JP2010028340A - 光受信器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、信号断検出を誤検出なく安定的に行う光受信器を提供することを目的とする。
【解決手段】光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、該電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、該光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、該高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備える。そして該電流引き抜き回路は該直流信号変換回路の出力信号が低下するほど該高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させる。
【選択図】図1
【解決手段】光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、該電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、該光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、該高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備える。そして該電流引き抜き回路は該直流信号変換回路の出力信号が低下するほど該高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させる。
【選択図】図1
Description
本発明は光入力信号の有無を正確に検出できる光受信器に関する。
光受信器は光入力信号を電気信号に変換し出力する機能を備える。光受信器の入力信号は例えば、音声、電子メールやインターネットに代表される文字、画像情報を含む電子データ等の情報である。これらの情報は特定の通信プロトコルによって決められたフレーム方式に従いディジタル化、符号化されたものである。
ここで、応答速度を高速化する光受信器では、光受信器の初段増幅部の利得を小さくする必要がある。しかしながら初段増幅部の利得を小さくすると光受信器のS/N比(Signal to Noise Ratio)も低下してしまう。そこで、S/N比を悪化させずに応答速度を高速化するべく、光受信器の最小受信感度を高めることが行われる。
一般に最小受信感度を高めるためには、光電気変換回路にアバランシェフォトダイオード(Avalanche Photo Diode、以後APDと称する)が用いられる。APDとは光入力信号によって発生した電子−正孔対が空乏層内において高電界で加速され格子原子に衝突し雪崩的に電子−正孔対を生成させる増倍作用を利用するフォトダイオードである。APDは前述の通りキャリアを高電界で加速させる必要があるため、その駆動電圧は比較的高いものである。
一方、光受信器を一部に含む光伝送装置では近年装置の小型化、低消費電力化が進み、光受信器に給電するための電源は低電圧化されてきている。そして、光電気変換回路に前述したAPDを有する場合には、光伝送装置の電源電圧がAPDの駆動電圧未満となることがある。このような場合には、光受信器内部に高電圧発生回路を配置し、その高電圧発生回路により昇圧された電圧をAPDに印加することで対応する。
APDで生成された電気信号は増幅および直流変換を経て所定の閾値であるアラーム発出閾値と比較される。アラーム発出閾値との比較は信号断検出回路とよばれる部分で実施される。すなわち、信号断検出回路では前述の電気信号をアラーム発出閾値と比較することにより光入力信号の信号断検出有無の判定を行う。信号断検出機能は、光受信器又はそれを包含する光伝送装置の異常を通知するアラームを発出する機能であるから誤検出なく高精度で安定的に機能することが好ましい。なお、光受信器の安定動作確保等に関する特性向上については特許文献1−4に記載がある。
本願の課題は図14〜16を用いて説明する。図14は典型的な光受信器の構成について説明する図である。図14において、まず光ファイバ100を通り光入力信号が光電気変換回路102へ入力される。光電気変換回路102では高電圧発生回路104から電圧供給を受けて駆動するAPDによって光入力信号が電気信号に変換される。
次いで、光電気変換回路102の出力である電気信号は電気増幅器106へ伝送される。そして電気増幅器106で増幅された電気信号は直流信号変換回路108へ入力され直流信号に変換される。直流信号変換回路108で変換された電気信号は信号断検出回路110へ入力され、所定の閾値電圧と比較される。信号断検出回路110は比較の結果信号断を検出したときにアラーム信号を外部へ出力116を行う。
高電圧発生回路の出力電圧により駆動するAPDで光入力信号を電気信号に変換し、その電気信号を基に信号断検出を行う光受信器では、安定動作のためにAPDに印加される電圧は一定であることが好ましい。すなわち、高電圧発生回路の出力電圧が概ね一定に保たれ、これによりAPDの安定動作を保障する必要がある。
しかしながら、光入力信号が遮断された瞬間には高電圧発生回路の出力電流(Ioutと称する)が限りなく零値に近づき、制御誤差に起因して高電圧発生回路の出力電圧(Voutと称する)を上昇させる帰還動作を起すことがあった。そして上昇したVoutはAPDの暗電流を増幅し、光入力信号がないにも関わらず信号断検出回路に閾値以上の電気信号を供給するため信号断検出の誤動作を起す問題があった。
この問題を、図16に示す電流、電圧波形を用いて詳細に説明する。図16において光入力信号Pinが遮断された場合には、APDの出力電流Iapdが低下するからIoutも限りなく零値に近づく。
ここで、高電圧発生回路がPWM(Pulse Width Modulation)制御により出力電圧Voutを一定に保つ制御を行う場合がある。PWM制御ループの収束時間としては、外乱ノイズによらずに安定したVoutを得る為に、典型的には10msec以上という比較的長い時間が設定される。
このような高電圧発生回路で前述の収束時間より短い光入力信号が入力され図15に示すようにIoutが遮断された場合、制御誤差が生じ、瞬時にVoutを上昇させる帰還動作を起すことがある。そして、一定を保っていたVoutが上昇しAPDの暗電流を増幅させる。すなわち、Voutが上昇すると暗電流が増幅されるから低下していたIapdが再度上昇する。結果として、直流信号変換回路108では図16中に信号レベル出力Vpeakで表されるように、光入力信号がないにも関わらず電気信号(信号レベル出力)が閾値電圧VTHを超えてしまう。そして信号断出力Vlosに破線で示すように信号断誤検出が起こってしまう問題があった。
なお、このように動作する光受信器の光入力信号がない場合のIoutは以下の式1のように表される。
ここで、iNs 2はショット雑音であり、qは電子の電荷量、Idは光受信器の暗電流であり、Bは通過帯域幅であり、Mは増倍係数である。またxはAPDの過剰雑音指数である。そして、式1からショット雑音には増倍係数Mの寄与が大きいことが分かる。増倍係数Mは以下の式2で表される。
ここで、VbはAPDの逆電圧であり、VBはAPDのブレークダウン電圧である。式1、2から明らかなとおり、ショット雑音iNs 2および増倍係数Mは、VbがVBに近づくほど増加する。したがって光入力信号のない場合に、Iapdを低減するためにはAPDの逆電圧を低減、すなわちVoutの上昇を抑制しなければならない。ところが、前述した制御誤差が生じることにより瞬時にVoutが上昇するからVapdも上昇し、結果として信号断誤検出を生じる問題があった。
また、特許文献2では光入力信号がない状態すなわち、APDの待機状態においてAPDに過大な逆電圧が印加されることを防止する方法が開示されている。より具体的には信号断検出回路(特許文献2においてはピーク検出回路)の出力に応じてAPDに適切なVapdを印加する。特許文献2の発明をブロック図で要約すると図15のとおりである。ここで、図15で付された符号で図14中と同一の符号は図14で説明した構成と同様である。信号断検出回路110の出力を高電圧発生回路104の出力決定にフィードバックさせる特許文献2の方法によれば、光入力信号断時におけるVoutの上昇を回避し得る。
しかしながら、特許文献2の手法によるVoutの制御方法では、高電圧発生回路の安定化の時定数が支配的となり、十分に早い応答時間での応答が困難である。よって光入力信号断時に起こる過渡応答である前述した「Voutの上昇」を抑制、安定化する確度が低く、確実な信号断誤検出の抑制には不十分であるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、信号断検出回路が信号断の誤検出なく動作する光受信器を提供することを目的とする。
本願の発明にかかる光受信器は、光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、該電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、該光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、該高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備える。そして該電流引き抜き回路は該直流信号変換回路の出力信号が低下するほど該高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させることを特徴とする。
本願の発明にかかる光受信器は、光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、該電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、該光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、該直流信号変換回路の出力信号の電圧値を、閾値電圧と比較して該光入力信号の遮断有無を検出する信号断検出回路とを備える。さらに、該信号断検出回路が該光入力信号の遮断時に出力する信号断出力を行うときに、該高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備えることを特徴とする。
本願の発明にかかる光受信器は、光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、該光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、該高電圧発生回路から該光電気変換回路へ流れる光電流を検出する光電流検出回路と、該高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備える。該電流引き抜き回路は、該光電流検出回路の検出する該光電流が低下するほど該高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させることを特徴とする。
本発明により光入力信号の断検出を誤検出なく安定的に行うことができる。
実施の形態1
本実施形態の光受信器の構成図を図1に示す。以後図1を参照して本実施形態の光受信器の構成について説明する。本実施形態の光受信器は、光電気変換回路12を備える。光電気変換回路12は光ファイバ10から導入される光入力信号を電気信号へ変換する部分であり、本実施形態ではAPDが用いられる。
本実施形態の光受信器の構成図を図1に示す。以後図1を参照して本実施形態の光受信器の構成について説明する。本実施形態の光受信器は、光電気変換回路12を備える。光電気変換回路12は光ファイバ10から導入される光入力信号を電気信号へ変換する部分であり、本実施形態ではAPDが用いられる。
さらに本実施形態の光受信器は、前述のAPDに駆動電圧を供給するために高電圧発生回路14を備える。高電圧発生回路14は昇圧回路を内蔵し、APDの駆動電圧を供給する。以後、高電圧発生回路14の出力電流はIoutと、出力電圧はVoutと称する。
高電圧発生回路14から電圧供給を受けて光入力信号を電気信号へと変換した光電気変換回路12は電気信号を電気増幅器16へ出力する。電気増幅器16では前述の電気信号が光受信器の後段、すなわち電気増幅器16以降において識別可能な信号振幅になるように増幅を行う。増幅された電気信号は直流信号変換回路18へと入力される。直流信号変換回路18では、電気増幅器16における電気振幅を入力源として信号レベルを示す交流電圧成分を直流電圧成分に変換する。すなわち、直流信号変換回路18とは直流電圧成分への変換を行うことで光入力信号レベルを検出する部分である。
さらに本実施形態の光受信器は信号断検出回路22を備える。信号断検出回路22は前述の直流電圧成分に変換された電気信号を所定の閾値電圧(アラーム発出閾値)と比較することにより光入力信号の断有無を検出する。すなわち、信号断検出回路22は、信号断検出回路22への入力電気信号が閾値電圧を下まわった場合にその旨外部に出力する。信号断検出回路の出力はアラーム信号とよばれる。このアラーム信号は信号断を検出しないときを0出力、信号断を検出したときを1出力とするディジタル信号である。なお、信号断検出回路22は高電圧発生回路14などとは別基板であって「外付け回路」としてもよい。
さらに本実施形態の光受信器は電流引き抜き回路20を備える。電流引き抜き回路20は、光入力信号の振幅をモニタするための直流信号変換回路18からの出力に基づき、高電圧発生回路14に重畳する負荷の調整を行う部分である。すなわち、電流引き抜き回路20は、直流信号変換回路18の出力電圧が低下する前後において、前記高電圧発生回路の出力電流を一定に保つように、高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜くものである。
電流引き抜き回路20は本実施形態の特徴部分のひとつであり、直流信号変換回路18から出力される光入力信号レベルに応じて高電圧発生回路14の出力電流(Iout)を一定に保つように負荷を調整する。電流引き抜き回路20の回路構成に関する詳細な説明は後述する。
本実施形態の光受信器の構成の概要は上述のとおりである。以後本実施形態の光電気変換回路12、電流引き抜き回路20および高電圧発生回路14についての回路図の詳細な説明を行う。
光電気変換回路12について図2を参照して説明する。光電気変換回路12は受光素子140、電流電圧変換増幅器(トランスインピーダンスアンプ、TIA)141、および抵抗142を備える。光電気変換回路12は端子143によって高電圧発生回路14と接続される。また、光電気変換回路12は端子144によって電気増幅器16と接続される。
ここで、抵抗142は、高電圧発生回路14と受光素子140の間に直列に接続され、光電流の変化に応じて受光素子に印加される電圧と増倍率Mを受動的に制御する。つまり、光電流が増大したときに受光素子140への印加電圧を下げることにより受光素子140の増倍率Mを下げ、光電流が減少したときに受光素子への印加電圧を上げることにより増倍率Mを上げる。よって、光入力信号断となって光電流が減少したときに受光素子への印加電圧を下げる働きはもたない。なお、抵抗142は必ずしも必要ではなく、抵抗142を用いずに高電圧発生回路14と受光素子140を直接接続しても良い。
次いで、電流引き抜き回路20の回路図である図3について説明する。電流引き抜き回路20は反転増幅回路(オペアンプ)36を備える。反転増幅回路36の反転入力は直流信号変換回路18の出力であり図3においては符号30で表す。一方非反転入力は基準電位Vrである。反転増幅回路36には、増幅率を制御するための抵抗32が反転入力側に接続される。ここで、抵抗32の抵抗値をR1とする。また抵抗値R2で表される抵抗34が反転増幅回路36の反転入力と出力との間に接続される。
反転増幅回路36の出力はトランジスタ38のベース電位へ入力される。そしてトランジスタ38のエミッタは低電圧電位44と接続される。なお、エミッタと低電圧電位44との間には直列に抵抗40が接続される。抵抗40の抵抗値はR3である。一方トランジスタ38のコレクタには電流引き抜き回路20の出力48が接続される。そして出力48と前述のコレクタとの間には直列に抵抗42が接続される。抵抗42の抵抗値はR4である。また、コレクタと抵抗42との間の分起点47から分岐して低電圧電位45が接続される。分岐点47と低電圧電位45との間には直列に抵抗46が接続される。抵抗46の抵抗値はR5である。低電圧電位44、45は高電圧発生回路14の出力電圧Voutより低い電位に保たれており、GND電位であってもよい。
電流引き抜き回路20の出力48は高電圧発生回路14と光電気変換回路12を結ぶ配線上に接続される。すなわち、電流引き抜き回路20のトランジスタ38がオン状態であれば、高電圧発生回路14から電流引き抜き回路20へ電流が流れることになる。
次いで、本実施形態の高電圧発生回路14の回路図について図4を参照して説明する。
本実施形態の高電圧発生回路14はFET(Field Effect Transistor)124を備える。FET124がOFF動作のとき、(図4では126で示される)入力電圧Vinと同等の電圧値がコンデンサ128に印加され、コンデンサ128は充電される。その後FET124がOFFからONへと切り替わると、入力電位VinからGND電位に向けてコイル130のインダクタンスLとVinとの比に比例した電流di/dtがコイル130に流れる。すなわち、di/dtは以下の式3で表される。
なお、FET124がON動作時はダイオード132がコンデンサ128の前段に接続されているため、コンデンサ128に充電された電荷がFET124側へ放電されることはない。
そして、FET124がONからOFF動作へと切り替わると、コイル130に流れた電流はダイオード132順電流として流れるためコンデンサ128に電荷が充電され出力電圧Voutが上昇する。Voutは式4で表される。
ここで、Voutが上昇し続けると、ダイオード132のアノード電位から入力電位126に向けて、コイル130に逆方向電流が流れ、コイル130に流れるスイッチング電流が平衡状態に保たれる。
FET124がスイッチングすることに伴うコイル130に流れる平均電流値が零であることを考慮すると、以下の式5が成り立つ。
式5においてDとはDUTY比のことであり、式6のように定義される。
また、tonとはFET124のON時間であり、toffとはFET124のOFF時間である。そして本実施形態の高電圧発生装置14はDUTY比Dを調整することでVoutを一定に保つように制御されている。すなわち、出力電圧Voutを抵抗分割したときのサンプリング電圧と基準電圧Vrefとの差分をとり、その差分量と発振器121の出力とを比較して、FET124のゲート電圧を駆動するディジタル信号成分を出力する。このようなディジタル信号の出力はオペアンプ120、122により行われる。そして、ディジタル信号のパルス幅を調整することで、出力電圧の分割電圧値が基準電圧に対して一定となるように制御が行われる。
このような制御方法は、一般的にはPWM(Pulse Width Modulation)と呼ばれる制御方式である。PWM制御ループは外乱ノイズによらず安定した出力電圧を得るために、比較的長い収束時間を有したものであることが多い。なお、本実施形態におけるPWM制御ループの収束時間は10mse程度である。
本実施形態の高電圧発生回路14の構成は上述の構成を備え、図4で説明した回路図の各接続部における電流/電圧波形は図5に示すとおりである。
上述の構成を備える本実施形態の光受信器の動作および特徴について図6の電流/電圧波形を参照して説明する。まず、光入力信号Pinが遮断されることに伴いAPD電流Iapdが低下し、光電気変換回路12で出力される電気信号出力Vapdoutも低下する。低下した電気信号出力Vapdoutによって、直流信号変換回路18の出力である信号レベル出力Vpeakも閾値電圧VTHを下回るようになる。
このようなVpeakの値を入力とする電流引き抜き回路20は、Vpeakの値を反転増幅回路36によって極性を反転し、トランジスタ38のベースへ入力する。トランジスタ38は、ベース電位に応じてエミッタ電位を変化させ、最終的にエミッタ電位と低電圧電位44間の電位差と抵抗R3から決まる電流値ISINKを電流引き抜き回路20の出力48から低電圧電位44側へ流す。ISINKの値は以下の式7から求まる。
ここで、Vrは反転増幅回路36の基準電位であり、VinはVpeakを示し、VEはトランジスタ38のエミッタ電位、VBはベース電位、VBEはベースエミッタ電位である。式7から把握されるように、Vinが減少するとISINKは増える。すなわち、Vinの減少は光入力信号が減少(遮断も含む)することを前提とすると、ISINKの値はIapdの減少分を補うように増大するものである。このことを図示すると図6における高電圧発生回路14の出力電流Ioutのようになる。このように光入力信号の入力があるときは、IoutのほとんどはAPD電流Iapdにより構成される。一方光入力信号が遮断されるとIoutは専ら電流引き抜き回路20へ引き込まれる電流であるISINKによって構成されることとなり、光入力信号の遮断前後でIoutの値を略一定に保つ。すなわちIoutはIapdとISINKとの和であり、式8のように示される。
また、Iapdは式9の通りである。
ここで、Pinは光受信器に入力される平均光電力[mW]であり、Reは光受信器の光電変換効率[A/W]であり、Mは式2で表される増倍係数である。ここで、Mの値(M値と称する)が固定であるとすると、IapdはPinに比例して増減する。そして、ISINKの絶対値をIapdに合わせてしかもその極性を逆転させて制御することによって、Ioutを光入力信号遮断前後において略一定に保つことができる。
このようにIoutを一定に維持できることが本実施形態の特徴である。この効果は電流引き抜き回路20によって、高電圧発生回路14の負荷状態が光入力信号に依存せず一定に保たれるために得られるものである。そして、光入力信号の遮断があった場合でも、高電圧発生回路14の出力電圧Voutが上昇し暗電流を増幅することがないため、信号断誤検出を回避できる。
なお、電流引き抜き回路20の出力応答は高電圧発生回路14の応答時間よりも十分に早いものである。本実施形態では一般的な反転増幅回路(オペアンプ)36およびトランジスタ38を含めたフィードバック制御の応答時間が数百マイクロ秒である。それに対して高電圧発生回路14の応答時間は数ミリ秒であるから、高電圧発生回路14が応答する前にIoutが一定に保たれるように電流引き抜き回路20による負荷の重畳が行われる。
ところで、本実施形態の高電圧発生回路と異なる高電圧発生回路においては、出力状態を安定させるため常に一定の電流負荷を設ける場合もある。そのような場合は電流消費が増え光受信器が発熱するため回路の動作状態が厳しい環境下におかれてしまう問題があった。ところが、本実施形態の電流引き抜き回路20は直流信号変換回路18からの光入力信号に応じて、Ioutを略一定とするように負荷を変動させる。よって消費電力の増大を抑制でき無駄に発熱量を増加させることはない。
さらに、本実施形態のIoutは電流引き抜き回路からの引き込み電流を適宜追加するため、APDの光電流(電気信号)とは独立した制御ループが形成されることになる。そのため、本実施形態によればAPDの逆電圧を変化させずに高電圧発生回路14の出力電圧を安定化できるためAPDのM値が変わることがなく通常の受信感度性能への影響はない。これは例えば、高電圧発生回路の出力電圧を直接制御するとM値が変動し受信感度性能への影響が避けられない問題を解決するものである。
また、APDの製造ばらつきによりReおよびM値が変動し、Ioutを一定に維持することが困難となる場合が考えられる。しかしながら、本実施形態ではReに応じてISINKの電流変化率(傾き)を調整することによりIoutを略一定とする。具体的にはR2/R1比が制御利得成分となりこれらの値でISINKの電流変化率(傾き)を適宜調整できる。図7はIapdの傾きとISINKの電流変化率(傾き)とを説明する図である。図7で示す通り、APDの製造ばらつきに起因するReおよびM値の変動を補償する調整が可能であるため、Ioutを略一定とできる。
また、図3で説明した抵抗42、46はトランジスタ38のコレクタエミッタ間の耐電圧(VCEと称する)が、ディレーティングを考慮した場合に、十分な値でない場合に備えて設けられるものである。すなわち抵抗42、46によってVCEの耐電圧不足を補うことができる。特にAPDを用いる場合にはVoutは大きくなるが、トランジスタ38の実装領域の制限から小型部品を用いた場合などには耐電圧不足が生じてしまうので抵抗42、46を設ける意義がある。一方でAPDの駆動電圧に比べてトランジスタ38の耐電圧が十分余裕のあるものであれば抵抗42、46は不要である。
本実施形態においては、トランジスタ38はバイポーラトランジスタとして記載したが、これはIoutを略一定とする電流制御を行い得る限りにおいて電流制御素子であればよいからトランジスタに限定されない。
実施の形態2
本実施形態の光受信器の構成図は図8に示される。図8において図1と同様の符号が付された構成要素は図1と同義であるから本実施形態では説明を省略する。本実施形態の光受信器は電流引き抜き回路50に特徴がある。本実施形態の電流引き抜き回路50は信号断検出回路22の出力を入力とする。実施形態1で説明したとおり信号断検出回路22の出力は(信号断検出時を1とする)0か1のディジタル信号である。
本実施形態の光受信器の構成図は図8に示される。図8において図1と同様の符号が付された構成要素は図1と同義であるから本実施形態では説明を省略する。本実施形態の光受信器は電流引き抜き回路50に特徴がある。本実施形態の電流引き抜き回路50は信号断検出回路22の出力を入力とする。実施形態1で説明したとおり信号断検出回路22の出力は(信号断検出時を1とする)0か1のディジタル信号である。
本実施形態ではこのディジタル信号に追従させて電流引き抜き回路50の引き抜き電流を変動させ、光入力信号の過渡応答時において高電圧発生回路14の出力電流Ioutの変動を抑制するように、高電圧発生回路14の出力部から電流を引き抜く。
電流引き抜き回路50による負荷の重畳、すなわち電流の引き抜きの方法は図10に示す。なお、電流引き抜き回路50がIoutから引き抜く電流はISINKであり、光電気変換回路12で光入力信号が変換されることにより生成する電流はIapdである。実施形態1と同様にIoutの値はISINKとAPD電流Iapdの和で求まる。
図10から把握されるように、Iapdが十分大きい領域においては信号断検出回路の出力が0でありISINKは小さい値に維持される。この場合IoutはIapdの寄与が支配的である。一方、光入力信号が小さくIapdが小さい、すなわち直流信号変換回路18の信号レベル出力Vpeakがアラーム発生閾値電圧VTHより小さい領域においては信号断検出回路の出力は1でありISINKが増える。この場合IoutはISINKの寄与が支配的となる。
このようにディジタル信号である信号断検出回路22の出力を用いることで光入力信号から変換された電気信号が小信号であってもノイズ耐量を確保できる。また、ISINKを固定にさせることで無調整化できる利点もある。
また、実施形態1と異なり信号レベル出力に応じて連続的に、電流引き抜き回路50の出力電流を変動させないが、光入力信号断前後の過渡状態においてIoutの変動を最小限に抑制できるため、信号断検出の原因である高電圧発生装置14の出力電圧の上昇を抑制できる。すなわち実施形態1と同様に高電圧発生回路14が光入力信号遮断に応答する前にIoutの変動を緩和するように電流引き抜き回路50による負荷の重畳が短い応答時間で行われるからAPDに高電圧が印加されることはない。よって信号断の誤検出の問題を解決できる。また、このように光信号入力の遮断があり高電圧発生回路14から電流を引き抜く必要がある場合にのみ電流引き抜き回路50が負荷を重畳する(電流を引き抜く)から発熱量の増加も抑制できる。さらにAPDのM値を変動させることがないから光受信器の受信感度性能への影響はない。
なお、本実施形態の電流引き抜き回路50の回路図を図9に示す。電流引き抜き回路50は信号断検出回路22の出力を入力52として備える。この入力52はトランジスタ54のベースと接続される。トランジスタ54のエミッタは低電圧電位56と接続される。一方トランジスタ54のコレクタは電流引き抜き回路の出力64と接続される。エミッタと低電圧電位56との間には直列に抵抗61が接続される。そしてコレクタと出力64との間には直列に抵抗58が接続される。さらにコレクタと抵抗58との間の分岐点から分岐して低電圧電位62が接続され、該低電圧電位62と該分岐点との間には直列に抵抗60が接続される。なお、抵抗61を省略し、エミッタと低電圧電位56を直接接続してもよい。
次いで、このような構成の電流引き抜き回路の動作を説明する。信号断検出回路22が信号断を検出し出力を「1」としたとき、入力52にはトランジスタ54をONとする信号が印加される。この場合電流引き抜き回路50が高電圧発生回路14から引き込む電流は増大する。一方信号断検出回路が信号を検出し出力を「0」としたとき、入力52にはトランジスタ54をOFFとする信号が印加される。この場合電流引き抜き回路50が高電圧発生回路14から引き込む電流は減少する。このような電流引き抜き回路の構成は実施形態1の電流引き抜き回路の構成よりも簡素であり電流引き抜き回路の部品点数を最小限に抑えることができる。
本実施形態においては 信号断検出回路の出力と電流引き抜き回路の引き込み電流ISINKが逆極性になるように設定してもよい。すなわち、信号断検出回路22の出力がアラーム発出時を0出力、アラーム非発出時を1出力とする論理とした場合、 逆極性とされた信号断検出回路22の出力が1出力のときISINKを低減させ、0出力のときISINKを上昇させれば上述の制御と同等の制御が可能である。このような調整はトランジスタの導電型を変えるなどして適宜行われるものである。よってこのように極性を逆転させる制御を行っても本発明の効果を得ることができる。本実施形態において、トランジスタ54はバイポーラトランジスタとして記載したが、これはIoutの変動を緩和する電流制御を行い得る限りにおいて電流制御素子であればよいからトランジスタに限定されない。
実施の形態3
本実施形態の光受信器の構成図は図11に示す。図11において図1と同様の符号が付された構成要素は図1と同義であるから本実施形態では説明を省略する。本実施形態の光受信器は光電流検出回路70を備える。光電流検出回路70は本実施形態の特徴的な構成要素であるから以下、図12を用いて詳細に説明する。
本実施形態の光受信器の構成図は図11に示す。図11において図1と同様の符号が付された構成要素は図1と同義であるから本実施形態では説明を省略する。本実施形態の光受信器は光電流検出回路70を備える。光電流検出回路70は本実施形態の特徴的な構成要素であるから以下、図12を用いて詳細に説明する。
光電流検出回路70は高電圧発生回路14に接続される高電圧発生回路接続点74と、光電気変換回路12に接続される光電気変換回路接続点78とを備える。高電圧発生回路接続点74と光電気変換回路接続点78とは抵抗76を介して接続される。抵抗76の抵抗値はR8とする。
さらに抵抗76の両端から入力を得る反転増幅回路(オペアンプ)84を備える。反転増幅回路84の反転入力は、抵抗76の高電圧発生回路接続点74側と接続される。他方、反転増幅回路84の非反転入力は抵抗76の光電気変換回路接続点78側と接続される。
反転入力と抵抗76との間には直列に抵抗80が接続され、非反転入力と抵抗76との間には直列に抵抗82が接続される。抵抗80、抵抗82の抵抗値はそれぞれR10、R9である。さらに、抵抗80と反転入力の間と、反転増幅回路84の出力とを接続する配線上には抵抗86が直列に配置される。抵抗86の抵抗値はR11である。
反転増幅回路84の出力は光電流検出回路70の出力であり図12では出力88と表現されている。出力88の値はVoとする。Voは以下の式10であらわされる。
反転増幅回路84の出力は光電流検出回路70の出力であり図12では出力88と表現されている。出力88の値はVoとする。Voは以下の式10であらわされる。
ここで、Voutは高電圧発生回路14の出力電圧である。またIapdとはAPDの電流値のことである。式10からIapdが増加するとVoは減少することが分かる。
そして本実施形態の電流引き抜き回路72は、Voの値を入力値として、その値が下がるほど引き込み電流ISINKが減るように設計される(例えば、符号52にVoが入力される図9に示されるような構成であってもよい)。
そして本実施形態の電流引き抜き回路72は、Voの値を入力値として、その値が下がるほど引き込み電流ISINKが減るように設計される(例えば、符号52にVoが入力される図9に示されるような構成であってもよい)。
本実施形態ではこのような構成によりAPD電流Iapdが大きい場合は、Voは低下するから電流引き抜き回路72の出力電流ISINKが低減することになる。他方、Iapdが小さい場合、すなわち光入力信号の遮断があった場合、Voは上昇するからISINKは増加することになる。よってIapdとISINKとの和で求まる高電圧発生回路14の出力電流Ioutは、高電圧発生回路の負荷状態がIapdに依存しないため、一定に保つことができるから信号断誤検出の問題を解決できる。その他の実施形態1に記載した効果も同様に得られる。また、直流信号変換回路18や信号断検出回路22を介さずに光電流検出回路70でAPD電流Iapdを直接的に検出するため、電流引き抜き回路の出力応答を実施の形態1および2よりも高速にすることができ、信号断検出の精度をより一層高めることができる。
なお、光電流検出回路70では、R11/R10比すなわち抵抗86/抵抗80の比が制御利得成分となりISINKの傾き成分を制御できる。また抵抗成分R8の調整によりISINKのオフセット成分を制御できる。そして図13は、ISINKがIapdの製造ばらつき(APDの光電変換効率とM値のばらつき)を吸収するように調整できることを示す図である。
本実施形態の特徴は光電流検出回路70で検出した光入力信号レベル(出力88)に応じて、Ioutが略一定を保つように電流引き抜き回路72が高電圧発生回路14に負荷を重畳する、すなわち電流を引き抜くことである。したがって、本実施形態の電流引き抜き回路72は、実施形態2における電流引き抜き回路である図9のような構成としてもよいが特に限定するものではない。図9の抵抗61を省略して、エミッタと低電圧電位56を直接接続してもよい。また、実施形態1〜3で説明した本発明の特徴は電流引き抜き回路を用いて高電圧発生回路14の出力電流を略一定とし、信号断誤検出を抑制する点にある。よって、本発明の範囲を逸脱しない範囲において様々な変形が可能であり実施形態の構成に限定されるものではない。
12 光電気変換回路、 14 高電圧発生回路、 18 直流信号変換回路、 20 電流引き抜き回路、 22 信号断検出回路、 36 反転増幅回路、 38 トランジスタ、 50 電流引き抜き回路、 70 光電流検出回路、 72 電流引き抜き回路
Claims (8)
- 光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、
前記電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、
前記光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、
前記高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備え、
前記電流引き抜き回路は前記直流信号変換回路の出力信号が低下するほど前記高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させることを特徴とする光受信器。 - 前記電流引き抜き回路は、
前記直流信号変換回路の出力信号の電圧値を反転増幅する反転増幅回路と、
前記反転増幅回路の出力をベースの入力とするトランジスタと、
前記トランジスタの主電流経路であって前記高電圧発生回路と低電圧電位との間に直列に接続された抵抗を備え、
前記トランジスタは前記トランジスタの主電流が前記高電圧発生回路の出力電流の一部を担うように前記高電圧発生回路の出力に接続されることを特徴とする請求項1に記載の光受信器。 - 光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、
前記電気信号を直流信号に変換する直流信号変換回路と、
前記光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、
前記直流信号変換回路の出力信号の電圧値を、閾値電圧と比較して前記光入力信号の遮断有無を検出する信号断検出回路と、
前記信号断検出回路が前記光入力信号の遮断時に出力する信号断出力を行うときに、前記高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備えることを特徴とする光受信器。 - 前記電流引き抜き回路は、
前記高電圧発生回路と低電圧電位との間に直列に接続された抵抗と、
前記抵抗に対して直列に接続され、前記信号断検出回路の出力によりON/OFFが切り替る電流制御素子とを有することを特徴とする請求項3に記載の光受信器。 - 光入力信号を電気信号に変換する光電気変換回路と、
前記光電気変換回路に電圧を供給する高電圧発生回路と、
前記高電圧発生回路から前記光電気変換回路へ流れる光電流を検出する光電流検出回路と、
前記高電圧発生回路の出力電流の一部を引き抜く電流引き抜き回路を備え、
前記電流引き抜き回路は、前記光電流検出回路の検出する前記光電流が低下するほど前記高電圧発生回路の出力電流から引き抜く電流を増加させることを特徴とする光受信器。 - 前記光電流検出回路は、
前記高電圧発生回路と光電気変換回路との間に直列に接続された光電流検出用抵抗と、
前記光電流検出用抵抗に流れる電流に応じた電圧を出力する反転増幅器とを有することを特徴とした請求項5に記載の光受信器。 - 前記電流引き抜き回路は、
前記光電流検出回路の前記出力電圧をベースへの入力とするトランジスタと、
前記トランジスタの主電流経路であって前記高電圧発生回路と低電圧電位との間に直列に接続された抵抗とを備え、
前記トランジスタは前記トランジスタの主電流が前記高電圧発生回路の出力電流の一部を担うように接続されることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の光受信器。 - 前記光電気変換回路はアバランシェフォトダイオードであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の光受信器。
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