JP2009242282A - 固形粉末化粧料 - Google Patents

Abstract

【課題】使用時の滑らかさ、肌への付着性、ウエット感といった使用性に優れ、成型品の均一性、耐衝撃性も良好な固形粉末化粧料を提供すること。
【解決手段】粉体を主成分とする化粧料基材を、水中油型乳化組成物と混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、水を除去して成型して得られることを特徴とする固形粉末化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は粉体を主成分とする化粧料基材を、水中油型乳化組成物と混合してスラリー状とし、これを容器に充填成型した後、水を除去することにより得られることを特徴とする固形粉末化粧料に関するものであり、さらには、使用時の滑らかさ、肌への付着性、ウエット感といった使用性にも優れ、成型品の均一性、耐衝撃性も良好な固形粉末化粧料に関するものである。

パウダーファンデーション、プレストパウダー、ほほ紅、パウダーアイシャドウ等の固形粉末化粧料の成型方法としては、粉体と油性成分を混合した後、容器に充填して圧縮固化させる乾式成型方法と、粉体と油性成分を混合した後、溶剤と混合してスラリーを調製し、これを容器に充填した後、該溶剤を吸引もしくは乾燥除去することにより固化させる湿式成型方法の２つの方法が用いられてきた。

最近では、球状粉体や薄片状粉体、光輝性粉体を多量に配合することが可能で、のび、滑らかさといった感触面のほか、高い輝度の外観品質が得られることから、ほほ紅、パウダーアイシャドウといったメイク製品を中心に湿式成型方法を用いるケースが増えてきている（例えば特許文献１、２）。また、スラリー調製用の溶剤も、当初、イソパラフィンやアルコールを中心とした有機溶剤が主体であったが、官能領域の拡大、乾燥性、環境面への対応から、水を使用するケースが増えてきている。

しかし、湿式成型方法では、溶剤が原因となった問題が幾つか存在する。例えば、固形粉末化粧料には、粉っぽさの抑制、肌への付着性向上、エモリエント感の付与、化粧持続性の向上等の目的で油性成分が配合されるが、非水溶性の溶剤を使用した場合には、油性成分の一部が溶剤に溶解し吸引除去の際に溶剤とともに消失したり、あるいは溶剤の乾燥に伴って毛細管現象により成型品の表面に局在化する、といった問題があった。また、水もしくは水溶性の溶剤を使用した場合には、これらの溶剤に不溶な油性成分が粉体と共に凝集し、成型品の強度を低下させたり、分散不良により不均一な感触になるといった問題点があった。この溶剤に起因する問題は、水を溶剤として用いた場合に特に顕著であり、水系の湿式成型方法では、油性成分を大量に配合することが困難であった。

特開２００２−１２８６３７号公報 特開２００６−１６９２０７号公報

このため、油性成分を分散性よく配合でき、肌への密着感、ウエット感といった使用性に優れ、成型品の均一性や耐衝撃性にも優れた、水を溶剤とする湿式成型方法により成型される固形粉末化粧料の開発が望まれてきた。

上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究を行った結果、油性成分を予め水中油型乳化組成物の形態として、粉体を主成分とする化粧料基材と混合してスラリー状とし、これを容器に充填成型した後、水を除去することにより得られる固形粉末化粧料が、粉体及び油性の分散性に優れ、肌への密着感、ウエット感といった使用性にも優れていることを見出し、本発明の完成に至った。

すなわち本発明は、粉体を主成分とする化粧料基材１００部に対して、水中油型乳化組成物１５〜２５０部を混合してスラリー状とし、これを容器に充填成型した後、水を除去することにより得られることを特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。

本発明の固形粉末化粧料は、使用時の滑らかさ、肌への付着性、ウエット感といった使用性にも優れ、成型品の均一性、耐衝撃性も良好な品質を有するものである。

以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧料基材に用いられる粉体は、通常、化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー、Ｎ−アシルリジンパウダー等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。なお、これらの粉体は、分散性や付着性を改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油性類等で公知の方法により、表面処理して用いても良い。

また、化粧料基材中の全粉体の１５〜７０質量％（以下、単に「％」と略す）が光輝性粉体の場合には、従来の成型方法に比べて、付着性、耐衝撃性の面で特に優れた効果を得ることができる。これは油性成分が均一に光輝性粉体に付着することで、光輝性粉体の付着性を大幅に向上させる効果が得られるためである。

本発明の固形粉末化粧料における粉体を主成分とする化粧料基材には、必要に応じて油性成分、水性成分、美容成分、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を配合することができる。

本発明の固形粉末化粧料に用いられる水中油型乳化組成物は、油性成分と水性成分とを界面活性剤を用いてＯ／Ｗ型の形態に乳化した組成物であり、通常公知の製造方法により得られる。油性成分、水性成分、界面活性剤は、通常化粧料に用いられるものであれば何でも良く、必要に応じて水溶性高分子、粉体成分、美容成分、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を配合することができる。

水中油型乳化組成物に用いられる油性成分は、微粒子固形粉末油以外の化粧品一般に使用される固体、半固体、液体油であればよく、動物油、植物油、鉱物油、合成油、を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エステル類、脂肪族類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油等が使用可能である。例示すれば、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、モクロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、２−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリスリトール、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、べヘニン酸、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、三次元架橋構造を有するジメチルポリシロキサン重合物、パーフルオロオクタン、パーフルオロデカン、パーフルオロポロエーテル等が挙げられる。これらを一種又は二種以上用いることができる。

本発明において油性成分は、水中油型乳化組成物と、必要に応じて前記化粧料基材に配合され、その配合量は特に規定されるものではないが、全化粧料中の３〜２０％が好ましく、更には５〜１５％が好ましい。この範囲内であれば、肌への密着感、ウエット感といった使用性にも優れ、成型品の耐衝撃性も充分満足のいくものが得られる。

水中油型乳化組成物に用いられる水性成分は、通常化粧料で用いられる水性成分であれば特に限定されず用いることができる。例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の一価アルコール、プロピレングリコール、１,３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、グルコース、マンノース、トレハロース、ソルビトール、キシリトール、マンニトールなどの糖及び糖アルコール、精製水等が挙げられ、これらの一種または二種以上を組み合わせて使用することができる。しかしながら、多価アルコール類の配合量が多いと乾燥性が著しく低下するため、水中油型乳化組成物への多価アルコール類の配合量は５％未満が好ましい。

水中油型乳化組成物に用いられる乳化剤は、通常水中油型乳化化粧料に用いられる乳化剤であれば特に限定されないが、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、Ｎ−メチル−Ｎ−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、Ｎ−アシルアミノ酸塩、Ｎ−アシル−Ｎ−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、Ｎ，Ｎ−ジメチル−Ｎ−アルキル−Ｎ−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、Ｎ，Ｎ−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、Ｎ，Ｎ，Ｎ−トリアルキル−Ｎ−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、Ｎ，Ｎ−ジアルキル−Ｎ，Ｎ−ビス（ポリオキシエチレン硫酸）アンモニウムベタイン、２−アルキル−１−ヒドロキシエチル−１−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。但し、有機系色素の変退色等を考慮すると、非イオン性界面活性剤を用いることで、固形粉末化粧料の退色及び変色といった経時安定性が良好となるため好ましい。

水中油型乳化組成物における乳化剤の含有量は、安定に油性を水中に乳化できる量であり、０．１〜１５％が好ましい。この範囲で含有すると、乳化性及び経時安定性が特に良好な水中油型乳化組成物を得るだけでなく、固形粉末化粧料に安定に油性成分を配合することができるため、のび、滑らかさといった使用性が特に良好である。

本発明の固形粉末化粧料に用いられる水中油型乳化組成物は、スラリーの流動性を調整する目的で、乳化組成物調製後に水性溶剤と混合し、濃度調整を行って用いることができる。水性溶剤としては水、エチルアルコール、プロピルアルコール等が挙げられる。

本発明の固形粉末化粧料の成型方法は、公知の湿式成形法である。例えば、粉体を主成分とする化粧料基材を、水中油型乳化組成物と混合してスラリー状とする。水中油型乳化組成物の混合量は、化粧料基材の組成および油性成分の配合量によっても異なるが、スラリー状混合物からの空気の抜き取り、及び、容器等への充填が容易な粘度になるように調整するのが好ましく、化粧料基剤１００部に対し水中油型乳化組成物が１５〜２５０部（重量）が好ましい。水中油型乳化組成物の混合量が多くなりすぎると、乾燥に長時間を要すると共に、乾燥後にひび割れ、内容物の目減りを生じ、また耐衝撃性も低下する。逆に混合量が少ないと流動性が悪く、容器等への拡がりが悪くなり均一に充填できない。かくして容器等に充填した後、水を除去して固化させる。溶剤の除去は、例えば自然乾燥、加温乾燥、温風乾燥、真空吸引等によって行われる。

本発明の固形粉末化粧料は、アイカラー、ファンデーション、ほほ紅、アイライナー、フェイスパウダー、口紅等のメークアップ化粧料、ボデイパウダー、制汗パウダー等のスキンケア化粧料等を挙げることができる。

以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造例１：Ｏ／Ｗタイプ乳液
モノステアリン酸ポリエチレングリコール２．０ｇ、ベヘニルアルコール２．０ｇ、スクワラン１１ｇ、ワセリン５．０ｇを７５℃で混合溶解しこれに７５℃に加温した精製水８０ｇを添加しデスパーにて５分間混合した後、冷却、脱法してＯ／Ｗタイプ乳液を得た。
製造例２：Ｏ／Ｗタイプ乳液
ステアリン酸１．５ｇ、ベヘニルアルコール２．０ｇ、スクワラン１１．５ｇ、ワセリン５．０ｇ、トリ２エチルヘキサン酸グリセリル５．０ｇ、パラメトキシケイ皮酸２−エチルヘキシル５．０ｇを７５℃で混合溶解しこれに７５℃に加温した精製水７０ｇを添加しデスパーにて５分間混合した後、冷却、脱法してＯ／Ｗタイプ乳液を得た。

実施例１〜７及び比較例１〜４
表１に示す組成のアイシャドウを以下の製造方法により調製し、使用性についての官能評価と、成型品の均一性及び耐衝撃性の評価を行った。その結果を併せて表１に示す。

（製造方法）
Ａ．成分１〜９を均一になるまで攪拌混合する。
Ｂ．Ａと成分１０〜１７を均一に混合する。
Ｃ．容器に充填した後、４０℃条件下で２４時間乾燥して製品とする。
（比較例４については、容器に充填した後、圧縮成型をして製品とする。）

（官能評価方法）
化粧品評価専門パネル２０名に、実施例及び比較例のアイシャドウを使用してもらい、「滑らかさ」「ウエット感」「付着性」について、各自が以下の評価基準に従って５段階評価を行いサンプル毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準
（評価） ：（評点）
非常に良好 ： ５点
良好 ： ４点
普通 ： ３点
やや不良 ： ２点
不良 ： １点
判定基準
（評点の平均点） ：（判定）
４．５以上 ： ◎
３．５以上〜４．５未満 ： ○
１．５以上〜３．５未満 ： △
１．５未満 ： ×

（均一性）
実施例及び比較例のアイシャドウについて、上記サンプルに加え、同様な充填品二個を用意し、表面から出来るだけ水平に削り取り、充填量の半分及び５分の１を残して、厚みの異なるサンプルを作成した。これらのサンプルについて上記と同様の官能評価を行い、各評価項目の評点の平均点を合計して、総合点とした。上記評価と、これらのサンプルの評価を夫々、アイシャドウの上層、中層、下層における評価ととらえ、それら総合点の差について以下の評価基準により判定した。
評価基準
（評価） ：（評点）
総合点の差が０．５未満（差が認められない） ： ◎
総合点の差が０．５以上〜１未満（僅かに差が認められる） ： ○
総合点の差が１以上〜１．５未満（差が認められる） ： △
総合点の差が１．５以上（著しい差が認められる） ： ×

（耐衝撃性）
実施例及び比較例のアイシャドウを高さ５０ｃｍから２回落下させ、表面の状態を観察し、以下の評価基準により判定した。
評価基準
（評価） ：（評点）
変化なし ： ◎
僅かにひび、はがれが認められる ： ○
ひび、はがれが認められる ： △
激しいひび、はがれが認められる ： ×

表１の結果から明らかなように、本発明品に係わる実施例１〜７のアイシャドウは、比較例１〜４のアイシャドウに比較し、耐衝撃性、均一性、使用時の滑らかさ、付着性、ウエット感の点において優れた特性を有していることがわかる。
一方、スラリー混合物の溶剤として水中油型乳化組成物を使用せず、水を用いた比較例１は耐衝撃性、使用時の滑らかさ、ウエット感の点で劣り、イソパラフィンを用いた比較例２は耐衝撃性、成型品の均一性、使用時の滑らかさの点で、また、エチルアルコールを用いた比較例３では耐衝撃性、成型品の均一性、使用時の滑らかさ、ウエット感の点で満足のいくものが得られなかった。

実施例８ パウダーファンデーション
（成分） （部）
１．シリコーン３％処理タルク ３１．５
２．シリコーン５％処理マイカ １０．０
３．シリコーン５％処理セリサイト ３５．０
４．球状シリカ（１５μ） １０．０
５．シリコーン３％処理酸化チタン ８．０
６．シリコーン１．５％処理ベンガラ １．５
７．シリコーン１．５％処理黄酸化鉄 ３．０
８．シリコーン１．５％処理黒酸化鉄 ０．５
９．シリコーン１．５％処理群青 ０．３
１０．パラベン ０．１
１１．香料 ０．１
上記化粧料基材１００部に対して
１２．精製水 ９０．０
１３．ジプロピレングリコール １．０
１４．製造例２の乳液 １５．０

（製造方法）
Ａ．成分１〜１１を均一に混合しする。
Ｂ．Ａと成分１２〜１４を混合する。
Ｃ．容器に充填した後、４０℃で２４時間乾燥してパウダーファンデーションを得た。
本発明のパウダーファンデーションは、耐衝撃性、均一性に優れ、滑らかさ、ウエット感、付着性といった使用性においても優れた特性を有していた。

実施例９ フェイスパウダー
（成分） （部）
１．タルク ６３．２
２．マイカ １０．０
３．セリサイト １５．０
４．ナイロンパウダー ５．０
５．酸化チタン ４．０
６．ベンガラ ０．５
７．黄酸化鉄 １．５
８．黒酸化鉄 ０．３
９．群青 ０．３
１０．パラベン ０．１
１１．香料 ０．１
上記化粧料基材１００部に対して
１２．精製水 ８０．０
１３．製造例２の乳液 １０．０

（製造方法）
Ａ．成分１〜１１を均一に混合しする。
Ｂ．Ａと成分１２〜１３を混合する。
Ｃ．容器に充填した後、４０℃条件下で２４時間乾燥して製品とする。
本発明のフェイスパウダーは、耐衝撃性、成型品の均一性に優れ、滑らかさ、ウエット感、付着性といった使用性においても優れた特性を有していた。

実施例１０ チークカラー
（成分） （部）
１．タルク ３６．０
２．マイカ １０．０
３．セリサイト ３５．０
４．ナイロンパウダー ５．０
５．雲母チタン（注３） ５．０
６．雲母チタン（注４） ５．０
７．ベンガラ １．０
８．黄酸化鉄 ２．０
９．赤色２２６ ０．５
１０．群青 ０．３
１１．パラベン ０．１
１２．香料 ０．１
上記化粧料基材１００部に対して
１３．精製水 ９０．０
１４．製造例１の乳液 ２０．０
＊注３：ＦＬＡＭＥＮＣＯ ＧＯＬＤ ２２０Ｃ （エンゲルハード社製）
＊注４：ＦＬＡＭＥＮＣＯ ＲＥＤ ４２０Ｃ （エンゲルハード社製）

（製造方法）
Ａ．成分１〜１２を均一に混合しする。
Ｂ．Ａと成分１３〜１４を混合する。
Ｃ．容器に充填した後、４０℃条件下で２４時間乾燥して製品とする。
本発明のチークカラーは、耐衝撃性、成型品の均一性に優れ、滑らかさ、ウエット感、付着性といった使用性においても優れた特性を有していた。

Claims (4)

1. 粉体を主成分とする化粧料基材１００部に対して、水中油型乳化組成物１５〜２５０部を混合してスラリー状とし、これを容器に充填成型した後、水を除去することにより得られることを特徴とする固形粉末化粧料。
2. 化粧料基材中の全粉体の１５〜７０質量％が光輝性粉体であることを特徴とする請求項１記載の固形粉末化粧料。
3. 油性成分が全化粧料中の３〜２０質量％であることを特徴とする請求項１〜２のいずれかの項に記載の固形粉末化粧料。
4. 粉体を主成分とする化粧料基材１００部に対して、水中油型乳化組成物１５〜２５０部を混合してスラリー状とし、これを容器に充填成型した後、水を除去することにより得られることを特徴とする固形粉末化粧料の製造方法。