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JP2009148542A - 膨張可能な医療装置 - Google Patents

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JP2009148542A
JP2009148542A JP2008246873A JP2008246873A JP2009148542A JP 2009148542 A JP2009148542 A JP 2009148542A JP 2008246873 A JP2008246873 A JP 2008246873A JP 2008246873 A JP2008246873 A JP 2008246873A JP 2009148542 A JP2009148542 A JP 2009148542A
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JP2008246873A
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Biten Kishore Kathrani
ビテン・キショール・カトラニ
Ulhas Sadashiv Gadgil
ウルハス・サダシブ・ガドギル
Hitesh Jain
ヒテッシュ・ジャイン
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Ethicon Endo Surgery Inc
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Abstract

【課題】組織を持ち上げて手術空間を形成または拡張するための外科手術装を提供すること。
【解決手段】膨張可能なリブおよびこれらのリブによって離隔された概ね平坦な非膨張セグメントを有するシェルを含むことができる外科手術装置。リブは、膨張すると、シェルの平坦なセグメントを支持して組織層の上に拡張空間を提供する。シェルが膨張した構造になると、このシェルを介して真空が提供されて、組織層をシェルに向かって持ち上げることができる。
【選択図】図1

Description

開示の内容
〔関連出願〕
本願は、同日出願の米国特許出願(名称:「外科手術方法(Surgical Method)」)を相互参照するものである。
〔発明の分野〕
本発明は、概して、組織の持ち上げまたは手術空間の作成のための医療装置に関し、より詳細には、注入ガスを用いずに真空式最小侵襲性処置または真空式最小侵襲性外科手術を行うのに有用な医療装置に関する。
〔発明の背景〕
内視鏡手術、腹腔鏡手術、内視鏡を補助的に用いた処置(endoscopically-assisted procedure)、または腹腔鏡を補助的に用いた処置(laparoscopically-assisted procedure)を含む最小侵襲性処置(MIP)または最小侵襲性外科手術(MIS)が知られている。このような処置または外科手術では、切開による外傷の制限、痛みの軽減、瘢痕の制限、入院日数の短縮、および正常状態への早期回復などの恩恵を患者が受けることができる。経管腔的内視鏡手術(NOTES:Natural Orifice Trans-Luminal Endoscopic Surgeries)は、切開の外傷や瘢痕がなく、回復が早いなどの他の恩恵も与えることができる。このような手術を行う際は、改善された視覚化のおよび良好なアクセスのために、組織表面と臓器との間に手術空間を作成する、または腹腔や胸腔などの体腔内の手術空間を拡張することが有利である。手術空間の作成または拡張は、通常は、組織表面を持ち上げることを伴う。
ガス注入、機械的持ち上げ、および膨張可能な嚢すなわちバルーンを用いた持ち上げなどの幾つかの技術および装置が、組織表面の持ち上げ、または手術空間の作成のために利用されている。しかしながら、このような技術に関連して、腹腔内の圧力の上昇、術後の患者の不快感、および空間、視界、およびアクセスの縮小または制限などの欠点や悪影響が生じ得る。
上記の殆どの欠点を解消するべく、組織表面を持ち上げるため、体腔を作成するため、または体腔を拡張するために様々な医療装置が開発されている。このような1つの医療装置は、組織を持ち上げて維持するために真空を利用している。この装置は、シェルなどの形態であり、ガスを用いない内視鏡処置または内視鏡手術を行うのに特に有用である。さらに、このような装置は、急性腹部コンパートメント症候群(acute-abdominal compartment syndrome)、妊娠の子癇前症、および他の障害の治療にも用いられている。
例えば、米国特許第5,893,368号および同第5,938,626号に、長期に亘って連続的に患者の腹腔内を減圧して腹腔内の圧力を下げるための方法および器具が開示されている。患者の腹部に比較的低い負圧(例えば、−20mmHg〜−45mmHg)をかけて、腹腔内を減圧する。この器具は、好適な実施形態では、腹腔内の圧力の指標(measure)として患者の膀胱の圧力を用い、強さおよび治療期間を制御する。
米国特許第6,042,539号では、患者の手術空間内で外科手術を行うための真空作動式組織リフト装置および方法が開示されている。一態様では、この装置は、シェル、このシェルに位置付けられた真空ポート、およびシェルを貫通する空気路を含む。
米国特許公開第20040049127号に、初めに皮膚および下側の組織を引いて、その下側の弱い構造から引き離す組織穿孔法および装置が開示されている。この装置は、好適な実施形態では、ハウジング貫通開口、このハウジング貫通開口を通過できるように確実に密閉可能に配された挿入器(penetrator device)、および真空システムを有するハウジングを含む。この真空システムは、患者の組織を前進させるためのハウジングを介して挿入器に確実に密閉可能に固定された真空源を含む。
しかし、上記の装置は、解消すべき幾つかの欠点がある。第1に、これらの装置の殆どは、容積が大きく、パッケージング、滅菌、および輸送の問題を生じさせるシェルや密閉部材などの複数の構成要素を含む硬質シェルすなわちハウジングを用いている。さらに、NIPまたはMISに用いられているこれらの装置の殆どでは、トロカールなどの手術器具のための入口部が制限され、入口部の位置が固定されている。加えて、これらの装置は、ごく制限された患者または処置に使用するようにデザインされている。
上記説明から、出願者は、上記した医療装置の1つまたは複数の利点を維持したまま、上記した医療装置の1つまたは複数の制限を解消する医療装置が望ましいことを理解している。したがって、このような医療装置は、持ち運びを容易にし、かつ異なる処置および様々な患者に対して使用可能となるべきである。さらに、このような装置は、医師または外科医の要求に従って入口部が位置付けされ得るように、MIPSまたはMISSのために複数の入口部を備えるべきである。
〔発明の概要〕
一実施形態では、本発明は、組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置を提供する。この装置は、第1の膨張していない構造、および、組織層を持ち上げるのに適した第2の膨張した構造を有するシェルを含む。このシェルは、膨張した構造を提供するための1つまたは複数の膨張可能なリブを含むことができる。シェルは、2つ以上の概ね平坦な非膨張セグメントを含むことができる。これらの平坦なセグメントの近接する各対は、膨張可能なリブによって離隔されている。シェルは、シェルの縁の周りに延びた、組織層の外面に係合して密閉するように構成された密閉リブなどのシールを含むこともできる。
膨張した構造では、膨張可能なリブは、概ね平坦なセグメントを支持し、シェルと組織層との間に拡張空間を提供する。シェルは、リブを膨張させるための少なくとも1つの吸入(intake)ポート、および拡張空間に真空を提供するための少なくとも1つの吸引ポートを含むことができる。外科手術装置は、シェルを貫通して延びる少なくとも1つの導管、および1つまたは複数の概ね平坦なセグメントを貫通して延びる少なくとも1つの入口ポートを含むこともできる。
別の実施形態では、外科手術方法を提供する。この方法は、第1の膨張していない構造および第2の膨張した構造を有するシェルを用意するステップと、膨張していない構造のシェルを体の組織層に近接して配するステップと、シェルの一部を膨張させて、組織層と膨張したシェルとの間に拡張空間を提供するステップを含むことができる。
一実施形態では、この外科手術方法は、少なくとも1つの膨張可能な構成要素を有するシェルを提供するステップと、この少なくとも1つの膨張可能な構成要素を膨張させて、組織層とシェルとの間に拡張空間を提供するステップと、この拡張空間に真空を提供して組織層をシェルに向かって持ち上げるステップとを含む。この方法はまた、シェルおよび組織層を貫通して体内の手術空間内に延びる導管を提供するステップと、この導管を介して手術空間内に流体を提供するステップを含むことができる。
〔好適な実施形態の詳細な説明〕
米国特許第6042539号、米国特許出願公開第20050159711号、および同第20050159730号を参照することを以って、これらの全てを本明細書に組み入れるものとする。
本発明は、添付の図面に示した幾つかの実施形態に関連して説明されるが、当業者であれば、様々な他の実施形態も十分に、添付の特許請求に規定される、本発明の範囲内であることを容易に理解できよう。したがって、以降に記載する詳細な説明は、単に本発明を例示することを意図し、いかなる場合も、請求する本発明の範囲および概念を限定するものではない。これに関連して、請求の範囲に用いられる語の所与の定義については、読者は、このような語の範囲が詳細な説明で説明する特定の好適な実施形態に限定されると解釈すべきではない。このような定義は、限定目的ではなく、単なる例として提示されている。
語「最小侵襲性処置(MIP)または最小侵襲性外科手術(MIS)」または「最小アクセス処置(MAP)」とは、内視鏡手術もしくは腹腔鏡手術による、または内視鏡もしくは腹腔鏡を補助的に用いた、限定するものではないが、診査、診断、治療、外科、外来すなわち通院、緊急、および死後の処置を含む医療処置を意味する。「経管腔的内視鏡手術(NOTES)の処置」とは、体内に進入するために天然の体の開口を利用する医療処置を意味する。体の開口には、限定するものではないが、口、肛門、膣、鼻、および耳が含まれる。さらに、このような医療処置には、限定するものではないが、経肛門、経口、経胃、経結腸、および経膣アクセスが含まれうる。
語「組織層」とは、限定するものではないが、皮膚、皮下層、筋膜、腸間膜、腹膜、腱膜、および筋層などを含む動物の器官または細胞を覆う、一列に並べる、または接続する、一層または多層からなる柔軟な組織層を意味する。
語「手術空間」とは、組織層、器官、脈管構造、および骨などの1つまたは複数の体の構造を部分的または完全に持ち上げるなどして互いに分離させて、あらゆる組織または器官の下側または上側などの体内に作成されたあらゆる作業空間を意味する。
本願で用いる語「流体」は、気体、液体、およびこれらの組合せを含む。
語「体腔」とは、限定するものではないが、腹腔、胸腔、骨盤腔、頭蓋腔、背側腔(dorsal cavity)、体腔(coelom)、および偽体腔などを含み、ヒトまたは動物の体内の、流体が満たされたあらゆる空間を意味する。さらに、語「体腔」は、組織層間、および器官と組織との間などの潜在的な空間も含む。
語「遠位」は、使用者から離れている構成要素または部材の部分、一部、端部、または先端部を指すために用い、語「近位」は、使用者に近い構成要素または部材の部分、一部、端部、または先端部を指すために用いている。
幾つかの重要な語の範囲を定義してきたが、本発明をより完全に理解できるように、図面を参照しながら、本発明の様々な実施形態の詳細な説明を以下に記載する。
図1を参照すると、本発明の実施形態の一適用例が例示されている。図1は、本発明の一実施形態に従った、組織層104を持ち上げるための真空支援式装置200を例示している。この装置200は、図示されているように、患者の組織層104の上に位置している。図1では、組織層104は、患者の皮膚の外層を含みうる。拡張空間214が装置200と組織層104との間に提供されている。組織層104は、図示されているように、腹腔などの患者110の例示的な体腔106を覆っている。
当業者であれば、体腔106が、単なる例示目的で示されていることを理解できよう。体腔106は、潜在的な手術空間に置き換えることが可能である。さらに、組織層104を持ち上げることにより、手術空間を作成することができる。加えて、患者110は、ヒトまたは動物のいずれかとすることができ、装置200の実施形態は、ヒトおよび動物の両方に用いることができる。さらに、装置200の様々な実施形態は、腹腔内減圧、NOTES、切開外科手術、MIP、MAP、またはMISなどの様々な処置を行うのに有用である。しかしながら、以降の説明は、特に、注入ガスを用いない真空式MIPSまたはMAPS(図8では、NOTES処置)を行うのに有用である医療装置200を例示する。
ここで図2を参照すると、医療装置200の一実施形態が、その構成要素と共に例示されている。例示されている医療装置200は、シェル202、吸入ポート204、吸引ポート206および密閉リブ208を含む。図2では、シェル202の下側の組織層104および拡張空間214を明示するためにシェル202の一部が破断して示されている。
シェル202は、複数のリブ210をさらに含み、これらのリブの1つまたは複数は、膨張可能とすることができる。シェル202は、概ね平坦な構造にすることができる複数のセグメント212を含むこともできる。膨張可能なリブ210は、シェル202が膨張した状態で、平坦なセグメント212が、組織層104を取り囲むのに適した外形または形状となるように、平坦なセグメント212を相互接続または他の方法で連結するように構成することができる。リブ210が膨張すると、拡張空間214が、シェル202と組織層104との間に提供される。図2に示されている実施形態では、概ねドーム型の拡張空間214が、シェル202によって提供されている。
シェル202は、このシェル202に結合された流体供給ポート204を介して流体が供給されて膨張する。この流体は、空気、水、消毒した気体、不活性ガス、CO、油、ゲル、または任意の他の適当な流体とすることができる。加えて、吸入ポート204は、この吸入ポート204を介して供給される流体が、全ての膨張可能なリブ210を満たして膨張させるように、全てのリブ210に直接または間接的に流体連通することができる。
逆止め弁を含む流体ポンプなどの流体供給源(不図示)を用いて、流体を吸入ポート204に提供することができる。リブ210は、膨張すると、吸引ポート206を介して適用される真空に耐える十分な強度および剛性をシェル202に提供する。
さらに、図2に示されている非膨張リブ216などの1つまたは複数の非膨張リブを、シェル202にさらなる支持および強度を提供するために設けることができる。図2では、リブ216は、シェル202の主要な外周部に沿って弧状に延びている。非膨張リブ216は、自己組織化金属リンク機構(self-organizing metal linkage)、1つまたは複数の引張りワイヤを備えた自己組織化スパイン(self-organizing spine)、1つまたは複数の形状記憶材料(ニチノールなど)からなるリブ、またはパッケージングや保管などのためにシェル202の折り畳みまたは折り曲げを可能にする他の非膨張可撓性リブ(金属、プラスチック、ゴム、または複合材料からなるリブなど)を含むことができる。
吸引ポート206は、拡張空間214と連通するようにシェル202に結合することができる。吸引ポート206は、シェル202の頂点またはその近傍に位置付けることができる。真空源(不図示)を、吸引ポート206を介して拡張空間214に真空を適用するために設けることができる。拡張空間214に対する真空の適用により、組織層104が拡張空間214内に持ち上げられるようになる。
密閉リブ208を、拡張空間214の真空を有効に維持するために設けることができる。密閉リブ208は、接着剤、熱接着、または任意の他の適当な接着または締結方法によって、シェル202のリムなどに沿ってシェルの外周に配することができる。密閉リブ208は、組織層104の外面の形状に一致し、拡張空間214にもたらされた真空を維持するために流体シールを提供する。密閉リブ208は、任意の適当な可撓性材料から形成することができ、可撓性および弾性的伸張性の両方を有することができる。例えば、密閉リブ208は、シリコーン、ゴム、連続気泡フォーム、または独立気泡フォーム(open or closed cell foam)などから形成することができる。
所望に応じて、密閉リブ208は、シェル202を組織層104に対して取り外し可能に密閉するのを補助するために、1つまたは複数の締結具すなわち密閉特徴部を含むことができる。例えば、密閉リブ208は、この密閉リブ208の境界に沿って延びた組織層104に密閉リブ208を取外し可能に固定できるように、密閉リブ208の内面に配された接着層(接触剥離紙によって覆われた感圧接着層など)を含むことができる。しかしながら、当業者であれば、締結手段は、接着層に限定されるものではなく、ベルト、ストラップ、およびVELCRO(商標)型締結具などの他の締結手段を含むこともできることを理解できよう。
本発明の別の実施形態では、密閉リブは、シェル202のリムに対して平行に配列された複数のリブセグメントを含むことができる。所望に応じて、密閉リブ208(またはリブセグメント)は、膨張可能とすることができる。例えば、密閉リブ208は、組織層104の外面の形状に一致するように、必要に応じて膨張させることができる。所望に応じて、密閉リブ208を、流体供給源に結合することができ、弁(図2には不図示)を、リブ208の膨張の程度を制御するために設けることができる。別法では、密閉リブ208は、膨張可能なリブ210および密閉リブ208が互いに接続されて互いに膨張できるように、吸入ポート204を介して流体供給源に連通させることができる。
概ね平坦なセグメント212と膨張可能なリブ210は、別個に形成して、接着剤、超音波接着、または熱接着などの任意の適当な手段によって互いに接続または結合することができる。別法では、セグメント212は、リブ210と一体に形成することができる(押出しまたは他の形成技術などによって)。所望に応じて、膨張可能なリブ210は、二重壁層にすることができ、弾性的に伸張可能な材料から形成することができる。一例として、リブ210は、シリコーン、ゴム、またはポリマーフィルムなどの医療用ポリマーなどの材料から形成することができる。
膨張可能なリブ210は、別個に膨張させるか、または互いに接続して吸入ポート204を介して供給される流体で全てのリブ210を同時に満たして膨張させることができる。膨張可能なリブ210は、図2に示されているように、例えば複数の接合部220で、シェル202のリムに沿った密閉リブ208に対して相互接続することができる。膨張可能なリブ210は、図2に示されているように、複数の接合部222によって互いに接続することができる。
セグメント212およびリブ210は、実質的に空気が通過しない透明または半透明材料から形成することができる。本発明の実施形態では、この材料は、可撓性かつ弾性的に伸張可能であり、トロカールや切開刃などの1つまたは複数の手術器具を用いて穿通可能な厚みにすることができる。例えば、この材料は、医療用シリコーン、ゴム、ポリマー、および複合材料などから形成されたフィルムまたはシートとすることができる。本発明の一実施形態では、平坦なセグメント212は、膨張可能なリブ210の内面に取り付けられた連続した穿通可能なシート、フィルム、または膜のセグメントとすることができる。
一実施形態では、膨張可能なリブ210は、実質的に直角に相互接続することができ、セグメント212は、図3に示されているように、概ね長方形にすることができる。図3は、シェル202のリムまで延びている概ね管状のリブ210Aおよび210Bとして膨張可能なリブ210を例示している。膨張可能なリブ210Aおよび210Bは、患者の矢状平面および横断平面に沿って延びており、互いにほぼ直角に相互接続されて交差し、実質的に長方形の窓を形成している。平坦なセグメント212は、この長方形の窓を塞いでいる。しかしながら、リブ212を、他の平面または方向に沿って配し、互いに対して様々な角度で相互接続して交差させ、これらの間に異なる形状すなわちデザインの窓をもたらすことができ、図3に示されている窓に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、平坦なセグメント212は、様々な形状すなわちデザインを有することができる。
図4を参照すると、装置200は、シェル202の頂部(膨張した状態)からほぼ径方向にシェル202のリブまで延びた管状リブ210を含むことができる。膨張可能なリブ210は、患者の主要平面(capital plane)および横断平面に沿って配することができ、シェル202の頂部で互いに交わることができる。したがって、膨張可能なリブ210は、平坦なセグメント212によって塞がれた実質的に三角形の窓を形成する。
本発明のさらに別の実施形態では、図5に示されているように、装置200は、2つ以上の概ねリング型のリブ502Aおよび502Bを含む。リブ502Aは、リブ502Bよりも小さい直径および長さを有する。リブ502Aおよび502Bは、患者の前頭面に対して概ね平行な平面に沿って配列することができる。装置200は、シェル202の頂部(膨張した状態)から概ね径方向にシェル202のリムまで延びた別のセットのリブ504を含むことができる。これらのリブ504は、患者の主要平面および横断平面に沿って配することができ、シェル202の頂部で相互接続され交わっている。したがって、平坦なセグメント212によって塞がれた様々な形状および大きさの窓が得られる。
図6は、MIP、MIS、またはMAP処置に用いることができる様々な他の構成要素を例示している。例えば、本発明の実施形態に従った導管602および入口ポート604が例示されている。入口ポート604および導管手段602は、医療装置200を用いてMIPを行う際に特に有用である。これらの追加の構成要素を詳細に説明する前に、拡張空間214への真空の適用によって、組織層104を持ち上げることができることを理解されたい。組織層104が持ち上げられると、患者110の体腔106が減圧される。この体腔106の減圧は、急性腹部コンパートメント症候群および妊娠の子癇前症などの特定の症状を治療するのに特に有用である(体腔106が腹腔である場合)。また、組織層104の持ち上げは、視覚化が改善され、作業空間が広くなるため、NOTES処置に有利であろう。
図6を参照すると、手術空間606は、体腔106内で作成して拡張することができる。手術空間606は、シェル202に向かって組織層を持ち上げて作成または拡張することができる。加えて、切開部を、シェル202および組織層104を介して作ることができる。この切開部により、手術器具を手術空間606に導入することができる。
引き続き図6を参照されたい。気体が導管602を介して体腔106内に流入できる状態で、真空を提供して組織層104を持ち上げて、体腔106内の手術空間606を作成または拡張することができる。組織層104がシェル202に向かって拡張空間214内に持ち上げられると(吸引ポート206を介した真空の適用などによって)、気体が体腔106内に流入して、手術空間606の拡大が促進される。体腔106内に気体が流入することにより、体の組織または器官が組織層104から分離することができる。導管602から提供される気体は、限定するものではないが、空気、圧縮ガス、滅菌ガス、およびCOなどの任意の適当な流体とすることができる。
導管602は、シェル202に結合し、このシェル202および組織層104を介して手術空間606内に挿入することができる。本発明の実施形態では、導管602は、MIPを行うために用いられる1つまたは複数の手術器具に結合され一体化されている。本発明がNOTES処置に用いられる場合、空気導管を、天然の開口を介して体腔106にアクセスするために用いられる内視鏡アクセス装置(例えば、内視鏡)を通して、提供することができる(図8に例示し詳細を後述する)。
手術器具を、図6および図7に例示されている1つまたは複数の入口ポート604を介して手術空間606に導入することができる。平坦なセグメント212は、穿通可能であるため、外科医または医療行為者によって、所望に応じて、シェル202の様々な位置に入口ポート604を位置付けることができる。
例えば、外科医は、手術中または手術前に組織層104の切開の位置を選択し、この切開の位置に従って、穿通される平坦なセグメント212を選択することができる。外科医は、シェル202の穿通部位に入口ポート604を取り付けることができる。次に、選択した平坦なセグメントを、ナイフ、メス、鋏、および切断器具などの1つまたは複数のアクセス器具によって穿通することができる。入り口ポート604により、外科器具を、手術空間606に導入することができる。入口ポート604は、外科医または医療行為者が、限られた範囲内で所望のように外科器具の向きを合わせることができるように弾性かつ可撓性の材料から形成することができる。
図7Aおよび図7Bを参照すると、各入り口ポートは、フランジ702、円筒壁704、および拡張空間214内の真空を維持するための一体化された密閉部材706を含む。密閉部材706は、シェル202と真空を維持したまま、入口ポート604内に挿入された器具を前進および後退させることができるように、ポート604内に延びる器具に対してスライド可能なシールを提供している。密閉部材706は、可撓性のディスク型部材とすることができる。シェル202内への進入に対する密閉とは別に、密閉部材706は、この内部に挿入される手術器具を支持し、手術器具の操作を容易にすることもできる。本発明の様々な実施形態では、密閉部材706は、ダックビル弁、アイリス弁、二尖弁、および三尖弁などとすることができる。
引き続き図7Aおよび図7Bを参照されたい。入口ポート604は、この入口ポート604をシェル202の穿通部位に取り付けるための取付け部材708を含むことができる。適当な取付け部材708は、必ずしも限定するものではないが、1つまたは複数の接着層(感圧接着層など)を含む。入口ポート604は、様々な大きさおよび形状にすることができる。
図8は、本発明の一実施形態に従った、医療装置200を用いてNOTES処置を行うための配列を例示している。図8では、医療装置200は、図示されているように、患者110の上に配置されている。アクセスチャネル802(胃鏡のワーキングチャネルなど)が設けられている。このアクセスチャネル802は、天然の開口(図8の患者110の口など)から体腔106内に延びている。
図8では、アクセスチャネル802は、胃壁の切開部を介するなどして胃から(経胃)腹腔内に通されている。また、可撓性外科カニューレ804が、図示されているように、アクセスチャネル802から胃壁の切開部を介して延びている。カニューレ804は、外科器具が体腔106内にアクセスできるようにアクセスチャネル802内に通されている。
図8に示されている実施形態では、体腔106内の手術空間806は、カニューレ804に関連した導管を介した体腔106内への気体の導入によって作成または拡張されている。吸引ポート206を介した真空の適用によって組織層104がシェル202に向かって拡張空間214内に持ち上げられるにつれて、気体が体腔106内に充填される。体腔106内に気体が導入されることにより、体の内側組織または器官を組織層104から分離することができる。したがって、手術器具の操作を容易にし、手術空間806の視覚化を高めるための空間が作成される。図8は、口から体腔106への気体の導入を例示しているが、本発明の様々な他の実施形態では、天然の開口は、肛門、膣、耳、鼻などとすることができる。さらに、アクセスチャネル802は、行われる特定の処置における必要に応じて、胃、食道、結腸、子宮頸部、盲管、直腸、および他の体の管腔に通すことができる。
医療装置200の様々な実施形態は、MIP、MAP、MIS、NOTES、またはこれらの組合せなどの様々な処置を患者に対して有効かつ効率的に実施するための改善された視覚化および十分な手術空間を提供する。加えて、医療装置200は、(シェル200の膨張前または収縮後などに)折り畳むまたは折り曲げることができるため、容易に輸送することができ、かつ/またはシェル202、導管602、およびポート604を含む部品のキットに容易に含めることができる。さらに、シェル202は、単一の一体ユニットとして形成することができ、様々な患者または処置に適合するように順応することができる。シェル202の形成に用いられる材料は、比較的安価にすることができ、シェル202は、1回使用用の使い捨てユニットとすることができる。
本発明は、いくつかの実施形態の記載によって例示されてきたが、出願者は、添付の特許請求の範囲がこのような詳細に制限または限定されることを意図するものではない。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な他の変更形態、変形形態、および置換形態に想到するであろう。
〔実施の態様〕
(1)組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
シェルであって、第1の膨張していない構造、および組織層を持ち上げるのに適した第2の膨張した構造を有する、シェル、
を含み、
前記装置は、前記膨張した構造を提供するための少なくとも1つの膨張可能な構成要素を含む、外科手術装置。
(2)実施態様1に記載の外科手術装置において、
前記シェルは、少なくとも1つの膨張可能なリブ、および、膨張可能なリブによって離隔された少なくとも2つの概ね平坦な非膨張セグメントを含む、外科手術装置。
(3)実施態様1に記載の外科手術装置において、
前記シェルは、複数の膨張可能なリブ、および、複数の概ね平坦なセグメントを含み、
前記膨張した構造では、前記膨張可能なリブは、前記概ね平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
(4)組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
前記装置は、シェルを含み、
前記シェルは、
複数の膨張可能なリブ、および
前記リブに結合された複数の概ね平坦なセグメント、
を含み、
前記リブは、膨張すると、前記平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
(5)実施態様4に記載の外科手術装置において、
少なくとも1つの前記膨張可能なリブに連通した少なくとも1つの吸入ポートと、
前記拡張空間を吸引するための少なくとも1つの吸引ポートと、
をさらに含む、外科手術装置。
(6)実施態様4に記載の外科手術装置において、
少なくとも1つの非膨張リブをさらに含む、外科手術装置。
(7)実施態様4に記載の外科手術装置において、
前記シェルを貫通する通路を提供する少なくとも1つの導管をさらに含む、外科手術装置。
(8)実施形態4に記載の外科手術装置において、
前記概ね平坦なセグメントの各々は、概ね透明な材料から形成されている、外科手術装置。
(9)実施態様4に記載の外科手術装置において、
前記概ね平坦なセグメントの各々は、刺入器具によって穿通されるように構成されている、外科手術装置。
(10)実施態様4に記載の外科手術装置において、
前記組織層の下側に位置付けられた手術空間への外科手術器具のアクセスを可能にするための少なくとも1つの入口ポートをさらに含む、外科手術装置。
(11)実施態様10に記載の外科手術装置において、
前記入口ポートは、前記手術空間の真空を維持したまま、前記外科手術器具のアクセスを可能にする一体化された密閉部材を含む、外科手術装置。
(12)実施態様4に記載の外科手術装置において、
前記シェルと前記組織層との間を密閉するために前記シェルの縁に沿って配置されたシールをさらに含む、外科手術装置。
(13)組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
シェルであって、第1の膨張していない構造、および組織を持ち上げるのに適した第2の膨張した構造を有する、シェル、
を含み、
前記装置は、前記膨張した構造を提供するための少なくとも1つの膨張可能な構成要素を含む、外科手術装置。
(14)実施態様13に記載の外科手術装置において、
前記シェルは、少なくとも1つの膨張可能なリブ、および、膨張可能なリブによって離隔された少なくとも2つの概ね平坦な非膨張セグメントを含む、外科手術装置。
(15)実施態様13に記載の外科手術装置において、
前記シェルは、複数の膨張可能なリブ、および、複数の概ね平坦なセグメントを含み、
前記膨張した構造では、前記膨張可能なリブは、前記概ね平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間の拡張空間を提供する、外科手術装置。
(16)組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
前記装置は、シェルを含み、
前記シェルは、
複数の膨張可能なリブ、および
前記リブに結合された複数の概ね平坦なセグメント、
を含み、
前記リブは、膨張すると、前記平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
(17)実施態様16に記載の外科手術装置において、
少なくとも1つの前記膨張可能なリブに連通した少なくとも1つの吸入ポートと、
前記拡張空間を吸引するための少なくとも1つの吸引ポートと、
をさらに含む、外科手術装置。
(18)実施態様16に記載の外科手術装置において、
少なくとも1つの非膨張リブをさらに含む、外科手術装置。
(19)実施態様16に記載の外科手術装置において、
前記シェルを貫通する通路を提供する少なくとも1つの導管をさらに含む、外科手術装置。
(20)実施態様16に記載の外科手術装置において、
前記概ね平坦なセグメントの各々は、概ね透明な材料から形成されている、外科手術装置。
(21)実施態様16に記載の外科手術装置において、
前記概ね平坦なセグメントの各々は、刺入器具によって穿通されるように構成されている、外科手術装置。
(22)実施態様16に記載の外科手術装置において、
前記組織層の下側に位置付けられた手術空間への外科手術器具のアクセスを可能にするための少なくとも1つの入口ポートをさらに含む、外科手術装置。
(23)実施態様22に記載の外科手術装置において、
前記入口ポートは、前記手術空間の真空を維持したまま、前記外科手術器具のアクセスを可能にする一体化された密閉部材を含む、外科手術装置。
(24)実施態様16に記載の外科手術装置において、
前記シェルと前記組織層との間を密閉するために前記シェルの縁に沿って配置されたシールをさらに含む、外科手術装置。
本発明の医療装置の実施形態の断面図である。 図1の医療装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に従った膨張可能なリブおよび平坦なセグメントの配列を示す図である。 本発明の別の実施形態に従った膨張可能なリブおよび平坦なセグメントの配列を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態に従った膨張可能なリブおよび平坦なセグメントの配列を示す図である。 本発明の一実施形態に従った、医療装置を用いてMIPを行うための入口ポートおよび導管手段を例示する図である。 本発明の一実施形態に従った入口ポートの側面図である。 図7Aの線A‐Aに沿った入口ポートの断面図である。 気体が体内の天然の開口(図8では口)を介して体腔に連通している、本発明の一実施形態を用いたNOTES処置を例示する図である。

Claims (20)

  1. 組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
    シェルであって、第1の膨張していない構造、および組織層を持ち上げるのに適した第2の膨張した構造を有する、シェル、
    を含み、
    前記装置は、前記膨張した構造を提供するための少なくとも1つの膨張可能な構成要素を含む、外科手術装置。
  2. 請求項1に記載の外科手術装置において、
    前記シェルは、少なくとも1つの膨張可能なリブ、および、膨張可能なリブによって離隔された少なくとも2つの概ね平坦な非膨張セグメントを含む、外科手術装置。
  3. 請求項1に記載の外科手術装置において、
    前記シェルは、複数の膨張可能なリブ、および、複数の概ね平坦なセグメントを含み、
    前記膨張した構造では、前記膨張可能なリブは、前記概ね平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
  4. 組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
    前記装置は、シェルを含み、
    前記シェルは、
    複数の膨張可能なリブ、および
    前記リブに結合された複数の概ね平坦なセグメント、
    を含み、
    前記リブは、膨張すると、前記平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
  5. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    少なくとも1つの前記膨張可能なリブに連通した少なくとも1つの吸入ポートと、
    前記拡張空間を吸引するための少なくとも1つの吸引ポートと、
    をさらに含む、外科手術装置。
  6. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    少なくとも1つの非膨張リブをさらに含む、外科手術装置。
  7. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    前記シェルを貫通する通路を提供する少なくとも1つの導管をさらに含む、外科手術装置。
  8. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    前記概ね平坦なセグメントの各々は、概ね透明な材料から形成されている、外科手術装置。
  9. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    前記概ね平坦なセグメントの各々は、刺入器具によって穿通されるように構成されている、外科手術装置。
  10. 請求項4に記載の外科手術装置において、
    前記組織層の下側に位置付けられた手術空間への外科手術器具のアクセスを可能にするための少なくとも1つの入口ポートをさらに含む、外科手術装置。
  11. 組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
    シェルであって、第1の膨張していない構造、および組織を持ち上げるのに適した第2の膨張した構造を有する、シェル、
    を含み、
    前記装置は、前記膨張した構造を提供するための少なくとも1つの膨張可能な構成要素を含む、外科手術装置。
  12. 請求項11に記載の外科手術装置において、
    前記シェルは、少なくとも1つの膨張可能なリブ、および、膨張可能なリブによって離隔された少なくとも2つの概ね平坦な非膨張セグメントを含む、外科手術装置。
  13. 請求項11に記載の外科手術装置において、
    前記シェルは、複数の膨張可能なリブ、および、複数の概ね平坦なセグメントを含み、
    前記膨張した構造では、前記膨張可能なリブは、前記概ね平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織層との間の拡張空間を提供する、外科手術装置。
  14. 組織層を持ち上げるための真空支援式外科手術装置において、
    前記装置は、シェルを含み、
    前記シェルは、
    複数の膨張可能なリブ、および
    前記リブに結合された複数の概ね平坦なセグメント、
    を含み、
    前記リブは、膨張すると、前記平坦なセグメントを支持して前記シェルと前記組織との間に拡張空間を提供する、外科手術装置。
  15. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    少なくとも1つの前記膨張可能なリブに連通した少なくとも1つの吸入ポートと、
    前記拡張空間を吸引するための少なくとも1つの吸引ポートと、
    をさらに含む、外科手術装置。
  16. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    少なくとも1つの非膨張リブをさらに含む、外科手術装置。
  17. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    前記シェルを貫通する通路を提供する少なくとも1つの導管をさらに含む、外科手術装置。
  18. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    前記概ね平坦なセグメントの各々は、概ね透明な材料から形成されている、外科手術装置。
  19. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    前記概ね平坦なセグメントの各々は、刺入器具によって穿通されるように構成されている、外科手術装置。
  20. 請求項14に記載の外科手術装置において、
    前記組織層の下側に位置付けられた手術空間への外科手術器具のアクセスを可能にするための少なくとも1つの入口ポートをさらに含む、外科手術装置。
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