JP2009202932A - 嗜好性飲料抽出用フィルターおよびその製造方法および抽出用バッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】融点160〜240℃の共重合ポリエステル成分単独で形成され、かつJIS L1013により測定した引張強度が3.0cN/dtex以上であるポリエステル系フィラメント(1)を用いて、織物組織または編物組織を有する嗜好性飲料抽出用フィルターを得た後、必要に応じて弛緩条件下で熱処理を行い、必要に応じて嗜好性飲料抽出用バッグを得る。
【選択図】なし
Description
本発明の嗜好性飲料抽出用フィルターは、織物組織または編物組織を有する嗜好性飲料抽出用フィルターであって、該フィルターに、融点160〜240℃(好ましくは180〜220℃)の共重合ポリエステル成分単独で形成され、かつJIS L1013により測定した引張強度が3.0cN/dtex以上(好ましくは3.5〜6.0cN/dtex)であるポリエステル系フィラメント(1)が含まれる。かかる融点を有する共重合ポリエステル成分からなるポリエステル系フィラメント(1)で嗜好性飲料抽出用フィルターを構成することにより、嗜好性飲料抽出用フィルターから抽出用バッグを成型する際に、フィラメント同士の融着が容易となる。ここで、該融点が160℃よりも低いと、後記のようにフィラメント同士を融着させる際、容易に融着させることができるが、フィラメントの繊維強度が低下したり、製糸性が悪くなったり、製織あるいは製編工程の工程通過性が悪くなるおそれがある。逆に、融点が240℃より高くなると、融着性が悪くなり、十分な接着力が得られないおそれがあり、接着性を向上させるために抽出用バッグを成型する際の加工速度を下げるなど、生産性が悪くなる可能性がある。また、前記引張強度が3.0cN/dtex未満では、製織あるいは製編の工程、あるいはそれらの準備工程にて糸切れ、毛羽などの問題が発生したり、出来上がった抽出用フィルターや成型された抽出用バッグの強度が弱くなり、生産上あるいは使用上の問題が発生する可能性があるため好ましくない。
試験者3人が官能評価により、(4級)非常にソフトである、(3級)ソフトである、(2級)普通である、(1級)硬い、の4段階に評価した。
嗜好性飲料抽出用バッグのシール部分の溶着具合(シール部分の開きにくさ、あるいは破れにくさ)を評価する指標として、超音波シールで成型した抽出用バッグをシール部分が中央になるように短冊状にカットし、引っ張り試験機でシール部分を中心にして短冊状のフィルターを引っ張り、シール部分が外れる強度を測定した。測定結果を元に、シール部分の溶着具合をナイロン繊維からなる嗜好性飲料抽出用バッグの溶着強度と比較し、(4級)ナイロン繊維並み、(3級)ナイロン繊維の60%以上、(2級)ナイロン繊維の30〜60%、(1級)ナイロン繊維の30%以下の4段階に評価した。
嗜好性飲料粉末の漏れにくさを評価する指標として、粒径が250〜355μmのAl2O3からなる粉末(三昌研磨材株式会社製 セラミック系研磨材 ホワイトアランダム WAF54)を嗜好性飲料粉末に見立てて嗜好性飲料抽出用バッグ内部に一定量入れ、該バッグをお湯に浸漬させ、粉末の漏れにくさを(4級)粉末がほとんど漏れない(漏れ0〜10%)、(3級)少し漏れる(10〜25%)、(2級)漏れる(25〜50%)、(1級)かなり漏れる(50%以上)の4段階に評価した。
フィルターの開口率(%)を下記式により算出した。なお、開口部面積とは経糸と緯糸とで形成される開口部の総面積である。
開口率(%)=開口部面積(mm2)/試料総面積(mm2)×100
Du Pont社製 熱示差分析計990型を使用し、昇温20℃/分で融解ピークを測定し融点をもとめた。
フィルターに力を加えた際、目開きが起こりやすいかどうかにより(3級)目開きが起こりにくく保形性が良好である、(2級)普通、(1級)目開きが起こりやすく保形性が不良である、の3段階に保形性を評価した。
フィルターを用いて超音波シールあるいはヒートシールにより嗜好性飲料抽出用バッグを得る際、フィルターが変形しないかどうか、成型された抽出用バッグのシール部が溶着されているかどうか、出来上がった抽出用バッグが均一であるかどうかにより(3級)フィルターが変形しにくく、シール部がしっかり溶着され、抽出用バッグが均一である、(2級)フィルターの変形あるいはシール部の溶着不良あるいは抽出用バッグの不均一のいずれかひとつの不良が見られる、(1級)フィルターが変形しやすく、シール部の溶着不良があり、出来上がった抽出用バッグの形態がばらついている、の3段階に成型性を評価した。
供試フィラメントを、周長1.125mの検尺機のまわりに10回巻きつけて、かせを調製し、このかせを、スケール板の吊るし釘に懸垂し、懸垂しているかせの下端に、かせの総質量の1/30の荷重をかけて、かせの収縮処理前の長さL1を測定した。
このかせから荷重を除き、かせを木綿袋に入れ、このかせを収容している木綿袋を沸騰水から取り出し、この木綿袋からかせを取り出し、かせに含まれる水をろ紙により吸収除去した後、これを室温において24時間風乾した。この風乾されたかせを、前記スケール板の吊し釘に懸垂し、かせの下部分に、前記と同様に、かせの総質量の1/3の荷重をかけて、収縮処理後のかせの長さL2を測定した。供試フィラメントの沸水収縮率(BWS)を、下記式により算出した。
BWS(%)=((L1−L2)/L1)×100
(9)フィラメントの引張り強度および伸度
JIS L1013によりフィラメントの引張り強度および伸度を測定した。
まず、国際公開WO2004/063435号パンフレットに開示された方法に従い、重合触媒として、トリメリット酸チタン(チタン化合物)5mmol%、およびトリエチルホスホノアセテート(リン化合物)30mmol%を用いて、酸成分がモル比93/7のテレフタル酸及びイソフタル酸からなり、ジオール成分がエチレングリコールからなる、艶消し剤を含まない共重合ポリエチレンテレフタレート(融点217℃、固有粘度0.64、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm、艶消し剤を全く含有しない)を得た。そして、溶融紡糸装置に供給し、紡糸温度290℃で紡糸した後に、100℃に加熱した第一ゴデットローラーで16ターンさせ700m/分で引き取りつつ第一ローラーの4.4倍の速度で第二ゴデットロール(加熱温度145℃)に10ターンさせマルチ状態のポリエステル系フィラメントを巻き取った後、分繊を行い、前記共重合ポリエチレンテレフタレートからなる、繊度27dtexの丸断面を有するポリエステル系モノフィラメント(強度3.98cN/dtex、伸度40%、沸水収縮率9.6%)を得た。
次いで、ヒートセッター装置を使用し、温度120℃の加熱空気中で該織物に時間1.5分、巾方向に1.0%弛緩し、長さ方向にも1.0%弛緩するような条件で熱セット処理を行い、さらに、ヒートセッター装置を使用し、温度180℃の加熱空気中で該織物に時間2分、巾方向に1.0%弛緩し、長さ方向にも0.5%弛緩するような条件で熱セット処理を行い、経密度97本/2.54cm、緯密度98本/2.54cmの密度を有する平組織織物からなる嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。
かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率65%、風合いのソフト性は3級とソフト性に優れるものであった。また、フィルターに含まれるポリエステル系モノフィラメントの強度は3.78cN/dtex、伸度は37%、沸水収縮率は3.5%であった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ3級と十分な溶着強度を有するものであった。また、保形性3級、成型性3級と保形性および成型性がともに良好であった。
実施例1と同じ共重合ポリエチレンテレフタレートを用いて、紡糸口金に穿孔され、かつ図1に示されているフィラメント断面形状に対応する形状を有する溶融紡糸孔(長手中心線の両側に、片側当り4個の円弧状膨出部と、その間に形成された3個のくびれ部を有する)を通して、紡糸温度290℃で紡糸した後に、100℃に加熱した第一ゴデットローラーで16ターンさせ700m/分で引き取りつつ第一ローラーの4.4倍の速度で第二ゴデットロール(加熱温度145℃)に10ターンさせマルチ状態のポリエステル系フィラメントを巻き取った後、分繊を行い、前記共重合ポリエチレンテレフタレートからなる、図1に示されているような片側あたり3個のくびれ部を有する断面形状を有し、その断面扁平度が3.2であり、フィラメント断面幅における比C1/C2の値が1.2であり、繊度27dtexの扁平な断面形状を有するポリエステル系モノフィラメント(強度3.32cN/dtex、伸度38%、沸水収縮率10%)を得た。
次いで、実施例1と同様に加熱空気中で該織物に弛緩状態で熱セット処理することにより、図2に示すような、経密度113本/2.54cm、緯密度80本/2.54cmの密度を有する平組織織物からなる嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。
かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率56%、風合いのソフト性は3級とソフト性に優れるものであった。また、フィルターに含まれる該扁平断面を有するポリエステル系モノフィラメントの強度は3.21cN/dtex、伸度は35%、沸水収縮率は4.1%であった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ3級と十分な溶着強度を有するものであった。また、保形性3級、成型性3級と保形性および成型性についてはともに良好であった。
実施例1と同じ共重合ポリエチレンテレフタレートを用いて、図1に示されているフィラメント断面形状に対応する形状を有する溶融紡糸孔(長手中心線の両側に、片側当り4個の円弧状膨出部と、その間に形成された3個のくびれ部を有する)が穿孔された紡糸口金を有する溶融紡糸装置を使用して、紡糸温度290℃で紡糸した後に、100℃に加熱した第一ゴデットローラーで16ターンさせ700m/分で引き取りつつ第一ローラーの4.4倍の速度で第二ゴデットロール(加熱温度145℃)に10ターンさせマルチ状態のポリエステル系フィラメントを巻き取った後、分繊を行い、前記共重合ポリエチレンテレフタレートからなる、図1に示されているような片側あたり3個のくびれ部を有する断面形状を有し、その断面扁平度が3.2であり、フィラメント断面幅における比C1/C2の値が1.2であり、繊度27dtexの扁平な断面形状を有するポリエステル系モノフィラメント(強度3.32cN/dtex、伸度38%、沸水収縮率10%)を得た。
該扁平断面形状を有するポリエステル系モノフィラメントを経糸と緯糸に配し、実施例1と同様に、平織物組織の織物を製織した後、該織物を、炭酸ナトリウムを含む温度80℃の温浴中で浸漬処理により精練した後、水洗、乾燥した。
かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率47%、風合いのソフト性は4級と非常にソフト性に優れるものであった。また、フィルターに含まれる扁平断面を有するポリエステル系モノフィラメントの強度は3.20cN/dtex、伸度は34%、沸水収縮率は3.9%であった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ3級と十分な溶着強度を有するものであった。また、保形性3級、成型性3級と保形性および成型性がともに良好であった。
実施例1と同様にして、経密度97本/2.54cm、緯密度98本/2.54cmの密度を有する平組織織物からなる嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。次いで、該平組織織物を、斜め格子状の柄を彫った熱ロールにより200℃で熱プレスし、斜め格子状の柄を有する嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。200℃での熱プレスで、熱ロールの柄の部分の経糸と緯糸との交差点が部分的に融着している部分も見受けられた。かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率63%、風合いのソフト性は3級とソフト性に優れるものであった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ3級と十分な溶着強度を有するものであった。
また、保形性3級、成型性3級と保形性および成型性についてはともに良好であった。
まず、国際公開WO2004/063435号パンフレットに開示された方法に従い、重合触媒として、トリメリット酸チタン(チタン化合物)5mmol%、およびトリエチルホスホノアセテート(リン化合物)30mmol%を用いて、艶消し剤を含まないポリエチレンテレフタレート(融点257℃、固有粘度0.63、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm)を得た。
また、実施例1と同様に、艶消し剤を含まない共重合ポリエチレンテレフタレート(融点217℃、固有粘度0.64、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm)を得た。
得られた該芯鞘型ポリエステル系モノフィラメントの強度は4.36cN/dtex、伸度は39%であった。
次いで、実施例1と同様に加熱空気中で該織物に弛緩状態で熱セット処理することにより織物の経糸と緯糸との交差点を全て融着させることにより、経密度97本/2.54cm、緯密度98本/2.54cmの密度を有する平組織織物からなる嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。
かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率65%、風合いのソフト性は1級とソフト性に劣るものであった。
また、嗜好性飲料粉末として粒径が250〜355μmのAl2O3からなる粉末(三昌研磨材株式会社製 セラミック系研磨材 ホワイトアランダム WAF54)を内部に入れたバッグをお湯に浸漬させ、嗜好性飲料粉末の漏れにくさを評価したところ3級と粉末の漏れが少し見られるものであった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ1級とナイロン繊維による抽出用バッグに比べてかなり劣り、溶着強度が弱いものであった。また、保形性は3級と良好であったが、成型性は2級と溶着不良が見られるものであった。
まず、国際公開WO2004/063435号パンフレットに開示された方法に従い、重合触媒として、トリメリット酸チタン(チタン化合物)5mmol%、およびトリエチルホスホノアセテート(リン化合物)30mmol%を用いて、艶消し剤を含まないポリエチレンテレフタレート(融点257℃、固有粘度0.63、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm)を得た。
また、実施例1と同様に、艶消し剤を含まない共重合ポリエチレンテレフタレート(融点217℃、固有粘度0.64、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm)を得た。
次いで、実施例1と同様に加熱空気中で、該織物に弛緩状態で熱セット処理することにより織物の経糸と緯糸との交差点を全て融着させることにより、図2に示すような、経密度113本/2.54cm、緯密度80本/2.54cmの密度を有する平組織織物からなる嗜好性飲料抽出用フィルターを得た。
かくして得られた嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、開口率56%、風合いのソフト性は3級とソフト性に優れるものであった。また、フィルターに含まれる芯鞘型ポリエステル系モノフィラメントの強度は4.36cN/dtex、伸度は39%であった。また、フィルターに含まれる該扁平断面を有するポリエステル系モノフィラメントの強度は3.81cN/dtex、伸度は38%であった。
また、嗜好性飲料粉末として粒径が250〜355μmのAl2O3からなる粉末(三昌研磨材株式会社製 セラミック系研磨材 ホワイトアランダム WAF54)を内部に入れたバッグをお湯に浸漬させ、嗜好性飲料粉末の漏れにくさを評価したところ4級と粉末がほとんど漏れないものであった。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ1級とナイロン繊維による抽出用バッグに比べてかなり劣り、溶着強度が弱いものであった。また、保形性は3級と良好であったが、成型性は2級と溶着不良が見られるものであった。
まず、国際公開WO2004/063435号パンフレットに開示された方法に従い、重合触媒として、トリメリット酸チタン(チタン化合物)5mmol%、およびトリエチルホスホノアセテート(リン化合物)30mmol%を用いて、艶消し剤を含まないポリエチレンテレフタレート(融点257℃、固有粘度0.63、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量0ppm)を得た。そして、溶融紡糸装置に供給し、紡糸温度300℃で紡糸した後に、100℃に加熱した第一ゴデットローラーで16ターンさせ700m/分で引き取りつつ第一ローラーの4.4倍の速度で第二ゴデットロール(加熱温度130℃)に10ターンさせマルチ状態のポリエステル系フィラメントを巻き取った後、分繊を行い、前記ポリエチレンテレフタレートからなる、繊度27dtexの丸断面を有するポリエステル系モノフィラメントを得た。
しかしながら、抽出用バッグの成型性はあまりよくなく、シール部が部分的に開いたりする現象も見られたため、抽出用バッグの加工速度を下げたりする必要が発生した。
また、嗜好性飲料粉末として粒径が250〜355μmのAl2O3からなる粉末(三昌研磨材株式会社製 セラミック系研磨材 ホワイトアランダム WAF54)を内部に入れたバッグをお湯に浸漬させ、嗜好性飲料粉末の漏れにくさを評価したところ3級となりやや粉末の漏れが見られた。
また、抽出用バッグをシール部分を中心に短冊状にカットし、シール部分の溶着具合を評価したところ1級とナイロン繊維による抽出用バッグに比べてかなり劣り、溶着強度が弱いものであった。また、保形性は3級と良好であったが、成型性は2級と溶着不良が見られるものであった。
Claims (21)
- 織物組織または編物組織を有する嗜好性飲料抽出用フィルターであって、該フィルターに、融点160〜240℃の共重合ポリエステル成分単独で形成され、かつJIS L1013により測定した引張強度が3.0cN/dtex以上であるポリエステル系フィラメント(1)が含まれることを特徴とする嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)において、沸水収縮率が15%以下である、請求項1に記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記の共重合ポリエステルがイソフタル酸を共重合したポリエチレンテレフタレートである、請求項1または請求項2に記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記の共重合ポリエステルがイソフタル酸を共重合したポリブチレンテレフタレートである、請求項1または請求項2に記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)が、単繊維繊度10〜60dtexのモノフィラメントである、請求項1〜4のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)の単繊維横断面形状が扁平な断面形状を有し、かつ扁平な断面の長手中心線方向の長さBと、この長手中心線方向に直角をなして交差する方向における最大幅C1に対する比B/C1により表される断面扁平度が2〜6の範囲内である、請求項1〜5のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)の扁平断面において、片側あたり2個以上のくびれ部が形成されており、その幅の最大値C1の、最小値C2に対する比C1/C2が、1.05〜4.00の範囲内である、請求項6に記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)が艶消し剤を含有しない、請求項1〜7のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 前記のポリエステル系フィラメント(1)において、真比重5.0g/cm3以上の金属元素の含有量が0.5重量ppm以下である、請求項1〜8のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターが前記のポリエステル系フィラメント(1)のみで構成される、請求項1〜9のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターが平織物組織を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターが織物組織を有し、かつ経糸密度が30〜300本/2.54cm、かつ緯糸密度が30〜300本/2.54cmの範囲内である、請求項1〜11のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターがメッシュ編物組織を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターの開口率が40〜75%の範囲内である、請求項1〜13のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 嗜好性飲料抽出用フィルターにおいて、フィルターを構成するフィラメントの交差部の少なくとも一部が融着している、請求項1〜14のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- フィラメントの交差部が格子パターンで融着している、請求項1〜15のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルター。
- 融点160〜240℃の共重合ポリエステル成分単独で形成され、かつJIS L1013により測定した引張強度が3.0cN/dtex以上であるポリエステル系フィラメント(1)を用いて織編物を製織または製編することを特徴とする、請求項1に記載の嗜好性飲料抽出用フィルターの製造方法。
- 前記ポリエステル系フィラメント(1)の沸水収縮率が15%以下である、請求項17に記載の嗜好性飲料抽出用フィルターの製造方法。
- 織編物を製織または製編した後、該織編物に熱セット処理を施す、請求項18に記載の嗜好性飲料抽出用フィルターの製造方法。
- 請求項1〜16のいずれかに記載の嗜好性飲料抽出用フィルターを用いてなる嗜好性飲料抽出用バッグ。
- 嗜好性飲料抽出用バッグがテトラ形状を有することを特徴とする、請求項20に記載の嗜好性飲料抽出用バッグ。
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