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JP2009294639A - 照明装置、プロジェクタ、照明方法 - Google Patents

照明装置、プロジェクタ、照明方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光源部を備えたプロジェクタにおいて、照明光の輝度ムラや色ムラの低減を図るとともに、結像性能を充分に発揮させ得るプロジェクタを実現する。
【解決手段】本発明のプロジェクタ100は、第1光源部1と、複数の第2光源部2a,2bと、第1光源部および複数の第2光源部から入射された光をそれぞれ所定の方向に射出させる光軸変換素子(四角錐台状反射体3)とを備えている。光軸変換素子は、第1光源部1から入射された光を、その射出光軸が照明光軸Lに略一致するように射出させるとともに、複数の第2光源部2a,2bから入射された光を、その射出光軸a2,b2が光軸変換素子と光変調素子(ライトバルブ11)との間で第1光源部1からの光の射出光軸と交わるように射出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば光変調素子を照明する照明装置と、例えば光変調素子に形成した光学像を投写レンズによりスクリーン上に投写表示するプロジェクタ、および照明方法に関し、より詳しくは、複数個の光源部を備えた照明装置およびプロジェクタの照明光学系の構成に関するものである。
大画面映像を表示可能な装置の一つとして、映像情報に応じて光学像を形成する小型の光変調素子を照明装置からの光で照明し、その光学像を投写レンズによりスクリーン等へ表示するプロジェクタが実用化されている。このようなプロジェクタでは、投写画像の大画面化や高輝度化、輝度ムラや色ムラの低減が強く望まれており、それらを実現するための高性能な照明光学系が開発されてきている。
例えば、下記の特許文献1(特に図1参照)に開示されている投写型表示装置(プロジェクタ)では、2つの光源部を用いることによりライトバルブ(光変調素子)を照明する光の強度の増大を図っている。また、この投写型表示装置では、各光源部に対応したインテグレータ光学系を備えることにより照明光の輝度ムラや色ムラの低減を図っている。液晶ライトバルブに代表される光変調素子や偏光素子、投写レンズ等の光学素子は、いずれもその光学特性が入射光に対して角度依存性を有する。そのため、表示画像の高画質化を図るためには、角度分布の広がりが狭い照明光を射出できる光源部を用いることが望ましい。
しかし、このプロジェクタの構成によれば、2つの光源部を照明光軸からかなり離れた位置に配置しているため、照明光の角度分布は大きく広がり、投写レンズの瞳面に形成される2つの群の光源像が投写光軸から離れた位置に形成される。その結果、表示画像のコントラスト低下を生じ、期待するほどには表示画像を高輝度化できない。また、投写レンズの結像性能は投写光軸の近傍で高く、投写光軸から離れるにしたがって低下するため、投写レンズの結像性能を十分に発揮することができず、表示画像の画質劣化を招く。さらに、2つの光源部の発光特性が異なる場合には投写レンズの開口蝕による投写光の蹴られ(ケラレ)方が異なることに起因する輝度ムラや色ムラが表示画像に生じる。
これらの諸問題の解消を図った投写型表示装置(プロジェクタ)が下記の特許文献2(特に図1参照)に開示されている。ここで用いられている照明光学系は、発光体の近傍に第1焦点を有する楕円リフレクターからなる光源部を2つ備え、各々の楕円リフレクターの第2焦点に反射プリズム(反射面)を配置し、その反射プリズムによって各光源部からの光束をインテグレータ側に反射する構成を備えている。これにより、反射プリズムの反射面上に形成される発光体の二次光源像の位置は、本来の発光体の位置よりも照明光軸に近づく。これ以降の光学系においてはこの二次光源像の位置を光源位置と見なして取り扱うことができるため、2つの光源部を照明光軸にかなり近接して配置したことになり、上述した諸問題を改善することができる。
特開平6−265887号公報 特開2000−3612号公報
しかしながら、特許文献2に記載の照明装置においても、投写レンズの瞳面に形成される光源像は依然として投写光軸から離れた位置に形成される。その理由は、以下の通りである。すなわち、各光源部の二次光源像を可能な限り照明光軸に近接した位置に形成することは、反射プリズムの頂点に可能な限り近い位置に各々の二次光源像を形成することに他ならない。ところが、二次光源像はある有限の大きさを有するため、反射面には相応の面積が必要となり、反射プリズムの頂点の最近傍で光束を反射させることができないからである。したがって、投写レンズにおいて最も高い結像性能を発揮する投写光軸上には依然として光源像の大部分は存在しないこととなり、上述の特許文献1に開示されているプロジェクタの場合と比べると、諸問題の改善効果は期待できるものの、必ずしも十分ではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、複数の光源部を備えた照明装置もしくは照明光学系を備えたプロジェクタにおいて、投写画像の輝度ムラや色ムラの低減を図るとともに、投写レンズの結像性能を充分に発揮させ得る照明装置もしくはプロジェクタを実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、照明光学系と、前記照明光学系からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を投写する投写光学系と、を備え、前記照明光学系は、第1光源部と、複数の第2光源部と、前記第1光源部および前記複数の第2光源部から入射された光をそれぞれ所定の方向に射出させる光軸変換素子と、を備え、前記光軸変換素子は、前記第1光源部から入射された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように射出させるとともに、前記複数の第2光源部の各々から入射された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子と前記光変調素子との間で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする。
なお、本明細書で言う「照明光軸」とは、照明光学系が照明する照明対象の照明面の中心を通る、照明面に対する法線のことを言う。「射出光軸」とは、光軸変換素子または第1,第2光源部を射出する光の光軸のことを言う。また、「光軸変換素子の射出光軸」は、各光源部から射出された光のそれぞれについて存在する。
本発明のプロジェクタにおいて、光軸変換素子は、第1光源部からの光をその射出光軸が照明光軸に略一致するように射出させ、複数の第2光源部からの光をその射出光軸が光軸変換素子と光変調素子との間で第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させる機能を有している。このように、複数の光源部からの光の合成に際して上記の光軸変換素子を用いることで、複数の光源部からの光の光源像を互いに接近させることができ、さらに、少なくとも一つの光源部からの光の光軸を照明光軸上に配置できる。これにより、各光源部からの光束を互いに重畳させた状態で照明光となる合成光束を形成し、かつ、合成光束の略中心に最大強度の光束を配置できるため、照明光の角度分布の広がりを抑えられ、高い光利用効率を実現できる。また、投写光学系の瞳面に形成される複数の光源像が投写光軸を略中心とした領域に集中し、かつ略対称な状態で形成されることから、投写レンズ本来の結像性能を発揮し易く、照度ムラや色ムラが少ない均一性に優れた表示画像を実現できる。さらに、1個あるいは2個の光源部が不点灯となった場合でも大きな照度ムラを生じることがなく、使い勝手の向上を実現できる。
本発明のプロジェクタにおいて、光軸変換素子は、複数の第2光源部から入射された光を、複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が光軸変換素子と光変調素子との間の1点で第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることが望ましい。
複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸は必ずしも1点で交わらなくても良いが、複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が第1光源部からの光の射出光軸と1点で交わる構成とすれば、合成光束を最も小径化できるため、以降の光学系での照明効率を高めやすく、以降の光学系の小型化を図りやすい。
本発明のプロジェクタにおいて、光軸変換素子と光変調素子との間にインテグレータ光学系を設けることが望ましい。
この構成によれば、インテグレータ光学系の作用によって光軸変換素子による合成光束の輝度の均一化が図れ、投写画像の輝度ムラや色ムラをより少なくできる。
インテグレータ光学系を設ける場合、インテグレータ光学系のうち、入射光を複数の部分光束に分割する光束分割手段またはその近傍の位置で、複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が第1光源部からの光の射出光軸と交わることが望ましい。
より具体的には、インテグレータ光学系が第1光源部および複数の第2光源部から入射された光を複数の光束に分割するレンズアレイ(光束分割手段)を少なくとも含む場合、光軸変換素子は、複数の第2光源部から入射された光を、複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸がレンズアレイまたはその近傍の位置で第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることが望ましい。
あるいは、インテグレータ光学系がインテグレータロッドを少なくとも含む場合、光軸変換素子は、複数の第2光源部から入射された光を、複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸がインテグレータロッドの入射端(光束分割手段)またはその近傍の位置で第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることが望ましい。
これらの構成によれば、光束分割手段以降の光学素子での照明効率を高めやすく、光束分割手段以降に配置されるインテグレータ光学系の小型化を図ることができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記第1光源部が照明光軸上に配置され、前記複数の第2光源部が前記照明光軸上から外れた位置に配置された構成を採ることができる。
この構成によれば、第1光源部から射出された光を反射させたり、屈折させたりすることなく、照明光軸上に射出させることができ、光軸変換素子の構成を簡単化できる。また、複数の第2光源部が照明光軸上から外れた位置に配置されているため、各光源部を設置する際に第1の光源部と干渉することがない。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子の光射出端またはその近傍に、前記第1光源部からの光が集束することが望ましい。
この構成によれば、光軸変換素子を小型化でき、第1光源部からの光を効率良く利用できる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を反射して射出させる構成を採ることができる。
光軸変換素子は、複数の第2光源部から射出された光を屈折させて射出させる構成でも良いが、反射させて射出させる構成とした方が複数の第2光源部から射出された光の光軸を大きく曲げることができ、第1光源部と複数の第2光源部との配置の自由度が高まる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子が、前記照明光軸に対して所定の角度をなすように傾いた複数の反射面を有し、前記複数の第2光源部から射出された各々の光が前記複数の反射面のうちのいずれかの反射面で反射する構成とすることができる。
この構成によれば、簡易な構成によって本発明に必要な機能を発揮できる光軸変換素子を実現できる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記複数の反射面を構成する各々の反射面またはその近傍に、当該反射面に対応する前記第2光源部からの光が集束することが望ましい。
この構成によれば、光軸変換素子を小型化でき、第2光源部からの光を効率良く利用できる。
前記光軸変換素子の前記反射面として、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を表面反射させる表面反射面を用いることができる。
この構成によれば、反射面に対して光を入射させる際の入射角度の制限が少なく、複数の第2光源部と光軸変換素子との位置関係の自由度が高まる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記反射面に誘電体多層膜が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、例えば、五酸化タンタル(Ta)や酸化ニオブ(Nb)と二酸化ケイ素(SiO)とを交互に積層した多層膜を用いることができる。このような多層膜では優れた耐熱性と高い反射率を実現できるため、本発明の光軸変換素子に用いて好適である。
あるいは、前記光軸変換素子の前記反射面として、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を全反射させる全反射面を用いることができる。
この構成によれば、反射面に対して誘電体多層膜、金属膜等の反射膜を形成する必要がなく、また、反射に際して本質的に光損失を生じないため、効率が高く耐熱性に優れた光軸変換素子を容易に作製できる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を屈折させて射出させる構成を採ることができる。
この構成によれば、場合によっては光軸変換素子の小型化が図れ、照明装置の小型化に寄与できる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子の光入射側に、前記第1光源部から射出された光の光軸を曲げる第1光源部用光軸変換素子を備えた構成としても良い。
この構成によれば、第1光源部の配置場所の自由度が向上し、照明光軸に沿う方向の照明装置の寸法を小さくできる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子の光入射側に、前記複数の第2光源部のうちの少なくとも一つから射出された光の光軸を曲げる第2光源部用光軸変換素子を備えた構成としても良い。
この構成によれば、光源部間の物理的な干渉が生じにくく、各光源部の配置場所の自由度が向上するため、照明装置の小型化が図れる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子に放熱部材が設けられることが望ましい。
この構成によれば、光軸変換素子の耐熱性をより高めることができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光軸変換素子が光透過性を有する筐体内に収容されることが望ましい。
この構成によれば、光軸変換素子の反射面への塵や埃の付着を防止し、塵や埃の付着による反射面の焼けや焦げによる反射性能の劣化を防止できる。
本発明の照明装置は、第1光源部と、複数の第2光源部と、前記第1光源部および前記複数の第2光源部から入射された光をそれぞれ所定の方向に射出させる光軸変換素子と、を備え、前記光軸変換素子は、前記第1光源部から入射された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように射出させるとともに、前記複数の第2光源部の各々から入射された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子の射出側の外部で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする。
本発明のプロジェクタと同様、本発明の照明装置によれば、複数の光源部からの光の合成に際して上記の光軸変換素子を用いることで、複数の光源部からの光の光源像を互いに接近させることができる。これにより、各光源部からの光束を互いに重畳させた状態で照明光となる合成光束を形成し、かつ、合成光束の略中心に最大強度の光束を配置できるため、照明光の角度分布の広がりを抑えられ、高い光利用効率を実現できる。
本発明の照明装置において、前記光軸変換素子は、前記複数の第2光源部から入射された光を、前記複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が前記光軸変換素子の射出側の外部の1点で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることが望ましい。
この構成とすれば、合成光束を最も小径化できるため、以降の光学系での照明効率を高めやすく、以降の光学系の小型化を図りやすい。
なお、前記光軸変換素子の形態として、前記照明光軸に平行な方向に貫通する孔を有するテーパ形状を有する管状の光学部材を用いることができる。
この構成によれば、光軸変換素子の軽量化、低コスト化が図れるとともに、光軸変換素子内の光が透過する経路に物理的な界面が存在しないため、第1光源部からの光に対して界面反射等による光損失を低減できる。また、反射面で発生した熱を放散しやすく、耐熱性を高めやすい。
あるいは、前記光軸変換素子の他の形態として、中実のプリズム状の光学部材を用いることができる。
この構成によれば、反射面の形成精度を高めやすい。また、第1光源部を照明光軸上に配置した場合、光路長を短縮できるため、照明装置を小型化しやすい。
あるいは、前記光軸変換素子のさらに他の形態として、刳り抜かれた内部空間を有する光学部材を用いることができる。
この構成によれば、全反射を利用することで反射率を高めることができる。また、誘電体多層膜等の反射膜が不要であるため、光軸変換素子の熱損傷、熱劣化を抑制できる。
本発明の照明方法は、光軸変換素子を用い、第1光源部から射出された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように照明対象に向けて照射するとともに、複数の第2光源部の各々から射出された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子の射出側の外部で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように前記照明対象に向けて照射することを特徴とする。
この構成によれば、各光源部からの光束を互いに重畳させた状態で照明光となる合成光束を形成し、かつ、合成光束の略中心に最大強度の光束を配置できるため、照明光の角度分布の広がりを抑えられ、高い光利用効率を実現できる。
本発明の第1実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 本実施形態の照明装置に用いる反射体の構成例を示す図である。 同反射体の他の構成例を示す図である。 同反射体のさらに他の構成例を示す図である。 照明光の集光スポットの光強度分布を示す図である。 合成レンズに入射する各光源部からの光の角度分布を示す図である。 第2レンズアレイにおける光源像の形成状態を示す図である。 投写レンズの瞳面における光源像の形成状態を示す図である。 図8のA−A’線における仮想的な光強度分布を示す図である。 本発明の第2実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 同照明装置のPBSアレイと1/2波長板の構成例を示す図である。 投写レンズの瞳面における光源像の形成状態を示す図である。 反射体の他の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 本実施形態の照明装置に用いる光軸変換素子の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 本発明の第5実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 本実施形態の照明装置に用いる光軸変換素子の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 本発明の第6実施形態の照明装置を備えたプロジェクタの一構成例を示す図である。 本実施形態の照明装置に用いる光軸変換素子の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 光軸変換素子の他の構成例を示す図である。 反射作用と屈折作用による効果の違いを説明するための図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本発明に係るプロジェクタの一構成例を示す図である。図2〜図4は、本実施形態のプロジェクタの照明光学系に用いる反射体のいくつかの構成例を示す図である。図5は、照明光の集光スポットの光強度分布を示す図である。図6は、合成レンズに入射する各光源部からの光の角度分布を示す図である。図7は、インテグレータ部の第2レンズアレイにおける各光源部に係る光源像の形成状態を示す図である。図8は、投写レンズの瞳面における光源像の形成状態を示す図である。図9は、図8のA−A’線における仮想的な光強度分布を示す図である。なお、以下の各図においては、各構成要素を見やすくするため、各構成要素毎に適宜縮尺を異ならせることもある。
本実施形態に係るプロジェクタ100の構成例を図1に示す。
プロジェクタ100は、照明光学系10と、ライトバルブ11(光変調素子)と、投写レンズ13とを備えている。照明光学系10は、画素構造を備えた液晶表示素子、複数の可動ミラーをアレイ状に備えた微小ミラーアレイ素子等からなるライトバルブ11(光変調素子)を照明するための光を生成するものである。
以下、本発明の特徴部分をなす照明光学系の構成について詳細に説明する。
本実施形態の照明光学系10は、1個の第1光源部1と2個の第2光源部2a,2bとを含む3個の光源部、四角錐台状反射体3(光軸変換素子)、合成レンズ4、インテグレータ部5(インテグレータ光学系)を主に備えている。
3つの光源部1,2a,2bは、いずれも同一の構成であり、発光ランプ7とリフレクター8とを備えている。発光ランプ7としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、発光ダイオード(LED)等を使用でき、リフレクター8としては、楕円面形状の反射面を備えた楕円面リフレクターの使用が好適である。なお、楕円面リフレクターに代えて、放物面形状の反射面を備えた放物面リフレクターと集光レンズとの組み合わせを用いることもできる。
楕円面リフレクター8は、第一焦点位置、第二焦点位置の2つの焦点位置を有している。発光ランプ7は、発光ランプ7の発光点が楕円面リフレクター8の第一焦点位置に位置するように配置される。なお、発光ランプ7等の発光体は空間上の位置によって輝度が異なる立体的な発光領域を有するため、輝度の重心位置を発光点と見なすことが適当である。このような配置により、発光ランプ7から放射された光はリフレクター8で反射されるとともに集光される。そして、発光ランプ7から放射された光はUV/IRカットフィルター9で不要な紫外光と赤外光が除去された後、第二焦点位置に集光され、発光体の像(集光スポット)を形成する。この像は実像であることから、本来の発光体に対してこの像を二次光源と見なすことができる。そのため、以下の光学系では本来離れた位置にある発光体から放射された光を、二次光源から放射された光として扱うことができる。
光軸変換素子の構成例を図2〜図4に示す。図2に示す四角錐台状反射体3(光軸変換素子)は、略対向する2つの反射面3a,3bを両側面に備え、略対向する2つの反射面3c,3dを上面および下面に備え、2つの透過端面3e,3fを照明光軸Lと直交させて備えた光学素子である。すなわち、本実施形態の四角錐台状反射体3は、照明光軸Lと直交するように互いに平行に配置された2つの透過端面3e,3f(1組の平行平面)と、2つの透過端面3e,3f(あるいは照明光軸L)に対して所定の角度をなすように傾いた4つの反射面3a,3b,3c,3d(表面反射面)と、を有している。以下、必要に応じて、相対的に面積の小さい透過端面を「小透過端面」3e、相対的に面積の大きい透過端面を「大透過端面」3fと称する。
照明光軸L上に配置された第1光源部1からの光は四角錐台状反射体3の2つの透過端面(大透過端面3fと小透過端面3e)を透過してZ方向に進む。また、詳細は後述するが、照明光軸L上に位置しない2個の第2光源部2a,2bから射出された後、X軸に沿って進む光は、側面の反射面3a,3bでそれぞれ反射して、照明光軸Lと交わる方向に進む。そのため、3つの光源部1,2a,2bからの光は照明光軸L上で略一つに合成された光となって略同じ方向に進む光となる。したがって、四角錐台状反射体3としては、少なくとも照明光軸L上に位置しない光源部2a,2bの数(本実施形態では2個)以上の反射面を側面に備えることが必要である。
本実施形態の場合、第2光源部2a,2bが2個であるから反射面は2つあれば足りるが、図2に示す四角錐台状反射体3は4つの反射面3a,3b,3c,3dを有している。これら4つの反射面は全て、当該反射面と対向する方向から見たときに大透過端面3f側の辺が長く、小透過端面3e側の辺が短い台形形状となっている。すなわち、大透過端面3fおよび小透過端面3e(あるいは照明光軸L)に対して全ての反射面3a,3b,3c,3dが所定の角度をもって傾いている。
特に、光源部の数が3個の場合に好適な光軸変換素子の構成例を図3(A)、図3(B)に示す。図3(A)に示す反射体23(光軸変換素子)は、4つの側面23a,23b,23c,23dを有しており、第2光源部2a,2bに対向する側の2つの側面23a,23bは反射面であり、当該反射面と対向する方向から見たときに長方形状となっている。残りの2つの側面23c,23dは、反射面として機能しない面であり、当該側面と対向する方向から見たときに大透過端面23f側の辺が長く、小透過端面23e側の辺が短い台形形状となっている。すなわち、大透過端面23fおよび小透過端面23e(あるいは照明光軸L)に対して2つの反射面23a,23bのみが所定の角度をもって傾いている。図3(A)の構成によれば、反射面23a,23bの面積を大きく取れるため、放熱性を向上させ易い。
あるいは、図3(A)の反射体23の変形例として、図3(B)に示す反射体33では、反射面として機能しない2つの側面(上面および下面)33c,33dに放熱フィン34(放熱部材)がそれぞれ設けられている。この構成により、反射体33の放熱性をより高めることができる。
光軸変換素子のその他の態様としては、図4(A)に示す反射体43を用いることができる。反射体43は、照明光軸Lの方向に貫通する孔を有し、複数の反射面43a,43b,43c,43dを外面とするテーパ形状を有する管状の反射体である。この反射体43は、例えば一面が反射面とされた4枚の板体を貼り合わせることで製作できる。この反射体43においては、光入射側および光射出側の板体の4つの辺によって作られる仮想的な面を「透過端面」と呼ぶことにする。すなわち、四角錐台状反射体43を構成する4枚の板体の内側は照明光軸Lの延在方向に貫通する中空部となっており、符号43e,43fで示した透過端面には物理的な界面が存在しない。
あるいは、図4(B)に示す反射体53を用いることができる。反射体53は、均質な透明媒質からなる四角錐台体の側面に反射面53a,53b,53c,53dを形成した、外形が多角錐台状の中実のプリズム状の反射体である。
あるいは、図4(C)に示す反射体63を用いることができる。反射体63は、均質な透明媒質からなる直方体の内部を四角錐台状に刳り抜き、内壁面に反射面63a,63b,63c,63dを形成した直方体状の反射体である。この反射体63においても、符号63e,63fで示した透過端面には物理的な界面が存在しない。
図4(A)の反射体43は、管状体で構成されているため、素子の軽量化や低コスト化に適している。また、反射体43の透過端面43e,43fに物理的な界面が存在しないため、第1光源部1からの光に対して界面反射等による光損失を低減できる。また、反射面43a,43b,43c,43dで発生した熱を放散し易く、耐熱性を高め易い。図4(B)および図4(C)の反射体53,63は、複数の反射面が一体的に形成されるため、反射面の設置精度を高めやすい。さらに、図4(C)の反射体63は、全反射条件を満たすように反射面の設置角度を設定すれば、高い反射率が得られる、側面の反射面の面積を大きく取れるため放熱性を向上させやすい、等の特徴を有する。また、透過端面63e,63fに物理的な界面が存在しないため、第1光源部1からの光に対して界面反射等による光損失を低減できる。
各反射体は、後述するように、光が集光する位置あるいはその極近傍に配置されるため、耐熱性に優れる、熱伝導率が高い、熱膨張率が低い等の特性を有する媒質で反射体を形成することが望ましく、サファイア、水晶、石英ガラス等の使用が好適である。さらに、図4(B)や図4(C)の反射体53,63のように、透明媒質を用いる場合には、高い透明性を有する媒質で反射体を形成することが望ましい。
各反射体の反射面には、誘電体多層膜、アルミニウム膜、銀膜等による反射膜が形成されており、光を高い効率で反射する。反射体は光が集光する位置あるいはその極近傍に配置されるため、反射膜としては耐熱性に優れたものが望ましく、五酸化タンタル(Ta)や酸化ニオブ(Nb)と二酸化ケイ素(SiO)とを交互に積層した多層膜はその点で好適である。なお、図4(C)の反射体63で全反射条件を満たすように反射面を設置した場合には、それらの反射面に反射膜を形成する必要はない。
なお、図4(B)や図4(C)のように、物理的な透過端面を有する場合には、透過端面に誘電体多層膜等による減反射膜が形成されることが望ましい。
反射面には強度が非常に大きな光が集光するため、反射面には塵や埃を付着させないことが重要である。反射面に付着した塵や埃の燃焼によって、反射面が損傷し、反射性能の劣化や短寿命化の原因となるためである。したがって、塵や埃の付着を防止するために、反射体に清浄な冷却風を常に当てる、反射体を塵や埃が進入しない閉空間内に配置する等の方策が効果的である。具体的には、例えば6枚の透明平板によって密閉された直方体状の筐体を製作し、その内部に反射体を配置すればよい。
四角錐台状反射体3の設置位置について図1を用いて説明する。
四角錐台状反射体3は、第1光源部1による発光体の像(集光スポット)が小透過端面3eあるいはその近傍(すなわち光射出端またはその近傍)に位置するように設置されている。また、四角錐台状反射体3は、2個の第2光源部2a,2bによる2つの発光体の像(集光スポット)が各反射面3a,3bあるいはその近傍に位置するように設置されている。したがって、反射面3a,3bは集光スポットと同等以上の大きさであることが望ましい。
なお、第1光源部1による発光体の像(集光スポット)が小透過端面3eの端面よりも僅かに光源部側に位置するように設置しても良い。このような構成によれば、発光体の像(集光スポット)の位置と後述する合成レンズ4との間の距離を、第1光源部1と2個の第2光源部2a,2bとの間で略等しくできる。そのため、合成レンズ4から射出される合成光束の角度分布の広がりを抑えることができる。
ここで、第2光源部2a,2bからの光の光軸は反射面3a,3bで折れ曲がるため、説明の便宜上、反射面3a,3bで折れ曲がる前の光軸を(四角錐台状反射体3に光が入射する)入射光軸と称し、符号a1,b1で示す。また、反射面3a,3bで折れ曲がった後の光軸を(四角錐台状反射体3から光が射出する)射出光軸と称し、符号a2,b2で示す。
2個の第2光源部2a,2bは、その入射光軸a1,b1が照明光軸Lに対して各々直交するように配置されている。また、3個の光源部1,2a,2bは、照明対象であるライトバルブ11の長辺と照明光軸Lとを含む平面に対して概ね平行な略同一平面(図1におけるXZ平面)内に配置されている。これに対応させて、四角錐台状反射体3のY軸を挟んで略対向する2つの反射面3a,3bは、照明光軸Lに対して所定の角度、例えば45度+α/2度をなすように形成されている。そのため、反射面3a,3bで折り返された後の第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2は、照明光軸Lと±αの角度をなす状態となる。一方、第1光源部1については、入射光軸、射出光軸のいずれもが照明光軸Lと略一致している。
なお、四角錐台状反射体3の反射面3a,3bが照明光軸Lに対してなす角は45度+α/2度に限定されるものではない。すなわち、第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2が照明光軸Lと±αの角度をなすように、反射面3a,3bが照明光軸Lに対してなす角度や、反射面3a,3bで折り返される前の入射光軸a1,b1が照明光軸Lとなす角度をそれぞれ適宜設定すればよい。
以上の配置により、四角錐台状反射体3の小透過端面3eには、第1光源部1の二次光源が形成される。四角錐台状反射体3の略対向する2つの反射面3a,3bには、対応する第2光源部2a,2bの二次光源が形成される。そして、それら二次光源から集光時と同じ角度を伴った発散光が射出される。3ヶ所の集光スポットから射出された発散光は合成レンズ4に入射し、各々の主光線に対して略平行光に変換され、合成光束となって射出される。合成レンズ4としては、発散光を平行化する際の光学収差を低減しやすい点で、非球面レンズや複数のレンズからなる複合レンズ等を用いることが望ましい。
ここで、上述したように、反射面3a,3bで折り返された後の射出光軸a2,b2は照明光軸Lに対して±αの角度をなす。以下、αを合成角と称する。換言すると、射出光軸a2,b2は所定の合成角αをもって照明光軸L、すなわち第1光源部1の射出光軸と交わる。これら第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2と第1光源部1からの射出光軸とが交わる位置はインテグレータ部5を構成する第1レンズアレイ15の入射面の近傍である。言い換えると、第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2と第1光源部1からの射出光軸とが交わる位置は合成レンズ4の射出面の近傍である。このとき、3つの光源部1,2a,2bからの光は、第1レンズアレイ15の入射面において略重畳された状態で入射される。逆に言えば、3つの光源部1,2a,2bからの光が第1レンズアレイ15の入射面において略重畳されるように、第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2の照明光軸Lに対する合成角が設定される。このような構成によれば、合成光束の小径化を実現できるため、第1レンズアレイ15より後段側(投写レンズ13側)の照明効率を高めやすく、インテグレータ部5を小型化できる。
なお、ここでは第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2と第1光源部1からの射出光軸とが交わる位置を合成レンズ4の射出面の近傍としたが、この位置に限るものではない。射出光軸が交わる位置は、四角錐台状反射体3とライトバルブ11との間であれば任意の位置に設定できる。例えば後述する第1レンズアレイ15、第2レンズアレイ16、重畳レンズ17、平行化レンズ18等の入射面または射出面等に設定しても良い。射出光軸が交わる位置が四角錐台状反射体3から離れるほど合成角αを小さくできるため、合成レンズ4から射出される合成光束の角度分布の広がりを狭くでき、合成レンズ4より後段側(投写レンズ13側)の照明効率を高めやすい。
一方、照明光軸L上に位置する第1光源部1からの光に第2光源部2a,2bからの光を所定の合成角αで合成するため、図6に示すように、各光源部1,2a,2bから合成レンズ4に入射する光束に対する合成光束の角度分布は、各光源部1,2a,2bからの光束が合成される方向(この例ではX方向)において広がる。この角度分布の拡大は合成レンズより後段側での照明効率を低下させる原因となるため、合成光束の角度分布の拡大を抑えることが重要となる。
合成光束の角度分布の拡大を抑えるためには、射出光軸a2,b2の照明光軸Lに対する合成角を小さくすることが必要となる。しかしながら、上述したように、発光ランプ7の発光体は有限の大きさを有するため、楕円面状のリフレクター8の第二焦点位置には、図5に示すような直径W0の集光スポットが形成され、この集光スポットの大きさによって合成角αは制約を受ける。すなわち、合成角αをある所定の値よりも小さくした場合には、四角錐台状反射体3の反射面3a,3bで反射されずに、対向する第2光源部2a,2b方向に直進する光束が発生する。そのため、合成レンズ4の方向に進む光束量は減少し、照明効率は低下する。
しかしながら、図5に示すように、集光スポットにおける光強度分布はその径方向に非線形な強度分布形状を有する。そのため、ピーク強度の10%〜20%程度に光強度が低下する領域を除く直径W1を基にして合成角αを設定すれば、合成レンズ4の方向に進む光束量の減少を抑制しつつ、合成光束径を細くして合成レンズ4以降(投写レンズ13側)における照明効率を高めることができる。
各光源部1,2a,2bから合成レンズ4に入射する光束および合成レンズ4から射出される合成光束は、図6に示すように、第1光源部1からの光の強度が最も強く、かつ、そのピーク強度位置は略照明光軸L上に位置する。そして、2つの第2光源部2a,2bからの光の強度は、射出光軸a2,b2が合成角αで照明光軸Lと交わるため、角度−α、+αがピーク強度位置となるように分布する。したがって、合成レンズ4からはそれらを合成した強度分布(2点鎖線で示す)を有する合成光束が射出される。すなわち、合成レンズ4から、照明光軸L上に大きなピーク強度を有し、照明光軸Lから離れるに従って光強度が小さくなる光が射出される。
合成レンズ4から射出された合成光束はインテグレータ部5に入射し、照明対象上での照度分布が略均一である光束に変換され、照明対象であるライトバルブ11を照明する。インテグレータ部5は、主に第1レンズアレイ15、第2レンズアレイ16、重畳レンズ17、平行化レンズ18を備えて構成されている。第1レンズアレイ15、第2レンズアレイ16は各々同数のレンズをマトリックス状に配置してなる集光素子であり、第1レンズアレイ15を構成する小レンズの焦点距離は第1レンズアレイ15と第2レンズアレイ16の間隔と略等しく、その輪郭形状は照明対象であるライトバルブ11の表示領域と略相似形状となっている。第2レンズアレイ16を構成する各伝達レンズの焦点距離は、第1レンズアレイ15と照明対象(ライトバルブ11)とが略共役関係となるように設定されている。また、各伝達レンズの輪郭形状は第1レンズアレイ15の小レンズと同一としても良いが、適切に外形形状を変形したり、サイズを大型化して光利用効率を向上させても良い。
合成光束は第1レンズアレイ15に入射して複数の部分光束に分割された後、第2レンズアレイ16の対応する伝達レンズ内に集束し、各光源部の発光体の像(光源像)を形成する。第2レンズアレイ16における光源像の形成状態を図7に模式的に示す。各伝達レンズには合成光束に対応した光源像が形成される。光源像の大きさやその輝度は第1レンズアレイ15の対応する小レンズに各光源部1,2a,2bから入射する光束の立体角や光強度に対応するため、伝達レンズの第2レンズアレイ16上の位置に応じて変化する。なお、合成レンズ4と第1レンズアレイ15とを一体化しても良く、その場合にはレンズ界面を削減できるため、界面での光反射損失の低減による光利用効率の向上を実現できる。
そして、図6で説明したように、合成光束の角度分布は各光源部1,2a,2bからの光束が合成される方向(この場合はX方向)に広がるため、第2レンズアレイ16に形成される光源像もその方向(X方向)に広がった形状となる。
なお、図7では判り易くするために、3個の各光源部1,2a,2bからの光束と対応させて3種類の光源像を描いているが、実際には、第2レンズアレイ16の(照明光軸Lから離れた)周辺部を除けば、各光源部に対応する光源像は重なりX軸方向に細長い一つの光源像となる。
すなわち、第2レンズアレイ16を光源側から見た場合に、各伝達レンズのやや左側(−X方向)には第2光源部2bからの光束による光源像が形成され、同中央部には第1光源部1からの光束による光源像が形成され、同やや右側(+X方向)には第2光源部2aからの光束による光源像が形成される。ここで、形成される光源像の大きさや輝度分布は、第2レンズアレイ16内を通過する光の角度分布や強度分布を反映している。したがって、射出光軸a2が照明光軸Lと+αの合成角で交わる第2光源部2aからの光束によって形成される光源像群においては、最も輝度の高い光源像は照明光軸Lの右側(例えばG2aの位置)に形成される。同様に、第2光源部2bからの光束によって形成される光源像群においては、最も輝度の高い光源像は照明光軸Lの左側(例えばG2bの位置)に形成される。第1光源部1からの光束によって形成される光源像群においては、最も輝度の高い光源像は照明光軸L上(G1の位置)に形成される。なお、これらの光源像は離散的に形成され、その形成位置は第1レンズアレイ15を構成するレンズの数や配置形態に依存するため、図7で示した矢印の位置(G1,G2a,G2b)と上述の最も輝度の高い光源像の位置とは必ずしも一致しない。
第2レンズアレイ16から射出された複数の部分光束は、重畳レンズ17によって進行方向を変えられ、平行化レンズ18を経て照明対象であるライトバルブ11に入射する。そして、ライトバルブ11で変調された光は、投写光となって投写レンズ13(投写光学系)に入射し、スクリーン20上に伝達される。なお、適切に偏心した伝達レンズを第2レンズアレイに用いれば、重畳レンズを省略することができる。
ここで、第2レンズアレイ16と投写レンズ13内の瞳面とは略共役関係にある。そのため、図8に模式的に示すように、瞳面には第2レンズアレイ16に形成された光源像群と対応した光源像群が形成される。なお、図8は瞳面を投写レンズ13の射出側から見た場合を示している。また、破線で示した長方形状のセルは第2レンズアレイ16の伝達レンズを仮想的に示している。ここでも、形成される光源像の大きさや輝度の分布は、投写レンズ13の瞳面位置を通過する光の角度分布や強度分布を反映していることから、瞳面を通過する光の強度分布は、概ね図9に示すような分布となる。
一般的に投写レンズの結像性能は投写光軸の近傍で高く、投写光軸から離れるにしたがって低下する。ここで、図9から判るように、投写光軸L上の光強度が最も強く、投写光軸Lを略中心とした領域に集中していることから、本実施形態の照明光学系10によれば、投写レンズ本来の結像性能を発揮し易く、表示画像の画質劣化を招き難い光強度分布を実現していると言える。なお、照明光軸Lと投写光軸Lとは本来同一の光軸であるが、本明細書では、便宜上、この光軸を照明装置側においては照明光軸、投写レンズ側においては投写光軸と各々呼称している。
投写レンズ13の瞳径としては、全ての発光体の像(光源像)を包含する大きさであることが望ましく、よって、図8に符号T2で示す円の径であることが理想的である。しかし、投写光軸Lの周辺部ほど発光体の像(光源像)が小さいことから判るように、投写光軸Lの周辺部を通過する部分光束はその強度が弱く光量が少ない。したがって、符号T1で示す円の径に対応する瞳径に設定すれば、光損失を抑えつつ、投写レンズ13を小型化、低コスト化できる。
以上、本実施形態の照明光学系10によれば、複数の光源部1,2a,2bからの光の合成に際して四角錐台状反射体3を用いることにより、複数の光源部1,2a,2bの照明光軸L,a,bをインテグレータ部5近傍で互いに交わる状態とすることができる。また、複数の光源部1,2a,2bの照明光軸L,a,bを、投写レンズ13の瞳位置では互いに近接した状態とすることができる。これにより、各光源部1,2a,2bからの光束によって形成された合成光束によって、その略中心に最大強度を有し角度分布の広がりも抑えた照明光を生成できる。
また、このような照明光を利用したプロジェクタ100によれば、角度分布の広がりが抑えられていることから、高い光利用効率を実現できる。また、投写レンズ13の瞳面に形成される多数の光源像が投写光軸Lを略中心とした領域に集中し、かつ略対称な状態となっているため、投写レンズ本来の結像性能を発揮し易く、照度ムラや色ムラが少ない均一性に優れた表示画像を実現できる。さらに、一つあるいは二つの光源部が不点灯となった場合でも、大きな照度ムラを生じることが無く、使い勝手の向上を実現できる。
なお、本実施形態では3個の光源部を備えたプロジェクタを例示したが、本実施形態の四角錐台状反射体3を用いた場合、Y軸方向に更に2つの第2光源部を配置することができ、合計5個の光源部からの光をZ方向に進む光に変換できる。勿論、反射体の側面に形成される反射面の数は4つに限定されない。例えば、照明光軸L上に位置しない光源部の数が6個の場合には六角錐台状反射体を、光源部の数が8個の場合には八角錐台状反射体を使用すれば良い。また、光源部の数を本実施形態の3個よりも増やす場合には、ライトバルブ11の長辺と照明光軸Lとを含む平面に過半数以上の光源部を配置することが、照明効率を向上させ易い点で望ましい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図10を参照して説明する。
図10は、本発明に係る照明光学系を備えたプロジェクタ110の構成例を示す図である。なお、図10において、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の照明光学系30が第1実施形態(図1)の照明光学系と異なる点は、図10に示すように、照明光軸L上に位置しない2つの第2光源部2a,2bを第1光源部1の側方に隣接させて配置し、第2光源部2a,2bからの光を反射ミラー22(第2光源部用光軸変換素子)でそれぞれ反射させて四角錐台状反射体3に導いていることである。反射ミラー22で反射する前の第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1が第1光源部1の入射光軸と平行となるように第2光源部2a,2bを配置しても良いし、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1が第1光源部の入射光軸と必ずしも平行にならなくても良い。
反射ミラー22としては、不要な紫外光や赤外光を透過させ、必要な光のみを反射させるダイクロイックミラー(コールドミラー)とすることが望ましい。これにより、四角錐台状反射体3や各種レンズ等での発熱を抑制でき、場合によっては光源部2a,2bの射出側のUV/IRカットフィルター9を不要とできる。勿論、反射ミラー22としてフィルター機能を持たないミラーを用いても良い。
本実施形態のプロジェクタ110においては、反射ミラー22を介在させることで3個の光源部1,2a,2bの配置方向を揃えられる。そのため、3個の光源部1,2a,2bに対して冷却装置を1箇所、具体的には例えばリフレクター8の後方側に設置し、冷却風が流れる方向を揃えることができる。これにより、冷却風の流れがスムーズになり、冷却装置の小型化、冷却効率の向上、冷却時のファンなどの騒音低減、等を実現できる。勿論、第2光源部2a,2bとともに、第1光源部1からの光を反射ミラーで反射させて照明光軸L上に導く構成としても良い。
[第3実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図11〜図13を参照して説明する。
図11は、本発明に係る照明光学系を備えたプロジェクタ120の構成例を示す図である。なお、図11において、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11に示す本実施形態の照明光学系40が図1に示す第1実施形態の照明光学系1と異なる点は、偏光変換光学系としての偏光分離プリズムアレイ24(PBSアレイ)と1/2波長板25を備えていることである。なお、偏光変換光学系は、第2レンズアレイの伝達レンズとのサイズ等の関係も含めて公知の技術であるため、偏光変換光学系の詳細な説明は省略し、光源部と偏光分離方向との関係について説明する。
偏光分離プリズムアレイ24(PBSアレイ)と1/2波長板25の構成例を図12に示す。ここで、偏光分離プリズムアレイ24における偏光分離方向は、3つの光源部1,2a,2bが配置された平面と直交する方向に設定される。ここで、偏光分離プリズムアレイ24における偏光分離方向とは、一対の偏光分離面と反射面とが配列された方向(図12ではY軸方向)のことである。また、3つの光源部1,2a,2bが配置された平面とは、各光源部1,2a,2bからの光束が合成される方向のことである。なお、光源部の数が3よりも多い場合には、過半数以上の光源部が配置される平面と直交する方向に偏光分離プリズムアレイ24における偏光分離方向を設定することが、照明効率を向上させ易い点で望ましい。
合成レンズ4から射出された合成光束は偏光変換光学系によって略1種類の偏光光束に変換され、照明対象であるライトバルブ11に入射する。画像表示に際して偏光を扱う必要がある液晶表示素子をライトバルブ11として用いる際には、偏光変換光学系の採用は光利用効率を向上できる点で効果的である。
ここで、投写レンズ13の瞳面における光源像群の形成状態を模式的に図13に示す。図13は瞳面を投写レンズ13の射出側から見た場合を示している。破線で示す長方形状のセルは第2レンズアレイ16の伝達レンズを仮想的に示している。瞳面には各光源部1,2a,2bに対応する発光体の像(光源像)として、偏光分離プリズムアレイ24の偏光分離面を透過した偏光による発光体の像(P偏光による光源像)と同偏光分離面で反射されて1/2波長板25で偏光方向を変換された偏光による発光体の像(S偏光からP偏光に変換された偏光による光源像)が対になって偏光分離方向(Y軸方向)に形成される。
偏光分離プリズムアレイ24を用いた偏光変換光学系では、第1レンズアレイ15で生成した部分光束のそれぞれを更に偏光方向の違いによって空間的に分離する必要がある。一方、本実施形態に係る照明光学系40では、図13に示したように、光源部1,2a,2bの数に対応する複数の種類の部分光束が各光源部1,2a,2bからの光束が合成される方向に並んで形成される。なお、図13では判り易くするために、3種類の部分光束を分離して描いている。そのため、上述したように、偏光分離プリズムアレイ24による偏光分離方向を光束の合成方向と直交する方向に設定すれば、光源部の数に起因して生成する部分光束とそれらを偏光分離して生成する部分光束を互いに近接させられるため、第2レンズアレイ16や偏光分離プリズムアレイ24での部分光束の蹴られ(ケラレ)が少なくなり、光利用効率を向上できる。
以上、本実施形態の照明光学系40によれば、第1実施形態の照明光学系で得られる効果に加えて、光源部1,2a,2bから射出される非偏光な光を特定の偏光状態を有する光に変換する偏光変換光学系を備えているため、偏光を扱う必要がある液晶表示素子を備えたプロジェクタにおいては非常に高い光利用効率を実現できる。また、複数の光源部1,2a,2bの配置関係を考慮して、偏光変換光学系における偏光分離方向を適切に設定しているため、高い光利用効率を実現できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では反射体として四角錐台状反射体を例示したが、必ずしも四角錐台状反射体に限ることはなく、第1光源部からの光を照明光軸上に透過させ、第2光源部からの光を、その射出光軸が第1光源部からの射出光軸と交わる方向に反射させる機能を有していさえすれば、外形形状は多角錐台状反射体でなくても良い。例えば、円錐台の湾曲した側面の一部を切り欠いて平坦面とし、その平坦面を反射面としても良い。
また、第1光源部1は必ずしも照明光軸L上に配置する必要はない。例えば、図14(A)に示すように、上記実施形態と同様の反射体3の光入射側に偏角プリズム131(第1光源部用光軸変換素子)を隣接させて配置しても良い。この場合、図14(A)には図示しないが、第1光源部1を照明光軸L上から外れた位置に配置し、照明光軸Lと第1光源部1の照明光軸cとが90度以外の角度で交わるように、照明光軸Lに対して第1光源部1の照明光軸cを傾けて配置する。この構成においては、第1光源部1からの光が偏角プリズム131の入射端面131aに入射する際に屈折した後、反射体3から照明光軸Lに沿って射出されるように、照明光軸Lに対する第1光源部1の照明光軸cの傾きを設定する。これにより、第1光源部1からの光は、照明光軸Lに対して所定の合成角を有する2つの第2光源部2a,2bからの光とともに略同一方向に進み、これらの光が略一つに合成された光となる。
あるいは、図14(B)に示すように、上記実施形態と同様の反射体3の光入射側に反射プリズム133(第1光源部用光軸変換素子)を隣接させて配置しても良い。この場合、例えば照明光軸Lと第1光源部1の照明光軸cとが略直角に交わるように第1光源部1を配置する。この構成においては、第1光源部1からの光は反射プリズム133の入射端面133aを透過し、全反射面133bで反射した後、反射体3から照明光軸Lに沿って射出される。これにより、第1光源部1からの光は、照明光軸Lに対して所定の合成角を有する2つの第2光源部2a,2bからの光とともに略同一方向に進み、これらの光が略一つに合成された光となる。
なお、照明光軸Lと照明光軸cとは直角以外の角度で交わる構成としても良い。反射プリズムに入射した光は全反射面133aへの入射角が全反射条件を満たす場合に全反射を生じる。そのため、その入射角を大きくして全反射を生じるように反射プリズム133の形状や照明光軸cの配置を設定することが好ましい。
図14(A)や図14(B)の構成によれば、第1光源部1を照明光軸L上に配置しなくて済むため、第1光源部1の配置場所の自由度が向上し、照明光軸Lに沿う方向の照明装置の寸法を小さくできる場合がある。
なお、図14(B)の構成において、反射体3の光入射側に反射プリズム133を設置することに代えて、反射プリズム133の全反射面133bの位置に反射ミラーを配置しても良い。この場合も上記と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、光軸変換素子として、複数の第2光源部からの光を、最初に入射する側面で表面反射させてその光軸を照明光軸Lと交わる方向に変換する反射体の例を挙げたが、その構成に限るものではない。例えば複数の第2光源部からの光を、最初に入射する側面で透過させた後に他の側面で全反射させ、その光軸を照明光軸と所定の角度(この角度は合成角に等しい)をなす方向に変換する光軸変換素子を用いても良い。もしくは、複数の第2光源部からの光を内部で屈折させてその光軸を照明光軸と所定の角度(この角度は合成角に等しい)をなす方向に変換する光軸変換素子を用いても良い。
以下、これらの構成を反映した実施形態について説明する。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図15〜図17を参照して説明する。
図15は、本発明に係る照明装置を備えたプロジェクタの構成例を示す図である。図15に示すプロジェクタの全体構成は図1に示す第1実施形態のプロジェクタと略共通であり、主な相違点は照明装置の光軸変換素子の構成である。したがって、図15において、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図16(A)、(B)は本実施形態の照明装置140に用いる光軸変換素子135を示す図である。この図に示すように、本実施形態の光軸変換素子135は、ガラス、樹脂、結晶等の透光性の材質からなる中実の透明体である。光軸変換素子135は四角錐台状の形状を有しており、6つの面135a〜135fの全てに誘電体多層膜等による反射防止膜が形成されている。光軸変換素子135は2つの透過端面を有しており、相対的に面積が小さい小透過端面135eが第1光源部1に近い側、相対的に面積が大きい大透過端面135fが第1光源部1から遠い側に配置される。小透過端面135eと大透過端面135fとは互いに平行な配置関係にあり、照明光軸Lと略直交する1組の平行平面を構成する。また、4つの側面135a〜135dは光軸変換素子135の略中心を通る軸に対して所定の角度をなすように配置されている。換言すると、各側面135a〜135dは、各側面135a〜135dの法線が照明光軸Lと光軸変換素子135の射出側(小透過端面135eよりも投写レンズ13側)で交わるように傾斜させて配置されている。
図15に示すように、照明光軸L上に位置する第1光源部1からの光は小透過端面135eから入射し、進行方向を変えることなく大透過端面135fから照明光軸Lに沿って射出される。一方、照明光軸L上に位置しない第2光源部2a,2bからの光は、図16(B)に示すように、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1上に位置する側面135a,135bから入射し、その入射時に屈折して僅かに進行方向を変える。そして、第2光源部2a,2bからの光は、入射した側面135a,135bと相対する側面135b,135aで全反射して更に大きく進行方向を変えた後、大透過端面135fから射出光軸a2,b2が照明光軸Lに対して所定の角度をなすように射出される。換言すると、第2光源部2a,2bからの光が大透過端面135fから照明光軸Lに対して所定の角度(この角度は合成角に等しい)をなす方向に射出されるように、2つの側面135a,135bと第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1との配置関係が設定されている。これにより、異なる方向から光軸変換素子135に入射した複数の光源部1,2a,2bからの光は、互いに接近した状態で一つの大透過端面135fから射出される。このとき、第2光源部2a,2bの射出光軸a2,b2と照明光軸Lとのなす角度が小さいため、複数の光源部1,2a,2bからの光は、照明光軸L上で略一つに合成された光となる。
光軸変換素子135では、側面135aから入射した光のうち、側面135bへの入射角が全反射条件を満たす光のみが側面135bで全反射する。同様に、側面135bから入射した光のうち、側面135aへの入射角が全反射条件を満たす光のみが側面135aで全反射する。全反射を生じる入射角は光軸変換素子135を構成する透明体の屈折率が高いほど小さくなるため、屈折率が高い材質を用いて光軸変換素子135を形成することが望ましい。このような光軸変換素子135とすれば、照明光軸Lと側面135a,135bとのなす角度を小さくできるため、光軸変換素子135の寸法(特にX方向の寸法)を小さくできる。
光軸変換素子135は、照明光軸L上に位置しない第2光源部2a,2bの数と少なくとも同数以上の側面を備えることが必要であり、全体として3個以上の光源部からの光を合成することができる。また、本実施形態の光軸変換素子135は、奇数個(本実施形態では3個)の光源部からの光を合成する構成に適している。すなわち、本実施形態の光軸変換素子135の構成では側面135a〜135dの形状を全て同一にできるため、素子の加工が比較的容易になる。また、合成光としては角度分布や強度分布の空間対称性が高い方が利用しやすいため、その観点から、対応する光源部の数は奇数個であることが望ましい。例えば、図16(A)に示す本実施形態の光軸変換素子135は、5つの光源部からの光束を合成する場合にも利用できる。この場合、照明光軸Lを中心とした対称な位置に4つの第2光源部を配置すれば良く、光源部を配置しやすい。
また、本実施形態のように3つの光源部からの光束を合成するだけであれば、図17に示すように、光源部からの光束が入射する側面137a,137bを光源部からの光束が入射しない側面137c、137dに対して大型化し、小透過端面137eのY方向の寸法を大透過端面137fのY方向の寸法と合わせた構成としても良い。この場合、光軸変換素子137が相対する平行平面を2組備えた形状となるため、素子の加工が容易になる。また、光軸変換素子の帯熱に着目すると、図17に示す光軸変換素子137は、図16(A)に示す光軸変換素子135に比べて表面積が大きいため、放熱しやすく、耐熱性を向上できる。
次に、光軸変換素子135の設置位置について図15を用いて説明する。
各光源部1,2a,2bからの光束は、集束して発光体の像(集光スポット)を形成した後には発散していくため、光束径が小さくなっている段階で光軸変換素子135を用いることが望ましい。この観点から、光軸変換素子135は、照明光軸L上に位置しない2つの第2光源部2a,2bによる2つの集光スポットが光軸変換素子135の内部に形成され、照明光軸L上に位置する第1光源部1による集光スポットができるだけ光軸変換素子135の小透過端面135eの極近傍に形成され、各集光スポットから合成レンズ4までの光学距離ができるだけ一致するような位置に設置されることが望ましい。また、小透過端面135e、大透過端面135f、側面135a〜135dの大きさは、そこに入射する光束を遮らないように光束径と同等以上の寸法に設定される。このような配置や構成により、合成光束を生成する段階での効率を高められ、合成光束の角度分布の広がりを小さくできる。
本実施形態のプロジェクタ200においても、照明装置140から射出される光の角度分布の広がりが抑えられていることから、高い光利用効率を実現できる、といった上記実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態のように、全反射を利用して光の進行方向を変える機能を備えた光軸変換素子135を使用する場合、光が入射する側の端面では極僅かの光反射によって光損失を生じるものの、全反射が生じる側面では光損失をほとんど生じない。そのため、光軸変換素子135を構成する透明体の光吸収が極僅かであれば、光軸変換素子135はほとんど帯熱することがない。よって、非常に強い光を入射させた場合にも長期にわたって高い耐久性を維持できる。
なお、本実施形態において、第2光源部2a,2bからの光が光軸変換素子135の側面135a,135bの法線に沿って入射する場合は、その光が光軸変換素子135の側面135a,135bに入射する際に屈折が生じないため、進行方向が変わらない。第2光源部2a,2bと光軸変換素子135とがこのような位置関係にあっても良い。また、本実施形態の場合も、光軸変換素子135の入射側に図14(A)、(B)に示したような偏角プリズムや反射プリズムを設置し、第1光源部1を照明光軸L上に配置しない構成としても良い。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態を図18〜図20を参照して説明する。
図18は、本発明に係る照明装置250を備えたプロジェクタ400の構成例を示す図である。図19(A)、(B)は本実施形態で用いる光軸変換素子251の構成を示す図であり、図19(A)が斜視図、図19(B)が平面図である。
図18に示すプロジェクタの全体構成は図1に示す第1実施形態のプロジェクタと略共通であり、主な相違点は照明装置の光軸変換素子の構成である。したがって、図18において、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の光軸変換素子251は、図18に示すように、入射した光を内部で屈折させ、光軸の位置やその方向を変換して射出させる光学素子で構成されている。また、光軸変換素子251の光入射側には反射ミラー252(第2光源部用光軸変換素子)が設置されている。反射ミラー252は、第2光源部2a,2bからの光を反射してその光軸を曲げ、光軸変換素子251に対して入射させるためのものである。本実施形態では、反射ミラー252を介して第2光源部2a,2bからの光を光軸変換素子251に入射させる構成とすることで、第2光源部2a,2bの設置場所の自由度を高めている。したがって、例えば第1光源部1と2つの第2光源部2a,2bとが互いに物理的に干渉することなく配置できる場合には、必ずしも反射ミラー252を用いなくても良い。
以下、光軸変換素子251について説明する。
本実施形態の光軸変換素子251は、図19(A)、(B)に示すように、ガラス、樹脂、結晶等の透光性の材質からなる中実の透明体で構成されている。光軸変換素子251は、全部で10個の面を有しており、そのうちの4つの面251d1,251d2,251e1,251e2は光の透過に寄与しない面である。残りの6つの面251a1,251a2,251b1,251b2,251c1,251c2は、光源部1,2a,2bの数と一致した3組の互いに平行な一対の面(平行平面)である。以下、説明の便宜上、面251a1,251a2からなる1組の平行平面を第1平行平面251a、面251b1,251b2からなる1組の平行平面を第2平行平面251b、面251c1,251c2からなる1組の平行平面を第2平行平面251cと記す。
照明光軸Lと垂直に交わる1組の第1平行平面251aの両側に2組の第2平行平面251b,251cが形成されている。2組の第2平行平面251b,251cは、各第2平行平面251b,251cの法線が照明光軸Lと光軸変換素子251の射出側で交わるように照明光軸Lに対して傾斜させて配置されている。第1平行平面251aは、第1光源部1からの光を入射させる入射端面251a1と、第1光源部1からの光を射出させる射出端面251a2とで構成されている。第2平行平面251b,251cの各々は、第2光源部2a,2bの各々からの光を入射させる入射端面251b1,251c1と、第2光源部2a,2bの各々からの光を射出させる射出端面251b2,251c2とで構成されている。そして、これら6つの面251a1,251a2,251b1,251b2,251c1,251c2は、その表面に反射防止膜が施されていることが望ましい。
ここで、第2平行平面251b,251cに対して第2平行平面251b,251cの法線から外れた方向から光が入射すると、光は入射光軸a1,b1に対して所定の方向に平行にシフトし、入射時の進行方向を維持した状態で射出される。シフトする方向は第2平行平面251b,251cの照明光軸Lに対する傾斜方向に依存し、シフト量は第2平行平面251b,251cの法線に対する入射角度、第2平行平面251b,251cを構成する2つの面の間隔、および光軸変換素子251を構成する材料の屈折率に依存する。したがって、照明光軸L上に位置する第1光源部1からの光束は、第1平行平面251aの法線に沿って入射し、進行方向を変えることなく照明光軸Lに沿って射出される。一方、照明光軸L上に位置しない第2光源部2a,2bからの光束は、反射ミラー252で反射した後に入射光軸a1が照明光軸Lに対して所定の角度α(この角度は合成角に等しい)をなすように配置されている場合、第2平行平面251b,251cの入射端面251b1,251c1から入射し、光束の位置が照明光軸L寄りにシフトして、照明光軸Lに対して入射時と同一の角度αをなすように射出端面251b2,251c2から射出される。
なお、本実施形態以降の説明においては、第2光源部からの光が光軸変換素子に入射する前の光軸を入射光軸と称し、符号a1,b1で示す。また、第2光源部からの光が光軸変換素子から射出された後の光軸を射出光軸と称し、符号a2,b2で示す。
すなわち、第2光源部2a,2bからの光束を、照明光軸Lに対して所定の角度で配置された第2平行平面151b,151cを通過させることによって、2次光源である集光スポットの位置を照明光軸L寄りに近付けることができる。このことは、第1光源部1から物理的に離れた位置にある第2光源部2a,2bを光学的に第1光源部1に近接して配置したことと等価になる。これにより、光軸変換素子151に入射した複数の光源部1,2a,2bからの光束は、互いに近接した状態で射出され、照明光軸L上で略一つに合成された光束となる。
本実施形態のプロジェクタ400においても、照明装置250から射出される光の角度分布の広がりが抑えられていることから、高い光利用効率を実現できる、といった上記実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の光軸変換素子251において、2つの第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1は、光軸変換素子251の略中心を通る第1光源部1の照明光軸(すなわち照明光軸L)に対して所定の角度αをなすように設定されている。そのため、2つの第2光源部2a,2bからの光束を反射ミラー252で反射させて光軸変換素子251に導く構成とし、光源部1,2a,2b間の物理的な干渉が生じにくい構成とした。ここで用いる反射ミラー252としては、不要な紫外光や赤外光を透過させ、必要な可視光のみを反射させるコールドミラーとすることが望ましい。これにより、光軸変換素子251やそれ以降の光学素子等での発熱を抑制できる。第2光源部2a,2bからの光束の進行方向を変える手段としては、反射ミラー252に代えて、全反射作用を利用できる反射プリズムを用いても良い。
また、光源部1,2a,2bからの光束は集束して発光体の像(集光スポット)を形成した後には発散していくため、光束径が小さくなっている段階で光軸変換素子251を用いることが望ましい。光軸変換素子251に入射する光束および光軸変換素子251から射出する光束は、集光スポットの部分を含めて有限の寸法を有するため、それらの光束を遮らないように入射端面251a1,251b1,251c1や射出端面251a2,251b2,251c2の開口寸法を設定する必要がある。この観点から、光源部1,2a,2bによる集光スポットが光軸変換素子251の内部に形成されるような配置で光軸変換素子251を用いることが望ましい。また、各光源部1,2a,2bによって形成される集光スポットから合成レンズ4までの光学距離が略一致するように、各光源部1,2a,2bの配置や光源部1,2a,2bからの集束光束の集束度を設定することが望ましい。このような構成を採用すれば、合成光束の平行性を高められるとともに光束径を小さくでき、合成レンズ以降の光学系における光利用効率を高められる。
また、本実施形態の光軸変換素子251では、2つの第2平行平面251b,251cが照明光軸Lを中心として対称に配置されているが、この配置に限定されず、2つの第2平行平面251b,251cが非対称に配置されていても良い。その場合には、第2光源部2a,2bの設置位置の自由度を高められる。また、本実施形態では、反射ミラー252も照明光軸Lに対して対称に配置したが、この配置に限定されず、第2光源部2a,2bの位置に対応させて非対称に配置されていても良く、例えば、2つの第2光源部2a,2bのいずれか一方の入射光軸a1,b1上のみに設けても良い。
さらに、本実施形態の光軸変換素子251では3つの光源部からの光束を合成する構成としたが、光源部の数は3つに限定されることはなく、4つ以上であっても良い。その場合、照明光軸Lに対してその法線が斜めに配置された平行平面(本実施形態における第2平行平面251b,251c)を、照明光軸L上に位置しない第2光源部の数と少なくとも同数以上備えていることが必要である。ただし、合成光束としては、角度分布や強度分布の空間対称性が高い方が利用しやすい光束であるため、対応する光源部の数は奇数個であることが望ましい。
本実施形態の光軸変換素子251は3つの平行平面251a,251b,251cによって構成されているため、その形状加工が比較的容易である。また、この光軸変換素子251を用いた照明装置250では、光軸変換素子251から射出される第2光源部2a,2bからの光束の射出角度を第2光源部2a,2bの設置角度によって調整できる。そのため、射出角度を調整する場合にも同じ光軸変換素子251を使用でき、照明装置250を構成しやすい。また、第2光源部2a,2bから反射ミラー252に入射する光の入射光軸a1,b1と反射ミラー252の法線とがなす角度は45度よりも大きくなるため、反射ミラー252における反射率を高めやすく、光利用効率を向上できる。
なお、本実施形態の光軸変換素子251に代えて、第1光源部1を照明光軸L上に配置し、第1光源部1からの光束を偏角する必要がない場合には、図20に示すように、図19(B)に示す光軸変換素子251のうち、第1光源部1からの光束が透過する第1平行平面251aに相当する部分を削除して照明光軸Lの延在方向に貫通する中空部263とした光軸変換素子261を用いても良い。第2光源部2a,2bからの光束は、面261b1,261c1から入射し、光束の位置が照明光軸L寄りにシフトして、面261b2,261c2から照明光軸Lと平行な方向に射出される。
この構成においては、第1平行平面251aのうち、第1光源部1からの光束が透過する部分の近傍のみを開口して中空部とし、第2光源部2a,2bからの光束が透過する両側の部分は一体となった光軸変換素子でも良いし、第1平行平面251aの全てを削除して第2光源部2a,2bからの光束が透過する2つの部分が別体となった光軸変換素子でも良い。ただし、光源部1,2a,2bとの位置合わせ等の取り扱いのし易さの点では前者を用いる方が望ましい。
本構成の光軸変換素子261によれば、図19(A)、(B)に示す光軸変換素子251の構成に比べて、第1光源部1からの光束が透過する物理的な界面の数が減るため、界面での光損失が減り、光軸変換素子261での光利用効率を高められる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態を図21〜図22を参照して説明する。
図21は、本発明に係る照明装置150を備えたプロジェクタ300の構成例を示す図である。図22(A)、(B)は本実施形態で用いる光軸変換素子151の構成を示す図であり、図22(A)が斜視図、図22(B)が平面図である。
図21に示すプロジェクタの全体構成は図18に示す第5実施形態のプロジェクタと略共通であり、相違点は照明装置の光軸変換素子の構成である。したがって、図21において、第5実施形態の図18と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の光軸変換素子151は、図22(A)、(B)に示すように、第1光源部1からの光束が入射する部分は1組の平行平面251aで構成されており、第2光源部2a,2bからの光束が入射する部分は互いに非平行な一対の面(以下、非平行平面という)で構成されている。具体的には、光軸変換素子151において、第1光源部1からの光束を透過させる部分は、面151a1,151a2からなる平行平面151aで構成されており、第2光源部2a,2bからの光束を透過させる部分は、入射端面151b1,151c1と射出端面151b2,151c2とが互いに非平行とされた非平行平面151b,151cで構成されている。本実施形態の場合、入射端面151b1,151c1と射出端面151b2,151c2との仮想的な交線が照明光軸Lから遠い側に位置している。換言すると、第2光源部2a,2bからの光束を透過させる部分は、光軸変換素子151の中央部側(第1光源部1からの光束を透過させる部分)から端部側に向けて先細りのテーパ形状となっている。
図22(A)、(B)に示す光軸変換素子151を用いた場合、照明光軸L上に位置する第1光源部1からの光束は、その光軸を曲げることなく平行平面151aを通過して照明光軸Lに沿って射出される。一方、第2光源部2a,2bからの光束は、入射端面151b1,151c1と射出端面151b2,151c2との2つの界面でそれぞれ屈折し、入射時とは異なる角度で光軸変換素子151から射出される。非平行平面151b,151cを透過する光束は、入射端面151b1,151c1と射出端面151b2,151c2との仮想的な交線から離れる方向(すなわち、照明光軸Lに近づく方向)に進行方向を変えて射出される。したがって、第2光源部2a,2bからの光束は、図22(B)に示すように、入射光軸a1,b1が照明光軸Lと平行に配置されていても、各非平行平面151b,151cに入射した後に光束の位置が照明光軸L寄りにシフトするとともに、射出光軸a2,b2が照明光軸Lに対して所定の角度αをなすように射出される。
本実施形態のプロジェクタ300においても、照明装置150から射出される光の角度分布の広がりが抑えられていることから、高い光利用効率を実現できる、といった上記実施形態と同様の効果が得られる。さらに本実施形態の場合には、第5実施形態の構成と異なり、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1を照明光軸Lと平行に配置できるため、2つの第2光源部2a,2bを照明光軸Lと直交する方向に配置でき、各光源部1,2a,2bの配置精度を確保しやすい。
以下、本実施形態のプロジェクタに適用可能な光軸変換素子の変形例について図23〜図31を用いて説明する。
例えば、第1光源部1を照明光軸L上に配置し、第1光源部1からの光束を偏角する必要がない場合には、図23に示すように、図22(B)に示す光軸変換素子151のうち、第1光源部1からの光束が透過する平行平面151aに相当する部分を削除して照明光軸Lの延在方向に貫通する中空部163とした光軸変換素子161を用いても良い。第2光源部2a,2bからの光束は、面161b1,161c1から入射し、光束の位置とその方向が照明光軸L寄りにシフトして、面161b2,161c2から照明光軸Lと所定の角度αをなす方向に射出される。本構成の光軸変換素子161によれば、図22(B)に示す光軸変換素子151の構成に比べて、第1光源部1からの光束が透過する物理的な界面の数が減るため、界面での光損失が減り、光軸変換素子161での光利用効率を高められる。
また、第2光源部2a,2bからの光束が入射する部分を非平行平面で構成する場合、図24に示す光軸変換素子171では、第1光源部1からの光束を透過させる部分は、面171a1,171a2からなる平行平面171aで構成されており、第2光源部2a,2bからの光束を透過させる部分は、入射端面171b1,171c1と射出端面171b2,171c2との仮想的な交線(図24においては交点Pで示されており、この交点Pは入射端面171b1と射出端面171b2との交線のXZ平面上の点を示している)が照明光軸Lに近い側に位置するように、入射端面171b1,171c1と射出端面171b2,171c2とが互いに非平行とされた非平行平面171b,171cで構成されている。
図24に示す光軸変換素子171を用いた場合、照明光軸L上に位置する第1光源部1からの光束は、平行平面171aを通過して照明光軸Lに沿って射出される。一方、第2光源部2a,2bからの光束は、入射端面171b1,171c1と射出端面171b2,171c2との2つの界面でそれぞれ屈折して、射出光軸a2,b2が照明光軸Lと所定の角度αをなすように射出される。これにより、第2光源部2a,2bの2次光源である集光スポットの位置を照明光軸L寄りに近付けることができる。本構成の場合には、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1を大きく曲げることができるため、第2光源部2a,2bの配置の自由度を高められる。そのため、光軸変換素子171の光入射側の反射ミラーを削減でき、光利用効率を高められる。
図24に示す光軸変換素子171において、第1光源部1からの光束を偏角する必要がない場合には、図25に示すように、第1光源部1からの光束が透過する平行平面の部分を削除して照明光軸Lの延在方向に貫通する中空部183とした光軸変換素子181を用いても良い。本構成の光軸変換素子181を用いた場合、図24に示す光軸変換素子171の構成に比べて、第1光源部1からの光束が透過する物理的な界面の数が減るため、界面での光損失が減り、光軸変換素子での光利用効率を高められる。
第2光源部2a,2bからの光束が入射する部分を非平行平面で構成する場合、入射端面と射出端面との仮想的な交線を照明光軸Lに近い側に位置させる図24の構成に代えて、図26に示すように、入射端面191b1,191c1と射出端面191b2,191c2との仮想的な交線(図26においては交点P)を照明光軸Lから遠い側に位置させた構成の光軸変換素子191を採用しても良い。図26に示す光軸変換素子191によれば、2つの第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1が互いに交わる構成となるため、照明装置を小型化できるという利点がある。
図26に示す光軸変換素子191においても、第1光源部1からの光束を偏角する必要がない場合には、図27に示すように、第1光源部1からの光束が透過する平行平面の部分を削除して照明光軸Lの延在方向に貫通する中空部213とした光軸変換素子211を用いても良い。本構成の光軸変換素子211を用いた場合、図26に示す光軸変換素子191の構成に比べて、第1光源部1からの光束が透過する物理的な界面の数が減るため、界面での光損失が減り、光軸変換素子での光利用効率を高められる。
また、以上の光軸変換素子は、第2光源部2a,2bからの光束が入射する非平行平面の入射端面と射出端面の双方で光束を屈折させる構成であったが、この構成に代えて、入射端面と射出端面のいずれか一方のみで光束を屈折させる構成であっても良い。
例えば、図28に示す光軸変換素子221の場合、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1が入射端面221b1,221c1に対して垂直に配置されている。この構成では、入射端面221b1,221c1では光束が屈折せず、射出端面221b2,221c2で光束が屈折して照明光軸Lに対して所定の角度αをなすように射出される。
一方、図29に示す光軸変換素子231の場合、第2光源部2a,2bの入射光軸a1,b1は入射端面231b1,231c1に対して垂直に配置されていないが、入射端面231b1,231c1で屈折した後の光軸に対して射出端面231b2,231c2が垂直に配置されている。この構成では、入射端面231b1,231c1で光束が屈折した後、射出端面231b2,231c2では屈折せずに照明光軸Lに対して所定の角度αをなすように射出される。
図28、図29に示す光軸変換素子221,231を使用した場合、光束が垂直に入射する側の界面での光損失を低減できるため、光利用効率を低減できる。
なお、図28、図29は、非平行平面の2つの面の配置として、入射端面と射出端面との仮想的な交線を照明光軸Lに近い側に位置させる構成例を示したが、このように入射端面と射出端面のいずれか一方のみで光束を屈折させる場合も、光軸変換素子191のように、入射端面と射出端面との仮想的な交線を照明光軸Lから遠い側に位置させる構成を採用できる。
屈折作用を利用した光軸変換素子を用いる場合も、第1光源部1は必ずしも照明光軸L上に配置する必要はない。例えば、図30に示すように、図22で示した光軸変換素子151の入射側に偏角プリズム153(第1光源部用光軸変換素子)を隣接させて配置したものを用いても良い。この場合、照明光軸Lと第1光源部の照明光軸cとが90度以外の角度で交わるように、照明光軸Lに対して第1光源部1の照明光軸cを傾けて配置する。この場合、第1光源部1からの光束が偏角プリズム153の入射端面153aに入射する際に屈折した後、光軸変換素子151から照明光軸Lに沿って射出されるように、照明光軸Lに対する第1光源部1の照明光軸cの傾きを設定する。これにより、第1光源部1からの光は2つの第2光源部2a,2bからの光と略一つに合成された光となる。
あるいは、図31に示すように、図22で示した光軸変換素子151の入射側に反射プリズム155(第1光源部用光軸変換素子)を隣接させて配置したものを用いても良い。この場合、例えば照明光軸Lと第1光源部1の照明光軸cとが略直角に交わるように第1光源部1を配置する。この構成においては、第1光源部1からの光は反射プリズム155の入射端面155aを透過し、全反射面155bで反射した後、光軸変換素子151から照明光軸Lに沿って射出される。これにより、第1光源部1からの光は2つの第2光源部2a,2bからの光と略一つに合成された光となる。
図30や図31の構成によれば、第1光源部1を照明光軸L上に配置しなくて済み、第1光源部1の配置場所の自由度が向上し、照明光軸Lに沿う方向の照明装置の寸法を小さくできる場合がある。
なお、図31の構成において、光軸変換素子151の入射側に反射プリズム155を設置することに代えて、反射プリズム155の全反射面155bの位置に反射ミラーを配置しても良い。この場合も上記と同様の効果が得られる。
ところで、光の進行方向を比較的小さな角度で変えたいとき、反射作用を利用する場合と屈折作用を利用する場合とを比較する。
反射作用を利用する場合は、図32(A)に示すように、入射する光束の光軸と反射面の法線とがなす角度が大きいため、有限の光束径を有する光束が入射するのに必要な反射面のサイズを大きくする必要がある。これに対して、屈折作用を利用する場合は、図32(B)に示すように、入射する光束の光軸と屈折面の法線とがなす角度が小さいため、有限の光束径を有する光束が入射するのに必要な屈折面のサイズは小さくて済む。
ここで、図18に示したプロジェクタ400の構成において、例えば光軸変換素子251の光入射側に反射ミラー252を備えない構成を想定した場合、第2光源部2a,2bからの入射光軸a1,b1が照明光軸Lと小さい角度をなすように配置されるため、射出光軸a2,b2を照明光軸Lと小さい角度で交わるようにするためには光の進行方向を小さな角度で変えれば良いことになる。このような場合には、屈折作用を利用した光軸変換素子が有効であり、照明装置の小型化に寄与できる場合がある。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述の照明装置では、均一照明系として2つのレンズアレイを備えたインテグレータ光学系を採用しているが、これに代えて、インテグレータロッドを備えたインテグレータ光学系も使用できる。その場合には、光軸変換素子が、第2光源部から入射された光を、その射出光軸がインテグレータロッドの入射端またはその近傍の位置で第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることが望ましい。勿論、射出光軸が交わる位置はインテグレータロッドの入射端やその近傍には限定されず、インテグレータロッドの入射端とライトバルブとの間であれば任意の位置に設定できる。また、合成レンズを用いずに光軸変換素子の直後にインテグレータロッドを配置する構成としても良い。あるいは、平行化ではなく、集光させるような特性の合成レンズを使用し、各光束を集光させた位置にインテグレータロッドを配置する構成としても良い。
その他、プロジェクタを構成する各部材の形状、数、配置等の具体的な構成については適宜変更が可能である。
1…第1光源部、2a,2b…第2光源部、3…四角錐台状反射体(光軸変換素子)、23,33,43,53,63…反射体(光軸変換素子)、3a〜3d,23a〜23d,33a〜33d,43a〜43d,53a〜53d,63a〜63d…反射面、3e,3f,23e,23f,33e,33f,43e,43f,53e,53f,63e,63f…透過端面、10,30,40…照明光学系、140,150,250…照明装置、11…ライトバルブ(光変調素子)、13…投写レンズ(投写光学系)、22,152,252…反射ミラー(第2光源部用光軸変換素子)、34…放熱フィン(放熱部材)、100,110,120,200,300,400…プロジェクタ、131,153…偏角プリズム(第1光源部用光軸変換素子)、133,155…反射プリズム(第1光源部用光軸変換素子)、135,151,161,171,181,191,211,221,231,251,261…光軸変換素子、a1,b1…入射光軸、a2,b2…射出光軸、L…照明光軸。

Claims (20)

  1. 照明光学系と、前記照明光学系からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を投写する投写光学系と、を備え、
    前記照明光学系は、第1光源部と、複数の第2光源部と、前記第1光源部および前記複数の第2光源部から入射された光をそれぞれ所定の方向に射出させる光軸変換素子と、を備え、
    前記光軸変換素子は、前記第1光源部から入射された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように射出させるとともに、前記複数の第2光源部の各々から入射された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子と前記光変調素子との間で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記光軸変換素子は、前記複数の第2光源部から入射された光を、前記複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が前記光軸変換素子と前記光変調素子との間の1点で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記光軸変換素子と前記光変調素子との間にインテグレータ光学系が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記インテグレータ光学系が、前記第1光源部および前記複数の第2光源部から入射された光を複数の光束に分割するレンズアレイを少なくとも含み、
    前記光軸変換素子は、前記複数の第2光源部から入射された光を、前記複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が前記レンズアレイまたはその近傍の位置で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記インテグレータ光学系が、インテグレータロッドを少なくとも含み、
    前記光軸変換素子は、前記複数の第2光源部から入射された光を、前記複数の第2光源部からの全ての光の射出光軸が前記インテグレータロッドの入射端またはその近傍の位置で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  6. 前記第1光源部が照明光軸上に配置され、前記複数の第2光源部が前記照明光軸上から外れた位置に配置されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記光軸変換素子の光射出端またはその近傍に、前記第1光源部からの光が集束することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。
  8. 前記光軸変換素子が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を反射して射出させることを特徴とする請求項6または7に記載のプロジェクタ。
  9. 前記光軸変換素子が、前記照明光軸に対して所定の角度をなすように傾いた複数の反射面を有し、前記複数の第2光源部から射出された各々の光が前記複数の反射面のうちのいずれかの反射面で反射することを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
  10. 前記複数の反射面を構成する各々の反射面またはその近傍に、当該反射面に対応する前記第2光源部からの光が集束することを特徴とする請求項9に記載のプロジェクタ。
  11. 前記光軸変換素子の前記反射面が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を表面反射させる表面反射面であることを特徴とする請求項9または10に記載のプロジェクタ。
  12. 前記反射面に誘電体多層膜が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のプロジェクタ。
  13. 前記光軸変換素子の前記反射面が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を全反射させる全反射面であることを特徴とする請求項9または10に記載のプロジェクタ。
  14. 前記光軸変換素子が、前記複数の第2光源部の各々から射出された光を屈折させて射出させることを特徴とする請求項6または7に記載のプロジェクタ。
  15. 前記光軸変換素子の光入射側に、前記第1光源部から射出された光の光軸を曲げる第1光源部用光軸変換素子を備えたことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  16. 前記光軸変換素子の光入射側に、前記複数の第2光源部のうちの少なくとも一つから射出された光の光軸を曲げる第2光源部用光軸変換素子を備えたことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  17. 前記光軸変換素子に放熱部材が設けられたことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  18. 前記光軸変換素子が光透過性を有する筐体内に収容されたことを特徴とする請求項1ないし17のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  19. 第1光源部と、複数の第2光源部と、前記第1光源部および前記複数の第2光源部から入射された光をそれぞれ所定の方向に射出させる光軸変換素子と、を備え、
    前記光軸変換素子は、前記第1光源部から入射された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように射出させるとともに、前記複数の第2光源部の各々から入射された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子の射出側の外部で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように射出させることを特徴とする照明装置。
  20. 光軸変換素子を用い、第1光源部から射出された光を、その射出光軸が照明光軸に略一致するように照明対象に向けて照射するとともに、複数の第2光源部の各々から射出された光を、その射出光軸が前記光軸変換素子の射出側の外部で前記第1光源部からの光の射出光軸と交わるように前記照明対象に向けて照射することを特徴とする照明方法。
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