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JP2009276573A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱の影響を低減して、安定して高い画質の画像を得ることのできる液晶表示装置を得る。
【解決手段】各色毎に出射無機偏光板32〜34と出射光学補償板42、44、46がそれぞれ偏光板固定板51〜53に固定され、各偏光板固定板において上方に設けられた固定部が各LCD取付板とLCD固着アングル50との間に挟まれた形態で固定されて設置される。偏光板固定板51の中心部には光が通過する開口部511が設けられており、偏光板固定板51の一方の面に出射無機偏光板32が固定される。一方、他方の面側に出射光学補償板42が出射無機偏光板32と間隔を設けて偏光板固定板51と点接触の状態で固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶パネルを利用して画像を表示する液晶表示装置の構造に関する。
液晶パネルを利用して画像を表示させる液晶表示装置においては、光の偏光状態を変調して画像を生成させる液晶パネルの前後に、特定の方向に偏光された光を選択的に透過させる偏光板が設置される。この構成においては、ある一方向(例えば水平方向)に偏光した光が液晶パネルに入射し、液晶パネルにおける各画素の画像信号強度に応じてその偏光方向が変化する。従って、この光におけるある特定の方向の偏光成分を取り出せば、その強度が画像信号に応じて変調されている出力光を得ることができる。液晶プロジェクタでは更にこの出力光が光学系を通して拡大されて投射される。
この際、偏光板としては、透明板上に有機偏光フィルムを形成した有機偏光板を用いることができる。この構造の偏光板は低コストで構成できるため、低価格であるというメリットがあるが、有機偏光フィルムの材料は一般には耐熱性が低い。一方、有機偏光板においては、これを透過しない偏光成分の光は吸収され熱になるため、この熱によって有機材料が劣化して光の透過特性に悪影響が出て、画像にむらが発生する等の劣化が発生することがある。このため、特に画像の高輝度化を図る場合、前記のような構造では放熱性が悪く、この熱による劣化が発生する。特に液晶プロジェクタにおいては、光源となる水銀ランプの光強度が高く、液晶パネルの大きさが小さいために光の照射エネルギー密度が高くなるため、この影響が大きくなる。
従って、液晶プロジェクタにおいては、有機偏光板を液晶パネルの前後に複数枚ずつ用いてこの熱負荷を分散し、かつこれらの間に冷却風を導入する構成が採用されている。この液晶プロジェクタにおける光学ユニットの一例の構成を示す上面図が図8である。図において、RGBの各色に対応して液晶パネル111(Blue)、112(Green)、113(Red)が用いられる。液晶パネル111には右側から、112には下側から、113には左側からそれぞれBlue、Green、Redに対応する照明光が入射する。これらの各液晶パネルを通過した光は、それぞれ出射有機偏光板114〜116、117〜119、120〜122の3枚ずつの有機偏光板を通過する。一般的な例として、RedとBlueの各入射偏光板は水平方向の偏光成分の光を選択的に透過させ、これらに対応する出射有機偏光板120〜122、114〜116は垂直方向の偏光成分の光を選択的に透過させる。Greenにおいてはそれとは逆に、入射偏光板は垂直方向の偏光成分の光を選択的に透過させ、出射有機偏光板117〜119は水平方向の偏光成分の光を選択的に透過させる。なお、図8において、各液晶パネルよりも入射側の構成については省略している。
出射有機偏光板116、119、122から出射したそれぞれBlue、Green、Redの光は、各液晶パネルの画素毎に強度変調され、ダイクロイックプリズム123で合成され、投射レンズユニット124によって拡大投影され、画像が表示される。ここで、各出射有機偏光板においては、これを透過しなかった光は各有機偏光板(有機偏光フィルム)中で吸収されて熱になるため、この熱負荷を分散させるために、複数の出射有機偏光板によって透過方向以外の偏光成分をもつ光を徐々に吸収させることによって、各色毎の透過方向に偏光した光を選択的に透過させる。図8に記載されていない入射側についても同様である。
ここで、液晶パネル111〜113はそれぞれLCD取付板125〜127に固定され、3枚ずつの出射有機偏光板はこれらが嵌合する溝が設けられた偏光板固定部128〜130にそれぞれ固定される。ここで、3枚の各出射有機偏光板の間には冷却風を導入するための隙間が設けられ、各液晶パネルとこれに隣接する出射有機偏光板との間も同様である。
また、これらを冷却(空冷)するためのファン(図示せず)が設けられており、これによって発生した冷却風が前記の通りに出射有機偏光板間等を通過し、これらを冷却する。更に、出射有機偏光板における有機偏光フィルムの劣化を抑制するために、出射有機偏光板に用いられる基板(透明板)として、熱伝導率の高いサファイアや水晶を用いることが好ましい。
この場合、冷却効率は出射有機偏光板の枚数、間隔に依存し、充分な冷却効率を得るためには、出射有機偏光板の枚数を多くし、その間隔を広くすることが必要になる。従って、発熱による出射有機偏光板の劣化を抑制するためには、部品点数が増加し、液晶プロジェクタの小型化も困難となる。あるいは、小型化をした場合には、冷却ファンの回転数を高めて冷却効率を高めることが必要になり、消費電力や騒音が大きくなる。
一方、有機偏光板以外にも、例えばワイヤーグリッド構造を白色ガラス上に設けた無機偏光板(反射型無機偏光板)やガラスの光学特性を利用した無機偏光板(吸収型無機偏光板)が存在する。これらは、有機偏光板と比べて高価ではあるものの、その耐熱性は充分に高く、これを用いた場合にはその使用枚数を少なくすることができる。ここで、無機偏光板からの反射光による悪影響を防止するために、特に出射側においては反射型無機偏光板よりも吸収型無機偏光板が好ましく用いられる。吸収型無機偏光板においては、高温による劣化はないものの、光が吸収されるために、やはり前記の有機偏光板と同様に高温になることには変わりがない。無機偏光板の温度が上昇した場合には、ここからの輻射によって、近接する液晶パネルの温度が上昇する。液晶パネルの温度が上昇すると、液晶が熱による悪影響を受け、やはり画像に劣化が発生する。
また、液晶プロジェクタにおいては、偏光板以外にも、コントラストを向上させるために光の位相を制御する光学補償板も同時に使用されることが多い。この場合、上記の構成は、光学補償板も含めて最適化する必要がある。一般に光学補償板は、透明なガラス板上に光学補償層が形成された構成となっている。
光学補償板を偏光板と同時に用い、かつ上記の熱の問題を解決した技術は、例えば特許文献1に記載されている。この技術においては、放熱性の高い透明基板上に偏光板(偏光機能を有する層)と光学補償層とを積層して一体化している。この構造を空冷する事によって、これらの構造の冷却効率を高め、熱による液晶パネルへの悪影響を除去することができる。
また、コントラストを向上させるためには、偏光板の設置角度を厳密に調整し、これを出射する光の偏光方向を最適化することも重要である。このため、特許文献2には、各偏光板を固定する固定部材に小型の調整機構を設けた構成をもつ液晶プロジェクタが記載されている。
特開2005−107363号公報 特開2007−47338号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、光学補償層は一般には有機偏光板と類似の有機物で構成されるため、これ自身の耐熱性は高くない。また、光学補償層は透明な接着層で透明な基板に接着されるが、この接着層も有機物で構成されるため、その耐熱性も高くない。特に、液晶パネルに劣化が発生しない場合でも、無機偏光板の温度上昇が200℃近くとなる場合もあり、この際には光学補償層が劣化し、やはり画像に劣化が生ずることがあった。また、特許文献2に記載の技術においても、上記の熱対策は全く行われておらず、固定部材自身の耐熱性の問題や隣接する光学補償板や液晶パネルへの熱の影響は避けられない。
すなわち、熱の影響を低減して、安定して高い画質の画像を得ることのできる液晶表示装置を得ることは困難であった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の液晶表示装置は、液晶パネルと、該液晶パネルに光が入射する側及び/又は光が出射する側に無機偏光板及び光学補償板が設置されている液晶表示装置であって、中心に開口部を有し、一方の面に前記無機偏光板を固定し、該無機偏光板と間隔を設けて他方の面側に前記光学補償板を点接触の状態で固定する金属製の固定板を具備することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置において、矩形形状の前記光学補償板における4つの頂部において前記光学補償板が前記固定板に固定されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置において、複数の色の光が用いられ、該複数の色の光に対応して複数の前記無機偏光板、前記光学補償板及び前記固定板が用いられることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、前記複数の光を合成するダイクロイックプリズムを具備し、複数の前記固定板は前記ダイクロイックプリズムに固定されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置において、前記固定板は、各色の前記光の光軸の周りに回動可能な構成とされることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置において、前記無機偏光板には、吸収型無機偏光板が用いられることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置において、前記無機偏光板と前記光学補償板との間、及び前記光学補償板と前記液晶パネルとの間を通過する冷却風を発生させる冷却ファンを具備することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、液晶プロジェクタであることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、熱の影響を低減して、高い画質の画像を得ることのできる液晶表示装置を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態となる液晶表示装置について説明する。この液晶表示装置は、液晶プロジェクタであり、液晶パネルを用いて生成した出力光を拡大して投影する。この液晶プロジェクタ1の構造の外観図が図1である。
この液晶プロジェクタ1においては、画像を形成する出力光を生成する光学ユニット10が用いられ、その光源としては水銀ランプ等が用いられたランプユニット60が用いられる。このランプユニット60は小型で高輝度の光源であるため、その発熱量が大きい。また、画像信号に用いられる光も高輝度であるため、光学ユニット10中の光学素子が光を吸収することによる発熱量も大きい。従って、これらを冷却するために、LCD冷却ユニット70、ランプ・PBS冷却ファン80が設けられている。これらは、ファンによって発生させた冷却風でランプや光学ユニット10において特に発熱の大きな箇所を冷却する。また、出力光は投射レンズユニット90を通して拡大投影されて画像が生成される。
この光学ユニット10付近の構成図が図2である。この光学ユニット10においては、ランプユニット60から発した白色光はランプ用コンデンサレンズ11、フライアイレンズ12、13を介して偏光ビームスプリッタ(PBS)14に入射する。その後、コンデンサレンズ15を通り、ダイクロイックミラー16〜20によってRed、Green、Blueの3原色の光に分離され、それぞれコンデンサレンズ21〜25を用いて液晶パネル(Blue)26、液晶パネル(Green)27、液晶パネル(Red)28上に集光される。これにより、以降はこれらの3種類の色毎に光が変調されて出力される。
各液晶パネルの入射側には入射無機偏光板29〜31が、出射側には出射無機偏光板32〜34がそれぞれ設置される。BlueとRedの入射無機偏光板29、31の無機偏光部入射側には、波長板とカバーガラスが配置され、波長板により水平方向に回転された偏光成分の光をこの偏光板により選択的に透過させる。これに対応して出射無機偏光板32、34は垂直方向の偏光成分の光を選択的に透過させる。Greenの入射無機偏光板30は、垂直方向の偏光成分の光を選択的に透過させ、これに対応して出射無機偏光板33は水平方向の偏光成分の光を選択的に透過させる。この構成により、各液晶パネルには各色毎の偏光に応じた光が入射し、これらの光の偏光方向が各色毎の画像信号に応じて各液晶パネルの画素毎に変調される。これらの光が各出射無機偏光板を出射後には偏光方向に応じて光強度が変調され、各色毎の光信号が出力される。この出力光はダイクロイックプリズム35で合成され、投射レンズユニット90を通じて拡大されて投影され、カラー画像を形成する。また、この液晶プロジェクタ1における入射無機偏光板29〜31、及び出射無機偏光板32〜34は無機偏光板であり、それぞれの入射無機偏光板と液晶パネルとの間、及びそれぞれの液晶パネルと出射無機偏光板との間には入射光学補償板41、43、45、出射光学補償板42、44、46が間隔をおいて設置されている。これらの光学補償板は、入射側及び出射側に設けられ、光の位相等を調整することによって、画像のコントラストを向上させる。出射無機偏光板としては、これによって反射した光が液晶パネル側に戻ることの影響をなくすため、無機偏光板の中でも特に吸収型無機偏光板が好ましく用いられる。
この液晶プロジェクタ1においては、図3上にその外観を示すように、投射レンズユニット90と光学ユニット10とが一体となって取り外しができる。図3下には、特にこの光学ユニット10の分解図を示す。ここで、各液晶パネル付近における入射側の構成部品の記載を省略している。
この光学ユニット10においては、前記の通り、液晶パネル、出射無機偏光板、出射光学補償板との位置関係が重要になる。ここで、各液晶パネルは、図3に示されるように、LCD取付板47〜49に4本のビスを用いてそれぞれ固定されている。ダイクロイックプリズム35の上部と下部において、板状のプリズムプレート(図示せず)が接着剤によりダイクロイックプリズム35に固着固定され、さらに、それぞれのプリズムプレートにLCD固着アングル50がネジ止めされて固定される。また、各色毎に出射無機偏光板32〜34と出射光学補償板42、44、46がそれぞれ偏光板固定板51〜53に固定され、各偏光板固定板はプリズムの上部にあるLCD固着アングル50にビス止めされている。上下に配置されているLCD固着アングル50から伸びている突起部に、LCD取付板47〜49の穴が挿入され、調整機により各LCD取付板が位置決めされた後、その穴にあらかじめ充填しておいた紫外線硬化系接着材が紫外線照射機によって硬化させられ、固定される。
組立後のこの構成を図3中の上方から見た上面図が図4である。各色毎に、液晶パネル26〜28、出射光学補償板42、44、46、出射無機偏光板32〜34が間隔を置いて設置された構成となっている。従って、冷却ファン(図示せず)によって生成された冷却風をこれらの間に通過させて、冷却することができる。
ここでは、各色毎に出射無機偏光板(無機偏光板)と出射光学補償板(光学補償板)とが偏光板固定板(固定板)に固定されている。この構成の詳細を以下に説明する。ここでは、液晶パネル26付近の構成について説明するが、他の色についても同様である。ここで、偏光板固定板51の中心部には光が通過する開口部511が設けられており、偏光板固定板51の一方の面に出射無機偏光板32が固定される。一方、他方の面側に出射光学補償板42が出射無機偏光板32と間隔を設けて偏光板固定板51と点接触の状態で固定される。
図5(a)は、偏光板固定板(固定板)51に出射無機偏光板(無機偏光板)32を固定する際の形態を示す図である。偏光板固定板51は、金属板を板金加工することによって図5(a)に示す形態とされる。開口部511の上部には2個の偏光板固定用爪512、513が、下部には偏光板固定バネ514、515が設けられている。出射無機偏光板32を偏光板固定用爪512、513に係止させた状態でA面(一方の面)516側に押し付ければ、図中における出射無機偏光板32の下辺は偏光板固定バネ514、515とA面516との間で固定され、上辺は常時偏光板固定用爪512、513に押し付けられた状態となる。従って、出射無機偏光板32は偏光板固定板51におけるA面516側において開口部511の周囲で密着して固定され、図5(b)の形態となる。
一方、出射光学補償板(光学補償板)42を偏光板固定板(固定板)51に固定する際の形態を示したのが図6(a)である。矩形形状の出射光学補償板42は、その4つの頂点部が偏光板固定板51における前記のA面516と反対側のB面(他方の面)517側に固定される。このB面517側においては、開口部511の下部には、出射光学補償板42の上側2つの頂部が係合する溝が設けられた光学補償板固定用突起部518、519が設けられている。開口部511の上部には、出射光学補償板42の下側2つの頂部が係合する溝が設けられた光学補償板固定バネ520、521が設けられている。出射光学補償板42の4つの頂部をこれらの溝に係合させれば、出射光学補償板42は偏光板固定板51のB面517側に固定される。従って、偏光板固定板51の両面にそれぞれ出射無機偏光板32、出射光学補償板42を固定することができる。ただし、この形態においては、出射光学補償板42と偏光板固定板51との接触箇所は出射光学補償板42の4つの頂部と接する4つの溝のみとなるため、その接触面積は例えば出射光学補償板42の面積に対して無視できる程度に小さく、点接触の状態とみなせる。
この際、出射無機偏光板32と出射光学補償板42は直接接しておらず、これらの間隔は、光学補償板固定用突起部518、519、光学補償板固定バネ520、521における溝の構成で決まる。すなわち、出射無機偏光板32と出射光学補償板42との間隔はこの溝(偏光板固定板51)の設計で決まる。
また、この構成においては、特に出射光学補償板42と偏光板固定板51との接点は図6(b)における出射光学補償板42の頂部(C)の4箇所であり、上記の構成から、どの箇所においてもその接触面積は小さく、点接触の状態となっている。出射無機偏光板32として吸収型無機偏光板が用いられた場合、これを透過する方向の偏光成分以外の光は吸収されるため、この光吸収による発熱が大きくなる。この偏光板固定板51は金属で構成され、金属の熱伝導率は高いために、出射無機偏光板32の熱が出射光学補償板42に伝導するが、この熱伝導は、その接触面積を小さくすることによって抑制される。例えば、ランプユニット60として光束4000lm程度のものを用い、液晶パネル26の大きさが0.8インチである場合には、出射無機偏光板32の温度は200℃近く上昇することがある。この場合でも、耐熱性が低い出射光学補償板42に対してこの熱伝導は抑制され、かつこれらの間に冷却風が流れる構成とすれば、出射無機偏光板32の温度上昇を抑制することができる。
この構成によれば、偏光板固定板51を、耐熱性が高く、安価な板金加工のできる金属で構成することができる。
また、偏光板固定板51と、液晶パネル26が固定されたLCD取付板47とは別体であるため、液晶パネル26へのこの熱伝導も抑制される。更に、高温となった出射無機偏光板32からの熱輻射は、出射光学補償板42によって吸収されるため、液晶パネル26に対する出射無機偏光板32の発熱の影響は抑制される。すなわち、熱の影響を低減して、安定して高い画質の画像を得ることができる。
また、この偏光板固定板51は、上方に設けられた固定部522において、LCD固着アングル50にビス止めされて固定される。この際の形態を入射側(B面517、出射光学補償板42側)から示したのが図7(a)である。固定部522には、固定穴523、524が設けられている。固定穴523、524は、光軸525を中心とした円周方向に細長い形状となっており、その中をビス526、527が貫通する構成とされる。ビス526、527はダイクロイックプリズム35の上部に固定されたLCD固着アングル50に設けられたネジ穴に固定される。
この構成においては、固定穴523、524が上記の形状とされるため、図7(b)に示されるように、光軸525の周りに回動可能となる。従って、特に出射無機偏光板32において選択される偏光方向にばらつきがあっても、これを微調整し、コントラスト等を調整することが容易にできる。特に、前記の通り、この構成は各色(Blue、Green、Red)毎に設けることができ、この場合にはダイクロイックプリズム35にLCD固着アングル50を介して各偏光板固定板が固定されるため、ビス526、527等の取付、取り外し等が容易であり、この調整を各色毎に容易に行うことができる。これにより、例えば良好な黒色画面を容易に得ることができる。
また、出射無機偏光板32、出射光学補償板42に埃等が付着して出力に悪影響が出た場合でも、ビス526、527等を取り外すことにより、偏光板固定板51ごとこれらを取り外すことが容易にでき、これらを取り外して清掃・交換を行うことが容易にできる。
また、出射無機偏光板32における光の入射側には偏光作用の特殊なコーティングを施す場合があり、このコーティング層は機械的に弱いため、傷が付きやすい。しかしながら、上記の構成とすれば、偏光板固定板51上では無反射コーティングが施された面は出射光学補償板42側に向くため、上記の取り外し時等において、この面は露出しておらず、傷は付きにくくなる。
この構成においては、出射無機偏光板、出射光学補償板を各色毎に1枚ずつとすることができるため、これらが設けられた光学ユニット10を小型化することができる。具体的には、図4における幅W’を、複数の出射有機偏光板が用いられた図8における幅Wよりも小さくすることができる。
また、出射有機偏光板を2枚以上用いる図8の構成では、前記の通り、その発熱対策が重要である。このために出射有機偏光板の基板として熱伝導率が高いサファイア等を用いた場合、良好な平面度を得ることが困難である。また、図8の構成ではこれらが複数枚組み合わせて用いられるため、これによって光学系の収差(特に各色の画像サイズの違い)が発生することがある。これに対して、上記の実施の形態の構成では、出射無機偏光板の基板にサファイアを用いる必要はなく、かつこれを1枚ずつとすることができるため、こうした収差は発生しない。従って、偏光板の発熱による影響以外の観点からも、高い画質の画像を得ることができる。
また、上記の例では液晶パネルの出射側における構成について示したが、入射側においても偏光板の発熱の影響がある場合には、この構成を同様に入射側に設けることもできる。すなわち、入射無機偏光板と入射光学補償板を同様の構造の偏光板固定板を用いて固定することができる。
逆に、入射側における発熱が充分に小さければ、入射側の偏光板として1枚の安価な有機偏光板を用いてもよい。また、反射光の影響を除去できる場合には、吸収型無機偏光板の代わりに反射型無機偏光板を出射無機偏光板として用いることもでき、この場合においても、その発熱が大きく、隣接する光学補償板に対するこの熱の影響を低減させる場合には、同様に上記の実施の形態に係る構成を適用することができる。
なお、本発明は上記の形態に限られるものではなく、例えば偏光板において選択される偏光の方向、偏光板の構成、冷却風の向き等は、上記の作用の範囲内で任意である。偏光板固定板の固定方法としては、上記の形態ではダイクロイックプリズムに固定していたが、これに限られるものではない。
また、前記の形態では、冷却ファンが用いられていたが、この液晶表示装置が設置された環境において、冷却ファンによって強制的に冷却風を導入しなくとも充分な冷却効率が得られる場合には、冷却ファンは不要である。この場合には、液晶表示装置の低騒音化、低消費電力化が図れる。
また、前記の例では、上記の構成をRGBの各色毎に設けていたが、特に発熱の大きな特定の色に対する光学系のみに設けることもできる。また、液晶パネル、無機偏光板、光学補償板を用いた液晶表示装置であれば、液晶プロジェクタ以外にも適用が可能である。
本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタの外観図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタの光学ユニット付近の構成図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタにおける光学ユニット付近の構成及び分解図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタにおける光学ユニット付近の構成の上面図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタにおける偏光板固定板に出射無機偏光板を取り付ける際の形態を示す図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタにおける偏光板固定板に出射光学補償板を取り付ける際の形態を示す図である。 本発明の実施の形態となる液晶プロジェクタにおける偏光板固定板が取り付けられた際の形態を入射側から見た形態を示す図である。 従来の液晶プロジェクタの一例における光学ユニット付近の構成の上面図である。
符号の説明
1 液晶プロジェクタ
10 光学ユニット
11 ランプ用コンデンサレンズ
12、13 フライアイレンズ
14 偏光ビームスプリッタ(PBS)
15、21〜25 コンデンサレンズ
16〜20 ダイクロイックミラー
26、111 液晶パネル(Blue)
27、112 液晶パネル(Green)
28、113 液晶パネル(Red)
29〜31 入射無機偏光板
32〜34 出射無機偏光板
35、123 ダイクロイックプリズム
41、43、45 入射光学補償板
42、44、46 出射光学補償板
47〜49、125〜127 LCD取付板
50 LCD固着アングル
51〜53 偏光板固定板
60 ランプユニット
70 LCD冷却ユニット
80 ランプ・PBS冷却ファン
90、124 投射レンズユニット
114〜122 出射有機偏光板
128〜130 偏光板固定部
511 開口部
512、513 偏光板固定用爪
514、515 偏光板固定バネ
516 A面
517 B面
518、519 光学補償板固定用突起部
520、521 光学補償板固定バネ
522 固定部
523、524 固定穴
525 光軸
526、527 ビス

Claims (8)

  1. 液晶パネルと、該液晶パネルに光が入射する側及び/又は光が出射する側に無機偏光板及び光学補償板が設置されている液晶表示装置であって、
    中心に開口部を有し、一方の面に前記無機偏光板を固定し、該無機偏光板と間隔を設けて他方の面側に前記光学補償板を点接触の状態で固定する金属製の固定板を具備することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 矩形形状の前記光学補償板における4つの頂部において前記光学補償板が前記固定板に固定されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶表示装置において、複数の色の光が用いられ、該複数の色の光に対応して複数の前記無機偏光板、前記光学補償板及び前記固定板が用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記複数の光を合成するダイクロイックプリズムを具備し、複数の前記固定板は前記ダイクロイックプリズムに固定されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記固定板は、各色の前記光の光軸の周りに回動可能な構成とされることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記無機偏光板には、吸収型無機偏光板が用いられることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記無機偏光板と前記光学補償板との間、及び前記光学補償板と前記液晶パネルとの間を通過する冷却風を発生させる冷却ファンを具備することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 液晶プロジェクタであることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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