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JP2009164025A - 発光装置及び発光装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

発光装置及び発光装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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JP2009164025A JP2008001868A JP2008001868A JP2009164025A JP 2009164025 A JP2009164025 A JP 2009164025A JP 2008001868 A JP2008001868 A JP 2008001868A JP 2008001868 A JP2008001868 A JP 2008001868A JP 2009164025 A JP2009164025 A JP 2009164025A
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Abstract

【課題】構造の簡素化を図った上で、輝度ムラを抑制することができる発光装置及び発光装置の製造方法、電子機器を提供する。
【解決手段】陽極10と陰極11との間に発光層40が挟持された複数の発光素子21と、複数の発光素子21に対応して配置された複数の着色層37R−1,37R−2と、を備えた有機EL装置1において、複数の発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて、発光素子21に対応する着色層37R−1,37R−2の膜厚が設定されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、発光装置及び発光装置の製造方法、電子機器に関するものである。
近年、情報機器の多様化等に伴い、消費電力が低く軽量化された発光装置のニーズが高まっている。この様な発光装置の一つとして、有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、「有機EL装置」という)が知られている。この有機EL装置は、陽極(第1電極)と陰極(第2電極)との間に発光層を有する発光素子を備えたものが一般的である。有機EL装置は、発光素子の発光層自体が発光する性質を有するため、消費電力が低い、コントラストが高い、視野角特性が良い等の利点があり、LCD(Liquid Crystal Display)に代わる発光装置として注目されている。
ところで、上述の有機EL装置は、発光素子に流れる駆動電流や発光層の膜厚に比例して発光輝度が変化する。そのため、電源供給線による電圧降下や、駆動TFTの閾値電圧・移動度のばらつき、発光素子自体の電流−光出力特性(I−L特性)のばらつき等により、発光輝度の低下や輝度ムラが発生するという問題がある。
そこで、有機EL装置の輝度ムラを抑制するために、種々の技術が提案されている。例えば特許文献1に示すように、閾値電圧のばらつきを補償するための組み込み回路の構成が知られている。また、例えば特許文献2に示すように、電圧降下算出手段によって算出された各画素毎の電源電圧降下に基づいて、電源電圧降下による発光輝度低下を補完するような構成が知られている。
特開2003−22049号公報 特開2003−280590号公報
しかしながら、上述した従来技術にあっては、輝度ムラを抑制するために電気的な制御を行う構成であるため、有機EL装置に補正回路を設ける必要がある。そのため、有機EL装置の回路構成が複雑になってしまうという問題がある。また、上述したように輝度ムラの発生原因としては様々な原因が考えられるため、それら全ての原因に対して補正を行うことができるものでもない。さらに、発光素子は経時劣化するため、電気的に補正を行って初期発光時の輝度ムラを改善することができても、各発光素子に流れる電流値の差によって発光素子の劣化速度にばらつきが生じ、その結果、輝度ムラを招く虞となる。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、構造の簡素化を図った上で、輝度ムラを抑制することができる発光装置及び発光装置の製造方法、電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る発光装置は、第1電極と第2電極との間に発光層が挟持された複数の発光素子と、前記複数の発光素子に対応して配置された複数の着色層と、を備えた発光装置において、前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の光透過率が補正されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、着色層の光透過率を補正することで、発光素子から射出された光の輝度ムラを抑制することができる。つまり、発光素子から射出される光が着色層を透過することで、様々な原因により発光素子に輝度ムラが発生した場合でも、表示面(着色層の射出側)から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。したがって、従来のように発光素子の発光輝度を電気的な制御で補正する場合に比べ、構造の簡素化を図った上で、輝度ムラを抑制することができる。
また、前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、着色層の膜厚を設定することで、着色層を透過する光の透過率を調整することができる。つまり、発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、着色層の膜厚を設定することで、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚に比べて厚く形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、着色層の膜厚を厚く形成するにつれ、光の透過率が低下して着色層で吸収される光の吸収量が多くなるため、発光素子から射出される光の発光輝度は低下する。これにより、発光輝度の高い発光素子に対応した着色層を透過する光の発光輝度を、発光輝度の低い発光素子に対応する着色層を透過する発光輝度に近づけることができる。つまり、発光素子から射出される光の発光強度に応じて、着色層の膜厚を設定することで、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、着色層の色材の濃度を設定することで、着色層を透過する光の透過率を調整することができる。つまり、発光素子から射出される光の発光強度に応じて、着色層の色材の濃度を設定することで、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度に比べて濃く形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、着色層の色材の濃度を濃く形成するにつれ、光の透過率が低下して着色層で吸収される光の吸収量が多くなり、発光素子から射出される光の発光強度は低下する。これにより、発光強度の高い発光素子に対応した着色層を透過する光の発光強度を、発光強度の低い発光素子に対応する着色層を透過する発光強度に近づけることができる。つまり、発光素子から射出される光の発光強度に応じて、着色層の色材の濃度を設定することで、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子の発光領域に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光領域に対応する着色層の発光領域との対向面の面積を調整することで、発光素子から射出される光のうち、一部の光は着色層を透過し、残りの光は着色層を透過せず、発光素子から射出された光の状態で表示面から取り出されることになる。つまり、着色層を透過しない光は着色層で吸収されず、発光素子から射出された状態の発光強度を維持することができる。具体的には、着色層と発光領域との対向面の面積を小さく形成するにつれ、着色層で吸収される光の吸収量が少なくなり、発光素子から射出される光の発光強度が維持される。したがって、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子の発光領域に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積に比べて大きく形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光強度の高い発光素子に対応した着色層を透過する光の発光強度を、発光強度の低い発光素子に対応する着色層を透過する発光強度に近づけることができる。つまり、発光素子の発光強度が低い発光素子の着色層と発光領域との対向面の面積を小さく形成するにつれ、着色層で吸収される光の吸収量が少なくなるため、着色層を透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
また、前記発光素子から射出され隣接する前記発光素子に対応した前記着色層に入射する光が、全反射条件を満たすように設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子から射出された光が、隣接する発光素子の着色層を透過して表示面から射出することがない。つまり、発光素子から射出して隣接する発光素子の着色層に入射する光は、表示面と空気との境界面を透過せず、全て発光素子側に反射することになる。そのため、例えば着色層間にブラックマトリクス層等の非発光領域を設けることなく、隣接する発光素子間の光漏れを防止して、色再現性を維持することができる。
また、前記発光層は、白色光を発光することを特徴とする。
この構成によれば、発光素子から射出された光は、着色層で着色されて取り出されるため、製造効率を向上させた上で安価にフルカラー表示を行うことができる。
また、前記第1電極は光透過性を有するとともに、前記第2電極は半透過反射性を有し、前記第1電極を挟んで前記発光層の反対側には光反射層が配置され、前記光反射層と前記第2電極との間で、前記発光素子から射出された光を共振させる光共振器構造が構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子から射出された光を共振させる光共振構造を構成することで、発光素子からは光反射層と第2電極との間の光学的距離に対応した共振波長の条件を満たす光のみが増幅されて取り出される。つまり、赤(R),緑(G),青(B)の各色に対応する共振波長を有する発光素子を形成することで、フルカラー表示が可能な発光装置を提供することができる。これにより、着色層を透過せずに着色層の周囲を透過した光自体も、各発光領域に対応した色を有することになる。そして、表示面から表示される画像は、着色層によって着色された光と、着色層を透過せずに取り出された高輝度かつ各発光領域に対応した色を有する光とによって表示される。したがって、低電流で高輝度を得ることに加え、色再現性を向上させることができる。
また、視野角が大きい場合においても、発光輝度及び色純度の視野角特性を向上させることができる。
また、第1電極と第2電極との間に発光層が挟持された複数の発光素子を形成する発光素子形成工程と、前記複数の発光素子に対応して複数の着色層を形成する着色層形成工程と、を有する発光装置の製造方法であって、前記着色層形成工程に先立って、前記発光素子から射出される光の発光輝度を検出する発光輝度検出工程を有し、前記着色層形成工程では、前記発光輝度検出工程の検出結果に基づいて、前記着色層の光透過率を補正することを特徴とする。
この構成によれば、発光輝度検出工程に基づいて、着色層の光透過率を補正することで、発光素子から射出された光の輝度ムラを抑制することができる。つまり、発光素子から射出される光が着色層を透過することで、様々な原因により発光素子に輝度ムラが発生した場合でも、表示面(着色層の射出側)から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。したがって、従来のように発光素子の発光輝度を電気的な制御で補正する場合に比べ、構造の簡素化を図った上で、輝度ムラを抑制することができる。
また、前記発光輝度検出工程は、前記複数の発光素子の輝度ムラを測定する工程と、前記発光ムラに基づいて前記発光素子から射出される光の発光輝度を算出する工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、発光素子自体の発光輝度を算出することができるため、この検出結果に基づいて、容易に着色層の補正を行うことができる。
また、前記発光輝度検出工程は、前記発光素子に流れる駆動電流の電流値を測定する工程と、前記電流値に基づいて前記発光素子から射出される光の発光輝度を算出する工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、発光素子自体の発光輝度を算出することができるため、この検出結果に基づいて、容易に着色層の補正を行うことができる。
また、前記着色層形成工程は、液滴吐出法により前記着色層の形成材料を塗布することを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出法の吐出条件を設定することで、着色層を各着色層の形成領域に、精度良く形成することができる。
一方、本発明に係る電子機器は、上記発光装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記本発明の発光装置を備えているため、構造の簡素化を図った上で、輝度ムラを抑制することができる。
(第1実施形態)
(有機EL装置)
図1は、本実施形態の有機EL装置の配線構造を示す模式図であり、図1において符号1は有機EL装置である。
この有機EL装置1は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと称する。)を用いたアクティブマトリクス方式のもので、複数の走査線101…と、各走査線101に対して直角に交差する方向に延びる複数の信号線102…と、各信号線102に並列に延びる複数の電源線103…とからなる配線構成を有し、走査線101…と信号線102…との各交点付近に画素領域(単位画素領域)X…を形成したものである。
もちろん本発明の技術的思想に沿えば、TFTなどを用いるアクティブマトリクスは必須ではなく、単純マトリクス向けの素子基板を用いて本発明を実施し、単純マトリクス駆動しても全く同じ効果が低コストで得られる。
信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ線駆動回路100が接続されている。また、走査線101には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査線駆動回路80が接続されている。
さらに、画素領域Xの各々には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用TFT(スイッチング素子)112と、このスイッチング用TFT112を介して信号線102から共有される画素信号を保持する保持容量113と、該保持容量113によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用TFT(スイッチング素子)123と、この駆動用TFT123を介して電源線103に電気的に接続したときに該電源線103から駆動電流が流れ込む陽極10と、該陽極10と陰極11との間に挟み込まれた発光層40が設けられている。
この有機EL装置1によれば、走査線101が駆動されてスイッチング用TFT112がオン状態になると、そのときの信号線102の電位が保持容量113に保持され、該保持容量113の状態に応じて、駆動用TFT123のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用TFT123のチャネルを介して、電源線103から陽極10に電流が流れ、さらに発光層40を介して陰極11に電流が流れる。発光層40は、これを流れる電流量に応じて発光する。
次に、本実施形態の有機EL装置の具体的な態様を、図2〜図4を参照して説明する。ここで、図2は有機EL装置の構成を模式的に示す平面図である。図3は図2のA−A’線に沿う断面図であり、有機EL装置を模式的に示す断面図である。
まず、図2を参照し、有機EL装置1の構成を説明する。
図2は、基板本体20上に形成された前述した各種配線,TFT,各種回路によって、発光層40を発光させるTFT素子基板(以下「素子基板」という。)20Aを示す図である。
有機EL装置の素子基板20Aは、中央部分の実表示領域4(図2中二点鎖線枠内)と、実表示領域4の周囲に配置されたダミー領域5(一点鎖線および二点鎖線の間の領域)とを備えている。
図1に示す画素領域Xからは、赤色光(R)、緑色光(G)または青色光(B)のいずれかの光が取り出され、図2に示す表示領域RGBが形成されている。実表示領域4においては、表示領域RGBがマトリクス状に配置されている。また、表示領域RGBの各々は、紙面縦方向において同一色で配列しており、いわゆるストライプ配置を構成している。そして、表示領域RGBが一つのまとまりとなって、表示単位画素が構成されており、該表示単位画素はRGBの発光を混色させてフルカラー表示を行うようになっている。
実表示領域4の図2中両側であってダミー領域5の下層側には、走査線駆動回路80、80が配置されている。また、実表示領域4の図2中上方側であってダミー領域5の下層側には、検査回路90が配置されている。この検査回路90は、有機EL装置1の作動状況を検査するための回路であって、例えば検査結果を外部に出力する検査情報出力手段(不図示)を備え、製造途中や出荷時における有機EL装置1の品質、欠陥の検査を行うことができるように構成されている。
図3に示すように、本実施形態における有機EL装置1は、いわゆる「トップエミッション構造」の有機EL装置である。この有機EL装置1は、素子基板20A上に陽極10と陰極11の間に有機機能層12が挟持された複数の発光素子21と、発光素子21を画素領域XR、XG,XB毎に区切る画素隔壁13と、素子基板20Aに対向配置された封止基板31と、を備えている。この有機EL装置1は、素子基板20Aの対向側である封止基板31側から発光光を取り出す構成であるため、素子基板20Aの材料としては、透明基板及び不透明基板のいずれも用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、ステンレススチール等の金属シートに表面酸化などの絶縁処理を施したものの他に、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。
素子基板20A上には、窒化珪素等からなる無機絶縁層14が形成されている。
無機絶縁層14上にはアルミ合金等からなる金属反射板(光反射層)15が内装された平坦化層16が形成されている。この平坦化層16は、アクリル系やポリイミド系等の、耐熱性絶縁性樹脂などによって形成されたもので、駆動用TFT123等による表面の凹凸をなくすために形成されている。
平坦化層16上には、陽極10が形成されている。この陽極10は、酸化物系透明導電材料によって形成され、具体的にはITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)が好適に用いられている。陽極10は、各発光素子21に対応して形成されており、その一端側が無機絶縁層14に形成されたコンタクトホール(不図示)を介して駆動用TFT123に接続されている。
陽極10上には、画素隔壁13が形成されている。この画素隔壁13は、陽極10上に開口部を有し、複数の発光素子21を独立させて区分するものである。つまり、画素隔壁13に囲まれた領域が発光素子21の画素領域X(図1参照)となっており、これらは赤色光、青色光、緑色光のそれぞれの光が封止基板31側から取り出される画素領域XR、XG,XBとして割り当てられている。なお、画素隔壁13を形成する材料として、例えばポリイミド、アクリル等の絶縁性を有する有機物を用いることができる。なお、画素隔壁13を形成する材料として、無機物と有機物とを組み合わせたものであってもよい。
発光素子21は、正孔注入・輸送層30と発光層40とを備えている。
正孔注入・輸送層30は、陽極10の正孔を発光層40に注入・輸送するためのものであり、素子基板20A上に各画素隔壁13を跨いで形成されている。正孔注入・輸送層30の形成する材料としては、特に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)の水分散液が好適に用いられる。なお、正孔注入・輸送層30の形成材料としては、上述のものに限定されることなく種々のものが使用可能である。例えば、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやその誘導体などを、適宜な分散媒、例えば前記のポリスチレンスルフォン酸に分散させたものなどが使用可能である。
発光層40は、陰極11から注入される電子と正孔注入・輸送層30から注入される正孔とが結合して所定波長の光が射出される部分であり、正孔注入・輸送層30上の全域に亘って形成されている。発光層40は、赤色、緑色、青色を発光する発光材料が積層されて白色に発光する白色発光層を採用している。このように、白色発光層を採用することで、発光素子21から射出された光は、後述する着色層37R,37G,37Bで着色されて取り出されるため、製造効率を向上させた上で安価にフルカラー表示を行うことができる。なお、発光層40の構成材料として、例えばポリフルオレン誘導体(PF)やポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などの高分子有機材料を用いることができる。また、上記高分子有機材料に、例えばペリレン系色素や、クマリン系色素、ローダミン系色素、ルブレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、キナクリドンなどの低分子有機材料をドープしたものを用いてもよい。また、発光層40の上層に、電子輸送層やホールブロック層を形成することが好ましい。
陰極11は、各画素隔壁13を跨いで発光層40上の全域に亘って形成されている。陰極11を形成するための材料としては、本実施形態はトップエミッション構造であることから光透過性を有する材料である必要があり、したがって透明導電材料が用いられる。透明導電材料としては、ITOが好適とされるが、これ以外にも、例えば酸化インジウム・酸化亜鉛系アモルファス透明導電膜(Indium Zinc Oxide:IZO/アイ・ゼット・オー(登録商標))等を用いることができる。なお、本実施形態ではITOを用いるものとする。
陰極11上には、有機緩衝層18が形成されている。画素隔壁13の形状の影響により、凹凸状に形成された陰極11の凹凸部分を埋めるように配置され、さらに、その上面は略平坦に形成されている。有機緩衝層18は、素子基板20Aの反りや体積膨張により発生する応力を緩和し、不安定な形状の画素隔壁13からの陰極11の剥離を防止する機能を有する。また、有機緩衝層18の上面が略平坦化されるので、有機緩衝層18上に形成される硬い被膜からなる後述するガスバリア層19も平坦化される。したがって、応力が集中する部位がなくなり、これにより、ガスバリア層19でのクラックの発生を防止することができる。
有機緩衝層18上には、有機緩衝層18を覆うようにガスバリア層19が形成されている。ガスバリア層19は、発光素子21内に酸素や水分が浸入するのを防止するためのもので、これにより酸素や水分による発光素子21の劣化等を抑えることができる。ガスバリア層19の材質は、透明性、ガスバリア性、耐水性を考慮して、好ましくは窒素を含む珪素化合物、すなわち珪素窒化物や珪素酸窒化物などによって形成される。
ガスバリア層19上には、ガスバリア層19を覆うようにシール層22が形成されている。シール層22は、ガスバリア層19上に封止基板31を固定させ、かつ外部からの機械的衝撃に対して緩衝機能を有し、発光層40やガスバリア層19の保護をするものである。シール層22は、例えばウレタン系、アクリル系、エポキシ系、ポリオレフィン系などの樹脂で、封止基板31より柔軟でガラス転移点の低い材料からなる接着剤によって形成されている。
封止基板31は、上述した素子基板20Aに対向配置されている。封止基板31は、その上面が発光光を取り出す表示面として機能するため、ガラスまたは透明プラスチック(ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネ―ト、ポリオレフィン等)などの光透過性を有する材料で構成されている。
封止基板31の下面には、赤色着色層37R、緑色着色層37G、青色着色層37Bがマトリクス状に配列形成されたカラーフィルタ37が構成されている。各着色層37R,37G,37Bは、透明バインダー層に顔料または染料が混合して構成された層で、顔料を選択することにより目的とする赤(R)、緑(G)あるいは青(B)に調整されている。なお、着色層37R,37G,37Bは、各色のカラーレジストをパターニングして形成してもよい。また、着色層37R,37G,37Bの色は目的に応じてライトブルーやライトシアン、白などを加えてもよい。これにより、発光層40から射出された光のうち、各色の波長に対応した光(例えば、赤色光は波長610nm、緑色光は波長530nm、青色光は波長470nm)のみが着色層37R,37G,37Bの各々を透過し、各色光として観察者側に射出されるようになっている。このように着色層37R,37G,37Bを透過した光のみが取り出されるため、より色再現性のよい有機EL装置1を提供することができる。
着色層37R,37G,37Bの領域の間には、ブラックマトリクス層32が形成されている。このブラックマトリクス層32は、着色層37R,37G,37Bを区分して非発光部分として構成しており、隣接する画素領域XR,XG、XB間の光漏れを防止するものである。ブラックマトリクス層32の構成材料としては、カーボンブラック等の顔料が混入された樹脂からなる遮光層である。なお、このブラックマトリクス層32には、フッ素樹脂等の撥液性を有する樹脂を混合させてもよい。
図4は図2のB−B’線に沿う断面図であり、有機EL装置を模式的に示す断面図である。なお、各色の着色層の構成は略同一であるため、本実施形態では赤色着色層を例にして説明する。
ところで、有機EL装置1は発光素子21に流れる駆動電流や発光層40の膜厚に比例して発光輝度が変化する。従来技術にあっては、輝度ムラを抑制するために電気的な制御を行う構成であるため、有機EL装置に補正回路を設ける必要がある。そのため、有機EL装置の回路構成が複雑になってしまうという問題がある。また、輝度ムラの発生原因としては上述した様々な原因が考えられるため、それらに全ての原因に対して補正を行うことができるものでもない。その結果、発光素子の発光輝度にばらつきが生じ、輝度ムラを招く虞となる。
そこで、図4に示すように、本実施形態では、各発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて、各発光素子21に対応する各着色層37R,37G,37B(図3参照)における光の透過率を補正する構成とした。具体的には、発光素子21から射出される光の発光輝度が高い発光素子21に対応する赤色着色層37R−1の膜厚が厚く、発光輝度が低い発光素子21に対応する着色層37R−2の膜厚が薄く形成されている。つまり、発光輝度の高い発光素子21に対応する着色層37R−1の膜厚が、発光輝度の低い発光素子21に対応する着色層37R−2の膜厚に比べ厚く形成されている。
このように、着色層37R,37G,37B(図3参照)の膜厚を設定することで、着色層37R,37G,37Bを透過する光の透過率を調整することができる。具体的には、着色層37R,37G,37Bの膜厚を厚く形成するにつれ、光の透過率が低下して着色層37R,37G,37Bで吸収される光の吸収量が多くなるため、着色層37R,37G,37Bを透過した光の発光輝度は低下する。つまり、発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて、着色層37R,37G,37Bの膜厚を設定することで、着色層37R,37G,37Bを透過して表示面(封止基板31の表面)から取り出される光の発光輝度を均一化することができる(図4中矢印参照)。
(有機EL装置の製造方法)
次に、図5,6を参照して本実施形態における有機EL装置1の製造方法を説明する。
ここで、図5は、有機EL装置1の素子基板20A側の工程図であり、図6は、封止基板31側の工程図である。
発光素子形成工程として、まず図5(a)に示すように、陽極10及び画素隔壁13までが積層された素子基板20A上に正孔注入・輸送層30を形成する。具体的には、素子基板20A上にスピンコート法等を用いて不図示の機能液(PEDOT/PSS分散液)を塗布し、乾燥及び焼成することにより形成する。
次に、図5(b)に示すように、正孔注入・輸送層30上に発光層40を形成する。具体的には、スピンコート法等を用いて不図示の機能液(発光層の形成材料を含む機能液)を塗布し、乾燥およびアニール処理して形成する。
そして、図5(c)に示すように、発光層40上に陰極11を形成する。具体的には、真空蒸着法等により発光層40を覆うように形成する。これにより、素子基板20A上に発光素子21が形成される。
次に、図5(d)に示すように、スクリーン印刷法等により陰極11上に有機緩衝層18を形成し、その後、ECRスパッタ法やイオンプレーティング法等の高密度プラズマ成膜法により有機緩衝層18上にガスバリア層19を形成する。これにより、素子基板20A側の工程が終了する。
ここで、発光素子21の発光輝度を検出する(発光輝度測定工程)。具体的には、素子基板20A側の工程が終了した時点で、発光素子21を発光させ、ムラ測定器を用いて各発光素子21の輝度ムラを測定する。そして、測定した輝度ムラから各発光素子21の発光輝度を算出する。なお、発光輝度検出工程は、有機緩衝層18を形成する前に行ってもよい。
一方、図6(a)に示すように、封止基板31側には、まず封止基板31の表面にブラックマトリクス層32を形成する。具体的には、ブラックマトリクス層32の材料液をインクジェット法等の非接触塗布法により塗布する。
ここで、図6(b)に示すように、ブラックマトリクス層32の間に着色層37R,37G,37Bを形成する(着色層形成工程)。着色層形成工程では、まず上述の発光輝度検出工程で算出した各発光素子21の発光輝度のデータに基づいて、各発光素子21に対応した着色層37R,37G,37Bの最適な膜厚を算出する(膜厚算出工程)。着色層37R,37G,37Bの膜厚は、各発光素子21のそれぞれの発光輝度と着色層37R,37G,37Bの透過率との積により求めることができる。
そして、着色層37R,37G,37Bを透過して表示面から射出される光の発光輝度が、各発光素子21間で均一になるように設定する。具体的には、発光輝度が高い発光素子21に対応する赤色着色層37R−1(図4参照)における光の透過率が、発光輝度が低い発光素子21に対応する着色層37R−2(図4参照)における光の透過率に比べ高くなるように設定する。つまり、発光輝度の高い発光素子21に対応する着色層37R−1の膜厚を、発光輝度の低い発光素子21に対応する着色層37R−2の膜厚に比べ厚く形成する。これにより、発光輝度の高い発光素子21に対応した赤色着色層37R−1を透過する光の発光輝度を、発光輝度の低い発光素子21に対応した赤色着色層37R−2を透過する光の発光輝度に近づけることができる。
着色層37R,37G,37Bの形成は、ブラックマトリクス層32を隔壁として、着色層37R,37G,37Bの材料液を、インクジェット法を用いて塗布することで形成する。具体的には、インクジェット法の吐出量や、吐出回数等の吐出条件を調整することによって、上述した膜厚算出工程で算出した着色層37R,37G,37Bの膜厚に形成する。このように、インクジェット法を用いることで、着色層37R,37G,37Bを各着色層37R,37G,37Bの形成領域に、精度良く形成することができる。なお、着色層37R,37G,37Bの形成は、インクジェット法以外の非接触塗布法により塗布する方法を用いてもよい。
次に、ディスペンス法等により、着色層37R,37G,37B及びブラックマトリクス層32が形成された封止基板31上にシール層22を塗布する。
最後に、ガスバリア層19までが形成された素子基板20A側(図4(d)参照)と、シール層22が塗布された封止基板31とを貼り合わせる。以上より、前述した本実施形態における所望の有機EL装置1(図3参照)を得ることができる。
このように、本実施形態によれば、発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて、着色層37R,37G,37Bにおける光の透過率を補正することで、発光素子21から射出された光の輝度ムラを抑制することができる。具体的には、発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて着色層37R,37G,37Bの膜厚を設定することで、着色層37R,37G,37Bを透過する光の透過率を調整することができる。つまり、発光素子21から射出される光が着色層37R,37G,37Bを透過することで、上述した様々な原因により発光素子21に輝度ムラが発生した場合でも、表示面から取り出される最終的な光の発光輝度を均一化することができる。
したがって、従来のように発光素子21の発光輝度を電気的な制御で補正する場合に比べ、駆動電流の補正回路を設ける必要がないため、構造の簡素化及び製造効率の維持を図った上で、輝度ムラ発生の原因を問わず、総合的に輝度ムラを抑制することができる。
さらに、発光素子21に流れる駆動電流を個々に補正する必要がないため、各発光素子21に流れる電流値の差による発光素子21の劣化速度にばらつきが生じることがなく、発光輝度を増加させるために電流を多く流す必要もないため、長寿命化を図ることができる。
なお、上述した発光輝度検出工程として、発光素子21に流れる駆動電流の電流値を測定して発光素子21から射出される光の発光輝度を算出することも可能である。具体的には、駆動用TFT123(図3参照)に電流を流し、各駆動用TFT123に流れる電流値を測定する。この時、駆動用TFT123に流れる電流値が大きい程、各発光素子21に流れる電流値が大きく、発光輝度が高いということになる。そして、各発光素子21の発光輝度のばらつきを検出し、この検出結果に基づいて着色層37R,37G,37Bの膜厚を算出する。これにより、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、発光輝度検出工程では、各発光素子21の輝度ムラの測定と駆動用TFT123の電流値の測定との双方を行うようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、図7に基づいて本発明の第2実施形態について説明する。図7は、図2のB−B’線に相当する断面図であり、第2実施形態の有機EL装置を模式的に示す断面図である。本実施形態では、複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、着色層の色材の濃度が設定されている点で上述した第1実施形態と相違している。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。また、各色の着色層の構成は略同一であるため、本実施形態では赤色着色層を例にして説明する。
図7に示すように、本実施形態の有機EL装置2は、上述した発光輝度検出工程の検出結果に基づいて、発光素子21から射出される光の発光輝度が高い発光素子21に対応する赤色着色層137R−1の色材の濃度が濃く、発光輝度が低い発光素子21に対応する赤色着色層137R−2の色材の濃度が薄く形成されている。つまり、発光輝度の高い発光素子21に対応する赤色着色層137R−1の色材の濃度が、発光輝度の低い発光素子21に対応する赤色着色層137R−2の色材の濃度に比べ濃くなるように形成されている。各着色層137R−1,137R−2の色材の濃度は、着色層137R−1,137R−2の形成材料に含まれる着色剤や添加剤の混合比率を異ならせて調整することが可能である。
このように、着色層37R,37G,37B(図3参照)の色材の濃度を調整することで、着色層37R,37G,37Bを透過する光の透過率を調整することができる。具体的には、着色層37R,37G,37Bの色材の濃度を濃く形成するにつれ、光の透過率が低下して着色層37R,37G,37Bで吸収される光の吸収量が多くなるため、着色層37R,37G,37Bを透過した光の発光輝度は低下する。つまり、発光素子21から射出される光の発光輝度に応じて、着色層37R,37G,37Bの色材の濃度を設定することで、着色層37R,37G,37Bを透過して表示面から取り出される光の発光輝度を均一化することができる。
したがって、本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することに加え、各着色層37R,37G,37Bの形成時には各着色層37R,37G,37Bの色材の濃度を調整するだけであるので、製造効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、図8,9に基づいて本発明の第3実施形態について説明する。図8は、図2のB−B’線に相当する断面図であり、第3実施形態の有機EL装置を模式的に示す断面図である。図9は図8の平面図である。なお、図8では説明をわかり易くするため、着色層及びブラックマトリクス層のみを示している。本実施形態では、複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、発光素子のそれぞれの発光領域に対応する着色層の発光領域との対向面の面積が設定されている点で、上述した第1,2実施形態と相違している。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。また、各色の着色層の構成は略同一であるため、本実施形態では赤色着色層を例にして説明する。
図8,9に示すように、本実施形態の有機EL装置3は、上述した発光輝度検出工程の検出結果に基づいて、各発光素子21のうち、発光輝度が高い発光素子21の発光領域50R−1に対応する赤色着色層237R−1の発光領域50R−1との対向面の面積が大きく、発光輝度が低い発光素子21に対応する赤色着色層237R−2の発光領域50R−2との対向面の面積が小さく形成されている。つまり、発光輝度の高い発光素子21に対応する赤色着色層237R−1の発光領域50R−1との対向面の面積が、発光輝度の低い発光素子21に対応する赤色着色層237R−2の発光領域50R−2との面積に比べ大きくなるように形成されている。
具体的には、発光輝度の低い発光素子21は、発光領域50R−2と赤色着色層237R−2との平面視で重なった領域の面積が、発光領域50R−2の面積より小さく形成されている。また、赤色着色層237R−2は、発光領域50R−2の平面視中央部で重なるように配置されている。したがって、発光領域50R−2と赤色着色層237R−2とが平面視で重ならない領域、つまり赤色着色層237R−2の周囲には、透過エリアFが形成される。この透過エリアFは、ブラックマトリクス層32と赤色着色層237R−2との間であって、赤色着色層237R−2を取り囲むように形成された領域である。透過エリアFでは、発光素子21から射出される白色光が封止基板31をそのまま透過することになる。なお、上述した発光領域(例えば、図8,9中符号50R−1,50R−2)とは、陽極10及び発光層40、陰極11の3層が積層された領域、つまり陽極10と陰極11によって発光層40が挟持され、実質的に発光に寄与する領域を示している。また、着色層の形状は矩形状に限らず、円形等の様々な形状を採用することが可能である。
このように、本実施形態によれば、発光素子21から射出される光のうち、一部の光は赤色着色層237R−2を透過し、残りの光は赤色着色層237R−2を透過せずに透過エリアFを透過するため、発光層40から射出された白色光の状態で封止基板31を透過することになる。つまり、封止基板31から取り出される光は、赤色着色層237R−2を透過した光と透過エリアFを透過した光とによって構成されることになる。
ここで、透過エリアFから取り出される光は、赤色着色層237R−2で吸収されることなく取り出されるため、発光素子21から射出された状態の発光輝度を維持することができる。そして、封止基板31の表示面から表示される画像は、赤色着色層237R−2によって着色された光と、透過エリアFを透過した高輝度な光とによって表示される。したがって、上述した第1実施形態と同様に、様々な原因により発光素子21に輝度ムラが発生した場合でも、表示面から取り出される最終的な光の発光輝度を均一化することができる。
また、発光輝度の低い発光領域50R−2の平面視中央部にのみ赤色着色層237R−2が重なるように配置されているため、表示面を斜めから見た場合、つまり視野角が大きい場合にも所望の発光輝度を確保することができる。つまり、視野角が大きい場合には、赤色着色層237R−2の周囲に形成された透過エリアFから透過した発光輝度の高い光を見ることになるため、発光輝度の視野角特性を向上させることができる。また、赤色着色層237R−2を発光領域50R−2の中央部に形成することで、赤色着色層237R−2の形成時における誤差を許容することができるため、アライメントが容易になる。
なお、透過エリアFの面積が大きくなり色純度が低い場合には、各着色層37R,37G,37Bの膜厚や色材の濃度を変更して各着色層37R,37G,37Bの色純度を向上させることで、全体の色再現性を調整することが可能である。
(光共振器構造)
次に、図10に基づいて、本発明の有機EL装置の他の構成について説明する。図10は有機EL装置の他の構成を模式的に示す断面図である。図10では、上述した金属反射板と陰極との間で発光層から射出された光を共振させる光共振構造を採用している点で、第3実施形態と相違している。したがって、上述した第3実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態における有機EL装置6の陰極111は、発光層40から発光した光の一部を透過し、残りの光の一部又は全部を金属反射板15側に反射する半透過反射性を有しており、画素隔壁13及び発光層40を覆うように形成されている。一般に、上述したITO等の透光性導電膜は、大気層との界面で10%程度の反射率を有しており、特段の工夫を施さなければ、このような透光性導電膜を用いた陰極111は、上記のような半透過反射性を有するものとなっている。
ここで、発光層40は、上述した半透過反射機能を有する陰極111と金属反射板15との間に挟持されており、これら陰極111と金属反射板15との間で、発光層40から射出された光を共振させる光共振構造が形成されている。この構成によれば、発光層40から射出された光は、金属反射板15と陰極111との間で往復し、金属反射板15と陰極111との間の光学的距離に対応した共振波長の光だけが増幅されて取り出される(図5中矢印参照)。このため、発光輝度が高く、スペクトルもシャープな光を取り出すことができる。
各発光素子21の共振波長は、金属反射板15と陰極111との間の光学的距離、つまり金属反射板15と陰極111との間に形成された各層(例えば、有機機能層12、陽極110)の膜厚と屈折率とのそれぞれの積の総和によって求められる。本実施形態では、各画素領域XR,XG、XBの光共振器構造における金属反射板15と陰極111との間の光学的距離を調整することで、各画素領域XR,XG、XBの共振波長を異ならせている。つまり、光共振器構造における共振波長の異なる複数の発光素子21が含まれているため、白色光を発光する発光層40からはそれぞれ異なった色(例えば、赤色光、緑色光、青色光)が取り出されるようになっている。
これらの共振波長は、本実施形態の場合、発光素子21の陽極110の膜厚によって調節することが好ましい。具体的には、各画素領域XR,XG、XBにおける陽極110の膜厚は、共振波長が最も大きくなる画素領域XRの陽極110Rが最大となり、その次に、画素領域XGの陽極110G、画素領域XBの陽極110Bの順で膜厚が薄くなっている。また、光学的距離は表示面(封止基板31の表面)を正面から見た場合、つまり視野角0°の時に各色を発光する発光素子21が最適な共振波長の条件となるように設定されている。具体的には、光学的距離をL、発光層40で発光した光が陽極10または陰極111で反射する際に生じる位相シフトをΦ(例えば、−3/2π(rad))、発光層40から射出される光のうち取り出したい光のスペクトルのピーク波長をλとすると、2L=λ(m−Φ/2π)(mは整数)となる。なお、上述した視野角とは、視覚方向と封止基板31の表示面の法線とのなす角度とする。
このように本実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を奏することに加え、発光層40から射出された光を共振させる光共振構造を採用したため、各画素領域XR,XG、XBからは金属反射板15と陰極111との間の光学的距離に対応した共振波長の条件を満たす光のみが増幅されて取り出される。つまり、赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)の各色に対応する共振波長を有する発光素子21を形成することで、フルカラー表示が可能な有機EL装置6を提供することができる。
これにより、赤色着色層237R−2(図9参照)を透過せずに透過エリアF(図9参照)を透過した光自体も、赤色光、緑色光、青色光の各画素領域XR,XG、XBに対応した色の光として取り出すことができる。そして、封止基板31の表示面から表示される画像は、赤色着色層237R−2によって着色された光と、透過エリアFを透過した高輝度かつ画素領域XR,XG、XBに対応した色を有する光とによって表示される。したがって、低電流で高輝度を得ることに加え、色再現性を向上させることができる。
また、視野角が大きい場合においても、発光輝度及び色純度の視野角特性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、各着色層の間にブラックマトリクス層32を形成した場合について説明したが、ブラックマトリクス層32を形成せず、各着色層の間の領域を光透過領域として構成することも可能である。この場合、光透過領域において、発光素子21から隣接する発光素子21に対応する着色層に入射する光が、封止基板31と空気との境界面で全反射条件を満たすように設定されていることが好ましい。この全反射条件は、封止基板31の屈折率をn1、空気の屈折率をn2、封止基板31への入射角をθ1、封止基板31からの出射角をθ2とすると、n1,n2,sinθ1,sinθ2の関係は、n1sinθ1=n2sinθ2となる。そして、全反射条件を満たすためには、θ2≧90°となるようにn1,sinθ1を設定すればよい。具体的には、任意の発光領域と隣接する発光領域の着色層との水平及び垂直方向の距離を調整することで任意の発光領域から射出され隣接する着色層に入射する光の入射角θ1を調整する。また、封止基板の屈折率n1を調整することも可能である。この場合、θ2≧90°となる光は、封止基板31と空気との境界面を透過せず、全て素子基板20A側に反射するようになっている。これにより、発光領域から射出された光が、隣接する発光領域に対応する着色層を透過することがない。そのため、例えば着色層間にブラックマトリクス層等の非発光領域を設けることなく、隣接する画素領域間の光漏れを防止して、色再現性を維持することができる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器について説明する。
電子機器は、上述した有機EL装置(例えば、有機EL装置1〜3,6)を表示部として有したものであり、具体的には図11に示すものが挙げられる。
図11(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図11(a)において、携帯電話1000は、上述した有機EL装置を用いた表示部1001を備える。
図11(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図11(b)において、時計(電子機器)1100は、上述した有機EL装置を用いた表示部1101を備える。
図11(c)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図11(c)において、情報処理装置1200は、キーボードなどの入力部1202、上述した有機EL装置を用いた表示部1206、情報処理装置本体(筐体)1204を備える。
図11(d)は、薄型大画面テレビの一例を示した斜視図である。図11(d)において、薄型大画面テレビ1300は、薄型大画面テレビ本体(筐体)1302、スピーカーなどの音声出力部1304、上述した有機EL装置1を用いた表示部1306を備える。
図11(a)〜(d)に示すそれぞれの電子機器は、上述した有機EL装置を有した表示部1001,1101,1206,1306を備えているので、表示部が低電流で高輝度を得ることを図られたものとなる。
また、有機EL装置を表示部として備える場合に限らず、発光部として備える電子機器であってもよい。例えば、有機EL装置を露光ヘッド(ラインヘッド)として備えるページプリンタ(画像形成装置)であってもよい。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、上述した正孔注入・輸送層あるいは発光層のインク組成物は、低分子、高分子、デンドリマー等の分子形態に関係なく、また発光層の形成材料は、例えば蛍光、燐光材料ともに有効である。
また、上述した第1〜第3実施形態を適宜組み合わせたり、各実施形態の構成に加えて駆動電流を補正する補正回路を設けたりすることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、各発光素子に対応する着色層の膜厚や、濃度、面積等を調整する場合について説明したが、表示面の領域毎(例えば、表示面の中央部、外周部等)に区画して調整することも可能である。この場合、着色層の形成方法は、インクジェット法に限らず、スピンコート法の回転速度を各領域毎に調整したり、スクリーン印刷法等により形成したりすることも可能である。
また、上述した光共振器構造において、光学的距離の設定方法として、陽極の膜厚を調整する場合について説明したが、有機機能層の膜厚を厚く形成してもよい。
また、有機機能層や陽極の構成材料を変化させて屈折率を調整することで、光学的距離を調整することも可能である。
また、各画素隔壁間(画素領域)に赤色発光層、緑色発光層、青色発光層をそれぞれ形成し、これら各色の発光層に対応して各色の着色層を配置する構成も可能である。
本発明の実施形態における有機EL装置の配線構造を示す図である。 本発明の実施形態における有機EL装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における図2のA−A’線に沿う有機EL装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態における有機EL装置の素子基板側の工程図である。 本発明の実施形態における有機EL装置の封止基板側の工程図である。 本発明の第1実施形態における図2のB−B’線に沿う有機EL装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態における図2のB−B’線に相当する有機EL装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態における図2のB−B’線に相当する有機EL装置を模式的に示す断面図である。 図6の平面図である。 本発明の実施形態における図2のA−A’線に相当する光共振器構造を有する有機EL装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器を示す図である。
符号の説明
1,2,3,4…有機EL装置(発光装置) 10,110,110R,110G,110B…陽極(第1電極) 11,111…陰極(第2電極) 15…金属反射板(光反射層) 21…発光素子 37R,37G,37B,37R−1,37R−2,137R−1,137R−2,237R−1,237R−2…着色層 40…発光層 50R−1,50R−2…発光領域 1000…携帯電話(電子機器)、1100…時計(電子機器)、1200…情報処理装置(電子機器)、1300…薄型大画面テレビ(電子機器)、1001,1101,1206,1306…表示部(発光装置) X,XR,XG,XB…画素領域

Claims (15)

  1. 第1電極と第2電極との間に発光層が挟持された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子に対応して配置された複数の着色層と、を備えた発光装置において、
    前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の光透過率が補正されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚が設定されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の膜厚に比べて厚く形成されていることを特徴とする請求項2記載の発光装置。
  4. 前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度が設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の発光装置。
  5. 前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の色材の濃度に比べて濃く形成されていることを特徴とする請求項4記載の発光装置。
  6. 前記複数の発光素子から射出される光の発光輝度に応じて、前記発光素子の発光領域に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積が設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の発光装置。
  7. 前記複数の発光素子のうち、発光輝度が高い前記発光素子の発光領域に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積が、発光輝度が低い前記発光素子に対応する前記着色層の前記発光領域との対向面の面積に比べて大きく形成されていることを特徴とする請求項6記載の発光装置。
  8. 前記発光素子から射出され隣接する前記発光素子に対応した前記着色層に入射する光が、全反射条件を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の発光装置。
  9. 前記発光層は、白色光を発光することを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の発光装置。
  10. 前記第1電極は光透過性を有するとともに、前記第2電極は半透過反射性を有し、前記第1電極を挟んで前記発光層の反対側には光反射層が配置され、前記光反射層と前記第2電極との間で、前記発光素子から射出された光を共振させる光共振器構造が構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の発光装置。
  11. 第1電極と第2電極との間に発光層が挟持された複数の発光素子を形成する発光素子形成工程と、
    前記複数の発光素子に対応して複数の着色層を形成する着色層形成工程と、を有する発光装置の製造方法であって、
    前記着色層形成工程に先立って、前記発光素子から射出される光の発光輝度を検出する発光輝度検出工程を有し、
    前記着色層形成工程では、前記発光輝度検出工程の検出結果に基づいて、前記着色層の光透過率を補正することを特徴とする発光装置の製造方法。
  12. 前記発光輝度検出工程は、前記複数の発光素子の輝度ムラを測定する工程と、
    前記輝度ムラに基づいて前記発光素子から射出される光の発光輝度を算出する工程と、を有することを特徴とする請求項11記載の発光装置の製造方法。
  13. 前記発光輝度検出工程は、前記発光素子に流れる駆動電流の電流値を測定する工程と、
    前記電流値に基づいて前記発光素子から射出される光の発光輝度を算出する工程と、を有することを特徴とする請求項11記載の発光装置の製造方法。
  14. 前記着色層形成工程は、液滴吐出法により前記着色層の形成材料を塗布することを特徴とする請求項11ないし請求項13の何れか1項に記載の発光装置の製造方法。
  15. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の発光装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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