全体に亘って強度上安全側の一様な厚肉とすることなしに、強度上必要な剛性を確保するのに必要な位置に対応して、閉断面化による断面係数を確保することを通じて、車両用シートバックの必要強度あるいは必要剛性を確保しつつ、軽量化を達成することができる。
本発明に係る車両用シートの実施形態を自動車のリアシートに適用した場合を例として、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートバックのフレーム構造の概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用シートバックのフレーム構造のサイドフレームの側面図である。図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。図4は、図1のB−B線に沿う断面図である。図5は、図1のC−C線に沿う断面図である。図6は、図1のD−D線に沿う断面図である。図7は、サイドフレームの閉断面化に際し、絞り工程に用いられる金型の概略図である。図8は、サイドフレームの閉断面化に際し、第1フランジダウン工程に用いられる金型の概略図である。図9は、サイドフレームの閉断面化に際し、第2フランジダウン工程に用いられる金型の概略図である。図10は、サイドフレームの閉断面化に際し、カム曲げ工程に用いられる金型の概略図である。図11は、図7のカム曲げ工程で加工されたパネルの閉断面部である。図12は、パネルの閉断面化に際し、整形工程に用いられる金型の概略図である。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートバックのフレーム構造の概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用シートバックのフレーム構造のサイドフレームの側面図である。図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。図4は、図1のB−B線に沿う断面図である。図5は、図1のC−C線に沿う断面図である。図6は、図1のD−D線に沿う断面図である。図7は、サイドフレームの閉断面化に際し、絞り工程に用いられる金型の概略図である。図8は、サイドフレームの閉断面化に際し、第1フランジダウン工程に用いられる金型の概略図である。図9は、サイドフレームの閉断面化に際し、第2フランジダウン工程に用いられる金型の概略図である。図10は、サイドフレームの閉断面化に際し、カム曲げ工程に用いられる金型の概略図である。図11は、図7のカム曲げ工程で加工されたパネルの閉断面部である。図12は、パネルの閉断面化に際し、整形工程に用いられる金型の概略図である。
本発明に係る車両用リアシートは、下部が車室床部に固定されたシートクッションと、シートクッションの後部に下部が支持されたシートバックとを有し、シートバックが、後に説明するように、リクライニング可能とされている。
車両用リアシートには、後に説明する車両用シートバックフレーム構造の前面を全体的に覆うように車両用シートバックフレーム構造の前面側に取り付けられる不図示のパッドと、車両用シートバックフレーム構造とパッドとを全体的に覆う袋状の表皮(図示せず)とが設けられている。
車両用リアシートには、後に説明する車両用シートバックフレーム構造の前面を全体的に覆うように車両用シートバックフレーム構造の前面側に取り付けられる不図示のパッドと、車両用シートバックフレーム構造とパッドとを全体的に覆う袋状の表皮(図示せず)とが設けられている。
図1に示すように、車両用シートバックフレーム構造は、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される板状のサイドフレーム12を有する。各サイドフレーム12は、鋼製であり、たとえばSPFC980Y(板厚1.0mm)が挙げられる。各サイドフレーム12に作用する曲げモーメントは、下方に向かうにつれて大きくなることから、各サイドフレーム12は、図2に示すように、上方に向かって板幅が広がる台形形状をなしている。左右一対のサイドフレーム12の上端には、アッパードフレーム14が架け渡され、各上端で剛結合され、一方左右一対のサイドフレーム12の下端には、ロアフレーム16が架け渡され、各下端で剛結合されている。アッパードフレーム14およびロアフレーム16は、サイドフレーム12と同様に、鋼製であり、たとえばPFC780Y(板厚0.8mm)が挙げられる。このように、左右一対のサイドフレーム12、アッパードフレーム14およびロアフレーム16により、車両用シートバックフレーム構造が構成され、強度部材として機能するようにしている。
図1に示すように、逆U字形に配置されたアッパードフレーム14について、アッパードフレーム14は、サイドフレーム12とは異なり、一様な板厚の1枚の板材から形成されるのではなく、図3及び図4に示すように、一様な板厚の2枚の板材29をプレス加工することにより形成される。図3は、水平部31の断面を示し、一方図4は、鉛直部33の断面を示す。図3および図4に示すように、水平部31は、2枚の板材29により矩形断面の閉断面部26が形成される一方、鉛直部33は、一方の板材29を断面「コ」の字に形成する一方、他方の板材29を矩形の凹凸凹断面を有するようにプレス加工し、これらの板材29を溶接することにより、両縁部に閉断面部27A,Bを有するようにしている。すなわち、他方の板材29の両縁部それぞれに設けられた凹部に対して、一方の板材29により凹部の開放部を覆うことにより、閉断面部27A,Bを形成している。これにより、後に説明するように、同様に両縁部に閉断面部35を有するサイドフレーム12の上端面と突き合わせ溶接により固定することが可能となるようにしている。
左右一対のサイドフレーム12のそれぞれの下端部には、リクライナー18を介してロアアーム20が取り付けられ、これにより、バックシートをシートクッションに対して、アップライト位置から前倒し可能であるとともに、バックシートをシートクッションに対して、アップライト位置から、調整ピッチ2°でロックさせつつ後倒し可能としている。このようなリクライナー構造は、従来既知であるので、ここではその詳しい説明は省略する。
左右一対のサイドフレーム12の特徴について、説明すれば、サイドフレーム12はそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部22および後縁部24それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレーム12を閉断面化した閉断面部35A,B26を有する。より具体的には、図5は、サイドフレーム12の上部の横断面図を示し、図6は、サイドフレーム12の下部の横断面図を示す。図5及び図6に示すように、この閉断面部35A,Bはそれぞれ、矩形形状の断面を有し、板状のサイドフレーム12の縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のサイドフレーム12の縁部の一方の表面部を板状のサイドフレーム12の他方の表面部に突き合わせ、一方の表面部を他方の表面部に対して、たとえばレーザ溶接により固定することにより形成される。詳細な製造方法について、後に説明する。
左右一対のサイドフレーム12の特徴について、説明すれば、サイドフレーム12はそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部22および後縁部24それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレーム12を閉断面化した閉断面部35A,B26を有する。より具体的には、図5は、サイドフレーム12の上部の横断面図を示し、図6は、サイドフレーム12の下部の横断面図を示す。図5及び図6に示すように、この閉断面部35A,Bはそれぞれ、矩形形状の断面を有し、板状のサイドフレーム12の縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のサイドフレーム12の縁部の一方の表面部を板状のサイドフレーム12の他方の表面部に突き合わせ、一方の表面部を他方の表面部に対して、たとえばレーザ溶接により固定することにより形成される。詳細な製造方法について、後に説明する。
この矩形形状の閉断面部35A,Bの高さhおよび幅wは、たとえば、シートバックのフレーム構造に対するスペース上の制約等も鑑み、強度上閉断面部35A,Bに必要とされる断面係数を確保しつつ、高さhおよび幅wを調整すればよい。この点において、たとえば、サイドフレーム12の縁部を局所的に厚肉化することにより強度を確保する場合に比べ、設計上の自由度を確保することが可能となる。
左右一対のサイドフレーム12はそれぞれ、上端に向かって板幅が増大する台形形状であり、前後縁部に設けられた閉断面部35A,Bの間に、高さ方向に整列した複数の開口30を有する。サイドフレーム12の両前後縁部の間の平面部は、両前後縁部に比べて強度的にクリティカルではないので、その部位に高さ方向に整列した複数の開口30を設けることにより、さらなる軽量化を達成することが可能である。なお、開口30の形状、大きさ、あるいは数は、強度上問題とならない範囲で適宜に選択すればよい。
図6に示すように、ロアアーム20は、サイドフレーム12と同様に、閉断面部37A,Bを有する。より詳細には、ロアアーム20はそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のロアアーム20を閉断面化した閉断面部37A,Bを有する。より具体的には、この閉断面部37A,Bは、矩形形状の断面を有し、板状のロアアーム20の縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のロアアーム20の縁部の一方の表面部を板状のロアアーム20の他方の表面部に突き合わせ、一方の表面部を他方の表面部に対して、たとえばレーザ溶接により固定することにより形成される。
図6に明瞭に示されているように、サイドフレーム12の閉断面化部と、ロアアーム20の閉断面化部とは、リクライナー18を介して背中合わせの位置関係にあり、換言すれば、リクライナー18の一方の面には、サイドフレーム12の平面部が突き合わされ、一方リクライナー18の他方の面には、ロアアーム20の平面部が突き合わされている。
また、図1および図6に示すように、所定の強度を確保しつつ軽量化を図る観点から、サイドフレーム12の閉断面化部と、ロアアーム20の閉断面化部とは、高さ方向には重複しておらず、サイドフレーム12の閉断面化部35A,Bの終端高さからロアアーム20の閉断面化部37A,Bが下方に延びている。
また、図1および図6に示すように、所定の強度を確保しつつ軽量化を図る観点から、サイドフレーム12の閉断面化部と、ロアアーム20の閉断面化部とは、高さ方向には重複しておらず、サイドフレーム12の閉断面化部35A,Bの終端高さからロアアーム20の閉断面化部37A,Bが下方に延びている。
サイドフレーム12の閉断面部35A,Bそれぞれにおいて、閉断面部35A,Bの高さ(h1、h2)および/または幅(w1、w2)について、板厚が一定の板材を閉断面化する場合に、必要な断面係数を確保する範囲で、その高さ、あるいはその幅を他の制約条件に適合するように、適切に選択すればよい。たとえば、スペース上の制約から、サイドフレーム12の左右方向への張り出しが制約を受ける場合には、閉断面部35A,Bの高さを制限したうえで、その分幅を確保することで対処することも可能である。また逆に、スペース上の制約から、サイドフレーム12の前後方向へのスペースが制約を受ける場合には、閉断面部35A,Bの幅を制限したうえで、その分高さを確保することで対処することも可能である。このようにサイドフレーム12に関し、一様な板厚の板材だけを準備し、それをプレス加工して閉断面部35A,Bを設けることにより、全体を強度上クリティカルとなる部位の板厚に揃えることなく、その逆に、強度上問題とならない部位の板厚に揃えたうえで、局所的に閉断面部35A,Bを設けることにより、全体として軽量化を達成しつつ、必要な強度を確保することが可能となる。
ここで、このような閉断面構造を有するサイドフレーム12の製造方法について、以下に概略説明する。サイドフレーム12の製造方法は、絞り工程、第1フランジダウン工程、第2フランジダウン工程、カム曲げ工程および整形工程とからなる。なお、サイドフレーム12の閉断面化加工は、開口30を設ける前の平板状のサイドフレーム12に対して行う。
まず、絞り工程において、図7に示すように、下型90と、押え92と、押え92とスプリング94を介して係合する上型96とを有する絞り用金型98により、下型90と押え92との間にサイドフレーム12を位置決めした状態で、スプリング94を収縮させつつ、上型96を下型90に向かって下降して、サイドフレーム12に段部D1を形成する。
まず、絞り工程において、図7に示すように、下型90と、押え92と、押え92とスプリング94を介して係合する上型96とを有する絞り用金型98により、下型90と押え92との間にサイドフレーム12を位置決めした状態で、スプリング94を収縮させつつ、上型96を下型90に向かって下降して、サイドフレーム12に段部D1を形成する。
次いで、第1フランジダウン工程において、図8に示すように、段部が形成されたサイドフレーム12を別の第1フランジダウン用金型100に装着する。第1フランジダウン用金型100は、下型102と、下型102に対して上方に設置される押え104と、押え104に対してスプリング106を介して係合し、下型102の斜め部と同様な斜め部を有する上型104とを有する。下型102は、サイドフレーム12に形成された段部D1に一致する第1斜め部106と、端部に形成された第2斜め部108と、第1斜め部106と第2斜め部108との間に形成される水平部110とを有する。このような第1フランジダウン用金型100を用い、第1斜め部106にサイドフレーム12の段部Dを合わせるように、押え104と下型102との間にサイドフレーム12を位置決めした状態で、スプリング106を収縮させつつ、上型104を下型102に向かって下降して、サイドフレーム12の端部に斜め部D2を形成する。
次いで、第2フランジダウン工程において、図9に示すように、斜め部D2が形成されたサイドフレーム12を別の第2フランジダウン用金型112に装着する。第2フランジダウン用金型112は、下型114と、下型114に対して上方に設置される押え116と、押え116に対してスプリング118を介して係合する上型120とを有する。下型114は、第1フランジダウン用金型の下型の第1斜め部106、水平部110、第2斜め部108と同様な構成を有し、さらに端部に第2斜め部108に連続して、垂直部122を有する。一方、上型120は、凹部124を有し、凹部124には、垂直部126が形成されている。このような第2フランジダウン用金型112を用い、第1斜め部、水平部および第2斜め部にサイドフレーム12を合わせるように、押え116と下型114との間にサイドフレーム12を位置決めした状態で、スプリング118を収縮させつつ、上型120を下型114に向かって下降して、サイドフレーム12の端部に垂直部D3を形成する。
次いで、カム曲げ工程において、図10に示すように、垂直部D3が形成されたサイドフレーム12を別のカム曲げ用金型128に装着する。カム曲げ用金型128は、第1下型130と、第1下型130の上方に設置される押え132と、押え132にスプリング134を介して係合する上型136と、この上型136に係合する第2下型138とを有する。押え132の下表面には、第1斜め部、水平部、第2斜め部と相補する形状が形成される。上型136は、凹部140を有し、この凹部140の垂直部142が、押え132の端部と対向するように配置されている。上型136は、凹部140の垂直部142の下方に斜め部144を有する。第2下型138は、上面146と、上型136の斜め部144と同様な傾斜を有する斜め部148を有し、斜め部同士が面接触をしている。これにより、上型136を下方に移動したときに、斜め部を介して第2下型138は、水平方向に移動するように構成されている。このようなカム曲げ用金型128を用い、第1斜め部、水平部および第2斜め部にサイドフレーム12を合わせるように、押え132と第1下型130との間にサイドフレーム12を位置決めした状態で、スプリング134を収縮させつつ、上型136を下方に移動すると、第2下型138が水平方向に移動することにより、サイドフレーム12端部の垂直部が、第2下型138の右側面によって曲げられる。このように形成された曲げ部を90°曲げに近づけるために、このようなカム曲げ用金型128を用いて2回同様な工程を行う。2回同様な工程を行った場合のサイドフレーム12の形状を図11に示す。
次いで、整形工程において、図12に示すように、サイドフレーム12の閉断面形状に合致する形状の下向きに開放する凹部150を有する上型152と、上表面が平面状の下型154とを有する金型156に曲げ部が形成されたサイドフレーム12を装着して、再度プレスを行い、形を整え、所望の閉断面形状を形成する。
以上で、サイドフレーム12の片側に閉断面構造が形成される。もう片側に閉断面構造を形成するには、上記と同様な工程を行えばよい。なお、サイドフレーム12の端の一方の表面と、サイドフレーム12の他方の表面部との突き合わせ部をたとえば溶接により固定してもよい。以上で、パネルの製造が完了する。ちなみに、ロアアーム20に閉断面部26を設ける場合も上述と同様な方法により別途行えばよい。
形成される閉断面構造の幅を変更する場合には、第1フランジダウン用金型100の下型102の水平部110の長さおよびそれに対応する形状を有する押え104を変更し、一方形成される閉断面構造の高さを変更する場合には、カム曲げ用金型128の上型136の凹部140の深さを変更すればよく、予め、種々の金型を準備しておき、閉断面構造の幅および高さに応じて、必要な金型を選択するようにすればよい。
以上のように、一様な板厚のサイドフレーム12を用いて、左右脇部をそれぞれ閉断面化加工することにより、サイドフレーム12に作用する曲げモーメントに対応させて、閉断面部26の断面係数を調整し、全体の軽量化を図りつつ、必要な強度を確保することを通じて、全体的に板厚の厚肉化を図る必要がなくなることから、最適な板厚の設定を実現することが可能である。このような簡略化構造により必要な剛性あるいは強度を確保することが可能であることから、構造の複雑化あるいは部品点数の増大を回避することが可能であり、それにより、各部の寸法精度や生産性を向上することも可能である。
変形例として、従来のテーラドブランク材と閉断面化部とを組み合わせたサイドフレーム12の構成を採用してもよい。
このような構成によれば、サイドフレーム12の高さ方向に異なる大きさの閉断面化部を設けることにより、サイドフレーム12の外形としては、上述のような高さ方向に幅が狭い台形形状ではなく、長方形形状とすることが可能である。
このような構成によれば、サイドフレーム12の高さ方向に異なる大きさの閉断面化部を設けることにより、サイドフレーム12の外形としては、上述のような高さ方向に幅が狭い台形形状ではなく、長方形形状とすることが可能である。
より詳細には、サイドフレーム12の板幅は一定のもとで、複数、たとえば板厚共通の3種類のテーラドブランク材を準備し、各テーラドブランク材ごとに、閉断面部35A,Bの高さは共通であるが、その幅Wが異なるようにし、幅Wが大きい、すなわち断面係数の大きい閉断面部35A,Bを有するテーラドブランク材の順に、互いに溶接固定することにより下から積み上げていく構成である。この場合、互いのテーラドブランク材は、サイドフレーム12の板幅部およびその前後の閉断面部35A,Bの一部を構成する外側フランジ部において突き合わせ可能であるから、溶接により強固に固定することが可能である。
このように、高さ方向に異なる閉断面部35A,Bを設けることにより、サイドフレーム12の全体形状としては、高さ方向に板幅の一定の長方形形状を採用することが可能となる。
このように、高さ方向に異なる閉断面部35A,Bを設けることにより、サイドフレーム12の全体形状としては、高さ方向に板幅の一定の長方形形状を採用することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば種々の修正あるいは変更が可能である。たとえば、本実施形態においては、サイドフレーム12の前後両縁部に設ける閉断面化部について、その高さおよび幅について、閉断面化部が矩形状をなすことを前提として説明したが、場合により矩形形状に限定されることなく、たとえば台形形状等も適用可能である。
さらにまた、車両用シートがリアシートである場合には、荷室に置かれる荷物の移動による荷重に耐えるために、フレーム構造に固定される補強用フレームを別途設けてもよい。本発明によれば、このような補強用フレームの設置に伴う重量増加分をほぼ相殺することが可能である。
さらにまた、車両用シートがリアシートである場合には、荷室に置かれる荷物の移動による荷重に耐えるために、フレーム構造に固定される補強用フレームを別途設けてもよい。本発明によれば、このような補強用フレームの設置に伴う重量増加分をほぼ相殺することが可能である。
本発明に係るパネルタイプの車両用シートバックのフレーム構造および該構造を有する車両用シートバックは、自動車のみならず、鉄道車両、飛行機等人が座席に着座した状態で運搬する一般的な車両に適用可能であり、その際、強度部材として機能する平板状のパネルフレームにおいて、その板厚を平板全体に亘って強度上安全側の一様な厚肉とすることなしに、強度上必要な剛性を確保するのに必要な位置に対応して、閉断面化構造による断面係数を確保することが可能であり、この点で、車両用シートバックの必要強度あるいは必要剛性を確保しつつ、軽量化を達成する。
h 高さ
w 幅
12 サイドフレーム
14 アッパーフレーム
16 ロアフレーム
18 リクライナー
20 ロアアーム
22 前縁部
24 後縁部
30 開口
31 水平部
33 鉛直部
35 閉断面部
37 閉断面部
98 絞り用金型
100 第1フランジダウン用金型
112 第2フランジダウン用金型
128 カム曲げ用金型
156 整形用金型
w 幅
12 サイドフレーム
14 アッパーフレーム
16 ロアフレーム
18 リクライナー
20 ロアアーム
22 前縁部
24 後縁部
30 開口
31 水平部
33 鉛直部
35 閉断面部
37 閉断面部
98 絞り用金型
100 第1フランジダウン用金型
112 第2フランジダウン用金型
128 カム曲げ用金型
156 整形用金型
Claims (10)
- シートバックのフレーム骨格を形成するために、シートバックの左右一対で板幅が車両の前後方向に位置するように配設される、一様な板厚を有する板状のサイドフレームを有する車両用シートバックフレーム構造であって、
前記サイドフレームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のサイドフレームを閉断面化した閉断面部を有する、
ことを特徴とする車両用シートバックフレーム構造。 - 前記閉断面化部は、矩形形状の断面を有し、板状のサイドフレームの縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のサイドフレームの縁部の一方の表面部を板状のサイドフレームの他方の表面部に突き合わせる形態で形成される、請求項1に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能である、請求項2に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記突き合わせ部において、板状のサイドフレームの縁部の一方の表面部を板状のサイドフレームの他方の表面部に対して、溶接によって固定する、請求項2または3に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記左右一対のサイドフレームの上端部には、アッパーフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームの下端部には、ロアフレームが架け渡され、
前記左右一対のサイドフレームのそれぞれの下端部には、リクライナーを介してロアアームが取り付けられ、
ロアアームは、シートバックの左右一対で板幅が前後方向に位置するように配設される板状であり、
前記ロアアームはそれぞれ、その高さ方向全体に亘って、前縁部および後縁部それぞれにおいて、高さ方向と略直交する向きに板状のロアアームを閉断面化した閉断面部を有する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用シートバックのフレーム構造。 - 前記ロアアームの前記閉断面化部は、矩形形状の断面を有し、板状のロアアームの縁部を多段階的にプレス加工することにより、板状のロアアームの縁部の一方の表面部を板状のロアアームの他方の表面部に突き合わせる形態で形成される、請求項5に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記ロアアームの前記閉断面化部の前記矩形形状の断面の高さおよび幅は、多段階的にプレス加工する際に用いられる金型を選択することにより、互いに独立に調整可能である、請求項6に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記左右一対のサイドフレームはそれぞれ、上端に向かって板幅が増大する台形形状である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 前記左右一対のサイドフレームはそれぞれ、前後縁部に設けられた閉断面部の間に、高さ方向に整列した複数の開口を有する、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の車両用シートバックのフレーム構造。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のフレーム構造を有する車両用シートバックと、下部が車室床部に固定されたシートクッションとを有することを特徴とする車両用シート。
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