JP2009194225A - ショットキバリアダイオード、及びショットキバリアダイオードを作製する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁耐圧を向上可能な構造のショットキバリアダイオードを提供する。
【解決手段】ショットキバリアダイオードのn−型窒化ガリウム系半導体層19は、主面11aを有する基板11と、側面19dと上面19cを有しており順メサ形状の第1の半導体領域19aを含み基板11の主面11a上に設けられている。絶縁膜21aは、記n−型窒化ガリウム系半導体層19の第1の半導体領域19a上に位置する開口21bを有しており、基板11の主面11a及びn−型窒化ガリウム系半導体層19上に設けられている。電極23は、絶縁膜21aの開口21bを介して第1の半導体領域19aにショットキ接触25を成すショットキ導電部23aと絶縁膜21a上に設けられショットキ導電部23aを囲うフィールドプレート導電部23bとを有する。第1の半導体領域19aの側面19dは、順メサ形状を成すように傾斜している。
【選択図】図2
【解決手段】ショットキバリアダイオードのn−型窒化ガリウム系半導体層19は、主面11aを有する基板11と、側面19dと上面19cを有しており順メサ形状の第1の半導体領域19aを含み基板11の主面11a上に設けられている。絶縁膜21aは、記n−型窒化ガリウム系半導体層19の第1の半導体領域19a上に位置する開口21bを有しており、基板11の主面11a及びn−型窒化ガリウム系半導体層19上に設けられている。電極23は、絶縁膜21aの開口21bを介して第1の半導体領域19aにショットキ接触25を成すショットキ導電部23aと絶縁膜21a上に設けられショットキ導電部23aを囲うフィールドプレート導電部23bとを有する。第1の半導体領域19aの側面19dは、順メサ形状を成すように傾斜している。
【選択図】図2
Description
本発明は、ショットキバリアダイオード、及びショットキバリアダイオードを作製する方法に関する。
特許文献1には、窒化物半導体発光ダイオードが記載されている。窒化物半導体発光ダイオードは、ELOG成長基板のように低転位密度領域と高転位密度領域が交互に設けられている。この窒化物半導体基板を用いて、両方の領域が各々複数含まれるような大面積にLEDチップを形成し、そのp電極下に設けた電流障壁層により低転位密度領域に電流を集中させる。電流障壁層は、p電極とショットキ接合するAlGaN等によって形成される。窒化物半導体発光ダイオードによれば、十分な発光面積が提供され、かつ量子効率やリニアリティが優れる。
特許文献2には、発光特性などの特性が良好で信頼性も高く長寿命の半導体発光素子や特性が良好で信頼性も高く長寿命の半導体素子が記載されている。半導体発光素子あるいは半導体素子を製造する際に、窒化物系III−V族化合物半導体基板上に発光素子構造あるいは素子構造を形成する窒化物系III−V族化合物半導体層を成長させる。窒化物系III−V族化合物半導体基板では、第1の平均転位密度を有する結晶からなる第1の領域中に第1の平均転位密度より高い第2の平均転位密度を有する複数の第2の領域が規則的に配列されている。半導体発光素子あるいは半導体素子の素子領域は、第2の領域が実質的に含まれないように窒化物系III−V族化合物半導体基板上に規定する。或いは、半導体発光素子あるいは半導体素子の発光領域あるいは活性領域は、第2の領域上に実質的に位置していない。
特許文献3には、窒化物半導体レーザ素子が記載されている。この窒化物半導体レーザ素子では、レーザ光導波領域は、GaN基板を貫通する転位集中領域から外れた位置に設けられる。レーザ光導波領域のための積層構造の上面およびGaN基板の下面の電極も、それぞれ転位集中領域に接触しないように設けられる。例えば、転位集中領域を覆う誘電体層上に電極を設ける。
特許文献4には、窒化物系半導体レーザ素子が記載されている。この窒化物系半導体レーザ素子では、リッジストライプ部が高密度欠陥領域間に形成されている。p側電極は、リッジストライプ部に沿って延在している。n側電極は、GaN基板の裏面に現れる高密度欠陥領域に接触しないように形成されている。
特許文献5には、GaN系半導体レーザ素子が記載されている。このGaN系半導体レーザ素子は、GaN基板の高密度欠陥領域のコア部に直径50マイクロメートルの貫通孔を有し、SiO2層又はSiNXで埋め込まれている。
特許文献6には、GaN系半導体レーザ素子が記載されている。このGaN系半導体レーザ素子は、GaN単結晶基板上に形成されたGaN系化合物半導体層の積層構造を有する。GaN単結晶基板は、帯状のコア部を有する。レーザストライプは、GaN単結晶基板のコア部以外の領域上の積層構造に設けられる。
特許文献7には、窒化物系半導体レーザ素子が記載されている。この窒化物系半導体レーザ素子は、n型GaN基板の転位集中領域上に形成された絶縁膜と、転位集中領域以外のn型GaN基板の裏面の領域に接触するn側電極とを含む。
特開2002−33512号公報
特開2003−124572号公報
特開2003−273470号公報
特開2003−229638号公報
特開2003−229623号公報
特開2004−23050号公報
特開2004−260152号公報
特許文献1〜6には、半導体発光素子に係る技術が記載されている。特許文献2では、半導体発光素子に加えて、特性が良好で信頼性も高く長寿命の半導体素子に言及されている。
窒化ガリウム系半導体電子デバイスの検討が行われているが、窒化ガリウム系半導体材料に固有の技術的な課題を解決しなければならない。特に、窒化ガリウム系半導体といったIII族窒化物からなる基板上に作製された電子デバイスについては、あまり開発例が見当たらない。窒化ガリウム系半導体電子デバイスは、窒化ガリウム系半導体の材料特性から、高耐圧および低損失の電子デバイスとして期待されている。しかしながら、電子デバイスの高耐圧化は、材料特性に因るものだけではなく、デバイス構造によっても可能であると考えられる。例えば縦型電子走行素子のオフの際に、大きな逆バイアスが半導体素子に印加される。絶縁破壊に関しても、高い印加電圧に起因する絶縁破壊モードが電子デバイスの構造に応じて様々な振る舞いをする可能性がある。しかしながら、窒化ガリウム系半導体に固有のプロセス上の困難性の理由により、これまでの技術では、デバイス構造を所望の形状に作り込むことは容易ではなかった。
本発明は、このような背景に基づいて為されたものであり、絶縁耐圧を向上可能な構造を有するショットキバリアダイオードを提供することを目的とし、また絶縁耐圧を向上可能なショットキバリアダイオードを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るショットキバリアダイオードは、(a)III族窒化物かなり主面を有する支持基体と、(b)側面と上面を有しており順メサ形状の第1の半導体領域を含み、前記支持基体の主面上に設けられたn−型窒化ガリウム系半導体層と、(c)前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域上に位置する開口を有しており、前記支持基体の前記主面及び前記n−型窒化ガリウム系半導体層上に設けられた絶縁膜と、(d)前記絶縁膜の前記開口を介して前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域にショットキ接触を成すショットキ導電部と前記絶縁膜上に設けられ前記ショットキ導電部を囲うフィールドプレート導電部とを有する電極とを備える。前記第1の半導体領域の前記側面は、前記順メサ形状を成すように傾斜している。
このショットキバリアダイオードによれば、第1の半導体領域の側面が順メサ形状を成すように傾斜しているので、ショットキ電極に接続された半導体領域が支持基体の主面に垂直な側面を有するショットキバリアダイオードに比べて、第1の半導体領域では、順メサ形状の側面に沿って空乏層が拡がる。故に、第1の半導体領域内における最大電界強度が低減される。また、電極が、ショットキ導電部を囲み絶縁膜上に設けられたフィールドプレート導電部を有するので、ショットキ導電部のエッジ近傍における最大電界強度が低減される。さらに、ショットキ導電部からの電流は、第1の半導体領域の順メサ形状の側面に従って拡がるので、電流密度の上昇を避けることができる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記支持基体の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は、前記支持基体の前記第1のエリア上に設けられており、前記絶縁膜は、前記支持基体の前記第2のエリアの少なくとも一部分を覆っていることができる。
このショットキバリアダイオードによれば、絶縁膜が支持基体の第2のエリアの一部または全部を覆うので、第1の半導体領域の傾斜した側面は、第1の半導体領域と基板との境界まで延びている。第1の半導体領域の傾斜した側面に沿って空乏層が十分に拡がる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記電極の前記フィールドプレート導電部は、前記第1の半導体領域の前記側面上に設けられていることができる。このショットキバリアダイオードによれば、フィールドプレート導電部からの電界によって、第1の半導体領域における空乏層の拡がりが容易になる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記電極の前記フィールドプレート導電部は前記支持基体の前記第2のエリア上に設けられていることができる。このショットキバリアダイオードによれば、フィールドプレート導電部からの電界によって第1の半導体領域における空乏層の形状の変化を緩やかにする。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記支持基体の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記支持基体の前記第1のエリア上に設けられており、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は、前記支持基体の前記第2のエリア上に設けられた第2の半導体領域を含み、前記絶縁膜は、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第2の半導体領域の主面の少なくとも一部分を覆っていることができる。
このショットキバリアダイオードによれば、n−型窒化ガリウム系半導体層の第2の半導体領域が支持基体の第2のエリア上に設けられているので、順メサ形状の第1の半導体領域よりも深く延びる空乏層は、n−型窒化ガリウム系半導体層の第2の半導体領域に拡がる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記n−型窒化ガリウム系半導体層はGaNまたはAlGaNのいずれからなることができる。GaNを用いることによって、大きなバンドギャップの材料で第1の半導体領域を作製できる。AlGaNを用いることによって、GaNよりも大きなバンドギャップの材料で第1の半導体領域を作製できる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記支持基体は導電性のIII族窒化物からなることが好ましい。本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記支持基体は導電性の窒化ガリウム系半導体からなることが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、縦型電子デバイスを実現できる。また、n−型窒化ガリウム系半導体層がIII族窒化物上に成長されるので、その結晶品質が良好になる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウム系半導体はGaNまたはAlGaNのいずれからなることができる。GaNを用いることによって、低転位密度の半導体基板が提供されている。AlGaNを用いることによって、AlGaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層を用いるとき、下地基板とn−型窒化ガリウム系半導体層との格子定数差を小さくできる。好適な場合には、GaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層がGaN支持基体の表面にホモ接合を成すことができ、またAlGaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層がAlGaN支持基体の表面にホモ接合を成すことができる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記支持基体は、所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記所定の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、及び前記所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、前記支持基体の前記第2の領域は、前記支持基体の前記第1の領域と前記支持基体の前記第3の領域との間に設けられており、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記支持基体の前記第2の領域上に設けられていることができる。
ショットキバリアダイオードによれば、小さい平均転位密度を有する第2の領域上にn−型窒化ガリウム系半導体層の第1の半導体領域が形成されるので、転位による絶縁耐圧低下が避けられる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記電極の前記フィールドプレート導電部は、前記第2のエリア上に設けられていることができる。このショットキバリアダイオードによれば、電極のエッジが、メサ形状の第1の半導体領域の麓から離れた、基板の平坦な第2のエリア上に位置する。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記開口は、前記第1の半導体領域の前記上面上に位置することが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、電極が第1の半導体領域の上面上に位置する。
本発明の別の側面は、ショットキバリアダイオードを作製する方法である。この方法は、(a)III族窒化物からなる基板上に形成されたn型窒化ガリウム系半導体膜をマスクを用いてドライエッチングして、順メサ形状の第1の半導体領域を含むn−型窒化ガリウム系半導体層を形成する工程と、(b)前記第1の半導体領域上に開口を有する絶縁体を前記n−型窒化ガリウム系半導体層上に形成する工程と、(d)前記窒化ガリウム系半導体層を形成した後に、前記絶縁体上および前記開口に電極を形成する工程とを備える。前記第1の半導体領域の側面は、前記順メサ形状を成すように傾斜しており、前記電極は、前記開口を介して前記窒化ガリウム系半導体層にショットキ接合を成す。
この方法によれば、第1の半導体領域の形成のためにドライエッチングを用いるので、エピタキシャル成長により形成と異なり、順メサ形状の第1の半導体領域を形成できる。絶縁体をn−型窒化ガリウム系半導体層上に形成すると共に絶縁体上および開口に電極を形成することによって、フィールドプレート効果を発揮する半導体デバイスを作製できる。
本発明に係る方法では、前記基板の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は、前記基板の前記第1のエリア上に設けられており、前記n−型窒化ガリウム系半導体層を形成する前記工程では、前記エッチングにより前記基板が露出され、前記絶縁体は、前記基板の前記第2のエリアの少なくとも一部分を覆うように形成されることができる。
この方法によれば、メサ形状の第1の半導体領域の厚みは、n−型窒化ガリウム系半導体層の厚みの全てである。低濃度のn−型半導体領域の厚みがn−型窒化ガリウム系半導体層の厚みによって決定される。
本発明に係る方法では、前記エッチングにより、前記基板の前記第1のエリアと前記第2のエリアとの境界に段差が形成されることができる。この方法によれば、オーバエッチングにより、第2のエリア上のn−型窒化ガリウム系半導体層を確実に除去できる。
本発明に係る方法では、前記ドライエッチングの後に、前記n−型窒化ガリウム系半導体膜の第2の半導体領域が、前記基板が露出しないように残されており、前記支持基体の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記支持基体の前記第1のエリア上に設けられており、前記第2の半導体領域は、前記支持基体の前記第2のエリア上に設けられており、前記絶縁体は、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第2の半導体領域の主面の少なくとも一部分を覆うように形成されることができる。
この方法によれば、メサ形状の半導体領域のメサ高さはドライエッチングによって調整される。n−型窒化ガリウム系半導体層の第2の半導体領域が第2のエリア上に形成される。故に、半導体デバイス表層には低濃度のn−型半導体領域が形成されるので、半導体デバイス表層に加わる電界に応じて空乏層が拡がる。
本発明に係る方法では、前記n−型窒化ガリウム系半導体層はGaNまたはAlGaNのいずれからなることが好ましい。GaNを用いることによって、大きなバンドギャップの材料で第1の半導体領域を作製できる。AlGaNを用いることによって、GaNよりも大きなバンドギャップの材料で第1の半導体領域を作製できる。
本発明に係る方法では、前記基板は導電性の窒化ガリウム系半導体からなることができる。この方法によれば、結晶成長に好適な下地結晶を提供できる。
本発明に係る方法では、前記窒化ガリウム系半導体はGaNまたはAlGaNのいずれからなることが好ましい。GaNを用いることによって、低転位密度の半導体基板が提供されている。AlGaNを用いることによって、AlGaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層を用いるとき、下地基板とn−型窒化ガリウム系半導体層との格子定数差を小さくできる。好適な場合には、GaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層がGaN支持基体の表面にホモ接合を成すことができ、或いはAlGaNからなるn−型窒化ガリウム系半導体層がAlGaN支持基体の表面にホモ接合を成すことができる。
本発明に係る方法では、前記基板は、所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記所定の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、及び前記第1の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、前記基板の前記第2の領域は、前記基板の前記第1の領域と前記基板の前記第3の領域との間に設けられており、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記基板の前記第2の領域上に形成されることができる。
この方法によれば、小さい平均転位密度を有する第2の領域上にn−型窒化ガリウム系半導体層の第1の半導体領域が形成されるので、転位により絶縁耐圧低下が避けられる。
本発明に係る方法では、前記絶縁体はシリコン窒化物からなることが好ましい。この方法によれば、n−型窒化ガリウム系半導体層の側面がシリコン窒化物によって保護される。
本発明に係る方法では、前記ドライエッチングは、塩素を含むエッチャントを用いた反応性イオンエッチングにより行われることが好ましい。この方法によれば、塩素系エッチャントを用いることによって、順メサ形状のn−型窒化ガリウム系半導体領域を形成できる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、絶縁耐圧を向上可能な構造を有するショットキバリアダイオードが提供される。また、本発明の別の側面によれば、絶縁耐圧を向上可能なショットキバリアダイオードを作製する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のショットキバリアダイオード及びショットキ接合を有する半導体デバイスを作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1及び図2は、本実施の形態に係るショットキ接合を有する半導体デバイスを作製する方法の主要な工程を模式的に示す図面である。引き続く説明では、半導体デバイスの一例として、ショットキバリアダイオード(以下、「ダイオード」と記す)を説明する。
ダイオードのための基板を準備する。引き続く説明では、基板の一例として窒化ガリウム系半導体基板11を用いる。しかしながら、これに限定されことなく、基板としては、例えばSi基板、SiC基板、III族窒化物基板等を用いることができる。また、III族窒化物としては、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム系半導体等を用いることができる。窒化ガリウム系半導体は、例えばAlGaN、GaN等である。窒化ガリウム系半導体基板11はn導電性を有しており、そのキャリア濃度は、例えば1×1017cm−3以上であり、また例えば1×1019cm−3以下であることができる。
図1(a)に示されるように、窒化ガリウム系半導体基板11の主面11a上にn−型窒化ガリウム系半導体膜13を成長する。この成長は、例えば有機金属気相成長(MOVPE)法のために装置10aを用いることができる。n−型窒化ガリウム系半導体膜13は、例えばGaN、AlGaN等であることできる。n−型窒化ガリウム系半導体膜13の膜厚は、例えば3μm以上であることが好ましい。また、n−型窒化ガリウム系半導体膜13の膜厚は、例えば1000μm以下であることが好ましい。n−型窒化ガリウム系半導体膜13のキャリア濃度は、例えば1.0×1015cm−3以上であることが好ましい。また、n−型窒化ガリウム系半導体膜13のキャリア濃度は、例えば1.0×1017cm−3以下であることが好ましい。上記のような膜厚とキャリア濃度の範囲により、パンチスルーの生じない理想的なブレークダウンを実現できる。窒化ガリウム系半導体基板11とn−型窒化ガリウム系半導体膜13との接合15は、例えばホモ接合であることが好ましい。実用的なダイオードとして使用可能なヘテロ障壁であれば、接合15はヘテロ接合であることができる。GaNを用いることによって、大きなバンドギャップの材料で作製される半導体領域に空乏層が形成される。AlGaNを用いることによって、GaNよりも大きなバンドギャップの材料で作製される半導体領域に空乏層が形成される。
図1(b)に示されるように、基板11の裏面11bに電極17を形成する。電極17は、導電性の基板11にオーミック接触を成す。オーミック電極の形成は、例えば以下のように行われる。基板11の裏面11bの全面に、オーミック電極のための金属膜の積層(例えば、Ti/Al/Ti/Au)を形成する。各金属膜の堆積は、例えば真空蒸着法を用いることができる。オーミック電極の一例は、
Ti膜:20nm
Al膜:100nm
Ti膜:20nm
Au膜:200nm
である。金属膜の積層を形成した後に、摂氏600度の温度で合金化処理を行う。処理時間は例えば2分である。
Ti膜:20nm
Al膜:100nm
Ti膜:20nm
Au膜:200nm
である。金属膜の積層を形成した後に、摂氏600度の温度で合金化処理を行う。処理時間は例えば2分である。
次いで、図1(b)に示されるように、n−型窒化ガリウム系半導体膜13上にマスク18を形成する。マスク18は、例えばレジストマスクを用いることができる。マスク18の材質は、これに限定されることなく、絶縁膜または金属膜等を用いることができる。絶縁膜としてはSiO2、SiN等であり、また金属膜としてはNi、Au等である。
図1(c)に示されるように、マスク18を用いてn−型窒化ガリウム系半導体膜13をドライエッチングして、n−型窒化ガリウム系半導体層19を形成する。ドライエッチングは、例えば反応性イオンエッチング法を用いることができる。また、ドライエッチングは、例えば平行平板型エッチング装置10bを用いることができる。マスク18は、n−型窒化ガリウム系半導体からなる半導体領域を基板11の主面11aの第1のエリア11b上に形成するためのパターンを有する。このように形成された半導体領域は順メサ形状である。マスク18を用いたエッチングにより、主面11aの第2のエリア11c上のn−型窒化ガリウム系半導体が部分的にエッチングされる。メサ形状の第1の半導体領域19aと異なる第2の半導体領域19bが、基板11の表面11aが露出しないように残されている。第2のエリア11cは第1のエリア11bを囲んでいる。このドライエッチングは、塩素を含むエッチャントを用いた反応性イオンエッチングにより行われることが好ましい。順メサ形状のn−型窒化ガリウム系半導体領域を形成するために、圧力を上げるといったエッチング条件を用いることができる。一例のエッチング条件は、
エッチャント:Cl2
パワー:200W
バイアス:70V
である。エッチング量は、例えばエッチング時間で調整される。本実施例では、n−型窒化ガリウム系半導体層19が、基板主面11a上に残されている。エッチングの後に、マスク18を除去する。
エッチャント:Cl2
パワー:200W
バイアス:70V
である。エッチング量は、例えばエッチング時間で調整される。本実施例では、n−型窒化ガリウム系半導体層19が、基板主面11a上に残されている。エッチングの後に、マスク18を除去する。
この後に、図2(a)に示されるように、n−型窒化ガリウム系半導体層19上に絶縁膜21を形成する。絶縁膜21の堆積は、例えば化学的気相成長法、電子ビーム成膜法、スパッタ法等を用いることができる。一実施例では、SiN膜が、CVD装置10cにSiH4、NH3、N2ガスを供給して成膜される。絶縁膜21としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化物等を用いることができる。絶縁膜21の厚みは、例えば0.5μm以上2.0μm以下であることができる。n−型窒化ガリウム系半導体層19は、第1のエリア11b上に形成された第1の半導体領域19aと、第2のエリア11c上に形成された第2の半導体領域19bとを含む。第1の半導体領域19aは上面19c及び側面19dを有しており、第2の半導体領域19bは表面19eを有する。メサ上面19cのエッジ19fは閉じた曲線からなり、メサ側壁の麓19gも閉じた曲線からなる。絶縁膜21は、平坦な上面19c、順メサ形状を成すように傾斜した側面19d、及び平坦な表面19eを覆っている。n−型窒化ガリウム系半導体層19の側面19dを絶縁膜21が保護するので、n−型窒化ガリウム系半導体層19の側面近傍における絶縁耐圧の低下を防止できる。
図2(b)に示されるように、第1の半導体領域19a上の絶縁体21に開口を形成する。この形成は、例えばフォトリソグラフィ及びエッチングのプロセスによるマスク(例えば、レジストマスク)を用いた加工によって行われる。この加工の結果、絶縁層21aが形成され、絶縁層21aは第1の半導体領域19a上に開口21bを有する。このエッチングは、例えばウエットエッチング及びドライエッチングを用いることができる。下地の窒化ガリウム系半導体層19と絶縁層21aとの選択比を得るために、例えばフッ酸といったエッチャントを用いることができる。SiN膜のエッチングのための一例のウエットエッチング条件は、
エッチャント:バッファードフッ酸
である。これらの工程により、第1の半導体領域19a上に開口21bを有する絶縁体21aが、n−型窒化ガリウム系半導体層19上に形成される。
エッチャント:バッファードフッ酸
である。これらの工程により、第1の半導体領域19a上に開口21bを有する絶縁体21aが、n−型窒化ガリウム系半導体層19上に形成される。
図2(c)に示されるように、窒化ガリウム系半導体層19を形成した後に、絶縁体21a上および開口19bに電極23を形成する。電極23の形成は、例えばリフトオフ法を用いることができる。電極23としては、窒化ガリウム系半導体層19にショットキ接触を成す材料(例えば、金(Au))を用いることができる。n−型GaNに対しては、例えばNi/Au等を用いることができる。電極23は、例えばショットキ導電部23a及びフィールドプレート導電部23bを含む。ショットキ導電部23aは、開口21bを介して窒化ガリウム系半導体層19の第1の半導体領域19aにショットキ接合25を成す。フィールドプレート導電部23bは、絶縁層21aを部分的に覆っている。これらの工程により、ダイオード27aが得られる。フィールドプレート導電部23bからの電界は、絶縁層21aと窒化ガリウム系半導体層19との界面から窒化ガリウム系半導体層19内に空乏層を広げるように働く。
この方法によれば、第1の半導体領域19aの形成のためにドライエッチングを用いるので、エピタキシャル成長による形成と異なり、順メサ形状の第1の半導体領域19aを形成できる。窒化ガリウム系材料をウェットエッチング可能なエッチャントがないので、これまで、窒化ガリウム系材料で順メサ形状を形成することは困難であった。絶縁層21aをn−型窒化ガリウム系半導体層19上に形成すると共に絶縁層21a上および開口21bに電極23を形成することによって、フィールドプレート効果を発揮する半導体デバイスを作製できる。
図2(c)に示されるデバイス形態では、メサ形状の半導体領域19aのメサ高さは、ドライエッチングによって調整される。第2の半導体領域19bが第2のエリア11c上に形成される。故に、半導体デバイスの表層には低濃度のn−型半導体領域が設けられるので、半導体デバイスの表層に加わる電界に応じて空乏層がn−型窒化ガリウム系半導体層19に拡がる。メサがあることで、電界が緩和されるだけでなく、フィールドプレート構造も有することで、電界緩和効果が大きくなる。
基板11及びn−型窒化ガリウム系半導体層19の好適な組み合わせは、例えば以下のようなものである。基板11及びn−型窒化ガリウム系半導体層19が共にn型GaNからなり、基板11のキャリア濃度がn−型窒化ガリウム系半導体層19のキャリア濃度よりも大きい。或いは、基板11及びn−型窒化ガリウム系半導体層19が共にn型AlGaNからなり、基板11のキャリア濃度がn−型窒化ガリウム系半導体層19のキャリア濃度よりも大きい。これに限定されることなく、小さいアルミニウム組成のn型AlGaN層をGaN基板上に形成するとき、下地基板とn−型窒化ガリウム系半導体層との格子定数差を小さくできる。GaN基板を用いることにより、低転位密度の半導体基板が提供される。
半導体デバイスを作製する方法の変形例を説明する。図3は、本実施の形態に係るショットキ接合を有する半導体デバイスを作製する方法の主要な工程を模式的に示す図面である。
本実施の形態では、図1(c)に示された先の実施の形態と異なって、ドライエッチングにおいて、基板11の第2のエリア11上のn−型窒化ガリウム系半導体層13を除去している。変形例におけるドライエッチングの結果、n−型窒化ガリウム系半導体層13からn−型窒化ガリウム系半導体層29が形成される。n−型窒化ガリウム系半導体層29は、基板11の第1のエリア11b上に設けられている。n−型窒化ガリウム系半導体層29は、n−型窒化ガリウム系半導体層19の第1の半導体領域19aと類似して、メサ形状を成す半導体領域である。このメサ形状の半導体領域の厚みは、n−型窒化ガリウム系半導体層29の厚みの全てである。低濃度のn−型半導体領域の厚みがn−型窒化ガリウム系半導体層の厚みによって決定される。
ドライエッチングの条件等が、例えば、既に説明した実施例と同様に適用される。ドライエッチングにより、基板11の第1のエリア11aと第2のエリア11bとの境界に段差が形成されることがある。オーバエッチングにより、第2のエリア上のn−型窒化ガリウム系半導体層を確実に除去できる。
エッチングにより基板11の第2のエリア11bが露出され、図3(a)に示されるように、絶縁膜31は、n−型窒化ガリウム系半導体層29の上面29a及び側面29bを覆うと共に、基板11の第2のエリア11bの少なくとも一部分を覆うように形成される。絶縁膜31は、例えば絶縁膜21と同じ材料から成ることができる。
図3(b)に示されるように、図2(b)に示された手順と同様に、n−型窒化ガリウム系半導体層29上の絶縁膜31に開口を形成する。この工程により、n−型窒化ガリウム系半導体層29上に、絶縁膜31から絶縁層31aがn−型窒化ガリウム系半導体層29上に形成される。絶縁層31aは、上面29a上に開口31bを有する。
次いで、図3(c)に示されるように、図2(c)に示された手順と同様に、絶縁体31a上および開口31bに電極33を形成する。電極33は、例えばショットキ導電部33a及びフィールドプレート導電部33bを含む。ショットキ導電部33aは、開口31bを介して窒化ガリウム系半導体層29にショットキ接合35を成す。フィールドプレート導電部33bは、絶縁層31aを部分的に覆っている。これらの工程により、ダイオード27bが得られる。フィールドプレート導電部33bからの電界は、絶縁層31aと窒化ガリウム系半導体層29との界面から窒化ガリウム系半導体層29内に空乏層を広げるように働く。
図4(a)は、n−型窒化ガリウム系半導体層におけるメサ幅と最大電界強度との関係を示す図面である。図4(b)に示されるように、モデルM0では、メサ幅△Lはメサ上面のエッジからショットキ導電部のエッジとの間隔であり、メサ高HMはエッチングにより形成されたn−型窒化ガリウム系半導体層の第1の半導体領域の高さである。電極材料は金であり、n−型窒化ガリウム系半導体層はGaNであり、その電子濃度は1×1016cm−3である。なお、簡単のために、モデルM0では、メサ側面は基板主面に対して垂直に延びている。図5は、様々なメサ高とメサ幅を有するモデルにおける電界分布を示す図面であり、各数値実験毎に最大電界強度も示されている。最大電界強度は、図4(b)に示されるモデルM0を用いて計算された。図6は、様々なメサ高とメサ幅を有するモデルにおける電位(ポテンシャル)分布を示す図面である。図5及び図6において、メサ幅△Lは、0、1、2、3μmであり、メサ高MHは1、2、3μmである。
図4(a)を参照すると、メサ高1、2、3μmに対応する3つの特性線HM1、HM2、HM3が示されている。メサ高(MH)が大きいとき、最大電界強度が低減されている。図6の電位分布を参照すると、メサ形状の第1の半導体領域の側面が垂直であるので、空乏層の延びも第1の半導体領域内に限定されている。また、例えば△L=0μmのとき、小さいメサ高(MH)の第1の半導体領域では、基板又は第2の半導体領域から電位がメサ形状の第1の半導体領域に侵入し易くなり、この結果、第1の半導体領域の電位の変化が大きくなると共に、最大電界強度も大きくなる。大きいメサ高(MH)の第1の半導体領域では、メサ形状の第1の半導体領域の麓と第1の半導体領域との上面エッジとの距離が大きくなるので、基板又は第2の半導体領域から電位が第1の半導体領域に侵入しても、電位の侵入の影響は、メサ形状の第1の半導体領域の上部まで及ばない。
また、メサ側面を垂直から傾斜させることによって、メサ形状の第1の半導体領域の空乏層は、傾斜したメサ側面の方向にも延びることができるので、第1の半導体領域の電位の変化が低減されると共に、最大電界強度も縮小される。故に、第1の半導体領域の側面が順メサを形成するように傾斜することによって、図4〜図6に示された結果よりも、更に第1の半導体領域の電位の変化が低減され、最大電界強度も縮小される。つまり、大きいメサ高が好ましく、メサ側面は、基板主面に垂直であるよりも傾斜であることが好ましい。メサ側面における順メサの傾斜角は、45度以上であることが好ましい。また、傾斜角は90度未満であることが好ましい。
図7(a)は、窒化ガリウムダイオードの電位分布の数値実験結果を示す図面である。図7(b)は、図7(a)に示された数値実験のための窒化ガリウムダイオードのモデルM1を示す図面である。図7(b)に示されたモデルでは、簡単のために、メサ側面は基板の主面に対して垂直である。図8(a)は、窒化ガリウムダイオードの電位分布の数値実験結果を示す図面である。図8(b)は、図8(a)に示された数値実験のための窒化ガリウムダイオードのモデルM2を示す図面である。図7(b)および図8(b)に示されたモデルM1、M2において、絶縁膜の厚みは同じ値T1である。図7(b)および図8(b)に示された電極エッジE1、E2に対応する部分(フィールドプレート端)の電位分布を比較するために、図7(a)および図8(a)を参照する。図7(a)および図8(a)に示されるように、該当部分において、モデルM1における最大電界強度は、モデルM2における最大電界強度よりも小さい。Si3N4絶縁体が窒化ガリウムエピタキシャル領域の側面に設けられているので、この窒化ガリウムエピタキシャル領域にも空乏層が伸びる。この空乏層が、Si3N4絶縁体の底面に設けられた窒化ガリウムエピタキシャル領域内の空乏層とつながる。絶縁体の下側部が窒化ガリウムエピタキシャル領域内に埋め込まれているので、フィールドプレート端におけるポテンシャルの傾斜が小さくなる。
図9(a)は、窒化ガリウムダイオードの電位分布の数値実験結果を示す図面である。図9(b)は、図9(a)に示された数値実験のための窒化ガリウムダイオードのモデルM3を示す図面である。図9(b)に示されたモデルでは、簡単のために、メサ側面は基板の主面に対して垂直である。図10(a)は、窒化ガリウムダイオードの電位分布の数値実験結果を示す図面である。図10(b)は、図10(a)に示された数値実験のための窒化ガリウムダイオードのモデルM4を示す図面である。図9(b)および図10(b)に示されたモデルM3、M4において、絶縁膜の厚みは同じ値T2である。図9(b)および図10(b)に示された電極エッジE3、E4に対応する部分(フィールドプレート端)の電位分布を比較するために、図9(a)および図10(a)を参照する。モデルM4のように、高転位密度領域と電極との間の絶縁耐圧を高めるために、絶縁体の厚さT2にすると、図10(a)に示されるように、電極エッジE4付近におけるポテンシャルの変化が大きくなる。しかしながら、窒化ガリウムエピタキシャル領域の側面に絶縁体を設けると、電極エッジE3付近におけるポテンシャルが緩やかに変化するようになる。ショットキ接合を半導体メサの上面に設けることによって、ショットキ接合直下に伸びる空乏層がSi3N4絶縁体の底面に設けられた窒化ガリウムエピタキシャル領域内の空乏層とつながる。この結果、フィールドプレート端におけるポテンシャルの傾斜が小さくなる。
以上説明したように、電極のショットキ導電部の周囲に設けられるフィールドプレート導電部からの電界が、絶縁膜とn−型窒化ガリウム系半導体層との界面から半導体内に空乏層を形成するように作用する。このため、n−型窒化ガリウム系半導体層の表面における電位の変化を緩和する。以上説明したように、ショットキ導電部の終端により引き起こされる電位変化は、順メサ形状及びフィールドプレート導電部によって低減されると共に、フィールドプレート導電部のエッジをショットキ導電部と第1の半導体領域との接合部のエッジから十分に離すことによって、電極の終端により引き起こされる電位変化から分離される。
図11は、本実施の形態に係るダイオードを概略的に示す図面である。ダイオード41は、導電性のIII族窒化物からなる支持基体(以下、窒化物支持基体と記す)43と、n−型窒化ガリウム系半導体部45と、絶縁体47と、第1の電極49とを備える。窒化物支持基体43は、主面43aおよび裏面43bを有する。窒化物支持基体43は、第1の領域43c、第2の領域43d、および第3の領域43eを含む。第1の領域43cは、第1の平均転位密度より大きい平均転位密度D43cを有する。第2の領域43dは、第1の平均転位密度より小さい平均転位密度D43dを有する。第3の領域43eは、第1の平均転位密度より大きい平均転位密度D43eを有する。窒化物支持基体43の第2の領域43dは、第1の領域43cと第3の領域43eとの間に設けられている。n−型窒化ガリウム系半導体部45は、窒化物支持基体43の主面43a上に設けられている。n−型窒化ガリウム系半導体部45のキャリア濃度は、例えば1.0×1016cm−3以上であり、また1.0×1020cm−3以下である。具体的には、n−型窒化ガリウム系半導体部45は、第1の領域45a、第2の領域45b、および第3の領域45cを含む。第1の領域45aは、窒化物支持基体43の第1の領域43c上に位置する。第2の領域45bは、窒化物支持基体43の第2の領域43d上に位置する。第3の領域45cは、窒化物支持基体43の第3の領域43e上に位置する。n−型窒化ガリウム系半導体部45では、第1の領域45aは、第2の平均転位密度より大きい平均転位密度D45aを有する。第2の領域45bは、第2の平均転位密度より小さい平均転位密度D45bを有する。第3の領域45cは、第2の平均転位密度より大きい平均転位密度D45cを有する。n−型窒化ガリウム系半導体部45の第2の領域45bは、第1の領域45aと第3の領域45cとの間に設けられている。n−型窒化ガリウム系半導体部45の第2の領域45bは、第2の半導体領域51bおよび第1の半導体領域51a、順メサ形状の側面51cを有する。第1の半導体領域51aおよび第2の半導体領域51bは、窒化物支持基体43の主面43a上に設けられている。第1の半導体領域51aは第2の半導体領域51bに囲まれている。側面51cは、第1の半導体領域51aの上面と第2の半導体領域51bの上面とを繋ぐように設けられている。絶縁体47は、n−型窒化ガリウム系半導体部45の第2の半導体領域51b上に設けられている。第1の電極49は、第1の導電部49aおよび第2の導電部49bを含む。第1の導電部49aは、n−型窒化ガリウム系半導体部45の第1の半導体領域51aの上面にショットキ接合53を成す。第2の導電部49bは、n−型窒化ガリウム系半導体部45の第2の半導体領域51bおよび絶縁体47上に位置する。第1及び第2の平均転位密度の値については、所定の平均転位密度として1×105cm−2が例示される。
このダイオード41によれば、n−型窒化ガリウム系半導体部45の側面51cは、第2の半導体領域51bから延びる絶縁体47に覆われている。第1の半導体領域51aは、第1の電極49の第1の導電部49aにショットキ接合53を成す。また、第1の電極49の第2の導電部49bが絶縁体47上に設けられている。これ故に、ダイオード41に逆バイアスが印加される場合、第1の導電部49aからの電界と第2の導電部49bからの電界との重ね合わせにより、ショットキ接合53のエッジ付近の電界強度を小さくすることができる。
ダイオード41は、窒化物支持基体43の裏面43b上に設けられた第2の電極55を備える。好適な実施例では、n−型窒化ガリウム系半導体部45はGaN及びAlGaNのいずれからなることが好ましい。GaN及びAlGaNは、高耐圧のダイオードを提供するために好適である。また、好適な実施例では、窒化物支持基体43はGaN及びAlGaNのいずれからなることが好ましい。GaN及びAlGaNからなる支持基体は、高耐圧のダイオードを提供するための結晶成長に好適である。例えば、好適な実施例では、n−型窒化ガリウム系半導体部45は窒化物支持基体43とホモ接合55を形成する。
図11に示されるように、ダイオード41では、第1の電極49の第2の導電部49bの側面49cおよびn−型窒化ガリウム系半導体部45の側面51cは絶縁体47により覆われていることができる。このダイオード41によれば、絶縁体47を用いてフィールドプレート効果を得ると共に、絶縁体47が、第1の導電部49aの側面49cおよびn−型窒化ガリウム系半導体部45の側面51c及び表面51dを覆うので、絶縁体47上の第2の導電部49bからの電界が、n−型窒化ガリウム系半導体部45の側面51c表面51dから伸びる空乏層の拡がりを助ける。このため、絶縁体47とショットキ結合との境界付近における電位の変化が緩やかになる。
ダイオード41では、第2の導電部49bは、窒化ガリウム系半導体支持基体43の第3の領域43e上に設けられている。第2の導電部49bが高転位密度の第3の領域45e上に設けられるとき、ショットキ接合のエッジ付近の電界強度の低減に加えて、この領域45eと第2の導電部49bとの間に所望の絶縁耐圧を提供するために絶縁体47の厚さを調整できる。第3の領域43e(同様に、第1の領域43c)は、平均転位密度が第2の領域に比べて大きく、これ故に、第2の領域43dの電気抵抗に比べて小さい電気抵抗を示す。また、第3の領域45c(同様に、第1の領域45a)は、平均転位密度が第2の領域45bに比べて大きく、これ故に、第2の領域45cの電気抵抗に比べて小さい電気抵抗を示す。したがって、低い電気抵抗の領域(高転位密度領域)が、支持基体43およびn−型窒化ガリウム系半導体部45を貫通して支持基体43の裏面43bから絶縁体47まで伸びている。この貫通した高転位密度領域には、大きな電流が流れ得る。
図11に示されるように、ダイオード41は、第1のショットキバリア素子部SBD1および第2のショットキバリア素子部SBD2を含むので、複数の高転位密度領域と複数の低転位密度領域とが交互に配置される支持基体を用いる場合でも、大面積のダイオードを提供できる。複数のショットキバリア素子部はそれぞれの低転位密度領域に設けられており、これらのショットキバリア素子部が高転位密度領域を跨いで並列に接続される。このため、電極が高転位密度領域上に通過するけれども、電極と窒化ガリウム系半導体部との間の絶縁体の厚さを調整することによって、高転位密度領域内の電界強度の増大により絶縁破壊に至ることを避けることができる。また、既に説明したように、ショットキ接合の付近における最大電界強度が、絶縁体の厚さを調整したことにより大きく変化することはない。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
11…窒化ガリウム系半導体基板、11a…基板主面、11b…基板裏面、13…n−型窒化ガリウム系半導体膜、15…接合、17…電極、18…マスク、19…n−型窒化ガリウム系半導体層、11b…第1のエリア、11c…第2のエリア、21…絶縁膜、19a…第1の半導体領域、19c…上面、19d…側面、19b…第2の半導体領域、19e…表面、21a…絶縁層、21b…開口、23…電極、23a…ショットキ導電部、23b…フィールドプレート導電部、27a、27b…ダイオード(ショットキバリアダイオード)、29…n−型窒化ガリウム系半導体層、31…絶縁膜、31a…絶縁層、31b…開口、33…電極、33a…ショットキ導電部、33b…フィールドプレート導電部、35…ショットキ接合
Claims (20)
- 主面を有する支持基体と、
側面と上面を有しており順メサ形状の第1の半導体領域を含み、前記支持基体の主面上に設けられたn−型窒化ガリウム系半導体層と、
前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域上に位置する開口を有しており、前記支持基体の前記主面及び前記n−型窒化ガリウム系半導体層上に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜の前記開口を介して前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域にショットキ接触を成すショットキ導電部と前記絶縁膜上に設けられ前記ショットキ導電部を囲うフィールドプレート導電部とを有する電極と
を備え、
前記第1の半導体領域の前記側面は、前記順メサ形状を成すように傾斜している、ことを特徴とするショットキバリアダイオード。 - 前記支持基体の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、
前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記支持基体の前記第1のエリア上に設けられており、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は、前記支持基体の前記第2のエリア上に設けられた第2の半導体領域を含み、前記絶縁膜は、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第2の半導体領域の主面の少なくとも一部分を覆っていることを特徴とする請求項1に記載されたショットキバリアダイオード。 - 前記支持基体の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は、前記支持基体の前記第1のエリア上に設けられており、前記絶縁膜は前記支持基体の前記第2のエリアの少なくとも一部分を覆っている、ことを特徴とする請求項1に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記電極の前記フィールドプレート導電部は前記第1の半導体領域の前記側面上に設けられている、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記電極の前記フィールドプレート導電部は前記第2のエリア上に設けられている、ことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記開口は前記第1の半導体領域の前記上面上に位置する、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記n−型窒化ガリウム系半導体層はGaN及びAlGaNのいずれからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記支持基体は導電性のIII族窒化物かなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記III族窒化物はGaN及びAlGaNのいずれからなる、ことを特徴とする請求項8に記載されたショットキバリアダイオード。
- 前記支持基体は、所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記所定の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、及び前記所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、
前記支持基体の前記第2の領域は、前記支持基体の前記第1の領域と前記支持基体の前記第3の領域との間に設けられており、
前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記支持基体の前記第2の領域上に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。 - ショットキバリアダイオードを作製する方法であって、
III族窒化物からなる基板上に形成されたn−型窒化ガリウム系半導体膜をマスクを用いてドライエッチングして、順メサ形状の第1の半導体領域を含むn−型窒化ガリウム系半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体領域上に開口を有する絶縁層を前記n−型窒化ガリウム系半導体層上に形成する工程と、
前記絶縁層上および前記開口に電極を形成する工程と
を備え、
前記第1の半導体領域の側面は、前記順メサ形状を成すように傾斜しており、
前記電極は、前記開口を介して前記窒化ガリウム系半導体層にショットキ接合を成す、ことを特徴とする方法。 - 前記n−型窒化ガリウム系半導体層を形成する前記工程では、前記ドライエッチングにより前記基板が露出され、
前記基板の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層は前記基板の前記第1のエリア上に設けられており、前記絶縁層は前記基板の前記第2のエリアの少なくとも一部分を覆うように形成される、ことを特徴とする請求項11に記載された方法。 - 前記ドライエッチングにより前記基板の前記第1のエリアと前記第2のエリアとの境界に段差が形成される、ことを特徴とする請求項12に記載された方法。
- 前記ドライエッチングの後に、前記基板が露出しないように、前記n−型窒化ガリウム系半導体膜の第2の半導体領域が残されており、
前記基板の前記主面は、第1のエリアと、前記第1のエリアを囲む第2のエリアとを含み、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は前記基板の前記第1のエリア上に設けられており、前記第2の半導体領域は前記基板の前記第2のエリア上に設けられており、前記絶縁層は、前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第2の半導体領域の主面の少なくとも一部分を覆うように形成される、ことを特徴とする請求項11に記載された方法。 - 前記n−型窒化ガリウム系半導体層はGaN及びAlGaNのいずれからなる、ことを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載された方法。
- 前記基板は導電性の窒化ガリウム系半導体からなる、ことを特徴とする請求項10〜請求項15のいずれか一項に記載された方法。
- 前記窒化ガリウム系半導体はGaN及びAlGaNのいずれからなる、ことを特徴とする請求項16に記載された方法。
- 前記基板は、所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第1の領域、前記所定の平均転位密度より小さい平均転位密度を有する第2の領域、及び前記所定の平均転位密度より大きい平均転位密度を有する第3の領域を含み、
前記基板の前記第2の領域は、前記支持基体の前記第1の領域と前記支持基体の前記第3の領域との間に設けられており、
前記n−型窒化ガリウム系半導体層の前記第1の半導体領域は、前記基板の前記第2の領域上に形成される、ことを特徴とする請求項11〜請求項17のいずれか一項に記載された方法。 - 前記絶縁体はシリコン窒化物からなる、ことを特徴とする請求項11〜請求項18のいずれか一項に記載された方法。
- 前記ドライエッチングは、塩素を含むエッチャントを用いた反応性イオンエッチングにより行われる、ことを特徴とする請求項10〜請求項19のいずれか一項に記載された方法。
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