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JP2009539840A - プロテインキナーゼ阻害剤としてのイミダゾピラジン - Google Patents

プロテインキナーゼ阻害剤としてのイミダゾピラジン Download PDF

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JP2009539840A
JP2009539840A JP2009514332A JP2009514332A JP2009539840A JP 2009539840 A JP2009539840 A JP 2009539840A JP 2009514332 A JP2009514332 A JP 2009514332A JP 2009514332 A JP2009514332 A JP 2009514332A JP 2009539840 A JP2009539840 A JP 2009539840A
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パンドゥランガ アドゥーラ ピー. レディ,
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カミール パルーチ,
ティモシー ジェイ. グジ,
エム. アーシャド シディキ,
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Abstract

その多くの実施形態において、本発明は、プロテインおよび/またはチェックポイントキナーゼの阻害剤としての式Iの新規のクラスのイミダゾピラジン化合物、このような化合物の調製方法、1つまたは複数のこのような化合物を含む薬剤組成物、1つまたは複数のこのような化合物を含む製剤の調製方法、およびこのような化合物または薬剤組成物を用いるプロテインまたはチェクポイントキナーゼに関連する1つまたは複数の疾患の治療、予防、抑制または緩和の方法を提供する。

Description

(発明の分野)
本発明は、プロテインキナーゼ阻害剤、調整剤または調節剤として有用なイミダゾ[1,2−a]ピラジン化合物と、この化合物を含有する薬学的組成物と、例えば、癌、炎症、関節炎、ウイルス性疾患、アルツハイマー病などの神経変性疾患、心臓血管疾患、および真菌疾患などの疾患を治療するためのこの化合物および組成物を使用する治療方法とに関する。
(発明の背景)
プロテインキナーゼは、タンパク質、特に、タンパク質中の特定のチロシン、セリン、またはトレオニン残基のヒドロキシル基リン酸化反応を触媒する酵素のファミリーである。プロテインキナーゼは、代謝、細胞増殖、細胞分化、および細胞生存を含めた多様な細胞プロセスの調整において極めて重要である。無制限増殖は、癌細胞の顕著な特徴であり、2つの方法(刺激性遺伝子を機能亢進性にすることまたは抑制性遺伝子を不活性にすること)の1つにおける細胞分裂周期の調節解除によって発現され得る。プロテインキナーゼ阻害剤、調整剤または調節剤は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)、グリコーゲン合成キナーゼ3(GSK3ベータ)、チェックポイント(Chk)(例えば、CHK−l、CHK−2など)キナーゼ、AKTキナーゼ、JNKなどのキナーゼの機能を改変する。プロテインキナーゼ阻害剤の例は、WO02/22610A1においておよびJ.Med.Chem.、(2003年)46巻222〜236頁においてY.Metteyらによって記載されている。
サイクリン依存性キナーゼは、細胞周期および増殖を支える原動力であるセリン/トレオニンプロテインキナーゼである。CDK機能の誤調整は、多くの重要な固形腫瘍において非常に頻繁に生じる。CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6およびCDK7、CDK8などの個別のCDKは、細胞周期の進行において別個の役割を果たし、G1、S、またはG2M期酵素のいずれかに分類され得る。CDK2およびCDK4は、それらの活性が多様なヒトの癌において頻繁に誤調整されるので特に興味深い。CDK2活性は、細胞周期のG1からS期の進行に必要であり、CDK2は、G1チェックポイントの重要な要素の1つである。チェックポイントは、細胞周期事象の適切な順序を維持するのに役立ち、細胞の損傷または増殖シグナルへの応答を可能にするが、癌細胞における適切なチェックポントの制御の喪失は、癌発症の原因となる。CDK2経路は、腫瘍抑制因子の機能(例えば、p52、RB、およびP27)および癌遺伝子の活性化(サイクリンE)のレベルにおいて癌発症に影響を与える。多くの報告が、CDK2のコアクチベーターのサイクリンE、および阻害剤のp27の両方が、乳癌、結腸癌、非小細胞肺癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、およびその他の癌においてそれぞれ過剰に発現または過少に発現されるかのいずれかであることを示している。それらの変化した発現は、増加したCDK2活性レベルおよび乏しい全生存に関係することが示されている。この観察によって、CDK2およびその調整経路が癌治療の開発の切実な目標となっている。
いくつかのアデノシン5’−トリホスフェート(ATP)に競合性の小有機分子およびペプチドが、潜在的な癌治療のためのCDK阻害剤として文献に報告されている。U.S.6,413,974の1列23行〜15列10行は、様々なCDKおよび様々な種類の癌とのそれらの関係の好適な記載を提供している。
フラボピリドール(以下に示されている)は、ヒト臨床試験を現在受けている非選択的CDK阻害剤である(A.M.Sanderowiczら、J.Clin.Oncol.(1998年)16、2986〜2999頁)。
Figure 2009539840
他の周知のCDKの阻害剤には、例えば、オロモウシン(J.Veselyら、Eur.J.Biochem.、(1994年)224巻、771〜786頁)およびロスコビチン(I.Meijerら、Eur.J.Biochem.、(1997年)243巻、527〜536頁)が含まれる。U.S.6,107,305は、CDK阻害剤として特定のピラゾロ[3,4−b]ピリジン化合物を記載している。‘305特許からの例示的な化合物は、
Figure 2009539840
であり(K.S.Kimら、J.Med.Chem.45巻(2002年)3905〜3927頁)、WO02/10162は、CDK阻害剤として特定のアミノチアゾール化合物を開示している。
イミダゾピラジンは周知である。例えば、U.S.6,919,341(この開示を参照により本明細書に組み込む)およびUS2005/0009832は、様々なイミダゾピラジンを開示している。同様に言及されるのは、次のもの、即ち、WO2005/047290;US2005/095616;WO2005/039393;W02005/019220;W02004/072081;W02005/014599;W02005/009354;W02005/005429;WO2005/085252;US2005/009832;US2004/220189;W02004/074289;WO2004/026877;W02004/026310;W02004/022562;W02003/089434;WO2003/084959;WO2003/051346;US2003/022898;W02002/060492;W02002/060386;WO2002/028860;JP(1986)61−057587;J.Burkeら、J.Biological Chem.、278巻(3号)、1450〜1456頁(2003年);およびF.Bondavalliら、J.Med.Chem.、45巻(22号)、4875〜4887頁(2002年)である。さらに、共有に係るU.S.6,919,341、および2005年11月10日に出願された係属中の米国仮特許出願60/735,982(参照により本明細書に組み込む)は、いくつかのイミダゾ[1,2−a]ピラジンを開示している。
プロテインキナーゼの別の系列は、細胞周期の進行においてチェックポイントとして重要な役割を果たすものである。チェックポイントは、DNA損傷への応答時などの不適切な時期における細胞周期の進行を防止し、細胞が停止されたときに細胞の代謝のバランスを維持し、また場合によってはチェックポイントの要件が満足されない場合にアポプトーシス(プログラム細胞死)を誘発し得る。チェックポイント制御は、G1期(DNA合成の前)において、および有糸分裂の開始前にG2において起こり得る。
ある一連のチェックポイントは、ゲノムの完全性をモニターし、DNAの損傷を感知すると、これらの「DNA損傷チェックポイント」がGおよびG期における細胞周期の進行を阻止し、S期までの進行を遅くする。この作用は、ゲノムの複製および続いてのこの遺伝物質の新しい娘細胞への分離が起こる前に、DNA修復プロセスがその役割を完了するのを可能にする。CHK1の不活性化は、DNA損傷知覚複合体からのシグナルを変換してサイクリンB/Cdc2キナーゼの活性化を阻害し、これは、有糸分裂への進行を促進し、抗癌剤または内因性のDNA損傷のいずれかにより加えられたDNA損傷により誘発されるG停止を抑止し、同様に得られるチェックポイント欠損細胞の優先的な死をもたらすことが示された。例えば、Pengら、Science、277巻、1501〜1505頁(1997年);Sanchezら、Science、277巻、1497〜1501頁(1997年)、Nurse、Cell、91巻、865〜867頁(1997年);Weinert、Science、277巻、1450〜1451頁(1997年);Walworthら、Nature、363巻、368〜371頁(1993年);およびAl−Khodairyら、Molec.Biol.Cell.、5巻、147〜160頁(1994年)を参照されたい。
癌細胞におけるチェックポイント制御の選択的操作は、癌の化学療法および放射線治療法における広範囲の利用を提供することができ、さらに、癌細胞の破壊のための選択的基準として利用されるべきヒトの癌の「ゲノムの不安定性」の一般的な特徴を提供することができる。いくつかの要素は、CHK1をDNA損傷チェックポイント制御における中枢の目標としている。これおよびS期進行の調整においてCHK1と助け合うことが最近見出されたキナーゼであるCDS1/CHK2などの機能的に関連するキナーゼの阻害剤の解明(Zengら、Nature、395巻、507〜510頁(1998年);Matsuoka、Science、282巻、1893〜1897頁(1998年)を参照されたい)は、癌の治療用の有用な新しい治療法を提供し得る。
キナーゼの別のグループは、チロシンキナーゼである。チロシンキナーゼは、受容体型(細胞外、膜貫通および細胞内ドメインを有する)または非受容体型(完全に細胞内)であり得る。受容体型チロシンキナーゼは、多様な生物活性を有する多くの膜貫通受容体からなる。実際に、約20の異なるサブファミリーの受容体型チロシンキナーゼが同定されている。HERサブファミリーと呼ばれる1つのチロシンキナーゼサブファミリーは、EGFR(HER1)、HER2、HER3およびHER4からなる。これまで同定されたこのサブファミリーの受容体のリガンドには、上皮成長因子、TGF−アルファ、アムフィレグリン、HB−EGF、ベータセルリンおよびヘレグリンが含まれる。これらの受容体型チロシンキナーゼの別のサブファミリーは、インスリンサブファミリーであり、これには、INS−R、IGF−IR、IR、およびIR−Rが含まれる。PDGFサブファミリーには、PDGF−アルファおよびベータ受容体、CSFIR、c−kitおよびFLK−IIが含まれる。FLKファミリーは、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、胎児肝臓キナーゼ−1(FLK−I)、胎児肝臓キナーゼ−4(FLK−4)およびfms様チロシンキナーゼ−1(flt−1)からなる。受容体型チロシンキナーゼの詳細な考察については、Plowmanら、DN&P7巻(6号):334〜339頁、1994年を参照されたい。
非受容体プロテインチロシンキナーゼ、即ち、LCKの少なくとも1つは、細胞表面タンパク質(Cd4)の架橋抗Cd4抗体との相互作用からのシグナルのT細胞における変換を媒介すると考えられる。非受容体チロシンキナーゼのより詳しい考察は、Bolen、Oncogene、8巻、2025〜2031頁(1993年)に提供されている。チロシンキナーゼの非受容体型は、同様に、Src、Frk、Btk、Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fak、Jak、Ack、およびLIMKを含む多数のサブファミリーからなる。これらのサブファミリーのそれぞれは、様々な受容体にさらに細分される。例えば、Srcサブファミリーは、最大のものの1つであり、Src、Yes、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、Fgr、およびYrkを含む。酵素のSrcサブファミリーは、発癌と関係している。非受容体型のチロシンキナーゼのより詳細な考察については、Bolen、Oncogene、8巻:2025〜2031頁(1993年)を参照されたい。
細胞周期の制御におけるその役割に加えて、プロテインキナーゼは、それにより新しい毛細血管が既存の血管から形成されるメカニズムである血管形成にも重要な役割を果たす。必要に応じて、脈管系は、組織および器官の適切な機能を維持するために新しい毛細血管網を形成する可能性がある。しかし、成人においては、血管形成は、かなり限られており、創傷治癒および月経中の子宮内膜の新血管新生の過程に限り起こる。一方、望ましくない血管形成は、網膜症、乾癬、関節リウマチ、加齢による黄斑変性、および癌(固形腫瘍)などのいくつかの疾患の特徴である。血管形成過程に関与することが示されているプロテインキナーゼには、成長因子受容体チロシンキナーゼファミリーの3種のメンバー;VEGF−R2(KDR(キナーゼ挿入ドメイン受容体)およびFLK1としても知られる血管内皮成長因子受容体2);FGF−R(線維芽細胞増殖因子受容体);およびTEK(Tie−2としても知られる)が含まれる。
内皮細胞上にのみ発現されるVEGF−R2は、重要な血管形成成長因子VEGFに結合し、その細胞内キナーゼ活性の活性化によりその後のシグナル変換を媒介する。したがって、VEGF−R2のキナーゼ活性の直接阻害は、シグナル変換を媒介できないVEGF−R2の突然変異体で示されたように、外因性のVEGFの存在下でさえも血管形成の減少をもたらすことが予想される(Strawnら、Cancer Research、56巻、3540〜3545頁(1996年)を参照されたい)。Millauerら、Cancer Research、56巻、1615〜1620頁(1996年)。さらに、VEGF−R2は、VEGFの血管形成活性を媒介することの機能以上には成人において機能を有さないようである。したがって、VEGF−R2のキナーゼ活性の選択的阻害剤は、ほとんど毒性を示さないと予想される。
同様に、FGFRは、血管形成成長因子aFGFおよびbFGFに結合し、その後の細胞内シグナル変換を媒介する。最近、bFGFなどの成長因子が、特定のサイズに到達した固形腫瘍における血管形成の誘発に重要な役割を果たし得ることが示唆された。Yoshijiら、Cancer Research、57巻、3924〜3928頁(1997年)。しかし、VEGF−R2と異なり、FGF−Rは、身体中の多くの異なる細胞タイプにおいて発現され、成人の他の通常の生理過程において重要な役割を果たすことがあるか、重要な役割を果たすことがない。それにもかかわらず、FGF−Rのキナーゼ活性の小分子阻害剤の全身投与は、明らかな毒性を伴わずマウスにおけるbFGFにより誘発された血管形成を阻止することが報告されている。Mohammadら、EMBO Journal、17巻、5996〜5904頁(1998年)。
TEK(Tie−2としても知られる)は、血管形成に役割を果たすことが示された内皮細胞上にのみ発現される別の受容体チロシンキナーゼである。因子アンジオポイエチン−1の結合は、TEKのキナーゼドメインの自己リン酸化をもたらし、内皮細胞と周囲内皮支持細胞の相互作用を媒介すると思われるシグナル変換過程をもたらし、それにより新しく形成された血管の成熟が促進される。他方では、因子アンジオポイエチン−2は、TEKへのアンジオポイエチン−1の作用に拮抗するようであり、血管形成を妨害する。Maisonpierreら、Science、277巻、55〜60頁(1997年)。
キナーゼ、JNKは、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)スーパーファミリーに属する。JNKは、炎症反応、ストレス反応、細胞増殖、アポプトーシス、および腫瘍形成に重要な役割を果たす。JNKキナーゼ活性は、炎症性サイトカイン(TNF−アルファおよびインターロイキン−1)、リンパ球共刺激受容体(CD28およびCD40)、DNA損傷化学薬品、放射線、およびFasシグナル伝達を含めた様々な刺激によって活性化され得る。JNKノックアウトマウスからの結果は、JNKがアポプトーシス誘発およびTヘルパー細胞分化に関与することを示している。
Pim−1は小分子のセリン/トレオニンキナーゼである。Pim−1の高い発現レベルが、リンパ性および骨髄性悪性腫瘍において検知されており、最近、Pim−1は、前立腺癌における予後マーカーとして同定された。K.Peltola、「Signaling in Cancer:Pim−1 Kinase and its Partners」、Annales Universitatis Turkuensis,Sarja−Ser.D Osa−Tom.616巻、(2005年8月30日)、http://kirjasto.utu.fi/julkaisupalvelut/annaalit/2004/D616.html。Pim−1は、細胞生存因子として作用し、悪性細胞におけるアポプトーシスを防ぎ得る。K. Petersen Shayら、Molecular Cancer Research3巻:170〜181頁(2005年)。
異常な細胞増殖に関連する疾患状態を治療または予防するための、プロテインキナーゼの有効な阻害剤のニーズが存在する。さらに、キナーゼ阻害剤が、標的キナーゼへの高い親和性、およびその他のプロテインキナーゼに対する高い選択性の両方を有することが望ましい。容易に合成することができ、細胞増殖の強力な阻害剤である小分子化合物は、例えば、CHK1、CHK2、VEGF(VEGF−R2)、Pim−1、CDKまたはCDK/サイクリン複合体および受容体チロシンキナーゼと非受容体チロシンキナーゼの両方などの1つまたは複数のプロテインキナーゼの阻害剤である小分子化合物である。
(発明の要旨)
その多くの実施形態において、本発明は、新規のクラスのイミダゾ[1,2−a]ピラジン化合物、このような化合物の調製方法、1つまたは複数のこのような化合物を含む薬剤組成物、1つまたは複数のこのような化合物を含む製剤の調製方法、およびこのような化合物または薬剤組成物を用いるプロテインキナーゼに関連する1つまたは複数の疾患の治療、予防、抑制または緩和の方法を提供する。
一態様においては、本発明は、式Iで表わされる化合物
Figure 2009539840
またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグを提供し
[式中、
Rは、H、ハロ、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル−、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル−、アルケニル−、アルキニル−および−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なってよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキルおよび−C(O)−N(R1415)からなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、アリール、シアノ、−OR14、−SR14、−S(O)R14、−S(O)R14、−N(R1415)、−C(O)O−アルキル、−C(O)−N(R1415)、−N(R14)S(O)R15、および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
は、H、ハロ、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル、アルケニル、アルキニルおよび−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
は、H、アルキル、アミノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル、アルケニル、アルキニル、−C(O)−N(R1415)および−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
Xは、共有結合、−C(O)−NR14、−S(O)N(R14)−、−N(R14)−C(O)−N(R15)、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R14)−、−N(R14)−、−C(R1415)−、−O−、−S−、−S(O)−および−S(O)−;または部分
Figure 2009539840
Figure 2009539840
(ここで、n1は1〜3である)からなる群から選択され;
は、アルキル、−C(O)O−アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびアミノからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択され;
は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]、
ただし、本発明は、次の化合物:
Figure 2009539840
を除外することが条件である。
Xが共有結合である場合、Rはイミダゾール環に直接結合している。
式Iの化合物は、プロテインキナーゼ阻害剤として有用であり得、増殖性疾患、例えば、癌、炎症および関節炎、アルツハイマー病などの神経変性疾患、心臓血管疾患、ウイルス性疾患および真菌疾患の治療および予防に有用であり得る。
(発明の詳細な説明)
一実施形態においては、本発明は、イミダゾピラジン化合物、特に構造式Iで表わされるイミダゾ[1,2−a]ピラジン化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ(ここで、様々な部分は上記に記載されたとおりである)を提供する。
別の実施形態においては、式Iにおいて、RはH、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、RはHである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリールおよびハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールから選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、RはHである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは置換されていないアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリール、
Figure 2009539840
からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、置換されていないヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたチオフェニルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたベンゾチオフェニルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたチオフェニルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたベンゾチオフェニルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、アルキルで置換されたピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、1−メチル−ピラゾール−4−イルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリールおよびハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、RはHである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは置換されていないアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは置換されていないヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、
Figure 2009539840
[式中、R14は上記に論じられたとおりであり、nは0〜3であり、R16は、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群から選択される]からなる群から選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはアルキルで置換されたピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは1−メチル−ピラゾール−4−イルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール、ならびにハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールから選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、RはHである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは置換されていないアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、メトキシおよびカルベトキシからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは置換されていないヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはアルキルで置換されたピラゾリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは1−メチル−ピラゾール−4−イルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはヘテロシクリルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはピペリジニルである。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Xは、共有結合、−C(O)−NR14、−S(O)N(R14)−、−C(O)−O−および−C(R1415)−からなる群から選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、
Figure 2009539840
[式中、R14、nおよびR16は、先に記載されたとおりである]からなる群から選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Xは共有結合である。
別の実施形態においては、式Iにおいて、
Figure 2009539840
Figure 2009539840
である。
別の実施形態においては、式Iにおいて、
Figure 2009539840
Figure 2009539840
である。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、アルキル、−C(O)O−アルキル、ヘテロシクリルおよびアリールからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なる1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、ピロリジニル、ピペリジニル、フェニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択され、ここで、前記ピロリジニル、ピペリジニルおよびフェニルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なる1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rは、アルキル、
Figure 2009539840
からなる群から選択され、
式中、Rは、H、NH、N(R1415)および(R1415)N−N(R1415)からなる群から選択され;
nは0〜2であり;
、R10、R11およびR12は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはピロリジニルであり、ここで、前記ピロリジニルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはピペリジニルであり、ここで、前記ピペリジニルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはフェニルであり、ここで、前記フェニルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される。
別の実施形態においては、式Iにおいて、Rはエトキシカルボニルである。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方とも置換されていないアリールであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりである]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方とも置換されていないピラゾリルであり、ここで、前記ピラゾリルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりである]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方ともアリールであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりである]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方ともアリールであり、ここで、前記ピラゾリルおよびアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりである]。
別の実施形態においては、本発明は、次式
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、OR14、SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、OR14、SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=Hであり、Rはアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、OR14、SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはピラゾリルであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、OR14、SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rは1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、R=Rは1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはピペリジニルであり、ここで、前記ピペリジニルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはピロリジニルであり、ここで、前記ピロリジニルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはアリールであり、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rは、ヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は、上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはアリールであり、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rは、アリールであり、ここで、Rの前記アリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は、上記に定義されたとおりであり、Rの前記アリールは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはアリールであり、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rは、−C(O)OEtであり、ここで、前記アリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は、上記に定義されたとおりである]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはアリールであり、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは−C(R1415)−であり、Rは、ヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は、上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、OR14、SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択される]。
別の実施形態においては、本発明は、次式:
Figure 2009539840
の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示する[式中、Rはハロまたはヘテロアリールであり、R=Hであり、R=−C(O)−N(R1415)であり、Xは共有結合であり、Rはヘテロシクリルであり、Rはアリールであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、R14およびR15は、上記に定義されたとおりであり、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数のハロ、アルキルもしくはシアノ基で場合によっては置換されていてよい]。
別の実施形態においては、式Iの化合物の限定されない例には、
Figure 2009539840
Figure 2009539840
Figure 2009539840
Figure 2009539840
が含まれる。
上記に、および本開示を通して使用された次の用語は、特に指示のない限り、次の意味を有すると理解されたい。
「患者」には、ヒトおよび動物の両方が含まれる。
「哺乳類」は、ヒトおよび他の哺乳動物を意味する。
「アルキル」は、直鎖または分枝であってよく、鎖中に約1から約20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキル基は、鎖中に約1から約12個の炭素原子を含有する。より好ましいアルキル基は、鎖中に約1から約6個の炭素原子を含有する。分枝は、メチル、エチルもしくはプロピルなどの1つまたは複数の低級アルキル基が、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。低級アルキルは、直鎖または分枝であり得る鎖中に約1から約6個の炭素原子を有する基を意味する。「アルキル」は、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の置換基で場合によっては置換されていてよく、それぞれの置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、カルボキシおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立に選択される。適切なアルキル基の限定されない例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。
「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有し、直鎖または分枝であってよく、鎖中に約2から約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルケニル基は、鎖中に約2から約12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖中に約2から約6個の炭素原子を有する。分枝は、メチル、エチルもしくはプロピルなどの1つまたは複数の低級アルキル基が、直鎖アルケニル鎖に結合していることを意味する。低級アルケニルは、直鎖または分枝であり得る鎖状の約2から約6個の炭素原子を意味する。「アルケニル」は、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の置換基で場合によっては置換されていてよく、それぞれの置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシおよび−S(アルキル)からなる群から独立に選択される。適切なアルケニル基の限定されない例には、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが含まれる。
「アルキレン」は、上記に定義されたアルキル基からの水素の除去により得られる二官能性基を意味する。アルキレンの限定されない例には、メチレン、エチレンおよびプロピレンが含まれる。
「アルケニレン」は、上記に定義されたアルケニル基からの水素の除去により得られる二官能性基を意味する。アルケニレンの限定されない例には、−CH=CH−、−C(CH)=CH−および−CH=CHCH−が含まれる。
「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有し、直鎖または分枝であってよく、鎖中に約2から約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキニル基は、鎖中に約2から約12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖中に約2から約4個の炭素原子を有する。分枝は、メチル、エチルもしくはプロピルなどの1つまたは複数の低級アルキル基が、直鎖アルキニル鎖に結合していることを意味する。低級アルキニルは、直鎖または分枝であり得る鎖状の約2から約6個の炭素原子を意味する。適切なアルキニル基の限定されない例には、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが含まれる。「アルキニル」は、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つもしくは複数の置換基で場合によっては置換されていてよく、それぞれの置換基は、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から独立に選択される。
「アリール」は、約6から約14個の炭素原子、好ましくは約6から約10個の炭素原子を含む芳香族単環式または多環式環系を意味する。アリール基は、同じであるか異なっていてよく、本明細書で定義されたとおりである、1つまたは複数の「環系置換基」で場合によっては置換され得る。適切なアリール基の限定されない例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
「ヘテロアリール」は、約5から約14個の環原子、好ましくは約5から約10個の環原子を含む芳香族単環式または多環式環系を意味し、この環系において、環原子の1つまたは複数は、単独でまたは組合せでの炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄である。好ましいヘテロアリールは、約5から約6個の環原子を含有する。「ヘテロアリール」は、同じであるか異なっていてよく、本明細書で定義されたとおりである1つまたは複数の「環系置換基」で場合によっては置換され得る。ヘテロアリールの根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも1個の窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ、環原子として存在することを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、対応するN−酸化物に場合によっては酸化され得る。「ヘテロアリール」は、上記に定義されたアリールに縮合した上記に定義されたヘテロアリールも含み得る。適切なヘテロアリールの限定されない例には、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン(N−置換ピリドンを含む)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキシインドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが含まれる。用語「ヘテロアリール」は、例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなどの部分飽和ヘテロアリール部分も意味する。
「アラルキル」または「アリールアルキル」は、アリールおよびアルキルが先に記載されたとおりであるアリール−アルキル−基を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の限定されない例には、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが含まれる。親部分との結合はアルキルを介する。
「アルキルアリール」は、アルキルおよびアリールが先に記載されたとおりであるアルキル−アリール−基を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の限定されない例はトリルである。親部分との結合はアリールを介する。
「シクロアルキル」は、約3から約10個の炭素原子、好ましくは約5から約10個の炭素原子を含む非芳香族の単環または多環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、約5から約7個の環原子を含有する。シクロアルキルは、同じであるか異なっていてよく、上記に定義されたとおりである1つまたは複数の「環系置換基」で場合によっては置換され得る。適切な単環式シクロアルキルの限定されない例には、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれる。適切な多環式シクロアルキルの限定されない例には、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチルなどが含まれる。
「シクロアルキルアルキル」は、アルキル部分(上記に定義された)を介して親コア(parent core)に連結した上記に定義されたシクロアルキル部分を意味する。適切なシクロアルキルアルキルの限定されない例には、シクロヘキシルメチル、アダマンチルメチルなどが含まれる。
「シクロアルケニル」は、約3から約10個の炭素原子、好ましくは約5から約10個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する非芳香族の単環または多環系を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、約5から約7個の環原子を含有する。シクロアルケニルは、同じであるか異なっていてよく、上記に定義されたとおりである1つまたは複数の「環系置換基」で場合によっては置換され得る。適切な単環式シクロアルケニルの限定されない例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニルなどが含まれる。適切な多環式シクロアルケニルの限定されない例はノルボルニレニルである。
「シクロアルケニルアルキル」は、アルキル部分(上記に定義された)を介して親コアに連結した上記に定義されたシクロアルケニル部分を意味する。適切なシクロアルケニルアルキルの限定されない例には、シクロペンテニルメチル、シクロヘキセニルメチルなどが含まれる。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。好ましいのはフッ素、塩素および臭素である。
「環系置換基」は、例えば、環系上の利用可能な水素を置換する、芳香族または非芳香族環系に結合した置換基を意味する。環系置換基は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NH(アルキル)、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−、YNSO−および−SONY(ここで、YおよびYは、同じであるか異なっていてよく、水素、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびアラルキルからなる群から独立に選択される)からなる群から独立に選択される。「環系置換基」は、環系上の2個の隣接した炭素原子上の利用可能な水素(各炭素に1個のH)を同時に置換する単一部分も意味し得る。このような部分の例は、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CH−などであり、これらは、例えば、
Figure 2009539840
などの部分を形成する。
「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル部分(上記に定義された)を介して親コアに連結した上記に定義されたヘテロアリール部分を意味する。適切なヘテロアリールの限定されない例には、2−ピリジニルメチル、キノリニルメチルなどが含まれる。
「ヘテロシクリル」は、約3から約10個の環原子、好ましくは約5から約10個の環原子を含む非芳香族飽和単環式または多環式環系を意味し、この環系において、環系中の1つまたは複数の原子は、単独でまたは組合せにおける炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄である。環系中に存在する隣接した酸素および/または硫黄原子はない。好ましいヘテロシクリルは、約5から約6個の環原子を含有する。ヘテロシクリルの根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも1個の窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ、環原子として存在することを意味する。ヘテロシクリル環中の任意の−NHは、例えば、−N(Boc)、−N(CBz)、−N(Tos)基などとして保護されて存在してよく、このような保護も本発明の部分とみなされる。ヘテロシクリルは、同じであるか異なっていてよく、本明細書で定義されたとおりである1つまたは複数の「環系置換基」で場合によっては置換され得る。ヘテロシクリルの窒素または硫黄原子は、場合によっては酸化されて対応するN−酸化物、S−酸化物またはS,S−二酸化物になり得る。適切な単環式ヘテロシクリル環の限定されない例には、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトンなどが含まれる。「ヘテロシクリル」は、環系上の同じ炭素原子上の2個の利用可能な水素を同時に置換する単一部分(例えば、カルボニル)も意味し得る。このような部分の例はピロリドン:
Figure 2009539840
である。
「ヘテロシクリルアルキル」は、アルキル部分(上記に定義された)を介して親コアに連結した上記に定義されたヘテロシクリル部分を意味する。適切なヘテロシクリルアルキルの限定されない例には、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチルなどが含まれる。
「ヘテロシクレニル」は、約3から約10個の環原子、好ましくは約5から約10個の環原子を含む非芳香族単環式または多環式環系を意味し、この環系において、環系中の1つまたは複数の原子は、単独でまたは組合せでの炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄原子であり、この環系は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含有する。環系中に存在する隣接した酸素および/または硫黄原子はない。好ましいヘテロシクレニル環は、約5から約6個の環原子を含有する。ヘテロシクレニルの根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも1個の窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ、環原子として存在することを意味する。ヘテロシクレニルは、「環系置換基」は上記で定義されたとおりである1つまたは複数の環系置換基で場合によっては置換され得る。ヘテロシクレニルの窒素または硫黄原子は、場合によっては酸化されて対応するN−酸化物、S−酸化物またはS,S−二酸化物になり得る。適切なヘテロシクレニル基の限定されない例には、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、1,2−ジヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが含まれる。「ヘテロシクレニル」は、環系上の同じ炭素原子上の2個の利用可能な水素を同時に置換する単一部分(例えば、カルボニル)も意味し得る。このような部分の例は、ピロリジノン:
Figure 2009539840
である。
「ヘテロシクレニルアルキル」は、アルキル部分(上記に定義された)を介して親コアに連結した上記に定義されたヘテロシクレニル部分を意味する。
本発明のヘテロ原子を含有する環系においては、N、OまたはSに隣接した炭素原子上のヒドロキシル基はなく、同様に別のヘテロ原子に隣接した炭素上のNまたはS基はないことを留意されたい。したがって、例えば、環:
Figure 2009539840
においては、2および5と印をつけた炭素に直接結合している−OHはない。
例えば、部分:
Figure 2009539840
などの互変異性型は、本発明の特定の実施形態において等価であるとみなされることも留意されたい。
「アルキニルアルキル」は、アルキニルおよびアルキルが先に記載されたとおりであるアルキニル−アルキル−基を意味する。好ましいアルキニルアルキルは、低級アルキニルおよび低級アルキル基を含有する。親部分との結合はアルキルを介する。適切なアルキニルアルキル基の限定されない例にはプロパルギルメチルが含まれる。
「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールおよびアルキルが先に記載されたとおりであるアリール−アルキル−基を意味する。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基を含有する。適切なヘテロアラルキル基の限定されない例には、ピリジルメチルおよびキノリン−3−イルメチルが含まれる。親部分との結合はアルキルを介する。
「ヒドロキシアルキル」は、アルキルが先に記載されたとおりであるHO−アルキル−基を意味する。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキル基を含有する。適切なヒドロキシアルキル基の限定されない例には、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが含まれる。
「アシル」は、種々の基が先に記載されたとおりである基、H−C(O)−、アルキル−C(O)−またはシクロアルキル−C(O)−を意味する。親部分との結合はカルボニルを介する。好ましいアシルは、低級アルキル基を含有する。適切なアシル基の限定されない例には、ホルミル、アセチルおよびプロパノイルが含まれる。
「アロイル」は、アリール基が先に記載されたとおりであるアリール−C(O)−基を意味する。親部分との結合はカルボニルを介する。適切な基の限定されない例には、ベンゾイルおよび1−ナフトイルが含まれる。
「アルコキシ」は、アルキル基が先に記載されたとおりであるアルキル−O−基を意味する。適切なアルコキシ基の限定されない例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよびn−ブトキシが含まれる。親部分との結合はエーテル酸素を介する。
「アリールオキシ」は、アリール基が先に記載されたとおりであるアリール−O−基を意味する。適切なアリールオキシ基の限定されない例には、フェノキシおよびナフトキシが含まれる。親部分との結合はエーテル酸素を介する。
「アラルキルオキシ」は、アラルキル基が先に記載されたとおりであるアラルキル−O−基を意味する。適切なアラルキルオキシ基の限定されない例には、ベンジルオキシおよび1−または2−ナフタレンメトキシが含まれる。親部分との結合はエーテル酸素を介する。
「アルキルチオ」は、アルキル基が先に記載されたとおりであるアルキル−S−基を意味する。適切なアルキルチオ基の限定されない例には、メチルチオおよびエチルチオが含まれる。親部分との結合は硫黄を介する。
「アリールチオ」は、アリール基が先に記載されたとおりであるアリール−S−基を意味する。適切なアリールチオ基の限定されない例には、フェニルチオおよびナフチルチオが含まれる。親部分との結合は硫黄を介する。
「アラルキルチオ」は、アラルキル基が先に記載されたとおりであるアラルキル−S−基を意味する。適切なアラルキルチオ基の限定されない例は、ベンジルチオである。親部分との結合は硫黄を介する。
「アルコキシカルボニル」は、アルキル−O−CO−基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の限定されない例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが含まれる。親部分との結合はカルボニルを介する。
「アリールオキシカルボニル」は、アリール−O−C(O)−基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の限定されない例には、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが含まれる。親部分との結合はカルボニルを介する。
「アラルコキシカルボニル」は、アラルキル−O−C(O)−基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の限定されない例は、ベンジルオキシカルボニルである。親部分との結合はカルボニルを介する。
「アルキルスルホニル」は、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、アルキル基が低級アルキルであるものである。親部分との結合はスルホニルを介する。
「アリールスルホニル」は、アリール−S(O)−基を意味する。親部分との結合はスルホニルを介する。
用語「置換された」は、既存の環境下での指定された原子の通常の原子価を上回らず、置換によって安定な化合物がもたらされることを条件として、指定された原子上の1つまたは複数の水素が指示された基からの選択で置換されていることを意味する。置換基および/または変数の組合せは、このような組合せによって安定な化合物がもたらされる場合のみ許容される。「安定な化合物」または「安定な構造」は、有用な純度への反応混合物からの単離、および有効な治療薬への製剤化に耐えるのに十分丈夫である化合物を意味する。
用語「場合によっては置換された」は、指定された基、ラジカルまたは部分による任意選択の置換を意味する。
化合物についての用語「精製された」、「精製された形態における」または「単離され精製された形態における」は、合成プロセス(例えば、反応混合物から)、または天然源またはそれらの組合せから単離された後の前記化合物の物理的状態を意味する。したがって、用語「精製された」、「精製された形態における」または「単離され精製された形態における」は、本明細書に記載されたまたは当業者に周知の標準の分析技術により特徴づけできるのに十分な純度で、本明細書に記載されたまたは当業者に周知の1つまたは複数の精製プロセス(例えば、クロマトグラフィー、再結晶化など)から得られた後の前記化合物の物理的状態を意味する。
本明細書中の本文、スキーム、実施例および表における不飽和原子価を有する任意の炭素およびヘテロ原子は、上記原子価を満たすのに十分な数の水素原子を有すると仮定されることも留意されたい。
化合物中の官能基が「保護された」と呼ばれる場合、これは、化合物が反応にさらされるときに、上記基が保護された位置における望ましくない副反応を排除するための改変された形態であることを意味する。適切な保護基は、当業者によって、および、例えば、T.W.Greeneら、Protective Groups in organic Synthesis(1991年)、Wiley、New Yorkなどの標準のテキストブックを参照することによって理解されよう。
任意の変項(例えば、アリール、複素環、Rなど)が、任意の成分においてまたは式Iにおいて2度以上出現する場合、それぞれの出現におけるその定義は、すべての他の出現におけるその定義から独立している。
本明細書で使用される用語「組成物」は、指定の量の指定の成分を含む製品、および指定の量の直接的にまたは間接的に指定の成分の組合せに由来する任意の製品を包含するよう意図されている。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物も本明細書で検討される。プロドラッグの考察は、T.Higuchi and V.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987年)the A.C.S.Symposium Seriesの14巻において、およびBioreversible Carriers in Drug Design、(1987年)Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressにおいて提供されている。用語「プロドラッグ」は、生体内で変換されて式(I)の化合物または化合物の薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物をもたらす化合物(例えば、薬物前駆体)を意味する。上記変換は、例えば、血液中の加水分解によるなどの様々なメカニズム(例えば、代謝または化学プロセスにより)により起こり得る。プロドラッグの使用の考察は、T.Higuchi and W.Stella、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、the A.C.S. Symposium Seriesの14巻において、およびBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B.Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年において提供されている。
例えば、式(I)の化合物または化合物の薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物が、カルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、例えば、(C〜C)アルキル、(C〜C12)アルカノイルオキシメチル、4から9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなどの)、カルバモイル−(C〜C)アルキル、N,N−ジ(C〜C)アルキルカルバモイル−(C〜C)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C〜C)アルキルなどの基による酸基の水素原子の置換により形成されるエステルを含み得る。
同様に、式(I)の化合物がアルコール官能基を含有する場合、プロドラッグは、例えば、(C〜C)アルカノイルオキシメチル、1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、(C〜C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C〜C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C〜C)アルカノイル、α−アミノ(C〜C)アルカノイル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、それぞれのα−アミノアシル基は、天然L−アミノ酸から独立に選択される)、P(O)(OH)、−P(O)(O(C〜C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去から得られる基)などの基によるアルコール基の水素原子の置換により形成され得る。
式(I)の化合物が、アミン官能基を組み込んでいる場合、プロドラッグは、例えば、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル(ここで、RおよびR’は、それぞれ独立に(C〜C10)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ベンジルであり、またはR−カルボニルは、天然α−アミノアシルまたは天然α−アミノアシル、−C(OH)C(O)OYであり、ここで、YはH、(C〜C)アルキルまたはベンジル、−C(OY)Yであり、ここで、Yは(C〜C)アルキルであり、Yは(C〜C)アルキル、カルボキシ(C〜C)アルキル、アミノ(C〜C)アルキルまたはモノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノアルキル、−C(Y)Yであり、ここで、YはHまたはメチルであり、Yはモノ−N−(C〜C)アルキルアミノまたはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである)などの基によるアミン基における水素原子の置換により形成され得る。
本発明の1つまたは複数の化合物は、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との非溶媒和および溶媒和形態で存在することができ、本発明は、溶媒和形態および非溶媒和形態の両方を包含することが意図されている。「溶媒和物」は、本発明の化合物と1つまたは複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、様々な程度のイオン結合および共有結合(水素結合を含む)が関与する。特定の場合においては、例えば、1つまたは複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子中に組み込まれる場合、溶媒和物は単離が可能である。「溶媒和物」は、溶液相溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の限定されない例には、エタノレート、メタノレートなどが含まれる。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和物である。
本発明の1つまたは複数の化合物は、場合によっては溶媒和物へと変換され得る。溶媒和物の調製は一般的に知られている。したがって、例えば、M.Cairaら、J.Pharmaceutical Sci.、93巻(3号)、601〜611頁(2004年)は、酢酸エチル中のおよび水からの抗真菌剤フルコナゾールの溶媒和物の調製を記載している。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様な調製は、E.C.van Tenderら、AAPS PharmSciTech.、5巻(1号)、12章(2004年);およびA.L. Binghamら、Chem.Commun.、603〜604頁(2001年)によって記載されている。一般的な、限定されないプロセスは、周囲より高い温度で本発明の化合物を所望の溶媒(有機物または水またはそれらの混合物)の所望量に溶解させること、および結晶を形成するのに十分な速度でこの溶液を冷却し、次いで、この結晶を標準の方法で単離することを含む。例えば、IR分光法などの分析技術によって、溶媒和物(または水和物)としての結晶中の溶媒(または水)の存在が示される。
「有効量」または「治療有効量」は、上記に記載された疾患を抑制する(したがって所望の治療的、改善的、抑制または予防効果を生ずる)のに有効な、本発明の化合物または組成物の量を記載するよう意図されている。
式Iの化合物は、同様に本発明の範囲に含まれる塩を形成し得る。本明細書の式Iの化合物への言及は、特に指示がない限り、その塩への言及を含むものと理解される。本明細書で使用される用語「塩」は、無機および/または有機酸と形成される酸性塩、ならびに無機および/または有機塩基と形成される塩基性塩を意味する。さらに、式Iの化合物が、それだけには限らないがピリジンまたはイミダゾールなどの塩基性部分、およびそれだけには限らないがカルボン酸などの酸性部分の両方を含有する場合、両性イオン(「内部塩」)が形成されることがあり、本明細書で使用される用語「塩」に含まれる。他の塩も有用であるが、薬学的に許容される(即ち、無毒性、生理学的に許容される)塩が好ましい。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物を、塩が沈殿する媒体などの媒体中でまたは水性媒体中で当量などの一定量の酸または塩基と反応させ、次いで凍結乾燥することによって形成され得る。
例示的な酸付加塩には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシレートとしても知られる)などが含まれる。さらに、塩基性の薬剤化合物からの薬学的に有用な塩の形成に適すると一般的に考えられる酸は、例えば、P.Stahlら、Camille G.(編)Handbook of Pharmaceutical Salts.Properties, Selection and Use.(2002年)Zurich: Wiley−VCH;S. Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977年)66巻(1号)1〜19頁;P. Gould、International J. of Pharmaceutics(1986年)33巻201〜217頁;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996年)、Academic Press、New York;によっておよびThe Orange Book(Food & Drug Administration、Washington, D.C.のウェブサイト上)において論じられている。これらの開示は、参考として本明細書に組み込まれる。
例示的な塩基性塩には、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンなどの有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、およびアルギニン、リシンなどのアミノ酸との塩などが含まれる。塩基性窒素含有基は、低級ハロゲン化アルキル(例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化ブチル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、およびヨウ化ブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、および硫酸ジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化デシル、塩化ラウリル、塩化ステアリル、臭化デシル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、ヨウ化デシル、ヨウ化ラウリル、ヨウ化ステアリル)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)などの薬剤で四級化され得る。
すべてのこのような酸性塩および塩基性塩は、本発明の範囲内の薬学的に許容される塩であるよう意図されており、すべての酸性塩および塩基性塩は、本発明の目的に関して対応する化合物の遊離形態と等価であると考えられる。
本化合物の薬学的に許容されるエステルには、次の群:(1)エステル群のカルボン酸部分の非カルボニル部分が、直鎖または分枝鎖アルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチル、またはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、ハロゲン、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシまたはアミノで場合によっては置換されたフェニル)から選択される、ヒドロキシ基のエステル化により得られるカルボン酸エステル;(2)アルキル−またはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)などのスルホン酸エステル;(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)リン酸エステルおよび(5)モノ−、ジ−またはトリリン酸エステルが含まれる。リン酸エステルは、例えば、C1〜20アルコールもしくはその反応性誘導体によって、または2,3−ジ(C6〜24)アシルグリセロールによってさらにエステル化され得る。
式Iの化合物、ならびにそれらの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグは、それらの互変異性型(例えば、アミドまたはイミノエーテル)で存在し得る。すべてのこのような互変異性型は、本発明の部分として本明細書では考えられる。
式(I)の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含有することができ、したがって、様々な立体異性体で存在することができる。式(I)の化合物のすべての立体異性体およびラセミ混合物を含めたそれらの混合物は、本発明の部分を形成することが意図されている。さらに、本発明は、すべての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物が、二重結合または縮合環を組み込む場合、シス型とトランス型の両方、および混合物は、本発明の範囲に包含される。
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶化によるなどの、当業者に周知の方法によって、それらの物理的化学的差異に基づいて、それらの個別のジアステレオマーに分離し得る。鏡像異性体は、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはMosher酸塩化物などのキラル補助基)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個別のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離し得る。同様に、式(I)の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であってよく、本発明の部分としてみなされる。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムの使用によっても分離し得る。
式(I)の化合物は、様々な互変異性型で存在し得ることも可能であり、すべてのこのような形態は、本発明の範囲内に包含される。同様に、例えば、上記化合物のすべてのケト−エノールおよびイミン−エナミン型は、本発明に含まれる。
本発明の化合物(本化合物の塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグならびにこのプロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルのものを含めて)のすべての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)、例えば、鏡像異性体形態(不斉炭素の不存在下でさえ存在し得る)、回転異性体形態、アトロプ異性体、およびジアステレオマー形態を含めた様々な置換基上に不斉炭素のために存在し得るものなどは、本発明の範囲に含まれると考えられ、位置異性体(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジルなど)も同様である。(例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を組み込む場合、シス型とトランス型の両方、および混合物は、本発明の範囲に包含される。同様に、例えば、本化合物のケト−エノールおよびイミン−エナミン型は、すべて本発明に含まれる)。
本発明の化合物の個別の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まず、または、例えば、ラセミ体として、または他のすべての、もしくは他の選択された立体異性体と一緒に混合され得る。本発明の不斉中心は、IUPAC、1974年、Recommendationsによって定義されたSまたはR配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに等しく適用するよう意図されている。
本発明は、本発明の同位体標識した化合物も包含し、これらは1つまたは複数の原子が、自然に通常見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換されているという事実を別にすれば本明細書で列挙されるものと同じである。本発明の化合物に組み込み得る同位元素の例には、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および35Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位元素が含まれる。
式(I)の特定の同位体標識した化合物(例えば、Hおよび14Cで標識したもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム(即ち、H)および炭素14(即ち、14C)同位元素は、それらの調製の容易さおよび検出性のために特に好ましい。さらに、重水素(即ち、H)などの重い同位体元素による置換は、大きな代謝的安定性に由来する特定の治療利益(例えば、インビボ半減期増加または必要用量減少)を提供することができ、したがってある状況において好ましいことがある。式(I)の同位体標識した化合物は、一般的に、本明細書で以下のスキーム中および/または実施例中に開示されたものと類似した手順に従うことによって、同位体標識していない試薬を同位体標識した試薬で置換することにより調製し得る。
式Iの化合物、ならびに式Iの化合物の塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグの多形相は、本発明に含まれるよう意図されている。
本発明による化合物は、薬理学的特性を有し、特に、式Iの化合物は、プロテインキナーゼの阻害剤、調整剤または調節剤であり得る。阻害、調整または調節され得るプロテインキナーゼの限定されない例には、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6およびCDK7、CDK8などのサイクリン依存キナーゼ(CDK)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)、グリコーゲン合成キナーゼ3(GSK3ベータ)、Pim−1キナーゼ、Chk1およびChk2などのChkキナーゼ、HERサブファミリーなどのチロシンキナーゼ(例えば、EGFR(HER1)、HER2、HER3およびHER4を含む)、インスリンサブファミリー(例えば、INS−R、IGF−IR、IR、およびIR−Rを含む)、PDGFサブファミリー(例えば、PDGF−アルファおよびベータ受容体、CSFIR、c−kitおよびFLK−II)、FLKファミリー(例えば、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、胎児肝臓キナーゼ−1(FLK−1)、胎児肝臓キナーゼ−4(FLK−4)およびfms様チロシンキナーゼ(flt−1)を含む)、非受容体プロテインチロシンキナーゼ、例えば、LCK、Src、Frk、Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fak、Jak、Ack、およびLIMK、VEGF−R2、FGF−R、TEK、Aktキナーゼなどの成長因子受容体チロシンキナーゼなどが含まれる。
式(I)の化合物は、例えば、Chk1、Chk2などのチェックポイントキナーゼなどのプロテインキナーゼの阻害剤であり得る。好ましい化合物は、約5μm未満、好ましくは約0.001から約1.0μm、より好ましくは約0.001から約0.1μmのIC50値を示し得る。アッセイ方法は、以下に記載される実施例に記載されている。
式Iの化合物は、癌などの増殖性疾患、自己免疫疾患、ウイルス性疾患、真菌疾患、神経障害/神経変性障害、関節炎、炎症、抗増殖性疾患(例えば、眼網膜症)、神経疾患、脱毛疾患および循環器疾患の療法において有用であり得る。これらの疾患および障害の多くは、参考として本明細書に組み込まれた先に引用したU.S.6,413,974に列挙されている。
より具体的には、式Iの化合物は、次のものを含めた(それだけには限らないが)種々の癌:膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌を含めた肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、および皮膚癌(扁平上皮細胞癌を含む)を含めた癌腫;
白血病、急性リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、骨髄腫、およびバーキットリンパ腫を含めたリンパ系の造血器腫瘍;
急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含めた骨髄細胞系列の造血器腫瘍;
線維肉腫および横紋筋肉腫を含めた間葉由来の腫瘍;
星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫を含めた中枢および末梢神経系の腫瘍;ならびに
メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞腺癌およびカポジ肉腫を含めた他の腫瘍の治療において有用であり得る。
一般的な細胞増殖の調整におけるCDKの重要な役割のために、阻害剤は、異常な細胞増殖、例えば、良性前立腺過形成、家族性腺腫様ポリープ、神経線維腫症、アテローム性動脈硬化、肺線維症、関節炎、乾癬、糸球体腎炎、血管形成または血管手術に続く再狭窄、肥厚性瘢痕形成、炎症性腸疾患、移植拒絶、内毒素性ショック、および真菌感染症を特徴づける任意の疾患過程の治療において有用であり得る可逆的細胞増殖抑制剤として作用し得る。
式Iの化合物は、CDK5がタウタンパク質のリン酸化反応に関与するという最近の発見(J. Biochem、(1995年)117巻、741〜749頁)により示唆されるように、アルツハイマー病の治療においても有用であり得る。
式Iの化合物は、アポプトーシスを誘発または阻害し得る。アポプトーシス応答は、様々なヒトの疾患において異常である。アポプトーシスの調節剤としての式Iの化合物は、癌(それだけには限らないが、本明細書で上記に記載されたそれらのタイプを含む)、ウイルス感染(それだけには限らないが、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、エプスタイン−バーウイルス、シンドビスウイルスおよびアデノウイルスを含む)、HIVに感染した個体におけるAIDS発症の予防、自己免疫疾患(それだけには限らないが、全身性エリテマトーデス、自己免疫性糸球体腎炎、間接リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、および自己免疫性糖尿病を含む)、神経変性障害(それだけには限らないが、アルツハイマー病、AIDSに関連する認知症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、網膜色素変性症、脊髄性筋萎縮症および小脳変性症を含む)、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、心筋梗塞、脳梗塞および再灌流傷害に関連する虚血性傷害、不整脈、アテローム性動脈硬化、毒素に誘発されたまたはアルコールに関係した肝疾患、血液病(それだけには限らないが、慢性貧血および再生不良性貧血を含む)、筋骨格系の変性疾患(それだけには限らないが、骨粗しょう症および関節炎を含む)、アスピリン感受性鼻副鼻腔炎、嚢胞性線維症、多発性硬化症、腎臓疾患および癌疼痛の治療において有用となろう。
CDKの阻害剤としての式Iの化合物は、細胞RNAおよびDNA合成のレベルを調節し得る。したがって、これらの薬剤は、ウイルス感染(それだけには限らないが、HIV、ヒト乳頭腫ウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、エプスタイン−バーウイルス、シンドビスウイルスおよびアデノウイルスを含む)の治療において有用となろう。
式Iの化合物は、癌の化学的予防においても有用であり得る。化学的予防は、初期突然変異事象を遮断すること、または既に傷害を受けている前癌状態の細胞の進行を遮断することのいずれかによって、浸潤癌の進行を阻害すること、または腫瘍再発を阻害することと定義される。
式Iの化合物は、腫瘍の血管新生および転移の阻害においても有用であり得る。
式Iの化合物は、他のプロテインキナーゼ、例えば、プロテインキナーゼC、her2、raf1、MEK1、MAPキナーゼ、EGF受容体、PDGF受容体、IGF受容体、PI3キナーゼ、wee1キナーゼ、Src、Ablの阻害剤としても作用することができ、したがって、他のプロテインキナーゼに関連した疾患の治療においても有効であり得る。
本発明の別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを哺乳類に投与することによる、CDKに関連した疾患または状態を有する哺乳類(例えば、ヒト)の治療方法である。
好ましい用量は、式Iの化合物の約0.001から500mg/体重1kg/1日である。特に好ましい用量は、式Iの化合物、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの約0.01から25mg/体重1kg/1日である。
本発明の化合物は、放射線療法などの1つまたは複数の抗癌治療、および/または式Iの化合物とは異なる1つまたは複数の抗癌剤との併用(同時に固定用量として、または逐次的に一緒に投与される)においても有用であり得る。本発明の化合物は、抗癌剤と同じ用量単位でまたは別々の用量単位で存在し得る。
本発明の別の態様は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグである第1の化合物のある量;および式Iの化合物とは異なる抗癌剤である少なくとも1つの第2の化合物のある量(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は、治療効果をもたらす)を、このような治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、サイクリン依存性キナーゼに関連した1つまたは複数の疾患の治療方法である。
適切な抗癌剤の限定されない例には、細胞増殖抑制剤、細胞毒性薬(例えば、それだけには限らないが、DNA相互作用薬(シスプラチンまたはドキソルビシンなどの));タキサン(例えば、タキソテール、タキソール);トポイソメラーゼII阻害剤(エトポシドなどの);トポイソメラーゼI阻害剤(イリノテカン(またはCPT−11)、カンプトスター、またはトポテカンなどの);チューブリン相互作用剤(パクリタキセル、ドセタキセルまたはエポチロンなどの);ホルモン剤(タモキシフェンなどの);チミジル酸シンターゼ阻害剤(5−フルオロウラシルなどの);代謝拮抗物質(メトキシトレキセートなどの);アルキル化剤(テモゾロミド(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、New JerseyからのTEMODAR(商標))、シクロホスファミドなどの);ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、New JerseyからのSARASAR(商標)(4−[2−[4−[(11R)−3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル−]−1ピペリジニル]−2−オキソエチル]−1−ピペリジンカルボキサミド、またはSCH66336)、ティピファニブ(Janssen PharmaceuticalsからのZarnestra(登録商標)またはR115777)、L778123(Merck & Company、Whitehouse Station、New Jerseyからのファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤)、BMS214662(Bristol−Myers Squibb Pharmaceuticals、Princeton、New Jerseyからのファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤などの);シグナル伝達阻害剤(Iressa(登録商標)(またはAstra Zeneca Pharmaceuticals、Englandからのゲフィチニブ)、Tarceva(登録商標)(塩酸エルロチニブ)(EGFRキナーゼ阻害剤)、EGFRに対する抗体(例えば、C225)、GLEEVEC(登録商標)(Novartis Pharmaceuticals、East Hanover、New Jerseyからのイマチニブ、C−ablキナーゼ阻害剤)など;例えば、イントロン(Schering−Plough Corporationから)、Pegイントロン(Schering−Plough Corporationから)などのインターフェロン;ホルモン療法の併用;アロマターゼの併用;ara−C、アドリアマイシン、サイトキサンおよびゲムシタビンが含まれる。
他の抗癌剤(抗新生物薬としても知られている)には、それだけには限らないが、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、トリエチレンチオホスホラミン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、オキサリプラチン、ロイコビリン、オキサリプラチン(Sanofi−Synthelabo Pharmaceuticals、FranceからのELOXATIN(商標))、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベクザー(Bexxar)、ベルケード(Velcade)、ゼバリン(Zevaline)、トリセノックス、キセローダ(Xeloda)、ビノレルビン、プロフィマー(Profimer)、Erbitux(登録商標)(Bristol−Myers Squibbからのセツキシマブ)、リポソーマル(Liposomal)、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、イフォスファミド(Ifosfomide)、リツキシマブ、C225(Merck KGaA、Darmstadt、Germanyから)、ドキシル(Johnson&Johnson、New Brunswick、New Jerseyから)、オンタク(Ontak)(Seragenから)、デポサイト(Deposyt)(SkyePharmaから)、マイロターグ(Mylotarg)(Wyeth Pharmaceuticalsから)、カムパス(Campath)(Genzyme/llex Technologyから)、セレブレックス(Celebrex)(Pfizer、New York、New Yorkから)、ステント(Sutent)(Pfizerから)、アラネスプ(Aranesp)(Amgenから)、ノイポジン(Neupogen)(Amgenから)、ニューラスタ(Neulasta)(Amgenから)、ケピバンス(Kepivance)(Amgenから)、SU11248およびPTK787が含まれる。
固定用量として製剤化される場合、このような併用製品は、本明細書で記載された用量範囲内の本発明の化合物、およびその用量範囲内のその他の薬学的活性剤または治療を使用する。例えば、CDC2阻害剤オロムシンは、アポプトーシス誘発において既知の細胞毒性薬と相乗的に作用することが見出された(J.Cell Sci.、(1995年)108巻、2897頁)。式Iの化合物は、併用製剤が適切ではない場合に、既知の抗癌剤または細胞毒性薬に続けて投与することもできる。本発明は、投与の順序において限定されず、式Iの化合物は、既知の抗癌剤または細胞毒性薬の投与前または投与後のいずれかに投与し得る。例えば、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤フラボピリドールの細胞毒性は、抗癌剤との投与の順序により影響を受ける。Cancer Research、(1997年)57巻、3375頁。このような技術は、当業者および担当医の裁量内である。
したがって、一態様においては、本発明は、ある量の少なくとも1つの式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、ならびにある量の1つまたは複数の上記に列挙された抗癌治療および抗癌剤(ここで、この化合物/治療の量は、所望の治療効果をもたらす)を含む併用を含む。
治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを患者に投与することを含む、それを必要とする患者において1つまたは複数のチェックポイントキナーゼを阻害する方法。
本発明の別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグを投与することを含む、それを必要とする患者における1つまたは複数のチェックポイントキナーゼに関連する疾患の進行を治療する、または遅くする方法である。
本発明のさらに別の態様は、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグである第1の化合物のある量;および抗癌剤である少なくとも1つの第2の化合物のある量(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は治療効果をもたらす)を、このような治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、チェックポイントキナーゼに関係する1つまたは複数の疾患の治療方法である。
本発明の別の態様は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグとを一緒に含む治療有効量の薬剤組成物を投与することを含む、1つまたは複数のチェックポイントキナーゼに関連する疾患の治療またはその進行を遅らせる必要のある患者において、1つまたは複数のチェックポイントキナーゼに関連する疾患の治療またはその進行を遅らせる方法である。
上記の方法においては、阻害すべきチェックポイントキナーゼは、Chk1および/またはChk2であり得る。
本発明の別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを患者に投与することを含む、それを必要とする患者における1つまたは複数のチロシンキナーゼの阻害方法である。
本発明のさらに別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与することを含む、1つまたは複数のチロシンキナーゼに関連する疾患の治療、またはその進行を遅くする必要のある患者において、1つまたは複数のチロシンキナーゼに関連する疾患の治療、またはその進行を遅くする方法である。
本発明の別の態様は、式Iの化合物、または薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグである第1の化合物のある量、および抗癌剤である少なくとも1つの第2の化合物のある量(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は治療効果をもたらす)を、チロシンキナーゼに関連した1つまたは複数の疾患の治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、チロシンキナーゼに関連した1つまたは複数の疾患の治療方法である。
本発明の別の態様は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグとを一緒に含む治療有効量の薬剤組成物を投与することを含む、1つまたは複数のチロシンキナーゼに関連した疾患の治療、またはその進行を遅くする必要のある患者における、1つまたは複数のチロシンキナーゼに関連した疾患の治療、またはその進行を遅くする方法である。
上記の方法においては、チロシンキナーゼは、VEGFR(VEGF−R2)、EGFR、HER2、SRC、JAKおよび/またはTEKであり得る。
本発明の別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを患者に投与することを含む、1つまたは複数のPim−1キナーゼの阻害を必要とする患者における1つまたは複数のPim−1キナーゼの阻害方法である。
本発明のさらに別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与することを含む、1つまたは複数のPim−1キナーゼに関連する疾患の治療、またはその進行を遅くする必要のある患者における1つまたは複数のPim−1キナーゼに関連する疾患の治療、またはその進行を遅くする方法である。
本発明の別の態様は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグである第1の化合物のある量;および抗癌剤である少なくとも1つの第2の化合物のある量(ここで、第1の化合物および第2の化合物の量は治療効果をもたらす)を、このような治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、Pim−1キナーゼに関連する1つまたは複数の疾患の治療方法である。
本発明の別の態様は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、少なくとも1つの式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグとを一緒に含む、治療有効量の薬剤組成物を投与することを含む、それを必要とする患者におけるPim−1キナーゼに関連する疾患の治療、またはその進行を遅くする方法である。
本発明の化合物の薬理学的性質は、多くの薬理学的アッセイによって確認し得る。本明細書で以下に記載される例示的な薬理学的アッセイは、本発明の化合物およびその塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグを用いて実施された。
本発明は、少なくとも1つの式Iの化合物、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグおよび少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含む薬剤組成物も対象とする。
本発明により記載された化合物からの薬剤組成物を調製するためには、不活性な薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固体製剤には、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤および坐剤が含まれる。粉末および錠剤は、約5から約95パーセントの活性成分からなり得る。適切な固体担体は、当技術分野で知られており、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖または乳糖である。錠剤、粉末、カシェ剤およびカプセルは、経口投与に適する固体剤形として使用し得る。薬学的に許容される担体の例および種々の組成物の製造方法は、A. Gennaro(編)、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、(1990年)、Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvaniaに見出し得る。
液体製剤には、溶液、懸濁液および乳濁液が含まれる。例として、非経口注射用の水もしくは水−プロピレングリコール溶液または経口溶液、懸濁液および乳濁液用の甘味料および乳白剤の添加に言及し得る。液体製剤は、鼻腔内投与用の溶液も含み得る。
吸入に適するエアゾール製剤は、溶液および粉末形態の固体を含むことができ、これらは、不活性な圧縮ガス、例えば窒素などの薬学的に許容される担体と組み合わせ得る。
同様に含まれるのは、経口または非経口投与のいずれかのための液体製剤に使用直前に変換されることを目的とした固体製剤である。このような液体には、溶液、懸濁液および乳濁液が含まれる。
本発明の化合物は、経皮的に送達することもできる。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアゾールおよび/または乳濁液の形態をとることができ、この目的について当技術分野で一般的であるマトリックスまたはレザバータイプの経皮パッチ中に含まれ得る。
本発明の化合物は、皮下的に送達することもできる。
好ましくは、化合物は、経口でまたは静脈内にまたはくも膜下にまたはそれらのいくつかの適切な組合せにより投与される。
好ましくは、製剤は単位剤形である。このような形態においては、製剤は、活性成分の適切な量、例えば、所望の目的を達成するのに有効な量を含有する適切なサイズの単位用量に細分される。
製剤の単位用量中の活性化合物の量は、特定の用途に応じて、約1mgから約100mgに、好ましくは約1mgから約50mgに、より好ましくは約1mgから約25mgに変更または調節し得る。
使用される実際の用量は、患者の要件および治療する状態の重篤性に応じて変更し得る。特定の状況のための適切な投与計画の決定は、当技術分野の技術に含まれる。便宜上、1日当たりの総用量は、必要に応じてその日中に部分に分割し投与し得る。
本発明の化合物ならびに/またはそれらの薬学的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態およびサイズならびに治療する症状の重篤性などの要素を考慮して担当臨床医の判断により調節される。経口投与用の一般的に推奨される1日当たりの投与計画は、2から4回に分割した用量で、約1mg/日から約500mg/日、好ましくは1mg/日から200mg/日の範囲にわたり得る。
本発明の別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグおよび薬学的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤を含むキットである。
本発明のさらに別の態様は、ある量の少なくとも1つの式Iの化合物、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグならびにある量の少なくとも1つの上記に列挙された抗癌療法および/または抗癌剤(ここで、2種以上の成分の量は、所望の治療効果をもたらす)を含むキットである。
本明細書に開示される発明は、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない次の製剤および実施例によって例示される。別の機構経路および類似の構造は当業者には明らかであろう。
NMRデータが示される場合、Hスペクトルは、Varian AS−400(400MHz)より得られ、そして括弧に示されたヘルツでのプロトンの数、多重度、およびカップリング定数で、MeSiからの低磁場のppmとして報告される。LC/MSデータが示される場合、分析は、Applied Biosystems API−100質量分析計およびShimadzu SCL−10A LCカラム:Altech platinum C18、3ミクロン、33mm×7mm ID;勾配フロー:0分−10% CHCN、5分−95% CHCN、7分−95% CHCN、7.5分−10% CHCN、9分−停止を用いて実施した。保持時間および観察された親イオンが提供される。
次の溶媒および試薬は、括弧中のそれらの略語で呼ばれ得る。
薄層クロマトグラフィー:TLC
ジクロロメタン:CHCl
酢酸エチル:AcOEtまたはEtOAc
メタノール:MeOH
トリフルオロアセテート:TFA
トリエチルアミン:EtNまたはTEA
ブトキシカルボニル:n−BOCまたはBoc
核磁気共鳴スペクトル測定法:NMR
液体クロマトグラフィー質量分析:LCMS
高分解能質量分析:HRMS
ミリリットル:mL
ミリモル:mmol
マイクロリットル:μl
グラム:g
ミリグラム:mg
室温またはrt(周囲温度):約25℃
本発明の化合物の合成が以下に例示される。同様に、共有に係るU.S.6,919,341の開示を参照により本明細書に組み込むことを留意されたい。
(合成)
本発明の化合物を合成するための一般的なスキームが以下に示される。
Figure 2009539840
特定の限定されない合成手順が以下に記載される。
(実施例1)
Figure 2009539840
パートA:
2−アミノ−3−クロロピラジン1(129mg、1.0mmol)をDMF(1mL)およびEtOH(1mL)中に溶解した。NaSMe(105mg、1.5mmol)を注意深く添加し、得られた混合物を80℃に加熱し3時間攪拌した。室温への冷却および濃縮後、残渣をHOで希釈しDCM/i−PrOH(9:1)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥し濃縮した。得られた残渣をカラム(シリカゲル、DCM/MeOH=95/5)で精製し固体として生成物2(121mg)が得られた。
Figure 2009539840
パートB:
n−BuLi(17ml、ヘキサン中2.5N、44.5mmol)を、−78℃でゆっくりと無水THF(20mL)中のi−PrNH(6.8mL、48.6mmol)に添加した。添加の完了後、この混合物を、−78℃で30分間攪拌し、次いで0℃に温めた。上記のLDAを、−78℃でカニューレを通してTHF(30mL)中のメチルエステル(3、約10mmol)およびCHI(3.2mL、44.7mmol)の溶液に一滴ずつ添加した。添加を1時間以内に完了し、次いでこの混合物を−78℃で1時間攪拌した。AcOH(5.5mL)を、−78℃で一滴ずつ添加して反応をクエンチした。添加後、反応混合物を、−78℃で30分間攪拌し、次いで室温に温めた。セライトを通してろ過し、EtOAcで溶解し、ブライン、NaHPO(飽和水溶液)、5%NaHSOおよびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥した。濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=20/80)で精製し、油として生成物4(2.11g)が得られた。HPLC−MSt=2.10分(UV254nm);式C2130BNの質量計算値261.1、実測値LCMS m/z 262.0(M+H)。
パートC:
DME(4mL)中のクロロケトン4(261mg、1.0mmol)に、2−アミノピラジン(2.121mg、0.88mmol)を添加し、この混合物を90℃に加熱し2日間攪拌した。室温に冷却後、溶媒を濃縮により除去した。得られた残渣をEtOAcに溶解し、NaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。NaSO上での乾燥および濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc=50/50から20/80)で精製し、油として生成物5(222mg)を得た。
Figure 2009539840
パートD:
DCM(20mL)中の化合物5(700mg、2.0mmol)およびm−CPBA(1130mg、77%、5.0mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌しEtOAc(100mL)で希釈した。有機物をNaHCO(飽和水溶液、20ml×2)、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮後、粗生成物6を、さらに精製することなく直接次のステップで使用した。HPLC−MSt=1.53分(UV254nm);式C1724Sの質量計算値380.2、実測値LCMS m/z 381.2(M+H)。
パートE:
パートDからの粗化合物6を、NH/i−PrOH(4ml、2N)およびNH(HO中37%、8mL)に溶解し、高圧力管中に封じ込めた。この管を80℃に加熱し終夜攪拌した。室温に冷却後、この混合物を濃縮しカラム(シリカゲル、DCM/MeOH=95/5)で精製し、固体として生成物7(470mg)を得た。HPLC−MSt=1.04分(UV254nm);式C1623の質量計算値317.2、実測値LCMS m/z 318.3(M+H)。
パートF:
CHCl(20mL)中の化合物7(740mg、2.33mmol)の溶液に、NBS(457mg、2.56mmol)を0℃で添加した。この混合物を氷−水浴上で30分間攪拌し濃縮した。この残渣を、EtOAcで希釈しNaHCO(飽和水溶液30mL×2)、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮後、粗生成物8を、さらに精製することなく直接次のステップで使用した。HPLC−MSt=1.62分(UV254nm);式C1622BrNの質量計算値395.1、実測値LCMS m/z 396.1(M+H)。
パートG:
粗化合物8(360mg、0.9mmol)、ボロン酸(390mg、2.0mmol)、およびPdCl(dppf)(82mg、0.1mmol)を装入した25ml丸底フラスコに、DME(4mL)およびNaCO(1mL、飽和水溶液)を添加した。この混合物を、フラスコを真空とアルゴンに交互に接続して完全に脱気した。この得られた混合物を、次いで80℃に終夜加熱し、EtOAc(40ml)で希釈し、ブラインで洗浄した。濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、EtOAcからEtOAc/MeOH=95/5)で精製し油として生成物9(312mg)を得た。HPLC−MSt=1.64分(UV254nm);式C2531の質量計算値465.2、実測値LCMS m/z 466.3(M+H)。
パートH:
化合物9(120mg、0.26mmol)、THF(10mL)中のLiOH(1N、5mL)およびMeOH(10mL)の混合物を、室温で終夜攪拌した。濃縮後、残渣を水(2mL)で希釈し、pH値をHCl(1N)で6〜7に希釈した。水相をEtOAcで繰り返し抽出した。NaSO上での乾燥および濃縮後、残渣を、真空下で乾燥し、さらに精製することなく直接次のステップで使用した。HPLC−MSt=1.30分(UV254nm);式C2327の質量計算値437.2、実測値LCMS m/z 438.3(M+H)。
パートI:
化合物10(16mg、0.037mmol)を、DMF(2mL)中に溶解し、DIEA(18μL、0.1mmol)およびHATU(38mg、0.1mmol)を室温で添加し、続いてジメチルアミン(4mg、0.1mmol)を添加した。この混合物を終夜攪拌し、HPLCで精製し化合物11を得た。HPLC−MSt=1.38分(UV254nm);式C2532の質量計算値464.3、実測値LCMS m/z 465.2(M+H)。
パートJ:
化合物11(10mg)を、HCl(ジオキサン中4N、4mL)で処理し、室温で10分間攪拌した。濃縮後、残渣を凍結乾燥により乾燥し、化合物12を得た。HPLC−MSt=0.61分(UV254nm);式C2024Oの質量計算値364.2、実測値LCMS m/z 365.2(M+H)。
(実施例2)
調製実施例1、パートIおよびパートJに示されたのと本質的に同じ手順により、表1の第2列に示された化合物(13〜17)を化合物10から調製し得る。
Figure 2009539840
Figure 2009539840
(実施例3)
Figure 2009539840
パートA:
DMF(20mL)中のボロン酸化合物18(1.66g、10mmol)、ベンジルアミン(1.37g、10mmol)、DIEA(1.76mL、10mmol)およびHATU(3.8g、10mmol)の混合物を0℃で終夜攪拌した。濃縮後、残渣を水(60mL)に溶解し、固体をろ過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥し、白色固体(2.71g)として生成物19を得た。HPLC−MSt=1.21分(UV254nm);式C1516BNOの質量計算値285.1、実測値LCMS m/z 286.1(M+H)。
パートB:
化合物20を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.18分(UV254nm);式C3136の質量計算値556.3、実測値LCMS m/z 557.3(M+H)。
パートC:
化合物21を、実施例1のパートJに記載された条件を使用して調製した。HPLC−MSt=0.92分(UV254nm);式C1921Oの質量計算値363.2、実測値LCMS m/z 364.3(M+H)。
(実施例4)
Figure 2009539840
パートA:
化合物22を、実施例1のパートBに記載された手順および条件を使用して合成した。HPLC−MSt=2.03分(UV254nm);式C1220ClNOの質量計算値261.1、実測値LCMS m/z 262.0(M+H)。
パートB:
化合物23を、実施例1のパートCに記載された環化条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.81分(UV254nm);式C1724Sの質量計算値348.2、実測値LCMS m/z 349.2(M+H)。
パートC:
化合物24を、実施例1のパートDに記載された酸化条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.48分(UV254nm);式C1724Sの質量計算値380.2、実測値LCMS m/z 381.2(M+H)。
パートD:
化合物25を、実施例1のパートEに記載された条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.04分(UV254nm);式C1623の質量計算値317.2、実測値LCMS m/z 318.3(M+H)。
パートE:
化合物26を、実施例1のパートFに記載された条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.58分(UV254nm);式C1622BrNの質量計算値395.1、実測値LCMS m/z 396.1(M+H)。
パートF:
化合物28を、実施例2のパートAに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.21分(UV254nm);式C1516BNOの質量計算値285.1、実測値LCMS m/z 286.1(M+H)。
パートG:
化合物29を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.51分(UV254nm);式C3136の質量計算値556.3、実測値LCMS m/z 557.3(M+H)。
パートH:
化合物30を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して合成した。HPLC−MSt=0.90分(UV254nm);式C2628の質量計算値456.2、実測値LCMS m/z 457.3(M+H)。
(実施例5)
調製実施例4に示された手順と本質的に同じ手順によって、表2の第2列に示された化合物31〜43を調製し得る。
Figure 2009539840
Figure 2009539840
Figure 2009539840
Figure 2009539840
(実施例6)
Figure 2009539840
パートA:
化合物44を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して化合物25から調製した。HPLC−MSt=0.61分(UV254nm);式C1115の質量計算値217.1、実測値LCMS m/z 218.2(M+H)。
(実施例7)
調製実施例3に示された手順と本質的に同じ手順によって、表3の第2列に示された化合物を調製し得る。
Figure 2009539840
(実施例8)
Figure 2009539840
パートA:
CHCl(10mL)中の化合物47(73mg、0.2mmol)の溶液に、NBS(36mg、0.2mmol)を室温で添加した。この混合物を30分間攪拌し、EtOAcで希釈し、NaHCO(飽和水溶液30mL×2)、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮後、粗生成物48を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。HPLC−MSt=1.64分(UV254nm);式C1621BrNSの質量計算値444.0、実測値LCMS m/z 389.0(M+H−t−Bu)。
パートB:
化合物49を、実施例1のパートEに記載された条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.31分(UV254nm);式C1520BrNの質量計算値381.1、実測値LCMS m/z 382.1(M+H)。
パートC:
化合物50を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.12分(UV254nm);式C1925の質量計算値383.2、実測値LCMS m/z 384.3(M+H)。
パートD:
化合物51を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して調製した。HPLC−MSt=0.62分(UV254nm);式C1417の質量計算値283.2、実測値LCMS m/z 284.2(M+H)。
(実施例9)
Figure 2009539840
化合物8は実施例1において合成された。
パートA:
化合物52を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.80分(UV254nm);式C2127Sの質量計算値413.2、実測値LCMS m/z 414.2(M+H)。
パートB:
化合物52(33mg、0.08mmol)、3−ヨード−1−メチルピラゾール(21mg、0.1mmol)、KCO(27mg、0.2mmol)、CuI(2mg、0.01mmol)およびトランス−N,N’−ビスメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(4μL)を、アルゴン下でトルエン(3mL)中で混合した。この混合物をアルゴン下で密封し、100℃に加熱し終夜攪拌した。室温に冷却後、反応物を後処理し、粗生成物を分取LCで精製して生成物53(29mg)を得た。HPLC−MSt=1.88分(UV254nm);式C2531Sの質量計算値493.2、実測値LCMS m/z 494.2(M+H)。
パートC:
化合物54を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.20分(UV254nm);式C2023Sの質量計算値393.2、実測値LCMS m/z 394.1(M+H)。
(実施例10)
Figure 2009539840
パートA:
化合物55を、実施例9のパートBに記載されたのと同じカップリング条件を使用して化合物7から出発して調製した。HPLC−MSt=1.20分(UV254nm);式C2023Sの質量計算値393.2、実測値LCMS m/z 394.1(M+H)。
パートB:
化合物56を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して調製した。HPLC−MSt=0.56分(UV254nm);式C1519の質量計算値297.2、実測値LCMS m/z 298.2(M+H)。
(実施例11)
Figure 2009539840
化合物52は実施例9において合成された。
パートA:
化合物52(約10mg)を無水THF(5mL)に溶解し、1,1,1−トリクロロアセチルイソシアネート(3滴)を添加し、この混合物を室温で2時間攪拌した。この混合物を濃縮し、MeOH(5mL)で希釈し、再び濃縮した。粗生成物を真空下で3時間乾燥し、MeOH(5mL)で希釈した。この混合物に、NH(MeOH中、約7N、0.05mL)を添加し、この混合物を室温で1時間攪拌した。濃縮後、粗生成物57を分取LCで精製した。HPLC−MSt=1.99分(UV254nm);式C2228Sの質量計算値456.2、実測値LCMS m/z 2457.1(M+H)。
パートB:
化合物58を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.11分(UV254nm);式C1720OSの質量計算値356.1、実測値LCMS m/z 357.1(M+H)。
(実施例12)
Figure 2009539840
化合物2は実施例1のパートAにおいて合成された。
パートA:
化合物59を、実施例1のパートCに記載された環化条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.26分(UV254nm);式C1113Sの質量計算値251.1、実測値LCMS m/z 252.1(M+H)。
パートB:
化合物60を、実施例1のパートHに記載された加水分解条件を使用して調製した。HPLC−MSt=0.86分(UV254nm);式CSの質量計算値223.0、実測値LCMS m/z 224.1(M+H)。
パートC:
化合物61を、実施例1のパートIに記載されたペプチドカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.49分(UV254nm);式C1927Sの質量計算値405.2、実測値LCMS m/z 406.2(M+H)。
パートD:
化合物62を、実施例1のパートDに記載された酸化条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.31分(UV254nm);式C1927Sの質量計算値437.2、実測値LCMS m/z 438.2(M+H)。
パートE:
化合物63を、実施例1のパートEに記載された条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.01分(UV254nm);式C1826の質量計算値374.2、実測値LCMS m/z 375.2(M+H)。
パートF:
化合物64を、実施例1のパートFに記載された条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.18分(UV254nm);式C1825BrNの質量計算値452.1、実測値LCMS m/z 453.1(M+H)。
パートG:
化合物65を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.42分(UV254nm);式C2330Sの質量計算値470.2、実測値LCMS m/z 471.2(M+H)。
パートH:
化合物66を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して合成した。HPLC−MSt=0.72分(UV254nm);式C1822OSの質量計算値370.2、実測値LCMS m/z 371.2(M+H)。
(実施例13)
Figure 2009539840
化合物69は実施例1のパートFにおいて調製された。
パートA:
化合物67を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=2.09分(UV254nm);式C10Sの質量計算値160.0、実測値LCMS m/z 161.0(M+H)。
パートB:
化合物67(160mg、1.0mmol)を無水THF(10mL)中に溶解し0℃に冷却した。この混合物に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.44mL、1.1mmol)を0℃で添加し、室温で2時間攪拌した。この混合物を−78℃に冷却し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(372mg、2.0mmol)を添加した。この混合物をゆっくりと室温に温め終夜攪拌した。後処理の後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラム(酢酸エチル/ヘキサン=5/95)で精製し、生成物68(201mg)を得た。HPLC−MSt=2.42分(UV254nm);式C1619BOSの質量計算値286.1、実測値LCMS m/z 287.1(M+H)。
パートC:
化合物70を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.87分(UV254nm);式C2629Sの質量計算値475.2、実測値LCMS m/z 476.2(M+H)。
パートD:
化合物71を、実施例1のパートJに記載された脱保護条件を使用して合成した。HPLC−MSt=0.97分(UV254nm);式C1822OSの質量計算値375.2、実測値LCMS m/z 376.2(M+H)。
(実施例14)
調製実施例13に示されたと本質的に同じ手順によって、表4の第2列に示された化合物を調製し得る。
Figure 2009539840
Figure 2009539840
(実施例15)
Figure 2009539840
パートA:
化合物エチルチオフェン−3−カルボキシレート(4.0g、25.6mmol)を酢酸(50mL)に溶解し、酢酸(10mL)中のBr(4.06g)を一滴ずつ添加した。添加後、この混合物を60℃に加熱し40時間攪拌した。この混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーカラム(EtOAc/ヘキサン=10/90)で精製し、黄色がかった油(4.8g)として生成物75を得た。HPLC−MSt=2.08分(UV254nm);式CBrOSの質量計算値233.9、実測値LCMS m/z 234.9(M+H)。
パートB:
化合物75(50mg、0.21mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(61mg、0.24mmol)、Pd(dppf)Cl(8mg、0.01mmol)およびKOAc(40mg、0.4mmol)をアルゴン下でバイアル中においてDMSO(2mL)に混合し、このバイアルをアルゴン下で密封した。得られた混合物を80℃に加熱し終夜攪拌した。室温に冷却後、この混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮後、生成物をカラム(EtOAc/ヘキサン=20/80)で精製し、半固体(39mg)として生成物76を得た。HPLC−MSt=2.27分(UV254nm);式C1319BOSの質量計算値282.1、実測値LCMS m/z 283.1(M+H)。
パートC:
化合物77を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=1.65分(UV254nm);式C2329Sの質量計算値471.2、実測値LCMS m/z 472.1(M+H)。
パートD:
化合物78を、実施例1のパートGに記載されたカップリング条件を使用して合成した。HPLC−MSt=0.84分(UV254nm);式C1821Sの質量計算値371.1、実測値LCMS m/z 372.1(M+H)。
(実施例16)
Figure 2009539840
パートA:
化合物77(0.25mmol、120mg)をTHF(10mL)中に溶解し、LiOH(20mg、0.5mmol、10mL)を上記溶液に添加し、室温で6時間攪拌し、濃縮およびpH4への中和により白色沈殿が得られた。この沈殿を酢酸エチル中で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、有機層を真空下で蒸発して遊離カルボン酸(79)を得た。
パートB:
化合物79を精製することなくこのステップで使用した。DMF(2mL)中の化合物79(0.25mmol、110mg)、N,N−ジメチルアミン(1mmol)、DIEA(1.76mL、1mmol)およびHATU(0.38g、1mmol)を0℃で終夜攪拌した。濃縮後、残渣を水(6mL)に溶解し、固体を酢酸エチル中で抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機溶媒の蒸発および続いてのHPLC精製によって白色固体(90mg)として化合物80が得られた。HPLC−MSt=分(UV254nm);式C2330の質量計算値470.21、実測値LCMS m/z 471.20(M+H)。
パートC:
化合物81を、実施例1のパートJに記載された条件を使用して化合物80からBoc基の脱保護により合成した。HPLC−MSt=分(UV254nm);式C1822OSの質量計算値370.16、実測値LCMS m/z 371.20(M+H)。
(実施例17)
調製実施例16に示されたと本質的に同じ手順によって、表5の第2列に示された化合物を調製し得る。
Figure 2009539840
(実施例18)
Figure 2009539840
パートA:
化合物83を、実施例1のパートJに記載された条件を使用して化合物79からBoc基の脱保護により合成した。HPLC−MSt=0.68分(UV254nm);式C1617Sの質量計算値343.1、実測値LCMS m/z 344.1(M+H)。
(実施例19)
Figure 2009539840
パートA:
化合物84を、実施例1のパートCに記載された条件と同じ条件を使用して調製した。HPLC−MSt=1.78分(UV254nm);式C12Clの質量計算値263.0、実測値LCMS m/z 264.1(M+H)。
パートB:
パートAからの化合物84(480mg、1.82mmol)をNMP(5ml)およびアミン(400mg、2.0mmol)に溶解し、KCO(276mg、2.0mmol)を添加した。この混合物を100℃に加熱し1日攪拌した。室温に冷却後、この混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=50/50)で精製し、固体として生成物85(461mg)を得た。HPLC−MSt=1.77分(UV254nm);式C2226ClNの質量計算値427.2、実測値LCMS m/z 428.2(M+H)。
パートC:
化合物86を、実施例1のパートFに記載されたと同じ臭素化条件を使用して調製した。HPLC−MSt=2.47分(UV254nm);式C2225BrClNの質量計算値505.1、実測値LCMS m/z 506.0(M+H)。
パートD:
化合物86(125mg、0.25mmol)、Zn(CN)(60mg、0.5mmol)、およびPd(PPh(55mg、0.05mmol)を装入した25ml丸底フラスコにDMF(5mL)を添加した。この混合物を真空とアルゴンに交互にフラスコを接続することによって完全に脱気した。次いで、この得られた混合物を80℃で終夜加熱した。室温に冷却後、それをEtOAc(40ml)で希釈し、セライトを通してろ過した。濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=30/70)で精製し、油として生成物87(82mg)を得た。HPLC−MSt=2.37分(UV254nm);式C2325ClNの質量計算値452.2、実測値LCMS m/z 453.2(M+H)。
パートE:
20バイアル中の化合物87(20mg)に、HSO(0.5mL)を添加し、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。次いで、氷(2g)を添加し、50%NaOHでpHを9に調節した。固体をろ過により回収し、分取LCにより精製して生成物88を得た。HPLC−MSt=1.24分(UV254nm);式C1819ClNOの質量計算値370.1、実測値LCMS m/z 371.2(M+H)。
(実施例20)
Figure 2009539840
パートA:
化合物87(20mg、0.044mmol)をCHCl(5mL)に溶解し、NBS(12mg、0.066mmol)を添加した。この混合物を室温で1時間攪拌し、次いで50℃に加熱し終夜攪拌した。濃縮後、残渣をカラム(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=30/70)で精製し、油として生成物89(16mg)を得た。HPLC−MSt=2.48分(UV254nm);式C2324BrClNの質量計算値530.1、実測値LCMS m/z 531.2(M+H)。
パートB:
化合物90を、実施例19のパートEに記載されたと同じ条件で合成した。HPLC−MSt=1.24分(UV254nm);式C1818BrClNOの質量計算値448.0、実測値LCMS m/z 449.0(M+H)。
アッセイ:
CHK1 SPAアッセイ
酵素源としてバキュロウイルス発現系に発現した組み換えHis−CHK1および基質としてCDC25Cに基づいたビオチン化ペプチド(ビオチン−RSGLYRSPSMPENLNRPR)を使用するインビトロアッセイを開発した。
材料および試薬:
1)CDC25C Ser216 C末端ビオチン化ペプチド基質(25mg)、−20℃で貯蔵、Research Geneticsによる受託合成:ビオチン−RSGLYRSPSMPENLNRPR 2595.4MW
2)His−CHK1内部ロットP976、235μg/mL、−80℃で貯蔵。
3)D−PBS(CaClおよびMgClを含まない):GIBCO、カタログ番号14190−144
4)SPAビーズ:Amersham、カタログ番号SPQ0032:500mg/バイアル。500mgのSPAビーズに10mlのD−PBSを添加して50mg/mlの作用濃度とする。40℃で貯蔵する。水和後2週間以内に使用する。
5)貼り合わせたGF/Bフィルターを有する96ウェルホワイトマイクロプレート:Packard、カタログ番号6005177
6)Top seal−A 96ウェル接着フィルム:Perkin Elmer、カタログ番号6005185
7)96ウェル非結合白色ポリスチレンプレート:Corning、カタログ番号6005177
8)MgCl:Sigma、カタログ番号M−8266
9)DTT:Promega、カタログ番号V3155
10)ATP、4℃で貯蔵:Sigma、カタログ番号A−5394
11)γ33P−ATP、1000〜3000Ci/mMol:Amercham、カタログ番号AH9968
12)NaCl:Fisher Scientific、カタログ番号BP358−212
13)HPO85%Fisher、カタログ番号A242−500
14)トリス−HCl pH8.0:Bio−Whittaker、カタログ番号16−015V
15)スタウロスポリン、100ug:CALBIOCHEM、カタログ番号569397
16)Hypure細胞培養級水、500mL:HyClone、カタログ番号SH30529.02
反応混合物:
1)キナーゼ緩衝剤:50mMトリスpH8.0;10mM MgCl;1mM DTT
2)His−CHK1、内部ロットP976、MW約30KDa、−80℃で貯蔵。
約5,000CPMの陽性対照を得るのに6nMを必要とする。1プレート用(100rxn):2mLキナーゼ緩衝剤中に235ug/mL(7.83uM)ストックの8μLを希釈する。これにより31nM混合物が作られる。1ウェル当たり20μLを添加する。これにより6nMの最終反応濃度となる。
3)CDC25Cビオチン化ペプチド
CDC25Cを希釈して1mg/mL(385uM)ストックとし、−20℃で貯蔵する。1プレート(100rxn)用:2mlキナーゼ緩衝剤に1mg/mLペプチド原料の10μLを希釈する。これにより1.925uMミックスが得られる。20μL/rxnを添加する。これにより385nMの最終反応濃度となる。
4)ATPミックス
1プレート(100rxn)用:5mlキナーゼ緩衝剤に10μLの1mM ATP(冷)ストックおよび2μLの新しいP33−ATP(20μCi)を希釈する。これにより2uM ATP(冷)溶液が得られ、1ウェル当たり50μlを添加して反応を開始する。最終体積は100μl/rxnであるので、最終反応濃度は1uM ATP(冷)および0.2μCi/反応となろう。
5)停止液:
1プレート添加用:10mL洗浄緩衝液2(2M NaCl 1%HPO)に対して:1mL SPAビーズスラリー(50mg);1ウェル当たり100μLを添加
6)洗浄緩衝液1:2M NaCl
7)洗浄緩衝液2:2M NaCl、1%HPO
アッセイ手順:
Figure 2009539840
アッセイ用の総反応物体積。**反応停止時の最終反応物体積(停止液の添加後)。
1)化合物を水/10%DMSO中で所望の濃度に希釈し、これにより反応物中1%の最終DMSO濃度が得られる。適切なウェルに10μl/rxnを分注する。10μLの10%DMSOを陽性(CHK1+CDC25C+ATP)および陰性(CHK1+ATPのみ)対照ウェルに添加する。
2)氷上で酵素を解凍し、酵素をキナーゼ緩衝剤(反応混合物を参照されたい)中で適切な濃度に希釈し、各ウェルに20μlを分注する。
3)氷上でビオチン化基質を解凍し、キナーゼ緩衝剤(反応混合物を参照されたい)中に希釈する。陰性対照ウェルを除いて1ウェル当たり20μLを添加する。代わりに、これらのウェルに20μLのキナーゼ緩衝剤を添加する。
4)ATP(冷)およびP33−ATPをキナーゼ緩衝剤(反応混合物を参照されたい)中に希釈する。1ウェル当たり50μLを添加して反応を開始する。
5)室温で2時間反応を進める。
6)100μLのSPAビーズ/停止液(反応混合物を参照されたい)の添加によって反応を停止し、回収前に15分間インキュベートさせる。
7)ブランクのPackard GF/Bフィルタープレートを真空ろ過装置(Packardプレートハーベスター)に置き、200mLの水を吸引して装置を湿らせる。
8)ブランクを取り出し、Packard GF/Bフィルタープレートを入れる。
9)フィルタープレートを通して反応物を吸引する。
10)洗浄:各洗浄200ml;2M NaClで1回;2M NaCl/1%HPOで1回
11)フィルタープレートを15分乾燥させる。
12)フィルタープレートの表面にTopSeal−A接着フィルムを置く。
13)Top Countでフィルタープレートを計数する
設定:データモード:CPM
放射性核種:マニュアルSPA:P33
シンチレーター:液体/プラスチック
エネルギー範囲:低
IC50の測定:阻害化合物の8点連続希釈(各2回ずつ)から得られた阻害データから用量反応曲線をプロットした。化合物の濃度を、未処理サンプルのCPMで処理サンプルのCPMを割ることにより計算された%キナーゼ活性に対してプロットした。IC50値を生成するために、次いで、用量反応曲線を標準のシグモイド曲線に適合させ、IC50値を非線形回帰分析によって導いた。上記の方法に従って測定された本発明のいくつかの化合物のIC50値が以下の表6に記載されている。アッセイの値により上記に示されたように、本発明の化合物は、良好なChk1阻害特性を示す。
CDK2アッセイ:
バキュロウイルス構造:サイクリンEを、アミノ末端における5ヒスチジン残基の添加によって、PCRでpVL1393(Pharmingen、La Jolla、California)にクローニングして、ニッケル樹脂で精製した。発現されたタンパク質は約45kDaであった。CDK2を、カルボキシ末端(YDVPDYAS)における血球凝集素エピトープ標識の添加を用いてPCRによってpVL1393にクローニングした。発現されたタンパク質はサイズが約34kDaであった。
酵素産生:サイクリンEおよびCDK2を発現している組み換えバキュロウイルスを、48時間、感染の等しい多重度で(MOI=5)SF9細胞に重感染させた。細胞を10分間1000RPMの遠心分離によって回収し、次いで、ペレットを、50mMトリスpH8.0、150mM NaCl、1%NP40、1mMのDTTおよびプロテアーゼ阻害剤(Roche Diagnostics GmbH、Mannheim、Germany)を含有する5倍のペレット体積の溶解緩衝液中に30分間氷上で溶解した。溶解物を10分間15000RPMで回転し上澄みを保持した。5mlのニッケルビーズ(1リットルのSF9細胞について)を溶解緩衝液(Qiagen GmbH、Germany)中で3回洗浄した。バキュロウイルスの上澄みにイミダゾールを添加して20mMの最終濃度とし、次いで、4℃で45分間ニッケルビーズと一緒にインキュベートした。タンパク質を、250mMイミダゾールを含有する溶解緩衝液で溶離した。溶離液を、50mMトリスpH8.0、1mM DTT、10mM MgCl、100uMオルトバナジウム酸ナトリウムおよび20%グリセロールを含有する2リットルのキナーゼ緩衝液中で終夜透析した。酵素を−70℃でアリコートにて貯蔵した。
インビトロキナーゼアッセイ:サイクリンE/CDK2キナーゼアッセイを、低タンパク結合96ウェルプレート(Corning Inc、Corning、New York)中で実施した。酵素を、50mMトリスpH8.0、10mM MgCl、1mM DTT、および0.1mMオルトバナジウム酸ナトリウムを含有するキナーゼ緩衝剤中で、50μg/mlの最終濃度まで希釈した。これらの反応に使用された基質は、ヒストンH1(Amersham、UKから)から誘導されたビオチン化ペプチドであった。この基質を氷上で解凍し、キナーゼ緩衝剤中で2μMまで希釈した。化合物を、10%DMSO中で、所望の濃度まで希釈した。それぞれのキナーゼ反応について、20μlの50μg/ml酵素溶液(1μgの酵素)および20μlの2μM基質溶液を混合し、次いで、試験用に各ウェル中で10μlの希釈した化合物と混合した。キナーゼ反応を、50μlの2μM ATPおよび0.1μCiの33P−ATP(Amersham、UKから)の添加によって開始した。反応を室温で1時間進めた。0.1%Triton X−100、1mM ATP、5mM EDTA、および5mg/mlストレプタビジンコートSPAビーズ(Amersham、UKから)を含有する200μlの停止液を15分かけて添加して反応を停止した。次いで、SPAビーズを、Filtermateユニバーサルハーベスター(Packard/Perkin Elmer Life Sciences)を使用して96ウェルGF/Bフィルタープレート(Packard/Perkin Elmer Life Sciences)上に捕獲した。ビーズを2M NaClで2回洗浄し、次いで1%リン酸を含む2M NaClで2回洗浄することによって、非特異的シグナルを排除した。次いで、TopCount96ウェル液体シンチレーションカウンター(Packard/Perkin Elmer Life Sciencesから)を用いて、放射性シグナルを測定した。
IC50測定:阻害化合物の8点連続希釈(各2回ずつ)から得られた阻害データから用量反応曲線をプロットした。化合物の濃度を、未処理サンプルのCPMで処理サンプルのCPMを割ることにより計算された%キナーゼ活性に対してプロットした。IC50値を生成するためには、次いで、用量反応曲線を標準のシグモイド曲線に適合させ、IC50値を非線形回帰分析によって導いた。表6は本発明の化合物の例示的な代表リストの活性データを示している。
Figure 2009539840
Figure 2009539840
本発明が、上記に記載された特定の実施形態とともに記載されたが、多くのその代替、変更および他の変形が当業者には明らかであろう。すべてのこのような代替、変更および変形は、本発明の精神および範囲に含まれることが意図されている。

Claims (98)

  1. 式I:
    Figure 2009539840
    の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグであって、
    [式中、
    Rは、H、ハロ、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル−、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル−、アルケニル−、アルキニル−および−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なってよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
    は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキルおよび−C(O)−N(R1415)からなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、アリール、シアノ、−OR14、−SR14、−S(O)R14、−S(O)R14、−N(R1415)、−C(O)O−アルキル、−C(O)−N(R1415)、−N(R14)S(O)R15、および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
    は、H、ハロ、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル、アルケニル、アルキニルおよび−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
    は、H、アルキル、アミノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールアルキル−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクレニル、ヘテロシクレニルアルキル、アルケニル、アルキニル、−C(O)−N(R1415)および−CNからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15から独立に選択され;
    Xは、共有結合、−C(O)−NR14、−S(O)N(R14)−、−N(R14)−C(O)−N(R15)、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R14)−、−N(R14)−、−C(R1415)−、−O−、−S−、−S(O)−および−S(O)−;または部分
    Figure 2009539840

    Figure 2009539840
    (ここで、n1は1〜3である)からなる群から選択され;
    は、アルキル、−C(O)O−アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびアミノからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−C(O)O−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]、
    ただし、本発明は、次の化合物:
    Figure 2009539840
    を除外することが条件である、化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
  2. Rが、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノである、請求項1に記載の化合物。
  3. RがHである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール、ならびにハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. がHである、請求項1に記載の化合物。
  6. が、置換されていないアリールである、請求項1に記載の化合物。
  7. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである、請求項1に記載の化合物。
  8. が、
    Figure 2009539840
    からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである、請求項1に記載の化合物。
  9. が、置換されていないヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  10. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  11. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  12. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたチオフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  13. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたベンゾチオフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  14. が、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  15. が、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたチオフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  16. が、メチル、シアノ、フェニル、4−クロロフェニル、−COEt、−COHおよび−C(O)NMeからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたベンゾチオフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  17. が、アルキルで置換されたピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  18. が、1−メチル−ピラゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。
  19. が、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール、ならびにハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  20. がHである、請求項1に記載の化合物。
  21. が、置換されていないアリールである、請求項1に記載の化合物。
  22. が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである、請求項1に記載の化合物。
  23. が、置換されていないヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  24. が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  25. が、
    Figure 2009539840
    [式中、R14は上記に論じられたとおりであり、nは0〜3であり、R16は、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群から選択される]からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  26. がピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  27. が、アルキルで置換されたピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  28. が、1−メチル−ピラゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。
  29. が、H、置換されていないアリール、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール、ならびにハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールから選択される、請求項1に記載の化合物。
  30. がHである、請求項1に記載の化合物。
  31. が、置換されていないアリールである、請求項1に記載の化合物。
  32. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである、請求項1に記載の化合物。
  33. が、メトキシおよびカルベトキシからなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたアリールである、請求項1に記載の化合物。
  34. が、置換されていないヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  35. が、ハロ、アルキル、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、カルボキシ、−CF、−OCF、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から選択される1つまたは複数の部分で置換されたヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  36. がピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  37. が、アルキルで置換されたピラゾリルである、請求項1に記載の化合物。
  38. が、1−メチル−ピラゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。
  39. Xが、結合、−C(O)−NR14、−S(O)N(R14)−、−C(O)−O−および−C(R1415)−からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  40. が、
    Figure 2009539840
    [式中、R14、nおよびR16は、先に記載されたとおりである]からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  41. Xが共有結合である、請求項1に記載の化合物。
  42. Figure 2009539840

    Figure 2009539840
    である、請求項1に記載の化合物。
  43. Figure 2009539840

    Figure 2009539840
    である、請求項1に記載の化合物。
  44. が、アルキル、−C(O)O−アルキル、ヘテロシクリルおよびアリールからなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アリールおよびヘテロシクリルのそれぞれが、置換されていなくてよく、または同じであるか異なる1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  45. が、ピロリジニル、ピペリジニル、フェニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択され、ここで、前記ピロリジニル、ピペリジニルおよびフェニルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なる1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  46. が、アルキル、
    Figure 2009539840
    からなる群から選択され、
    式中、Rは、H、NH、N(R1415)および(R1415)N−N(R1415)からなる群から選択され;
    nは0〜2であり;
    、R10、R11およびR12は、同じであるか異なっていてよく、それぞれが、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  47. がピロリジニルであり、ここで、前記ピロリジニルが、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  48. がピペリジニルであり、ここで、前記ピペリジニルが、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  49. がフェニルであり、ここで、前記フェニルが、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分が、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−OR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
  50. がエトキシカルボニルである、請求項1に記載の化合物。
  51. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方とも置換されていないピラゾリルであり、ここで、前記ピラゾリルは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、
    ここで、Rは、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  52. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはヘテロアリールであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、RおよびRは、両方ともアリールであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  53. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはヘテロアリールであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  54. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され、
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  55. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはピラゾリルであり、R=R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  56. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  57. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  58. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはヘテロアリールであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  59. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはピラゾリルであり、R=Hであり、Rはアリールであり、Xは共有結合であり、Rはアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  60. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはピラゾリルであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ピラゾリルおよびヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  61. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rは1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Rはヘテロアリールであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  62. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  63. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロアリールであり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロアリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  64. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  65. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはピペリジニルであり、ここで、前記ピペリジニルは、置換されていなくてよく、または独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  66. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、R=R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはピロリジニルであり、ここで、前記ピロリジニルは、置換されていなくてよく、または独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく、ここで、Rは、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  67. 次式:
    Figure 2009539840
    の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル[式中、Rはアリールであり、R=R=1−メチル−ピラゾール−4−イルであり、R=Hであり、Xは共有結合であり、Rはヘテロシクリルであり、ここで、前記アリールは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)および−N(R14)C(O)R15からなる群から独立に選択され、ここで、前記ヘテロシクリルは、置換されていなくてよく、または1つまたは複数の独立に選択されるR基で場合によっては置換されていてよく;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、H、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、アリールおよびシクロアルキルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−アルコキシ、−OCF、−CF、ジアルキルアミノ−、アルキルチオ−、アルキルスルホニル−、ジアルキルアミノスルホニル−、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択され;
    は、ハロ、アルキル、シアノ、−N(R1415)、−C(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−S(O)−N(R1415)、−N(R14)C(O)R15、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−OR14、−SR14、−O−CO−N(R1415)−および−N(R14)−CO−N(R1415)からなる群から選択され;
    14およびR15は、同じであるか異なっていてよく、それぞれは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アシル、ハロ、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−CN、−S(O)N(R)および−NOからなる群から独立に選択され、ここで、前記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルのそれぞれは、置換されていなくてよく、または同じであるか異なっていてよい1つまたは複数の部分で場合によっては独立に置換されていてよく、それぞれの部分は、ハロ、アルキル、シアノ、アシル、ヒドロキシアルキル、トリフルオロメチル、−OR、−OCF、−CF、−N(R)、−SR、−S(O)R、−S(O)N(R)、−NO、−C(O)O−アルキル、−O(CO)O−アルキル、−C(O)O−アリールおよび−C(O)O−ヘテロアリールから独立に選択される]。
  68. Figure 2009539840
    Figure 2009539840
    Figure 2009539840
    Figure 2009539840
    からなる群から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
  69. 請求項1に記載の化合物または精製された形態のその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
  70. 少なくとも1つの薬学的に許容される担体と組み合わせて、治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを含む薬剤組成物。
  71. 請求項1に記載の化合物とは異なる1つまたは複数の抗癌剤をさらに含む、請求項76に記載の薬剤組成物。
  72. 前記1つまたは複数の抗癌剤が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトキシトレキセート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH66336、R115777、L778123、BMS214662、Iressa(登録商標)、Tarceva(登録商標)、EGFRに対する抗体、Gleevec(登録商標)、イントロン、ara−C、アドリアマイシン、サイトキサン、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベクザー、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、キセローダ、ビノレルビン、プロフィマー、Erbitux(登録商標)、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、イフォスファミド、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタク、デポサイト、マイロターグ、カムパス、セレブレックス、ステント、アラネスプ、ノイポジン、ニューラスタ、ケピバンス、SU11248およびPTK787からなる群から選択される、請求項77に記載の薬剤組成物。
  73. 1つもしくは複数のサイクリン依存性キナーゼを阻害するための、または患者におけるサイクリン依存性キナーゼに関連する1つもしくは複数の疾患を治療するための薬剤を製造するための、少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの使用。
  74. 患者におけるサイクリン依存性キナーゼに関連する1つまたは複数の疾患を治療するための薬剤を製造するための、(i)請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ;および(ii)少なくとも1つの第2の化合物を含む組合せの使用であって、前記第2の化合物は請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である、使用。
  75. 前記サイクリン依存性キナーゼがCDK1である、請求項73に記載の使用。
  76. 前記サイクリン依存性キナーゼがCDK2である、請求項73に記載の使用。
  77. 前記疾患が、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、および扁平上皮細胞癌を含めた皮膚癌;
    白血病、急性リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、骨髄腫、およびバーキットリンパ腫;
    急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞腺癌およびカポジ肉腫
    からなる群から選択される、請求項73に記載の使用。
  78. 放射線療法をさらに含む、請求項73に記載の使用。
  79. 前記抗癌剤が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトキシトレキセート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH66336、R115777、L778123、BMS214662、Iressa(登録商標)、Tarceva(登録商標)、EGFRに対する抗体、Gleevec(登録商標)、イントロン、ara−C、アドリアマイシン、サイトキサン、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、オキサリプラチン、ロイコビリン、ELOXATIN(商標)、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベクザー、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、キセローダ、ビノレルビン、プロフィマー、Erbitux(登録商標)、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、イフォスファミド、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタク、デポサイト、マイロターグ、カムパス、セレブレックス、ステント、アラネスプ、ノイポジン、ニューラスタ、ケピバンス、SU11248およびPTK787からなる群から選択される、請求項74に記載の使用。
  80. 1つもしくは複数のチェックポイントキナーゼを阻害するための、または患者における1つもしくは複数のチェックポイントキナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの使用。
  81. 患者におけるチェックポイントキナーゼに関連する1つまたは複数の疾患を治療するための薬剤を製造するための、(i)請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ;および(ii)少なくとも1つの第2の化合物を含む組合せの使用であって、前記第2の化合物は請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である、使用。
  82. 前記抗癌剤が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトキシトレキセート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH66336、R115777、L778123、BMS214662、Iressa(登録商標)、Tarceva(登録商標)、EGFRに対する抗体、Gleevec(登録商標)、イントロン、ara−C、アドリアマイシン、サイトキサン、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、オキサリプラチン、ロイコビリン、ELOXATIN(商標)、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベクザー、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、キセローダ、ビノレルビン、プロフィマー、Erbitux(登録商標)、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、イフォスファミド、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタク、デポサイト、マイロターグ、カムパス、セレブレックス、ステント、アラネスプ、ノイポジン、ニューラスタ、ケピバンス、SU11248およびPTK787からなる群から選択される、請求項81に記載の使用。
  83. 患者における1つもしくは複数のチェックポイントキナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、少なくとも1つの薬学的に許容される担体および少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを組み合わせて含む薬剤組成物の使用。
  84. 前記チェックポイントキナーゼがChk1である、請求項83に記載の使用。
  85. 前記チェックポイントキナーゼがChk2である、請求項83に記載の使用。
  86. 1つもしくは複数のチロシンキナーゼ用の、または患者における1つもしくは複数のチロシンキナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの使用。
  87. 患者におけるチロシンキナーゼに関連する1つまたは複数の疾患を治療するための薬剤を製造するための、(i)請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ;および(ii)少なくとも1つの第2の化合物を含む組合せの使用であって、前記第2の化合物は請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である、使用。
  88. 1つもしくは複数のチロシンキナーゼに関連する疾患を治療するか、または進行を遅らせる必要のある患者における、1つもしくは複数のチロシンキナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、少なくとも1つの薬学的に許容される担体および少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを一緒に含む薬剤組成物の使用。
  89. チロシンキナーゼが、VEGF−R2、EGFR、HER2、SRC、JAKおよびTEKからなる群から選択される、請求項87に記載の使用。
  90. チロシンキナーゼが、VEGF−R2である、請求項87に記載の使用。
  91. チロシンキナーゼが、EGFRである、請求項87に記載の使用。
  92. 1つもしくは複数のPim−1キナーゼ用の、または患者における1つもしくは複数のPim−1キナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの使用。
  93. 患者における、Pim−1キナーゼに関連する1つもしくは複数の疾患を治療するための、または1つもしくは複数のPim−1キナーゼに関連する疾患を治療するための、または進行を遅らせるための薬剤を製造するための、(i)請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ;および(ii)少なくとも1つの第2の化合物を含む組合せの使用であって、第2の化合物は請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である、使用。
  94. 患者における癌を治療するための薬剤を製造するための、少なくとも1つの請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグの使用。
  95. 前記癌が、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、および扁平上皮細胞癌を含めた皮膚癌;
    白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、骨髄腫、およびバーキットリンパ腫;
    急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病;
    線維肉腫、横紋筋肉腫;
    頭頸部癌、マントル細胞リンパ腫、骨髄腫;
    星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫;
    メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞腺癌およびカポジ肉腫
    からなる群から選択される、請求項94に記載の使用。
  96. 患者における癌を治療するための薬剤を製造するための、(i)請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ;および(ii)少なくとも1つの第2の化合物を含む組合せの使用であって、第2の化合物は請求項1に記載の化合物とは異なる抗癌剤である、使用。
  97. 放射線療法をさらに含む、請求項96に記載の使用。
  98. 前記抗癌剤が、細胞増殖抑制剤、シスプラチン、ドキソルビシン、タキソテール、タキソール、エトポシド、イリノテカン、カンプトスター、トポテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン、タモキシフェン、5−フルオロウラシル、メトキシトレキセート、テモゾロミド、シクロホスファミド、SCH66336、R115777、L778123、BMS214662、Iressa(登録商標)、Tarceva(登録商標)、EGFRに対する抗体、Gleevec(登録商標)、イントロン、ara−C、アドリアマイシン、サイトキサン、ゲムシタビン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルベン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、ドロロキサフィン、ヘキサメチルメラミン、アバスチン、ハーセプチン、ベクザー、ベルケード、ゼバリン、トリセノックス、キセローダ、ビノレルビン、ポルフィマー、Erbitux(登録商標)、リポソーマル、チオテパ、アルトレタミン、メルファラン、トラスツズマブ、レロゾール、フルベストラント、エキセメスタン、フルベストラント、イフォスファミド、リツキシマブ、C225、ドキシル、オンタク、デポサイト、マイロターグ、カムパス、セレブレックス、ステント、アラネスプ、ノイポジン、ニューラスタ、ケピバンス、SU11248およびPTK787からなる群から選択される、請求項96に記載の使用。
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